Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

本(脳・脳科学など)

本「ヒトはなぜ眠るのか (講談社学術文庫2131)」井上昌次郎5

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ヒトはなぜ眠るのか (講談社学術文庫)
ヒトはなぜ眠るのか (講談社学術文庫2131)

○著者: 井上昌次郎
○出版: 講談社 (2012/9, 文庫 208ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4062921312
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あるとき、ふと道端で見かけた野良と思しきネコが、どこで眠るんだろうと考えたことがあった。ぼくは屋根と壁のある屋内で、雨露や風を、暑さも寒さもしのいで、およそ快適で安全な畳の上の布団で、まいにち眠っている。もし、布団がなかったら、屋根と壁のある家屋をうしなったら(フツーそんなことは考えない)、、、まだ若かりし頃には、ときどき酔っぱらっていろんなところで朝まで眠っちゃうことはあったけど、野宿を意識したことは、考えたこともない。いまはときどき、朝、ターミナル駅とかの人波の絶えることのない駅舎の端の方で、前夜に飲みすぎてグロッキーでダウンしている若者(とも限られない)を見るに、気持ちよさそうな睡眠であるとも思えないのだが(吐き気をもよおす二日酔い)、まさにダウンしちゃってアップ(起きていることが)できない、のであろうけれども、かえって人波が人熱(いき)れが、当人がそう考えているかをともかくとして安心感みたいなものがあるのかもしれない。もしも、人気のない場所であったとすると、都市のなかであったならば、まぁ金目のモノを身ぐるみはがれるくらいがサイアクのところかもしれない。はたまた、人気のない、野原や草原や森林であったとすると、ヒト以外の動物が、肉食獣が生息しているようなところだったら、むしろ金目のモノの心配は一切いらないけれども、おおむね喰われて生命を落とすことの失うことの心配の方をこそ、するべきなのであろうか、どうなんだろう、なかなか想像できない便利で快適で安全な社会生活を享受しちゃっていることをアタリマエとして、、、さて、野良ネコはどこで眠るのだろう、安眠をむさぼって熟睡するようなことがあるのだろうか



進化の過程で睡眠は大きく変化した。肥大した脳は、ノンレム睡眠を要求する。睡眠はなぜ快いのか? 眠りの機能とは? 大脳と睡眠、身体と睡眠の関係、睡眠にまつわる病気、睡眠と冬眠の違い、睡眠を司るホルモン、体内時計の働き、短眠者と長眠者の謎、科学的な快眠の秘訣……。最先端の脳科学で迫る睡眠学入門の決定版。最新の知見と新規文献も充実!


≪目次: ≫
学術文庫版まえがき (二〇一二年七月 井上昌次郎)

第一章 眠りとはなにか
人間はなぜ眠るのか/眠るとはなにもしていない状態か/眠りを奪うとどうなるのか/まったく眠らないでいられるのか/睡眠はなぜ快いのか/眠りの浅い、深いとはどういうことか/二種類の睡眠はどう違うのか/二種類の睡眠はどのように発達し、それぞれどのような役割を演じているのか/レム睡眠はどうして生き残ったのか/「眠らせる脳」のしくみはなにか/睡眠研究にどんな意味があるのか/補遺1 睡眠学が扱う対象はなにか/補遺2 睡眠学の進歩を知る

第二章 眠りは人ごとに違うのか
眠る時間や回数に基準があるのか/年齢と眠りの関係はどのようなものか/男の眠りと女の眠りはどう違うのか/「朝型」と「夜型」はどう違うのか/長い眠りと短い眠りはどう違うのか/八時間の睡眠は必要か/短い眠りを何回もとるのは役に立つのか/眠らない人は実在するのか/まったく眠らない動物はいるのか/ヒトの眠りと動物の眠りはどう違うのか/冬眠と睡眠は同じものか/補遺1 こどもの眠りを考える/補遺2 動物の眠りを考える

第三章 どうして眠くなるのか
睡眠はどんな法則に支配されているのか/なぜ毎夜寝るのか/生物時計とはなにか/概日リズムはどんな性質をもっているのか/「概日リズム睡眠障害」とはなにか/季節と眠りはどう関連するのか/睡眠不足はどのように処理されるのか/昼寝や居眠りにはどんな効用があるのか/同じ時間をまとめて眠るのと分散して眠るのでは効果は違うのか/不眠とはなにか/眠れなくなる病気や眠ってばかりいる病気にどんなものがあるのか/不眠を克服するにはどうするか/補遺 睡眠障害の国際分類が改訂されている

第四章 眠っているあいだになにが起こるのか
眠りは本当に必要か/「寝る子は育つ」とはどういうことか/睡眠中にどんなホルモンが分泌されるのか/ストレスと睡眠はどのような関係にあるのか/睡眠物質の解毒作用とはなにか/眠ると元気を回復するのはなぜか/風邪をひくと眠いのはなぜか/免疫機能は睡眠とどう関連するのか/「睡眠時随伴症」とはなにか/睡眠中に身体はどのように休んでいるのか/体温と眠りはどう関連するのか/眠りは記憶や学習にどのようにかかわるのか/夢とはなにか/レム睡眠のときなぜ夢見が多いのか/夢になにか特別な意味があるのか/夢研究にどんな試みがあるか/補遺1 レム睡眠の役割を見直す――胎児脳の始動/補遺2 レム睡眠の役割を見直す――夢の科学

第五章 眠りはコントロールできるのか
眠りの質をどう高めるのか/昼間の眠気にどのように対処するのか/睡眠は生理的にコントロールされるだけなのか/不眠の埋め合わせはできるのか/個人的な入眠儀式で眠りはコントロールできるのか/入浴で眠りはコントロールできるのか/音の効果で眠りはコントロールできるのか/室内環境で眠りはコントロールできるのか/食べ物や飲み物で眠りはコントロールできるのか/枕やふとんで眠りはコントロールできるのか/寝付きをよくさせるにはどうするか/目覚めをすっきりさせるにはどうするか/人の未来の眠りはコントロールできるのか/本書のまとめ/補遺 快眠法が盛んに開発されている

睡眠をもっとくわしく知るための参考書
あとがき (一九九四年九月 井上昌次郎)


※本書の原本は、一九九四年に筑摩書房より刊行されました。講談社学術文庫に収録するにあたり、適宜章末に補遺と文献案内を追加しました。


≪著者: ≫ 井上昌次郎 (いのうえ しょうじろう) 1935年ソウル市生まれ。東京大学大学院生物系研究科博士課程修了。理学博士。東京医科歯科大学教授を経て、同大学名誉教授。元世界睡眠学会連合理事。専門は、脳科学・睡眠学。著書に『眠りを科学する』『眠る秘訣』など多数ある。






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本「マジックにだまされるのはなぜか 「注意」の認知心理学 (DOJIN選書044)」熊田孝恒5

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マジックにだまされるのはなぜか 「注意」の認知心理学 (DOJIN選書)
マジックにだまされるのはなぜか 「注意」の認知心理学 (DOJIN選書044)

○著者: 熊田孝恒
○出版: 化学同人 (2012/1, 単行本 226ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4759813449
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タネも仕掛けも、モチロンあるのだけれども、ときにマジシャンが観客をひきつけるべき「注意」は、タネが仕掛けられているトコロとは別のトコロに観客の注意を向けさせることにあるのだから、タネと仕掛けはなんだろう?、どこにあるのだろう??、などと観客が夢中になって注意を向ければ向けるほどに、注意を集中することによって視野は焦点は絞られて、見える部分は狭くなり、見えない部分が注意のおよばない向けられない(だから気がつくことがないような、見えないはずがないのに見えてない)部分が広がって、、、なるほど、注意のメカニズムとか、その限界とは


おかげさまで?!、単位認定試験を全9科目の試験がおわった、ヨカッタ、ホッとした(ホッとしている)、脱力♨、、、やがてまもなく通達されるであろう試験結果(合格・不合格、及第・落第)はともかくとして、それはそれとしてただただ結果として受け容れる以外にないのだから、こればかりは、もちろん一喜一憂、悲喜こもごも、しないものでもないけれども、あとは野となれ山となれ、なんのことやら、ナスがママ、キュウリがパパ♪


誰もが楽しめるエンターテインメント、マジック。マジシャンは、人間の認知機能の盲点をついた巧妙なテクニックによって観客を魅了する。観客がそうとは気づかぬうちに注意を誘導し、ときには行動さえコントロールするのだ。その背後にある人間の認知機能の特性とはいかなるものか。本書では、認知機能のうちでもとくに「注意」の働きに焦点を当てマジックと関連づけながら、人の認知システムの不思議が満載されたステージを披露する。


≪目次: ≫
まえがき

第1章 マジックと人間の認知機能
一 マジックはなぜ成立するのか
マジックとは?/世の中の法則を理解する人間/錯覚する人間、それに気づかない人間/他者の影響を受ける人間
二 進んでだまされる心理
欺くテクニックを磨くマジシャン/だまされるのを楽しむ人間
三 注意とは何か

第2章 注意が働かないということ――脳損傷にともなう注意の障害
一 注意の障害としての半側空間無視
左半分への注意/注意を向けようとしない
二 半側空間無視の機序
病態失認/イギリスで接した半側空間無視の患者/注意しなければ存在しない
三 なぜ半側空間無視は左視野に起きるのか?
半側空間無視の謎/注意の機能が失われたという仮説/半側空間無視を生じさせる脳の部位
四 バリント症候群
二つのものを同時に認識できない/注意が向くのは常に一つ/注意の働き方

第3章 注意のスポットライト
一 注意のスポットライトとは何か
ポズナーの実験/視野を動き回る注意/注意のスポットライトの移動/中心手がかり実験/二種類の注意メカニズム――反射的な注意の移動と持続的な注意の移動
二 注意のスポットライトをめぐる三つの疑問
注意のスポットライトはいくつあるのか?/注意のスポットライトは大きくできるか?/注意のスポットライトの明るさは同じか?
三 注意の引き離し
半側空間無視と先行手がかり実験/注意を向け直すことができない
四 視線の移動と注意
注意が先か、眼球運動が先か/眼の構造とスポットライト/単純化することの意味

第4章 ミスディレクションと注意のコントロール
一 ミスディレクション
二 注意の目標に対する「構え」
「構え」とは何か/構えと手がかりの関係
三 注意の捕捉
手がかりにつられて移動する注意/目立つものに注意が向く/二つのモード/注意のモードの切り替え
四 視線と注意
注意の誘導/「あっちむいてほい」はなぜ難しいか/注意の対象を共有することの意味

第5章 視覚探索と注意のスポットライト
一 特徴探索と結合探索
連続的な注意の移動/視覚探索課題/特徴探索/結合探索
二 特徴統合理論
注意の統合理論/二つの問題点/誘導探索モデル
三 過去の経験も注意のスポットライトを誘導する
ポップアウトプライミング/文脈手がかり効果/六カ月後にも残っていた文脈手がかり効果
四 結合錯誤

第6章 不注意のメカニズム
一 メカニズムとしての非注意
復帰の抑制/注意を向けにくくする機構/注意の瞬き/記憶のボトルネック/ほんの一瞬の空白
二 注意をしすぎることによる不注意
エリクセン効果/課題の複雑さが注意に与える影響/資源の配分の障害/処理資源の最適配分

第7章 変化に対する気づき――シーンの認識と注意、意識
一 なぜ変化を見落とすのか
変化検出課題/短期記憶の容量/注意を向けたときにイメージができあがる/甘く見られる変化検出課題
二 注意を向けていないものは記憶されない
想定外の変化には気づかない/非注意対象の見落とし実験
三 記憶や意識の連続性
サッカード抑制と変化検出の失敗/秒針が止まって見えるのはなぜか
四 いつも注意を向けるとは限らない
高齢者の注意機能/注意機能の低下を補う行動/日常生活での注意機能

第8章 マジシャンは観客の行動をどうコントロールするか
一 行動決定についての心理学実験
無意識の情報処理――単純接触効果/選択に関する認識の不全――チョイス・ブラインドネス/判断を正当化する解釈装置  直感の正しさ
二 誤った信念はなぜ形成されるのか
原因の帰属と因果関係の理解/信念のミスディレクション/マジシャンズ・チョイス
三 脳のなかのマジシャン

あとがき (二〇一一年一一月  熊田 孝恒)

よりくわしく知りたい人へ


≪著者: ≫ 熊田孝恒 (くまだ たかつね) 1962年兵庫県生まれ。91年筑波大学大学院心理学研究科修了。教育学博士。旧通産省工業技術院製品科学研究所研究員、生命工学工業技術研究所主任研究官を経て、産業技術総合研究所ヒューマンライフテクノロジー研究部門認知行動システム研究グループ、研究グループ長。専門は認知心理学。現在は人間の認知メカニズムの解明とその応用に関する研究を進めている。






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本「単純な脳、複雑な「私」 または、自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義」池谷裕二5

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単純な脳、複雑な「私」
単純な脳、複雑な「私」 または、自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義

○著者: 池谷裕二
○出版: 朝日出版社 (2009/5, 単行本 421ページ)
○定価: 1,785円
○ISBN: 978-4255004327
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たとえばアウトリーチにその活動の是非に少なからぬ迷い(ゆらぎ)みたいなものがあって(なのかどうなのか)、どうなんだろう、なるほど(ひとつには)「愛」なのかもしれない


『進化しすぎた脳』を超える興奮! ため息が出るほど巧妙な脳のシステム。私とは何か。心はなぜ生まれるのか。高校生とともに脳科学の深海へ一気にダイブ。「今までで一番好きな作品」と自らが語る感動の講義録。

20年前に卒業した母校(静岡県立藤枝東高等学校)で、著者が後輩の高校生たちに語る、脳科学の「最前線」。切れば血の吹き出る新鮮な情報を手に、脳のダイナミズムに挑む。
・手を見れば、理系か文系か判別できる?
・ひらめきは寝て待て
・決断した理由は、脳ではなく、身体が知っている
・「心が痛む」ときは、脳でほんとに痛みを感じている
・進化の過程で、動物のパーツを使い回してヒトが完成した
・「君は30秒後にミスをする」
・僕らにある「自由」は、自由意志ではなく自由否定だ
・ランダムなノイズから生み出される美しい秩序――創発
・遺伝子は生命の「設計図」じゃない!
かつてないほどの知的興奮が沸きあがる、4つの講義を収録。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 脳は私のことをホントに理解しているのか
1-1 今ここに立っている不思議/1-2 意識は私の全部じゃない/1-3 手を見れば、理系か文系か判別できる?/1-4 指の長さと同性愛/1-5 天然パーマはIQが低い!?/1-6 風邪薬を飲んで熱が下がる、これって因果関係?/1-7 だれもが知っている富士山を描いてみれば/1-8 脳の活動がすべて/1-9 ありもしない色が見えてくる/1-10 脳を記録すれば心は読める/1-11 脳を覗かれる/1-12 点の動きに生命を感じる/1-13 脳の早とちりは生存戦略にぐっと有利/1-14 人の顔など半分しか見てない/1-15 「恋の拘束」と変化盲/1-16 本気なのにこじつける、知らぬ間に嘘をつく/1-17 「どうして私のこと好きなの」と訊かれたら/1-18 長い時間一緒にいれば好きになる?/1-19 吊り橋上の告白は成功率が高い?/1-20 行動と感情が食い違う/1-21 報酬系・テグメンタが快楽を生む/1-22 「あんな人と付き合うのやめろよ」は有効か/1-23 心の底からバカになって恋人を選ぶ/1-24 サブリミナルが教える「やる気」の正体/1-25 「勘」をサイエンスが扱うと/1-26 ひらめきは寝て待て/1-27 なぜか答えだけわかる/1-28 わからないのにできる/1-29 無意識的で、自動的で、しかも正確/1-30 理由はわからないけれど「これしかない」という確信が生まれる/1-31 ノンヴァーバル・コミュニケーションの性差/1-32 人生経験は直感を育む/1-33 グッドエイジング、すなわち勉学へのスイッチ

第二章 脳は空から心を眺めている
2-1 脳研究って何だろう/2-2 「役立つ」以外にも記憶の役割がある/2-3 突然、校歌を思い出す/2-4 世界はわずか5分前にまるごと創造された?/2-5 昨日の自分と今日の自分は同じ?/2-6 日常は根拠のない自信に満ちている/2-7 部分を全体から類推する/2-8 自由に世界を受け取ることなんてできない/2-9 逆さメガネにもやがて慣れてしまう/2-10 目のレンズが生み出す世界像は天地が逆!/2-11 脳が反応する世界が、世界のすべて/2-12 「正しさ」は、記憶しやすさに規定される/2-13 子どもの描く世界地図は歪んでいる。正しさの基準/2-14 「正しい」は「好き」の言い換えにすぎない/2-15 子どもはなぜ甘いものが好きか、大人はなぜビールを好むか/2-16 好きになることは、脳の回路が変化すること/2-17 ネズミもカンディンスキーの絵画が好きになる?/2-18 好みは操作される?/2-19 見えたという気がしないのに、わかってる/2-20 「たしかに見ました」は当てにならない/2-21 記憶そのものがすり替わる/2-22 強烈な無意識の作用を実感する/2-23 「がんばれ!」の効果は絶大/2-24 身体は真実を知っている/2-25 脳は体を介して、自分の置かれた状況を把握する/2-26 お金をたくさんもらうと仕事は楽しくなくなる?/2-27 感情を操作して行動に合わせる/2-28 右脳と左脳をつなぐ神経の束を切断すると/2-29 無意識に言葉を理解できる?/2-30 理解して表現するのか、表現を見てはじめて理解するのか/2-31 日常生活は作話(意味のでっちあげ)に満ちている/2-32 記憶は「時間の流れ」もつくり出す/2-33 僕らは「自分が道化師にすぎない」ことを知らない/2-34 作話には生存戦略上、大きな効能がある/2-35 僕らはヒトになるべく生まれてはいない/2-36 人間と動物の境界線/2-37 他人の心が理解できるのはなぜ/2-38 「心が痛む」ときは、脳でほんとに痛みを感じてる/2-39 僕らの「心」の働きは、進化の過程の「使い回し」の結果/2-40 自分か他人かを区別できなくなる/2-41 幽体離脱を生じさせる脳部位がある/2-42 他人の視点から自分を眺められないと、人間的に成長できない/2-43 他人の眼差しを内面化できるのが人間/2-44 僕らは自分に「心」があることを知ってしまった

第三章 脳はゆらいで自由をつくりあげる
3-1 少しは脳の気持ちにもならないと/3-2 僕らの「心」は環境に散在する/3-3 本当は脳にニューロンはいくつあるのか?/3-4 ふたつの壮大なプロジェクト――脳を解明し尽くす?/3-5 僕らのDNA情報はCD1枚に全部収まってしまう/3-6 進化の過程で、動物のパーツを使い回してヒトが完成した/3-7 ネズミは〈どのくらい前〉と〈いつ〉を区別できるか?/3-8 生物は、意外に簡単に地球上に生まれてしまった/3-9 有機物は、原始的な地球上でいともたやすく生まれた/3-10 生物=自己複製するもの?/3-11 生物=いずれ死ぬもの? トートロジーの悪魔/3-12 生物=外部エネルギーを活用するもの? それとも、子孫を残すもの?/3-13 生物=親があるもの?/3-14 生物=環境適応するもの?/3-15 完璧なアンドロイドを、人間と区別する理由はあるか?/3-16 違和感なく「生命」だと感じたら、それは「生命」/3-17 「自分は理解しているぞ」と自分で感じたら「理解している」/3-18 隣人は「この赤」を、同じ「赤」と見ているのだろうか?/3-19 感覚神経は、ため息が出るほど美しい――耳の構造/3-20 耳は「有毛細胞」を備えたナノテク装置/3-21 トウガラシから見つかった「熱さ」を感じるセンサ/3-22 「熱さ」と「冷たさ」、元は一緒のチャネルの使い回し/3-23 もっとも原始的な器官で400種類を嗅ぎ分ける――嗅覚の構造/3-24 感覚の中の例外――寝ている間も動く嗅覚/3-25 君の〈赤〉と、隣の人の〈赤〉は同じか? ふたたび/3-26 個人差よりも、大ざっぱな構造の類似性がポイント/3-27 目の網膜は進化の失敗作をそのまま使っている/3-28 ヒトは3原色の世界、昆虫や鳥は4原色の世界/3-29 〈目〉の誕生は5億年前/3-30 目を介さずに、大脳皮質で直接「光」を見る?/3-31 「見える」の定義を更新するテクノロジー/3-32 世界ではじめて赤を見たネズミ――人の脳を開拓する時代/3-33 僕らは本当に自由なんだろうか/3-34 本当は脳に操られているだけ?/3-35 脳内反応はすべて美しい方程式で記述できるとしても/3-36 「動かそう」と意図したときには、脳はもう準備を始めている/3-37 自由意思は生き残れるか?/3-38 自由の条件とは/3-39 他者に制御されているのを知らなければ、それは「自由」である/3-40 自由意思の「存在」よりも、自由意思の「知覚」こそがポイント/3-41 意図を生みだす中枢/3-42 エイリアン・アーム・シンドローム/3-43 ひとつの脳に複数の人格が同時に存在する驚き/3-44 頭から取り出されても、脳は活動し続ける/3-45 脳のゆらぎを目の当たりにする/3-46 ゴルフ・パットの成否は、脳を見れば予測できる?/3-47 「入力+ゆらぎ=出力」という計算を行うのが脳/3-48 行動の直前の脳の状態が、成否を握っている/3-49 脳の内面がモノの「見え」を規定する/3-50 「君は30秒後にミスをする」/3-51 脳の「ゆらぎ」が僕らを決定している?/3-52 僕らにある「自由」は、自由意思ではなく自由否定だ/3-53 〈手を上げる〉から〈手が上がる〉を引き算すると何が残るか、ふたたび/3-54 自由否定の生まれる場所/3-55 実際に「動く」よりも前に「動いた」と感じる/3-56 僕らは常に未来を知覚してしまう/3-57 僕らは未来から情報を借りている/3-58 現在の情報を使って、過去に欠落していた情報を埋め込む/3-59 フレキシブルな脳内時計/3-60 僕らは、行動の結果を想定してから動く――記憶は未来志向/3-61 僕らは、縦方向と横方向を均等に扱ってない――空間も歪む/3-62 僕らの知覚している「世界」は、脳の可塑性を通じて、後天的に形成された/3-63 可塑性の高いものが淘汰に打ち勝つ――進化のステージ1/3-64 多様性を失った種は滅びる――進化のステージ2(最終段階)

第四章 脳はノイズから生命を生み出す
4-1 脳の「ゆらぎ」は何の役に立っているのだろう/4-2 アリはどうやって行列をつくるか?/4-3 ひねくれアリの存在理由、優等生だけではやっていけない/4-4 航空会社が採用したアリのエサ運搬システム/4-5 情報の利用と収集の切り替えを担うのが「脳のゆらぎ」/4-6 ノイズのおかげで検出できるようになる情報/4-7 ニューロン(神経細胞)は積分マシーン/4-8 ニューロンを鹿威しに見立てる/4-9 ニューロンの出力ではなく、シナプス入力がゆらいでいる/4-10 連鎖する回路――フィードフォワード/4-11 脳はノイズをエネルギーに変えて、秩序ある世界を生成する/4-12 わずか20ワットの電球と同じ電力で脳は動く/4-13 情報を前の層に戻す回路――フィードバック/4-14 ランダムなノイズから生み出される美しい秩序――創発/4-15 活動するニューロンの「島」がうねうねと動いていく/4-16 睡眠中の脳の活動は、発火と静止の規則正しい繰り返し/4-17 回路なしの単体でも創発は起きる/4-18 自分が書き換えた環境が、巡りめぐって自分の行動に影響する/4-19 ふと強靭な意志を持ったように、行動パターンを変える回路/4-20 遺伝子は生命の「設計図」じゃない!/4-21 ニューロンがつくり出す優しく、浮遊感のある音楽/4-22 人間社会にも自然界にも存在する共通の法則――べキ則/4-23 生成の「ルール」の存在を予見させるベキ則/4-24 脳のベキ則はネットワークの構造から生まれる/4-25 回路の構築+ノイズ=機能/4-26 ゆらぎを意志でコントロールできる?/4-27 意志的にゆらぎをつくれるか?/4-28 僕らの「心」はフィードバックを基盤にしている/4-29 「脳」を使って「脳」を考える――リカージョンと入れ子構造/4-30 サルは「24783」という数字を理解できるだろうか?/4-31 地球上で「有限」というものを理解している唯一の動物/4-32 単純な脳、複雑な「私」――リカージョンの悪魔/4-33 自分のことは実は自分が一番わかってないかもしれない――3日間の講義を聞いて/4-34 感情や嗜好も、実は知らぬ間に条件づけられている/4-35 汎化によって好き嫌いの世界観が形成される/4-36 「自由」は感じるものであって、本当の意味で「自由」である必要はない/4-37 脳研究は、学問横断型の接着剤/4-38 ラッセルのパラドックス――リカージョンは矛盾を生む/4-39 脳研究は、答えに行き着けないことを運命づけられた学問

付論
おわりに (2009年4月 桜花の舞う本郷キャンパスにて 池谷裕二)
参考文献
謝辞


≪著者: ≫ 池谷裕二 (いけがや・ゆうじ) 1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。東京大学大学院薬学系研究科准教授。科学技術振興機構さきがけ研究員。堅実な実験と、斬新な視点に立った研究が国の内外を問わず、多くの人を惹きつけている屈指の脳研究者。記憶のメカニズム解明の一端として「脳の可塑性」に注目し、論文や学会に精力的に発表を続ける。2006年に日本薬理学会学術奨励賞と日本神経科学学会奨励賞、2008年には日本薬学会奨励賞と文部科学大臣表彰(若手科学者賞)を受賞。一方で、最新の科学的知見を一般にむけてわかりやすく解説する手腕は圧倒的な支持を集めている。主な著書に、『海馬』(糸井重里氏との共著、朝日出版社/新潮文庫)、『進化しすぎた脳』(朝日出版社/講談社ブルーバックス)、『ゆらぐ脳』(木村俊介氏との共著、文藝春秋)、『のうだま』(上大岡トメ氏との共著、幻冬舎)などがある。

G・K・カンジ 『「逆」引き統計学 実践統計テスト100  Gopal K. Kanji; “100 STATISTICAL TESTS”, 3rd Edition 2006 』(池谷裕二 訳、久我奈穂子 訳、田栗正章 翻訳協力、講談社、2009年) '09/07/21
J・アラン・ホブソン 『夢に迷う脳 夜ごと心はどこへ行く?  J. Allan Hobson; “DREAMING AS DELIRIUM: How the Brain Goes Out of Its Mind” 』(池谷裕二 監訳、池谷香 訳、朝日出版社、2007年) '09/07/11
池谷裕二 『脳はなにかと言い訳する』(祥伝社、2006年) '09/07/05
池谷裕二 『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』(ブルーバックス、講談社、2008年) '09/06/26
池谷裕二/木村俊介 『ゆらぐ脳』(文藝春秋、2008年) '09/06/24
池谷裕二/糸井重里 『海馬』(新潮文庫、2005年) '08/02/17
池谷裕二 『進化しすぎた脳』(ブルーバックス、講談社、2007年) '08/02/12

長沼毅 『世界をやりなおしても生命は生まれるか? 生命の本質にせまるメタ生物学講義』(朝日出版社、2011年) '12/02/22





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本「瞑想する脳科学 (講談社選書メチエ498)」永沢哲5

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瞑想する脳科学 (講談社選書メチエ)
瞑想する脳科学 (講談社選書メチエ498)

○著者: 永沢 哲
○出版: 講談社 (2011/5, 単行本 308ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4062584999
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そう、死ぬことの意味、生きて、生きて死ぬことの


共感から慈悲へ
脳科学の知見から見通す 21世紀の人間の幸福!

瞑想は、喜び、共感、直観、慈悲にかかわる脳の神経回路のネットワークを、かつて想像されたことのないような力強さで、生き生きと活動させる。そうした神経活動の変化は、脳の物理的構造の変化としても、あらわれてくる。人間の心や行動の変容のプロセスが、計測をつうじて、理解される道筋が開かれたのである。 ――「はじめに」より


≪目次: ≫
はじめに

第一部 霊性の脳科学
第一章 脳の内なる神――脳神経神学と還元主義
    ウィリアム・ジェームズと脳神経神学/アルパーの生物神学――「脳の中なる神の部位」/パーシンジャーと「神のヘルメット」――側頭葉と「神の脳内部位」/パーシンジャーの問題点/「神の遺伝子」――神経遺伝学と霊性/ハマーの問題点
第二章 変性意識の神経ネットワーク    ダギリとニューバーグのSPECT実験/受動的瞑想と能動的瞑想/ダギリ仮説の可能性
第三章 一人称と三人称の融合へ――禅、シャーマニズム、森の音霊    禅と脳/禅定の神経学的プロセス/見性の神経学的プロセス/「脳を増強し、単純化する」/統合意識、LSD、シャーマニズム――ウィンケルマンと三位一体脳/統合意識モードの人間学的意味/超音波と脳――大橋力と森の霊/一九九〇年代の脳科学と霊性

第二部 瞑想する脳科学
第四章 二一世紀の瞑想の脳科学――自己変容のパラダイム
    神経科学的自己から自己変容へ/瞑想の脳科学/ヴァレラと「精神と生命」研究所/身体化された心――構造的カップリング、行為としての知覚/変容の可能性/ラディカルな身体化
第五章 神経可塑性の問い    近代的局在論の形成/初期の非局在論/神経可塑性の概念――フロイトラモン・イ・カハールペンフィールドの脳地図――局在論の展開とドグマ化/よみがえる神経可塑性/神経心理学――ヘッブの法則/リハビリテーションと神経可塑性/バキリタと触覚・視覚装置/タウブと「学習された不使用」/マーゼニックと脳マップの再編成/カンデルシナプス可塑性――記憶、分子、遺伝子/神経細胞の新生(神経幹細胞)
第六章 慈悲と喜び――情動脳の変容    情動脳の変容――瞑想と自己変容のパラダイム/慈悲の瞑想/純粋な慈悲の神経回路/脳科学と仏教/慈悲の修習と現代――うつ病、経済、教育/慈悲の瞑想とうつ病/慈悲の瞑想と経済/慈悲の瞑想と教育
第七章 遺伝子のうえにすわる――ヴィパッサナ瞑想の脳科学    ヴィパッサナ瞑想/牢獄の中のヴィパッサナ/アメリカとヴィパッサナ瞑想――免疫、刑務所、薬物依存/ラザーの研究/右前島皮質/ラミナ1(脊髄神経の第一層)/観察、記憶、遺伝子
第八章 炎の瞑想、微細身、死の光――神経科学の転回    炎の瞑想/不可視の身体――タントラ医学と微細身/光と心――脈管、風、精滴/可塑性と変容/「心の本性」と「死の光明」/異なる死の定義/死の計測――アジアの伝統からの問い

第三部 生命、身体、機械
第九章 BMIと人間改造の論理――能力増強とポストヒューマンの未来
    BMIの衝撃/BMIとは何か/実現可能性/BMIとエンハンスメント/ナムと「超人類」/カーツワイルと特異点/収穫加速の法則/市場、テクノロジー進化、生物進化/サイボーグとナノテクノロジー
第一〇章 機械の神――ダーウィンとベーコンの悪夢    廃用萎縮/血管内手術/ナノボット/脳と心/情動、感情、意図/情動と身体/霊性と脳――叡智と知能/ダーウィンの悪夢――最適適応のファラシー/自己の幻想――人格のアップロード/ベーコン主義は幸福をもたらすか?/現代の機械の神
第一一章 惑星的思考へ――進化、トランスヒューマン、菩薩    三つの力(ハンス・ヨナス)/環境、進化、生存可能な軌道/トランスヒューマン/市場と贈与/トランスヒューマン・神経経済学・菩薩/共感から慈悲へ/利益を生む時間と幸福な時間/喜びと幸福な時間/幸福な死

あとがき (二〇一一年四月  永沢 哲)


≪著者: ≫ 永沢 哲 (ながさわ・てつ) 1957年、鹿児島県生まれ。東京大学法学部卒。宗教人類学者。専門は、チベット仏教。人間の意識・神経系の可能性を研究。京都文教大学准教授。著書に、『野生の哲学』(筑摩書房)、『野生のブッダ』(法藏館)、訳書にナムカイ・ノルブ『夢の修行』(法藏館)など。



白石凌海 『仏陀を歩く 誕生から涅槃への道』(講談社選書メチエ、2004年) '11/01/24
白石凌海 『インド 輪廻に生きる 大沐浴祭(マハー・クンブ・メーラー)』(明石書店、2002年) '11/01/18
白石凌海 『仏陀 南伝の旅』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/13





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本「音楽の感動を科学する ヒトはなぜ“ホモ・カントゥス”になったのか (DOJIN選書035)」福井一5

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音楽の感動を科学する―ヒトはなぜ“ホモ・カントゥス”になったのか (DOJIN選書35)
音楽の感動を科学する ヒトはなぜ“ホモ・カントゥス”になったのか (DOJIN選書035)

○著者: 福井 一
○出版: 化学同人 (2010/9, 単行本 248ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4759813357
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なぜ音楽はあるのか? 音楽を聴いて感動するのはなぜか? そもそも音楽とはなんなのか? 音楽における根源的な問いを軸にしながら、ストレス社会での音楽の役割や音楽療法の効果の検証、ホルモンに働きかける音楽の役割、さらには、音楽の進化的な意味まで。科学的な知見に基づきながら、音楽するヒト=ホモ・カントゥスの姿を浮き彫りにする。音楽のエニグマ(謎)の解明に挑む!


≪目次: ≫
長〜いまえがき
第1章 音楽と科学    1 enigma(エニグマ)(我々はどこから来たのか/我々は何者か/我々はどこへ行くのか/言語も音楽も普遍的な存在/音楽の生存価)/2 音楽から社会が見えてくる!(音楽の形式と社会形態の関係/複雑化した社会は音楽を求める)/3 ヒトは音楽に操られる(政治に利用された音楽/世界を変えた歌/音楽による犯罪防止効果)/4 音楽するヒト――ホモ・カントゥス(音楽に国境はある?/いや、音楽に国境はない?/音楽の普遍性とはなにか)
第2章 音楽が必要な現代社会    1 先端技術と音楽(狩猟採集民の音楽/音楽を聴く技術の変遷/楽器の発明は技術とともに)/2 ストレスという側面からとらえると(音楽狂の時代/なぜ音楽を求めるのか/社会化とストレス/ストレスと戦うために必要な音楽)
第3章 音楽を科学する    1 「音楽の科学」のホントとウソ(音楽の科学的研究はなぜ遅れたか/日本人の音楽の聴き方は特殊なのか/フロイトの亡霊/子供が悪いのか、それとも親が悪いのか?/科学知識は重要だ/コラム1 エディプス・コンプレックスとウェスターマーク効果/コラム2 フロイトは科学的か/2 音楽と科学の断絶(かつて音楽は科学だった/音楽と科学の蜜月時代/音楽と科学の再会/芸術至上主義の呪縛)/3 音楽の謎は自然科学で解ける(音楽の相対化の問題/音楽に法則性はあるか/音が音楽になるとき――科学現象としての音楽)
第4章 音楽と「心」    1 音楽の感動はどこからくるか(水戸黄門の理論/音楽と恋愛/音楽的感情(情動)と遺伝)/2 「心」とはなにか?(一元論と二元論/脳と心と音楽/意識の研究には視覚だけでなく聴覚も利用できる/コラム3 心は解明できるか)/3 情動を生むメカニズム(情動とはなにか/情動がもたらす心の変化/情動と意識)
第5章 情動と音楽    1 情動はどうして起こるのか?――情動を生む神経基盤(大脳辺縁系の役割/情動を生む脳の回路/音の刺激で起きる情動――視床の役割/情動の源と伝達回路/音楽を理解することと楽しむことは別の回路/音楽を知覚するのは大脳皮質/音楽がもたらす喜び)/2 生理現象としての音楽(音楽による生理反応/ホルモンの役割/コラム4 モーツァルト効果は幻想だ)
第6章 音楽が操るホルモン    1 ホルモンによって変わる人体(心はホルモンがつくる/ホルモンと神経伝達物質)/2 音楽とテストステロン(テストステロンの役割/音楽能力とテストステロン/テストステロンの分泌周期/芸術の秋を疑う/音楽を聴くとテストステロンはどう変化するのか)
第7章 音楽は脳にどんな影響を与えるか    1 脳から迫るヒトの音楽行動(脳画像研究と音楽/「音楽野」はあるのか/音楽を聴いているときの脳/旋律の理解/和音と不協和音の脳内処理/ヒトの協和音への反応は生得的/コラム5 脳画像で脳の働きのすべてはわからない)/2 音楽家の脳、非音楽家の脳(注目される音楽家の脳/訓練によって肥大化する脳領域/訓練によって追加される音楽回路/脳領域の異常な増長/音楽経験は脳を変える)
第8章 音楽の才能は遺伝か環境か    1 音楽能力・才能と遺伝(才能と脳力の線引きは可能か/音楽才能への科学的アプローチ/なぜ女性作曲家がいないのか/失音楽症/ウィリアムズ症候群と自閉症に見る音楽脳力)/2 音楽才能に恵まれる運・不運(脳の成長に影響するテストステロン/音楽は体によい? 悪い?/音楽家とホモセクシュアル/テストステロンは男性化を阻害する?)/3 音楽は脳を育む(属する文化の音楽に適応する脳/本当に音楽の効果なのか/当たり前の結論)
第9章 音楽は病気に効くのか    1 音楽とストレス性疾患(ストレス性疾患とはなにか/そもそもストレスとはなにか/ストレスへの人体の反応/ストレスがもたらした障害)/2 音楽は病気に効いているか?(音楽によるストレス軽減効果/痛みの緩和/アルツハイマー病への応用/音楽療法の可能性)
第10章 動物たちの音楽    1 音楽の進化論(音楽は人間だけのものか/音声行動と音楽の違い/言語と音楽)/2 動物の音楽(鳥の音楽/クジラの歌/鳴くために必要なテストステロン/鳴き声が促進する性行動/霊長類のコミュニケーション/音楽の機能はなにか)
第11章 音楽はなぜ必要なのか    1 音楽と進化(進化心理学のアプローチ/音楽はチーズケーキか/音楽の機能をめぐる諸説)/2 音楽はいつ生まれたのか?(ストレスが音声行動を促進する/一夫一妻制の発達と芸術の爆発/音楽による他者の操作)/3 生存のための戦略――音楽の機能を問い直す(社会の複雑化が音楽を必要とした/性行動のコントロールと社会生活/音楽で本能をコントロールする)/4 ストレスが音楽を生んだ
あとがき (遷都千三百年祭りにわく古都、奈良の地で  福井 一)


≪著者: ≫ 福井 一 (ふくい はじめ) 大阪生まれ。1976年京都市立芸術大学音楽学部卒業。1982年ミシガン大学大学院修士課程修了。奈良教育大学教育学部教授。専門は、音楽生理学、行動内分泌学。研究モットーは「たかが音楽、されど音楽」。著書に、『音楽の謀略』(悠飛社)、『音楽の生存価』(音楽之友社)がある。






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本「日本人の脳に主語はいらない (講談社選書メチエ410)」月本洋5

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日本人の脳に主語はいらない (講談社選書メチエ 410)
日本人の脳に主語はいらない (講談社選書メチエ410)

○著者: 月本洋
○出版: 講談社 (2008/4, 単行本 248ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4062584104
おすすめ度: 3.0
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因果応報


脳科学が明かす日本語の構造
英語で“I love you.”とは言っても、日本人は決して「私はあなたを愛している」などとは言わない。「雨が降る」を英語で言うと、“It rains.”のように「仮主語」が必要になる。――これはどうしてか?人工知能研究と脳科学の立場から、言語について実験と分析を重ねてきた著者が発見した新事実。それは、日本語の音声がもつ特徴と、主語を必要としない脳の構造とが、非常に密接な関係にあることだった。斬新な視点による分析と、工夫をこらした実験、先行研究への広範な検討を重ねて、主語をめぐる長年の論争に大きな一石を投じる、衝撃の書!


≪目次: ≫
はじめに
1.人は言葉をどのように理解しているか    1.1 音声と文字(音とイメージ/文字の場合)/1.2 理解するということの二つの意味(意味と理解/想像が可能であるということ――想像可能性/9次元空間は理解できるか――記号操作可能性/想像可能性と記号操作可能性――理解の二重性)/1.3 記号操作可能性は想像可能性に基づいている(イメージが理解の基礎である)
2.仮想的身体運動としての想像    2.1 想像には身体がからんでいる(スキーのできる人がスキーをするイメージをすると……)/2.2 脳の非侵襲計測について(いま、脳はどうやって調べられているか/血流から脳機能を調べるfMRI/能の磁場から脳機能を調べるMEG)/2.3 想像は仮想的身体運動である(指のタッピング実験/仮想的身体運動とは何か/身体運動以外の想像/想像・イメージと仮想的身体運動)
3.仮想的身体運動による言葉の理解――身体運動意味論    3.1 身体が作る意味(宇宙船で「上を指せ」と言われたら?)/3.2 言葉の意味とは?(三つの意味論)/3.3 身体運動意味論――具体的な言葉の意味(目の前の犬と想像の犬/身体運動意味論とイメージ意味論)/3.4 身体運動意味論と脳の神経回路(神経回路と身体の、柔軟で切り離せない関係)/3.5 用法意味と身体運動意味の対立(「おはようございます」の意味/イメージはあいまいである/イメージを会話でチェックする/仮想身体運動と用法との戦い)/3.6 メタファーについて(言葉の基盤としてのメタファー/換喩と提喩/メタファー理論)/3.7 抽象的な言葉はメタファーを通してイメージにつながる(身体運動とメタファー/生きたメタファー、死んだメタファー)/3.8 認知意味論の拡張としての身体運動意味論(心理学のきわめて簡単な歴史/認知科学は人間をコンピュータの比喩で見る/身体運動意味論の意義/身体運動意味論は認知意味論の拡張である)/3.9 身体運動意味論の実験(「赤い色」に脳のどこが反応するか)/3.10 メタファーの形式は論理である(メタファーの形式/メタファーの形式は論理である)/3.11 経験の形式としてのメタファー(経験の形式とは何か/メタファーの解釈について)
4.心の理解――仮想的身体運動による心の理解    4.1 思考とは自分との対話である(思考は社会的なものである)/4.2 心と脳と社会の関係(人間の心を育てるのに必要なもの)/4.3 子どもの心――心の発達(「心の理論」で他者の心を理解する/自他の情緒的分離/鏡に映った自分がわかる)/4.4. 模倣について(ものまねをする赤ちゃん/模倣を可能にしている脳の神経回路/模倣の分類が必要である)/4.5 子どもは模倣で言葉を覚える(言葉の発達段階と身体動作の発達/子どもは右脳経由で言葉を覚える)/4.6 身体運動意味と用法意味の対立の実験(身体運動意味論と言葉の学習/大人に強制的に言語的模倣をさせる実験)/4.7 右脳に存在する自分と他人(自己意識は右にあることの実験)/4.8 他人の心の理解――心の身体運動意味論(他人の心の理解に関する身体運動意味論/模倣により獲得する仮想的身体運動/仮想的身体運動による他人の理解)/4.9 イメージの発生――仮想的身体運動の発達(子どもはおもわず指差しをする/身体運動の仮想化と自他の分離と模倣/模倣の手段としての自分)/4.10 「私」はどこにあるのか?(相互作用としての意識/二つの相互作用としての心/私は私を他人と同じようにしか理解できない/私はどこにあるのか?)/4.11 言語によって異なる自己意識(言語的相互作用)
5.母音の比重が大きい言語は主語や人称代名詞を省略しやすい    5.1 日本語の主語と文法について(主語をめぐる、日本語文法の不一致)/5.2 主語強要言語と主語非強要言語(主語を強要する言語はどれぐらいあるか/主語の機能とは何か/動詞で表現される主語/主語に関する他の分類について)/5.3 主語の省略から人称代名詞の省略へ(主語非強要言語における主語省略度の違い/人称代名詞の省略/主語と人称代名詞がよく省略される)/5.4 主語省略度と母音比重度は比例する――仮説の提示(主語省略と母音に関する仮説/語尾母音率の調査/母音語/母音比重度と主語省略度は比例する)/5.5 主語省略度と母音比重度は比例する――仮説の検証(朝鮮語は日本語ほどは主語や人称代名詞を省略しない/中国語は日本語ほどは主語や人称代名詞を省略しない/ポリネシア語は主語や人称代名詞を省略する/日本語とイタリア語の主語と人称代名詞を比較する/英語はやはり主語が省略されない/英語では人称代名詞の出現頻度が高い/英語は人称代名詞だけでは不十分である)/5.6 主語省略度と母音比重度は比例する――まとめ(ここまででわかったこと/昔の英語は母音比重度が高く、主語を省略していた)
6.主語や人称代名詞の省略は母音で決まる――身体運動統語論    6.1 脳の左右差と母音(日本人は左脳で母音を聴き、イギリス人は右脳で母音を聴く/脳波とMEGによる実験)/6.2 発音は母音を内的に「聴く」ことから始まる(声を出しているときは、脳内経由でも「聴く」/発話は母音を内的に「聴く」ことから始まる)/6.3 主語と人称代名詞の省略は音声に依存する――身体運動統語論(発話開始時に省略が起きることの脳科学的説明/発話中の省略現象の脳科学的説明/英語が主語や人称代名詞を必要とすることの脳科学的説明/愛の告白をするときには……/文法は音声に依存する――身体的運動統語論)/6.4 言語によって異なる「私」(認知的主体と言語的主体/私とIは違う/日本語には、あまりにも多くの人称がある/言葉が自己意識を変形する/地球外の高等知性が人間が「吠える」のを聴く)
7.文法の終焉    7.1 文法は認識形式の言語版である(認知の中の言語/認識形式の一部が文法となる/文法と認識形式の連続性/文法の生得性はないだろう)/7.2 生成文法は認知文法(空間の論理と主体の論理/生成文法とは/生成文法と対立する認知文法/主体の論理)/7.3 一文法二論理(日本語の主語に関する論争/日本語は、基本は場所の論理/日本語には主体の論理もある/日本語は、明治以降に大きく変わった/まとめ)
おわりに
参考文献
索引


≪著者: ≫ 月本 洋 (つきもと・ひろし) 1955年東京都生まれ。東京大学工学部計数工学科卒業。同大学院修士課程修了。東京電機大学工学部教授。工学博士。専攻は人工知能、データマイニング。著書に『実践データマイニング』(オーム社)、『ロボットのこころ』(森北出版)、共著書に『想像――心と身体の接点』(ナカニシヤ出版)、『脳機能画像解析入門』(医歯薬出版)などがある。

月本洋 『日本語は論理的である』(講談社選書メチエ、2009年) '10/06/10





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本「夢に迷う脳 夜ごと心はどこへ行く?  J. Allan Hobson, DREAMING AS DELIRIUM: How the Brain Goes Out of Its Mind」J・アラン・ホブソン、池谷裕二 監訳、池谷香 訳5

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夢に迷う脳――夜ごと心はどこへ行く?
夢に迷う脳 夜ごと心はどこへ行く?  J. Allan Hobson, DREAMING AS DELIRIUM: How the Brain Goes Out of Its Mind

○著者: J・アラン・ホブソン、池谷裕二 監訳、池谷香 訳
○出版: 朝日出版社 (2007/7, 単行本 427ページ)
○価格: 2,415円
○ISBN: 978-4255004006
おすすめ度:5.0
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ぼくのマウスピースは、歯ぎしり対策。数年前に歯科医でつくってもらった、プラスチック(合成樹脂)製のヤツ。
しばらく使っていなかったんだけど、さいきん思い出したようにまた使っている。ストレスを感じないことなない。ときどき冷静に、「あぁ、ストレス感じちゃってるねぇ〜」と、みずからをかえりみたりして。
どちらかといえば(言うまでもなく)、細かいことが気になって仕方がなくて、ときに小さなことまでハッキリと見えてしまって(カン違いも少なくない!?)、気にしないでやりすごすことを苦手とする。こればっかりは本質的な性格みたいだから、自覚してウマくつきあっていくしかない。
せっかく細かいことが気になるのだから、悲観するばかりではなく、活かさない手はないとばかりに、みずからのことにも細かいチェックを試みる。他人のことはまったくわからなくても(ホントにわからない、だからますます興味も関心もない!?)、みずからのことには自己愛が機能する(というか、他に振り向けるべきエネルギーをも注力できる!?)。ひとり芝居は意外性がないから安心できる。とっさの事態に臨機応変に対応するなんて、どうしてウマくできようか?!。
聞こえてくるよ、いろんな声が。みずからのことながら、あまりにも甘ったれた声は、いちおう聞かないことはないけれど、それもひとつの声として、抹消してしまってはいけないとは思いつつも、我ながらかなしくなるね。聞かないことはない。対応する方策は、慎重に検討する必要があろうけれども。むしろ抹消しないで、解放させることの効果に、目を逸らすことなく注意をはらいたい、かも。いちいちキチンと対応することはしないけれども、けっして握りつぶすことをしない。クダラナイ些細なことであればあるほどに。
プラシーボ効果(偽薬、placebo)


≪目次: ≫
MIT版への序文
謝辞

第一部 心脳を定義する
第一章 脳の狂気
第二章 統合失調症の心脳
第三章 デリアのの錯乱
第四章 デリアの錯乱の原因
第五章 心脳空間を旅する
第二部 心脳を分析する
第六章 見つけたりなくしたり――見当識と失見当識
第七章 私たちの生の物語――記憶作話
第八章 見ることは信じること――知覚幻覚
第九章 心脳の核心部――情動本能
第十章 止まれ、見よ、聞け――注意と注意散漫
第十一章 浮き沈み――活力、気分、健康
第十二章 意識とは何か? とは何か?
第三部 心脳を変える
第十三章 心脳の自己治癒力
第十四章 健康に効く心脳
第十五章 最終手段を講じる――薬物による心脳状態の変化

監訳者解説 (二〇〇七年健やかな初夏の陽光を浴びる自宅にて 池谷裕二)
訳者あとがき (二〇〇七年六月吉日 池谷香)
索引


≪著者: ≫ J・アラン・ホブソン 1933年コネチカット州ハートフォード生まれ。ハーバード大学医学部で修士号を取得後、ニューヨークのベルヴュー病院で研鑽を積み、現在はマサチューセッツ州ハーバード大学医学部教授を務めるかたわら、同大学付属マサチューセッツ精神衛生センター神経生理学研究所所長を兼任する。主に、睡眠と夢のあいだに見られる神経生理学的基礎を対象とした研究をおこなう。新聞への寄稿や教科書に筆をふるう一方で、著書の執筆も精力的におこない、『夢見る脳』(どうぶつ社)、『夢の科学』(講談社ブルーバックス)などが邦訳されている。

[監訳] 池谷裕二 (いけがや・ゆうじ) 1970年生まれ。薬学博士。現在(刊行当時)、東京大学・大学院薬学系研究科講師(2007年8月より准教授)。98年、海馬の研究により、同研究科で薬学博士号を取得。記憶のメカニズム解明の一端として「脳の可塑性」に注目し、論文や学会に精力的に発表を続ける一方で、最新の科学的知見を一般にむけてわかりやすく解説する手腕は圧倒的な支持を集めている。堅実な実験と、斬新な視点に立った研究が国の内外を問わず、多くの人を惹きつけている屈指の脳研究者。主な著書に、『海馬』(糸井重里氏との共著、朝日出版社)、『進化しすぎた脳』(朝日出版社)、『脳はなにかと言い訳する』(祥伝社)などがある。

[訳者] 池谷香 (いけがや・かおり) 1977年生まれ。出版社勤務を経て2003年に渡米。2005年ニューヨーク市立大学・映画学部脚本学科修了。現在はバベル翻訳大学院・文芸字幕翻訳コース修学中。主な趣味は、〃歃儡嫋沺僻術品、映画、パフォーミングアーツなど)、⇔更圈碧れた国は30ヶ国以上)、N鼠(もっぱら食べ歩きだが、和洋の料理を習う)、ざ篋拗(2006年にインストラクターの免状を取得)、テ記(三歳から始めて一日も休むことなく書き続けている)など。

池谷裕二『脳はなにかと言い訳する』(祥伝社、2006)
池谷裕二『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』(ブルーバックス、講談社、2008)
池谷裕二、木村俊介『ゆらぐ脳』(文藝春秋、2008)
池谷裕二、糸井重里『海馬』(新潮文庫、2005)
池谷裕二『進化しすぎた脳』(ブルーバックス、講談社、2007)








本「脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?」池谷裕二5

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脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?
脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?

○著者: 池谷裕二
○出版: 祥伝社 (2006/9, 単行本 353ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4396681135
おすすめ度: 4.5
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幸せってなんだろう?、どのような状態であろうか?
とりあえずぼくはいま、幸せではないとは思わない(幸せであるとも言わない)。すくなからぬつよがりが含まれていることを否定しないけれども。そもそも100%の満足を求める気もない。こころ(?!)の状態がつねに一定であるとは限られない。状態には波があって、あたりまえのように変動する。変動しないものはないんじゃないかなぁ(変動しないと想定してみると、それはそれでちょっとタイヘンかも!?)。ちょっとしたことで幸せを感じてみたり、どうでもいいようなことでも不幸を感じてみたり。そうした、こころの状態の変動さえもが、ある意味ではバランスを保つために必要とされることなのかもしれない。
絶対的な位置としての高低よりも、相対的な下降状態にあるのか、それとも上昇状態にあるのか、ベクトルというのか意識の状態が、幸せに感じるか、不幸せに感じるのかの大きな要素となろうか。絶対的に高い位置にあっても下降状態にあれば、下降傾向を感じたら、周囲から見たら幸せそうに見えて、当事者は不幸感をいだいているかもしれない。どんなに低い位置にあっても、そこからすこしでも上昇傾向を見出すことができたら、実感できたとしたら、不幸を嘆くことはないのかもしれない。


≪目次: ≫
はじめに
1 脳はなにかと記憶する――「海馬」はどれほど凄いか
2 脳はなにかと疲れを溜める――記憶とストレスの意外な関係
3 脳はなにかと思い込む――虹はほんとうに七色か?
4 脳はなにかとやる気になる――モチベーションはどうやって高める?
5 脳はなにかと理性を失う――アルコールでストレスは解消できるのか
6 脳はなにかとド忘れする――それは「歳」のせいではなかった!
7 脳はなにかと言い訳する――脳に言い訳させる“変化盲”って何?
8 脳はなにかと熱中する――脳の出来、不出来を決定づけるものとは
9 脳はなにかと錯覚する――ヒトも動物も、なぜか“赤”が勝負強い
10 脳はなにかと期待する――当たらないのに「宝くじ」を買ってしまう理由
11 脳はなにかとウソをつく――その〈選択〉に根拠はなかった!
12 脳はなにかと体に頼る――脳の能力は10%しか発揮されていない?
13 脳はなにかとダジャレを言う――なぜ人間だけが笑うのか?
14 脳はなにかと夢を見る――「眠い」「眠くない」も遺伝子が握っていた
15 脳はなにかと眠れない――「睡眠」は情報整理と記憶補強に最高の時間
16 脳はなにかと占いが好き――「B型」か「O型」が減っていく!?
17 脳はなにかと“波”に乗る――アルファ波よりも重要な「脳波」とは
18 脳はなにかとボケていく――DHA摂取でアルツハイマー病を防ぐ
19 脳はなにかと冴えわたる――お腹が空けば記憶力が高まる
20 脳はなにかと念押しする――ただ「復習」すればいいというものではなかった!
21 脳はなにかと不安がる――“不確実さ”が脳の栄養源
22 脳はなにかとうつになる――信じる意識が「痛み」を変える!?
23 脳はなにかと干渉する――「果報は寝て待て」を証明する
24 脳はなにかと依存する――ニコチンの好ましい脳内作用とは
25 脳はなにかと満足できない――脳と“肥満”の密接な関係
26 脳はなにかと曖昧になる――血圧も自律神経もコントロールできる!?
おわりに
初出一覧
参考文献一覧
索引一覧


≪著者: ≫ 池谷裕二 (いけがや・ゆうじ) 1970年生まれ。薬学博士。東京大学大学院薬学系研究科・講師。日本薬理学会学術評議委員。2002〜2005年、コロンビア大学生物科学講座客員研究員。1998年、海馬の研究により、東京大学大学院薬学系研究科で薬学博士号を取得。著書に『海馬――脳は疲れない』(糸井重里氏との共著、朝日出版社)『進化しすぎた脳』(朝日出版社)、『記憶力を強くする――最新脳科学者が語る記憶のしくみと鍛え方』(講談社ブルーバックス)など。

池谷裕二『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』(ブルーバックス、講談社、2008)
池谷裕二、木村俊介『ゆらぐ脳』(文藝春秋、2008)
池谷裕二、糸井重里『海馬』(新潮文庫、2005)
池谷裕二『進化しすぎた脳』(ブルーバックス、講談社、2007)








本「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 ネイティブも驚いた画期的発音術 (ブルーバックス B-1574)」池谷裕二5

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怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 (ブルーバックス)
怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 ネイティブも驚いた画期的発音術 (ブルーバックス B-1574)

○著者: 池谷裕二
○出版: 講談社 (2008/1, 新書 206ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4062575744
おすすめ度: 3.5
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「おまえのはなし(報告や説明)は、なにが言いたいのかよくわからない」とは、営業職をしていた20代のころ、先輩や上司にたびたび言われた。とくに、うまくいかなかったことの言い訳めいた報告や説明をする機会が多かった(売れない営業マンだった)から、相手である先輩や上司は長い時間を費やして聞くつもりもなければ、いまにも罵倒しそうな面持ちでいたりして、ますますぼくは慌てふためいて要領を得ない。落ち着いて足をのばせば立てるほどの浅瀬にあって、なにがなんだかわけもわからずジタバタと。
不動産(住宅)売買契約にあたっての重要事項説明をするのが、いまのぼくのおもな仕事で、淡々と1時間以上にわたってA3用紙6枚分以上の書面を説明する(すべて声を出して読みあげる)。
基本的にぼくは、おはなし好きなんだと思う。そう、子どものころ、お手伝いをよくした記憶がある。食事の支度や洗濯物を干したり畳んだり、ママンに褒めてもられるのが嬉しかったんだろうと思う。ママンの手伝いをするぼくは、ママンのそばに居ることができて、それは、まだ手伝いができないほどに小さかった弟たち(4歳下と8歳下)にぼくが優先してママンを独占できる絶好の機会だったのであろう。あまり覚えていないのだが、きっといろんなおはなしをしたのであろう。


≪目次: ≫
はじめに (2007年12月 池谷裕二)
PART機^媼渦革編
渡米カウンターパンチ/相手まかせな日本語/発音か文法か/努力は報われない!?/英語の上達はあきらめよう!?/カタカナ英語でいこう
PART供ー汰編 初級コース
PART掘ー汰編 応用コース
PART掘)‖編
PART検〕論編

忌まわしきマグネット効果/若さが決め手/バイリンガル脳の秘密/獲得すること、学習すること/おとなでも英語を習得できる/多言語を操るとき/言葉は声に出していなくても使っている/人の心は言語から生まれる/言語が生まれた歴史的瞬間/言語はできて当然
おわりに
理論編・参考文献
「カタカナ英語の法則」早見表

*本書は、2004年10月20日に小社より刊行された『魔法の発音 カタカナ英語』を一部改訂して新書化したものです。


≪著者: ≫ 池谷裕二 (いけがや・ゆうじ) 1970年生まれ。薬学博士、東京大学大学院薬学系研究科准教授。科学技術振興財団さきがけ研究員。日本薬理学会学術評議委員。専門分野は神経生理学、システム薬理学。海馬の研究を通じて、脳の健康や老化について探究している。日本薬理学会学術奨励賞、日本神経科学学会奨励賞、日本薬学会奨励賞。2002〜2005年コロンビア大学客員研究員。著書に『記憶力を強くする』『進化しすぎた脳』(以上、講談社ブルーバックス)、『脳はなにかと言い訳する』(祥伝社)、『海馬』(糸井重里氏との共著、新潮文庫)などがある。

池谷裕二、木村俊介『ゆらぐ脳』(文藝春秋、2008)
池谷裕二、糸井重里『海馬 脳は疲れない』(新潮文庫、2005)
池谷裕二『進化しすぎた脳』(ブルーバックス、講談社、2007)








本「ゆらぐ脳」池谷裕二/木村俊介5

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ゆらぐ脳
ゆらぐ脳

○著者: 池谷裕二/木村俊介
○出版: 文藝春秋 (2008/7, 単行本 256ページ)
○価格: 1,300円
○ISBN: 978-4163702506
おすすめ度:4.5
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ときどき明確に思い起こす出来事としての、自転車に乗って横断歩道を走行していたぼくが信号無視の自動車にはねられた交通事故。幸いなことに、救急車で運ばれたものの打撲と擦過傷で1日だけ仕事を休んで、翌日からは包帯を巻いてビッコをひいた状態で通院しながらも出勤できる程度のケガだった。ちょうど娘が小学校の入学式の翌日で、ということは、いま娘は中学1年生だから6年前の4月初旬のことで、ということは、いま39歳のぼくが33歳のときの出来事。いまでも根っこの部分では変わっていないとときどき思うんだけど、自己主張がつよくて、チームプレイが苦手で、仕事を抱えこむ傾向にある。一所懸命に仕事に励むことはワルイことではないけれど、ひとりで仕事をしているわけではないし、すべて自分で処理して完結できるわけでもないのだから、そもそもヒトの能力には限界があるし、カンタンにミスを犯すもの(カンペキではない)であることから考えても、仕事を抱えこむことのリスクは避けるべきものでもあろう。そう、交通事故に遭って、それが信号無視の車にはねられるという、ぼくに落ち度がないと言うつもりはないけれど(雨天での傘をさしての走行による不注意?!)、偶然にしては避けることが困難な、「あっ、結構カンタンに事故に遭ってしまうものなんだなぁ」というのがぼくの印象だった。それまでは、ぼくに限って?!は事故に遭うなどということを想像することすらできなかった。いつでも、いつまでもいまある状態が不変のままに継続しつづけて、などと言ったら大袈裟かもしれないけれど。だから、ぼくが仕事を抱えこんで非公開にしていても、誰にも迷惑をかけることがないと信じて疑うことがなかった。いつでも、いつまでもぼくは変わらずありつづけるという前提のもとに。
その前提がカンタンに覆されたのだからショックだった。交通事故に限られず、なんらかの偶然によって生じる出来事は、考えれば考えるほどに否定できず可能性は拡大する。

「スンクス(Suncus murinus)嘔吐」  松木則夫(東京大学大学院薬学系研究科教授)HPより


≪目次: ≫
はじめに (木村俊介)
第一章 脳を分かる
第二章 脳を伝える(サイエンスの評価は論文の成否に左右されます。
第三章 脳はゆらぐ

あとがき (二〇〇八年夏 日本橋にて 池谷裕二)
参考文献 BIBLIOGRAPHY


≪著者: ≫ 池谷裕二 (いけがや・ゆうじ) 1970年、静岡県生まれ。東京大学理科一類に入学するが、「脳に対する薬の作用」に強く惹かれ、同大学薬学部に進学、海馬の研究により薬学博士号を取得。コロンビア大学生物科学講座客員研究員などを経て、現在、東京大学大学院薬学系研究科准教授。著書に『進化しすぎた脳』(講談社)『海馬』(新潮社・糸井重里氏との共著)などがある。

≪著者: ≫ 木村俊介 (きむら・しゅんすけ) 1977年、東京都生まれ。「週刊文春」で「仕事のはなし」を連載中。著書に『奇抜の人』(平凡社)、単行本構成に『海馬』(池谷裕二・糸井重里/新潮文庫)、『イチロー262のメッセージ』(ぴあ)、聞き書きに『調理場という戦場』(斉須政雄/幻冬舎文庫)、『芸術起業論』(村上隆/幻冬舎)などがある。

池谷裕二、糸井重里『海馬 脳は疲れない』(新潮文庫、2005)
池谷裕二『進化しすぎた脳』(ブルーバックス、講談社、2007)







本「プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?  PROUST AND THE SQUID : The STORY and SCIENCE of the READING BRAIN」メアリアン・ウルフ、小松淳子 訳5

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プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?  PROUST AND THE SQUID : The STORY and SCIENCE of the READING BRAIN
書評/サイエンス
Amazonで購入 おすすめ度: 4.0
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ぼくが日々読書に勤しむ理由のひとつには、「こんなぼくでもこの世の中に存在しちゃっていいのかも」という解放というのか、救いが得られる(?!と感じる)ということがあったりする。そんなこともあって自ら好んでほぼ毎日一冊以上の読書を自らに課し続けて約二年以上。ところが読書に慣れて読むスピードがあがった今でも、理解に自信が抱けない。不安症であることを差し引いても、わかった!、という感覚など到底持ちえない。とくにカタカナ表記が苦手で、たとえば『ディスレクシア』はどうしても『ディスクレシア』と混同してしまう。途中でハッと「あれっ、これって『ディスクレシア』じゃなくて『ディスレクシア』かも!?」などと気が付くのだが、そうするとますます混乱して、「あれっ、どっちだ?」と気になって読み進めることができなくなる。『ジャック・デリダ』(正)か『ジャック・ダリデ』(誤)なのか。右と左がどっちがRでLなのかわからない。i-Podのヘッドフォンを装着する時にも、今は文字が擦れて判読不能になったために形状で判別することによって事なきを得ているのだが、右利きのぼくは右側から装着することが常であるため先に装着する方をR(right)と覚えた(今では忘れてしまったので、このためにWeb上で調べた)。『りえ』と『えり』は覚えられない。無理に覚えようとしたり判別しようと試みると、そのことに注意が向きすぎて、本来すべきことが疎かになってしまう。脳科学者の池谷裕二も、その著書で掛け算の九九ができない(覚えられない)、と言っていたが、計算するときには九九を使わない方法で対処するために、とくに不都合は生じないのだそうだ。そう考えるに、必要な時に何らかの方法で対応することにして現時点では気にしないことが、じつはもっともベストな選択だったりする。を理由にしたぼくは、内容の理解が得られなくても読み進める、という読書方法を採用していることを隠すつもりがない(いちいち言う必要もなかろうが)。それは生物の多様性(の必要性)によっても担保される。

本書では、読字のまったく異なる二つの側面を説明するため、メタファーとしては有名なフランスの作家マルセル・プルーストを、また、研究例としては非常に過小評価されているイカを取り上げてみる。 (P.20)
そう、光文社古典新訳文庫にラインナップされる『失われた時を求めて』第六篇「消え去ったアルベルチーヌ (光文社古典新訳文庫、プルースト 著、高遠弘美 訳、2008/5)」を読んで、「なんだかよくわからないけれども、『失われた時を求めて』全篇に挑んでみたいなぁ」と思ってしまったぼく♪


≪目次: ≫
はじめに
Part機’召呂匹里茲Δ砲靴篤匹瀛を学んだか?
第1章 プルーストイカに学ぶ

文字を読む脳とニューロンのリサイクリング/口承の文化から文字の文化へ、文字の文化から新たな文化へ/読み方を学ぶ幼い脳――生後五年間の環境が将来を左右する/ディスレクシア(読字障害)と情報インテラシー
第2章 古代の文字はどのように脳を変えたのか?
“読むこと”の始まり/人類が初めて口にした言葉?/文字の起源――シンボルと認知の飛躍的向上/楔形文字――ロゴシラバリーの登場と脳内回路の拡張/現代の最先端を既に実践していたシュメールの読字教育/シュメール語からアッカド語へ/ヒエログリフが育んだ活発な脳/竜骨・亀甲・結縄――他の古代書記体系にに見られる興味深いサイン
第3章 アルファベットの誕生とソクラテスの主張
初期アルファベットとその特徴/アルファベットの成り立ち/アルファベットを読む脳は、優れているのか?/ソクラテスはなぜ書き言葉の普及を非難したのか

Part供’召論長につれてどのように読み方を学ぶか?
第4章 読字の発達の始まり――それとも、始まらない?

小児期を分ける二つのシナリオ/第一のシナリオ――早期リテラシーの大切さ/第二のシナリオ――恵まれない読字環境
第5章 子どもの読み方の発達史――脳領域の新たな接続
私の“マドレーヌ”を探して/文字を読む発達のプロセス――それは奇跡のような物語/読字発達にかかわる五つのタイプ/まだ文字を読めない子ども/読字初心者の段階/“解読に取り組んでいる読み手”の段階
第6章 熟達した読み手の脳
アメリカの子どもの四〇パーセントは“学習不振児”/“流暢な解読者”から“戦略的な読み手”へ/熟達した読み手の脳とは?

Part掘’召読み方を学習できない場合
第7章 ディスレクシア(読字障害)のジグソーパズル

ディスレクシアを見直す/ディスレクシアになる四つの原因/遺伝子原因説の検討/ディスレクシアの歴史からわかること
第8章 遺伝子と才能とディスレクシア
エジソンダ・ヴィンチアインシュタインもディスレクシアだった/複数の遺伝子座の関与
第9章 結論――文字を読む脳から“来るべきもの”へ
“より多く、より速い”はよいことか?/オンライン・リテラシーの進展によって何が失われるのか?/知的潜在能力を伸ばせているか?/“超越して思考する時間”という贈り物/読者へ――最後に考えていただきたいこと

謝辞
注・参考文献、転載の許諾
解説(本書出版プロデューサー 真柴隆弘)


≪著者: ≫ メアリアン・ウルフ (Maryanne Wolf) タフツ大学のエリオット・ピアソン小児発達学部教授、読字・言語研究センター所長。専門は認知神経科学、発達心理学、ディスレクシア研究。優れた業績により、アメリカ心理学会、国際ディスレクシア協会、アメリカ国立小児保健・人間発達研究所などより数々の賞を受賞している。本書も、読字に関する最良図書としてマーゴット・マレク賞を受賞。米・マサチューセッツ州ケンブリッジ在住。

[訳者] 小松淳子 (こまつ じゅんこ) 翻訳者。訳書に『インナー・ウォーズ――免疫細胞たちの闘い』(ニュートンプレス)、『グレン・グールド 写真による組曲』(アルファベータ)、『オシムが語る』(集英社インターナショナル)、『別冊日経サイエンス:脳から見た心の世界』、『同:進化する脳』、『同:脳と心のミステリー』(日経サイエンス/共訳)など。


Mt.Fuji




本「左対右――きき手大研究 (DOJIN選書018)」八田武志5

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左対右――きき手大研究 (DOJIN選書018)
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書評/サイエンス



人間というのは不思議な生き物で、自らが多数派に属することで安堵し少数派に対する差別感情を内に醸成するくせに、少数者にあこがれのようなものも抱く。歴史的に見ても左ききへの偏見がある一方で、左ききや両手ききになろうとする試みも行われてきた。
(中略)
ほとんど、あるいはすべてとしても過言ではないと思われるが、物事には二面性があるのが世の習いで、何から何まで素晴らしいとか、逆にすべてダメであるということは稀である。左ききには優れる好ましい面がある一方で、逆の側面もあるのが普通である。そのことは別の章で触れるようにしたい。 (P.11、「第1章 優れる左きき」)

化学同人より“本が好き!PJ”経由の献本、落選し自腹(図書館にて無償貸借)で参画♪

≪目次: ≫ 
まえがき
第1章 優れる左きき

スポーツ選手は左ききが有利?/野球選手は左ききが有利?/英才児の多い左きき/左ききは器用?/音楽の才能と左きき
第2章 安全でない左きき
「左きき=短命」説/本当に短命なのか?/短命でない左きき/左ききの骨折事故/左ききと怪我/両手ききが怪我をしやすい?
第3章 左ききの諸相
左ききはリスク知覚に優れる?/日本人と左きき/きき手と軸足の関係は?/日本の中高年に左ききは少ない?/左ききは文化の影響を受けるのか?――外国人のきき手/左ききには同性愛者が多い?/記憶ときき手
第4章 きき手の決め方
きき手を質問紙検査で決める/作業成績できき手を決める/新しいきき手判別検査
第5章 なぜ右ききが多いのか――きき手成立のメカニズム
きき手は遺伝する?――対立形質遺伝子モデル/脳損傷の影響?――左きき脳病理原因説/左ききと細菌性髄膜炎――病理説への支持/脳の外傷が原因?――出産トラブル説/男性ホルモンの影響?――脳内ホルモン説/左ききと性犯罪――ゲシュヴィンド・モデルの妥当性/聴覚系の影響?――プレヴィックの前庭器官モデル/神経細胞の数の影響?――脳梁発達説/遺伝子発現の影響?――胎児期の発達不安定性説
第6章 きき手と脳のはたらき
きき手と視覚機能/きき手と聴覚機能/きき手と言語障害/左ききの触覚機能/左ききの脳画像――その形態学的特徴/きき手と脳画像――その機能的特徴
第7章 きき手はいつ現れ、いつ決まるのか
胎児にもきき手はあるのか/乳幼児にきき手はある/きき手はいつ決まるのか/学習によるきき手と非きき手の機能差
第8章 左ききの矯正はよいことなのか
なぜ左ききを変えようとするのか/きき手を矯正することの効果/きき手の矯正――ネズミの場合/きき手矯正の結末
第9章 動物にもきき手はあるか
ニホンザルのきき手/左ききのニホンザル/霊長類のきき手/ネコのきき手/イヌのきき手/カエルにもきき手?/魚のきき手/ヘビのきき手?
あとがき
引用文献


≪著者: ≫ 八田武志 Hatta Takeshi 1945年滋賀県生まれ。68年大阪市立大学心理学科卒業。大阪教育大学心理学教室教授、名古屋大学大学院環境学研究科心理学講座教授などを経て名古屋大学名誉教授、現在関西福祉科学大学健康福祉学部健康科学科教授。文学博士。専門は神経心理学。ラテラリティ研究に始まった脳研究の対象は、最近では中高年の記憶、注意、言語など認知機能の発達様相の検討へと進んでおり、高齢期に認知機能をリザーブするための処方箋を書きたいと考えている。発達途上で損傷を受けた脳機能の回復にも資することを願いつつ。


フワフワフワフワ♪




本「未来の記憶のつくり方――脳をパワーアアップする発想法 (DOJIN選書019)」篠原菊紀5

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未来の記憶のつくり方――脳をパワーアアップする発想法 (DOJIN選書019)
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書評/サイエンス



「脳なんてさ」と鼻で笑い、軽くステップを踏んで明日に向かっていただければ、これに勝る幸せはありません。 (P.213「あとがき」より)
と嘯く「脳トレ」ブームで一躍時の人となった(らしい?!)“篠原菊紀”が説く、「未来の記憶」と「今の記憶」、脳システム論入門。
化学同人から、“本が好き!PJ”経由の献本を横目で眺めて(応募せず)、自腹で参画。(といっても図書館で無償貸借)
ぼくには、「脳をパワーアップさせる」という発想がない、、、

認知科学では様々な知能と加齢の関係が調べられています。たとえば、ホーンとキャトルは知能を、「流動性知能」「統括性知能」「結晶性知能」に分け、たしかに「流動性知能」は一八歳をピークとして、歳とともにそのパフォーマンスが低下していることを示しています。
流動性知能とは、ふつうにいうところの記憶力です。ちょっと物を覚えたり、言葉を思い出したりという力は、一八歳をピークにして残念ながら落ちていってしまうわけです。しかし、「統括性知能」はむしろ四〇歳くらいから伸びています。「統括性知能」とは段取る力やマネジメント力です。自分の知識を組み合わせなにかを生み出すだけでなく、他者の力を理解して全体力を上げる力です。この力は、置かれた立場や世界観によって、四〇歳以降二極化する可能性が考えられています。
興味深いのは「結晶性知能」です。これは単純に加齢とともに伸びていきます。「結晶性知能」、クリスタルインテリジェンスなどとエレガンスな名前がついています。簡単にいえば、「知恵」とか「知識」とか「経験」です。知恵や知識や経験は、二〇歳よりは三〇歳のほうがたくさん蓄えられているわけです。三〇歳よりは四〇歳のほうが上、四〇歳よりも六〇歳のほうが上になるわけです。 (P.100)


≪目次: ≫
まえがき 
第1部 未来の記憶のつくり方
第1章 共感が支える未来の記憶

同調する脳/共感の基盤、ミラーニューロン/人真似は共感を生みやすい/きらきら率測定/見ることは好きになること/同調する心/そんなにひどい状態なのに――サバイバルクエッション/原因探しより、解決に役立つリソース探し/サバイバルクエッションで記憶を置き換える
第2章 未来の色を明るくする
偽の記憶/エリクソン、真昼の催眠術師/ミラクルクエッション/イメージトレーニングは脳ではリアル/中心哲学と全体性/プラセボは脳では事実/魑魅魍魎をつくり出す脳/スケーリング、差異の発見/差を評価するドーパミン系/強化学習とドーパミン系とセロトニン系/待てる心と未来の記憶
第3章 未来の記憶を支える過去
記憶が自分をつくる/未来の記憶とは/未来は気分を引き連れる/記憶は気分を引き連れる/写真療法、自伝的な記憶の修正/記憶の不安定/呼び出されるたびに不安定化する記憶/三秒でつくるあたらしい未来

第2部 今の記憶を鍛える
第4章 脳が秘めるパワー

認知機能テストとNIRSで脳を調べる/脳は歳をとるほどよくなる/前頭葉の力/前頭葉の働き/切実なお願い/知、情、意の脳/脳の発達
第5章 脳の「メモ帳」の使い方
前頭葉機能テスト/脳のメモ帳をあれこれ使う/落ちる力、伸びる力/デュアルタスク供審惺擦郎廼の脳トレシステム/キレやすさ、疲れやすさ、コミュニケーション/認知症のスクリーニングテスト/ややこしい課題時の脳
第6章 脳のアンチエイジング
簡単脳トレ、逆唱/記憶のコツ/出来ないほうがいい、「出来ないから出来る」がいい/簡単脳トレ、言葉の引き出し/簡単脳トレ、後出しじゃんけん/簡単脳トレ、鼻耳チェンジ/脳トレの効果
第7章 こんなことでも脳は喜ぶ
ウォーキングが脳を鍛える/運動が脳にいいらしい証拠/面倒なことをすること、こころを込めること/面と向かうこと/ゲーム脳、音楽脳/テレビゲームで脳を鍛える/はまりやすい子ども/笑う/いいところ探し/叱られるのも捨てがたい/止める力、切り替える力/注意力、抑制力を育てる/生きる力を育てる/食事と脳
おまけ ひらめきに迫る
ひらめきに必要な、材料と方向/発想の癖、パッションの方向/気質とひらめきと口癖/気質との付き合い/ひらめきと加齢
参考文献
あとがき


≪著者: ≫ 篠原菊紀  1960年長野県生まれ。東京大学教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、諏訪東京理科大学教授。学生相談室長。専門は脳システム論、健康教育学。fNIRStationと光トポグラフィ装置を使って、学習しているとき、遊んでいるとき、運動しているとき、パチンコしているときなど日常的な脳活動を調べ、その社会適用を目指している。『キレない子どものそだて方』(集英社)、『不老脳』(アスキー新書)、『脳でシナジーする科学と社会』(オーム社)など著書多数。


水玉♪




本「ひらめき脳 (新潮新書)」茂木健一郎5


ひらめき脳 (新潮新書)
著者: 茂木健一郎
新書: 198ページ
出版社: 新潮社 (2006/4/15)




ひらめき、閃き、ひらひらひらひらと、ひらひらひらひら跳んで飛んでとんでいけ〜、いたいのいたいのとんでいけ〜♪
あっ、でもね、ぼくの心のヒリヒリは、こいつばっかりは簡単にとばしちゃっちゃぁあいけねぇ。そう、とある瞬間にひらめいちゃった(覚悟!?)んだ、「ぼくはこの先ず〜っと、心の内にいたみを抱えて生きていくんだ、いたいままに生きなきゃいけないんだなぁ」って。ひらめいちゃっても、なかなかに受け容れることって困難で、「ママママ、ぼくこわいよぉ〜、たすけてよぉ〜、なんとかしてよぉ〜、ママ〜〜」とばかりに、いつもいつも心の葛藤が繰り返される、、、

茂木健一郎のエッセイ、
今まで、脳についての本は幾つか書いてきましたが、本書はその中で最もやさしく、しかし本質的なことを書こうと努めた「作品」です。
お前の話は面白いのだが、文章が難しいとこれまで何度もお叱りを受けてきました。確かに、いつもコムズカシイことをあれこれ考えているので、ついつい文章もそうなってしまうのかもしれません。しかし、私が何を考えていようと、世間の人には関係のないことです。せっかく新潮新書から本を出すのだから、一つ自分の個人的な問題は棚上げにして、できるだけ世間の人の関心に寄り添ったことを説明しようと思いました。
その一方で、やはり、脳科学の最先端や、一番面白いところはお伝えしたい。また、私は人生というものを愛していると自負していますが、「ひらめき(「アハ!体験」)」を通して人生をもっと愛する、というコンセプトは絶対に外したくありませんでした。 (P.197)
と、あとがきに書き記す。なるほど、確かに最近のハイペースで刊行される著作たちと比較すると、初期の著作である「生きて死ぬ私 (1998.6)」であったり、「脳と仮想 (2004.9)」であったり、簡単に平易に過ぎなくってぼくは好きなんだけど、「欲望する脳 (集英社新書,2007.11)」も好かったなぁ、そう考えると、著されている内容も然ることながら、それを読むぼくの状態って、結構影響が小さくないのかも。などと考えながら、ぼくは電車の中では景色や吊り広告をも眺めることなく、誰とも目を合わせないよう(現実世界との断絶!?)に、ひたすらに読書に耽るのが常なんだけど、何と最近2回も、鮮やかな黄緑色の装丁の「脳を活かす勉強法 (PHP研究所,2007.12)」(未読)を読む人を、20代後半の女性と、50代の男性サラリーマンとを見掛けて、多くの人の読んでる本がブックカバーに隠されていることを考えると、黄緑色が目立つとはいえ、「流石に人気があるなぁ」と感心してみたり、「もしかしたら、普段は本など読まない人が読んでるのかな?!」とか考えたりしたりして、なるほど茂木健一郎の人気を感じたりもする。

言語のような一つの能力を獲得するという歓びは、別のある能力を喪失するという哀しみとともにあるということなのでしょう。 (P.135)

≪目次: ≫
  ひらめきの時代
  ひらめきを生む環境
  ひらめきの正体
  脳とひらめき
  ひらめきと学習
  記憶の不思議
  不確実性を乗り越えるために
  ひらめきとセレンディピティ
  ひらめきを掴むために








本「海馬 −脳は疲れない (新潮文庫)」池谷裕二、糸井重里5


海馬 −脳は疲れない (新潮文庫)
著者: 池谷裕二、糸井重里
文庫: 344ページ
出版社: 新潮社 (2005/06)




ぼくの人生も、愉しくって愉しくって疲れない♪
脳科学♪、“海馬可塑性”をめぐり、池谷裕二糸井重里が展開する対談の書籍化。
糸井重里(1948年生まれ)がどんなに多才でも、相手は1970年生まれ(22歳の年齢差)で東大大学院から研究室に籠って、約1000匹ものネズミたちを相手に日々研究に勤しむ“脳科学者”が相手では、話題がピッタリと噛み合うことなど有り得ない。それでも、そこは互いに大人で“頭のいい”ふたりだからこそ、絶妙な間合いでテンポよく展開される心地好さ。ある意味では、歴然とした“溝”(差異)があって、充分に認識し合っていて、それでも互いが自らの分野でのエキスパートを自負していて、しかも、まったく自らの専門分野との関連性を有しない位置に存在する相手だからこそ、あくまでも友好モード♪、同じフィールドで日夜しのぎを削る相手であれば、こうはいかない。腹の探り合い、立ち位置(上下関係)のせめぎ合い、真剣な戦闘モードにも!?

そう、池谷裕二「進化しすぎた脳(講談社ブルーバックス新書,2007.1)」に魅せられて♪、研究者らしからぬ(?!)、フランクな物言いは、なるほどメディア向きなのかもしれない。
まぁ、ぼくにとっては、興味を抱き始めた“脳科学”を分かり易く説いてくれるのなら、大歓迎♪、難しいことをさらに難しく語られたところで、へなちょこなぼくには耐えられない、理解が及ぶ前に挫折を味わうのがオチ。
 研究の中で脳を直接見ていると、「20代が終わるところまでの状態で、脳の編成はだいぶ落ち着いてくる」ということが、ほんとうによくわかります。
 それまでは、つくったり壊したりのくりかえしで、脳は再編成されながら柔軟に動いていくんですけど、30歳を超えるとワインが熟成していくような落ち着きがでてくる。……すでに構築したネットワークをどんどん密にしていく時期に入る。
 ですから、推測力は大人のほうが断然優れています。若い時にはつながりを発見できる範囲が狭いのですが、年を取っていくにつれてつながりを発見する範囲がすごく広がって、その範囲は30歳を超えたところで飛躍的に増える。
 (「つながりを発見する能力」P.55)
むふむふむふむふ♪
「とにかく失敗をたくさんして、インフラを整備して(P.58)」、「いちばん大事なのは、どんなことがあっても(頭の中が)真っ白にならないことです(P.36)」と。
「よりよく生きる」ことと「より頭をよくする」ことのつながりを見つけていこう。(P.15)

そして、「言葉」、“ロゴス”ですよ♪
たいせつなのは、「結果ではなくプロセス(過程)」。


≪目次: ≫
 第一章 脳の導火線
 第二章 海馬は増える
 第三章 脳に効く薬
 第四章 やりすぎが天才をつくる
 追加対談 海馬の旅









本「進化しすぎた脳 (ブルーバックス)」池谷裕二5


進化しすぎた脳 (ブルーバックス)
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書評/サイエンス



かつて“本が好き!PJ”、自腹で参画!

2002年12月に、慶応義塾ニューヨーク学院高等部で行われた脳科学講義の記録。たった8名の中高生を対象にした4回の連続講義は、著者“池谷裕二”自らが、「殊のほか思い入れ深い宝物」と語るほどに、確かに素晴らしい!、臨場感というのかワクワクドキドキ感がビシビシ伝わる心地好さ♪
そして、ブルーバックス版刊行にあたり、“現在の私”の講義(東京大学院薬学系研究科・薬品作用学教室メンバー)が追加されて、さらにじっくりじんわり成熟を帯びて味わい深く♪

そう、講義記録といえば、京都大学文学部での池澤夏樹「世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで(新潮選書,2005.1)」、あの高揚感がよみがえる。
考えてみたら、いずれも講義内容としては難解な部類に属する学術。そう、学生時代にはまったく興味を抱けなかったのに、素直に勉学に励んでいたら、、、と考えたところで、後の祭りだ、ピ〜ヒャララ♪

語り掛けられる内容に、まるでその場に居合わせたかのような緊張感を覚えながら読み耽る。想像するに、著者が目の前の学生の顔色(理解度?!)を窺いながら、時に丁寧に具体的な事例を挙げながらのゆっくりとした説明になったり、時に冗談を交えながら緊張や退屈(?!)をほぐし、時折挿入される手書きの愛らしい(?!)イラストが理解を助け、全員が100%の理解に至らないまでも、決して置き去りの独走状態に陥ることがない。これが、大勢を対象とする講義の場合だと、なかなかそうはいかない。講義する側も対象を絞り込めずに一方的に漠然とした語り掛けとなり、講義を受ける側だって緊張感など有することなく漠然と聞き流すことに。
そして、講義だから基本的には講師が一方的に語り掛けてるんだけど、そこには時折質問を投げ掛けられて、その問いに真剣に考え受け答えをする学生の“生”の存在が、緊張感やら臨場感やらを伴って浮き立つ。ぼくも、いつ問い掛けられないかと、軽い緊張に包まれる。

一方では、記録されて書籍化された“講義”内容は、既に5年前の出来事で、著者も“あとがき”に語る通り、今現在とは何もかもが大きく異なり(変わらないものもあろうが)、仮に同じ講義内容を同じ状況を設定して行ったとしても、決して再現できるものではない。仮に再現したとしても、あれほどまでの高揚感と臨場感を生み出せるとは限らないし、まったく異なるものになることが容易に想像される。現に追加された“現在の私”の講義(第5章)には、講義対象者の相違だけではなく、“変化”というのか、“進化”というべきか、非常に興味深いものがある。それは、良いとか悪いとかの問題ではなく、だからこそ、書籍化して記憶に残すのでもあろうが。

そして何より、入念な準備の下に4回で完結させるべく組まれた講義内容は、まるで上質なミステリーの如く物語性を有する。
順を辿って積み重ねられていく情報が、あちらとこちらと、あそこからと向こうから築き上げられ、ニューロンだのシナプスだの何度も聞いたことはあっても、いまだに理解が定まらないのだけれども、最終日(第4回目)の“アルツハイマー病”あたりで軽い氷解を得る♪
その辺まできちゃうと、何を聞いてもスイスイグイグイと頭の中に吸い込まれていく。と言っても、「分かった!」とか、「理解した!」には程遠くって、上手く説明したり書き記したりすることができないもどかしさを抱えながらの、「なるほどね!」なんだけど。

そう、ヒト(ホモ・サピエンス)の“進化しすぎた脳”。
進化しすぎて、有効に活用しきれていない。
進化しすぎて、すべての理解には及ばない。
進化しすぎたから、あいまいさを有する。
素晴らしき“脳科学”♪


≪目次: ≫
 第1章 人間は脳の力を使いこなせていない
 第2章 人間は脳の解釈から逃れられない
 第3章 人間はあいまいな記憶しかもてない
 第4章 人間は進化のプロセスを進化させる
 第5章 僕たちはなぜ脳科学を研究するのか









言葉→心→汎化 (P.196)

本「それでも脳はたくらむ (中公新書ラクレ)」茂木健一郎5


それでも脳はたくらむ (中公新書ラクレ 264)
著者: 茂木健一郎
新書: 237ページ
出版社: 中央公論新社 (2007/12)




うん、茂木健一郎は心地好い♪
脳のたくらみ、茂木健一郎のたくらみ、出版社のたくらみ、世間のたくらみ、ぼくのたくらみ、、、脳の中の壱千億の神経細胞は、何らかの「意欲」によって駆動する。欲求、願望、意思、、、自らの認識の有無にかかわらず、事態のすべての把握もなされぬままに!?

果てしない拡がりをみせる心地好いエッセイは、雑誌「読売ウィークリー」に、2004年4月から連載が始められたうち、2006年8月13日号から2007年6月10日号掲載分までと、六篇の書き下ろし。

ぼくにとっての茂木健一郎は、心の安らぎ、活力剤♪
あまり堅苦しいことを考えずに、サラサラサラサラ〜ッと約一時間強の愉しみ♪、「この一冊の本から、何か自らの血肉になるものを!」というよりは、フムフム、へぇ〜、なるほどねぇ〜♪、「さぁ〜、リラックスして人生を愉しむぞぉ!」♪
会社と自宅の往復を日々繰り返すサラリーマンのぼくにとって、マスメディアにも頻繁に登場して各分野の著名な人びととの交流があって、学会やら多彩な趣味やらで、日本全国のみならず、世界各国を渡り歩く文化人で、それでいて偉ぶるところのない(と感じさせる)お人柄は、人気商売ゆえに熾烈を極める生き残り競争にしのぎをけずるマスメディア界にあって、不動の人気を博している!?、(テレビも新聞も雑誌も見ないから詳しく知らないけれども、出版される書籍数から想像するに)
そこには、出版社のたくらみだってあって、茂木健一郎の本は、きっと「出せば売れる!」のであろう。
そう言うぼくも世間の一部であり、「またか」とは思いながら、ついつい手にしてしまう。
 そもそも、物理学や化学の原理によれば、全てのシステムは一番エネルギーの低い(ラクな)状態に行こうとする。坂道でボールを離せば転がって一番下まで運動する。化学反応とは、つまりエネルギーのより低い状態へと向かう変化のプロセスである。その意味では、私たちの脳が易きに流れようとしてしまうのは、仕方がないことのようにも思える。
 その一方で、世の中には簡単に易きに流れないものもある。難しい言葉を使えば、「非平衡」の状態にあったり、「散逸構造」をつくっているようなシステムである。このようなシステムはそう簡単には「一番エネルギーが低い状態」には至らない。 (P.150「そう簡単にラクなどしてやるものか」)

≪目次: ≫
 第一章 体験はひとつも無駄にならない
 第二章 人は人につくられる
 第三章 「知」は進化の特効薬
 第四章 脳も癒しを求めている
 第五章 「わかりやすさ」が生命力を奪う
 第六章 たくらむ脳のためのヒント








本「感動する脳」茂木健一郎5


感動する脳
著者: 茂木健一郎
単行本: 224ページ
出版社: PHP研究所 (2007/3/17)




だいたいさぁ、茂木健一郎は、本を書きすぎだよ!?
まぁ、面白くって読み易いから、ぼくなんかは、「とりあえず、手当たり次第に、しばらく読み漁ってみよう!」とか考えて、「いや待てよ、読んだら何かしら書き記さなきゃいけない(マイルール)んだけど、大丈夫かなぁ?!」などと、どうでもいいことを口にしてみて、「そうか、そんなに偉そうなことが言えるほどの書き記しには程遠いから、心配無用♪」で落ち着いちゃう。

しかし、と〜っても愉しそうな語り口は、それだけで充分に惹き付けて止まない。ぼくなんかは、まだ“茂木健一郎”四作品目なんだけど、既に「あれっ、この話し、どこかで聞いたぞ!?」のフレーズやネタが、、、 まぁ、それが“茂木健一郎”が考える重要なポイントで、「読者に擦り込みたい!、ってことなんだろうなぁ〜」などと思いながら、ぼくだって負けずにビュンビュン読み飛ばしちゃっているんだけど、既にこれだけ『』を掲げて展開されている著述が数多く存在しちゃって、広く世間に支持されちゃっている段階で、もうただただ「上手い、巧い、旨い、うまい」のであり、どんなにアラを探して否定してみようとしたところで、やっぱり「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損♪」とばかりに、愉しむことに専念しよう!

脳の中の壱千億の神経細胞(ニューロン)は、それだけ沢山あれば、総動員させなくったって充分に機能しちゃう。逆に、総動員させようとしたって、そりゃぁ無理ってもんでしょう?!、壱千億でっせ♪、そ〜んな途方もない数字にすら覚える『感動』!?、感動、感動、感動、感動♪

意欲的に生きる!、そう、創造性は若者の特権にあらず!
日本でも小説家の小島信夫氏などは、90歳の2006年に『残光』という作品を著わし、多くの若手小説家に影響を与え続けた。(P.49)


≪目次:≫
 第1章 人間の「心」を支配する脳
 第2章 意欲が脳を刺激する
 第3章 「感動」は脳を進化させる
 第4章 人と人の共感回路
 第5章 「ネガティブ脳」のメカニズム
 第6章 「感動脳」を育てる








本「すべては脳からはじまる」茂木健一郎5


すべては脳からはじまる (中公新書ラクレ)
著者: 茂木健一郎
新書: 237ページ
出版社: 中央公論新社 (2006/12)




マイブーム♪、脳科学者茂木健一郎”は、小林秀雄賞受賞作「脳と仮想(新潮社,文庫,2007.3)」から、第三作目(正確には二作目!?)。
多様性」に纏わるエッセイ。著名人との交流、自らの経験、考え、、、すべては脳からはじまる?!

』などと掲げられると、ぼくなんかは、「あっ、難しそうだから関係ないや・・・」と、ずっと手にする機会がなかったんだけど、最近いろんな本を読むようになってから“科学”(体系化された知識や経験の総称)への抵抗が薄れて、というよりも、フツフツと湧き起る興味に後押しされて、だって、「何もかにも知らないことばっかりで、物語を愉しむことだってできないんだもん」という訳で、『脳』なんだけど、もっと言っちゃえば、「読み易くて分かり易い、脳に関する専門的な学術的な解釈をほとんど必要とされない不可解さ!?」を解したい!

ぼくだって、ただ暇つぶし的に本を読んでる訳じゃなくって、まぁ、精神安定剤(ドラッグ)的な側面を否定はしないけれども、それでも、「そんな遠くない時期には、世界文学を読み解きたい!、ドストエフスキーとか、デカルトとか、読んでみたい!、ただ読むだけじゃなくって愉しみた〜い!!」などと目論んでいて(あっ、言っちゃった!?)、ザックリとした戦略だって・・・?!、そんなことはともかく、とどのつまりが、『脳科学』とは言うものの、科学に研究範囲が限定されちゃうものなどなくって、「いかに生きる(在る)か、考えるか」かと!?

そう考えて、理解能力に未熟さを残すぼくなんかは、その原因が自らの経験やら知識やらの圧倒的な不足にあることが明確だから、ただただ時間と手間を費やして補い続けるしかない。逆に言えば、時間と手間を惜しむことなく(大幅な間違いさえない方法で)費やし続ければ、いずれ世間一般レベルまでは到達し得る!?、ただし、残念ながら近道などはない!、だから、慌てることなく着実に一歩一歩コツコツと。いきなり難解なところに挑んだって、挫折しちゃうのがオチだから、今はしっかりした根っこを張って、頑丈なゆるぎない土台を固める時。ちょっと世間一般の人よりもスタートが遅いかもしれないけれど、ハハハハハハ、そんなことにこだわって立ち止っている暇などないのだ♪


≪目次:≫
 第1章 脳の中の「私」は宇宙よりも広い
 第2章 他者と関わることではじめて得る自由と不自由
 第3章 「日本」というシステムは思考の糧となるのか
 第4章 そこに、多様性の海が開けている








本「脳のからくり −わくわくドキドキする脳の話」竹内薫、茂木健一郎5


脳のからくり −わくわくドキドキする脳の話
著者: 竹内薫、茂木健一郎
単行本: 255ページ
出版社: 中経出版 (2003/09)




だいたいぼくは、理解があまり良い方ではないので、最初からすぐに分からなくても、それはそれで仕方がないと思っている。

竹内薫とは、会社の同僚こんちゃんから貸借した「99.9%は仮説 −思いこみで判断しないための考え方(光文社新書,2006.2)」からの偶然の出逢いであり、思った以上(?!)に記憶に残っていた。
それでも実は、ぼくのホントのお目当ては、茂木健一郎。なんとこの本では監修として、巻末に短いコラムを寄稿しているのみ(苦笑)?!
そう、小林秀雄賞を受賞した「脳と仮想(新潮社,文庫,2007.3)」に描かれた世界がぼくを刺激した。正直、とか、ニューロン(神経細胞)とか、シナプスとか、いまだにクオリアだって、いまいち理解できてない。分かったような分かっていないような、間違いないのは「分かった」とは言える状態にない!、ということだけ。
しかも、脳の本に、おもむろに登場するデカルト命題我思うゆえに我あり」。存在であったり、意識であったり、思考であったり、言語であったり、、、から展開される科学

幸いなことに、いまのぼくには本がある。分からなければ、本を読めばいい。それでも分からなければ、何度も、何種類もの本を繰り返し繰り返し読めばいい。角度を変えて、切り口を変えて、気になることを読み進めればいい。
そのうち何とかなるでしょう(笑)!?

脳について知ることは「自分を知ること」につながります。(P.239)


≪目次:≫
 第0日 まずは脳を軽くイメージしてみよう
 第1日 脳の司令センター やっぱり「私」は脳の裏側にいた
 第2日 脳の視覚 モノを「見ている」のはアタマの後ろ
 第3日 脳出し 脳をとり出してみよう
 第4日 脳の配線 クスリ漬けの脳 脳内化学物質のお話
 第5日 意識の不思議 「私」は網の中で生まれる
 第6日 脳に迫る危険 脳が壊れるとき
 第7日 脳科学の最前線 クオリアがわかれば脳がわかる!







本「脳と仮想 −The Brain and Imagination」茂木健一郎5


脳と仮想 −The Brain and Imagination
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書評/サイエンス



「うわあ〜、わかんない!」とことば(もじ)にしてみる。
といつておきながら、さいごのしようでひょうかいをえた。「どつちなんだよ!?」、どつちもほんと。とつてもわかりやすいんだよ、わかりやすいのに、わからない。そこらへんのところを、おおきくみつつ、かんがえてみる。

かつて、”ほんがすき!ぷろじえくと”けいゆのけんぽんが、しんちようしやから。ちよしやの”もぎけんいちろう”にも、いぜんからきようみはあつた。

さすがに、ぶんがくしよう(こばやしひでおしよう)をとつているだけあつて、せんもんてきでありながら、じれいやいんようもほうふで、じつくりじつくりと、かんがえさせながらじわじわと、てんかいされるろんせつに、なるほどなるほど、ふむふむ、むふふふふ。


さてと、わかつたようなわからいような「くおりあ」。ぼくにとつては、なんとなくきいたことがあるようなきがしないでもないけれども、ちやんとりかいをはかつたのは、はじめてのことなので、いきなりわかろうはずもない。
というわけで、いきなりしよつぱなから、けつまずく。

そう、「くおりあ」をとなえ、けんきゆうにいそしむ”もぎけんいちろう”だつて、ぼくにとつてははじめてふれるわけだから、このほんをよんで、いつきにきようみがかりたてられて、これからますます「しりたい!」。「しりたい!」とかんがえることは、ぜんていに「しらない(わからない)」があるのであつて、そう、ぼくにとつては、とつてもとつてもよろこばしいこと。うれしいうれしい、うれしいなあ。
わからくつて、うれしいな、これが「わかんない!」ひとつめ。

このほんには、ちよめいなぶんげいひようろんかの「こばやしひでお」(1902.4.11-1983.3.1)が、そのまんなかに、おおきくよこたわつていて、こばやしひでおをぬきにかたることができない。
たしか、あまぞんのしよひよう(れびゆー,いつもさんこうにさせていただいています)にも、どなたかが、「こばやしひでおを、もつとよみたくなつた!」とひようしていたかとおもつたんだけれども、それほどに。
ところでぼくは、こばやしひでおをしらない。ぼくが、さいきんこのんでよみすすめている、「はしもとおさむ」であり、たしか「ほさかかずし」にも、そのほかにもときおりかおをだす、きんだいにほんのぶんがくかいに、おおきなえいきようをおよぼしたじんぶつ。
ということもあつて、ぼくもおおいにきようみをいだいていて、いずれてにしたい!、とかんがえていて、じつは、さくねんまつ(2007.12)にしんちようしやからはしもとおさむがだしている「こばやしひでおのめぐみ」をてはいずみで、それをてがかりにして、こばやしひでおをよみほどきたい!、ともくろむ。「もくろん」でいるぼくは、だからとうぜんに、「わかんない!」、ふたつめ。

さいごに、これがいちばんたいへんで、ぼくをとほうにくれさせるんだけれども、「わたしはかんがえる、ゆえにわたしはそんざいする(Je pense,donc je suis.)」をとなえた、せいようてつがくしや「でかると(René Descartes,1596.3.31-1650.2.11)」であり、このほんには「ぶつしつてきごうりしゆぎ」なんてかいてあつたりするんだけれども、わはははははははははは、とわらつてごまかすしかないんだよね、しようじきなところ。
それでも、まちがいないことは、ぼくは「しりたい!」とおもつているつてこと。しりたい、しりたい、りかいしたい!、そんざいであり、ぶつしつであり、いしきであり、そして、のうにゅうろんくおりあ、、、、、そしてなによりも、てつがくぶんがく!!
そのためにも、まずは「わかんない!」。

こんだけ、みつつも、おおきな「わかんない!」があつて、ぼくはとつても、「うきうきわくわく、たのしいなあ♪」

さいきんは、たんこうぼんばかりてにしていて、ひさしぶりにぶんこぼん(たんこうぼんぶんこか)をてにしたんだけど、「わかんない!」、ぼくにとつては、あとがきのあとに、ぶんこかにあたつてのあとがきがあつて、さらには、ほかのひと(なかざわしんいち)によるかいせつまであつて、ぼくのつたないりかいをたすける。

さんたくろーすへのおもいがうんだ、こころにくいものがたり!?


≪目次:≫
 序章 サンタクロースは存在するか
 第1章 小林秀雄と心脳問題
 第2章 仮想の切実さ
 第3章 生きること、仮想すること
 第4章 安全基地としての現実
 第5章 新たな仮想の世界を探求すること
 第6章 他者という仮想
 第7章 思い出せない記憶
 第8章 仮想の系譜
 第9章 魂の問題








本「99.9%は仮説 −思いこみで判断しないための考え方」竹内薫5


99.9%は仮説 −思いこみで判断しないための考え方
著者: 竹内薫
新書: 254ページ
出版社: 光文社 (2006/2/16)




軽いジレンマを感じつつ、呆気無く(?!、普段はしない)ナナメ読み。
科学作家(?!)”竹内 薫”、科学入門の新書。
固定観念を打ち壊そう!

実はこの本、会社の気の好い素敵な仲間”こんちゃん”から借りた。彼からは、11月28日に「ハル 2 哲学する犬からの伝言」を借りていて、その後には何故かネクタイ(中古)を三本ほど貰って(しっかりと愛用しちゃってます)、今回は、僕が「正月休みに読む本を掻き集めている」って話してたら、デスクから何冊か本を出して、ハイ!って手渡してくれた、そのうちの一冊。
こんちゃんは不思議なおぢさんで、いつもニコニコしていて、ちょっと赤ら顔のホントにいい人。こんちゃんを「嫌い!」って言う人を見たことがないくらい。気前が良くて、僕がネクタイを貰った時も、実は他にも十本以上持ってきていて、何人かに配っていた。デスクには、いつも飴やガムやスナック菓子が置いてあって、度々お土産を買ってきては女性スタッフを中心に、みんなに配っている。煙草だって、何人かのスタッフは、勝手にこんちゃんのデスクの引き出しから抜き取っては拝借しちゃってるみたい。
でもね、何よりも不思議なのが、こんちゃんは、ホントに仕事しない。まず、あんまり会社に来ない。電車が遅れた、家族が病気や怪我で通院付き添い、歯医者に通院、忘れ物をして一旦取りに帰った、、、会社に来ても、しばらくすると、ふらぁ〜っと出掛けて行って、そしたらもう会社には戻ってこない。こんちゃんは、営業スタッフだから、お客さんとのアポイントを取らなきゃいけないんだけど、追客しないといけないんだけど、万事が万事そんな具合。周りのスタッフたちも、結構呆れちゃっているんだけれど、それでも、我が身に害はないし、何よりいつも何かしら貰っちゃったりしてるから、「まぁいいかぁ〜」ってなっちゃう。
会社としたって、こんちゃんたち営業スタッフとは、雇用契約ではなく、業務委託契約の完全出来高制の成功報酬方式だから、前提が”指揮・監督・命令をしない”ってことになっていて(実態は?!?)、とはいえ様々な規定で縛り付けたところで、会社からの報酬をほとんど受け取っていない(逆にいえば、ほとんど売り上げていない)のに、「何故に強要されなきゃいけないの?」ってなっちゃうし、既に非営業職の僕からしてみれば、僕なんかの理解を遥かに完全に超越しちゃったレベルのお話し。
僕が、はっきりと分かっていることは、「こんちゃんが、それを自らが選択した。その状態を継続させることを自らの意志で選択している。」という、あくまでも現状の”結果”だけ。いや待てよ、それさえもはっきり分かっている訳でもないのかも、、、
こんちゃんは、僕なんかより全然年長の、家族だって子供が二人いて奥さんもいる”おとな”だから、きっと僕なんかが窺い知れないような、それなりの状況やら事情やらがあるんだろうなぁ、とボンヤリ想像したりする。


≪目次: ≫
 プロローグ 飛行機はなぜ飛ぶのか?実はよくわかっていない
 第1章 世界は仮説でできている
 第2章 自分の頭のなかの仮説に気づく
 第3章 仮説は一八〇度くつがえる
 第4章 仮説と真理は切ない関係
 第5章 「大仮説」はありえる世界
 第6章 仮説をはずして考える
 第7章 相対的にものごとをみる
 エピローグ すべては仮説にはじまり、仮説におわる








本「「見る」とはどういうことか―脳と心の関係をさぐる (DOJIN選書007)」藤田一郎5


「見る」とはどういうことか―脳と心の関係をさぐる (DOJIN選書007)
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livedoor BOOKS
書評/サイエンス



すっかりハマってます、DOJIN選書
全部読んじゃいます!
とにかく面白い。とは言え、高度に専門的な科学を、超一流の研究者が解く訳だから「易しく、分かり易く」と言ってみたところで「やさしいだけじゃ物足りな〜い」何てことになっちゃうし、著者の研究者としてのプライドだって満たされない。
「ひぇ〜、そんなの分かんないよ〜、すげぇ〜、さっすがぁ〜」ってところを、チラッと見せることによって、互い(著者と読者)の満足が満たされる。そんな不埒な考えを抱きながら、DOJIN選書シリーズ四作目、残り七作。既に何作かは手中にあったりする。
出逢いは、当然”本が好き!PJ”、自腹で参画、また来て四角!?

で、何冊かを並べて「はて、どれから読もうかな?」と考えるに、著者紹介の顔写真を見比べる、判断を視覚に委ねてみたりする訳です、科学的に。
「うわぁ、流石に研究者って、堅そうな顔してるよ」とか、「おっ、なかなか男前の優男」と、全然科学的じゃない。軟弱な意志と思考を有する者としては、当然に学者顔の、おぢさまには、軽い拒否反応を示したりする。優男の甘い誘惑(?!)に、男ながらに、その気はなくとも、軽くなびく。
一方では、そんな先入観を吹き飛ばすべく、順番を有するモノは、順番通りに行うべし!、と、自らの頑固さが顔を出す。
どうせ、いずれ読むのだ、そのタイミングが、後になるか先になるかの違いだけ。しからば、順番通りに行こうではないか。有無を言わさぬ強引さは、自他ともに分け隔てなく変わりはない。


脳科学
ニューロン、神経細胞のお話し。
著者”藤田一郎”は、大阪大学大学院生命機能研究科教授。
認知脳科学研究室HP(http://www2.bpe.es.osaka-u.ac.jp/)、何やら難しそう。
そして、お顔は、ひげの優しそうなおぢさま。

いやぁ〜ん、
ニューロン、ニューロン、ニューロン。
ニューロン、にょろりん、にょんにょろりん♪
乳論、何て変換したら、怒られちゃう?!、優しく叱って、マイハニー♪

何と、自身が教授を務める、大阪大学基礎工学部生物工学コースの学部二年生後期の「脳科学入門」の授業内容をベースに執筆しちゃった、と言うから、なかなかに高度な内容。
V4野、IT野、MT野、MST野、何て専門的な名称が出るだけで、こちとら、軽く拒否っちゃう。でもね、だからといって「もう、やめてやる〜」とならずに「へぇ〜、そうなんだぁ。そういう世界もあるのね。私の知らない世界、うふふふふ、、、」と、理解できないながらも愉しめる。僕は専門家じゃないし、研究者でもないし、100%の理解を求めて立ち止っているよりも、記憶の引出しにとりあえずインプットして、何かの関連性を有する事柄に遭遇した時に、ひょこっと反応してくれたら、そりゃ面白いよねぇ〜、のレベル。
そうそう、「だまされる視覚 錯視の楽しみ方 (DOJIN選書001)」の北岡明佳の作詞図形「蛇の回転」が引用されていたりしちゃう。記憶の引出しが、ピンと反応すると、何だか嬉しくなっちゃう、一度呼び起こされた記憶は、より鮮明に、埋もれることなく刻み込まれる。正直、日々積み重ねられる記憶に、とりあえず情報としてインプットされても、そのまま埋もれて消え失せる記憶は少なくない。だからこそ、せっかくインプットした情報が、何かにとっさに反応を示せるように、ナチュラルな状態でいることによって確率を高めたい、一方では、確率の問題であるから、インプットする情報を多くすることによって、反応しうる情報に多く触れることによって、ますます確率を高める努力を怠ってはならない。

そうそう、脳科学の最先端を説いている本書の内容は、そんな訳で、要約できるほどの理解を得ていない。
それがどうした、ぼくドラえもん♪








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