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〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

川端康成

本「川端康成・三島由紀夫 往復書簡 (新潮文庫)」川端康成・三島由紀夫5

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川端康成・三島由紀夫 往復書簡 (新潮文庫)

○著者: 川端康成三島由紀夫
○出版: 新潮社 (2000/10,文庫 254ページ)
○価格: 460円
○ISBN: 978-4101001265


・・・
ここ下田に十六日までゐて、十七日には、又自衛隊へ戻り、二十三日迄自衛隊にゐて、新入会員学生の一ケ月の訓練の成果に立ち会ふ予定であります。ここ四年ばかり、人から笑はれながら、小生はひたすら一九七〇年に向つて、少しづつ準備を整へてまゐりました。あんまり悲壮に思はれるのはイヤですから、漫画のネタで結構なのですが、小生としては、こんな真剣に実際運動に、体と頭と金をつぎ込んで来たことははじめてです。一九七〇年はつまらぬ幻想にすぎぬかもしれません。しかし、百万分の一でも、幻想でないものに賭けてゐるつもりではじめたのです。十一月三日のパレード(*「楯の会」結成一周年記念パレードを国立劇場屋上で挙行。)には、ぜひ御臨席賜はりたいと存じます。

ますますバカなことを言ふとお笑ひでせうが、小生が怖れるのは死ではなくて、死後の家族の名誉です。小生にもしものことがあったら、早速そのことで世間は牙をむき出し、小生のアラをひろひ出し、不名誉でメチヤクチヤにしてしまふやうに思はれるのです。生きてゐる自分が笑はれるのは平気ですが、死後、子供たちが笑はれるのは耐へられません。それを護って下さるのは川端さんだけだと、今からひたすら便(ママ)りにさせていただいてをります。
・・・  (P.199、昭和四十四年八月四日付 下田東急ホテル内三島由紀夫より鎌倉市長谷二六四あて)



≪目次: ≫

はじめに/佐伯彰一

川端康成三島由紀夫 往復書簡

恐るべき計画家・三島由紀夫――魂の対話を読み解く  対談 佐伯彰一川端香男里
往復書簡の系譜/早くも浮かび上がる三島・川端的宇宙空間/深まってゆく師弟関係/文学者、三島由紀夫へ/死の前年、自決を予告した手紙/最後の手紙はもう一通あった

一九六一年度ノーベル文学賞に川端康成を推薦する 三島由紀夫(署名)、佐伯彰一 訳

略年譜  川端康成・三島由紀夫


*この作品は一九九七年十二月新潮社より刊行された。


川端康成 Kawabata Yasunari (1899-1972) 1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝国大学国文学科卒業。一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行、旅芸人の一行と知り合う。以降約10年間毎年、伊豆湯ヶ島湯本館に長期滞在する。菊池寛の了解を得て1921年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として独自の文学を貫いた。1968(昭和43)年ノーベル文学賞受賞。1972年4月16日、逗子の仕事部屋でガス自殺を遂げた。著書に『伊豆の踊子』『雪国』『古都』『山の音』『眠れる美女』など多数。

三島由紀夫 Mishima Yukio (1925-1970) 東京生れ。本名、平岡公威。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。


日本大通




本「眠れる美女 川端康成 (少女の文学1)」プチグラパブリッシング5

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眠れる美女 川端康成 (少女の文学1)

○出版: プチグラパブリッシング (2008/6,単行本 160ページ)
○価格: 1,575円
≫Amazon



ぼくがもっとも活用する図書館の貸出(返却)カウンターの背面、少しばかりの空間があって、新刊(新規納入?!)本の書棚がある。順番待ちをしながら、予約していた本の準備が整うまでの間、何気なく眺めるのを常とする。そこに在って、赤い装丁が目を惹いた。
なにやら中途に若い女性を被写体とするカラー写真が挿入されて、いっそう妖しげな雰囲気を醸す。
なんと“少女の文学”シリーズとは、にわかに信じ難い。「エロ小説(?!)を少女に読ませていいのか??!」と言ってみて、で、「そう言うならば♪」と手にするにいたる。

かつて、新潮社文庫版で読んだのは、“ガブリエル・ガルシア=マルケス (Gabriel José García Márquez,1928- )”『わが悲しき娼婦たちの思い出 (新潮社,2006/9)』に魅せられて。その後に(それまで未読だった!?)“川端康成 (1899-1972)”を四作読んだ中で、「いちばん好きかも♪」。だから、こうして今風に装いも新たに刊行されることを、とりあえずは素直に喜びたい。やっぱり、小さな文字で堅苦しい印象を与える旧い書籍は、馴染み難く躊躇を覚える。

で、ぼくが愉しむのはもちろん、その後には、小六の我が娘に薦めてみようと思う。「ホントに薦めちゃっていいのかなぁ??!」との迷いがないわけではない。確かに物語の設定は妖しくエロチックではあるものの、だからと言って性的な興奮を催すものでもない。むしろ切ないほどに悲哀に満ちている。切なくて、哀しくて、悲しくて、、、ぼくは好き♪

たちの悪いいたずらはなさらないで下さいませよ、眠っている女の子の口に指を入れようとなさったりすることもいけませんよ、と宿の女は江口老人に念を押した。 (P.7)



初出 昭和三五年一月―三六年一一月『新潮』
*新潮文庫『眠れる美女』を底本とし、著作権継承者の了解を得て一部ルビを修正しました。


≪著者: ≫ 川端康成/小説家 yasunari kawabata 1899(明治32年)、大阪市生まれ。東京帝国大学国文学科卒業。幼くして両親や親族と次々死別し、居候をするなど苦労して育った。帝大入学後の1921(大正10)年「新思潮」に発表した「招魂祭一景」で認められる。1924(大正13)年「文芸時代」の創刊に参加、同誌を拠点とした新感覚派の代表として活躍。1926(大正15)年、同誌に発表した「伊豆の踊子」で一躍注目され、「雪国」で作家としての評価を揺るぎないものとした。「古都」「山の音」「片腕」など著作多数。1961(昭和36)年文化勲章を受章。1968(昭和43)年、日本人として初のノーベル文学賞受賞という栄誉に輝き、その受賞式で「美しい日本の私 その序説」を講演。1972(昭和47)年、逗子の仕事部屋にて突然の自死。


多部未華子/女優 mikako tabe 1989年1月25日、東京生まれ。 2005年映画「HINOKIO」では、1000人を超える候補者の中からみごと合格し出演。翌年には、映画「ルート225」「夜のピクニック」と立続けに主演をつとめ、その演技力に注目が集まった。その後「山田太郎ものがたり」(TBS)で初の連ドラ出演を果たし、同じく連続ドラマ「鹿男あをによし」(フジテレビ)ではその目ヂカラの魅力が大きな話題となった。その他、CM、雑誌などでも活躍する今もっとも注目される女優。2005年第15回日本映画批評大賞新人賞受賞(小森和子賞)、2005年第48回ブルーリボン賞新人賞受賞、2006年第21回高崎映画祭最優秀新人女優賞受賞。http://www.tabemikako.com/

新津保建秀/写真家 kenshu shintsubo 1968年、東京生まれ。1995年、映像とインスタレーションによる作品製作を経て、写真家として活動を開始。独特の感性で光、空間、音響の3つを主題に作品を制作する。神戸ファッション美術館に作品収蔵。主な雑誌に「Casa BRUTUS」「H」「rockin'on JAPAN」「流行通信」「Purple」など。個展は東京、名古屋、パリなど多数。現在、広告、ミュージック・ビジュアル、国内外の雑誌など幅広く活躍中。「NATSU*」マドラ出版刊、「記憶」フォイル刊など。http://www.kenshu-shintsubo.com



ツブツブ♪
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「雪国 -川端康成」読みました。5


雪国
著者: 川端康成
文庫: 208ページ
出版社: 新潮社; 改版版(1986/07)
価格: 380円




美しい”抒情小説”と評され、美質の完全な開花を見せる不朽の名作、1935年(昭和10年、戦前!?)発表の長編小説。
1968年に日本人初のノーベル文学賞を受賞した小説家、川端康成の、『雪国』である。
1937年に文芸懇話会賞受賞とあり、Wikipediaにも”情景や心情の描写が特に高く評価されており、作者の代表作の一つ”と、解説されている。

ぶっちゃけ、”注解”を頼りに読み進めることによって、その意味すること、背景、詳細な解説までが成されていて、美しい表現が織り込まれていることを知る。 確かに悲しみなどの心理表現や情景描写などに、フンダンニ微妙な独特の色彩などによる表現が用いられ、なるほど、それでいて川の流れの如くどこまでも自然である妙。 その心情の動く様を、丁寧に詳細に描く手法には、確かに”美しさ”を感じさせるものである。
さらに、あとがきの解説を目にすると、その素晴らしき文学性が、難解な解説により褒め称えられている。
ふ〜ん、何だかすごそう〜、と、どうしても他人事にならざるを得ない、恥ずかしながら・・・
だってそのレベルまで、現状の私の理解は及ばないから。
それでも、その美しい(?!)感覚を堪能した♪

物語としては、あくまでも心の動きを中心に描かれるために、派手さは当然に有しない。
閉ざされた越後湯沢の寒村(?!)に降りしきる白い雪の如く、静かに悲哀に満ちた”人生”が物語られる?!
それこそが、その静かささえもが、雪国の、日本の美?!

”国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。”

ん〜、満たされる自己満足・・・








「みずうみ -川端康成」読みました。5


みずうみ
著者: 川端 康成
文庫: 153ページ
出版社: 新潮社; 改版版 (1960/12)



衝動に駆られて・・・、ということも、ある意味においては人間の本能なのであろうか?!


美しい女性を見ると、憑かれたように後を付ける性癖(?!)を有する男の物語。
教え子(久子)との密会(恋愛事件)が故に教職を追われ、街で後を付けた女性(宮子)の恐怖心から放たれた現金20万円(大金!!)が入ったバックを手にしたが故に、その不安から軽井沢に逃避行をする桃井銀平。
宮子は、20万円という大金が表に出せないお金であるが故に、また彼女自身の男に後を付けられることに対する快感を感じる性癖(?!)を有するが故に、被害届けを出さない(出せない)。彼女は、70歳の女性嫌い(?!)の有田老人に囲われている。
有田老人は女性が苦手で、女性の嫉妬心を毛嫌いする。
銀平は、秋口の軽井沢で着衣を換え、トルコ風呂に入る。
美しい女性たちとの出会いと、情景と背景と、現実と記憶と想像と妄想と、その意識の流れと。

しかし最後には、異様ないでたちの薄ら汚れた下品な女性に後を付けられ、何か互いに感じるものがあり、安酒場で酒を酌み交わす。まるで、蛍狩りで見た美しい夢幻の少女を求めるために、現実のみにくい(?!)女性を目の前にしていると錯覚すら起こさせる不思議。

思い起こされる母との思い出、故郷の神秘的なみずうみ。

ノーベル文学賞作家川端康成の傑作! ☆×5つ!








「伊豆の踊子 -川端康成」読みました。5


伊豆の踊子
著者: 川端 康成
文庫: 201ページ
出版社: 新潮社; 改版版 (1950/08)


名作は凄い!?!

美しい。
涙を誘われるほどに、美しい。
静かに淡々と、平穏に、容易な言葉をして表記される物語は、心の深い部分に訴えかける何かがある。

ノーベル文学賞作家、川端 康成 (1899-1972) の名作。
ガルシア=マルケス「わが悲しき娼婦たちの思い出」川端 康成「眠れる美女」 ときて、いつもの区立図書館で見掛けて、手にしました。

孤独、死、愛、男と女、性・・・

色々なことを考えさせられた。
時を越えて語り継がれる、人間の普遍の原理原則。




「眠れる美女 -川端康成」読みました。5

眠れる美女

眠れる美女
著者: 川端康成
文庫: 219ページ
出版社: 新潮社; 改版版 (1967/11)



不思議な美しさを、ワクワクしながら楽しみました!
G・ガルシア=マルケス「わが悲しき娼婦たちの思い出」に衝撃を受け、どうしても手にしたくなった作品です。

ノーベル文学賞作家 川端康成 (1899-1972)、1967年11月刊行(昭和35年1月-36年11月『新潮』掲載)の名作小説。

静かに美しい・・・
必ず訪れる”死”、”老い”・・・

ただただ眠り続ける娘に寄り添い、繰り広げられる物語。

しかし、静かに”死”を迎えるのが、老人ではなく、若い娘である妙・・・ 深みを残して、静かに美しく”物語”は終わりを迎え、老人は”生きる”・・・
その静かな美しさを満喫した。
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