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「人間はだれでも、人間としての存在の完全なかたちを備えている」――不寛容と狂気に覆われた16世紀のフランスを、しなやかに生きたモンテーニュ(Michel Eyquem de Montaigne, 1533-1592)。本を愛し、旅を愛した彼が、ふつうのことばで生涯綴りつづけた書物こそが、「エッセイ」の始まりだ。困難な時代を生きる私たちの心深くに沁み入る、『エセー』の人生哲学。


≪目次: ≫
まえがき

序章 モンテーニュ、その生涯と作品

第1章 わたしはわたし――「人間はだれでも、人間としての存在の完全なかたちを備えている」
 1-1 人間はだれでも・・・・・・
 1-2 「わたし」を抵当に入れてはならぬ
 1-3 おしろいは顔だけで十分
 1-4 「店の奥の部屋」を確保しよう

第2章 古典との対話――「わが人生という旅路で見出した、最高の備え」
 2-1 ローマ人とともに育てられたミシェル
 2-2 書物、人生という旅路の最高の備え
 2-3 昼型の読書人、夜型の読書人
 2-4 セネカ vs.プルタルコス
 2-5 ソクラテスに徳の輝きを見る
 2-6 ソクラテス的な知のありようとは

第3章 旅と経験――「確かな線はいっさい引かないのが、わたしの流儀」
 3-1 どこか遠くへ行きたい
 3-2 旅することの快楽
 3-3 死の隠喩としての旅
 3-4 旅は人間を知るための最高の学校

第4章 裁き、寛容、秩序――「わたしは、人間すべてを同胞だと考えている」
 4-1 真実と虚偽は、顔も似ている
 4-2 拷問とは危険な発明
 4-3 寛容の精神、世界市民として
 4-4 「変革」をきらうモンテーニュ

第5章 文明と野蛮――「彼らは、自然の必要性に命じられた分しか、望まないという、あの幸福な地点にいるのだ」
 5-1 野蛮と野生
 5-2 自然と人為
 5-3 はたしてどちらが野蛮なのか
 5-4 野蛮人から文明人への眼差し
 5-5 文明化と相互理解

第6章 人生を愛し、人生を耕す――「われわれはやはり、自分のお尻の上に座るしかない」
 6-1 なにごとにも季節がある
 6-2 「愚鈍学派」でいこう
 6-3 病気には道を開けてやれ
 6-4 老いること、死ぬこと

第7章 「エッセイ」というスタイル――「風に吹かれるままに」
 7-1 探りを入れる、彷徨する
 7-2 引用する、借用する、書き換える
 7-3 「ぴったりとは合わない寄せ木細工」とソクラテス
 7-4 「エッセイ」の誕生

コラム
 1 ラ・ボエシーとの友情、喪の儀式
 2 『エセー』の陰に女性あり――グルネー嬢とノートン嬢
 3 温泉評論家モンテーニュ
 4 二つの『エセー』――「一五九五年版」vs.「ボルドー本」
 5 モンテーニュの塔を訪ねる
 6 モンテーニュというライバル――パスカル、ルソーなど


あとがき (二〇一九年五月 宮下志朗)

主要参考文献
モンテーニュ略年譜
『エセー』総目次


≪著者: ≫ 宮下志朗 (みやした しろう) 1947年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。放送大学・東京大学名誉教授。専攻、ルネサンス文学、書物の文化史。著書、『カラー版 書物史への扉』、『神をも騙す』(以上、岩波書店)、『本の都市リヨン』(晶文社、大佛次郎賞)、『ラブレー周遊記』(東京大学出版会)、『読書の首都パリ』(みすず書房)、『書物史のために』(晶文社)。訳書、モンテーニュ『エセー』全7巻(白水社)、ラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル』全5巻(ちくま文庫、読売文学賞・日仏翻訳文学賞)、『フランス・ルネサンス文学集』全3巻(共編訳、白水社)、グルニエ『書物の宮殿』(岩波書店)ほか。


フランソワ・ラブレー 『第五の書 (ガルガンチュアとパンタグリュエル5) Cinquieme Livre, 1564 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2012年) '12/07/27
フランソワ・ラブレー 『第四の書 (ガルガンチュアとパンタグリュエル4) Quart Livre, 1546 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2007年) '09/12/10
フランソワ・ラブレー 『第三の書 (ガルガンチュアとパンタグリュエル3) Le Tiers Livre, 1546 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2007年) '09/07/21
フランソワ・ラブレー 『パンタグリュエル (ガルガンチュアとパンタグリュエル2) Pantagruel, 1532 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2006年) '09/07/16
フランソワ・ラブレー 『ガルガンチュア (ガルガンチュアとパンタグリュエル1) Gargantua, 1534 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2005年) '09/07/12
オノレ・ド・バルザック 『グランド・ブルテーシュ奇譚  La Grande Bretéche, 1832/Le Message, 1832/Facino Cane, 1836/Madame Firmiani, 1832/De l'État Actuel de la Librairie, 1830 』(宮下志朗 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/10/06
ミシェル・ド・モンテーニュ 『モンテーニュ エセー抄』(宮下志朗 編訳、大人の本棚、みすず書房、2003年) '09/07/04


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