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〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

本(医療・健康・病気・うつ病など)

本「精神科医が読み解く 名作の中の病」岩波明5

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精神科医が読み解く名作の中の病
○著者: 岩波 明
○定価: 本体1,300円(税別)
○ISBN: 978-4104701056






えっ、「坊っちゃん」はうつ病だった!? 名作の数々を診断します!

小説を開くと、そこにはあなたの知らない精神病理の世界が――。サリンジャー、川端康成、夏目漱石、ヘミングウェイに村上春樹、古今東西63の作品を取り上げ、現役臨床医が登場人物を架空診断。最新治療法や、思わず人に話したくなる薀蓄も満載。文学と精神医学の「深い関係」を知れば、読書の楽しみも倍増間違いなし!


≪目次: ≫
はじめに

I 狂気への誘い
美しい狂気 村上春樹 『ノルウェイの森』
自閉症とは何か リアノー・フライシャー 『レインマン』
GIDというミステリー 東野圭吾 『片想い』
妄想知覚と幻視 芥川龍之介 『歯車』
八十分間の記憶 小川洋子 『博士の愛した数式』
不安神経症 谷崎潤一郎 『悪魔』
解離と多重人格 殊能将之 『ハサミ男』
戦争神経症という病 デイヴィッド・マレル 『一人だけの軍隊』
暴力への志向 中上健次 『十九歳の地図』
シリアル・キラー 天童荒太 『孤独の歌声』
安楽死プログラム 北杜夫 『夜と霧の隅で』
グラース家のシーモア ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー 『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』
PTSDのヒロイン 沼田まほかる 『九月が永遠に続けば』
繰り返される心中 太宰治 『道化の華』
まだら認知症 藤沢周 『ブエノスアイレス午前零時』
アヘン中毒 コナン・ドイル 『唇の捩れた男』

II 文学と狂気の狭間で
非定型精神病 高村薫 『マークスの山』
アスペルガー症候群 スティーグ・ラーソン 『ミレニアム』
薬物乱用 村上龍 『限りなく透明に近いブルー』
不潔恐怖と怪異 泉鏡花 『陽炎座』
ストーキングと幻 川端康成 『みずうみ』
動物磁気 オノレ・ド・バルザック 『ユルシュール・ミルエ』
パニック障害 南木佳士 『阿弥陀堂だより』
物質Dの悪夢 フィリップ・キンドレド・ディック 『暗闇のスキャナー』
認知症と尊厳 安岡章太郎 『海辺の光景』
流行する発達障害 今村夏子 『こちらあみ子』
頭部外傷とファンタジー カート・ヴォネガット・ジュニア 『スローターハウス5』
座敷牢と癲狂院 島崎藤村 『夜明け前』
炎の中の快感 重松清 『疾走』
オーバードーズ 松尾スズキ 『クワイエットルームにようこそ』
ロボトミー ケン・キージー 『カッコーの巣の上で』
若年性アルツハイマー病 荻原浩 『明日の記憶』

III 精神世界への彷徨
酔いどれの騎士 レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
躁状態 中島らも 『水に似た感情』
DVと男と女 田中慎弥 『共喰い』
サヴァン症候群 島田荘司 『魔神の遊戯』
自動症と側頭葉てんかん 夢野久作 『ドグラ・マグラ』
文豪とギャンブル依存 フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー 『賭博者』
奇妙な笑い 高木彬光 『人形はなぜ殺される』
精神遅滞と心 坂口安吾 『白痴』
反応性うつ状態 中村真一郎 『死の遍歴』
拘禁反応 スティーヴン・キング 『シャイニング』
バタード・チャイルド 桜庭一樹 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
カルトと集団自殺 別役実 『マザー・マザー・マザー』
拒食症というゲーム スティーブン・レベンクロン 『鏡の中の少女』
社会不安障害 佐藤多佳子 『しゃべれども しゃべれども』
通過症候群 清水邦夫 『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』
危機と遁走 ヘルマン・ヘッセ 『クラインとワーグナー』

IV 虚構の世界の住人たち
犯罪被害と離人症 角田光代 『八日目の蝉』
サイコオンコロジー アレクサンドル・ソルジェニーツィン 『ガン病棟』
エディプス・コンプレックス 倉橋由美子 『反悲劇』
睡眠時遊行症 アール・スタンリー・ガードナー 『夢遊病者の姪』
トラウマと情動麻痺 辻村深月 『ぼくのメジャースプーン』
窃視症 江戸川乱歩 『屋根裏の散歩者』
アットリスク精神状態 テネシー・ウィリアムズ 『ガラスの動物園』
悪とは何か? 桐野夏生 『I'm sorry, mama.』
生気的抑うつ アーネスト・ヘミングウェイ 『清潔で、とても明るいところ』
性嗜好異常 河野多惠子 『幼児狩り』
オン・ザ・ボーダー 宮部みゆき 『名もなき毒』
夢幻状態 リチャード・ブローティガン 『バビロンを夢見て』
作話と虚言症 松本清張 『小説帝銀事件』
ハーフウェイ・ハウス タッカー・コウ 『蝋のりんご』
精神病性うつ病 夏目漱石 『坊っちゃん』


≪著者: ≫ 岩波 明 (いわなみ・あきら) 1959年、横浜市生れ。東京大学医学部医学科卒。医学博士。精神保健指定医。東京都立松沢病院を始め、多くの精神科で診療にあたる。東京大学医学部精神医学教室助教授、藍野大学設立準備室、埼玉医科大学精神医学教室准教授、昭和大学医学部精神医学講座准教授を経て、2012年より昭和大学医学部精神医学講座教授。著書に『狂気という隣人』『狂気の偽装』『心に狂いが生じるとき』『生の爆発、死の誘惑』『文豪はみんな、うつ』『どこからが心の病ですか?』『精神科医が狂気をつくる』などがある。

岩波明 『精神科医が狂気をつくる 臨床現場からの緊急警告』(新潮文庫、2015年) '16/03/21
岩波明 『心の病が職場を潰す』(新潮新書、2014年) '16/02/10
岩波明 『発達障害と生きる どうしても「うまくいかない」人たち』(こころライブラリー、講談社、2014年) '16/02/07
岩波明 『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑(リンチ)』(幻冬舎新書、2015年) '16/01/31
岩波明 『大人のADHD もっとも身近な発達障害』(ちくま新書、2015年) '16/01/27



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本「精神科医が狂気をつくる 臨床現場からの緊急警告 (新潮文庫)」岩波明5

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精神科医が狂気をつくる: 臨床現場からの緊急警告 (新潮文庫)
○著者: 岩波 明
○定価: 本体520円(税別)在庫なし
○ISBN: 978-4101305745





その治療が患者を殺す! サプリ・食事療法・代替医療・脳トレでは治らない――白衣の大罪を告発!!

「うつ病には○○の摂取が有効」「脳トレで認知症は治る」・・・・・・精神疾患の治療と称してまかり通る妄説の数数。しかしそのまやかしが、取り返しのつかない重篤な患者を生み出す。食事療法は健康食品やサプリを売りつける方便だ。うつ病を「心のかぜ」と呼ぶのは製薬会社と医療行政の欺瞞だ。薬物やカウンセリングの罠から診断基準の陥穽まで、精神医学の世界に蔓延する不実と虚偽を暴く。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 食事療法というペテン tricks of diet therapy
第二章 フロイトの大罪 big sins of Freud
第三章 薬物療法のウソ false psychopharmacology
第四章 「心のかぜ」か「青い悪魔」か pale devil of depression
第五章 混合状態の危険 absurd mixed state
第六章 乱造された精神疾患 coined mental disorders
第七章 患者を蝕む疼痛の呪縛 a curse of pain
第八章 脳科学のファンタジー fantastic brain science

おわりに
「メジャーとマイナー」(文庫版あとがき、平成二十五年十一月  岩波 明)
解説 加古陽治(二〇一三年十一月、ジャーナリスト)

※この作品は二〇一一年六月新潮社より刊行された。


≪著者: ≫ 岩波 明 (Iwanami Akira) 1959(昭和34)年、横浜市生れ。東京大学医学部卒。精神科医。医学博士。精神保健指定医。東京都立松沢病院を始めとして、多くの精神科医療機関で診療にあたり、東京大学医学部精神医学教室助教授を経て、独ヴュルツブルク大学精神科に留学。昭和大学医学部精神医学教室主任教授を務める。著書に『狂気という隣人』『狂気の偽装』『心に狂いが生じるとき』『やさしい精神医学入門』『どこからが心の病ですか?』などがある。

岩波明 『心の病が職場を潰す』(新潮新書、2014年) '16/02/10
岩波明 『発達障害と生きる どうしても「うまくいかない」人たち』(こころライブラリー、講談社、2014年) '16/02/07
岩波明 『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑(リンチ)』(幻冬舎新書、2015年) '16/01/31
岩波明 『大人のADHD もっとも身近な発達障害』(ちくま新書、2015年) '16/01/27



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本「心の病が職場を潰す (新潮新書588)」岩波明5

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心の病が職場を潰す (新潮新書 588)
○著者: 岩波 明
○定価: 本体760円(税別)
○ISBN: 978-4106105883








患者本人「以外」のための本。発症→休職→復職or解雇。基礎知識から対処法まで。
【企業人必読】

今や日本中の職場が、うつ病をはじめとする精神疾患によって、混乱させられ、疲弊させられている──。それはいつから、どのように広がったのか。この現状を私たちはどう捉えるべきなのか。基礎的な医学知識を紹介しながら、精神科医療の現場から見える、発病、休職、復職、解雇などの実態を豊富な症例を通して報告。会社の意向と個人の要望が複雑に絡むこの問題を正しく知ることは、もはや社会人に必須の素養である。


≪目次: ≫
はじめに

序章 それはいつから広がったのか
 「月9」にも登場した「貧困と労働」/医者も無関心だった「職場の精神疾患」/国も本気にならなかった「自殺対策」/「病気」を利用する若者たち

第一章 疲弊する職場
1 日本の職場と精神疾患
  問題認識はごく最近から/隠蔽されてきた患者/精神科医療の広汎化と公然化
2 「制限勤務」について考える――ある生保社員の症例から――
 制限勤務の実際/自己診断の危険/「仕事能力」と「病状」/「身体化」と「ヒステリー」/仕事から逃げる?
3 「休職」について考える――ある銀行OLの症例から――
 きっかけはDV?/休職と企業の思惑/退職と不調の真因

第二章 その病をよく知るために
1 職場の精神疾患についての大原則
2 もっとも職場を蝕む「うつ病」
 うつ病の多様性/「うつ病」と「うつ状態」/三つの主な症状/薬物治療と休養
3 その他の主な精神疾患
 躁うつ病/パニック障害/神経症/統合失調症/発達障害/パーソナリティ障害

第三章  日本の職場の問題点
1 長時間労働と精神疾患
 患者急増の理由/日本の職場の特徴/長時間労働の実態/名ばかり管理職/ホワイトカラー・エグゼンプション/長時間労働はつらくない?
2 病気の悪用と社会的損失
 「新型うつ」という虚像/その正体とは/病気になりたがる人々/何が社会の害となるのか/「DALY」が示すうつ病の怖さ

第四章 職場に戻れる場合、去る場合
1 復職のさまざまな形
 退職者の傾向/復帰先の部署がない/産業医というシステム/「ヒール」にもなる医師/休職、復職のルールとは/メンタルケアの裏表/同じ企業でも異なる対応
2 あるうつ病患者と労災問題
 転職といじめ/洗濯物も腐らせる/休職→復職→解雇/慢性化と自殺未遂/労働基準監督署も動かず/クリニック医の診断/誤診のツケ

第五章  過労自殺という最悪のケース
 労災とは/精神疾患と労災/労災認定の現状/日本人と自殺/電通事件/金子意見書/自殺へ/事件の考察/過労自殺の実態/うつ病切り

終章 問題の本質はどこにあるのか
 統合失調症とうつ病/残業代ゼロ/首相も「復職者」のはずだが・・・・・・/「個人対企業」のゆくえ

おわりに (2014年8月 岩波 明)


≪著者: ≫ 岩波 明 (いわなみ あきら) 1959(昭和34)年、神奈川県生まれ。東京大学医学部医学科卒。医学博士。精神保健指定医。都立松沢病院、東大病院などで精神科の臨床にたずさわり、2012年より昭和大学医学部精神医学講座主任教授。著書に『狂気という隣人』『狂気の偽装』『うつ病』などがある。

岩波明 『発達障害と生きる どうしても「うまくいかない」人たち』(こころライブラリー、講談社、2014年) '16/02/07
岩波明 『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑(リンチ)』(幻冬舎新書、2015年) '16/01/31
岩波明 『大人のADHD もっとも身近な発達障害』(ちくま新書、2015年) '16/01/27


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本「発達障害と生きる どうしても「うまくいかない」人たち (こころライブラリー)」岩波明5

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「発達障害のイメージ」には、大きな誤解がひそんでいる!
――発達障害の正しい知識をわかりやすく解説

この数年、「発達障害」は非常にポピュラーになり、一般の人にも知られるようになってきたが、その一方で、メディアで取り上げられたり、一般の人が思い浮かべる「発達障害」のイメージと、実際の疾患との間には大きなズレが生じている。一般に考えられている「どこか変わったところのある人」「奇妙なクセがあり、集団に溶け込めない人」という発達障害のイメージは、あくまで「軽症例」であって、実は発達障害の一部でしかない。多くの発達障害を抱える人たちをみてきた経験豊富な精神科医が描き出す、「ほんとうの発達障害」の姿。

臨床の現場にいると、正しく診断されていないASDやADHDの患者が数多く存在していることに驚かされる。彼らは、うつ病や躁うつ病、あるいはパーソナリティ障害などと診断され、長年に渡って適切とは言えない治療を継続していることも多い。患者本人が自分自身の状態を知ることなしに、長く辛い日々を送らなければならないことは不幸なことである。――「おわりに」より


≪目次: ≫
はじめに

第一章 発達障害とは何か
 発達障害のなりたち
 「発達障害」とはどんな病気?
 DSM-5 〜広汎性発達障害と自閉症スペクトラム障害
 日本における「発達障害」
 広汎性発達障害
 発達障害外来での調査
   自閉症のポール
   アスペルガー症候群のエルンスト
 成人の発達障害
 ADHD
   ADHDの40代女性
 学習障害
 精神遅滞
 発達障害と他の精神疾患
   うつ病と診断されたアスペルガー症候群の男性
   ASDが疑われたパーソナリティ障害の女性
 column 『レインマン』 サヴァン症候群

第二章 大人のアスペルガー症候群
 鉄道マニア
 障害に向き合う
 ロジカルな興奮
 生活の中でのこだわり
 鉄道への強いこだわり
 障害と生きる
 家族とこだわり
 column 歴史を動かした二人 アスペルガー症候群

第三章 発達障害の多発家族
 おとなしい子供
 結婚生活
 ADHDの長男
 次男と三男も発達障害
 当たり前のことができない毎日
 アスペルガー症候群とADHDの重なり
   ASDとAHDHが併存している20代女性
 発達障害との区別が難しい精神疾患
  気分障害
   うつ病を併発したASDの男性
  不安障害
   不安障害と診断されたADHDの男性
  統合失調型パーソナリティ障害
  「治療困難例」
   ADHDの治療困難例
 column 「じたばたフィリップ」 ADHD
 column 『こちらあみ子』 アスペルガー症候群

第四章 発達障害の子供と家庭環境
 発達障害をめぐる母と子の問題
 暴力を振るう父、無関心な母
 自立と結婚
 再婚、離婚、そして息子の多動
 クリニック通い
 虐待
 孤立した母
 虐待と子供の発達障害
 column 孤独な天才 アスペルガー症候群
 column SFの中の発達障害

おわりに


≪著者: ≫ 岩波 明 (いわなみ あきら) 1959年、横浜市生まれ。東京大学医学部医学科卒。医学博士。精神保健指定医。東京都立松沢病院をはじめ、多くの精神科で診療にあたる。東京大学医学部精神医学教室助教授、藍野大学設立準備室、埼玉医科大学精神医学教室准教授、昭和大学医学部精神医学講座准教授を経て、2012年より昭和大学医学部精神医学講座主任教授。著書に『狂気という隣人』『狂気の偽装』『精神科医が読み解く名作の中の病』(以上、新潮社)など多数。

岩波明 『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑(リンチ)』(幻冬舎新書、2015年) '16/01/31
岩波明 『大人のADHD もっとも身近な発達障害』(ちくま新書、2015年) '16/01/27


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本「他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑 (幻冬舎新書389)」岩波明5

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マスコミやネット住民はバッシングが大好物。失言やトラブルによって「悪人」となった対象を見つけては非難するが、最近ここに一般の人も追随し、まるで国民総出のいじめの様相に。このとき、非難する側は必ず「正義」を振りかざすが、実は他人を傷つけて楽しむ心理も混在する。もともと、似た価値観を共有する日本人は、差異に対して敏感で嫉妬を抱きやすく、異物を排除する傾向が強い。さらに、適度に豊かな現代には空虚さが蔓延し、若者は悲観的で自信がない。現代人の心の歪みを、精神科医である著者が斬る!


≪目次: ≫
第一章 世界が小さくなり、ぼくらは過激になっている
 SNSが僕らにもたらした成果
 正義派を装った“傷つけたい人々”だらけの日本
 2004年イラク日本人人質事件のとき、3人の人質は異常なバッシングを受けた
 護られるべき人質は、政府の意図によりバッシングされ、マスコミの餌食となった
 無関係な人たちが当然のようにバッシングする違和感
 本質的に、私たちは人の不幸や残酷さを見たいのだ
 バッシングは、人の命を奪うことさえある凶器だ
 バッシングが原因で自殺したとき、悪いのはだれか?

第二章 スキャンダルをショーとして楽しむ国民とマスコミの卑俗
 アーティストが、歌詞までバッシングされるって、どうなんだ?
 政治家たちの不祥事も、国民のためのショーになり下っている
 「騒動が収まるのを待てばいい」という、日本の行政の基本姿勢が問題
 かつて小泉政権はメディアを利用し、恣意的にスキャンダルを起こした!?
 スキャンダルとバッシングで命を絶った政治家たち

第三章 はたして、マスコミと一般大衆はすべてを裁ける「神」なのか?
 マスコミの人気者がスキャンダルで凋落するのは、一般人の楽しみ!? 息子の不祥事で転落した“テレビの王様”
 バッシングの「加熱しすぎ」に感じる不自然さ
 メディアが暴走した理由
 攻撃する人に共通な傾向――他人を糾弾するとき、自分は完全無欠な「神」だと錯覚
 江尻エリカ「別に」騒動から見える、マスコミの不寛容さ
 芸能人のトラブルを、マスコミとお茶の間は常に待ち望んでいる
 ラジオの失言で、活動自粛、自宅謹慎。――これは妥当な罰?
 20代の4割弱が、「“悪意ある投稿”をしたことがある」
 インターネットの「炎上」は必然か

第四章 だれでも、突然「クレーマー」になる可能性を持つ
 アーティストのふとした失言が、全国ニュースになるという異常さ
 現代日本に流れる「空虚さ」が、原因?
 いつ頃から、「クレーマー」という存在が認識されるようになったか
 クレームは正当な要求だった――30代男性社員の場合
 突然モンスター化した――40代女性医師の場合
 バッシングの対象が、有名人から一般の人たちへと変わってきた
 身近なところでも、たびたび起こる。私の勤める病院でも・・・・・・
 「コンプライアンス」の存在が、日本人のバッシング気質に火をつけた

第五章 日本的な「嫉妬」が引き起こすもの
 相手が身近であるほど、嫉妬は生まれる
 日本人は嫉妬心を持ちやすい
 かつて東大の中に「精神科病棟」がなかった理由
 「カースト」も、「マウンティング」も、日本人の「嫉妬しやすさ」が原因
 手放しの絶賛が、コロッと批判に転じるとき
 日本人の本質的な「不寛容さ」が顕著に出た、だれもが知るあの事件
 朝青龍がバッシングされた、本当の理由

第六章 「規範」がないゆえに、他人に不寛容になる?――日本人の本質についての考察
 自分の時間を削ってまで他人を非難する人たちのモチベーションはどこにある?
 伝統的な「絆」を捨てた結果、「現代の日本」となり、「不寛容」が生まれた
 日本と欧米の顕著な差は、「宗教」が社会の規範になっているか否か
 ヒットソングにも表れている、絶対的な「神」の存在
 日本の歌謡曲や文学に「神様」という言葉が登場するとき
 日本とはまったく違う、欧米の文学における「神様」
 「イスラム国ごっこ」に見る、日本人の日宗教性
 企業のコンプライアンスの名のもと、個人情報はダダ漏れ
 アウトローを受け入れず、再出発にも厳しいのが、日本の社会だ

第七章 日本人は世界的に見て、「孤独で、悲観的で、自己評価が低い」
 「嫌われ松子」に見る、日本社会
 「日本人特有の病」があってしかるべき
 世界的に見ると、日本の子供は、孤独感が強く、自信がない
 データにはっきり出ている! 日本の若者は悲観的

第八章 長きにわたりバッシングの苦しみの中にある雅子妃殿下
 日本の先進性がもたらしたもの
 雅子妃に、なぜ女性たちは興味を持つのか
 雅子妃はなぜこんなにも責められ続けたのか?
 雅子妃の病名と、真実
 頑張るほど、バッシングされる悲しい環境
 雅子妃殿下の症状を正しく理解し、周囲が守るべきだ

おわりに――「不自由さ」が、日本人の不寛容を造ってきた (二〇一五年八月  岩波 明)


≪著者: ≫ 岩波 明 (いわなみ あきら) 1959年、神奈川県生まれ。昭和大学医学部精神医学講座教授。85年、東京大学医学部卒。東大病院精神科、東京都立松沢病院、埼玉医大精神科などを経て2012年より現職。15年より、昭和大学附属烏山病院長を併任。精神疾患の認知機能、司法精神医療、発達障害の臨床研究などを主な研究分野とする。著書に、『狂気という隣人』(新潮文庫)、『心の病が職場を潰す』(新潮新書)、『発達障害と生きる』(講談社)、『文豪はみんな、うつ』(幻冬舎新書)、『名作の中の病』(新潮社)、『大人のADHD』(ちくま新書)など。監訳書に『内因性精神病の分類』(共監訳、医学書院)、『精神分裂病の神経心理学』(共監訳 、星和書店)などがある。

岩波明 『大人のADHD もっとも身近な発達障害』(ちくま新書、2015年) '16/01/27


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本「大人のADHD もっとも身近な発達障害 (ちくま新書1134)」岩波明5

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attention deficit hyperactivity disorder


集中できない、忘れ物が多い、話を聞くのが苦手・・・・・・ こんな症状、ありませんか?

今までADHD(注意欠如多動性障害)は、一般的に子供の「病気」とみなされてきた。しかし近年、ADHDと診断される大人が急増している。その数は成人の約3%(クラスに1人!)にも及ぶ。本書は、最近とみに注目されるようになってきた「大人のADHD」について、専門医が解説する一冊である。ADHDとは何か、特有の症状はどんなものか、ASD(自閉症スペクトラム障害)との相違点は何か、どんな治療法があるのか。この不思議な「疾患」について知るための、決定版といえる一冊である。


≪目次: ≫
はじめに
 ADHDはこんな症状/成人で急増中/注意の配分が苦手/不思議な「疾患」/本書の構成

第1章 ADHDとは何か
 発達障害への注目/職場における発達障害/最初の報告/スティル病とMBD/ADHDの登場/ICD/ADHDの原因と有病率

第2章 症状
 注意の障害とは?/鉄道ファンの青年/成人の約3〜4%がADHD/経過と予後/小児における症状/成人における症状/30代の会社員

第3章 社会生活
 ADHDの社会人/成績優秀だった会社員/生活上の問題/40代の公務員/専門学校の事務職員/就職後の経過/「仕事が遅々として進まない」/上司が交代/発達障害専門外来へ/二つの大きな転機

第4章 ADHDと他の精神疾患
 他の精神疾患との併存/うつ病/躁うつ病/精神科病院から紹介された女性/さまざまな診断名/ADHDの発見/統合失調症とADHD/診断が難しい症例/境界例とは?/ADHDと境界例/工場勤務の青年/症状の経過

第5章 ADHDとASD
 ASDとは?/ASDの診断基準/ADHDとASDの併存/引きこもりの青年/人気者のASD患者/うつ病として紹介されてきた女性/営業職の男性/ADHDとASDの区別

第6章 診断
 国際的な診断基準/診断のために必要な情報/成人における症状/生活上の特徴/ハロルドの症例/ADHDの評価尺度

第7章 治療
 治療の概要/疾患の理解が重要/心理教育/薬物療法/30代の主婦/営業職の男性/認知症ではないかと受診したケース/不登校の女子高生/心理社会的治療/認知行動療法/コーチング/グループ療法/グループ療法の有益さ/ADHDnに対応できる治療施設を

第8章 衝動性・攻撃性
 精神疾患と衝動性・攻撃性/元信用金庫の職員/精神科病棟で/治療経過/大学は出たけれど/トラブルばかりの卒業後/正しい診断で改善

おわりに (2015年6月 岩波 明)

参考文献


≪著者: ≫ 岩波 明 (いわなみ・あきら) 1959年 神奈川県生まれ。東京大学医学部医学科卒。医学博士、精神保健指定医。都立松沢病院、東大病院精神科などをへて、2012年より昭和大学医学部精神医学講座主任教授。2015年より昭和大学附属烏山病院長を兼任、ADHD専門外来を担当。精神疾患の認知機能障害、発達障害の臨床研究などを主な研究分野としている。著書に『うつ病』(ちくま新書)、『どこからが心の病ですか?』(ちくまプリマー新書)、『文豪はみんな、うつ』(幻冬舎新書)、『狂気という隣人』(新潮文庫)、『精神科医が読み解く 名作の中の病』(新潮社)、『発達障害と生きる』(講談社)などがある。


平岩幹男 『自閉症スペクトラム障害 療育と対応を考える』(岩波新書、2012年) '13/02/04
山岡瑞歩 『これでもけっこう幸せだ。』(草思社、2007年) '07/05/03
ジェリー・ニューポート/メアリー・ニューポート/ジョニー・ドッド 『モーツァルトとクジラ Mozart and the Whale 』(八坂ありさ 訳、日本放送出版協会、2007年) '07/03/22



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本「卵子老化の真実 (文春新書906)」河合蘭5

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卵子老化の真実 (文春新書)
○著者: 河合 蘭
○定価: 本体850円+税
○ISBN: 978-4166609062




妊娠力は20代後半から低下――
――本当のところ、何歳まで産めるの?――
出生前診断、不妊治療、高齢出産・・・・・・
誤った情報による不安を解消するために

びっくりするほど若々しい30代、40代の現代女性。しかし、いくら外見が若くても「卵子の老化」は誰にも止められない。高齢出産の女性の卵巣を「古いミカン箱」に例える不妊治療の専門医。高齢出産が激増している日本で、今、何が起きているのだろうか。
今や日本人の平均初産年齢は30.3歳。4人に1人、東京都では実に5人に2人が35歳以上の出産だ。不妊の医療を受けたことがある夫婦は6組に1組。全国で誕生する赤ちゃんのうち、40人に1人は体外受精児である。
しかし、35歳の妊娠力は20代の半分に低下し、「卵子の老化」は染色体異常、流産など様々なリスクを増加させてしまう。最後は不妊治療クリニックに駆け込み、高額な体外受精を施せば妊娠できると思っているカップルも多いが、実は体外受精は「卵子の老化」に対抗できる手段ではない。老化した卵子は受精してもうまく分裂できないケースが急増。日本の不妊治療クリニックでは初診の4~5割を40代女性が占めているが、体外受精の成功率は40歳でわずか1割、45歳は1%以下。繰り返してもこの確率は上がらないのである。毎日新しい精子が1億個も作られる男性。しかし、女性は出生前に作られた700万個の卵子は初潮時にすでに20万~30万に減少、新しく卵子が作られることはない。
本書は、20年以上日本の出産現場を取材してきた著者が3年以上の歳月をかけて完成した話題の本。東尾理子・石田純一夫妻のブログで話題になった出生前診断や、卵子の在庫数を調べる最新検査、日本を代表する病院の医師や助産師の本音から高齢出産の経験談、高齢母の子育てまでを徹底取材。わかりやすいイラストやグラフ満載で衝撃的な「卵子の老化」の真実に迫る。「本当のところ何歳まで産めるの?」残り時間が気になる30代40代女性はもちろん、将来が気になる若い女性にも妻や娘の体が心配な方にも読んでほしい一冊です。


≪目次: ≫
はじめに――外見は若くなっても卵子の老化は止まらない
不妊治療を受ける夫婦は6組に1組/卵子の老化についての誤解/高齢出産の現実と専門家の本音

第一章 何歳まで産めるのか
第一子の出生年齢は今や30.1歳/大奥では30歳は「おしとね下がり」/かつての「マルコー」が日常化している/最後の妊娠チャンスは「閉経の10年前」/体外受精でも卵子の老化は救えない/日本の体外受精の妊娠率は50カ国中45位/毎日1億個作られる精子、生涯新しく作られることはない卵子/700万個の卵子は思春期にすでに20万個に激減/最終選考に残れない卵子/年齢が高い人の卵巣は、買ってから時間が経ったミカン箱/卵子が育たないとホルモンが暴走/卵子の老化と子どもの優秀さは無関係/35歳以上が自然妊娠できる力は「20代の半分」/30代後半の結婚、3割は「子どもなし」/明治の女性は、信じられない数の高齢出産をしていた/「妊婦は若いもの」というのは昭和の特殊な感覚/多産時代の子宮は血液循環がよかった/若い時に産めない理由/【まとめ】

※49歳の自然妊娠 /白樺八悗気鵝52歳 歌手・俳優)――24歳初婚、41歳で再婚。27歳、29歳、47歳で出産(自然妊娠)
43歳で流産「あなたの年齢ではそれが普通」/49歳で聞いた胎児心音/息子の同級生がママ友/子どもが20歳の時に70歳ではいけないのですか

※乳がん克服、そして妊娠 /渡部麻由さん(49歳 元・キャリアカウンセラー)――35歳結婚、36歳、47歳で出産(自然妊娠)
乳がんで乳房全摘出手術を受ける/子どもを見ていると、未来への希望が湧いてくる 

第二章 妊娠を待つ
実際に35歳以上で出産した人の妊娠方法は?/「精液が薄くなる」はウソ/医師の指導によるタイミング法/体外受精よりも負担が少ない人工授精/36人に1人は体外受精で生まれた子ども/体外受精の費用は1回30万〜80万円/凍結した受精卵で弟か妹が生まれることも/産婦人科にかかるなら、いつがいいのか/妊娠できるクリニック選び、治療法選び/何の検査もせずに体外受精を勧める「名医」/体外受精児の追跡調査/40歳でもタイミング法で3割の人が妊娠するクリニックも/「自然周期」や「低刺激法」の落とし穴/大切な時間を無駄にしないために/妊娠しにくいかもしれないのは、こんな場合(妊娠しようとしてからどれくらい経つか/出産経験/生活習慣/月経の様子/婦人科疾患/その他の疾患/精子の老化/性生活)/頭の中を数字でいっぱいしにない/妊娠力を調べる検査(内診/超音波検査/ホルモン値の検査(血液検査、尿検査)/精液検査/卵管造影検査)/「卵子の在庫数検査」の衝撃/不妊治療上手になって北夫婦たち/高齢出産こそ究極のアンチエイジング?/「オカルト流産」の悲しみ/【まとめ】

※36歳で「46歳のホルモン値」と言われて /匿名(36歳 営業職)――34歳結婚、36歳妊娠中(体外受精の休止中に自然妊娠)
精液検査の結果が悪かった夫が拒否反応/「無欲の勝利ですね」

※500万円かかった不妊治療 /門脇昌子さん(46歳 フリーアナウンサー)――27歳結婚、39歳、44歳で出産(体外受精で妊娠)
2年間妊娠しないので受診することに/転院したら、初回の体外受精で妊娠/6年間の不妊治療生活は・・・・・・/切なかった凍結卵の提供

※転勤で妊娠が遅れて /匿名(インタビュー時41歳 営業職)――31歳結婚、39歳、43歳で出産(体外受精で妊娠)
「子どもはしばらく経ってから考えたい」と夫/産む自信はないまま分娩に/凍結卵を早く迎えに行ってあげたい

第三章 高齢出産
加齢で増える染色体異常は先天異常の4分の1/飛躍的に安全になった高齢出産/「自分個人のリスク」を正確に把握すること/健康な経産婦は、若い人とほとんど変わらない/流産や染色体異常は年齢と共に上昇/妊娠は「老化のシミュレーション」/高血圧、肥満、糖尿病、乳がんなどを抱えた高齢出産/「出生前診断」最前線/流産の危険性がある羊水検査/新生児集中治療室に置き去りにされた赤ちゃん/【ふるい分け検査】(クアトロマーカー検査(母体血清マーカー検査)/母体血中の胎児の遺伝子を調べる検査(無侵襲的出生前遺伝子的検査 Non-Invasive Prenatal Genetic Testing; NIPT 母体血胎児染色体検査)/超音波検査)/【確定的検査】(羊水検査)/「あんんあいつらいことはなかった」/みんなはどうしている? どう思っている?(検査をした理由/検査をしなかった理由)/津波に流された13トリソミーの子とお母さん/出生前診断を受けない高齢妊婦は無責任?/社会や祖父母からの圧力でなく自分たちの意志で決める/遺伝子カウンセリングとは/胎児検査の未来/高齢出産にふさわしい産院選び/「高齢出産の妊婦は時間がかかる」/ぱっしょんのある40代産婦は安産?/自信のなさが難産を呼ぶ/陣痛は山登りに似ている/理想の出産でなくても自分を責めないで/高齢出産の人は頑張り屋が多い/助産院は産後のケアで利用/【まとめ】

※ダウン症の女の子を授かって /匿名(44歳 子供服パタンナー)――41歳で再婚、42歳で出産(自然妊娠)
出産できない結婚に幕引き/結婚相談所に入会し、1ヵ月でスピード再婚/赤ちゃんの心臓に欠損部分が見つかる/ダウン症と知らされて/今度も羊水検査は受けたくない

第四章 高齢母の育児
高齢初産は産後うつにかかりやすい/実家の老親に頼れない/産後のホルモンバランスと母乳育児/完璧を求める高齢出産の母親/子どものおばあちゃんに間違えられる/平均値から外れた親は孤立しやすい/元キャリア女性が陥りがちなパターンとは/老後の夢をあきらめる夫たち/もうひとり産みたい/ひとりっ子育児の大変さ/高齢出産の子どもは発達が良好でけがや入院が少ない/決してデメリットばかりではない/「卵子の老化」は身体からの反論/【まとめ】

※きょうだいが欲しい /匿名(46歳 編集者)――38歳結婚、41歳で出産(不妊治療を受けたあと自然妊娠)
流産を4回も経験/今も続けている産婦人科の卵胞チェック

※仕事だけでは満たされない世代 /匿名(45歳 通訳・翻訳業)――34歳で結婚、38歳、41歳で出産(タイミング法で妊娠)
チョコレート嚢腫2つを手術/「あなたには子どももいないし、羊もいないの?」/ベビーシッターに月10万円払ったことも


あとがき(2013年2月13日 河合蘭)
参考文献


≪著者: ≫ 河合 蘭 (かわい・らん) 出産、不妊治療、新生児医療の現場を取材してきた日本で唯一人の出産専門フリージャーナリスト。1959年東京生まれ。カメラマンとして活動したのち、1986年より執筆活動を始める。産む人と医療者をつなぐネットワーク「REBORN」代表。国立大学法人東京医科歯科大学、聖路加看護大学大学院、茨城県立医療大学、日本赤十字助産師学校非常勤講師。講演、翻訳も多数。著書に『未妊――「産む」と決められない』(NHK出版)、『助産師と産む――病院でも、助産院でも、自宅でも(岩波ブックレット 704)』(岩波書店)、『安全なお産、安心なお産――「つながり」で築く、壊れない医療』(岩波書店)など。ホームページ:http://kawairan.com/


橋本治 『結婚』(集英社、2014年) '14/10/29



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本「漢方医学 (講談社選書メチエ553)」渡辺賢治5

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漢方医学 (講談社選書メチエ)
漢方医学 (講談社選書メチエ553)

○著者: 渡辺賢治
○出版: 講談社 (2013/6, 単行本 216ページ)
○定価: 1,575円
○ISBN: 978-4062585569




中国にもない日本独自の医学=漢方
近代西洋医学とも融合しながら世界でもユニークな治療実績を重ねつつあるその世界を、「虚・実」「気・血・水」など東洋思想に基づいた世界観から実際の治療の現場にいたるまで、第一人者が解説する。


≪目次: ≫
まえがき

第一章 漢方とは何か
 1 はじめに
 2 そもそも漢方医学とは何か?
世界の伝統医学/グローバル化が進む伝統医学/漢方医学は日本独自のものである/漢方と蘭方を融合した江戸の医学/世界ではじめて全身麻酔の手術を行った華岡青洲も漢方を駆使した/漢方は日本人のデータを積み重ね、日本で体系化された医学である/漢方医学の衰退/漢方医学の危機/漢方の復興/真の東西医学の融合に向けて/明治政府に否定された漢方医学/秘密主義を守った明治脚気戦争/漢方医学の復興/漢方医学のブーム/医療用漢方製剤の登場/医学教育に組み込まれた漢方医学/漢方専門医師/現在の医療制度が独自のものを作っている
 3 鍼灸について
日本の鍼灸/お灸について/鍼灸と西洋医学のミックス/保険の利く疾患が限られている鍼灸/世界一繊細な日本の鍼術の技/中国のツボと日本のツボ/新しい、理想の医療を目指して

第二章 漢方という「思想」
 1 病気のとらえ方=世界観
患者を治す上で洋の東西はない/個別化を重んじる漢方/時間軸を重んじる/病気のとらえ方/病原を排除する方法/漢方の補う治療/中庸を重んじる
 2 漢方の診察
四つの診療方法/望診/聞診/問診/切診
 3 漢方医療とはどのような診断をするのか
漢方の診断=証/虚・実/日本にしかない「虚実中間」/寒・熱/六病位――急性熱性疾患では時間的経過が重要/症状から六病位を見分ける/気・血・水 体のバランスの崩れているところを探す/「気虚」/「気うつ」(気滞)/「気逆」/「血」の異常/「血虚」/「瘀血」/「水」の異常/「水毒」/「気・血・水」の異常が複数ある場合
 4 漢方薬とは何か?
そもそも漢方薬って何?/ハーブとの違いは?/なぜ組み合わせる必要があるのか?/処方単位の日本漢方、生薬単位の中医学/処方にも性質があると考えた日本/漢方薬の剤形/日本のエキス製剤技術は世界一/薬用量の違い/養生訓にある薬用量の違い/生薬の由来についてはまだまだ発見がある/正倉院薬物/正倉院薬物の学術調査

第三章 現代漢方の使い方――「治療」の章 その一
 1 漢方で何ができるか?
 2 漢方が得意とする治療
機能性胃腸症/こむら返りに芍薬甘草湯/虚弱児童に対する漢方治療
 3 がんに対する治療
根治することはできないが/カンプトテシンによる下痢の抑制/カンプトテシンの下痢は黄芩湯でも抑えられる/シスプラチンの腎障害を予防する十全大補湯/末梢神経障害を軽減する牛車腎気丸/その他の副作用軽減のための漢方/がん手術後の大建中湯で術後腸閉塞を予防/緩和ケアと漢方薬/モルヒネ製剤の副作用の便秘に大建中湯
 4 感染症
官報は歴史的に感染症との闘い/インフルエンザに対する漢方治療/二〇〇九年の新型インフルエンザ/漢方薬の作用機序
 5 アレルギー性疾患
花粉症に対して即効性もある/アトピー性皮膚炎は西洋医学との併用
 6 女性のなやみ
婦人科疾患は漢方の得意領域/むくみやすく冷えがある人に当帰芍薬散/のぼせ易い人に桂枝茯苓丸/不安感が強い人に加味逍遥散
 7 高齢者に対する治療
漢方の得意分野の一つ/加齢に伴う種々の機能低下に八味丸/胃腸虚弱で冷えて下痢をする場合に真武湯/便秘/下剤で腹痛やひどい下痢を来す場合/腰痛・しびれ/膝関節痛/頻尿/不眠/認知症で怒りっぽい時に抑肝散

第四章 漢方による実際の治療例――「治療」の章 その二
 1 内科領域
高血圧/便秘/冷え・下痢/抗がん剤の副作用軽減/大腸がん術後の倦怠感/食欲低下/冷え・頭痛・全身の痛み/腹痛・朝起きられない
 2 産婦人科領域
月経過多
 3 泌尿器科領域
頻尿
 4 整形外科領域
変形性膝関節症/両足先のしびれ
 5 精神科領域
動悸・パニック障害/うつ・不眠症/チック/円形脱毛症/のぼせ・肩こり・不眠
 6 アレルギー・皮膚疾患
花粉症・鼻炎(西洋薬との併用・体質改善の処方)/喘息/夜泣き・食物アレルギー・アトピー性皮膚炎/ニキビ

第五章 漢方を賢く使用する方法
 1 漢方薬を上手に活用しよう
漢方薬を飲むタイミング/風など急性の病気では急いでのむこと/漢方エキス製剤ののみ方/漢方薬の服薬期間/薬の効き方には腸内細菌が大きな役割を持つ
 2 漢方薬の副作用も知っておこう
漢方の安全神話が崩れた小柴胡湯による死亡例/間質性肺炎が起こりやすい条件/偽アルドステロン症/肝機能障害/尿閉/下痢・腹痛/舌のしびれ/発疹・蕁麻疹/胃腸障害/妊娠中の漢方の服用/漢方の適正使用
 3 漢方の医師を上手に活用しよう
総合医としての漢方医/医師ライセンスが一つであることのわが国の強み/問診項目同士のつながりを重視/種々の症状出現の時間的流れが重要/診察の受け方心得/漢方治療を受けられる病・医院とはどこか
 4 病気にならなように漢方を活用する
予防医学としての漢方の活用/慢性疾患に対する管理/疼痛性疾患に対する鍼灸治療の活用
 5 漢方から見た健康法
養生は漢方の基本/医食同源の実践を/冷え症は現代病/体を動かさなくなった現代人

第六章 漢方医学の抱える課題
事業仕分けで不要とされた漢方医学/医療用漢方製剤と一般用漢方製剤/なぜ保険はずしが繰り返されるのか/両医学を融合させてこそ効率のいい医療が可能となる/中国が推進する東西医学融合/東西医学融合の落とし穴/研究予算が圧倒的に少ない日本/補完・代替医療の中での伝統医学/米国国立補完・代替医療センターの方向転換/ Whole medical systems /真の融合のためには専門の漢方医がもっと必要/日本型医療推進のためのグランドデザインを

あとがき (二〇一三年一月 渡辺賢治)
索引


※カバー図版: 『本草品彙精要』(清代)より


≪著者: ≫ 渡辺賢治 (わたなべ・けんじ) 1984年慶應義塾大学医学部卒、同大内科学教室勤務。90年東海大学免疫学教室、91〜95年米スタンフォード大学等を経て95年北里研究所東洋医学総合研究所にて本格的に漢方に取り組み始める。慶應義塾大学医学部漢方医学センター長を経て、慶應義塾大学環境情報学部教授、医学部兼担教授。奈良県立医科大学客員教授。日本内科学会総合内科専門医、米国内科学会上級会員、日本東洋医学会理事・指導医・漢方専門医、和漢医薬学会理事、日本漢方医学研究所理事。厚生労働省社会保障審議会委員。WHOで国際疾病分類の改訂委員を務めるなど国際的にも活躍。著書に『漢方薬使い分けの極意』(南江堂)『日本人が知らない漢方の力』(祥伝社新書)がある。




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本「新編 分裂病の現象学 (ちくま学芸文庫)」木村敏5

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新編 分裂病の現象学 (ちくま学芸文庫)
新編 分裂病の現象学 (ちくま学芸文庫)

○著者: 木村 敏
○出版: 筑摩書房 (2012/12, 文庫 478ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4480094971



Schizophrenie


実践的な臨床の経験から、分裂病(統合失調症)を治療すべき異常なものとする論理に与することなく、人間という矛盾に満ちた存在そのものに内在している自己分裂に根差したものとする地平から紡ぎだされた珠玉の初期論文。西田哲学における自‐他論や時間論を敷衍し、分裂病者の自閉性や体験の基本的構造に注目することにより、自我障碍よりも人と人との「あいだ」における自己の自己性の危機、自己と身体との乖離を論じる。


≪目次: ≫
第一章 序論

第二章 ドイツ語圏精神病理学の回顧と現況
 一 戦前のヨーロッパ精神病理学の流れ
 二 ドイツ語圏における精神病理学の現況
   1 了解の概念をめぐって――内容と形式
   2 病的過程の問題――分裂病の本質と診断
   3 体験と構造――自我と人格の精神病理学
   4 妄想知覚の構成――精神病者と彼の世界
   5 状況と誘発の概念をめぐって
   6 性格と精神病
   7 病める人間――精神療法の発展
 三 ブランケンブルクの「自然な自明性の喪失」について

第三章 精神分裂病の自覚的現象学
 一 精神分裂病症状の背後にあるもの
  I 自覚的現象学の方法
   1 序論
   2 「分裂病一般」の判断
   3 我の自覚としての「分裂病性」
   4 自と他の問題
   5 自覚的現象学
  II 精神分裂病の基礎障碍
   1 精神分裂病の自覚的根源
   2 個別化原理の危機としての精神分裂病
   3 結語
 二 プレコックスゲフュール(Praecoxgefühl)に関する自覚論的考察
  I はじめに
  II プレコックスゲフュールの概念
   1 臨床像の印象と人間的印象
   2 プレコックスゲフュールと「分裂病性」
   3 「分裂病性」認知の根拠としての「自覚」
   4 個別化の問題性とプレコックスゲフュール
  III 臨床の場におけるプレコックスゲフュール
 三 精神分裂病の症状論
  I 精神医学における「症状論」の意味
  II 精神分裂病の基礎的過程
  III 特異的症状
   1 原発的自閉
   2 無媒介的な妄想的自覚
   3 自然な自明性の喪失
   4 自他の逆対応
  IV 非特異的症状
   1 妄想気分
   2 妄想知覚あるいは異常意味体験
   3 妄想体験
   4 幻覚体験
   5 心的な流れの非連続性
   6 その他の精神症状
  V 結語
 四 精神分裂病論への成因論的現象学の寄与
 五 身体と自己――分裂病的身体経験をめぐって
   1 間の事態としての分裂病
   2 ノエマ的身体とノエシス的身体性
   3 自己と身体との乖離
 六 妄想的他者のトポロジィ
   1 はじめに
   2 無媒介的妄想的自覚
   3 実像と虚像
   4 生活状況への妄想的他者の出現
 七 分裂病の現象学

付録 離人症の現象学


跋 (一九七五年 春  木村 敏)
文庫版あとがき (二〇一二年九月  木村 敏)

解説 もえいづる現象学  内海 健


※本書は一九七五年六月二五日、弘文堂より刊行された『分裂病の現象学』より「第四章 精神医学の思想」を割愛し、付録として「離人症の現象学」(一九六三/二〇〇〇年)を付け加えたものである。


≪著者: ≫ 木村 敏 (きむら・びん) 1931年、旧朝鮮生まれ。1955年、京都大学医学部卒業。京都大学名誉教授、河合文化教育研究所所長・主任研究員。専攻、精神病理学。著書に『自覚の精神病理』(紀伊國屋書店)、『異常の構造』(講談社現代新書)、『時間と自己』(中公新書)、『木村敏著作集』全8巻(弘文堂)、『関係としての自己』(みすず書房)、『臨床哲学講義』(創元社)、『あいだ』『自己・あいだ・時間』『分裂病と他者』(ちくま学芸文庫)など。訳書多数。1981年にシーボルト賞、1985年にエグネール賞、2003年に和辻哲郎文化賞、2010年に『精神医学から臨床哲学へ』(ミネルヴァ書房)で毎日出版文化賞を受賞。






 精神病の歴史は人間の歴史とともに始まる。すでにギリシャの昔から、精神病の症状はさまざまに記載され、これに対する治療も種々に試みられて来た。中でも今日われわれが「精神分裂病」(Schizophrenie)の名で呼んでいる一種の病像は、その示す多彩な精神的身体的症状と、完全な人格荒廃に至る悲惨な経過とによって、最もよく人の眼を奪い、古くから精神病という概念の中核をなしていたものと考えられる。……   (p150)


……個の立場に立って見た場合、各人はすべて一回的で交換不可能と考えられるが、今もし視点を改めて「種」というものの立場に立ち、生物学的人類一般、あるいは民族、国家のごときものを考えてみた場合にはどうなるであろうか。種の立場に立つ時、自分と他人、我と汝というも、すべては人類一般あるいは一つの人類、国家を構成する員数として存在するにすぎなくなり、すべては量的関係に還元されてしまう。個的立場と種的立場の対比をもっと端的に示しているのは死の現象であろうと思う。種の立場に立つ限り、個人の死ということはまったく意味を失う。一人が死んで一人が生れるということは、種的立場に立てばなんらの変化も意味しないし、むしろそれは種が維持されるための自然法則であると考えられる。個の立場で死と言われるものは種の立場では新陳代謝の過程に他ならぬ。そこでわれわれはひとまずハイデッガーとともに、死を勝(すぐ)れた意味での「個別化の原理」と考えたいと思うのである。
 死を個別化の原理としてみなすことにより、自他の区別はきわめて具体的現実的な様相を呈してくる。われわれは普通、自分と他人とは何よりもまず、それぞれ別個の身体を有することによって独立していると考えるが、単なる物質、単なる生命としての身体は真に自他を区別するものではありえない。身体が個別化の原理たりうるためには、それは死の可能性を含んだ身体であらねばならぬ。単なる生命に死は含まれていない。生物一般にとっては、生命とは永遠なるものである。生命的物質としての身体は、ただそれが死の可能性を含むことによってのみ、自を他から分つ個別の原理たることができる。身体が死の可能性を含むということは身体が歴史をもつということである。一回性を欠いた種の立場、死の可能性なき永遠の生命の立場からは歴史というものは考えられない。一回性といっても、それは単に自分と他人との間についてのみ言われることではない。正しくは真の個別者はその一瞬一瞬において一回的であると考えねばならぬ。昨日の我と今日の我は同一の身体の単なる存続とは考えられない。昨日の我が死んで今日の我が生れるのである。個別化の立場から見れば、われわれが生きているということの一瞬一瞬が死を含んでいなければならぬ。それがすなわち歴史ということに他ならない。自と他を区別するものは単なる生命的身体ではなくて、歴史的身体でなければならない。
 しからば、絶対的に区別された自分と他人との間に、我と汝というごとき関係が生じるのは如何にしてであろうか、人間がそもそも他人と意志を交流せしめうるのは何故であろうか。……   (p178-179)


……今もし分裂病者について「接触欠如」あるいは「共感不能」という表現をやめ、これを「接触回避」あるいは「共感忌避」という表現に替えてみたらどうであろうか。私はこれによって分裂病者から受けるわれわれの印象は、より鮮明に具体的に表現されうると思う。分裂病者は他人との間に我と汝の二人称的出会いの場に立つことを回避したがっている。他人と真に気を通じさせることは彼らにとっては何か自らの存在を脅かすようなことを意味するのであって、彼らはこれに抵抗しようとしている、と見ることができるのではないかと思うのである。われわれが普段、分裂病者の態度は「自閉的」(autistisch)であると、言っている言葉の意味はこのようなところにあるのではなかろうか。
 精神分裂病の基礎的な存在様式としてのこの「自閉性」(Autismus)を考えたのは、周知のごとくブロイラーであった。……   (p189-190)



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本「トラウマ (岩波新書1404)」宮地尚子5

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トラウマ (岩波新書)
トラウマ (岩波新書1404)

○著者: 宮地尚子
○出版: 岩波書店 (2013/1, 新書 288ページ)
○定価: 882円
○ISBN: 978-4004314042



はる まち とおし



様々な要因と複雑に絡み合い、本人や周囲にも長期に影響を及ぼす「心の傷」。その実際は? 向き合い方は? そして社会や文化へのかかわりは? 研究者として、また臨床医として、数多くのケースをみてきた第一人者による待望の入門書。著者は究極の心のケアとはとまどいながらもそばに居続けることといいます。きっとそのヒントを得られる一冊です。


≪目次: ≫
はじめに
本書の構成/「心のケア」について

第1章 トラウマとは何か
1 トラウマという概念
心の傷と三要素/トラウマ体験/トラウマ体験の分類/事件の最中と直後の反応
2 トラウマ反応とPTSD
PTSD/PTSDの四症状群/回復の障害/PTSD以外の反応や症状/解離/喪失・悲嘆
3 何がトラウマで、何がトラウマでないか
線引き問題/トラウマのメカニズムの解明と「心のモデル」の問い直し
4 なぜトラウマか
拷問/いじめ

第2章 傷を抱えて生きる
1 埋もれていくトラウマ
〈環状島〉というモデル/震災とトラウマ/孤独に抗う/語られにくいトラウマ/秘密にするということ/語られないトラウマはどうなるか
2 子どものトラウマ
子どもへの虐待/アタッチメントの問題/虐待の長期的影響
3 恥と罪の意識
依存症/自傷/サバイバーギルト

第3章 傷ついた人のそばにたたずむ
1 そばにいるということ
自分自身の傷つき/代理外傷や燃え尽き/当事者との関係の変化や葛藤/ただそばにいることの難しさ/傍観者
2 トラウマ治療の実際
トラウマ臨床と専門家の役割/精神医療におけるトラウマの位置/効果的な治療?/医療現場におけるトラウマ/緩和ケアや緩和医療/治療共同体や自助グループ/どんなことが行なわれているか
3 トラウマを負った人にどう接するか
「語られないこと」を聞くことはできるか/聞く力

第4章 ジェンダーやセクシュアリティの視点
1 ドメスティック・バイオレンス(DV)
DVの実態/支配―被支配の構造/なぜ問題にされずにきたのか/加害者の「病理」/DVの子どもへの影響/デートDV
2 性暴力
一番遅れている対策/性暴力のPTSD発症率はなぜ高いのか/性暴力被害はなぜ理解されにくいのか/身体的暴力が伴わない場合/法の問題点/加害者が知人である場合/疑似恐怖/疑似恐怖と二次被害/恋愛の中の性的傷つき/男性、男児の性被害/子どもへの面接システムの確立/ワンストップセンター
3 ジェンダー視点の可能性
ジェンダーとトラウマ/PTSDの性差の研究/トラウマ反応の性差の生物学的な研究/社会文化的な性差/ジェンダー・センシティブに/ジェンダーの可塑性

第5章 社会に傷を開く
1 マイノリティとトラウマ
マイノリティであるということ/自己の尊厳を奪われて/二重の差別/マイノリティと狭義のトラウマ体験/トラウマに「慣れる」ことはない
2 「加害」を可能にするものと「正しさ」について
意図しない場合/暴力や支配を容易にするもの/正当化の理由/命令と実行の分離/正しさのもつ危険性/開き直りの正当化
3 グローバル社会の中で
グローバル・メンタルヘルスとトラウマ/紛争と難民/トラウマやPTSDへの文化的・社会的批判/生活文化の中の治療的要素/精神医療の底上げ/グローバル文化の変容とトラウマ/そして日本は?/沖縄戦とトラウマ/トラウマと集団との関係/不在のものを見る

第6章 トラウマを耕す
1 トラウマから学べること
耕すということ/人間の弱さと不完全さ/創造力の源泉/アートは何ができるのか?/修復的アート/現代史の生き証人
2 トラウマを昇華させる
解離とアート/アートと社会的メッセージ/秘密のアート/詩の言葉/文学の力/映画で追体験/フォトジャーナリズム/マンガの創造性/闇を見つめる/プロセスの重要性

あとがき (二〇一二年一二月 宮地尚子)
主要引用・参考文献


≪著者: ≫ 宮地尚子 (みやじ・なおこ) 兵庫県生まれ。1986年、京都府立医科大学卒業。1993年、同大学院修了。1989-92年、米国ハーバード大学に客員研究員として留学、近畿大学医学部衛生学教室勤務を経て、2001年より現職。一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻・教授。精神科医師。医学博士。専攻は、文化精神医学、医療人類学、トラウマとジェンダー。著書に、『異文化を生きる』(星和書店、2002年)、『トラウマの医療人類学』(みすず書房、2005年)、『環状島=トラウマの地政学』(みすず書房、2007年)、『性的支配と歴史――植民地主義から民族浄化まで』(大月書店、編著、2008年)、『医療現場におけるDV被害者への対応ハンドブック――医師および医療関係者のために』(明石書店、編著、2008年)、『傷を愛せるか』(大月書店、2010年)、『震災トラウマと復興ストレス』(岩波ブックレット、2011年)など。







 何か衝撃的な出来事にあったとき、人の心は深く傷つきます。心の傷、心的外傷のことをトラウマといいます。
 ……
 今、私たちはあらためて、トラウマについて、そして「心のケア」について、学びなおす必要があるように思います。
 この本ではトラウマを心と身体と社会という三つが重なる領域におきる現象としてとらえたいと思います。外から与えられた衝撃的なできごとは個人の心を深く傷つけ、それは身体をも揺るがします。そして、個人の心や身体は他者との関係性の中で、また世代をこえて、さまざまな影響を社会や文化に及ぼしていきます。

トラウマとは、もともと英語では「身体の傷」を意味する言葉でした。サイコロジカル・トラウマ(精神的な外傷)という使い方がされるようになり、やがてトラウマという言葉単独で、心の傷という意味の用いられることが多くなりました。……
 つまり、トラウマ=心の傷とは、「身体の傷」をたとえとして使っている言葉なのです。ただ、心の傷は身体の傷のように、目には見えません。科学が発達して、脳の画像が見えるようになってはきましたが、心は脳よりもっと複雑であり、いつまでたっても可視化することはできないでしょう。……
 ましてや、個人の心身の傷つきが社会や文化に及ぼす影響は複雑で、直接目に見えるような因果関係のはっきりしたものではありません。
また、トラウマは、あまりにも衝撃的すぎるため、「言葉を失う」ような体験であることが多く、言葉になりにくいという性質を持っています。……
 目にも見えず、言葉にもなりにくいようなこと――それがトラウマです。
 ……   (pi-iii、「はじめに」)



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本「自閉症スペクトラム障害 療育と対応を考える (岩波新書1401)」平岩幹男5

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自閉症スペクトラム障害――療育と対応を考える (岩波新書)
自閉症スペクトラム障害 療育と対応を考える (岩波新書1401)

○著者: 平岩幹男
○出版: 岩波書店 (2012/12, 新書 240ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4004314011



高機能自閉症アスペルガー症候群)および言葉の出ないカナー型自閉症は、連続的な一つの障害、自閉症スペクトラム障害と考えられている。発達障害の一つであり、他の発達障害との合併もある。症状の改善をめざす療育の方法と、社会的スキルを上げる訓練方法を解説。就園・就学・思春期から社会人まで、社会適応の道を探る。


≪目次: ≫
まえがき

序 自閉症スペクトラム障害(ASD)とは
診断基準/社会性の障害/コミュニケーションの障害/想像力の障害/こだわり/常同行動・クレーン現象/感覚過敏と感覚鈍麻/発達協調性運動障害(Developmental Coordination Disorder: DCD)

第1部 自閉症発達障害
1 自閉症の診断
乳幼児健診では/さまざまな自閉症の検査/発達検査は必要か/医学的検査は必要か/外来での診断/カナー型自閉症のその後/幼児期の高機能自閉症を疑う/学童期以降の高機能自閉症を疑う/高機能自閉症のその後
2 発達障害
発達障害(developmental disability)とは/発達障害の定義/発達障害の種類/どこまでが発達障害か/セルフ・エスティーム(self-esteem)という目標/障害者自立支援法/発達障害への支援
3 ADHD学習障害――重なりの問題
ADHD(Attention Deficit/Hyperactivity Disorder)とは/二次障害と合併障害/ADHDの治療/将来の職業/高機能自閉症との合併症/学習障害(LD: Learning Disorder)とは/ディスレクシア(dyslexia)/算数障害/将来の職業/高機能自閉症との合併症
◆コラム1「育て方が原因なのでしょうか?」

第2部 療育の基本
4 言葉を話せなくても療育がある
知的障害への個別の対応/子どもをよく見よう/まず考えること/三つのスキル/コミュニケーションは主導権争い
5 療育の考え方
私が療育にめぐり合うまで/療育で大切なこと/サイクルの確立/目線の高さをそろえる/ほめること/とにかく細かく/失敗を少なくすること/指さしできるようにする/言葉を話すということ/発音がはっきりしない/禁止語・命令語をなるべく使わない/無視する、タイムアウト、注意引き/文字を使ってみる/運動のトレーニング/棒のトレーニング/誰が療育するか/家庭での療育的対応の基本/セラピストを使って療育をする/セラピストの選び方
6 さまざまな療育方法
TEACCH/TEACCHとABA/ABA(Applied Behavior Analysis: 応用行動分析)/ABA療育の検証/DTT(Discrete Trial Training: 不連続試行法)/VB(Verbal Behavior: 言語による行動変容法)/PRT(Pivotal Response Training: 基軸反応訓練)/集団への参加――ピア・トレーニング
7 診療の現状
早期発見、早期対応/経過観察ではなく/カナー型の自閉症の診断/診断を受けるリスク、受けないリスク/保護者の気持ち/誰が療育するのか/薬物療法/その他の治療
◆コラム2「ASDは増えているのですか?」

第3部 高機能自閉症への対応
8 社会生活のためのトレーニング
高機能自閉症の診療/SST(Social Skills Training: 社会生活訓練)とは/ほめることは蓄積する/「変な子」「嫌な子」にしない/「ありがとう」ハイタッチ/ほめ上手とほめ下手/SSTの進め方
 (1) 基本的なこと
質問に答える練習/指示は具体的に/問題行動の見方/自分で説明させる/実行のモチベーションを上げる/テンションコントロールとカウントダウン/スケジュールの可視化とごほうび/「まあいいか」
 (2) 会話とあいさつ
あいさつ/声のボリュームコントロール/会話を連続的に/課題を連続的に/音読と独り言への対応/世の中はイエスよりもノーが大切
 (3) いろいろな方法
三行日記/順番とルールの習得/シールを三枚/距離感をつかむ/がまん貯金/計画的にお金を使う/初めての場面/学業的スキルを上げる/資格を取る
9 就園と就学
集団への参加/いつから就園するか/縦割りか横割りか/自由保育か設定保育か/園の規模/「からむ」から「つるむ」へ/話してから入るか、入ってから話すか/【幼稚園に出す手紙の例】/就学への流れ/就学ということ/ABA療育と就学/就学猶予/特別支援教育/事前相談/【学校への手紙の例】/小学校の時代
10 思春期から成人期まで
課題を抱えやすい子、抱えにくい子/才能や適性を見つける/思春期の問題/進路の選択/職業の選択/成人の問題/不登校/不登校の原因/ひきこもり/いじめ/学業不振/性の問題/うつ病/パニック障害/強迫性障害(obsessive and compulsive disorder)/選択性緘黙(selective mutism)
11 そのほかのヒントとまとめ
ASDはその人のすべてではない/障害者手帳/サポートブック/告知と受容/カミングアウト/最終目標/将来の課題
◆コラム3「ASDの遺伝子は見つかっていますか?」

参考図書
自閉性障害およびアスペルガー障害の診断基準
あとがき

用語索引


≪著者: ≫ 平岩幹男 (ひらいわ・みきお) 1951年戸畑市(現北九州市)生まれ、東京大学医学部卒業。医学博士。三井記念病院、帝京大学医学部、戸田市立医療保健センターを経て、2007年 Rabbit Developmental Research 開設。日本小児保健協会理事、日本小児科学会監事、埼玉小児保健協会会長を務める。東京大学医学部非常勤講師。2003年母子保健奨励賞、毎日新聞社賞を受賞。著書に、『みんなに知ってもらいたい発達障害』(診断と治療社)、『幼稚園・保育園での発達障害の考え方と対応:役に立つ実践編』(少年写真新聞社)、『発達障害:子どもを診る医師に知っておいてほしいこと』(金原出版)、『あきらめないで! 自閉症:幼児編』(講談社)など。
著者が代表を務めるサイト:自閉症療育と幼児早期教育の広場(http://autism-park.sunnyday.jp/)






……自閉症の名前の由来は、一九四三年にアメリカのレオ・カナーが最初に報告したときに autism と命名したことによります。autism はギリシャ語の autos(自我)に由来しています。カナーの報告では、自閉的孤立と同一性保持への欲求が障害としての中心とされていましたが、認知能力は比較的よいことも記されています。……
 昭和二〇年代後半から三〇年代初めにかけて、わが国にもこの概念が入ってきました。このときに、「自我に閉じこもる」ということで、「自閉症」という名前がつけられ、現在に至っています。   (pi、「まえがき」)

……発達障害とは何かという……概念的な定義として、私は
 「発達の過程で明らかになる行動やコミュニケーションなどの障害で、現在では根本的な治療はないけれども、適切な対応をすることによって社会生活上の困難は軽減される障害」
と考えています。「困難の軽減」とは、障害を直ちにゼロにできるということを意味しているわけではなく、少しずつ段階を経て減らしていくことができると考えています。子どもたちから成人まで、抱えている社会生活上の困難があれば、それを軽減するために何もできないということは、私の経験ではまずありません。   (p41-42、「2 発達障害」)

 「まあいいか」
 高機能自閉症を抱えていると、勝ち負けにこだわったり、黒白はっきりしないと気がすまなかったりということもよくあります。妥協が苦手で、「まあいいか」と考える発想すらないことがあります。特に負けたときにそれを認めることができないと、しばしば対人関係にひびが入ります。
 まず「じゃんけん」からです。当然勝ったり負けたりしますから、負けたときに「まあいいか」と言う練習です。こちらが負けたときには、すぐに「まあいいか」と言います。「まあいいか」という言葉の意味はわかっているので、数週間かかることが多いものの、そのうちに「まあいいか」が言えるようになってきます。じゃんけんでできるようになったら、トランプやすごろくなどやや複雑なゲームに挑戦し、負けたら「まあいいか」を続けます。こうした練習はできれば就学前にしておきたいものです。学校生活でのトラブルも減ります。
 勝つまでやめないと考えてパチンコを続け、経済的に破綻した成人の方を拝見したことがあります。こうした場合には、やはり「まあいいか」の感覚がないようです。記録をつけてもらい、勝つことも負けることもあることを再認識してもらうことから始めましたが、わかるまで数か月かかりました。   (p140-141、「8 社会生活のためのトレーニング)



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本「看護の力 (岩波新書1391)」川嶋みどり5

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看護の力 (岩波新書)
看護の力 (岩波新書1391)

○著者: 川嶋みどり
○出版: 岩波書店 (2012/10, 新書 224ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4004313915




このところ、ハンドクリームが手放せない。すこしまえ、季節の変わり目、外気に寒さをかんじるようになったころ(と記憶している)、手の甲がカサカサになった。だから、慌ててハンドクリームを、前年の冬のあいだに購入してしまい込んであったものをひっぱりだした。そう、食欲の秋♪、さらにはリストラなう傾向的なところもあって(無駄な出費を控えたい)、自炊の度合いが加速して、調理の時間は増大して、結果的に洗いものも増加した。もっとも、食材から吟味して、みずからの目で選択して、あれやらこれやらとレシピを検索して、出来上がりを想像しながら、ひとつひとつの作業工程を体系的に仕組みを考えながら、試行錯誤をすることはキライではない。むしろタノシミであって、なにより、自分好みの味付けで、見た目はともかくとして、上手く美味しく食することができたならばヨロコビもひとしおで、なんだかいまいちピンボケ気味でもそれはそれとしてベンキョウになる。ついつい夢中になって時間を労力を多く費やしてしまうのが、すこし悩ましい。
思い返すには、子どものころに、ぼくはいわゆる「おふくろの味」というのか、母が台所で調理をする傍で手伝いを積極的にしていたような記憶があって、それは、ぼくのなかの豊かな人生経験(食文化)の礎として根底に、ある、のだろうと思ってみたり
ハンドクリームをたっぷりつけて、よくよくすりこむように入念に時間をかけてマッサージをして、、、なるほど、ハンドクリームの効能以上に、手あて、というのか、まさに、手、肌、スキン、、、直接触れる、、、人間が人間に働きかける、究極のケア


人間誰もが持つ自然に治る力を引き出すこと。著者はこれこそが看護の営みの原点と言う。美味しく食べて、気持ち良く清潔に過ごし、ぐっすりと眠れるように……人間らしく生きるふつうの暮らしを整えるケアとは何か。胃瘻や床ずれ対応のヒントに、「下の世話」や代用入浴の心得など。現役看護師として六〇年、その心と技の真髄。


≪目次: ≫
はじめに
ケアの心は看護師の独占物ではない/本書で取り上げる「看護」とは/本書の構成

第一章 看護という営み
 《日々の健康上の知識や看護の知識は……誰もが身につけておくべきものであって、それは専門家のみが身につけうる医学知識とははっきり区別されるものである。》
1 それは人びとの暮らしのなかから生まれた
2 職業としての看護師
(1)草創期の看護
(2)戦争と看護
  クリミア戦争とナイチンゲール/第二次世界大戦下の看護師
(3)戦後改革で看護のなにが変わったか
  病院の看護は看護師の手で/人間として看護師として/資格の二重構造(准看護師制度)がもたらしたこと
3 看護師は今
(1)看護師像の背景
(2)新人の戸惑いと職場環境
(3)慢性的な人手不足がもたらしたもの
(4)安全性の論理
  100%の安全性/母の目に学ぶ観察の基本/観察の誤りは生命を左右する
(5)看護師の自負と悩み

第二章 看護の意味――ごくありふれた生の営みを見直す
 《患者が冷え込んでいるとか、熱があるとか、……嘔気(はきけ)があるとか、褥瘡(じょくそう)ができるとかするのは、たいていのばあい、病気のせいではなく看護のせいなのである。》
1 生命維持に関わる日常的・習慣的ケア
(1)息をする
  鼻呼吸の大切さ
(2)食べる
  健康に食べる
(3)トイレに行く
  排尿・排便のしくみ/排泄の心理と文化/排泄障害を克服し誰もが明るく暮らす/排泄用具
(4)動き・止まる
  自分の意志で動き・止まる/動かないことの弊害
(5)からだを清潔にする
  皮膚のしくみと働き/見た目の清潔と細菌学的清潔
2 人間らしく生きることを支えるケア
(1)身だしなみを整える
  衣服と体温調節/衣服気候/個性を尊重した身じまい
(2)コミュニケーションを図る
  ことばの生理/ことばの習得過程/一方通行的なコミュニケーション/すべての知覚の総動員
(3)趣味と学習
  個別性を尊重する
(4)誰かの役に立つ存在
(5)ごくありふれた営みを支障なく行うこと
3 医学・医療の現実のなかで
(1)救命と延命
(2)医学の進歩がもたらした人間の細分化
4 死の瞬間までその人らしく
(1)生命の積極的肯定という考え方
(2)看護の視点から見る安楽死・尊厳死
  苦痛緩和の手だてこそ/尊厳死について
(3)患者中心の思想

第三章 看護の原点――人間らしく生きる条件を整える
 《看護とは……すべてを、患者の生命力の消耗(しょうもう)を最小にするように整えること、を意味すべきである。》
1 美味しく楽しい食の基本
(1)食べ慣れたもの・食べ慣れないもの
  食べ慣れたもののおいしさ/食べ慣れないものへの戸惑い
(2)きっかけ食
(3)口から食べることの喜び
(4)胃瘻(いろう)本来の目的
(5)看護延命
2 ベッド上でもさっぱりと――代用入浴
3 看護次第の「下の世話」
  三回も死ぬんやで/下の世話にまつわる病人の気持ち/頻繁な便意のある患者さんとのやりとり

第四章 看護の可能性――治る力を引き出す
 《すべての病気は、その経過のどの時期をとっても、程度の差こそあれ、その性質は回復過程〔reparative process〕であって、必ずしも苦痛をともなうものではないのである。》
1 自然治癒力を高めるケア
2 姿勢が心身の健康を左右する
(1)直立に近い座位がもたらしたこと
(2)うつぶせ寝の効用
  自然の寝方への回帰/うつぶせ寝の効用
3 浴(水や湯に身体を浸す)と温熱の効用
(1)自然の入眠を促す足浴
(2)手浴の効用
(3)便秘が和らぐ腰背部温罨法
4 看護音楽療法――心とからだを開く音楽とケア
  療法の効果/多様な看護技術の組み合わせで「看護音楽療法」と命名/小さな変化
5 認知症緩和ケア――楽しい思い出記憶が手がかりに
6 予防こそ看護の真髄
(1)高齢者の肺炎予防
(2)予防すべき「床ずれ」

第五章 看護師六〇年
 《優れた看護婦は何年仕事をつづけていても「私は毎日何かを学んでいます」と言うものなのです。……私は、自分の生命の最後の時まで毎日毎日努力して学びつづけることでしょう。》
1 看護師を生きる
  医療統一闘争に参加して/教室のない大学/戦後の看護の歴史とともに/看護大好き
2 大震災を契機に――看護が日本の医療を変える


おわりに 手から始まる究極のケア

あとがきに代えて


≪著者: ≫ 川嶋みどり (かわしま・みどり) 1931年、京城(現・ソウル)生まれ。1951年、日本赤十字女子専門学校卒業後、日本赤十字社中央病院に勤務。その後、中野総合病院看護婦教育顧問等を経て、82年より健和会臨床看護学研究所所長、2003年より11年まで、日本赤十字看護大学教授(06-10年看護学部長)。同大学名誉教授・「東京看護学セミナー」世話人代表。1995年第4回若月賞、2007年第41回ナイチンゲール記章受賞。主な著書、『チーム医療と看護――専門性と主体性への問い』『看護を語ることの意味――“ナラティブ“に生きて』(看護の科学社)、『キラリ看護』(医学書院)、『看護の危機と未来――今、考えなければならない大切なこと』(ライフサポート社)ほか多数。






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本「自閉症の社会学 もう一つのコミュニケーション論 (世界思想ゼミナール)」竹中均5

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自閉症の社会学―もう一つのコミュニケーション論 (SEKAISHISO SEMINAR)
自閉症の社会学 もう一つのコミュニケーション論 (世界思想ゼミナール)

○著者: 竹中 均
○出版: 世界思想社 (2008/8, 単行本 278ページ)
○定価: 2,415円
○ISBN: 978-4790713586
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sociology
フツーがなにか、なにがフツーであって、なにをしてフツーである/フツーではない、と


自閉症の子どもを持つ理論社会学者が、わが子と接するなかで織り上げた柔らかな理解の仕方とは。自閉症を〈特別〉扱いしない視点を提案し、一方で〈普通〉の社会を見つめなおす。社会学と自閉症が同時にわかる双方向の入門書!


≪目次: ≫
はじめに――『レインマン』と社会学
一つのロードムービーから/兄と弟とポータブルテレビ/映画における変化の意味/社会学と自閉症/待ったなしの問題から始まる/伝統と橋渡し/驚きの力/ダンスから社会へ

第1章 自閉症はスペクトラム――三つ組の障害
病気と障害/社会学的問題を生きる/社会的動物?/コミュニケーションが下手?/文字通りと多義性/押し寄せる情報/想像力と視覚/ミニカーと社会秩序/自閉症の〈発見〉/スペクトラムとカテゴリー/社会学とカテゴリー/何のためのカテゴリーか

第2章 社会は目に見えるか――E・デュルケム
絵で考える/ジグソーパズルの解き方/高精細と抽象/社会を絵に描く/「見えないものは、ない」/個人から集団へ/社会学の領分/近代という時代/「裸の王様」/個人を超える力/少年が傷つけたもの/見えない服の諸相/宗教という謎

第3章 構造と主体の輪舞曲――A・ギデンズ
安心な空間/構造の楽しみ方/観覧車と石工/社会を作る主体/「構造化」と自由/自閉症療育における「構造化」/構造のオーダーメイド/一義性への情熱/構造化から自発性へ/主体性を支援する/自由と制限

第4章 鏡の中の私――C・H・クーリー
バイバイのやり方/まねることの難しさ/左右と前後/反転操作は簡単か/自己と他者の鏡/やさしい他者たち/反転による「思いやり」/もっとも身近な異文化/役割交代の難しさ/写真の中の私/集合写真と私たち/知られざる孤独

第5章 意味のキャッチボール――G・H・ミード
有意味シンボル/二重の住所/IとMe/「孤立群」/「「積極・奇異」群」/二つの我のバランス/自然な話し方/ミードの三段階/ゲームとしてのコミュニケーション/「真の意味の」想像力/蒐集とコミュニケーションと/「有意味」な質問のプレイボール

第6章 電車と異星人――E・ゴフマン
電車と秩序/二つの無関心/見えない境界線/日常の中の儀礼/本心と正直/儀礼的無関心/無関心のせめぎあい/制約の中での戦略/舞台とシナリオ/一緒に住むということ/見えないものと見えるもの

第7章 高みの見物は可能か――エスノメソドロジー
過剰な実験/鳥瞰図と虫瞰図/語用論的トラブル/人の心が分かるということ/別の道を通って/実験者と被験者の対称性/高みと現場のはざまで/私たちの違背実験/宇宙船「地球号」の乗組員たち

第8章 おうむ返しの彼方に――会話分析
「こんにちは」と「こんにちは」の間/なぜエコラリアか/模倣と抽象の反比例/エコラリアの機能性/問いと答えのルール/会話分析と驚き/隣接対の楽しみ/話し言葉は簡単か?/長大な分析が意味するもの/分かりにくさを分かりやすく/「判断力喪失者」/作り上げられた「当たり前」/「今日はどうだった?」と集合写真

第9章 「社会化されなかった」子ども――「アヴェロンの野生児
社会学の基本概念/臨界期と社会化/二つの悲劇の相違点/自閉症論からの視点/「社会=環境的な説明」のゆくえ/社会化という関門?/『社会学』のその後/教え込みと自発性/場数を踏むこと/パターンと技術による生活力/自己矛盾的な概念/知りたいという欲求を育む

第10章 モノトラックとテクノロジー――ケータイ文化
テクノロジーから/へのインパクト/つながらないための技術/シングルフォーカスとモノトラック/日常会話という特急列車/マルチではない世界の美/書き言葉の防波堤/キューの欠如/話し言葉は回り道/携帯電話活用法/情報の豊かさ? とテクノロジーの可能性

第11章 学歴社会とピストル――教育
業績主義と競争/学歴社会の功罪/努力の階層差?/学歴と就職の断絶/努力主義の落とし穴/運動会の難しさ/慣れと努力主義/社会制度の相対化/演習・競争・団結/祭礼と祝祭日の関係/秩序崩壊としての運動会/協調性と学び

第12章 カレンダーとともに生きる――時間
時間厳守と恐怖/時間と仕事の移り変わり/時計と時間の歴史/時間と自由と近代/暦の社会学/「革命暦」の革命性/十の合理主義/時間の文化相対主義/なぜ暦を買うのか/カレンダー記憶/自然秩序と社会秩序の間に

二つの社会と自閉症――長いあとがき
映画で自文化を見直す/本当に好きなのか/ほくろと新聞配達/スペクトラムとしての社会/栗のいがと社会化/社会を生きるための社会学/もつれた糸と質の違う糸/謝辞


参考文献/DVDリスト


≪著者: ≫ 竹中 均 (たけなか ひとし) 1958年生。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。神戸市外国語大学准教授(を経て、早稲田大学文学学術院教授)。専攻、理論社会学、日本文化論。著書、『柳宗悦・民藝・社会理論――カルチュラル・スタディーズの試み』1999年、明石書店、『精神分析と社会学――二項対立と無限の理論』2004年、明石書店、「フロイト「心理学草案」の可能性――快原理の二つの解釈」『思想』1010(2008年第6号)、岩波書店、所収。

竹中均 『精神分析と自閉症 フロイトからヴィトゲンシュタインへ』(講談社選書メチエ、2012年) '12/10/09
ジェリー・ニューポート/メアリー・ニューポート/ジョニー・ドッド 『モーツァルトとクジラ』(八坂ありさ 訳、日本放送出版協会、2007年) '07/03/22





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本「麻酔をめぐるミステリー 手術室の「魔法」を解き明かす (DOJIN選書047)」廣田弘毅5

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麻酔をめぐるミステリー: 手術室の「魔法」を解き明かす (DOJIN選書)
麻酔をめぐるミステリー 手術室の「魔法」を解き明かす (DOJIN選書047)

○著者: 廣田弘毅
○出版: 化学同人 (2012/7, 単行本 210ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4759813470
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またまた夜の月がうつくしい♪、月のある夜空♪♪
月の見えない夜空は、見上げて見回して探して、サガシモノハナンデスカァ〜、ミツケニクイモノデスカァ〜、ひとしきり見上げて見回して目的物としての“月”を見ることがかなわなければ、高い空を見上げるためにあげた顔を視線を、やがておろす下に向けて頭を垂れることになる、だからだから、月のある夜空を月があるから月がその高い空に在る限りにおいては、上を向いて歩こう


もしも麻酔がなかったら、歯の治療や手術はどんなに苦しいものであろう。現在は麻酔があるからこそ、安心して手術も歯の治療も受けられる。では、そもそもなぜ麻酔は「効く」のか。そのメカニズムは完全にはわかっていない。未解決の謎がいくつも横たわっているのだ。そこで本書では、とくに全身麻酔をめぐるさまざまなミステリーを取り上げながら麻酔の迷宮を探検し、全身麻酔はなぜ効くのか、という大きな謎の解明に挑む。はたして迷宮の先にはどんな真相が……


≪目次: ≫
まえがき

ミステリーファイル#1 もしも麻酔がなかったら
プロローグ/フィレンツェの宮殿にて/麻酔がないこと/麻酔のヒント
コラム ,垢戮討離スは麻酔作用をもつ
産業革命と麻酔薬/コルト少年と不思議なガス/ウェルズの悲劇とモートンの栄光
真のヒーローは誰だ?
コラム◆ヽ慍颪任靴磴戮辰燭世韻任魯痢璽戰訃泙呂箸譴覆
歴史的偉業にダメ出し?/栄光の影にMACあり?/麻酔薬のバランス感覚/笑気で地球は温暖化する?

ミステリーファイル#2 麻酔はなぜ効くか
お酒に弱いヒトは麻酔も効きやすい?
コラム 酵素誘導と全身麻酔
医学生、人体実験に挑む/どうやってテストするか?
コラムぁ.丱ぅ▲垢砲翰竸粥
実験結果を解析する/データの相関を調べる/思いがけないバイアス/科学のトキメキ/飛行機ではお酒に酔いやすい?
高圧で麻酔が醒める/脂質説――麻酔は非特異的に作用する/メイヤー・オバートンの法則を脳で検証する
コラムァ)秧賁瑤龍さを調べるのは難しい
脳をスライスする
コラムΑヽで呂繁秧
コラムА.轡淵廛垢里呂燭蕕と神経伝達物質
アルコールがシナプスを抑制する
ナゾは解けた?

ミステリーファイル#3 マイケルはなぜ死んだ?
マイケル・ジャクソン殺人事件?/麻酔は眠りではない/麻酔で心臓が止まる!/電位を固定するウラワザ/押してもダメなら/イオンの出入口――イオンチャネル/心筋収縮のキーマン――カルシウム・イオン/ほかのイオンチャネルはどうか?/活性化・不活性化を修飾する麻酔薬
マイケル 死の真相

ミステリーファイル《番外編》 名探偵KOKIの事件簿「緑色の研究」
「緑色の研究」
医療ガス/証人尋問/真相解明
麻酔器のフール・プルーフ
名探偵KOKIの帰還
ナゾの術中覚醒/第4手術室の秘密/低濃度笑気のトリック

ミステリーファイル#4 麻酔のパラドックス
麻酔薬の特定結合部位/麻酔薬で増強するイオン電流/決定的な証拠
脂質説はウソ?/麻酔の圧拮抗を再考する/相関関係の落とし穴/脂質かタンパクか/ふたたび海馬スライス実験へ/ヒルの方程式/モリリン予想

ミステリーファイル#5 麻酔メカニズムの真実
アルコール・ミステリー/ポケット仮説
全身麻酔薬研究の最前線/海馬ワンダーランド/全身麻酔薬の作用と眠りの質
コラム─)秧賁瑤蓮△覆式媼韻鮠端困気擦襪里
麻酔もオーダーメイド
さまざまなポケットに入り込む麻酔薬/実はポケット仮説を見ていた?/ファイナルアンサー?

ミステリーファイル《スピン・オフ》 医学生探偵モリリンの冒険
 (文とイラスト: 杉谷野 森子)
恐怖の杉谷《いきなり最終話》
筋弛緩薬の秘密
コラム 筋弛緩薬で心筋麻痺が起こらないか?
スキサメトニウムの興亡/スガマデクス登場
毒薬で麻酔が安全に?/オオカミと7匹の子ヤギ/麻酔の3要素

ミステリーファイル#6 卒業試験
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エピローグ 神様のなぞなぞ


あとがき (2012年4月 廣田 弘毅)
参考文献


※カバーイラスト: Philippe petit-Roulet イラストの原案は「モルフェウスに抱かれて(Les dras de Morphée)」より


≪著者: ≫ 廣田弘毅 (ひろた こうき) 1959年福井県生まれ。84年、富山大学医学部医学科卒業。88年、富山大学大学院医学研究科修了。医学博士。富山大学大学院医学薬学研究部准教授。専門は麻酔科学。とくに全身麻酔薬の作用メカニズムを研究。趣味はチェロ演奏。ボランティアオーケストラ「杉谷の森合奏団」の団長として病院コンサートを定期的に開催している。また「モルフェウス弦楽四重奏団」を主宰し、学会・市民公開講座などで演奏活動している。






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本「ヒトはなぜ眠るのか (講談社学術文庫2131)」井上昌次郎5

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ヒトはなぜ眠るのか (講談社学術文庫)
ヒトはなぜ眠るのか (講談社学術文庫2131)

○著者: 井上昌次郎
○出版: 講談社 (2012/9, 文庫 208ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4062921312
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あるとき、ふと道端で見かけた野良と思しきネコが、どこで眠るんだろうと考えたことがあった。ぼくは屋根と壁のある屋内で、雨露や風を、暑さも寒さもしのいで、およそ快適で安全な畳の上の布団で、まいにち眠っている。もし、布団がなかったら、屋根と壁のある家屋をうしなったら(フツーそんなことは考えない)、、、まだ若かりし頃には、ときどき酔っぱらっていろんなところで朝まで眠っちゃうことはあったけど、野宿を意識したことは、考えたこともない。いまはときどき、朝、ターミナル駅とかの人波の絶えることのない駅舎の端の方で、前夜に飲みすぎてグロッキーでダウンしている若者(とも限られない)を見るに、気持ちよさそうな睡眠であるとも思えないのだが(吐き気をもよおす二日酔い)、まさにダウンしちゃってアップ(起きていることが)できない、のであろうけれども、かえって人波が人熱(いき)れが、当人がそう考えているかをともかくとして安心感みたいなものがあるのかもしれない。もしも、人気のない場所であったとすると、都市のなかであったならば、まぁ金目のモノを身ぐるみはがれるくらいがサイアクのところかもしれない。はたまた、人気のない、野原や草原や森林であったとすると、ヒト以外の動物が、肉食獣が生息しているようなところだったら、むしろ金目のモノの心配は一切いらないけれども、おおむね喰われて生命を落とすことの失うことの心配の方をこそ、するべきなのであろうか、どうなんだろう、なかなか想像できない便利で快適で安全な社会生活を享受しちゃっていることをアタリマエとして、、、さて、野良ネコはどこで眠るのだろう、安眠をむさぼって熟睡するようなことがあるのだろうか



進化の過程で睡眠は大きく変化した。肥大した脳は、ノンレム睡眠を要求する。睡眠はなぜ快いのか? 眠りの機能とは? 大脳と睡眠、身体と睡眠の関係、睡眠にまつわる病気、睡眠と冬眠の違い、睡眠を司るホルモン、体内時計の働き、短眠者と長眠者の謎、科学的な快眠の秘訣……。最先端の脳科学で迫る睡眠学入門の決定版。最新の知見と新規文献も充実!


≪目次: ≫
学術文庫版まえがき (二〇一二年七月 井上昌次郎)

第一章 眠りとはなにか
人間はなぜ眠るのか/眠るとはなにもしていない状態か/眠りを奪うとどうなるのか/まったく眠らないでいられるのか/睡眠はなぜ快いのか/眠りの浅い、深いとはどういうことか/二種類の睡眠はどう違うのか/二種類の睡眠はどのように発達し、それぞれどのような役割を演じているのか/レム睡眠はどうして生き残ったのか/「眠らせる脳」のしくみはなにか/睡眠研究にどんな意味があるのか/補遺1 睡眠学が扱う対象はなにか/補遺2 睡眠学の進歩を知る

第二章 眠りは人ごとに違うのか
眠る時間や回数に基準があるのか/年齢と眠りの関係はどのようなものか/男の眠りと女の眠りはどう違うのか/「朝型」と「夜型」はどう違うのか/長い眠りと短い眠りはどう違うのか/八時間の睡眠は必要か/短い眠りを何回もとるのは役に立つのか/眠らない人は実在するのか/まったく眠らない動物はいるのか/ヒトの眠りと動物の眠りはどう違うのか/冬眠と睡眠は同じものか/補遺1 こどもの眠りを考える/補遺2 動物の眠りを考える

第三章 どうして眠くなるのか
睡眠はどんな法則に支配されているのか/なぜ毎夜寝るのか/生物時計とはなにか/概日リズムはどんな性質をもっているのか/「概日リズム睡眠障害」とはなにか/季節と眠りはどう関連するのか/睡眠不足はどのように処理されるのか/昼寝や居眠りにはどんな効用があるのか/同じ時間をまとめて眠るのと分散して眠るのでは効果は違うのか/不眠とはなにか/眠れなくなる病気や眠ってばかりいる病気にどんなものがあるのか/不眠を克服するにはどうするか/補遺 睡眠障害の国際分類が改訂されている

第四章 眠っているあいだになにが起こるのか
眠りは本当に必要か/「寝る子は育つ」とはどういうことか/睡眠中にどんなホルモンが分泌されるのか/ストレスと睡眠はどのような関係にあるのか/睡眠物質の解毒作用とはなにか/眠ると元気を回復するのはなぜか/風邪をひくと眠いのはなぜか/免疫機能は睡眠とどう関連するのか/「睡眠時随伴症」とはなにか/睡眠中に身体はどのように休んでいるのか/体温と眠りはどう関連するのか/眠りは記憶や学習にどのようにかかわるのか/夢とはなにか/レム睡眠のときなぜ夢見が多いのか/夢になにか特別な意味があるのか/夢研究にどんな試みがあるか/補遺1 レム睡眠の役割を見直す――胎児脳の始動/補遺2 レム睡眠の役割を見直す――夢の科学

第五章 眠りはコントロールできるのか
眠りの質をどう高めるのか/昼間の眠気にどのように対処するのか/睡眠は生理的にコントロールされるだけなのか/不眠の埋め合わせはできるのか/個人的な入眠儀式で眠りはコントロールできるのか/入浴で眠りはコントロールできるのか/音の効果で眠りはコントロールできるのか/室内環境で眠りはコントロールできるのか/食べ物や飲み物で眠りはコントロールできるのか/枕やふとんで眠りはコントロールできるのか/寝付きをよくさせるにはどうするか/目覚めをすっきりさせるにはどうするか/人の未来の眠りはコントロールできるのか/本書のまとめ/補遺 快眠法が盛んに開発されている

睡眠をもっとくわしく知るための参考書
あとがき (一九九四年九月 井上昌次郎)


※本書の原本は、一九九四年に筑摩書房より刊行されました。講談社学術文庫に収録するにあたり、適宜章末に補遺と文献案内を追加しました。


≪著者: ≫ 井上昌次郎 (いのうえ しょうじろう) 1935年ソウル市生まれ。東京大学大学院生物系研究科博士課程修了。理学博士。東京医科歯科大学教授を経て、同大学名誉教授。元世界睡眠学会連合理事。専門は、脳科学・睡眠学。著書に『眠りを科学する』『眠る秘訣』など多数ある。






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本「精神分析と自閉症 フロイトからヴィトゲンシュタインへ (講談社選書メチエ534)」竹中均5

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精神分析と自閉症 フロイトからヴィトゲンシュタインへ (講談社選書メチエ)
精神分析と自閉症 フロイトからヴィトゲンシュタインへ (講談社選書メチエ534)

○著者: 竹中 均
○出版: 講談社 (2012/9, 単行本 328ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4062585378
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…… 私のすべての関心は、反復という問題のまわりを経巡ってきたのかもしれない。私自身がかつて焼物工場で働かせてもらっていたこととも関わるが、無名の工人たちの営みは、飽くことのない反復である。また、ヴィトゲンシュタインの禁欲的な生き方は反復的であった。「ヴィトゲンシュタインには、哲学や機械に対する猛烈な興味から分かるように、限局された反復的で常同的な、行動や興味や活動のパターンが見られた。……モンクによると、彼はグラフトン通りのビューレイのコーヒー店で毎日まったく同じものを食べた。死の直前、彼はケンブリッジのビーヴァン医師の家で暮らしていたが、毎日同じ食事を要求した」。そしてフロイトにおいて、反復が中心的な問題であったのは言うまでもない。
 反復という平凡な問題を、自閉症の世界を媒介とすることによって、最も広い意味での比較社会学へと結びつけていくこと。それが、本書の先に示された道標の矢印の向きであろうか。(p311)

…… 哲学者とは「普通の人たちには生じないような疑問を提出する」人なのであるが、それができるのは、哲学者に普通の人以上の「洞察力があるから」ではない。それではなくて逆に、「或る意味で洞察力が不足して」いて、普通の人が躓かないような疑問に心を奪われてしまうからなのである。長年の思索によって「彼が到達した地点は、普通の人なら始めから何の問題もなく到着してしまっているような地点だった」。……
 彼は何度も職業を変えたが、このことは家族にとって心配の種であった。彼が研究から離れて小学校教師になろうとした時、姉の一人ヘルミーネは、弟が哲学に関する卓越した能力を持っているのにあえて教師になろうとするのは「木箱を開けるために精密機械を使っているように思える」と苦言を呈した。……
 ヴィトゲンシュタインは病気で亡くなった。この簡潔な伝記事項は、彼の残したメッセージである。早くから自殺念慮を持ち続け、三人の兄を自殺で失った彼は、最後まで自殺をしなかったのである。「死の欲動」は果たして勝利したのであろうか。死の直前に彼が知人に残した言葉は「どんなことが起きても考えることをやめるな」であった。 (pp246-247)

…… すなわち、自分が慣れ親しみ熟知しているもの、「わかりやすいものを手がかりに、自閉症児は世界を認識していく」のだと思われる。 (p157)



永らく精神分析の「躓きの石」であった自閉症。両者の不幸な出会いを、フロイト思想の原点「心理学草案」に戻ることによって解消し、さらにはヴィトゲンシュタインの思考を媒介に、新たな自閉症理論を構築する。


≪目次: ≫
はじめに――ミッシング・ピースを求めて
1. ピースを組み直す/2. フロイトからヴィトゲンシュタインへ至る回り道
第一章 超自我とマゾヒズムと二人のフロイト――一九二〇年代の課題
1. 超自我への道/2. マゾヒズム観の変遷/3. 道徳とマゾヒズム/4. 二人のフロイト/5. フロイトとの別れと再会
第二章 あらかじめ失われた出発点へ帰る――初期フロイトの「心理学草案」
1. 一〇〇年を越えて/2. 刊行されなかった著作/3. 外された梯子?/4. 両義的な評価/5. 快とは何か/6. 周期の謎/7. 変化と絶対量/8. 微分と積分/9. 自由から拘束へ/10. 内包量から外延量へ/11. 最強度の部分の抑圧/12. 二種類の二項対立/13. 同時性による連合/14. 現実判断/15. エディプスの神話/16. 戦争がもたらしたもの/17. 神話から無限へ
第三章 否定の論理・去勢の論理――二項対立と無限
1. 二つの無限/2. 時間の導入と非問題化/3. 無限と社会/4. 去勢とは何か/5. 二つのエディプス
第四章 自閉症を社会学へと開く――部分と全体
1. 自閉症の〈発見〉/2. スペクトラムという考え方/3. 視覚とパズル/4. 見えない社会と安心/5. 構造化とパラドクス/6. 「が」と「を」の違い/7. ごっこ遊びと「ふり遊び」/8. 一階と二階/9. 模倣と完全/10. システムと共感/11. 隣接対と孤独
第五章 スペクトラム化したセカイ――ライトノベルと自閉症
1. 現実感の異なる小説/2. キャラクターたちの系譜/3. 名探偵と社会的錯覚/4. ロボットと異星人/5. 二重写しの世界/6. 「やさしく読める」本のために
第六章 精神分析・隠喩・自閉症――ラカン的視点から
1. 弱い全体的統合/2. 換喩と隠喩/3. 換喩の視点と自閉症療育/4. 精神分析と自閉症/5. 否定性による隠喩/6. 代替的隠喩の可能性
第七章 ヴィトゲンシュタインと嵐の中の歩行者――無意味と無価値
1. 名探偵と伝記作家/2. 嘘と秘密/3. 誤解と無意味/4. 無限後退と括弧/5. 二重の二項対立/6. 内包と外延・再考/7. 像と名/8. この部屋には河馬はいない/9. 実験の可能性/10. 意味と方向/11. 語ることと示すこと/12. 内包的側面はあるか?/13. 捨てなかった考え/14. 以下同様の困難/15. 言語ゲームと無意味の抑圧/16. 前期から後期へ、そして逆方向へ
第八章 黄昏の風景から――私にとっての自閉症
1. 情景と芝居/2. 学歴という視点/3. カテゴリーとスペクトラム/4. 水先案内人として/5. 境界線上のバトル
おわりに――深夜の断想
1. 一義性と反復/2. 火星の比較社会学者/3. 謝辞

引用文献
初出一覧


≪著者: ≫ 竹中 均 (たけなか・ひとし) 1958年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、大阪大学大学院人間科学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学。早稲田大学文学学術院教授。博士(人間科学)。専攻は比較社会学、理論社会学。主な著書に『自閉症の社会学』(世界思想社)、『精神分析と社会学』(明石書店)がある。


ジークムント・フロイト 『自我論集  Gesammelte Werke, 1940 』(竹田青嗣 編、中山元 訳、ちくま学芸文庫、1996年) '08/11/20
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
河野哲也 『意識は実在しない 心・知覚・自由』(講談社選書メチエ、2011年) '12/11/08/04
永井均 『ウィトゲンシュタイン入門』(ちくま新書、1995年) '09/04/30
野矢茂樹 『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』(ちくま学芸文庫、2006年) '10/01/22
ウィトゲンシュタイン 『論理哲学論考  Tractatus Logico-Philosophicus, 1921 』(野矢茂樹 訳、岩波文庫、2003年) '10/01/31





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本「心の病 回復への道 (岩波新書1373)」野中猛5

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心の病 回復への道 (岩波新書)
心の病 回復への道 (岩波新書1373)

○著者: 野中 猛
○出版: 岩波書店 (2012/6, 新書 240ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4004313731
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ヒトは独りでは生きてゆけない、ゼッタイテキに他人に社会に依存して生きている、であってしかし、、、
ジッサイ、生きてゆくのはカンタンなことではない、よ、なぁ、ホントに、、、フツーにヒトの社会生活のことごとくにストレスは少なくなく、小さくないストレスにさまざま変調をきたさないともかぎられない、およそ容易に、病む、だろう、誰よりぼくじしんにその自覚は、ある、そう考えるには予防もたしかに必要な戦略であり、なにより病むことを、むしろ特別視することなく、だから、リカバリー(回復)への、道


職場で学校で、大きな問題となっている心の病。なぜ人は心を病むのか? どのような対処が適切で、回復には何が必要なのか? チームケアに取り組む精神科医が、身近な具体例とともに、精神障害者のおかれた歴史、精神医学の最新知見や、日本・世界の新たな潮流を紹介する。ハウツーにとどまらず、心にしっかり効く一冊。


≪目次: ≫
はじめに
四人に一人/予防の時代/「心の病」とは/「回復」とは/本書のねらい

第1章 心の健康の危機――21世紀の課題としての精神疾患
1 身近で深刻な精神疾患
同級生のA君と私/Bさんの回り道/病気について知る/WHOレポート/疾病による負担/自殺率の高さ/自殺実態一〇〇〇人調査/この邦に生まれたるの不幸/立ち遅れる政策
2 「障害」とは? 「病名」とは?――言葉をめぐって
Bさんの回復過程/「障害」について/「精神障害」という言葉/国際疾病分類/どこからが「病気」か/精神保健現場での混乱/あいまいな病名/病名とのつきあい方
3 すべての人にとっての精神保健
精神保健という言葉/慢性疾患の時代/「健康」の概念/精神保健の系譜/精神保健の対象

第2章 対策はどう変わってきたか――小さな精神病院の実践から
1 駆け出しの精神科医
実家の座敷牢相馬事件呉秀三の調査/身近な精神病者/変わった研修/多彩なスタッフ/慢性病棟にて/ロボトミー/自分が心身症を発症
2 精神病院を改革する
「いたこ」や「ごみそ」/病院改革/平均在院日数/収容政策/退院支援
3 法律がなくとも――地域支援活動の挑戦者たち
保健師の力/群馬の「生活臨床」/共同作業所運動/黎明期の地域生活支援活動/やどかりの里/地域とのつきあい/公設リハビリテーションセンター/世代による視点の違い

第3章 もしも精神疾患を発症したら――相談窓口と治療法
1 心のサインをとらえる
昇進した商社マンの憂うつ/身体症状/行動上の変化/主観的な体験/悩みを相談する
2 心の病のメカニズム
脆弱性−ストレス−対処モデル/病気の意義
3 心の病の相談窓口
Eさんへのアドバイス/診療科目の選び方/診療報酬制度/精神保健相談/窓口へのアクセス改善と啓発活動/緊急の場合/精神科救急
4 心の病とのつきあい
再発への対処/認知行動療法/休職から職場復帰へ/アルコール症/断酒新生/サイコセラピー/精神分析療法と私/全体的な存在

第4章 生活を取り戻す――リハビリテーションの現在
1 呼び名は何か?
患者か利用者か/コンシューマー/自分の名前
2 障害の構造
障害は複数の要因で成り立つ/国際生活機能分類/障害の規定/「健康条件」の悪化/「心身機能と構造」の制限/「活動」の制限/「参加」の制限/内なる偏見を超えて
3 法律の整備
宇都宮病院事件/精神保健法の改正/改正の積み重ね
4 地域精神保健の実践――埼玉県での実践から
総合的な精神保健活動/一次予防/二次予防/処遇困難事例/三次予防
5 具体的なリハビリテーション活動
デイケア/デイケアの意義と「限界」/宿泊型自立訓練/アパートへ/働きたい/職業リハビリテーション/援助つき就労/新たな就労支援/家族の苦労/家族どうしのつながり/ケースマネジメント/ケースマネジャーの役割/地域生活支援の定着

第5章 世界では、いま――精神疾患はどうとらえられているか
1 世界放浪から学んだこと
精神保健見学ツアー/発展途上国から学ぶ/統合失調症の国際的な疫学調査
2 アメリカ合衆国の先進的技術
セルフヘルプグループ活動/一人ぼっちではない(We are not alone: WANA)/社会生活の技能/社会生活技能訓練の実際/「成人役割」に対する支援/効果実績の積み重ね/ACT(Assertive Community Treatment)/「ザ・ビレッジ」という方法/ケン・スティールの物語
3 イギリスの医療福祉制度
大学の教員になる/学び直し/イギリスへの留学/ケアマネジメントのシステム/日本の制度は細切れ/直接支払い制度/Mさんへの支援事例/それぞれの文化に応じて

第6章 これからの精神保健――真のリカバリーのために
1 リカバリーということ
新しい生き方/べてるの家/リカバリー(回復)が意味するもの/不便だが不幸ではない/社会の仕組みとの闘い/政策に採用されたリカバリー/専門職側の問題/リカバリーの過程
2 精神障害に対する理解
これまでの精神医学(サイキアトリ)/病名の告知/見方は変わってきた/名称変更/「普通の人」どうし/偏見と差別/偏見の実態/学校教育に対する期待/教員とメンタルヘルス
3 力をあわせる
チームワークの必要性/変わる流れ/サービスをまとめる/ある一家の危機/チームワークの技術/チームワークに必要なもの/パートナーシップ/当事者と専門職の合同会議/当事者による支援/歩みつづける

あとがき (二〇一二年四月  野中 猛)
主な引用文献


≪著者: ≫ 野中 猛 (のなか・たけし) 1951年栃木県に生まれる。1976年弘前大学医学部卒業。藤代健生病院、代々木病院などに精神科医として勤務。1988年より埼玉県立精神保健総合センターにて地域精神保健にかかわる。2001年からは日本福祉大学教授。日本福祉大学研究フェロー、日本精神障害者リハビリテーション学会会長。著書、『悩む心の処方箋』(連合通信社)、『図説 ケアマネジメント』(中央法規出版)、『図説 精神障害リハビリテーション』(中央法規出版)、『ケア会議で学ぶ精神保健ケアマネジメント』(中央法規出版)、『精神障害リハビリテーション論』(岩崎学術出版社)ほか共著、訳書多数。






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本「「ひとりではいられない」症候群 愛と孤独と依存症をめぐるエッセイ (講談社選書メチエ526)」カトリーヌ・オディベール、平野暁人 訳5

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「ひとりではいられない」症候群 愛と孤独と依存症をめぐるエッセイ (講談社選書メチエ)
「ひとりではいられない」症候群 愛と孤独と依存症をめぐるエッセイ  Catherine Audibert: “L'incapacité d'être seul: Essai sur l'amour, la solitude et les addictions”, Payot, 2008 (講談社選書メチエ526)

○著者: カトリーヌ・オディベール、平野暁人 訳
○出版: 講談社 (2012/5, 単行本 272ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4062585293
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孤独
ひとり

seul(ひとりきり)
「S」 solitarie(隠者)
「E」 esseulé (孤立した)
「U」 unipue (唯一の)
「L」 libre (自由)
 ――ミシェル・アヌン『私たちの孤独』


酒・タバコ・ドラッグ。携帯・ネット・ゲーム、そして、セックス――絶対的な孤独感から自分を守るために、あらゆるものへの依存を余儀なくされる現代人の病理を豊富な臨床事例から解読し、その処方箋を提示する。


≪目次: ≫
まえがき

第一章 「ひとりではいられない」症候群
はじまりの孤独/孤独を感じるって病的なこと?/臨床の現場にみる「ひといではいられない」症候群/現代文明における生きづらさ/「addiction(依存症)」の語源をめぐって/ウィニコットと「ひとりでいられる能力」/全能感はなくてはならない幻想/「ひとりでいられる能力」に先立つ「余白」――孤独の領域/自己を満たして余白をつくる

第二章 孤独のトラウマ
心に打ち込まれる「孤独」という楔/心の苦しみ/身体に刻み込まれた苦しみ/孤独感によってぶり返す苦しみ/不在の陰にあるもの、孤独

第三章 「ひとりではいられない症候群」の臨床現場
自己が消滅するという不安/身体現象−身体言語に訴え出る症状たち/別離と再会/孤独への恐れ

第四章 依存関係――愛が薬から毒へと変わるとき
薬物なき依存症/愛と依存関係/完全体としての私/依存と依存関係/理想的な存在を信じたいという欲求/誰かにそばにいてほしい/「愛」が毒になるとき/ひとりでいられること、愛せること――依存関係から分かち合う愛へ

第五章 依存症――孤独感を晴らしてくれるモノ
依存症を理解するきっかけとなった、臨床現場での出会い/性行為依存症/情念、または愛の絶頂期依存症/警戒過剰――まなざしへの依存/ヒポコンドリー(心気症)と「身体器官」への依存/精神のヒポコンドリーと、思考・思い出への依存/退避としての孤独と自閉症のパラダイム――孤独への依存/依存的な創作から創造性へ

おわりに

「ひとり−ぼっち」の彼岸――訳者あとがきに代えて (二〇一二年四月八日 平野暁人)


参考文献


≪著者: ≫ カトリーヌ・オディベール (Catherine Audibert) 心理学者、精神分析家。パリ第七大学で教鞭を執る。「孤独感」「依存症」「ステップ・ファミリーに見られる心理問題」といった、通信手段の発達や新しい家族形態の出現などによって変容する現代社会のひずみにはまりこんでしまった人々の閉塞した心理に関する著作で「最も注目される専門家」の一人。フランスを代表するメディアで頻繁に提言を行っている。主な著作に『継母のコンプレックス』『思春期の入れ子構造』(ともにPAYOT)がある。

[訳者: ] 平野暁人 (ひらの・あきひと) 1977年生まれ。明治大学大学院仏文学専攻博士課程前期課程修了。翻訳家。フランス語通訳。
 





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本「緩和医療と心の治癒力」黒丸尊治5

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緩和医療と心の治癒力
緩和医療と心の治癒力

○著者: 黒丸尊治(彦根市立病院緩和ケア科部長)
○出版: 築地書館 (2011/5, 単行本 264ページ)
○価格: 2,100円
○ISBN: 978-4806714224
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どうなんだろう、たとえば、なんだか調子がすぐれないような状態がつづいて自覚して、すこし早い時間に寝てみたりお風呂にゆっくりつかってみたり美味しい食事を摂ってみたりして快復をこころみて、それでもどうにも「なんかヘンなんだよなぁ」などと、これまでには未経験の不調が持続したとして、きっと考えないものでもないだろう「死ぬのかなぁ…」
いま41歳のぼくは、いまの冷静な状況であるならば、いろいろ考えがないものでないのだが、さてはたしてジッサイにその場面に遭遇したとして、冷静な対応を採用できるかと想像するには、きっと取り乱すであろう、混乱して、なにを仕出かすか、まぁ冷静な判断力を要求されても「ムリです!」だろうなぁ
死ぬことは、こわくないと言ったらウソになる、ヒトがいつか(最長でも120年も生きながらえたら)死ぬといったようなことは、そう、頭では分かっていないわけじゃない、じゃぁ、なにをそんなに生きながらえたいのか、ぼくには未練が執着がないものでもないけれど、じゃぁはたして「あるのか?!」と問われるには、どうにも回答に窮する、といったレヴェルなんだよなぁ、ジッサイのところ、ぼくはまだまだ考えが明らかに足りていないみたいだなぁ



医療者目線からは見えないが、患者目線からは見えてくる安心と希望に満ちた緩和ケア
「患者さんの思いを大切にする」という視点を重視して、患者を身体的・精神的・社会的に支える、総合的な緩和医療代替医療などを通じて希望と喜びをもたらし、心の治癒力をひき出す緩和医療の提唱と、その取り組みを紹介する。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 緩和ケアでのかかわり    死んでもいいんです……(西洋医学に不信を抱く患者さん/二つの思いの交錯/人とのつながりが安心を生む/一番の希望を叶える/最後の穏やかな時間/医者と患者さんとの信頼関係)/痛くなんかありません!(極端なプラス思考/薬を嫌う/信念を貫き通す)
第二章 緩和ケアへの素朴な疑問    緩和ケアで治療的かかわりをしてはいけないのでしょうか?(治療的かかわりが心のケアになる)/代替療法にすがるのはいけないのでしょうか?/末期がんの患者さんはもうよくならないのでしょうか?/死から目を背けようとしてはいけないのですか?/痛みを我慢してはいけないのでしょうか?(患者さんに医療者の常識を押しつけない/バランスが重要)/患者さんにアドバイスをしてはいけないのでしょうか?
第三章 「安らぎ」を求めて    まずは身体的苦痛を和らげる(苦痛を和らげる手段はたくさんある/薬以外の苦痛の緩和方法)/真実を伝えるとき、伝えないとき(真実を伝えること/静かに見守る場合/人の命の長さはわからない/希望を持つことで、不安や恐怖に対処する)/リラックス系代替療法を積極的に利用する(ボランティアでセラピーを行う/病院にアロマサロン、オープン!/アロマセラピー/リフレクソロジー/マッサージ/ヒーリング・タッチ/カラーセラピー/音楽療法/アニマルセラピー/レインボー療法/サイモントン療法/傾聴ボランティア/フィーリングアーツ/アロマセラピーを行うシステムを作る)
第四章 一人ひとりの思いに寄り添う    心地よさをめぐるそれぞれの思い(在宅と入院の狭間で/病気ではあっても「病人」ではない)/スピリチュアルケアの新たなる可能性を求めて(本当に苦悩の意味に気づけるのか?/現実を受け入れることの難しさ/必ずしも死と向き合う必要はない/治療的代替療法もスピリチュアルケアになる/死の話で心にゆとりができた/ペチャクチャ療法/スピリチュアルケアの方法は多種多様/苦悩の意味などわからない/まずは苦痛を軽減させること)
第五章 「希望」を求めて    緩和ケアにも希望が必要(明るい緩和ケア/希望のある緩和ケアを目指す)/データから見るがん患者さんの希望(日本人はどのような死を望ましく思っているか)/患者目線と医療者目線(医療者と患者さんとの認識のずれ/患者の視点で見えてくるもの/患者さんの気持ちに寄り添う/患者さんが納得できる提案/同じ土俵に立つ)/「あきらめたくない」という思いも大切にする(心のケアとしての代替療法/あきらめたくないという気持ちに応える/患者さんが希望を抱ける緩和ケアを/寿命の長さではなく、質を重んじる)/治療的代替療法の数々(多くの代替療法/丸山ワクチンホメオパシー/免疫細胞療法/高濃度ビタミンC点滴療法)
第六章 心の治癒力を考える    代替療法は効くのか?(プラシーボ反応という謎/プラシーボとの比較によって効果を測る/科学的根拠がなくても効果は否定できない)/プラシーボ反応と心の治癒力(心の状態がよくなればプラシーボ反応は起こる/通常の薬や手術もプラシーボ反応を引き起こす/手術が心の治療力のスイッチを押す)/がんの自然寛解(自然治癒、自然退縮)(心の治癒力、体の治癒力/初孫誕生の喜びが、がんを消すのに貢献?/開き直る心が自然寛解へとつながった?/がんの自然寛解には何かのきっかけが必要/がんの自然寛解を経験した人の共通点/心の治癒力を最大限に高めた例/がんを消し去る原動力とは?/私が見た緩和ケアでのケース/腫瘍マーカーが下がった三人に共通するもの/「お姉ちゃん療法」と「イケメン療法」/自然寛解を拡大解釈すると/ほんのひと言が、心の治癒力のスイッチを入れる/人とのつながりと支えがエネルギーになる)

あとがき
参考図書・文献


≪著者: ≫ 黒丸尊治 (くろまる・たかはる) 1959年、東京都生まれ。87年信州大学医学部卒。徳洲会野崎病院にて、内科、外科、産婦人科、小児科の研修をした後、90年4月より関西医科大学心療内科に入局。九州大学心療内科、洛和会音羽病院心療内科を経て、2002年11月より彦根市立病院緩和ケア科部長となり現在に至る。「希望」が持てる緩和医療をモットーに日々の臨床に取り組む一方、一般のがん患者を対象とした「がんストレス外来」も行っている。また、心の治癒力をうまく引きだすコミュニケーション法の啓蒙、普及にも精力的に取り組んでおり、現在、東京および京都で定期的にホリスティックコミュニケーション実践セミナー(http://holicommu.web.fc2.com/)も開催している。日本心身医学会専門医、同評議員、日本心療内科学会評議員、日本死の臨床研究会世話人、日本ホリスティック医学協会常任理事、同関西支部長、日本統合医療学会CAM部門評議員。著書に『心の治癒力をうまく引きだす』『がんばらず、あきらめない、がんの緩和医療』(以上築地書館)、共著に『ホリスティック医学』(東京堂出版)、『高齢者のこころのケア』(金剛出版)、共訳書に『心理療法・その基礎なるもの』(金剛出版)、『がんの総合医療』(メディカル・サイエンス・インターナショナル)、『ラジオ深夜便・CDセレクション〜心の治癒力をうまく引きだしたい』(NHKサービスセンター)などがある。
著者ブログ『心の治癒力への旅』(http://holicommu.blog84.fc2.com/)新刊本『緩和医療と心の治癒力』ページ(http://holicommu.blog84.fc2.com/blog-entry-42.html)






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本「ヒトはどうして老いるのか 老化・寿命の科学 (ちくま新書381)」田沼靖一5

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ヒトはどうして老いるのか―老化・寿命の科学 (ちくま新書)
ヒトはどうして老いるのか 老化・寿命の科学 (ちくま新書)

○著者: 田沼靖一
○出版: 筑摩書房 (2002/12, 新書 203ページ)
○価格: 735円
○ISBN: 978-4480059819
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そう、「死」について、ぼくはたぶんみずから記憶しているかぎり幼少のころから気になって不安で意識しないものでもなかったことから(つよい関心があった)、それは今でもあまり変わることがないのだけれども、いわゆる初老(よそ、40歳超)といわれるような年齢になって、それなりによくもわるくも人生のさまざまな経験をへて、ジッサイに老いというのか機能低下であり不調みたいなものを我が身に覚えて、それはまた、限界というのか、無限の可能性を否定するものではないまでも、どうなんだろう、なにごとにも限りがあって、能力というのか、有限性、、、生きるってカンタンなことではなくってケッコウ大変、まぁなんとなくもダラダラと生きちゃうぶんにはそれなりになんとかなるのかもしれないけれど(ぼくじしんもそうやってこれまで生きてきた)、ちゃんと生きようと思うと、なにをして「ちゃんと」と言いえるかといったようなモンダイがジッサイにはあるんだけれども、なかなかなにをどうして



ほとんどの生き物は、必ず死ぬ。生命進化三八億年の歴史のなかで、なぜ生命は死を獲得したのだろうか。ヒトはまた、死とともに長い「老い」の時間を授けられた。宿命ともいえるこの時間を、どのように生きたらよいのだろう。本書では、老化と寿命の生物学による最新の知見から「老い」と「死」をとらえ直し、急速に進む高齢社会を、いかにして健康に、自在に生き抜いていくか、サクセスフル・エイジングのヒントを考える。


≪目次: ≫
はじめに
第1章 「不老不死」の夢    1 可老可死とクローン/2 高齢社会/3 老化の過程/4 生命の寿命/5 寿命と老化/6 最大寿命とエネルギー消費
第2章 「老化」はなぜ起こるのか    1 個体の老化/2 老化学説/3 細胞の老化/4 細胞老化と神経疾患/5 細胞老化とテロメア/6 老化遺伝子
第3章 「」はなぜあるのか    1 加齢と個体の死/2 死の起源/3 二つの細胞死/4 アポトーシスとアポビオーシス/5 性と死/6 死のある意味
第4章 「寿命」はいかに決まるのか    1 個体の寿命と細胞死/2 二つの細胞寿命/3 寿命遺伝子/4 環境と寿命遺伝子/5 不老長寿の秘訣
第5章 「老い」の意味を問う    1 抗加齢医学/2 生命とアイデンティティ/3 人間にとっての老い/4 老いの自由/5 サクセスフル・エイジングと結晶性知能/6 老いと精神
あとがき (二〇〇二年八月 八王子自宅にて 田沼靖一)
参考文献
事項索引


≪著者: ≫ 田沼靖一 (たぬま・せいいち) 1952年山梨県生まれ。東京大学大学院薬学研究科博士課程修了。米国国立衛生研究所(NIH)研究員等を経て、東京理科大学薬学部教授。専門は生化学。細胞の生と死を決定する分子メカニズムを、アポトーシスの視点から研究している。主な著書に『アポトーシス――細胞の生と死』(東大出版会)、『アポトーシスとは何か』(講談社現代新書)、『遺伝子の夢――死の意味を問う生物学』(NHKブックス)、『死の起源 遺伝子からの問いかけ』(朝日選書)など多数。

田沼靖一 『ヒトはどうして死ぬのか 死の遺伝子の謎』(幻冬舎新書、2010年) '11/05/08





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本「ガストロノミ 美食のための知識と知恵  Jean Vitaux; “La gastronomie”, P.U.F, Paris, 2007. (文庫クセジュQ921)」ジャン・ヴィトー、佐原秋生 訳5

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ガストロノミ―美食のための知識と知恵 (文庫クセジュ)
ガストロノミ 美食のための知識と知恵  Jean Vitaux; “La gastronomie (Collection Que sais-je? no3788)”, Presses Universitaires de France, Paris, 2007. (文庫クセジュQ921)

○著者: ジャン・ヴィトー、佐原秋生 訳
○出版: 白水社 (2008/2, 単行本 155ページ)
○価格: 1,103円
○ISBN: 978-4560509210
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いわゆる「ハレとケ」みたいなことを、非日常と日常と。ぼくだって旨い美味な料理は好きだけど、毎日毎食じゃなくて構わない、むしろときどき、ホントにたま〜に、ひとりじゃなくて何人かで、そう、非日常的な場面として。日常ならざる非日常。ところで、口内炎が(ずいぶん日常的で現実的な話になるが)、すこしまえから舌ベロに大きくボチッとできてなかなか治らない(まぁきながにつきあいましょ♪)。これまたニチジョウテキに、ストレス耐性に劣ることから食生活にも注意を要することは、ずいぶん前からのこと。メンドクサガリ屋のぼくは、フツーに毎日同じ食事でも構わない、どちらかと言えば、なにを食べようかと思い悩むことの方を煩わしく思う、日々の日常の食事はキホン腹が満たされればいい、さすがに不味いのは避けたいけれど、といったレヴェルで、、、ついつい習慣的にスーパーのコロッケ揚げモノ類を摂取しつづけてしまっていて、意識しないと無意識のうちに足が向いて手が伸びるようになっちゃっていて、、、ナンノコトヤラ♪



旨いものを楽しむ技法――ガストロノミは、最高の食材、ベストな調理法、飲物とのマッチングを追求することである。本書は、ガストロノミの歴史と食材や調理法を具体的に紹介するとともに、料理と結びついた文化の諸相や、宗教・医学・政治に及ぼした影響を解説する。本物のガストロノームのための手引書。
ブリヤ=サヴァランからジョエル・ロビュションまで


≪目次: ≫
はじめに
第一章 ガストロノミと食物摂取との違い    I 「ガストロノミ」という語の起源/II 味覚とは何か?/III ガストロノームの生理学/IV ガストロノミックな料理はどのようにしてできる?
第二章 食材    1 食材の質/II 肉/III 魚/IV 家禽/V 卵/VI ジビエ〔野禽獣〕/VII 野菜/VIII 茸/IX チーズ/X デザートとパティスリー〔ケーキ類〕/XI パンと穀類/XII ソース/XIII 香辛料/XIV 調味料とハーブ/XV オイルとバター/XVI 飲み物とワイン/XVII 料理とワインの相性
第三章 食卓    I 会食者/II しつらいとテーブルウェア/III 献立/IV ガストロノミの道具――火を通す方法/V ガストロノミの場
第四章 社会学とガストロノミ    I ガストロノミ用語/II 宗教とガストロノミ/III 医学とガストロノミ/IV 政治とガストロノミ
第五章 ガストロノミ学    I ガストロノミの書物/II ガストロノミのガイドブック/III ガストロノミの団体/IV 美術、文学とガストロノミ
おわりに

訳者あとがき (二〇〇八年一月 東京、代々木にて 佐原秋生)
参考文献


[訳者] 佐原秋生 (さわら・しゅうせい) 1946年生。1969年早稲田大学政経学部卒。料理評論家、名古屋外国語大学教授。主要著書『フランスレストラン紀行』(白水社)、『現代フランスのシェフたち』(柴田書店)、『グルメ中級文法』(文芸春秋)。






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本「骨から見た日本人 古病理学が語る歴史  (講談社学術文庫1978)」鈴木隆雄5

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骨から見た日本人 古病理学が語る歴史 (講談社学術文庫)
骨から見た日本人 古病理学が語る歴史 (講談社学術文庫1978)

○著者: 鈴木隆雄
○出版: 講談社 (2010/1, 文庫 296ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4062919784
おすすめ度: 5.0
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たしか、去年のいまごろも(そして今年もその気配が傾向が)、夏の暑さも和らいで、そう、気温が低下して汗をかかなくなって、それまで暑い暑い夏のあいだずっとずっと大量に発汗して活発な代謝がなされていた、水分を大量に摂取して大量の汗として放出し排出しつづけてきた、ぼくのカラダが器官が、夏ヴァージョンから秋冬春ヴァージョンの低活動(代謝)モードへと変移しつつ、「あれれ、なんかヘンだぞ、変わらなくちゃ!!?」と慌てているのかな、突然?!のことに取り乱してみたりなんかして(ぼくはカンタンに取り乱してしまう、とっさの反応が緊急対応がイッパンテキに苦手だ)、ときおりきゅうに暑くなって汗をかいてみたり、頻繁に尿意をもよおしたり、とくに変調をきたしていると言うほどの異変ではないのだけれど、おやおやなんだかこれまでとちょっと違う、とまどい、チョットした違和感、いわゆる季節の変わり目、環境の変化に順応するべく変移の過程、変化に反応して対応して機能している、正常?!な適正なカラダのはたらきのあらわれ、なんだろうなぁ♪
ぼくは、よそ(40歳)にして加齢であり老化を、ダラダラと下り坂をくだっているような、間違いなく上方には向かっていないことを、ハッキリと意識している。意識して自覚して、そう、身体機能のピークはとっくの昔?!に過ぎ去って久しいのであって、体力勝負は若いときの特権であり、体力にモノを言わせるような仕事は若い人に任せておけばいい、むしろ若い人に任せなければならない、年寄りの出る幕ではない、だろう、などと。
まさに昨日の朝のこと、大垂水峠の短くない上り坂をクロスバイクを駆っているぼくはアゴがあがって息を切らしてひぃ〜ふぅ〜言いながらクルクルと(ずいぶん遅いスピードながらなんとか)まわしてまわしつづけていた、そんなぼくの横をあっけなく追い越していくロードバイクの集団に追随する気力もなく、体力の衰えをヒシヒシと感じながら。そう、月に一度のトレーニングとしてみずからに課している約88kmの峠越え周回ルートはおよそ3時間半から4時間弱の行程で、その間はひたすらにクルクルまわしつづける、ぼくがまわしつづけなかったら、前には進まない、ゴールに自室に辿り着かない、電車みたいに座っているうちになにもしなくても(賃金を支払って)本を読んでいるうちに時間がきて目的地に着く(受動的な)ものでもない、みずからが主体として能動的に行動しなければならない、アタリマエのことながら。走っていて、なんだかすこし重たいような気がするのは、さいきん自転車屋(神金自転車商会)さんのメンテナンスを怠っているからアブラが足りていないからなのか、出発前にタイヤの空気圧とチェーンのアブラはセルフチェックした、いやいや自転車のせいにはするまい、このところ運動不足だからだろう、まぁ仕方がない、呑気に走りまわって遊んでばかりもいられない、いまはなによりもベンキョウを優先したい、そして体力維持するために定期的に走る駆る、槍(方法や手段)は一本槍ではなく幾層も重層的に織り重ねて束ねてリスクヘッジをも兼ねて、なにがあるか分からない、なにも起こらないかもしてないけれど、なにが起こっても不思議はない、どんな可能性も否定はできない、想像しよう想定しよう対策を講じよう、すでにぼくは若くない無茶が許される年齢ではない、慌てるな、焦るな、ぼくのぼく自身との対話、とめもなく延々と考えながら休むことなくぼくがぼくとしての主体として行動しつづける三時間半以上の時間はチョ〜濃厚♪、(AM6:40〜10:02、3時間42分、Tm 3:37'51, Dst 87.96km, Av 24.2km/h, Mx 63.0km/h, Odo 3428.6km)
ところで、ぼくのポンプとしての心臓はどちらかといえば低動力(静音)タイプ、低血圧




骨は情報の宝庫である。古病理学は古人骨を研究対象とし、現代の医学で診断し、その個体の病気の経過と症状を明らかにする。骨にあらわれたヒト化の道のり、縄文人の戦闘傷痕と障害者介護、弥生時代以降の結核流行、江戸時代に猖獗をきわめた梅毒と殿様のガン……。発掘された人骨を丹念に調べあげ、過去の社会構造と各時代の与件とを明らかにする。


≪目次: ≫
プロローグ 古病理学からみえる世界    医学史的アプローチの限界/古病理学からのアプローチ/当時の社会構造を明らかに/先達からのメッセージ
第一章 化石にあらわれた病気――人類進化の世界    1 最初に花を愛でし人びと――ネアンデルタール人の病気(自然のなりゆき/はじめての人類化石/ほこりにまみれた化石/クル病の大流行――当時のヨーロッパ/脊椎の老化とネアンデルタール人)/2 ピテカントロプスの生命力(神を冒涜する思想/直立したヒト――ピテカントロプスの発見/不思議な現象/ピテカントロプスの生命力)/3 ヒト化への道のり――最古の人類・ルーシーの骨は語る(ビートルズの曲にちなんで/ルーシーは二足で歩いていたか/ヒトとチンパンジーの違い/若いルーシーの病気/背中への負担――サルからヒトへ)
第二章 強く生きる――よみがえる縄文の世界1    1 過酷な狩猟採集活動(寄生虫は語る/なぜトイレにベニバナが……/古代の骨折/時代とともに変る骨折/骨が語る生活の厳しさ/上肢の骨折/大きな機能障害/関東の大貝塚からの例/副木をあてたケース/岩場からの転落か)/2 戦いはいつはじまったか――「牧歌的社会」をくつがえす(戦いの記録/弥生戦争起源論の根拠/戦うための道具/矢を打ちこまれて即死/即死例/石斧による打撃/棍棒や矢を防いで/高い前腕の骨折頻度/そして弥生・古墳へ)
第三章 福祉と介護――よみがえる縄文の世界2    1 障害と向き合う――縄文人の介護社会(人骨にあらわれる先天異常/正常と異常のはざま/先天異常の割合/脊椎に披裂が生じた場合/頭蓋に特有な変形/ハイリスクな縄文期の出産/マジカルな意味をこめた埋葬/後天的障害/古代エジプトでのポリオ/華奢な骨)/2 ガン患者第一号――人骨にあらわれた日本最古のガン症例(死亡原因の一位/過去のガンの出現率/ガンとは何か/良性腫瘍と悪性腫瘍/貴重な症例/一〇代を侵す骨肉腫/先史ハワイアンの少女/一五歳が寿命/変わらない実態/第二例目は古墳時代から)/3 ストレスは語る――古代の人びとを検診する(ストレス・マーカー/小児期の栄養不良がまねく病変――眼窩篩/縄文の三五歳は江戸の四五歳/環境の影響を受ける――脊椎分離症の頻度/関節の老化/疼き、発赤し、腫れる――骨の炎症/遺跡間の出現パターン/ストレス・マーカーの矛盾/古病理学的逆説)
第四章 日本人誕生――結核は何をもたらしたか    1 骨に残された結核(すりきれたように痩せ細る病気/二二〇〇年前の中国の古墳から/最古の結核の記述/コッホの条件――病原体決定の原理/咳やくしゃみが原因/結核の発病/肺外結核――特に骨の結核/強度の変形――脊椎カリエス/栄養状態が重要/環境も重要な原因/都市ほど高い発生率/女工哀史/未開社会における結核)/2 結核が在来人を襲う(エジプトのミイラにもあった脊椎カリエス/東国経営の拠点から出土/縄文的特徴を残した古墳人から結核が/縄文期に結核は存在していない/狩猟から農耕への転換は何をもたらしたか/ウシ型菌と接触の増加/一〇〇〇年で一〇〇万人以上の渡来人/結核の処女地――北海道と沖縄/結核をもたらす十分な条件/縄文人がダメージを受ける/一七億人が感染)
第五章 刀と病と極楽と――鎌倉の世界    頭蓋のみの骨/骨と書/「天刑の病」観の背景/アレキサンダー大王がもちかえった病気/出現率は一五%程度/病者救済――忍性の人生/極楽寺の茶
第六章 江戸を生きる――命長ければ病多し    1 江戸の徒花・梅毒(性病にたいするおおらかさ/梅毒最古の記述/文明化は梅毒化/梅毒はコロンブスが持ちかえったか/ローマ・ギリシャか、それともアフリカからか/より強力な梅毒へ/中枢神経までも侵す/骨梅毒は頭蓋全体におよぶ/梅毒は室町時代から/江戸時代の影/「京の人半ば唐瘡なり」/娼婦の八割が梅毒/大キニ腐爛シテ骨ヲアラハス/想像を超える流行/名もなき庶民の悲惨さ)/2 命長ければ病多し(切られた方はたまらない/門前市をなしたガン治療/顔面を変えた腫瘍/伊達藩主のガン)
エピローグ 現代人の骨の老化と死への想い    ジャパニーズ・パラドックス/畳での生活の意義/「死を想え(Memento Mori)」/今日の特権

あとがき (一九九八年九月 鈴木隆雄)
学術文庫版あとがき (二〇〇九年一〇月 鈴木隆雄)
参考文献
付録 骨からの情報を読む    1 骨にかんする基礎知識(1 身体の位置と方向/2 骨の数と形/3 骨の組織学/4 骨の成長と老化)/2 人骨からの情報(1 個体識別/2 主な古人骨病変について)


※本書の原本は、一九九八年小社より刊行されました。


≪著者: ≫ 鈴木隆雄 (すずき・たかお) 1951年生まれ。札幌医科大学卒業、東京大学大学院博士課程修了。東京都老人総合研究所副所長を経て、現在、国立長寿医療センター研究所長。主な著書に、『日本人のからだ――健康・身体データ集』『骨が語る――スケルトン探偵の報告書』『骨の事典』(共著)などがある。


福田史夫 『頭骨コレクション 骨が語る動物の暮らし』(築地書館、2010年) '10/09/24





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本「精神分析入門 '07 (放送大学教材)」牛島定信5

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精神分析入門
精神分析入門 '07 (放送大学教材)

○著者: 牛島定信 編著、上別府圭子/生地新/平島奈津子/奥寺崇 著
○出版: 放送大学教育振興会 (2007/3, 単行本 228ページ)
○価格: 2,415円
○ISBN: 978-4595307089
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ガッコウ(放送大学)の第2学期がはじまるのは10月1日からで、ぼくが選択して履修する科目の教材(テキスト)が届くのは、だからもうすこしさきのこと(9月下旬から10月初旬ころ)で、さらにさきの単位認定試験(効果測定)は来年の1月のこと(約4カ月半のち)だから、タップリある時間を有効に活用しよう、気分が乗っている?!ときに、できるときにできるかぎりのことを惜しむことなくそそぎこもう♪、とばかりに、興味があるもの(科目)を、ピックアップして優先順位をつけて、自習、学習センターに所蔵してある視聴覚教材(テキストとDVD、CD)を、足繁く通ってフル活用。
じつは、学習方法として、すでに終了した第1学期(今年4月に入学してはじめての学期)には、全15回の授業(DVDまたはCDによる各45分間×15回⇒約12時間+α)を連続して継続的に集中して受講する方法を採用した。ひとつの科目に集中して、ほかの科目の情報が混入して混濁して混乱しちゃわないように、と考えたのかどうなのか、たとえば、いちどに4回分(約3時間)を受講するとすると、計算上は4回あれば(4×4=16>15)ひとつの科目を終了する。その方法が、ウマくいったかのかどうなのか、第1学期に履修した全6科目の単位認定試験で合格の判定を得たことから考えるには、大した問題はないのであろう、なにがどのような方法が正解であるのか、きっと答えはない、いくつのも選択肢が方法があっていいのであろう。で、(だからどうした、わざわざ口外するような大したことでもないのであろうが)、第1学期を終了して、同時並行的に、およそ6〜8科目を受講する方法を試みている。ときに、一見してマッタク分野の異なる授業の内容に、同一とまではいかずとも、視点の位置や方向や角度を違えて、おなじ事柄を授業で解説されることがなんどかあって、なるほどなるほど、むふふふふ♪
どこか、ぼくのなかでは生きることを人生を、時間を費やして取り組む実験的な見方をしている側面があって、いま採り行なっている方法を、たとえば遣り方を変えてみた時にどのような変化が生じるのか、短い時間ではその変化を捉えることに困難があるであろうことから、中長期的に継続して変化を圧力を加えつづけてみて、その変化を現象として結果から捉えることを試みる。もっとも、変化を、変化の現象を結果をどれだけ的確に感じて判別して捉えることができるのか、きっと、あっけなく見逃してしまっちゃうことの方が圧倒的に多くて、その効果と考えるには、効果的とも効率に勝るとも考え難いことを、それなりには承知して、それでも現状に安穏とする気はない



≪目次: ≫
1.フロイトの生涯と精神分析/牛島定信(三田精神療法研究所長) CD '10/08/11 15:30〜
2.深層心理学無意識の発見)/上別府圭子(東京大学大学院准教授) CD '10/08/12 14:55〜
3.深層心理学(無意識へ至る道)/上別府圭子(東京大学大学院准教授) CD '10/08/13 14:45〜
4.リビドー/生地新(北里大学大学院教授) CD '10/08/15 11:50〜
5.エディプス・コンプレックス/平島奈津子(昭和大学准教授) CD '10/08/17 12:35〜
6.神経症/平島奈津子(昭和大学准教授) CD '10/08/18 11:45〜
7.精神病奥寺崇(クリニックおくでら院長) CD '10/08/19 11:40〜
8.パーソナリティを理解する/生地新(北里大学大学院教授) CD '10/08/20 12:25〜
9.精神分析療法の実際/奥寺崇(クリニックおくでら院長) CD '10/08/21 14:25〜
10.文学、芸術を理解する/生地新(北里大学大学院教授) CD '10/08/22 15:20〜
11.精神発達理論をたどる/上別府圭子(東京大学大学院准教授) CD '10/08/26 14:10〜
12.米国における発展/平島奈津子(昭和大学准教授) CD '10/08/29 11:50〜
13.英国における発展/奥寺崇(クリニックおくでら院長) CD '10/09/01 13:15〜
14.わが国における発展/牛島定信(三田精神療法研究所長) CD '10/09/03 14:45〜
15.現代と精神分析/牛島定信(三田精神療法研究所長) CD '10/09/05 13:15〜






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本「ヒルクライマー宣言 自転車で山に登る人 (小学館101新書081)」高千穂遙5

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ヒルクライマー宣言 自転車で山に登る人 (小学館101新書)
ヒルクライマー宣言 自転車で山に登る人 (小学館101新書081)

○著者: 高千穂遙
○出版: 小学館 (2010/6, 新書 251ページ)
○価格: 777円
○ISBN: 978-4098250813
おすすめ度: 1.0
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そう、神金自転車商会の店頭で本書をみかけたのは、写真(PICS↓)のデータをみるには2010年6月17日のことで、本書においても紹介されてる(エントリーコース)大垂水峠のプチ・ヒルクライム88kmラン(甲州街道→相模湖→津久井湖→、今年はまだ3回だけ、5/2、6/17、7/16)を終えて、平日午前の、他のお客さんがいないような時間帯の訪問は、やっぱりクロスバイク(トレックのエントリーモデル)ではカッコつかない(ハズカシイ♨)、さらにはウエアはユニクロで、スニーカー(しかも紐アリ)で、ヘルメットとグローブこそ装着しているものの(こけたら危ない)、普通の眼鏡で、、、まぁサドルのポジションが高くて(足が地面につかない)、バーハンドルのポジションが低くて横にツノを出して、ヤル気を見せてはいるけどね(他人が見て分かるかどうかは知らない、分かってもらえたところでますますカッコつかない、むなしい、あぁかなしいかな自己満足♪)。ぶっちゃけ、かっこいいロードバイクが欲しい!、もちろんウエアからパーツからグッズまで上から下までパリッとキメたい!!?、それは、およそ二年前にクロスバイクを購入した直後から、すこし走ってみてすぐに、そう思った、思いつづけている、その年(二年前)の冬のボーナスが支給されていたら(それ以降もちろん支給なし)、もしかしたら(もしかしなくても)ロードバイクを買っちゃっていただろう♪、というくらいに欲しい(欲しかった)、というくらいにお金に余裕がない(すでにあとさき考えずに借金してまで衝動買いするほどに若くはない、いわゆる大人買い!?は資力のある大人がするから大人買いであろう、無理して買ってもたのしくない、心の底からたのしめない)、というくらいに



エコ(環境)でアンチ・メタボ(健康)、お金もかけずに週末ごとに光と風と戯れる“小さな旅”を満喫できるライフスタイル。そんな素晴らしき「ロードバイクのある暮らし」を始めるのに、50歳は決して遅くない! 著者が身をもって証明した体験レポートが本書。40代で典型的成人病予備軍だった肥満オヤジが、なぜ精悍な筋金入り「坂バカ」ヒルクライマーに変身できたのか。著者は自信を込めて断言する。「自分が50歳から始めたからこそ、とくに中高年初心者向けアドバイスには完璧を期したい!」


≪目次: ≫
はじめに
第1章 坂嫌いから坂バカへ    column ヒルクライムの観戦
第2章 はじめてのヒルクライムレース    column トラブルに備えよう
第3章 いきなりロードバイクを買う    column ブレーキの左右
第4章 パーツとウェア    column サイクルモードに行こう
第5章 とりあえず走ってみる
第6章 いよいよレースにエントリー
    column レースでよくやる失敗
第7章 自転車を徹底的にいじる
おわりに (二〇一〇年春。三十八年目のスギ花粉症にのたうちまわりながら。 高千穂遙)


≪著者: ≫ 高千穂遙 (たかちほ・はるか) 1951年、名古屋市生まれ。2009年まで日本SF作家クラブ会長。日本で初めて本格スペースオペラを手掛けた。『クラッシャージョウ』『ダーティペア』などベストセラー作品多数。40代で高血圧・高脂血症・肥満など成人病の症状に悩まされ、齢50にして一念発起、ロードバイクに熱中。わずか2年で24キロもの減量に成功(体脂肪率24%→10%)。その「使用前・使用後」的大変貌は周囲を驚かせた。本書での記述のすべては、自らヒルクライムレースに参加しているリアル体験から生まれたものである。
自らの体験を生かした山岳レース小説『ヒルクライマー』は、いまやヒルクライマー志願者の必読書とされている。愛車はトレックマドン6.9Pro

高千穂遙 『ヒルクライマー  Hill Climber』(小学館、2009年) '09/09/09
高千穂遙 『自転車三昧』(生活人新書、日本放送出版協会、2008年) '08/07/22
高千穂遙 『自転車で痩せた人』(生活人新書、日本放送出版協会、2006年) '08/07/16

田村浩 『鉄道で広がる自転車の旅 「輪行」のススメ』(平凡社新書、2010年) '10/07/02





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本「明治期におけるドイツ医学の受容と普及 東京大学医学部外史」吉良枝郎5

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明治期におけるドイツ医学の受容と普及―東京大学医学部外史
明治期におけるドイツ医学の受容と普及 東京大学医学部外史

○著者: 吉良枝郎
○出版: 築地書館 (2010/3, 単行本 216ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4806713982
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ぼくのなかでは「アリガタイハナシ」と崇め拝聴し奉る、理解や(場合によっては)内容の詳細を要求されない(してはいけない!?)、その行為自体に大きな意味がある、みたいな位置づけ(カテゴライズ)が、なんとなくハッキリとあったりする(ナンノコトヤラ♪)。
たとえば、ぼくはサラリーマン(給与所得者)として、会社という組織内における居場所を確保する(喪失しない、除外されない)ことに、どこかで明確に腐心している(意識している)。ときに(空気を読んで??!)、分かろうとしちゃいけない(ありえない、ゆるせない、受け容れられない!!?)、分からないままで詳細を問うことをしない(やっぱり、ありえない、ゆるせない、受け容れられない!??)、を、フツーに演じることは、そう、やっぱりぼくにはじょうずにできる自信がないなぁ、きっと、ド下手くそなんだろう、仕方がない、できる範囲で努力を怠るまい。
基礎的な理解能力に著しく劣ると自負しているぼくが、ただただ理解できない、理解する能力を持ちえていない、だけなんだろうというような可能性を一定のレヴェルで認知しつつ。


≪目次: ≫
1 序文
2 ミュルレル、ホフマンの着任   ミュルレルのみた東校/ドイツ人医学教師着任時の東校の学制
3 明治四、五年の医学校の変革   ドイツ式医学教育カリキュラムの導入/旧藤堂邸内東京医学校の改築
4 動き出したドイツ人医学教師   後続ドイツ人医学教師/動き出した医学教育課程/ドイツ人教師申報でみた当時の医学教育
5 当時の予科、本科医学生
6 医学校教育の拡大
   医学通学生制度の導入とその影響/各府県における医学校の設立
7 卒業生及び医学士の各府県立医学校への赴任   医学士の受け入れ/府県立医学校の甲乙二種への選別
8 府県立医学校の廃止と医学校の改編   高等中学校医学部、高等学校医学部そして医学専門学校に/高等中学校医学部の教員
9 県立医学校廃止後も各県に彼らは赴任した   医学校廃止の各県への影響/医学士の赴任(北海道/第二区の各県/第四区の各県/第一区の各県/第三区の各県/第五区)
10 医学士の赴任先は国内だけではなかった   日露戦争と医学士
11 医学校廃止後の県での医学士の活動成果
12 近代医学の国内への普及に貢献した医師達
13 おわりに

参考文献
人名索引


≪著者: ≫ 吉良枝郎 (きら しろう) 1930年生まれ。医学博士。専門は呼吸器内科。東京大学医学部医学科卒業。東大医学部第三内科研究生を経て、フルブライト交換学生として米国へ留学。その後、順天堂大学医学部助教授、自治医科大学教授、順天堂大学医学部教授、日本胸部疾患学会会長、APSR(Asian Pacific Society of Respirology)会長、順天堂大学医学部長、学校法人順天堂理事などを歴任。現在、順天堂大学名誉教授、自治医科大学名誉教授。著書 『日本の西洋医学の生い立ち 南蛮人渡来から明治維新まで』『幕末から廃藩置県までの西洋医学』(築地書館)。





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本「黒い部屋の夫 〈下〉」市原恵理5

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黒い部屋の夫 〈下〉
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書評/



本が好き!PJ”を経由した献本は、インフォレストから。
意を決して本書〈下巻〉を開いたのは、“本が好き!PJ”事務局まみさんからの催促メールを頂戴してから(その返答に代えて)。ちなみに、本書〈上巻〉を読了したのが11月9日との記録がある。いったんページを開いてしまえば、あとは時間を費やすことにより読了することは、まさに時間の問題だけで、それゆえに、カンタンに読んで(読み終えて)しまいたくない複雑な感情(情況)が作用していたことを否定できない(言い訳無用!?)。

ぶっちゃけ、ぼく自身の別居状態はまもなく3年を迎える。別居という状態に至るには、それなりの理由や原因があってのことであるが、互いに相手があっての話であり、たとえばぼくたちの場合だと、およそ11年にも及ぶ共同生活があって、当初からズレや行き違いがなかったわけではないけれど、決定的に破綻をきたした要因について特定することの困難を思う(時間を経て冷静に考えれば考えるほどに)。もっとも、すでに状況は新たな展開が開始されて久しく、すでに(ようやく?!)平静や平安を取り戻しつつある状況を考えるには、果たしてあえて問い質す必要性の是非とは??、などとも考えないものでもないのだが、、、そう、考えないものでもないのだよ。考えつづけている、考えないことはない、などと言ってみても、大袈裟にすぎるものではないであろう。
人の記憶は不確実で、時間の経過とともに記憶は消失する。いや、正しくは、記憶は薄れる、か??!。どんなに記憶力に努力を試みたとしても、記憶の消失を防ぐことは不可能であろう。人間の能力には限界がある。機械だって容量は限定されるものであり、容量をオーバーすることはできない。もっとも、古い(使用頻度の低い)記憶の喪失は、新たな経験を情報を記憶するためにも必要とされる作業でもあることから考えるには、喪失される記憶とは、逆説的には喪失されることに意義があるものであり、懸念するに及ばないものであり、そしてまた、薄れる記憶というのも、徐々に優先順位が低下していることのあらわれでもあろうとも。
あぁ、やっぱりどうにも書きえない、書きえる気がしない。

死、とくに自死(自殺)について、と、うつ病、というのか精神疾患について。ぼくにとっては、考えつづけている、これからも考えつづける、きっと死ぬまで考えつづけるであろう、と現時点においては思っている、なんらかの答えを見出すというよりは、カンタンに答えのようなものを求める気持ちになれない、それゆえに、ときどきは、その時どきの考えを表出しつつ、そこからまた新たな展開を期する、みたいな。
自死を否定できない。死のあり方のひとつとして。しかし、急いで付け加えなければならない、そうカンタンに選択すべきではない、と。そして、選択肢として、手持ちのカードとして有していながら、むしろ、カードを手中に有しているからこそ、明白に意識を向けているからこそ、衝動的にカードを切ってしまうことを避けたい、であり、衝動的にカードを切ることを避けられるのではないかと、これまた逆説的な解釈を持っているのだが、確証はない。たとえば、ぼくみずからが居住する場所として、マンションの10階の部屋を想定したときに、表面的には、対外的には、高いところは少し怖いかなぁ、などと消極的な弱気な発言をしてみたりするのだが、正直なところ、みずからの衝動的な行動に走りがちな傾向を自認しているぼくの、自己保身の感を否めない。確かに高所にたいする恐怖心、一方では高いところから見下ろす優越感も抱きながら、ふと、落ちたら死ぬな、いや、落ちたら死ねるな、いやいや、そんな死に方はしたくない、せめて、ひとさまに、身近な周囲に、少し範囲を広げた周囲にも、一見して無関係に見える周辺に存する人たちにも、可能な限り、迷惑をかけたくない、不快な思いをさせたくない。ぼくが生きて在るだけで、すでにじゅうぶんに迷惑をかけて、不快な思いをさせてしまっているのに、あぁ、、、などと、ひとり妄想の世界に。
そう、自らの努力不足に起因すると自覚しているのだが、将来の、老後の経済的な心配が、どうしても払拭できない。まもなく40歳を迎えるぼくは、とくにどこが悪いというわけでもないのだが、衰えを感じる機会は多い。もっとも、身体の諸々の機能の衰えは、ただたんに悲観するばかりのことでもなく、むしろ、体力や勢いに任せた行動を抑制し、これまでの経験を活かした冷静な判断を採用することに、と言ってしまうほどのレヴェルのものでもないのだが、そうありたいとの願望を含めて、前向きに、ますますの知識や経験の積極的な習得と、自らの姿勢であり在り方を質す意義としても。しかしながら、現実的な問題としては、そう、自らの努力不足に起因して、堅実な努力の積み重ねを怠ってきたツケは小さくない。サラリーマンに多大な能力は要求されない。とくに、ぼくがこれまで渡り歩いてきた中小規模の会社においては。能力を発揮したいのならば、みずからのフィールドで発揮すべきであり、自らのフィールドを切り拓けないものは、サラリーを頂戴することに甘受するものは、その立場を弁えた言動に終始すべきであろう。ぼくは、みずからの雇用が持続させて維持される確証が抱けない。雇用が維持されるべく努力を怠ることをしないのだが、むしろぼくが頑張れば頑張るほどに、ぼくを雇用しサラリーを支給する側とのギャップが、ズレがうきぼりになるのだ。もっとも、ぼくには家族を養育する義務がある(と考える)。一定以上のサラリーを得て、積極的に養育費を負担することにより、それ以外にぼくにできることはなにがあるだろう?、せめて課された責任を全うしたい。いや、それは自己満足かもしれない。もっと有益な方法があるかもしれない、わからない、おもいつかない、思い浮かばない、、、ホントは、そのことを、家族のことをまず先に考えるべきなのかもしれない、自分のことばかりではなく。ぼくぼくぼくぼく、ぼくはいったい、どれだけのぼくを、ぼくぼくぼくと、我がことばかりを、周囲をかえりみることもなく、唱えつづけるつもりなのか?
「アリとキリギリス」のおとぎ話のキリギリスは、最後はアリに助けてもらうのかな?、仮に、アリの援助を得て、その場をしのいだとしても、冬は長い。小さなアリがせっせと自らのために蓄えた食料を提供するにも限度があろう。
うつ病が、2週間以上のうつ状態の継続をひとつの判断材料とすると知ったのは、まだ別居前のことで、もっとも、それ以前から精神科医の問診を受けるようにうながされてはいたのだが、そんなこともあってか、治験薬のモニター募集の広告から興味を抱いて検索したウェブページからのことと記憶している。たとえば、本書において、結果的に自死を選択した元夫は、仕事の重責やらに耐えきれずに(それだけではなく他にさまざまな要因があるのであろうが)、朝起きられず会社に行くことができなくなったことに端を発して、うつ病と診断される。ちなみにぼくは、朝起きられないことはない。習慣的なもので、朝起きない、という選択がない(かつてはそうではなかった、仕事が休みの日には昼まで寝ていた)。仕事が休みの日も、ちょっと疲れているかなと感じるときであっても、少しだけゆっくりすることはあっても、朝は起きる、寝て過ごすことをモッタイナイと思うから。もっとも、少し疲労を感じたら、もともと我慢強い方ではないことから、すぐに手を緩めてしまうこと、その狡さによるものなのかもしれない、そういう意味での真面目さに欠けるのであろう。
きっと、精神科医にかかったら、精神的に不安定で、情緒が安定しなくて、不安だから、薬を処方して欲しいんです!、と真顔で訴えたら、その要求は通るであろう、と思う(今のところその意思を有しない)。

市原理恵 『黒い部屋の夫〈上〉』(インフォレスト、2009年) '09/11/09


≪目次: ≫
【離婚まで】    読後/制裁/決断/計画/離婚したい……/義母と語る/感謝、感謝/冷戦/電話余話1/電話余話2/とある記念日壁を乗り越えるのは/義父の反応/温度差/誰のせいで/実は三度の/うつ病以外の可能性/大掃除/お誕生会/対峙/離婚話 第一歩/他人の気持ち/四者会談/続・四者会談/IT再び/留守中の嵐/死者を語る是非/搬送先にて1/搬送先にて2/帰宅/何が悲しいって/入院初日/ごめんね/ラブレター1/ラブレター2/ラブレター3/母の反応/義父の心配/弱音自殺に、思うこと/三人目の主治医/無力な私だから/過去の不満/親権/母性か愛情か/協議書(案)/協議書(案)を読む/慰謝料/迷う私 悩まぬ夫/急降下/再入院/弱さ脆さプラスで/転職準備/空回り/おにーさん/遺す言葉/膠着/義実家にて/経済弱者/新生活資金/離婚届/娘/離婚
【離婚後】    アナタノオカゲデ/転居/義母との蜜月/家族/離婚後の距離/解放感/不埒、か/書けませんありがとう混乱/面接交渉/父の愛/誰/認めない/接見禁止と面会要求/可哀想/未遂/面接交渉・第二回/倒れた1/倒れた2/倒れた3/倒れた4/優先/非力/取り決め/苦い“愛してる”/母の怒り/義父母の言葉/車とメール/警察/その後/夢の世界/不幸/娘の登降園/運動会/遠い喧騒/ダイヤモンド/空回り/一月/二月
【死】    第一報/襖の奥で/嗚咽/悲しみのかたち/夜/非共感/実感/べストにはほど遠く/会食/ただいま/出社/脆い、普通/現況/何だって/水面下/マンションにて/夫の視点/義父の視点/義父の涙/取り残されたものたち/報せる相手/耳の奥に/理不尽/娘の中/腹黒く/私こそが/悪夢の中で
【その後】    心の振り子/喪の仕事(作業)/救いきれない/我慢がきかずに/歪み/生きる意味/ありがとうございました

解説「すべてを書き尽くした著者の勇気に敬意を表したい」 香山リカ(精神科医)

※本書は、ブログ『記憶の記録』を、著者の了解のもとに一部手を加え、書籍化したものです。

市原理恵 『黒い部屋の夫〈上〉』(インフォレスト、2009年) '09/11/09







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本「専門医が答える肝臓病何でもQ&A (増補新版)」泉並木 (武蔵野赤十字病院副院長・消化器科部長 医学博士)5

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専門医が答える肝臓病何でもQ&A (増補新版)
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書評/健康・医学



来年明けてすぐの誕生日で40歳を迎える。居住する行政庁から、「40歳の方」として、健(検)診の案内が届いた。考えようによっては、なによりも嬉しいバースディプレゼントかもしれない(モノは要らない)。受診券は4枚。胃がん、大腸がん、歯周疾患、そして、肝炎ウィルス(B型・C型)。
偶然にしては出来すぎだけど、ちょうど肝炎ウィルス検診(採血・問診)を終えたタイミングで本書を読んだ。検査結果はまだ出ていない。
そう、“本が好き!PJ”経由の献本。じつは、当初の抽選はパスした。基本的に医療技術の世話になる考えがないことから、気にならないものでもなかったが、ぼくには無縁であろう、と判断してのこと。しかしながら、事務局からの「読みませんか、書きませんか」との追加の呼び掛けに、つい反応してしまったのは、やはり、加齢による諸機能の衰えを不安視する気持ちがあるからに相違ない。

で、本書を手にしたことにより、肝炎ウィルスをはじめとする肝臓疾患にたいする詳細な情報を得て、ぶっちゃけ、すご〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く不安になった。だって、「対象者の約1%が新たに肝炎ウィルスのキャリアと判定される」(P.98)という高確率に、ぼくが該当しない確証は持ちえない。むしろ、楽観的にダイジョウブだろう、で済ませてしまうことにこそ不安を感じてしまうほどに。それゆえに、かなり真面目に読みこんだ。安易に肝炎ウィルス検診の受検などしなければよかった、とすこし後悔した(そういう問題ではないのだが)。
最終的には、肝炎ウィルスのキャリア=発症⇒死、となるものでもないことを理解することにより、それでも不安が完全に解消されることはないものの、良くも悪くもドキドキしながら検査結果を待つことに。
「サイレントキラー(沈黙の臓器)」とも呼ばれる肝臓は、言い方を変えれば、緊急サインを示す必要が生じるほどに状態(症状)を急激に悪化させることがない、ということでもあるようだ。

なにより(ぼくが選択をするか否かを別として)、さまざまな治療薬があらたに開発されていること、具体的に分かり易いQ&A方式で専門医により著された本書が、2004年1月の初版刊行から、時を待たずして改訂新版版を2004年12月に刊行し、今回、増補新版として最新情報(知見や治療法など)を収録して刊行されていること、さらには、国としてもさまざまな対策に予算を投じて取り組んでいることは、肝臓疾患に悩みを抱える少なからぬ人びとにとっては心強いものであろう。しかしながらそれは、肝炎ウィルスのキャリアであり肝機能障害を患う人びとの増大を暗に意味しているものでもあろうことから、積極的な注意を心掛けたい。


ところで、アルコールの摂取について。アルコールの摂取が直接肝臓に多大なる悪影響を及ぼすものではないのだが、肝臓で代謝したアルコールがまずは酢酸となり、酢酸は最終的に脂肪となって肝臓にたまることから、結果的には油を飲んでいることに等しい(P.249)、との解説がなされて、それゆえに、適量(1日2合まで)に止めることと、さらには週に2日の休肝日を設けるべし、と説かれるのだが、、、


≪目次: ≫
序文
1 肝臓病とは
◆ウィルス性肝炎とは
  1-01 肝炎ウィルスはいくつの種類があるの?/1-02 なぜ中年以降の人がA型肝炎にかかるようになったの?/1-03 B型肝炎は遺伝するの?/1-04 B型肝炎の感染の仕方には2通りあるって本当?/1-05 B型肝炎ウィルスは何種類あるの?/1-06 タイプAの「こわい」といわれるB型肝炎とはどんなもの?/1-07 C型肝炎ウィルスはどのようにして感染が広がったの?/1-08 なぜC型肝炎はサイレントキラーとよばれるの?/1-09 C型肝炎ウィルスは1種類でないって本当?/1-10 E型肝炎ウィルスはどんなウィルス?/1-11 TTウィルスってどんな肝炎ウィルスなの?/1-12 G型肝炎は肝炎ウィルスではなかったの?/コラム キスでうつる肝炎ってあるの?
◆その他の肝臓病  1-13 アルコールだけで肝臓の障害がおきるの?/1-14 アルコールはなぜ肝臓に毒なの?/1-15 女性のほうがアルコール性肝臓障害がすすみやすいって本当?/コラム アルコールと薬をいっしょに飲むと毒性が高まるの?/1-16 薬による肝臓障害はなぜおきるの?/1-17 自己免疫性肝炎とはどんな病気なの?/1-18 原発性胆汁性肝炎とはどんな病気?/1-19 原発性硬化性胆管炎とはどんな病気?/1-20 非アルコール性脂肪性肝炎とはどんな病気?

2 肝臓病の症状と検査
2-01 肝機能の悪化はどんな症状に注意すればいいの?/2-02 GOT・GPT・LDHは何をみるための検査なの?/2-03 ALP(アルカリフォスファターゼ)や γGTPが高いのはどういう意味?/2-04 慢性肝炎にかかったときに血小板を測るのはなぜなの?/2-05 アルブミン、コリンエステラーゼ、プロトロンビン時間で肝臓のタンパク質をつくる力がわかるの?/2-06 肝炎ウィルスの検査はどのように理解すればいいの?/2-07 健康診断で「C型肝炎陽性です」といわれたらどうすればいいの?/2-08 HCV抗体陽性の人はみんなC型肝炎ウィルスに感染しているの?/2-09 アルファフェトプロテイン(AFP)、L3分画、PIVKA兇牢離ンのマーカー?/2-10 腹部超音波(エコー)、カラードップラー検査で何がわかるの?/2-11 造影剤を使う腹部超音波とはどんな検査?/2-12 腹部CTスキャンやMRIは何のために検査するものなの?/2-13 Gb(ガドリニウム)-EOBで造影したMRIで何がわかるの?/2-14 腹腔鏡・肝生検は何のために行なうの?/2-15 肝生検はなぜ必要なの?/2-16 肝生検をしないで慢性肝炎の程度を把握する方法はあるの?/2-17 血管造影剤を行なう目的は何?/コラム データマイニング解析――データマイニング解析によって、ペグインターフェロン+リバビリン治療の効果は予測できるの?

3 肝臓病の治療
◆B型肝炎
  3-01 「B型肝炎のキャリア」といわれたらどうすればいいの?/3-02 B型肝炎の進行の仕方はC型肝炎とちがうの?/3-03 B型肝炎で肝ガンになりやすいのはどんな人?/3-04 B型慢性肝炎ではどんなときに治療が必要になるの?/3-05 B型慢性肝炎の新しい治療法とは?/3-06 B型肝炎の治療法にはどんなものがあるの?/3-07 ラミブジンやエンテカビルを飲み始めたら、やめることができないの?/3-08 ラミブジンを飲んでいて耐性ウィルスができていたら、どうすればいいの?/3-09 エンテカビルはなぜB型肝炎治療の第一選択薬なの?/3-10 なぜ年齢によってB型肝炎の治療法に違いがあるの?/3-11 B型急性肝炎から回復しても肝臓のなかに微量のB型肝炎ウィルスがいるの?
◆C型肝炎  3-12 C型慢性肝炎でインターフェロンが効くかどうかが治療前にわかるの?/3-13 インターフェロンの長期療法ってどんなときに行なうの?/3-14 β型インターフェロンっていうのはどういう特徴があるの?/3-15 ぺグインターフェロンというのはどんなもの?/3-16 ぺグインターフェロンはどこがこれまでのものとちがうの?/3-17 ぺグインターフェロンによる治療効果はどのくらい高くなったの?/3-18 ぺグインターフェロンは肝機能を改善するの?/3-19 リバビリンとはどんな薬?/3-20 リバビリンはなぜ効くの?/3-21 リバビリンの副作用はどんなことに注意すればいいの?/3-22 ぺグインターフェロンにはどんな種類があるの?/3-23 ぺグインターフェロンとリバビリンで一緒に治療するとどんな効果があるの?/3-24 ぺグインターフェロンとリバビリン併用治療の注意点は?/3-25 うつ症状が心配な人でも、リバビリンとインターフェロン併用治療ができるの?/3-26 ぺグインターフェロンとリバビリン併用治療中に治りそうかどうかわかるの?/3-27 ぺグインターフェロンとリバビリン併用治療が72週間必要な患者さんの特徴とは?/3-28 ウィルスの変異によって治り方が違うの?/3-29 C型慢性肝炎に対する将来の治療の見通しは?/3-30 少量長期のインターフェロン注射はどんなときに有効なの?/3-31 プロテアーゼ阻害剤とぺグインターフェロン・リバビリンの併用治療はどんな効果があるの?/3-32 アリニアという寄生虫薬はどんな効果があるの?/3-33 C型肝炎の新薬には、ほかにどんなものがあるの?/3-34 C型慢性肝炎から肝ガンになりやすい人の特徴は何?/3-35 B型肝炎とC型肝炎がいっしょに感染している場合はどうすればいいの?
◆肝硬変  3-36 肝硬変の三大合併症って何?/3-37 肝性脳症の初期症状と対策は?/3-38 食道静脈瘤は内視鏡による治療で治るの?/3-39 腹水はどうやって治せばよいの?/3-40 血圧を下げる薬が肝臓の線維を溶かすの?
◆肝ガン  3-41 「肝ガンになる人はかぎられている」ってどういうこと?/3-42 肝ガンを早期に発見するために何をすればいいの?/3-43 なぜ肝ガンは手術による治療が少なくなったの?/3-44 それでも肝ガンに手術をするのはどんなとき?/3-45 早期肝ガンをマイクロ波で固めるのはどうやるの?/3-46 最近話題のラジオ波治療ってどんなもの?/3-47 肝ガンに対するラジオ波治療にはどんな種類があるの?/3-48 ラジオ波焼灼治療の合併症にはどんなものがあるの?/3-49 腹腔鏡を使った肝ガンのラジオ波治療は、どんなときに有効なの?/3-50 重粒子線や陽子線はどんなときに有効なの?/3-51 肝動脈塞栓術はどんな場合に行なうの?/3-52 エタノール局注療法は今でも行なうの?/3-53 分子標的薬ネクサバールはどんなときに有効なの?/3-54 ネクサバールの注意すべき副作用は?/3-55 分子標的薬の将来は?/3-56 インターフェロンと5-FUの併用療法は、どんなときに有効なの?/3-57 肝ガンの再発を抑えるための方策は何がよいの?/3-58 分岐鎖アミノ酸は肝ガン再発に有効なの?
◆その他  3-59 肝臓移植はどんなときに行なわれるの?/3-60 薬による肝臓障害がおこったときはどうすればいいの?/コラム なぜ薬とグレープフルーツジュースがいけないの?

4 肝臓病のときの生活と予防の考え方
4-01 A型肝炎やB型肝炎はワクチンで予防できるの?/4-02 B型肝炎ワクチンの接種はどのように受けるの?/4-03 肝臓病の栄養療法とは?/4-04 肝臓病では糖分、糖質はどのようにとればいいの?/4-05 肝臓病では脂肪分はとらないほうがいいの?/4-06 肝臓病ではビタミンやミネラルがどうして必要なの?/4-07 慢性肝炎では鉄分をとらないほうがいいの?/4-08 肝臓病ではどんなタンパク質を食べればいいの?/4-09 腹水がたまったら食事療法はどう変更するの?/4-10 肝性脳症を防ぐための日常生活の注意点は?/4-11 慢性肝炎の人は運動をひかえたほうがいいの?/4-12 脂肪肝といわれたら食事療法はどうしたらいいの?/4-13 脂肪肝といわれた人は、運動はどうすればいいの?/4-14 アルコール性肝臓障害を防ぐための食事療法はどんなものがいいの?/4-15 肝臓病友の会での情報交換がなぜ有用なの?/4-16 肝臓病に関する情報はどこで手に入れればいいの?

あとがき


≪著者: ≫ 泉 並木 (いずみ・なみき) 1953年兵庫県生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、同大学付属病院勤務を経て武蔵野赤十字病院へ。現在、同病院の副院長・消化器科部長であり東京医科歯科大学医学部臨床教授、近畿大学医学部客員教授も兼ねている。90年アルコール性肝障害における免疫機序解明の研究で医学博士取得。1999年にはマイアミ大学に招聘されて全米第1例目の肝ガンに対するマイクロ波治療を指導した。最新の遺伝子診断を取り入れた肝臓病治療は、大きな成果を上げており、肝臓病に対する新しい治療に常に前向きに取り組んでいる。







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本「黒い部屋の夫 〈上〉」市原恵理5

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書評/



本が好き!PJ”を経由した献本は、インフォレストから。じつは、当初の献本申込には応募しなかった。ぼく自身の抱える問題とリンクする部分があまりにも多いように思えて、リアルすぎて、正直なところ、避けたかった、のかもしれない。他のメンバーの献本申込で在庫が捌ければいい、と思っていた。ということは、気になっていないわけではなかった、むしろ、気になっていた、気になって気になって仕方がなかった、のだ。だから、当初の献本申込で在庫が捌けず、事務局の真美さんから、「私も読みました。書評を書きませんか?」のメールが届いたときにも、躊躇した、のは、やっぱり避けたいという気持ちが、捨てきれなかった、のであろうけれども、しかしそれは、決意するために必要な手続きだったのかもしれない。前夜に届いたメールを、朝に確認して、夜まで様子を見て待機して、在庫が捌けたら縁がなかったと判断しよう、とは、どこまでも往生際が悪いのだが、案の定、夜まで在庫はあった、夜までに何度となくチェックしてのこと。少しだけ複雑な心もちで、献本を申込んだ。献本を受け取っても、しばらくはページをぱらぱらと開くだけで、なかなか読む気になれない。通勤時間には、仕事の合間には読む気になれなかった(で、自室近くの図書館にこもること、午前中のクロスバイクラン40kmトレーニングと買い物を終えて昼食と洗濯を済ませた13時すぎから17時前まで、たっぷり3時間以上)。
そう、上下巻セットの著書は、ぼくの方法(書き方と読み方)としては、2冊カウントで、それは冊数カウントのマイルールとしてであり、また、著者なり出版社なりが、きっと何らかの意図があって一冊にまとめることなく分冊したであろうことを考えるに(もっとも図書館を活用していることから同時に入手できるとも限られず往々にしてタイミングがずれることにも起因するのだが)、あいだに別の(明らかにジャンルの異なるような)著書を挿み入れる。今回もこのルールを採用する(と宣言するほどのものでもないが)。読了後すぐの感想であり書き記しは、ホットで熱いのだが、少し時間をおくことにより、その後に連関すること、ときには一見して関連性を有しないと思われるふとした事柄から着想を得られることもあったりして、時間の経過による記憶の減退が生じたとしても(もっとも減退してしまうような記憶はその程度の重要度でしかないとも言えようが)、下巻への着手を試みることをしない(方法を今のところ選択することにしている)。
そこには、書くことの効用もひとつにはあろうか(ずいぶん唐突な展開だなぁ)。考えたこと、思ったことを、ことばに書き記す行為を試みるとき、みずからのことばで書き記すのではあるが、ことばとして表出する時点においては、もしかしたらそれを目にして読むことになるかもしれない他人を意識しないことないだろう。他人の理解を求めるものではないとしたとしても、「ことば」とはそもそもが他人とのコミュニケーションツールとして存在するものであり、はたまた遡って、思考をするためのツールとしての側面もあろう。
そう、本書も、それゆえの、過去の出来事を、いま現在のみずからから見て、考察する、過去の出来事として記憶を情報を状況を整理して考察して思考して、記録として。

さらに唐突に、フランスの哲学者“ジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuze, 1925-1995)”は、精神分析学者“フェリックス・ガタリ(Félix Guattari, 1930-1992)”との共同作業において、『資本主義と分裂症』をサブタイトルに掲げた著書を2巻(1972年『アンチ・オイディプス』であり、1980年『千のプラトー』未読)を刊行している。カンタンではない難解な哲学書であり、その周辺の著書を少しずつ読みすすめているのだが、まだまだ理解にはほど遠い状態であるものの、どうやら、痛烈に批判が展開される「分裂症(=精神疾患)」であり「資本主義」であり。いずれも、善いとか悪いとかではなく、著された時代(1972年・1980年)から状況が変化していないものでもないのだが、「資本主義」はすでに主義のレヴェルなんかをはるかに超越しちゃっていて、世の中は資本(=貨幣、経済システム)の存在を排除しては成立しえない、ある意味では経済システム(=市場)がすべての前提とされちゃっている状況にあり、その規模の大小が国家の力を示していたりするのかしら。「この世のなかにあるモノで、お金(貨幣)で買えないものはない」とかなんとか言われちゃっても、そう豪語するお金持ちにたいして違和感こそ感じつつ、明白に反論できなかったりもする。(おごれる平家は久しからず)。
フローベールの『感情教育』が著されたのが、1869年。フランス革命が1789年。産業革命やら啓蒙の時代の始まりにしてすでに、貧民(貧窮労働者)問題が、かたや社会問題として持ち上がっていたりもしたようだ。うつ病などの精神疾患は、社会システムというのか、産業革命啓蒙主義(並べて語れるのか、用語の定義が曖昧なままに勢いのままに)に始まる近代からの社会のあり方と無関係ではないであろう。かなり乱暴な言い方になるが、近代以降の便利で豊かな社会が成立してから、顕著となった社会問題でもあろうか(いつの時代にあっても一定の確率で精神の疾患が生じないものではないであろうが)。ごく一部の少数の限られた特権階級の金持ちにあっては、仮に精神を患ったとしても、圧倒的多数の庶民とは全く別の世界に生活しているのであり、働かなくても経済的に不自由がないのだから、働けなくても、他人と円滑なコミュニケーションが築けなくとも、なにも困ることはない。圧倒的多数の庶民は、働かなければ満足な生活を営むこともできず、かといって、みな貧しく、ホントにダメなら、残念ながら野垂れ死ぬしかないであろうし、もっとも、死んでしまえば問題が表出することはなくなる(監獄という方法も採用された、フーコー優生学的思想なるものもあるかしら、ナチス・ドイツ迫害政策)。
日本の政界においては、長く続いた自民党(自由民主党)の政権を、民主党が奪取した、2009年8月30日。「自由民主党」から「民主党」への変移とは、すでに「自由」なるものは必要とされ要求されなくなったのかしら。
ホントは、橋本治を紐解いたりしながら、家とか家族とか、結婚とかしあわせ、なんてことにも触れるべきであろうが(語りたいと思いつつも)。
などと、一見して本書の内容に無関係な事柄ばかりを乱暴に散らかしっ放しにしたままに、「下巻へつづく」、、、


≪目次: ≫
はじめに
【結婚】    結婚を決めた理由/同棲から結婚へ1/同棲から結婚へ2/結婚直前のトラブル1/結婚直前のトラブル2/つかの間の幸せ/妊娠/多忙な日々/彼の存在意義/お金まわりのこと/続・お金まわりのこと/夫、倒れる/夫、またも倒れる
【うつ病・前期】    病気のはじまり/病名、うつ病/うつ 闘病の始まり/不安の悪循環/うつ病の原因・夫の場合/復職を試みて/二十四時間を共にする日々/結構キツイ忙しいのは良いこと/カミングアウト/私の病気?/二人ともが弱ってしまった時は/里帰り出産のススメ!?/どこで産もうか/助けて欲しかった/義母がやってきた/出産前のひととき/娘、産まれる/今日の気持ちうつ病の家族だった者として思うこと/家族が増えた/はじめての、ずれ1/はじめての、ずれ2/広がるズレ/私の入院/退院/車がお好き/家事ボランティア!?/夫に家事負担を/いらない考え/夫の病院へ行ってみた/その時思ってたこと/今度はこれ/凪/傷病手当が終わる/生物学上、女性。/夫の居場所/起爆剤、母。/夢物語は迂闊にするな/強行突破?/双方の怒り/第一次引っ越し
【うつ病・中期】    夫の金策/車という名の凶器/黒い部屋と黒い人/無い物ねだり/離婚のタイミング/約束/正月の帰省/就職活動スタート/苦しいのは誰/就職先は/子供の預け先/外の空気にふれる/夫にお願いしたなら/ぐるぐる思考/母の、妻の役割1/母の、妻の役割2/ふぁざこんな私/頑張る理由/切れてしまった/主婦放棄/週末の楽しみ/夫の再就職(一度目)/就職決定、就労前/夫の再就職模様/夫、体の悲鳴/喧嘩/喧嘩、その後/虐待……?/新年、曇り初め/夫の望み/真夜中の我が家/ゲームにはまる夫/雪解けの頃/夫の実家へ帰省/暮らしたくない街/軟禁/発見/給与明細/離婚したいけど/引き出された本音/意思疎通/引っ越し準備/出発〜第二次引っ越し〜/選んだ道と残った道
【うつ病・後期】    届くといいな/新しい街の生活/保育園☆リベンジ/幼稚園探し/悩みは変わらず……/パート探し/それぞれの毎日/夫の趣味1/夫の趣味2/義家族話 姑編/義家族話 舅編/私の職場/夫の昼食/復活といっても/新・夫の趣味1/新・夫の趣味2/新・夫の趣味3/増殖/洗ってやる/夫洗浄大作戦/減る金魚/増える金魚/職場のゴタゴタ1/職場のゴタゴタ2/職場のゴタゴタ3/夫との距離/反省の色無し/義父母への告白/差し伸べた手/変化/わかってない/プレゼント/夫の再就職(二度目)/正社員?/六万円の仕事/楽しい金曜日/二つの死/はまった1/はまった2/夫と娘/良い親/最後の平和/発端/忠告

※本書は、ブログ『記憶の記録』を、著者の了解のもとに一部手を加え、書籍化したものです。








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本「ヒルクライマー Hill Climber」高千穂 遙5

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ヒルクライマー
ヒルクライマー Hill Climber

○著者: 高千穂 遙
○出版: 小学館 (2009/7, 単行本 288ページ)
○価格: 1,502円
○ISBN: 978-4093862479
おすすめ度: 4.0
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このあいだ1年点検のときだったか、神金自転車商会のカウンターのガラスケースの上に陳列されていた『ヒルクライマー』高千穂遙
そう、1年とすこし前のこと、ぶらりとなにげなく、近所だし、店構えがキレイだったから抵抗感なく。プロショップというのか、機械が苦手なぼくは、メカメカした雰囲気を前面におしだされてしまうと、なんとなく気おくれしてしまう、足がすくむ。なんどか店の前を通りすぎて様子を窺った後に意を決して店に足を踏み入れ、「遠〜くまで走れる自転車が欲しくって」とだけ言った、ぼくの曖昧なオーダーに、一所懸命に説明してくれた森田さん(4代目若社長)。スパッと即決できないぼくは、その日は決断することなく店を後にしたんだけど、「買うならココで」ゆるぎなく。たかが自転車、されど自転車。ヘルメットとグローブと空気入れと。いろいろススメられて、さんざん迷って、クロスバイク(TREK7.3FX)にした。1年を経過してなお、チェーン黒光り、すこぶる調子がいい。


≪著者: ≫ 高千穂 遙 (たかちほ・はるか) 1951年、名古屋市生まれ。日本SF作家クラブ会長(2009年まで)。本格スペースオペラを日本で初めて手掛け、多くの大ヒット作を執筆。自転車関係の著書では『自転車で痩せた人』『自転車三昧』『じてんしゃ日記』等。50歳にして自転車に熱中。それまで高血圧や高脂血症(脂質異常症)に悩まされていたことがウソのように、食事制限なしで84キロの体重が60キロに(体脂肪率も24%から10%に低下)。現在の愛車はTREKマドン6.9Pro。コンポはシマノDURA-ACE7900。最近のお気に入りはチューブレスタイヤ。

高千穂遙「自転車三昧」(生活人新書、日本放送出版協会、2008)
高千穂遙「自転車で痩せた人」(生活人新書、日本放送出版協会、2006)







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本「本当のところ、なぜ人は病気になるのか? 身体と体の「わかりやすくない」関係 WHY DO PEOPLE GET ILL?」ダリアン・リーダー、デイヴィッド・コーフィールド、小野木明恵 訳5

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本当のところ、なぜ人は病気になるのか? 身体と体の「わかりやすくない」関係 WHY DO PEOPLE GET ILL?
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書評/健康・医学




早川書房より、“本が好き!PJ”経由の献本、御礼!
自嘲気味に“ビョーキ”と放言して憚らないぼくにとって、本書は時折なみだが溢れそうになるほど好い、ちょっとヤバイくらいに。サブタイトルにもある「わかりやすくない」ところが、これまた堪らない♪♪
実は、直前の書き記し『本「日本という方法  おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)」松岡正剛 』において、「わからない、わからない、理解に及ばない、、、」と逃げまくったので(むしろ意図的に?!、笑)、そして、休日を満喫(ムフフフフ♪)して気分も新たに。気分の浮き沈みの激しいぼくは、持続性に乏しく、時に大きく反対方向へ揺り戻して前進する反動を得る、などと冷静な分析をするほどには、おとなになりきれていない。ただ単に、衝動的に破壊行為の欲求に駆られる、というのが正しい!?、のであろう。そんなこともあって、自らを“ビョーキ”と自嘲するのではあるが、、、

さて、さすがは早川書房にあって「日本語版翻訳権独占」(いまいち意味を理解していないけど)著作『WHY DO PEOPLE GET ILL?』。
そう、ミステリやSFを読まない(読めない)ぼくは、もっぱら海外のポピュラー・サイエンスノンフィクションを数冊読んだだけではあるのだが、『人類が消えた世界 (アラン・ワイズマン,2008/5)』、『スノーボール・アース (ガブリエル・ウォーカー,2004/2)』、『巨乳はうらやましいか? (スーザン・セリグソン,2007/10)』、『大気の海 (ガブリエル・ウォーカー,2008/01)』、『不倫の惑星 (パメラ・ドラッカーマン,2008/1)』、『犬はきらい? わたしを変えたダメ犬サーシャの物語 (エミリー・ヨッフェ,2007/10)』、フィクションではアフガニスタンを舞台とした『君のためなら千回でも (カーレド・ホッセイニ,2007/12)』いずれも、満足、好印象♪、それぞれカテゴライズされたジャンルを超えて幅広い知識や情報を享受して、さらなる展開を促す秀作揃い。(献本を受けている影響を否定しないが、多少の誇張はあっても、ウソはない!?)


ところで、ぼくは病院を忌避する。積極的な診療や治療を受けたくない、と考えている。今のところ、からだの不調や衰え(老化)をまったく感じていないわけではないものの、治療を必要とするほどではないから、そう考えているのかもしれない。例えば、交通事故にあったとして、輸血を必要とするような状況にあったら、それを拒否することはしないであろう。
それでも、例えば、ガン(本書 第12章に精しい)になったとしたら――実は、家系にガン患者がいないので、現実味を帯びていないのかもしれないのだが――積極的な治療を拒否しようとは、少し以前から考えている。その著作を一時期好んで手にした“池田晶子 (1960-2007)”であり、茂木健一郎との対談共著で知り得た音楽家“江村哲二 (1960-2007)”が、それぞれ2007年に46歳と47歳で、ガンのために逝去していることを、その著作の読後に知ったときの大きなショックは、今でも記憶にあるくらいに衝撃的で、簡単に「惜しい人を失くした」などとは言い得ない。特に池田晶子にあっては、これはぼくの印象で精しいことを知らない(調べていない)ので、本来は口外すべきではないのであろうが、積極的な治療を受けなかったのでは?!、との印象を得ている、あくまでも印象としてではあるが。
つい先日、仕事でお客さんから雑談として聞いた話では、ガンで半年間入院して治療を受けて、1千万円以上かかったそうだ。
ぼくは、経済的な不安を苦手としていて、以前には無邪気に「100歳まで生きる」などと考えて口外していたのを、一気に「50歳まではちゃんと生きよう!?、その後は、、、??!」としたのは、経済的な不安に負うところが小さくない。現状のままの生活力(収入)では、老後に不安がないと言ったら、絶対的にウソになる。正直、不安で不安で仕方がない。さらには、社会性(協調性)にも不安を抱えているのだから、どうにもしようがない?!、そんな厳しい現実を直視することを避けて、無邪気でいるには、ぼくはいろいろ知りすぎた?!、それまでが知らなすぎ?!、どっちにしても、“須原一秀 (1940-2006)「自死という生き方 −覚悟して逝った哲学者 (双葉社,2008.1)」において、“自死(自決)”という選択への理解(とまではいかないけれども!?)を得たことは、ぼくにとって、“今を生きる”を明確にするきっかけともなっている。というようなことを、ぼくの『本「生まれ変わりの村 弯硬跳』の書き記しにコメントいただいた“まりん”さまに、気付かせていただいたのだが、ついつい社会性の欠如と、さらには自我を全開にしてしまって、きっと“まりん”さまに不快感を与えてしまったのではないかと反省しつつも、あえて感謝の意を表するに止めたい。

今年の4月だったか5月だったか、最初は靴下のゴムの部分がボツッとかゆい程度だったのが、一気に全身にかゆいブツブツが広がって、どうにもかゆくて我慢ができなくて、最初は近所の薬局でかゆみ止めの塗り薬を購入してやりすごしていたのだが、いよいよ意を決して皮膚科医の診療を受けたのは、6月21日。結局、今も完治していないものの、放置して薬に頼ることを止めた。その診療の際にも、それ以前に薬局でも、ぼくは説明しているのだが、「精神的なものであると判断している」と明言しているのもかかわらず、当然のように軽くあしらわれる(無視)。皮膚科医にしてみれば、表出しているかゆいブツブツの症状を消失させることが、一般的に求められる使命であり、人生相談に応じる義務はない、ということを、ぼくもまったく理解していないわけではない。最新技術を備えた機材(電子カルテなど)を多用して、それをウリにして、当然にその投資した分以上の診療費を獲得したい。流れ作業的に回転よく(患者も待たされることを嫌う)診療して報酬を得たい。それを否定する気もない。ただ、ぼくには受け容れられない。

いつからか年配好きのぼくは、最新技術に頼らず、専門分野に特化しすぎない、昔ながらのノンビリとした診療を思い描くものの、どうにも描き切れない(行き詰る)。
例えば、吉田太郎 (1961- )世界がキューバ医療を手本にするわけ (築地書館,2007/8)』に紹介されるキューバの“ファミリードクター制”が、ひとつの手本として挙げられようが、簡単にマネできるものでもなく、現状の日本に馴染むとも思えない。

もっと言うなら、ぼくは健康に生きたいとは思わない、などと言いながら、最近クロスバイクを購入して(物欲に抗えない)ランを始めたのは、やっぱり病気になりたくないから??!


≪目次: ≫
序章
第1章 病気の原因
第2章 傾聴の大切さ
第3章 ストレスが犯人?
第4章 病気になるタイミング
第5章 言葉と信念
第6章 病気のもつ意味
第7章 身体が返事をするとき
第8章 心臓
第9章 二つの身体、ひとつの身体
第10章 同一化
第11章 免疫系
第12章 ガン
第13章 正常に潜む健康リスク
第14章 セラピーの効力
第15章 医師の求めるもの
あとがき
訳者あとがき
原注
索引


≪著者: ≫
ダリアン・リーダー Darian Leader ロンドン在住の精神分析家、コラムニスト。
デイヴィッド・コーフィールド David Corfield 科学哲学を専門とする哲学者。ロンドン大学で博士号を取得し、ケンブリッジ大学、オクスフォード大学、マックス・プランク研究所生物サイバネティックス部門などを経て、現在はケント大学に所属する。

≪訳者: ≫
小野木明恵 翻訳家。大阪外語大学英語学科卒業。



Hydrangea macrophylla
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遺伝がすべてを決めるという考えに立つと、責任をだれかから取り除くことができても、それを別の人に追わせるだけになってしまう。病気に苦しむ当人は、病気を自分に伝えた親や祖父母への怒りにどう対応するのだろうか。そうした怒りは、その疾患の実際の経過や結果になにか影響をおよぼすのだろうか。そうした苦しい感情を表現できないでいると、よけいに病状が悪くなる危険性があるのだろうか。怒りと愛情がせめぎあうと、その解決不可能な緊張にさらされた身体はどう耐えていくのだろうか? (P.35-P.36)

だが、ものごとはこんなに簡単にはいかない。ストレスは、便利でどこにでもある概念だが、本当のところなにを意味しているのだろう? ストレスの診断は、結局のところ、患者の経歴をくわしく分析することを避けるための方便なのかもしれない。話を聴くことを避けるための、現代風の言いわけなのだ。患者が「妻が出て行ったころから症状が始まりました」と言い、「そのころは大変なストレスを感じていたに違いありませんね」ともっともらしい説明を医師から受けたとすると、患者は医師の共感や関心を得られるかもしれないが、妻が出て行ったことが本人にとってどのような具体的な意味をもつのかという点が失われてしまう。このできごとのもつ意味と、それによってよびさまされた過去の別離についての連想や記憶こそが、もっとも重要なものなのだろう。 (P.69)

つまり、暗示はどこにでも存在し、働かない薬や作用のようなものなどない、ということになる。幼い子がものをもらったり、取りあげられたりすると、それが具体的なものとしてなんであるかということよりも、愛情のもしくは愛情の取り消しの記号として感じられる。スーパーのレジでお菓子をせがむ子供は、お菓子自体に関心があるとはかぎらず、親が要求を聞き入れるかどうかに関心があるものだ。それに、だれにでも、子供のころにもらった贈り物で、それが実際になんであるかよりも、だれがくれたのか、ということに価値がある、といったものがあったはずだ。そうしたなんでもないものをなくしたりすると、それがたとえ何十年前にもらったものでも、ショックを受けることがある。
ものは、人間関係をあらわす記号になるため、この次元を人間どうしの交流から取り去ることは不可能である。なにかをあげたりもらったりすることは、わたしたちにとって意味のあることだ。 (P.132)

・・・別離や喪失には意味があり、わたしたちは、相手がなにを欲しているのかと絶え間なく問うている。養子になった子供の身体の生化学的な特徴を研究することはできるが、なぜその子は実の親のもとで育てられなかったのかという疑問を、いったいどのように計算に含めることができるのだろうか?

そもそもどうして、動物実験からの証拠を得たいのだろう、というのが筆者らの疑問である。対人関係の現実や、そうしたものにかかわる感情からあまりにも切り離されている人たち――動物実験を行う人もここに含まれる――が、そうしたことを考えられるようにするために動物という「距離」を必要としているのだろうか。幼い子供が肉親を亡くすと、当初は反応をほとんど示さず、あとになってペットが死んでようやく反応をあらわす場合もあることは、よく知られている。ペットの死によって、悲しみが一気に流れ出すのだ。多くの場合では、人間にかかわる感情や思考が、動物に置き換えられていることがわかる。人間にたいして感じることがらについて考えなくてすむように距離をおく手段が、動物によって与えられることがよくあるのだ。
動物をいじめる子供は、自分自身が経験したと感じていることやきょうだいや親にしたいと思っていることを行動に現わしているのかもしれない。ちょうど、ペットをかわいがる子供は、自分が親にそうしてほしいとか、かつてはそうしてもらったことを演じているのかもしれないのと同じように。動物実験の世界をよく調べてみると、その大半が、実験動物についての結果ではなくて、実験者自身についての結果を本当は示していることが、どうしても目についてしまう。(中略)ラットやサルは、実験者自身なのだ。 (P.211-P.212)

・・・書くということは、つねに、書く相手がいることが前提としてある、という点を忘れてはならない。苦痛を言葉に表すとなるとそれを受け取る人がつねに必要となる。喘息患者に書くことを奨励する実験には書くという働きばかりか、その受取人という役割も取り入れられられているのだ。この場合の受取人は、被験者に日記をつけたり困難な体験を記したりするようにたのんだ実験者である。ここでもまた、人間の生活においては対話の相手という地位が重要だとわかる。最初のほうの章で、経験が沈黙とともに受け渡され、どのような対話の対象にもならないとしたら、経験は容易には処理されることができないと学んだように、喘息患者の実験結果は、聞き手の存在がいかに重要かを示している。したがって、人間どうしの対話――およびそれがなくなること――は、免疫の機能に影響をおよぼしうると結論づけるのは、理にかなわないことではないだろう。 (P.257)

しかし、感情は本当のところ、そんなに明快できれいに区分されるものだろうか? 毎日の経験を振り返れば、たしかに、わたしたちは自分自身の感情の状態についてもたびたび混乱していてわからなくなっている。わたしたちは肯定的な感情と否定的な感情という大きく異なる二本の柱のあいだを揺れ動いているのかもしれないし、ごちゃまぜになった感情のえじきになっているのかもしれない。愛する人にたいして敵意を感じたりすると、その感情を避けようとして、やさしい気持ちと憤りがせめぎ合うという奇妙な状態が生じるかもしれない。実際にも、わたしたちが自分の気分や感情を理解できていないがために、その点をついたアドバイスを売り込む一大産業が誕生した。メディアの記事やテレビ番組は、どんな食事をとったか、またはとらなかったか、どんな運動をしたか、またはしなかったかなど、無意識の精神生活とはほとんど関係のない要因の結果として自分の感情を解釈するように、わたしたちに繰り返し教え込んでいる。
それでも、感情は複雑なものであり、その起源についてはふつう注意深く考察する必要がある。 (P.294)

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主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

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▲ロスバイク TREK 7.3FX(神金自転車商会 since 2008.8)
写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

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