Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

本(科学、化学同人・DOJIN選書)

本「ペンギンが教えてくれた物理のはなし (河出ブックス070)」渡辺佑基5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
ペンギンが教えてくれた 物理のはなし (河出ブックス)
○著者: 渡辺 佑基
○定価: 本体1,400円(税別)
○ISBN: 978-4309624709








クジラやペンギン、アザラシなどの潜水動物や、アホウドリやウといった飛翔動物をはじめ、野生動物たちの生活は人間の目に触れず、その生態は謎に包まれたままだった。そんな観察が難しい動物たちに超小型のカメラや記録計を取り付け、データから行動や生態を調査する研究手法を「バイオ(bio=生物)+ロギング(logging=記録)」と呼ぶ。本書ではバイオロギングが明らかにした野生動物の多様でダイナミックな動きから、背景にある物理メカニズムを読み解き、その進化的な意義に迫る――。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 渡る――ペンギンが解き明かした回遊の謎
 「動物はどこに、何しに行くの?」/ミズナギドリの終わらない夏/アホウドリの46日間地球一周/クロマグロの太平洋横断/マグロは速い/ホホジロザメの100日間インド洋横断/ ザトウクジラの半球内季節移動/どうやって測定?/アルゴス――最もメジャーな動物追跡システム/ジオロケータ――親指の先サイズの革命的記録計/ポップアップタグ――魚のためのスマート機器/回遊パターンの法則/南極のアデリーペンギン
/ペンギン列車あらわる/袋浦という世界の果て/ジオロケータの装着は慎重に/「ペンギンはどこに、何しに行くの?」

第二章 泳ぐ――遊泳の技巧はサメに習う
 マグロは時速100キロでは泳がない/薄気味悪いニシオンデンザメ/世界一のろい魚/サメよ、どうしてそんなにのろいのか?/世界一速い魚/ムカシオオホホジロサメの遊泳スピード/「マグロ時速80キロ」の情報源/ペンギン、アザラシ、クジラも参戦/みんな燃費を気にしている/遊泳スピードの法則/マンボウという非常識/定置網漁はエンターテイメント/浮き袋がないのに浮くのはなぜ?/意外な泳ぎのメカニズム

第三章 測る――先駆者が磨いた計測の技
 バハマの悲劇/最初のひとしずく――生理学の巨人、ショランダー/アザラシの潜水生理――ジェラルド・クーイマン/キッチンタイマーを使った深度記録計/ペンギンの生態学――ローリー・ウィルソン/破天荒なアイデア/アザラシの生態――内藤靖彦/超精密の機械仕掛け/長期間記録への挑戦/アナログからデジタルへ/先駆者たちの法則/その動物、もう一度捕まえられる?/バイカルアザラシ調査の始まり/アザラシ回収装置って何?/動物は回収しなくていい/三度目の正直?/肝心なのは電気抵抗値/バイオロギングの未来

第四章 潜る――潜水の極意はアザラシが知っていた
 「ぺんぎんは、なんでもぐるのですか?」/ダイビング界の雄、ウェッデルアザラシ/潜水マシーン、ゾウアザラシ/マッコウクジラはなぜ2,000メートルも潜れるか/謎のベールに包まれたアカボウクジラ軍団/ウミガメの掟破りの10時間潜水/潜水能力を決める三つの要因/酸素は残さず使いましょう/燃費を上げるのは大変/潜水する動物の法則/まるまると太ったバイカルアザラシ/泳ぎ方が違う三頭のアザラシ/浮き沈みの原因は肥満度?/アザラシに重りを取り付ける/奇跡のデータ/行動記録計を体脂肪記録計に/なぜバイカルアザラシは太っているか

第五章 飛ぶ――アホウドリが語る飛翔の真実
 離島での飛行百景/縦横無尽の機動性――グンカンドリ/ヒマラヤ越えのスパルタ飛行――インドガン/苦しいときこそ冷静に/小さな体に巨大エンジン――ハチドリ/鳥と飛行機は同じか?/連続滑空のミステリー/アホウドリという振り子運動/鳥は飛行機ではない/前縁渦という不思議な渦/空飛ぶ鳥の法則/飛行速度はわからない/フランスのフランスによるフランスのための/世界一の動物大国/鵜は友達/偶然の上の偶然/日本で待っていたもの

おわりに (二〇一四年二月 渡辺佑基)


≪著者: ≫ 渡辺佑基 (わたなべ・ゆうき) 1978年、岐阜県生まれ。国立極地研究所生物圏研究グループ助教(を経て、同准教授)。農学博士。東京大学大学院農学生命科学研究科修了。野生動物に小型の記録計を取り付ける「バイオロギング」と呼ばれる手法を用いて、魚類、海鳥、海生哺乳類の生態を研究している。2007年、東京大学総長賞受賞。2010年、南極観測隊に参加しペンギン目線のビデオ撮影に成功。研究論文は米国科学アカデミー紀要に掲載された。2011年、学術分野全般で優れた実績を積み上げた人に贈られる山崎賞を受賞。


渡辺佑基 監修『それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑』(宝島社、2018年) '19/05/12
渡辺佑基 『進化の法則は北極のサメが知っていた』(河出新書、2019年) '19/04/21



人気ブログランキングへ







本「それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑」渡辺佑基 監修5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
それでもがんばる! どんまいなペンギン図鑑
○著者: 渡辺佑基 監修
○定価: 本体900円+税
○ISBN: 978-4800282149











一生懸命生きているのに、どこか惜しい! クスッと笑えるけど、「がんばれ!」と応援したくなる。どんまいなペンギンワールドへ、ようこそ!


≪目次: ≫
はじめに (ペンギン博士 渡辺佑基)

第1章 日本で見られる! どんまいなペンギン
 世界にはどんな種類のペンギンたちがいるの?
 どんまいなキングペンギン――王様なのに、低姿勢?
 どんまいなエンペラーペンギン――子育て中がガチな断食すぎ
 どんまいなジェンツーペンギン――学名に含まれる名前がめっちゃ暑そう
 どんまいなアデリーペンギン――怒ると顔が三角になる!?
 どんまいなヒゲペンギン――ヒゲ面だし、空き巣!?
 どんまいなキタイワトビペンギン――よく崖から突き落とされる
 どんまいなミナミイワトビペンギン――波にも、周りにも流される
 どんまいなマカロニペンギン――1個目の卵として生まれると終わる
 どんまいなコガタペンギン――レベル6まで怒らせたらコガタペンギンはやばい
 どんまいなケープペンギン――若い衆は最近、故郷で食糧難
 どんまいなマゼランペンギン――新居を建てるも、メスからの住居審査が厳しい
 どんまいなフンボルトペンギン――日本でもっともポピュラーなのに じつは絶滅危惧種
 【ペンギン博士の南極だより  まだまだ謎が多い! ペンギンの生態の秘密

第2章 教えて! どんまいなペンギンの秘密
 ペンギンが飛ばなくなったどんまいな理由
 よちよち歩きをするどんまいな都合
 ペンギンのどんまいなリーダー論
 保育園をつくらざるを得なかったどんまいな事情
 触り心地はかなりどんまい
 野生のペンギンにとって、我々はただの石ころ
 石を食べちゃうどんまいな事情
 キングペンギンがキングの座から降りた理由
 ほぼ栄養がないクラゲをわざわざ好きこのんで食べる
 大昔のペンギンのどんまいすぎるサイズ感
 【ペンギン博士の南極だより◆ 水も電気もない南極での調査生活

第3章 そうだったの? どんまいなペンギンの毎日
 うんこを撒き散らすから 巣の周りにうんこの花が咲く
 換羽中のモヒカンヘアがどんまいすぎる
 ペンギンには味覚が2つしかない
 ペンギンには叩かれない方が絶対いい
 鼻水を飛ばされるとまじで迷惑
 ペンギンは常に空気イス
 毛に見えるけどぜんぶ羽根
 暑いとペンギンも犬みたいにハァハァする
 寒すぎるとかかと立ちをする
 ペンギンだけど、寒いとおしくらまんじゅうをする
 一度親と離れたら、呼ばれるまで永遠に会えない
 歩くより、腹で滑る方が早い
 かわいいフリして超スパルタ教育
 【ペンギン博士の南極だより】 調査のためのペンギン捕獲 叩かれないように注意!

第4章 スクープ! どんまいなペンギンの事件簿
 夫婦の間で魚をゲロらせ、奪い合い
 油断禁物!常に誰かに巣を狙われている
 漁師さんの網に引っかかっちゃうことがある
 独身のペンギンは ボディガードになることがある
 宇宙人と交信するペンギンがいる!?
 食べ過ぎるとお相撲さんみたいになる
 【ペンギン博士の南極だよりぁ 何が起こったの? いつもと違う南極の光景

第5章 飼育員さんに聞こう! 水族館のどんまいなペンギン
 メス同士のカップルでも卵を育てることがある
 オス同士のカップルの末路がドラマ並みにすごい
 ペンギン界にも過保護な家庭が存在する
 自然界では敵でも、水族館ではアザラシと超仲良し
 飼育員さんに恋しているペンギンがいる
 キングペンギンが卵の代わりに氷を温めることがある
 妻の外出中に浮気相手を巣に連れ込むことがある
 アニメのキャラクターに 夢中になったペンギンがいた
 びっくりすると四つん這いになっちゃう

おわりに (ペンギン博士 渡辺佑基)


≪監修者: ≫ 渡辺 佑基 (わたなべ・ゆうき) 国立極地研究所准教授。1978年、岐阜県生まれ。野生動物に小型の記録計を取り付ける「バイオロギング」という手法を使って魚類、海鳥、海生哺乳類の生態を調べている。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。農学博士。2007年、東京大学総長賞。2011年、山崎賞。2015年、若手科学者賞。著書『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』(河出書房新社)(毎日出版文化賞、青少年読書感想文全国コンクール課題図書)。本書籍には「ペンギン博士」として監修に携わる。けん玉1級。


渡辺佑基 『進化の法則は北極のサメが知っていた』(河出新書、2019年) '19/04/21



人気ブログランキングへ








本「土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて (光文社新書962)」藤井一至5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて (光文社新書)
○著者: 藤井一至
○定価: 本体920円+税
○ISBN: 978-4334043681






――本当にええ “土” はどこにある?――
地球をめぐるちょっと「地味」でだいぶ「泥臭い」大冒険が始まる・・・・・・。

世界の土はたった12種類。しかし、毎日の食卓を支え、地球の未来を支えてくれる本当に「肥沃な土」はどこに? そもそも土とは一体何なのか? 泥にまみれて地球を巡った研究者の汗と涙がにじむ、一綴りの宝の地図。


≪目次: ≫
[口絵1] 世界の土壌図

まえがき

第1章 月の砂、火星の土、地球の土壌
 肥沃な土は地球にしかない
 月には粘土がない
 火星には腐植がない
 細かい土と素敵な地球
 人も土も見た目が八割
 土に植物が育つわけ
 電気を帯びた粘土の神通力
 薬にも化粧品にもなる粘土
 植物工場で100億人を養えるのか
 世界の土はたったの12種類

第2章 12種類の土を探せ!
 土のグランドスラム
 裏山の土から始まる旅
 どうして日本の土は酸性なのか
 農業のできない土
 永久凍土を求めて
 ツンドラと永久凍土
 氷が解けたその後で
 泥炭土と蚊アレルギー
 ウイスキーとジーパンを生んだ泥炭 “土”
 土壌がないということ
 微笑みの国の砂質土壌
 ゴルフ場よりも少ないポドゾル
 魅惑のポドゾルを求めて
 土の皇帝 チェルノーゼム
 土を耕すミミズとジリス
 ホットケーキセットを支える粘土集積土壌
 ひび割れ粘土質土壌と高級車
 塩辛い砂漠土
 腹ペコのオランウータンと強風化赤黄色土
 野菜がない
 幻のレンガ土壌
 青い岩から生まれた赤い土
 スマホも土からできている
 黒ぼく土で飯を食う
 盛り上がる黒ぼく土
 黒ぼく土はなぜ黒いのか
 肥沃な土は多くない

第3章 地球の土の可能性
 宝の地図を求めて
 世界の人口分布を決める土
 肥沃な土の条件
 隣の土は黒い
 黒土とグローバル・ランド・ラッシュ
 ステーキとチェルノーゼム
 牛丼を支える土とフンコロガシ
 岩手県一つ分の塩辛い土
 肥沃な土の錬金術
 セラードの奇跡
 強風化赤黄色土ではだめなわけ
 土が売られる
 お金がない、時間もない
 スコップ一本からの土壌改良

第4章 日本の土と宮沢賢治からの宿題
 黒ぼく土を克服する
 火山灰土壌からのリン採掘
 田んぼの土のふしぎ
 宮沢賢治からのリクエスト
 SATOYAMAで野良稼ぎ
 日本の土もすごい
 バーチャル・ソイル
 土に恵まれた惑星、土に恵まれた日本

あとがき

引用文献


≪著者: ≫ 藤井一至 (ふじい かずみち) 土の研究者。国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。1981年富山県生まれ。京都大学農学研究科博士課程修了。博士(農学)。京都大学研究員、日本学術振興会特別研究員を経て、現職。カナダ極北の永久凍土からインドネシアの熱帯雨林までスコップ片手に世界各地、日本の津々浦々を飛び回り、土の成り立ちと持続的な利用方法を研究している。第1回 日本生態学会奨励賞(鈴木賞))、第33回 日本土壌肥料学会奨励賞、第15回 日本農学進歩賞受賞。著書に『大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち』(山と溪谷社)など。



山野井徹 『日本の土 地質学が明かす黒土と縄文文化』(築地書館、2015年) '15/05/08
久馬一剛 『土の科学 いのちを育むパワーの秘密』(PHPサイエンス・ワールド新書、PHP研究所、2010年) '10/08/16
デイビッド・モントゴメリー 『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話  Dirt: The Erosion of Civilizations, 2007 』(片岡夏美訳、築地書館、2010年) '10/05/25



人気ブログランキングへ









本「身体が生み出すクリエイティブ (ちくま新書1307)」諏訪正樹5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
身体が生み出すクリエイティブ (ちくま新書)
○著者: 諏訪正樹
○定価: 本体価格840円+税
○ISBN: 978-4480071248










お笑い芸人はなぜ面白い一言を言えるか? 彼ら自身も言語化できないように、お笑いは暗黙の身体知である。プロから一般人まで、人はふとクリエイティブなことをやってのける。そのメカニズムは未解明だが、身体とことばを上手に共存させて発想することが、クリエイティブの源である。日常生活において、体感にしかと向き合って着眼と解釈を行い、なんでも試してみるマインドを持つことが、いまよりもクリエイティブになる秘訣である。それは現在のAIにはまだとても難しいことである。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 「クリエイティブ」とはどういうことだろう
 「柔軟であれ」、「臨機応変であれ」と言われても/臨機応変のメカニズムは未解明/クリエイティブは日常生活に溢れる/インキュベーション――孵化するようにアイディアが育つ/メンタルリープ――発想とは枠を外して飛躍すること/良い発想は枠の外し方すら新しい/補助線を引くということ――見えていない要素を足す/「図形塊」をどのように学ぶのか/発想力が問われる「大喜利」/クリエイティブは身体知

第2章 「考える枠」を超えることの難しさ
 制約緩和理論/能動的に制約を外せるか?/補助線問題 vs. パズル問題/着眼と関係づけ/知識が制約になることがある/知識がデザインの飛躍を妨げてしまう事例/着眼と解釈の固定化がクリエイティブの敵

第3章 デザイナー 着眼と解釈に長けた人たち
 デザインスケッチ/建築家のスケッチ/意図していなかった知覚的情報の発見/デザイン仕様の創造/孵化フェーズの正体――縛りを解くこと/曖昧図形の多様な解釈/似た図形が左右に並ぶと「目」に見えてしまう/構成的知覚(constructive Perception)/デザイナーは構成的知覚に長けている

第4章 お笑い芸人も長けている
 比喩の重要性/松本人志の「喩えツッコミ」/スキーマ理論――理解するとはどういうことか/ボケるという行為/羽生善治「良い手が二つ三つ見える」/知識を適用して発想するのではない

第5章 クリエイティブの源――身体を入れ込み世界に触れる
 身体を没入させる/大喜利をやってみた/やはり駄作のオンパレード/少し思考モードが変わり始めた/身体を没入させる思考モード/そして生まれた傑作/身体で世界に触る事例――建築家のスケッチ/「発想を生む行動原理」を問いたい

第6章 身体で世界に触るとはどういうことか
 現出と現出者/曖昧図形の多様解釈――現出を自覚してみよう/大喜利を「現出」の考え方で説明/「からだメタ認知」――体感に向きあうための認知手法/体感を「正しく、きちんと表現する」のではない/ことばで表現した場合 vs. しない場合/体感に向き合うことと「現出」/酸味に対する感覚/現出を自覚するトレーニング

第7章 AIが直面するクリエイティブの壁
 Pepper くんと芸人の遭遇/複雑な状況認識が求められる/用意されたプロットを実行するだけ/常識や身体基盤機構/AI は「閉じていない世界」に直面している/認識枠(フレーム)/認識枠とクリエイティブであるということ/ディープラーニング/ディープラーニングの限界/クリエイティブの源は、感情と情動の中枢機構/コンピュータの知は人知を超えるか/コンピュータは日常生活に入り込めるか
[コラム1] ニューラルネット
[コラム2] 自己符号化器

第8章 日常に溢れるクリエイティブ
 個人の生活の中のクリエイティブ/街を散策する/道草の勧め/食べたことのない料理に挑戦する/料理のコツを体得する/私が着眼しているポイント/聴こうとして、聞こえてくるものごとを逃さない/こつの体得はクリエイティブな学びである/野球の打撃スキルの学び/「頭の位置」という新しい視点/料理とお酒の相性を考える/本書のまとめ

あとがき (二〇一七年一一月  諏訪 正樹)

参考文献


≪著者: ≫ 諏訪正樹 (すわ・まさき) 1962年大阪生まれ。慶應義塾大学環境情報学部教授。工学博士。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。(株)日立製作所基礎研究所、シドニー大学建築デザイン学科主任研究員、中京大学情報理工学部教授等を経て現職。身体知の学び、コミュニケーションのデザインを専門とする。『「こつ」と「スランプ」の研究――身体知の認知科学』(講談社メチエ)、共著に『知のデザイン――自分ごととして考えよう』、『一人称研究のすすめ――知能研究の新しい潮流』(共に近代科学社)等がある。




人気ブログランキングへ










本「漬け物大全 世界の発酵食品探訪記 (講談社学術文庫2462)」小泉武夫5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!














素材も漬け床も作り方も多様な世界の漬け物を、発酵学・食文化研究の第一人者が食べ歩く。そもそも「漬かる」とは? 催涙性の珍味「ホンオ・フェ」とは? 日本列島を縦断し、東南アジアで芳香を楽しみ、ヨーロッパのピクルスに痺れる。さらに熟鮓(なれずし)、くさや、このわたなど、日本特有の「魚介漬け物」を堪能。漬け物なくして人類の食卓は成り立たない!

漬け物は、加工食品の中ではもっとも古い歴史を持つものであり、人間のつくったうれしい食の文化のひとつである。塩漬けから糠漬け、味噌漬け、酢漬け、粕漬け・・・などなど、日本はもちろん、世界のどの民族にも漬け物文化が存在し、漬け物なくして人類の食卓は成り立たない、と言っても過言ではない。素材も作り方もさまざまな「漬け物の世界」を、発酵学・醸造学・食文化研究の第一人者が食べ歩き、味わい尽くした一冊。
そもそも「漬かる」とはどういうことなのか、まず化学的、微生物学的に解説。そして、日本および中国ほか各国の漬け物の歴史を概観し、いよいよ、各地の名物漬け物を探訪する。
日本列島を縦断し、漬け物天国・東北地方の「がっこ」「ハタハタ鮓」「印籠漬け」、山梨の「煮貝」、京都の「酢茎」、山口の「寒漬け」、高知の「酒盗」、福岡の「めんたい漬け」、熊本の「白うるか」、沖縄の「ジージキ」・・・などなどを紹介。各地各様ながら、「いかなる時代にも漬け物をないがしろにしたことはない」という日本人の食生活が浮かび上がる。
次に多民族国家・中国の搾菜・泡菜、韓国のキムチ、タイの「パクドン」、タガメの塩漬け「メンダナア」、ミャンマー名物「茶の葉の漬け物」、ヨーロッパのピクルス、ザウアークラウトなど、世界の珍味を堪能。
さらに本書では、アユ・サバ・サンマなど「熟れ鮓」の不思議な世界や、くさや・このわた・からすみといった日本特有の「魚介漬け物」までを網羅する。


≪目次: ≫
学術文庫版のまえがき (二〇一七年八月 小泉武夫)

はじめに

序章 漬け物とは何か
 1 漬け物を分類する
 2 「発酵」と発酵菌
 3 漬け物の原理
 4 漬け物の栄養と保健的機能性

第一章 漬け物の歴史
 1 日本の漬け物の歴史
 2 中国の漬け物の歴史
 3 朝鮮半島の漬け物の歴史
 4 その他の国々の漬け物の歴史

第二章 日本漬け物紀行
 1 諸国漬け物味比べ
 2 わが漬け物行脚
 3 漬け物徒然草

第三章 漬け物の民族学――外国の漬け物
 1 中国も漬け物大国
 2 キムチの国韓国
 3 タイの漬け物
 4 ミャンマーの漬け物
 5 フィリピンの漬け物
 6 ヨーロッパの漬け物
 7 その他の国々の漬け物――ネパールからアフリカ、メキシコまで

第四章 「熟鮓」の不思議な世界
 1 その起源と日本への伝来を考える
 2 中国に熟鮓をたずねて
 3 朝鮮半島の熟鮓
 4 東南アジア各地の熟鮓
 5 その他の国々の熟鮓的漬け物

第五章 日本の魚介漬け物を食べ歩く

あとがき (二〇〇〇年八月 小泉武夫)


※本書の原本 『漬け物大全――美味・珍味・怪味を食べ歩く』は、二〇〇〇年に平凡社より刊行されました。


≪著者: ≫ 小泉武夫 (こいずみ たけお) 1943年福島県の酒造家に生まれる。東京農業大学農学部醸造学科卒業。醸造学、発酵学を専攻。農学博士。東京農業大学教授、国立民族学博物館共同研究員、(財)日本発酵機構余呉研究所長などを経て、東京農業大学名誉教授、鹿児島大学、琉球大学、広島大学等の客員教授。小説家。著書に『発酵』『食あれば楽あり』『超能力微生物』『納豆の快楽』『酒の話』『発酵食品学』ほか多数。




人気ブログランキングへ









本「系外惑星と太陽系 (岩波新書1648)」井田茂5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
系外惑星と太陽系 (岩波新書)
○著者: 井田 茂
○定価: 本体820円+税
○ISBN: 978-4004316480










天文学の革命的な進展により、いまや太陽系外に数千個もの惑星が発見されている。想像を超えた異形の星たち。ホット・ジュピター、エキセントリック・ジュピター、スーパーアース。その姿は、太陽系とは何か、地球とは何かという根本的な問いへとわれわれを誘う。「天空の科学」が明らかにする別世界の旅へ。


≪目次: ≫
はじめに――天空と私、そして地球中心主義からの解放
 宇宙に満ちあふれている惑星/「天空」と「私」/地球中心主義・太陽系中心主義からの開放/「無限」「唯一」への不安/系外惑星への旅へ

第1章 銀河系に惑星は充満している
1 惑星系は普遍的な存在である
 系外惑星探し/惑星は奇跡の存在ではない/恒星形成の副産物として形成される惑星系
2 系外惑星をどうやって見つけるのか
 ドップラー効果を使う視線速度法/惑星の影を使うトランジット法/惑星重力による空間の歪みを使うマイクロレンズ法
3 系外惑星の姿
 系外惑星を俯瞰する/太陽系との違いは?/分布から惑星の成分を予測する/灼熱のホット・ジュピター/環境激変のエキセントリック・ジュピター/さらに異常なホット・ジュピター/ホット・スーパーアースとホット・ネプチューン/太陽系外の「地球たち」/宇宙に充満するスーパーアースとアース/海を持つ惑星が回っている確率は10〜20%?

第2章 太陽系の形成は必然だったか
1 美しい古典的標準モデル
 古典的標準モデルの概略/太陽系形成の古典的シナリオ/古典的標準モデルへの道程、そして変革へ
2 円盤から始まった
 円盤仮説と微惑星仮説/原始惑星系円盤の観測/原始惑星系円盤の姿/ダストの凝縮/太陽系を作った原始惑星系円盤
3 寡占成長モデルの成功と微惑星形成問題
 ダストから微惑星へ/メートルの壁/微惑星から原始惑星へ/暴走成長と寡占成長/孤立質量――寡占成長の限界
4 巨大衝突モデルの成功と暗雲
 巨大衝突時代/火星ができない?/巨大衝突による月の形成
5 木星型・海王星型惑星の形成問題
 巨大ガス惑星の形成/さらに外側の氷惑星の形成/惑星落下問題/太陽系の必然性と系外惑星系の多様性

第3章 系外惑星系はなぜ多様な姿をしているのか
1 異形の巨大ガス惑星のできかた
 巨大ガス惑星も落下する――ホット・ジュピターの形成/飛び散る巨大ガス惑星――エキセントリック・ジュピターの形成/逆行の惑星はどのようにして作られたのか?
2 スーパーアースが示すもの
 スーパーアースと惑星落下/惑星は特定の場所でできた?/微惑星仮説は正しいのか?
3 太陽系をふり返る
 動きまわる惑星/惑星形成モデルの現状

第4章 地球とは何か?
1 地球の構成物質
 岩石と鉄――地球の主成分/放射性元素は超微量でも重要
2 地球は「水の惑星」ではない
 海はなぜあるのか?――ハビタブル・ゾーン/カラカラの惑星=地球/水、炭素、窒素――小惑星の衝突で持ち込まれた?/氷原始惑星が水を持ち込んだ?/流れてきた氷塊が水を持ち込んだ?/水、炭素、窒素の供給の必然性と偶然性
3 地球の内部構造
必ずコアとマントルに分かれる/なぜ地球では地場が発生しているのか?/マントル対流は必然的におこる/地球科学者の参入が必要
4 地球の表層環境
 プレート・テクトニクスが生命を育む/絶妙な海の量?/プレート・テクトニクスがおこる条件/なぜ地球と金星の大気は違うのか?/地球大気は岩石から出てきた/月と地球の深い関係/地球とはどのような惑星か?

第5章 系外ハビタブル惑星
1 難しい「ハビタブル条件」
 惑星の生命存在条件/地球生命の場合/「地球」からの一般化
2 地球たち
 太陽型星のハビタブル・ゾーンの地球型惑星の形成確率/太陽型星のハビタブル惑星のバラエティ/太陽型星のハビタブル惑星の炭素循環
3 巨大ガス惑星の衛星たち
 ハビタブル・ムーン
4 赤い太陽の異界ハビタブル惑星
 M型惑星のハビタブル惑星――現在の注目の的/いかに異界か/本当にハビタブルか?/「地球」を離れて

終章 惑星から見た、銀河から生命へ
 元素合成――ビッグバン、恒星熱核融合、超新星爆発/銀河ハビタブル・ゾーン、ハビタブル銀河/太陽系や地球は普遍的か?/生命を宿す惑星はどれくらいあるのか?/バイオ・マーカーの観測/生命の起源と進化、地球外生命/ハビタブル惑星研究の意義

おわりに (2017年1月  井田 茂)


≪著者: ≫ 井田 茂 (いだ しげる) 1960年生まれ。京都大学理学部卒業。東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻修了。東京工業大学地球生命研究所教授。専攻、惑星系形成論。著書、『地球外生命 われわれは孤独か』岩波新書(長沼毅氏との共著)、『系外惑星――宇宙と生命のナゾを解く』ちくまプリマー新書、『系外惑星』東京大学出版会、『系外惑星の事典』朝倉書店(共編著)ほか。

長沼毅/井田茂 『地球外生命 われわれは孤独か』(岩波新書、2014年) '14/04/09


人気ブログランキングへ








本「日本の土 地質学が明かす黒土と縄文文化」山野井徹5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
日本の土: 地質学が明かす黒土と縄文文化
○著者: 山野井 徹
○定価: 本体2,300円+税
○ISBN: 978-4806714927




ぼくんとこは低地で、線路をはさんで向こうは高台、ガケ(崖)、で、岸町の地名が残る、たとえば荒川の氾濫原の岸辺(あたり)ね
高台の上には、岩槻街道、木密(もくみつ)、消防自動車も入っていけないような細街路で、木造住宅の密集地域、自動車なんかが普及する前から形成されて?、原風景??、とか
いつごろ、どうして、なかなかストンと落ちるようなことがないのだけれども、あれやらこれやらユルユルと・・・


日本列島を覆う表土の約2割を占める真っ黒な土、クロボク土。
火山灰土と考えられてきたこの土は、縄文人が1万年をかけて作り出した文化遺産だった。
30年に及ぶ地質学の研究で明らかになった、日本列島の形成から表土の成長までを、風成層の堆積と、地すべり・崩壊などの侵食との関わりで、考古学、土壌学、土質工学も交えて解説する。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 地球の上の「土」
 土と古代科学/土と地球の関係/「土」と「表土」と地質学

第2章 「土」についての疑問
 なぜ遺物は土の中?/土の色で遺物が違う/土壌学から「土」を見る/世界から見た日本の土壌/「クロボク土」とは/疑問の多いクロボク土/クロボク土は火山灰土?

第3章 火山灰とローム
 十和田で見る実物/「火山灰」とは/「ローム」とは/関東ロームは火山灰?/関東ローム層と鹿沼土/クロボク土は火山灰に非ず/母材形成の実態

第4章 堆積母材と土壌の形成
 堆積母材の素材/自生と他生の粘土鉱物/有機物の分解と無機物の残留/風成粒子の残留を探る/表土と地層累重の法則/表土が支える陸上生物

第5章 表土の地質学
 基盤礫の謎/風送塵と表土/土壌の攪乱/ダーウィンと土壌/ダーウィンの実験とミミズ石/表土のツンドラ体験/変質作用の進行/表土の層理と構造/表土の年代層序/黄土は「元祖風成層」/黄土は人類紀の地層/日本の風成層

第6章 日本列島の形成と表土の誕生
 日本列島の生い立ち/関東地域の風成層/大阪層群と風成層/内陸部の風成層/ネオエロージョン/表土のリセット/表土の誕生

第7章 山地の地形と表土
 地形と表土/地すべり斜面の表土/一般斜面の急斜面の表土/普通斜面の表土/普通斜面の地質/降雨と山腹崩壊/事件に始まる表土の形成/地形による表土の代表的岩質/表土の発達と岩質

第8章 クロボク土の正体
 広くクロボク土を観る/クロボク土を分解する/「黒い粒子」の正体/微粒炭は活性炭/クロボク土ではない黒土/砂丘や湖にも微粒炭/日本の土壌の新たな謎

第9章 クロボク土と縄文文化
 縄文時代と微粒炭/野焼き・山焼きの現場/自然環境の変化と古代人/山形県小国の山焼き/縄文土器と植物食/縄文遺跡の地質/火入れの場所/縄文遺跡と微粒炭/日本のクロボク土の意味

あとがき
引用・参考文献
索引


≪著者: ≫ 山野井 徹 (やまのい・とおる) 1944 年長野県生まれ。1969年新潟大学大学院理学研究科修了。理学博士。新潟県庁に勤務後、山形大学教養部・理学部教授。専門は層位・古生物学(花粉分析)、応用地質学。2010 年退職、山形大学名誉教授。東北大学総合学術博物館協力研究員。著書に『山形県地学のガイド──山形県の地質とそのおいたち』(コロナ社)、共著に『図説日本列島植生史』(朝倉書店)のほか多数。


岡村道雄 『旧石器遺跡捏造事件』(山川出版社、2010年) '11/04/06
久馬一剛 『土の科学 いのちを育むパワーの秘密』(PHPサイエンス・ワールド新書、PHP研究所、2010年) '10/08/16
デイビッド・モントゴメリー 『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話  Dirt: The Erosion of Civilizations, 2007 』(片岡夏美訳、築地書館、2010年) '10/05/25


人気ブログランキングへ




本「地球外生命 われわれは孤独か (岩波新書1469)」長沼毅/井田茂5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!






銀河系の多くの星のまわりで惑星系が見つかっている。地球に似た惑星は、ごくふつうの存在らしい。それでは、この宇宙にはわれわれ以外にも生命が存在するだろうか? 地球生命の仕組みとその限界をもとに、太陽系天体や他の惑星系に生命が誕生する可能性を考えてみよう。生命科学と惑星科学を総動員し、未来の科学を描く。


≪目次: ≫
はじめに 生命は星の一部

第1章 地球生命の限界
 1 辺境の生物たち
生物を生き方で分ける/生物を量でくらべる/新しい生物圏――地底/光合成と地下生物圏/バクテリアとアーキア/太陽光に依存しない生き方/地底の食物連鎖/岩石栄養/スローな地下圏/地下生物圏の広がり/海底火山に生きる/イオウをエネルギー源とする微生物/循環するチオトロフィー
 2 高温・低温・乾燥に耐える
ストレイン121/高温の限界/低温の限界/油の中で生きる/水がなくなると/放射線とラジカル/好塩菌と広塩菌

第2章 地球生命はどのように生まれ進化したか
 1 生命のふるさと
地球生命の祖先/遺伝暗号は単純だった?/地球生命の基本は細胞/生命の誕生は必然か偶然か/異系統は本当にいないのか/なぜL型か/生命はどこで生まれたか/パイライト仮説/細胞の起源/地球生命の火星起源説/火星から隕石に乗ってきた生物?/彗星の生命/オールトの雲
 2 知的生命体への進化
真核生物の起源/地球の大酸化事件/酸素への対抗戦略/低酸素に適応した鳥類/性の始まり/進化と文化/脳の起源/知性の起源/言語発生の偶然/知性には酸素が必要

第3章 地球の生成条件が少し変わっていたら
 1 ハビタブル惑星のできかた
原始惑星系円盤/惑星の延長/液体の水/ハビタブル・ゾーン/惑星の表面温度の決まりかた/地球の水はどこから来たか/水は小惑星が運んだ?/陸がなければ生命は生まれない?
 2 月と宇宙環境
月と地球の自転/月の大きさが違ったら?/もし月がなかったら?/もし地磁気がなかったら――宇宙線と太陽風/太陽が少し違う星だったら?/地球は奇跡の星だったか

第4章 太陽系の非地球型生命
 1 火星の太古の渚
「小さな地球」/火星運河論争/壮大な空振り――バイキング計画/火星の水/走り回るキュリオシティ
 2 氷衛星の内部海 ――エウロパ、ガニメデ、エンケラドス
氷衛星の熱源/木星のガリレオ衛星/内部海をつくる潮汐加熱/エウロパとガニメデ/水より重い氷/土星の衛星と木星の衛星/エンケラドス――生命探査の本命か
 3 マイナス180℃のメタンの湖 ――タイタン
メタンの霧雨の中を降り立つ――着陸機ホイヘンス/液体メタンの中の生命/“油っぽい生命”の困難/低温世界の水の代役/タイタンの謎/高等生物は進化するか/太陽系に生命を求めて

第5章 系外惑星に知的生命は存在するか
 1 生命を観測できるか
系外惑星系の発見/系外惑星観測の急進展/系外生命の存在は?/バイオマーカーを探す/系外惑星の世界地図/天体望遠鏡で森を見つける/ドレイクの方程式とフェルミのパラドックス/酸素と文明
 2 M型星惑星の生命を描く
M型星の水惑星/赤い星の世界/オーシャン・プラネットの生物/知性は生まれるか
 3 地球外知的生命と交信する
SETI(Seach for Extra-Terrestrial Intelligence)/アクティブSETI/SKA(Square Kilometer Array)で系外文明を探る/宇宙考古学/太陽系外への飛行/火星に住む

おわりに われわれは孤独か

参考文献


≪著者: ≫ 長沼 毅 (ながぬま・たけし) 1961年生まれ、筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了。広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。専攻、微生物生態学、極限生物学。著書、『死なないやつら』(講談社ブルーバックス)、『生命の星・エウロパ』(NHKブックス)など。

≪著者: ≫ 井田 茂 (いだ・しげる) 1960年生まれ、東京大学大学院理学系地球物理学専攻修了。東京工業大学地球生命研究所教授。専攻、惑星系形成論。著書、『異形の惑星 惑星形成理論から』(NHKブックス)、『スーパーアース』(PHPサイエンス・ワールド新書)など。


長沼毅 『世界をやりなおしても生命は生まれるか? 生命の本質にせまるメタ生物学講義』(朝日出版社、2011年) '12/02/22
長沼毅 『形態の生命誌 なぜ生物にカタチがあるのか』(新潮選書、2011年) '11/08/31
長沼毅 『生命の星・エウロパ』(NHKブックス、日本放送出版教会、2004年) '11/05/14
長沼毅/藤崎慎吾 『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』(光文社新書、2010年) '11/03/16
長沼毅 『生命の起源を宇宙に求めて パンスペルミアの方舟』(DOJIN選書、化学同人、2010年) '10/12/27


dac34533f12d82df0474.JPG



人気ブログランキングへ




本「量子力学の哲学 非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 (講談社現代新書2122)」森田邦久5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!






――世界の描き方はひとつではない!?――
コペンハーゲン解釈や多世界解釈、逆向き因果論など量子力学の示す不思議な世界をわかりやすく紹介。知的刺激にあふれる科学哲学の入門書が登場!

私たちや私たちの身の回りの世界をつくっている、目に見えないようなミクロなものの世界について記述するのが量子力学。ところがこの理論の示す「真の姿」を理解するのはとても困難です。アルベルト・アインシュタインも量子力学のある側面を受けいれられず「私たちが見ていないときには月が存在しないというのか」と語ったといわれています。本書では、量子力学の示す不思議な世界について解説し、これまで提案されてきたコペンハーゲン解釈、多世界解釈、逆向き因果などの様々な哲学的論議をわかりやすく紹介しています。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 量子力学は完全なのか――量子力学のなにが不思議なのか1
量子的スクラッチカード/色ははじめから決まっていたか?/電子を使って考えてみよう/ミクロの世界には私たちが知らない「なにか」があるのか?/一つ目・二つ目の課題/余分な仮定/三つ目の課題

第二章 粒子でもあり波でもある?――量子力学のなにが不思議なのか2
光は粒子なのか波なのか/光は波?/光はやっぱり粒子?/結局、光は粒子なのか波なのか/粒子か光かを選択できる?/四つ目の課題/標準的な解釈とは?/なにを見るかでなにが見えるかが決まる/相補性をどう考えるか/各解釈の概要

第三章 不可思議な収縮の謎を解け
シュレーディンガーの猫/そもそも測定ってどういうこと?/ヘタな鉄砲も数撃ちゃ当たる?/目盛の位置で測定しない場合は?/収縮の生じるメカニズム/環境との相互作用が大事/デコヒーレンスはどのようにして起こるのか/GRW理論 vs. デコヒーレンス理論/測定による収縮は実験で証明できるか

第四章 粒子も波もある
ふたたび、粒子か波か/粒子は波に乗って/NO-GO(ノー・ゴー)定理/軌跡解釈と状況依存性/軌跡解釈と非局在性/軌跡解釈と相対性理論

第五章 世界がたくさん
状態は収縮しない/デコヒーレンス理論を応用しよう/状態ベクトル/どの状態で分解するのかはどう決めるのか?/確率にどのような意味があるのか/確実に金持ちになれる方法があるのだけど……/人工頭脳を使って正しさを証明できるか/ふたたびどの状態で分散するかの問題/時間を反転できる「スーパーマン」がいたら?/多世界解釈で実在性と局在性は守られたか

第六章 他にもいろいろな解釈がある
裸の解釈1/裸の解釈2/多精神解釈1/多精神解釈2/単精神解釈/一貫した歴史解釈(多歴史解釈)1/一貫した歴史解釈(多歴史解釈)2/様相解釈1/様相解釈2

第七章 過去と未来を平等に考えてみる
未来が原因となって現在が決まる/どのようなときに逆向き因果があるのか/因果の向きは主観的か?/クライン―ゴルドン法的式に注目する/未来と過去が握手をする/交流解釈でミクロ世界の謎は解決するのか/方程式は対称なのに現実は非対称/量子力学を時間的に対称にする/非局在性をどのようにして避けるか/他の解釈の問題点/時間対称化された量子力学と多世界解釈/従来の量子力学と時間対称化された量子力学/ハーディのパラドクス/マイナス1の確率


読書案内
索引


≪著者: ≫ 森田邦久 (もりた くにひさ) 1971年、兵庫県姫路市生まれ。大阪大学基礎工学部卒。博士(理学)、博士(文学)、いずれも大阪大学で取得。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学高等研究所助教をへて、同准教授(を経て、九州大学基幹教育院准教授)。


森田邦久 『科学哲学講義』(ちくま新書、2012年) '13/10/23


あぁ生きてる。死んでない。この世に生存している。たぶん (ワレオモフユヱニワレアリ)
なんだか大したことなどなにもしてないのに、あれやこれや、あれしてこれして、あれもしなきゃこれもしなきゃ、あちらを立ててこちらも立てて。場面に適うと想定する自分自身を、そのつど切り替えて演じ分けて。
ノイズが大きい。ぼくのなかの、AとBとCとDとEとFとGとHとIと、、、n+1なんかが、次つぎと途切れることなく語りだす。だから、うるさくって、落ち着くことがない、集中できない。まぁ仕方がない。語りたいことがあるんなら、そりゃ聞きましょ、耳を体を傾けましょ。ぜんぶ、ある程度まで、吐き出さないことには、クリアにならない。明けない夜はない、ものごとに、はじまりがあって、おわりがある、ないものではない、だろう、たぶん
じっさい、よく分からない
なにが正しくて(間違いで)、どうあることが真実で正義であるのか。
どうなんだろう、合格ラインを、ぼくはひとつには60点と設定する。
でも、じつは、20点くらいでもいい、そうして片づけてゆく、おおくはそのようにして片づけられている。
80点が要求されるときもある、ごくごく限られた場面。100点満点は、おおむね要求されない。
問題が生じなければ、それでいい、0点だって、構わない。生じた問題に、その状況に応じた対応を、事後にすればいい、しなければならない、ものなのかどうなのか



人気ブログランキングへ



本「科学哲学講義 (ちくま新書964)」森田邦久5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
科学哲学講義 (ちくま新書)
○著者: 森田邦久
○定価: 777円
○ISBN: 978-4480066701




philosophy of science


――あなたの見ている世界ががらりと変わる哲学――
科学的知識の確実性が問われている今こそ、科学の正しさを支えるものは何かを、根源から問い直さねばならない! 気鋭の若手研究者による科学哲学入門書の決定版。

「日はまた昇らない」――そんなはずはないと思われるでしょう。我々は毎朝「日は昇る」という知識を得て、日が昇ることを正当化しているからです。でもそんな推論がうまくいかないことを教えてくれるのが科学哲学。我々の見ている世界のあり方をがらりと変えてしまう科学哲学は、科学哲学者と科学者だけのものではないのです。科学的知識の確実性が問われているいま、科学の正しさを支えているものとは何か、真の科学的思考とは何かを根底から問い直す、哲学入門講義の決定版。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 日はまた昇らない?――自然法則の必然性について
日常でもよく使う推論――帰納的推論
日はまた昇らないかもしれない――帰納的推論は正当化できるのか
自然に規則性があるとしても――グルーのパラドクス
帰納的推論で導かれても法則とは言えない――法則とはなにか
法則どうしの関係を考えてみる――法則とはなにか
すべての人間が死ぬならばあなたも死ぬ――演繹的推論とア・プリオリに正しい命題
水は必然的にH2Oである――可能世界と必然性
その他の演繹的でない推論

第2章 原因なんてない?――因果の実在について
火のないところにも煙は立つ?――ヒュームによる因果概念批判
火のないところに煙は立たない――反事実条件文による分析
火を激しく燃やせばそれだけ煙も多くなる――介入による原因の探求
煙が立つには必ず火が燃えなければならないのか?――十分条件の集合に不可欠な要素
煙を立てれば火が燃える――因果の向き
煙はどんどん広がっていく――エントロピー増大則
火が燃えたのを知らないと煙を消して火を消せる――主観と因果の向き
火が燃えても煙が出るときと出ないときがある――量子力学と因果
火が燃えていたときに煙が立つ割合は?――因果関係と統計

第3章 原子なんてない?――見えない世界の実在について
原子は説明のための道具に過ぎない――道具主義
原子がなければ科学の成功は奇跡だ――奇跡論法
原子もいつか「ない」と証明される――悲観的帰納法
原子は操作できるからある――介入実在論
原子はないけど数学的構造はある――構造実在論
原子があるかないかは科学者が決めること――自然な存在論的態度
観測する前の原子はあるのか――量子力学と微視的世界の存在
あそこに原子がある世界とそこに原子がある世界と――量子力学の多世界解釈
原子はあるし、どこにあるのか予測もできる――量子力学の軌跡解釈
未来があるからいまの原子はここにある――時間対称化された量子力学の解釈

第4章 科学は正しくない?――科学とそうでないものの線引きについて
正しいと証明できる可能性があれば科学?――検証可能性基準
まちがいだと証明できる可能性があるからこそ科学と呼べる?――反証可能性基準
科学かどうかは態度で決まる?――反証可能性基準
どんな反論からも科学理論は守ることができる?――全体論
理論が観察結果を左右する?――観察の理論負荷性

第5章 科学で白黒はつかない?――科学の合理性について
科学革命と政治革命は似たようなもの?――パラダイム論
新しい予測が重要なポイント?――研究プログラム説
やっぱり科学と疑似科学はうまくわけられない?――研究伝統説
科学的知識は社会的に構成された?――社会構成主義

第6章 科学ってなに?
科学理論とはなにか
科学的説明とは何か
非対称性の問題はどのように解くか
統合のふたつの種類
知的設計論による説明
「科学的」説明とはなにか
科学はつねに科学的説明を提供し続けなくてもよい
その現象は本当にあるのか
科学とはなにか、科学は正しいのか


≪著者: ≫ 森田邦久 (もりた・くにひさ) 1971年兵庫県姫路市生まれ。大阪大学基礎工学部卒。博士(理学)、博士(文学)、いずれも大阪大学で取得。専門は科学哲学。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学高等研究所助教、准教授を経て、同招聘研究員(を経て、九州大学基幹教育院准教授)。著書『量子力学の哲学』(講談社現代新書)、『理系人に役立つ科学哲学』(化学同人)、『科学とはなにか』(晃洋書房)など。


アンドリュー・パーカー 『眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く  In the Blink of an Eye: The Cause of the Most Dramatic Event in the History of Life 』(渡辺政隆/今西康子 訳、草思社、2006年) '10/02/05
ボビー・ヘンダーソン 『反★進化論講座 空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書  The Gospel of the Flying Spaghetti Monster 』(片岡夏実 訳 、築地書館、2006年) '07/12/25



人気ブログランキングへ




本「科学者が人間であること (岩波新書1440)」中村桂子5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!






大震災を経てなお変われぬ日本へ――大森荘蔵、宮沢賢治、南方熊楠らに学びつつ〈自然〉〈生命〉から近代科学文明を問い直す。

「人間は生きものであり、自然の中にある」。東日本大震災を機にあらわになった、現代の科学文明が抱える問題は、このあたりまえの原点からしか解決できない。まず誰よりも、科学者が一個の人間であることによって、できることがあるのではないか。日常感覚と思想を持った科学者が育つ社会づくりへ――。未来への熱い思いをこめて語る。


≪目次: ≫
はじめに――科学者が人間であること
大地震のさなかで/自然は「想定」できない/「人間は生きものであり、自然の中にある」/科学者に何ができるか/近代文明を問い直す

I 「生きものである」ことを忘れた人間
 1 「生きものである」とはどういうことか
日常からの問い/自分の「感覚」で生きる/生命誌絵巻を描く/生命の起源/祖先は一つ、三八億年の重み/ネットワークの中に
 2 「ヒト」の特徴を考える
チンパンジーの研究から/自然の中で観察する/想像力こそ/人間らしさとは?/家族の芽生え/ゲノムの共通性
 3 近代文明とは何だったか――「生命」の視点から
生きものには合わない「進歩」/「一極集中」と多様性/「多様な都市」を構想する/経済学から得たヒント

II 「専門家」を問う――社会とどう関わるか
 1 大森荘蔵が描く「近代」
「世界観」を求めて/「近代的世界観」とは/科学の「全否定」ではなく/「生命誌」からのまなざし
 2 専門家のありようを見直す
「専門家」への不信/「安全神話」はどこから生まれたか/「役に立つ」科学/ヒトゲノム・プロジェクトと、日米の「その後」
 3 社会に対する「表現」
社会の持つ科学観/アトムとトーマス/科学の表現方法/まずは信頼関係から/言葉の意味を考える
 4 生活者として、思想家としての科学者
日常生活の中から/研究者の教育から/鷗外の不安/自然に向き合う科学者/新しい科学の芽生え

III 「機械論」から「生命論」へ――「重ね描き」の提案
 1 近代科学がはらむ問題
近代科学の誕生/古典力学と統計力学/世界を「数値」ではかる思想/問題は数値化より「死物化」/日常と思想を取り入れる
 2 「密画化」による「死物化」
「略画的」世界と「密画的」世界/「密画化」の始まり/日常を離れる科学/「科学的」とはどういうことか/人間も死物化される
 3 「重ね描き」という方法
日常と併存する科学を求める/「重ね描き」という提案/略画と密画を重ねるとは/「私に擬した理解」/重ね描きで描く生物学/愛の遺伝子?/「ぞうさん」の重ね描き/「すべてがわかる」わけではない
 4 自然は生きている
物と心の乖離/大森の「物活論」とアニミズム/現代に生きるアニミズム/アニミズムの特徴/自然は生きている/新たな社会へ/自然と一心同体であること
 5 「知る」ことと「わかる」こと
iPS細胞とは/社会からの期待/「わかる」とは/「わかる」から始まる「生命論的世界観」

IV 「重ね描き」の実践にむけて――日本人の自然観から
 1 日本人の自然観
文化と「風土」/「風土」と「環世界」/風土と環境/「自然の中にある」感覚/ダイアモンドの発見/ギリシャが生んだ知のあり方/日本的自然観の有効性/万葉集の自然観/科学と理科のちがい/混乱の原因/理科嫌いの原因/理科で重ね描きを教える/小学校農業科の試み
 2 「重ね描き」の先達、宮沢賢治
「重ね描き」の実践にあたって/『グスコーブドリの伝説』/冷害に抗して/自然はコントロールできるか/吉本隆明の自然観/『土神ときつね』/『虔十公園林』/賢治の「重ね描き」に学ぶ
 3 「南方曼陀羅」と複雑系の科学
異能の人、南方熊楠/熊楠の「不思議」/「事」を問うということ/「南方曼陀羅」と複雑系の科学/生命の「縁を読み解く
 4 重ね描きの普遍性
ポランニーの考えに学ぶ/「コミットメント」と「暗黙知」/「重ね描き」との共通性

V 新しい知への道――人間である科学者がつくる
 1 生命科学の誕生
「生命誌」の発想/生命現象に迫る/DNA研究からわかった「生きている」/生物学の総合化として/進歩と調和/エネルギー政策もまた
 2 アメリカ型ライフサイエンスの問題点
バイオエシックスは「倫理」ではない/技術に振り回される科学/機械論を超えた大腸菌/研究課題をどう設定するか
 3 何を変えていくか
まずは研究者から/教養教育の重要性/農業が持つ可能性/文明を変えていく/共存と公正、そして多様性
 4 生命誌研究館の二〇年とこれから
生命誌研究館の試み/モデル生物を離れる/身近な昆虫たちから/最近の研究/オオヒメグモの研究/科学の表現者として/科学者だけでなく

おわりに (二〇一三年七月 中村桂子)


≪著者: ≫ 中村桂子 (なかむら・けいこ) 1936年東京都生まれ。東京大学理学部化学科卒、同大学院生物化学修了。三菱化成生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを経て、1993年から2002年3月までJT生命誌研究館副館長。理学博士。JT生命誌研究館館長。専攻、生命誌。著書、『生命科学者ノート』(岩波現代文庫)、『生命科学と人間』(NHKブックス)、『生命誌の扉をひらく』(哲学書房)、『生命科学から生命誌へ』(小学館)、『自己創出する生命』(ちくま学芸文庫)、『科学技術時代の子どもたち』(岩波書店)、『ゲノムの見る夢』(青土社)、『「生きもの」感覚で生きる』(講談社)、『「生きている」を考える』(NTT出版)、『生命誌の世界』(NHKライブラリー)、他多数。




人気ブログランキングへ





本「「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準革命》 (講談社学術文庫2187)」橋本毅彦5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!






3世紀にわたる人類最大のプロジェクト=スタンダード・テクノロジーの物語
「標準」を制するものが、「世界」を制する!

フランスのオノレ・ブランという技術者による「互換性部品」に始まる近代の標準革命。アメリカでその技術は、困難を乗り越え、「アメリカ式製造方式」として確立された。さらにテイラーによる作業の標準化は、アメリカを製造業大国にする。公的機関が標準を決めるデジューレから市場での占有によるデファクトの時代へ。「標準」をキーワードに、製造の現場のドラマと国家、企業、市場の関係、そして背後に潜む思想を探ります。

「互換性」は技術者の壮絶な工夫と苦労の結晶であり、企業と権力の構想と交渉によって誕生した。標準技術の形成と受容過程の、驚くべきドラマの数々。標準化=製造の革命は、旧体制を破壊し、軋轢も生んだ。A4、飛行機の安全基準、コンテナ、キーボード……。今なお世界を覆い尽くさんと進む未完の巨大プロジェクトの意味と歴史と未来を探究する。


≪目次: ≫
文庫版まえがき (二〇一三年六月 橋本毅彦)

プロローグ――水晶宮の鍵と銃
開けたら一〇〇〇ドル/鍵製造の秘密/啓蒙主義の時代に遡る/テイラーから標準の経済学へ

第一章 ジェファーソンを驚かせた技術――標準化技術の起源
フランスの小銃工場/マスケット銃の発火装置の構造/部品の設計図/デシャンの互換性部品/フリードリッヒ大王の戦術/グリボーヴァルの軍事システム/新しい鋳造法/砲丸のゲージ/砲車が互換性を必要とした/標準化の長所と短所/ブランの製造方法/フランス革命と銃の製造/拒否されたエリートの技術

第二章 工場長殺人事件を越えて――「アメリカ式製造方式」の誕生
フランスからの助っ人/ウィットニーの実績と呉官正技術の方針/両工廠での試み/ウォーターズの難問/ブランチャードの倣い旋盤/手作業だと一時間、機械だと一分/分業体制の進展/ボンフォードの奇策/ハーパースフェリー殺人事件/前近代的な労働慣行から軍隊的規律へ/ホールのライフル工場/完成した互換性技術/鍵となった治具と固定装置/コルトの回転式連発拳銃/「アメリカン・システム」の発見/歴史の皮肉

第三章 工廠から巣立った技術者たち――大量生産への道
なぜイギリスで生まれなかったのか?/ヤスリ掛けに頼る製造法/イギリス政府と製造業者の対立/ウィットワースの英米比較論/エンフィールド工廠/コルトの銃を分解してみる/コルト工場の役割/工廠方式を吸収したロビンス&ローレンス社/工廠方式を採らなかったシンガー社/ミシンを作る工作機械/ミシンから自転車へ/ローゼンバーグの「技術収斂」/フォードの大量生産へ「流れ作業」の誕生

第四章 ネジの規格を決める――互換性から標準化へ
互換性から標準化へ/ネジとネジ回し――一〇〇〇年で最も有用な道具/モーズレーの「究極の名作」/真の平面の作り方――一〇〇万分の一インチの精度/妥協の産物――ウィットワースのネジ規格/「サイズの適切な段階づけ」/六〇度のネジ山――セラーズのネジ規格/セラーズ規格への反応/パイプの標準化/製品一般の標準化/登録機関としての標準局/ボルティモアの大火/第一次世界大戦という契機

第五章 旋盤とレンガ積みの科学――テイラー主義の出現
テイラーの登場/法律家から機械工へ/工作技術の実験研究に取り組む/実験条件の標準化/一二のファクター/工具の形状と材質と温度/データの分析と数学公式/標準速度/科学的管理法の誕生/標準方式の徹底/レンガ積みの体験――ギルブレスの動作研究/一般作業の標準化/動作の可視化/サーブリグ/労組との対立――科学的管理法の発展と受容

第六章 標準化の十字軍――国家による標準化とその限界
広がりゆく標準と批判的視点/材料試験の標準化/国際標準へ向けて/国立標準局と品質検査/標準化の核心としての度量衡/標準の五つの範疇/第一次大戦で証明された重要性/紙のサイズの標準化/技術発展と標準化のタイミング/GMの台頭/「すべての財布と目的に」/大量生産が苦手だった日本/朝鮮特需と米軍の製品規格/大野耐一の多品種少量生産方式/

第七章 技術システムの構築と標準――二〇世紀の交通輸送革命
安全な飛行機を求めて/飛行機の製造と運用を規制する/パイロットの標準資格/夜間飛行を導く空の灯台/日本での強度規格をめぐる議論/強度規格の再検討/標準化と個性/標準化の独米比較/コンテナ輸送の起源/トラック業者マクリーンの転身/コンテナの積み替えと固定/沖仲仕の仕事/コンテナの規格を定める/米国規格から国際規格へ/コンテナ時代の到来/インターモーダル輸送システムの出現

第八章 標準化の経済学――デファクト・スタンダードの功罪
デジューレとデファクト/スピードを遅くするためのQWERTYのキー配列/実現しないドボラク配列/デファクト・スタンダードとしてのQWERTY配列/経路依存症――ポリヤの壺/電力システムの構築/直流と交流との対決/二五サイクルから六〇サイクルへ――周波数の標準化/偶然と必然――イギリスと日本の場合/小包の自動配信――インターネットの通信方式/TCP/IPとOSI/EUの「ニュー・アプローチ指令」――認証制度の標準化/標準規格の分類論/軍と戦争という歴史的要因――標準化のプロセス/経済利益と公共の利益

エピローグ――スタンダードの行方
システムのコントロールと標準化/ISO規格のパワー/安全な技術システムのために/個性と地域性への配慮

注ならびに参考文献
あとがき (二〇〇二年一月二七日 橋本毅彦)


※本書の原本『〈標準〉の哲学 スタンダード・テクノロジーの三〇〇年』は、二〇〇二年に小社より刊行されました。文庫化にあたり、第六章・エピローグを大幅に改稿し、第七章を追加しました。


≪著者: ≫ 橋本毅彦 (はしもと たけひこ) 1957年生まれ。東京大学教養学部卒、同大学院理学研究科修士課程修了、ジョンズ・ホプキンス大学科学史博士号取得。東京大学教授。専門は、科学史・技術史。著書に、『遅刻の誕生』(共編)、『〈科学の発想〉をたずねて』、『描かれた技術 科学のかたち』、『近代発明家列伝』、『飛行機の誕生と空気力学の形成』などがある。

橋本毅彦 『近代発明家列伝 世界をつないだ九つの技術』(岩波新書、2013年) '13/07/02




人気ブログランキングへ




本「生まれ変わる動物園 その新しい役割と楽しみ方 (DOJIN選書052)」田中正之5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!






日本の公設動物園で二番目に古い京都市動物園は、日本で初めて、大学の研究者が常駐している動物園だ。大学と動物園が連携し、チンパンジーやマンドリルの「お勉強」、ゴリラの出産と育児、アミメキリンやアジアゾウの夜の行動など、動物園だからこそできる研究を展開、十分に調べることができなかった動物たちの生態の理解が少しずつ進んでいる。このような具体的な取り組みをとおしていま動物園に何が求められているかを考え、これからの動物園のあるべき姿を探る。

動物園には「種の保全」「教育・環境教育」「調査・研究」「レクリエーション」という四つの目的がある。レジャー施設としてだけでなく、この四つの役割をはたす施設として変化のときを迎えている動物園。日本ではじめて、大学の研究者が常駐して研究をしている京都市動物園ではどのような取り組みがなされているのか。チンパンジーやマンドリルの「お勉強」、ゴリラの出産と育児、キリンやアジアゾウの夜の行動など、動物園にいる動物だからできる研究からわかってきた行動や生態を紹介しながら、これからの動物園のあるべき姿を考える。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 研究フィールドは動物園
 一 動物園で始めたサルの研究
マンドリルとテナガザル/サル舎に通う毎日
 二 お勉強を始める
マンゴロウのお勉強/タッチモニターに強い関心を示した末っ子のマンマル/マンドリル一家の力関係/テナガザルのお勉強
 三 数字のお勉強
なぜ数字の勉強?/シロマティー、不満を述べる/父から息子へ、兄から妹へ伝えられる「文化」

第2章 チンパンジーのお勉強
 一 京都市動物園のチンパンジーたち
チンパンジーの勉強部屋/勉強部屋の運営方針/やってきたチンパンジーたち
 二 勉強開始
タッチモニターに触るまで/数字に触れる/1と2の順番を覚える/四人の個性が見られる勉強風景
 三 チンパンジーのいろんな姿
タッチモニターを横取りされるヨウコ/場所取り合戦/横で遊ばれても我関せず/女性のケンカ
 四 仲間の死がもたらした変化
ヨウコの死/三人になった勉強部屋
 五 新しい仲間、ジェームス
間男作戦/お見合いはうまくいくのか?/遠慮がちなジェームス/自己主張するようになったジェームス/妊娠はうまくいくか?/その後のジェームスと仲間たち/国内の個体数維持をめざして

第3章 動物園にいるいろいろな動物の姿
 一 ゴリラの観察
飼育下ゴリラの異常行動/吐き戻しの実態を観察する/もっとも効果的な対象/ゴリラは夜に何をしているのだろう
 二 アジアゾウは夜に何をしているのだろう
監視カメラによる観察/単調な夜間行動/広がる夜間行動観察の輪
 三 動物園で見られる出産
ブラジルバクの出産と育児の観察/雨が好きなバク(?)/ヤブイヌの出産と育児を観察する/アムールトラ、グレビーシマウマ、アミメキリンの出産

第4章 動物園の飼育員はどんな仕事をしている?
 一 キリンはどうやって寝るの?
夜間のキリンの行動観察/キリンは座って休む。眠るのは一回二、三分/キリンの授乳は母親の都合/キリンの体重測定/キリンの担当者が見たアフリカ/「キリンタイムズ」発行中
 二 ゴリラも道具を使う?
「ガラポン箱」で食事の時間引き延ばし作戦/「フードキャッチャー」――ゴリラの道具使用/野生のゴリラが見たい/「世界標準」をめざして
 三 元気に育て、赤ちゃんゴリラ
ゲンキの出産/抱き上げから授乳まで/赤ちゃんゴリラの保護/バトンリレー・プロジェクト/ゲンキと同居再開――バトンリレー・プロジェクトは次の段階へ/バトンリレー・プロジェクト、最終章は……

第5章 動物園はどんなところ?
四つの目的/現実の動物園/共同利用・共同研究拠点としての動物園/新・京都市動物園/動物園に課されている宿題/新しい時代の動物園

参考文献とウェブページ
あとがき (二〇一三年 今年は平和な一年でありますように  田中 正之)


≪著者: ≫ 田中 正之 (たなか まさゆき) 1968年兵庫県生まれ。95年、京都大学大学院理学研究科博士後期課程中退。京都大学霊長類研究所などを経て、京都大学野生動物研究センター准教授。博士(理学)。専門は比較認知科学。現在は、動物園動物を対象とした行動学・比較認知科学的研究を中心に研究活動を展開している。著書に『チンパンジーの認知と行動の発達』(共編著、京都大学出版会)などがある。




人気ブログランキングへ





本「富士山  大自然への道案内 (岩波新書1437)」小山真人5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!






――日本で初めてのロードサイド・ジオロジー――

富士山――。美しく弧をえがいて屹立(きつりつ)する、その美麗な姿は、私たち日本人の心をとらえてやまない。荒々しく迫る山肌、清らかに流れる湧水、鬱蒼と生い茂る森林。長年、富士を間近で見つめてきた著者をガイド役に、その豊かな自然を旅する。七つの案内コースをめぐりながら、世界に誇る富士山の魅力を存分に味わう。


≪目次: ≫
カラー口絵14頁
口絵1 宝永火口/口絵2 大沢扇状地/口絵3 柿田川湧水/口絵4 宝永火口縁と赤岩/口絵5 宝永第1火口の内壁/口絵6 「天地返し」の発掘現場/口絵7 貞観噴火の火口列/口絵8 精進湖と岩石流/口絵9 本栖湖と富士山/口絵10 青木ケ原溶岩/口絵11 河口湖と富士山/口絵12 富士山グランドキャニオン/口絵13 崖に刻まれた噴火史1/口絵14 崖に刻まれた噴火史2/口絵15 絶景ポイントで見る富士山/口絵16 大沢崩れ/口絵17 流路を変える潤井川/口絵18 白糸の滝/口絵19 富士川に露出する溶岩/口絵20 山中湖から見た富士山/口絵21 火砕流堆積物/口絵22 「桂川回廊」/口絵23 山頂火口/口絵24 山頂火口
コース案内
宝永噴火コース(第1章)/貞観噴火コース(第2章)/東麓コース(第3章)/南東麓コース(第4章)/西麓〜南西麓コース(第5章)/北麓コース(第6章)/山頂登山コース(第7章)
地図「富士山周辺図」/◎お役立ちサイト

序章 富士山の基礎知識
 1 富士山の生い立ち
火山としての富士山/生い立ちと噴火史
 2 火山の自然を探った人びと
史料からのアプローチ/地質からのアプローチ
 3 富士の恵みと人びとの暮らし
美しく大きな山体/なだらかな高原と平野/火山特有の豊富な湧水
 4 もしも富士山が噴火したら
マグマが起こす地震/さまざまな噴火現象/噴火対策の現状/山体崩壊の予知と防災
 コラム 東日本大震災と富士山

第1章 江戸幕府をゆるがした噴火――宝永噴火コース
宝永噴火コース概説
 1 宝永火口と宝永山
地形からわかること/宝永火口をたずねる/宝永山に登る
 2 消えた森林
雪代がつくった谷/森の化石
 3 埋没した村々
灰に埋もれた富士山信仰の村/幕府と小田原藩の被害調査/幕府、復旧に乗り出す
 4 噴火後もつづく災害
埋もれた山林と農地/くりかえす洪水/復興への長い道のり

第2章 変わる麓のすがた――貞観噴火コース
貞観噴火コース概説
 1 貞観噴火の火口探索
二列の割れ目火口/森に隠された火口列/千円札に描かれた火山
 2 青木ヶ原樹海
迷う理由/溶岩のさまざまな造形/溶岩トンネルと溶岩樹型
 3 湖を埋めた溶岩
本栖湖/精進湖と赤池/西湖と鳴沢/史上最大の噴火
 4 変わりゆく富士五湖
せき止め湖としての河口湖・山中湖/その他にもあった湖
 コラム レーザー測量があばいた火山地形

第3章 土砂に埋もれた原野――東麓コース
東麓コース概説
 1 雪代がつくった大峡谷とその周辺
富士山グランドキャニオン/小富士と「幻の滝」/崖に刻まれた噴火史
 2 地層が語る大地の歴史
九州から来た火山灰/伊豆と本州の衝突現場
 3 二九〇〇年前に起きた富士山の大崩壊
山体崩壊とは何か/日本で起きた山体崩壊/磐梯山一八八八年/セントヘレンズ一九八〇年/御殿場岩屑なだれ/崩壊後もつづいた土石流/もし山体崩壊が起きたら
 コラム ツインピークだった富士山

第4章 火の道、水の道――南東麓コース
南東麓コース
 1 南東山腹の小火山群
二ツ塚/水ケ塚駐車場と鑵子山周辺/印野丸尾溶岩と「樹空の森」
 2 埋もれる愛鷹山
古い火山・愛鷹山/駒門風穴/景ケ島渓谷と五竜の滝
 3 三島まで達した溶岩
交わらない川の謎/鮎壷の滝と稲荷神社/三島駅周辺の溶岩
 4 三島の大地と湧水
三島周辺の湧水群/三島扇状地と河川争奪

第5章 崩れゆく富士山――西麓〜南西麓コース
西麓〜南西麓コース概説
 1 大沢崩れを読み解く
浸食による傷跡/富士山成長の証/大沢扇状地と岩樋/崩壊谷の生成と消滅/裾を広げる富士山
 2 水のカーテン
白糸の滝と音止の滝/田貫湖岩屑なだれ/南西麓の湧水
 3 せめぎあう高原と峡谷
からみ合う河川/後退する滝/隆起する山麓
 4 富士川に達した溶岩
意外な場所の溶岩/河口近くの溶岩
 コラム 活断層と砂防工事が守る白糸の滝

第6章 相模国をおびやかした噴火――北麓コース
北麓コース概説
 1 地下に埋もれた土台
山中湖から見た富士山/小御岳火山の地形と溶岩/四階建てだった富士山
 2 山梨県側の小火山群
北西斜面の火口列/富士山の火砕流
 3 相模平野をめざした溶岩と熱泥流
桂川回廊/富士吉田の溶岩/都留や大月まで流れた溶岩/相模原に達した大泥流/「北の白糸」/遺跡で見る富士山の崩壊
 コラム 延暦噴火は東海道を埋めたか?

第7章 富士山頂――山頂登山コース
山頂登山コース概説
 1 登山道ぞいの見どころ
富士宮口/吉田口
 2 登山のリスク
地震と落石のリスク/噴火のリスク/気象災害と高山病のリスク
 3 富士山頂という異界
山頂火口の風景を読み解く/噴気を発する異形の山頂
 4 絶景に隠された意味
南東側 伊豆と本州の衝突/北東側 丹沢と本州の衝突/北西側 東西日本の境界/南西側 南海への道

あとがき (二〇一三年初夏 著者)


≪著者: ≫ 小山真人 (こやま・まさと) 1959年、静岡県浜松市生まれ。静岡大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。静岡大学教育学部総合科学教室教授防災総合センター副センター長。専攻、火山学、歴史地震学、地震・火山防災。著書、『富士を知る』(集英社、編著)、『ヨーロッパ火山紀行』(ちくま新書)、『富士山大噴火が迫っている』(技術評論社)、『富士山噴火とハザードマップ』(古今書院)、『伊豆の大地の物語』(静岡新聞社)ほかがある。
 ※「富士山周辺ポイント地図


尾池和夫 『四季の地球科学 日本列島の時空を歩く』(岩波新書、2012年) '12/08/18




人気ブログランキングへ




本「パラダイムと科学革命の歴史 (講談社学術文庫2175)」中山茂5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
パラダイムと科学革命の歴史 (講談社学術文庫)
パラダイムと科学革命の歴史 (講談社学術文庫2175)

○著者: 中山 茂
○出版: 講談社 (2013/6, 文庫 368ページ)
○定価: 1,155円
○ISBN: 978-4062921756





学問的伝統と科学者集団の構造を分析。
科学とは社会的現象である。
ソフィストや諸子百家の時代から現代のデジタル化まで、科学史の泰斗による「学問の歴史」。パラダイムはいかに創出され、変革されるのか。

「パラダイム論」を日本に紹介した科学史の第一人者による「学問の歴史」。東洋の「記録的学問」と西洋の「論争的学問」という古代以来の学問的伝統の比較から、学術雑誌等のメディアの発明、職業的科学者の誕生、現代の巨大科学とデジタル化まで、社会的現象としての科学と科学者集団を分析し、科学革命が新たなパラダイムを形成していく過程を解明。


≪目次: ≫
まえがき

第一章 記録的学問と論争的学問
記録的学問/論争的学問/二つの学問の機能

第二章 パラダイムの形成
通常科学/科学革命/革命と通常科学/パラダイム形成の諸段階/東西の比較学問史/「客観性」についての注/経典化/古典の意味についての注/ギリシア的学問の場/中国の教育制度/学問の通念――東と西/合法則性への信仰――分析と分類

第三章 紙・印刷と学問的伝統
中国官僚制と紙・印刷/紙以前の文化/イスラムのマドラサ/ヨーロッパの中世大学――論理の優位/学者の移動/一般化/学問分類/印刷の効果/書かれた文化と話す文化/図式的総括

第四章 近代科学の成立と雑誌・学会
実学と近代科学/近代科学の個性/力学的自然観/近代科学の排他性/発表形式の変化――著書から雑誌論文へ/初期の学術雑誌/研究成果発表機関の諸形態/形式の整備/雑誌にかわるもの/学会の役割/学会と体制/自由参加学会

第五章 専門職業化の世紀
ドイツの大学アカデミズムの成立/大学の自治/地方分権と大学/新興科学と体制――イギリスの場合/大学の中での学問――体系化と教科書化/実験と適正規模/通常科学の場/職業としての学問/資格のための学問/職業意識による学問/制度の形骸化/後続者による選択/学問分類の再構築/産業社会の要請――技術者の地位/蒸気機関の発達――イギリスとフランス/科学と技術の関係/エコール・ポリテクニクの成立/技術の学問化/近代工学の展開――ドイツのT・H/テクノクラートの発生/劇場型と自動車学校型/ドイツの大学の発展の限界/アメリカ大学院の成立/大学の外への発展/政府と科学/企業と研究/巨大科学の問題/批判的科学

第六章 パラダイムの移植
科学の定義/パラダイムの移植/制度の優先/受容する時の核/核の差による需要の差/国家による選択/ローカル・サイエンス/ユニヴァーサル・サイエンス/西洋学/日本の視点

あとがき (一九七四年八月  中山 茂)


補章 その後の変革とデジタル化――四十年の時を経て
各章の課題とその後の展開
私のクーン主義とマルクス主義
現場の科学者のパラダイム観/通常科学の重要性/パラダイムによって定義された「進歩」/「相対主義」と「共約可能性」/私のマルクス主義
結び デジタルで学問はどう変わるか
メディアの変化と学界/将来の方向

学術文庫版のあとがき (二〇一三年三月 東京にて  中山 茂)


※本書は、一九七四年に中央公論社より刊行された『歴史としての学問』を文庫化にあたり改題し、補章などを加筆したものです。


≪著者: ≫ 中山 茂 (なかやま しげる) 1928年兵庫県生まれ。東京大学理学部卒。専門は天文学、科学史。神奈川大学名誉教授。おもな著書に『占星術』『天の科学史』『野口英世』『帝国大学の誕生』『科学技術の戦後史』など。パラダイム論を日本に紹介したことで知られ、訳書にT・クーン『科学革命の構造』、M・クライン『数学の歴史』などがある。

中山茂 『天の科学史』(講談社学術文庫、2011年) '11/11/12



人気ブログランキングへ





本「パンデミックを阻止せよ! 感染症危機に備える10のケーススタディ (DOJIN選書049)」浦島充佳5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
パンデミックを阻止せよ!: 感染症危機に備える10のケーススタディ (DOJIN選書)
パンデミックを阻止せよ! 感染症危機に備える10のケーススタディ (DOJIN選書049)

○著者: 浦島充佳
○出版: 化学同人 (2012/12, 単行本 258ページ)
○定価: 1,995円
○ISBN: 978-4759813494




ハンデミック・インフルエンザ2009、SARS、西ナイル熱、エボラ出血熱、スペイン風邪など、感染症の事例を読み解くと何が見えてくるか。本書では、アウトブレイクを封じ込める過程を七つのステップでとらえ、実際に発生した10の事例から、感染源や感染経路の特定、致死率の算出、封じ込めのための対策などを分析し、感染症対策にどう活かすかを検討する。グローバル化が進み、誰もがアウトブレイクのリスクにさらされている現代、その脅威にいかに備えるかを考える。


≪目次: ≫
はじめに (二〇一二年三月二二日 桜が満開のワシントンDCにて)

第1章 感染症封じ込め 七つのステップ
ステップ1.症例(Case)、クラスター(Cluster)、共通した症状・兆候(Common Characteristics)、症例定義(Case definition)
いつものパターンと同じか?/ほぼ全員に共通する点は何か?/症例を定義せよ
ステップ2.原因となる微生物(Causative agent)
既知のエージェントと比較?/未知の感染症かもしれない。どうする?
ステップ3.流行曲線(Curve)と感染中心(Center of epidemic(= epicenter))、伝染性(Communicable)と致死率(Case-fatality rate)
感染流行曲線——拡大速度は速いか?/最初の患者は?/感染源は?/感染性か?/感染経路は?/ヒト—ヒト感染するか?/致死率は高いか?/自然発生のものか、バイオテロなど人為的なものか?
ステップ4.コミュニケーション(Communication)、対策(Countermeasure)
ステップ5.ケース・コントロール研究/コホート研究(Case-Control and/or Cohort study)
ステップ6.封じ込め/撲滅(Containment/eradication)とサーベイランスの継続(Continuing surveillance)
天然痘撲滅/サーベイランス
ステップ7.生態系の変化(Change in ecology)
 コラム One Health の動き

第2章 感染症はなぜ拡大するのか――その数理モデル
R0(基本再生産数)/感染症数理モデルの基礎/偶然の影響/数えてR0を算出/患者発生間隔、患者数倍加時間そしてR0/サージ・キャパシティ/発症前感染+不顕性感染(=θ)/カオス

第3章 病原性大腸菌O104——ハンブルグ
疫学調査/感染源の特定/O104の教訓

第4章 豚インフルエンザ(H1N1)——メキシコシティ
重症化率と致死率の評価/流行曲線を読み解く/豚インフルエンザの特徴をさぐる/各国比較
 コラム◆WHO本部にて

第5章 SARS——広東省
一通の電子メール/香港での発生/ハノイからの警鐘/グローバル・アラート/SARSウイルスの発見/シンガポールへの飛び火/カナダへの飛び火/香港アモイ・ガーデンでのSARS集団発生/SARS流行の終息/再興SARS
 コラム 国際保健規則
 コラムぁSARS封じ込めに成功したタン・トク・セン病院

第6章 炭疽菌テロ——フロリダ
最初の患者/第二、第三の攻撃/郵便局員の犠牲者/郵便物のスクリーニング
 コラムァG8バイオテロシナリオ演習

第7章 西ナイル熱——ニューヨーク
ニューヨークのクラスター/ウイルスの同定/風土病となった西ナイル熱
 コラムΑ_磴龍扈方法——マニラの例

第8章 ニパ脳炎——マレーシア
シンガポール/マレーシアにおける疫学調査/ニパ・ウイルスの自然宿主
 コラムА.ぁ璽好拭偲腓龍儀

第9章 鳥インフルエンザ——香港
最初の症例/鳥インフルエンザ/サーベイランス/コホート研究/ケース・コントロール研究/鳥インフルエンザの再興/ベトナムでの発生/タイの家族内感染例/WHOサーベイランス
 コラム─/祁織ぅ鵐侫襯┘鵐饗从

第10章 エイズ——ロサンゼルス
最初のクラスター/原因の検討/感染経路は?/リスク・コミュニケーション/診断法の確立
 コラム ニードル・エクスチェンジ

第11章 エボラ出血熱——ザイール
ミッション/ウイルスの発見と疾患定義/スーダンでのアウトブレイク/エコロジー/アメリカ人患者/オランダ人患者
 コラム 映画『アウトブレイク』

第12章 スペイン風邪
内務省報告書/超過死亡/夏—秋—冬のスペイン風邪/アメリカ四三都市の対応/超過死亡がもっとも多かったフィラデルフィア/大都市でありながら超過死亡が比較的少なかったニューヨーク/二つのピークをもつセントルイス/日本における四七都道府県の超過死亡率
 コラム ビタミンDのインフルエンザ予防効果

第13章 アウトブレイク対策の批判的吟味
1 病原性大腸菌O104(二〇一一年):不成功
2 パンデミック・インフルエンザ2009(二〇〇九年):日本では過剰な場面もあったが成功
3 SARS(二〇〇三年):成功
4 炭疽菌郵便テロ(二〇〇一年):不成功
5 西ナイル熱(一九九九年):不成功
6 ニパ脳炎(一九九八年):シンガポールは成功、ほかは不成功
7 高病原性鳥インフルエンザ(一九九七年):短期的には成功、長期的には不成功
8 エイズ(一九八一年):不成功
9 エボラ出血熱(一九七六年):不成功
10 スペイン風邪(一九一八年):成功

あとがき (二〇一二年五月七日 ボストンにて最初の推敲を終える  浦島 充佳)
引用文献


≪著者: ≫ 浦島充佳 (うらしま みつよし) 1986年東京慈恵会医科大学卒業後、附属病院において骨髄移植を中心とした小児がん医療に献身。93年医学博士。94〜97年ダナファーバー癌研究所留学。2000年ハーバード大学大学院にて公衆衛生修士取得。2006年より東京慈恵会医科大学准教授。小児科診療、学生教育に勤しむ傍ら、分子疫学研究室室長として研究にも携わる。9.11米国同時多発テロに強い衝撃を受け、医師として大勢の尊い命を守るべく活動するようになる。専門は小児科、疫学、統計学、がん、感染症。現在はビタミンDの臨床研究にフォーカスしている。またパンデミック、災害医療も含めた グローバル・ヘルスにも注力している。小児科専門医、日本血液学会代議員、 薬剤疫学会評議員。著書は『放射能汚染 ほんとうの影響を考える』(化学同人)など多数。
ホームページ: http://dr-urashima.jp/

浦島充佳 『放射能汚染 ほんとうの影響を考える フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか』(DOJIN選書、化学同人、2011年) '12/01/20


すこし気分(流れ)を変えるべく、2012年10月以来の朝練、大垂水峠越えクロスバイク Run 88km。東京の日の出は04:32(国立天文台 暦計算室)。前夜の雨は、夜中の早い時間にあがって朝から晴れて気温高めの天気予報。ひさしぶりのトレーニングだから、準備運動は入念に。start 05:36〜goal 09:32、3時間56分ノンストップ。ひきこもり傾向が加速していることから、くるくるまわすスピードがupすることはないもの、体調はわるくない(そう、汗が酒臭くない)。もちろん、ヘトヘトになって、あたまからっぽまっしろけ。サイクロコンピュータのデータは、Tm 3:48'22, Dst 87.71km, Av 23.0km/h, Mx 60.4km/h... そして、ボウズ5mm、スッキリ


人気ブログランキングへ




本「地下水と地形の科学 水文学入門 (講談社学術文庫2158)」榧根勇5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
地下水と地形の科学 水文学入門 (講談社学術文庫)
地下水と地形の科学 水文学入門 (講談社学術文庫2158)

○著者: 榧根 勇
○出版: 講談社 (2013/2, 文庫 256ページ)
○定価: 924円
○ISBN: 978-4062921589



……失ってみて初めてその価値に気付くとは、人間はおろかである。 (p136、「第四章 扇状地の地下水を養う黒部川」)


黒部川扇状地武蔵野台地、千葉・市原、熊本市……。三次元空間を時間とともに変化する四次元現象である地下水流動を可視化する水文学。地下水の容器としての不均質で複雑な地形と地質を解明した地下水学は、改めて環境問題に取り組む。地下水=共有財(コモンズ)を、単に資源としてではなく、文化・心理的な環境要因とみなし、自然と人間の幸福な関係を探究する。


≪目次: ≫
学術文庫版まえがき (二〇一二年一一月の誕生日で八〇歳を迎えて  榧根 勇)
近代科学への疑問/「新しい知」へ/地下水学の変遷/統合学の方法/動的なシステム/地下水はコモンズ千葉県のケース/千葉県のケース2、3、4

はじめに いま地下水の何が問題なのか
地下水と人間活動/地下水たち

第一章 地下水観を日本と西洋にみる
地下水源/二月堂のお水取り/水脈占い師/国際学会でも/西洋の地下水観/川崎直下型地震の前兆?/水脈占い師の論理/地下水脈と水みち/著しく遅い地下水の流速/水理学から水文学へ/地下水の持つ情報/バリ島の聖なる泉/開聞町のそうめん流し

第二章 泉がいたるところに湧きだしていた
佐久知穴/地下四〇〇〇メートルの構造/大鑽井盆地/アルトワ井戸/掘抜き井戸/五井・市原自噴帯の後退/浪井/地下水は水圧では動かない/砂丘湖/ヤ・ヤト・ヤツ・ヤチ/やっかいな翻訳語/古代の瑞穂の国

第三章 地下水の水質は進化する
ホートン地表流/軟水と硬水/所変われば水も変わる/軟水にも種類がある/水が含水を溶かすわけ/地下水も進化する/フィールドノート/ミネラルウォーター/デンバーの人工地震/地下水汚染

第四章 扇状地の地下水を養う黒部川
入善町には水道課がない/筑波移転反対闘争/黒部川扇状地湧水群/天然記念物「杉沢の沢スギ」/蜃気楼と埋没林/ガイベン・ヘルツベルクのレンズ/地下水を養う黒部川/沿岸海域土地条件図が語っていること/水温異常が明らかにした埋没地形面/黒部川扇状地をつくる/地下水の循環速度/埋没林が残っていたわけ

第五章 武蔵野台地の地下水を探る
武蔵野夫人/まいまいず井戸/五〇メートル等高線上の湧水/七〇メートル等高線上の谷頭/武蔵野台地の地形/武蔵野台地の古水文/湧水がそこにあるわけ/水みちの成因/立川断層と矢川緑地湧水群/トトロの森/学術文庫での付記/地下水というコモンズの管理について

第六章 東京の地下で起こっていたこと
生ぐさいことども/地盤沈下/地下水面の変化と酸欠空気/地下水位と地下水面の違い/地下水の流れをはばむ立川断層/不圧地下水と被圧地下水/武蔵野線の路盤浮上事件/適正揚水量はあるか

むすび 新しい地域水循環系の創出をめざして
玉川上水野川/望ましい環境とは/イデオロギーと科学/予測科学から診断科学へ

あとがき
参考文献


※本書は、一九九二年にNHK出版より刊行された『地下水の世界』を原本に、加筆・改訂を加え、改題をしました。


≪著者: ≫ 榧根 勇 (かやね いさむ) 1932年生まれ。東京教育大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。東京教育大学、筑波大学、愛知大学で教鞭を執る。元日本学術会議会員。筑波大学名誉教授。専門は、水文学、自然地理学、地球科学。著書に、『扇状地の水循環』、『水の循環』、『日本の水収支』(共編著)、『水文学』、『水と気象』、『中国の環境問題』(編著)などがある。


日下雅義 『地形からみた歴史 古代景観を復原する』(講談社学術文庫、2012年) '12/12/04
中沢新一 『アースダイバー  Earth Diver 』(講談社、2005年) '12/11/11
高橋裕 『川と国土の危機 水害と社会』(岩波新書、2012年) '12/10/08
保立道久 『歴史のなかの大地動乱 奈良・平安の地震と天皇』(岩波新書 、2012年) '12/09/19
尾池和夫 『四季の地球科学 日本列島の時空を歩く』(岩波新書、2012年) '12/08/18
蔵治光一郎 『森の「恵み」は幻想か 科学者が考える森と人の関係』(DOJIN選書、化学同人、2012年) '12/08/12
守田優 『地下水は語る 見えない資源の危機』(岩波新書、2012年) '12/07/28
足利健亮 『地図から読む歴史』(講談社学術文庫、2012年) '12/05/01
目黒公郎/村尾修 『都市と防災 '08』(放送大学教材、専門科目; 社会と産業コース、放送大学教育振興会、2008年) '12/03/11
貝塚爽平 『東京の自然史』(講談社学術文庫、2011年) '11/12/09
寺田寅彦 『天災と国防』(講談社学術文庫、2011年) '11/07/03






……
 地下水を含む水循環を研究する科学である水文学すいもんがく、hydrology)の専門用語には「地下水脈」も、それに相当する欧米語の学術用語もない。その理由は特殊な場合を除くと、地下水は、地下を脈々と流れる川の流れよりは、多孔体中の一様な流れにアナロジーさせたほうが、より実態に近いからである。なお、水文学は「水の文学」ではなく、「水文の学」である。水文は天文、地文、人文の類語としてつくられた言葉と考えられ、わが国最初の『水文学』のテキストは、阿部謙生(しずお)により「岩波講座 地質及び古生物学 礦(鉱)物学及び岩石学」の一冊として一九三三年に出版された。
 ……   (p44-45、「第一章 地下水観を日本と西洋にみる」)



人気ブログランキングへ



本「麻酔をめぐるミステリー 手術室の「魔法」を解き明かす (DOJIN選書047)」廣田弘毅5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
麻酔をめぐるミステリー: 手術室の「魔法」を解き明かす (DOJIN選書)
麻酔をめぐるミステリー 手術室の「魔法」を解き明かす (DOJIN選書047)

○著者: 廣田弘毅
○出版: 化学同人 (2012/7, 単行本 210ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4759813470
クチコミを見る



またまた夜の月がうつくしい♪、月のある夜空♪♪
月の見えない夜空は、見上げて見回して探して、サガシモノハナンデスカァ〜、ミツケニクイモノデスカァ〜、ひとしきり見上げて見回して目的物としての“月”を見ることがかなわなければ、高い空を見上げるためにあげた顔を視線を、やがておろす下に向けて頭を垂れることになる、だからだから、月のある夜空を月があるから月がその高い空に在る限りにおいては、上を向いて歩こう


もしも麻酔がなかったら、歯の治療や手術はどんなに苦しいものであろう。現在は麻酔があるからこそ、安心して手術も歯の治療も受けられる。では、そもそもなぜ麻酔は「効く」のか。そのメカニズムは完全にはわかっていない。未解決の謎がいくつも横たわっているのだ。そこで本書では、とくに全身麻酔をめぐるさまざまなミステリーを取り上げながら麻酔の迷宮を探検し、全身麻酔はなぜ効くのか、という大きな謎の解明に挑む。はたして迷宮の先にはどんな真相が……


≪目次: ≫
まえがき

ミステリーファイル#1 もしも麻酔がなかったら
プロローグ/フィレンツェの宮殿にて/麻酔がないこと/麻酔のヒント
コラム ,垢戮討離スは麻酔作用をもつ
産業革命と麻酔薬/コルト少年と不思議なガス/ウェルズの悲劇とモートンの栄光
真のヒーローは誰だ?
コラム◆ヽ慍颪任靴磴戮辰燭世韻任魯痢璽戰訃泙呂箸譴覆
歴史的偉業にダメ出し?/栄光の影にMACあり?/麻酔薬のバランス感覚/笑気で地球は温暖化する?

ミステリーファイル#2 麻酔はなぜ効くか
お酒に弱いヒトは麻酔も効きやすい?
コラム 酵素誘導と全身麻酔
医学生、人体実験に挑む/どうやってテストするか?
コラムぁ.丱ぅ▲垢砲翰竸粥
実験結果を解析する/データの相関を調べる/思いがけないバイアス/科学のトキメキ/飛行機ではお酒に酔いやすい?
高圧で麻酔が醒める/脂質説――麻酔は非特異的に作用する/メイヤー・オバートンの法則を脳で検証する
コラムァ)秧賁瑤龍さを調べるのは難しい
脳をスライスする
コラムΑヽで呂繁秧
コラムА.轡淵廛垢里呂燭蕕と神経伝達物質
アルコールがシナプスを抑制する
ナゾは解けた?

ミステリーファイル#3 マイケルはなぜ死んだ?
マイケル・ジャクソン殺人事件?/麻酔は眠りではない/麻酔で心臓が止まる!/電位を固定するウラワザ/押してもダメなら/イオンの出入口――イオンチャネル/心筋収縮のキーマン――カルシウム・イオン/ほかのイオンチャネルはどうか?/活性化・不活性化を修飾する麻酔薬
マイケル 死の真相

ミステリーファイル《番外編》 名探偵KOKIの事件簿「緑色の研究」
「緑色の研究」
医療ガス/証人尋問/真相解明
麻酔器のフール・プルーフ
名探偵KOKIの帰還
ナゾの術中覚醒/第4手術室の秘密/低濃度笑気のトリック

ミステリーファイル#4 麻酔のパラドックス
麻酔薬の特定結合部位/麻酔薬で増強するイオン電流/決定的な証拠
脂質説はウソ?/麻酔の圧拮抗を再考する/相関関係の落とし穴/脂質かタンパクか/ふたたび海馬スライス実験へ/ヒルの方程式/モリリン予想

ミステリーファイル#5 麻酔メカニズムの真実
アルコール・ミステリー/ポケット仮説
全身麻酔薬研究の最前線/海馬ワンダーランド/全身麻酔薬の作用と眠りの質
コラム─)秧賁瑤蓮△覆式媼韻鮠端困気擦襪里
麻酔もオーダーメイド
さまざまなポケットに入り込む麻酔薬/実はポケット仮説を見ていた?/ファイナルアンサー?

ミステリーファイル《スピン・オフ》 医学生探偵モリリンの冒険
 (文とイラスト: 杉谷野 森子)
恐怖の杉谷《いきなり最終話》
筋弛緩薬の秘密
コラム 筋弛緩薬で心筋麻痺が起こらないか?
スキサメトニウムの興亡/スガマデクス登場
毒薬で麻酔が安全に?/オオカミと7匹の子ヤギ/麻酔の3要素

ミステリーファイル#6 卒業試験
フィードバック
エピローグ 神様のなぞなぞ


あとがき (2012年4月 廣田 弘毅)
参考文献


※カバーイラスト: Philippe petit-Roulet イラストの原案は「モルフェウスに抱かれて(Les dras de Morphée)」より


≪著者: ≫ 廣田弘毅 (ひろた こうき) 1959年福井県生まれ。84年、富山大学医学部医学科卒業。88年、富山大学大学院医学研究科修了。医学博士。富山大学大学院医学薬学研究部准教授。専門は麻酔科学。とくに全身麻酔薬の作用メカニズムを研究。趣味はチェロ演奏。ボランティアオーケストラ「杉谷の森合奏団」の団長として病院コンサートを定期的に開催している。また「モルフェウス弦楽四重奏団」を主宰し、学会・市民公開講座などで演奏活動している。






人気ブログランキングへ





本「日本の科学/技術はどこへいくのか 〈フォーラム 共通知をひらく〉」中島秀人5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
日本の科学/技術はどこへいくのか (フォーラム共通知をひらく)
日本の科学/技術はどこへいくのか 〈フォーラム 共通知をひらく〉

○著者: 中島秀人
○出版: 岩波書店 (2006/1, 単行本 251ページ)
○定価: 2,310円
○ISBN: 978-4000263450
クチコミを見る



科学・技術・社会の現場から迫る、科学技術社会論(STS)


科学/技術の未来に向けて、期待と不安が錯綜している。膨大な科学予算が投下され、専門化と実用化が進むいっぽう、若者の科学離れが叫ばれる。科学/技術の進歩が引き起こす様々な社会問題に、科学者は目を背けてはいないか。科学/技術の研究現場に足場を置きつつ、社会と科学を架橋するための創意に富んだ提言。
第28回(2006年) サントリー学芸賞・思想・歴史部門受賞


≪目次: ≫
まえがき

第1部 科学書を読んで考える科学/技術の二一世紀
第1章 迷路の中の科学/技術
一 破壊される知性――ポストモダンな理数系の現在
『分数ができない大学生』/詰め込み教育という幻想/アメリカの教訓/ジャパニーズ・マインドの終焉?
 ※出典: 『イリューム』22号、1999年(「科学を読む」連載第1回)
二 科学の終焉――あるいは新しい科学の夢を求めて
科学の終わり/犯人は科学論者?/変化する科学研究/科学者の転換点/科学者の未来
 ※出典: 『イリューム』27号、2002年(連載第5回)
三 理科系はどこへいくのか――日本科学の現状と課題
『理系白書』に見る理科系の現状/日本の科学者はなぜ報われないのか/垂直統合かフラットな組織か/任期制が抱える矛盾/もっと科学者の現状を知ろう
 ※出典: 『イリューム』32号、2004年(連載第10回)

第2章 理科系を解体する――理学知・工学知・知識のモード
一 「科学の統一」は可能なのか――モード論と科学の未来
科学のモード論とは/研究システムの変化/なぜモード2か/モード論の功罪/多様なモードの併存
 ※出典: 『イリューム』25号、2001年(連載第3回)
二 失敗から創造へ――工学は失敗から学ぶ
失敗学のすすめ/財産となる失敗・許されない失敗/失敗を誘発する組織/失敗は成熟期に起きる/失敗は創造の源泉/工学知と理学知
 ※出典: 『イリューム』26号、2001年(連載第4回)
三 誰のためのデザインか――工学知とデザイン
認知心理学との「異業種交流」/エラーは誰のせい?/多数の選択肢よりも適当な制約を/使い間違いが起こる理由/外界にある知識と対応づけ/デザインは誰のためにあるのか/デザイン論を超えて/人間のための人工物を
 ※出典: 『イリューム』34号、2005年(連載第12回)
四 環境問題の現段階――地球環境からファクター4へ
環境とは何だったのか/地球環境問題の登場/有限な地球/生産性を四倍にする試み/エコリュックサックという指標/ファクター4は可能か
 ※出典: 『イリューム』29号、2003年(連載第7回)

第3章 創造性豊かな社会を作るために――歴史からのアプローチ
一 物理学研究の拠点が欧州からアメリカに移った理由――マンハッタン計画と科学
原爆開発とアメリカ物理学の離陸/巧緻な人間関係描写/欧州からアメリカへ/工業力を提供して物理学を獲得したアメリカ/日本の科学への示唆
 ※出典: 『イリューム』23号、2000年(連載第2回)
二 日本の近代化は「同種の接ぎ木」
技術とは何か/技術の発展段階説/技術のすみわけ論/日本の特殊性と幸運/技術は現在転機にあるのか?
 ※出典: 『イリューム』23号、2000年(特集)
三 移動する創造性――湯浅光朝先生を偲ぶ
創造性を評価しない日本の文化?/科学活動の中心国の移動/湯浅論文の含意/ハンガリー現象/創造性研究と科学史
 ※出典: 書き下ろし

第4章 危機に立つ科学史・科学哲学
一 ニュートン復活――『光学』Opticks出版三〇〇年に寄せて
光と色についての新理論/物質理論の書としての『光学』/錬金術についての研究の発展/ドッブズの二つの研究/能動的原理を求めて/エーテル概念の変化/錬金術と「疑問」/ニュートン復活
 ※出典: 『イリューム』31号、2004年(連載第9回)
二 数量化と科学革命――歴史における巨大な構図
数量化と視覚化/時空概念の変化/数量化の生活への波及/科学革命はなかった?/問題提起的な科学史を
 ※出典: 『イリューム』33号、2005年(連載第11回)
三 迷路の中の科学論――科学論は相対主義から抜け出せるか?
パトリオット・ミサイルは成功したか/チャレンジャー号はなぜ墜落したか/技術というゴーレム・科学というゴーレム/科学社会学の陥穽/相対化される科学論
 ※出典: 『イリューム』28号、2002年(連載第6回)
四 科学技術と公共性
科学技術の性格の変化/リスク社会における科学技術/仮説の集積として作られつつある科学/自然は統御可能か/コンセンサス会議が示す可能性/科学的合理性 対 社会的合理性/公共空間はどこにあるのか
 ※出典: 『イリューム』30号、2003年(連載第8回)

第2部 科学技術社会論の挑戦
第5章 科学者論は科学者論に留まれるか?
巨大な構図(The Big Picture)/欧州科学史の再興/第二次大戦後を支配した構図/科学革命論の陥穽/科学者とは何か/一七世紀に科学者は存在しなかったか?/フランシス・ベーコンと王立協会/科学者論の限界
 ※出典: 『現代思想』1996年5月号
第6章 科学論再考 科学における平等と公正
ドグマとしての科学/啓蒙主義的科学観と論理実証主義/ポパーとクーンの対決/相対主義的科学論の離陸/バーンズの円環モデル/バース学派の実証研究/ゴーレムとしての科学/肥大化するゴーレム/コリンズとピンチのリニアモデル/科学の時代区分――前科学期・プロトタイプ期・ネオタイプ期/科学の変遷と科学論/円環を開く/モード論の展開/開放的な科学技術システム/科学論者と平等
 ※出典: 『アステイオン』58号、2002年


あとがき (二〇〇五年一〇月二五日 雪のブタペストにて)
出典一覧


≪著者: ≫ 中島秀人 (なかじま・ひでと) 1956年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。東京大学大学院理学系研究科・科学史・科学基礎論博士課程満期退学。東京大学先端科学技術研究センター助手、ロンドン大学インペリアルカレッジ客員研究員を経て、1995年より東京工業大学大学院社会理工学研究科助教授(2005‐06年ブダペスト高等科学研究所客員研究員)(を経て、2010年より東京工業大学大学院社会理工学研究科・教授)。主な著書に『科学とはなんだろうか』(共編著、木鐸社、1991年)、『ロバート・フック ニュートンに消された男』(朝日新聞社、1996年、大佛次郎賞)、『ロバート・フック』(朝倉書店、1997年)、『科学論の現在』(共編著、勁草書房、2002年)など、主な訳書にジョン・ザイマン『科学と社会を結ぶ教育とは』(共訳、産業図書、1988年)、マーガレット・ジェイコブ『ニュートン主義者とイギリス革命』(学術書房、1990年)、ヘンリー・ペトロスキー『橋はなぜ落ちたのか』(共訳、朝日新聞社、2001年)などがある。「Nakajima Hideto's Home Page







カボチャを煮付けた、二回目。前回に比するには、ちょうど醤油がこれまで使っていたものが残り少なくなって新調したことがあって、ついつい醤油を増量してしまった(大さじ1.7くらい)ところ、すこし色が濃く味も濃いかもしれない。それでも、まぁまぁ美味しく煮付けることができた(と思う)。
サツマイモは、このところの毎朝の朝食の定番となっている。これまで定番としていた朝食のトーストにかえて、コーヒーとともに、一日のはじまり、活動の動力源♪、さらに、夕食後の夜食として、酒を呑みながら、ツマミとして(スナック菓子がわり)、適宜レンジでチンして、ホクホク、うまい。朝に夜に一日2本近くを食している。駅前の八百屋さんで買うのだが、一山5〜6本で150円前後、ということは、一本単価25〜30円。5〜6本をまとめて半分ずつに切り分けて茹でて冷蔵庫に常備する。
カボチャは、1/4で100円だった。おおむね10〜12個に切り分けて煮付ける。夕食の付け合せに、2〜3切ずつ、数日に分けて。
料理を、その都度、コンデジで写真を撮っているのだが、どこか(web上)にアップしようと考えて、なかなか適当なところ(場所)が見あたらない。もっとも、他にいろいろ優先してやらなくてはならないことがあるのだから、そのような余裕があるとも、とてもとても思えないのだが、、、


人気ブログランキングへ



本「新・機械技術史  A New History of Machine and Technology 」日本機械学会 編5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
新・機械技術史
新・機械技術史  A New History of Machine and Technology

○著者: 日本機械学会 編、三津間秀彦/米澤克雄/緒方正則/下間頼一/天野武弘/三輪修三/白井靖幸/佐藤建吉/川上顕治郎/堤一郎/菊池昇/中尾政之 執筆
○出版: 日本機械学会 (2011/1, 単行本 582ページ)
○定価: 2,940円
○ISBN: 978-4888981965
クチコミを見る





――古代から現代まで新説を交えて機械の歴史を総括――
○日本機械学会ならではの執筆陣による充実した内容
○さらに詳しく知るための参考文献を豊富に紹介
○社会・文化を鑑みながら機械文明とは何かを解説する


≪目次: ≫
1章 概説
1節 はじめに
2節 現代の機械
(1) 機械の構成と開発
(2) 機械生産関連の大要
3節 機械発達の世界史的俯瞰
参考文献

2章 古代
1節 古代オリエント・地中海
(1) オリエント
メソポタミア文明とエジプト文明
(2) 地中海文明からギリシア・ローマ文明へ
ギリシア哲学と科学
(3) ヘレニズム文化
(4) 文化の伝搬・交流
まとめ
2節 古代の機械要素技術
(1) ねじ
自然に対する信仰心/アルキタス/ヘロン/アルキメデス/ニネヴェにおける空中庭園のねじポンプ/プレス
(2) 歯車
木製ピン歯車/フィロ/オーパーツ/天体観測儀技術の系譜
(3) 滑車
(4) 水車
a.横軸形揚水水車・製粉水車/b.堅軸形製粉水車/c.バケット・チェーン揚水水車/d.螺旋形揚水水車/e.龍骨水車
(5) 車輪・車(チャリオット)
文字/ウル/ヒッタイトのチャリオット/ツタンカーメンのチャリオット/石彫/ヨーロッパ/車の轍
3節 古代のふね
(1) 丸木舟
韓国の丸木舟/中国の丸木舟/日本の丸木舟
(2) 大型船
エジプトの構造船/中国の刳(く)り舟/日本の大型船/ローマの巨船/ガラリア湖の構造船
(3) 古典籍の記述から実験へ
古事記・日本書紀などに見られる記述/バルバス・バウ/ヘイエルダールによる実験航海
(4) フェニキアとペルシアの船
4節 古代インド
(1) 長さの規格
(2) ゼロの発見
(3) 運搬機械
(4) 金属製造技術
5節 古代中国
(1) 四大発明
紙/印刷/火薬/磁針
(2) 青銅器とその銘文
(3) 龍骨水車――チェーン機械のルーツ
(4) 揚水水車
(5) 二輪馬車(チャリオット)――自動車の祖先
(6) 花機(織機)
(7) 鋳鉄
(8) 陶磁器
(9) 馬具
(10) 度量衡と秤
(11) 技術書
6節 古代日本
(1) 大仏鋳造の技術
(2) 百万塔の製作――轆轤による大量生産
参考文献

3章 中世
1節 中東・イスラーム世界(6〜15世紀)
(1) ギリシア文化の移入
ペルシアの学園研究都市ジュンディシャープール/イスラーム王国ウマイヤ朝の成立/アッバース朝/トゥースィー/後ウマイヤ朝
(2) 代数学・アラビア数字・幾何学
代数学/アラビア数字/幾何学
(3) 物理・化学
ハイサム/錬金術・化学
(4) 機械技術
ムーサ三兄弟/アル・ジャザーリ/水車
(5) ヨーロッパへの還流
イスラーム圏における文化の拡散/文化中心地の移動
2節 中世ヨーロッパ(12〜14世紀)
(1) 動力水車の普及と中世の産業革命
動力水車の普及/中世の産業革命
(2) 大聖堂の建築とヴィラール・ド・オヌクール
(3) 機械時計の発明と普及
(4) 大学の誕生と運動力学
(5) 楽器の王オルガン、そして中世の音楽学
(6) 大砲のインパクト――中世からルネサンスへ
3節 中世中国(宋)(10〜13世紀)
(1) 世界初の機械時計「水運儀象台」
(2) 政府の建築指導書『造営法式』ほか
4節 中世朝鮮(新羅・高麗)(7世紀後期〜13世紀)
(1) 東北アジア
(2) 瞻星台(せんせいだい)
(3) 金属活字印刷
5節 中世日本(13〜15世紀)
(1) 刀鍛冶の技術
(2) 農鍛冶の役割
参考文献

4章 近世
1節 近世ヨーロッパ(15〜16世紀)
(1) ルネサンスの時代
(2) ルネサンス期の軍事技術とレオナルド・ダ・ヴィンチの機械技術
レオナルド・ダ・ヴィンチ
(3) マニュファクチュアと活発化する生産活動
(4) 印刷術の発明
(5) 鉱山冶金技術と工作技術の進展
ヴァンノッチョ・ビリングッチョ/ゲオルグ・アグリコラ/アゴスティーノ・ラメッリ/ジャック・ベッソン
(6) 海上交易の発展と大航海時代の到来と技術的知識の体系化
海上交易の発展/カラック船の出現と航海術の進展/技術知識の体系化
(7) 実験諸科学の台頭と技術への結び付き
2節 近世中国(明)(15世紀)
(1) 鄭和の南海遠征
(2) 造船技術
3節 近世朝鮮(李朝)(16世紀)
亀甲船
4節 近世日本(戦国・江戸)(16〜18世紀)
(1) 鉄砲の伝来――ヨーロッパの機械技術との接触
鉄砲の製作
(2) 石見銀山――世界に知られた銀山
採鉱技術の革新/銅
(3) たたら製鉄
たたら法の革新/たたらの光と影
(4) 和時計の技術
(5) 黎明期の技術者たちの発想と挑戦――平賀源内と鳥人幸吉
(6) からくり人形の技術
(7) 反射炉の築造――近代技術への挑戦
(8) からくり師・和時計師からエンジニアへ
(9) 高かった江戸時代の技術ポテンシャル
5節 近世中南米(15〜16世紀)
(1) 新大陸アメリカ
(2) マヤ・アステカ・インカ文明
(3) アンデス文明の新遺跡群
シクラス遺跡/カラル遺跡/バンドゥリア遺跡/セチン・バジョ遺跡
参考文献

5章 近代
1節 ヨーロッパ産業革命(18〜19世紀)
(1) 産業革命の土壌
近代世界の中心はロンドン/イギリスの制海権獲得と三角貿易/農業改革
(2) 産業革命の進行
(3) 鉱山に蒸気機関の登場
木炭から石炭への移行/トーマス・セーヴァリー/トーマス・ニューコメン/ジョン・スミートン/ジェームズ・ワット
(4) 繊維工場に蒸気動力が採用される
(5) 運輸機関の発達
高圧蒸気機関の出現/ジョージ・スティーヴンソン/ロバート・スティーヴンソン/実用蒸気船の誕生/ブルネルの活躍
(6) 鉄鋼法の革新――半溶解状態の鉄から流動性のある鋼へ
パドル法からベッセマー法へ/ヘンリーベッセマー
(7) 金属切削加工法の革新
シリンダ切削精度の要求/旋盤/平削り盤/ヘンリ・モーズレーの功績/ジョゼフ・クレメント/リチャード・ロバーツ/ジェームズ・ナスミス/ジョゼフ・ホイットワース
(8) 産業革命の伝搬
ロンドン万国博覧会/ヨーロッパ大陸から他の国々へ
2節 アメリカ産業革命(18世紀後期〜19世紀中期)
(1) 新しい産業様式の確立
測定器の量産/工作機械の生産/サミュエル・コルト
(2) アメリカの技術革新と技術者
新世界の技術者/特許を利用する考え方
(3) 広大な国アメリカの産業革命から展開した新しい産業
アメリカ大陸の船/鉄道/陸の交通手段「自動車」/広大な土地を耕作するための農業機械/前例のない乗り物「飛行機」
(4) 新しい世界――電気を利用した産業の時代の入り口
電信電話の発明/電球と研究所の祖
(5) 民生機器の発明
3節 アメリカ技術の成長(19世紀後期〜20世紀初期)
(1) 鉄道
路線の拡大/機関車技術の進展
(2) 都市の変貌――鉄筋コンクリート高層建築の出現
(3) 製鉄規模の拡大
アンドリュー・カーネギー
(4) ガソリンエンジンの普及
動力の軽量化/ガソリン機関の発達と普及/動力飛行への挑戦
(5) 石油産業の興隆
灯油からガソリンへ/石油化学の進展
(6) 電力技術の進展――直流から交流への道
自励発電機の発明/近距離地域に白熱灯用電力が配電される/遠距離送電――直流から交流へ/回転磁界の利用/万能システムの整備/経済的安定供給の時代へ
(7) アメリカ工作機械の進展
フライス盤/タレット旋盤/精密研削盤
4節 日本産業革命(幕末・明治・大正)(19世紀後期〜20世紀初期)
(1) 近代日本の変化
19世紀中期アジアにおける大英帝国の拡大/幕末(1853〜1867)/明治前期(1868〜1895)/「富国強兵・殖産興業」政策/明治後期〜大正前期(1896〜1918)/大正後期(1919〜1926)
(2) 近代造船
大型船建造禁止令の解除/プロペラ推進蒸気砲艦「千代田形」竣工/横須賀製鉄所の創設/近代艦隊の建設/6000トン級貨客船「常陸丸(ひたちまる)」の国内建造/日露戦争(1904〜1905)/蒸気タービン搭載の巨大船の出現/第一次世界大戦(1914〜1918)/イッシャーウッド方式/ワシントン海軍軍縮会議/国産ディーゼル船
(3) 近代製鉄への飛躍
洋式高炉の実現/鋼(こう)の生産/鉄鋼一貫の官営製鉄所建設/民間製鉄所の拡大
(4) 鉄道
客貨車の部品購入/客貨車の設計・製造/蒸気機関車の製造/国産蒸気機関車の誕生/鉄道院および鉄道省制式標準形車両の設計・製造/標準車両と部品の規格化
5節 機械工学の誕生
(1) フランスの土木技術と工学誕生
(2) イギリスにおける民事技術者協会の発足
(3) イギリス、機械技術者協会の発足
(4) 鉄道と近代造船のインパクト
(5) 近代機械工学の確立
(6) 日本における機械学会の成立
参考文献

6章 現代
1節 現代科学技術の進展(20〜21世紀初期)
(1) 現代科学技術の誕生
現代的レイアウト車の出現/高分子化学製品の開発と普及/経営科学の誕生/近代戦艦の出現/ジェット推進機の出現/ラジオ放送の開始
(2) 国家威信の科学技術開発
原子力発電所の出現/ジェット旅客機の運行/宇宙開発競争の開始/電子時代の幕開け/信頼性技術の誕生
(3) コンピュータ制御の浸透および技術開発組織化の進展
製品開発の組織化/小型コンピュータの開発競争と機械への組み込み/自動車排気ガスの浄化/宇宙滞在の時代へ
(4) 科学の領域に向かう今日の技術開発
2節 20世紀日本技術の発展(昭和・平成)
(1) 日本技術の特徴
技術者の特徴/リバース・エンジニアリング/組織的知識創造
(2) 昭和戦前・戦中(1926〜1945)
世界初のアルミ・エンジン「栄」/国内精密工作機械/国産運輸機/プロジェクト管理
(3) 昭和戦後・平成(1945〜2009)
世界初の排気ガス低減エンジン/造船・新幹線・情報技術(IT)産業/産業用ロボットの登場/平成バブル崩壊後の技術開発/今日における知的所有権
3節 設計・解析技術の発展
(1) コンピュータの出現
ENIACとEDVAC/IBMの「汎用性思想」
(2) コンピュータを必要とした背景
マトリクス構造力学から有限要素法へ/リラクゼーション法の発展
(3) CAD/CAM/CAEのはじまり
CADとCAMの開花/「NASTRAN」の誕生/コンピュータ・シミュレーションの時代/CAE概念の誕生
(4) スパコン、ミニコン、EWS、そしてパーソナル・コンピュータへ
マウスの発明とGUIの導入/マイクロプロセッサの出現/PCがEWSを駆逐する/インターネットの萌芽
(5) 再びCAD/CAM/CAE
CAEソフト総合化の進行/デジタルエンジニアリングの形成
(6) 解析・設計法の再考
材料設計の可能性を広げるマルチ・スケール解析/トポロジーの最適化手法
4節 最先端技術に貢献する機械
(1) バイオ分野
ゲノムプロジェクトで出た二つの画期的アイデア/X線解析写真の51番
(2) ナノテク分野
電子顕微鏡/走査型プローブ顕微鏡
(3) 半導体分野
トランジスタ/フラッシュメモリ/集積回路(IC)
(4) 医療分野
日本が先駆した内視鏡/カテーテル手術/マイクロサージェリー/人工内耳/脳内部への挑戦/鏡視下手術による革新/手術ロボットの登場
(5) 環境分野
(6) 設計解の実現
参考文献

7章 未来に向かって
1節 歴史のメガトレンド
文理シナジーが拓く未来
2節 技術者教育の過去と現在
近代技術者教育の誕生と展開/現代の技術者に求められるもの
3節 技術史に学ぶもの
技術というもの/歴史というもの/技術史を学ぶ意義/自分の技術史をつくろう
参考文献

機械技術史 略年表
あとがき (二〇一〇年一〇月 新・機械技術史出版文科会 主査 三津間秀彦)
執筆者紹介
索引(事項・人名)


≪執筆者: ≫ 三津間 秀彦 (みつま・ひでひこ) 1970年千葉大学大学院工学研究科機械工学専攻修了、1979年アメリカコロンビア大学博士課程修了、工学博士、元宇宙航空研究開発機構
※出版分科会主査/総合監修/1章、5章3節、5章4節1〜3項、6章1節 執筆

≪執筆者: ≫ 米澤 克雄 (よねざわ・かつお) 1968年早稲田大学理工学部卒業、1977年米カリフォルニア大学大学院博士課程修了、工学博士、元宇宙航空研究開発機構
※出版分科会幹事/6章2節 執筆

≪執筆者: ≫ 緒方 正則 (おがた・まさのり) 1975年関西大学大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了、関西大学システム理工学部専任講師
※2章1〜4節、3章1節、4章5節 執筆

≪執筆者: ≫ 下間 頼一 (しもつま・よりかず) 1958年京都大学大学院退学、同年関西大学専任講師、1963年関西大学工学部教授、1995年関西大学名誉教授、日本機械学会名誉員
※2章5節、3章4節、4章2〜3節 執筆

≪執筆者: ≫ 天野 武弘 (あまの・たけひろ) 1970年名城大学第II理工学部機械工学科卒業、愛知県立豊橋工業高等学校教諭を経て、愛知大学中部地方産業研究所研究員
※2章6節、3章5節、4章4節 執筆

≪執筆者: ≫ 三輪 修三 (みわ・しゅうぞう) 1953年名古屋大学工学部機械学科卒業、1975年青山学院大学理工学部教授、同学部長・同副学長を歴任、工学博士、1999年青山学院大学名誉教授、日本機械学会名誉員
※3章2〜3節、5章5節、7章 執筆

≪執筆者: ≫ 白井 靖幸 (しらい・やすゆき) 1968年千葉工業大学卒業、東京工業大学付属工業教員養成所を経て、千葉工業大学工学部教授
※4章1節 執筆

≪執筆者: ≫ 佐藤 建吉 (さとう・けんきち) 1979年東京都立大学大学院修了、工学博士、1998年千葉大学工学部助教授、千葉大学工学部准教授
※5章1節 執筆

≪執筆者: ≫ 川上 顕治郎 (かわかみ・けんじろう) 1962年市立金沢美術工芸大学卒業、企業工業デザイナー、特許庁審査官を経て、1970年多摩美術大学教員、2006年産業考古学会会長
※5章2節 執筆

≪執筆者: ≫ 堤 一郎 (つつみ・いちろう) 1974年中央大学大学院修了、日本労働研究機構研究所、職業能力開発総合大学校を経て、2010年同大学東京校キャリア・就職支援センター嘱託アドバイザー、工学博士、日本機械学会フェロー
※5章4節1、4項 執筆

≪執筆者: ≫ 菊池 昇 (きくち・のぼる) 1974年東京工業大学卒業、1977年テキサス大学博士課程終了、工学博士、同大学助教授を経て、ミシガン大学工学部機械工学科 Roger. L. McCarthy 教授、(株)豊田中央研究所副所長(兼務)
※6章3節 執筆

≪執筆者: ≫ 中尾 政之 (なかお・まさゆき) 1983年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻修士課程修了、日立金属(株)を経て、東京大学大学院工学系研究科教授、博士(工学)
※6章4節 執筆


ウィリアム・H・マクニール 『世界史 〈下〉  A World History 』(増田義郎/佐々木昭夫 訳、中公文庫、2008年) '12/10/05
ウィリアム・H・マクニール 『世界史 〈上〉  A World History 』(増田義郎/佐々木昭夫 訳、中公文庫、2008年) '12/09/29





人気ブログランキングへ





本「時空のゆがみとブラックホール (講談社学術文庫2126)」江里口良治5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
時空のゆがみとブラックホール (講談社学術文庫)
時空のゆがみとブラックホール (講談社学術文庫2126)

○著者: 江里口良治
○出版: 講談社 (2012/8, 文庫 232ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4062921268
クチコミを見る




黒洞Black hole


二百十日、満月の夜



いまや誰もが知っている科学用語でありながら、それを説明することは難しい「ブラックホール」。宇宙空間ではなぜ時空がゆがみ、ブラックホールが生じるのか。今日ではその存在は確実なものとなり、理論的研究の段階から観測の対象になりつつある「奇妙な天体」の種類や形成過程と研究史を、アインシュタインの相対論の登場からわかりやすく解説する。


≪目次: ≫
まえがき (一九九二年四月 江里口良治)

1 はじめに――ブラックホールゆかりの地プリンストン
一般相対論研究の盛衰/ブラックホールの名付け親ホイーラー/ブラックホールを予言した物理学者オッペンハイマー/恒星の進化と重力/重い星の進化の最終段階/一般相対論の生みの親アインシュタイン

2 等速度運動の世界――特殊相対論へ
速度とその基準/運動の法則――運動方程式/ガリレイの相対性原理とガリレイ変換/粒子と光の違い/マイケルソンとモーリーの実験/アインシュタインの特殊相対論における仮説/光速度の再考察/光速度不変の原理が持つ意味/時間・空間概念の変更/ローレンツ変換/ローレンツ変換に対する不変量/特殊相対論の限界

3 加速度運動の世界と重力――一般相対論へ
加速度運動系と慣性力/加速度運動系と等速運動系の差/一般相対性原理/慣性力と重力の特徴/等価原理と局所慣性系/座標変換とメトリック/アインシュタイン方程式

4 強い重力場中の粒子と光の運動
ニュートン重力/重力の強さ/ニュートン重力と天体の軌道/天体の軌道とエネルギー/中心力場の中での粒子のポテンシャル/ポテンシャルを使った軌道の解析/逆二乗法則からのずれ/シュワルツシルト解/シュワルツシルト時空中の天体の運動/シュワルツシルト時空中の光子の運動/ゆがんだ時空中の運動

5 地平面とブラックホール
シュワルツシルト時空のメトリックの特徴/シュワルツシルト時空中の時間と距離/シュワルツシルト時空における光の速度/重力赤方偏移/地平面の存在/ブラックホールの定義/固有領域と時間座標・空間座標/ブラックホール内部の時間と空間/ブラックホールを含む時空図/クルスカル図/地平面と局所慣性系/回転する天体のまわりの時空

6 ブラックホール物理学
ブラックホールの単純性――「ブラックホールには毛がない」/カー解の唯一性定理/地平面の面積増大定理/定常限界面内の運動/ペンローズ過程/ブラックホールの質量公式/ブラックホールの表面積と熱力学第二法則/ブラックホール熱力学/ブラックホール熱力学の応用/ベッケンシュタインの一般化された熱力学/エントロピー増大と情報損失/ベッケンシュタインのエントロピー/ベッケンシュタイン理論の困難/ブラックホールのまわりでの量子論/粒子の対生成・対消滅/負のエネルギー粒子の運動/ブラックホールの蒸発/ブラックホールの温度/一般化された熱力学/特異点の存在/特異点定理/ブラックホールとソリトン/冨松‐佐藤解/ブラックホールのまわりの物質

7 ブラックホールの形成とその観測
恒星の収縮とブラックホール/恒星の質量とつりあい/恒星の内部での取り得る最高温度/恒星の進化の最終段階/中性子星の上限質量/宇宙初期のミニブラックホール/恒星系におけるブラックホール形成/中性子星の合体によるブラックホールの形成/現実に形成されるブラックホールはカー・ブラックホールか?/ブラックホールの観測/銀河中心部のブラックホールの観測/今後のブラックホールの観測と理論への期待


学術文庫版のための補足説明
‘鵝伺間における理論的進展について/(a) 連星中性子星の合体過程の一般相対論的数値計算の発展/(b) 連星中性子星の合体過程などで、より現実的な状況を扱う試み/(c) ブラックホールとその周りのアクリーションディスクの形成過程とブラックホールの成長過程の数値計算/(d) 連星ブラックホールの合体過程の数値計算/二〇年間における観測的進展について/(a) 恒星質量ブラックホールの存在の確認/(b) 電波観測による超大質量ブラックホールの存在証明/(c) 「天の川銀河」中心にある超大質量ブラックホールの観測的証拠/ブラックホールの「直接」観測の新提案/(a) ブラックホールの直接観測――第一の法則/(b) ブラックホールの直接観測――第二の法則

学術文庫版のあとがき (二〇一二年五月 Dr.M.E.に心からの感謝の気持ちをこめて青々とした竹林のある東村山の病院にて 江里口良治)

索引 (項目索引・人名索引)


※本書の原本は、一九九二年に培風館より刊行されました。


≪著者: ≫ 江里口良治 (えりぐち よしはる) 1949年長崎県生まれ。東京大学理学部卒。同大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。西ドイツ・マックスプランク天体物理学研究所研究員などを経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。おもな著書に『宇宙の科学』、共著に『いまこそ相対性理論』、訳書に『タイムマシン』、共訳に『シュッツ相対論入門』ほか。






人気ブログランキングへ




本「四季の地球科学 日本列島の時空を歩く (岩波新書1379)」尾池和夫5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
四季の地球科学――日本列島の時空を歩く (岩波新書)
四季の地球科学 日本列島の時空を歩く (岩波新書1379)

○著者: 尾池和夫
○出版: 岩波書店 (2012/7, 新書 240ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4004313793
クチコミを見る



geo-


地震と噴火は日本列島を生み出し、今も刻々とその相貌を変えている。気候変動が進行する現代に、四季の変化をもたらす天の運行、大地の動き、生態系の成立ちを考えてみよう。大地の生い立ちを現場で学ぶ、日本と世界のジオパークも紹介。日本列島が生まれ育った数億年の時空を歩き、各地に提供される恵みとともに愉しむ。


≪目次: ≫
はじめに
松島の月/日本列島の紀行文/数億年の時空/四季のことば/名所はなぜ名所になったか/ジオパーク

第一章 太陽と地球と月と
 〜〜 菜の花や月は東に日は西に 蕪村
四季のある国
東南アジアの夏/理科年表/霞たなびく/黄砂/砂漠とシルクロード
宇宙の中の地球
太陽が連星だったら/系外惑星/太陽のエネルギー/水と生命/地球外生命/地軸の傾き
月の贈り物
月は地球の娘?/大きな衛星/朝の潮、夕方の汐/干潟のムツゴロウ/減少する砂浜と干潟/大潮、小潮/瀬戸内海/汽水域
天・地・人を結ぶ暦
太陰太陽暦/二十四節気と閏月/太陽暦/旧暦から新暦へ/暦と四季/改暦と忌日/蕪村の月/山家鳥虫歌
コラム 日本のジオパーク1――火山活動
洞爺湖有珠山ジオパーク島原半島ジオパーク

第二章 地震と噴火の日本列島
 〜〜 五月雨をあつめて早し最上川 芭蕉
地震がもたらす山と川
最上川/日本の山はなぜ高い?/地震と都市の関係/地震と火山が支える日本列島/桜と活断層/二〇一一年の桜
変動帯に暮らす
関雪桜/峠を越えて/プレート運動/プレートと地震/プレートと火山/パリと京都/日本で生まれた地震学/東アジアの変動帯/二〇〇八年チベット大地震/変動帯の文化/酒、甘酒/夏こそ「涼し」
風景と記憶
消える記憶/山の風景/海岸の風景
地震と津波に備える
地震の予言/神戸市の教訓/地震火山庁を提案します/阪神・淡路大震災以後/津波てんでんこ/津浪と人間/地震と原子力発電所/歴史の思考実験
将軍塚鳴動
方丈記の大地震/土御門家の地震予知/地震の歴史/地震の活動期/これからの日本の地震
コラム 日本のジオパーク2――大構造線
糸魚川ジオパーク

第三章 森と里と海の国
 〜〜 紅葉の錦神のまにまに 菅家
紅葉と名月
葉が赤くなる仕組み/紅葉の化石/紅葉前線/二夜の月/上弦と下弦/なぜ月は秋か/スーパームーン
森と里と海のつながり
森は海の恋人/放置される人工林/はげ山の変貌/緑の水と青の水/日本製の漢字
自然と文化
日本の木/月の桂/錦帯橋/伝統と技術/四季と五時/使われなくなる色の名/保存か改革か/冬の虹、夜の虹
大地と生き物の豊かさ
日本の海の多様性/イギリスの鯨/ジオ多様性/山の風景/アルプス東西考/日本の端点/日の出と日の入り/世界で最初に新年を迎える国
コラム 日本のジオパーク3――日本列島の拡大と付加体
山陰海岸ジオパーク

第四章 日本海と日本列島
 〜〜 富士の高嶺に雪は降りける 山部赤人
日本海と雪
豪雪地帯/中緯度の沿海/日本海の成り立ち/日本海の火山と鉱床/黒潮と親潮/海と気候
日本列島の成り立ち
日本列島はどこから/プレートに乗って/花崗岩のいろいろ/四三〇〇万年前/西南日本と東北日本/諏訪湖/吉野山/付加体
変動する気候
地球の温室時代/氷期と間氷期/氷河時代はなぜ起こるか/氷期を生きのびる/壱岐と山陰海岸
地球温暖化と天気
海面上昇/「日本の平均気温」とは/真夏日、熱帯夜、猛暑日/観測所の来歴/積雪/晴れの多い県/富士山の雪
コラム 日本のジオパーク4――付加体
室戸ジオパーク

終章 ジオパークの愉しみ――見る・食べる・学ぶ
ジオツーリズム/ジオパークとは/日本語の「ジオパーク」/日本のジオパーク/宮沢賢治/大震災に学ぶ/世界のジオパーク/美しい化石を残す

参考文献


≪著者: ≫ 尾池和夫 (おいけ・かずお) 1940年東京生まれ。土佐高等学校卒業、京都大学理学部地球物理学科卒業。京都大学理学博士。1988年京都大学教授、2003〜08年京都大学第24代総長。2008年より日本ジオパーク委員会委員長。専攻、地震学。国際高等研究所所長。著書、『中国の地震予知』(NHKブックス)、『日本地震列島』(朝日新聞社)、『変動帯の文化』(京都大学学術出版会)、『新版 活動期に入った地震列島』 『日本列島の巨大地震』(以上、岩波科学ライブラリー)など。






人気ブログランキングへ




本「森の「恵み」は幻想か 科学者が考える森と人の関係 (DOJIN選書046)」蔵治光一郎5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
森の「恵み」は幻想か: 科学者が考える森と人の関係 (DOJIN選書)
森の「恵み」は幻想か 科学者が考える森と人の関係 (DOJIN選書046)

○著者: 蔵治光一郎
○出版: 化学同人 (2012/5, 単行本 218ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4759813463
クチコミを見る



アチラを立てればコチラが立たず、コチラを立てればアチラが立たず、、、もちろん、思い切ってチカラワザにうったえて、なるようになるさ(ならないようにはならない??!)、、、とは、およそぼくもこれまでおおく、ふりかえってかんがえてみるには(考えるまでもなく)、そうしてきた、かもしれない

さて、本書において最初から最後まで一貫して述べられることとして、「作用」が人間に関係なく、おのずからそこにあるもの(メカニズム、機構)、であって、「機能」が人間の都合、欲望の表現(サービス、恵み)、であるようなことごと、どこまでも(果てしがない)人間の都合/不都合、とか。そう、「作用」と「機能」を厳密に使い分けて、冷静に分析して、だから、便益だけでなく、むしろ、便益をもたらさない作用や、安全を脅かす作用をあわせもっていることをも、その表も裏もいいことも悪いことも(可能なかぎりで怠ることなく)すべて正確に、、、どうなんだろう、なるほど、「現実社会では、人間は、自然がもともともっている作用にはお構いなく、人間の都合で自然に過剰に介入し、それにほとんど疑問も感じなくなり、やがて、介入したことに無関心になりつつある・・・(p216)」、あぁ、いわゆる、心地よい「神話(おとぎ話)」に浸ってしまって、思考停止に陥ることがないように(とてもとてもカンタンなものなんかでは、ない)


森は人にとってどのような存在なのか。洪水緩和、水資源かん養、自然エネルギー、生物多様性、二酸化炭素吸収、木材生産など、人にとって好都合な「恵み」だけを提供してくれるのだろうか。本書では森と人の関係を、科学的な知見に基づいて捉え、森は水を生み出すのか消費するのか、洪水と水害あるいは渇水と水不足に果たす役割、環境サービス、木材生産、エネルギー供給、そして森の管理の理想的なかたちを考察する。森のほんとうの姿を描き出した一書。


≪目次: ≫
まえがき
森に対する一般的な誤解/作用(メカニズム、機構)と機能(サービス、恵み)の違い

第1章 森と人の関係の変遷
一 人間に翻弄される森――森と人の関係史
定住生活が進めた森の過剰利用/奈良時代から江戸時代にかけての日本の森/荒廃の進んだ森/拡大造林とのその代償
二 変わりゆく森の価値
森の価値とは何か/社会的価値の変化と森の変化のタイムラグ/里山という新たな価値

第2章 森と水の科学
一 森と水の関係における作用と機能の違い
三つの作用とふたつの機能/作用と機能の相互関係/森と水の「作用の研究」と「機能の研究」の方法論の違い
二 森と水の作用の科学
保水力は森のどこで発揮されるのか/山地の降水/樹冠遮断作用を巡る謎/蒸発した水はどこへ行く?/バイオティック・ポンプ仮説と蒸発力/浸透能を巡る論争

第3章 森と洪水、水害
一 水害への備え
洪水と水害/日本の水害への対応の歴史
二 緑のダムへの過剰な期待と過剰な否定
森による洪水の緩和とは/緑のダムとコンクリートダムの類似点と相補関係/緑のダムを全否定するダム推進勢力、緑のダムを全肯定するダム反対勢力
三 洪水緩和機能が強化されるとき、低下するとき
森の洪水緩和機能の概念的、定性的な理解/洪水緩和機能を理解するうえでの難問/森の過剰利用、ハゲ山化で、洪水は増えるか減るか/森の減少は水害に直結しない/森が再生して洪水は緩和されたか/荒廃人工林を整備して洪水緩和機能は強化されるか/洪水緩和のために有効な森は総保水力が大きい森/森と洪水、水害の関係をどう理解しておけばよいか

第4章 森と渇水、水不足
一 人間の都合が生んだ森と水を巡る神話
渇水と水不足/水需要の低下による影響/神話と逆神話の形成/平田・山本論争/オール・オア・ナッシングで決まらない問題/一九世紀の欧米の神話
二 森と年流量(水資源賦存量)との関係
森と年流量との関係/草地化、ハゲ山化、森の伐採で年流量は変化したか/拡大造林によって年流量は変化したか/B&H八二論文への異論/針葉樹林の成長によって年流量は変化したか/針葉樹林を間伐し、健全な人工林や広葉樹林に誘導して年流量は変化するか
三 どのような条件で渇水緩和機能は発揮されるか
森と渇水時流量との関係/流域の森の伐採にともない、渇水の緩和機能は変化したか/植林や森の自然回復により、渇水の緩和機能は変化したか
四 森の実態を把握する
土壌が貧弱で水消費型の森が「緑の砂漠」/健康な人工林と不健康な人工林/森と水と湿原の保全/砂漠への植林の弊害

第5章 森の環境サービス
一 注目を集めるふたつのサービス
生態系サービス/二酸化炭素の吸収サービス/地球温暖化と人工林の間伐/オフセット・クレジット
二 森の水源保全サービス
水源域の整備という考え方/戦後の水源保全サービスへの取り組み/水源税構想の萌芽と挫折/水道水源のための支払い/包括的環境サービスへの支払い
三 理想的な水資源の管理方法とは
海外の事例1 南アフリカ/海外の事例2 オーストラリア/海外の事例3 ニューヨーク/日本での取り組みをどう変えていけばいいか

第6章 森と木材生産業
一 木材生産の現状
木材自給率の推移/間伐材と伐倒木の違い
二 何が「もったいない」かを考える
間伐の伐倒木を運び出さないことは「もったいない」のか/未来世代の立場で「もったいない」を考えよう
三 持続可能な森林利用に向けた取り組み
耐久的な木材・木製品を使うこと/森林認証と地域材認証

第7章 森とエネルギー
一 森が供給するエネルギー
エネルギー源としての森/日本の森のエネルギー資源としての歴史
二 木材と木質バイオマスのどちらが有効か
日本の森のエネルギー源としての価値は高いか/化石燃料を使ってエネルギー資源を運び出す不思議さ/農山村地域活性化のための施策としての森とエネルギー

第8章 森の管理
一 森の所有という考え方
森の管理の歴史/森の所有者のもうけと損失
二 より効果的な森の管理へ向けて
里山の管理を巡る状況/ボトムアップ型の森の管理――愛知県豊田市の試み

おわりに これからの森と人の関係

参考文献
あとがき (二〇一二年三月  蔵治 光一郎)


≪著者: ≫ 蔵治 光一郎 (くらじ こういちろう) 1965年東京都生まれ。96年東京大学大学院農学生命科学研究科森林科学専攻博士課程修了。博士(農学)。東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所長。専門は森林水文学、森・水と人間との関係。矢作川森の研究者グループ共同代表として「矢作川森の健康診断」運営に携わるなど、現場の課題解決に総合的な視点から取り組む市民活動実践者でもある。著書に『「森と水」の関係を解き明かす』(全国林業改良普及協会)、編著書に『水をめぐるガバナンス』(東信堂)、『森の健康診断』『緑のダム』(ともに築地書館)。


田近英一 『地球環境46億年の大変動史』(DOJIN選書、化学同人、2009年) '09/07/02





人気ブログランキングへ





本「文化遺産の眠る海 水中考古学入門 (DOJIN選書045)」岩淵聡文5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
文化遺産の眠る海: 水中考古学入門 (DOJIN選書)
文化遺産の眠る海 水中考古学入門 (DOJIN選書045)

○著者: 岩淵聡文
○出版: 化学同人 (2012/3, 単行本 228ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4759813456
クチコミを見る






いま世界が注目する水中文化遺産。海洋戦略、文化政策はもとより、外交交渉のカードとしても使われ始めている。その背景には、ダイビング技術の普及や海洋工学機器の急速な技術革新による、水中考古学研究の著しい進展がある。その一方で、世界統一基準のもとでの保全管理も火急の課題として浮かび上がってきている。考古学、人類学、歴史学、地理学、法学、化学など多岐にわたる学際的な研究分野ともいえる水中考古学の最新動向の紹介を通して、今なぜ水中文化遺産が重要か、その本質を説く。


≪目次: ≫
まえがき

第一章 水中文化遺産と水中考古学
水中文化遺産/人間の遺骸は残らない/沈没船遺構/先史時代の遺産/一〇〇年を経過したものが水中文化遺跡/水中にある部分/水中考古学/海洋考古学あるいは海事考古学/トレジャー・ハンティングとの相違/歴史を変える水中考古学/船の構造は良くわからない/古代交易の謎/船上生活/今なぜ水中文化遺産か?

第二章 水中文化遺産は誰のもの?
自由の時代/各国独自の取り組み/海洋法に関する国際連合条約/水中文化遺産保護条約/商業的利用の禁止/原位置保存の原則/「沈没船引き揚げ」は不可/海底ミュージアム構想/締約国の義務/増えつつある批准国/大国の動向/遅れる日本/水難救護法/周知の埋蔵文化財包蔵地/二〇四五年問題

第三章 水中考古学の方法
水中文化遺産の同定/偶然の発見/水の中は良く見えない/音響測深機/サイドスキャンソナー/海底地下を調べるには?/磁気探査/表層の除去/正確なマッピング/水中文化遺産の破壊的発掘/歴史分析と科学分析/保存処理

第四章 世界の水中考古学
ヘルメット潜水/スクーバ・ダイビングの発明/北欧における発見/水中考古学の父/世界最古の沈没船/海底都市/アレクサンドリア海底遺跡/ポート・ロイアル/トレジャー・ハンターに荒らされるカリブ海/海洋考古学研究所/水中考古学諮問委員会/新安沈没船/中国の動き/東南アジア/インド洋/アフリカ/国際水中考古学会議/深海考古学の台頭

第五章 日本の水中考古学
モースと海事文化遺産/曽根論争/小江慶雄の業績/開陽丸発掘/石干見の調査/元寇の水中遺跡/水中考古学の一時的興隆/トレジャー・ハンターの影/与那国島沖水中自然遺産/神津島海底遺跡/いろは丸の調査/水中遺跡地名表/水中文化遺産の地図/小値賀島前方湾海底遺跡/南西諸島の水中文化遺産/海揚がりの陶磁器/日本における深海考古学

文献紹介
あとがき (二〇一二年二月  岩渕 聡文)


≪著者: ≫ 岩淵聡文 (いわぶち あきふみ) 1960年東京都生まれ。83年早稲田大学第一文学部史学科卒業。85年東京大学大学院社会学研究科修士課程修了。90年オックスフォード大学大学院社会人類学科博士課程修了。東京海洋大学海洋工学部海事システム工学科教授。テキサスA&M大学海洋考古学研究所連携研究員。哲学博士(オックスフォード大学)。専門は社会人類学・海洋文化学。著書に The People of the Alas Valley(Clarendon Press)、共著に『ギリシア世界からローマへ』(彩流社)、訳書に『タイ南部のマレー人』(風響社)などがある。






人気ブログランキングへ





本「砂 文明と自然  SAND: A Journey Through Science and the Imagination 」マイケル・ウェランド、林裕美子 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
砂
 文明と自然  Michael Welland: “SAND: A Journey Through Science and the Imagination”, 2009

○著者: マイケル・ウェランド、林裕美子 訳
○出版: 築地書館 (2011/7, 単行本 440ページ)
○定価: 3,150円
○ISBN: 978-4806714255
クチコミを見る



ほぼ目がまわるくらいになにはともあれ(なにはなくとも)慌ただしくも(シゴトにベンキョウに)、まァ、ヒマでボンヤリとしちゃっているよりも、どうなんだろう、よくもわるくも、持続可能性みたいなことから考察するには、いいことも悪いこともながく続くことはなく、いいことがいい状態がながく持続することもなく、もっとも、悪いことも悪いような状態も、そう考えるには、ながく続くことがない、よくもわるくも、わるくもよくも


米国自然史博物館のジョン・バロウズ賞受賞の最高傑作、待望の邦訳。
波、潮流、ハリケーン、古代人の埋葬砂、ナノテクノロジー、医薬品、化粧品から金星の重力パチンコまで、不思議な砂のすべてを詳細に描く。

砂は、さまざまな想像力をかきたてる。砂にはロマンがあり、美があり、詩がある。そして、私たちの生活の一部でもある。砂がなかったら、世界はどのようなものになっていたか想像してみたことがあるだろうか。
砂の粒子がたくさん集まると、砂特有の動きをするし、模様もできる。砂が、どのように転がり、弾み、集まり、そして移動していくかという、砂の動きに関する研究は、とても複雑で奥が深い。さらに砂は、生物の大絶滅が地球の歴史のどの時点で起きたのかも物語る。
本書は、物理学、化学、地質学、数学、歴史、神話、文学、芸術、民話など、さまざまな側面から砂に焦点をあて、果てしなく広がる砂の世界を私たちに垣間見させてくれる。これまで、ゆっくりと砂を見たことがなかったなら、まず本書を読んで、その不思議な世界に思いを馳せてから砂を見てみると、きっと新たな発見があるに違いない。


≪目次: ≫
序章

第1章 砂つぶの生い立ちと性質
世界の始まりと砂/砂の誕生/砂と呼ぶ粒子の大きさ/砂の大きさの区分/水中を沈む砂と空気中を落下する砂/水の中の砂の動き/砂のコレクター/個性豊かな砂たち/大きな生き物と小さな生き物がつくる砂/個々の砂つぶの表情/砂が教える犯行現場/時をさかのぼる科学捜査/ごく小さい物体の大きさと尺度

第2章 砂が集まる不思議な世界
砂と遊ぶ/集団としての砂/砂山の不思議な性質/自然界では相対的な大きさが意味をもつ/大きさによって自ら分かれる砂つぶたち/砂の世界の音色/水を加えるだけで起きる奇跡/砂地獄/大地を揺すると――液状化現象/地下にある砂の粒子の表面に広がる世界/私たちのまわりの未知の世界

第3章 砂が連想させるもの――大きな数
カリブの鬼「ルーガルー」のこだわり/何億も何億も/地質学的時間と永久という時間

第4章 川から海へと旅する砂つぶたち
砂と川と地形についての興味/砂つぶの旅の始まり/川という大地の動脈/曲がりくねる長い川を下る旅/川が砂におよぼす作用/川の大きな曲がり角/川のプロフィールの変化/山あいを流れ下る/位置を変える中州/古い時代の川/海が歓迎の腕をさしのべる

第5章 波、潮流、ハリケーンにもまれる砂の旅
二つの灯台の話/海という競技場の砂たち/海底の地形/砂の貯蔵庫の収支――大陸棚/終わりのないダンス/砂浜を太らせるための養浜/足元の砂浜/砂浜を利用する生き物たち/海岸にある砂の海――砂丘/砂の脅威、砂の楽しみ/沖へ運ばれた砂のゆくえ/熱帯地域の砂/さらに深海へと砂は旅する/砂の旅の終わり/これから地球はどうなるのか?

第6章 風に吹かれてできる砂漠
精霊ジン/風で動く砂/砂丘をつくる砂/砂に魅せられた男/砂はどのように動くか/移動する砂の山/押し寄せる砂/砂の粒子のオーケストラ/砂漠で生活する生き物たち/砂漠という永遠の存在

第7章 過去を証言する砂
古代人類を埋葬した砂/砂から岩をつくる/地質学の発想の転換/地球の年齢についての手がかり/川の氾濫による堆積の記録/そのほかの物語

第8章 砂が連想させるもの――伝承と芸術
砂に描く/砂に描かれる幾何学模様/円形の砂絵/消えゆくキャンバス/砂に悩まされた芸術家たち/デジタル時代の砂の芸術/砂を読む――占い/大地が反応する芸術

第9章 人の生活の中で活躍する砂
砂の上の建造物/粒子状物質の集団/砂による磨耗/水分を吸い取る砂/建造物/コンクリート/装飾に使われる砂/砂による防御/電子機器/鋳造に使う砂の鋳型/水を濾過する砂/ガラス/砂時計/砂の島/宝石/砂の取引/人の気晴らしに貢献する砂/砂に埋めるミイラ/砂による音色/変形する砂/ナノテクノロジー・ナノ技術/ダチョウは砂に頭を埋める?/オグデン社の「砂の物語」カード/磁器/洗面用品・医薬品・化粧品/製紙に使われるシリカ/砂地獄/貯水層/言葉に使われる砂/砂による癒し/ウバールの伝説/砂地に生えるつる植物/砂の重量/X、Y、Zで始まる鉱物

第10章 地球を超えて、時間を超えて
土星の月を探査する/砂の大きさとホイヘンス/土星の月タイタンと砂/火星の砂の海/凍りついた火星の砂漠/米国カンザス州と火星の砂漠の共通点/金星の「重力パチンコ」と、天空を飛び交う「火の玉」/彗星の探索と時間の深遠/宙に浮かぶガレキの山――小惑星/明るい青い点――故郷の惑星/宇宙のすべてのものとのつながり/温暖化と地球の未来/大陸移動と地球の未来/地球の最終局面を生き残る者

エピローグ ツタンカーメンの砂漠ガラスの謎

参考書籍・文献・サイト
索引
訳者あとがき (二〇一一年四月  林 裕美子)


≪著者: ≫ マイケル・ウェランド (Michael Welland) ケンブリッジ大学卒業。地質学専攻。ハーバード大学で修士号を、ケンブリッジ大学で博士号を取得。オマーンで行なわれたイギリス地質学調査に同行。米国の大学で教鞭をとりながら研究生活を送ったのち、国際的なエネルギー業界で二〇年間、技術部門と管理部門にたずさわるなど、世界各地のさまざまな地質を見ながら仕事をしてきた。また、ロンドン地質学会、米国地質学会、王立芸術協会の会員として数多くの講演を行ない、学術論文や書籍の書評を執筆している。現在はロンドンとフランスを行き来し、おもに中央アジアやエジプトで国際的なプロジェクトにかかわっている。

[訳者: ] 林 裕美子 (はやし・ゆみこ) 兵庫県生まれ。信州大学理学部生物学科卒業。同大学院理学専攻科修士課程修了。おもに生命科学分野の英日・日英の技術翻訳を得意とするHAYASHI英語サポート事務所を運営。監訳書に『ダムの陸水学』(生物研究社)、『水の革命』(築地書館)、編書に英語の専門書『Lake Kizaki』などがある。環境科学への興味から、宮崎の海岸問題を扱う市民団体「ひむかの砂浜復元ネットワーク」を立ち上げ、市民調査で砂浜の動きなどを調べて海岸行政への提言を行なっている。






人気ブログランキングへ




本「トップアスリートの動きは何が違うのか スポーツ科学でわかる一流選手の秘密 (DOJIN選書043)」山田憲政5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
トップアスリートの動きは何が違うのか: スポーツ科学でわかる一流選手の秘密 (DOJIN選書)
トップアスリートの動きは何が違うのか スポーツ科学でわかる一流選手の秘密 (DOJIN選書043)

○著者: 山田憲政
○出版: 化学同人 (2011/12, 単行本 216ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4759813432
クチコミを見る



うごき

トップレベルのアスリートと一般人。歴然たるパフォーマンスの違いにはどんな要因が隠されているのか。スプリント競技、ハンマー投、投球動作などのさまざまな競技スポーツを取り上げ、身体能力の違いと片付けられない、トップアスリートの合理的な動きを読み解く。一方で脳研究の進展は、見ることと身体を動かすことが一体となった新しい視覚論をもたらそうとしている。はたしてその先に究極のスポーツ上達法は存在するのだろうか。多様な広がりをもったスポーツ科学の最前線を活写する。


≪目次: ≫
まえがき
第1章 いかにして動きに迫るか
1 身体能力か、動きの技術か
2 動きへの関心――動きの映像化
マイブリッジによるウマの動き
3 動きへの関心――現代
動き解析の新たな試み/動きを解析することの意義
4 動きへの接近――スポーツ心理学、神経心理学、神経生理学の実験
知覚へのアプローチ/脳科学での発見

第2章 動きの科学――全力疾走の解析
1 関節運動からの問題提起
二重振り子と運動/関節運動のメカニズム/関節運動で生じるもうひとつの回転力/ベクトルの外積で定義されるトルク/エネルギー分析
2 全力疾走に潜む二重振り子の原理
全力疾走の脚の動き/ランニング中の腰の動き/ランニング速度と腰のひねり――二軸走法の発案

第3章 ハンマーをいかに加速させるか――二重振り子とハンマー投
1 ハンマーを回転させる
ハンマー投の基礎/ハンマー投の技術/ハンマーを加速する二重振り子
2 ハンマーの加速とブランコの立ち乗り
パラメータ励振/ブランコが大きく揺れる原理とハンマーの加速/室伏選手はなぜ金メダルを獲得できたか――その一要因

第4章 投球動作――二重振り子の三次元空間への拡張
1 肘と肩の関節を動かす――上肢の三次元運動の解析
関節の動き/動きに名前をつける/上肢の三次元運動の不思議――コッドマンのパラドックス/関節の動きを分解する
2 ムチのようにしなる腕――投球動作の分析
コッキング期の上肢のらせん運動/ムチ運動の発生
3 なぜ高速で腕を振れるのか――投球動作と二重振り子
加速度の分解/ジャイロ効果による加速度/投球動作における二重振り子
4 速度と正確性のトレードオフ――ダルビッシュ選手と武田勝選手のフォーム分析
投球フォームの特徴/フィッツの法則

第5章 ネコの空中回転と空中でのひねり運動
1 走幅跳の空中動作
反り跳びで考える空中動作の意義/空中動作発生のメカニズム
2 ひねりの発生
空中で体をひねる/猫ひねりの原理/猫ひねり理解の意義/空中動作から着地へ

第6章 衝突の科学――スポーツにおける瞬間の技術を捉える
1 スプリンターと地面の衝突
フォースプレートによるはじめての実験/ストライドとピッチ/足と地面の衝突で発生する力――ランニングにおける地面反力
2 ハードル走の地面反力
ハードル走はなぜ全力の8割程度の速度か/ハードル走の全4歩の地面反力/踏切時の効果的な力発揮/柔らかな接地でうまく越えられるか/ハードル走のリズム/スティフネスの導入
3 柔らかな衝突――オーバーハンドパス
オーバーハンドパスとスティフネス/ボールコントロールとスティフネス

第7章 運動観察の科学
1 運動と視覚の一体化
視力のよさとスポーツ能力/生態学的視覚論
2 感覚器としての筋の役割
身体運動の情報系と力学系/力学システムと情報システムの相互作用モデル/関節の硬さ調節
3 無意識で行われる運動
ふたつの視覚システム/反応時間が速い無意識の視覚/随意運動と反射/反射の反応時間を短縮できるか
4 脳のなかの運動――運動観察
イメージトレーニングは有効か/できることが見ることに影響するか/運動共感に迫る

究極のスポーツ練習法の考案――あとがきにかえて (2011年  山田 憲政)

参考文献


≪著者: ≫ 山田憲政 (やまだ のりまさ) 1960年新潟県生まれ。1985年筑波大学大学院体育科学系修士課程修了。博士(教育学)。北海道大学大学院教育学研究院人間発達科学分野教授。専門は、バイオメカニクス、知覚‐運動科学。身体運動の力学的メカニズム、身体運動の学習メカニズム、身体運動特有の情報伝達方法、自己運動制御と他者運動観察の関係、そして絵画の生成と観察のダイナミクスに興味がある。






人気ブログランキングへ




本「宇宙137億年のなかの地球史 (PHPサイエンス・ワールド新書040)」川上紳一5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
宇宙137億年のなかの地球史 (PHPサイエンス・ワールド新書)
宇宙137億年のなかの地球史 (PHPサイエンス・ワールド新書040)

○著者: 川上紳一
○出版: PHP研究所 (2011/3, 302ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4569796536
クチコミを見る



ホシニネガイヲ


地球に落ちてくる隕石は、太陽系の起源を探るロゼッタ・ストーン。地層に残る縞は、地球上に起きた事件を記録する記録テープ。ビッグバンに始まる宇宙の歴史から、銀河系、星の一生、太陽系の誕生、地球46億年の歴史と生命進化まで、壮大なスケールで描く「宇宙史のなかの地球史」。人類の英知が地球と宇宙をいかに理解するようになったか、その到達点を示すとともに、あたかもタイム・マシーンに乗るかの如く、時間と空間を飛び超えた旅へと誘う。


≪目次: ≫
まえがき
第1章 宇宙人はいるだろうか
生命はどこからやってきたか/宇宙と生命/生命の起源論/宇宙人を探す/奇跡の惑星・地球/どこを探せばいいのか
第2章 宇宙の広さを測る
地球の大きさ/月までの距離/ケプラーの法則/太陽までの距離/金星の日面通過はくちょう座61番星までの距離/マゼラン星雲セファイド型変光星銀河の構造/宇宙の果て
第3章 恒星の世界
星の明るさ/星のスペクトル/星の分光学/HR図/太陽の内部構造/太陽のエネルギー源と寿命/原子のエネルギー/星の寿命/赤色巨星中性子星ブラックホール/星の進化で進む元素の合成
第4章 膨張する宇宙
オルバースのパラドックス/銀河の後退速度/ハッブルの発見/一般相対性理論と膨張宇宙/アインシュタインの時空/ガモフのビッグバン理論/宇宙の背景放射の発見/標準モデル/インフレーション宇宙論WMAP
第5章 銀河旅行
暗黒星雲散開星団/年老いた赤色巨星惑星状星雲超巨星超新星とその残骸/銀河中心には何があるのか/アンドロメダ銀河/回転花火銀河
第6章 太陽系の起源
初期の理論/星の形成の理論/京都モデル/ガスから塵へ、そして微惑星へ/微惑星の衝突破壊/地球の成長と内部分化/大気・海洋の起源/月の起源/系外惑星の発見
第7章 太陽系の物質科学
宇宙から来た石/隕石の分類/隕石の重要性/原始太陽系星雲の凝縮モデル/アエンデ隕石マーチソン隕石/南極隕石/ALH84001マーズ・ローバーがやってきた/インパクト・ストラクチャー/インパクト・クレーターへの旅/なぜインパクト・クレーターを研究するのか?
第8章 太陽系グランドツアー
水星金星火星小惑星帯木星土星天王星海王星冥王星/多様な惑星の世界
第9章 地球史を旅する
最古の岩石/イスア/最古の細胞状化石/ストロマトライトという岩石/一九億年前のストロマトライトの浜辺/最古のストロマトライト/縞状鉄鉱床/大酸化事件/ダイアミクタイトという岩石/キャップカーボネートの断崖/エラチナ層の縞模様/氷河作用を記録したエラチナ層/エラチナ層の古地磁気学エディアカラの丘/アア農場/ウィンター・コースト/澄江動物群化石/金華山/生物大量絶滅事件/五五〇〇万年前の突発的温暖化事件/氷期―間氷期サイクル/氷河期と人類の進化/自然界の多様性と歴史性
第10章 奇跡の惑星・地球
動植物の生態写真集をつくる/珊瑚礁の生物調査/植物の進化/生物多様性の問題/知られざる生物の世界/環境と時間/コスモスとミクロコスモス
あとがき (二〇一一年二月立春  川上 伸一)


≪著者: ≫ 川上紳一 (かわかみ・しんいち) 1956年長野県生まれ。名古屋大学理学部卒業。名古屋大学大学院地球科学専攻博士後期単位取得退学。理学博士。地層の縞を過去の環境変動を記録した記録テープとして地球の歴史を解読する「縞々学」を提唱。「スノーボールアース」仮説の検証、地球形成論・比較惑星学の分野で活躍。宇宙、地球、生命を題材にした理科教育学に力を注いでいる。岐阜大学教育学部教授。著書に『縞々学 リズムから地球史に迫る』(東京大学出版会)、『生命と地球の共進化』(日本放送出版協会)、『全地球凍結』(集英社新書)、『図解入門 地球史がよくわかる本』(共著、秀和システム)などがある。

川上紳一 『全地球凍結』(集英社新書、2003年) '08/05/18
ガブリエル・ウォーカー 『スノーボール・アース 生命大進化をもたらした全地球凍結  Gabrielle Walker: “Snowball Earth: The Story of the Great Global Catastrophe that Spawned Life as We know it”, 2003 』(川上紳一 監修、渡会圭子 訳、早川書房、2004年) '08/05/16

スティーヴン・ジェイ・グールド 『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語  Stephen Jay Gould: “Wonderful Life: The Burgess Shale and the Nature of the History”, 1989 』(渡辺政隆 訳、ハヤカワ文庫NF、2000年) '10/01/20





人気ブログランキングへ



本「放射能汚染 ほんとうの影響を考える フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか (DOJIN選書040)」浦島充佳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
放射能汚染 ほんとうの影響を考える: フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか (DOJIN選書)
放射能汚染 ほんとうの影響を考える フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか (DOJIN選書040)

○著者: 浦島充佳
○出版: 化学同人 (2011/7, 単行本 256ページ)
○定価: 1,995円
○ISBN: 978-4759813401
クチコミを見る



さて、「独身男性」にカテゴリされるぼくとしては、なるほど、第6章「処方箋」に手短に説かれる、ジッサイ本書のおおくは小児であり、子どもをもつ親としての、といったところの記述がメインとなる、まさに独身男性だったら、“放射能のことは忘れ、今までと変わらない生活をする。”(P.232)とは、まぁそういうことで、まぁ(およそ結果として)そうしている、とはいえ、今までと同じ生活は、どうなんだろう、できない、だろうなぁ


福島第一原発事故による放射能漏れは、人びとにどのような影響を及ぼすのか。チェルノブイリ原発事故から25年、この間に発表された報告書や論文に示されたデータを読み解くことで明らかになってきたことは何か。いつ終わるとも知れない原発事故。放射能汚染という現実に直面したいま、どう対処していけばよいのだろうか。チェルノブイリの教訓を生かすべく、疾病の発生リスクを分析する疫学も学んだ小児科医による、原発事故への処方箋。


≪目次: ≫
まえがき
プロローグ

第1章 爆発
1.1 事故
チェルノブイリ原子力発電所事故福島第一原子力発電所事故/震災後2カ月
1.2 封じ込め
液体窒素で冷却
1.3 リスク・コミュニケーション
チェルノブイリの避難指示/日本政府の会見/誰の発言を信用するか

第2章 影響
2.1 放射線被曝
外部被曝と内部被曝/日ごろから放射線に被曝している/チェルノブイリ原発事故での被曝量
2.2 放射線被曝による健康被害
国の基準/ICRPの基準/確定的影響/確率的影響/胎児被曝が知能発達に影響する可能性/1Sv被曝した場合、がん発症率はどれくらいに上がるのか?/胎児あるいは子どものときに広島・長崎原爆に被曝した場合/放射線被曝のがん以外の影響/放射線が寿命に及ぼす影響/新たな基準:10Sv/年
2.3 急性放射線病
骨髄移植も歯がたたない/急性放射線病生存者のその後
2.4 がんのリスクは原発事故被曝でたかくなるのか
X線写真撮影によるがんリスク

第3章 飛散
3.1 気象条件と放射性降下物(フォールアウト)
まずスウェーデンが感知/福島第一原発北西50km/レベル7/積算線量広域の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(WSPEEDI)
3.2 避難
チェルノブイリ/福島第一原発周辺住民の避難
3.3 汚染地域住人の被曝
ヨーロッパ各国への広がり/飯舘村
3.4 放射能の土壌への影響
チェルノブイリ原発事故直後の家畜移送と出荷制限/原乳、野菜の出荷制限にいたる過程/対応の違い/セシウム137の除染

第4章 病気
4.1 小児の甲状腺がん
放射線内部被曝による甲状腺がん発症メカニズム/甲状腺がんの外部被曝によるリスク上昇/エコロジカル研究/子ども、胎児、卵のいずれが子どもの甲状腺がんリスクか?/ケース・コントロール研究/コホート研究/甲状腺がんの子どもたちはどうなった?/内部被曝測定の是非
4.2 小児の白血病
小児白血病の発症メカニズム/白血病の病態/ヨーロッパでのエコロジカル研究/胎児期に原爆被曝した場合、がんは増えるか?
4.3 集団発生する子どもの白血病
ナイルスでの集団発生/ウーバンで多発した子どものがん:映画『シビルアクション』のモデル/核燃料再処理施設付近での白血病の増加
4.4 がんスクリーニングによるバイアス
4.5 先天奇形
ウクライナ森の住人
4.6 原発事故によって引き起こされる社会病理
原発事故の胎児への影響/原発事故は子どもをもつ母親を不安障害にする/不安を取り除く方法は?/福島トリップ

第5章 危機発生時のリーダーのあり方
5.1 ジュリアーニの存在感――米同時多発テロ
すでに確立していたニューヨークの危機管理体制/9月11日朝/仮設指揮センター/脱出/最初のメッセージ/14時35分、すっかり汚れた姿でテレビ出演/18時、二度目の記者会見/テロ攻撃後の日曜日に行われた消防署の儀式において
5.2 ケネディの決断力――キューバ危機
キューバ・ミサイル危機/選択肢の把握/審議の過程/徹底した秘密主義/後日談/ピッグズ湾事件の教訓

第6章 処方箋

まとめ
エピローグ
あとがき (2011年4月25日 慈恵医大研究室にて  浦島 充佳)
参考文献


≪著者: ≫ 浦島充佳 (うらしま みつよし) 1986年東京慈恵会医科大学卒業後、附属病院において骨髄移植を中心とした小児がん医療に献身。93年医学博士。94〜97年ダナファーバー癌研究所留学。2000年ハーバード大学大学院にて公衆衛生修士取得。2006年より東京慈恵会医科大学准教授。小児科診療、学生教育に勤しむ傍ら、分子疫学研究室室長として研究にも携わる。9.11米国同時多発テロに強い衝撃を受け、医師として大勢の尊い命を守るべく活動するようになる。専門は小児科、疫学、統計学、がん、感染症。現在はビタミンDの臨床研究にフォーカスしている。またパンデミック、災害医療も含めた グローバル・ヘルスにも注力している。小児科専門医、日本血液学会代議員、 薬剤疫学会評議員。
ホームページ: http://dr-urashima.jp/






人気ブログランキングへ



本「海底ごりごり 地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書050)」須藤斎5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
海底ごりごり地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書)
海底ごりごり 地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書050)

○著者: 須藤 斎
○出版: PHP研究所 (2011/11, 新書 240ページ)
○定価: 924円
○ISBN: 978-4569801643
クチコミを見る




ごりごりごりごりごり


海底は、ある意味「宇宙よりも遠い場所」ともいえる最後のフロンティアであり、日本が世界の最先端を走る研究分野だ。ニュージーランド沖の海底から掘り出される珪藻の化石を研究すべく、新鋭の古生物学者が国際共同研究に参加した。トイレの横の絶妙な貼り紙、外国人研究者とのけんか、改めてわかった日本人研究者の強味……。デビュー作で産経児童出版文化賞大賞を受賞するなど独特のみずみずしい表現力で注目を浴びる著者が、科学掘削船上の研究生活を快活に綴り、世にも美しい珪藻の紹介など古生物学の魅力も語る。


≪目次: ≫
はじめに
第1章 海底掘削研究の夢に向かって
海底掘削計画の歴史(DSDP、IPOD、ODPそしてIODPへ)/IODP(統合国際海底掘削計画)の目的/科学掘削船ちきゅう/IODPには若い研究者がたくさん参加できる!
第2章 地層――地球史を閉じ込めたタイムカプセル
海底を掘削して得られる「コア」/地層累重の法則/堆積物の大きさも重要な情報/いろいろな堆積物/堆積物の中から見つかる化石/堆積物の特徴から、過去の堆積環境を知る
第3章 海底掘削航海の日々
IODP Expedition 317の目的/海の上の研究所ジョデス・レゾリューション/航海に参加した理由/いろいろな研究者たちとの生活/研究の合間の小さな気分転換/研究の合間の中くらいの気分転換/研究の合間の大きな気分転換/若手研究者を育てる/船にやってくる生き物たち/最深掘削記録達成!
第4章 目に見えない化石「微化石
微化石とは/微化石研究の有利さ/化石から何がわかるか ――示相化石示準化石――/古環境指標 ――過去の温度を復元できる同位体――/示相化石としての微化石/化石から時代を探る/年代を決める「数値年代」と新旧を決める「相対年代」/数値年代測定法 ――カリウム-アルゴン法――/数値年代測定法 ――14C年代測定――/相対年代に数値年代を当てはめる/層序とは/生層序の単位/生層序学の歴史
第5章 様々な微化石
珪藻――魚食文化を生みだした美しき微生物/有孔虫――筆で一つ一つ拾い出す/石灰質ナンノプランクトン――殻を作ってCO2排出?/放散虫――革命をもたらした動物プランクトン/渦鞭毛藻――植物でもあり動物でもあるヘンな生き物/珪質鞭毛藻類――「暖流系」対「寒流系」/貝形虫類――最古の雌雄の特徴を持つ種も
第6章 微化石を使って研究する場所を探る
微化石は堆積しやすい場所がある/珪質化石の堆積/いろいろな湧昇/石灰質化石の堆積/海洋大循環と炭素塩補償深度の関係/乗船研究者の数を決定する/研究対象の微化石が少ない!/かんかをすることもある/微化石研究に必要なもの 集中力・根気・ため息/船上での最大の問題点とストレス解消法
第7章 船上で行われる研究――その他の研究分野
堆積学――舌を使って分類することもある/古地磁気研究――非常に微弱な古地磁気を測る/物性物理学――孔の壁の地層も調べる/地球化学微生物学/コチーフたち――掘削方法を判断し、データをまとめるリーダー
第8章 研究者を支える人たち
テクニカルスタッフ――海上研究のスペシャリスト/コックさん――気をつけないと大量に盛られる/ドクター――主に船酔いについて相談/ケーリングスタッフ――船で一番の笑顔をくれる/乗船カメラマン――いつのまにか撮っている/Teacher At Sea――「社会に伝える」プロ/ドリラー――現場での本当のヒーロー
第9章 研究の先にあるもの
研究結果の統合/データが集まってきて行うこと〜リポート作成/珪藻化石分析から見えてきた過去の地球環境/海を眺めて思うこと
おわりに


≪著者: ≫ 須藤 斎 (すどう・いつき) 1976年ドイツに生まれ、翌年帰国。筑波大学第一学群自然学類卒業。同大学院地球科学研究科博士課程修了。博士(理学)。名古屋大学環境学研究科地球環境科学専攻助教。微化石の研究者で、珪藻化石の調査・分類によって、地球環境の復元と未来予測に取りくむ。2004年、世界初の北極海海底掘削探査プロジェクト統合国際深海掘削計画(IODP302計画)に参加。09年にはニュージーランド沖で行なわれたIODP317計画に参加。本書はその模様を記したものである。著書に、『0.1ミリのタイムマシン』(くもん出版、2009年産経児童出版文化賞大賞受賞)がある。HP






人気ブログランキングへ




本「Amazonランキングの謎を解く 確率的な順位付けが教える売上の構造 (DOJIN選書039)」服部哲弥5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
Amazonランキングの謎を解く: 確率的な順位付けが教える売上の構造 (DOJIN選書)
Amazonランキングの謎を解く 確率的な順位付けが教える売上の構造 (DOJIN選書039)

○著者: 服部哲弥
○出版: 化学同人 (2011/5, 単行本 218ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4759813395
クチコミを見る



数学的研究


インターネット時代におけるロングテールビジネスの先駆けとされるアマゾン。本書では、そこで公開されている書籍ランキングの変動に注目。古くから知られていた「move‐to‐front規則」の考え方を、時々刻々変化する巨大な数値変動にあてはめると何が見えてくるだろうか。確率順位付け模型による分析で、ロングテールからの売上への貢献度合いや、昼夜における人びとのネット活動の様子を大胆に予測し、限られたデータから現実の社会現象を鮮やかに照らし出す。


≪目次: ≫
第1章 謎順位
1.1 インターネット時代の順位付け
1.2 アマゾンの謎順位
1時間に1回/普通の本の順位/百聞は一見にしかず/漏れと重複は許されない
1.3 研究を始めたころ

第2章 ランキング
2.1 最後に売れた順
先頭に跳ぶ規則/ツェトリンの考察/先頭に跳ぶ規則の再発見/ジャンプ率/確立順位付け模型
2.2 謎順位と数理モデル
モデルと現実の整合性/1冊売れれば1位

第3章 大数の法則
3.1 ばらつきを抑えて鮮明にする
3.2 平等性の指数
ジップの分布/ロングテール/パレート分布

第4章 模型と現実
4.1 何位だとどれだけ売れる?
理論は実証された/ロングテールの敗北?/一騎当千/新時代の順位付けにふさわしい単純化/ランキングと売上の関係
4.2 多すぎて勝手に順位付けできない
「1冊売れれば流行」で正しい/ランキングの普遍性

第5章 確率過程入門
5.1 小さな原因の累積
ポワッソン分布とは/小さな原因の重ね合せ
5.2 交通事故の統計
事故件数と自動車台数/事故原因の詳しい分布/より安全な未来への試練
5.3 日々の記録
ばらつきがゆらぐ/ポワッソン過程の存在/平日と休日の差を取り込む
5.4 大きさを測るということ
大きさという視点を数学する/関数の集合の大きさを測る

第6章 流体力学的極限
6.1 できるだけ単純な数式
ランキングの数理モデル/注文行動の独立性
6.2 極限を用いて分布を単純化する
ブラウン運動/経験分布/経緯分布の収束
6.3 ランキング下位は売上に貢献するか?
下位の貢献/売上における大数の法則/ランキングによるロングテールの売上推定
6.4 理論の補足
数学的一般化の威力/模型のさらなる拡張/研究者向け覚え書き/元気の源

第7章 ロングテール
7.1 関心は集中する
ランキングに隠れている真理/ビッグヒットが支配する
7.2 活動の昼夜差
社会活動の昼夜差/さらに細かい構造
7.3 2ちゃんねるのスレッド一覧
確率順位付け模型は広く使える/2ちゃんねるのスレッド一覧/社会活動の昼夜差を理論が検出する/ここもビッグヒットが支配する

第8章 長い尾
8.1 長時間変化
8.2 確率的な順位付け

あとがき
付録
A ランキングに関する大数の法則
B 一般化したジップ(ジフ、Zipf)の分布、一般化したパレート(Pareto)分布
C ポワッソン分布
D ポワッソンの小数の法則
E ポワッソン分布の再生性
F (時間的に一様な)ポワッソン過程
G 非一様なポワッソン過程
H 可測集合と測度
I 確率順位付け模型
J 経験分布
K 経験分布の概収束
L ポーランド空間上の確率測度の集合の距離
M 経験分布に関する大数の法則
N ロングテールからの売上への寄与の公式
O 位置ジャンプ率結合経験分布の極限が従う偏微分方程式


≪著者: ≫ 服部哲弥 (はっとり てつや) 1958年、東京生まれ。1985年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。慶應義塾大学経済学部教授。理学博士。専門は確率論、数理物理学。とくに、くりこみ群や流体力学的極限など、相互作用する多粒子系の多粒子極限に関する数学的研究。著書に『ランダムウォークとくりこみ群』(共立出版)、『統計と確率の基礎』(学術図書)がある。






人気ブログランキングへ



訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

since 2007.11.19

Categories
じゃらんnet 宿・ホテル予約

Amazon
honto
TagCloud
本が好き!
本が好き!
記事検索
管理人・連絡先
管理人 Gori が書き記しています。 不適切な表現及び解釈などありましたら連絡ください。
ppdwy632@yahoo.co.jp
livedoor プロフィール

Gori

主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

‘表 BLOG (since 2006.8)
▲ロスバイク TREK 7.3FX(神金自転車商会 since 2008.8)
写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

Archives
Recent Comments
Recent TrackBacks
父が子に語る近現代史 (本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館])
本「父が子に語る日本史」小島毅
BlogRanking
  • ライブドアブログ