Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

みすず書房

本「森のなかのスタジアム 新国立競技場暴走を考える」森まゆみ5

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2011年2月の「ラグビー議連」による決議に始まり、2012年11月の国際デザイン・コンクールによるザハ・ハディド案決定、2013年9月の2020東京オリンピック決定をへて今日まで、新国立競技場建設の迷走はつづいている。
問題は建設費用や維持費、工期などコストや時間の問題だけではない。建築のあり方、神宮外苑という場での環境、景観、住民問題など、IOCの「アジェンダ21」を無視し、建築関係者など多くの専門家の意見や市民の反対にもかかわらず、新国立競技場建設計画は突き進められていった。数々の記憶のつまった前の国立競技場が解体され、神宮外苑の木々も伐採された今になって、安保法案がらみの政治判断もあり、2015年7月17日、安倍首相によって「現行の新国立競技場建設プラン」は白紙撤回になった。しかし、これから事態がどのように進んでいくか、まったく見えてこない。
「いらないものは作らせない。大事なものは残す」。本書は、当初よりこの問題に取り組んできた著者および「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」の2年間の活動記録を中心に描いたものである。槇文彦はじめ建築関係者との協力、JSC(日本スポーツ振興センター)とのやりとり、東京都や地域住民との接触など、事の始まりから現在、そして未来まで、この暴挙の全貌と課題がここに明らかになるだろう。巻末には関連年表など貴重な資料を付した。
「これは政治運動ではない。あくまで、知られないうちに決まってしまった公共工事が環境を破壊し、次世代へのツケとなるのを防ぐための市民として当然の活動なのだ」


≪目次: ≫

1 新国立競技場をここに建てていいのか
2 神宮外苑を歩く
3 長い長い2013年11月25日
4 気持ちよく、いつまでもここにいたい景観とは?
5 後追いの規制緩和、近隣住民の不安
6 ホワイト・エレファント――使われない厄介者にしないために
7 移転させられる人たち
8 語り出したスポーツ関係者
9 どうやって規制を外したのか?
10 環境アセスと久米設計の改修案をめぐって
11 基本設計発表 反対のメッセージ
12 環境問題、とくにヒートアイランド
13 入札不調と都の所有地
14 自民党無駄撲滅プロジェクトチーム
15 キラキラ外苑ウォーク

私たちも驚いた白紙撤回――あとがきに代えて (2015年8月19日 森 まゆみ)

参考文献

資料篇
(「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」の活動を中心に本書に関連する資料を収めた)
1 要望書等リスト
2 国際デザイン競技に関する公開質問状(JSC、審査委宛 2013年12月24日)および JSCからの回答書 (2014年1月31日)
3 新競技場に関する公開質問状(JSC宛 2014年2月27日)
4 国立競技場を壊したくない10の理由(2014年6月9日「手わたす会」のチラシより)
5 解体と樹木伐採への抗議声明(2015年3月5日)
6 現行案に対する緊急市民提言(文部科学省、JSC宛 2015年6月16日)
7 関連年表


※本書は雑誌『みすず』2014年3月号から2015年8月号まで14回にわたり連載された「2020国立競技場の新築は必要か」に、新たな書き下ろしを加えるなど大幅に手を入れ、図版・資料も付して一冊にしたものです。

※カバー 安冨歩 「競技場の活用例」


≪著者: ≫ 森 まゆみ (もり・まゆみ) 1954年、東京都文京区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を1984年に仲間とともに創刊、2009年の終刊まで編集人を務める。作家・編集者。日本ナショナルトラスト理事。著書『谷中スケッチブック』(ちくま文庫1994)『明治東京畸人傳』(新潮社1996、中公文庫2013)『抱きしめる、東京』(講談社文庫1997、ポプラ文庫2010)『寺暮らし』(みすず書房1997、集英社文庫2006)『鴎外の坂』(新潮社1997、芸術選奨文部大臣新人賞、新潮文庫2000)『一葉の四季』(岩波新書2001)『「即興詩人のイタリア」(講談社2003、JTB紀行文学大賞、ちくま文庫2011)『東京遺産』(岩波新書2003)『彰義隊遺聞』(新潮社2004、北東文芸賞、新潮文庫2008)『女三人のシベリア鉄道』(集英社2009、集英社文庫2012)『明るい原田病日記』(亜紀書房2010)『『青鞜』の冒険』(平凡社2013、紫式部文学賞)『女のきっぷ』(岩波書店2014)『「谷根千」地図で時間旅行』(晶文社2015)など多数。



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本「アウグスティヌスの愛の概念  Der Liebesbegriff bei Augustin, 1929 (シリーズ《始まりの本》)」ハンナ・アーレント、千葉眞 訳5

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「こうして「愛(ディレクティオ)」は、自己自身が他の人々と共通の危機の中にあるとの認識に根拠づけられている。キリスト信徒の「世界内存在」 In-der-Welt-sein は、自らの過去への帰属性を表しているが、同時に危機の中にある存在をも意味している。(・・・)こうして「地の国」における人々の相互生活の基盤を作り上げていた運命共有者としての仲間意識が、再び新たな自覚において保持されるようになる。」

ヤスパースの指導と、ハイデガーの影響のもとに書かれたこの博士論文は、ナチスの政権掌握によって亡命を余儀なくされたアーレントが、つねに携え、長い年月をかけて手を加えつづけた一冊である。このデビュー作のなかには、成熟期の政治哲学にみられるものがすでに胚胎し、のちの思想的展開の豊かな基盤ともなっていることにまず驚かされる。
政治的・道義的に急速な転換をみた1920年代のドイツで、アーレントはアウグスティヌスという哲学史上・神学史上の巨人と、愛の概念について、社会のきずなの存在論的根拠について、さまざまな角度から対論を試みている。共同性の存在論を問うことで、自己と隣人と世界に対する、みずからの魂の位置づけを探求するかのように。
1929年にドイツで刊行された初版本を底本とし、のちに本人の手で加えられた注釈や修正をいかした英語版についても言及した、訳者による詳細な解説に加えて、今回新たに、解説「アーレント政治思想の展開と著作案内」を付す。

[2002年 単行本初版刊行]


≪目次: ≫
凡例

はじめに

第一章 「欲求としての愛」 Amor qua Appetitus
 1節 「欲求」 Appetitus の基本構造
 2節 「愛」 caritas と「欲望」 cupiditas
 3節 「秩序づけられた愛」 Ordinata dilectio
   第一章の付論1
   第一章の付論2

第二章 「創造者」 Createor と「被造者」 creatura
 1節 「被造者」の起源 Ursprung としての「創造者」
 2節 「愛」 caritas と「欲望」 cupiditas
 3節 「隣人愛」 Dilectio proximi
   第二章の付論

第三章 「社会生活」 Vita socialis




訳者解説 (千葉 眞)

アーレント政治思想の展開と著作紹介 (千葉 眞)

あとがき (二〇〇二年一月  千葉 眞)
《始まりの本》版によせて (二〇一二年一月  千葉 眞)


※本書は、二〇〇二年にみすず書房より刊行した『アウグスティヌスの愛の概念』を底本として、新編集したものです。改版にあたって、新たに訳者による「アーレント政治思想の展開と著作紹介」「《始まりの本》版によせて」を加えました。


≪著者: ≫ ハンナ・アーレント (Hannah Arendt, 1906-1975) ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。 1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスの愛の概念」によって学位取得。ナチス政権成立後の1933年にパリに亡命し、亡命ユダヤ人救援活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得。その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の客員教授を歴任、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される。1975年、ニューヨークで急逝。著書、『全体主義の起原』1-3 (1951、みすず書房 1972、 1972、1974)、『人間の条件』(1958、筑摩書房 1994)、『イェルサレムのアイヒマン』(1963、みすず書房 1969)、『過去と未来の間』(1954、1968、みすず書房 1994)、『ラーエル・ファルンハーゲン』(1959、みすず書房 1999)、『暴力について』(1963、みすず書房 2000)他。没後に編集刊行されたものとして、『精神の生活 上・下』(1978、岩波書店 1994)、 『カント政治哲学の講義』(1982、法政大学出版局 1987/明月堂書店 2009)、『政治とは何か』(1993、岩波書店 2004)、『アーレント政治思想集成 1・2』(1994、みすず書房 2002)、佐藤和夫編『カール・マルクスと西欧政治思想の伝統』(2002、大月書店)、『責任と判断』(2003、筑摩書房 2007)、『政治の約束』(2005、筑摩書房 2008)など。

[訳者: ] 千葉眞 (ちば・しん) 1949年、宮城県生まれ。早稲田大学大学院修士課程(政治思想)修了後、プリンストン神学大学(Ph. D. 政治倫理学)。国際基督教大学教養学部教授。著書、『現代プロテスタンティズムの政治思想』(新教出版社 1988)、『ラディカル・デモクラシーの地平』(新評論 1995)、『アーレントと現代』(岩波書店 1996)、『デモクラシー』(岩波書店 2000)、『二十一世紀と福音信仰』(教文館 2001)、『平和の政治思想史』(おうふう 2009)、『「未完の革命」としての平和憲法』(岩波書店 2009)ほか。共訳書に、シェルドン・S・ウォリン『政治学批判』『アメリカ憲法の呪縛』(ともにみすず書房 1988、2006)など。


ハンナ・アーレント『アウグスティヌスの愛の概念』(千葉眞 訳、みすず書房、2002年) '09/04/21
ハンナ・アーレント『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』(大久保和郎 訳、みすず書房、1994年、1969年) '09/02/19
ハンナ・アレント『政治の約束』(ジェローム・コーン編、高橋勇夫 訳、筑摩書房、2008年) '09/01/24
ハンナ・アレント『責任と判断』(ジェローム・コーン編、中山元 訳、筑摩書房、2007年) '09/01/16

アウグスティヌス『聖アウグスティヌス 告白 〈上〉』(服部英次郎 訳、ワイド版岩波文庫、2006年) '09/04/15
アウグスティヌス『聖アウグスティヌス 告白 〈下〉』(服部英次郎 訳、ワイド版岩波文庫、2006年) '09/04/17

仲正昌樹 『今こそアーレントを読み直す』(講談社現代新書、2009年) '09/07/23



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本「マグヌス  Sylvie Germain; “Magnus”, Albin Michel, Paris, 2005.」シルヴィー・ジェルマン、辻由美 訳5

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マグヌス
マグヌス  Sylvie Germain; “Magnus”, Albin Michel, Paris, 2005.

○著者: シルヴィー・ジェルマン、辻由美
○出版: みすず書房 (2006/11, 単行本 221ページ)
○価格: 2,730円
○ISBN: 978-4622072553
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断片(フラグマン)が、なぜか小説の始まりは「2」からで、終盤で「1」と「0」が登場する「29」までと、さいごを「?」、とすると総計31、などと数学的?!な解釈でいうならば、さいごの「?」は「∞(無限大)」とか「n+1のn」?!とか、数えられない、終わらない、、、そう、小説には、終わりがないものではないけれど(かならず終わりがくる)、たしかに終わりがきて、ひとつにはそこで終わる(The end)。小説が、文字で書き記して本の体裁を成して、読者に読まれるモノである以上は、どうしたって限りがあって、かりに物語を終えないとしたとしても、絶対的な終わりを迎えないわけにはいかない、物質的なひとつの作品(物体、個体)としての有限性?!


マグヌスは、ぬいぐるみのクマの名前。五歳で記憶喪失におちいった男の子は、このクマを肌身離さず持っていた。ナチス党員の父親は、敗戦後も逃げのびて、単身メキシコへ逃亡、自殺を遂げる。そして生活に疲れた母もまた……。しかし、大人の都合で何度か名前を変えさせられた男の子の過去は、嘘とつくり話で塗り固められたものだった。そこから彼の長い旅がはじまる。舞台はドイツからイギリス、さらにメキシコ、アメリカへ。
驚異的な記憶力をもち、数ヶ国語をあやつる彼だが、自分はいったい誰で、どこからきたのかもわからず、本当の名前を知らない。マグヌスだけが唯一の過去の証し。読む者の予想を裏切りながら、ドラマチックに進んでゆく物語の底には、さまざまな小説的興奮が潜んでいて、「小さな本なのに、十冊も読んだようなこの印象はどこからくるのだろう」と評されている。ますます注目される《高校生ゴンクール賞》を2005年に受けた、ベテラン作家シルヴィー・ジェルマンの最新作。


≪目次: ≫
マグヌス  Magnus, 2005.』
序奏(ラヴェルチュール)/断片(フラグマン)2/注記(ノチュール)「マグヌス MAGNUS」/断片3/続唱(セカンス)「森の夜の歌」フランツ・シューベルトの合唱曲、ヨハン・ガブリエル・ザイドル作詩/断片4/注記「フリードリヒスハーフェン市」/断片5/注記「シュヴァルベンコプフ・ヘルムート」/断片6/注記「ドゥンケルタル・クレーメンス」/断片7/注記「シュマルカー家の家系」/断片8/続唱 パウル・ツェラン『死のフーガ』/断片9/注記「熊」「雄羊」/断片10/続唱 フアン・ルルフォペドロ・パラモ』/断片11/注記 ファビエンヌ・ブラデュ『パラモのこだま』/断片1「ソドムとゴモラ」/注記 W・G・ゼーバルト『博物学の要素としての破壊について』、スティーグ・ダーゲルマン『ドイツの秋』/断片12/続唱 フアン・ルルフォペドロ・パラモ』/断片13/こだま/断片14/続唱 マーティン・ルーサー・キングバーミングハム刑務所からの手紙」1963年4月16日、シャルロット・デルボ『無用な知識』/断片15/続唱 トマス・ハーディ「ともに待つ」/断片16/反響(レゾナンス)/断片17/反響/断片18/続唱 ジュール・シュペルヴィエル「太陽」、『無実の囚人』より/断片19/続唱 ウィリアム・シェイクスピア『リア王』第3幕1場、2場/断片20/人物記(エフェメリード)「ディートリッヒ・ボンへッファー」/断片21/続唱 ジュール・シュペルヴィエル「灰色の中国牛が……」、『無実の囚人』より/断片22/反響/断片23/注記/断片24/反響/断片25/こだま/断片26/続唱 マッティアス・ヨハネセン『感触』/断片27/連祷(リタニー)/断片28/挿入記(アンテルカレール)/断片0/重ね書き(パリンプセスト)ブラツラフのラビ・ナハマン、ラビ・シェム・トーヴ・イブン・ガオン、ブラツラフのラビ・ナハマン/断片29/断片?

訳者あとがき (二〇〇六年十月  辻 由美)


≪著者: ≫ シルヴィー・ジェルマン Sylvie Germain 1954年生まれ。フランスの作家。エマニュエル・レヴィナスのもとソルボンヌで哲学を専攻し、哲学博士号を得る。文化省勤務のかたわら創作活動に入る。1985年に発表した処女作『夜の本』は書評家たちの絶賛をあつめ、グレヴィス賞をはじめ六つの文学賞を受賞。1986年から1993年にかけてプラハに住む。作品に『怒りの日々』(1989、フェミナ賞)、『愛うすき人びとの歌』、『無限』など、いずれも高い評価をうけて、20数カ国語に翻訳されている。本書『マグナス』は2005年度の「高校生ゴンクール賞」受賞作として大きな話題となった。

[訳者] 辻 由美 (つじ・ゆみ) 翻訳家・作家。著書『翻訳史のプロムナード』(1993、みすず書房)、『世界の翻訳家たち』(1995、新評論、日本エッセイストクラブ賞)、『カルト教団太陽寺院事件』(1998、みすず書房)、『図書館で遊ぼう』(1999、講談社現代新書)、『若き祖父と老いた孫の物語――東京・ストラスブール・マルセイユ』(2002、新評論)、『火の女シャトレ侯爵夫人――18世紀フランス、希代の科学者の生涯』(2004、新評論)、『街のサンドイッチマン――作詞家宮川哲夫の夢』(2005、筑摩書房)ほか。訳書 ジャコブ『内なる肖像』(1989、みすず書房)、ダルモン『性的不能者裁判』(1990、新評論)、ヴァカン『メアリ・シェリーとフランケンシュタイン』(1991、パピルス)、メイエール『中国女性の歴史』(1995、白水社)ほか。


フィリップ・グランベール 『ある秘密  Philippe Grimbert: “Un secret”, 2004.』(野崎歓訳、新潮クレスト・ブックス、2005年) '10/10/19
ハンナ・アーレント 『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告  Hannah Arendt,: “Eichmann in Jerusalem: A Report on the Banality of Evil”, 1965.』(大久保和郎訳、みすず書房、1994年、1969年) '09/02/19





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本「滅ぼされたユダヤの民の歌  ITSKhAK KATSENELSON, DOS LID FUN OYSGEHARGETN YIDIShN FOLK, 1943-1944」イツハク・カツェネルソン、飛鳥井雅友/細見和之 訳5

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滅ぼされたユダヤの民の歌
滅ぼされたユダヤの民の歌  ITSKhAK KATSENELSON, DOS LID FUN OYSGEHARGETN YIDIShN FOLK, 1943-1944

○著者: イツハク・カツェネルソン、飛鳥井雅友/細見和之 訳
○出版: みすず書房 (1999/7, 単行本 160ページ)
○価格: 2,730円
○ISBN: 978-4622047100
おすすめ度: 5.0
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イディッシュ語(ドイツ・ユダヤ語)、東方ユダヤ人アシュケナジムディアスポラ


≪目次: ≫
イツハク・カツェネルソン 『滅ぼされたユダヤの民の歌』
第一の歌 歌え! 〔1943年10月3-5日〕
第二の歌 私は奏でる 〔1943年10月15日〕
第三の歌 おお、痛みよ、お前たち私の痛みよ! 〔1943年10月22日〕
第四の歌 またしても奴らが、あの貨車たちがもうそこにいる! 〔1943年10月26日〕
第五の歌 一万人をめぐる評議会の会議 〔1943年10月29日〕
第六の歌 最初の者たち 〔1943年11月2,3,4日〕
第七の歌 遅すぎる 〔1943年11月7-12日〕
第八の歌 破壊された故郷、殺戮された故郷 〔1943年11月16,17,18日〕
第九の歌 空に 〔1943年11月23,24,25,26日〕
第一〇の歌 終わりの始まりの中で 〔1943年12月4,5,6日〕
第一一の歌 覚えているかい? 〔1943年12月14,15,16日〕
第一二の歌 ミーワ通り 〔1943年12月24,25,26日〕
第一三の歌 戦士たちと共に 〔1944年1月3,4,5日〕
第一四の歌 終わり 〔1944年1月9-13日〕
第一五の歌 全ての後に 〔1944年1月15,16,18日〕
訳註

ヴォルフ・ビーアマン 『イツハク・カツェネルソンの偉大なる歌――ユダヤ民族の苦悩がいかに自らの詩人を見いだしたか』
春の暖かな大地に埋められた投壜通信/預言者エリヤの新たな解釈/ホンジュラスからの証明書とパスポート

西 成彦 『声の宛先、あるいは二人称の廃墟』 

訳者あとがき (一九九九年六月 細見記)
年表
地図


≪著者: ≫ イツハク・カツェネルソン (ITSKhAK KATSENELSON, 1886-1944) ポーランドのユダヤ系詩人。ヘブライ語イディッシュ語で、多くの詩や戯曲を書く。『滅ぼされたユダヤの民の歌』はイディッシュ語による彼の最後の大作。1944年5月にアウシュヴィッツで殺戮される。

[執筆者] ヴォルフ・ビーアマン Wolf Biermann 1936年生まれ。ドイツの詩人・歌手。1953年に東ベルリンに移住。1976年の西ドイツ演奏旅行を期に事実上、東ドイツを追放され、以降は西ドイツで活動。ドイツ統一後の1991年にビューヒナー賞を受賞。詩集に『針金のハーブ』『マルクス・エンゲルスの舌で』など。

[執筆者] 西 成彦 (にし・まさひこ) 1955年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、立命館大学教授。比較文学専攻。主な著書に『マゾヒズムと警察』(筑摩書房)、『イディッシュ/移動文学論機戞丙酩兵辧法◆愎垢離殴螢蕁ゝ楝賢治』(岩波書店)など。

[訳者] 飛鳥井雅友 (あすかい・まさとも) 1962年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程学位取得修了。現在(刊行当時)、京都大学、立命館大学ほか非常勤講師。ドイツ文学専攻。主な訳書に『世界宗教事典』(共訳、青土社)など。

[訳者] 細見和之 (ほそみ・かずゆき) 1962年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位取得修了。現在(刊行当時)、大阪府立大学講師(を経て、大阪府立大学人間社会学部教授)。ドイツ思想専攻。詩人。著書に『アドルノ』(講談社)、詩集に『バイエルの博物誌』(書肆山田)、訳書にベンヤミン『パッサージュ論,后戞紛μ、岩波書店)など。


細見和之「アドルノの場所」(みすず書房、2004年) '09/09/14
細見和之「ポップミュージックで社会科」(理想の教室、みすず書房、2005年) '09/09/02
西 成彦「世界文学のなかの『舞姫』」(理想の教室、みすず書房、2009) '09/08/15

ハンナ・アーレント「イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告  EICHMANN IN JERUSALEM, 1965」(大久保和郎 訳、みすず書房、1994、1969) '09/02/19
ハンナ・アレント「政治の約束  THE PROMISE OF POLITICS, 2005」(ジェローム・コーン編、高橋勇夫訳、筑摩書房、2008) '09/01/24
ハンナ・アレント「責任と判断  RESPONSIBILITY AND JUDGMENT, 2003」(ジェローム・コーン編、中山元訳、筑摩書房、2007) '09/01/16

フリードリヒ・A・ハイエク「隷従への道 全体主義と自由  THE ROAD TO SERFDOM, 1944」(一谷藤一郎訳・一谷映理子訳、東京創元社、1992、1954) '09/05/29
エーリッヒ・フロム「自由からの逃亡  ESCAPE FROM FREEDOM, 1941」(日高六郎訳、東京創元社、1965、1951) '09/05/25

ウワディスワフ・シュピルマン「戦場のピアニスト  The Pianist: The extraordinary story of one man's survival in Warsaw 1939-45, 1999」(佐藤泰一訳、春秋社、2003年) '09/06/17

V.E.フランクル「夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録夜と霧  EIN PSYCHOLOG ERLEBT DAS KONZENTRATIONSLAGER, Österreichische Dokuments zur Zeitgeschichte 1」(霜山徳爾訳、みすず書房、2002、1961) '09/05/31
ヴィクトール・E・フランクル「夜と霧 新版  EIN PSYCHOLOG ERLEBT DAS KONZENTRATIONSLAGER, in ...trotzdem Ja zum Leben sagen (Kösel-Verlag, München 1977)」(池田香代子訳、みすず書房、2002) '09/05/27

ウィリアム.L.シャイラー「第三帝国の興亡 第5巻 ナチス・ドイツの滅亡  THE RISE AND FALL OF THE THIRD REICH :The Fall of Nazi Germany, 1960」(松浦伶訳、東京創元社、2009年) '09/06/12
ウィリアム.L.シャイラー「第三帝国の興亡 第4巻 ヨーロッパ征服  THE RISE AND FALL OF THE THIRD REICH :The Conquest of Europe, 1960」(松浦伶訳、東京創元社、2008年) '08/12/07
ウィリアム.L.シャイラー「第三帝国の興亡 第3巻 第二次世界大戦  THE RISE AND FALL OF THE THIRD REICH :World War , 1960」(松浦伶訳、東京創元社、2008年) '09/10/12
ウィリアム.L.シャイラー「第三帝国の興亡 第2巻 戦争への道  THE RISE AND FALL OF THE THIRD REICH :The Road to War, 1960」(松浦伶訳、東京創元社、2008年) '08/07/19
ウィリアム.L.シャイラー「第三帝国の興亡 第1巻 アドルフ・ヒトラーの台頭  THE RISE AND FALL OF THE THIRD REICH :The Rise of Adolf Hitler, 1960」(松浦伶訳、東京創元社、2008年) '08/07/06

ジークムント・フロイト「人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス  Gesammelte Werke, chronologisch geordnet, 1940, 1946, 1950 [WARUM KRIEG?, 1932/ZEITGEMÄSSES ÜBER KRIEG UND TOD, 1915/TRAUER UND MERANCHOLIE, 1917/NEUE FOLGE DER VORLESUNGEN, 1933/ZUR EINFÜHRUNG IN DIE PSYCHOANALYSE, 1933]」(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '09/06/11、'08/08/24
ジークムント・フロイト「幻想の未来/文化への不満  DIE ZUKUNFT EINER ILLUSION, 1927/DAS UNBEHAGEN IN DER KULTUR, 1930/DER MANN MOSES UND DIE MONOTHEISTISCHE RELIGION, 1939」(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '09/06/04、'08/08/30

池内紀「カフカの生涯」(新書館、2007年) '09/06/14

内田樹「私家版・ユダヤ文化論」(文春新書、2006年) '09/01/25

ベルンハルト・シュリンク「帰郷者  DIE HEIMKEHR, 2006」(松永美穂訳、新潮クレスト・ブックス、2008年) '09/01/21
ベルンハルト・シュリンク「朗読者  Der Vorleser, 1995」松永美穂訳、新潮文庫、2003年) '08/03/29
ベルンハルト・シュリンク「過去の責任と現在の法 ドイツの場合  VERGANGENHEITSSCHULD UND GEGENWÄRTIGES RECHT, 2002」(岩淵達治/中村昌子/藤倉孚子/岩井智子訳、岩波書店、2005年) '08/04/10







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本「アドルノの場所」細見和之5

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アドルノの場所
アドルノの場所

○著者: 細見和之
○出版: みすず書房 (2004/12, 単行本 262ページ)
○価格: 3,360円
○ISBN: 978-4622071242
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世の中の出来事のさまざまに興味を失して久しく、最近ではますます加速度を増している感がつよく、ほぼひきこもり状態。テレビ、新聞、雑誌をまったく見なくなって、すでに2年半以上が経過する(ひとり暮らしを始めてから)。日常生活に不都合を感じることはない、といっても、ぼくの日常生活は限定された空間(場所)から遠く離れることがなく、閉ざされた空間におけるルーチンワークを心がけているのだから、当然のことでもあろうか。変化への応対に煩わされたくない、どちらかというと、上手く対応できる気がしない、慌てて混乱して取り乱してしまう(恐怖を感じて防衛本能が働き、保身を目的として攻撃態勢を採り、怒りの感情を発してしまったりする)ことも。
そう、アウシュヴィッツであり、ユダヤ人であり、あえてメインに掲げて語ることをしないまでも、一定の解釈というのか、連関する人物であり著書であり言説をサラリと提示して、オリジナルなことばで語れるようになりたいなぁ。

テオドール・アドルノ (Theodor W. Adorno, 1903-1969)


≪目次: ≫
アドルノにおける自然と歴史――講演「自然史の理念」をめぐって   はじめに/1 ハイデガーもしくは「新‐存在論」の欺瞞/2 ルカーチもしくは「第二の自然」/3 ベンヤミンもしくは「変移」の一点/4 「メールシュトレームの底」へ/5 後期アドルノと「自然史」の理念

アドルノのフッサール論を表象する試み――『認識論のメタクリティーク』にそくして   はじめに/1 博士論文の古層/2 ベンヤミン的図像解釈/3 ヘーゲル的弁証法と「否定弁証法」/おわりに

メタクリティークのクリティーク――アドルノのカント批評   はじめに/1 モデル分析のアンサンブル/2 テクストの無意識/3 「アウシュヴィッツ」という尺度/4 破調のアクチュアリティ

アドルノのハイデガー批判、そのいくつかのモティーフについて   はじめに/1 「純粋哲学」のアナクロニズム/2 「根源哲学」という病/3 偽装された命令法

テクストと社会的記憶――アドルノのハイネ論にそくして   はじめに/1 「アウシュヴィッツ」と文学/2 「傷」としてのハイネ/3 抒情詩と社会的媒介/4 ふたりのハイネ/5 ハイネと「ユダヤ人問題」/6 マーラーという後史/おわりに

社会批判としての社会学――アドルノ『社会学講義』によせて

思考の「遅れ」について――『啓蒙の弁証法』「 反ユダヤ主義の諸要素――啓蒙の限界」を読む   はじめに/1 反ユダヤ主義とその背景/2 東方ユダヤ人と同化ユダヤ人――第一節をめぐって/3 反ユダヤ主義の社会的、経済的、宗教的要素――第二、第三、第四節をめぐって/4 フロイト理論からの照射(一)――第五節をめぐって/5 フロイト理論からの照射(二)――第六節をめぐって/6 ポスト反ユダヤ主義の社会理論?――第七節をめぐって

〈自然史〉の理念再考――アドルノヘーゲル、そしてマルクス   はじめに/1 「劇場の自然史」/2 アドルノの根本思想としての「自然史」/3 「自然史」の理念とヘーゲル/マルクス/おわりに

アドルノの場所――「アドルノ国際会議」に参加して

あとがき (二〇〇四年一一月一四日 篠山にて 細見和之)


≪著者: ≫ 細見和之 (ほそみ・かずゆき) 1962年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。現在(刊行当時)、大阪府立大学総合科学部助教授(を経て、大阪府立大学人間社会学部教授)。専攻はドイツ思想。詩人。著書:『アドルノ〈現代思想の冒険者たち15〉』(講談社、1996年)、『アイデンティティ/他者性〈思考のフロンティア〉』(岩波書店、1999年)、『バイエルの博物誌』(詩集、書肆山田、1995年)、『言葉の岸』(詩集、思潮社、2001年)ほか。訳書:アドルノ『認識論のメタクリティーク』(共訳、法政大学出版局、1995年)、アドルノ『社会学講義』(共訳、作品社、2001年)、ベンヤミン『パサージュ論 II、V』(共訳、岩波書店、1995年)、カツェネルソン『滅ぼされたユダヤの民の歌』(共訳、みすず書房、1999年)ほか。

細見和之「ポップミュージックで社会科」(理想の教室、みすず書房、2005年)







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本「ポップミュージックで社会科 (理想の教室)」細見和之5

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ポップミュージックで社会科 (理想の教室)
ポップミュージックで社会科 (理想の教室)

○著者: 細見和之
○出版: みすず書房 (2005/6, 単行本 158ページ)
○価格: 1,365円
○ISBN: 978-4622083047
おすすめ度: 4.0
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およそ50時間ぶりの再会。なければないでなんとかなるが、精神衛生上?!、あまりよろしくない(個人情報満載の所有物を遺失したことにつき)。予想どおり(ほかに思いあたるところがなかった)自室ちかくの図書館に保護されていた、ぼくの携帯電話クン、お帰り。
結果的に不都合は生じなかった。確保したときにはすでに充電切れの状態だったからだけではないであろう、もともと鳴らない(ほとんど使うことがない)存在感の薄い旧い型式の携帯電話ではあるのだが、履歴を確認するには知らない携帯電話番号の着信が失くした日の夕方に1件あったのみ。すでに2日経って折り返し電話するのもなんだなぁ、気まずいよなぁ、すぐに電話しなかったこと、電話できなかったことを説明すると、手短にってわけにはいかないもんなぁ、話して聞かせたくなっちゃうからなぁ、まぁそんな話は聞きたくもないかぁ、いずれにしても、ホントに必要でタイセツな用事があるなら、なんどか連絡があってしかるべきであろうことから、1回だけの着信でその後がないということは、すでに用をなしたのであろう。間抜けなタイミングでの連絡ほど、お互いに気まずい思いはなかろう。少なくともぼくは気まずいと思うし、気まずい状況を想像してしまう、だから放置を決めこむ。着歴が、電話番号が表示されないのも不便に思うかもしれないけれど、表示されて記録が残ってしまうのもメンドクサイ、などと言ったら怒られるか(だれに?)。着信があったことを知らなければ、電話番号がわからなければ、気にやむ必要はないのに。と言ってみて、かつてナンバディスプレイが普及していなかったころには、あの電話はだれからだったのだろう、と気になってしかたがなかった情景が思い起こされるのだが、、、年齢を重ねて、瑣事にこだわりすぎることの無為に思い至ったのか、それともただただメンドクサイなのか。


≪目次: ≫
はじめに
第1回 翼をもつ歌
――ポップミュージックにおける果肉と種子について
はじめに/私自身の体験から/「ドナドナイディッシュ語版と日本語版/ジョーン・バエズの「ドナドナ」/「ドナドナ」の作者ゼイトリンとセクンダ/CIAによって隠されたメッセージ/果肉と種子
第2回 ラブソングとプロテストソング――ジャニス・イアンにそくして
はじめに/日本と欧米のリアリティの差異――「思い出のグリーングラス」をめぐつて/ジャニス・イアンの奥行/「社会の子供」からのはじまり/ラブソングとプロテストソングの共存
第3回 日本のポップミュージックにおける音楽と社会――友部正人中島みゆきにそくして
はじめに/「ハリケーン」の衝撃/ふたたびジャニス・イアンとディランについて/友部正人について/「あさま山荘事件」/友部正人の「乾杯」/中島みゆきの「時代」/「4.2.3.」における「黒い炎」/「地上の星」と「ドナドナ」
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≪著者: ≫ 細見和之 (ほそみ・かずゆき) 1962年生まれ。大阪府立大学人間社会学部助教授(を経てプロテストソング">大阪府立大学人間社会学部教授)。詩人。専門はドイツ思想。主にアドルノ、ベンヤミンなど20世紀のユダヤ系の思想を読み解く作業をつづけている。「ドナドナ」へのこだわりもその一環である。また従軍慰安婦問題など現代史やマイノリティ問題にもかかわる。著書に『アドルノの場所』、(みすず書房)、『言葉と記憶』(岩波書店)、詩集に『バイエルの博物誌』(書肆山田)、『言葉の岸』(思潮社)ほか。

千葉一幹「『銀河鉄道の夜』しあわせさがし」(理想の教室、みすず書房、2005)
野村喜和夫「ランボー『地獄の季節』 詩人になりたいあなたへ」(理想の教室、みすず書房、2007)
宮澤淳一「マクルーハンの光景 メディア論がみえる」(理想の教室、みすず書房、2008)
名和小太郎「エジソン 理系の想像力」(理想の教室、みすず書房、2006)
小沼純一「バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア」(理想の教室、みすず書房、2006)
ジョルジョ・アミトラーノ「『山の音』こわれゆく家族」(理想の教室、みすず書房、2007)
西 成彦「世界文学のなかの『舞姫』」(理想の教室、みすず書房、2009)
佐々木幹郎「中原中也 悲しみからはじまる」(理想の教室、みすず書房、2005)
小倉孝誠「『感情教育』歴史・パリ・恋愛」(理想の教室、みすず書房、2005))
大村敦志「「民法0・1・2・3条」 〈私〉が生きるルール」(理想の教室、みすず書房、2007)
樋口陽一「「日本国憲法」まっとうに議論するために」(理想の教室、みすず書房、2006)
佐藤良明「ビートルズとは何だったのか」(理想の教室、みすず書房、2006)
荻野アンナ「ラブレーで元気になる」(理想の教室、みすず書房、2005)
岡田温司「『ヴィーナスの誕生』視覚文化への招待」(理想の教室、みすず書房、2006)
川端康雄「『動物農場』ことば・政治・歌」(理想の教室、みすず書房、2005)
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
平野嘉彦「ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス」(理想の教室、みすず書房、2007)
水林章「『カンディード』〈戦争〉を前にした青年」(理想の教室、みすず書房、2005)
巽孝之「『白鯨』アメリカン・スタディーズ」(理想の教室、みすず書房、2005)
石原千秋「『こころ』大人になれなかった先生」(理想の教室、みすず書房、2005)
河合祥一郎「『ロミオとジュリエット』恋におちる演劇術」(理想の教室、みすず書房、2005)
野崎歓「カミュ『よそもの』きみの友だち」(理想の教室、みすず書房、2006)
三原弟平「カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと」(理想の教室、みすず書房、2005)/
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
吉永良正「『パンセ』数学的思考」(理想の教室、みすず書房、2005)
亀山郁夫「『悪霊』神になりたかった男」(理想の教室、みすず書房、2005)







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本「『銀河鉄道の夜』しあわせさがし (理想の教室)」千葉一幹5

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『銀河鉄道の夜』しあわせさがし (理想の教室)
『銀河鉄道の夜』しあわせさがし (理想の教室)

○著者: 千葉一幹
○出版: みすず書房 (2005/7, 単行本 142ページ)
○価格: 1,365円
○ISBN: 978-4622083092
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シアワセ(幸福)ってなんだろう。

へそ曲がりな持ち主に似て、というわけではないのであろうけれども、おいおいどこへ行ってしまったんだぁ。まぁ、好き勝手にするがいいさ、とは、みずからをかえりみたときには、そう言うしかないのであろうけれども、他人になんら言いえる義理はないことをそれなりには承知して。なにかを、こちらの都合で強要してみたところで、表面的な対応を求めて得られて満足するほどには。そのうちには、戻ってくるだろう。いやいや、そういう問題ではない。気がついたときには、じつはすでに夜中23時をすぎたころのことだったのだが、そういわれてみれば昼間から姿を見かけていないなぁ、とはずいぶんとノンキではあるが。部屋中を探しまわって、というほどには広くない空間の中に隠れ場所などあろうはずもなく、連れだしたところを思い返してみてもたった2箇所に限定される。そう、夏の疲れであろう、なんとなく体調がすぐれなかったこともあって、ときどき小雨が降りだす天候だったこともあって、ぼんやりしたままにすごしていたことも、気がつくのが遅れた、なかなか気がつくことがなったことの要因のひとつにあげられよう。午前中にいずれも近くの図書館での読書とスーパーでの買い物をして、昼食を部屋で摂って、またおなじ図書館での読書とおなじスーパーでの買い物と、ただそれだけ、あとは部屋にこもっていた。外は雨、夜、気分まですぐれない。さすがに朝まで放置するのも気がかりだ。小雨が降るなか、意を決して、重い腰をあげて。すでに図書館は閉まっているからどうしようもない。しかも都合が悪いことに月曜日は休館日だ、しかたがない。24時間営業のスーパーの白いあかりが恨めしい、ない。最寄りの、といっても歩くには遠い、交番を訪ねる。おまわりさんもタイヘンだ。届けを出して、本署に問い合わせてもらうも、ない。ないものはない。
まだ戻ってこない、ぼくの携帯電話、トラヴェリング(旅行中)♪


≪目次: ≫
はじめに
テクスト――『銀河鉄道の夜宮沢賢治(1896-1933)
第1回 神なき世界へ

賢治死後? に成立した『銀河鉄道の夜』/ブルカニロ博士の消滅/叙事詩から小説へ/貨幣の問題/宗教批判者ジョバンニ
第2回 友だちって何?
友だちを裏切ること/秘密の発生――個室の誕生/世界の始まりと原光景/親密さと言語――ジャーゴン/言語の抽象性/ふたりでいること
第3回 自己犠牲
自己犠牲者の群れ/よだかから蠍へ/負債としての自己犠牲/取り替え子/贈与と遺贈
おわりに
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≪著者: ≫ 千葉一幹 (ちば・かずみき) 1961年三重県生まれ。拓殖大学商学部教授。比較文化・日本近代文学。『賢治を探せ』(講談社選書メチエ)、『クリニック・クリティック――私批評宣言』(ミネルヴァ書房)ほか。

野村喜和夫「ランボー『地獄の季節』 詩人になりたいあなたへ」(理想の教室、みすず書房、2007)
宮澤淳一「マクルーハンの光景 メディア論がみえる」(理想の教室、みすず書房、2008)
名和小太郎「エジソン 理系の想像力」(理想の教室、みすず書房、2006)
小沼純一「バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア」(理想の教室、みすず書房、2006)
ジョルジョ・アミトラーノ「『山の音』こわれゆく家族」(理想の教室、みすず書房、2007)
西 成彦「世界文学のなかの『舞姫』」(理想の教室、みすず書房、2009)
佐々木幹郎「中原中也 悲しみからはじまる」(理想の教室、みすず書房、2005)
小倉孝誠「『感情教育』歴史・パリ・恋愛」(理想の教室、みすず書房、2005))
大村敦志「「民法0・1・2・3条」 〈私〉が生きるルール」(理想の教室、みすず書房、2007)
樋口陽一「「日本国憲法」まっとうに議論するために」(理想の教室、みすず書房、2006)
佐藤良明「ビートルズとは何だったのか」(理想の教室、みすず書房、2006)
荻野アンナ「ラブレーで元気になる」(理想の教室、みすず書房、2005)
岡田温司「『ヴィーナスの誕生』視覚文化への招待」(理想の教室、みすず書房、2006)
川端康雄「『動物農場』ことば・政治・歌」(理想の教室、みすず書房、2005)
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
平野嘉彦「ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス」(理想の教室、みすず書房、2007)
水林章「『カンディード』〈戦争〉を前にした青年」(理想の教室、みすず書房、2005)
巽孝之「『白鯨』アメリカン・スタディーズ」(理想の教室、みすず書房、2005)
石原千秋「『こころ』大人になれなかった先生」(理想の教室、みすず書房、2005)
河合祥一郎「『ロミオとジュリエット』恋におちる演劇術」(理想の教室、みすず書房、2005)
野崎歓「カミュ『よそもの』きみの友だち」(理想の教室、みすず書房、2006)
三原弟平「カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと」(理想の教室、みすず書房、2005)/
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
吉永良正「『パンセ』数学的思考」(理想の教室、みすず書房、2005)
亀山郁夫「『悪霊』神になりたかった男」(理想の教室、みすず書房、2005)







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本「ランボー『地獄の季節』詩人になりたいあなたへ (理想の教室)」野村喜和夫5

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ランボー『地獄の季節』 詩人になりたいあなたへ (理想の教室)
ランボー『地獄の季節』 詩人になりたいあなたへ (理想の教室)

○著者: 野村喜和夫
○出版: みすず書房 (2007/7, 単行本 139ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4622083269
おすすめ度: 3.5
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ことば


ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー(Jean Nicolas Arthur Rimbaud, 1854-1891)
地獄の季節 (Une Saison en Enfer, 1873)』


≪目次: ≫
テクスト――「錯乱供宗集斥佞力6盻僉廛薀鵐棔
第1回 詩がみえてくる
イントロダクション/『地獄の季節』はどう読まれてきたか/『地獄の季節』の現代性/「美」を膝に乗せること――序文のメタポエティック/描写と教訓の否定/「私探し」を超えて――詩人のステータス/「わが無垢のひろがり」/矛盾は矛盾のままに――詩人の言説
第2回 詩が狂おしい
愛と詩/「狂気の処女」――詩人と作品との関係/かくもポップなランボー/詩的言語/言い表しがたいものを書く/朝の時間/アナロジーとイロニー/「語たちの幻覚」へ
第3回 詩が詩を離れてゆく
自壊のプロセス/渇きと飢え/クライマックスあるいは「永遠」/空無の詩学/「私は架空のオペラになった」/減衰的反復/最後のパフォーマンス/最後の最後まで詩だ
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≪著者: ≫ 野村喜和夫 (のむら・きわお) 1951年生まれ。明治大学大学院研究科博士後期課程単位取得(フランス近代詩専攻)。詩人。詩集に『特性のない陽のもとに』(思潮社、歴程新鋭賞)、『嵐の配分』(水声社、高見順賞)、『ニューインスピレーション』(書肆山田、現代詩花椿賞)、『現代詩文庫 野村喜和夫詩集』(思潮社)、『街の衣のいちまい下の虹は蛇だ』(河出書房新社)、『スペクタクル』(思潮社)、評論集に『ランボー・横断する詩学』(未來社)、『討議・戦後詩』(共著、思潮社)、『現代詩作マニュアル』(思潮社)、訳書にプチフィス『ポール・ヴェルレーヌ』(共著、筑摩書房)などがある。
公式HP「ポエジー POESIE/野村喜和夫」

宮澤淳一「マクルーハンの光景 メディア論がみえる」(理想の教室、みすず書房、2008)
名和小太郎「エジソン 理系の想像力」(理想の教室、みすず書房、2006)
小沼純一「バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア」(理想の教室、みすず書房、2006)
ジョルジョ・アミトラーノ「『山の音』こわれゆく家族」(理想の教室、みすず書房、2007)
西 成彦「世界文学のなかの『舞姫』」(理想の教室、みすず書房、2009)
佐々木幹郎「中原中也 悲しみからはじまる」(理想の教室、みすず書房、2005)
小倉孝誠「『感情教育』歴史・パリ・恋愛」(理想の教室、みすず書房、2005))
大村敦志「「民法0・1・2・3条」 〈私〉が生きるルール」(理想の教室、みすず書房、2007)
樋口陽一「「日本国憲法」まっとうに議論するために」(理想の教室、みすず書房、2006)
佐藤良明「ビートルズとは何だったのか」(理想の教室、みすず書房、2006)
荻野アンナ「ラブレーで元気になる」(理想の教室、みすず書房、2005)
岡田温司「『ヴィーナスの誕生』視覚文化への招待」(理想の教室、みすず書房、2006)
川端康雄「『動物農場』ことば・政治・歌」(理想の教室、みすず書房、2005)
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
平野嘉彦「ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス」(理想の教室、みすず書房、2007)
水林章「『カンディード』〈戦争〉を前にした青年」(理想の教室、みすず書房、2005)
巽孝之「『白鯨』アメリカン・スタディーズ」(理想の教室、みすず書房、2005)
石原千秋「『こころ』大人になれなかった先生」(理想の教室、みすず書房、2005)
河合祥一郎「『ロミオとジュリエット』恋におちる演劇術」(理想の教室、みすず書房、2005)
野崎歓「カミュ『よそもの』きみの友だち」(理想の教室、みすず書房、2006)
三原弟平「カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと」(理想の教室、みすず書房、2005)/
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
吉永良正「『パンセ』数学的思考」(理想の教室、みすず書房、2005)
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本「マクルーハンの光景 メディア論がみえる (理想の教室)」宮澤淳一5

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マクルーハンの光景 メディア論がみえる [理想の教室]
マクルーハンマクルーハンの光景 メディア論がみえる (理想の教室)

○著者: 宮澤淳一
○出版: みすず書房 (2008/2, 単行本 165ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4622083283
おすすめ度: 4.5
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興味や関心がないコトは、とくに積極的に拒絶するまでもなく、むしろ目に留まることもない(視界に入ったとしても注視することをしない)。

ぼくは変わらない。
さまざまな本を読みすすめるには、ぼくの考えの正当性が揺るぎなきものであることを確信する!、ことはまったくなく、むしろ凹む落ち込む、ふさぎこんでひきこもる。元気があるように装うことも演じることも、無意味に感じられて。知らない人、長くない一時的な関係のみであろうと想定される人には、その関係が限られた短い時間であるならば、わざわざ説明することをメンドウに思うことから、ときどきはちょっとガンバってみたりもする。相手にたいして不快感をいだかせる可能性を含んだぼくが善い(快い)と考える行動を貫徹するうえでは、その相手に説明義務を果たす必要があろう、同意を得られるか否かを別としても。説明義務を果たすことができないのであれば、ぼくは自己都合を押し通すことをしてはならない、許されない、ぼく自身が許さない、許したくない。ところが、カンタンなことではない、ほぼ不可能、ちゃんと説明するには、まずはぼくの能力に不足がある。なにより、相手はぼくの言説を聞きたくないだろう。少なくとも、ぼくは他人の話を聞くのが苦手。


マーシャル・マクルーハン(Herbert Marshall McLuhan, 1911-1980)


≪目次: ≫
じはじめに
テキスト――マクルーハン「外心の呵責」(宮澤淳一訳)
第1講 マクルーハン精読
テキストの読み解き方/テクノロジーと拡張/中枢神経系の拡張/題名の意味/ナルキッソスと麻痺/催眠術と歯科医療/同一化とバックミラー/電子テクノロジーの地球規模の拡張/感覚比率/ニュルンベルク裁判/印刷文化の思考様式/アルファベットと直線性/電子メディアと聴覚空間/再部族化と地球村/テレビは視覚ではなく――/錯綜するパラグラフ/再部族化と職業の終焉/情報化社会/判断保留と芸術家
第2講 メッセージとメディア
マクルーハンの半生/博士論文の位置/『機械の花嫁』(1951年)/花嫁はどこから来たのか/新聞・マラルメ・キュビスム/『探求』誌創刊(1953年)/『グーテンベルクの銀河系』(1962年)/『メディア論』(1964年)/ホットとクール/二分法の本質/「メディアはメッセージである」と訳してよいか/「〜は」ではなく「〜こそが」である/「メッセージ」と「内容」は違う/メッセージからマッサージヘ
第3講 ジョン・レノン地球村
「ベッド・イン」キャンペーン/ジョン・レノン対マクルーハン/地球村とは/本当に「理想郷」ではないのか/グレン・グールドの受けとめた「地球村」/マリー・シェーファーの「サウンドスケープ」/ジョン・ケージの傾倒/同時多発性とハプニング/地球村と宇宙船地球号/一人歩きの本質/反環境としてのカナダ/環境が芸術になるとき/反環境を生み出す芸術家/フルクサスと日本の美術界/ナム・ジュン・パイク
読書案内


≪著者: ≫ 宮澤淳一 (みやざわ・じゅんいち) 1963年群馬県生まれ。青山学院大学総合文化政策学部准教授。博士(学術)。専門は音楽学・メディア論・文学文化研究。文学・芸術=メディア=テクノロジーの諸問題、カナダ研究、文献表記法に関心あり。音楽批評も手がける。著書に『グレン・グールド論』(吉田秀和賞、春秋社)、『チャイコフスキー』(東洋書店)。訳書に『グレン・グールド書簡集』『グレン・グールド発言集』(以上、みすず書房)、『マクルーハン』(ちくま学芸文庫)、『戦争』(彩流社)、『リヒテルは語る』(音楽之友社)、『音楽の文章術』(共訳、春秋社)ほか。

名和小太郎「エジソン 理系の想像力」(理想の教室、みすず書房、2006)
小沼純一「バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア」(理想の教室、みすず書房、2006)
ジョルジョ・アミトラーノ「『山の音』こわれゆく家族」(理想の教室、みすず書房、2007)
西 成彦「世界文学のなかの『舞姫』」(理想の教室、みすず書房、2009)
佐々木幹郎「中原中也 悲しみからはじまる」(理想の教室、みすず書房、2005)
小倉孝誠「『感情教育』歴史・パリ・恋愛」(理想の教室、みすず書房、2005))
大村敦志「「民法0・1・2・3条」 〈私〉が生きるルール」(理想の教室、みすず書房、2007)
樋口陽一「「日本国憲法」まっとうに議論するために」(理想の教室、みすず書房、2006)
佐藤良明「ビートルズとは何だったのか」(理想の教室、みすず書房、2006)
荻野アンナ「ラブレーで元気になる」(理想の教室、みすず書房、2005)
岡田温司「『ヴィーナスの誕生』視覚文化への招待」(理想の教室、みすず書房、2006)
川端康雄「『動物農場』ことば・政治・歌」(理想の教室、みすず書房、2005)
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
平野嘉彦「ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス」(理想の教室、みすず書房、2007)
水林章「『カンディード』〈戦争〉を前にした青年」(理想の教室、みすず書房、2005)
巽孝之「『白鯨』アメリカン・スタディーズ」(理想の教室、みすず書房、2005)
石原千秋「『こころ』大人になれなかった先生」(理想の教室、みすず書房、2005)
河合祥一郎「『ロミオとジュリエット』恋におちる演劇術」(理想の教室、みすず書房、2005)
野崎歓「カミュ『よそもの』きみの友だち」(理想の教室、みすず書房、2006)
三原弟平「カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと」(理想の教室、みすず書房、2005)/
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
吉永良正「『パンセ』数学的思考」(理想の教室、みすず書房、2005)
亀山郁夫「『悪霊』神になりたかった男」(理想の教室、みすず書房、2005)







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エジソン理系の想像力 (理想の教室)

エジソン 理系の想像力 (理想の教室)

○著者: 名和小太郎
○出版: みすず書房 (2006/9, 単行本 186ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4622083238
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いまの便利な生活を否定する気もなければ、手放すことなど考えることだってできない。
今年の夏は「汗臭いことを気にしない」ことに決めた。可能な限りエアコンを使わない。しかし、無理は禁物。あくまでもエアコンがあることを、いつでも使用することを前提としたうえでのこと。
買い物にはマイバッグを持参して、レジ袋をもらわないようにこころがけてはいるものの、マイバッグの持参を忘れてしまったり、ボンヤリしていて言いそびれてしまったり、もっとも意図的にゴミ袋として活用したいがために、後ろめたさのようなものを感じながらも平気な顔をしてレジ袋をもらっていたりもしている。
「携帯電話がキライだ!」と言いながら、ときに数時間ものあいだ着信に気づかずカバンの中に放置したままにして周囲に迷惑をかけてみたりしても、携帯電話を手放すことをしないで携行している。会社に電話はあるのだから、携帯電話がなければないでなんとかなるんだろうけれど。そう、20年前はポケベルだったなぁ。会社からの呼び出しに、公衆電話を探しまわって。数字の情報を組み合わせて、秘密の暗号、メッセージを取り決めて♡。最近つくづく思うのが「果たして慌てて対応する必要があるのか?」、そりゃぁ、とっとと用事を片づけてしまいたい気持ちもわからないでもないけれど、だからと言って、あなたの都合でしょ??!、なんであなただけの都合に、周囲が、ぼくが合わせる必要があるのかなぁ?、などと言ったら角が立つから、直接口外することはしないけれど。


トーマス・エジソン(Thomas Alva Edison, 1847-1931)


≪目次: ≫
オリエンテーション
第1回 エジソンとシステム
『メンローパークの回想』/ジュールの法則/白熱灯以前/直列から並列へ/電流の細分化/周期律をたどる/高抵抗のフィラメント/つづくエポノミー/交流ではなく直流/エジソン・システム/システムの戦い/最初の設問/講義のあとの雑談
第2回 エジソンと技術標準
『エジソン氏追想』/技術は普遍的/フォノグラフ/アーキテクチャーの選択/デジタルからアナログへ/市場開発の競争/米国式の生産原理/アーキテクチャーの競争/洞察、あるいは思い込み/二回目の設問/講義のあとの雑談
第3回 エジソンと特許
キネトグラフ用カメラの特許/アイデアの排他性/残像の見せ方/ビジネス・モデルの争い/特許の取り合い/特許のプール/反トラスト法 対 特許法/最後の設問
質疑に答えて
エジソン関連年表
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≪著者: ≫ 名和小太郎 (なわ・こたろう) 1931年生まれ。工学博士。石油資源開発(地震探査法の開発)、旭化成(ロケット・エンジンの開発等)、旭リサーチセンター(技術政策の研究)、新潟大学教授および関西大学教授(法情報学の研究)を経て、現在、情報セキュリティ大学院大学特別研究員。著書に『科学書乱読術』『起業家エジソン』(以上、朝日新聞社)、『学術情報と知的所有権』(東京大学出版会)、『ディジタル著作権』『情報セキュリティ』(以上、みすず書房)、『情報の私有・共有・公有』(NTT出版)ほか多数。

小沼純一「バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア」(理想の教室、みすず書房、2006)
ジョルジョ・アミトラーノ「『山の音』こわれゆく家族」(理想の教室、みすず書房、2007)
西 成彦「世界文学のなかの『舞姫』」(理想の教室、みすず書房、2009)
佐々木幹郎「中原中也 悲しみからはじまる」(理想の教室、みすず書房、2005)
小倉孝誠「『感情教育』歴史・パリ・恋愛」(理想の教室、みすず書房、2005))
大村敦志「「民法0・1・2・3条」 〈私〉が生きるルール」(理想の教室、みすず書房、2007)
樋口陽一「「日本国憲法」まっとうに議論するために」(理想の教室、みすず書房、2006)
佐藤良明「ビートルズとは何だったのか」(理想の教室、みすず書房、2006)
荻野アンナ「ラブレーで元気になる」(理想の教室、みすず書房、2005)
岡田温司「『ヴィーナスの誕生』視覚文化への招待」(理想の教室、みすず書房、2006)
川端康雄「『動物農場』ことば・政治・歌」(理想の教室、みすず書房、2005)
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
平野嘉彦「ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス」(理想の教室、みすず書房、2007)
水林章「『カンディード』〈戦争〉を前にした青年」(理想の教室、みすず書房、2005)
巽孝之「『白鯨』アメリカン・スタディーズ」(理想の教室、みすず書房、2005)
石原千秋「『こころ』大人になれなかった先生」(理想の教室、みすず書房、2005)
河合祥一郎「『ロミオとジュリエット』恋におちる演劇術」(理想の教室、みすず書房、2005)
野崎歓「カミュ『よそもの』きみの友だち」(理想の教室、みすず書房、2006)
三原弟平「カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと」(理想の教室、みすず書房、2005)/
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
吉永良正「『パンセ』数学的思考」(理想の教室、みすず書房、2005)
亀山郁夫「『悪霊』神になりたかった男」(理想の教室、みすず書房、2005)







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本「バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア (理想の教室)」小沼純一5

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バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア (理想の教室)
バッハ『ゴルトベルク変奏曲』世界・音楽・メディア (理想の教室)

○著者: 小沼純一
○出版: みすず書房 (2006/2, 単行本 179ページ)
○価格: 1,365円
○ISBN: 978-4622083160
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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)


≪目次: ≫
なぜ好きなんだろう?
ゴルトベルク変奏曲》は、好き?/弾く楽しみ/知的な「好き」?
第1回 バッハ/身体/楽器
バッハそのひと/土地/宗教/主な動き/作品/鍵盤/バッハの楽器/弾きにくさ/鍵盤上の楽しみ/遊戯
第2回 《ゴルトベルク変奏曲》はどのように生まれたのか
世界の枠組み/バッハの時代/同時代の「作品」/十七世紀のエピステーメー/五線譜/十七世紀の芸術的アプローチ/タイトル/ゴルトベルク、ヨハン・ゴットリープ/クラヴィーア練習曲集/変奏曲1/十四のカノン/数字/数とコスモロジー/変奏曲2/カノン/装飾音/楽譜
第3回 《ゴルトベルク変奏曲》を聴いてみよう
パースペクティヴ/アリアとしてのサラバンド/アリア前半/アリア後半/変奏曲(第1変奏から第11変奏まで)/変奏曲(第16変奏から第30変奏まで)

わかった?

《ゴルトベルク変奏曲》のさらなる変奏
参考文献
あとがき (二〇〇五年十二月 パリ・シャトレ、二〇〇六年一月 東京・西早稲田)


≪著者: ≫ 小沼純一 (こぬま・じゅんいち) 1959年生まれ。早稲田大学文学部教授。専門は音楽文化論。世界にあまねくある音・音楽がおかれている位置、文脈、他の分野――文学や映画、ダンスなど――との相互的なつばがりに関心をもつ。著書『サウンド・エシックス』『バカラック、ルグラン、ジョビン』(平凡社)、『武満徹 音・ことば・イメージ』(PHP)、『ミニマル・ミュージック』『アライヴ・イン・ジャパン』(青土社)、『パリのプーランク』(春秋社)、翻訳にデュラス『廊下で座っているおとこ』(書肆山田)、共同監訳にシオン『映画の音楽』(みすず書房)がある。







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本「『山の音』こわれゆく家族 (理想の教室)」ジョルジュ・アミトラーノ5

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『山の音』こわれゆく家族 (理想の教室)
『山の音』こわれゆく家族 (理想の教室)

○著者: ジョルジョ・アミトラーノ
○出版: みすず書房 (2007/3, 単行本 121ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4622083245
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会社のスタッフたち17〜8名の「カオ」を愛用のデジイチ(Canon EOS40D)で撮ったのは8月15日、早朝の靖国神社を訪れた後のこと。すこし前から人物を撮ってみたかった、明るいレンズ(EF50mm F1.8 供砲如
最初は、仕事をしている(ふうの)横顔をパシャパシャと撮っていたんだけど、やっぱり目線が欲しい。明るいレンズに、明るい笑顔♪。そこは営業会社の営業スタッフたち、すこし撮られ馴れて?!からカメラを向けると満面の笑み、こぼれんばかり。ずいぶんたくさん撮らせてもらって、PCの画面で選択&編集(サイズダウンのみ)、社内共有フォルダにアップ(自己満足)。
ファインダーを通して切り取られた瞬間。素敵な笑顔もあったけど。ファインダーを通してとはいうものの、ファインダーのこちら側でカメラを構える視点はぼく。あくまでもぼくを起点として、ぼくの視点で見た映像、表情、カオ。だから、ぼくにはある意味ではいつもの見慣れた表情、カオ。ほぼ、ぼくがイメージする通りのカオがそこにあった。その出来栄えはカメラとレンズの性能によるところが大きいのだが、ある意味では満足でもあり、また一方ではハッキリと描かれて、えぐりだされてと言ったら大袈裟かもしれないけれど、すべてが、見たいものだけでなく見たくないものまでが、表出する美醜だけではなく、見ているぼくが見られているような、ところがむしろ、カメラを構えてそこに在るぼくを見ていないまなざしに、なんとも言いようのない。


≪目次: ≫
テクスト――「山の音」川端康成山の音』より)
はじめに
第1回 家族という名の他人    信吾の不思議な夜/思いの音楽/ある結婚の風景/孤独の鏡/見えない戦争
第2回 果たせぬ夢の領域    老いの顔を覗き込んで/あるひまわりの短い人生/信吾と菊子の秘密の花園/ヰタ・セクスアリス
第3回 『山の音』の彼方へ    眠りの言語と結婚の沼/誰でも知っている社会から、誰も知らない社会へ/ゆがんだ春のめざめ/見知らぬ乗客/小説の種、あるいは『山の音』におけるメタフィクション/美しい耳、血まみれの耳/人生の部分品/水の音
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≪著者: ≫ ジョルジョ・アミトラーノ Geogio Amitrano 1957年、イタリア、アンコーナ県イエージ市生まれ。ナポリ東洋大学卒業、東洋学博士。翻訳家。映画研究家。現在、ナポリ東洋大学教授として、日本文化久・現代文学の教鞭をとるかたわら、「ラ・レプップリカ」などのイタリア主要新聞、雑誌に文芸評論および映画評論も執筆している。
著書に、The New Japanese Novel(イタリア国立東方学研究所発行)、Il mondo di Banana Yoshimoto(フェルトリネッリ出版)など。日本の近現代小説のイタリア語訳書は多く、中島敦『山月記』『李陵』など、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』など、梶井基次郎『交尾』『櫻の樹の下には』、川端康成『雪国』『弓浦市』など、井上靖『猟銃』『結婚記念日』など、村上春樹『ノルウェイの森』『ダンス・ダンス・ダンス』『スプートニクの恋人』など、よしもとばなな『キッチン』『N.P.』『とかげ』『アムリタ』『デッドエンドの想い出』などを手がけた。近々、村上春樹『海辺のカフカ』、須賀敦子『ユルスナールの靴』、よしもとばなな『王国』刊行予定。監修に、「川端康成イタリア版作品撰集」(モンダドーリ出版)。
エルサ・モランテ翻訳賞(1996年)、第1回アルカンターラ翻訳賞(1998年)、第12回野間文芸翻訳賞(2001年)などの受賞歴がある。


西 成彦「世界文学のなかの『舞姫』」(理想の教室、みすず書房、2009)
佐々木幹郎「中原中也 悲しみからはじまる」(理想の教室、みすず書房、2005)
小倉孝誠「『感情教育』歴史・パリ・恋愛」(理想の教室、みすず書房、2005))
大村敦志「「民法0・1・2・3条」 〈私〉が生きるルール」(理想の教室、みすず書房、2007)
樋口陽一「「日本国憲法」まっとうに議論するために」(理想の教室、みすず書房、2006)
佐藤良明「ビートルズとは何だったのか」(理想の教室、みすず書房、2006)
荻野アンナ「ラブレーで元気になる」(理想の教室、みすず書房、2005)
岡田温司「『ヴィーナスの誕生』視覚文化への招待」(理想の教室、みすず書房、2006)
川端康雄「『動物農場』ことば・政治・歌」(理想の教室、みすず書房、2005)
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
平野嘉彦「ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス」(理想の教室、みすず書房、2007)
水林章「『カンディード』〈戦争〉を前にした青年」(理想の教室、みすず書房、2005)
巽孝之「『白鯨』アメリカン・スタディーズ」(理想の教室、みすず書房、2005)
石原千秋「『こころ』大人になれなかった先生」(理想の教室、みすず書房、2005)
河合祥一郎「『ロミオとジュリエット』恋におちる演劇術」(理想の教室、みすず書房、2005)
野崎歓「カミュ『よそもの』きみの友だち」(理想の教室、みすず書房、2006)
三原弟平「カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと」(理想の教室、みすず書房、2005)/
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
吉永良正「『パンセ』数学的思考」(理想の教室、みすず書房、2005)
亀山郁夫「『悪霊』神になりたかった男」(理想の教室、みすず書房、2005)







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本「世界文学のなかの『舞姫』 (理想の教室)」西 成彦5

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世界文学のなかの『舞姫』(理想の教室)
世界文学のなかの『舞姫』 (理想の教室)

○著者: 西 成彦
○出版: みすず書房 (2009/5, 単行本 144ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4622083290
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だいたいぼくの判断なんてアマアマで、想定外をトウゼンのこととして。
ページ数が多くない(平均160ページ)といった動機から手にしたことが少なくない「理想の教室」シリーズ(みすず書房)。その主目的は読了であり、掲げられるタイトルや内容に興味や関心がないわけではないものの、「はじめてのジャンルであり著者だからなぁ」などと言い訳を連ねてみたりして。ところがドッコイ?!、ジワリジワリと効いてくる♪、侮れない。本シリーズにキッカケを得て連関からひらかれた著書は数多い(と記憶にある)。ガガ〜ン、なんとなんと本作にて完結。はじまりがあれば終わりはいずれや訪れるものであることを承知してなお、凹。

あぁ、『ヰタ・セクスアリス』、性欲、、、

うむむむむ、
「石炭をば早や積み果てつ。・・・」


≪目次: ≫
まえがき
テクスト――森鴎外舞姫
第1回 南米の太田豊太郎
性欲につまずく/性教育の教材として/明治の浦嶋/日本人の海外進出/南米の太田豊太郎?/I博士/豊太郎の奇行/ジャパニーズ・ディアスポラ
第2回 エリスの面影とともに生きる
豊太郎の恋、林太郎の恋/鴎外の晩年/エリーゼ・ヴィーゲルト(Elise Wiegert)/鴎外=林太郎の優柔不断、未練/『舞姫』異聞――湯浅克衛『カンナニ』/もうひとつの『舞姫』異聞――『北へ遷りゆく時』/豊太郎の死
第3回 『舞姫』から120年
『舞姫』の基本構造/「舞姫論争」/『罪と罰』と都市描写/『ボヴァリー夫人』と都市描写/明治廿一年、冬のベルリン/本国を失う恐怖/『舞姫』と『旅をする裸の眼』/自己紹介
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≪著者: ≫ 西 成彦 (にし・まさひこ) 1955年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専攻は比較文学、ポーランド文学。著書『ラフカディオ・ハーンの耳』(岩波書店)、『イディッシュ――移動文学論1』(作品社)、『森のゲリラ 宮沢賢治』(岩波書店/平凡社ライブラリー)、『クレオール事始』(紀伊國屋書店)、『耳の悦楽――ラフカディオ・ハーンと女たち』(紀伊國屋書店)、『エクストラテリトリアル――移動文学論2』(作品社)、『胸さわぎの鴎外』(人文書院)ほか。

佐々木幹郎「中原中也 悲しみからはじまる」(理想の教室、みすず書房、2005)
小倉孝誠「『感情教育』歴史・パリ・恋愛」(理想の教室、みすず書房、2005))
大村敦志「「民法0・1・2・3条」 〈私〉が生きるルール」(理想の教室、みすず書房、2007)
樋口陽一「「日本国憲法」まっとうに議論するために」(理想の教室、みすず書房、2006)
佐藤良明「ビートルズとは何だったのか」(理想の教室、みすず書房、2006)
荻野アンナ「ラブレーで元気になる」(理想の教室、みすず書房、2005)
岡田温司「『ヴィーナスの誕生』視覚文化への招待」(理想の教室、みすず書房、2006)
川端康雄「『動物農場』ことば・政治・歌」(理想の教室、みすず書房、2005)
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
平野嘉彦「ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス」(理想の教室、みすず書房、2007)
水林章「『カンディード』〈戦争〉を前にした青年」(理想の教室、みすず書房、2005)
巽孝之「『白鯨』アメリカン・スタディーズ」(理想の教室、みすず書房、2005)
石原千秋「『こころ』大人になれなかった先生」(理想の教室、みすず書房、2005)
河合祥一郎「『ロミオとジュリエット』恋におちる演劇術」(理想の教室、みすず書房、2005)
野崎歓「カミュ『よそもの』きみの友だち」(理想の教室、みすず書房、2006)
三原弟平「カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと」(理想の教室、みすず書房、2005)/
合田正人「サルトル『むかつき』ニートという冒険」(理想の教室、みすず書房、2006)
吉永良正「『パンセ』数学的思考」(理想の教室、みすず書房、2005)
亀山郁夫「『悪霊』神になりたかった男」(理想の教室、みすず書房、2005)







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本「神谷美恵子の世界」みすず書房編集部 編5

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神谷美恵子の世界
神谷美恵子の世界

○著者: 神谷美恵子 他、みすず書房編集部 編
○出版: みすず書房 (2004/10, 単行本 222ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4622081869
おすすめ度: 4.5
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生きがい?!
生きること、死ぬこと。永遠に生きつづけることはできない。いずれかならず死ぬ。死ぬために生きるわけではない。生きるために生きる。いずれかならず死ぬことを明確に意識しつつ、それでもなお、だからこそ、生きる。生きる。生かされているのか(誰に?、神に?!)。生きているのか(主体として)。生きる意義を感じて、実感して、明確にではなくとも、なんとなくでも構わない、ボンヤリとでもいいじゃないか、生きて、生かされて、いまを生きているのは、なにゆえ、なにをなすべく。ひとそれぞれ、そのひとなりの。比較するものでもなく、優劣を競うものでもなく。


≪目次: ≫
詩「うつわの歌」1936/12/3
アルバム 神谷美恵子    幼年時代 1914-1920/スイス時代 1923-1926/帰国、女子医専入学まで 1926-1940/女子医専入学、結婚まで 1941-1946/人生の本番 1946-1979(結婚、新しい生活へ 家族とともに 研究、執筆の日々 教師として 長島愛生園で 最後の日々)
講演録「フレッシュマンキャンプのために」神谷美恵子 (1968/5/18、津田義塾大学フレッシュマンキャンプにて)
コラム1「身のまわりの彩り」
「生きがいについて」中村桂子、生命誌・JT生命誌研究館館長)
「神谷美恵子管見」鶴見俊輔、哲学)
詩「癩病に」1943夏
「神谷美恵子先生との邂逅」(高橋幸彦、精神医学・茨木病院院長)
「神谷美恵子と看護の心」(川島みどり、看護学・日本赤十字看護大学)
「思い出――学生時代の日記から」(明石み代、臨床医学・明石医院)
詩「尼院を出でて」(昭和18年3月12日着想、昭和19年7月27日完了)
「先生を偲んで」(江尻美穂子、精神健康論)
「思い出」(近藤いね子、英文学)
コラム2「ヴァジニア・ウルフ(Virginia Woolf, 1882-1941)の病跡」
「「存在」を追って――神谷美恵子とヴァージニア・ウルフ」(早川敦子、英文学・津田塾大学)
詩「病床の詩」(順めぐり ひとの心がわかるとき ごきげんうかがい 同志)1975/4/25夜半
「晩年の日々」(神谷永子、次男徹氏夫人)
「精神科医としての神谷美恵子さんについて――「病人の呼び声」から「一人称病跡学」まで」中井久夫、精神医学)
コラム3「美恵子と音楽」
「先生に捧ぐ」(島田ひとし、故人・長島愛生園)
詩、ハリール・ジブラーン、神谷美恵子 訳「おお地球よ」(「思索と瞑想より」抜粋)
「神谷美恵子さんの思い出」(2003年11月14日、津田塾大学にて、加賀乙彦、作家)
神谷美恵子 年譜
編集部より

『本、そして人』(神谷美恵子コレクション5、みすず書房、2005/7)
『遍歴』(神谷美恵子コレクション4、みすず書房、2005/3)
『こころの旅』(神谷美恵子コレクション3、みすず書房、2005/1)
『人間をみつめて』(神谷美恵子コレクション2、みすず書房、2004/11)
『生きがいについて』(神谷美恵子コレクション1、みすず書房、2004/10)
マルクス・アウレーリウス『自省録』(神谷美恵子訳、岩波文庫)







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本「お山の大将 (大人の本棚)」外山滋比古5

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お山の大将 (大人の本棚)
お山の大将 (大人の本棚)

○著者: 外山滋比古
○出版: みすず書房 (2002/9, 単行本 270ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4622048336
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ダメ男♪


≪目次: ≫
根本実当(コンポジット)先生
師の影/留学嫌い/ミロのヴィーナス/男の鷹揚さ/男のくせに
男の神話
強きもの、汝の名は男……されど/男は悪で、女は善である……されど/男は狩人、女は獲物という……されど/諺は男の神話の原点である……されど/見栄坊は女の修飾語なり……されど/小心翼々、これぞ男のことば……されど/気はやさしくて、チカラモチ……されど/“男は化粧せず”は昔の話……されど/家なき子たち
プロムナード
プラス・アルファ/球面思考/秘密/方法としての笑い/お山の大将/虚実皮膜/休日/「気」の研究/悪いニュース/となり事情/馴れと痛み/叔父的/旅の恥/毒、毒を制す/ウソからマコト/「あと」
知の創造
着想(「妙想はどこから生まれるか」 着想の奇襲 寝させる セレンディピリティー)/発酵(論文というもの テーマ 素材・発酵素・時間 新しい酒)/閑談(華麗な月光会 雑談の効用 「手前」封じ コモンセンス)

あとがき (二〇〇二年盛夏 外山滋比古)


≪著者: ≫ 外山滋比古 (とやま・しげひこ) 1923年愛知県に生まれる。1947年東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。1951年雑誌「英語青年」編集長。ついで「英語文学世界」「月刊ことば」を創刊、編集。その間、1956年東京教育大学助教授、1968年お茶の水女子大学教授。1989年お茶の水女子大学名誉教授、同じく昭和女子大学教授。1999年同大学退職。1962年文学博士。『修辞的残像』(1961)、『近代読者論』(1964)により文学における読者論の方法を提唱、『シェイクスピアと近代』(1972)でその実践を示す。さらに、否定的に扱われてきた異本の意義に着目、その積極的機能を考察、『異本論』(1978)から『古典論』(2001)へと展開。これとは別に、日本について『日本語の論理』(1973)、俳句に関して『省略の文学』(1972)、『俳句的』(1998)などを発表。同時に折にふれてエッセイを書いた。

モーティマー・J・アドラー、チャールズ・ヴァン・ドーレン『本を読む本  HOW TO READ A BOOK, 1940』(外山滋比古訳、槇未知子訳、講談社学術文庫、1997)







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本「チェーホフ 短篇と手紙 (大人の本棚)」アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ、神西清・池田健太郎・原卓也 訳、山田稔 編5

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チェーホフ 短篇と手紙 (大人の本棚)
チェーホフ 短篇と手紙 (大人の本棚)

○著者:アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ神西清池田健太郎原卓也 訳、山田稔
○出版: みすず書房 (2002/1, 単行本 277ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4622048237
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このままひとりでずっと暮らしていくのかな(それも悪くない)。ひとりではなく、他人と一緒に暮らすことの、メリット・デメリット。いいことばかりとは限られない、いいこともよくないこともそれぞれあって。無理をしすぎる必要はない(すこしの我慢は必要かもしれない)。無理があっては関係の継続に困難が生じよう。まぁ他人同士が一致することも考えづらいのではあるが。


≪目次: ≫
チェーホフの距離 山田稔

短篇
かき/たわむれ/ヴェーロチカ/美女/浮気な女/ロスチャイルドのバイオリン/大学生/中二階のある家(ある画家の話)/ケースに入った男/すぐり

手紙


≪著者: ≫ アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ (Антон Павлович Чехов, Anton Pavlovich Chekhov, 1860-1904) 劇作家、短篇作家。南ロシアのタガンローグ生まれ。モスクワ大学で医学を学び、在学中から執筆。「かもめ」(1896)、「ワーニャ伯父さん」(1900)、「三人姉妹」(1901)、「桜の園」(1904)などの戯曲は以降も世界中で上演される。結核にかかってからはクリミア半島のヤルタなどに住む。1901年、女優オリガ・クニッペルと結婚。1904年7月、44歳で没す。

[訳者] 神西清 (じんさい・きよし) 1903-1957 ロシア文学、作家。作品に「死児変相」「ハビアン説法」ほか。訳書に『チェーホフの手帖』ほか。
[訳者] 池田健太郎 (いけだ・けんたろう) 1929-1979 ロシア文学。著書『チェーホフの仕事部屋』『ロシア文学史』ほか。
[訳者] 原卓也 (はら・たくや) 1930-2004 ロシア文学。元東京外語大学長。著書『チェーホフ研究』『ドストエフスキー』ほか。

[編者] 山田稔 (やまだ・みのる) 1930年生まれ。作家。著書『コーマルタン界隈』『ああ、そうかね』『北園町九十三番地 天野忠さんのこと』ほか。訳書 グルニエ『チェーホフの感じ』『フラゴナールの婚約者』ほか。







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本「本、そして人 (神谷美恵子コレクション)」神谷美恵子5

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本、そして人 (神谷美恵子コレクション)
本、そして人 (神谷美恵子コレクション)

○著者: 神谷美恵子
○出版: みすず書房 (2005/7, 単行本 349ページ)
○価格: 2,100円
○ISBN: 978-4622081852
おすすめ度: 5.0
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「私のどこが好き?」とたびたび問われて、満足な回答をなすことができず。しまいには、いろいろあって(などと誤魔化すのは好くないことを承知してなお)、「わからない。もしかしたら、好きでもないし、愛していないのかもしれない。」などと面と向かってハッキリと、怒気を湛えていたとはいえ、斬りつけるようなことばをぶつけてしまっては。言っちゃいけないことばはない(とぼくは思っている)。口外されたことばは、意識無意識を問わず、むしろ無意識であったり感情が激したしたときであればあるほどに、放出されるべくして。
ただし、ことばを真正面から真正直にそのまま受け取ることは、まずは真正面から真正直に受け取るべきであり、けっして穿った見方をすべきではないことを念頭において、しかし、たったひとつの解釈だけにこだわることなく、多方面から多角的な解釈による検証を試みたい。とくに、ことばが発せられた状況や背景は、検証を試みるうえでの貴重な要素となろう。なにゆえに、そのようなことばが発せられるにいたったのか。ことばを発した本人以外には知り得ない、もしかしたら本人だって知り得ていないかもしれない、本質的ななにか。ことばがもつ、他人とのコミュニケーションツールとしての側面と、そして、内的思考のツールとしての側面にも。
当時(今でも大して変わっていないのだが)、ぼくは考えること、ことばでみずからの考えや気持ちを表現することを、ひどく苦手としていた。ひとつには、幼少のころから両親に過保護気味に育てられて、さらにはみずからの本質的な部分とあいまって、みずから考えて判断することより、盲目的に従属?!することを求められて、それをよしとした(ぼくの意志による判断であり選択として、易きに流れた)。短気な性格もあって、イジケテひねくれて、みずからの殻に閉じこもる傾向がつよく、せめて閉じこもった先で思考すればよかったのであろうが、そうすることもなく、考えることを放棄することをつづけてきた(それでもある時期までは大して困ることなく、なんとかやりすごしてこれた?!、小さくない歪みをかかえながら解放されることもなく)。対外的な表面的には、相手の意見を理解して受け容れて従っているように装い演じながら。そう、ことばにしてみると、そんな相反することが、同時にひとりの人物において、しかも年若く経験も知識もまったく未熟な、したがって判断能力云々以前のレヴェルにしかないようなぼくちゃんの、支離滅裂な行動に、持続可能性を見出すことはできない。まぁ、年若いということは、経験も知識もなにもないがゆえに、正当な判断をくだすことができないからこそ、無自覚にさまざまな挑戦が可能なのであり、むしろそこでの無謀とも思えるような挑戦が、ときに思わぬ成功や活路を見出す奇跡のような出来事を生みだすのでもあり、また、かりに当然のように失敗や挫折を味わったとしても、その経験が後の失敗しない方法(成功は求められるものであろうか?!)を案出するうえでの糧ともなるのであろう。


≪目次: ≫

「存在の重み」――わが思索 わが風土
生きがいの基礎
ヒルティの恩
『ポリテイア(国家)』今昔
ミッシェル・フーコーとの出会い
V・ウルフの夫君を訪ねて

癩園内の一精薄児
島の診療記録から
蔦の話
心に残る人びと
桜井方策編『救癩の父 光田健輔の思い出』序文
老人と、人生を生きる意味
近藤宏一『ハーモニカの歌』序にかえて
原田禹雄『麻痺した顔――らいの検診カルテから――』序文

父(前田多門)の人間像
愛に生きた人
新渡戸稲造先生と女子教育
美しい老いと死

マルクス・アウレーリウス『自省録』解説
ジルボーグ『医学的心理学史』訳者あとがき
シモーヌ・ヴェーユの軌跡
新渡戸稲造の人格形成
ヴァジニア・ウルフの病誌素描

加賀乙彦『フランドルの冬』書評
ミシェル・フーコー 中村雄二郎訳『知の考古学』書評
ミシェル・フーコー 田村俶訳『狂気の歴史』書評
ミシェル・フーコー 田村俶訳『監獄の誕生――監視と処罰――』書評
なだいなだ『わが輩は犬のごときものである』書評
読書日録
読書と思索――書簡より――

神谷美恵子の本棚

解説「神谷美恵子さんの「人と読書」をめぐって」 中井久夫


*本書は、「神谷美恵子著作集」5・6巻を中心に、著者の本や人をめぐるエッセイ等を編集したものです。初出は各文章の末尾に記しました。また巻末には解説に加え、「神谷美恵子の本棚」(編集部)を付しました。


≪著者: ≫ 神谷美恵子 (かみや・みえこ 1914-1979) 1914年岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒、コロンビア大学に留学。1944年東京女子医専卒、同年東京大学医学部精神科入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957年-72年長島愛生園勤務。1960年-64年神戸女学院大学教授。1963年-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没。

『遍歴』(神谷美恵子コレクション、みすず書房、2005/3)
『こころの旅』(神谷美恵子コレクション、みすず書房、2005/1)
『人間をみつめて』(神谷美恵子コレクション、みすず書房、2004/11)
『生きがいについて』(神谷美恵子コレクション、みすず書房、2004/10)
マルクス・アウレーリウス『自省録』(神谷美恵子訳、岩波文庫)







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本「病むことについて (大人の本棚)」ヴァージニア・ウルフ、川本静子 編訳5

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病むことについて (大人の本棚)
病むことについて (大人の本棚)

○著者: ヴァージニア・ウルフ川本静子 編訳
○出版: みすず書房 (2002/12, 単行本 250ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4622048350
おすすめ度: 4.5
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中学一年の娘からぼくの携帯電話に「後で電話していい?」と着信メールがあったのは昼の12:20のこと。うれしさのあまりニマニマしながら「おっけー、待ってるよ」と即返信した仕事中。それ以降、普段は充電器につなぎっ放しだったり、机のひきだしに入れっ放しだったり、カバンに入れっ放しの携帯電話を、いつ来るかとポケットに入れて肌身離さず。親バカというより、子離れできない依存症傾向。すでに別居して2年半が経過しようとしているのに。
そう、終業式を終えて明日から夏休み、給食は前日まで、半ドン。7月5日以来の娘からの連絡を、ぼくがず〜っと心待ちしていたのは、夏休みの父娘旅行の予定を決めたかったから(一緒に行ってくれなくなる日はそう遠くないであろう)。8月に吹奏楽部(スイブ)の大会があるとかで、夏休み中もほぼ毎日のように練習があって、1年生は大会に参加しないものの、だからといって練習を休むわけにもいかず。「じゃぁ、大会が終わってから旅行(ダイビング)しよう」ということになって「大会の日程を確認して連絡ちょうだいね」ということになっていたのだ。チョ〜気が短いぼくは、休日明けの月曜日に連絡がないことにイライラし、毎日毎日気になって仕方がないままに12日。ぼくから「どう?」って連絡すればいいような、なんだか急かしているみたいで、ひとりで勝手に盛り上がって舞い上がっちゃっているみたいでオカシイかも?!、とか、むこう(娘)から連絡を寄越すまではこちらからは連絡しない!などと意固地になってみたり、分裂?!気味なのはいつものこと。いつものことながら、ケッコウ本気であ〜でもないこ〜でもない、とのさまざまに考えを展開してまくっている自分がヘン、どう考えても好きになれない(自分でイヤなのだから、自分でイヤだと思っちゃっているぼくのことを他人はもっとイヤだと思うであろうことは想像に難くなく、ぼくなんかと一緒に居たくないとは思うのは当然のことだろうとも思わないでもない)。そんなぼくのへんてこりんな気持ちなど察するはずもなく、ノンビリした調子で「やっとスイブのスケジュールがわかったよ〜」などと言われてしまうと、ヘナヘナ腰砕け。ますますみずからのオカシさヘンさに、気が狂わんばかりに落ち込む。平静を装うのにひと苦労で、ときに平静を装うことができずに怒りのエネルギーへと転化してしまう状況を不本意ながらも納得できちゃうのは、ぼくだけなんだろうなぁ。


≪目次: ≫
伝記という芸術
わが父レズリー・スティーヴン
いかに読書すべきか?
書評について
『源氏物語』を読んで
病むことについて
なぜですか?
女性にとっての職業
E・M・フォースターの小説
『オローラ・リー』
エレン・テリー
斜塔
空襲下で平和に思いを寄せる
蛾の死

遺贈品
雑種犬ジプシー

訳者解説 (二〇〇三年十一月三日 川本 静子)


≪著者: ≫ ヴァージニア・ウルフ (Virginia Woolf) 1882年、著名な文芸批評家レズリー・スティーヴンを父親として、ロンドンに生まれる。父親の教育と知的な環境(ブルームズベリ・グループ)の中で、早くから文芸への情熱をはぐくむ。1915年、最初の長編小説『船出』を出版し、ついで『夜と昼』『ジェイコブの部屋』を発表する。さらに、彼女の小説世界を十全に開花させた傑作『ダロウェイ夫人』『燈台へ』『波』が生まれる。ここで彼女は、プルースト、ジョイスらによって示された「意識の流れ」を、独自の立場から追求している。『幕間』をのこして、1941年神経衰弱のため自殺。また、重要なものとして他に、『自分だけの部屋』『女性にとっての職業』『三ギニー』などの数多くのエッセイ、内面の記録である「日記」がある。

[編訳者] 川本静子 (かわもと・しずこ) 1956年津田塾大学英文科卒業。1958年東京大学大学院修士課程修了。1962-63年ハーヴァード大学大学院留学。現在津田塾大学教授。著書『イギリス教養小説の系譜』(研究社、1973)、『G.エリオット』(冬樹社、1980)、『ジェイン・オースティンと娘たち』(研究社、1983)、『ヒロインの時代』『遥かなる道のり――イギリスの女たち1830〜19l0』(共編著、国書刊行会、1989)、『ガヴァネス』(中公新書、1994)、『〈新しい女たち〉の世紀末』(みすず書房、1999)。訳書 V.ウルフ『波』(みすず書房、1976、1999)、『自分だけの部屋』(みすず書房、1988)、『壁のしみ――短篇集』(みすず書房、1999)、『オーランドー――ある伝記』(みすず書房、2000)、トマス・ハーディ『日陰者ジュード』(国書刊行会、1988)、E.ショウォールター『女性自身の文学』(共訳、1993)、E.M.フォースター『ロンゲスト・ジャー二ー』(1994)、『民主主義に万歳二唱』(共訳、1994)、『アビンジャー・ハーヴェスト』(共訳、1995)、『ある家族の伝記』(共訳、1998、以上みすず書房)。

E・M・フォースター『フォースター 老年について』(小野寺健編、小野寺健・川本静子・小池滋・中井久夫・北條文緒共訳、大人の本棚、みすず書房、2002)








本「ヴェイユの言葉 (大人の本棚)」シモーヌ・ヴェイユ、冨原眞弓 編訳5

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ヴェイユの言葉 (大人の本棚)
ヴェイユの言葉 (大人の本棚)

○著者: シモーヌ・ヴェイユ、冨原眞弓 編訳
○出版: みすず書房 (2003/11, 単行本 293ページ)
○価格: 2,730円
○ISBN: 978-4622080435
おすすめ度: 5.0
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工場での単純労働、などと口外してしまうことに、とまどいを感じないわけでもないのだが。中山元の著書(どの著書であったか記憶が定かではないのだが)に、「ぼく(中山元)が工場での仕事・・・」との言説があった記憶がある。中山元については詳細を知りえない(謎の部分が少なくない)のだが、好んで読み進めているうちのひとり。
そう、なんでだろうか。ぼくの記憶に、子どものころからのなんどもなんども。父親にでも諭されたのであろうか(そのような記憶はないのだが)。工場で、単純作業に、長時間労働に従事するイメージ。ぼくは、工場のベルトコンベアのラインのパーツのひとつ。とくべつな、特殊な技能を要求されない。ぼくじゃなくても対応可能。
ワルイことはなにもない。意義のない仕事だという気もない。どんな仕事にも貴賎はないと思う、優劣を比較すべきものでもないと思う。


≪目次: ≫
凡例
略号一覧
編訳者 序
自己と他者
神と必然
悪・不幸・十字架
力と社会
正義と芸術


あとがき (二〇〇三年一一月 冨原 眞弓)


≪著者: ≫ シモーヌ・ヴェーユ (Simone Weil, 1909-1943) パリ在住のユダヤ系中流家庭に生まれる。アンリ四世校でアランに師事し、パリ高等師範学校を卒業後、哲学教師として各地のリセで教鞭をとる。1934〜35年、未熟練女工として働き、1936年、スペイン内線に義勇軍兵士として参加。1940年、ナチスによるパリ占拠後マルセイユに移住、42年5月に両親とともにニューヨークに亡命。11月、単身ロンドンに赴き、自由フランス軍の対独レジスタンス運動に加わる。43年、ロンドン郊外のサナトリウムで死亡。

[編訳者] 冨原眞弓 〈とみはら・まゆみ〉 1954年に生まれる。上智大学外国語学部卒業後、フランス政府留学生としてパリ・ソルボンヌ大学に留学、哲学博士号取得。聖心女子大学哲学科教授。著書に、『ヴェーユ』(清水書院、1992)、『シモーヌ・ヴェイユ 力の寓話』(青土社、2000)、『シモーヌ・ヴェイユ』(岩波書店、2002)、『ムーミンを読む』(講談社、2003年近刊)、Resa Med Tove(Schildts、2002、共著)ほか。訳書に、トーベ・ヤンソン『彫刻家の娘』(講談社、1991)、シモーヌ・ヴェイユ『カイエ3』『カイエ4』『ギリシアの泉』(以上、みすず書房、1992、1995、1998)、『トーベ・ヤンソン・コレクション』(全8+1巻、筑摩書房、1995-1998)ほか。








本「アラン 芸術について  Alain: “Humanités”, Presses Universitaires de France, 1960. (大人の本棚)」アラン、山崎庸一郎 編訳5

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アラン 芸術について (大人の本棚)
アラン 芸術について  Alain: “Humanités”, Presses Universitaires de France, 1960. (大人の本棚)

○著者: アラン山崎庸一郎 編訳
○出版: みすず書房 (2004/12, 単行本 233ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4622080534
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汗をかこう!
夏は暑い。

そう、ひさしぶりに観にいこうかなぁ、と思っている絵画の企画展があって、じつはすでに前売券を1枚購入済み。いつ行こうか、ひとりで行くか、だれか誘うか(むふふふふ)。オスとしての本能、ハンター気分??!(老ライオンは狩りに失敗して若いオスに群れを奪われ、ひとりサバンナをさすらう、濃厚な死の気配をかんじながら)。
ちなみに、キッカケは、サマセット・モーム『月と六ペンス』(土屋政雄訳、光文社古典新訳文庫、2008)。主要な絵画作品が掲載されている解説著書を2冊ほど、すでに目を通した。正直なところ、批判を目的としての側面がつよいかも。そんなこともあって、足を運んで実物の絵画作品を目にする前に、いまの時点での考えを書き記そうとは思っていた。よく知らないからこそ、観てないからこそ、無責任にも言えちゃうことってあると思う。実物を観ちゃったら、深く知っちゃったら、とてもとてもなにも言えない、みたいな印象はあろうかと。現物(実物)は、ホンモノは、やっぱり圧倒する、ことばを失わせるなにか強烈な「なにか」がある。だから、観る前に、知る前に。そして、観た後にも、ありのままに。間違いや失敗を恐れず、ことば?!の習練のひとつとして。


≪目次: ≫
ラブレー
サン=シモン
野心のロマネスク――あるいはスタンダール流の恋愛について
バルザックの文体
詩人の立場――ヴィクトル・ユゴーを讚える
ラペルーズでの午餐
詩を讃える
アングル――あるいはデッサンと色彩の対立
ヨハン=セバスチャン・バッハの言語
セザール・フランク

訳註
訳者あとがき (二〇〇四年八月 山崎庸一郎)
初出一覧


≪著者: ≫ アラン (Alain, 1868-1951) 本名 Emile Auguste Chartier。1868年ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J・ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後、ルーアン、アンリ4世校などのリセで65歳まで教育に携る。1951年歿。ルーアン時代に「ラ・デペーシュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが、彼のプロポ(語録)形式の初めである。アランの人と著書については、アンドレ・モーロワの『アラン』(みすず書房)に詳しい。小社からは本書のほか、『定義集』(森有正訳、1988)、『デカルト』(新装版 桑原武夫・野田又夫共訳、1999)、『プロポ』1・2(山崎庸一郎訳、2000・2003)が出ている。

[編訳者] 山崎庸一郎 (やまさき・よういちろう) 1929年生。1953年東京大学文学部仏文科卒業。2000年3月まで学習院大学文学部教授(学習院大学名誉教授)。著書『テイヤール・ド・シャルダン』(講談社)、『「星の王子さま」のひと』(新潮文庫)、『星の王子さまの秘密』(彌生書房)、『愛のファンタスム――アラン・フルニエ試論』(踏青社)、『星の王子さまのはるかな旅』(求龍堂)ほか。訳書 ジョルジュ・ベルナノス『悪魔の陽のもとに』(春秋社)、『サン = テグジュペリ・コレクション』(全7冊、みすず書房)、サン=テグジュペリ『城砦1・2・3』(みすず書房)、ポール・クローデル『眼は聴く』(みすず書房)、シモーヌ・ヴェーユ『カイエ 1』(共訳、みすず書房)ほか。

アラン『アラン 幸福論』(神谷幹夫訳、ワイド版岩波文庫、2002)
アラン『芸術の体系』(長谷川宏訳、光文社古典新訳文庫、2008)







本「素白先生の散歩 (大人の本棚)」岩本素白、池内紀 編5

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本「素白先生の散歩」池内紀編
素白先生の散歩 (大人の本棚)

○著者: 岩本素白、池内紀
○出版: みすず書房 (2001/12, 単行本 237ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN-13: 978-4622048213発売日:2001-12
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AOYAMA
お墓に行ったのは、それを目的としてのことではなかったから、線香も花も、ゴミ袋もバケツも軍手もホウキも持ちあわせがなく、会社近くの図書館にクロスバイクでむかう途中に、ふと思いたってすこし寄り道してのこと。前日からチェックしていた天気予報に雨マークはなく、といって太陽マークもなく、風はつよくないみたいで、気温も高くないみたいで、、、その気になれば(それなりの気合いを要する!?)峠越えトレーニングに行きたかったのだが。前夜、寝る前には気乗りしていない。朝早くに目が覚めたら(休日は遅い時間の出発だと混雑する)、朝起きてその気だったら、行くかもしれない、とはヘナチョコ(いつものこと)。案の定、朝起きても気乗りしない。しかし、雨は降っていない。暑すぎない。風はつよくないみたいだ。あついコーヒーを淹れて、いつもの定番(毎朝同じ自作の)ハムチーズサンドを食べながら、Web天気予報をチェックして、空を見あげて、きょういちにち雨が降らないことを確信して、出掛けないのはモッタイナイ(貧乏症)。峠を攻めて、山にのぼる気力はなくても、クロスバイクを駆ることは気持ち好い。休日の午前の都心はクルマが少なくて走りやすい。Let's Go!、8:40。
甲州街道を快調にのぼって、井の頭通りから代々木公園を抜けて表参道を通過。やっぱり気持ち好いなぁ。そういえば、なにでだったか記憶が定かではないのだが、「お盆」がどうのと耳にしたのか目にしたのか。なんとなくインプットされて、そのときに「お墓参り」がボンヤリとイメージされたような。国立新美術館が近くなって、迷いながらも?!、とりあえず寄っていこうと思ったのは、なぜだったのか。前回訪れたのはいつだったか、ずいぶん以前のことであることには相違ない、すくなくとも今年ははじめて。
周囲のお墓の立派な樹木の枝葉に上空を覆われているから、落ち葉だらけであることはいつものこと。砂利?!を敷いてあっても、雑草の生命力はたくましい。どうしたものかと考えてみたものの、とりあえずめだった雑草だけを除去しようと体を動かす。汗が滴り落ちる。考えてみたら、クロスバイクでひたすら走ってきて、そのまま休むこともなく雑草と格闘をはじめていた。はす向かい3区画ぐらいはなれたところでは、ぼくの親より年長と思しき(70歳前後?!)女性が黙々とお墓のお掃除をしている。暑い。気がついたら、おばさまが、手ぶらで掃除をしているぼくを見かねて、ホウキを貸してくださった「しばらくは使わないから、よかったらどうぞ!」、とってもありがたい。一気に本気モードに突入してしまった。なんだかんだと(時間をチェックしなかったのだが)、30分くらいは格闘したのであろうか、枯れ葉も雑草もほぼ除去した(↓清掃後)。
ホウキを貸してくださったおばさまと二言三言ことばを交わした。ぼくのクロスバイクを見て「お近くにお住まい?」と。なんでそう答えたのであろうか「調布です」と。すこし間があったのは、地名がわからなかったからではなく、彼女が調布に隣接する府中に在住だったから。たしかに面食らうかも。京王線で新宿に出て、品川車庫行きのバスに乗って来るのだとか。多摩霊園にもお墓があって、そちらは近くだからいつも行くのだが、こちらにはなかなか来れないのだとか。そう、「息子たちはみな、なかなか掃除にきてくれない」とこぼされて、おもわず「ぼくもおなじですよ。久しぶりに来ましたから。」と苦笑いしながら答えずにはいられなかった。


≪目次: ≫
「山居俗情」より
牛堀と長瀞/街の灯/目黒の里/田舎のうち/銀杏の寺/寺町/一本松/遊行三昧/柴又と流山/騎西と菖蒲/つくだ島/墓/深夜の水/時雨/吹き井/荒れた寺と寂しい人々/物の音
「素白集」より
高台寺二趣/花の寺/浴泉/湯島/最初の怪異/ぼて茶碗/鰯/菓子の譜/布佐/おいそれ者/がんぽんち/守部と辨玉
「素白集以降」より
筑波/向島/素湯のような話/独り行く/白子の宿/狂多くして/小御門/東海道品川宿(1)/東海道品川宿(2)
「遺珠」より
古祠/孤杖飄然/街頭山水/靴の音
解説 池内紀

※本書は『岩本素白全集』全三巻(昭和49−50年、春秋社)を底本といたしました。


≪著者: ≫ 岩本素白 (いわもと・そはく) 本名 岩本堅一(いわもと けんいち)、明治16年(1883)年東京麻布に生まれる。早稲田大学文学部教授。退職後請われて麻布高校・跡見学園短期大学の教壇に立つ。国文学者、随筆家。著書『日本文学の写実精神』(中央公論社)、『山居俗情』(砂子屋書房)、『素白集』(東京出版)、『素白全集』(全3巻)、『素白随筆』(春秋社)。

[編者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県生まれ。ドイツ文学者。主な著訳書、『ウィーンの世紀末』(白水社)、『海山のあいだ』(角川文庫)、『ぼくのドイツ文学講義』(岩波新書)、『見知らぬオトカム』『遊園地の木馬』(みすず書房)、『カフカ寓話集』(岩波文庫)、ゲーテ『ファウスト』(集英社)、カフカ『失踪者』(白水社)ほか。

ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ『ファウスト 第二部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004)
ヨーゼフ・ロート『聖なる酔っぱらい伝説』(池内紀訳、白水uブックス、1995)
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ『ファウスト 第一部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004)
池内紀『カフカの生涯』(新書館、2007)
ヨーハン・G・A・ガレッティ『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』(池内紀編訳、白水uブックス、2005)
池内紀『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』(知恵の森文庫、光文社、2008)
カフカ『ノート〈2〉 掟の問題』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『ノート〈1〉 万里の長城』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『流刑地にて』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『失踪者』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『変身』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『断食芸人』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
池内紀『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫、2005)
池内紀『となりのカフカ』(光文社新書、2004)







本「遍歴 (神谷美恵子コレクション)」神谷美恵子5

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遍歴 (神谷美恵子コレクション)
遍歴 (神谷美恵子コレクション)

○著者: 神谷美恵子
○出版: みすず書房 (2005/3, 単行本 365ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4622081845
おすすめ度: 5.0
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結婚ってなんだろう。
そう言えば、すこし前に、中学1年生の娘がまだ小学生だったときに、なにかの機会にふとぼくとの会話のなかでもらしたことば、「わたしはケッコンするのかなぁ、ケッコンできるのかなぁ?」。深い意味や考えがあってのことなのか、単なる思いつきなのか、真意はわからないが、不仲の両親の姿に思うところがあったのであろうことは想像に難くない。


≪目次: ≫
1 スイスものがたり
序章/スイスへ行く前のこと/スイスへ/ジュネーヴの家/新渡戸稲造先生/寺子屋学校/ルソーのこと/スイスの山で/国際学校/デュプイ先生/成績表について/母のこと/終章
2 帰国
言葉の問題/「考えること」事始め/らいとの出会い/療養の日々/一冊の本/再び治って
3 ペンドル・ヒル学寮の話
ペンドル・ヒルへ行くまで/ペンドル・ヒル学寮/アナ・プリントンとその夫君/マサとの出会い/踏切番のおじいさん/四つの眼/ヴィルヘルム・ゾルマンとナチ/ゾルマン氏との別れ/キャロライン・グレイヴスン/神秘体験をめぐって/キャロラインとの別れと再開/ガールズ・クラブの人びと/ドラ・ウィルスン/日本人の二人ぐらし/ペンドル・ヒルの春/医学志向への復帰/パリ行き/ペンドル・ヒル以後
4 現実の荒波の中で
東大入局と終戦と文部省経験と/愛生園見学の記/文部省日記/新しい生活/関西へ/愛真聖書学園/子どもの病気/フランス語塾経営/名無しの会/カナディアン・アカデミー/女子大とらい園にて

「あとがき」にかえて 神谷宣郎

妹への手紙

解説「激しく求めるひと」 森まゆみ


*本書は一九八〇年、小社より刊行した『神谷美恵子著作集9 遍歴』にあらたに「妹への手紙」「解説」を付したものです。


≪著者: ≫ 神谷美恵子 (かみや・みえこ 1914-1979) 1914年岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒、コロンビア大学に留学。1944年東京女子医専卒、同年東京大学医学部精神科入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957年-72年長島愛生園勤務。1960年-64年神戸女学院大学教授。1963年-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没。

『こころの旅』(神谷美恵子コレクション、みすず書房、2005/1)
『人間をみつめて』(神谷美恵子コレクション、みすず書房、2004/11)
『生きがいについて』(神谷美恵子コレクション、みすず書房、2004/10)
マルクス・アウレーリウス『自省録』(岩波文庫、神谷美恵子 訳)







本「フォースター 老年について  E.M.Forster: DE SENECTUTE and THE PRINCE'S TALE (大人の本棚)」E.M.フォースター、小野寺健 編、小野寺健・川本静子・小池滋・中井久夫・北條文緒 共訳5

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フォースター老年について (大人の本棚)
フォースター 老年について  E.M.Forster: DE SENECTUTE and THE PRINCE'S TALE (大人の本棚)

○著者: E.M.フォースター小野寺健 編、小野寺健川本静子小池滋中井久夫北條文緒 共訳
○出版: みすず書房 (2002/5, 単行本 222ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4622048282
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「寛容」(WikipediaYahoo! 辞書
いい加減でテキトウ、とは違う(異なる)んだろうなぁ。
世の中をうまく?!生きていくには、ある程度のいい加減でテキトウであることが要求されようか。いい加減でテキトウな部分がなければ、生真面目で遊びや余裕がまったくない状態だと、社会生活(共同生活)を営む他者とのあいだに衝突が避けられない。他者と衝突すること自体は、理解を深めたり切磋琢磨したり、本質的にコミュニケーションを円滑に機能させるうえでは必要不可欠な側面もあろうことから、ゼッタイに忌避されるというものではないけれども、前提条件として他者への理解であり、歩み寄りや譲歩の姿勢が求められよう。生真面目に頑固に、みずからの主張を曲げることも折れることもない場合には、相手も主張を曲げることも折れることもないであろうことが容易に想像できる。(経験済み。)
「寛容」を意識しつつ、生真面目な頑固さを失いたくないかも。むしろ前提としての生真面目さや頑固さがあったうえでの「寛容」であリたいかなぁ。ときには、あえて「寛容」でなくてもいいかもしれない。「寛容」はいちばんに優先されるものではない気がする。最後の最後の秘密兵器として!!?


≪目次: ≫
老年について (『ロンドン・マガジン』1957年11月号初出)[小野寺健訳]
私の信条 (『ネイション』1938年7月16日号初出)[小野寺健訳]
イギリス国民性覚え書き (『アトランティック・マンスリー』1926年1月号初出)[小野寺健訳]
ヴォルテールフリードリッヒ大王 (1941年1月17日、英国放送協会海外向け放送講演。『リスナー』同月23日号初出)[小池滋訳]
私の森――財産が性格におよぼす影響 (『ニュー・リーダー』1926年10月15日号初出)[小野寺健訳]
私の書斎で (『ロンドン・コーリング』1949年5月26日号に「言葉を愛する者の書棚」と題して初出。元は海外放送での講話)
ヴァージニア・ウルフ――ケンブリッジ大学セネト・ハウスでのリード記念講演 (ケンブリッジ大学リード記念講演、1941年5月29日)[川本静子訳]
カヴァフィス全詩集 (『リスナー』1951年7月5日号初出)[中井久夫訳]
ハワード・オヴァリン・スタージス (『ロンドン・マーキュリー』1935年5月号初出)[北條文緒訳]
私、彼ら、みなさん (『ニュー・リーダー』1926年1月22日号初出)[小野寺健訳]
無名ということ (『アトランティック・マンスリー』1925年11月号初出)[小野寺健訳]
イギリスにおける自由――1935年6月21日、パリにおける国際作家会議での演説 (『ロンドン・マーキュリー』1935年8月号初出)[小野寺健訳]
大公の物語――ジュゼッペ・ディ・ランペドゥーサについて (『スペクテイター』1960年5月13日号初出)[小野寺健訳]

コロノスからの道 (1904)
天国行きの乗合馬車 (1908)

E.M.フォースターについて (小野寺健)


≪著者: ≫ エドワード・モーガン・フォースター (Edward Morgan Forster) 1879年ロンドンに生まれる。建築家の父親は彼が1歳1か月の時に亡くなり、以後母親の手で育てられる。パブリック・スクール(トンブリッジ校)を経て、1897年ケンブリッジ大学キングズ・コレッジに入学し、最初は古典語、ついで歴史を専攻する。G.L.ディキンソンと知り合うと共に、「使徒会」に参加。これは後に「ブルームズベリ・グループ」に発展する。1901年に大学を卒業し、イタリアやギリシアを旅行、小説の想を得る。1905年に『天使も踏むを恐れるところ』を出版、続いて『ロンゲスト・ジャー二ー』『眺めのいい部屋』『ハワーズ・エンド』を刊行。1912年に最初のインド旅行、1915年国際赤十字の仕事に志願し、アレクサンドリアに赴任する。1923年に『ファロスとファリロン』、1924年『インドへの道』、1927年『小説の諸相』、1928年短篇集『永遠の瞬間』をそれぞれ刊行。1935年パリで開催された国際作家会議に出席、1936年『アビンジャー・ハーヴェスト』を刊行。1944年国際ペン・クラブ会長、1946年キングズ・コレッジの名誉校友となる。1951年『民主主義に万歳二唱』、1953年『デーヴィーの丘』を刊行。1969年、90歳の誕生日を迎え、文壇の最長老として多くの賛辞を受ける。翌70年、91歳で死去。歿後、1971年に『モーリス』、1972年に短篇集『永遠の命』が出版された。

[編・訳者] 小野寺健 (おのでら・たけし) 1931年横浜に生まれる。現在(刊行当時)日本大学教授(2002年退職)。著書『E.M.フォースターの姿勢』(みすず書房)、訳書 E.M.フォースター『インドへの道』ほか。
[訳者] 川本静子 (かわもと・しずこ) 1933年に生まれる。現在(刊行当時)津田塾教授(名誉教授)。著書『〈新しい女たち〉の世紀末』(みすず書房)、訳書 V.ウルフ『自分だけの部屋』(みすず書房)ほか。
[訳者] 小池滋 (こいけ・しげる) 1931年東京に生まれる。東京都立大学・東京女子大学を歴任。著書に『英国鉄道物語』(晶文社)、『島国の世紀』(文藝春秋)、ほかにディケンズの作品などの翻訳がある。
[訳者] 中井久夫 (なかい・ひさお) 1934年奈良県に生まれる。現在(刊行当時)甲南大学教授(名誉教授)。著書『記憶の肖像』(みすず書房)、訳書『カヴァフィス全詩集』(みすず書房)ほか。
[訳者] 北條文緒 (ほうじょう・ふみを) 1935年東京に生まれる。現在(刊行当時)東京女子大学現代文化学部教授(名誉教授)。著書『ブルームズベリーふたたび』(みすず書房)、訳書 E.M.フォースター『眺めのいい部屋』ほか。








本「モンテーニュ エセー抄 (大人の本棚)」ミシェル・ド・モンテーニュ、宮下志朗 編訳5

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モンテーニュエセー抄 (大人の本棚)
モンテーニュ エセー抄 (大人の本棚)

○著者: ミシェル・ド・モンテーニュ宮下志朗 編訳
○出版: みすず書房 (2003/6, 単行本 257ページ)
○価格: 2,625円
○ISBN: 978-4622048428
おすすめ度: 4.5
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不動産はミズもの、とはよくいったもので、もっとも不動産に限られず、必要があって身の丈にあったモノは無理をせずとも手に入るものであり、身の丈にあっていないモノは無理をして手に入れたとしても身につかなかったりするような印象をもっている。結果として入手できなかったモノは、もともと縁がなかったモノ。深追いするにおよばない。ホントに縁があるものは、無理をせずとも、引き寄せられるようにシゼンに手に入る。それでも、多くを保有することはできない。器は大きさに限りがあり、容量を超過して溢れたモノが、こぼれ落ちることを止めることはできない。

駅徒歩3分のマンションの10階の部屋は西向きに視界が開けて見晴らしがいい。毎年8月に荒川河川敷で開催される戸田橋の花火大会の花火を、部屋に居ながらにして見ることができるであろう(と言われた)。
高所恐怖症といっても、きっとすぐに慣れるのであろうとは思った。父は笑いながら言った、「2階から落ちて死ぬ人もいれば、5階から落ちても死なない人もいる」と。ベランダの手すりを越えて落っこちるようなことはないであろう。どんなに不注意が重なったとても可能性は限りなくゼロに近い。不注意から落下する事故を想定する必要はないに等しい。あり得ないことを考えたりシンパイすることは、バカげたことに相違ない。


≪目次: ≫
読者に (モンテーニュにて。一五八〇年六月一二日)

悲しみについて
われわれの幸福は、死後でなければ判断してはならない
一方の得が、他方の損になる
みずからの名声は人に分配しないこと
匂いについて
年齢について
さまざまの書物について
われわれはなにも純粋に味わわない
なにごとにも季節がある
後悔について
経験について


あとがき (二〇〇三年五月 宮下志朗)


≪著者: ≫ ミシェル・ド・モンテーニュ (Michel Eyquem de Montaigne) 1533年フランスのボルドーに近いモンテーニュの城館で生まれる。幼時よりラテン語で教育をうけ、大学で研鑚をつんでから、22歳でボルドー高等法院の裁判官となった。32歳で結婚、38歳の誕生日に引退の辞を書斎にきざみこみ、以後は農園経営のかたわら、読書と思索に身をささげる。折々に書きとめた覚え書きを80年に『エセー』二巻を自費出版。翌年にかけてドイツからイタリアにかけて旅行するが、ボルドー市長に選出され帰郷。二期をつとめて退き、第三巻を執筆。『ミシェル・ド・モンテーニュ殿のエセー』として88年パリで刊行される。1592年9月13日に没す。

[編訳者] 宮下志朗 (みやした・しろう) 1947年、東京生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。フランス文学・言語情報科学。著書『本の都市リヨン』(晶文社)『エラスムスはブルゴーニュワインがお好き』(白水社)『ラブレー周遊記』(東京大学出版会)『読書の首都パリ』(みすず書房)『書物史のために』(晶文社)ほか。訳書 デーヴィス『愚者の王国 異端の都市』(共訳、平凡社)シャルチエ『読書と読者』(共訳、みすず書房)モンフロワ『消えた印刷職人』(晶文社)アントワーヌ『小鳥の肉体』(白水社)グルニエ『ユリシーズの涙』(みすず書房)アラス『なにも見ていない』(白水社)ほか。








本「こころの旅 (神谷美恵子コレクション)」神谷美恵子5

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こころの旅 (神谷美恵子コレクション)
こころの旅 (神谷美恵子コレクション)

○著者: 神谷美恵子
○出版: みすず書房 (2005/1, 単行本 245ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4622081838
おすすめ度: 5.0
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「あぁ〜だから今夜だけはキミをだいていたい〜。あぁ〜明日のいまごろはボクは汽車のなか。旅だつボクのこころを知っていたのか・・・」とつづくフレーズがぼくの頭のなかをなんどもなんども繰り返して(そのたびに読書のスピードが落ちることが困った)。チューリップが歌ったのは「心の旅」1973年。

あぁ切ない。最近泣いてないのかも(疲れが抜けない)。ガマンしないで、泣いちゃった方がいいのかも(すこしはガマンしなさい!)。旅、生きることは、ラクなことばかりじゃない。まともな道をいつもいつも歩めるとも限られない。


≪目次: ≫
第一章 人生への出発   はじめに/人生への出発/出会いのはじまり/適応ということ/人生の諸段階
第二章 人間らしさの獲得   人間らしさの発達図式/運動と感覚/あそび/ことば/社会性/感情生活
第三章 三つ子の魂   反抗と自律/自我の分化/前学齢期の発達図式/性の分化/社会化の問題
第四章 ホモ・ディスケンス   学ぶということ/日本の学童/あそびとあそび友だち/学齢期における家庭の役割/学齢期の発達図式/小児期の問題行動について
第五章 人間性の開花   「青年学」について/自己との対面/自意識の発達/こころの飛躍/こころの友を求めて/反抗と憎悪/アイデンティティの問題/価値と世界観の探求
第六章 人生本番への関所   職業の選択/アルバイトについて/恋するこころ/配偶者の選択/青年と親の関係
第七章 はたらきざかり   壮年期の長さについて/生み出すこと/子どもと家庭/しごとについて/人生の旅路なかばに
第八章 人生の秋 老年学について/老いの自覚/隠退について/統合と知恵/「エポケー」の必要/新しい生きかたの工夫/老いと時間/第三のコペルニクス的転回
第九章 病について   苦痛というもの/医学における苦痛の問題/苦痛と苦悩/苦痛と自我/病とこころ/病に伴う不安について
第十章 旅の終り   老年について/老いのこころ/恍惚恐怖について/死に行く人への「精神療法」/死について/旅をかえりみて

引用文献
あとがき

神谷美恵子の「育児日記」

解説――「「こころの旅」の今」米沢富美子


付録(3)
神谷美恵子先生のこと/高橋幸彦
烈しい読書体験/小池昌代
神谷美恵子と「フーコー」/合田正人


*本書は一九八二年、小社より刊行した『神谷美恵子著作集3 こころの旅』(一九七四年初版、日本評論社)から「本との出会い」をはぶき、あらたに「解説」「神谷美恵子の「育児日記」」を付したものです。


≪著者: ≫ 神谷美恵子 (かみや・みえこ 1914-1979) 1914年岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒、コロンビア大学に留学。1944年東京女子医専卒、同年東京大学医学部精神科入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957年-72年長島愛生園勤務。1960年-64年神戸女学院大学教授。1963年-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没。

『人間をみつめて』(神谷美恵子コレクション、みすず書房、2004/11)
『生きがいについて』(神谷美恵子コレクション、みすず書房、2004/10)
マルクス・アウレーリウス『自省録』(岩波文庫、神谷美恵子 訳)








本「ミル自伝  John Stuart Mill, Autobiography 1873 (大人の本棚)」ジョン・スチュアート・ミル、村井章子 訳5

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ミル自伝 (大人の本棚)
ミル自伝  John Stuart Mill, Autobiography 1873 (大人の本棚)

○著者: ジョン・スチュアート・ミル、村井章子 訳
○出版: みすず書房 (2008/1, 単行本 268ページ)
○価格: 2,940円
○ISBN: 978-4622080787
おすすめ度: 3.5
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ひとり暮らしの気がねなさ。
他人と暮らす共同生活には、気苦労や不自由さはあろう。相当に負け惜しみ(悔しまぎれ)の心情が含まれていることを自覚しながら。
ひとりで自室で呑む酒は、紙パックの3リットル(安価な、かろうじて合成酒にカテゴリされない清酒)。見栄っぱりのぼくは、ホントは貧乏症なんだけど、貧乏症がカッコよくない、どちらかといえば恥ずべき性質のものであることをなんとなく認識しちゃっていたりするもんだから(そのあたりのコズルさに嫌悪感)、他人を目の前にして視線を感じながらは、手にすること(吝嗇を貫くこと)ができない。他者やその場の要求をなんとなく察知して(みずからを抑えて)演じることは、無意識のうちに幼少のころから、あたりまえのようにつづけてきた(応えられていたのかどうか自信はないが)。あたりまえのようなことだったから、とくに意識することはなかったんだけど、気持ちがいいものではなかった、少なからぬ違和感のようなものと小さくない歪みのようなものをまったく感じていなかったといったらウソになろう。そんなこともあってか、視線を気にしなくなることにたいする疑問や懸念が、いまでもないわけではない。
油性のマジックで、嗜好品(日本酒、コーヒー等、定期的に購入するもの)の外装に、購入日と店名と価格、そして開封日を書く。次に購入するときの目途となる。いくらで買ったら損した気分がしないか、どれくらいのペースで消費しているのか把握できる。
毎日欠かすことがないアルコール飲料(快眠のモト?!)。調理しながら呑んで、食べながら呑んで、書き記しながら呑む。ときどきはコーヒーを淹れる。気になる酒量は、3リットルの日本酒をおよそ10日で空けている(5/7〜、18〜、29〜、6/13〜、22〜)。他にも缶チューハイを呑むこともあるから単純な計算はできないが、約300ml/日。美味しくないから呑みすぎることがないのかしら(苦笑)??!


≪目次: ≫
第一章 子供時代の早期教育
第二章 早期教育の内面的影響――父の性格と価値観
第三章 父の教育の最終段階――自己研鑽の開始
第四章 青年時代の執筆活動――ウェストミンスター・レビュー
第五章 精神の一大危機――思想の新しい展開
第六章 生涯で最も大切な交友の始まり−父の死−一八四〇年までの執筆活動など
第七章 その後の人生


≪著者: ≫ ジョン・スチュアート・ミル (John Stuart Mill, 1806-1873) イギリス19世紀を代表する哲学者・経済学者。古典経済学の完成者として有名であり、徹底して個人の自由を尊重した。父ジェイムズから幼時より英才教育を受けた経緯はその『ミル自伝』に詳しい。父を通じてJ・ベンサムの《功利主義》の影響を強く受けるが、後年その思想を批判的に検討、本書に見られるごとく、より大きな知的統合を試みた。著書は『論理学体系』(1843)『経済学原理』(1848)『自由論』(1859)『功利主義』(1863)など多数。

[訳者] 村井章子 (むらい・あきこ) 翻訳者。上智大学文学部卒業。訳書 メーリング『金融工学者フィッシャー・ブラック』、レビンソン『コンテナ物語』(以上、日経BP社)、バウワー『マッキンゼー 経営の本質』イーダスハイム『マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー』(以上、ダイヤモンド社)など。

ミル『自由論』(光文社古典新訳文庫、山岡洋一訳、2006)








本「人間をみつめて (神谷美恵子コレクション)」神谷美恵子5

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人間をみつめて (神谷美恵子コレクション)
人間をみつめて (神谷美恵子コレクション)

○著者: 神谷美恵子
○出版: みすず書房 (2004/11, 単行本 361ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4622081821
おすすめ度: 5.0
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たん生日。
なぜだろう?、旧い木造2階建アパートのせまい玄関でふと思い起こした「あぁ、いつまでも意地を張っていないで、イジケてないで、ぼくから働きかけなければいけないのに」。
いまさらたん生日だなんて、とも思わなくもないけれど、たん生日そのものをうれしく思うよりも、たん生日を覚えている意識や関心の気持ちをうれしく思わないはずはない。(ぼくはカン違いが少なくない!?)
ずいぶん前から気になっていなかったわけではない(夏至のころは、1年でいちばん日が長い)。それでも、いまさらなにを、どんなツラをさげて??!、などと考えてしまうぼくの、それもまぎれもないホンネ。メイワクするんじゃないか??!、とも考えて躊躇してしまうことも事実。行動を起こさない方が、あえてなにもしない方がよけいな波風は立たない。波風が立たなければ、なにも変わらないのだけれども。なにかを変える必要があるのか?、変える必要がないとは思えないけれど。
あのとき言われた「またもとに戻るってこともできるだろうし」とは、そのままことばどおりにとらえたぼくがおかしいのだろう。修復不能なほどにズレが生じていることを認知できない、認知障害。状況判断能力、想像力の欠如。単細胞、刷り込み(imprinting)?!!。


所沢街道の信号機の表示板?!を目にしたのはすこし前のことで、「余生園」と見えたぼくの眼は近視(眼鏡で補正してるのになぁ)。
なにも知らないぼくは、「余生」だなんて、なんだかもったいない、と好ましくない印象をいだいた。ショウジキなところ、余った人生?!だったらぼくは生きたくない、とも思った。もっとも、老人養護施設かなにかで、お金持ちのお年寄りが、まさに老後(余生)をノンビリと過ごす広大な庭園を擁した施設だろう、とのイメージが、ぼくのイジケ根性を発動させた(資力に乏しいぼくは養護施設に入園できない)。
正しくは「多磨全生園(たまぜんしょうえん)」、国立ハンセン病療養所のひとつ、1909年(明治42年)創立、敷地面積 352,796屐


「なんでぼくだけが」とは、幼少のころから人を羨んで妬んで、たびたび思った。ぼくだけが損(不利益、不幸)をしていると思った。ぼくはゼッタイに損(不利益、不幸)をしたくないと思った。他人がどうであろうと、ぼくだけは。

 ・・・
 なぜ私たちでなくあなたが?
 あなたは代わって下さったのだ

 ・・・    (P.138、詩「らいの人に」)



≪目次: ≫
機/祐屬砲弔い
はじめに
第一章 いのちとこころ
   いのちを支えるもの――外なる自然について/脳とこころ(1)――内なる自然について/脳とこころ(2)――新しい脳のもたらしたもの/人格について/知性について/こころのいのち
第二章 人間の生きかた   自発性と主体性について/反抗心について/欲望について――何がたいせつか/生存競争について/使命感について
第三章 人間をとりまくもの   科学と人間/病める心をみつめて――罪の問題/死について/自我というもの/人間を超えるもの/愛の自覚
おわりに

らいとともに
らいと私
   らいとの出会い/島との出会い/島との再会
島の精神医療について   その歴史/島の精神医療の特殊性/生きる力をみつめて/島のしごとをかえりみて
光田健輔の横顔

掘‥臚記から
島日記から

あとがき (1971年、朝日新聞社版「人間をみつめて」)
改訂版へのあとがき (1974年、同右)
万霊山にて
米国のらい病をたずねて   カーヴィルへの道/病院の沿革、運営について/患者の生活について/医学的方面について/リハビリテーションについて/見学を終って

長島愛生園入園者宛て書簡

解説――「なぜ私たちでなくてあなたが?」 加賀乙彦

ハンセン病関連年表


*本書は一九八〇年、小社より刊行した『神谷美恵子著作集2 人間をみつめて』(一九七一年初版、一九七四年改訂版、朝日新聞社)から「ケベースの絵馬」をはぶき、あらたに「長島愛生園入園者宛て書簡」「解説」を付したものです。


≪著者: ≫ 神谷美恵子 (かみや・みえこ 1914-1979) 1914年岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒、コロンビア大学に留学。1944年東京女子医専卒、同年東京大学医学部精神科入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957年-72年長島愛生園勤務。1960年-64年神戸女学院大学教授。1963年-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没。

『生きがいについて』(神谷美恵子コレクション、みすず書房、2004/10)
マルクス・アウレーリウス『自省録』(岩波文庫、神谷美恵子 訳)








本「中原中也 悲しみからはじまる (理想の教室)」佐々木幹郎5

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中原中也 悲しみからはじまる (理想の教室)
中原中也 悲しみからはじまる (理想の教室)

○著者: 佐々木幹郎
○出版: みすず書房 (2005/9, 単行本 151ページ)
○価格: 1,365円
○ISBN: 978-4622083115
おすすめ度: 4.5
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夜、自室に戻って夕食の定番(昨夜も一昨日の夜もその前の夜も)の焼きそばを作り終えて換気扇の音のむこうに聞こえてきた雨の音。ときおりはげしく。梅雨入りした東京の空にはず〜っと雲、くも、クモ、雲。雨が降るかと思えば降らなくて、さっきまで降っていなかったのに路面が濡れているということは、あぁ雨が降ったんだなぁ、と。
夕方、仕事の都合でとある会社を訪問して。会社を出たときには雨は降っていなかった。目的地の駅を降りたら路面が濡れていて、パラパラと傘をさすほどではない程度の雨。天気予報は夜に雨マークを示していたのに、うっかりしていて慌てていて、折りたたみ傘をカバンに入れてくるのを忘れてしまったことの不注意を後悔。目的の会社は駅から近くない(徒歩10分とすこし)。いつもより心なしか急ぎ足になるのは、雨に降られたらイヤだなぁ、という気持ちのあらわれ。幸いにも雨脚がつよまることなく(むしろ弱まり)、ほぼ雨に濡れることなく目的地に到着。社屋に入るすこし前には、またポツポツと雨音が聞こえだして降りだした、ギリギリセーフ。思わず、初対面の担当者(電話で2〜3度ことばを交わしている)に、「いやぁ〜、雨が降ってきましたねぇ〜。日頃の行いが善くないのに、ちょうど雨に降られることなく辿り着きました(笑)!」と、どうでもいいような会話を試みる。ややもすると、無意識のうちに不機嫌で戦闘態勢(好戦的態度)ともなりかねないことを自覚しちゃっているぼくは、意識してノンビリ(シッポを振る犬のごとく親和の意志表示)を装う必要があるのだ。
ぼくの仕事はおおむね、主体としての位置を占めない。不動産の売買契約における主体(当事者)は、売主と買主であり、仲介業者としてのぼく(の勤務する会社)は、読んで字のごとく「仲を介する」立場にあり、当事者にはなりえない。さらに、売買契約の目的たる不動産を買主に紹介して、売主と引き合わせる行為(売買契約)にいたらしめた主体は、営業スタッフである。ぼくに与えられた仕事は、法律(宅地建物取引業法)に従った説明義務(重要事項説明書による説明、そのための調査)を果たすこと、付け加えるなら、当該売買契約において生じうるトラブルのリスクを察知して未然になんらかの対策を講じる?!こと(自分で言うのもおかしいが、これまでの経験に因る確信めいた自信のようなものがないわけではない)。そう考えるには、ぼくのところで滞りを生じさせることをもっとも注意して避けなければならない。ポイントだけ押さえて、自然に流れ作業のごとくに。目立つ必要はない(ぼくにとってはカンタンではない、ついハリキッテしまうのだ)。


「悲しみ」って?
中原中也 1907年(明治40年)- 1937年(昭和12年)。

ぼくにとってのいま現在の最大の「悲しみ」は、前日の習作?!がまったく失敗しちゃっていること(あらたな加筆や修正をすることなく記録として残し、いずれ場をあらためて考察を重ねたい)。ぼくが自分自身以外の他者にはなんの関心も興味をもいだくことも、ましてや手を差し伸べることなど考えられない、自己中心的な「人間嫌い」であることを隠して、まるで「好い人」であるかのように(そう思われたいと欲して)偽善を装う、もっとも恥ずべくみずからの無自覚さに気がついたのは、アップから半日以上の時間が経過してからのことであり(なにげなくふと明確に)、烈しく落ち込みながらも、消してしまいたい(投稿)、消えてしまいたい(ぼくの存在)、衝動であり、違和感であり、イライラやヒリヒリをあらためて認知して。それでも、ぼくが掲げるテーマであり課題としての「〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場」は貫きたい。ぼくの一回性や偶然による書き記しが、結果として好ましいものであろうと、正しくなかろうと、かりに間違っていたとしても、恥ずべきものであったとしても、そうであるならばこそなおのこと、記録を痕跡を消してしまっては(ぼくが消えてしまっては)趣旨に反するのではなかろうか?、正しく善くありたい!、とつよく希求するからこそ、正しくない善くないことを身をもって認識して自覚することの。
はじまりであると願望して。


≪目次: ≫
第1回 噫(ああ)、生きてゐた、私は生きてゐた!
「ノート小年時」/少年に希望はあるのか?/肉弾で歌うこと/ギロギロする目で
第2回 愛する、恋する、恋慕する
長谷川泰子という女性/富永太郎との出会い/うつむく青年/「朝の歌」/「追懐」の世界
第3回 悲しみからはじまる
「悲しみ」のテクスチャー/リフレインの奥にあるもの/「骨」/青空の下の子ども
読書案内
使用テクスト――少年時(母は父を送り出すと、部屋に帰つて来て溜息をした)/少年時/秋の愁嘆/朝の歌/追懐/汚れつちまつた悲しみに……/雪が降つてゐる……/骨/春と赤ン坊


≪著者: ≫ 佐々木幹郎 (ささき・みきろう) 1947年奈良県生まれ。詩人。詩集『死者の鞭』(国文社)『蜂蜜採り』(高見順賞)『砂から』(以上、書肆山田)『音みな光り』『悲歌が生まれるまで』(以上、思潮社)、評論・エッセイ『中原中也』(サントリー学芸賞、筑摩書房)『河内望郷歌』『自転車乗りの夢――現代詩の20世紀』(以上、五柳書院)『アジア海道紀行――海は都市である』(読売文学賞)『やわらかく、壊れる――都市の滅び方について』(以上、みすず書房)ほか。2004年11月完結の『新編中原中也全集』(全5巻+別巻1、角川書店)編集委員。








本「生きがいについて (神谷美恵子コレクション)」神谷美恵子5

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生きがいについて (神谷美恵子コレクション)
生きがいについて (神谷美恵子コレクション)

○著者: 神谷美恵子
○出版: みすず書房 (2004/10, 単行本 369ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4622081814
おすすめ度: 5.0
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生きがい、生きがい、生きがい、、、
カンタンには書きえない、「神谷美恵子コレクション」は、みすず書房から全五巻。

弱冷房車に乗ることにしたんだけど、やっぱりそれでも涼しすぎる気がする。空調のつよい風が気になる、気になる、気になる。そう、ホントのところは気にしたくない。空調がつよかろうが、エネルギーをムダ遣いしていようが、寒かろうが暑かろうが、身体に風があたって不快であろうが、そんなことはとどのつまりはどうだっていい。ぼくとしては、電車のなかは、電車での移動の時間は、貴重な読書タイムに費やしたいのであって、その他のことに意識を向けるつもりはない。とにかく本を読むことに、ただただ集中したい。そう考えるに、ぼくの限りあるエネルギー(労力)と時間を差し向けることとしての、大勢の乗客のうちのひとりの意見として、ぼくが主張することに、問い質すことに、やっぱり意義を見出すことができないと感じてしまったのだが、闘うべし、という気持ちもないわけではない、腰砕けなヘナチョコ具合が気にならないわけでもない。


≪目次: ≫
はじめに
1 生きがいということば
2 生きがいを感じる心
   感情としての生きがい感/認識としての生きがい感/使命感
3 生きがいを求める心   生存充実感への欲求/変化への欲求/未来性への欲求/反響への欲求/自由への欲求/自己実現への欲求/意味と価値への欲求
4 生きがいの対象   生きがいの特徴/生きがいのつくる心の世界/生きがいと情熱/生きがいのさまざま
5 生きがいをうばい去るもの   生存の根底にあるもの/運命というもの/難病にかかること/愛する者に死なれること/人生への夢がこわれること/罪を犯したこと/死と直面すること
6 生きがい喪失者の心の世界   破局感と足場の喪失/価値体系の崩壊/疎外と孤独/無意味感と絶望/否定意識/肉体との関係/自己との関係/不安苦しみ/悲しみ/苦悩の意味
7 新しい生きがいを求めて   自殺をふみとどまらせるもの/運命への反抗から受容へ/悲しみとの融和/過去との対決/死との融和/価値体系の変革/はじき出されたひとの行方
8 新しい生きがいの発見   生存目標の変化の様式/同じ形での代償/変形/置きかえ/心の構造の変化/ひろがりの変化/心の奥行の変化
9 精神的な生きがい   認識と思索のよろこび/審美と創造のよろこび/愛のよろこび/宗教的なよろこび/代償としての宗教/積極的な生きがいとしての宗教
10 心の世界の変革   変革体験について/自然との融合体験/宗教的変革体験/変革体験の特徴/変革体験の意味
11 現世へのもどりかた   もどりかたのさまざま/のこされた問題
おわりに
引用文献
『生きがいについて』執筆日記
解説
 困難な「現代のジレンマ」克服への道/柳田邦男

*本書は一九六六年、小社より刊行した『生きがいについて』に、新たに「『生きがいについて』執筆日記」、「解説」を付したものです。本文部分は『神谷美恵子著作集1 生きがいについて』(一九八〇年、小社刊)を底本としました。


≪著者: ≫ 神谷美恵子 (かみや・みえこ 1914-1979) 1914年岡山に生まれる。1935年津田英学塾卒、コロンビア大学に留学。1944年東京女子医専卒、同年東京大学医学部精神科入局。1952年大阪大学医学部神経科入局。1957年-72年長島愛生園勤務。1960年-64年神戸女学院大学教授。1963年-76年津田塾大学教授。医学博士。1979年10月22日没。
マルクス・アウレーリウス『自省録』(岩波文庫、神谷美恵子 訳)


控え目に・・・




本「夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録  EIN PSYCHOLOG ERLEBT DAS KONZENTRATIONSLAGER, Österreichische Dokuments zur Zeitgeschichte 1 von Viktor E. Frankl」V.E.フランクル、霜山徳爾 訳5

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夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録
夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録  EIN PSYCHOLOG ERLEBT DAS KONZENTRATIONSLAGER, Österreichische Dokuments zur Zeitgeschichte 1 von Viktor E. Frankl

○著者: V.E.フランクル霜山徳爾
○出版: みすず書房 (2002/1 新装; 初版 1961, 単行本 208ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4622006015
おすすめ度: 4.5
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どうしてカンタンに書きえよう。
うしろめたい気持ちというか、なんとも言えない違和感をもちながら、ぼくなんかが著書を読ませていただいておきながら、その理解を得ないままに、こうして著書を掲げて中途半端に書き散らかして、まったく礼を失する、なにさまのつもりかしら?!、などと思いながらも、それだからこそ、ヒリヒリしながら書き記しちゃう♪
新版『夜と霧』(池田香代子訳、2002)と2冊が仲よく並んだ状態で目にとまって、どちらとも選択しかねて両方とも入手(図書館で借りた)して、先行して読むことにした新版の記憶があたらしいうちに。
予定では、サラサラッと読み終えて、巻末の資料“写真図版”をじっくり見て、、、などと考えていたのだが、たしかに新版の方が読み易いということもあろうが、大幅に時間を費やすことになったのは、巻頭の詳細な“解説”によって。もしかしたら、本文とほぼ同量の情報量があるのかもしれない(2段組みで文字が小さく間隔が狭い、P.7-P.73)。新版ですでに本書の内容は、理解しているとまでは言えないものの一読しているだけに、ちょっと油断?!していたのかもしれない。ホントにぼくはなんにも知らない、恥ずかしいほどに。きっと学校で勉強してきたんだろうし、文字や映像などで目にしたり耳にしたりしてこなかったわけではないハズなんだけど。
新版にはない“解説”は、本書がこのカンタンではない“解説”があるからこそ旧版にならずに併存できるのかな?、新版を出すうえでは、読み易さを考慮してオモタイ“解説”は収録されなかったのかな?、ぼくには詳しい事情はわからない、気にならないわけではないけれど、だからといってどうなるものでもないんだけれど、いやぁ〜、マイッタ♪


≪目次: ≫
出版者の序
解説
アウシュヴィッツベルゼンブッヒェンワルトダッハウノイエンガムラヴェンスブリュック

一 プロローグ
二 アウシュヴィッツ到着
三 死の蔭の谷にて
四 非情の世界に抗して
五 発疹チブスの中へ
六 運命と死のたわむれ
七 苦悩の冠
八 絶望との闘い
九 深き淵より


訳者あとがき(一九五六年七月 霜山徳爾
写真図版


≪著者: ≫ V.E.フランクル (Viktor Emil Frankl, 1905-1997) 1905年、ウィーンに生まれる。ウィーン大学医学部卒業。1955年いらいウィーン大学教授(精神学、精神医学)。実存分析、ロゴテラピーの創始者。ロゴテラピーは人間の意味への指向・その意志を重視し、深層における精神的実存的人間の発見を意図する療法である。1997年9月歿。著書『死と愛・実存分析入門』『時代精神の病理学』『神経症――その理論と治療』『精神医学的人間像』『識られざる神』(以上、1961-62、みすず書房刊)。

[訳者] 霜山徳爾 〈しもやま・とくじ〉 1919年東京に生れる。1942年東京大学文学部心理学科卒業。宗教哲学・心理学専攻。上智大学名誉教授。著書『人間の限界』(岩波新書、1975)、『人間へのまなざし』(中公叢書、1977)、『素足の心理療法』(みすず書房、1989)、『霜山徳爾著作集』(全7巻、学樹書院、1999-2001)。訳書、フランクル『死と愛』(1961)『神経症』供1961)、メダルト・ボス『東洋の英知と西欧の心理療法』(共訳、1972)(以上、みすず書房)。



夜と霧 新版
夜と霧 新版  Viktor E. Frankl, EIN PSYCHOLOG ERLEBT DAS KONZENTRATIONSLAGER, in ...trotzdem Ja zum Leben sagen (Kösel-Verlag, München 1977)

○著者: ヴィクトール・E・フランクル池田香代子
○出版: みすず書房 (2002/11, 単行本 169ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4622039709
おすすめ度: 4.5
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ヴィクトール・E・フランクル 『夜と霧 新版』 (池田香代子訳、みすず書房、2002)
フリードリヒ・A・ハイエク 『隷従への道 全体主義と自由  THE ROAD TO SERFDOM 1944』 (一谷藤一郎訳・一谷映理子訳、東京創元社、1992、1954)
エーリッヒ・フロム 『自由からの逃亡 ESCAPE FROM FREEDOM 1941』 (日高六郎訳、東京創元社、1965、1951)
ウィリアム・L・シャイラー 『第三帝国の興亡 全五巻』 (松浦伶訳、東京創元社、2008〜2009、1960)
ハンナ・アーレント 『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』 (大久保和郎訳、みすず書房、1994、1969)


ぼく、ワルくない・・・?!




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