Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

本(世界情勢・地理・歴史など)

本「大阪 都市の記憶を掘り起こす (ちくま新書1401)」加藤政洋5

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大阪 (ちくま新書)
○著者: 加藤政洋
○定価: 本体価格820円+税
○ISBN: 978-4480072177

















キタとミナミの違いとは何か? 梅田の巨大地下街はどのように形成されたのか? 2025年万博予定地「夢洲」の暗い過去とは? 梅田、船場、アメリカ村、飛田新地、釜ケ崎、新世界、法善寺横丁、ユニバ、夢洲・・・・・・ 気鋭の地理学者が街々を歩き、織田作之助らの著作を読み、この大都市の忘れられた物語を掘り起こす。大阪とはどんな街なのか? これを読めば、見える景色はがらりと変わる。


≪目次: ≫
序章 路地と横丁の都市空間
1 下水処理場の居住空間
 ポンプ室の上に/生活空間としての路地/再現された〈路地〉
2 空間表象としての〈横丁〉
 法善寺裏の食傷通路/空間パッケージとしての〈横丁〉/名は実を超えて/本書の構成

第1章 大阪《南/北》考
1 梅田の都市景観
 駅頭の風景/グローカル梅田/東京の匂い
2 駅と遊郭
 二枚の写真/縁辺の遊興空間/駅前の遊郭
3 駅前ダイヤモンド
 カタチか地価か/地霊の不在/さながら遊郭の如し/変転する駅前空間/土地利用の高度化
4 相克する《南/北》
 《南》――方角から場所へ/岸本水府の《南》/二つの〈顔〉/インテリの《北》/宮本又次の《北》礼讃/競演から協演へ
5 明日を夢見る《北》、懐古する《南》
 場所の履歴――場所・水辺・火災・駅/鍋井克之の予感/明日の夢、昔の夢

第2章 ラビリンスの地下街
1 梅田の異空間
 裏町を歩く/地下街の原風景/ふたつの横丁
2 排除の空間
 はじまりの地下道/変転する地下空間/繰り返される排除
3 もうひとつの都市
 地下街の拡散/地下街ラビリンス

第3章 商都のトポロジー
1 起ち上がる大阪
 焦土と化した街/織田作の戦災余話/場所への愛着/船場トポフィリア/復興の風景と場所感覚
2 同業者街の変動
 新旧の商工地図/谷町筋の「既製服」と「機械」/船場の問屋街/丼池の繊維問屋街/玩具・人形・菓子の問屋街/道具商の街/掘割と問屋街/脱水都化の象徴
3 新しい消費空間の登場
 拡散する《ミナミ》/《アメリカ村》の発見/自然発生のまち?

第4章 葦の地方へ
1 重工業地帯のテーマパーク
 此花ユニバ/沈む地面/小野十三郎の大阪
2 新開地の風景
 石川栄耀の〈場末論〉/此花区の新開地
3 梁石日の錯覚
 葦しげる湿地の開発/《今里新地》の現在

第5章 ミナミの深層空間――見えない系をたどる
1 石に刻まれた歴史
 京都東山の豊国廟/阿倍野墓地と千日前
2 《飛田新地》から新世界へ
 飛田遊郭の誕生/郭の景観/青線と芸人のまち/「糸ある女」の飲み屋横丁
3 花街としての新世界
 歓楽の混在郷/新世界は花街だった
4 釜ケ崎と黒門市場
 第五回内国博のインパクト/スラムとしての日本橋筋/地図にないまち/原風景――鳶田の木賃宿街/釜ケ崎の成立をめぐる語り/釜ケ崎銀座の沖縄/黒門市場の成立
5 《ミナミ》――相関する諸場の小宇宙
 千日前へ/空間的排除としての郊外化

第6章 大阪1990――未来都市の30年
1 大阪湾の新都心
 二〇二五年万博、夢の舞台/テクノポート大阪
2 ダイナミック大阪と「負の遺産」
 ファッショナブルな都市空間/大阪1990の出発点/土地信託と「負の遺産」
3 都市の空間構造と〈場所〉
 グローバル化時代の都市/場所からの発想/大阪2025の都市像

終章 界隈の解体
 〈界隈〉のひろがり/再開発による分断/モール化する阿倍野/小野十三郎の足どり/界隈の行く末

あとがき (二〇一九年二月 加藤政洋)
主な引用・参考文献


≪著者: ≫ 加藤政洋 (かとう・まさひろ) 1972年信州生まれ。立命館大学文学部教員。富山大学人文学部卒業、大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。専門は人文地理学。著書に『大阪のスラムと盛り場』(創元社)、『花街』(朝日選書)、『敗戦と赤線』(光文社新書)、『京の花街ものがたり』(角川選書)、『神戸の花街・盛り場考』(神戸新聞総合出版センター)、『那覇』(フォレスト)、編著に『モダン京都』(ナカニシヤ出版)、共編著に『地図で楽しむ京都の近代』(風媒)などがある。




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本「アメリカ政治の壁 利益と理念の狭間で (岩波新書1616)」渡辺将人5

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オバマ政権の二期八年の「迷走」の原因はどこにあったのか? 「一つのアメリカ」どころか、トランプ候補の登場で、ますます亀裂を深める超大国は、どこへ向かうのか。元インサイダーとして、大統領選挙の実情を知り尽くしている著者が、アメリカの「リベラル政治」の複雑で厄介な構造を読み解き、新政権の課題を占う。


≪目次: ≫
はじめに

I 揺れ動くアメリカの民主政治
 1 権力の分散と選挙デモクラシー
 2 「利益」と「理念」の新たな方程式
 コラム 「カントリー保守」と「リムジン・リベラル」の大げさな対比――『シンプル・ライフ』

II アメリカ政治の壁〈1〉――複雑で厄介なねじれ現象
 1 雇用の亀裂――労働者が保守的な国で
 2 宗教の亀裂――カトリック教会は民主党の敵か味方か
 コラム 労働組合を拒絶する南部労働者――『ノーマ・レイ』
 コラム キリスト教への誤解という副作用――『ジーザス・キャンプ』

III アメリカ政治の壁〈2〉――誰のための「利益」か
 1 外交と戦争の亀裂――政策エリートを凌駕するポピュリズム
 2 世代交代の亀裂――移民社会の変容で揺れる「一党体制州」
 コラム 「国際比較」という新境地に踏み込むリベラル派の映像言論――『ボウリング・フォー・コロンバイン』『シッコ』

IV リベラルの混迷と出口探しの行方
 1 リベラルの系譜を辿る
 2 リベラリズムの行方
 コラム ステレオタイプを打破する価値の転換――『アメリカン・ビューティ』
 コラム 「等身大のアメリカ」への示唆――『ロスト・イン・トランスレーション』

あとがきにかえて (2016年夏 渡辺将人)

主要引用・参考文献


≪著者: ≫ 渡辺将人 (わたなべ まさひと) 1975年生まれ。シカゴ大学大学院国際関係論修士課程修了。早稲田大学大学院政治学研究科にて博士(政治学)取得。ジャン・シャコウスキー米下院議員事務所、ヒラリー・クリントン上院選本部を経て、テレビ東京入社。「WBS」、政治部記者(官邸・外務省担当、野党キャップ)。コロンビア大学、ジョージワシントン大学客員研究員を経て、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。専門はアメリカ政治。アメリカ学会斎藤眞賞ほか受賞。単著、『現代アメリカ選挙の変貌』(名古屋大学出版会)、『分裂するアメリカ』(幻冬舎新書)、『評伝 バラク・オバマ』(集英社)、『現代アメリカ選挙の集票過程』(日本評論社)、『見えないアメリカ』(講談社現代新書)ほか。訳書、『アメリカ西漸史』(B・カミングス、東洋書林、日本翻訳出版文化賞)ほか。




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本「せつない京都 (幻冬舎新書542)」柏井壽5

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せつない京都 (幻冬舎新書)
○著者: 柏井 壽
○定価: 本体800円+税
○ISBN: 978-4344985438








雅で煌びやかな反面、寂しさや侘しさを内包している京都――。平清盛に心変わりされた祇王が出家した「祇王寺」、愛する男と生きるためすべてを捨てた遊女の眠る「常照寺」ほか、千二百年の歴史を持つ都には、悲話の残る小さな寺社が多い。また、朝陽に照らされた東寺五重塔、大覚寺大沢池の水面に映る景色、野宮神社の“黒い”鳥居など、街中で、ふと足を止めて見入ってしまう物悲しい光景にもたびたび出会う。綺麗、楽しい、美味しいだけじゃない、センチメンタルな古都を味わう、上級者のための京都たそがれ案内。


≪目次: ≫
はじめに――「美しさ」はせつない

第一章 せつない神社 せつないお寺
 「宗旦稲荷社(相国寺)」――茶の道を究めた狐のせつない最期
 〈千本釈迦堂〉 おかめ塚――職人の悲しみを擁した“国宝”
 悲恋の「祇王寺」「滝口寺」――嵯峨野に伝わるせつない物語
 「立本寺」の子育て幽霊――母が我が子を思う気持ちは、いつの世も同じ
 「永福寺」の蛸薬師如来――京の街では、繁華街でも、刹那にばったり出会う
 小野小町ゆかりの「欣浄寺」「随心院」「菊野大明神」――せつない恋心を抱いて毎夜歩いた〈百夜通い〉の道をたどる
 悲哀の尼寺、大原「寂光院」――建礼門院徳子、ここに眠る。『平家物語』の悲劇
 「清水寺」と西郷どん――多くの人の悲劇を背負ってそびえる美しい寺社
 都の北西の侘びたせつなさ「光悦寺」「源光庵」「常照寺」――風光明媚な洛北鷹峯に眠る、悲恋の物語
 六の宮の姫君と弁天の同情――洛南 京都駅

第二章 せつない京都百景


あとがきに代えて――平野神社の拝殿 (二〇一九年 冬  柏井 壽)

掲載スポット・掲載店リスト


≪著者: ≫ 柏井 壽 (かしわい ひさし) 1952年京都市生まれ。大阪歯科大学卒業。京都市北区で歯科医院を開業する傍ら、京都の魅力を伝えるエッセイや、日本各地の旅行記などを執筆。『極みの京都』『日本百名宿』(ともに光文社知恵の森文庫)、『おひとり京都の晩ごはん』『グルメぎらい』(ともに光文社新書)、『京都の路地裏』『京都の定番』(ともに幻冬舎新書)、『京都しあわせ食堂』『二十四節気の京都』(ともに京都しあわせ倶楽部/PHP研究所)、『京都人のいつものお昼』(淡交社)ほか、著書多数。自分の足で稼ぐ取材力と、確かな目と舌に定評があり、雑誌でも引っ張りだこに。京都や旅をテーマにしたテレビ番組の監修も多数務める。小説に、人気シリーズ『鴨川食堂』(小学館文庫)の他、『五条路地裏ジャスミン荘の伝言板』(幻冬舎文庫)、『祇園白川 小堀商店 レシピ買います』(新潮文庫)、『海近旅館』(小学館)などがある。



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本「国体論 菊と星条旗 (集英社新書0928A)」白井聡5

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国体論 菊と星条旗 (集英社新書)
○著者: 白井 聡
○定価: 本体940円+税
○ISBN: 978-4087210286











――天皇とアメリカ 誰も書かなかった日本の深層!――
明治維新から現在に至るまで、日本社会の基軸となってきたものは「国体」である――。
象徴天皇制の現代社会で「国体」? それは死語ではないのか? 否、「国体」は戦後もこの国を強く規定している。一九四五年八月、大日本帝国は「国体護持」を唯一の条件として敗戦を受け容れた。ただし、その内実は激変した。「戦後の国体」とは、天皇制というピラミッドの頂点に、アメリカを鎮座させたものなのだ。
なぜ、かくも奇妙な「国体」が生まれたのか。「戦後の国体」は、われわれをどこに導くのか。『永続敗戦論』の白井聡による、衝撃作!


≪目次: ≫
序――なぜいま、「国体」なのか
年表 反復する「国体」の歴史

第一章 「お言葉」は何を語ったのか
 1 「お言葉」の文脈
 2 天皇の祈り
 3 戦後レジームの危機と象徴天皇

第二章 国体は二度死ぬ
 1 「失われた時代」としての平成
 2 史劇は二度、繰り返される
 3 戦前国体の三段階
 4 戦後国体の三段階
 5 天皇とアメリカ

第三章 近代国家の建設と国体の誕生 (戦前レジーム:形成期)
 1 明治維新と国体の形成
 2 明治憲法の二面性
 3 明治の終焉

第四章 菊と星条旗の結合――「戦後の国体」の起源 (戦後レジーム:形成期 
 1 「理解と敬愛」の神話
 2 天皇制民主主義

第五章 国体護持の政治神学 (戦後レジーム:形成期◆
 1 ポツダム宣言受諾と国体護持
 2 「国体ハ毫モ変更セラレズ」
 3 国体のフルモデルチェンジ
 4 征夷するアメリカ

第六章 「理想の時代」とその蹉跌 (戦後レジーム:形成期)
 1 焼け跡・闇市から「戦後の国体」の確立へ
 2 政治的ユートピアの終焉

第七章 国体の不可視化から崩壊へ (戦前レジーム:相対的安定期〜崩壊期)
 1 戦前・戦後「相対的安定期」の共通性
 2 明治レジームの動揺と挫折
 3 「国民の天皇」という観念
 4 天皇制とマルクス主義者
 5 北一輝と「国民の天皇」

第八章 「日本のアメリカ」――「戦後の国体」の終着点 (戦後レジーム:相対的安定期〜崩壊期)
 1 衰退するアメリカ、偉大なるアメリカ
 2 異様さを増す対米従属
 3 隷属とその否認
 4 ふたつのアイデンティティ

終章 国体の幻想とその力
 1 国体の幻想的観念
 2 国体がもたらす破滅
 3 再び「お言葉」をめぐって



≪著者: ≫ 白井 聡 (しらい さとし) 1977年、東京都生まれ。政治学者。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。博士(社会学)。専攻は政治学・社会思想。京都精華大学人文学部専任講師。『永続敗戦論――戦後日本の核心』(太田出版)で、石橋湛山賞、角川財団学芸賞、いける本大賞を受賞。


白井聡 『未完のレーニン 〈力〉の思想を読む』(講談社選書メチエ、2007年) '12/02/16



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本「京都思想逍遥 (ちくま新書1388)」小倉紀蔵5

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京都思想逍遥 (ちくま新書)
○著者: 小倉 紀蔵
○定価: 本体価格900円+税
○ISBN: 978-4480072085









千二百年にわたる人々の記憶が集積した古都をそぞろ歩く。するとたちまち、源氏物語や古今和歌集に始まり、道元、世阿弥、頼山陽、鈴木大拙、三島由紀夫に至るまでのさまざまな言葉と交錯し、その〈たましひ〉と交響することになる。逍遥によってこそ、諸行無常の悲哀を追体験でき、権力者がつくりあげたものではない本当の歴史が理解できるのだ。東アジアの思想のみならず、古今東西の思想・文学を広く渉猟してきた著者ならではの、京都の「奥深きところ」をめぐる思想案内。


≪目次: ≫
逍遥のはじめに――京を歩くとは、祈ること

序章 京都とは――逍遥の準備
1 悲哀する京都
  悲哀のみやこ/悲哀とは、生のかがやき
2 京都、歴史の破砕
  京都を歩くとは、歴史に抗うこと/破砕するパサージュ
3 京都、言の葉の乱れ散る
  言の葉の飛び交う/言の葉アナーキー
4 夢とうつつを生きる
  伏して恋い、起きても惑う京都/夢幻を生きる
5 京都に霊性はないのか
  鈴木大拙と京都/「日本的霊性」とは/京都の文化を批判する/大拙の霊性と〈第三のいのち〉
6 創造性臨界ラインを歩く
  「創造性臨界ライン」とは/地震以前/物質とひとと情報の流入ルート

第一章 出町柳から北白川まで
1 鴨川――渡来人と京都
  渡来人の土地/百万遍へ
2 百万遍――わが解体
  田中の西田幾多郎旧邸宅/いよいよ百万遍へ/自らを解体する高橋和巳/自己解体の現場はいま
3 聖護院――伊東静雄
  百万遍から聖護院へ/百合子と静雄/京都への嫌悪
4 若王子と法然院――和辻哲郎と九鬼周造
  黒谷から若王子へ/若王子から法然寺へ

第二章 北白川から御苑まで
1 西田幾多郎と『善の研究』
  国体思想の痕跡/アニメと西田哲学/生命と自我をめぐる格闘/西田幾多郎/純粋経験/自由に生きよ
2 後期の西田幾多郎
  場所/述語的/絶対矛盾的自己同一
3 柳宗悦と民藝
  柳宗悦と民藝/悲哀なのか?/『李朝を巡る心』
4 尹東柱(ユンドンジュ)とはだれか
  鴨川と鄭芝溶/尹東柱と京都/尹東柱と馬光洙

第三章 御苑から丸太町通まで 
1 桓武天皇と京都
  桓武天皇の遷都/桓武天皇とグローバリズム/世界都市・平安京/風水地理、背山臨水
2 御苑・富小路広場――紀貫之と「古今和歌集」
  塚本邦雄と定家/紀貫之の路線/『古今和歌集』仮名序の世界観/歌か、社会か
3 盧山寺――『源氏物語』の「あはれ」
  紫式部のいた場所/「あはれ」と〈いのち〉/「をかし」と〈いのち〉
4 中原中也と頼山陽
  中原中也/頼山陽と大塩平八郎の友情

第四章 丸太町通から四条まで
1 寺町通二条――檸檬
  梶井基次郎と寺町通/憂鬱と檸檬
2 京都の中心――文化革命の現場
  京都の中心とは/「京都文化」が代表するもの/文化革命は完了した/複雑な蔑視の構造
3 御池通から四条まで――似非逸脱者の京都
  弛緩している/東京資本のほくそ笑み
4 こころも道も狭い京都
  こころの狭さ/毎日が曲芸大会
5 御池通――三島由紀夫
  三島由紀夫と『金閣寺』/絶対的なもの/絶対から相対へ、そしてまた絶対へ
6 祇園祭――川端康成『古都』
  滅びの感覚/〈あいだ〉の領域

第五章 四条から八条まで
1 「裏京都」はどこにある
  「裏京都」/鴨川と「裏京都」/葬る場所/清水寺
2 源融と高瀬川
  源融と六条河原院/塩をめぐって/橋と美と生政治/高瀬川/森鴎外の「高瀬舟」
3 正面から東山七条へ――殉教と侵略と『梁塵秘抄』
  元和キリシタン殉教/耳塚/馬町と空襲/馬町から東山七条へ/今様と後白河法皇/平安時代の前衛思想
4 今熊野――世阿弥
  今熊野と世阿弥/世阿弥はアバンギャルド/笛の〈いのち〉/花は〈第三のいのち〉
5 深いところ
  矛盾の結節点へ

第六章 八条から深草まで
1 京都駅――宇宙的、あまりに宇宙的
  不思議な車掌/宇宙的、あまりに宇宙的/地球外生物を見るような
2 東九条と在日コリアン
  東九条/在日コリアンとして京都に生きる/深草へ、サウスへ
3 月輪から伏見稲荷へ
  モビリティの否定/上下動のまち/月輪と清少納言/深草と藤原俊成/伏見稲荷大社へ/アニミズムとシャーマニズム/伊藤若冲
4 深草と道元
  深草と道元/道元の「脱落」

逍遥の終わりに――美とニヒリズムの京都

謝辞


≪著者: ≫ 小倉紀蔵 (おぐら・きぞう) 1959年東京生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。東京大学文学部ドイツ文学科卒業、韓国ソウル大学校哲学科大学院東洋哲学専攻博士課程単位取得退学。専門は東アジア哲学。著書『入門 朱子学と陽明学』『新しい論語』『朝鮮思想全史』(以上、ちくま新書)、『朱子学化する日本近代』『北朝鮮とは何か』(以上、藤原書店)、『創造する東アジア』『〈いのち〉は死なない』(以上、春秋社)、『心で知る、韓国』(岩波現代文庫)、『韓国は一個の哲学である』(講談社学術文庫)など。


小倉紀蔵 『新しい論語』(ちくま新書、2013年) '14/01/18
小倉紀蔵 『心で知る、韓国』(岩波現代文庫、2012年) '13/09/19
小倉紀蔵 編著 『現代韓国を学ぶ  Making Sense of Contemporary Korea 』(有斐閣選書、2012年) '13/09/08
小倉紀蔵 『入門 朱子学と陽明学』(ちくま新書、2012年) '13/02/06
小倉紀藏 『韓国語はじめの一歩』(ちくま新書、2000年) '11/08/18
小倉紀蔵 『歴史認識を乗り越える 日中韓の対話を阻むものは何か』(講談社現代新書、2005年) '11/08/14
小倉紀蔵 『ハイブリッド化する日韓』(エヌティティ出版、2010年) '11/08/05
小倉紀蔵 『日中韓はひとつになれない』(角川oneテーマ21、2008年) '11/07/29
小倉紀蔵 『韓国は一個の哲学である 〈理〉と〈気〉の社会システム』(講談社学術文庫、2011年) '11/06/22


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本「国際法 (ちくま新書1372)」大沼保昭5

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国際法 (ちくま新書)
○著者: 大沼 保昭
○定価: 本体価格1,100円+税
○ISBN: 978-4480071651











国際法とは何かと聞かれても、すぐにイメージしにくいかもしれない。でも、憲法や安全保障のような国民全体の大問題だけでなく、コンビニでパンを買うといった私的な問題にまで国際法は関わっている。そのように広く国際社会に通用している国際法をどう理解すればよいのか。弱肉強食の「国際社会」という不条理の世界で、法はどう働くのか。そうした「生きた国際法」を誰にでもわかる形で、国際法の第一人者が解説。グローバル時代を生きるすべての現代人にとって必読必携の書。


≪目次: ≫
はじめに (二〇一八年八月 大沼保昭)



第一部 国際法のはたらき
第1章 国際社会と法
 I 国際法の歴史
  1 「国際法の父」はグロティウス?
  2 地域規範秩序の併存から世界全体に妥当する国際法へ
  3 二〇世紀の脱植民地化、二一世紀のアジアの復興と国際法
 II 国際法のはたらき
  1 「国際法は無力」という神話――国際法の社会的役割と有用性
  2 国際法の社会的構造

第2章 国家とその他の国際法主体
 I 国家
  1 「国家の黄昏」という神話
  2 人民の自決権
  3 国家機関
 II 主権
  1 主権と主権国家体制
  2 管轄権の衝突と調整
 III 非国家主体
  1 国際組織
  2 企業、NGO、民族的少数者・先住民族と国際赤十字、女性、個人

第3章 国際法のありかた
 I 国際法のありかた
  1 国際法が問題となる場面
  2 国際法はどのように認識・解釈されるのか
 II 条約
  1 条約の重要性
  2 条約に関するルール
  3 条約と国内法との調整
 III 不文国際法
  1 自然法と慣習国際法
  2 多国間条約、国連決議、国際会議の決議、国際司法裁判所の判決など

第4章 国際違法行為への対応
  1 法の実効性を担保するメカニズム
  2 国家の違法行為と国家責任
  3 国際公共義務の違反
  4 誰が違法と決めるのか

第二部 共存と協力の国際法
第5章 領域と国籍
 I 領域
  1 国家の領域
  2 二一世紀の領域規制原理
  3 海洋法
 II 国民国家と国籍
  1 国民と国籍
  2 国際法と国籍法
  3 外国人の地位と外交保護

第6章 人権
 I 人権の歴史
  1 人権の普遍性と歴史性
  2 国連体制下の国際人権保障
  3 地域人権保障
 II 国際非差別法と少数者保護の展開
  1 非差別への道
  2 民族差別の禁止と少数者の保護
 III 多様な世界の人権
  1 国際人権保障の国内的実施
  2 外部からの強制による人権保障
  3 国際政治の人権化とそれへの反動

第7章 経済と環境の国際法
 I 経済の歴史と国際法
  1 第二次大戦前の国際経済と法
  2 ブレトンウッズ=ガット体制
 II 国際通貨と国際法
  1 ガットからWTOへ
  2 WTO法の主要原則とその問題点
 III 投資・通貨・金融と国際法
  1 国際投資にかかわる国際法
  2 通貨・金融にかかわる国際法
 IV 国際経済システムが抱える問題
  1 経済格差と貧困
  2 東風は西風を圧するか――アジアの復興と国際経済法
 V 環境の保護
  1 二〇世紀の物質文明と地球環境
  2 地球環境保護への歩み
 VI 地球文明の将来
  1 大気と海洋の保護
  2 気候変動
  3 世界遺産の保護
  4 将来の世代へ――世代間衡平の問題

第三部 不条理の世界の法
第8章 国際紛争と国際法
 I 国際紛争と国際法
  1 紛争解決の歴史と戦争の違法化
  2 国際法と紛争の平和的解決の枠組み
 II 国際仲裁と国際裁判
  1 国際仲裁
  2 国際司法裁判所
 III 国家間紛争解決と国際法
  1 多国間条約下の紛争解決
  2 国連と紛争解決
  3 国際紛争解決における国際法の地位

第9章 戦争と平和
 I 武力の規制と集団安全保障
  1 「戦争と平和」への国際法のアプローチと国連
  2 集団安全保障のメカニズム
  3 国連の非軍事的措置
  4 軍事的措置
  5 国連の平和維持活動
 II 武力行使の国際法的正当化の諸形態
  1 自衛権
  2 自衛権以外の正当化根拠
 III 国連体制の意義と限界
  1 集団安全保障体制の機能不全
  2 内戦と複合的武力紛争の実例
  3 PKOの多様化と人間の安全保障
 IV 不条理の世界と国際法――二一世紀の「戦争と平和」
  1 テロリズム
  2 二一世紀における人道的干渉
  3 国際法、このいらつかせうもの

参照文献
ブックガイド
謝辞 (娘 大沼みずほ


≪著者: ≫ 大沼保昭 (おおぬま・やすあき) 1946年生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科教授、明治大学法学部特任教授などを歴任。東京大学名誉教授。専攻は国際法学。著書『サハリン棄民』(中公新書、1992年)、『人権、国家、文明』(筑摩書房、1998年)、『「慰安婦」問題とは何だったのか』(中公新書、2007年)、『「歴史認識」とは何か』(中公新書、2015年)、International Law in a Transcivilizational World,(Cambridge University Press,2017)など多数。2018年10月逝去。



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本「考える日本史 (河出新書002)」本郷和人5

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考える日本史(河出新書)
○著者: 本郷和人
○定価: 本体840円(税別)
○ISBN: 978-4309631028









「知っている」だけではもったいない。なにより大切なのは「考える」ことである。信、血、恨、法、貧、戦、拠、知、三、異。たった漢字ひと文字のお題から、即興で歴史の森に分け入り、ついには日本史の勘どころにたどりつく―― 東京大学史料編纂所教授の新感覚・日本史教室、開講! 教科書や通史は退屈だという人には特におすすめ。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 「信」
 国家の信用は「銭」で量ることができる/五十文かけて、十文の銭を探した理由/江戸時代の「銭」の信用度/中世、近世と大きくなっていった銭の信用/日本社会と中国社会の「信用」のちがい/「信頼できる男」だった徳川家康/まったく守られなかった戦国時代の同盟/「御恩と奉公」の信頼関係/戦国時代、他国の人間は信用できなかった/「一味神水」とは何か/中世武士は「自分は日本人だ」と考えていたのか

第二章 「血」
 「地位」か、「血」か/血が地位より重い日本史/トップが殺されない国/日本は取り入れなかった科挙制度/現代の政治家も世襲原理/世襲社会のメリット、それは安定/「末は博士か大臣か」の明治時代/明治維新が実現した「世界で最も平等な社会」/実力主義が生んだ高度経済成長/現代に復活する世襲社会/信長を生み出したものはなにか/一神教と多神教/実は「血」よりも大切なのは「家」/家格を上げる落胤伝説/秀吉は秀頼の生物学上の父にあらず!?/平清盛、天皇落胤説/日本でもっとも高貴な血筋/世襲社会が終わる日

第三章 「恨」
 貴族が恨みを抱くとき/天皇の名と恨み/せめては魂は京都に還りますように/徹底的に幕府に拒否された後鳥羽天皇/武士にとって怖いのは死者ではなく生者/恨みをはらすための切腹/恨みの自力救済、「敵討ち」/敵討ち公認も禁止もできなかった幕府/間男は殺していいのか、いけないのか/喧嘩両成敗が意味するもの/「忠臣蔵」の法の精神/自力救済が禁じられるまでの長い道のり

第四章 「法」
 文系の頂点は法学部/律令国家日本の輝ける歴史?/要するに努力目標だった律令/驚くべき中世裁判の実態/一貫していない幕府の法/朝廷の法と裁判/基づくものは法ではなく、道理/では、いったいどこで律令は使われたのか/法を支えるものは武力/武士と貴族、どちらの権力が上か/法よりも権力が強い日本社会/戦国時代の「法の精神」/日本では疎かにされてきた法

第五章 「貧」
 昔から貧しかった日本人/大飢饉と朝廷の貴族/飢饉がうながした貴族の覚醒/統治に目覚める武士たち/日本史の「東西格差問題」/戦国時代は小氷河期だった!?/江戸幕府の「内需拡大」政策/歴史の裏には常に貧あり

第六章 「戦」
 タブーとされてきた軍事史/戦を科学する伝統がない日本/戦いを構成するものは戦術、戦略、兵站/政治の一環としての戦略/南朝軍の戦略目的/兵站の軽視が招いた昭和の敗戦/明治軍隊と富国強兵の経済学/結局、金がモノを言う「装備」/大義名分と錦の御旗/玉砕する軍隊も、大義名分が生み出した/源平合戦は「一騎打ち」が戦いの掟/それでもやはり、「戦い」は数/集団戦の台頭で、槍が戦場に/総力戦となる戦国時代/軍事史から見直した日本の戦い/大名は物量で潰すと証明した長篠の戦い/織田信長の天下統一戦略/「戦い」を根本的に変えてしまった秀吉/戦国時代の集大成、徳川家康の大坂の陣/あらためて、冷静に戦争を分析することの重要性

第七章 「拠」
 日本は城壁がないのが当たり前/武士が拠点を築きはじめる/城を変えたのは楠木正成と織田信長/城の三つの役割/城は無視していいのかどうか問題/関ヶ原における、前田家の例/城から捉える信玄西上作戦の真実/武田信玄、最後の戦い/家康は激怒して出撃したのではなかった?/信玄の真の意図/もっとも強く所有権の働く「本拠」/もし統一国家が存在していたら所有権は均一/所有権は歴史を通して広がっていく

第八章 「三」
 日本人が苦手な「第三極」という視座/項羽と劉邦、そして韓信/三国時代のストラテジー/実は「源平の戦い」ではない「源平の戦い」/東西の王権論、さらに「北」という視座/中央と東北、五度にわたる戦い/もし東北が動いていたら日本史が変わった/東北の潜在能力に着目した徳川幕府/白河以北 一山百文/外交の名手、薩摩藩/評判の悪い日本の外交能力/中国、アメリカ、そして日本

第九章 「知」
 日本にはなかなかいない「知の巨人」/遣隋使、遣唐使がもち帰ったもの/知識人より趣味人になった平安貴族たち/宗教者は「知」の担い手たり得たか/最澄の顕教と空海の密教、どちらが大事か/宗教界も結局「世襲」/貴族社会も宗教界も前例主義/この国では肩身が狭い「文武の文」/実はいなかった「軍師」/漢字が書けなかった武士たち/室町から戦国時代に拡散していく「知」/江戸時代、「知」が爆発する!/才能を評価し、西洋に対抗しようとした明治/明治の立身出世位主義は、昭和に繋がるのか/合理主義の明治、神話化する大正/宗教だった「皇国史観」/明治時代の「天皇機関説」

第十章 「異」
 古代の関は京都奈良の東側に置かれていた/異が生んだ「天皇」/途切れた海外貿易を復活させたのは武士/国内回帰する鎌倉政権/「異」が命とりになった北条氏/台頭する「農耕」から「経済」への流れ/十四世紀の「グローバル化」/日本文化の源流も「異」にあり/戦国期「南蛮人」がもたらしたもの/キリスト教は日本になにをもたらしたのか/すべての歴史は日本史となる/秀吉の「異」との向き合い方/清盛と頼朝、秀吉と家康/鎖国による中だるみと、明治維新の転換

おわりに (二〇一八年十月吉日 本郷和人)


≪著者: ≫ 本郷和人 (ほんごう・かずと) 1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。博士(文学)。専攻は日本中世政治史、古文書学。『大日本史料』第5編の編纂にあたる。『新・中世王権論』(文春学藝ライブラリー)、『武士とはなにか』(角川ソフィア文庫)、『戦国夜話』(新潮新書)、『壬申の乱と関ヶ原の戦い』(祥伝社新書)、『日本史のツボ』(文春新書)、『上皇の日本史』(中公新書ラクレ)など。


本郷和人 『戦いの日本史  武士の時代を読み直す』(角川選書、2012年) '13/01/06
本郷和人 『謎とき平清盛』(文春新書、2011年) '12/01/04
五味文彦/佐藤信 編著、佐々木恵介/本郷和人/中島圭一 著 『日本古代中世史 '11』(放送大学教材:専門科目 人間と文化コース、放送大学教育振興会、2011年) '11/10/28
五味文彦 編著、本郷和人/中島圭一 著 『日本の中世 '07』(放送大学教材:専門科目 人間と文化コース、放送大学教育振興会、2007年) '11/05/12
本郷和人 『天皇はなぜ万世一系なのか』(文春新書、2010年) '11/03/03
本郷和人 『天皇はなぜ生き残ったか』(新潮新書、2009年) '10/07/13
本郷和人 『武士から王へ お上の物語』(ちくま新書、2007年) '10/07/10
本郷和人 『人物を読む 日本中世史  頼朝から信長へ』(講談社選書メチエ、2006年) '10/07/06
本郷和人 『新・中世王権論 武門の覇者の系譜』(新人物往来社、2004年) '10/07/03
本郷和人 『天皇の思想 闘う貴族 北畠親房の思惑』(山川出版社、2010年) '10/06/27
本郷和人 『武力による政治の誕生』(選書日本中世史、講談社選書メチエ、2010年) '10/06/12



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本「大坂城全史 歴史と構造の謎を解く (ちくま新書1359)」中村博司5

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大坂城全史 (ちくま新書)
○著者: 中村 博司
○定価: 本体価格1,200円+税
○ISBN: 978-4480071804











かつて浄土真宗の聖地として栄え、織田信長の後を承けた豊臣秀吉、徳川家康・秀忠まで、時の権力者が本拠地として修築を重ねた大坂城。豊臣家の居城として栄華を極めるが、大阪夏の陣で落城。江戸幕府に再築されるものの、幕末には大部分が焼失した。明治以降、大阪市民の支持を得て天守閣が復興、現在まで市民に愛され続けている。長きにわたり権力者たちの興亡の舞台となった名城を、最新の研究成果に基づき読み解く、通説を刷新する決定版通史。


≪目次: ≫
凡例

はじめに
 大坂というところ/本書の構成

第一章 大坂本願寺の時代
1 蓮如建立の大坂御坊
 本願寺八世宗主蓮如/大坂御坊の成立/蓮如の死と大坂御坊のその後
2 大坂本願寺の成立と繁栄
 十五、十六世紀の畿内の情勢/山科本願寺の焼き討ちと大坂本願寺の成立/大坂本願寺と寺内町/顕如の貴族化と本願寺の寺格の向上
 【コラム1】 本願寺証如と寺内町民との交流
3 「石山合戦」と本願寺の大坂退去
 信長の登場と摂津中島への進出/「石山合戦」の発端と経過/木津河口での海戦/和睦の経過と本願寺の逃亡/「石山」の語義について
4 本願寺と寺内町の遺構を求めて
 本願寺・寺内町の所在地についての諸説/御坊は本丸のなか、寺内町は二ノ丸

第二章 番城の時代
1 織田信長の番城として
 信長の大坂入城とその守備体制/本能寺の変と大坂城
2 池田恒興の番城として
 清須会議と池田恒興の摂津領有/秀吉の畿内支配と賤ヶ岳の合戦

第三章 豊臣秀吉・秀頼の時代
1 大坂掌握と築城の準備
 坂本城から天下統一の意思を発信/築城工事の準備に着手/石垣用石材の産地
 【コラム2】 「普請石持ちに付て掟」を読む
2 本丸普請の経過とその実態
 本丸普請始まる/本丸地下石垣と大坂城「本丸図」の発見/大坂城本丸の概要/本丸探訪 宗什御門から表御殿へ/本丸探訪◆宗襲御殿に入り、天守を見学する
3 城下町の形成
 細川忠興邸の造営と平野町城下町/広大な豊臣秀次邸とその廃絶/大川端にあった肥後加藤家の大阪屋敷/キリスト教の教会と上町城下町/天満本願寺と天満城下町/城下町の街区構成と住民の出自
 【コラム3】 山科言経の見た城下町
4 関白任官と二ノ丸の造営
 関白政権への志向と諸国平定/大坂城二ノ丸の造営/「大坂普請ようよう周備」/秀吉の五畿内支配構想
5 秀吉晩年の工事と城下町の変貌
 「惣構堀」の普請と城下町の変貌/慶長三年に始まった最晩年の工事/大手前の発掘調査で見つかった巨大な堀
6 秀頼治世下の大坂とその最期
 秀吉没後の家康専横と大名屋敷をめぐる攻防/二条城における秀頼と家康の会見/大坂冬の陣と巨大な大坂城の出現/大坂夏の陣と大坂落城
 【コラム4】 黒田如水妻らあの大坂脱出事件

第四章 松平忠明の時代
1 本丸の石垣撤去と日用普請による修復
 大坂城本丸、破却される/本格普請に先立って行われた日用普請
2  松平忠明の事績
 大坂城三重構造説と四重構造説/「三ノ丸壊平」の意味するもの/道頓堀開削と松平忠明

第五章 徳川秀忠による大坂城再築工事
1 再築工事の開始に至るまで
 二代将軍徳川秀忠と大坂再編計画/「旧城」に倍増あって
2 再築工事の経過
 普請に参加した担当大臣/第一期普請/櫓の建築/第二期普請/第三期普請/再築工事の発令・褒賞など
 【コラム5】 鳥取藩池田家の巨石運び
3 大坂城石垣用石材のふるさと
 小豆島石丁場/前島石丁場
 【コラム6】 新「肥後石考」

第六章 徳川時代の大坂城と城下町 1 2 3
1 徳川幕府と大坂支配の構造
 二百六十年続いた「徳川の平和」と大坂城/大坂城守衛の構造
2 大坂城で起こったことあれこれ
 大坂を訪れた三人の城主/大天守への落雷一件/本丸御金蔵から四千両を盗みだした男/学者城代、西ノ丸屋敷で雪の結晶を観察/大塩平八郎の乱勃発
 【コラム7】 大坂城に出没した幽霊・妖怪
3 幕末の大坂城
 大坂城の大修復/二度の対長州戦争と大坂城/鳥羽伏見の戦いと大坂城/廃墟となった大坂城
 【コラム8】 将軍徳川慶喜の忘れもの

第七章 近代の大阪城と天守閣復興
1 大阪鎮台から第四師団司令部へ
 日本陸軍発祥の地、大坂城/師団司令部の成立と和歌山城御殿の城内移設
 【コラム9】 オーストリア皇太子の大坂城訪問
2 天守閣復興
 大大阪の出現と関一市長の天守閣復興計画/復興は、豊臣時代の天守をモデルに/「天守閣郷土歴史館」としてスタート
3 戦後の大阪城
 軍部の支配地から市民のお城へ/文化観光施設として再出発した天守閣/市民の貴重な財産・大阪城の今

おわりに (二〇一八年八月十五日(フランシスコ・ザビエル日本到着の記念日に) 中村博司)
大坂城略年表
参考文献
所蔵・提供・出典一覧


≪著者: ≫ 中村博司 (なかむら・ひろし) 1948年、滋賀県大津市生まれ。滋賀大学教育学部卒業。大阪城天守閣学芸員、大阪市教育委員会主任学芸員、(財)大阪市文化財協会企画調整課長、大阪城天守閣副館長を経て、2000年より大阪城天守閣館長。2007年3月退職。2017年大阪大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。現在、大阪樟蔭女子大学非常勤講師。共著に『戦国合戦絵屏風集成』(中央公論社、1980-81年)、『日本名城集成 大坂城』(小学館、1985年)等、編著書に『よみがえる茨木城』(清文堂、2007年)、『天下統一の城 大坂城』(新泉社、2008年)等がある。



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本「人類5000年史 II 紀元元年〜1000年 (ちくま新書1287-2)」出口治明5

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人類史を一気に見通すシリーズの第二巻。漢とローマ二大帝国の衰退、世界三大宗教の誕生、陸と海のシルクロード時代の幕開け等、激動の1000年が展開される。

文明の誕生から現代まで、人類五〇〇〇年の歴史をまとめる著者のライフワークの第二巻。漢とローマという東西の二大帝国が衰退、世界は分断化の時代へ。また、キリスト教、大乗仏教が生まれ広まった(紀元元年‐五〇〇年)。イスラーム教が興り、唐、イスラーム帝国、東ローマ帝国を含めた海と陸のシルクロードの時代が幕を開けた(五〇一‐一〇〇〇年)。八世紀に入ると、「日本」という国が誕生した。


≪目次: ≫
はじめに (二〇一八年一一月  出口 治明)

第六章 第四千年紀前半の世界 (紀元元年から五〇〇年まで)
 ナザレのイエス/大乗仏教の誕生/王莽の新/東漢の成立/班超(はんちょう)父子による西域の支配/東漢における科学の発達/インドの新帝国クシャーン朝/人類の最も幸福な時代/新約聖書の成立とストア派/東漢の衰退/三国時代/魏から晋へ/混乱するローマ帝国とサーサーン朝の建国/危機の三世紀/ローマ帝国の変質/晋の南遷/ローマ帝国の東遷とキリスト教の伸張/グプタ朝の興隆/諸部族の侵入とローマの東西分割統治/東アジアの政治的混迷と文化の爛熟/朝鮮半島の三国時代の始まり/北魏による華北統一/国家仏教の隆盛/諸部族の西ヨーロッパ定住/西ローマ帝国の滅亡とは何だったのか

第七章 第四千年紀後半の世界 (五〇一年から一〇〇〇年まで)
 北魏の分裂/中国統一への動き/フランク王国の分割と再統一/ユスティニアヌス一世とホスロー一世/隋の文帝と煬帝/長安の春(貞観の治)/密教の誕生とインド仏教の衰退/預言者ムハンマド/イスラーム世界の拡大/ウマイヤ朝の成立/中国唯一の女帝/武韋(ぶい)の禍(か)とは何か/日本の誕生/開元の治とイコノクラスム/アッバース革命と安史の乱/ローマ教皇の自立/バクダードの繁栄とIT革命/マムルークの登場/唐の衰亡/税制の改正と唐の中興/唐の大宗教弾圧とインドの三王朝/唐の滅亡から五代一〇国へ/キタイの建国と朝鮮半島の再統一/名君、世宗の即位/宋の建国/東ローマ帝国の復権/コルドバの繁栄/オットー一世のローマ皇帝戴冠/一〇〇〇年の世界のGDP

参考文献
索引


≪著者: ≫ 出口治明 (でぐち・はるあき) 立命館アジア太平洋大学(APU)学長ライフネット生命保険株式会社創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。1972年、日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命に変更。2012年上場。2018年より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮社)、『0から学ぶ日本史講義 古代編』(文藝春秋)等多数。

出口治明 『人類5000年史 I 紀元前の世界』(ちくま新書、2017年) '18/01/03



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本「日米安保体制史 (岩波新書1741)」吉次公介5

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日米安保体制史 (岩波新書)
○著者: 吉次 公介
○定価: 本体860円+税
○ISBN: 978-4004317418









厳しい批判を浴びながらも長期間維持されてきたのはなぜなのか。

いわゆる「安保体制」はどのように形成され、変容・維持されてきたのか。日本の対米協力、米軍基地の運用、米軍基地問題をめぐる日米関係について、「非対称性」「不平等性」「不透明性」「危険性」に焦点を当て、その全歴史をたどる。大きな転換点を迎えたいま、今後の方向性を考えるための基本の一冊。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 講和の代償――日米安保体制の形成 一九四五―六〇
 第一節 日米安保体制の成立
  1 米ソ冷戦の始まりと日本
  2 対日講和と安保条約
  3 安保調印の波紋
 第二節 「独立の完成」をめざして――安保改定への道
  1 鳩山一郎政権の挫折
  2 安保改定の模索
  3 新安保条約の調印
 第三節 安保体制の「危険性」――米軍基地問題の始まり
  1 安保体制の成立と米軍基地問題
  2 在日米軍の縮小

第二章 米国の「イコール・パートナー」として 一九六〇―七二
 第一節 「イコール・パートナーシップ」の形成
  1 安保体制の転換点
  2 ベトナム戦争と安保体制
 第二節 沖縄返還と七〇年安保
  1 「戦後は終わらない」
  2 「核抜き・本土並み」をめぐる相克
  3 七〇年安保というハードル
 第三節 国民的「十字架」としての米軍基地問題
  1 「基地公害」への批判
  2 核をめぐる不安
  3 基地問題の「暴風信号」

第三章 日米「同盟」への道 一九七二―八九
 第一節 日米「同盟」への起点
  1 「基本的枠組み」としての安保体制
  2 「日米防衛協力のための指針」の策定――「同盟」への起点
 第二節 新冷戦と「同盟」路線
  1 新冷戦の幕開け
  2 「同盟」をめぐる迷走
  3 「同盟」関係の強化
 第三節 基地をめぐる本土と沖縄のねじれ
  1 本土における基地問題の後退
  2 核兵器持ち込みへの疑念
  3 沖縄への集中と固定化

第四章 冷戦後の課題 一九九〇―二〇〇〇――安保再定義と普天間移設問題
 第一節 湾岸戦争と安保体制
  1 「湾岸のトラウマ」
  2 自衛隊の海外派遣
  3 日米「同盟」の定着
 第二節 安保再定義と97ガイドライン
  1 「同盟漂流」への懸念
  2 アジア太平洋地域の「基礎」へ
 第三節 激変する米軍基地問題――普天間移設問題の始まり
  1 沖縄少女暴行事件の衝撃――顕在化する「危険性」と「不平等性」
  2 普天間返還の浮上

第五章 安保体制の「グローバル化」 二〇〇一―一八
 第一節 「テロとの戦い」と「世界の中の日米同盟」
  1 米国同時多発テロとテロ特措法
  2 「戦地」に向かう自衛隊――イラク戦争とイラク特措法
  3 G・W・ブッシュ政権の世界戦略と日本
 第二節 「安保構造」への挑戦と挫折――民主党政権下の安保体制
  1 日米の軋轢
  2 普天間移設をめぐる迷走
 第三節 集団的自衛権と安保体制――本格化する「グローバル化」
  1 集団的自衛権の行使容認
  2 安保体制の「グローバル化」――15ガイドラインと安保関連法
  3 アポリアとしての米軍基地問題

おわりに
あとがき (二〇一八年八月 七三回目の長崎原爆の日に 吉次公介)

索引
関連年表
巻末資料
 日米安全保障条約(旧)
 日米安全保障条約(新)
 米軍の事故について
 在日米軍施設・区域(専用施設)の件数および面積の推移
主要参考文献一覧


≪著者: ≫ 吉次公介 (よしつぐ こうすけ) 1972年長崎県生まれ。立教大学文学部卒業。同大学大学院法学研究科博士後期課程退学。博士(政治学)。日本学術振興会特別研究員、東西センター(East-West Center)客員研究員、沖縄国際大学法学部教授等を経て、立命館大学法学部教授。専攻、国際政治学・日本政治外交史。著書、『池田政権期の日本外交と冷戦――戦後日本外交の座標軸 1960-1964』(岩波書店、2009年)、『日米同盟はいかに作られたか――「安保体制」の転換点 1951-1964』(講談社選書メチエ、2011年)など 。


吉次公介 『日米同盟はいかに作られたか 「安保体制」の転換点 1951-1964』(講談社選書メチエ、2011年) '11/10/05

田中明彦 『日中関係 1945‐1990』(東京大学出版会、1991年) '12/09/22
服部龍二 『大平正芳 理念と外交』(岩波現代全書、2014年) '17/02/22
服部龍二 『中曽根康弘 「大統領的首相」の軌跡』(中公新書、2015年) '16/12/04
服部龍二 『田中角栄 昭和の光と闇』(講談社現代新書、2016年) '17/01/15
毛里和子 『日中関係 戦後から新時代へ』(岩波新書、2006年) '13/02/10



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本「移民国家アメリカの歴史 (岩波新書1744)」貴堂嘉之5

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移民国家アメリカの歴史 (岩波新書)
○著者: 貴堂嘉之
○定価: 本体840円+税
○ISBN: 978-4004317449









アメリカ合衆国は「移民の国」――誰もが口にするこの国のかたちは、どう形成され、いかに変貌してきたのか。移民を近代世界のグローバル・ヒストリーのなかに位置づけるとともに、日本や中国などアジア系移民の歴史経験に着目して、アメリカ史をとらえなおす。揺れ動く〈いま〉を考えるためにも求められる、歴史的視座。


≪目次: ≫
序章 「移民国家」アメリカの二つの顔

第一章 アメリカはいつ「移民国家」となったのか?
 1 「移民国家」神話の系譜
 2 アジアから問い直す「移民国家」アメリカの歴史

第二章 中国人移民と南北戦争・再建期
 1 中国人移民のはじまり
 2 連邦政府の中国人移民政策――分水嶺としての南北戦争・再建期
 3 「アメリカ人」の境界と中国人移民――「帰化不能外国人」の誕生

第三章 「国民」を管理する
 1 一八八二年排華法とパスポートの発明
 2 人種主義と優生学――革新主義の時代
 3 移 民管理の現場――エリス島とエンジェル島の連邦移民入国審査施設

第四章 日本人移民と二つの世界大戦
 1 日本人移民とは誰か――「元年者」と官約移民
 2 転機としての第一次世界大戦――人種差別の壁
 3 第二次世界大戦――日系人強制収容と四四二部隊

第五章 アジア系アメリカ人の戦後
 1 戦争の爪痕とアジア系アメリカ人――「よい戦争」と「冷戦」
 2 日系アメリカ人の戦後経験――リドレス運動とモデル・マイノリティ論
 3 アジア系移民史第二幕のはじまり―― 一九六五年移民法と東南アジア難民の受け入れ

終章 アジア系移民の歴史経験を語り継ぐ

参考文献


≪著者: ≫ 貴堂嘉之 (きどう よしゆき) 1966年、東京生まれ。1994年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻、アメリカ合衆国史、人種・エスニシティ・ジェンダー研究、移民研究。著書、『アメリカ合衆国と中国人移民――歴史のなかの「移民国家」アメリカ』(名古屋大学出版会)、『アメリカ史研究入門』(共著、山川出版社)、『「ヘイト」の時代のアメリカ史――人種・民族・国籍を考える』『〈近代規範〉の社会史』(以上、共編著、彩流社)、『大学で学ぶアメリカ史』(共著、ミネルヴァ書房)、ロバート・G. リー『オリエンタルズ――大衆文化のなかのアジア系アメリカ人』(訳、岩波書店)、胡垣坤ほか編『カミング・マン――19世紀アメリカの政治諷刺漫画のなかの中国人』(共訳、平凡社)ほか。



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本「地図の歴史 世界篇・日本篇 (講談社学術文庫2498)」織田武雄5

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地図の歴史 世界篇・日本篇 (講談社学術文庫)
○著者: 織田武雄
○定価: 本体1,200円(税別)
○ISBN: 978-4065117286












文字よりも古い歴史をもつといわれる地図には、その時代の人々の世界観が描かれる。それは豊かな想像力と確かな科学や測量が融合した、時代の観念の具象化だった。世界と日本それぞれに、人類はどのような観念を地図に描き、そして現実の世界とつなげようとしてきたのか。斯界の泰斗が、興味深い数多くのエピソードに160点超の豊富な図版を交えてつづる地図の歴史。長く読み継がれてきた歴史地理学の入門書、待望の文庫化!


≪目次: ≫
世界篇
はじめに (昭和49年 秋 著者)
第1章 地図の起源
 文字よりも古い地図/未開民族の地図/エジプトおよびバビロニアの地図/バビロニアの世界図
第2章 ギリシア・ローマ時代の地図
 初期ギリシア人の世界観/ヘカタイオスの世界図/ヘロドトスの世界図/地球球体説の成立/地球の大きさの測定/エラトステネスの世界図/ローマ時代の地理的知識の拡大/プトレマイオスの地理書/プトレマイオスの世界図/プトレマイオスの地図の誤り/ローマ人による世界図の作成
第3章 中世における世界図の退歩
 古代科学の衰退/地球球体説の否定/キリスト教地理学/TO図/中性の世界図(マッパ・ムンディ)/イスラムの世界図/イドリーシーの世界図
第4章 近代地図のはじまり
 アラビアからヨーロッパへ/アジアへの地理的知識の拡大/ポルトラノ型海図の出現/カタロニアの世界図/フラ・マウロの世界図/プトレマイオスの復活/ベハイムの地球儀
第5章 地理的発見時代の地図
 地理的発見時代の意義/ポルトガルのアフリカ探検航海/インド航路の発見/マラッカへの進出/ノルマンのヴィンランド発見/コロンブスの西航計画/コロンブスの探検航海/コロンブスの探検航海の影響/地図にあらわれた新大陸の発見/コンタリニとルイシュの世界図
第6章 世界図における新大陸
 ヴェスプッチの航海/アメリカ大陸の登場/アメリカ大陸の探検と征服/マゼランの世界周航/北アメリカの地図の変遷/北方への道/北東航路の探検/北西航路の探検/未知の南方大陸/南方大陸の探検/クックのオーストラリア大陸発見
第7章 メルカトルから近・現代地図へ
 オランダの黄金時代/メルカトル/オルテリウス/ブラウ/その他の地図作成者/近代地図の成立――フランスの測地事業/地形図の作成/ドゥリールとダンヴィル/地形の表現法の進歩/十九世紀の地図の発達/イギリスの地図作成事業/その他の諸国の地図作成/現代地図帖と主題図/国際地図/ナショナル・アトラス
第8章 中国における地図の発達
 中国の地図の起源/裴秀と賈耽/宋・元・明代の地図/マテオ・リッチの坤輿万国全図/イエズス会士の測量事業

日本篇
はじめに (昭和49年 秋 著者)
第1章 古代および中世の地図
 大化改新と田図/国郡図の作成/日本図としての行基図/行基図の特色/行基図の由来/海外に伝わった行基図/仏教的世界像としての天竺図/中世の荘園図
第2章 近世初頭の世界図の発達
 日本人の地理的知識の拡大/世界図・地球儀の伝来/世界図屏風/日本図屏風/朱印船貿易とポルトラノ型海図/在華イエズス会士の影響
第3章 鎖国下の江戸時代の地図
 江戸幕府と鎖国/慶長日本図と正保日本図/元禄日本図の改訂と天保国絵図/官撰の町図/民間刊行の日本図/その他の刊行図
第4章 蘭学と世界図
 西川如見と新井白石/蘭学の発達と地理書/蘭学者による世界図の作成/仏教系世界図の消滅
第5章 伊能忠敬の実測日本図の完成
 高橋至時と伊能忠敬/忠敬の測地事業/伊能図
第6章 北辺地方の探険と地図の発達
 初期の北辺地図/ロシア人の千島南下/北辺地方への日本の進出/間宮海峡の発見/幕末の北辺調査
第7章 ヨーロッパの地図にあらわれた日本図の変遷
 マルコ・ポーロのジパング/ヨーロッパ人渡来初期の世界図の日本/ヨーロッパで刊行された日本図/シーボルトと高橋景保/シーボルト作成の日本図
第8章 明治以降における近代地図の発達
 明治初期の地図作成事業/陸地測量部の成立/国土地理院の開設/国土地理院の地図/ナショナル・アトラスの作成/水路図と海図

むすび
図版目録


※本書は、小社より講談社現代新書として1974年10月に刊行された『地図の歴史 世界篇』と同年11月に刊行された『地図の歴史 世界篇』を合本にしたものです。


≪著者: ≫ 織田武雄 (おだ たけお) 1907〜2006。京都帝国大学史学科卒業。関西学院大学、立命館大学、京都大学、関西大学で教授職を歴任。京都大学名誉教授、人文地理学会初代会長。専門は歴史地理学。文学博士。著書に『世界の縮小』『古代地理学史の研究』『地図の歴史』『古地図の世界』『古地図の博物誌』、共編著に『日本古地図大成』『歴史地理講座』などがある。




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本「ニッポン 終着駅の旅 (平凡社新書881)」谷川一巳5

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新書881ニッポン 終着駅の旅 (平凡社新書)
○著者: 谷川一巳
○定価: 本体860円(税別)
○ISBN: 978-4582858815








――まさにどん詰まりの終点、その先はバスやフェリーに乗り継げる終点、中間駅が終点となった・・・・・・。終着駅へと続く様々な鉄道の旅を紹介。――

計画がありながら未開通のままであったり、天災によって鉄路が途切れてしまったり――。鉄道には、その先へは進めない終着駅もあるが、バスやフェリーを使えば、さらに先へと旅が続けられる。また視点を変えれば、終着駅は始発駅にもなり、新たな気持ちで出発することもできる。日本各地の終着駅へ、そして終着駅からの新たな旅を再発見!


≪目次: ≫
はじめに

第1章 終着駅からバスに乗り継ぐ
 1 日本最東端の駅から納沙布岬へ―― JR北海道 根室本線 根室駅
 2 一年中強風の吹く竜飛崎に続く終着駅―― JR東日本 津軽線 三厩駅
 3 かつて上野からの直通もあった男鹿半島の終着駅―― JR東日本 男鹿線 男鹿駅
 4 「SLもおか」に乗り、JRバスで宇都宮へ―― 真岡鐵道 茂木駅
 5 新幹線の開業で終着駅となった「峠の釜めし」の駅―― JR東日本 信越本線 横川駅
 6 上高地につながるローカル私鉄の終着駅―― アルピコ交通 新島々駅
 7 お遍路さんを乗せて室戸岬、奈半利へ―― 阿佐海岸鉄道 甲浦駅
 8 ローカルバスで高知から愛媛へつなぐ――土佐くろしお鉄道 宿毛駅
 9 南九州のローカル線を宮崎から鹿児島へ―― JR九州 日南線 志布志駅

第2章 終着駅からフェリーに乗って
 10 最北端の地稚内から利尻島、礼文島へ―― JR北海道 宗谷本線 稚内駅
 11 むつ湾フェリーに乗って陸奥湾横断―― JR東日本 大湊線 大湊駅
 12 復興を果たした女川駅から金華山へ―― JR東日本 石巻線 女川駅
 13 下田から昼行フェリーに乗って伊豆七島へ―― 伊豆急行 伊豆急下田駅
 14 終着駅から無料の渡船で対岸に渡る―― 万葉線 越ノ潟駅
 15 「鉄道連絡船」の旅を味わえる終着駅―― 南海電気鉄道 和歌山港線 和歌山港駅
 16 鳥取の境港から、隠岐やロシアに続く―― JR西日本 境線 境港駅
 17 地方私鉄の終着駅からフェリーで瀬戸内海の島々へ―― 伊予鉄道 高浜線 高浜駅
 18 若戸大橋直下を結ぶ渡船に乗る―― JR九州 筑豊本線 若松駅
 19 砂洲を行く鉄道から渡船に乗って博多港へ―― JR九州 香椎線 西戸崎駅
 20 駅前から有明海を行くフェリーに乗り継いで熊本へ―― 島原鉄道 島原外港駅
 21 西の果ての終着駅長崎から五島列島へ―― JR九州 長崎本線 長崎駅

第3章 行き止まりの終着駅
 22 石炭の積み出し港として栄えた終着駅―― JR北海道 室蘭本線 室蘭駅
 23 青函連絡船を結んでいたふたつの駅―― JR北海道 函館本線 函館駅/JR東日本 奥羽本線 青森駅
 24 上野から海水浴臨時列車も運行していた―― ひたちなか海浜鉄道 阿字ヶ浦駅
 25 沿線に犬吠埼があるミニ私鉄の終着駅―― 銚子電気鉄道 外川駅
 26 東芝の社員にしか駅の外に出られない―― JR東日本 鶴見線 海芝浦駅
 27 北アルプスの山懐に深く分け入る「トロッコ電車」―― 黒部峡谷鉄道 欅平駅
 28 能登半島を行く鉄道の終着駅―― のと鉄道 穴水駅
 29 二〇一七年にJR路線として復活した終着駅―― JR西日本 可部線 あき亀山駅
 30 いまでも最果て旅情を感じさせる関門海峡を望む駅――JR九州 鹿児島本線 門司港駅
 31 九州の南の果ての終着駅―― JR九州 指宿枕崎線 枕崎駅

第4章 廃線、計画頓挫、長期運休で終着駅となった
 32 奈良県十津川村民が移住した村―― JR北海道 札沼線 新十津川駅
 33 自然災害で終着駅がはるか彼方に・・・・・・―― JR北海道 日高本線 様似駅
 34 台風被害で終着駅がふたつできてしまった―― JR東日本 只見線
 35 福島第一原子力発電所の事故で分断状態が続く―― JR東日本 常磐線
 36 「休日おでかけパス」を使って、東京から房総半島へ―― JR東日本 久留里線 上総亀山駅
 37 福井と岐阜でつながらなかった終着駅―― JR西日本 越美北線 九頭竜湖駅

第5章 終着駅も千差万別
 38 筑波山へ日帰りハイキング―― つくばエクスプレス つくば駅
 39 新幹線に終着駅はあるか―― JR東日本 上越新幹線 ガーラ湯沢駅/JR西日本 博多南線 博多南駅
 40 ローカル線を数多く抱えているからこその終着駅―― 名古屋鉄道 三河線・築港線
 41 本線をひと駅だけ枝分かれする終着駅―― JR東海 東海道本線 美濃赤坂駅 ほか
 42 昭和にタイムスリップしたような終着駅―― 紀州鉄道 西御坊駅
 43 仏教の聖地へとつながる終着駅―― 南海電気鉄道 極楽橋駅
 44 なぜ、空港へ続く路線の運賃は高いのか―― 南海電気鉄道 関西空港駅 ほか

おわりに


≪著者: ≫ 谷川一巳 (たにがわ ひとみ) 1958年横浜市生まれ。日本大学卒業。旅行会社勤務を経てフリーライターに。雑誌、書籍で世界の公共交通機関や旅行に関して執筆する。国鉄時代に日本の私鉄を含む鉄道すべてに乗車。また、利用した海外の鉄道は40ヵ国以上の路線に及ぶ。おもな著書に『割引切符でめぐるローカル線の旅』『鉄道で楽しむアジアの旅』『ニッポン 鉄道の旅68選』(以上、平凡社新書)、『ローカル線ひとり旅』(光文社知恵の森文庫)、『世界の駅に行ってみる』(ビジュアルだいわ文庫)、『台湾のりもの旅』『タイのりもの旅』(ともにイカロス出版)などがある。


谷川一巳 『鉄道で楽しむアジアの旅』(平凡社新書、2014年) '18/11/21
谷川一巳 『タイのりもの旅 鉄道/バス/飛行機+船でめぐる!』(イカロスMOOK、2017年) '18/08/15



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本「おとなの青春旅行 (講談社現代新書2486)」下川裕治・室橋裕和 編著5

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おとなの青春旅行 (講談社現代新書)
○著者: 下川裕治・室橋裕和 編著
○定価: 本体920円(税別)
○ISBN: 978-4065124628












時間とお金に余裕ができたあなたに、極上の「海外ひとり旅」を提案します。団体旅行に疲れた人へ贈る、自由で冒険的な旅路。海峡料理、ベトナム戦争跡、ジャズの聖地、シルクロード、モザイク画・・・・・・ 若い頃には気づけなかった、あの土地の魅力を求めて。

朝から晩まで観光名所を回って、ヘトヘトに疲れる毎日が続くツアーにはもううんざり、というあなたへ。せっかくの海外旅なら、ひとり気ままに「生活の場」をたどりたい人へ。
旅のプロたちが太鼓判をおす、「極上の大人旅」15行程をルート図つきで紹介します!


≪目次: ≫
はじめに (室橋裕和)

第1部 極上の「海外ひとり旅」15選
第1章 アジアの美食を求めて
1 イスラムと中国が溶けあった海峡料理を──マレーシア・マラッカからシンガポールへ (下川裕治)
2 マレー半島を北上して「おらがカレー」を──シンガポールからタイ・バンコクへ (室橋裕和)
3 庶民の食堂で中華四大料理を── 中国・北京から香港へ (下川裕治)

第2章 アジアの歴史を訪ねて
4 戦地で思う、遠き反戦運動の日々──ベトナム・ホーチミンシティからハノイへ (下川裕治)
5 標高5000m、天空をゆく── 中国・青蔵鉄道 (下川裕治)
6 仏教・ヒンドゥー教の聖地巡礼──インドのガンジス河からヒマラヤのふところへ (室橋裕和)

第3章 「通」もうなる旅路
7 憧れの「ジャズ」の門戸を叩く──アメリカ・ニューヨークからニューオーリンズへ (小神野真弘)
8 シルクロードの古都に往時の息吹が残る──ウズベキスタン・ヒヴァからサマルカンドへ (室橋裕和)
9 インドシナ半島を陸路でぐるり一周──タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア (室橋裕和)

第4章 ヨーロッパの歴史を訪ねて
10 世界遺産のモザイク芸術をこの目で──イタリア・ローマからヴェネツィアへ (田島麻美)
11 東西分断時の面影と歴史が香る街並みを歩く──ドイツ・ベルリン (荒巻香織)
12 激動の歴史の舞台・バルト三国をバスで縦断する──エストニア・ラトビア・リトアニア (Sanna)

第5章 ヨーロッパに酔いしれる
13 幸せな気持ちにさせる魔法のワインを──フランス・シャンパーニュ地方 (谷 素子)
14 パブをはしごして、青春のビールを──イギリス・ロンドン (津久井英明)
15 バルト海のローカル定期船に揺られながら──ドイツからスウェーデン、デンマークへ (久保田由希)

第2部 失敗しない「おとなの旅行術」100
1 旅の必要書類とお金を用意する
2 日程の組み方と飛行機に乗るまで
3 旅には何を持っていくのが正しいか
4 ネット環境のメリットとデメリット
5 いざ出発! 旅先に溶けこむテクニック
6 「宿」と「食」を充実させよう
7 長距離移動の負担を減らすには?
8 シニアならではの旅行術
9 旅する土地により深く入っていくヒント
10 タラブル&健康管理の裏ワザ

おわりに(室橋裕和)

執筆者一覧


≪編著者: ≫ 下川裕治 (しもかわ・ゆうじ) 1954年生まれの旅行作家。慶應義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューして以来、アジアや沖縄を中心に著書多数。近著に『シニアひとり旅』(平凡社新書)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)があるほか、共編著に『新書 沖縄読本』、編著に『本社はわかってくれない』(ともに講談社現代新書)などがある。

≪編著者: ≫ 室橋裕和 (むろはし・ひろかず) 1974年生まれ。『週刊文春』記者を経て、2004年にタイ移住。バンコク発日本語情報誌『Gダイアリー』『アジアの雑誌』デスクを務める。2014年に帰国後は、アジア専門のライター・編集者として活動。主な編著に『海外暮らし 最強ナビ アジア編』(辰巳出版)などがある。



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本「鉄道で楽しむアジアの旅 (平凡社新書739)」谷川一巳5

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新書739鉄道で楽しむアジアの旅 (平凡社新書)
○著者: 谷川一巳
○定価: 本体800円(税別)
○ISBN: 978-4582857399









日本の鉄道は、車窓からの眺めが美しく、安全で時間に正確である。しかし、何かが足りない、と思っている旅人も多いのではないか。日本では、もはや壊滅状態の夜行列車の旅も、アジアでなら楽しめる。人々でごった返すプラットホームに、昭和の日本を思い出したり、運がよければ、懐かしのブルートレインにだって乗ることができる。旅の楽しみ方とともに、注意点、車両観察のポイントも紹介する。
――失われた鉄道旅情を求めて、アジアの旅に出掛けよう。――


≪目次: ≫
はじめに

第一章 アジアの鉄道を知ろう
 個性豊かなアジアの鉄道 
 フェリーを使えば、旅情倍増の韓国鉄道の旅 
 失われた鉄道旅情を台湾で体験 
 列車の旅は一泊二日、二泊三日が当たり前の中国 
 細長い国土を結ぶベトナム南北縦貫鉄道 
 南国の旅情溢れるタイの鉄道 
 熱帯の半島を行くマレーシア縦断鉄道 
 インフラ整備が急がれるミャンマー 
 熱帯の列車旅が楽しめるインドネシア 

第二章 アジアで楽しむローカル線の旅
 アジアのローカル線は面白い 
 清凉里〜釜田間を結ぶ「ムグンファ」の旅 
 台湾でもローカル線が大ブーム 
 香港から日帰り旅に最適! 東涌線で行く仰擇領后
 タイとラオスを結ぶミニ国際列車の旅 
 市場のなかを行くタイのメークローン線 
 『戦場にかける橋』を行く泰緬鉄道の旅 
 KTMコミューターで行くクアラルンプール近郊の旅 

第三章 日本製車両に出会う旅
 海外で出会う日本の車両 
 第二の職に就く日本の車両 
 韓国の庶民派急行になりそうな「ヌリロ」 
 日本製ハイテク車両が活躍する台湾の特急列車 
 ブルートレインに乗れるチェンマイへの旅 
 海を越えたブルートレインだが・・・・・・ 
 旅情は稀薄だが快適なマレーシアの特急電車 
 ミャンマーの交通事情 
 東京の元通勤電車が縦横に走るジャカルタ 
 日本の中古フェリーが第二の職に就く 

第四章 新興国でも台頭する高速鉄道
 アジアに学ぶ高速鉄道 
 国産の車両も登場した韓国の高速鉄道KTX 
 日本の新幹線技術が採用された台湾高速鉄道 
 速さだけを優先しない高速鉄道 
 すでに世界最大の高速鉄道網を誇る中国 
 個性ある四車種を海外から技術輸入 
 広州南〜武漢路線で時速三五〇キロメートルを体験 
 中国の高速鉄道、何が問題なのか 
 日本の新幹線と海外の高速鉄道はここが違う 

第五章 乗車マナーは各国それぞれ
 指定席を購入してもその席には先客が・・・・・・ 
 「無座」の切符で列車に乗ると 
 食堂車の役割は国によってさまざま 
 アジアの鉄道運賃は物価に比べて割安である 
 アジアの地下鉄事情 
 習慣や乗車マナーも国それぞれ 

あとがき (二〇一四年五月 谷川一巳)


≪著者: ≫ 谷川一巳 (たにがわ ひとみ) 1958年横浜市生まれ。日本大学卒業。旅行会社勤務を経てフリーライターに。雑誌、書籍などで世界の公共交通機関や旅行に関して執筆する。国鉄時代に日本の私鉄を含む鉄道すべてに乗車。また、利用した海外の鉄道は40ヵ国以上に及ぶ。おもな著書に『バスの常識と秘密』(イカロス出版)、『まだある旅客機・空港の謎と不思議』(東京堂出版)、『割引切符でめぐるローカル線の旅』(平凡社新書)、『空港まで1時間は遠すぎる!?』(交通新聞社新書)、『ローカル線ひとり旅』(光文社知恵の森文庫)などがある。

谷川一巳 『タイのりもの旅 鉄道/バス/飛行機+船でめぐる!』(イカロスMOOK、2017年) '18/08/15


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本「世界史序説 アジア史から一望する (ちくま新書1342)」岡本隆司5

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――アジア史の観点から世界史を一望。そのとき「ヨーロッパの奇跡」「日本の近代化」はどう位置づけられるのか。西洋中心の歴史観を覆し「来るべき」世界史をえがく。――

遊牧・農耕・交易。この三つの要素が交叉する場所で世界史は誕生した。遊牧と農耕の境界で交易が興り、シルクロードが現れる。やがて軍事力が機動性を高め、遠隔地を結ぶ商業金融が発達し、技術革新が生じ、生産力を拡大して、ついにモンゴル帝国の出現にいたった。そして、大航海時代が幕を開け、西欧とインドが表舞台に登場すると・・・・・・。こうした視座から歴史を俯瞰するとき、「ギリシア・ローマ文明」「ヨーロッパの奇跡」「大分岐」「日本の近代化」はどのように位置づけられるのか? ユーラシア全域と海洋世界を視野にいれ、古代から現代までを一望。西洋中心的な歴史観を覆し、「世界史の構造」を大胆かつ明快に語るあらたな通史、ここに誕生!


≪目次: ≫
はじめに 日本人の世界史を
 巷の「世界史」/普遍史と世界史と西欧/グローバル・ヒストリーまで/西洋中心史観/自国史・日本史・東洋史/西と東/東西格差/アジアから見る歴史/日本人の世界史

第I章 アジア史と古代文明
1 アジア史学の構想・構成
 東洋史学の現状/東洋史学の隘路/時代区分のみなおし/東西交渉史のみなおし/先達の構想/考察の端緒/アジアの地域構成/シルクロードとは何か
2 古代文明とアジア史の出発
 文明のはじまり/遊牧の位置/文明の構成/オリエント/ギリシア・ローマ・インド/中央アジアから中国へ
3 「大移動」と古代文明の解体
 「滅亡」の時代/寒冷化/新しい体制/宗教・信仰の時代/「世界宗教」?/キリスト教とローマ・オリエント/東アジアの仏教

第II章 流動化の世紀
1 東と西の再統一
 優越するオリエント/イスラームの登場と席巻/オリエントの再統一/イスラームの定着/中央アジアの位置/突厥から隋唐へ/唐と中央アジア
2 移動と分立の東西アジア
 「東アジア」と「東ユーラシア」/仏教の位置/仏教帝国の夢/安史の乱/「東ユーラシア」の解体/ウマイヤ朝からアッバース朝へ/イスラームの多元化へ/ペルシアと中央アジア/ウイグルと中央アジアのトルコ化/イスラーム化とトルコ化の進展/西進する遊牧民
3 トルコ化と契丹
 焦点としてのウイグル/ウイグルとソグド/トルコ化・イスラーム化の内実/トルコ人の制覇と温暖化/契丹の勃興/唐宋変革/多国共存体制/モンゴル帝国の前提

第III章 近世アジアの形成
1 モンゴル帝国の建設
 モンゴルの登場/東西草原世界の制覇/政権の組織化/東西の拡大/第二のステージ/フラグの西征/クビライの達成
2 モンゴルの達成
 停止する拡大/遊牧政権の集大成/軍事と通商/首都圏の建設/商業と徴税/通貨制度
3 ポスト・モンゴルの転換
 陸から海へ/「一四世紀の危機」/チャガタイ=トルコとティムール朝/イランの形成/オスマン帝国/近世アジアの展開
4 明清交代と大航海時代
 明朝の成立/「中華」の純化/社会の商業化/「北虜南倭」/清朝の興起と達成/海上交易/インドの勃興/グローバル世界史の形成

第IV章 西洋近代
1 イタリアの盛衰と近代ヨーロッパの胎動
 地中海とイタリア/ヨーロッパとローマ/焦点としてのシチリア/フリードリヒ大帝/ルネサンスの背景/ルネサンスとは何か/イタリアの位置/没落
2 「海洋帝国」から大英帝国へ
 スペイン・ポルトガル/「海洋帝国」/西欧・北欧の位置/オランダ/環大西洋経済圏/量的拡大/イギリスの登場/イギリスの黎明/アングロ・サクソン的「法の支配」/凝集する国家
3 帝国主義と東西の「帝国」
 産業革命/革命の集結と大英帝国/近代世界経済とその核心/信用の拡大と投資の出現/帝国主義と現代/「大分岐」「大収斂」/「西欧の奇跡(ヨーロピアン・ミラクル)」/東の「帝国」と「法の支配」/西の「帝国」と「中世」

おわりに 日本史と世界史の展望
 「中世」と「近代」/「近代」と歴史学/「中世」の存否――中国と日本/日本人と歴史学と日本史/近世までの列島/「大開発」の進行と停頓/社会経済の転換/日本史とアジア史と西欧/近代日本と現代世界

あとがき (二〇一八年五月 新緑あふれる賀茂の畔から 岡本隆司)
文献一覧


≪著者: ≫ 岡本隆司 (おかもと・たかし) 1965年生まれ。京都府立大学文学部教授。主な著書に、『近代中国史』(ちくま新書)、『近代中国と海関』『属国と自主のあいだ』(いずれも名古屋大学出版会、前者で大平正芳記念賞、後者でサントリー学芸賞を受賞)、『中国の誕生』(名古屋大学出版会、アジア・太平洋特別賞・樫山純三賞受賞)、『李鴻章』(岩波新書)、『中国の論理』(中公新書)がある。


岡本隆司 『近代中国史』(ちくま新書、2013年) '13/08/13
岡本隆司 『李鴻章 東アジアの近代』(岩波新書、2011年) '11/12/16
岡本隆司 『中国「反日」の源流』(講談社選書メチエ、2011年) '11/02/10
岡本隆司 『世界のなかの日清韓関係史 交隣と属国、自主と独立』(講談社選書メチエ、2008年) '10/02/09
三谷博/並木頼寿/月脚達彦 編著 『大人のための近現代史 19世紀編』(月脚達彦/遠藤泰生/川島真/櫻井良樹/千葉功/デイヴィッド・ウルフ/松本武祝/茂木敏夫/飯島渉/生田美智子/大谷正/岡本隆司/岸本美緒/木畑洋一/栗原純/小島毅/斎藤修/塩出浩之/杉原薫/鈴木智夫/高橋均/豊見山和行/中見立夫/新村容子/朴薫/古田元夫/松方冬子/宮崎ふみ子/吉野誠 執筆、東京大学出版会、2009年) '09/12/02



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本「タイ謎解き散歩 (中経の文庫)」柿崎一郎5

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タイ謎解き散歩 (中経の文庫 か 30-1)
○著者: 柿崎一郎
○定価: 本体800円+税
○ISBN: 978-4046003607









知らなかったタイを見にいこう!
アユタヤ、スコータイなどタイが誇る世界遺産や首都バンコクはもちろん、観光地ではないような意外な場所にも、今まで知らなかった驚きのエピソードが隠されている。本書は、タイの歴史や地理、文化にまつわる謎と不思議を集めた“ありそうでなかった”一冊。 ポケットに忍ばせて旅の友にするもよし、読んで現地に思いを馳せるもよし。あなたが知らなかった「タイ」の姿が見えてくる!


≪目次: ≫
はじめに

「タイ全図」
「バンコク拡大図」

序章 タイってどんな国?
 地理 ゾウの顔の形をしたインドシナ半島の国
 歴史 13世紀に成立した最初の王国スコータイ朝
 歴史◆\簑于政の時代から立憲君主制の時代へ
 民俗 国民の9割以上がタイ系民族
 言語 音楽のように流れて聞こえるタイ語
 宗教 仏教国だが、南部を中心にイスラーム教徒もいる
 料理 トムヤムクンはスープではなくおかず!?
 交通 渋滞緩和に一役買うバンコクの都市鉄道
 政治 今も続く、出口の見えない政争
 経済 「世界の台所」として発展を遂げる
 コラム 情報収集に役立つ書店&フリーペーパー

第1章 バンコク旧市街
 1 首都の玄関口ファラムポーン駅が舞台となった鉄道物語
 2 長距離道路チャルーンクルン通りは西洋人向け乗馬道だった!?
 3 中華街を貫くヤワラート通りが不規則に蛇行しているのはなぜ?
 4 名なしの川だったチャオプラヤー川が「最高位の川」に格上げされた謎
 5 川に囲まれたラッタナコーシン島が伝える要塞都市バンコクの歴史
 6 古刹ワット・ポーの中になぜタイマッサージ講習所があるのか?
 7 エメラルド仏はかつてワット・アルンに安置されていた!?
 8 ワット・プラケーオの敷地にアンコール・ワットがある!?
 9 バンコクノーイという地名から読み解く「バンコク」の由来
 10 バックパッカーの聖地カーオサーン通りは米屋街だった!?
 11 ラークチャダムヌーン通りが破格に広いのはなぜ?
 12 コンクリートの山プーカオトーンは仏塔の代わりにつくられた!?

第2章 バンコク新市街
 1 「コブラ沼」か「黄金の大地」か? スワンナプーム空港、命名のウラ話
 2 プラトゥーナームの運河は戦争のために開削された?
 3 戦勝記念塔は誰に勝った記念の塔なのか?
 4 観光客に人気のチャトゥチャック市場が土日にしか開かれないワケ
 5 若者が集うショッピングモール サイアムスクエアーの所有者は大学!?
 6 タイのシルク王 ジム・トンプソンはなぜこの地に屋敷を構えたのか?
 7 スクムウィット通りの名はあるお役人がルーツ?
 8 巨大スラム街クーロントゥーイはなぜ港の中に誕生したのか?
 9 ルムピニー公園の入口にラーマ6世像があるのはなぜ?
 10 シーロム通り沿いに「風車」のモニュメントがあるワケ
 11 バレンタインデーになるとなぜバーンラックにカップルが集うのか?

第3章 タイ中部
 1 アユタヤはかつて「アヨータヤー」と呼ばれていた!?
 2 山田長政がアユタヤで出世したウラ事情とは?
 3 遺跡の町ロッブリーはなぜ「軍の街」に変貌したのか?
 4 ビルマで戦った日本兵はなぜナコーンナーヨックに集結したのか?
 5 リゾート地パッタヤーが発展したきっかけはベトナム戦争!?
 6 チャンタブリーには「タイの町ではない時期」があった!?
 7 時代とともに巨大化するナコーンパトムの仏塔の不思議
 8 カーンチャナブリーの「戦場にかける橋」は2本あった!?
 9 カーンチャナブリーとミャンマーを結ぶ泰緬鉄道の復活計画とは?
 10 中国人の町サムットサーコーンがミャンマー人の町になったのはなぜ?
 11 サムットソンクラームにある「世界でいちばん危ない市場」とは?
 12 ペッチャブリーが舞台となった宮殿建設物語
 13 タイ最古の海浜リゾート フアヒンが誕生したきっかけとは?
 14 プラチュアップキーリーカーンはタイがいちばん狭くなる場所!?

第4章 タイ北部
 1 アユタヤの副都ピッサヌロークはなぜ「胸裂きの町」と呼ばれたのか?
 2 実現しなかったペッチャブーンへの首都移転計画とは?
 3 スコータイが最初のタイ族の王国といわれるのはなぜ?
 4 世界遺産シーサッチャナーライは珍品「宋胡録(すんころく)焼」の産地!?
 5 ラムパーンに世界でも珍しいゾウ保護施設があるワケ
 6 ラムプーンにはモーン族の王女が築いた王国がった!?
 7 チェンマイは古都なのになぜ「新都」と呼ばれるのか?
 8 チェンマイ近郊に暮らす少数民族はどこからやってきた?
 9 メーホンソーンはバンコクからいちばん遠い県庁所在地!?
 10 チエンラーイの「黄金の三角地帯」の「黄金」の正体とは?
 11 ナーンの町の位置がこれまで何度も変わった不思議

第5章 タイ東北部
 1 ドンパヤーイェン(冷えた王の密林)山脈は昔、ドンパヤーファイ(火の王の密林)だった!?
 2 ナコーンラーチャシーマに建つ女性の銅像の正体とは?
 3 ピマーイの遺跡から南へ延びる道はアンコールへの「王道」!?
 4 国内外に知られる「ゾウ祭り」がスリンで始まった理由とは?
 5 シーサケートの巨大遺跡はタイのもの? カンボジアのもの?
 6 タイ最東端にあるウボンには、「2色の川」が流れている!?
 7 打ち上げたロケットが雨を呼ぶ!? ヤソートーン名物「ロケット祭り」とは?
 8 ラーオ族に信奉される聖地ナコーンパノムの名の由来とは?
 9 ノーンカーイはビエンチャンの代わりに急遽つくられた町!?
 10 ウドーンターニー近郊で出土した土器は本当に世界最古なのか?
 11 ルーイ県の町ダーンサーイを練り歩く お化けの正体とは?

第6章 タイ南部
 1 チュムポーンにかつてあった日本軍が敷設した鉄道とは?
 2 スラーターニーは交易国家シュリーヴィジャヤの中心地だった!?
 3 ナコーンシータマラートにある窓なしアパートの意外な住人とは?
 4 第二次世界大戦中、ソンクラーに日本兵が大挙して上陸したワケ
 5 南部最大の都市ハートヤイはかつて農村地帯だった!?
 6 パッターニーに、かつてムスリム王国があったのは本当?
 7 ラノーンの発展に尽力した徴税請負人「許一族」とは?
 8 リゾート地プーケット島はかつて本土とつながっていた!?
 9 クラビー沖に浮かぶ南国の楽園ピーピー島は二つ存在する!?
 10 トランはタイ南部の天然ゴム栽培発祥の地だった!?


※本書は「中経の文庫」のために書き下ろされたものです。


≪著者: ≫ 柿崎 一郎 (かきざき いちろう) 横浜市立大学国際総合科学部准教授。1971年、静岡県生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。タイを中心とするメコン川流域の交通網の発展、バンコクの都市交通の整備に関する研究を進めている。著書に、『タイ経済と鉄道――1885〜1935年』(日本経済評論社、大平正芳記念賞受賞)、『鉄道と道路の政治経済学 タイの交通政策と商品流通 1935〜1975年』(京都大学学術出版会、鉄道史学会住田奨励賞受賞)、『都市交通のポリティクス バンコク 1886〜2012年』(京都大学学術出版会)、『物語 タイの歴史――微笑みの国の真実』(中央公論新社)などがある。


柿崎一郎 『物語 タイの歴史 微笑みの国の真実』(中公新書、2007年) '18/10/16



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本「美しきイタリア 22の物語 (光文社新書897)」池上英洋5

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美しきイタリア 22の物語 (光文社新書)
○著者: 池上英洋
○定価: 本体980円+税
○ISBN: 978-4334043032










日本では、ほとんどの人が良いイメージを抱いているように、イタリアは一、二を争うほど高感度の高い国だといえる。しかし、それでもイタリアは、まだまだ私たちが気づいていない魅力にあふれている。本書ではイタリアの22の都市を訪れ、各都市で起きたエピソードを辿る。歴史上の人物たちは、どのように考え、暮らしていたのだろうか。城や宮殿は、そこに住んだ王家や貴族の歴史をどのように伝えてくれているのだろうか。イタリアが世界に誇る芸術の数々は、どのように生み出されてきたのだろうか。そして市井に暮らす普通の人々は、どのように人生を生きてきたのだろうか。尽きることのないイタリアの魅力を探る。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 人々の物語
 小さな島のナポレオン―― Isola d'Elba (エルバ島)
 ある博物学者の死―― Pompei (ポンペイ)
 囚われ皇女の恋―― Ravenna (ラヴェンナ)
 サンタ・クロースの贈り物―― Bari (バーリ)
 皇帝の気怠い午後―― Isola di Capri (カプリ島)
 殉教聖女の街―― Catania (カターニア)

第二章 城と宮殿の物語
 その理由を、誰も知らない―― Castel del Monte (カステル・デル・モンテ)
 イタリアのヴェルサイユ―― Caserta (カゼルタ)
 東端の街の悲劇の皇帝―― Trieste (トリエステ)
 奇矯の宮殿―― Bagheria (バゲリーア)
 近代イタリア最初の首都―― Trino (トリノ)

第三章 芸術の物語
 最後の晩餐―― Milano (ミラノ)
 修道士の禁じられた恋―― Spoleto (スポレート)
 耳をすませば―― Cremona (クレモーナ)
 ルネサンス美術の予告者―― Padova (パドヴァ)
 美術史のはじまり―― Arezzo (アレッツォ)

第四章 街の歴史の物語
 大学の街―― Bologna (ボローニャ)
 とんがり屋根の家―― Alberobello (アルベロベッロ)
 ナポリを見て死ね―― Napoli (ナポリ)
 巨石文明ヌラーゲ―― Barumini (バルーミニ)
 地下のローマ―― Roma (ローマ)
 死者の都―― Cerveteri(チェルヴェーテリ)

おわりに (二〇一七年七月 池上英洋)
主要参考文献


≪著者: ≫ 池上英洋 (いけがみ ひでひろ) 1967年広島県生まれ。東京造形大学教授・美術史家。東京藝術大学卒業・同大学院博士課程修了。著書に、『Due Volti dell’Anamorfosi』(Clueb、イタリア)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ 西洋絵画の巨匠8』(小学館)、『神のごときミケランジェロ』(新潮社)、『西洋美術史入門』『死と復活』(いずれも筑摩書房)、『「失われた名画」の展覧会』(大和書房)、『もっと知りたいラファエッロ』(東京美術)、『恋する西洋美術史』『ルネサンス 歴史と芸術の物語』『ルネサンス 三巨匠の物語』『イタリア 24の都市の物語』(いずれも光文社)など多数。日本文藝家協会会員。


池上英洋 『西洋美術史入門』(ちくまプリマー新書、2012年) '15/01/02 , '13/10/17
池上英洋 『ルネサンス 歴史と芸術の物語』(光文社新書、2012年) '13/10/07
池上英洋 『神のごときミケランジェロ  Michelangelo Buonarroti 1475-1564 』(とんぼの本、新潮社、2013年) '13/10/02
池上英洋 『恋する西洋美術史』(光文社新書、2008年) '11/03/19
池上英洋 『イタリア 24の都市の物語』(光文社新書、2010年) '11/02/23



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本「武士の日本史 (岩波新書1718)」盒蕎嗣5

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武士の日本史 (岩波新書)
○定価: 本体880円+税
○ISBN: 978-4004317180









鎧兜に身を固め、駿馬で戦場を駆けめぐり、刀をふるっては勇猛果敢に斬り結ぶ。つねに「武士道」を旨とし、死をも怖れず主君に忠誠を誓う――そんな武士の姿は、はたしてどこまで「史実」か? 日本は本当に「武士の国」なのか? 長年武士研究を牽引してきた著者が満を持して書き下ろす、歴史学が見出した最新の武士像。


≪目次: ≫
序――時代劇の主役たち

第一章 武士とはなんだろうか――発生史的に
 1 武士という芸能人
 2 武士の発生史
 3 武士たちの系譜とその展開
 4 武力の暴走

第二章 中世の武士と近世の武士
 1 平安末期の内乱と幕府
 2 国家守護を担うもの
 3 室町・戦国時代の武家と武士
 4 豊臣政権から幕藩体制へ

第三章 武器と戦闘
 1 中世前期の戦闘の様相
 2 刀にかんするあれこれ
 3 鑓と鉄炮と城――戦国の合戦から
 4 実戦の体験と泰平の武士

第四章 「武士道」をめぐって――武士の精神史
 1 古代・中世における武士の素顔
 2 治者としての倫理学
 3 『葉隠』 武士道について
 4 東アジア世界からみた武士の思想と切腹

第五章 近代日本に生まれた「武士」――増殖する虚像
 1 武士が軍制改革の邪魔になる
 2 士族の政権としての明治政権
 3 『日本戦史』の編さん
 4 近代武士道の登場
 5 武道・武士道・やまとだましい

終章 日本は「武国」か
 1 武国意識の成立
 2 魔よけとしての武、行財政マンとしての武士
 3 「勇敢さ」と人命の浪費

文献一覧
あとがき (二〇一八年三月一二日 盒蕎嗣澄


≪著者: ≫ 盒蕎嗣 (たかはし まさあき) 1945年高知市に生まれる。1969年同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。滋賀大学教育学部教授、神戸大学大学院人文学研究科教授を経て、神戸大学名誉教授。博士(文学、大阪大学、2002年)。専攻、日本中世史。著書、『武士の成立 武士像の創出』(東京大学出版会)、『平清盛 福原の夢』(講談社選書メチエ)、『平家の群像 物語から史実へ』(岩波新書)、『[増補改訂] 清盛以前――伊勢平氏の興隆』(平凡社ライブラリー)、『平家と六波羅幕府』(東京大学出版会)、『京都〈千年の都〉の歴史』(岩波新書)、『洛中洛外京は“花の都”か』(文理閣)、『東アジア武人政権の比較史的研究』(校倉書房)。

高橋昌明 『平家と六波羅幕府  A New Study on the Political Power of the Heike 』(東京大学出版会、2013年) '13/04/16
高橋昌明 『平清盛 福原の夢』(講談社選書メチエ、2007年) '11/06/04
高橋昌明 『平家の群像 物語から史実へ』(岩波新書、2009年) '11/05/24



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本「物語 タイの歴史 微笑みの国の真実 (中公新書1913)」柿崎一郎5

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物語タイの歴史―微笑みの国の真実 (中公新書 1913)
○著者: 柿崎一郎
○定価: 本体920円+税
○ISBN: 978-4121019134











13世紀以降、現在の領域に南下し、スコータイ、アユッタヤーといった王朝を経て、18世紀に現王制が成立したタイ。西欧列強の進出のなか、東南アジアで唯一独立を守り、第二次世界大戦では日本と同盟を組みながらも、「敗戦国」として扱われず、世渡りの上手さを見せてきた。本書は、ベトナム、ビルマなどの周辺諸国、英、仏、日本などの大国に翻弄されながらも生き残った、タイ民族2000年の軌跡を描くものである。


≪目次: ≫
はじめに

序章 歴史への誘い
 「優等生」タイのクーデタ/歴史の重要性/本書の視点/本書の構成

第1章 タイ族国家の勃興――古代〜16世紀後半
I タイ族の起源
 タイ族とは/タイ族の出自/タイ族の「くに」ムアン/南詔王国/タイ族の南下
II タイ領での政治権力の発生
 「海のシルクロード」の成立/ドゥヴァーラヴァティー/シュリーヴィジャヤ/クメール帝国の隆盛/地方拠点の出現
III スコータイ朝
 タイ族大ムアンの出現/スコータイ朝の成立/ラームカムヘーン王/マンダラ型国家の出現/スコータイの衰退
IV アユッタヤー朝
「アヨータヤー」/アユッタヤー朝の成立/アユッタヤー朝の支配論理/マンダラの拡大/ビルマとの関係

第2章 マンダラ国家の隆盛――16世紀末〜19世紀前半
I アユッタヤー朝の復興
 ビルマからの独立の回復/ナスーレアン王のマンダラ強化/港市アユッタヤーの繁栄/山田長政/プラーサートーン王
II アユッタヤーの繁栄と凋落
 ナーラーイ王/ヨーロッパ勢との確執/「交易の時代」の終焉/「平和なアユッタヤー」/ビルマによるアユッタヤー陥落
III トンブリーからバンコクへ
 タークシンの登場/トンブリー朝/タークシン王の失脚/ラッタナコーシン朝の出現/中マンダラの平定
IV ラッタナコーシン朝の反映と対立
 対外貿易の隆盛/大マンダラ間の争い/ラーオ諸国の支配/イギリスとの関係/マンダラ最後の栄光
【コラム】 王室――比類なき存在感

第3章 領域国家の形成――開国〜不平等条約の改正
I タイの「開国」
 バーネイ条約――西欧諸国との最初の関係/モンクット王/バウリング条約による「開国」/不平等条約の功罪/イギリスの非公式帝国主義
II 領域の縮小
 カンボジア保護国化/ホー征伐とシップソーンチュタイ喪失/パークナーム事件/フランスの野心/「緩衝国」
III タイの近代化
 チュラロンコーン王/チャクリー改革/お雇い外国人の活躍/領域統合への模索――鉄道の導入/不平等条約の改正
IV 国際社会への登場
 ワチラーウット王/上からのナショナリズム/第一次世界大戦への参戦/不平等条約の撤廃へ領域統合の推進――鉄道の拡充
【コラム】 政治――クーデタ、改憲、民主化

第4章 シャムからタイへ――立憲革命〜第二次世界大戦
I 立憲革命
 絶対王政への不満/人民党の誕生/クーデタによる立憲革命/人民党政府の分裂/ボーウォーラデート親王の反乱
II ピブーンと失地回復
 ピブーンのナショナリズム/第二次世界大戦開戦とタイ/「失地」回復要求――大タイ主義/紛争の勃発――仏印対タイ/「失地」の回復
III 第二次世界大戦への「参戦」
 戦争までの状況/開戦と宣戦布告/ビルマへの進軍/日本軍への不信拡大/ピブーンの日本離れ
IV 「敗戦国」からの脱却
 自由タイ/クアン内閣の両面外交/宣戦布告無効宣言/国際社会への復帰/コメによる復興
【コラム】 日本との関係――知られざる日本人

第5章 国民国家の強化――戦後復興期〜1980年代
I 西側陣営のタイ
 民主主義政治の混乱と国王怪死事件/ピブーンの復活/西側陣営への編入/経済ナショナリズムと緩和政策/ピブーンの凋落
II 「開発」の時代
 タイ式民主主義/「開発」の推進/「開発」の可視化/「奇跡の作物」の導入/「最後の砦」
III 民主化とその反動
 「開発」体制への反発と反日運動/一〇月一四日事件/「民主化」の時代/サイゴン陥落と「民主化」の終焉/反動の時代
IV 国民国家の安定化
 プレーム首相の登場/経済の立て直し/「ビュッフェ内閣」/「インドシナを戦場から市場へ」/政党政治の腐敗
【コラム】 ――最大の政治勢力

第6章 「先進国」をめざして――1990年代〜
I 二つの「危機」
 アーナン政権/五月の暴虐/「人民のための憲法」/経済危機/危機の克服
II タックシン帝国の興亡
 タックシンの台頭/「タックシノミックス」/権威主義の再来/「売夢政策(ナヨーバーイ・カーイ・ファン)」の現実/反タックシン運動/タックシン政権の崩壊
III インドシナの「先進国」へ
 メガシティー・バンコク/地方経済の発展/「メコン圏」の地域協力/オーバープレゼンス/反タイ感情の醸成
【コラム】 経済――顕在化する都市と農村の格差

終章 試練を越えて
 「世渡り上手」なタイ/「世渡り上手」の試練/「タイ」から「シャム」へ

あとがき (二〇〇七年八月 柿崎一郎)

主要図版出所一覧
主要参考文献
タイの歴史 略年表(スコータイ朝以降)


≪著者: ≫ 柿崎一郎 (かきざき・いちろう) 1971年静岡県生まれ。1993年東京外国語大学外国語学部卒業。1999年東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了(博士〔学術〕)。同年4月より横浜市立大学国際文化学部専任講師、2003年4月より同助教授、2005年4月より同国際総合科学部准教授。著書、『タイ経済と鉄道 1885〜1935年』(日本経済評論社、2000年、第17回大平正芳記念賞受賞)、Laying the Tracks : The Thai Economy and its Railways 1885-1935, Kyoto University Press, 2005. ほか論文多数。



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本「東大寺のなりたち (岩波新書1726)」森本公誠5

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東大寺のなりたち (岩波新書)
○著者: 森本公誠
○定価: 本体840円+税
○ISBN: 978-4004317265











華厳宗大本山東大寺聖武天皇の発願に始まるこの寺院は、古来どのような存在意義を有してきたのか。入寺から約70年。東大寺長老である著者は、その問いかけの答えを創建時代の歴史に求めてゆく。朝廷内の政争と陰に陽に絡みながらも、救済の寺としての道を歩んだ東大寺のなりたちを解き明かす。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 東大寺前史を考える
一 山房の時代
 皇太子の夭折と山房/『東大寺要録』編纂者の認識/法華堂創建年次の通説/須弥壇解体修理に伴う新発見/山房は果たして、ささやかなお堂か/東大寺山堺四至図/山堺四至図の山房道/香山寺も山房のうち
二 金鍾・福寿寺の時代
 山房から金鍾山房・福寿寺へ/光明皇后の写経事業/福寿寺の建立/金鍾寺か金鐘寺か/金鍾山寺・福寿寺から大養徳国金光明寺へ
三 大養徳国金光明寺の時代
 国分寺構想の発露/大養徳国金光明寺の意義/大養徳国金光明寺の寺観/丈六堂の所在地/平城京還都による状況の一変/丈六堂の処分と法華堂/大仏造像工事再開に向けて

第二章 責めは予一人にあり――聖武天皇の政治観
一 学習の時代
 なぜ盧舎那大仏造立を願ったか/法と国家観/経史とは何か/官人制度改革/釈教に学ぶ/盧舎那像讃一首并序の筆写/初めて冕服を着す/経史から釈教へ
二 政治の真価とは何か
 責めは予一人にあり/班田収授法の行き詰まり/困窮者への米穀等の支給/逃亡者・浮浪人の現住地登録/頻繁な米穀支給と減税措置/地方行政官に対するアメとムチ
三 仏教思想による民心の救い
 人心一新の課題/国分二寺建立の詔/仏教の啓蒙/墾田永年私財法の発布/盧舎那大仏造立の詔

第三章 宗教共同体として
一 天皇の出家と譲位
 黄金産出/三宝の奴/寺院に墾田地許可/産金慶賀の具体化/十二大寺への勅書/出家の動機
二 寺院と墾田地
 諸寺墾田地上限額の制定/なぜ東大寺は四〇〇〇町なのか/占定の有効期限
三 寺院形態への模索
 僧制の起源/律令制下の僧侶/行基の登場/優婆塞・優婆夷/出家の規制を打ち破る新制度/労役奉仕の日数/造東大寺司所属の優婆塞
四 国分寺と東大寺
 国分寺の入寺資格/五明による教育/僧侶養成機関としての東大寺/六宗兼学/僧侶集団の規模/奴婢の実態

第四章 盧舎那大仏を世界に
一 開眼供養会へ向けて
 藤原仲麻呂、大納言となる/紫微中台の創設/宇佐八幡神の東大寺参拝/揃って東大寺に行幸/遣唐使・遣新羅使の任命/新たな僧綱の任命/開眼師らに招請の勅書
二 大仏開眼会の盛儀
 開眼供養会への準備/開眼法会次第/内外の歌舞音楽を奏する/大蔵省から出仕僧らに布施
三 新羅はなぜ大使節団を派遣したか
 新羅使入京/律令制下の新羅の位置づけ/東アジアにおける華厳の隆盛/新羅王子金泰廉の奏上/孝謙天皇よりの言葉
四 聖武太上天皇の晩年
 鑑真和上ら来朝/左大臣橘諸兄、致仕する/聖武太上天皇崩御

第五章 政争のはざまで
一 権謀術数をめぐらす仲麻呂
 道祖王を廃し、大炊王を皇太子に/橘奈良麻呂の変/大炊王の即位/仲麻呂は朕が父/東大寺封戸処分勅書/孝謙太上天皇と淳仁天皇との不和
二 仲麻呂の排除
 仲麻呂暗殺計画/慈訓の解任と道鏡の新任/吉備真備,造東大寺長官となる/授刀衛が孝謙方に/仕掛けたのは孝謙太上天皇/造東大寺司と東大寺の活躍/公的記録から消された良弁と安寛
三 称徳天皇重祚
 淳仁天皇の廃位/宇佐八幡神託事件
四 政争ふたたび
 白壁王立太子の策謀/廃后と立太子

第六章 新たな天皇大権の確立
一 仏教界の綱紀粛正
 僧尼の度縁は治部省に/良弁僧正遷化/僧尼籍の確認調査/在京国分寺僧尼の本国送還/死亡した僧尼の名を冒称/僧綱に綱紀粛正を促す
二 仏教勢力の排除
 桓武天皇の即位/国分寺僧交替の厳格化/定額寺への施入売易の禁止/諸寺の利殖行為を厳禁/教律に従わない僧侶の処罰
三 藤原種継暗殺事件
 遷都への構想/藤原種継の暗殺/早良親王と東大寺/造東大寺司の廃止/不運たび重なる
四 平安京で構想新たに
 早良親王の鎮魂/東大寺封戸の削減/酒人内親王献入帳/大仏の頭部落ちる/御頭供養会の盛儀

参考文献
略年表

結びにかえて (平成三十年五月吉日 森本公誠)


≪著者: ≫ 森本公誠 (もりもと こうせい) 1934年生まれ。東大寺長老。2004‒2007年、東大寺第218世別当・華厳宗管長をつとめる。京都大学文学博士。イスラム史家として、同大学で長年にわたり研究・教育に従事。著訳書、『初期イスラム時代エジプト税制史の研究』(岩波書店)、『イブン=ハルドゥーン』(講談社学術文庫)、『善財童子求道の旅――華厳経入法界品・華厳五十五所絵巻より』(朝日新聞社・東大寺)、『世界に開け華厳の花』(春秋社)、『聖武天皇 責めはわれ一人にあり』(講談社)、イブン=ハルドゥーン『歴史序説』全4冊(訳、岩波文庫)、タヌーヒー『イスラム帝国夜話』全2冊(訳、岩波書店)、第54回日本翻訳文化賞受賞 ほか。


森本公誠 『聖武天皇 責めはわれ一人にあり』(講談社、2010年) '11/10/28
森本公誠 『イブン=ハルドゥーン』(講談社学術文庫、2011年) '11/07/27



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本「タイ鉄道散歩 [改訂版] (イカロスMOOK)」藤井伸二5

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タイ関連の著書が多数ある藤井伸二氏がタイでの鉄道旅をご案内! 紹介するのはタイ国鉄全線およびバンコク都内鉄道。そう、タイのすべての鉄道路線だ。車両のディテールや運行中の車内の様子を詳しくレポートしているが、記述は鉄道マニア向けではなく、あくまで旅人目線での鉄道旅に徹している。タイの鉄道に興味がある旅人なら必見だ。列車に乗ってタイを自由に旅しよう! 改訂版となる本書では情報をアップデートするとともに、2016年に導入された待望の新型寝台特急についても詳しく紹介している。


≪目次: ≫
はじめに

この本の正しい読み方・使い方
タイという国とタイの鉄道に関する注意事項
タイ国鉄の基本
タイ国鉄 バンコクの駅
BTS & MRT & ARL 利用ガイド

地図 タイ国鉄 路線図
地図 バンコク広域地図
地図 バンコク鉄道路線図

第1章 北本線
クルンテープ → チェンマイ ――チェンマイ行き中国製新型寝台特急
クルンテープ → ピサヌローク ――タイ中部行きスプリンター列車
ピサヌローク → ウッタラディット ――北部盲腸線逆走列車 サワンカローク線
ウッタラディット → チェンマイ ――タイ最長トンネル、クルターンを走り抜ける
チェンマイ → クルンテープ ――一答寝台列車で楽しむファーストクラスの旅
COLUMN 新型寝台特急に乗車しよう

第2章 東北本線
クルンテープ → ノーンカーイ ――新型寝台特急でラオス国境を目指す
ノーンカーイ → ターナレーン ――列車は渡っていくよ メコンに架かるこの橋を
クルンテープ → ウボン・ラーチャターニー ――10時間かけて直行だ タイ最東端の駅を目ざせ
ウボン・ラーチャターニー → スリン ――車内販売を楽しむローカル列車旅
ケーンコーイ・ジャンクション → ブア・ヤイ・ジャンクション ――花と緑の大地へ 高原列車で行くダム湖の旅
COLUMN バンコクで訪れたい鉄道関連施設

第3章 メー・クローン線、東本線
ウォンウィエン・ヤイ → メー・クローン ――川を越え、市場を抜けて河口の街へ
クルンテープ → アランヤプラテート ――旧インドシナ鉄道でカンボジア国境へ
クルンテープ → バーン・プルー・ター・ルアン ――列車に揺られシャム湾をめぐる
COLUMN 気になる駅名

第4章 南本線
クルンテープ → スパンブリー ――廃線必至の長距離盲腸線に乗る
トンブリー → ナム・トック ――“戦場にかける橋”を越えて
クルンテープ → スラー・ターニー ――観光客はビーチリゾートの夢を見る
スラー・ターニー → キリラッタニコム ――悲しき熱帯のジャングル鉄道
スラー・ターニー → カンタン ――半島横断! タイ湾から半日でアンダマン海へ
パッタルン → ナコーン・シー・タンマラート ――南方仏教伝来の地 歴史ある古都への旅
ナコーン・シー・タンマラート → スラー・ターニー ――山と密林を抜けて列車は走る
クルンテープ → ハート・ヤイ・ジャンクション ――寝台列車はマレー半島を目ざす
ハート・ヤイ・ジャンクション → スガイ・コーロク ――テロの恐怖にさらされるタイ深南部をゆく
スガイ・コーロク → クルンテープ ――マレー国境から王国の首都へ
COLUMN 年に4回の記念運行 蒸気機関車が鉄路を行く

第5章 バンコク中心部
BTS (スカイトレイン) ――都心の空を走る空中列車
MRT (バンコク・メトロ) ――沼地の地下に広がる新都市交通網
ARL (エアポート・レイル・リンク) ――空港まで一直線の高速高架鉄道

付録 タイ鉄道旅で使えるタイ語会話集

あとがき (2017年11月 バンコク クルンテープ駅にて 藤井伸二)

≪著者: ≫ 藤井伸二 (ふじい・しんじ) アジアの不思議と楽しさを追求する集団“ジャアク商会”の代表者。ラグジュアリーからエコノミーまで、鉄道、車、飛行機、バス、自転車、バイクに徒歩と、手段やスタイルにこだわらない自由な旅を実践している。「楽しくなければ旅にあらず」を理念とする闇ナベ散歩術の創始者でもあり、今回も困難や退屈に倦むことなくタイ鉄道の旅を堪能している。


谷川一巳 『タイのりもの旅 鉄道/バス/飛行機+船でめぐる!』(イカロスMOOK、2017年) '18/08/15


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本「後醍醐天皇 (岩波新書1715)」兵藤裕己5

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後醍醐天皇 (岩波新書)
○著者: 兵藤裕己
○定価: 本体840円+税
○ISBN: 978-4004317159











「賢才」か、「物狂」か。鎌倉幕府崩壊から南北朝動乱へ、日本社会の大きな転換を引き起こし、『太平記』でも評価の二分する後醍醐天皇。彼がめざした「新政」とは何だったのか? 宋学への傾倒、密教との関わり、「無礼講」の実際、そして後世への影響などに目配りしつつ、後醍醐が問うた「天皇」のあり方を読み解く。


≪目次: ≫
序 帝王の実像と虚像
 南北朝の動乱/王朝歴史物語から『太平記』へ/「賢才」か「物狂」か/「怪僧」と「悪党」/『徒然草』が語る後醍醐/二つの天皇のあり方/「天皇」を問うた天皇

第一章 後醍醐天皇の誕生
 尊治親王の誕生/皇統の分裂状態/兄・後二条の急逝/立太子とその条件/政治への意欲/西園寺家の娘と/後醍醐天皇の即位/後宇多法皇と密教/後宇多院政の停止

第二章 天皇親政の始まり
 元亨改元/讖緯説批判と宋学/政道の学問/諸道の再興/「延喜聖代」/政道への取り組み/「中興」への期待/宋学の流行/天皇親政の背景/花園上皇の学問/『孟子』の受容/俊才・日野資朝/『徒然草』が伝える資朝/日野俊基と吉田冬方/俊基の抜擢人事/士大夫という自恃

第三章 討幕計画
 討幕計画の始まり/無礼講と芸能的寄合/文観、護持僧に/幕府御家人の内通/正中の変/幕府側の対応/正中の変の虚実/邦良の死と量仁の立太子

第四章 文観弘真とは何者か
 持明院統側の譲位要求/皇子たちと寺院勢力/中宮御産の祈禱/中宮禧子をめぐる「物語」/「異形の王権」か?/真言密教の受法/文観弘真の登場/後醍醐天皇の絵像/聖徳太子への傾倒/つくられた「妖僧」イメージ/『太平記』の文観/文観の宿敵、三宝院賢俊/立川流という俗説/律僧という立ち位置/媒介者(メディエーター)として/「太平記作者」の小嶋法師

第五章 楠正成と「草莽の臣」
 元弘の変の勃発/常盤木の夢/楠正成の素性/「楠」か「楠木」か/正成の挙兵/散所民の長者か/語り伝えた人々の思い/宮廷と「民」の回路/宋学と「破仏講」/在野・民間の士と宋学/「志士」という言葉の始まり/『太平記』の噓談、狂漢をも生ず/「あやしき民」名和長年/赤松挙兵と隠岐脱出へ/鎌倉幕府滅亡

第六章 建武の新政とその難題(アポリア)
 二条河原の落書/綸旨の乱発/雑訴決断所の設置/天皇の「勅裁」と側近の「内奏」/異例の人事と「下剋上」/北畠顕家の諫奏状/父親房の『職原鈔』と任官叙位/既得権と世襲制の打破/家柄と門閥の否定/「物狂の沙汰」の政(まつりごと)/新政の難題(アポリア)/「足利征夷将軍」/足利尊氏の離反/足利対新田という構図/南朝対北朝という構図/「王政」への幻想

第七章 バサラと無礼講の時代
 「自由狼藉」の世界/茶寄合の空間と「新政」/無礼講からバサラへ/バサラと過差の時代/『建武式目』の「礼節」/『建武式目』と『太平記』/「正名」の思想/アンビヴァレントな道誉評価/佐々木道誉の役割/「日本的」文化の始発

第八章 建武の「中興」と王政復古
 後醍醐天皇の死/後醍醐の鎮魂と「原太平記」/室町幕府の草創史として/近世の後醍醐天皇評価/南朝正統論はどこから来たか/読みかえられる南朝正統史観/論争の勃発/わが国固有の名分秩序/空白としての足利時代史/正統論から国体論へ/「国体」と幕末の「国民国家」/王政復古と建武の「中興」/「臣民」という思想/法治国家のアポリア/おわりに――近代の天皇問題

主要参考文献
あとがき (二〇一八年三月 兵藤裕己)
後醍醐天皇関連略年表


≪著者: ≫ 兵藤裕己 (ひょうどう ひろみ) 1950年名古屋市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士。学習院大学文学部教授。専攻、日本文学・芸能論。著書、『王権と物語』(岩波現代文庫)、『太平記〈よみ〉の可能性』(講談社学術文庫)、『平家物語の読み方』(ちくま学芸文庫)、『〈声〉の国民国家』(講談社学術文庫)、『演じられた近代――〈国民〉の身体とパフォーマンス』(岩波書店)、『琵琶法師――〈異界〉を語る人びと』(岩波新書)、『太平記』(全6冊、校注、岩波文庫)ほか。



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本「欧州ポピュリズム EU分断は避けられるか (ちくま新書1327)」庄司克宏5

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欧州連合(EU)が、ポピュリズム危機に揺れている。反移民の声は衰えず、ポピュリズム政党への支持は増え続けている。中東欧では政権を担う党すら現れた。いまや、欧州の政治は左右対立ではなく、親EUの既成政党と反EUのポピュリスト政党という対立軸で動いているのだ。ポピュリズムの台頭を招いた要因はなにか。EUの基本理念であるリベラリズムは守られるのか。その統治機構や政策から分析する。


≪目次: ≫
はじめに 欧州ポピュリズムの衝撃
1 二〇一七年ポピュリズム危機――アムステルダムからプラハへ
 欧州大陸における二〇一七年選挙とポピュリスト政党/三月一五日オランダ総選挙/五月七日フランス大統領選挙/九月二四日ドイツ総選挙/一〇月一五日オーストリア総選挙/一〇月二〇日―二一日チェコ総選挙
2 欧州ポピュリズムの台頭と浸透
 欧州ポピュリズムへの支持拡大/政党イデオロギーとしてのポピュリズムの浸透
3 フランスとドイツにおけるポピュリズムとEU
 マリーヌ・ルペンとFrexit/「ドイツのための選択肢」(AfD)と反EU政策
4 本書の構成

第一章 欧州ポピュリズムとは何か
1 ポピュリズムをどのように捉えるか
 ポピュリズムの定義/排外主義・ポピュリズム/反リベラル・ポピュリズム
2 ポピュリズムとリベラル・デモクラシー
 リベラル・デモクラシー/リベラル・デモクラシーのバランスが維持されない場合/欧州ポピュリズム対リベラルEU/欧州懐疑主義――ハードとソフト
3 グローバル化と欧州ポピュリズム
 グローバル化は何をもたらしたか/グローバル化とEU/グローバル化の「管理」/グローバル化の「管理」と欧州ポピュリズム

第二章 EUとはどのような存在なのか
1 「主権の共有」とEUの自律性
 「主権の共有」と相互干渉/EUの自律性と脆弱性
2 単一市場と派生的政策
 EUの存在意義としての単一市場/単一市場の派生的政策
3 EUの権限と予算
 EU権限の強度と政策分野/EU予算
4 EUの運営と正当性
 EUの運営――超コンセンサス追求型/インプット型正当性と「民主主義の赤字」/アウトプット型正当性とEUの揺らぎ
5 EUの基本的価値と加盟条件
 EUが重視する価値とは何か?/EUに加盟するための条件は何か?――コペンハーゲン基準/EUの基本的価値に著しく違反するとどうなるか?――権利停止手続/「法の支配枠組み」/EU司法裁判所への提訴――権利停止手続の代替手段?/EUは加盟国を除名することができるか

第三章 欧州ポピュリズムはなぜ出現したのか
1 ポピュリズムの一般的発生要因
 ポピュリズムはなぜ発生するのか
2 欧州ポピュリズムの構造的要因
 欧州統合のパラドクス/モネ方式と「許容のコンセンサス」/スプラナショナル・コンプロマイズの範囲とその拡張/マーストリヒト条約とデンマーク・ショック/フィッシャー構想と欧州憲法条約の挫折/「許容のコンセンサス」の崩壊/国内政治における「隔離」と「空洞化」/各国民主主義の機能不全/EUの非多数派機関と欧州ポピュリズム/国内政治からの「隔離」がない場合
3 排外主義・ポピュリズムと移民・難民問題――国内政治からの「隔離」がない場合
 欧州市民は移民・難民をどう見ているか/移民・難民政策分野の権限はどこにあるのか
4 反リベラル・ポピュリズムとコペンハーゲン・ディレンマ――国内政治からの「隔離」がない場合
 EU加盟プロセスの国内政治からの「隔離」/コペンハーゲン・ディレンマと「隔離」の取り消し

第四章 欧州ポピュリズムはEUに何をもたらすのか
1 欧州ポピュリズムがEU政策決定に「侵入」する経路
 EUルート/国内ルート
2 欧州議会内の党派政治と欧州ポピュリズム
 欧州議会と反リベラル・ポピュリズム/なぜEUはハンガリーの反リベラル・ポピュリズムを容認するのか/ポーランドの半リベラル・ポピュリズムは続くのか/半リベラル・ポピュリズムとEU
3 国民投票と欧州ポピュリズム
 EU加盟国と国民投票/ポピュリスト政党が絡む国民投票/イギリス独立党(UKIP)とBrexit国民投票/EUからの「部分離脱」を問う国民投票 宗銃鵝三豸淒ギリシャ(EU緊縮政策)/EUからの「部分離脱」を問う国民投票◆宗銃鵝三賚伺ハンガリー(EUの難民割当)/EUからの「部分離脱」を問う国民投票――二〇一六年オランダ(EU・ウクライナ連合協定の批准)

第五章 リベラルEUのゆくえ――どう対応するのか
1 EUの立て直しと将来シナリオ
 ブラティスラヴァ宣言とEUの立て直し/欧州将来白書における五つのシナリオ
2 アラカルト欧州の試みと挫折
 イギリスによる「EU改革」提案/イギリス・EU改革合意
3 二速度式欧州のシナリオ
 二速度式欧州/二速度式欧州をめぐる「東西対立」/ローマ宣言の採択/マクロン仏大統領のソルボンヌ演説/首脳アジェンダ
4 リベラルEUの課題
 「コペンハーゲン・ディレンマ」――EUにおける法の支配のゆくえ/東西対立と南北対立/リベラルEUの将来シナリオ/統合領域の限定?

あとがき (二〇一八年三月 庄司克宏)
主要参考文献


≪著者: ≫ 庄司克宏 (しょうじ・かつひろ) 1957年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。横浜国立大学大学院教授などを経て、慶應義塾大学大学院法務研究科教授ジャン・モネEU研究センター所長。EUの法制度と政策を専門とし、主著に『欧州連合』(岩波新書)、『欧州の危機』(東洋経済新報社)、『はじめてのEU法』(有斐閣)などがある。




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本「ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅 (幻冬舎新書506)」井出明5

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ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅 (幻冬舎新書)
○著者: 井出 明
○定価: 本体820円+税
○ISBN: 978-4344985070











 「闇があるから光がある」
 この言葉は、プロレタリア作家小林多喜二が、愛する田口タキに送った恋文の一節である。・・・ (p.20)



人類の悲劇を巡る「ダークツーリズム」が世界的に人気だ。どんな地域にも災害、病気、差別、公害といった影の側面があるが、日本では、それらの舞台を気軽に観光することへの抵抗感が強い。しかし、本当の悲劇は、歴史そのものが忘れ去られることだ。経済発展の裏で多数の非公認遊郭が存在した小樽、波照間島(はてるまじま)から強制移住させられた人々がマラリアで大量死した西表島(いりおもてじま)、地元企業チッソの廃液で発生した水俣病によって死の海を抱える町という偏見に苦しんだ熊本・水俣など、代表的な日本のダークツーリズムポイントを紹介。未知なる旅を始める一冊。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 ダークツーリズムとは何か
 ダークサイドを観る意義/「忘れられる」二度目の死/ダークツーリズムで観る近代/ダークツーリズムの歴史と未来/残された課題

第二章 1泊2日で150年を体感する――小樽
 “観光都市”小樽/富の集中と女性の悲しみ/高次文化都市としての小樽/運輸史から辿る小樽の繁栄/陸軍“特攻艇マルレ”から第二次世界大戦を見る/食を楽しむ/『マッサン』が蘇らせた悲しみの記憶/旅のテクニック

第三章 極北の悲劇を追う――オホーツク
 ソ連の影が色濃く残る、稚内/紋別方面へ/鴻之舞金山と産業遺構/観光依存の危険性/足尾鉱毒と佐呂間/網走監獄とダークツーリズム/罪とは何か/地域と受刑者/左派文化としての世界自然遺産、知床/旅のテクニック

第四章 南の島の疫病と搾取――西表島
 エコツーリズムの聖地、西表島/西表島への上陸/強制移住の記憶を刻む「忘れな石」/宇多良炭鉱跡/船浮そして内離島へ/貨幣経済と「地域通貨」/マラリアと坑夫の恐怖/安東丸の虐待事件/悲しみの記憶をいかに扱うか/旅のテクニック

第五章 水俣病、ハンセン病、そして、炭鉱労働の記憶――熊本
 「植民地」としての九州/“社内の病”としての水俣病/「菊池恵楓園」で学ぶハンセン病/日本最大の労働争議の場「旧三井三池炭鉱」/熊本から考える近代化/旅のテクニック

第六章 若者、女性、そして外国人の悲しみを見る――長野
 ダークツーリズムが扱う時代/戦没画学生の美術館/温泉の影、上山田温泉資料館/松本大本営跡へ/「強制」連行と慰安婦を考える/女工哀史とダークツーリズム/方法論としてのダークツーリズム/旅のテクニック

第七章 足尾銅山と渡良瀬川の爪あと――栃木・群馬
 足尾鉱毒事件と田中正造/ゲートウェイとしての日光と間藤/足尾の“光”/ガイドとともに巡る足尾/中国人・朝鮮人の過酷な労働/わたらせ渓谷鐵道の旅/二日目の変化/田中正造を辿る道/渡良瀬遊水地の「解釈」/「旅人」という無責任な存在/旅のテクニック

第八章 バンダアチェから考える災害復興――インドネシア
 インドネシアの果て/2004年のインド洋津波/日本から来訪者が増えたバンダアチェ/ツナミ・ミュージアムから始まる観光/アチェのツナミツーリズムへ/プーケットとの比較/被災地の内実は多様/旅のテクニック

第九章 日本型レッドツーリズムの可能性――韓国・ベトナム
 レッドツーリズムとは何か/旅を通して観る“サヨク”/虐殺の地、済州島/ソウル西大門刑務所へ/“民主主義の聖地”光州/民主主義が観光資源/ホーチミンに向かう/戦争証跡博物館における帝国主義の展示/旅のテクニック

第一〇章 ダークツーリズムのこれから
 東日本大震災とダークツーリズム/悪化する被災地の知的基盤と“風化”/“復興ツーリズム”との関係/防災教育と死生観/学術界の動向/これからのダークツーリズム

おわりに
参考文献・資料
初出一覧



≪著者: ≫ 井出 明 (いで あきら) 観光学者。金沢大学国際基幹教育院准教授。近畿大学助教授、首都大学東京准教授、追手門学院大学教授などを経て現職。1968年長野県生まれ。京都大学経済学部卒、同大学院法学研究科修士課程修了、同大学院情報学研究科博士後期課程指導認定退学。博士(情報学)。社会情報学とダークツーリズムの手法を用いて、東日本大震災後の観光の現状と復興に関する研究を行う。共著に『観光とまちづくり――地域を活かす新しい視点』(古今書院)がある。



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本「タイのりもの旅 鉄道/バス/飛行機+船でめぐる! (イカロスMOOK)」谷川一巳5

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本書はタイの公共交通機関を使い、縦横にめぐるためのガイド書だ。
東南アジアの十字路といわれるほど、多くの航空便に恵まれるタイへは、日本から直行便、LCCほか、無数の乗り継ぎ便ルートがある。しかも距離のわりに運賃が安い! さらに現地の交通インフラは充実。外国人観光客でも快適に移動できる環境が整っている。
安くて安全な公共交通。そのメリットを享受しつつ、タイ国内を鉄道、バス、さらにLCCを使いこなすための乗り物ガイドが登場!


≪目次: ≫
常夏を行く 新型寝台特急列車
乗り物でめぐるタイ
観光名所 商品すれすれに列車が走る
景勝路線 戦場にかける橋を渡る

寝台特急から普通列車まで 路線・列車・車両を徹底ガイド
 路線でめぐる鉄旅
 列車種別研究
 車両ガイド
 消えた! 懐かしの鉄道風景
 もっと知りたい! 鉄道事情
 高速鉄道計画が進行中 バンコク〜チェンマイ間を日本の新幹線が走る!?

高架鉄道、地下鉄、チャオプラヤー・エクスプレス 都市鉄道と水運でめぐるバンコク
 バンコクの都市交通
 バンコクの夜をクルーズ船でエンジョイ!

路線、長距離、夜行・・・ 庶民に浸透したタイのバス
 街めぐりに最強・最適な路線バス
 専用道をすいすい走る BRT
 都市間輸送の主役は昼間の長距離バス
 遠距離便のほとんどは夜行バス
 身近な交通手段はソンテオ、トゥクトゥク、etc
 意外に少ない空港バス タクシー運賃が安く空港バスが育たない

エアルート&エアポートを知る タイをめぐる航空事情
 エアライン・プロファイル
 消えた! エアライン
 世界のエアラインが集結
 スポッティング・ロケーション
 タイの空港ガイド
 日本〜タイ間フライト事情
 どの季節にどのようにめぐる? 乾季と雨季、気候の違いを理解してプランを立てよう

あとがき


≪著者: ≫ 谷川一巳 (たにがわ ひとみ) 昭和33年(1958)、横浜市生まれ。日本大学卒業。旅行会社勤務を経てフリーライターに。雑誌、書籍などで世界の公共交通機関や旅行に関する執筆を行う。タイへは8回渡航、タイの主要鉄道全路線に乗った。おもな著書に『台湾のりもの旅』(イカロス出版)、『ボーイングVSエアバス 熾烈な開発競争』(交通新聞社)、『世界の駅に行ってみる』(大和書房)、『鉄道で楽しむアジアの旅』(平凡社)、など。



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本「ヨーロッパ 繁栄の19世紀史 消費社会・植民地・グローバリゼーション」玉木俊明5

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ジェントルマン資本主義と、ジェントルマンと、


第一次世界大戦前のヨーロッパは、イギリスを中心に空前の繁栄を誇っていた。奴隷制、産業革命、蒸気船や電信の発達・・・・・・ その栄華の裏にあるメカニズムに迫る。

第一次世界大戦前、イギリスを中心にヨーロッパは空前の繁栄を誇っていた。蒸気船が大洋を駆け巡り人や物資を運び、電信が普及、グローバリゼーションが急速に進展し、富がヨーロッパに集中したのである。また、この時期に人々の生活水準が上昇、市民社会が形成され、余暇も誕生した。しかし、そのような繁栄の裏には、搾取され続けた植民地と、奴隷にされた人々の犠牲があった。本書は、そのようなヨーロッパの光と闇の両面を描き出す。


≪目次: ≫
序章 ベルエポックの光と闇
 昨日の世界/ベルエポックとは何か/被植民地人にとってのベルエポック/ヨーロッパが圧倒的に優位な関係/第一次世界大戦と落ちぶれたヨーロッパ/本書の構成

第一章 一体化する世界
1 世界はこうして縮まった
 一九世紀のグローバリゼーション/ヨーロッパの帝国化とイギリス帝国/縮まった世界/具体的には世界はどの程度縮まったか
2 進出するヨーロッパ、後退する中国
 「非公式帝国」/南アメリカとイギリス/中国の朝貢貿易/ガレオン船と銀輸入――海運業軽視のつけ/中国の貿易を担うイギリス船
3 ヨーロッパの世界支配
 イギリスと電信のネットワーク/世界の交通網をおさえたヨーロッパ/支配=従属関係/豊かになるヨーロッパ、貧しいままのアジア・アフリカ

第二章 工業化と世界経済
1 工業化をめぐって
 ヨーロッパの経済成長/工業化と国家(イギリス)/イギリスの工業化/ガーシェンクロンモデル
2 各国の工業化
 ヨーロッパ大陸諸国の工業化/ベルギー/フランス/ドイツ/ロシア/スウェーデン/イタリア/イタリア移民が可能になった理由
3 ヨーロッパの変貌と他地域との関係
 ヨーロッパが輸入する食料/大西洋を渡る人々/アメリカ大陸に渡ったヨーロッパ人
4 イギリスのヘゲモニー
 イギリスの資本輸出/イギリスの社会構造を変えなかった工業化――ジェントルマン資本主義

第三章 労働する人々
1 反転労働供給と勤勉革命
 反転労働供給からの離脱/勤勉革命/ヤン・ド・フリースの勤勉革命論/勤勉革命論とは何だったのか/市場で取引される商品とは
2 消費社会の誕生
 織物と砂糖の消費量の増大/砂糖の生産システム/ヨーロッパの消費水準の上昇と収奪される黒人奴隷/綿織物/ヨーロッパ外世界との結びつき
3 工場と労働制度
 工場労働者を生み出したイギリス/イギリスにおける労働者階級の状態/子どもたちの労働環境は悪化したのか/可視化される労働
4 市場での労働の増加
 工業化により変わる世界/イギリスの女性労働者/ガヴァネスの世界/彼らは本当に働きたかったのか/ジェントルマン資本主義の世界とディケンズ/工業化による長時間労働の世界へ

第四章 余暇の誕生
1 余暇の意味
 余暇とは何か/余暇時間の増加/「見せびらかしのための消費」/「見せびらかしのための消費」の広がり
2 ツーリズムの発展
 鉄道の役割/トーマス・クックとイギリスのツーリズム/トーマス・クックとヨーロッパ大陸のツーリズム/トーマス・クックと中東のツーリズム――イギリス帝国との関係/『八十日間世界一周』
3 海を渡るということ
 恐ろしい海/海とツーリズム/海水浴の広がり/フランスの海水浴場/安らぎを与える海へ
4 世界の一体化と余暇、経済成長
 余暇からみた世界/余暇と経済成長

第五章 世界支配のあり方
1 ウィーン会議からメッテルニヒ体制崩壊までの政治史
 フランス革命・ナポレオン戦争の影響/ウィーン体制の成立/ウィーン体制の意味/ラテンアメリカ諸国の独立とウィーン体制の動揺/ウィーン体制の崩壊/経済成長によるウィーン体制への影響
2 国家の統一
 残された国家統一/イタリアの統一/ドイツの統一/国民国家形成の理由と帝国主義
3 アメリカとドイツの挑戦
 第二次産業革命とは/アメリカの特徴/ビッグビジネスの誕生
4 ヨーロッパの民主化と植民地
 選挙権の拡大/不平等に扱われる非植民地人
5 手数料資本主義とイギリス
 イギリス経済の強み/海上保険の発展とイギリス/海上保険におけるロイズの重要性/手数料資本主義の完成/「ヨーロッパの世紀」と植民地

終章 長き歴史のなかで
 「ヨーロッパの世紀」の実相/市場の発展とヨーロッパ人の生活水準の上昇/グローバリゼーションとイギリス/一九世紀の負の遺産

あとがき (二〇一八年四月 京都にて 玉木俊明)

主要参考文献


≪著者: ≫ 玉木俊明 (たまき・としあき) 1964年、大阪市生まれ。同志社大学大学院文学研究科(文化史学専攻)博士後期課程単位取得退学。京都産業大学経済学部教授。専門は近代ヨーロッパ経済史。著書に、『ヨーロッパ覇権史』(ちくま新書)、『海洋帝国興隆史』『近代ヨーロッパの誕生』(講談社選書メチエ)、『〈情報〉帝国の興亡』(講談社現代新書)、『先生も知らない世界史』『先生も知らない経済の世界史』(日経プレミアムシリーズ)、『北方ヨーロッパの商業と経済』(知泉書館)、『近代ヨーロッパの形成』『歴史の見方』(創元社)などがある。


玉木俊明 『〈情報〉帝国の興亡 ソフトパワーの五〇〇年史』(講談社現代新書、2016年) '16/11/03
玉木俊明 『ヨーロッパ覇権史』(ちくま新書、2015年) '16/03/21
川北稔 [著]、玉木俊明 [聞き手] 『私と西洋史研究 歴史家の役割  Minoru Kawakita/Toshiaki Tamaki: “The Role of a Historian: Retrospection of My Studies on European History” 』(創元社、2010年) '11/01/28
玉木俊明 『近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ』(講談社選書メチエ、2009年) '09/12/20



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本「アメリカ政治講義 (ちくま新書1331)」西山隆行5

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アメリカ政治講義 (ちくま新書)
○著者: 西山隆行
○定価: 本体価格820円+税
○ISBN: 978-4480071439










アメリカの時事問題の情報はますます増えているが、政治や社会の基本的な特徴や事実を踏まえていない論評も多く見られる。そこで、アメリカ政治を初学者にもわかりやすい形で、特定の視角や事例のみに依拠することなく、歴史、制度、文化、国際比較などの多様な視点から多角的に考察。長期的なアメリカの民主政治の考え方を重点的に解説する。さらに、単に政治過程について説明するだけではなく、デモクラシー論における規範的評価をも交えた、アメリカ政治入門書の決定版。



≪目次: ≫
はじめに

第一章 アメリカの民主政治
1 民主主義を具現する国、アメリカ?
 独裁政治の否定? 代表なくして課税なし?/共和政と民主主義の過剰/投票権の拡大/ジャクソニアン・デモクラシー/南北戦争と修正第一五条/女性参政権と選挙年齢
2 投票率の低さ
 そもそも問題なのか?/制度的要因/合理性に基づく説明
3 選挙に関する諸問題
 一票の格差/選挙管理と積極的投票権/重罪犯・元重罪犯の投票権剥奪/有権者ID
4 民主政治に関する諸問題
 利益集団政治/公共利益と民主政治/富と民主政治

第二章 大統領と連邦議会
1 大統領の権限
 行政権は大統領に属する/他の機関との関係
2 大統領と連邦議会の関係
大統領制と議院内閣制/分割政府/政策革新論/政界勢力集結と世論動員/大統領令/大統領令の問題点と利点
3 大統領のリーダーシップ
 リーダーシップに期待される理由/統治機構に対する不信/連邦議会議員の再選挙率の高さ/アウトサイダー候補への期待/リーダーシップとは?/政治状況とリーダーシップ

第三章 連邦制がもたらす影響
1 建国の由来
 連邦制とは?/人民主権と連邦制/連邦政府の権限増大
2 選挙・政党
 大統領選挙/大統領選挙人/全国党大会と選挙綱領/投票権
3 連邦制と多様性
 足による投票/民主主義の実験場/多様性の弊害
4 州・地方政府の限界と底辺への競争
 州・地方政府の限界/底辺への競争

第四章 二大政党とイデオロギー
1 現代アメリカの保守とリベラル
 アメリカにおける保守とは?/アメリカにおけるリベラルとは?
2 政党
 地方政党の連合体/利益集団の連合体/政党規律の弱さ/地方政党の衰退とメディア
3 分極化と対立の激化
 南部保守派の離反/対立の激化/利益集団の連合体としての民主党/イデオロギー志向の共和党/南部の共和党化/保守革新の完了?/権力を持った保守・共和党の苦悩

第五章 世論とメディア
1 世論による支配
 世論の曖昧さと危うさ/リップマンの懸念/世論による支配/世論と政治制度
2 メディア
 メディアの発展/空中戦と地上戦/メディアのバイアス/メディアが政治を変える/政治社会の分極化とメディア/フェイクニュースとメディア不信/メディアと統治

第六章 移民・人種・白人性
1 移民
 「多からなる一」/移民の国アメリカ/不法移民問題/二大政党と不法移民問題/中南米系の特殊性/国籍・麻薬・テロ
2 人権問題
 公民権運動の理念/ブラックパワー運動/積極的差別是正措置/多文化主義への反発
3 白人の反発
 白人労働者階級/白人労働者階級の被害者意識/社会福祉とジェンダー/トランプ現象をどう理解するか

第七章 税金と社会福祉政策
1 小さな政府? 大きな政府?
 納税者の反発/エレファントカーブ/中間層の不満
2 予算と税をめぐる攻防
 税の作り方/税をめぐる攻防
3 社会福祉政策
 市場の役割重視と労働という規範/医療保険/民間医療保険/オバマケア/拠出型と非拠出型/社会保障年金/企業年金/公的扶助/州政府の役割増大/勤労税額控除とNPOの役割
4 通商政策と社会福祉政策
 自由貿易に対する懐疑/自由貿易と社会福祉政策

第八章 文化戦争の諸相
1 社会的争点と裁判所の政治的役割
 社会的争点の重要性/裁判所の政治的役割/連邦判事の任命/裁判所の政治的利用
2 宗教とモラル
 宗教の重要性/政教分離/宗教の多様性と選択/プロテスタントの分裂/進化論と人工妊娠中絶/同性愛、同性婚
3 銃規制
 銃規制が進まないのはなぜか/建国の理念と反政府の伝統/都市と農村の対立/全米ライフル協会(NRA)

あとがき
主要参考文献



≪著者: ≫ 西山隆行 (にしやま・たかゆき) 1975年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。甲南大学法学部教授を経て、成蹊大学法学部教授。専門は比較政治・アメリカ政治。著書に『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治』(東京大学出版会、2008年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2008年)、)、『マイノリティが変えるアメリカ政治』(共編著、NTT出版、2012年)、『知的公共圏復権の試み』(共編著、行路社、2006年)など。




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本「ふしぎな県境 歩ける、またげる、愉しめる (カラー版、中公新書2487)」西村まさゆき5

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地図を詳しく見ていくと、日本各地に複雑怪奇な県境(けんざかい)が存在する。ショッピングセンターの売り場を分断している、一つの村が丸ごと他県に囲まれている、盲腸県境が幅1メートル×長さ8キロにわたって細長く続く、実際の県境からだいぶ離れたところに「県境」バス停がある・・・・・・。こんな県境が、なぜ生まれたのか? 実際に行ってみると何があるのか? 地元の人は不便ではないのか? 県境マニアが全国13ヵ所の県境を検証。



≪目次: ≫
はじめに

1 練馬に県境がひと目でわかる場所があるので見に行った
 見た目で県境がわかる場所はないか?/県境初心者にもついてきてもらった/バス停を降りるとすぐに県境!/地元のおばさんは知っている/よく見ると街並みの雰囲気もちょっと違う/県境錯綜地帯へ/県境初心者におすすめの県境です

2 店舗内に県境ラインが引かれているショッピングモール
 ニュータウンの中にある県境/店内の県境はどうなっているのか?/ついに県境を発見!/とくに誰も意識はしていない県境/ふだん使いの県境/見えないけれど存在する県境/「県境ショッピングモール」として観光地化するのか?

3 東京都を東西に一秒で横断できる場所
 サクッと横断完了/実際の県境はちょっと違う!?/元狭山村の合併問題/入り組んだ県境は越境合併が原因だった

4 「峠の国盗り綱引き合戦」で浜松と飯田が仲良すぎて萌え死にそう
 県境マニア注目の祭り/公共交通機関のみで兵越峠を目指す/実際に県境が動く・・・・・・わけではない/高速道路と完成を願う祭り/中立の立場から、豊橋市が行司役を/まずはアトラクション/やっと綱引きが始まります/ピリピリしてきたぞ/国境の杭を打つ/仲がいいからこその真剣勝負

5 蓮如の聖地に県境を見に行く
 蓮如の聖地、しかも県境/雨が降ってきた・・・・・・/見逃しかける県境/住宅街の中の境目はどうなってるかな/学校の先生だけ言葉が違う/県境までしか除雪しない/「県境の館」計画/そして、二〇一六年・・・・・・/吉崎の県境は大聖寺川の川筋が変わったから?/まったく交流がなかった

6 標高二〇〇〇メートルの盲腸県境と危険すぎる県境
 県境マニアのあこがれ「福島県の盲腸県境」/どこが県境なのか、目印がない/ここにたどり着くまでの話を聞いてほしい/いきなり山場を迎える/危険すぎる県境で死にかける/盲腸県境スタートです/縦走して飯豊山本山に向かう/なぜ盲腸県境なのか?/ついに本山小屋に到着/翌朝、飯豊山山頂を目指す/登山は下山

7 福岡県の中に熊本県が三ヵ所もある場所
 県境をまたいだ貴重な飛び地/福岡、熊本県境に到着、第一の飛び地へ/廃線跡に寄り道しつつ第二の飛び地へ/言い訳できない何もなさ/飛び地のハウスで花を育てている/江戸時代の用水問題が発端/大海に浮かぶ軍艦のような飛び地/江戸時代と地続きの現代

8 日本唯一の飛び地の村で水上の県境をまたぐ
 日本でここだけ。村まるごと飛び地/近いけれど時間がかかる熊野地方/川の上の県境を・・・・・・またいだ!/ゴールで解体される筏/なぜ飛び地はできたのか?/飛び地がピンとこない村の人たち

9 県境から離れたところにある「県境」というバス停
 大好物がドッキング/で、県境バス停はどこに?/ついに発見、県境バス停/県境にあるから県境

10 埼玉、栃木、群馬の三県境が観光地化している?
 にわかに活気づく「三県境」/すでに先客がいた三県境/丁寧な説明の看板が出ていた/なんでも県境に見えてくる/看板を設置した人に話を聞こう/谷中湖を掘って嵩(かさ)上げした/家を曳いた

11 湖上に引かれた県境を見に行く
 山陰唯一の市街地の県境/あのベタ踏み坂も実は県境

12 カーナビに県境案内をなんどもさせたかった
 東京都と神奈川県の県境が入り組んでいる/なんども県境を越えたい

13 町田市、相模原市の飛び地の解消について担当者に話を聞く
 東京都、神奈川県の町田・相模原領有問題/都県境の上で記念撮影

あとがき

参考文献
初出一覧



≪著者: ≫ 西村まさゆき (にしむら・まさゆき) 1975年、鳥取県生まれ。イッツ・コム「デイリーポータルZ」など、主にインターネットサイトで、地図や地名、県境など地理に関する記事や、国語辞典に関する記事等を執筆。著書 『「ファミマ入店音』の正式なタイトルは、「大盛況」に決まりました』(笠倉出版社、2016)、『鳥取 「地理・地名・地図」の謎――意外と知らない鳥取県の歴史を読み解く!』(共著、じっぴコンパクト新書、2015)ほか。




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本「フィレンツェ 比類なき文化都市の歴史 (岩波新書1719)」池上俊一5

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ローマの植民市として出発した古代、有力家門が鎬(しのぎ)を削り都市の「自由」が高らかに掲げられた中世、そしてメディチ王朝期―― いつの時代も、人々は自らの名誉にかけ、この町を崇高なまでの美の都に仕立て上げた。ルネサンスにとどまらない「歴史の重層性」から、その魅力あふれる文化と芸術を活写する。 写真:大村次郷


≪目次: ≫
口絵4頁

はじめに
引用図版出典一覧

第一章 ローマの植民市とキリスト教の普及――前6世紀から9世紀
 フィエーゾレの建設/前59年、ローマ植民市フロレンティア建設/都市の縦軸と横軸/人文主義者のフィレンツェ神話/ゴート族、ビザンツ人、ランゴバルド人の争い/最初期のキリスト教徒の定住地/カロリング期における復興

第二章 都市国家の誕生と発展―― 10世紀から14世紀半ば
 トスカーナ辺境伯とコムーネの成立/文明化装置としてのコムーネ/塔仲間/ゲルフ党・ギベリン党の争いと第一次ポポロ体制/第二次ポポロ体制と白党・黒党/商人・職人の台頭/コンパニーアの商業システム/14世紀後半の危機

第三章 中世の文化
 キリスト教の発展とフィレンツェ式ロマネスク教会/托鉢修道会の定着/オルサンミケーレとアルテ/清新体派詩人とダンテ、ペトラルカ/マチブーエとジョット/アルノルフォ時代の公共建築

第四章 ルネサンスの政治・経済・社会―― 14世紀半ばから16世紀初頭
 商業の持続的発展――毛織物と絹織物/領域国家への道/メディチ時代へ/パトロネージが町を動かす/ parenti, vicini, amici /結婚は御家の一大事/ヨーロッパ世界の大変革に翻弄されるフィレンツェ/最後の共和制とその廃止

第五章 教会と修道院・施療院
 コムーネを支えるカリスマ/信心深いフィレンツェ人/有力家門の教会支援と家族礼拝堂/慈善事業の歴史/捨て子養育院とオルバテッロ/兄弟会

第六章 邸館とヴィラ
 邸館の美化/ヴィラでの生活と美しい庭/人文主義とフィレンツェ大学/愛書家の誕生と公共図書館成立/〈読み書きの共同体〉フィレンツェ/ボッカッチョとサッケッティ

第七章 広場と街路
 大小の広場とその多機能性/市場での活動/貴族たちの騎馬槍試合とダンス/聖ヨハネ祭と行列

第八章 世界と人間に注がれる新たな視線
 偉大なるブルネレスキ/公共芸術としての彫刻/遠近法の深層/ボッティチェリ、レオナルド、ラファエロ

第九章 トスカーナ大公国時代―― 1532年から1860年
 メディチ家、フィレンツェ公からトスカーナ大公へ(1532〜1737年)/君主を称揚する建設・彫刻事業と儀礼/マニエリスム絵画の特徴/彫刻と建築のマニエリスム/純粋主義のバロック/アカデミーの時代/ガリレオの活動と科学アカデミー/ロレーヌ家とハプスブルク家の時代(1737〜1860年)/自由と進歩の知的センター/音楽の都としてのフィレンツェ

第一〇章 近現代の苦悩と輝き―― 1861年から
 イタリア王国の首都へ(1865〜1871年)/イギリス人の都/アヴァンギャルドのフィレンツェ/料理によるイタリア統一/マッキャイオーリ以後

あとがき (二〇一八年二月 東京にて 池上俊一)

主要参考文献


≪著者: ≫ 池上俊一 (いけがみ しゅんいち) 1956年、愛知県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻、西洋中世・ルネサンス史。著書、『ヨーロッパの中世8 儀礼と象徴の中世』(岩波書店)、『パスタでたどるイタリア史』『お菓子でたどるフランス史』『森と山と川でたどるドイツ史』『王様でたどるイギリス史』(以上、岩波ジュニア新書),『ロマネスク世界論』『ヨーロッパ中世の宗教運動』『公共善の彼方に――後期中世シエナの社会』(以上、名古屋大学出版会)、『イタリア――建築の精神史』(大村次郷写真、山川出版社)、『イタリア・ルネサンス再考――花の都とアルベルティ』(講談社学術文庫)ほか。

池上俊一 『図説 騎士の世界』(ふくろうの本・世界の歴史、河出書房新社、2012年) '12/04/14
池上俊一 『儀礼と象徴の中世』(ヨーロッパの中世8、岩波書店、2008年) '12/01/25
東京大学教養学部フランス語部会 編 『Passages――De France et d'ailleurs (テキスト+CD2枚) 』(東京大学フランス語教材、東京大学出版会、2001年) '11/10/18


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