Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

本(海外文学)

本「カンタヴィルの幽霊/スフィンクス (光文社古典新訳文庫220)」ワイルド、南條竹則 訳5

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親友の女性作家(エイダ・レヴァーソン)とのウィットあふれるコラボレーション!
異色のオリジナル短篇集

結婚を控え、手相占いに翻弄される「アーサー・サヴィル卿の犯罪」。生真面目で頑張り屋の幽霊が棲みつくお屋敷をアメリカ公使一家が買って一騒動「カンタヴィルの幽霊」。長詩「スフィンクス」ほか短篇4作に、出獄したワイルドを迎えた親友の女性作家エイダの「回想」を含む佳作を収録。


≪目次: ≫
アーサー・サヴィル卿の犯罪 ――義務の研究――
  Lord Arthur Savile's Crime, 1887
カンタヴィルの幽霊 ――物質観念論的ロマンス――
  The Canterville Ghost, 1887
秘密のないスフィンクス ――銅版画(エッチング)――
  The Sphinx Without a Secret, 1887
模範的億万長者 ――感嘆符――
  The Model Millionaire, 1887
スフィンクス
  The Sphinx, 1894

付録 (エイダ・レヴァーソン Ada Leverson, 1862-1933 )
 お転婆(ミンクス) ――散文詩――
   A Minx - A Poem in Prose, 1894
 思わせぶり
   Suggestion, 1895
 悲しみを求めて
   The Quest of Sorrow, 1896
 回想
   Reminiscences, 1930

解説(南條竹則)
ワイルド年譜
訳者あとがき (二〇一五年夏、福島微温湯温泉にて 訳者しるす)


≪著者: ≫ オスカー・ワイルド Oscar Wilde [1854−1900] アイルランド出身の作家・劇作家。外科医で著述業の父と、作家である母との間に次男として生まれる。自身の唱える芸術至上主義を身をもって実践し、ロンドン社交界で脚光を浴びる。29歳で結婚。『ドリアン・グレイの肖像』『サロメ』『ウィンダミア卿夫人の扇』などの話題作を発表し時代の寵児となるが、同性愛の罪で逮捕・投獄される。出獄後フランスに渡るも、3年後の1900年、パリにて客死。

[訳者] 南條竹則 Nanjō Takenori 東京生まれ。小説『酒仙』で第5回ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。主な著書に小説『あくび猫』、エッセイ『恐怖の黄金時代──英国怪奇小説の巨匠たち』『ドリトル先生の英国』、『吾輩は猫画家である』、主な訳書に『ねじの回転』(ジェイムズ、共訳)、『D.G.ロセッティ作品集』(共訳)、『アーネスト・ダウスン作品集』、『新アラビア夜話』(スティーヴンスン、共訳)、『木曜日だった男 一つの悪夢』(チェスタトン)、『白魔』(マッケン)、『天来の美酒/消えちゃった』(コッパード)、『秘書綺譚』(ブラックウッド)、『不思議屋/ダイヤモンドのレンズ』(オブライエン)、『エリア随筆』(ラム)など。


オスカー・ワイルド 『サロメ  Oscar Wilde: “Salome”, 1893 』(平野啓一郎 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/05/23
オスカー・ワイルド 『ドリアン・グレイの肖像  Oscar Wilde: “The Picture of Dorian Gray”, 1890 』(仁木めぐみ 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '09/01/11

ブラックウッド 『秘書綺譚 ブラックウッド幻想怪奇傑作集  Algernon Henry Blackwood: “The Strange Adventures of a Private Secretary in New York”, 1900-1923 』(南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/02/02
ウェルズ 『盗まれた細菌/初めての飛行機  Herbert George Wells: “The Stolen BacillusMy First Aeroplane”, 1894-1910 』(南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/08/07
コッパード 『天来の美酒/消えちゃった  Alfred Edgar Coppard: “Jove's NectarGone Away”, 1921-1944 』(南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '10/01/13
マッケン 『白魔  Arthur Machen: “The White PeopleA Fragment of LifeOrnaments in Jade”, 1923-1924” 』(南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/06/25
チェスタトン 『木曜日だった男 一つの悪夢  Gilbert Keith Chesterton: “The Man Who Was ThursdayA Nightmare”, 1908 』(南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/11/26
スティーヴンスン 『新アラビア夜話  Robert Louis Stevenson: “The New Arabian Nights”, 1882 』(南條竹則/坂本あおい 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/10/10



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本「書記バートルビー/漂流船  Bartleby, the Scrivener / Benito Cereno」メルヴィル、牧野有道 訳5

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そうしない方がいいと思います

デッド・レターズ(配達不能郵便物)

ターキー(七面鳥)と、ニッパーズ(鉄線切断鋏)と、そして、ジンジャーナット(生姜クッキー)と


ああ、バートルビー! ああ、人間の生よ!   (p101)



――あなたも、アメリカ最大の文豪が仕掛ける罠にまんまとハマる! メルヴィルの代表的中篇2作を収録。――

この二作はともに、謎と不可解さに満ちた人物の心の奥底を探っていく物語である。だが、作家メルヴィルが密かに忍び込ませた「真実」はさらに深いところにある。読者は本篇を読んで意外の感に打たれ、解説を読んで文豪の偉大さに目を見開かれるだろう。

ウォール街の法律事務所で雇った寡黙な男バートルビーは、決まった仕事以外の用を言いつけると「そうしない方がいいと思います」と言い、一切を拒絶する。彼の拒絶はさらに酷くなっていき・・・・・・。不可解な人物の存在を通して社会の闇を抉る、メルヴィルの代表的中篇2作。


≪目次: ≫

書記バートルビー――ウォール街の物語
 Bartleby, the Scrivener, 1853

漂流船――ベニート・セレーノ
 Benito Cereno, 1855


解説――牧野有道
 メルヴィル再訪/ホーソーンとシェイクスピアの影響/「書記バートルビー」/「漂流船――ベニート・セレーノ」

ハーマン・メルヴィル年譜

訳者あとがき


≪著者: ≫ ハーマン・メルヴィル Herman Melville [1819-1891] アメリカの小説家。マンハッタンの商家に生まれる。銀行員、小学校教師などを経て、1841年に捕鯨船アクシュネット号に乗り込み、太平洋でも捕鯨に従事する。翌年にマルケサス諸島で船から逃亡し、タイピー渓谷に滞在。その後も捕鯨船や軍艦を乗り継ぎ、1844年に帰国。続く数年間に、船員時代の体験を元に小説『タイピー』『オムー』などを執筆。1851年には『白鯨』を発表し名声を博す。その後も『イズラエル・ポッター』『書記バートルビー』『ベニト・セレーノ』などを書き継ぐも生活に困り、1866年から20年ほどは税関に勤務する。1891年死去。

[訳者] 牧野有通 Makino Arimichi 1943年生まれ。東京大学文学部大学院修了。アメリカ・アイオワ大学修士。元明治大学文学部教授。日本メルヴィル学会会長。研究書に『世界を覆う白い幻影――メルヴィルとアメリカ・アイディオロジー』、編著に Melville and the Wall of the Modern Age。訳書に『フォークナー全集』第1巻、第25巻、第26巻(いずれも共訳)ほか。


メルヴィル 『ビリー・バッド  Billy Budd, Sailor, 1924』(飯野友幸 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '13/04/18

工藤庸子/大石和欣 編著、沼野充義/柴田元幸/池内紀 著 『世界の名作を読む '07』(放送大学教材、2007年) '10/11/26
巽孝之 『『白鯨』アメリカン・スタディーズ』(理想の教室、みすず書房、2005年) '09/03/27
池澤夏樹 『世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで』(新潮選書、2005年) '08/01/20


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本「オペラ座の怪人  Le Fantome de L'Opera (光文社古典新訳文庫)」ガストン・ルルー、平岡敦 訳5

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Le Fantôme を、幽霊ではなく怪人とし
舞台、光のあたる、ハレの舞台、を支える、必要にして不可欠なる舞台裏、およそ光があてられることのない

L'Opèra オペラ座 Palais Garnier ガルニエ宮
舞台の下、奈落の下の地底湖


――醜いことは罪なのか? オペラ座は怪人の狂おしいほどの愛で「死の迷宮」と化す!――

ノンフィクション風の小説手法の中に、ミステリー、怪奇、ユーモア、ロマンスの要素を見事に織り込み、容貌も能力も人間離れして怪人の人間的な悲劇を描き上げた、20世紀フランス大衆小説の大傑作。

異形の怪人エリックは、愛する歌姫クリスティーヌに秘密の特訓を施して鮮烈なデビューをさせる一方、邪魔者には残忍な手を使うことも厭わない。とうとうクリスティーヌを誘拐し、追っ手を手玉にとったが……幾度も映像化・ミュージカル化されてきた傑作小説の真の「凄さ」を新訳で。


≪目次: ≫
 「オペラ座断面図」 Charles Garnier, "Coupe Longitudinale", Le Nouvel Opèra de Paris
 「オペラ座平面図」 Charles Garnier, "Plan du 1er Etage", Le Nouvel Opèra de Paris

序  いかにしてこの奇妙な物語の語り手は、オペラ座の怪人が実在すると確信するに至ったのか? まずはそれをここで、読者にお話することとしよう。
1  怪人、あらわる?
2  新たなマルガレーテ
3  ここでドゥビエンヌ、ポリーニ両支配人は、オペラ座の新たな支配人アルマン・モンシャルマン、フィルマン・リシャール両氏に、国立音楽アカデミーを去る不可思議な真の理由を初めて内密に打ち明ける。
4  五番ボックス席
5  五番ボックス席(承前)
6  魔法のバイオリン
7  五番ボックス席の点検
8  フィルマン・リシャール、アルマン・モンシャルマン両支配人が恐れ知らずにも呪われたホールで『ファウスト』の上演を決行し、それによって忌まわしい事件が起きたこと。
9  謎の二人乗り箱馬車
10  仮面舞踏会で
11  「男の声」の主の名は、忘れねばならない
12  切り穴の下で
13  アポロンの竪琴(たてごと)
14  切り穴好きの名人芸
15  安全ピンの奇妙な経緯(いきさつ)
16  「クリスティーヌ! クリスティーヌ!」
17  ジリーおばさんが明かした、オペラ座の怪人との驚くべき個人的関係
18  安全ピンの奇妙な経緯(いきさつ)の続き
19  警視と子爵とペルシャ人と
20  子爵とペルシャ人
21  オペラ座の奈落で
22  オペラ座の奈落でペルシャ人が味わった興味深く、示唆に富む苦難
23  責め苦の部屋のなかで
24  責め苦の始まり
25  「樽、樽! お売りになる樽はありませんか?」
26  サソリをまわすべきか、バッタをまわすべきか?
27  怪人の愛の終わり
エピローグ

解説/平岡 敦
ガストン・ルルー年譜
訳者あとがき (二〇一三年六月)


≪著者: ≫ ガストン・ルルー Gaston Leroux [1868-1927] フランスの小説家。パリに生まれ、大学では法学を専攻。弁護士試補としてキャリアを始め、1894年にジャーナリストに転向。新聞の司法記者として活躍する一方で、1897年に小説『夜の男』、1903年には『宝探しの男』をともに「マタン」紙に連載。1907年には『黄色い部屋の謎』の雑誌連載が始まり、新聞社の職を辞す。ニースに転居後、1910年に刊行された『オペラ座の怪人』が好評を博し、一躍人気作家となる。その後は短篇の戯曲化、映画の脚本なども手掛ける。1925年、本作がルパート・ジュリアン監督によって映画化され、翌年ニースでは2万人の観客を集めた。

[訳者: ] 平岡 敦 Hiraoka Atsushi 1955年生まれ。早稲田大学第一文学部卒、中央大学大学院修了。フランス語翻訳家。中央大学講師。主な訳書に『誰がドルンチナを連れ戻したか』(カダレ)、『カービン銃の妖精』(ぺナック)、『クリムゾン・リバー』(グランジェ)、『第四の扉』(アルテ)、『死者の部屋』(ティリエ)、『シンデレラの罠』(ジャプリゾ)、『ルパン、最後の恋』(ルブラン)などがある。




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本「読書について (光文社古典新訳文庫169)」ショーペンハウアー、鈴木芳子 訳5

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読書について (光文社古典新訳文庫)
読書について  Arthur Schopenhauer: “Über Lesen und Bücher ”, 1851 (光文社古典新訳文庫169)

○著者: アルトゥール・ショーペンハウアー、鈴木芳子 訳
○出版: 光文社 (2013/5, 文庫 194ページ)
○定価: 780円
○ISBN: 978-4334752712



Parerga und Paralipomena , 1851


痛烈かつ辛辣なアフォリズム!
「読書とは自分の頭ではなく、他人の頭で考えること」
「多読に走ると、自分の頭で考える力が失われてゆく」

「読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ」……。率直さゆえに辛辣に響くアフォリズムの数々。その奥底には、哲学者ショーペンハウアーならではの人生哲学と深いヒューマニズムがあります。それが本書の最大の魅力です。


≪目次: ≫

自分の頭で考える  Selbstdenken
著述と文体について  Über Schriftstellerei und Stil
読書について  Über Lesen und Bücher


解説/鈴木芳子
ショーペンハウアー年譜
訳者あとがき (二〇一三年三月吉日 鈴木芳子)

〈主要参考文献〉
 遠山義孝著 『ショーペンハウアー』 清水書院、2001年第7刷
 「ショーペンハウアー全集 14」 秋山英夫訳、白水社、1973年
 ショウペンハウエル著 『読書について他二篇』 斎藤忍髄訳、岩波文庫、2011年第71刷
 ショーペンハウエル著 『読書論と学者論』 加倉井粛之訳注、大学書林語学文庫、1982年第7版
 ショーペンハウエル著 『読書について』 赤坂桃子訳、PHP研究所、2009年
 藤沼貴著 「トルストイとショーペンハウアー」(「ショーペンハウアー研究第17号」日本ショーペンハウアー協会、2012年12月発行)
 ラルフ・ヴィーナー編著 『笑うショーペンハウアー』 酒井健一訳、白水社、1998年
 リュディガー・ザフランスキー著 『ショーペンハウアー』 山本尤訳、法政大学出版局、1990年
 Johannes Balve: Rhetorik und Erkenntnis in Lichtenbergs Aphorismuskonzeption (Neue Beitr:auml;ge zur Germanisk, Band11/Heft, 2012 ドイツ文学145 “Rhetorik”: Internationale Ausgabe von “DOITSU BUNGAKU” Herausgegeben von der Japanischen Gesellschaft für Germanistik)


≪著者: ≫ アルトゥール・ショーペンハウアー Arthur Schopenhauer [1788-1860] ダンツィヒ生まれのドイツの哲学者。「生の哲学」の祖。主意主義とペシミズムの代表者。ゲッティンゲン大学で自然科学・歴史・哲学を学び、プラトンとカント、インド哲学を研究する。イェーナ大学で論文「充足理由律の四根について」によりドクトルの学位取得後、1820年ベルリン大学講師となったが、当時ヘーゲル哲学が全ドイツを席巻、人気絶頂のヘーゲル正教授に圧倒され辞任し、在野の学者となる。主著である『意志と表象としての世界』(1819-1844)を敷衍したエッセイ『余録と補遺』(1851)がベストセラーになると、彼の思想全体も一躍注目を集め、晩年になってから名声を博した。フランクフルトにて没。ニーチェやヴァーグナーをはじめ、哲学・文学・芸術の分野で後世に大きな影響をおよぼした。

[訳者: ] 鈴木芳子 Suzuki Yoshiko 1987年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了(ドイツ文学専攻)。翻訳家・早稲田大学非常勤講師。訳書に『宮廷画家ゴヤ』(フォイヒトヴァンガー)、『ダダ大全』(ヒュルゼンベック編著)、『醜の美学』(ローゼンクランツ)、『ベビュカン』『二十世紀の芸術』(共にカール・アインシュタイン)ほか多数。


ショウペンハウエル 『読書について 他二篇』(斎藤忍随 訳、岩波文庫、1960年) '08/09/20
ショーペンハウエル 『知性について 他四篇』(細谷貞雄 訳、岩波文庫、1961年) '08/09/27
ショウペンハウエル 『自殺について 他四篇』(斎藤信治 訳、岩波文庫、1952年) '08/09/29

ショウペンハウエル 『読書について』(赤坂桃子 訳、PHP研究所、2009年) '09/04/15


 本書の三篇「自分の頭で考える」「著述と文体について」「読書について」は、いずれもドイツの哲学者アルトゥール・ショーペンハウアーの『余録と補遺』から訳出したものである。翻訳には Arthur Schopenhauer, Sämtliche Werke V/2, suhrkamp taschenbuch wissenschaft (1986) の “Parerga und Paralipomena II” 一二章から二四章すなわち “Selbstdenken” “Über Schriftstellerei und Stil” “Über Lesen und Bücher” を用いた。
 ・・・・・・   (p164、「解説」)




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本「ドゥルーズ 経験不可能の経験 (河出文庫)」ジャン=クレ・マルタン、合田正人 訳5

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ドゥルーズ ---経験不可能の経験 (河出文庫)
ドゥルーズ 経験不可能の経験  Jean-Clet Martin: “Deleuze ”, Editions de l'Éclat, 2012 (河出文庫)

○著者: ジャン=クレ・マルタン合田正人
○出版: 河出書房新社 (2013/5, 文庫 200ページ)
○定価: 1,260円
○ISBN: 978-4309463841





ドゥルーズの直系にして最もドゥルーズ的な哲学者が諸概念を横断しながら、ドゥルーズ哲学のエッセンスを閃光のようにとりだして、危うく美しいその思考のラディカリズムを浮き彫りにする珠玉の名著。文庫訳し下ろし。日本語版オリジナル「ドゥルーズとグァタリ」を併載。


≪目次: ≫
Deleuze”, Editions de l'Éclat, 2012

1 問題の意味
2 批判的・危機的諸経験
3 ドラマ化
4 差異と反復
5 表層と深層
6 出来事・事件
7 諸多様体
8 器官なき身体
9 シネマでのイメージ
10 概念

補遺 ドゥルーズとグァタリ Deleuze & Guattari


訳者あとがき (二〇一三年一月二五日 合田正人)


≪著者: ≫ ジャン=クレ・マルタン Jean-Clet Martin 1958年生まれ。ドゥルーズ直系の哲学者。訳された著書に『ドゥルーズ/変奏』『百人の哲学者 百の哲学』『物のまなざし ファン・ゴッホ論』『フェルメールとスピノザ 〈永遠の公式〉』『哲学の犯罪計画 ヘーゲル「精神現象学」を読む』がある。

≪訳者: ≫ 合田正人 (ごうだ・まさと) 1957年生まれ。著書『ジャンケレヴィッチ』、『心と身体に響く、アランの幸福論』ほか、訳書、ドゥルーズ『ヒューム』、レヴィナス『存在の彼方へ』ほか。


ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『哲学とは何か  Qu'est-ce que la philosophie?, 1991 』(財津理 訳、河出文庫、2012年) '12/09/20
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 『千のプラトー 〈下〉 資本主義と分裂症  Mille plateaux, capitalisme et schizophrénie, 1980 』(宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明 訳、河出文庫、2010年) '10/12/19
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 『千のプラトー 〈中〉 資本主義と分裂症  Mille plateaux, capitalisme et schizophrénie, 1980 』(宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明 訳、河出文庫、2010年) '10/12/04
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 『千のプラトー 〈上〉 資本主義と分裂症  Mille plateaux, capitalisme et schizophrénie, 1980 』(宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明 訳、河出文庫、2010年) '10/10/18
ジル・ドゥルーズ 『批判と臨床  Critique et Clinique, 1993 』(守中高明/谷昌親/鈴木雅大 訳、河出書房新社、2002年) '09/11/07
ジル・ドゥルーズ 『スピノザ 実践の哲学  Spinoza: Philosophie pratique, 1981 』(鈴木雅大 訳、平凡社ライブラリー、2002年) '09/11/06
ジル・ドゥルーズ 『記号と事件 1972-1990年の対話  Pourparlers, 1990 』(宮林寛 訳、河出文庫、2007年) '09/10/28
ジル・ドゥルーズ 『差異について〈新装版〉  “Henri Bergson, Différence et Différenciation”, La conception de la différence chez Bergson, 1956/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之 訳・解題、青土社、2000年) '09/10/26
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈下〉 資本主義と分裂症  L'Anti-Œdipe, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一 訳、河出文庫、2006年) '09/10/25
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈上〉 資本主義と分裂症  L'Anti-Œdipe, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一 訳、河出文庫、2006年) '09/10/19
ジル・ドゥルーズ 『差異について〈増補新版〉  La conception de la différence chez Bergson/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之 訳・解題、青土社、2000年, 1992年, 1987年) '09/10/17
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男 訳、河出文庫、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  Dialogues, 1977 』(江川隆男/増田靖彦 訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一 訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄 訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之 訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之 訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  Nietzsche aujourd' hui?, 1973 』(林好雄/本間邦雄/森本和夫 訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23


松本潤一郎/大山載吉 『ドゥルーズ 生成変化のサブマリン』(哲学の現代を読む2、白水社、2005年) '09/11/21
宇野邦一 『ドゥルーズ 流動の哲学』(講談社選書メチエ、2001年) '09/10/30
篠原資明 『ドゥルーズ ノマドロジー  Gilles Deleuze: nomadologie, 1997 』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2005年) '09/10/25
江川隆男 『存在と差異 ドゥルーズの超越論的経験論  Être et Différence: De l'empirisme transcendantal chez Deleuze 』(知泉書館、2003年) '09/10/21
檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元 訳、新曜社、2009年) '09/07/03


合田正人 『レヴィナスを読む 〈異常な日常〉の思想』(NHKブックス、日本放送出版協会、1999年) '09/04/14
合田正人 『サルトル『むかつき』ニートという冒険』(理想の教室、みすず書房、2006年) '09/04/11 , '09/03/06



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本「ご遺体  The loved One, 1948 (光文社古典新訳文庫166)」イーヴリン・ウォー、小林章夫 訳5

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ご遺体 (光文社古典新訳文庫)
ご遺体  Evelyn Waugh: “The Loved One”, 1948 (光文社古典新訳文庫166)

○著者: イーヴリン・ウォー小林章夫
○出版: 光文社 (2013/3, 文庫 227ページ)
○定価: 920円
○ISBN: 978-4334752668




英国出身でペット葬儀社勤務のデニスは、友人の葬儀の手配のためハリウッドでも評判の葬儀社〈囁きの園〉を訪れ、そこのコスメ係と恋に落ちる。だが彼女の上司である腕利き遺体処理師もまた、奇怪な方法で彼女の気を引いていたのだった……容赦ないブラック・ユーモアが光る中編佳作。


≪目次: ≫

『ご遺体』 The Loved One, 1948


解説 小林章夫
イーヴリン・ウォーの生い立ち/最初の結婚の失敗と作家活動/第二次世界大戦後の生き方/ウォーの小説世界/『ご遺体』の魅力

イーヴリン・ウォー年譜
訳者あとがき (二〇一三年一月 小林章夫)


≪著者: ≫ イーヴリン・ウォー Evelyn Waugh [1903-1966] 20世紀を代表するイギリスの小説家。名門出版社の社長を父に持ち、しつけの厳しい全寮制学校に学ぶ。オクスフォードで歴史学を専攻するが中退し、その後教職などを経て作家に。1928年、上流階級への風刺がきいた処女小説『大転落』が好評を博し、続けて『黒いいたずら』『一握の塵』などを発表。一方、1930年にはカトリック信者となっており、これは1945年発表の代表作『回想のブライズヘッド』の礎となった。1948年には前年からのアメリカ旅行をヒントに本作『ご遺体』を発表。その後も戦争小説や旅行記を書いた。

[訳者: ] 小林章夫 Kobayashi Akio 1949年東京生まれ。上智大学文学部英文科教授。専攻の18世紀イギリス文学を中心に近代のイギリスの文学・文化を多角的に研究する。1985年、ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞。著書は『女王、エリザベスの治世』『エロティックな大英帝国』『コーヒー・ハウス』『イギリス名宰相物語』など多数。訳書に『フランケンシュタイン』(シェリー)、『ファニー・ヒル』(クリーランド)、『ワイン物語』(ジョンソン)など。


メアリー・シェリー 『フランケンシュタイン  Mary Shelley: “Frankenstein; or, The Modern Prometheus”, 1831 』(小林章夫 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/11/09






・・・まず英語のタイトルからして訳のわからないものであろう。それもそのはず、The Loved One とは葬儀業界の隠語で、「故人」を表す言葉である。そのため「仏様」といったタイトルで訳されることがあるが、さて、西欧世界で「仏様」はいかがなものだろうか。
 物語はアメリカ西部で暮らすイギリス人を主人公にしたもので、彼はペット葬儀社に勤める若者である。故国イギリスを離れ、商業主義が跋扈する新世界で暮らすこの男、その周囲にはアメリカ社会を嫌ってイギリスを懐かしむ人物たちが多くいるのだが、それでも彼らは生きていくために、この「未開の地」に自分を溶け込ませて暮らしていかなければならない。
 ・・・   (p217、「解説」)

The Loved One (1948年)
 『愛されたもの』 中村健二・出淵博 訳、金星堂対訳叢書、1969年、岩波文庫、2013年
 『囁きの霊園』 吉田誠一 訳、早川書房〈ブラック・ユーモア選集 第2巻〉、1970年
 『華麗なる死者』 出口保夫 訳、主婦の友社〈キリスト教世界の文学9〉、1978年
 『ご遺体』 小林章夫 訳、光文社古典新訳文庫、2013年
(wikipedia 「イーヴリン・ウォー」 2 著作、2.1 長編小説 より)



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本「ビリー・バッド  Billy Budd, Sailor, 1924 (光文社古典新訳文庫)」メルヴィル、飯野友幸 訳5

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ビリー・バッド (光文社古典新訳文庫)
ビリー・バッド  Herman Melville: “Billy Budd, Sailor”, 1924 (光文社古典新訳文庫161)

○著者: ハーマン・メルヴィル飯野友幸
○出版: 光文社 (2012/12, 文庫 215ページ)
○定価: 920円
○ISBN: 978-4334752637



英国74門艦


18世紀末、商船から英国軍艦ベリポテント号に強制徴用された若きビリー・バッド。新米水兵ながら誰からも愛される存在だった彼を待ち受けていたのは、邪悪な謀略のような運命の罠だった……。アメリカ最大の作家メルヴィル(『白鯨』)の遺作にして最大の問題作が、鮮烈な新訳で甦る。


≪目次: ≫

『ビリー・バッド』 Billy Budd, Sailor, 1924


解説/大塚寿郎(上智大学教授)
 「自分の人生は二十五歳から数え始めます」/メルヴィル、海へ出る/陸(おか)に上がったメルヴィル/ふたたび海へ――『ビリー・バッド』/ポストモダン・ビリー/〈参考文献〉

メルヴィル年譜

訳者あとがき


≪著者: ≫ ハーマン・メルヴィル Herman Melville [1819-1891] アメリカの小説家。マンハッタンの商家に生まれる。銀行員、小学校教師などを経て、1841年に捕鯨船アクシュネット号に乗り込み、太平洋でも捕鯨に従事する。翌年にマルケサス諸島で船から逃亡し、タイピー渓谷に滞在。その後も捕鯨船や軍艦を乗り継ぎ、1844年に帰国。続く数年間に、船員時代の体験を元に小説『タイピー』『オムー』などを執筆。1851年には『白鯨』を発表し名声を博す。その後も『イズラエル・ポッター』『書記バートルビー』『ベニト・セレーノ』などを書き継ぐも生活に困り、1866年から20年ほどは税関に勤務する。1891年死去。遺稿『ビリー・バッド』は生誕100年を機に研究者によってまとめられ1924年に初めて刊行された。

[訳者: ] 飯野友幸 Iino Tomoyuki 1955年生まれ。上智大学文学部教授。アメリカ文学専攻。著書に『ジョン・アッシュベリー――「可能性への賛歌」の詩』、訳書に『おれにはアメリカの歌声が聴こえる――草の葉(抄)』(ホイットマン)、『壁の文字――ポール・オースター全詩集』、『ブルース・ピープル』(ジョーンズ)など、共訳に『アメリカン・ルネサンス(上・下)』(マシーセン)がある。


ホイットマン 『おれにはアメリカの歌声が聴こえる 草の葉(抄)』(飯野友幸 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/09/30






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本「桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫158)」チェーホフ、浦雅春 訳5

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桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫)
の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫158)

○著者: アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ浦雅春
○出版: 光文社 (2012/11, 文庫 264ページ)
○定価: 920円
○ISBN: 978-4334752590




美しく咲いた桜の園に5年ぶりに当主ラネフスカヤ夫人が帰ってきた。彼女を喜び迎える屋敷の人々。しかし広大な領地はまもなく競売にかけられることになっていた(「桜の園」)。滑稽で支離滅裂ぶりが笑いを誘うボードビル2つを併せて収録、チェーホフ喜劇の真髄を味わう。


≪目次: ≫

『桜の園』 四幕の喜劇 (舞台はラネフスカヤの屋敷),1903
 ※芝居の初演:1904年1月17日、モスクワ芸術座。
『プロポーズ』 一幕の滑稽劇 (舞台はチュブコーフの屋敷。チュブコーフ家の客間) ,1888
 ※芝居の初演:1889年4月12日、ペテルブルグ首都俳優協会。
『熊』 一幕の滑稽劇 (ポポーワの屋敷の客間) ,1888
 ※芝居の初演:1888年10月28日、モスクワ・コルシ劇場。


解説  浦 雅春
 物語の磁場としての「家」/本格戯曲のボードビル化/「ハレ」を浸食する「ケ」/ボードビル的人間観/『桜の園』/死者の目

チェーホフ年譜

訳者あとがき (二〇一二年九月  浦 雅春)


≪著者: ≫ アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ Антон Павлович Чехов [1860−1904] ロシアの作家。南ロシアのタガンローグ生まれ。モスクワ大学医学部入学と同時に新聞・雑誌への執筆を始め、生涯に600編にのぼる作品を残した。ロシア文学伝統の長編と決別し、すぐれた短編に新境地を開いた。晩年には戯曲に力を注ぎ、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』の4作品は世界的な名作として知られる。44歳の誕生日にモスクワ芸術座で『桜の園』を初演。直後、体調を崩して病状が悪化し、7月療養先の南ドイツで死去。代表作に『退屈な話』『かわいい女』『犬を連れた奥さん』『中二階のある家』『いいなずけ』などの短編がある。

[訳者: ] 浦 雅春 Ura Masaharu 1948年生まれ。東京大学教授。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける。著書『チェーホフ』ほか、『鼻/外套/査察官』(ゴーゴリ)、『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』『かもめ』『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(チェーホフ)、『メイエルホリド・ベストセレクション』(共訳)、『牛山羊の星座』『チェゲムのサンドロおじさん』(イスカンデル、後者は共訳)などの訳書がある。


アントン・チェーホフ 『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(浦雅春 編訳、河出文庫、2010年) '10/10/14
チェーホフ 『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』(浦雅春 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/08/03
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ 『チェーホフ 短篇と手紙』(神西清・池田健太郎・原卓也 訳、山田稔 編、大人の本棚、みすず書房、2002年) '09/07/25
浦雅春 『チェーホフ』(岩波新書、2004年) '08/12/04
ゴーゴリ 『鼻/外套/査察官』(浦雅春 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/04/04






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本「月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集 (光文社古典新訳文庫157)」ピランデッロ、関口英子 訳5

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月を見つけたチャウラ: ピランデッロ短篇集 (光文社古典新訳文庫)
月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集  Luigi Pirandello: “Ciàula scopre la lune” (光文社古典新訳文庫157)

○著者: ルイジ・ピランデッロ関口英子
○出版: 光文社 (2012/10, 文庫 325ページ)
○定価: 1,080円
○ISBN: 978-4334752583




lune(月)、、、銀色のうっとりするような輝き、、、光に満ち、ひんやりとした静けさの大海原のように、大きくて穏やかな「月」が、チャウラの目の前にあった。もちろん、彼はそれがなにか知っていた。だが、知っているものの多くがそうであるように、これまでまったく重視したことはなかった。空に「月」が浮かんでいようがいまいが、どんな関係があるというのか?、、、 (p23、「Ciàula scopre la lune, 1912」)


硫黄鉱山での重労働の果てに暗い坑道を抜け出ると……静かで深い感動に包まれる表題作。作家が作中の人物たちの愚痴や悩みを聞く「登場人物の悲劇」など15篇を収録。シチリア出身のノーベル賞作家が、突然訪れる人生の真実の瞬間を、時に苦しく時にユーモラスに描く短篇集。


≪目次: ≫
1 月を見つけたチャウラ  Ciàula scopre la lune, 1912
2 パッリーノとミミ  Pallino e Mimi, 1905
3 ミッツァロのカラス  Il corvo di Mìzzaro, 1902
4 ひと吹き  Soffio, 1931
5 甕  La giara, 1909
6 手押し車  La carriola, 1915
7 使徒書簡朗誦係  Canta l'Epistola, 1911
8 貼りついた死  La morte sddosso, 1918
9 紙の世界  Mondo di carta, 1909
10 自力で  Da sé, 1913
11 すりかえられた赤ん坊  Il figlio cambiato, 1902
12 登場人物の悲劇  La tragedia d'un personaggio, 1911
13 笑う男  Tu ridi, 1912
14 フローラ夫人とその娘婿のポンツァ氏  La signora Frola e il signor Ponza, suo genero, 1915
15 ある一日  Una giornata, 1936

解説 関口英子
ルイジ・ピランデッロ年譜
訳者あとがき (二〇一二年 晩夏 関口英子)


≪著者: ≫ ルイジ・ピランデッロ Luigi Pirandello [1867-1936] イタリアの作家・劇作家。シチリアのアグリジェントで生まれ、パレルモ大学、ドイツのボン大学で法律、文学などを学ぶ。1904年、小説『生きていたパスカル』を刊行。1910年ころから劇作に手を染める。1921年初演の『作者を探す六人の登場人物』で、世界的に知られるようになる。1922年、『ヘンリー四世』初演。短篇集の『一年分の物語』の刊行が始まる。1934年、ノーベル文学賞受賞。1936年、肺炎で死去。

[訳者: ] 関口英子 Sekiguchi Eiko 埼玉県生まれ。旧大阪外国語大学イタリア語学科卒業。翻訳家。児童書から映画字幕までイタリア語の翻訳を幅広く手掛ける。主な訳書に『マルコとミルコの悪魔なんかこわくない!』『猫とともに去りぬ』『羊飼いの指輪』(ジャンニ・ロダーリ)、『神を見た犬』(ブッツァーティ)、『天使の蝶』(プリーモ・レーヴィ)、『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』(ロダーリ)、『霧に消えた約束』(ジュゼッペ・ペデリアーリ)、『きっと天使だよ』(ミーノ・ミラーニ)、『イタリアの外国人労働者』(フォルトゥナート、メスナーニ)などがある。


ジャンニ・ロダーリ 『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳  Tante storie per giocare, 1971 』(関口英子 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/11/03
ジャンニ・ロダーリ 『猫とともに去りぬ  Novelle fatte a macchina, 1973 』(光文社古典新訳文庫、関口英子 訳、2006年) '08/09/25





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本「ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫156)」プラトン、納富信留 訳5

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ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)
ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫156)

○著者: プラトン納富信留
○出版: 光文社 (2012/9, 文庫 216ページ)
○定価: 940円
○ISBN: 978-4334752569
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新しい告発、すなわち、この裁判の公式な告訴状が、次のような文言であった。
「ソクラテスは、ポリスの信ずる神々を信ぜず、別の新奇な神霊のようなもの(ダイモニア)を導入することのゆえに、不正を犯している。また、若者を堕落させることのゆえに、不正を犯している。」 (p133、「解説」)
……ソクラテスは告発をこう語り直している。
「ソクラテスは不正を犯している。若者たちを堕落させ、ポリスが信ずる神々を信ぜず、別の新奇な神霊(ダイモーン)のようなものを信ずるがゆえに。」 (p134-135、「解説」)


ソクラテスの生と死は、今でも強烈な個性をもって私たちに迫ってくる。しかし、彼は特別な人間ではない。ただ、真に人間であった。彼が示したのは、「知を愛し求める」あり方、つまり哲学者(フィロソフォス)であることが、人間として生きることだ、ということであった。(「訳者あとがき」より)。


≪目次: ≫
凡例
地図「紀元前5世紀頃のギリシア」
訳者まえがき――『ソクラテスの弁明』を読む前に

ソクラテスの弁明
 第一部 告発への弁明
   前書き 第1〜2章
   古くからの告発への弁明 第3〜10章
   新しい告発への弁明 第11〜15章
   哲学者の生への弁明 第16〜22章
   弁明の締めくくり 第23〜24章
   〔ここで有罪・無罪の投票がなされる〕
 第二部 刑事罰の提案 第25〜28章
   〔ここで死刑・罰金刑の投票がなされる〕
 第三部 判決後のコメント 第29〜33章


解説/納富信留
 第一部 告発への弁明
   前書き:第1〜2章
   古くからの告発への弁明:第3〜10章
    (一)古くからの告発
    (二)アポロン神託
    (三)人間的な知恵
    (四)ソクラテスへの憎悪
   新しい告発への弁明:第11〜15章
    (一)告訴状とその解釈
    (二)尋問としての論駁
   哲学者の生への弁明:第16〜22章
    (一)恥
    (二)死と生
    (三)魂への配慮
    (四)不正と害悪
    (五)政治(ポリスのこと)
   弁明の締めくくり:第23〜24章
 第二部 刑事罰の提案:第25〜28章
 第三部 判決後のコメント:第29〜33章
    (一)最期の言葉として
    (二)敵と仲間への語りかけ
    (三)ソクラテスの敬神

プラトン対話篇を読むために
プラトンの生涯/ソクラテスと「ソクラテス文学」/学園アカデメイアでの哲学活動/プラトン著作集の成立と伝承/プラトン対話篇のグループ分け/初期対話篇(『エウテュフロン』『クリトン』『カルミデス』『ラケス』『リュシス』『イオン』『メネクセノス』『プロタゴラス』『ゴルギアス』『ヒッピアス大』『ヒッピアス小』『エウテュデモス』『メノン』)/中期対話篇(『パイドン』『饗宴(シュンポシオン)』『ポリテイア(国家)』『クラテュロス』『パイドロス』)/過渡期対話篇(『パルメニデス』『テアイテトス』)/後期対話篇(『ソフィスト』『政治家(ポリティコス)』『ピレボス』『ティマイオス』『クリティアス』〔未完〕『法律』)/偽作(?)(『アルキビアデス第一』『クレイトフォン』『書簡集』)/日本で読まれたプラトン――『弁明』を中心に――

ソクラテス・プラトン年譜

訳者あとがき (二〇一二年五月 納富信留)

重要人物および事項一覧
アキレウス/アナクサゴラス/アニュトス/アリストファネス/アルキビアデス/エウエノス/カイレフォン/クセノフォン/クリティアス/ゴルギアス/ディオゲネス・ラエルティオス/プラトン(登場人物)/プロタゴラス/ホメロス/ポリュクラテス/メレトス/リュコン/レオン/神(アポロン神)/神霊(ダイモーン)の声・徴


≪著者: ≫ プラトン [427-347 B.C.] 古代ギリシャを代表する哲学者。アテネの名門の家系に生まれる。師ソクラテスとの出会いとその刑死をきっかけに哲学の道に入り、40歳ころには学園「アカデメイア」を創設して、晩年まで研究・教育活動に従事した。ソクラテスを主人公とする「対話篇」作品を生涯にわたって書き続け、その数は30編を超える。主な作品として、本書『ソクラテスの弁明』『プロタゴラス』『メノン』『パイドン』『饗宴』『国家』『テアイテトス』『法律』などがある。その壮大な体系的哲学は、後世の哲学者たちに多大な影響を及ぼした。

[訳者: ] 納富信留 (のうとみ のぶる) 1965年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。英国ケンブリッジ大学古典学部にてPh.D取得。西洋古代哲学・西洋古典学専攻。国際プラトン学会前会長。著書に『ソフィストと哲学者の間』『ソフィストとは誰か?』『プラトン 哲学者とは何か』『哲学者の誕生』、『プラトン 理想国の現在』等がある。


プラトン 『メノン 徳(アレテー)について』(渡辺邦夫 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/03/25
プラトン 『プロタゴラス あるソフィストとの対話』(中澤務 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '11/01/19
プラトン 『パイドロス』(藤沢令夫 訳、岩波文庫、1967年) '09/04/27
プラトン 『饗宴』(久保勉 訳、岩波文庫、1952年) '09/02/15
プラトーン 『饗宴 愛について』(森進一 訳、新潮文庫、1968年) '08/11/09

神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史I 「ある」の衝撃からはじまる』(納富信留/木原志乃/斎藤憲/中畑正志/金子善彦/丸橋裕/村井則夫 著、講談社選書メチエ、2011年) '12/01/01

岩田靖夫 『ギリシア思想入門  Introduction to Greek Thought 』(東京大学出版会、2012年) '12/09/16
関根清三 『ギリシア・ヘブライの倫理思想  Greek and Hebrew Ethical Thought 』(東京大学出版会、2011年) '12/04/15
小田部胤久 『西洋美学史  A History of Western Aesthetics 』(東京大学出版会、2009年) '09/09/28
藤沢令夫 『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) '09/05/29
神崎繁 『プラトンと反遠近法  Plato and Anti-perspectivism 』(新書館、1999年) '09/04/13
ロジェ=ポル・ドロワ/ジャン=フィリップ・ド・トナック 『ギリシア・ローマの奇人たち 風変わりな哲学入門』(中山元 訳、紀伊国屋書店、2003年) '08/12/13
サイモン・ブラックバーン 『プラトンの「国家」  Prato's“Republic” (名著誕生4)』(木田元 訳、ポプラ社、2007年) '08/04/06





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本「喜ばしき知恵  Die frohliche Wissenschaft: la gaya scienza (河出文庫)」フリードリヒ・ニーチェ、村井則夫 訳5

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喜ばしき知恵 (河出文庫)
喜ばしき知恵  Friedrich Nietzsche “Die fröhliche Wissenschaft: la gaya scienza” (河出文庫)

○著者: フリードリヒ・ニーチェ村井則夫
○出版: 河出書房新社 (2012/10, 文庫 491ページ)
○定価: 1,260円
○ISBN: 978-4309463797
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……初版が1882年、大幅な増補を含む第二版が1887年に刊行されているということは、その間に主著『ツァラトゥストラはこう語った』(1883-85年)をまるまる挟み、さらには『善悪の彼岸』(1886年)をもまたいで成立していることになる、際立って特異な位置を占める


ニーチェの最も美しく、最も重要な著書が、冷徹にして流麗な日本語によってよみがえる。「この書物の言葉は、氷晶を融かす春風にも似ている[…]。いまだ冬の圏内にありながら、冬を打倒する勝利が予感されるのだ。」「神は死んだ」と宣言しつつ永遠回帰の思想をはじめてあきらかにしたニーチェ哲学の中核をなす大いなる肯定の書。


≪目次: ≫
喜ばしき知恵――華やぐ知恵 la gaya scienza 』 Die fröhliche Wissenschaft

序文 第二版に寄せて (ジェノヴァ郊外ルータにて 一八八六年秋)

「戯(たわむ)れ、企(たくら)み、意趣返し」――ドイツ語韻文の序曲
1 招待/2 わが幸福/3 尻込みせずに/4 対話/5 徳ある人びとに/6 処世訓/7 汝が汝の指南役/8 三たび脱皮して/9 わが薔薇/10 軽蔑する者/11 箴言に曰く/12 光の愛好者に/13 舞踏者にとって/14 豪気な者/15 錆/16 上へ向って/17 傑物の言葉/18 狭い心/19 意図せざる誘惑者/20 一考の余地/21 傲慢の戒め/22 男と女/23 解釈/24 ペンシミストへの特効薬/25 願い/26 私の非情さ/27 彷徨(さすら)い人/28 初心者のための慰め/29 天体のエゴイズム/30 隣人/31 聖者の変装/32 奴隷/33 孤独者/34 セネカとその知友―― Seneca et hoc genus omne /35 氷/36 青年期の著作/37 用心/38 敬虔な者は語る/39 夏に/40 嫉みをもたない/41 ヘラクレイトス主義/42 気位の高すぎる者の原則/43 忠告/44 底を究める者/45 永遠の来訪者/46 疲弊した者の判断/47 没落/48 法則に逆らって/49 賢者は語る/50 頭脳流出/51 真摯な願い/52 足で書く/53 『人間的な、あまりに人間的な』――ある著作/54 わが読者に/55 写実主義の画家/56 詩人の虚栄心/57 選り好みの趣味/58 曲がった鼻/59 筆が進まない/60 高等な人間/61 懐疑論者は語る/62 この人を見よ―― Ecce homo /63 星のモラル

第一書
1 生存の目的の教師/2 知的良心/3 高貴と低俗/4 種を維持するもの/5 無条件の義務/6 威厳の失墜/7 勤勉な者たちへの忠告/8 無意識の徳/9 われわれの噴火/10 ある種の隔世遺伝/11 意識/12 学問の目標について/13 権力感情の理論に寄せて/14 愛と呼ばれる一切のもの/15 遠方から/16 橋を渡って/17 自分の貧しさに理由をつける/18 古代的な誇り/19 悪/20 愚劣さの品格/21 無私無欲を説く者に/22 国王のためのタイムテーブル/23 頽廃の特徴/24 あれこれの不満/25 認識に不適格/26 生きるとは何か?/27 世棄て人/28 最善のもので害をなす/29 嘘であとづけをする者たち/30 著名人の喜劇/31 商業と貴族/32 望まれざる弟子/33 講演を立ち聞きして/34 隠れた歴史―― historia abscondita /35 異端と魔術/36 末期の言葉/37 三種の誤謬にもとづいて/38 爆発する人びと/39 趣味の変化/40 高貴な外見の払底/41 後悔することなく/42 労働と退屈/43 法律が語るもの/44 思い込まれた動機/45 エピクロス/46 われわれの驚嘆/47 情熱の抑圧について/48 苦境の知識/49 寛大さとその同類/50 孤立という論証/51 真理感覚/52 他人がわれわれについて知っていること/53 善が始まるところ/54 仮象の意識/55 最後の高貴な心映え/56 苦悩への欲求

第二書
57 現実主義者たちに向けて/58 ただ創造する者のみが/59 われわれ芸術家/60 女性たちと遠隔作用/61 友情を讃えて/62 愛/63 音楽における女性/64 疑い深い者たち/65 献身/66 弱者の強み/67 自らを演じる/68 意志と受諾/69 復讐の能力/70 英雄を圧倒する女傑/71 女性の貞淑について/72 母たるもの/73 聖なる残酷/74 もてない女性たち/75 第三の性/76 最大の危機/77 悪びれることのない動物/78 感謝すべきこと/79 未熟さの魅力/80 芸術と自然/81 ギリシア的な趣味/82 非ギリシア的なエスプリ/83 翻訳/84 詩の起源について/85 善いものと美しいもの/86 劇場について/87 芸術家の自惚(うぬぼ)れについて/88 真理への熱意/89 今と昔/90 光と影/91 要注意/92 散文と詩/93 ところで一体、なぜ君はものを書くのか/94 死後の成長/95 シャンフォール/96 二人の弁論家/97 文筆家の饒舌について/98 シェイクスピアを讃えて/99 ショーペンハウアーの信奉者たち/100 尊敬を学ぶ/101 ヴォルテール/102 文献学者たちに一言/103 ドイツ音楽について/104 ドイツ語の響きについて/105 芸術家としてのドイツ人/106 仲介者としての音楽/107 芸術に対するわれわれの究極の感謝

第三書
108 新たな闘争/109 用心しよう!/110 認識の起源/111 論理的なものの起源/112 原因と結果/113 毒物学/114 道徳的なものが及ぶ範囲/115 四つの誤謬/116 集群本能/117 集群の良心的呵責/118 好意/119 利他主義にあらず!/120 魂の健康/121 生は論拠にあらず/122 キリスト教における道徳的懐疑/123 手段に甘んじることのない認識/124 無限なるものの地平で/125 狂乱の男/126 神秘的な物言い/127 最古の宗教性の名残り/128 祈りの価値/129 神の条件/130 剣呑な決意/131 キリスト教と自殺/132 キリスト教への反感/133 原則/134 犠牲者としてのペシミスト/135 罪の由来/136 選ばれた民/137 比喩で語ると/138 キリストの誤り/139 情熱の色合い/140 あまりにユダヤ的な/141 あまりに東方的/142 香の薫り/143 多神教の最大の効用/144 宗教戦争/145 菜食主義者の危険/146 ドイツ的希望/147 問いと答え/148 宗教改革が起こるところ/149 宗教改革の挫折/150 聖人の批判について/151 宗教の起源について/152 最大の変化/153 詩人たる人間―― homo poeta /154 人生のさまざまな危険/155 われわれに欠けているもの/156 影響甚大な人物/157 嘘を吐く―― mentiri /158 厄介な性格/159 すべての徳に時節あり/160 徳との交流に際して/161 時代の讃美者に対して/162 エゴイズム/163 大勝利のあとで/164 安らぎを求める者たち/165 諦念者の幸福について/166 いつも同じ仲間のうちで/167 人間嫌いと愛/168 ある病んだ者について/169 公然たる敵/170 大衆とともに/171 名声/172 趣味を台無しにする者/173 深遠であることと、深遠に思われること/174 はぐれ者/175 雄弁について/176 同情/177 「教育制度」に関して/178 道徳的啓蒙について/179 思想/180 自由思想家の絶好の時代/181 追随と先行/182 孤独の中で/183 最良の未来の音楽/184 司法/185 貧しさ/186 良心の疼き/187 実演に際して気分を害するもの/188 労働/189 思想家/190 賞讃者に抗して/191 多くの弁護に抗して/192 最良な人びと/193 カントの機知/194 隠し事のないひと/195 笑止千万/196 われわれの聴覚の限界/197 ゆえに用心を/198 気位の高い者の不快/199 気前の良さ/200 笑い/201 賛同/202 浪費家/203 この男は腹黒い―― Hic niger est /204 物乞いと礼節/205 必要/206 雨が降る日に/207 嫉妬深い者/208 偉大な男!/209 理由を尋ねるやり方/210 勤勉さの節度/211 隠れた敵/212 見損なわないよう/213 幸福への道/214 信じる者は救われる/215 理想と素材/216 声の危険/217 原因と結果/218 私が嫌悪するもの/219 刑罰の目的/220 犠牲/221 思いやり/222 詩人と嘘吐き/223 感覚の代理/224 動物たちの批評/225 自然に従う人びと/226 疑い深い者とその話法/227 考え損ない、撃ち損ない/228 調停者に対して/229 強情と忠誠/230 沈黙の欠如/231 「徹底した」人たち/232 夢を見ること/233 最も危険な観点/234 音楽家への慰めの言葉/235 精神と人格/236 大衆を煽動するために/237 礼儀正しい人/238 嫉み知らず/239 楽しみを知らない人/240 海辺に/241 作品と芸術家/242 各人にその持ち分を―― suum cuique /243 「良」と「劣」の起源/244 思想と言葉/245 選択における賞讃/246 数学/247 習慣/248 書物/249 認識者の溜息/250 罪/251 苦悩する者への誤解/252 むしろ負債を/253 どこでもわが家に/254 苦境に逆らって/255 模倣者/256 皮膚性/257 経験から/258 偶然を否定する者たち/259 楽園から/260 九九/261 独創性/262 「永遠の相の下に」―― sub specie aeterni /263 虚栄心ではなく/264 われわれの行い/265 究極の懐疑/266 冷酷さが必要なところ/267 偉大な目標をもつと/268 英雄になるには/269 あなたは何を信じているか?/270 あなたの良心はどう語るか?/271 あなたの最大の危険はどこにあるか?/272 あなたは他人の何を愛するか?/273 あなたは誰を劣っているとみなすか?/274 あなたにとって最も人間的なものとは何か?/275 事由が達成された証とは何か?

第四書 聖なる一月―― Sanctus Januarius 聖ヤヌアリウス
276 新しい年に/277 人格的な摂理/278 死の思想/279 星の友情/280 認識者向けの建築/281 締め括るすべ/282 馬脚/283 肝の据わった人間/284 自己への信頼/285 いよいよ高く!/286 口を挟む/287 盲目の喜び/288 昂揚感/289 船に乗れ!/290 一事が肝心/291 ジェノヴァ/292 道徳の説論者に/293 われわれの空気/294 自然の誹謗者に抗して/295 短期の習慣/296 定評/297 矛盾しうること/298 溜息をついて/299 われわれは芸術家から何を学び取るべきか/300 科学の前奏曲/301 観想的人間の妄想/302 最も幸福な人間の危険/303 二人の幸福者/304 実行することで諦める/305 自己統制/306 ストア派とエピクロス派/307 批判のために/308 日々の歴史/309 第七の孤独から/310 意志と波/311 屈折した光線/312 私の犬/313 受難図は描かない/314 新たな愛玩動物(ペット)/315 最後の時について/316 預言者たる人間/317 回顧/318 苦痛の中の知恵/319 われわれの体験の解釈者として/320 再会に際して/321 新たな用心/322 比喩/323 宿命の中の幸運/324 生の半ばで―― in media vita /325 偉大さに必要なもの/326 魂の医師と苦痛/327 真面目に考える/328 愚劣さをいたぶる/329 閑暇と怠惰/330 喝采/331 聾者にされるより、聾者になるのがまし/332 魔が差す瞬間/333 認識とは何か/334 愛することを学ばなければならない/335 物理学を讃えて/336 自然の吝嗇/337 未来の「人間性」/338 苦悩への意志と同情する者たち/339 生は女性である―― vita femina /340 死に臨むソクラテス/341 最大の重石(おもし)/342 ここに悲劇が始まる―― incipit tragoedia

第五書 われら怖れを知らぬ者
343 われわれの快活さが意味するもの/344 われわれはなお、どれほど敬虔であるか/345 問題としての道徳/346 われわれの疑問符/347 信仰者と、その信仰の必要性/348 学者の出自について/349 学者の出自について、再説/350 宗教的人間(homines religiosi)を讃えて/351 司祭型本性の人びとを讃えて/352 道徳はどれほど不可欠なものか/353 宗教の起源について/354 「種の守護霊」について/355 「認識」概念の起源/356 ヨーロッパはどこまで「俳優的」となっていくか/357 「ドイツ的とは何か」――この古い問題について/358 精神の農民一揆/359 精神への復讐、および道徳のその他の背景/360 混同されがちな二つの原因/361 俳優の問題について/362 ヨーロッパの男性化に対するわれわれの信仰/363 愛について、両性はいかなる先入見をもっているか/364 隠者は語る/365 隠者はふたたび語る/366 博学な書物を前に/367 われわれは芸術作品をまずいかに区別するか/368 キニク派の徒は語る/369 われわれの内なる並走/370 ロマン主義とは何か?/371 われわれ理解されがたい者/372 われわれはなぜ観念論者(イデアリスト)ではないのか/373 先入見としての「科学」/374 われわれの新たな「無限」/375 われわれはなぜエピクロス主義者に見えるのか/376 われわれの緩慢な時/377 われわれ故郷喪失者/378 「そしてふたたび清らかに澄む」/379 道化が口を挟む/380 「漂泊者」は語る/381 理解の問題について/382 大いなる健康/383 エピローグ

プリンツ・フォーゲルフライの歌
ゲーテに寄せて/詩人の使命/南国にて/信仰深い遊女ベッパ/神秘の小舟/愛の告白/テオクリストス風山羊飼いの歌/「この虚ろな人びと」/絶望に囚われた阿呆/詩的療法―― Rimus remedium あるいは、病んだ詩人はいかにして自己を慰めるか/「わが幸福よ!」/新たな海へ/シルス・マリーア/北風(ミストラル)に寄せて ある舞踏歌


訳者解説 友よ、この響きではなく! (村井則夫)


≪著者: ≫ フリードリヒ・ニーチェ Friedrich Nietzsche 1844‐1900。著書『悲劇の誕生』、『反時代的考察』、『人間的な、あまりに人間的な』、『曙光』、『ツァラトゥストラ』、『善悪の彼岸』、『偶像の黄昏』、『この人を見よ』など。ヨーロッパ思想のありかたを根底から揺るがした哲学者。

[訳者: ] 村井則夫 (むらい・のりお) 1962年生まれ。明星大学准教授。著書『ニーチェ――ツァラトゥストラの謎』、共著『西洋哲学史1』、訳書、リーゼンフーバー『中世における理性と霊性』、ブルーメンベルク『近代の正統性3』ほか。


ニーチェ 『ツァラトゥストラ 〈下〉  Also sprach Zarathustra, III 1884, IV 1885 』(丘沢静也 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/02/21
ニーチェ 『ツァラトゥストラ 〈上〉  Also sprach Zarathustra, I 1883, II 1883 』(丘沢静也 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/12/08
ニーチェ 『ツァラトストラかく語りき〈下〉』(竹山道雄 訳、新潮文庫、1953年) '09/09/29
ニーチェ 『ツァラトストラかく語りき〈上〉』(竹山道雄 訳、新潮文庫、1953年) '09/09/27
ニーチェ 『道徳の系譜学  Zur Genealogie der Moral, 1887 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/07/08
ニーチェ 『善悪の彼岸  Jenseits von Gut und Bose, 1886.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/05/10

ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965』(湯浅博雄 訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  Nietzsche aujourd'hui? 』(林好雄/本間邦雄/森本和夫 訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23
須藤訓任 『ニーチェ 〈永劫回帰〉という迷宮』(講談社選書メチエ、1999年) '09/04/26
永井均 『これがニーチェだ』(講談社現代新書、1998年) '09/04/22
田島正樹 『ニーチェの遠近法』(クリティーク叢書、青弓社、1996年、新装版 2003年) '09/04/21
永井均 『ルサンチマンの哲学』 (シリーズ・道徳の系譜、河出書房新社、1997年) '09/04/20
神崎繁 『ニーチェ どうして同情してはいけないのか』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/04/12
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27

神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史I 「ある」の衝撃からはじまる』(納富信留/木原志乃/斎藤憲/中畑正志/金子善彦/丸橋裕/村井則夫 著、講談社選書メチエ、2011年) '12/01/01





125 狂乱の男
 諸君はあの狂乱の男の話を聴いたことがないか。日も高い昼日中に提灯を掲げて広場に駆け入り、息もつかずに「神はいないか! 神はどこだ!」と叫んでいたあの男のことを。――そこにはたまたま、神を信じない人びとが大勢集まっていたため、男の振舞いは物笑いの種となった。神が行方不明になったのか? ――ある者がそう言った。神が子供さながらに迷子になったのか? ――別のひとりが応じた。それともみずから身を隠したのか? われわれのことが恐ろしくなったのか? 船に乗っていったのか? 亡命したというわけか? ――彼らは口々に叫んでは笑い合った。狂乱の男が彼らのあいだに割り込んで、彼らを穴の開くほど炯々と見つめた。「神はどこへ行ったかだと?」――彼が叫んだ――「はっきり言ってやろう。われわれが神を殺したのだ。――諸君と私が! われわれ全員が神の殺害者なのだ! しかしどうやってそんな大それたことをやり遂げたのか? 大海を呑み干すようなことがどうしてできたのか? 地平線を丸ごと消し去るような海綿(スポンジ)を誰がわれわれに授けたというのか? この地球を太陽から切り離すようなどんなことをわれわれはやってのけたのか? 地球はいまやどこへ向かっているのか? あらゆる太陽から離れていこうとするのか? われわれはひたすら突き進んでいくのではないか? 後方へ、横へ、前方に、あるいはすべての方位に向かってだろうか? 上と下の区別などまだ残っているのだろうか? われわれは無限の虚無を彷徨(さまよ)うようなものではないか? 空漠たる虚無の息吹がわれわれに吹きつけるのではないか? 冷気がましてくるのではないか? 夜に継ぐ夜が、さらに暗い夜が永遠に続くのではないか? 昼日中から提灯に火を灯さなければならないのではないか? 神の遺体を葬る墓掘り人夫たちのざわめきが聞こえないだろうか? 神の遺体の腐臭はまだ漂ってこないだろうか? ――神々もまた腐敗するのだ! 神は死んだ! 二度と甦ることはない! われわれが神を殺(あや)めたのだ! あらゆる殺害者のなかでも最たる殺害者たるわれわれに、心休まる時があろうか? これまで世界に君臨していた至聖者と至権者――それがわれわれの刃(やいば)にかかって、血の海に浸かっている。――誰がこの血の汚(けが)れをわれわれの手から拭ってくれるだろうか? いかなる水でわれわれはわが身を浄めることができるだろうか? いかなる贖罪の儀式、いかなる聖務典礼をわれわれは作り出さねばならないだろうか? われわれがやり遂げたことの偉大さは、われわれにとって立派すぎるのではないか? それに見合った分際になるには、われわれがみずから神々になるほかないのではないか? かつてこれほど偉大な行いがなされたためしはない。――そして、われわれのあとから生まれてくる者どもはことごとく、この行いゆえに、これまで存在したすべての歴史に残る高次の歴史の一員となるのだ!」――ここで狂乱の男は口を噤(つぐ)み、聞いている者たちの顔をふたたび見つめた。彼らもまた押し黙り、訝(いぶか)しそうに男を見つめた。最後には男は提灯を地面に放り出し、提灯は粉々に砕け散り、灯火は消えた。「どうやら来るのが早すぎたようだ」。そこで男は言った。「まだ来るべき時ではなかった。この恐ろしい出来事の報せは途中で滞ったままのようだ。――その報せはまだ人びとの耳に届いていない。稲妻や雷鳴も時間を要する。星の光にも時間が必要だ。何事かがなされたとしても、それがひとの耳目に届くには、やはり時間を要するのだ。かの行いは、彼らにとってはまだ、最も遠い天体よりもなお遠い。――だがしかし、彼らはその行いをやり遂げたのだ!」――世の噂では、この日、かの狂乱の男は各地の教会に押し入って、「神の永遠なる鎮魂曲(レクイエム)」を歌ったと伝えられている。教会から引きずり出され、問い詰められると、決まってこう答えるだけだったという、「こんな教会など一体何だというのか、――神の霊廟、神の墳墓でないとしたら?」。   (p216-219、「第三書 125 狂乱の男」)


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本「知の考古学  L'Archeologie du savoir (河出文庫)」ミシェル・フーコー、慎改康之 訳5

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知の考古学 (河出文庫)
知の考古学  Michel Foucault: “L'Archéologie du savoir”, Paris, Gallimard, 1969 (河出文庫)

○著者: ミシェル・フーコー、慎改康之 訳
○出版: 河出書房新社 (2012/9, 文庫 435ページ)
○定価: 1,365円
○ISBN: 978-4309463773
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あらゆる領域に巨大な影響を与えたフーコーの最も重要な著作を気鋭が四十二年ぶりに新訳。フーコーが『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』を生み出した自らの方法論を、伝統的な「思想史」と訣別し、歴史の連続性と人間学的思考から解き放たれた「考古学」として開示する。それまでの思考のありかたに根底から転換をせまる名著が新たなすがたで甦る。


≪目次: ≫
諸言 (ミシェル・フーコー)

I 序論

II 言説の規則性
 I 言説の統一性
 II 言説形成
 III 対象の形成
 IV 言表様態の形成
 V 概念の形成
 VI 戦略の形成
 VII 注記と帰結

III 言表とアルシーヴ
 I 言表を定義すること
 II 言表機能
 III 言表の記述
 IV 稀少性、外在性、累積
 V 歴史的アプリオリとアルシーヴ

IV 考古学的記述
 I 考古学と思想史
 II 独創的なものと規則的なもの
 III 矛盾
 IV 比較にもとづく事実
 V 変化と変換
 VI 科学と知

V 結論


訳注

訳者解説 (二〇一二年七月二十四日 慎改康之)
連続的歴史/解釈/「考古学」の射程

人名索引
事項索引


≪著者: ≫ ミシェル・フーコー Michel Foucault 1926〜84年。20世紀後半における最も重要な思想家。著書『狂気の歴史』『言葉と物』『知の考古学』『監獄の誕生』『知への意志』『自己への配慮』『快楽の活用』など。

[訳者: ] 慎改康之 (しんかい・やすゆき) 1966年生まれ。明治学院大学教授。共著書『法の他者』、訳書、フーコー『異常者たち』『精神医学の権力』『生政治の誕生』『真理の勇気』など。


ミシェル・フーコー 『わたしは花火師です フーコーは語る  Je suis un artificier, in Michel Foucault, entretiens」(中山元 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '08/11/16
ミシェル・フーコー 『精神疾患とパーソナリティ  Maladie mentale et personalité, 1954 」(中山元 訳、ちくま学芸文庫、1997年) '08/11/12
ミシェル・フーコー 『真理とディスクール パレーシア講義  Fearless speech 』(中山元 訳、筑摩書房、2002年) '08/11/09

檜垣立哉 『フーコー講義 現代思想の現在』(河出ブックス、河出書房新社、2010年) '12/01/17
中山元 『フーコー 思想の考古学』(新曜社、2010年) '10/05/30
中山元 『賢者と羊飼い フーコーとパレーシア』(筑摩書房、2008年) '10/05/04
中山元 『フーコー 生権力と統治性』(河出書房新社、2010年) '10/04/14
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一 訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
神崎繁 『フーコー 他のように考え、そして生きるために』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2006年) '09/05/06
中山元 『はじめて読むフーコー』(洋泉社 新書y、2004年) '08/11/05
中山元 『フーコー入門』(ちくま新書、1996年) '08/11/01





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本「ねじの回転  The Turn of the Screw (光文社古典新訳文庫154)」ジェイムズ、土屋政雄 訳5

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ねじの回転 (光文社古典新訳文庫)
ねじの回転  Henry James: “The Turn of the Screw”, 1898 (光文社古典新訳文庫154)

○著者: ヘンリー・ジェイムズ土屋政雄
○出版: 光文社 (2012/9, 文庫 272ページ)
○定価: 960円
○ISBN: 978-4334752552
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たとえば、道を尋ねられたようなときに、「すみませんが、私たちが現在いる地点との関係において、キングズ・ロードは正確に言って、どこにあるのですか」などと述べられ(p243)ようなものなら、どうなんだろう、まぁ戸惑いを隠せないかもしれないけれども、、、なるほど、相対的な視点でものを見ることを常とし、物事の価値を絶対的なものとして固定することがなかった、、、とは、巻末の「解説」に説かれる、表面上は特筆すべき出来事のない平穏な人生を送ったように見える、ジェイムズの人間や文化の観察者および芸術家として、内面において


両親を亡くし、英国エセックスの伯父の屋敷に身を寄せる美しい兄妹。奇妙な条件のもと、その家庭教師として雇われた「わたし」は、邪悪な亡霊を目撃する。子どもたちを守るべく勇気を振り絞ってその正体を探ろうとするがー巧緻きわまる構造から紡ぎ出される戦慄の物語。


≪目次: ≫
ねじの回転』 The Turn of the Screw, 1898


解説/松本 朗(ほがら上智大学准教授
ヘンリー・ジェイムズの生涯/『ねじの回転』の魅力/ヘンリー・ジェイムズ文学の現代性/参考文献

ジェイムズ年譜

訳者あとがき (二〇一二年八月  土屋 政雄)


≪著者: ≫ ヘンリー・ジェイムズ Henry James [1843-1916]ニューヨーク生まれ。裕福な家庭に育ち、幼い頃から家族とともにヨーロッパ各地に滞在、芸術の鑑識眼、多言語・多文化に通じるコスモポリタン性を身につける。1862年、ハーバード大学ロー・スクールに入学するも翌年退学。64年、物書きとしてデビュー。76年ロンドンに移住、以後、ロンドンを中心に活動。78年、短編小説「デイジー・ミラー」を発表、英国文壇で絶賛される。代表作に『ある貴婦人の肖像』『ねじの回転』『鳩の翼』『黄金の盃』など。登場人物の複雑な心理描写、アメリカとヨーロッパの価値観の対比など独自の作風を確立、小説の技法を極めたと評される。

[訳者: ] 土屋政雄 Tsuchiya Masao 翻訳家。訳書に『エデンの東』(スタインベック)、『日の名残り』『わたしを離さないで』『夜想曲集』(カズオ・イシグロ)、『日本文学の歴史 古代・中世篇』(キーン)、『イギリス人の患者』(オンダーチェ)、『月と六ペンス』(モーム)、『ダロウェイ夫人』(ウルフ)、『日はまた昇る』(ヘミングウェイ)ほか多数。


バージニア・ウルフ 『ダロウェイ夫人  Mrs. Dalloway, 1925 』(土屋政雄 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/06/16
サマセット・モーム 『月と六ペンス  The Moon and Sixpence, 1919 』(土屋政雄 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '09/01/07





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本「孤独な散歩者の夢想 (光文社古典新訳文庫155)」ルソー、永田千奈 訳5

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孤独な散歩者の夢想 (光文社古典新訳文庫)
孤独な散歩者の夢想  Jean‐Jacques Rousseau: “Les Rêveries du promeneur solitaire”, 1782 (光文社古典新訳文庫155)

○著者: ジャン=ジャック・ルソー、永田千奈 訳
○出版: 光文社 (2012/9, 文庫 325ページ)
○定価: 1,040円
○ISBN: 978-4334752576
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そう、「嫌なことはしない自由」、、、ヒトはおよそ社会的な動物で、人間関係に悩みはつきない。なかなか相互に真意を理解されないことはすくなくない、フツーに誤解が生じえる。ときに、おうおうにして、コトバは騙る(ひとり歩きする)。カンタンには説明できない、不可能性。えてして、語れば語るほどに、ジッサイ、意図せぬ展開に方向に転落しちゃったりなんかすると、ドツボにはまってどっぴんしゃん


晩年、孤独を強いられたルソーが、日々の散歩のなかで浮かび上がる想念や印象をもとに、自らの生涯を省みながら自己との対話を綴った10の“哲学エッセイ”。「思索」ではなく、「夢想」に身をゆだねたその真意は? 他作品との繋がりにも言及した中山元氏による詳細な解説が付く。


≪目次: ≫
孤独な散歩者の夢想』 Les Rêveries du promeneur solitaire, 1782
第一の散歩  Première promenade
第二の散歩  Deuxième promenade
第三の散歩  Troisième promenade
第四の散歩  Quatrième promenade
第五の散歩  Cinquième promenade
第六の散歩  Sixième promenade
第七の散歩  Septième promenade
第八の散歩  Huitième promenade
第九の散歩  Neuvième promenade
第十の散歩  Dixième promenade


解説/中山 元
第一章 『孤独な散歩者の夢想』にいたる状況
『エミール』の刊行と逃亡/迫害妄想
第二章 『孤独な散歩者の夢想』の特徴
『孤独な散歩者の夢想』の執筆/夢想(ルヴェリー)の重要性/夢想の一般的な性格/ルソーの夢想の第一の機能――道徳性/「エリゼの園」/夢想の第二の機能――自己の享受/自己の内部の体験と実験/自然との対話/夢想の第三の機能――世界と自然の享受/迫害の重要性
第三章 ルソーの「第一の散歩」から「第九の散歩」まで
第一の散歩/第二の散歩/第三の散歩/第四の散歩/第五の散歩/第六の散歩/第七の散歩/第八の散歩/第九の散歩

ルソー年譜
訳者あとがき (二〇一二年七月 永田千奈)


≪著者: ≫ ジャン=ジャック・ルソー Jean-Jacques Rousseau [1712-1778] フランスの思想家。スイスのジュネーヴで時計職人の息子として生まれる。16歳でカトリックに改宗。家庭教師等をしながら各地を放浪し、大使秘書を経て、37歳で応募したアカデミーの懸賞論文『学問芸術論』が栄冠を獲得。意欲的な著作活動を始める。『人間不平等起源論』と『社会契約論』で人民に主権があると主張し、その思想はのちのフランス革命を導くこととなった。主著に『新エロイーズ』『エミール』『告白』など。

[訳者: ] 永田千奈 Nagata China 東京生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。主な訳書に『ある父親』(ラカン)、『それでも私は腐敗と闘う』(ベタンクール)、『サーカスの犬』(ルーボディ)、『海に住む少女』(シュペルヴィエル)、『女の一生』(モーパッサン)などがある。


ルソー 『孤独な散歩者の夢想  Rêveries du promeneur solitaire 』(今野一雄 訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '08/12/02
ルソー 『社会契約論/ジュネーヴ草稿  Du contrat social, 1762 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/10/29
ルソー 『人間不平等起源論  Discours sur l'origine et les fondements de l'inégalité parmi les hommes, 1755 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/09/11

ギィ・ド・モーパッサン 『女の一生  Guy de Maupassant: “Une vie”, 1883 』(永田千奈 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/04/04
シュペルヴィエル 『海に住む少女  Jules Supervielle: “L'enfant de la haute mer”, 1931 』(永田千奈 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/28





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本「失われた時を求めて 〈4〉 花咲く乙女たちのかげに II (岩波文庫 赤N511-4)」プルースト、吉川一義 訳5

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失われた時を求めて(4)――花咲く乙女たちのかげにII (岩波文庫)
失われた時を求めて 〈4〉  花咲く乙女たちのかげに II   Marcel Proust: “À la recherche du temps perdu: À l'ombre des jeunes filles en fleurs, 1918, 1920”, 1913-1927 (岩波文庫 赤N511-4)

○著者: プルースト吉川一義
○出版: 岩波書店 (2012/06, 文庫 704ページ)
○定価: 1,323円
○ISBN: 978-4003751138
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わずかひと夏(数ヵ月)のリゾートの想い出は、海辺の保養地への出発からバカンスの終わりまで。旅という日常(習慣)からの離脱、夢想と現実との乖離(「名」と「土地」という副題に託される)、精神の不安、、、行動やできごとを考察する精神のドラマ、精神のなかを流れる時間の速度が物語の進行のスピードに反映される



それから二年後、「私」はノルマンディーの保養地バルベックに滞在した。上流社交界のゲルマント一族との交際、「花咲く乙女たち」の抗いがたい魅惑、ユダヤ人家庭での夕食、画家エルスチールのアトリエで触れる芸術創造の営み。ひと夏の海辺の燦めき。(全14冊)


≪目次: ≫
凡例
『失われた時を求めて』の全巻構成
本巻について
本巻の主な登場人物
本巻の主な架空地名――バルベックおよびその近在
地図(一九〇〇年前後のフランス全図/一九〇〇年前後のノルマンディー/ブルターニュ地方)

第二篇 花咲く乙女たちのかげに II  À l'ombre des jeunes filles en fleurs, 1918, 1920
 第二部 土地の名―土地

場面索引
訳者あとがき(四) (二〇一二年陽春 吉川一義
プルーストと保養地カブール/リゾート地の人間喜劇とプルーストの人間学/「花咲く乙女たち」との出会いと交友/エルスチールの人と作品(芸術家の交際と孤独)/エルスチールとプルーストの比喩/
図版一覧



プルースト 『失われた時を求めて 〈3〉  花咲く乙女たちのかげに I』(吉川一義 訳、岩波文庫、2011年) '11/01/12
プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉  スワン家のほうへ II』(吉川一義 訳、岩波文庫、2011年) '11/07/05
プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉  スワン家のほうへ I』(吉川一義 訳、岩波文庫、2010年) '11/01/14

吉川一義 『プルースト美術館 『失われた時を求めて』の画家たち』(筑摩書房、1998年) '11/02/10
吉川一義 『プルーストと絵画 レンブラント受容からエルスチール創造へ』(岩波書店、2008年) '11/02/03
吉川一義 『プルーストの世界を読む』(岩波セミナーブックス、2004年) '11/01/20

マルセル・プルースト 『失われた時を求めて [完訳版] 全13巻』(鈴木道彦 訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006〜07年) '10/09/07〜'11/01/23
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉 第一篇「スワン家のほうへII」』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/12/29
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇「スワン家のほうへI」』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/10
プルースト 『消え去ったアルベルチーヌ』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/12/16





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本「法の哲学 自然法と国家学の要綱 下巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts 〈ヘーゲル全集9b〉」ヘーゲル、上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳5

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本「法の哲学 下巻」ヘーゲル、佐藤泰邦ほか訳
法の哲学 自然法と国家学の要綱 下巻  Georg Wilhelm Friedrich Hegel: “Grundlinien der Philosophie des Rechts”, 1821 〈ヘーゲル全集9b〉
○著者: ヘーゲル上妻精佐藤康邦/山田忠彰 訳
○出版: 岩波書店 (2001/2, 単行本 386ページ)
○定価:  (品切重版未定)
○ISBN: 978-4000918695
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なんだか久しぶりの月夜(月齢10.0)♪、まもなく十五夜は9月30日のようだ。そう、シゴトをおえて最寄駅から自室へと向かう帰路、トボトボと歩きながら見上げる南の空、ぼくの暮らすまちはイナカだから夜空を視界を遮るような高い建物はすくなくて空が広い、夜の雲のない日の空に浮かぶ月は、ついついぼくは月を、満ちていても欠けていても、どんな形をしていたとしても美しいウットリ見とれてしまう月を、だからボンヤリと飽くことなく眺めながらすこし首を顔を頭を上に向けてすこし口が開いてしまう


意志は単なる可能性ではなく、思惟する知性として、真に普遍的な意志である。法律、道徳、そして人倫的な有機的社会諸制度が、意志の自由の定在として、意志自身により自覚的に実現されて存在すること、これこそが「法」の自由の理念にほかならない。ヘーゲル体系真の理解のために待望久しい新訳で、論争の書をここにおくる。


≪目次: ≫
凡例

法の哲学 自然法と国家学の要綱』 下巻
Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821)

第三部 人倫(142‐360)
 第一章 家族(158)
  A 婚姻(161)
  B 家族の資産(170)
  C 子供の教育と家族の解体(173)
    家族の市民社会への移行(181)
 第二章 市民社会(182)
  A 欲求の体系(システム)(189)
    a 欲求および満足の様式(190)
    b 労働の様式(196)
    c 資産(199)
  B 司法(209)
    a 法律としての法(211)
    b 法律の定在(215)
    c 裁判(219)
  C 行政と職業団体(230)
 第三章 国家(257)
  A 国内法(260)
   I 国内体制(271)
    a 君主権(272)
    b 統治権(287)
    c 立法権(298)
   II 対外主権(321)
  B 国際法(330)
  C 世界史(341)
    1 東洋
    2 ギリシア
    3 ローマ
    4 ゲルマン


訳注
解説
訳者あとがき (二〇〇一年一月 佐藤泰邦 山田忠彰)
索引


ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9a〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2000年) '12/09/23
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/20
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/12

村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(原崎道彦/伊坂青司/栗原隆/松山壽一/座小田豊/滝口清栄/山純 著、講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
長谷川宏 『新しいヘーゲル』(講談社現代新書、1997年) '09/02/02
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27

坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて  Die Aktualitat der Kantischen Philosophie: Auf der Suche nach dem Anfangspunkt der Philosophie 』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
佐藤康邦 『絵画空間の哲学 思想史のなかの遠近法  Philosophie des Raums in der Malerei, 1992. 〔改装版〕』(三元社、2008年) '10/09/11
佐藤康邦 『現代を生きる哲学 '07』(放送大学教材、共通科目・人文系、放送大学教育振興会、2007年) '10/11/28
佐藤康邦 『哲学への誘い '08』(放送大学教材、基礎科目、放送大学教育振興会、2008年) '10/08/01





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本「法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts 〈ヘーゲル全集9a〉」ヘーゲル、上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳5

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本「法の哲学 上巻」ヘーゲル、佐藤康邦ほか訳
法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻  Georg Wilhelm Friedrich Hegel: “Grundlinien der Philosophie des Rechts”, 1821 〈ヘーゲル全集9a〉
○著者: ヘーゲル上妻精佐藤康邦/山田忠彰 訳
○出版: 岩波書店 (2000/3, 単行本 305ページ)
○定価: 4,410円(品切重版未定)
○ISBN: 978-4000918800
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法学は、哲学の一部門である。(p24)


エンチクロペディーEnzyklopadie der philosophischen Wissenschaften, 1817)』において哲学体系を完成させたヘーゲルGeorg Wilhelm Friedrich Hegel, 1770-1831)は、本書(Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821)で「客観的精神」のよりいっそう精緻な展開を試みる。後のヘーゲル批判の多くが向けられ、その哲学の誤解という不幸も本書によるところ大であった論争の書を、ヘーゲル体系真の理解のために待望久しい新訳で送る。上巻には「第2部 道徳」までを収録。


≪目次: ≫
凡例

法の哲学 自然法と国家学の要綱』 上巻
Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821)

 序言

 緒論(1-32)
  区分(33)

第一部 抽象法(34‐104)
 第一章 所有(41)
  A 占有取得(54)
  B 物件の使用(59)
  C 所有物の放棄(65)
    所有から契約への移行(71)
 第二章 契約(72)
 第三章 不法(82)

第二部 道徳(105‐141)
 第一章 故意と責任(115)
 第二章 意図と利福(119)
 第三章 善と良心(129)
       道徳から人倫への移行(141)


訳注


ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/20
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/12

村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(原崎道彦/伊坂青司/栗原隆/松山壽一/座小田豊/滝口清栄/山純 著、講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
長谷川宏 『新しいヘーゲル』(講談社現代新書、1997年) '09/02/02
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27

坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて  Die Aktualitat der Kantischen Philosophie: Auf der Suche nach dem Anfangspunkt der Philosophie 』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
佐藤康邦 『絵画空間の哲学 思想史のなかの遠近法  Philosophie des Raums in der Malerei, 1992. 〔改装版〕』(三元社、2008年) '10/09/11
佐藤康邦 『現代を生きる哲学 '07』(放送大学教材、共通科目・人文系、放送大学教育振興会、2007年) '10/11/28
佐藤康邦 『哲学への誘い '08』(放送大学教材、基礎科目、放送大学教育振興会、2008年) '10/08/01





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本「哲学とは何か  Qu'est-ce que la philosophie? (河出文庫)」ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ、財津理 訳5

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哲学とは何か (河出文庫)
哲学とは何か  Gilles Deleuze / Férix Guattari: “Qu'est-ce que la philosophie?”, les éditions de minuit, 1991 (河出文庫)

○著者: ジル・ドゥルーズフェリックス・ガタリ財津理
○出版: 河出書房新社 (2012/8, 文庫 406ページ)
○定価: 1,470円
○ISBN: 978-4309463759
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「この時代に逆らって、来たるべき時代のために」書かれたドゥルーズ=ガタリの最後の共著にして、その思想の総決算。内在平面‐概念的人物‐哲学地理によって「哲学」を総括し、カオスに立ち向かう三つの平面として哲学‐科学‐芸術の連関を明らかにする。世界への信をうちたてながら、人間をこえる限りなき生成/創造へと思考を開く絶後の名著。


≪目次: ≫
凡例

哲学とは何か』 “Qu'est-ce que la philosophie?”, 1991
序論 こうして結局、かの問は……

I 哲学
1 ひとつの概念(コンセプト)とは何か
2 内在平面
3 概念的人物
4 哲学地理

II 哲学――科学、論理学、そして芸術
5 ファンクティヴと概念(コンセプト)
6 見通し(プロスペクト)と概念(コンセプト)
7 被知覚態(ペルセプト)、変様態(アフェクト)、そして概念(コンセプト)

結論 カオスから脳へ


原注
訳注
訳者あとがき (一九九七年八月  財津 理)
文庫版への訳者あとがき (二〇一二年六月  財津 理)


≪著者: ≫ ジル・ドゥルーズ (Gilles Deleuze) 1925‐1995。著書『差異と反復』『意味の論理学』、ガタリとの共著に本書の他、『アンチ・オイディプス』『カフカ』『千のプラトー』他。

≪著者: ≫ フェリックス・ガタリ (Félix Guattari) 1930‐1992。著書『分子革命』『分裂分析的地図作成法』『カオスモーズ』他。

[訳者: ] 財津理 (ざいつ・おさむ) 1947年生まれ。思想研究家(法政大学教授)。訳書(共訳含む)にドゥルーズ『差異と反復』『シネマ1・運動イメージ』『経験論と主体性』『無人島1953-1968』『狂人の二つの体制1983-1995』他がある。


ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 『千のプラトー 〈下〉 資本主義と分裂症  Mille plateaux, capitalisme et schizophrénie, 1980 』(宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明 訳、河出文庫、2010年) '10/12/19
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 『千のプラトー 〈中〉 資本主義と分裂症  Mille plateaux, capitalisme et schizophrénie, 1980 』(宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明 訳、河出文庫、2010年) '10/12/04
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 『千のプラトー 〈上〉 資本主義と分裂症  Mille plateaux, capitalisme et schizophrénie, 1980 』(宇野邦一/小沢秋広/田中敏彦/豊崎光一/宮林寛/守中高明 訳、河出文庫、2010年) '10/10/18
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈下〉 資本主義と分裂症  L'Anti-Œdipe, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一 訳、河出文庫、2006年) '09/10/25
ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ 『アンチ・オイディプス 〈上〉 資本主義と分裂症  L'Anti-Œdipe, Capitalism et schizophrénie, 1972 』(宇野邦一 訳、河出文庫、2006年) '09/10/19

ジル・ドゥルーズ 『批判と臨床  Critique et Clinique, 1993 』(守中高明/谷昌親/鈴木雅大 訳、河出書房新社、2002年) '09/11/07
ジル・ドゥルーズ 『スピノザ 実践の哲学  Spinoza: Philosophie pratique, 1981 』(鈴木雅大 訳、平凡社ライブラリー、2002年) '09/11/06
ジル・ドゥルーズ 『記号と事件 1972-1990年の対話  Pourparlers, 1990 』(宮林寛 訳、河出文庫、2007年) '09/10/28
ジル・ドゥルーズ 『差異について〈新装版〉 “Henri Bergson, Différence et Différenciation”, La conception de la différence chez Bergson, 1956/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之 訳・解題、青土社、2000年) '09/10/26
ジル・ドゥルーズ 『差異について〈増補新版〉  La conception de la différence chez Bergson/Bergson 1859-1941, 1956 』(平井啓之 訳・解題、青土社、2000年, 1992年, 1987年) '09/10/17
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェと哲学  Nietzsche et la Philosophie, 1962 』(江川隆男 訳、河出文庫、2008年) '09/10/11
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ 『対話  Dialogues, 1977 』(江川隆男/増田靖彦 訳、河出書房新社、2008年) '09/10/08
ジル・ドゥルーズ 『フーコー  Foucault, 1986 』(宇野邦一 訳、河出文庫、2007年) '09/09/22
ジル・ドゥルーズ 『ニーチェ  Nietzsche, 1965 』(湯浅博雄 訳、ちくま学芸文庫、1998年) '09/09/19
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈下〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之 訳、河出文庫、2007年) '09/09/16
ジル・ドゥルーズ 『意味の論理学 〈上〉  Logique du sens, 1969 』(小泉義之 訳、河出文庫、2007年) '09/09/13
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
ジャック・デリダ/ジル・ドゥルーズ/ジャン=フランソワ・リオタール/ピエール・クロソウスキー 『ニーチェは、今日?  Nietzsche aujourd' hui?, 1973 』(林好雄/本間邦雄/森本和夫 訳、ちくま学芸文庫、2002年) '09/05/23

フェリックス・ガタリ 『カオスモーズ  Chaosmose, 1992 』(宮林寛/小沢秋広 訳、河出書房新社、2004年) '09/11/01

松本潤一郎/大山載吉 『ドゥルーズ 生成変化のサブマリン』(哲学の現代を読む2、白水社、2005年) '09/11/21
宇野邦一 『ドゥルーズ 流動の哲学』(講談社選書メチエ、2001年) '09/10/30
篠原資明 『ドゥルーズ ノマドロジー  Gilles Deleuze: nomadologie, 1997 』(現代思想の冒険者たちSelect、講談社、2005年) '09/10/25
江川隆男 『存在と差異 ドゥルーズの超越論的経験論  Être et Différence: De l'empirisme transcendantal chez Deleuze 』(知泉書館、2003年) '09/10/21
檜垣立哉 『ドゥルーズ 解けない問いを生きる』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '09/10/04
檜垣立哉 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年) '09/09/24
小泉義之 『ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために』(講談社現代新書、2000年) '09/06/10
ライダー・デュー 『ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて思考の逃走線を求めて  Deleuze, Polity Press, 2007 』(中山元 訳、新曜社、2009年) '09/07/03





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本「人間知性研究 〈新装版〉: 付・人間本性論摘要」デイヴィッド・ヒューム、斎藤繁雄/一ノ瀬正樹 訳5

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人間知性研究 〈新装版〉: 付・人間本性論摘要
人間知性研究 〈新装版〉: 付・人間本性論摘要  David Hume: “An Enquiry concerning Human Understanding”, 1748 : “An Abstract of a Book latety published entituled a Treatise of Human Nature”,1740

○著者: デイヴィッド・ヒューム、斎藤繁雄/一ノ瀬正樹
○出版: 法政大学出版局 (2011/11, 単行本 292ページ)
○定価: 5,040円
○ISBN: 978-4588121296
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あぁどうしてこうもなにごともことごとく、うまくいっているような気がまったくしないものなのか、どうなっちゃっているんだよう、などとは、チカラなく肩をおとしてうつむきかげんに天をあおいで、、、もっとも、なにもかもが思い通りにゆかないのは、なんとかしたいと考えて、なんとかしようと試みて、ある意味では、考えて試みているからこそ、うまくいかないことが明らかになって浮かび上がって気になるのであって、気になることは気になるのであって、その他の多くの気にならないことのなかにあって、際だって気になるのは、それが他とは異なる特異な事柄であるからであって、そう考えるにはおおむね多くのことはジツは思い通りにいっていて、およそのことがジッサイには思い通りにいっているからこそ、ときにたまに生じる思い通りにいかないことが、だからこそ、浮かび上がって明らかになって気になる、だけなのかもしれない


主著『人間本性論』第1巻をよりよく書き直したという本書で、ヒュームは、因果論を深め、自由と必然、奇跡や摂理などを新たに論じた。『人間本性論摘要』を付す。


≪目次: ≫
凡例

『人間知性研究』 An Enquiry concerning Human Understanding, 1748
第一章 哲学の異なった種類について
第二章 観念の起源について
第三章 観念の連合について
第四章 知性の作用に関する懐疑的疑念
第五章 これらの疑念の懐疑論的解決
第六章 蓋然性について
第七章 必然的結合の観念について
第八章 自由と必然性について
第九章 動物の理性について
第十章 奇蹟について
第十一章 特殊的摂理と未来〔来世〕の状態について
第十二章 アカデミー的あるいは懐疑的哲学について

原注
編注
訳注


付・『人間本性論摘要』 An Abstract of a Book latety published entituled a Treatise of Human Nature,1740
序言
『人間本性等々についての論考』と題して最近公刊された書物の摘要

訳注


〈解説〉 ヒューム因果論の源泉――他者への絶え間なき反転/一ノ瀬正樹
 1 ヒュームの苦境
 2 生けるヒューム認識論
 3 生ける自然主義者ヒューム
 4 「宇宙のセメント」としての因果
 5 因果論と『人間知性研究』
 6 原子論からの出発
 7 因果性についての公式見解
 8 「原因」の二つの定義
 9 因果論に潜む他者の視点
 10 他者への反転
 11 デザイン論証
 12 秩序の原因としての神
 13 日常因果とデザイン因果
 14 自然的信念と宗教的信念
 15 他者という謎
 16 他律性の暗闇

 解説注


訳者あとがき (二〇〇三年正月 オックスフォード、クライスト・チャーチを見上げつつ 一ノ瀬正樹)
第二刷に際して (二〇〇五年五月 訳者)

事項索引・人名索引


≪著者: ≫ デイヴィッド・ヒューム (David Hume) 1711年4月26日生まれ。スコットランドを代表する哲学者。エディンバラ大学で学び、哲学やその他の分野についての執筆活動をするとともに、フランス大使秘書などに就く。ルソーとの交流とその破綻はよく知られている。1776年8月25日死去。おもな著作は、『人間本性論』(1739-40)、『人間本性論摘要』(1740、本書所収)、『人間知性研究』(1748、本書)、『道徳原理研究』(1751)、『宗教の自然史』(1757)、『イングランド史』(1754-61)など。死後『自然宗教に関する対話』(1779)が公刊された。

[訳者: ] 斎藤繁雄 (さいとう しげお) 1920年生まれ。東洋大学大学院文学研究科哲学専攻(修士)修了。東洋大学名誉教授、文学博士。専攻、イギリス哲学。著書に、『ヒューム哲学と「神」の概念』(法政大学出版局)。訳書に、『宗教とその形成』(ホワイトヘッド著作集第7巻)、ヒューム『宗教の自然史』『自然宗教に関する対話』『奇蹟論・迷信論・自殺論』(以上、共訳、法政大学出版局)ほか。

[訳者: ] 一ノ瀬正樹 (いちのせ まさき) 1957年生まれ。東京大学大学院哲学専攻博士課程修了。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。和辻哲郎文化賞、中村元賞受賞。著書に、『人格知識論の生成』(東京大学出版会、1997)、『原因と結果の迷宮』(勁草書房、2001)、『死の所有』(東京大学出版会、2011)、『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店、2011)など。


一ノ瀬正樹/伊東乾/影浦峡/児玉龍彦/島薗進/中川恵一 編著 『低線量被曝のモラル』(河出書房新社、2012年) '12/08/22
一ノ瀬正樹 『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店、2011年) '12/07/25
一ノ瀬正樹 『死の所有 死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学』(東京大学出版会、2011年) '12/07/17
一ノ瀬正樹 『原因と理由の迷宮 「なぜならば」の哲学』(勁草書房、2006年) '12/07/08
一ノ瀬正樹 『原因と結果の迷宮』(勁草書房、2001年) '12/07/02
一ノ瀬正樹 『人格知識論の生成 ジョン・ロックの瞬間』(東京大学出版会、1997年) '12/06/06
一ノ瀬正樹 『死の所有 死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学』(東京大学出版会、2011年) '11/12/30
一ノ瀬正樹 『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店、2011年) '11/09/04





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本「傍迷惑(はためいわく)な人々 サーバー短篇集  The Thurber Collection (光文社古典新訳文庫152)」サーバー、芹澤恵 訳5

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傍迷惑な人々: サーバー短編集 (光文社古典新訳文庫)
傍迷惑(はためいわく)な人々 サーバー短編集  James Thurber: “The Thurber Collection” (光文社古典新訳文庫152)

○著者: ジェイムズ・サーバー、芹澤恵 訳
○出版: 光文社 (2012/8, 文庫 334ページ)
○定価: 1,080円
○ISBN: 978-4334752545
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自分自身のダメ男ぶり、、、機械音痴で、車の運転が下手で、要領が悪くて、他人の冗談をなんでも間に受けてしまい、なんだか時流に乗りそびれてしまって途方にくれているおじさんの姿、イラストつき



子どもの頃から不器用で、工作すれば傷だらけ、車は毎度のエンストの「なんでも壊す男」。思わずくすりと笑わせるイラストを、作者自ら大真面目に分析する「本棚のうえの女」。味のあるイラストと軽妙な文章で愛され続ける作家の実像を掘り起こす、絶品短編集。本邦初訳2篇を含む。


≪目次: ≫
家族の絆
 「家族の絆」……と呼んでしまっていいのでしょうか? ジェイムズ・サーバーは一八九四年、オハイオ州コロンバス生まれ。古き良きアメリカの中西部で少年時代を過ごしたはずなのに、その日々が大騒ぎと大混乱に華々しく彩られているのは…… そう、彼には“家族”がいたから。
 ベッドな夜
 ウィルマ伯母さんの損得勘定
 ダム決壊の日
 幽霊の出た夜
 今夜もまたまた大騒ぎ


傍迷惑(はためいわく)な人々
 “傍迷惑”…… それは家族だけはなかった! 個性豊かな(ちょっとおかしな)家族に鍛えられたサーバー。そうして育まれた人柄が呼び込むのか、彼の周囲には続々と“ちょっと変わった”人たちが……
 E・B・W
 誰よりもおかしな男
 ツグミの巣ごもり
 探しものはなんですか?――トパーズのカフスボタン
 空の歩道


暴走妄想族
 ふと気がつくと、思い浮かべたことから空想が妄想になり、妄想はひとたび走りだすや、とどまるところを知らず大暴走。“ちょっと変わった人たち”の妄想の世界がサーバーの手にかかると……
 マクベス殺人事件
 虹をつかむ男――ウォルター・ミティの誰も知らない別の人生
 当ててごらんと言われてもねえ……
 もしグラント将軍がアポマトックスで酣酔(かんすい)の境地にあったとしたら、南北戦争はいかに終結していたか?
 一四二号の女


そういうぼくが実はいちばん……
 周りの人のことをこんなふうに、しょうがないなぁと冷静に観察してきたサーバー。彼自身は、どんなにまっとうな“ふつうの人”かと思いきや……
 伊達の薄着じゃないんだよ
 第三九〇二〇九〇号の復讐
 なんでも壊す男
 放送本番中、緊張しないためには
 本棚のうえの女



解説/青山 南(翻訳家)
サーバー年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ ジェイムズ・サーバー James Thurber [1894-1961] アメリカの作家、イラストレーター。オハイオ州コロンバス生まれ。オハイオ州立大学を中退後、国務省の暗号部員を経て、新聞記者に転身。その後、創刊間もない「ニューヨーカー」誌で活躍。彼と同僚のE・B・ホワイトが手がけた《町の話題(トーク・オヴ・ザ・タウン)》は、洒落たユーモアで同誌の名物コラムとなった。犬好きで知られ、犬についてのエッセイやイラストも多い。本書収録の「虹をつかむ男――ウォルター・ミティの誰も知らない別の人生」は、1947年にダニー・ケイ主演で映画化され大ヒットした。晩年は視力の悪化に苦しんだ。1961年、脳血栓により死去。享年66。

[訳者: ] 芹澤 恵 Serizawa Megumi 成蹊大学文学部卒業。英米文学翻訳家。訳書に、『愛しのクレメンタイン』(クラヴァン)、『フロスト気質(かたぎ)』(ウィングフィールド)、『裁きの街』(ピータースン)、『真夜中の青い彼方』(キング)、『1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編』(O・ヘンリー)などがある。






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本「カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻 (光文社古典新訳文庫033)」ドストエフスキー、亀山郁夫 訳5

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カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻  Ф. М. Достоевский: “Братья Карамазовы”, 1879-1880 (光文社古典新訳文庫033)

○著者: フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー亀山郁夫
○出版: 光文社 (2007/7, 文庫 365ページ)
○定価: 660円
○ISBN: 978-4334751333
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夏は夜、、、明るい月夜、まるい月、満月の前夜(月齢12.5
熱帯夜イヤイヤ


「エピローグ」では、主人公たちのその後が描かれる。彼らそれぞれに、どんな未来が待ち受けているのか……。訳者・亀山郁夫が渾身の力で描いた「ドストエフスキーの生涯」と「解題」は、この至高の名作を味わうための傑出したすばらしいガイド=指針となるにちがいない。


≪目次: ≫
ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟 Братья Карамазовы, 1879-1880 エピローグ付、四部からなる長編小説

エピローグ
 1 ミーチャの脱走計画
 2 一瞬、嘘が真実になった
 3 イリューシャの葬儀。石のそばの挨拶



ドストエフスキーの生涯/亀山郁夫
 ※扉絵: ドストエフスキー(トルトーフスキー画:1847年)
1
 父と母、そして幼年時代/シラーの『群盗』を読む――原罪の起源とは/父殺しの衝撃/「狼が来るぞ!」/『ドン・カルロス』体験
2
 『貧しき人々』の誕生/一八四五年、ペテルブルグ
3
 深みを増す作品群/逮捕、そして死刑宣告
4
 シベリア送りと『聖書』/キリストへの改心/恋、そして結婚
5
 ペテルブルグへの帰還/アポリナーリアとのヨーロッパ旅行/妻の死、兄の死/自我と「キリストの楽園」
6
 『罪と罰』が大反響を呼ぶ/速記者アンナとの再婚/ホルバインと、死の全能性/ジュネーヴにて
7
 最後の長編『偉大な罪人の生涯』の構想/『悪霊』の新しい主人公
8
 『未成年』の執筆と幸福な家庭生活/『作家の日記』ふたたび/『おとなしい女』と『おかしな男の夢』
9
 頻発するテロルと陪審員制度/新しい原理、死からの復活
10
 皇帝の不信
11
 冬宮爆破事件への反応/アリョーシャはテロリストになるのか
12
 プーシキン記念祭での講演/『カラマーゾフの兄弟』完結、突然の死
エピローグ
「ドストエフスキー関係地図」

ドストエフスキー年譜

解題 「父」を「殺した」のはだれか/亀山郁夫
 ※扉絵: ドストエフスキー(ペローフ画:1872年)
はじめに――『カラマーゾフの兄弟』の成立について
  総決算/音楽的構成
1 『カラマーゾフの兄弟』の構造
 (1) 「二人の父が死んだ日」の時刻表(ダイアグラム)
 (2) 三層構造をどうとらえるか
 (3) 終わる物語と始まる物語
2 『カラマーゾフの兄弟』の登場人物
  前提としてのポリフォニー、またはポリフォニーの犠牲者たち
 (1) 家族たちとゾシマ長老――性格と洞察1
  オウム返しのアリョーシャ/「恥辱」の人――ミーチャ/のぞき見する無神論者――イワン/父親はだれか――スメルジャコフ/支配者にして道化――フョードル/ゾシマの肉体と精神
 (2) 女たち――性格と洞察2
  グルーシェニカの演技力/カテリーナの愛と二枚舌/リーズとリーザ――引き裂かれた少女
 (3) 脇役たち――性格と洞察3
3 『カラマーゾフの兄弟』の文章の方法と物語の方法
  前提――わたし、作者、ドストエフスキー
 (1) 口述筆記、または勢いとポリフォニー
 (2) 奇妙な語順
 (3) 地の文・ト書きの重要性と、細部の仕掛け
4 『カラマーゾフの兄弟』のモチーフと主題
 (1) 小さなモチーフと大きなテーマ
  甘いものが好き/悪い足、いやな臭い/癲癇を授かった者/『ファウスト』の連続線/無意識を引き裂くお金/サディズムとマゾヒズム
 (2) 神か悪魔か
  神はいるのか、いないのか/承認のキスか、否認のキスか/ゾシマ長老の回想と説教――大成の道
 (3) 「父殺し」を「そそのかす」罪とは
  神がなければすべては許される/おれはチェルマシニャーに行く/イワンは都(ピーテル)に行きました/みんな、親父が死ぬのを願っているのさ/かぎりなく自伝的な
おわりに――序文は書き換えられる運命だったのか

訳者あとがき 『カラマーゾフの兄弟』の翻訳を終えて (二〇〇七年六月一日 亀山郁夫)


≪著者: ≫ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー Ф. М. Достоевский [1821-1881] ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根源的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。

[訳者: ] 亀山郁夫 Kameyama Ikuo 1949年生まれ。東京外語大学教授(東京外国語大学長)。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。

ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈4〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '12/08/23
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '12/06/28
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/09
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/04
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/13
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈4〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/12
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/07/29
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/20
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/04
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈下〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/05
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈上〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/03
亀山郁夫 『『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する』(光文社新書、2007年) '08/05/31
亀山郁夫 『ドストエフスキー 謎とちから』(文春新書、2007年) '08/05/24





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本「失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選  Der Sturz/Das Sterben Pythia (光文社古典新訳文庫151)」デュレンマット、増本浩子 訳5

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失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選 (光文社古典新訳文庫)
失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選  Friedrich Dürrenmatt: Der Tunnel, 1952 / Die Panne, 1971 / Der Sturz, 1955 / Das Sterben der Pythia, 1976 (光文社古典新訳文庫151)

○著者: フリードリヒ・デュレンマット、増本浩子 訳
○出版: 光文社 (2012/7, 文庫 328ページ)
○定価: 1,100円
○ISBN: 978-4334752538
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スイスは日本の九州ほどの面積しかない小国でありながら、憲法でドイツ語、フランス語、イタリア語、レトロマン語の四言語が国語と定められており、デュレンマットが創作の際に使用した言語はドイツ語だった。そのため、彼の作品は広い意味でのドイツ文学(正確にはドイツ語文学)に含まれる。、、、とは、「解説」p279



熱帯夜イヤ、残暑ザンショ、、、こんかいのボウズは9mm


いつもの列車は知らぬ間にスピードを上げ……日常が突如変貌する「トンネル」、自動車のエンストのため鄙(ひな)びた宿に泊まった男の意外な運命を描く「故障」、粛清の恐怖が支配する会議で閣僚たちが決死の心理戦を繰り広げる「失脚」など、本邦初訳を含む4編を収録。


≪目次: ≫
はじめに (訳者)

トンネル Der Tunnel, 1952 (1978 改訂版)
失脚 Die Panne, 1971
故障――まだ可能な物語 Der Sturz, 1955 (短編小説1955、ラジオドラマ1955、テレビドラマ1957、喜劇1979)
巫女の死 Das Sterben der Pythia, 1976

解説  増本 浩子
 デュレンマットの生涯/収録した作品について/〈『トンネル』〉/〈『失脚』〉/〈『故障――まだ可能な物語』〉/〈『巫女の死』〉/日本で紹介されたデュレンマット作品/デュレンマット作品の普遍性
デュレンマット年譜
訳者あとがき (二〇一二年五月  増本 浩子)


≪著者: ≫ フリードリヒ・デュレンマット Friedrich Dürrenmatt [1921-1990] スイスの作家。ベルン州コノルフィンゲンに牧師の息子として生まれる。ベルン大学とチューリヒ大学で哲学などを専攻。21歳で処女作『クリスマス』を執筆。24歳のときに短編『老人』が初めて活字となる。同年、最初の戯曲『聖書に曰く』の執筆を開始。'50年代から'60年代にかけて発表した喜劇によって劇作家として世界的な名声を博したほか、推理小説『裁判官と死刑執行人』がベストセラーに。'88年、演劇から離れ散文の創作に専念することを発表。晩年は自叙伝『素材』の執筆に打ち込む。'90年、ヌシャテルの自宅で死去。代表作に『老貴婦人の訪問』、『物理学者たち』など。

[訳者: ] 増本浩子 Masumoto Hiroko 1960年生まれ。神戸大学大学院人文学研究科教授。専門はドイツとスイスの現代文学・文化論。著書に『フリードリヒ・デュレンマットの喜劇』、共訳書に『ブレヒト 私の愛人』(ベアラウ)、『ドイツの宗教改革』(ブリックレ)、『ハルムスの世界』(ハルムス)など。


踊共二 『図説 スイスの歴史』(ふくろうの本・世界の歴史、河出書房新社、2011年) '11/09/24
森田安一/踊共二 編著 『スイス (ヨーロッパ読本)』(野嶋篤/岡村民夫/穐山洋子 著、河出書房新社、2007年) '11/02/07
森田安一 『スイス 中世都市の旅』(世界歴史の旅、山川出版社、2003年) '11/02/01
森田安一 『物語 スイスの歴史  知恵ある孤高の小国』(中公新書、2000年) '11/01/30





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本「カラマーゾフの兄弟 〈4〉 (光文社古典新訳文庫032)」ドストエフスキー、亀山郁夫 訳5

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カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 〈4〉  Ф. М. Достоевский: “Братья Карамазовы”, 1879-1880 (光文社古典新訳文庫032)

○著者: フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー亀山郁夫
○出版: 光文社 (2007/12, 文庫 700ページ)
○定価: 1,080円
○ISBN: 978-4334751326
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こないだ、ぼくが大学生生活をおくる放送大学の学習センターの視聴学習室の受付カウンターで、おもむろに知らない爺さん学生に声をかけられたのは、どうやらすこしまえにおなじ面接授業を受講した方だったみたいで、いつもぼくは最前列の入口から遠い端っこの座席が落ち着くことから好きで座して、そのポジションからだと授業をする講師の顔や姿はよく見えて、他の受講生の姿は目に入らない、さらに、とくに他の受講生と話をすることもない、だから、他の受講生のことは知らないのだが、まぁココは話を合わせておくような場面だろうと判断して、ひとしきり「その節はどうも」と軽く挨拶を交わしたのだが、じつはその面接授業はアーリーバード(早朝授業)という新しい試みであり講師が前センター長だったことから取材があって、ぼくは他の数名の受講生とともに取材班のアナウンサーのインタビューに応対した、で、ぼくはその放送(オンエア)がいつだか忘れてしまって、気にならないものでもなかったけど、結果的に分からないままに放置していたのだが、どうやら採用されていたようで、「あんたイッショケンメイしゃべっていたよ」といったようなことを教えてくれた。その気になって放送大学のHPをすこしいろいろ探してみたところ、あった。テレビ「大学の窓」 @平成24年7月29日 O.A.



11月初め。フョードル殺害犯として逮捕されたミーチャのまわりで、さまざまな人々が動きだす。アリョーシャと少年たちは病気の友だちを見舞い、イワンはスメルジャコフと会って事件の「真相」を究明しようとする。そして裁判で下された驚愕の判決。ロシアの民衆の真意とは何か!


≪目次: ≫
ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟 Братья Карамазовы, 1879-1880 エピローグ付、四部からなる長編小説

第4部
 第10編 少年たち

  1 コーリャ・クラソートキン
  2 子どもたち
  3 生徒たち
  4 ジューチカ
  5 イリューシャの寝床(ベッド)
  6 早熟
  7 イリューシャ

 第11編 兄イワン
  1 グルーシェニカの家で
  2 悪い足
  3 小悪魔
  4 賛歌と秘密
  5 あなたじゃない、あなたじゃない!
  6 スメルジャコフとの最初の面会
  7 二度目のスメルジャコフ訪問
  8 スメルジャコフとの、三度めの、最後の対面
  9 悪魔。イワンの悪夢
  10 「やつがそう言うんだよ!」

 第12編 誤審
  1 運命の日
  2 危険な証人たち
  3 医学鑑定とくるみ一袋
  4 幸運の女神がミーチャに微笑みかける
  5 突然の破局
  6 検事による論告。性格論
  7 過去の経緯
  8 スメルジャコフ論
  9 全速力の心理学。ひた走るトロイカ。検事論告の諦め
  10 弁護人の弁論。両刃の剣
  11 金はなかった。強奪はなかった
  12 それに殺害もなかった
  13 思想と密通する男
  14 お百姓たちが意地を通しました


読者ガイド/亀山郁夫
《第3部》のあらすじ/1 階級と官位/2 裁判制度、警察機構/3 秘密警察について/4 ロシアのドイツ人/5 トロイカの比喩、またはドストエフスキーとゴーゴリ/6 ベルナール、科学への不信


≪著者: ≫ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー Ф. М. Достоевский [1821-1881] ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根源的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。

[訳者: ] 亀山郁夫 Kameyama Ikuo 1949年生まれ。東京外国語大学長。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。

ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '12/06/28
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/09
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/04
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/13
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈4〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/12
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/07/29
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/20
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/04
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈下〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/05
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈上〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/03
亀山郁夫 『『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する』(光文社新書、2007年) '08/05/31
亀山郁夫 『ドストエフスキー 謎とちから』(文春新書、2007年) '08/05/24





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本「トム・ソーヤーの冒険 (光文社古典新訳文庫149)」トウェイン、土屋京子 訳5

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トム・ソーヤーの冒険 (光文社古典新訳文庫)
トム・ソーヤーの冒険  Mark Twain: "The Adventures of Tom Sawyer", 1876 (光文社古典新訳文庫149)

○著者: マーク・トウェイン土屋京子
○出版: 光文社 (2012/6, 文庫 544ページ)
○定価: 980円
○ISBN: 978-4334752514
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1861年、南北戦争American Civil War)勃発


人生で大切なことは
すべてトムが教えてくれる。


トム・ソーヤーは悪さと遊びの天才だ。退屈な教会の説教をクワガタ一匹で忍び笑いの場に変えたり、家出して親友のハックたちと海賊になってみたり。だがある時、偶然に殺人現場を目撃してしまい……。小さな英雄たちの冒険を瑞々しく描いたアメリカ文学の金字塔。


≪目次: ≫
トム・ソーヤの冒険』 The Adventures of Tom Sawyer, 1876
  Illustrations by True W. Williams

(1976年、ハートフォードにて 著者)
第1章 これ、ト〜ム〜!/保護者のつとめ/口笛の練習/けんか/窓からこっそり帰ったもの
第2章 頼む、やらしてくれよ/戦略的行動/いいカモたち
第3章 戦争ごっこ/凱旋の英雄に花一輪/ぶざまなる恋の至福/想いは届かず
第4章 暗記の苦行/日曜学校/校長先生/いいところを見せようと/トム、脚光を浴びる
第5章 牧師さんは多芸/礼拝の風景/犬とクワガタ
第6章 病気ならいいのに/歯がぐらぐら/真夜中の呪文/魔女と悪魔/周到なアプローチ/幸せな時間
第7章 領土不可侵条約/おませなレッスン/大失策
第8章 ぼくの人生は決まった/ロビン・フットごっこ
第9章 真夜中の墓地/殺人の一部始終/インジャン・ジョーの説明
第10章 血の誓約/改心が頭をよぎる/無言の叱責
第11章 見ろ、マフ・ポッターだ!/良心の呵責
第12章 ピーター、おまえも欲しいのか?/おばさん、ほろりとする
第13章 尻の青い海賊たち/いざ根城へ/海賊談義
第14章 気ままな野営暮らし/ホームシック/黙って島を抜け出す
第15章 夜陰に乗じて/盗み聴きでわかったこと/根城に戻る
第16章 陽気な一日/あっと言わせる秘密の計画/海賊のたしなみ/真夜中の大雷雨/インディアンごっこ
第17章 亡き少年たちをしのんで/自分の葬式を見物する
第18章 あんたは薄情な子だよ/驚くべき夢見/もうベッキーなんかいなくても/嫉妬に身を焦がす/黒い復讐
第19章 トム、今回は真実を語る
第20章 ベッキーの窮地/気高くも罪をかぶる
第21章 参観日/女学生の作文/長ったらしい「幻想」/復讐の後光
第22章 大人なんか、あてにならない/天罰を覚悟する
第23章 囚人への差し入れ/法定のマフ・ポッター/死刑をくつがえす
第24章 村の英雄トム/栄光の昼、恐怖の夜/インジャン・ジョーの行方
第25章 王様とダイヤモンド/宝探し/死人だの幽霊だの
第26章 おばけ屋敷/幽霊どもの昼寝/金貨の箱/なんたる不運
第27章 あれは夢だったのか/少年探偵団
第28章 ナンバー・ツーに忍びこむ/ハック、見張り番に立つ
第29章 ピクニック/インジャン・ジョーの跡をつける/「復讐」に来たんだ!/未亡人が危ない
第30章 ウェールズ老、通報する/ハック、問い詰められる/ニュースが広まる/もう一つの大事件/希望は潰えて、絶望へ
第31章 洞窟探検/まずいことになったぞ/帰り道がわからない/漆黒の闇/救いの手かと思いきや
第32章 トム、脱出劇を語る/洞窟は封印しておいたよ
第33章 インジャン・ジョーの最期/ハックとトム、真相を確かめあう/カネは洞窟の中/幽霊なんか出ないさ/盗賊にふさわしい隠れ処/ダグラス邸のパーティー
第34章 種明かし/ジョーンズ老、期待はずれ
第35章 新しい暮らし/哀れなハック/次なる冒険


解説/都甲幸治(早稲田大学文学学術院教授)
トウェイン年譜
訳者あとがき (二〇一二年四月  土屋 京子)


≪著者: ≫ マーク・トウェイン Mark Twain [1835-1910] アメリカの作家。ミズーリ州フロリダに生まれる。印刷工、ミシシッピ河を運航する蒸気船の水先案内人、新聞記者などの職業を経て、作家となる。1867年、最初の単行本『キャラヴェラス郡の名高き跳び蛙』を刊行。以後、『トム・ソーヤーの冒険』『王子と乞食』『ハックルベリー・フィンの冒険』『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』等の小説を発表するほか、『ミシシッピ河の生活』等のエッセイや評論も多数執筆。ユーモアと痛烈な文明批判を織り交ぜた作風は、後世に多大な影響を与えた。1910年、コネチカット州レディングの自宅で死去。享年74。

[訳者] 土屋京子 Tsuchiya Kyōko 1956年生まれ。東京大学教養学部卒。翻訳家。訳書に『ワイルド・スワン』(ユン・チアン)、『マオ 誰も知らなかった毛沢東』(ユン・チアン、ジョン・ハリデイ)、『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』(ウェルズ)、『EQ〜こころの知能指数』(ゴールマン)、『秘密の花園』(バーネット)、『鹿と少年(上・下)』(ローリングズ)、『部屋』(ドナヒュー)ほか多数。


バーネット 『秘密の花園  The Secret Garden, 1909 』(土屋京子 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/12/09





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本「第五の書  Cinquieme Livre (ガルガンチュアとパンタグリュエル5、ちくま文庫)」ラブレー、宮下志朗 訳5

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ガルガンチュアとパンタグリュエル 5 第五の書 (ちくま文庫)
第五の書  François Rabelais: “Le Cinquiesme et dernier livre des faicts et dicts heroïques du bon Pantagruel, composé par M. François Rabelais, Docteur en Medecine. Auquel est contenu la visitation de l'Oracle de la Dive Bacbuc, et le mot de la Bouteille: pour lequel avoir, est entrepris tout ce long voyage. Nouvellement mis en lumiere. M.D.LXIIII. [NRB54]”, 1564 (ガルガンチュアとパンタグリュエル5、ちくま文庫)

○著者: フランソワ・ラブレー宮下志朗
○出版筑摩書房 (2012/5, 文庫 535ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4480429216
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ナツイアツ(夏とは暑いものだろう)、イロイロイロイロナイモノデモナイ(なにがあろうがなかろうが)


フランス・ルネサンス文学を代表する作家ラブレーの記念碑的傑作――爆発的な哄笑と荘厳とが交錯する不思議な文学世界の魅力を伝える新訳、完結。「聖なる酒びん」のご託宣を求めて大航海へと船出したパンタグリュエル一行は、難儀な教皇鳥や司教鳥の飛び交う〈鐘の鳴る島〉、刀剣の類が実る大木の茂る〈金物島〉などの異様な島々を巡り、ついには神託所に到達してお告げを解き明かす。奇想あふれる版画「パンタグリュエルの滑稽な夢」全120点を収録。(全5巻・完結)


≪目次: ≫
『第五の書』 Le Cinquiesme et dernier livre des faicts et dicts heroïques du bon Pantagruel, composé par M. François Rabelais, Docteur en Medecine. Auquel est contenu la visitation de l'Oracle de la Dive Bacbuc, et le mot de la Bouteille: pour lequel avoir, est entrepris tout ce long voyage. Nouvellement mis en lumiere. M.D.LXIIII. [NRB54], 1564

フランソワ・ラブレー先生の前口上
第1章 パンタグリュエルが鐘の鳴る島に到着して、いかなる音を聞いたのか
第2章 鐘の鳴る島には、鳥になってしまったシティシーヌ族が住んでいたこと
第3章 鐘の鳴る島には教皇鳥(パプゴー)が一羽しかいないこと
第4章 鐘の鳴る島の鳥は、すべて渡り鳥であること
第5章 鐘の鳴る島では、貪欲騎士団鳥(グルマンドウール)は口をきかないこと
第6章 鐘の鳴る島の鳥たちは、どんなふうに食べ物にありついているのか
第7章 パニュルジュ、アエディトゥス先生に、軍馬とラバの譬え話をする
第8章 教皇鳥(パプゴー)を拝見するのに難儀したこと
第9章 金物島(フエルマン)島に上陸する
第10章 パンタグリュエル、カサード島に到着する
第11章 シャ=フレ族の大公グリップ=ミノーが住む獄門島(ル・ギシエ)に渡る
第12章 グリップ=ミノーが謎歌(エニグム)を出したこと
第13章 パニュルジュ、グリップ=ミノーの謎歌を解き明かす
第14章 シャ=フレ族は、賄賂(コリユプシオン)で生きていること
第15章 ジャン・デ・ザントムール修道士、シャ=フレ族を袋だたきにしようと決意する
第16章 われわれがウートル島に立ち寄り、パニュルジュが殺されかかったこと
第17章 われわれの船が座礁して、カント国の臣民である旅人たちに助けられたこと
第18章 カント・エサンス王国、別名エンテレケイアに到着する
第19章 女王カント・エサンスが、歌曲で病人を治療していたこと
第20章 食後、女王はいかに時をすごすのか
第21章 カント国の役人たちには、さまざまな仕事があること。そして、女王がわれわれを、抽出師(アプストラクトウール)として引き止めたこと
第22章 女王の夕食にはなにが出されるのか、また彼女の食べ方について
第23章 カント国女王の臨席のもと、勝ち抜き戦(トウルノワ)方式により、楽しい舞踏会がおこなわれたこと
第24章 三二人が舞踏会で戦うこと
第25章 あらゆる道が歩いている街道(オドス)島に上陸したこと
第26章 木靴族(エクロ)の島に立ち寄ったこと、ならびにフルドン修道会について
第27章 パニュルジュがひとりフルドン会修道士にものを尋ねたところ、単音節(モノシラブ)の返事しか返ってこなかったこと
第28章 エピステモンは、四旬説(カレーム)という制度が気に入らないこと
第29章 われわれがサテン国を訪れたこと
第30章 サテン国で、証言学校を開いている風間先生(ウィ・ディール)に会ったこと
第31章 われわれにより、ランテルノワ国が発見されたこと
第32章 われわれがリクノビアン人たちの港で下船して、ランテルノワ国に入ったこと
第33章 われわれが酒びんの神託所に到着したこと
第34章 酒びんの神殿に入るために、われわれが地下に降りたこと。また、シノンが世界第一の町であること
第35章 われわれが、聖なる四段階段をくだり、パニュルジュが恐怖におそわれたこと
第36章 驚くべきことに、神殿の扉がひとりでに開いたこと
第37章 神殿の床が、驚くようなモザイクで作られていたこと
第38章 神殿のモザイクに描かれていた、バッコス神がインド人に勝利を収めた合戦の絵図について
第39章 モザイクに、善良なるバッコス神がインド人たちにけしかけた突撃と攻撃の様子が描かれていたこと
第40章 神殿が、驚くようなランプで照らされていたこと
第41章 神祇官(じんぎかん)バクブックにより、神殿内で幻想的な泉を見せられたこと
第42章 泉の水が、飲む人々の想像力によってワインの味になること
第43章 聖なる酒びんのお告げを授かるべく、バクブックがパニュルジュに装束を着せたこと
第44章 神祇官バクプックが、パニュルジュを聖なる酒びんの前に引き出す
第45章 バクプック、酒びんのお告げを解き明かす
第46章 パニュルジュや仲間たちが、詩的な熱狂により連歌を巻く
第47章 バクブックに別れを告げて、一行は酒びんの神託所を後にする
エピグラム


『「お腹(なか)パンク島」と神秘的に解釈されているところの、いとも甘口ワイン生産的にして、いともがつがつ食べ物満載的なる、パニゴン王国のなじみの描写』 Familiere description du tres vinoporratimalvoisé & tres envitaillegoulementé Royaume Panigonnois, mystiquement interpreté l'Isle de Crevepance. A Lyon, par Pierre de la Maison-neufve.


『パンタグリュエルの滑稽な夢』 Les Songes drolatiques de Pantagruel, où sont contenues plusieurs figures de i'invention de maistre François Rabelais: & derniere æuvre d'iceluy, pour la recreation des bons esprits. A Paris. Par Richard Breton, rue S. Jaques, à l'Ecrevisse d'argent. M.D.LXV.


解説
集合体としての『第五の書』/合成版か、単独版か/『第五の書』 [64] のあらすじ/隠れた意味を探して/底本、主要なエディションと翻訳/『お腹パンク島』(1560年頃)/『パンタグリュエルの滑稽な夢』(1565年)/『フランドル語・フランス語対照ことわざ辞典』におけるラブレー/略語表

あとがき (二〇一二年二月三日(節分の日) 宮下志朗)


※カバー装画 ギュスターヴ・ドレ


≪著者: ≫ フランソワ・ラブレー (François Rabelais, 1483?−1553) フランスの作家・医師。 モンテーニュとともに16世紀フランスを代表する文学者。 トゥーレーヌ地方シノンに、 弁護士の末子として生まれる。 フランチェスコ会修道院に修道士として起居し、 哲学・神学を学ぶかたわらギリシャ語を独習。 1528年ごろパリに上る。 30年秋、モンプリエ大学医学部に登録。 32年にリヨン市立病院に勤務、 医師・古典学者として第一歩を踏み出す。そのころ『パンタグリュエル』を発表。 34年『ガルガンチュア』、 46年『第三の書』、 52年に『第四の書』を完成。

[訳者: ] 宮下志朗 (みやした・しろう) 1947年生まれ。東京大学大学名誉教授、放送大学教養学部教授。著書に、『本の都市リヨン』『ラブレー周遊記』『読書の首都パリ』『書物史のために』ほか多数。

フランソワ・ラブレー 『第四の書 (ガルガンチュアとパンタグリュエル4) Quart Livre, 1546 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2007年) '09/12/10
フランソワ・ラブレー 『第三の書 (ガルガンチュアとパンタグリュエル3) Le Tiers Livre, 1546 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2007年) '09/07/21
フランソワ・ラブレー 『パンタグリュエル (ガルガンチュアとパンタグリュエル2) Pantagruel, 1532 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2006年) '09/07/16
フランソワ・ラブレー 『ガルガンチュア (ガルガンチュアとパンタグリュエル1) Gargantua, 1534 』(宮下志朗 訳、ちくま文庫、2005年) '09/07/12

オノレ・ド・バルザック 『グランド・ブルテーシュ奇譚  La Grande Bretéche, 1832/Le Message, 1832/Facino Cane, 1836/Madame Firmiani, 1832/De l'État Actuel de la Librairie, 1830 』(宮下志朗訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/10/06
ミシェル・ド・モンテーニュ 『モンテーニュ エセー抄』(宮下志朗 編訳、大人の本棚、みすず書房、2003年) '09/07/04
荻野アンナ 『ラブレーで元気になる』(理想の教室、みすず書房、2005年) '09/04/23





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本「ブラス・クーバスの死後の回想 (光文社古典新訳文庫148)」マシャード・ジ・アシス、武田千香 訳5

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ブラス・クーバスの死後の回想 (光文社古典新訳文庫)
ブラス・クーバスの死後の回想  Machado de Assis: “Memórias Póstumas de Brás Cubas”, 1881 (光文社古典新訳文庫148)

○著者: マシャード・ジ・アシス武田千香
○出版: 光文社 (2012/5, 文庫 571ページ)
○定価: 1,380円
○ISBN: 978-4334752491
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ブラジルの独立は1822年に果たされた。1500年にポルトガル人が、いわゆる「発見」して、初めて上陸して以来、300年以上にわたって、植民地としてポルトガルの支配を受けてきた。
ポルトガルの新大陸進出において、王室は征服の手段として十字架を使い、カトリック教会もまた世俗の王権を利用した(宗教と政治の一体化)。政教分離が実現したのは、1889年に共和制に移行したとき。
経済的には、砂糖を、金を、コーヒーを、ヨーロッパへ送り続ける、ヨーロッパの第一次産品の供給地であった。それは、アフリカから連れてこられた黒人奴隷の労働力が支えとなっていた。奴隷制度が廃止されたのは遅く(イギリス帝国1833年廃止、ラテンアメリカの多くの国は19世紀前半に廃止、アメリカ大陸最後の廃止国となった)、1888年に廃止されるまで長く維持された。
19世紀のブラジルの、新と旧、伝統と近代、理想と現実、秩序と非秩序、、、「神と悪魔が住む国」、対照的なものが混在する社会


死んでから作家となった書き手がつづる、とんでもなくもおかしい、かなしくも心いやされる物語。カバにさらわれ、始原の世紀へとさかのぼった書き手がそこで見たものは……。ありふれた「不倫話」のなかに、読者をたぶらかすさまざまな仕掛けが施される。ブラジル文学の秘められた大傑作。


≪目次: ≫
ブラス・クーバスの死後の回想Memórias Póstumas de Brás Cubas, 1881
第四版への序文 (マシャード・ジ・アシス)
読者へ (ブラス・クーバス)
献辞
一章 作者の死去
二章 膏薬
三章 家系
四章 固定観念
五章 ある女性の耳の登場
六章 シメーヌ、だれがそんなことを言ったのか? ロドリーグ、だれがそんなことを信じたのか?
七章 精神錯乱
八章 「理性」対「狂気」
九章 転換
十章 その日
十一章 子どもは人の父
十二章 一八一四年のエピソード
十三章 ひとっ跳び
十四章 ファースト・キス
十五章 マルセーラ
十六章 非道徳的な考え
十七章 空中ブランコとその他のことについて
十八章 廊下の幻像
十九章 船上で
二十章 わたしは卒業する
二十一章 ロバ引き
二十二章 リオへの帰還
二十三章 悲しいが、短い章
二十四章 短いが、明るい章
二十五章 チジュカにて
二十六章 作者は迷う
二十七章 ヴィルジリア?
二十八章 ただし
二十九章 客
三十章 茂みの花
三十一章 黒い蝶
三十二章 生まれつき悪い足
三十三章 下りぬ者は幸いなり
三十四章 繊細な心へ
三十五章 ダマスクスへの道
三十六章 ブーツについて
三十七章 ついに
三十八章 第四版
三十九章 隣人
四十章 馬車の中で
四十一章 幻覚
四十二章 アリストテレスが思いつかなかったもの
四十三章 侯爵夫人ですよ、だって、ぼくは侯爵になりますから
四十四章 クーバスが!
四十五章 覚え書き
四十六章 遺産
四十七章 隠遁
四十八章 ヴィルジリアの従兄弟
四十九章 鼻の頭
五十章 人妻ヴィルジリア
五十一章 おれのもの!
五十二章 謎の包み
五十三章 ・・・・・・
五十四章 振り子
五十五章 アダムとイヴの古(いにしえ)の対話
五十六章 時間的都合
五十七章 運命
五十八章 打ち明け話
五十九章 出会い
六十章 抱擁
六十一章 計画
六十二章 枕
六十三章 逃げよう
六十四章 合意
六十五章 監視人と傍受人
六十六章 脚
六十七章 小さな家
六十八章 鞭
六十九章 狂気の一粒
七十章 ドナ・プラシダ
七十一章 本の欠点
七十二章 書籍狂
七十三章 午餐会
七十四章 ドナ・プラシダの話
七十五章 ひとりごと
七十六章 肥やし
七十七章 逢瀬
七十八章 知事職
七十九章 妥協案
八十章 秘書として
八十一章 和解
八十二章 植物学的な問題
八十三章 十三
八十四章 葛藤
八十五章 山頂
八十六章 謎
八十七章 地質学
八十八章 病人
八十九章 臨終(イン・エクストレミス)
九十章 アダムとカインの古(いにしえ)の会話
九十一章 奇妙な手紙
九十二章 奇妙な男
九十三章 昼食
九十四章 秘密の動機
九十五章 過ぎし日の花
九十六章 匿名の手紙
九十七章 口と額のあいだ
九十八章 削除
九十九章 平土間で
百章 あり得る話
百一章 ダルマチア革命
百二章 休憩
百三章 うっかり
百四章 彼だった!
百五章 窓の等価性
百六章 危険なゲーム
百七章 メモ
百八章 理解されないもの
百九章 哲学者
百十章 三十一
百十一章 塀
百十二章 世間
百十三章 かすがい
百十四章 ある対話の結末
百十五章 朝食
百十六章 昔日のページの哲学
百十七章 ウマニチズモ
百十八章 第三の力
百十九章 余談
百二十章 無理やりにも連れてきなさい(コンペ−レ・イントラーレ)
百二十一章 下山
百二十二章 実に殊勝な意図
百二十三章 本当のコトリン
百二十四章 幕間の章
百二十五章 墓碑
百二十六章 慰めからも見放されて
百二十七章 形式
百二十八章 議事堂にて
百二十九章 良心の呵責もなく
百三十章 百二十九章の付記
百三十一章 誹謗中傷によせて
百三十二章 まじめでない章
百三十三章 エルヴェシウスの原則
百三十四章 五十歳
百三十五章 忘却(オブリヴィオン)
百三十六章 無益
百三十七章 シャコー
百三十八章 批評家へ
百三十九章 いかに国務大臣にならなかったかについて
百四十章 前章の説明
百四十一章 犬
百四十二章 秘密の依頼
百四十三章 行くもんか
百四十四章 相対的有用性
百四十五章 たんなる繰り返し
百四十六章 設立趣意書
百四十七章 狂気
百四十八章 難問
百四十九章 恩の理論
百五十章 自転と公転
百五十一章 墓碑銘の哲学
百五十二章 ヴェスパシアヌスの貨幣
百五十三章 精神科医
百五十四章 ピレウスの船
百五十五章 心からの考え
百五十六章 使用人の誇り
百五十七章 輝かしい時代
百五十八章 二つの出会い
百五十九章 半狂気
百六十章 否定の章


索引

解説 マーシャド・ジ・アシスと『ブラス・クーバスの死後の回想』/武田千香
一 「小説」への挑戦
「小説」の常識を覆す「小説」/マシャードの挑戦/理想と現実が相克する十九世紀ブラジル
二 対立概念とは無縁の世界
死者の語り手/五コントのドラマ
三 問われる規範・制度・道徳・知の体系
規範・制度・道徳とは何か/問われる西洋の知/ウマニチズモ
四 視覚テクストと演劇性
「人生=演劇」メタファー/「人生=本」メタファー
五 マシャード・ジ・アシス、人生と文学
マシャード・ジ・アシス/作家マシャード/マシャードの文学の中の『ブラス・クーバスの死後の回想』

マシャード・ジ・アシス年譜(1839-1908)

訳者あとがき


≪著者: ≫ マシャード・ジ・アシス Machado de Assis [1839-1908] ブラジルを代表する作家。第二帝政期の奴隷制度が敷かれたリオデジャネイロの貧しい家庭で育つ。父方の祖父母は解放奴隷で、母親はポルトガル移民。独学で、書店や印刷所で働きながら詩人として文壇にデビュー。新聞の時評、詩、戯曲、短・長編小説、翻訳など手がけたジャンルは多岐にわたる。ブラジル文学アカデミーの初代会長を務めた。一般に本書と『ドン・カズムッホ』『キンカス・ボルバ』を合わせた長編小説が三大傑作とされ、「精神科医」をはじめとする短編も評価が高い。マシャードを抜きにブラジルの文学を語れないほどの存在感を誇る。

[訳者: ] 武田千香 Takeda Chika 東京外国語大学教員。文学を中心にブラジルの文化を研究する。主な訳書にJ・アマード『果てなき大地』、シコ・ブアルキ『ブダペスト』、P・コエーリョ『ポルトベーロの魔女』、著書に『ブラジルのポルトガル語入門』ほか、編書に『現代ポルトガル語辞典』などがある。


金七紀男 『図説 ポルトガルの歴史』(ふくろうの本・世界の歴史、河出書房新社、2011年) '12/01/015
増田義郎 『図説 大航海時代』(ふくろうの本・世界の歴史、河出書房新社、2008年) '11/03/22
増田義郎 『黄金の世界史』(講談社学術文庫、2010年) '11/01/26





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本「怪談 不思議なことの物語と研究 (ワイド版岩波文庫345)」ラフカディオ・ハーン、平井呈一 訳5

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怪談――不思議なことの物語と研究 (ワイド版岩波文庫)
怪談 不思議なことの物語と研究  Lafcadio Hearn: “Kwaidan”, 1904 (ワイド版岩波文庫345)

○著者: ラフカディオ・ハーン平井呈一
○出版: 岩波書店 (2011/12, 単行本 232ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4000073455
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いろいろいろいろなことのことごとくを(たかだかここひとつきくらいのことではあっても)、あとまわしにしてきたことのなにやらかにやらが、などと言ってしまうほどには大したことなどなにもないのだが、いつもとなんら変わることなく、上手くいってないような感覚を抱きつづけながら、上手くいってないような感覚が(なにをどしても)消え去ることがないからこそ、なんとかしなくては!!?、と思って考えて工夫して努力して試みる、みたいな


日本を終世愛してやまなかったハーン(1850-1904)が我が国古来の文献や民間伝承に取材して創作した短篇集。有名な「耳なし芳一のはなし」など、奇怪な話の中に寂しい美しさを湛えた作品は単なる怪奇小説の域をこえて、人間性に対する深い洞察に満ちている。


≪目次: ≫
怪談Kwaidan, 1904

原序 (日本 東京 一九〇四年一月二十日 L・H)

耳なし芳一のはなし
おしどり
お貞のはなし
うばざくら
かけひき
鏡と鐘
食人鬼(じきにんき)
むじな
ろくろ首
葬られた秘密
雪おんな
青柳ものがたり
十六ざくら
安芸之助の夢
(りき)ばか
日まわり
蓬莱

『虫の研究』




解説/平井呈一 (昭和四十年三月)


成田篤彦/大橋理枝 『英語講読 '08』(放送大学教材、共通科目・外国語科目、放送大学教育振興会、2008年) '11/09/05





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本「カラマーゾフの兄弟 〈3〉 (光文社古典新訳文庫022)」ドストエフスキー、亀山郁夫 訳5

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カラマーゾフの兄弟3 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 〈3〉  Ф. М. Достоевский: “Братья Карамазовы”, 1879-1880 (光文社古典新訳文庫022)

○著者: フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー亀山郁夫
○出版: 光文社 (2007/2, 文庫 541ページ)
○定価: 880円
○ISBN: 978-4334751234
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悲しみにくれたまま、青年は叫んだ。
「生きる値打ちなんてあるもんか、あるもんか!」
この瞬間、彼は、この世に生きていたくないとさえ思った。
「いったいこの、人間ってのは何なんだ、こうなると、人間をどう考えればいいんだ!」ほとんど絶望に近い、苦い憂鬱にひたりながら、彼は脈略もなく口走った…… (p.507-506)



ゾシマの死に呆然とするアリョーシャ。しかし長老の遺体には、信じられない異変が起こる。いっぽう、第2巻で〈消えて〉いたミーチャは、そのころ自分の恥辱をそそぐための金策に走り回っていた。そして、ついに恐れていた事態が。父フョードルが殺された! 犯人は誰なのか?


≪目次: ≫
ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟 Братья Карамазовы, 1879-1880 エピローグ付、四部からなる長編小説

第3部
 第7編 アリョーシャ

  1 腐臭
  2 そのチャンスが
  3 一本の葱(ねぎ)
  4 ガラリアのカナ

 第8編 ミーチャ
  1 クジマ・サムソーノフ
  2 猟犬(リャガーヴィ)
  3 金鉱
  4 闇の中で
  5 突然の決意
  6 おれさまのお通りだ!
  7 まぎれもない昔の男
  8 うわ言

 第9編 予審
  1 官史ぺルホーチンの出世のはじまり
  2 パニック
  3 魂は苦悩のなかを行く 第一の受難
  4 第二の受難
  5 第三の受難
  6 検事はミーチャを追い込んだ
  7 ミーチャの大きな秘密、一笑に付された
  8 証人尋問、餓鬼(がきんこ)
  9 ミーチャ、護送される


読書ガイド/亀山郁夫
小説の時間構成/《第2部》のあらすじ/1 カラマーゾフ、チェルマシニャーほか、固有名詞について/2 「一本の葱(ねぎ)」の伝説/3 ドストエフスキーと検閲/4 ロシアとポーランド人/5 登場人物の教養 ピュロン(Alexis Piron, 1689-1773)/6 銀行ゲームについて/7 二重信仰と熊の文化――カーニバルと民衆文化/8 不条理、金、カーニバル


≪著者: ≫ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー Ф. М. Достоевский [1821-1881] ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根源的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。

[訳者: ] 亀山郁夫 Kameyama Ikuo 1949年生まれ。東京外国語大学教授(東京外国語大学長)。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。

ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/09
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/04
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/13
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈4〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/12
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/07/29
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/20
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/04
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈下〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/05
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈上〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/03
亀山郁夫 『『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する』(光文社新書、2007年) '08/05/31
亀山郁夫 『ドストエフスキー 謎とちから』(文春新書、2007年) '08/05/24





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本「カラマーゾフの兄弟 〈2〉 (光文社古典新訳文庫013)」ドストエフスキー、亀山郁夫 訳5

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カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 〈2〉  Ф. М. Достоевский: “Братья Карамазовы”, 1879-1880 (光文社古典新訳文庫013)

○著者: フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー亀山郁夫
○出版: 光文社 (2006/11, 文庫 501ページ)
○定価: 820円
○ISBN: 978-4334751173
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たとえば、いまから7年後、ひとつそのタイミングにおけるぼくの在り方を、ときどきたびたびぼくは想像してみたりするのだが、そのときのぼくはおよそ50歳を目前として、どうなんだろう、、、子どものころから出家というのか、現実逃避癖かもしれない、俗世間からの解放、聖なるモノ(トコロ、場所、空間)があるとするならば、しかし子どものころのぼくがその当時からすこし考えただけでいわゆる信仰の場に寺社の現場に神聖ななにモノかを見出すことよりも、むしろ俗世間以上に俗っぽい側面を垣間見ることばかりが容易なような気がする印象が増すばかりで、その思いは印象はいまでもおおきく変わることはない。であってしかしやっぱり、隠遁、、、果てしなく限りない欲求、、、いま高校生のぼくのひとり娘が学生であるあいだは、たとえば4年制の大学に進学したとするとあと7年であり、およそ予定通りにものごとが進行するとも思えないのだが、さまざま一定のところまでの想定を可能な限りで精緻にしたらそれ以上はどこまでいっても限界や不可能性はないものではない絶対的に回避できない、としたところでのひとつの目安としての7年、その7年が長いのか短いのか考えるまでもなくただただ状況に応じてその場その場で対応していくだけであろう、なにはともあれ、なにがあろうがなかろうが、ぼくは娘の養育を学費をなんとかしなければならない(どうにかして成し遂げることしか考えない)、ぼくはシゴトして労働してお金を稼がなければならない、とくに父親としての責任とかなんとかメンドクサいことを掲げるまでもなく、ぼくにできることを娘を応援したいと欲するぼくじしんの意志をただただ怠る考えがない、ただそれだけ


ゾシマの言葉にしたがって、アリョーシャは父の家に出かける。父と長男ミーチャとの確執は、激しさを増していくようだ。イリューシャとの出会い、スネギリョフ大尉の家で目にしたものなど、アリョーシャの心はさまざまに揺れ動き、イワンの「大審問官」で究極の衝撃を受ける。


≪目次: ≫
ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟 Братья Карамазовы, 1879-1880 エピローグ付、四部からなる長編小説

第2部
 第4編 錯乱(ナドルイフ、nadryv)

  1 フェラポント神父
  2 父の家で
  3 小学生たちと知り合った
  4 ホフラコーワ家で
  5 客間での錯乱
  6 小屋での錯乱
  7 きれいな空気のなかでも

 第5編 プロ(肯定)とコントラ(否定)
  1 婚約
  2 ギターを抱えたスメルジャコフ
  3 兄弟、親しくなる
  4 反逆
  5 大審問官
  6 いまはまだひどく曖昧な
  7 「賢い人とはちょっと話すだけでも面白い」

 第6編 ロシアの修道僧
  1 ゾシマ長老とその客たち
  2 神に召された修道苦行司祭ゾシマ長老の一代記より――長老自身の言葉をもとにアレクセイ・カラマーゾフがこれを編纂した
   伝記的資料
    (a) ゾシマ長老の若い兄について
    (b) ゾシマ長老の生涯における聖書の意味について
    (c) 俗界にあったゾシマ長老の青年時代と、青春の思い出。決闘
    (d) 謎の訪問者
  3 ゾシマ長老の談話と説教より
    (e) ロシアの修道僧とそのあるべき意義について
    (f) 主人と召使について。主人と召使は精神的にたがいに兄弟になれるか
    (g) 祈り、愛、異界との接触について
    (h) 人は同胞の裁き手になれるのか? 最後まで信じること
    (i) 地獄と地獄の火について、神秘的考察


読書ガイド/亀山郁夫
《第1部》のあらすじ/1 修道院について/2 聖職者全般のこと/3 ロシアの祝日と精進日について/4 神学校の問題/5 十九世紀のロシアの教育制度/6 中学生か、小学生か/7 錯乱か、ヒステリーか/8 貨幣価値について――ルーブルとコペイカ/9 「神の不在」をめぐるもうひとつの背景/10 「大審問官」を読むための基礎知識I/11 「大審問官」を読むための基礎知識II/12 ドストエフスキーとフリーメイソン/13 イワンと『ファウスト』/14 モノローグか、ポリフォニーか――方法上、および構成上の問題点


≪著者: ≫ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー Ф. М. Достоевский [1821-1881] ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根源的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。

[訳者: ] 亀山郁夫 Kameyama Ikuo 1949年生まれ。東京外国語大学教授(東京外国語大学長)。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。

ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/04
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/13
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈4〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/12
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/07/29
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/20
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/04
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈下〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/05
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈上〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/03
亀山郁夫 『『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する』(光文社新書、2007年) '08/05/31
亀山郁夫 『ドストエフスキー 謎とちから』(文春新書、2007年) '08/05/24





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本「カラマーゾフの兄弟 〈1〉 (光文社古典新訳文庫001)」ドストエフスキー、亀山郁夫 訳5

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カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 〈1〉  Ф. М. Достоевский: “Братья Карамазовы”, 1879-1880 (光文社古典新訳文庫001)

○著者: フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー亀山郁夫
○出版: 光文社 (2006/9, 文庫 443ページ)
○定価: 760円
○ISBN: 978-4334751067
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この春4月から高校生になったぼくのむすめが、学校で図書委員になって図書館から借りて読んでいるハズで、もしかしたら、すでに読み終わっているかもしれないし、読み終わることなく返却しているかもしれない、ジッサイ、むつかしい、カンタンなものではない
ぼくがはじめて読んだのは、およそ4年前、2008年7月で、そのときぼくは38歳。もちろん、よく分からなかったし、よく分からないまま、なにはともあれ(なにはなくとも)読了することを最大の目標として、読んだ
そして、その時以来4年の歳月を経ているのだが、あいもかわらず、分かった気はしていない
どうにも、いろいろいろいろ余裕を欠いた状態から抜け出せない。ひとつには、ぼくの大学生生活の面接授業が早朝授業(am7:30〜@shibuya)の受講期間中で、レギュラーならざるイレギュラーな生活リズムが、授業が終わった後にはフツーにシゴトをするわけだから、朝早くから活動を開始している分だけ一日が長く感じられて、疲労感も小さくない、モチロンそれなりに想定して(シンパイしては)いたことであり、だから、6月中にあと12回、すこしでも優先されない劣後して(切り捨てて)影響がすくないと思われることがらを、いろいろいろいろ後回しにしてでも、なんとかどうにかして、乗り切る(のり越える)ことしか考えない


父親フョードル・カラマーゾフは、圧倒的に粗野で精力的、好色きわまりない男だ。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟が家に戻り、その父親とともに妖艶な美人をめぐって繰り広げる葛藤。アリョーシャは、慈愛あふれるゾシマ長老に救いを求めるが……。


≪目次: ≫
ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟 Братья Карамазовы, 1879-1880 エピローグ付、四部からなる長編小説

著者より

第1部
 第1編 ある家族の物語

  1 フョードル・パブローヴィチ・カラマーゾフ
  2 追い出された長男
  3 再婚と二人の子どもたち
  4 三男アリョーシャ
  5 長老たち

 第2編 場違いな会合
  1 修道院にやってきた
  2 老いぼれ道化
  3 信仰心のあつい農婦たち
  4 信仰心の薄い貴婦人
  5 アーメン、アーメン
  6 どうしてこんな男が生きているんだ!
  7 出世志向の神学生
  8 大醜態

第3編 女好きな男ども
  1 下男小屋で
  2 リザヴェータ・スメルジャーシチャヤ
  3 熱い心の告白――詩
  4 熱い心の告白――一口話の形で
  5 熱い心の告白――「まっさかさま」
  6 スメルジャコフ
  7 論争
  8 コニャックを飲みながら
  9 女好きな男ども
  10 二人の女
  11 もうひとつ、地に落ちた評判


読書ガイド 亀山郁夫
1 「著者より」に、なにが予告されているのか/2 人名と呼称に関わる問題/3 正教会と呼称の問題/4 分離派、異端派への関心/5 ドストエフスキーのカトリック嫌い/6 「神がかり」とは何か?/7 登場人物たちの教養/8 小説の舞台、モデルとなった舞台


≪著者: ≫ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー Ф. М. Достоевский [1821-1881] ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根源的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。

[訳者: ] 亀山郁夫 Kameyama Ikuo 1949年生まれ。東京外国語大学教授(東京外国語大学長)。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。

ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/13
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈4〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/12
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/07/29
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/20
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/04
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈下〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/05
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈上〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/03
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▲ロスバイク TREK 7.3FX(神金自転車商会 since 2008.8)
写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

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