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〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

カント

本「実践理性批判 〈2〉  Kritik der praktischen Vernunft, 1788 (光文社古典新訳文庫172)」カント、中山元 訳5

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実践理性批判2 (光文社古典新訳文庫)
実践理性批判 〈2〉  Immanuel Kant: “Kritik der praktischen Vernunft”, 1788 (光文社古典新訳文庫172)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2013/7, 文庫 384ページ)
○定価: 1,180円
○ISBN: 978-4334752736




カント道徳哲学の総決算
「徳」と「幸福」を両立させるには?

「わたしたちが頻繁に、そして長く熟考すればするほどに、 ますます新たな賛嘆と畏敬の念が心を満たす二つのものがある。それはわが頭上の星辰をちりばめた天空と、わが内なる道徳法則である。」人間の自由な意志と倫理を深く洞察し、道徳原理を確立させた近代道徳哲学の原典。

人間の自由を「理性の事実」として明確に提示し、道徳性の原理を確立したのち、カントは人間にそなわる人格という理念から自由と倫理性について考察を進める。 カント道徳哲学の総決算! 全2巻完結。


≪目次: ≫
凡例

実践理性批判 2 』 Kritik der praktischen Vernunft, 1788
第一部 純粋実践理性の原理論
第一編 純粋実践理性の分析論
第三章 純粋実践理性の動機について
107 適法性と道徳性、動機の定義/107n 文字面と精神/108 道徳法則はどのようにして動機となるか/109 自愛と自負/110 道徳法則と道徳感情/111 道徳感情の新たな定義/112 道徳法則への尊敬/113 道徳感情の効用/114 高潔さの実例/115 尊敬と感嘆/116 動機、関心、行動原理/117 道徳的な関心と道徳感情/118 尊敬としての関心/119 義務に適合した行為と義務に基づいた行為/119n 尊敬の根拠/120 意志の神聖性による道徳法則/121 義務としての道徳法則/122 理性の規律/123 聖書の掟との一致/123n 福音書の掟と人間の自己幸福の原理/124 人間の道徳的な段階/125 道徳的な狂言の禁止/126 福音書の道徳論/127 義務の根源/128 義務の根拠としての人格性/129 目的そのものとしての人間/130 自己吟味のまなざし/131 義務と人生の享受
 純粋実践理性の分析論の批判的な解明
132 批判的な解明とは/133 純粋理性批判と実践理性批判の構造の類似/134 理性の関心としての完全な体系/135 純粋理性が実践的なものでありうることの証明/136 幸福論と道徳論の違い/137 純粋実践理性の真の望みと幸福の原理/138 道徳法則と自由/139 自由としての原因性と自然的な必然性としての原因性/140 自由と自然の必然性/141 超越論的な自由/142 主体の自由な行為と帰責/143 後悔と悪しき心の原則/144 自由の問題と時間の観念性/145 創造説の矛盾/146 難問の解決/147 『純粋理性批判』の功績/148 難問の役割/***/149 原因性のカテゴリーとの結びつき/150 批判の一貫性

第二編 純粋実践理性の弁証論
第一章 純粋実践理性一般の弁証論について
151 純粋理性の弁証論/152 最高善の概念/153 哲学と最高善/154 純粋実践理性の弁証論を解決することによる利益/155 最高善と道徳法則/156 道徳法則の優位
第二章 最高善の概念の規定における純粋理性の弁証論について
157 最高善の二つの意味/158 徳をめざす努力と幸福になろうとする努力/159 エピクロス派とストア派/160 根拠の統一の手続きのごまかし/161 エピクロス派とストア派の主張の違い/162 徳と幸福の両立可能性
 一 実践理性の二律背反(アンチノミー)
163 二律背反の内容
 二 実践理性の二律背反の批判的な解決
164 純粋理性批判における二律背反の解決/165 実践理性批判における解決/166 二律背反の生まれた理由/167 エピクロスとストア派の幸福論/168 視覚的な錯覚/169 自己への満足感/170 自己への充足/171 二律背反の解決からの結論
 三 思弁的な理性との結合における純粋実践理性の優位について
172 理性の関心/173 実践理性と思弁的な理性の優位関係/174 思弁的な理性の領域の拡張/175 純粋実践理性の優位
 四 純粋実践理性の要請としての霊魂の不滅
176 実践理性の要請する神聖性/177 霊魂の不滅の要請/178 無限の進歩/178n 浄福の理念
 五 純粋実践理性の要請としての神の現実存在
179 神の現実存在の必然性/180 幸福と道徳法則の関係/181 仮説と信/182 エピクロス派とストア派の蹉跌/183 キリスト教の〈神の国〉/183n キリスト教とギリシアの哲学の比較/184 道徳法則と最高善の関係/185 幸福に値する存在/186 道徳論と幸福論/187 神の栄光/187n 神の三つの特性/188 神聖な人間性
 六 純粋実践理性一般の要請について
189 三つの要請の役割/190 三つの要請/191 思弁的な理性が蹉跌した課題の実現/192 認識は拡張されたか
 七 純粋理性の認識を思弁的に拡張せずに、同時に実践的な意図からみた純粋理性の拡張を考えることは可能か
193 理性の理論的な拡張と実践的な拡張/194 理念とカテゴリー/***/195 理念の使用の制約/196 自然神学者への挑戦/196n 学識という語について/197 神の完全性の概念/198 神の概念と道徳性/199 ギリシア哲学と根源的な存在者の概念/***/200 根拠づけの重要性
 八 純粋理性の必要から生じる〈真とみなすこと〉について
201 三つの理念の前提/201n1 理性の欲求/201n2 心の傾きについて/***/202 理性的な信という概念の意味/203 理性の〈真とみなすこと〉/204 理性の自由な関心の役割
 九 人間の認識能力がその実践的な使命に賢明に適合し、調和していることについて
205 継母としての自然/206 マリオネットとなる人間


第二部 純粋実践理性の方法論
207 純粋実践理性の方法論の定義/208 理性の警察/209 道徳性の証明/210 有徳な行為についての議論/211 青少年教育における実例の活用/211n 負い目/212 実例の力/213 現代において採用すべき方法/214 感情の効果/215 神にたいする義務/216 義務の神聖さ/217 第一の訓練――観察と判断/218 第二の訓練――自己の吟味/219 方法論について
結論
220 天空と道徳法則/221 世界の探求/222 智恵の教え


訳注



『実践理性批判 2 』解説
第四章 純粋実践理性の動機について(107〜150)
第一節 道徳性と適法性の区別について
批判の構成/動機の概念について/道徳性と適法性/自愛と自負/実践理性の対応
第二節 道徳性が動機になるプロセス
尊敬の感情/動機と感情/関心
第三節 義務の概念
義務とは/尊敬すべき人格/道徳の義勇兵/聖書の隣人愛と掟の道徳性/道徳的な狂信/内心の〈まなざし〉
第四節 分析論の批判的な解明
解明の構成/二つの批判の類比と区別――第一のテーマ/自由と必然性――第二のテーマ/自由と時間性の統一――第三のテーマ/叡智界と感性界の二つのアスペクト
第五章 純粋理性一般の弁証論(151〜206)
第一節 最高善の概念
実践理性の弁証論/最高善の概念/最高善の概念の修正/幸福と徳の関係/徳と幸福の分析的な結合――ストア派とエピクロス派
第二節 最高善の二律背反
二律背反の提示/二律背反の解決/自己への満足の問題/二律背反の解決についての結論
第三節 実践的な理性と思弁的な理性の優位関係
理性の関心/二つの理性の優位関係の考察
第四節 霊魂の不滅
霊魂の不滅の要請/迷い道/幸福
第五節 神の現実存在
幸福と道徳の関係/神の現実存在の要請/ギリシア哲学における道徳と幸福の関係/カントの道徳哲学とキリスト教
第六節 純粋実践理性一般の要請について
三つの要請/純粋理性の「拡張」
第七節 純粋理性の拡張がもたらした問題
認識の拡張の問題/認識の拡張に関連した三つの問題/理念の感性化の禁止/神の概念の規定/カテゴリーの根拠づけが防いだもの
第八節 理性への信について
〈真とみなすこと〉/理性への信
第九節 神のマリオネット再論
継母としての自然/神のマリオネット

第六章 純粋実践理性の動機について(207〜222)
第一節 道徳教育
方法論の意味/数理問答(カテキズム)/実例による教育/道徳的な行動の実例/状況の提示方法/原則の重要性
第二節 道徳的な鍛錬
道徳的な観察と訓練/自己の吟味/天空と道徳法則の領域的な類似/自然研究と道徳教育の方法論的な類似






カント年譜
訳者あとがき (中山 元)


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者: ] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』『道徳形而上学の基礎づけ』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。


イマヌエル・カント 『実践理性批判 〈1〉  Kritik der praktischen Vernunft, 1788 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2013年) '13/05/17
イマヌエル・カント 『カント「視霊者の夢」  Träume eines Geistersehers, erläutert durch Träume der Metaphysik, 1766 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2013年) '13/04/09
イマヌエル・カント 『純粋理性批判  Kritik der reinen Vernunft, 1.Aufl., 1781, 2.Aufl., 1787 』(熊野純彦 訳、作品社、2012年) '13/02/24
イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

久保陽一 『ドイツ観念論とは何か カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/03/05
岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
黒崎政男 『カント『純粋理性批判』入門』(講談社選書メチエ、2000年) '12/10/19
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23



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本「実践理性批判 〈1〉  Kritik der praktischen Vernunft, 1788 (光文社古典新訳文庫167)」カント、中山元 訳5

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実践理性批判1 (光文社古典新訳文庫)
実践理性批判 〈1〉  Immanuel Kant: “Kritik der praktischen Vernunft”, 1788 (光文社古典新訳文庫167)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2013/4, 文庫 362ページ)
○定価: 1,160円
○ISBN: 978-4334752699





「人間が真の意味で自分を自由であると認識できるのは道徳法則があるからであり、また自由が存在しなければ道徳的な法則をみいだすことはできなかった。」本書は、思弁的な理性を批判した『純粋理性批判』につづくカントの第二批判書であり、倫理学史上最も重要な古典である。


≪目次: ≫
凡例
 ※本訳書ではアカデミー版(Kants Werke, Akademie Textausgabe, V , Kritik der praktischen Vernunft, Walter de Gruyter & Co.)を底本とし、ズアカンプ社版の全集を参考にしている。
 訳語については、『純粋理性批判』の場合と同じように、できるだけカントの定訳となっている訳語を使うのを避けている。「悟性」(Verstand)は「知性」と訳し、「傾向性」(Neigung)は「心の傾き」と訳す。認識論が中心だった『純粋理性批判』では「格律」(Maxime)は「主観的な原理」と訳したが、道徳論である本書では「行動原理」と訳す。
 ・・・   (p3)


実践理性批判 1 』 Kritik der praktischen Vernunft, 1788

001 本書の目的/002 超越論的な自由の確立/003 神と不死の概念の確立/004 神と不死の理念/004n 自由と道徳性の関係/005 批判哲学の挑戦/006 批判哲学の謎/006n 自由としての原因性と自然のメカニズムとしての原因性/007 二つの非難の解消/008 自由の概念の重要性/009 分類の欠如の理由/009n 道徳の定式の重要性/010 批判家への回答/010n 欲求能力と快の感情の定義/011 建築術による考察方法/012 読者への挑戦/012n 新語と語の正確な定義について/013 哲学の基礎/014 アプリオリな理性認識/015 ヒュームの経験論/016 ヒュームの懐疑論/016n 観念論者の主張/017 現代における経験論の意味
序論
実践理性批判の理念について
018 実践理性批判の課題/019 本書の構成

第一部 純粋実践理性の原理論
第一編 純粋実践理性の分析論
第一章 純粋実践理性の原則について
第一節 定義
020 主観的な原理と客観的な法則
 注解
021 命法と行動原理
第二節 定理(一)
022 実践的な法則に必要な条件/023 定理(一)の証明――経験的な原理/024 定理(一)の証明――行動原理と法則の違い
第三節 定理(二)
025 慈愛の原理/026 幸福の自愛の原理
 系
027 下級の欲求能力と実践的な規則
 注解(一)
028 意志を規定する根拠の起源
 注解(二)
029 主観的な法則と客観的な法則/029n 実践的と技術的という語/030 主観的な必然性の意味
第四節 定理(三)
031 行動原理と実践的な証明/032 証明――行動原理の普遍性
 注解
033 行動原理の吟味方法/034 幸福の行動原理
第五節 課題(一)
035 道徳的な意志の特性/036 自由な意志
第六節 課題(二)
037 自由な意志を規定する法則/038 法則を定める形式
 注解
039 自由と実践的な法則の相互関係
第七節 純粋実践理性の根本原則
040 道徳的な行動原理
 注解
041 理性の事実
 系
042 道徳法則
 注解
043 意志の神聖さ
第八節 定理(四)
044 意志の自律と他律
 注解(一)
045 実質を伴う準則と実践的な法則の違い
 注解(二)
046 道徳性の原理の正反対/047 自分の幸福の原理の二つの実例/048 幸福の原理の問題点/049 自愛の行動原理と道徳性の法則/050 選択意志の自律の原理と他律の原理/051 幸福の命令と義務の命令/052 ゲームにおける原理の判断基準/053 罰と正義/054 道徳感覚説/055 道徳性の原理の分類/056 道徳性の実質的な原理の表/057 道徳性の原理についての結論
第一項 純粋実践理性の原則の根拠づけについて
058 純粋実践理性の可能性/059 『純粋理性批判』における分析論/060 道徳的な法則の示したもの/061 原型的な自然と模型的な自然/062 下絵としての原型的な自然の理念/063 行動原理と普遍的な自然法則/064 意志が従属する自然の法則と意志に従属する自然の法則/065 二つの課題/066 第一の課題の解決/067 第二の課題/068 自然の概念/069 実践理性の最高原則の解明と根拠づけ/070 道徳法則の必然的な確実性/071 道徳法則と自由の概念/072 道徳法則が理性に与えた恩恵/073 自由と原因という思想
第二項 純粋理性は、実践的な使用においては、思弁的な使用だけでは不可能な拡張を行えることについて
074 実践理性の「越権」/075 ヒュームの異議/076 懐疑論による知の崩壊/077 ヒュームの批判の正当性/078 『純粋理性批判』の考察の成果/079 原因性のカテゴリー適用条件/080 原因の概念と物自体/081 純粋な意志/082 原因性という空虚な概念/083 すべてのカテゴリーの客観的な実在性
第二章 純粋実践理性の対象の概念について
084 実践理性の対象の概念の定義/085 善と悪/086 快と不快の概念による善悪の定義/087 善と悪の概念の両義性/087n 善だから欲求するか、欲求するから善なのか/088 ドイツ語における訳し分け/089 幸/災いと善/悪の違い/090 苦痛と悪の違い/091 災いでありながら善であるもの/092 人間の理性の使命/093 善と幸における法則と準則/094 実践理性批判の方法のパラドックス/095 これまでの哲学者たちの誤謬/096 善悪の概念とカテゴリー/097 自由のカテゴリーの特徴/098 自由のカテゴリー表/099 表についての三つの指摘/100 カテゴリー表の分類の効用
純粋な実践的判断力の範型について
101 実践的な判断力の直面する困難/102 法則そのものの図式/103 道徳法則の範型/104 実践的な判断力の規則/105 合法則性一般の形式/106 範型論の役割

訳注



『実践理性批判 1 』解説
第一章 序と序論(001〜019)
第一節 純粋実践理性の可能性と本書の構成
哲学の体系/批判の役割と位置/超越論的な哲学の体系構想の修正/『実践理性批判』の課題/『実践理性批判』の構成
第二節 その他の批判への反論
権限の拡張の問題、現象と物自体の問題/自由の循環論の問題/道徳の新しい定式/善の概念/造語への批判/アプリオリなものの可能性
第二章 純粋実践理性の原則論(020〜083)
第一節 定義
数学的な方法/規則、準則、原則、法則/命法
第二節 仮言命法と定言命法
命法の種類/仮言命法の分類
第三節 定言命法のための条件
実践的な法則の条件についての二つの定理/二つの欲求能力/第一の定理とその証明/第二の定理とその証明
第四節 普遍的な立法と自由
結論としての第三の定理/普遍的な立法/自由な意志/自由と道徳の関係
第五節 定言命法と自由
自由における定言命法の意味/「理性の事実」/道徳の定言命法の特徴/道徳法則としての定言命法の意味/根拠づけが不要な理由/自由と自律
第六節 幸福の原理の批判
他人の幸福の原理/自己の幸福/道徳の原理と幸福の原理の違い/四つの異論への批判
第七節 既存の道徳理論の批判
既存の道徳哲学の分類表/主観的な根拠の批判/客観的な根拠の批判
第八節 純粋実践理性の原則の根拠づけ
二つの課題/根拠づけの必要性と『道徳形而上学の基礎づけ』での結論/『実践理性批判』での解決/『純粋理性批判』と『実践理性批判』の重要な違い/理性の領域の「拡張」
第三章 純粋実践理性の対象の概念について(084〜106)
第一節 善と悪の概念
本書の目的/実践理性の対象/善と悪の概念/快と不快の概念による定義の欠陥/善と悪の語の二義性/幸福と道徳/実践理性の批判の方法におけるパラドックス
第二節 自由のカテゴリー
実践理性におけるカテゴリーの可能性/自由のカテゴリーと自然のカテゴリー/自由のカテゴリー表/量のカテゴリー/性質のカテゴリー/関係のカテゴリー/様態のカテゴリー
第三節 範型論
二つの判断力/判断力の役割/図式と範型/「形式的な自然の法則」の意味/範型についての注/範型論の役割



≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者: ] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』『道徳形而上学の基礎づけ』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。


イマヌエル・カント 『カント「視霊者の夢」  Träume eines Geistersehers, erläutert durch Träume der Metaphysik, 1766 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2013年) '13/04/09
イマヌエル・カント 『純粋理性批判  Kritik der reinen Vernunft, 1.Aufl., 1781, 2.Aufl., 1787 』(熊野純彦 訳、作品社、2012年) '13/02/24
イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

久保陽一 『ドイツ観念論とは何か カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/03/05
岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
黒崎政男 『カント『純粋理性批判』入門』(講談社選書メチエ、2000年) '12/10/19
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23



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本「カント「視霊者の夢」 (講談社学術文庫2161)」イマヌエル・カント、金森誠也 訳5

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カント「視霊者の夢」 (講談社学術文庫)
カント「視霊者の夢」  Immanuel Kant: “Träume eines Geistersehers, erläutert durch Träume der Metaphysik”, 1766 (講談社学術文庫2161)

○著者: イマヌエル・カント金森誠也
○出版: 講談社 (2013/3, 文庫 176ページ)
○定価: 714円
○ISBN: 978-4062921619




理性によって認識できないものは、形而上学の対象になりうるか――。哲学者カントが、同時代の神秘思想家スヴェーデンボリの「視霊現象」を徹底的に検証。当時高い世評を得ていた霊能者へのシニカルかつ鋭利な批判を通して、人間の「霊魂」に対する哲学者としての見解を示す。『純粋理性批判』に至るステップとなった、重要著作。


≪目次: ≫
訳者まえがき (一九九一年三月 金森誠也)

詳述する前に、きわめてわずかなことしか約束しないまえがき
第一部 独断編
 第一章 好き勝手に解きほぐしたりあるいは断ち切ることができる混乱した形而上学的な糸の結び目
 第二章 霊界との連帯を開くための隠秘哲学の断片
 第三章 反カバラ。霊界との共同体をとりこわそうとする通俗哲学の断片
 第四章 第一部の全考察からの理論的結論
第二部 歴史編
 第一章 それが本当かどうかは読者の皆さんの随意の探究にお委せする一つの物語
 第二章 夢想家の有頂天になった霊界旅行
 第三章 本論文全体の実践的結末

参考資料1 『神秘な天体』(抜粋)――エマニュエル・スヴェーデンボリ
参考資料2 シャルロッテ・フォン・クノープロッホ嬢への手紙――イマヌエル・カント

訳者あとがき
学術文庫版の訳者あとがき (二〇一三年二月 金森誠也)

解説 批評家の夢/三浦雅士(文芸評論家)


※本書は、一九九一年に論創社より刊行された『霊界と哲学の対話――カントとスヴェーデンボリ』(金森誠也編訳)所収の「視霊者の夢」その他を文庫化したものです。


[訳者: ] 金森 誠也 (かなもり しげなり) 1927年、東京生まれ。東京大学文学部卒。広島大学、静岡大学、日本大学等の教授を歴任。1993年に日本独学史学会賞、2007年に国際文化表現学会賞受賞。訳書にゾンバルト『恋愛と贅沢と資本主義』『戦争と資本主義』、ショーペンハウアー『孤独と人生』、モール『ドイツ貴族の明治宮廷記』ほか多数。

オットマール・フォン・モール 『ドイツ貴族の明治宮廷記  Am japanischen Hofe, 1904 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2011年) '12/01/27
ヴェルナー・ゾンバルト 『恋愛と贅沢と資本主義  Liebe, Luxus und Kapitalismus, 1912 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2000年) '11/01/18
ヴェルナー・ゾンバルト 『戦争と資本主義  Krieg und Kapitalismus, 1913 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2010年) '10/12/26

イマヌエル・カント 『純粋理性批判  Kritik der reinen Vernunft, 1.Aufl., 1781, 2.Aufl., 1787 』(熊野純彦 訳、作品社、2012年) '13/02/24
イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

久保陽一 『ドイツ観念論とは何か カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/03/05
岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
黒崎政男 『カント『純粋理性批判』入門』(講談社選書メチエ、2000年) '12/10/19
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23






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本「ドイツ観念論とは何か カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として (ちくま学芸文庫)」久保陽一5

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ドイツ観念論とは何か: カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として (ちくま学芸文庫)
ドイツ観念論とは何か カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として (ちくま学芸文庫)

○著者: 久保陽一
○出版: 筑摩書房 (2012/12, 文庫 387ページ)
○定価: 1,470円
○ISBN: 978-4480094933





哲学の一大潮流! ドイツ観念論は「疾風怒濤」の時代を担った様々な思想家たちとの交流から生まれたものだった。その実情を探り、カント以後の形而上学の可能性を問う。

カントに始まるドイツ観念論は、哲学を学ぶには避けて通ることのできない一大潮流である。その思想はいかにして生まれたのか、そして今いかなるアクチュアリティをもつのか? 本書は通常「ドイツ観念論の立役者たち」と見なされるフィヒテシェリングヘーゲルのみならず、ヤコービラインホルト、そしてヘルダーリンらにも光を当て、さまざまな思想家・詩人たちの交流の中からドイツ観念論が生まれ育ってきた過程を辿る。


≪目次: ≫
まえがき (二〇〇二年九月 久保陽一)

1 ドイツ観念論とその評価
1 ドイツ観念論の範囲と拠点
2 ドイツ観念論の思想的特徴
  (1) 観念論
  (2) 理想主義
  (3) 形而上学
3 ドイツ観念論に対する評価
  (1) 唯物論などの観念論批判
  (2) ニーチェの理想主義批判
  (3) コントの形而上学批判
  (4) ハーバーマスの意識哲学批判
4 ドイツ観念論の見直し

2 カントの存在論
1 真実な形而上学と見せ掛けの形而上学
2 批判的存在論
3 カテゴリーの超越論的演繹
  (1) 初版における直観とカテゴリーとの媒介
     ‖人佑閉彰兇猟夢
    -1 直観における覚知の総合
    -2 構想力における再現の総合
    -3 観念における再認の総合
     超越論的統覚とカテゴリー
  (2) 初版と二版との比較
4 原則の体系

3 カントの存在論の検証
1 表象の客観的実在性の論証の問題
  (1) 客観的実在性と因果的必然性
  (2) 偶然性の問題
  (3) 客観的実在性を因果的必然性に還元した事情
  (4) 物自体の作用と統覚の作用の総合
2 関係の存在論

4 カントの自由論
1 形而上学全体における自由概念の位置
2 超越論的自由
3 自由の客観的実在性――必然性としての自由
4 道徳的規則の普遍的妥当性
5 「普遍的であれ」から「自由であれ」へ――定言命法の三方式
6 カントの自由論の意義と問題点

5 カントの美の哲学
1 自然の合目的性と判断力
2 美一般の判断
3 天才による芸術美の産出
4 自然美の知性的関心
5 崇高の判断
6 創造の究極目的
7 美的経験の意義――理論と実践の集約

6 ヤコービのカント批判とスピノザ論
1 ヤコービのカント批判
  (1) カントの観念論に対する批判
  (2) 直接知
2 ヤコービのスピノザ論
  (1) ヤコービによるスピノザの再構成
  (2) ヤコービのスピノザ批判
  (3) ヤコービ自身の立場におけるスピノザ的な考え方

7 ラインホルトの根元哲学とシュルツェのラインホルト批判
1 ラインホルトの根元哲学
  (1) カントにおける哲学知の基礎
  (2) カント哲学の補足
     ‥学知の基礎の包括性
    ◆‥学知の基礎の確実性
     意識律の特性
2 ラインホルトの根元哲学の意味
3 シュルツェのラインホルト批判
4 シュルツェのラインホルト批判の意味

8 フィヒテの知識学の成立
1 『エーネジデムス』書評における自我の根元哲学
  (1) 自我の事行と知的直観
  (2) 自我における循環
  (3) 非我
  (4) 関係と区別
  (5) 論理学と哲学の循環
2 『知識学の概念について』における知識学の特性の考察
  (1) 「学一般の学」の根本命題
  (2) 体系知における循環の問題

9 『全知識学の基礎』 (1)
1 三つの根本命題
  (1) 第一根本命題
  (2) 第二根本命題
  (3) 第三根本命題
2 理論的自我の命題
  (1) 交互規定の総合
  (2) 因果性の総合
  (3) 実体性の総合
  (4) 独立的活動と交互的能動受動との総合
     仝鮓澣定の素材(根拠)
    ◆仝鮓澣定の形式
     ,鉢△料躪
    ぁ々汁枸

10 『全知識学の基礎』 (2)
1 表象の演繹
  (1) 直観
  (2) 悟性
  (3) 判断力
  (4) 理性
2 実践的自我の命題
  (1) 努力
  (2) 努力の根拠
3 衝動の演繹
  (1) 強制の感情
  (2) 憧憬
  (3) 限定の衝動
  (4) 変換への衝動
  (5) 絶対的衝動
4 『全知識学の基礎』の成果と問題点
  (1) 成果
     々汁枸呂砲弔い
    ◆‥慘呂半彳阿砲弔い
     交互規定について
  (2) 問題点

11 シェリングにおける主観的観念論から客観的観念論への転換
1 神話論とプラトン研究
2 自我による世界の根拠づけ
  (1) 哲学の「現形式」
  (2) 経験的世界の根拠づけ
3 自我哲学から自然哲学へ
4 自然哲学から同一哲学へ

12 ヘルダー、シラー、ヘルダーリンの歴史と美の哲学
1 反省批判の思想――ルソー、ヘムスターホイス、「古代−近代論争」
2 ヘルダーの歴史哲学
3 シラーの美の哲学
4 ヘルダーリンの美の哲学
  (1) 失われた楽園への回帰――美的プラトン−カント主義
  (2) 人間の二つの傾向――シラーとフィヒテの影響

13 ヘルダーリンとヘーゲルの合一哲学
1 ヘルダーリンにおける合一哲学の成立と展開
  (1) 「合一」としての「存在」
  (2) 没落の必然性
  (3) 自然の司祭
2 ヘーゲルにおける合一哲学の成立と展開
  (1) 民族宗教とキリスト教批判の構想
  (2) 実践理性の自律から愛の合一へ
  (3) 『キリスト教の精神とその運命』
  (4) 形而上学への移行

14 ヘーゲルの哲学大系の形成 (1)
1 有限者と無限者との関係の考察
2 哲学の体系形式と構成
3 論理学と形而上学の構想
4 論理学と形而上学の構想の背景
  (1) 論理学について
  (2) 形而上学について
  (3) 論理学と形而上学の関係について

15 ヘーゲルの哲学大系の形成 (2)
1 人倫の哲学
  (1) ドイツ国制史と国家概念
  (2) 人倫の分節構造
  (3) 人倫と人間的諸関係
2 関係の存在論と弁証法
  (1) 論理学
  (2) 形而上学
3 結び

参考文献
索引


※本書は、二〇〇三年三月二十日、放送大学教育振興会より刊行された。


≪著者: ≫ 久保陽一 (くぼ・よういち) 1943年生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。駒澤大学教授。文学博士。専門はドイツ観念論。著書に『生と認識 超越論的観念論の展開』(知泉書館)、『ヘーゲル論理学の基底』(創文社)、『初期ヘーゲル哲学研究』(東京大学出版会)など、訳書にヘーゲル『信仰と知』(公論社)などがある。


岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06

イマヌエル・カント 『純粋理性批判  Kritik der reinen Vernunft, 1.Aufl., 1781, 2.Aufl., 1787 』(熊野純彦 訳、作品社、2012年) '13/02/24
イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
黒崎政男 『カント『純粋理性批判』入門』(講談社選書メチエ、2000年) '12/10/19
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23

ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、岩波文庫、1994年) '12/11/09 , '08/12/20
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、岩波文庫、1994年) '12/10/29 , '08/12/12
ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 下巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9b〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2001年) '12/09/26
ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9a〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2000年) '12/09/23

長谷川宏 『ヘーゲルの歴史意識』(講談社学術文庫、1998年) '12/11/06
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(原崎道彦/伊坂青司/栗原隆/松山壽一/座小田豊/滝口清栄/山純 著、講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
長谷川宏 『新しいヘーゲル』(講談社現代新書、1997年) '09/02/02
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27






 本書は、もとは、放送大学における講義のための草案として、二〇〇二年の秋に書かれ、翌年の三月に、放送大学教育振興会から印刷教材として『ドイツ観念論への招待』というタイトルで刊行されたものである。ただし、この草案は主に、一九九七年度および九八年度の東京大学文学部における講義「カント以後の形而上学の可能性について」のために書き記したノートを基にしていた。……   (p375、「文庫版あとがき」)


      沈丁花のころ、啓蟄(けいちつ、二十四節気の第三)、春分のひとつ手前


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本「純粋理性批判  Kritik der reinen Vernunft 」イマヌエル・カント、熊野純彦 訳5

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純粋理性批判
純粋理性批判  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft”, 1.Aufl., 1781, 2.Aufl., 1787

○著者: イマヌエル・カント熊野純彦
○出版: 作品社 (2012/1, 単行本 863ページ)
○定価: 8,400円
○ISBN: 978-4861823589
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……「きみがそれによって幸福であるにあたいするようになることを為せ」。……(p772)


理性の働きとその限界を明確にし、近代哲学の源泉となったカントImmanuel Kant, 1724-1804)の主著Kritik der reinen Vernunft)。厳密な校訂とわかりやすさを両立する待望の新訳。
ひとが学びうるのは、ただ哲学することのみである。すなわち、理性の才能を、その普遍的原理を遵守しながら、目のまえにある或る種の試行にそくして訓練することだけである。それでもつねに留保されているものがある。そのようなこころみ自身をその源泉について探求し、確証し、あるいは拒否する、理性の権利なのである。――本文より


≪目次: ≫
エピグラム
献辞
凡例

第一版 序文
第二版 序文
第二版 序論
 I 純粋認識と経験的認識の区別について
 II 私たちはある種のア・プリオリな認識を所有し、通常の悟性ですらだんじてそれを欠いてはいない
 III 哲学は、あらゆるア・プリオリな認識の可能性、原理ならびに範囲を規定する、一箇の学を必要としている
 IV 分析的判断と総合的判断の区別について
 V 理性のすべての理想的な学には、ア・プリオリな総合的判断が原理としてふくまれている
 VI 純粋理性の一般的課題
 VII 純粋理性批判という名の、特殊な学の理念と区分
―――――――――――――――――
第一版 序論
 I 超越論的哲学の理念
  分析的判断と総合判断の区別について
 II 超越論的哲学の区分
―――――――――――――――――

I 超越論的原理論
 第一部 超越論的感性論
   §1
  第一節 空間について
   §2 この概念の形而上学的究明
   §3 空間概念の超越論的究明
      右の概念からの結論
  第二節 時間について
   §4 時間概念の形而上学的究明
   §5 時間概念の超越論的究明
   §6 これらの概念からの結論
   §7 解明
   §8 超越論的感性論に対する一般的註解
      超越論的感性論の結語

 第二部 超越論的論理学
  序論 超越論的論理学の理念
   I 論理学一般について
   II 超越論的論理学について
   III 一般論理学を分析論と弁証論に区分することについて
   IV 超越論的論理学を超越論的分析論と弁証論に区分することについて
  第一部門 超越論的分析論
  第一篇 概念の分析論
   第一章 すべての純粋悟性概念を発見する手引きについて
    第一節 論理的な悟性使用一般について
    第二節 §9 判断における悟性の論理的機能について
    第三節 §10 純粋悟性概念すなわちカテゴリーについて
          §11
          §12
   第二章 純粋悟性概念の演繹について
    第一節 §13 超越論的演繹一般の原理について
          §14 カテゴリーの超越論的演繹への移行
    第二節 純粋悟性概念の超越論的演繹〔第二版〕
          §15 結合一般の可能性について
          §16 統覚の根源的‐総合的統一について
          §17 統覚の総合的統一の原則はいっさいの悟性使用の最上の原理である
          §18 自己意識の客観的統一とはなにか
          §19 いっさいの判断の論理的形式は、判断にふくまれている概念が統覚によってうる客観的統一のうちに存する
          §20 いっさいの感性的直観はカテゴリーのもとに立ち、カテゴリーとは、直観の多様なものがそのもとでのみひとつの意識のうちに総括されうる条件である
          §21 注
          §22 カテゴリーは経験の対象に適用される以外には、事物の認識のために使用されることはない
          §23
          §24 感官の対象一般へのカテゴリーの適用について
          §25
          §26 純粋悟性概念の、一般に可能な経験論的使用にかんする超越論的演繹
          §27 悟性概念のこの演繹の成果
             この演繹の簡単な総括
―――――――――――――――――
  〔第一版〕
    第二節 経験の可能性のア・プリオリな根拠について
          予備的な注意
          1 直観における覚知の総合について
          2 構想作用における再生の総合について
          3 概念における再認の総合について
          4 カテゴリーがア・プリオリな認識として可能であることの予備的説明
    第三節 対象一般への悟性の関係と、対象をア・プリオリに認識する可能性について
         純粋悟性概念のこの演繹が正当であり、ただひとつ可能なものであることの要約的な呈示
―――――――――――――――――
  第二篇 原則の分析論
   序論 超越論的判断力一般について
   第一章 純粋悟性概念の図式的機能について
   第二章 純粋悟性のあらゆる原則の体系
    第一節 あらゆる分析的判断の最高原則について
   第二節 あらゆる総合的判断の最高原則について
   第三節 純粋悟性のあらゆる総合的原則の体系的呈示
         1 直観の公理
         2 知覚の予科
         3 経験の類推
           A 第一の類推 実体の持続性の原則
           B 第二の類推 原因性の法則にしたがう時間的継起の原則
           C 第三の類推 交互作用あるいは相互性の法則にしたがう、同時存在の原則
         4 経験的思考一般の要請
           経験論の論駁
           原則の体系に対する一般的注解
   第三章 あらゆる対象一般をフェノメノンとヌーメノンに区別する根拠について
   付録
     反省概念の多義性について――経験的な悟性使用と超越論的な悟性使用の取りちがえから生じるところの
         1 一様性と差異性
         2 一致と対立
         3 内的なものと外的なもの
         4 質量と形式
         反省概念の多義性についての注解
  第二部門 超越論的弁証論
  序論
   I 超越論的仮象について
   II 超越論的仮象のありかとしての純粋理性について
     A 理性一般について
     B 理性の論理的使用について
     C 理性の純粋な使用について
  第一篇 純粋理性の概念について
   第一章 理念一般について
   第二章 超越論的理念について
   第三章 超越論的理念の体系
  第二篇 純粋理性の弁証論的推論について
   第一章 純粋理性の誤謬推論について
         たましいの持続性についてのメンデルスゾーンの証明に対する反駁
         心理学的な誤謬推理の解決の結論
         合理的心理学から宇宙論へと移行するにあたっての一般的注解
―――――――――――――――――
  〔第一版〕
         実体性にかんする第一誤謬推理
         純粋心理学の第一誤謬推理に対する批判
         単純性にかんする第二誤謬推理
         超越論的心理学の第二誤謬推理に対する批判
         人格性にかんする第三誤謬推理
         超越論的心理学の第三誤謬推理に対する批判
         観念性(外的関係の)にかんする第四誤謬推理
         超越論的心理学の第四誤謬推理に対する批判
         以上の誤謬推理にしたがった、純粋なたましい論の総体をめぐる考察
―――――――――――――――――
   第二章 純粋理性のアンチノミー
    第一節 宇宙論的理念の体系
    第二節 純粋理性の背反論
          超越論的理念の第一の抗争
          第一アンチノミーに対する注解
          超越論的理念の第二の抗争
          第二アンチノミーに対する注解
          超越論的理念の第三の抗争
          第三アンチノミーに対する注解
          超越論的理念の第四の抗争
          第四アンチノミーに対する注解
    第三節 これらの抗争における理性の関心について
    第四節 端的に解決されうるはずであるかぎりの、純粋理性の超越論的課題について
    第五節 四つの超越論的理念すべてをつうじて生じる宇宙論的問いの懐疑的な表象
    第六節 宇宙論的弁証論を解決するカギとしての超越論的観念論
    第七節 宇宙論における、理性のじぶん自身との抗争の批判的判定
    第八節 宇宙論的理念にかんする純粋理性の統制的原理
    第九節 あらゆる宇宙論的観念にかんして、理性の統制的原理を経験的に使用することについて
     I 世界全体という現象の合成における、全体性にかんする宇宙論的理念の解決
     II 直観において与えられた全体の分割にさいしての、全体性にかんする宇宙論的理念の解決
       数学的−超越論的理念の解決に対する結びの注、ならびに力学的−超越論的理念の解決への予備的注意
     III 世界のできごとをその原因からみちびき出すさいの、導出の全体性にかんする宇宙論的諸理念の解決
       自然必然性の普遍的法則と統合された、自由による原因性の可能性
       普遍的自然必然性と結合された、自由という宇宙論的理念の解明
     IV その現存在一般という面での、現象の依存性の全体性にかんする宇宙論的理念の解決
       純粋理性のアンチノミー全体に対する結語
   第三章 純粋理性の理想
    第一節 理想一般について
    第二節 超越論的理想(超越論的原型)について
    第三節 最高存在者の現存在を推論する思弁的理性の証明根拠について
          思弁的理性にもとづいて神の現存在を証明する方法はただ三種類のみが可能である
    第四節 神の現存在にかんする存在論的証明の不可能性について
    第五節 神の現存在にかんする宇宙論的証明の不可能性について
          必然的存在者の現存在にかんするいっさいの超越論的証明において、弁証論的仮象を発見し説明すること
    第六節 自然神学的証明の不可能性について
    第七節 理性の思弁的原理にもとづくすべての神学の批判

 超越論的弁証論への付録
     純粋理性の理念の統制的使用について
     人間理性の自然な弁証論の究極的意図について

     
II 超越論的方法論
  第一章 純粋理性の訓練
   第一節 理説的使用における純粋理性の訓練
   第二節 論争的使用にかんする純粋理性の訓練
     自己矛盾のうちにある純粋理性に懐疑論的満足を与えることが不可能であるしだいについて
   第三節 仮説にかんする純粋理性の訓練
   第四節 証明にかんする純粋理性の訓練
  第二章 純粋理性の基準
   第一節 私たちの理性の純粋な使用における究極的目的について
   第二節 純粋理性の究極的目的を規定する根拠である、最高善の理想について
   第三節 思いなすこと、知ること、信じることについて
  第三章 純粋理性の建築術
  第四章 純粋理性の歴史



訳者あとがき (二〇一一年盛夏 熊野純彦)

人名索引
事項索引


[訳者: ] 熊野純彦 (くまの・すみひこ) 1958年、神奈川県生まれ。1981年、東京大学文学部卒業。東京大学文学部教授。著書、『レヴィナス』『差異と隔たり』『西洋哲学史 古代から中世へ』『西洋哲学史 近代から現代へ』『和辻哲郎』(以上、岩波書店)、『レヴィナス入門』『ヘーゲル』(以上、筑摩書房)、『カント』『メルロ=ポンティ』(以上、NHk出版)、『戦後思想の一断面』(ナカニシヤ出版)、『埴谷雄高』(講談社)、『日本哲学小史』(編著、中央公論新社)ほか。訳書、レヴィナス『全体性と無限』、レーヴィット『共同存在の現象学』(以上、岩波書店)。

イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
黒崎政男 『カント『純粋理性批判』入門』(講談社選書メチエ、2000年) '12/10/19
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23

熊野純彦 『レヴィナス 移ろいゆくものへの視線』(岩波人文書セレクション、2012年) '12/12/30
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史III 「ポスト・モダン」のまえに』(講談社選書メチエ、2012年) '12/07/15
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '12/06/17
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '12/06/14
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史IV 「哲学の現代」への回り道』(講談社選書メチエ、2012年) '12/05/16
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史II 「知」の変貌・「信」の階梯』(講談社選書メチエ、2011年) '12/01/05
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史I 「ある」の衝撃からはじまる』(講談社選書メチエ、2011年) '12/01/01
熊野純彦 編 『近代哲学の名著 デカルトからマルクスまでの24冊』(中公新書、2011年) '11/07/14
熊野純彦 『埴谷雄高――夢みるカント』(再発見 日本の哲学、講談社、2010年) '11/04/15
熊野純彦 編 『日本哲学小史 近代100年の20篇』(中公新書、2009年) '10/02/04
熊野純彦 『差異と隔たり 他なるものへの倫理』(岩波書店、2003年) '10/01/08
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
熊野純彦 編 『現代哲学の名著 20世紀の20冊』(中公新書、2009年) '09/12/26
熊野純彦 『レヴィナス入門』(ちくま新書、1999年) '09/12/09
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '09/12/04
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '09/12/01
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13





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本「カントからヘーゲルへ (UP選書174)」岩崎武雄5

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本「カントからヘーゲルへ UP選書」岩崎武雄

カントからヘーゲルへ (UP選書174)

○著者: 岩崎武雄
○出版: 東京大学出版会 (1977/1, 単行本 269ページ)
○定価: 2520円(品切れ)
○ISBN: 978-4130060745



新装版が2012年5月に刊行されて、しかし、最寄りの図書館には蔵書がなかった。で、初版 1977年8月25日の、1990年10月10日 第10刷 ver.


カントの批判哲学から、フィヒテシェリングをへてヘーゲルの哲学体系までドイツ観念論を平明に解説したスタンダードな入門書。哲学を志す者にとって、またカント、ヘーゲル哲学へのすぐれた手引として、待望の書といえよう。解説=坂部恵 【書物復権: 初版1977年】


≪目次: ≫
第一章 カント
1 カント哲学の背景と意図
近世哲学の特徴/カント哲学の意図
2 生涯と著作
『純粋理性批判』以前/『純粋理性批判』以後
3 批判哲学の意図
ヒュームの影響/コペルニクス的転回
4 数学および自然科学の基礎づけ
先天的総合判断/物自体と現象
5 伝統的形而上学の否定
無制約者/二律背反
6 実践的形而上学の基礎づけ
道徳律と意志/霊魂と神の存在
7 自然界と道徳界との統一
自然の合目的性/『判断力批判』の思想

第二章 フィヒテ
フィヒテとシェリング
1 生い立ちからイエナ赴任まで
カントへの傾倒/イエナ大学へ
2 前期思想
カント批判/二つの自我/三原則について/絶対的自我の概念/神的な自我
3 無神論論争
宗教的汎神論/弁明と破局と
4 ベルリン時代
『ドイツ国民に告ぐ』
5 後期思想
絶対者の哲学/転回の萌芽/『人間の使命』/神の現存

第三章 シェリング
1 生い立ちからイエナ時代まで
イエナ時代
2 前期思想
フィヒテとの相違/自然哲学の構想/美的観念論/同一哲学の思想
3 ヴュルツブルク、ミュンヘン、ベルリン時代
ミュンヘン時代/ベルリン大学へ
4 後期思想
神の意志/積極哲学の立場/実存哲学への影響

第四章 ヘーゲル
1 ヘーゲルに対する相反する評価
2 生涯と著作活動
宗教・政治・歴史/理性宗教の批判/国家の意義/『精神現象学』/『大論理学』/『法の哲学』
3 根本思想
歴史の法則/絶対者の規定/普遍と特殊
4 弁証法
弁証法とは何か/認識の発展/矛盾の論理
5 体系の概観
(1) 論理学/(2) 自然哲学/(3) 精神哲学
6 『精神現象学』序論と『法の哲学』
実体と主体/法と倫理
7 後世への影響
マルクス主義/非合理主義と実存主義/プラグマティズム/西田哲学への影響

著作略年表
解説/坂部 恵


≪著者: ≫ 岩崎武雄 (いわさき たけお) 1913年東京都に生れる。1936年東京大学文学部哲学科卒業。1952年文学博士。1956年東京大学文学部教授。1974年東京大学名誉教授。1976年逝去。主要著書『カントとドイツ観念論』(1951年、有斐閣)、『西洋哲学史』(1952年、有斐閣)、『弁証法』(1954年、東京大学出版会)、『カント』(1958年、勁草書房)、『カント『純粋理性批判』の研究』(1965年、勁草書房)、『倫理学』(1971年、有斐閣)、『真理論――哲学体系第一部』(1976年、東京大学出版会)、『存在論・実践論――哲学体系第二・三部』(1977年、東京大学出版会)、『岩崎武雄著作集』全10巻(1982年、新地書房)


イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

黒崎政男 『カント『純粋理性批判』入門』(講談社選書メチエ、2000年) '12/10/19
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23


ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、岩波文庫、1994年) '12/11/09 , '08/12/20
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、岩波文庫、1994年) '12/10/29 , '08/12/12
ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 下巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9b〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2001年) '12/09/26
ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9a〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2000年) '12/09/23

長谷川宏 『ヘーゲルの歴史意識』(講談社学術文庫、1998年) '12/11/06
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(原崎道彦/伊坂青司/栗原隆/松山壽一/座小田豊/滝口清栄/山純 著、講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
長谷川宏 『新しいヘーゲル』(講談社現代新書、1997年) '09/02/02
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27


カントからヘーゲルへカントからヘーゲルへ [新装版]
○著者: 岩崎武雄
○出版: 東京大学出版会 (2012/5, 単行本 269ページ)
○定価: 2,940円
○ISBN: 978-4130130271



 本書の著者岩崎武雄先生は、一九七六年十月二十日急逝された。
 本書は、先生が生前カントからヘーゲルにいたるドイツ哲学について執筆された論稿を一書の形にまとめたものである。書物の形にまとめるについての論文の選択、また配列構成などの仕事の一切は先生の高弟である埼玉大学教授伊藤勝彦氏がもっぱらこれにあたられた。なお、おのおのの章の初出はつぎの通りである。

 第一章 カント
  1〜2 思想学説全書4『カント』(1958年、勁草書房) 序論「カント哲学の背景と意図」および第1章「カントの生涯と著作」
  3〜7 世界の大思想16『カント 〈下〉』(1965年、河出書房新社) 解説「カントの思想」
 第二章 フィヒテ
  世界の名著・続9『フィヒテ・シェリング』(1974年、中央公論社) 解説「フィヒテとシェリングの生涯と思想」
 第三章 シェリング (同上)
 第四章 ヘーゲル
  世界の名著35『ヘーゲル』(1967年、中央公論社) 解説「ヘーゲルの生涯と思想」

 見られる通り、各稿は、本来独立の解説として書かれたものであり、一書の形にまとめることをあらかじめ意図した上で執筆されたものではない。もし先生が生きておられたとすれば、仮にこの種の書物を企画されたとしても、最低限初出の草稿にかなりの加筆修正を加え、各章のつながり具合にも考慮をはらうことをされたであろう。現に見られるような形で書物が日の目を見ることは、おそらく先生の本意ではなかったにちがいないのだが、今となっては悔やんでもすべのないことである。
 しかし、この解説を草するためにあらためて通読してみて、わたしは、透徹し一貫した先生の姿勢が全体に見事につらぬけ、この上何をつけ加えるまでもなく一書としての緊密なまとまりをおのずからそなえしめていることに一驚した。当初は、各章につなぎをつけるべき多少の補いをと考えていたのだが、見られる通り全体をつらぬく先生の姿勢について、初心の読者に多少の注意をうながく以上の仕事は、解説者に残されていなかった。  (p266-267、「解説/坂部恵」)






2012年=390(@1.16/日)、12月-32、11月-30、10月-31、9月-31、8月-31、7月-32、6月-30、5月-32、4月-39、3月-35、2月-31、1月-36


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本「カント『純粋理性批判』入門 (講談社選書メチエ192)」黒崎政男5

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カント『純粋理性批判』入門 (講談社選書メチエ)
カント『純粋理性批判』入門 (講談社選書メチエ192)

○著者: 黒崎政男
○出版: 講談社 (2000/9, 単行本 216ページ)
○定価: 1,575円
○ISBN: 978-4062581929
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ぼくが手にしている(読んだ)のは、第19刷 2012年4月 発行版(もちろん図書館で借りた)

Es ist gut. (よろしい)

あさ、肌に感じるかぜがつめたかった、秋10月♪、つめたさを感じさせる朝の空気は、ぼくの背筋をピンとさせる。あまりにもつめたすぎると縮こまって背中はまるくなる。暑ければ暑いでだれて背中がのびることがない。まぁいい季節♪
大豆を買った。干し椎茸(どんこ)と昆布も買った。ニンジンもレンコンもある。煮豆を作ろうと思う、食欲の秋♪


すべての哲学はカントImmanuel Kant, 1724-1804)に流れ入り、カントから再び流れ出す。西洋哲学二千年の伝統を破壊した衝撃の書『純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft, 1781/87)』。「私」「世界」「神」の考察から、「時間」「空間」の構造、形而上学の運命まで、あらゆる思考の極限を究めた哲学史上最大の金字塔を、やさしく、ヴィヴィッドに読みつくす。


≪目次: ≫
プロローグ――1+1はなぜ2なのか
縮尺一分の一の地図/カントと付きあった三〇年/アポロ宇宙船はなぜ月に到着できるのか/『純粋理性批判』の核心的問い/カントのパラドキシカルな主張/コペルニクス的転回
カントのプロフィール
四五歳で大学の先生に/他人の思想が理解できない/本書のテキストについて

序章 すべての哲学が失敗した理由
1 「本当に在る」とはどういうことか
犬笛のふしぎ/『純粋理性批判』のラディカリズム/「経験」と「対象」とは同時に成立する/哲学がすべて失敗したのはなぜか
2 存在するとは知覚されることである――実在論と観念論
そこに山があるから見えるのか/カントは困難をどう解決したか
3 感覚のうちになければ知性のうちにない――経験論と合理論
キーワードとしての感性と悟性/ロックの経験論的発想/ライプニッツの合理論的発想/両者の統合としてのカント

1章 『純粋理性批判』の建築現場
九〇〇ページの大著/沈黙の一〇年をさぐる
1 導きの糸としての現象
何がどこに現れるのか(現象、Erscheinung)/物自体(Ding an sich)・客観(Objekt)・対象(Gegenstand)/物自体へのあこがれ
2 沈黙の一〇年の苦闘――『批判』成立前夜
下位の認識能力としての感性(Sinnlichkeit)/「七〇年論文(De mundi sensibilis atque intelligbilis forma et principiis)」の基本性格/あるがままの事物を認識する/悟性(Verstand)・知性(Verstand)・理性(Vernunft)/「悟性」とは没落した知性
3 伝統的な真理観――理性・知性の優位
感性・想像力は劣悪な能力/カントの見事な転換
4 形而上学のすべての謎を解く鍵
カントはなぜ沈黙を守ったか/時間は実在的か、主観的か/何か本質的なものに気がつく/私たち内部の表象は対象とどう関係するか/人間の認識構造自体を問う/現象は実在的な存在である/個人差のある感覚を悟性で普遍化する/悟性と感性は互いに補いあう/真理を神から奪いとる

2章 『純粋理性批判』見学ツアー
全巻一日見学コース
1 形而上学とは何か――序文
万学の女王としての形而上学(Metaphysik)/本書が一切の問題を解決する/数学と自然科学の成功に学ぶ/形而上学とは何か/物自体という謎/奥の深い概念/超越論的(transzendental)とは何だろうか/ア・プリオリ(a priori)とア・ポステリオリ(a posteriori)
2 時間・空間とは何か――超越論的感性論
エステーティク(Ästhetik)とはなにか?/【空間とはなにか?】/【空間は人間の主観的条件である】/時間とはなにか?/【主観的条件にもかかわらず客観的である】/超越論的観念論/【時間・空間の実在性(Realität)と観念性(Idealität)】/【すべては現象(Erscheinung)であり、表象(Vorstellung)である】/【一〇年前の非難に答える】/【天使にとっての空間と時間】/【人間以外の知的存在者】/【仮象(Schein)・現象(Erscheinung)・物自体】
3 真理とは何か(was ist Wahrheit?)――超越論的分析論
真理の定義/【真理とは認識とその対象との合致である(Übereinstimmung der Erkenntnis mit ihrem Gegenstande)】/雄やぎの乳をしぼり、ふるいでそれを受ける/【真理の「普遍的基準」など存在するか】/【カントが主張する「超越論的真理(Transzendentale Wahrheit)」とは】/【カテゴリー表一覧】
4 カテゴリーこそ客観的認識の根拠である――超越論的演繹論
「経験」が含む形式(Form)と質料(Materie)/【およそ結合(Verbindung)であればすべて悟性の作用】/究極の根拠としての「私は考える(Ich denke)」/【超越論的統覚(Apperzeption)】/カントの戦略/【直観はカテゴリーにしたがう】/世界は人間の主観が成立させた〈現象〉である/神的知性ならカテゴリーは不要である
5 理性そのもののうちに潜む錯誤――超越論的弁証論
超越論的仮象(transzendentale Schein)とはなにか?/【正体をあばかれた後も、消滅しない仮象】

3章 『純粋理性批判』の動揺
 A カントの不安
1 ハイデッガーのカント解釈
カントの不安/二種類あったカントの「演繹論」/綜合(Synthesis)はすべて構想力の働きである/第一版「演繹論」のスーパースター、構想力
2 感性と悟性の〈共通の根〉
秘められた起爆力/削除された構想力/ハイデッガーの評価/坂部恵と能動知性
3 イエナ期ヘーゲルの慧眼
カント主義者だったヘーゲル/カント哲学の核心をとらえるヘーゲル/根源的統一原理としての構想力/構想力こそは直感的知性である/根源的同一性を前提する哲学/カント哲学の核心
 B 理性の深淵
4 心理のダイナミックな性格
真理の最終根拠は人間/どうやって認識は誤るのか/経験をどこまで先取りできるか/超越論的真理とは〈経験の地平〉の確定のこと/形式論理学と超越論的論理学との差異/因果関係をめぐるヒュームとカント/真理は純粋悟性概念から導出されるのではない/経験という実りゆたかな低地(Bathos)
5 『純粋理性批判』から最晩年『オプス・ポストゥムム』へ
カントの思想的ピーク/衰退するカント/『オプス・ポストゥムム』の世界
6 真理は本当に存在するか
『純粋理性批判』を支えたエネルギー/荒れ狂う大洋に浮かぶ〈真理の国〉/カテゴリーと経験の間の〈循環〉/睡眠薬から興奮剤へ

エピローグ――カントの広さと深さ (二〇〇〇年八月 ケーニヒスベルクから八〇〇〇キロも離れた東京の地にて 黒崎政男)

索引


≪著者: ≫ 黒崎政男 (くろさき・まさお) 1954年、仙台市生まれ。東京大学文学部哲学科卒業後、同大学大学院博士課程修了。東京女子大学現代教養学部教授。専攻は、カント哲学、人工知能・電子メディア論。著書に、『哲学者はアンドロイドの夢を見たか』(哲学書房)、『カオス系の暗礁めぐる哲学の魚』(NTT出版)、『となりのアンドロイド』(NHK出版)など、編著に『カント事典』(弘文堂)などがある。


イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23






『純粋理性批判』の全体像
序文(Vorrede)
序論(Einleitung)
I 超越論的原理論(Die transzendentale Elementarlehre)
  第一部門 超越論的感性論(Die transzendentale Ästhetik)
    第一節 空間論(Vom Raume)
    第二節 時間論(Von der Zeit)
  第二部門 超越論的論理学(Die transzendentale Logik)
   第一部 超越論的分析論(Die transzendentale Analytik)
   第二部 超越論的弁証論(Die transzendentale Dialektik)
II 超越論的方法論(Die transzendentale Methodenlehre)
  (p46, p86-87)


〈カテゴリー表〉
1 分量―――単一性(Einheit)
     |――数多性(Vielheit)
     |――総体性(Allheit)
2 性質―――実在性(Realität)
     |――否定性(Negation)
     |――制限性(Limitation)
3 関係―――付属性(Inhärenz)と自存性(Subsistenz)
     |――原因性(Kausalität)と依存性(Dependenz)
     |――相互性(Gemeinschaft)
4 様態―――可能(Möglichkeit)――不可能(Uumöglichkeit)
     |――現実的存在(Dasein)――非存在(Nichtsein)
     |――必然性(Notwendigkeit)――偶然性(Zufäligkeit)
  (p120-121)


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本「カント入門 (ちくま新書029)」石川文康5

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カント入門 (ちくま新書)
カント入門 (ちくま新書029)

○著者: 石川文康
○出版: 筑摩書房 (1995/5, 新書 238ページ)
○定価: 798円
○ISBN: 978-4480056290
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ぼくが手にしている(読んだ)のは、第13刷 2008年4月 発行版(もちろん図書館で借りた)

どうにも(こうにもニッチモサッチモ)、カントのいわゆる「定言命法」が気になる(気になって気になって仕方がない)のだが(そうそうカンタンなものではない)


真理の最高決定機関であるはずの理性が人間を欺く二枚舌をもつとしたら、一大事ではないだろうか? この理性の欺瞞性というショッキングな事実の発見こそが、カント哲学の出発点であった。規則正しい日課である午後の散歩をするカントの孤独の影は、あらゆる見かけやまやかしを許さず、そのような理性の欺瞞的本性に果敢に挑む孤高の哲学者の勇姿でもあったのだ。彼の生涯を貫いた「内面のドラマ」に光をあて、哲学史上不朽の遺産である『純粋理性批判』を中心に、その哲学の核心を明快に読み解き、現代に甦る生き生きとした新たなカント像を描く。


≪目次: ≫
はじめに――血のかよったカント

第1章 純粋理性のアイデンティティー
1 カント哲学をつらぬくもの
理性とはなにか、理性を信頼してよいのか/先駆者たち/「哲学とはなにか」に対するカントの挑戦――仮象批判の一貫性/「黎明の中」/「黎明」と「大いなる光」
2 純粋理性のパラドックス――アンチノミー(二律背反)
四つのアンチノミー/第一アンチノミーの特徴/純粋理性批判の二枚舌――第一アンチノミーの形式/世界それ自体は存在しない――第一アンチノミーの内容
3 「独断のまどろみ」からの目覚め
「まどろみ」とはなにか――法則の王者は安泰か/ヒュームの因果律批判の真相/すべてのアンチノミーが第一原因に通ず

第2章 カント哲学の土壌と根――批判哲学への道
1 証明不可能な根本原理――伝統的合理主義のまがり角
一七六四年の懸賞論文/メンデルスゾーンの答え/証明不可能な根本原理――カントの答えと新たな課題
2 「哲学者カント」の誕生
ルソー体験――懺悔、回心、誓い/「哲学者カント」の誕生

第3章 迷宮からの脱出――第一アンチノミーの解決
1 仮象を見ぬく視座
理性批判の法廷モデル/カントのコペルニクス的転回
2 「黎明」から「大いなる光」へ――第一アンチノミーの解決
矛盾とはなにか/空間・時間は主観的なもの/なぜ絶対的全体には因果律が成りたたないか/発見の論理/カント哲学の「躓きの石」――物自体

第4章 真理の論理学――経験世界の脈絡
1 有意味で必然的な認識――ア・プリオリな総合判断
二種類の判断――分析判断と総合判断/ア・プリオリな総合判断はあるのか
2 人間の思考の根本枠――カテゴリー
カテゴリーとはなにか――その発見/カテゴリーは生得的観念か――発見された「ア・プリオリ」/カテゴリーの客観的妥当性/カテゴリーの超越論的演繹/不動の繋留点
3 経験世界の脈絡――ア・プリオリな総合原則

第5章 自然因果の彼岸――自由と道徳法則
1 自由の保証
自由とは「ミズカラニヨル」ということ――第三アンチノミー/第三アンチノミーの解決と自由
2 道徳的仮象と真の道徳――条件つきの命法と無条件の命法
善の「物自体」!――善意志/カント倫理学はなぜ厳格なのか/条件つきの命法――仮言命法とその問題点/無条件な命法――定言命法/道徳的仮象――「黄金律」をめぐって/薬の効きめと副作用――動機づけの倫理にひそむパラドックス/カントの主張の真理性――「クオー・ヴァーディス?」
3 道徳法則への尊敬の念
人間を道徳へと向かわせるもの――なぜ命法なのか/道徳法則への尊敬の念とはなにか
4 定言命法の定式
定言命法の定式/四種類の義務/定言命法もア・プリオリな総合判断である
5 「天におのれを懸けるものなく、地におのれを支えるものなし」
「ミズカラニ由(ヨ)ル」即「ミズカラニ拠(ヨ)ル」――自律の原理/幸福に値するということ/良心の法廷モデル――道徳法則と良心

第6章 自由と融合する自然――反省の世界
1 目的因から合目的性へ
もうひとつの因果性――目的因/心的能力の体系/反省作用としての判断力/地に脚のついたカント――自然地理学と人間学
2 目的なき合目的性
美とはなにか――美における合目的性/自己拡大の思考法――「共通感覚」/崇高とはなにか
3 自然の妙技
自然の合目的性/世界の究極目的

第7章 理性に照らされる宗教
1 道徳は不可避的に宗教にいたる
「道徳は不可避的に宗教にいたる[通じる]」の意味/「なにを為すべきか」から「なにを望んでよいか」へ/魂の不死と神の存在の要請
2 根源悪
「人間は生来悪である」/宗教における思考法の革命――根源悪は克服可能である
3 理性宗教の具体相
理性宗教とその同心円/見えざる教会、唯一の宗教――仮象宗教から真の宗教へ

むすび――批判哲学の原体験


≪著者: ≫ 石川文康 (いしかわ・ふみやす) 1946年、北海道に生まれる。同志社大学大学院博士課程修了。ドイツ、ハイデルベルク大学、ボン大学に留学。ミュンヘン大学、トリアー大学にて客員研究。東北学院大学教授。日本カント協会役員。哲学博士(Dr. phil.)。専門はカントを中心とする近世ヨーロッパ哲学。国際学会での学術講演や研究雑誌への寄稿など、海外におけるカント哲学研究の最前線で活躍。著書に“Kants Denken von einem Dritten”(ドイツにて刊)、『カントはこう考えた』、『そば打ちの哲学』(以上、筑摩書房)、『カント 第三の思考』、『良心論――その哲学的試み』(以上、名古屋大学出版会)などがある。

左近司祥子 編著 『西洋哲学の10冊』(中川純男/杉山直樹/石川文康/村山達也/竹内綱史/関口浩/小島和男 著、岩波ジュニア新書、2009年) '10/01/08

イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 1234567  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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 「汝(なんじ)の意志の格律がつねに普遍的立法の原理となるように行為せよ」(定言命法の根本方式)。
……
 「汝の行為の格律が、汝の意志によって、あたかも普遍的自然法則となるかのように行為せよ」(定言命法の第一方式。一般に「自然法則の方式」とも言われている)。
……
 「汝自身の人格にある人間性、およびあらゆる他者の人格にある人間性を、つねに同時に目的として使用し、けっして単に手段として使用しないように行為せよ」(定言命法の第二方式。「目的の方式」とも呼ばれている)。
……
 「意志が……自己自身を同時に普遍的に立法的と見なしうるような、そのような格律にのみしたがって行為せよ」(定言命法の第三方式。通常「自律の方式」と呼ばれる)。   (p163-167)


「およそ人が語るべきことはすべて真理でなければならない。しかし、すべての真理を語るべしという義務はどこにもない」、と。  (p230)





本「カント 世界の限界を経験することは可能か (シリーズ・哲学のエッセンス)」熊野純彦5

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カント―世界の限界を経験することは可能か (シリーズ・哲学のエッセンス)
カント 世界の限界を経験することは可能か (シリーズ・哲学のエッセンス)

○著者: 熊野純彦
○出版: 日本放送出版協会 (2002/11, 単行本 125ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4140093030
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やっぱり主著としては、『純粋理性批判』ということで、おおかたの意見は一致すると思われる、常識的な線にしたがえば、カントの哲学はなによりもまず批判哲学なのであって、いわゆる三批判書と呼ばれるものこそが、カントの実質的な主著であると考えるのが妥当なところであり、なかでも『純粋理性批判』が主著のなかの主著であることについて、、、とは巻末の読書案内において

第一アンティノミー(「二律背反」)において、テーゼ(肯定的な命題、「定立」)を「世界は、時間的・空間的に有限である。」とし、アンティテーゼ(否定的な主張、「反定立」)を「世界は、時間的・空間的に無限である。」として



世界の始まりをだれも見たことはない。だれも世界の果てを見ることはできない。それでもなぜ、ひとは世界の始まりや果てについて考えてしまうのか。そして、思考の限界をのぞきこむ経験とはいったいどんなものなのか。〈境界〉をめぐるカントImmanuel Kant, 1724-1804)の哲学的思考を鮮やかにとらえる。


≪目次: ≫
序章 青ぞらのはてのはて
1 問いの始まりへ

「ビッグバン」の、そのてまえ/問いの始まり、思考の始まり/有限なじぶんを超えるもの
2 世界の始まりをめぐる思考
拒むことも答えることもできない問い/神、自由、魂の不死、世界の始まり/世界の始まりをめぐる思考

第一章 世界は始まりをもつか?
1 世界の限界をめぐる問いへ

アンティノミーとはなにか/四つのアンティノミー/第一アンティノミー
2 世界は有限か、無限か?
背理法による証明をめぐって/テーゼの証明について/アンティテーゼの証明について
3 過ぎ去った永遠、空虚な時間
テーゼの証明・再考/「無限量」という問題をめぐって/アンティテーゼの証明・再考
4 世界は経験を超えている
超越論的観念論という立場/第一アンティノミーはほんとうの「対立」になっているか/「現象の総括」としての世界
5 世界は有限でも無限でもない
「経験的遡源」という視点/第一アンティノミーの「解決」/カント自身による証明――矛盾対当と弁証論的対当

第二章 神は世界のそとにある?
1 〈見ること〉とその形式

超越論的観念論・再考/超越論的感性論の課題/形式と素材の区別について
2 見えるもの、見えないもの
認識は経験から開始される/空間はア・プリオリな形式である/「現象」と「物自体」の区別、あるいは超越論的観念論
3 時間と空間を超えるもの
超越論的感性論の位置について/超越論的感性論がなぜ重要なのか/「一般的注解」について――神は時空を超越する
4 神の存在は証明できるか?
第四アンティノミー/第三アンティノミーについて/神の存在論的証明をめぐって
5 思考の底知れない裂け目
因果律による証明、目的論的な証明、存在論的な証明/最高存在の独語――「理性の深淵」について/なぜ偶像崇拝が禁止されるのか――「崇高なものへ」

第三章 〈不可能なもの〉をめぐる経験
1 感覚と、感覚を超えるもの

道徳神学の問題――「理想」論から「要請」論へ/『判断力批判』の課題――感性的なものと超感性的なもの/『判断力批判』の構成をめぐって
2 美しいことと気高いこと
「感情的判断力」の問題/「美しいもの」と「崇高なもの」/『美と崇高なものにかんする観察』
3 他のすべてを超えて大きなもの
数学的崇高と力学的崇高の区別/数学的に崇高なもの――比較を絶して巨大なもの/大きさの「感情的な評価」という問題
4 無限なものと〈不可能なもの〉
美と崇高の区別・再考――かたちなきかたち/無限なものの影、〈不可能なもの〉の経験/呈示されえないものを呈示すること――構想力にとっての「深淵」
5 〈境界〉をめぐる思考
大きすぎること、近すぎること、遠ざかりすぎること/崇高と不可能なもの――〈境界〉をめぐる経験/〈境界〉をめぐる思考

カント小伝
読書案内
あとがき (二〇〇二年 秋 熊野純彦)


≪著者: ≫ 熊野純彦 (くまの・すみひこ) 1958年神奈川県生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。同大学院博士課程単位取得退学。東北大学文学部助教授等を経て、東京大学文学部助教授(を経て、東京大学教授)。専門は倫理学。主な著書に『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房)、『レヴィナス入門』(ちくま新書)、『レヴィナス 移ろいゆくものへの視線』(岩波書店)ほか。


神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史III 「ポスト・モダン」のまえに』(大西克智、楠川幸子、村上勝三、上野修 著、講談社選書メチエ、2012年) '12/07/15
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '12/06/17
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '12/06/14
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史IV 「哲学の現代」への回り道』(乗立雄輝/小田部胤久/滝口清栄/杉山直樹 著、講談社選書メチエ、2012年) '12/05/16
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史II 「知」の変貌・「信」の階梯』(近藤智彦/土橋茂樹/永嶋哲也/周藤多紀/山本芳久/上枝美典/加藤和哉/藤本温/山内志朗 著、講談社選書メチエ、2011年) '12/01/05
神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史I 「ある」の衝撃からはじまる』(納富信留/木原志乃/斎藤憲/中畑正志/金子善彦/丸橋裕/村井則夫 著、講談社選書メチエ、2011年) '12/01/01
熊野純彦 編 『近代哲学の名著 デカルトからマルクスまでの24冊』(中公新書、2011年) '11/07/14
熊野純彦 『埴谷雄高――夢みるカント』(再発見 日本の哲学、講談社、2010年) '11/04/15
熊野純彦 編 『日本哲学小史 近代100年の20篇』(中公新書、2009年) '10/02/04
熊野純彦 『差異と隔たり 他なるものへの倫理』(岩波書店、2003年) '10/01/08
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
熊野純彦 編 『現代哲学の名著 20世紀の20冊』(中公新書、2009年) '09/12/26
熊野純彦 『レヴィナス入門』(ちくま新書、1999年) '09/12/09
熊野純彦 『西洋哲学史 近代から現代へ』(岩波新書、2006年) '09/12/04
熊野純彦 『西洋哲学史 古代から中世へ』(岩波新書、2006年) '09/12/01
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13

イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 1234567  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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本「カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて」佐藤康邦5

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カント『判断力批判』と現代―目的論の新たな可能性を求めて
カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて

○著者: 佐藤康邦
○出版: 岩波書店 (2005/2, 単行本 331ページ)
○定価: 6,510円
○ISBN: 978-4000224444
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どうなんだろう、よくわからない、つぎからつぎへとむつかしいモンダイがふりかかってきて、凹む落ち込むフサギコムみたいなところなんだけれどもジッサイ、なにをどうしてよいものやら手も足も出ない出せない(悪足掻きすることなく慎重にガマンヅヨクネバリヅヨク)、しかし、ワルくなるような気がマッタクしていない(多分に強がりを含むことを否定しない)、いまげんざいの状況としてはヨイものではない(楽観できない)ものだけれども、そう、悲観的ではなく、傾向として着実にヨイ方向に向かっているような印象ばかりがあって、しかし、真っ直ぐ一直線にというわけではなく、まわり道しながらときに反対方向にも大きく振れてみたりしながら、どうなんだろう、よくわからない、まぁなんとかなるさ(ならないようにはならない、なるようになるだろう)


哲学における〈目的論Teleologie)〉概念を現代に生かすべく『判断力批判Kritik der Urteilskraft, 1790)』を考究する研究書。錯綜した構成をもちながらも、その豊かな内容と多面性とのゆえに今日いっそう重要性を増している『判断力批判』は、カントImmanuel Kant, 1724-1804)の思想を理解するうえで焦点となるものである。本書は、この、三批判書中最も謎に満ちたカントの著作を目的論研究の視点から丹念に分析するとともに、ときに内在的な読解を越えて、現代の哲学や科学との接点をとらえることで、『判断力批判』の新しい読み込み地点の提示を試みる。


≪目次: ≫
序論 なぜ、今、カントの目的論なのか

第一章 目的論の諸相
一 目的論の起源
自然哲学者/プラトンのイデア論/アリストテレスと目的因/アリストテレスの行為論
二 機械論的自然観の興隆と目的論の復権
機械論的自然観の制覇と目的論への批判/モナド論と目的論/ライプニッツの射程距離
三 スコットランド倫理学における目的論
道徳感官から道徳感情まで/ヒュームの懐疑論/『自然宗教に関する対話』/スミスにおける見えざる手と市場法則/見えざる手と道徳感情

第二章 『判断力批判』以前のカント哲学における目的論の位置
一 『純粋理性批判』における目的論
初期著作における宇宙の進化と合目的性/『純粋理性批判』のなかでの目的論/自然神学的神の存在証明/純粋理性の究極目的
二 『実践理性批判』における目的論
定言命令と目的・手段関係/最高善と目的論/功利主義のジレンマと規範概念の導入

第三章 『判断力批判』の体系的位置――二つの序論の検討
一 『判断力批判』の「緒言」
三批判書と『判断力批判』
二 『判断力批判』の「序論」
二つの序論
(1) 哲学の区分、あるいは体系(システム)としての哲学
理論哲学と実践哲学/教説としての哲学と批判哲学/超感性的理念
(2) 認識能力の批判と判断力
上級認識諸能力/快・不快の感情という心的能力
(3) 規定的判断力と反省的判断力
超越論的判断力/反省的判断力
(4) 判断力の超越論的原理としての自然の合目的性
超越論的原理としての合目的性/自然とわれわれの認識能力との一致/自然それ自体における特殊・普遍の間の親縁性/反省的判断力の前提としての自然それ自身における種別化/自然の合目的性
(5) 知ることの喜びについて
自然の合目的性の概念と快の感情との結合/知る喜びと趣味判断
(6) 美的(直観的)合目的性の判定
自然の合目的性の美的(直観的)表象/美的(直観的)判定と反省的判断力/「第一序論」における美的(直観的)判定能力の批判
(7) 自然の合目的性の論理性
自然の主観的合目的性と客観的合目的性/自然の客観的合目的性/自然の技巧という理念の根拠としての判断力の技工
(8) カントの哲学体系のなかでの『判断力批判』
悟性の立法と理性の立法との判断力による連結/超感性的基体への遡行と体系的展望/百科全書的序論/『判断力批判』の区分/「本論」へ

第四章 美的(直観的)判断力の諸問題――構想力の展開として
一 批判哲学における「美的(直観的)(ästhetisch)」という言葉の位置
趣味判断は美的(直観的)である/超越論的感性論/『判断力批判』における感覚
二 「美的(直観的)」なものと構想力
直観と悟性/直観と構想力
三 産出的構想力
再生的構想力と産出的構想力/ハイデッガーにとっての構想力/悟性と構想力
四 趣味判断と構想力
「美の分析論」と構想力
(1) 趣味判断の第一契機
(2) 趣味判断の第二契機
(3) 趣味判断の第三契機
(4) 趣味判断の第四契機
五 趣味判断における自然の位置
自然の美/芸術の美と自然/芸術と天才/是認された自然
六 美の理想と美的(直観的)規準理念
随伴美/美の理想/美的(直観的)基準理念/美的(直観的)基準理念と形態把握/美的(直観的)基準理念の体系的位置
七 構想力の破れ目
崇高の分析論
(1) 数学的崇高
大きなものの崇高さ/自然的事物の量評価と崇高/超感性的なものとの出会いと崇高
(2) 力学的崇高
力と威力/カントの崇高論の射程/次章へ

第五章 実現されなかった目的論
一 構想力と統覚における総合的統一
三種類の総合/同一性の問題
二 図式と目的論
原則の分析論/構想力と図式/図式と目的論
三 自我の同一性と目的論(西田幾多郎の場合)
『自覚に於ける直観と反省』/西田の心身論と目的論/西田とフッサール/フッサールにおける目的論

第六章 有機体の合目的性と世界の合目的性
目的論的判断力の批判
一 有機的生命の合目的性
自然の客観的合目的性/内的合目的性と外的合目的性/内的合目的性の諸相/部分と全体/有機体と機械/内的合目的性の射程/カントの有機体論とオートポイエーシス
二 自然全体の合目的性
有機体と環境/一個の体系(システム)としての全自然

第七章 反省的判断力と合目的性
一  『純粋理性批判』における判断力
判断力の位置/判断力と構想力
二 規定的判断力と反省的判断力
二つの判断力/理性による自然の総括と判断力
三 アンチノミー
二つの格率/二つの命題(アンチノミー)/アンチノミーの解消への道
四 目的論をめぐる哲学体系(システム)
目的論をめぐるさまざまな哲学体系(システム)/独断的哲学体系(システム)の存在理由
五 規定的判断力の領域と反省的判断力の領域
規定的判断力の位置/反省的判断力の位置
六 理性と悟性
目的概念と世界の偶然性/理論理性と実践理性
七 人間の判断力と神の知性――直観的悟性の問題
(a) われわれの悟性につきまとう偶然性
(b) 直観的悟性
(c) 全体と部分
(d) 目的としての全体
(e) 神の知恵と人間の知恵
(f) 直観的悟性とヘーゲルの目的論
(g) 直観的悟性と解釈学的循環

第八章 反省的判断力と生命科学
一 機械論と目的論の統合
二 カントの進化論
目的論と理論的自然科学/すべての有機体の原型という仮説/カントの進化論と目的論
三 前成説(展開説)と後成説
発生における目的論と機械論/物質から生命に
四 科学論にとっての自然の叡智
再び外的合目的性/不可知論の方法論的意義

第九章 世界の究極目的
一 理論から実践へ
二 自然の究極目的
三 自然の最終目的という観点から見ての幸福と文化
自然の最終目的としての人間
(a) 幸福
幸福の条件/幸福から文化へ
(b) 文化
自然の最終目的としての文化/カントの戦争論/芸術と学問の役割と自然の目的/目的論的歴史哲学
四 自然神学と道徳神学
『判断力批判』にとっての神学
(a) 自然神学
(b) 道徳神学
善意志と叡智的世界原因/最高善と神の存在/神学論の功罪/結びに


あとがき (二〇〇五年二月三日 著者)
引用文献一覧
人名・事項索引


≪著者: ≫ 佐藤康邦 (さとう やすくに)  1944年東京生れ。1973年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学(倫理学)。東洋大学教授を経て、東京大学大学院人文社会研究科(倫理学)教授(を経て、東京大学名誉教授、放送大学教授)。専攻:哲学・倫理学。著書:『ヘーゲルと目的論』(1991)、『絵画空間の哲学――思想史の中の遠近法』(1992)、ヘーゲル『法の哲学』(共訳、2000-2001)ほか。

佐藤康邦 『絵画空間の哲学 思想史のなかの遠近法  Philosophie des Raums in der Malerei, 1992. 〔改装版〕』(三元社、2008年) '10/09/11
佐藤康邦 『現代を生きる哲学 '07』(放送大学教材、共通科目・人文系、放送大学教育振興会、2007年) '10/11/28
佐藤康邦 『哲学への誘い '08』(放送大学教材、基礎科目、放送大学教育振興会、2008年) '10/08/01
渡邊二郎 『自己を見つめる』(佐藤康邦/榊原哲也 解説、放送大学叢書、左右社、2009年) '10/04/01





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本「道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 (光文社古典新訳文庫153)」カント、中山元 訳5

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道徳形而上学の基礎づけ (光文社古典新訳文庫)
道徳形而上学の基礎づけ  Immanuel Kant: “Grundlegung zur Metaphysik der Sitten”, 1785 (光文社古典新訳文庫153)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2012/8, 文庫 410ページ)
○定価: 1,120円
○ISBN: 978-4334752521
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なにがあろうがなかろうが、どのような状況であったとしても変わることなく、すべきであるような義務(行動原理)とは


「君は、みずからの人格と他のすべての人格のうちに存在する人間性を、いつでも、同時に目的として使用しなければならず、いかなる場合にもたんに手段として使用してはならない」。多くの実例をあげて道徳の原理を考察する本書は、きわめて現代的であり、いまこそ読まれるべき書である。


≪目次: ≫
凡例
 本訳書ではアカデミー版(Kants Werke, Akademie Textausgabe, IV , Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, Walter de Gruyter & Co.)を底本とし、ズアカンプ社版の全集を参考にしている。訳語については、『純粋理性批判』の場合と同じように、できるだけカントの定訳となっている訳語を使うのを避けている。「悟性」(Verstand)は「知性」と訳し、「傾向性」(Neigung)は「心の傾き」と訳す。認識論が中心だった『純粋理性批判』では「格律」(Maxime)は「主観的な原理」と訳したが、道徳論である本書では「行動原理」と訳す。……


道徳形而上学の基礎づけGrundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785
序文
001 哲学の三分野/002 実質的な認識と形式的な認識/003 三つの学の任務/004 経験的な学と純粋な学という観点からの哲学の分類/005 形而上学の分類/006 哲学における分業の利点/007 純粋な道徳哲学の必要性/008 道徳法則の純粋さ/009 道徳的に善であるためには/010 ヴォルフの一般実践哲学は、どうして道徳の形而上学でないか/011 実践的な理性と思弁的な理性/012 『道徳形而上学』と『道徳形而上学の基礎づけ』の関係/013 道徳の〈基礎づけ〉の課題/014 分析的な道と総合的な道
第一章 道徳にかんする普通の理性認識から、哲学的な理性認識へと進む道程
015 善い意志/016 「善い意志」を促進する特性/017 善い意志の不変な価値/018 意志の絶対的な価値という考え方への疑念/019 理性と本能/020 理性の使命/021 理性の真の使命/022 義務の概念/023 義務に適った行為と義務に基づいた行為/024 自分の生命を守る義務――自分自身への完全義務/025 親切の義務――他者への不完全義務/026 自己の幸福の追求――自分自身への不完全義務/027 隣人愛の掟――他者への完全義務の変形として/028 意欲の原理/029 法則にしたがう行動原理/029n 意欲の主観的な原理と客観的な原理/030 法則の観念/030n 尊敬とは/031 法則に適うこと/032 抜け目のなさと義務/033 善い行動原理を見分ける方法/034 コンパスとしての原理/035 自然に生まれる弁証論/036 実践哲学の必要性

第二章 通俗的な道徳哲学(ジットリヒ)から道徳(ジッテ)形而上学へと進む道程
037 義務に基づいた行為への疑問/038 道徳的な根拠は不可視である/039 義務についての確信/040 道徳的な法則は理性的な存在者一般に妥当する/041 実例の意味/042 経験から独立した道徳の最高原則/043 通俗性と哲学/044 道徳の形而上学の試み/044n 純粋な道徳哲学の意味/045 ごたまぜの道徳理論/045n ズルツァー氏の疑問/046 五つの確認事項/047 通俗的な哲学から形而上学へ/048 理性と意志の関係/049 命法とは/050 命法の表現/050n 心の傾き、関心、依存する意志の定義/051 完全に善い意志と命法/052 仮言命法と定言命法、第一の定義/053 第二の定義/054 命法と意志の関係/055 不確実な実践原理、断定的な実践原理、必然的な実践原理/056 熟練の命法/057 幸福への意図/057n 抜け目のなさの語の二つの意味/058 道徳性の命法/059 三種類の命法/059n 実用的なという語の意味/060 熟練の命法の可能性/061 抜け目のなさの命法の可能性/062 定言命法の可能性/063 法則としての定言命法/064 定言命法の可能性の洞察の困難さ/064n アプリオリな総合命題としての定言命法/065 定言命法の表現方法/066 定言命法の必然性/066n 行動原理と法則の違い/067 第一の定言命法の表現方法/068 定言命法と義務の概念の関係/069 第一の定言命法の別の表現方法/070 義務の分類/070n 義務の分類の留保/071 自殺の実例――自分自身への完全義務/072 返すあてのない借金の実例――他者への完全義務/073 才能を放置する人の実例――自分自身への不完全義務/074 他人への援助の否定の実例――他者への不完全義務/075 義務の分類/076 定言命法の例外/077 これまでの成果とこれからの課題/078 人間の本性と義務の関係/079 哲学の立場/080 道徳性とその似姿/080n ほんらいの徳/081 実践哲学の課題/082 意志、意志の目的、手段、動機、動因などの概念の定義/083 定言命法の根拠/084 絶対的な目的としての人格/085 目的自体としての人間性――第二の定式/085n 要請/086 自殺の実例の検討――自分自身への完全義務/087 虚偽の約束の実例――他者への完全義務/087n 道徳の通俗的な表現/088 自然の目的である人間性の開発を放置する人の実例――自分自身への不完全義務/089 他者への幸福の促進の実例――他者への不完全義務/090 第三の定言命法の原理/091 立法者としての意志/092 利害関心の放棄の定式化/093 依存する意志と普遍的な意志/094 立法する普遍的な意志の原理――第三の定式/094n 原理の実例/095 自律の原理/096 目的の国/097 目的の国の定義/098 理想としての目的の国/099 目的の国の国民と元首/100 元首の資格/101 義務とは/102 義務と行動原理/103 価格と尊厳/104 総体的な価値と内的な価値/105 市場価格、感情価格、尊厳/106 尊敬と自律/107 行動原理に含まれる三要素/108 行動原理の形式/109 行動原理の内容/110 行動原理の完全な規定/110n 自然の国と目的の国/111 絶対に善い意志の表現方法/112 目的の主体/113 目的の国の定言命法/114 崇高さと尊敬
道徳性(ジットリヒカイト)の最高原理としての意志の自律
115 意志の自律の原理
道徳性のすべての偽りの原理の源泉としての意志の他律
116 他律の発生
他律を根本的な概念とした場合に生まれうる道徳性(ジットリヒカイト)のすべての可能な原理の分類
117 批判の役割/118 他律の二つの原理/119 経験的な原理の欠陥/119n 道徳的な感情の原理と幸福/120 完全性の概念による根拠づけ/121 完全性の概念の好ましさ/122 これからの原理の真の根拠/123 他律の原理の欠陥/124 善い意志の原理/125 道徳性の真理性

第三章 道徳の形而上学から純粋な実践理性の批判へと進む道程
自由の概念は、意志の自律を説明するための〈鍵〉となる
126 意志と自由/127 自由の積極的な概念/128 自由の概念の根拠づけの準備
自由は、すべての理性的な存在者の意志の特性として、前提されなければならない
129 自由の証明/129n 理念としての自由
道徳性のさまざまな理念にともなう関心について
130 自由の理念/131 「なすべし」と「意欲する」/132 三つの難問/133 道徳的な法則の拘束力/134 自由の循環論法/135 別の視点/136 感性界と知性界/137 常識的な人物の傾向/138 理性の優越/139 二つの観点――他律と自律/140 自律の観念/141 循環論の解消
定言命法はどのようにして可能になるか
142 知性界の法則と義務/143 定言命法の可能性/144 極悪な人の願い
あらゆる実践哲学の究極の限界
145 自律と自由の理念/146 自由についての理性の弁証論/147 自由の矛盾/148 思弁哲学の義務/149 実践哲学の要求/150 人間の二重性/151 人間の二重の自己理解/152 実践理性の越境/153 理性の越権/154 自由の理念と叡智/155 道徳的な法則への関心/155n 理性の直接的な関心と間接的な関心/156 法則への関心/157 残された問い/158 叡智界の理念/159 道徳的な研究の限界
結論としての注
160 道徳哲学の目的

訳注



道徳形而上学の基礎づけ』 解説/中山元
序論
哲学の分類/本書の課題/純粋な道徳哲学のための条件/純粋な原理の必要性/『道徳形而上学の基礎づけ』の位置/本書の構成

第一章 道徳にかんする普通の理性認識から、哲学的な理性認識へと進む道程
第一節 善い意志の概念
善とは/善い意志/善の定義と善い意志/最高善
第二節 理性と善
目的論から見た理性の役割/理性の真の役割
第三節 義務の概念
義務の概念の必要性/義務に適った行為と義務に基づいた行為の実例による区別/義務が適用される理性的な存在者/義務に基づいた行動の四つの実例/自殺の否定――自分自身への完全義務/他者への親切――他者への不完全義務/自己の幸福の追求――自分自身への不完全義務/隣人愛――他者への完全義務の変形として
第四節 道徳性と行動原理
義務と意志についての第二命題/行為の結果の無視/行動原理の概念/法則と原理の違い/第三の命題/尊敬について/尊敬に値するもの/法則の三つの特徴/道徳性の法則の命題/虚偽の約束の実例/羅針盤としての原理

第二章 通俗的な道徳哲学から道徳形而上学へと進む道程
第一節 実践哲学の必要性
弁証論の発生/道徳形而上学の必要性/経験的な実例の不十分さ/道徳法則の普遍性と必然性/通俗的な道徳哲学と道徳形而上学の違い
第二節 行為の客観的な原理としての命法とその分類
実践理性とは/命法とは/仮言命法と定言命法/仮言命法の分類/定言命法
第三節 三つの命法の可能性と予備的な考察
熟練の命法の可能性/抜け目のなさの命法の可能性/定言命法の可能性
第四節 定言命法の表現方式
定言命法の表現方法/五つの定言命法
第一項 第一の定式
第一の定言命法/他者の立場になって考える/第二の表現方法/目的論的な自然/義務の分類/自殺の実例――自分自身への完全義務/虚偽の約束の実例――他者への完全義務/才能を放置する人の実例――自分自身への不完全義務/他人への援助の否定の実例――他者への不完全義務/二つの基準/第一定式の形式的な表現方法の重要性
第二項 第二の定式
第三の表現方法への移行/四つの義務の実例
第三項 第三の定式
第三の定式/第四の表現方法/自律と他律/第五の表現方法/目的の国とは/目的の国に参加する資格/定言命法の統合/自然の国/道徳性と幸福の逆説
第四項 自律と他律
自律の原理/他律の原理

第三章 道徳(ジッテ)の形而上学から実践理性の批判へと進む道程
第一節 自由と自律
自由の概念
第二節 自由と道徳性
すべての理性的な存在者の特性である自由/三つの難問/自由の循環論法
第三節 叡智界の概念
二世界論/自律と他律の区別/循環論の解消
第四節 残された課題
定言命法の可能性/理性の弁証法/弁証法の解決/悪人の窮地/「ほんらいの自己」と自由/理性の越権/残された課題


カント年譜
訳者あとがき (中山元)


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者: ] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。

カント 『純粋理性批判 1234567  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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……原著のタイトルをそのまま訳すと『人倫の形而上学の基礎づけ』である。また後年刊行される道徳の形而上学も、Die Metaphysik der Sitten、すなわち『人倫の形而上学』というタイトルである。
 ただしカントは道徳 Moral(モラール)と人倫 Sitte(ジッテ)を、概念として明確に区別していない。この区別が確立されるのはヘーゲルにおいてである。そのことはカントが人倫の形而上学を「道徳(モラール)哲学」(007)と言い換えていることからも明らかである。…… (「訳者あとがき」p408)


五つの定言命法
 ここで五つの定言命法をまとめて眺めてみることにしよう。
(一)第一の定式――普遍的な法則の定言命法
「君は、君の行動原理が同時に普遍的な法則となることを欲することができるような行動原理だけにしたがって行為せよ」 (067)。
(二)第一の定式の派生形――普遍的な自然法則の定言命法
「君が行為するするときに依拠する行動原理が、君の意志にしたがって、普遍的な自然法則となるかのように、行為せよ」(069)。
(三)第二の定式――目的自体の定言命法
「君は、みずからの人格と他のすべての人格のうちに存在する人間性を、いつでも、同時に目的として使用しなければならず、いかなる場合にもたんに手段として使用してはならない」(085)。
(四)第三の定式――自律の定言命法
君は、「みずからを普遍的に立法するものとみなすことのできるような意志の行動原理にしたがって行為せよ」(094)。
(五)第三の定式の派生形――目的の国の定言命法
「君の採用する行動原理が、同時にすべての理性的な存在者の普遍的な法則となるように行為せよ」(113)。
…… (「解説」p317-318)





本「ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル (講談社選書メチエ531)」村岡晋一5

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ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル (講談社選書メチエ)
ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル (講談社選書メチエ531)

○著者: 村岡晋一
○出版: 講談社 (2012/8, 単行本 264ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4062585347
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近代的思考の基礎を作ったドイツ観念論の四人の代表的哲学者。彼らの思想の核心には、歴史の「これから」におのれの身一つで踏み出す勇気と決断があった。先達の思想を受け継ぎ、かつ乗り越えて行くダイナミックな思想の歩みを、これまでになく平易かつ明快に解説する。


≪目次: ≫
序章 ドイツ観念論とは?
「ドイツ観念論」という思想運動/「ドイツ観念論」という名称の由来/ドイツ観念論と「被政治的ドイツ」という神話/「終末論的陶酔」の哲学/理性の体系と歴史
 ※1781年 カント『純粋理性批判』/1784年 カント『世界市民という視点からみた普遍史の理念』/1785年 ヤコービ『スピノザの教説』/1786年 ラインホルト『カント哲学にかんする書簡』/1788年 カント『実践理性批判』/1789年 ラインホルト『人間の表象能力の新理論の試み』/1790年 カント『判断力批判』/1790年 マイモン『超越論的哲学試論』/1790年 ラインホルト『哲学者たちの従来の誤解を訂正するための寄与I』/1792年 シュルツェ『エーネジデムス』/1794年 フィヒテ『知識学あるいはいわゆる哲学の概念について』/1794年 フィヒテ『全知識学の基礎』/1794年 シェリング『哲学の形式の可能性について』/1795年 シェリング『哲学の原理としての自我について』/1797年 シェリング『自然哲学にかんする考察』/1798〜99年 フィヒテ『新しい方法による知識学』/1800年 シェリング『超越論的観念論の体系』/1801年 シェリング『私の哲学体系の叙述』/1802年 シェリング『哲学体系の詳述』/1803年 フリース『ラインホルト、フィヒテ、シェリング』/1807年 ヘーゲル『精神現象学』/1808年 フィヒテ『ドイツ国民に告ぐ』/1809年 シェリング『人間的自由の本質』/1812〜16年 ヘーゲル『大論理学』/1821年 ヘーゲル『法哲学』/フリードリヒ・アルベルト・ランゲ(Friedrich Albert Lange, 1828-1875)/エルンスト・カッシーラー(Ernst Cassirer, 1874-1945)/ヴィルヘルム・ヴィンデンバント(Wilhelm Windelband, 1848-1915)/リヒャルト・クローナー(Richard Kroner, 1884-1974)

第一章 カント純粋理性批判』の「歴史哲学」
1 孤独な〈私〉から〈われわれ〉の共同体へ
フーコー『カントについての講義』/『純粋理性批判』という表題の意味/『純粋理性批判』と啓蒙/純粋理性批判の二つの前提/知的直観の否定/人間の根源的状況/「現象」と関係性の哲学/自然状態における人間/『純粋理性批判』の第二の前提/孤独な〈私〉から〈われわれ〉の共同体へ
2 存在とは規則性である
直観形式としての空間と時間/「対象」とはなにか/存在=規則性/論理学と判断形式/ 純粋悟性概念(カテゴリー)と超越論的対象X/三段階の総合(…彰僂砲ける把捉の総合/∩杼力による再生の総合/3鞠阿砲茲觝毒Г料躪隋法芯怯柤静統覚/超越論的統覚と超越論的対象/超越論的主観性と物自体
3 『世界市民という視点からみて普遍史の理念』
4 カントの「関係性の哲学」とラインホルとの「基礎哲学」
『カント哲学についての書簡』/カント主義者になるまでのラインホルト/「基礎哲学」と「意識律」/基礎哲学と形而上学/基礎哲学の根本原理としての「意識律」/ラインホルトのカント批判/カントの「経験」概念/ラインホルト哲学の功績と限界
 ※1781年 『純粋理性批判』(第一版)/1784年 『世界市民という視点からみた普遍史の理念』/1784年 『啓蒙とは何か』/1785年 『人倫の形而上学の基礎づけ』/1786年 『人類史の憶測的起源』/1786年 『自然科学の形而上学的原理』/1787年 『純粋理性批判』(第二版)/1788年 『実践理性批判』/1790年 『判断力批判』/1794年 『万物の終焉』/バウムガルテン(Alexander Gottlieb Baumgarten, 1714-1762)/「純粋理性(reinen Vernunft)」/「現象(Erscheinung)」/「感性(Sinnlichkeit)」/「内在的(immanent)」/「超越的(transzendent)」/「超越論的(transzendental)」/「対象(gegenstand)」/表象(Vorstellung)/悟性(Verstand)/「直観における把捉(Apprehension)」/「超越論的統覚(transzendentale Apperzeption)」/1789年 ラインホルト『人間の表象能力の新理論の試み』/1790年 ラインホルト『哲学者たちの従来の誤解を訂正するための寄与I』/1791年 ラインホルト『哲学的知の基礎』/カール・レオンハルト・ラインホルト(Karl Leonhard Reinhold, 1758-1823)/ヴィーラント(Christoph Martin Wieland, 1733-1813)/「「基礎哲学(Elementarphilosophie)」/「意識律(Satz des Bewußtseins)」/第一哲学(philosophia prima)/「すでに存在するもの(Vorhanden)」

第二章 フィヒテの『知識学』――フランス革命の哲学
1 自由の体系は可能か
フィヒテとフランス革命/バーク『フランス革命についての省察』/フィヒテの「自由の体系」/消極的自由と積極的自由/〈私〉という存在と自由/「知識学」とはなにか/知識学と論理学の関係/知識学の第一根本命題の意味/哲学体系と歴史
2 人間精神の実用的歴史
啓蒙主義的歴史観/知識学の第二根本命題/知識学の第三根本命題/第三根本命題とカント
 ※ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ(Johann Gottlieb Fichte, 1762-1814)/エドマンド・バーク(Edmund Burke, 1729-1797)/ゲンツ(Friedrich von Gentz, 1764-1832)/レーベルク(August Wilhelm Rehberg, 1752-1836)/ブランデス(Ernst Brandes, 1758-1810)/事実(Tatsache)/「知識学(Wissenschaftslehre)」/「学問(Wissenschaft)」/「事行(Tathandlung)」/「人間精神の実用的歴史(eine pragmatische Geschichte des menschlichen Geistes)」/エルンスト・プラットナー(Ernst Platner, 1744-1818)/ザロモン・マイモン(Salomon ben Josua Maimon, 1753-1800)/フリードリヒ・マイネッケ(Friedrich Meinecke, 1862-1954)/「反定立(Entgegensetzen)」

第三章 シェリング――自然史と共感の哲学者
1 自然史と同種性の原理
シェリングの自然観/シェリングにおける「同種性の原理」/「親知力」という概念/精神の病としての哲学/自然哲学と超越論的哲学/同種性の原理にもとづく自然哲学
2 自己意識の前進的歴史
超越論的哲学の課題/哲学体系の出発点としての自己意識/ヘーゲル『精神現象学』の先駆としての『超越論的観念論の体系』/「感性」と「物質」の演繹/「感覚」の成立/「感覚」と「物質」/『超越論的観念論の体系』の特徴
3 同一哲学とヘーゲルの批判
同一哲学
4 ドイツ観念論以後のシェリング――「悪の形而上学」と「世界時間論」
シェリングの新しい「自由」概念/『人間的自由の本質』の課題/自由の体系と汎神論/繋辞(コブラ)とはなにか――同一性思考と弁証法的思考/神における根拠と実存/悪の形而上学/『世界時間論』の課題/通俗的な時間概念/本来的時間と「切断」/啓示の哲学/シェリングからヘーゲルへ?
 ※1797年 『自然哲学にかんする考察』/1798年 『世界霊について』/1799年 『自然哲学体系の第一草案』/1799年 『自然哲学体系への草案序説』/生命活動(Leben)/生きた自然(natura naturans)/「自然史(Naturgeschichte)」/「知性と事物の一致(adaequatio intellectus et rei)」/ハイネ(Christian Gottlob Heyne, 1729-1812)/アイヒホルン(Johann Gottfried Eichhorn, 1752-1827)/「親知力(Wahlverwandtschaft)」/ブールハーフェ(Hermann Boerhaave, 1668-1738)/ベリマン(Torbern Olof Bergman, 1735-1784)/「感覚作用(Empfindung)」/『世界時間論(Weltalter)』/「根拠(Grund)」/「実存(Existenz)」/「切断する(scheiden)」/「決断する(entscheiden)」

第四章 ヘーゲル精神現象学』――真理は「ことば」と「他者」のうちに住む
1 『精神現象学』の成立と特徴
『精神現象学』の成立
2 感覚的確信――語られたものだけが真理である
感覚的確信の真理/感覚的確信とことば/真理とことば/フォイエルバッハの批判/真理にとっての他者の存在の不可欠さ/一般的なものと個別的なものの統一としての「事物」と「知覚」
3 主人と奴隷の弁証法――他者との共存は可能か
生命と欲望/自己意識と生命/人間の欲望と動物の欲望の相違/生死を賭けた闘争/「主人」の意識と「奴隷」の意識/「主人」と「奴隷」の弁証法/死の恐怖/自己意識にとっての「労働」の意識/「あなた」の発見
4 ギリシアのポリス――〈われわれ〉としての精神
〈われわれ〉としての精神/精神と歴史/理想の共同体としてのギリシアのポリス/ギリシア世界における「主人と奴隷の弁証法」/人間の掟と神々の掟
5 ヘーゲルとフランス革命
「絶対的自由」という理想/絶対的自由と恐怖/有用性の世界
6 道徳――歴史を創造する主体
フィヒテ哲学と実践的自由/歴史を創造する主体としての「良心」/「ことば」のみによる承認/行為する意識と悪の意識/「美しい魂」と「裁く意識」/罪の告白と「ゆるし」
7 宗教――神はみずから死にたもう
自然宗教と沈黙/抽象的な芸術作品における祈りと讃歌/生きた芸術作品とことば/精神的な芸術作品/啓示宗教
8 絶対知――「いま」「ここで」〈それでよい〉と語ること
ヘーゲルと国家/「絶対知」とはどんな知か/『ドイツ観念論』と現代
 ※フォイエルバッハ(Ludwig Feuerbach, 1804-1872)/「事物(das Ding)」/「知覚(die Wahrnehmung)」/「欲望(Begierde)」/アレクサンドル・コジェーヴ(Alexandre Kojève, 1902-1968)/「精神(Geist)」/「人倫(Sittlichkeit)」/ノヴァーリス(Novalis, 本名 Friedrich von Hardenberg, 1772-1801)/フリードリヒ・シュレーゲル(Friedrich Schlegel, 1772-1829)/ヴィルケマン(Johann Joachim Winckelmann, 1717-1768)/ヨアヒム・リッター(Joachim Ritter, 1903-1974)/「概念(Begrihh)」/「有用性(Nützlichkeit)」/ジャン・イポリット(Jean Hyppolite, 1907-1968)

あとがき
引用文献
参考文献
索引


≪著者: ≫ 村岡晋一 (むらおか・しんいち) 1952年生まれ。中央大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士後期課程中退。中央大学理工学部教授。専門はドイツ観念論、ドイツ・ユダヤ思想。著書に『対話の哲学』(講談社選書メチエ)が、訳書にフンボルト『双数について』(新書館)、ローゼンツヴァイク『救済の星』(みすず書房・共訳)がある。

マーティン・ジェイ 『アドルノ  Adorno, 1984 』(木田元/村岡晋一 訳、岩波現代文庫、2007年) '10/02/16
村岡晋一 『対話の哲学 ドイツ・ユダヤ思想の隠れた系譜』(講談社選書メチエ、2008年) '10/01/25

カント 『純粋理性批判 17』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29





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本「純粋理性批判 〈7〉  Kritik der reinen Vernunft, 1787 (光文社古典新訳文庫141)」カント、中山元 訳5

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純粋理性批判 7 (光文社古典新訳文庫)
純粋理性批判 〈7〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫141)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2012/1, 文庫 361ページ)
○価格: 940円
○ISBN: 978-4334752439
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なんのことやら、なにはともあれ、およそちょうど2年にわたる全7巻

「わたしたちは神が命じたから、道徳的に行動する義務があると考えるべきではない。わたしたちは、道徳的に行為すべきことを、みずから〈内的な〉義務として考えるからこそ、こうした法則が神の命令とみなされるようになったのである。」最難関の書物をついに完全読解する!


≪目次: ≫
凡例

純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)7』

第二部 超越論的な方法論

823 バベルの塔の野心/824 超越論的な方法論の意図

第一章 純粋理性の訓練
825 否定的な判断の位置/826 否定的な判断の役割/827 訓練とは/827n 訓練と指導/828 理性への訓練/829 理性が訓練を必要とする場合/830 理性の誤謬の防止と方法論
第一節 独断的な使用における純粋理性の訓練
831 数学での成功による理性の錯覚/832 概念の構成とは/833 哲学と数学における個別的なもの/834 哲学と数学の違い――形式の違い/835 哲学のやり方と数学のやり方――三角形の実例/836 代数学の方法/837 数学におけるアプリオリな総合命題の構成/838 数学的な考察の課題/839 理性使用の違いについての二つの問い/840 哲学と数学において直観が占める役割/841 アプリオリな直観と総合認識/842 超越論的な命題の役割/843 経験的な認識と超越論的な認識/843n 原因の概念の実例/844 二種類の理性使用――哲学的な理性認識と数学的な理性認識/845 数学者の越境の危険/846 理性への警告/847 数学の方法の制約/848 定義にまつわる諸問題/848n 「詳細」「限界」「根源的に」という三つの概念の説明/849 哲学は定義から始めてはならない/849n 哲学における定義の困難さについて/850 定義の不正確さについて/851 哲学には公理は存在しない/852 表示的な証明について/853 哲学と数学の連帯の夢/854 ドグマとマテマ/855 純粋理性の思索に基づく利用とドグマ/856 独断論の陥穽と哲学の目的
第二節 論争的な使用における純粋理性の訓練
857 理性と批判/858 批判的な理性による裁き/859 理性の裁きにおける二つの基準/860 理性の論争的な使用の概念について/861 理性の自己矛盾の問題について/862 理性の関心/863 肯定命題と否定的な命題の両方の証明不可能性/864 理性の闘い/865 毒物の効用/866 二律背反の吟味/867 ヒュームとプリーストリーへの問い/868 弁証論の闘い/869 批判の成熟/870 道徳的な仮装の役割/871 策略の功罪/872 純粋理性の主張の宿命/873 純粋理性の法廷/874 自然状態から法的な状態へ/875 自由思想家の限界/876 若者の教育/877 独断論的な〈毒物〉/878 若者にふさわしい教育/879 空しい闘い/880 独断論的なまどろみ
自己矛盾に陥った純粋理性を、懐疑論では満足させられないことについて
881 認識の限界と制約/882 認識の総体の〈地平〉/883 ヒュームの結論/884 理性の歩みと批判/885 球体としての理性/886 理性の課題/887 懐疑論の限界/888 ヒューム批判の序/889 ヒュームの錯誤/890 ヒュームの失敗の原因/891 理性の和解/892 独断論者にとっての危険/893 理性の〈予行演習〉
第三節 仮説についての純粋理性の訓練
894 仮説の領域/895 臆見と仮説/896 理性の限界/897 理念の役割/898 怠惰な理性/899 超越論的な説明根拠の役割/900 仮説を立てるための第二の要件/901 臆見と仮説/902 思索に基づく認識についての永遠の論争/903 理性の係争の解決方法/904 心についての仮説/905 個体の出生についての仮説/906 仮説の役割/907 仮説の利用にかんする注意
第四節 理性の証明についての純粋理性の訓練
908 理性の証明における責任/909 理性の訓練の必要性/910 理性の訓練の第一の規則――原則の根拠づけ/911 理性の訓練の第二の規則――原則の証明の複数の道の否定/912 唯一の証明根拠/913 独断論者の「証明」/914 理性の訓練の第三の規則――現示的な証明/915 肯定的な方法と否定的な方法/916 帰謬法が使えない場合/917 弁証論における欺瞞/918 帰謬法という武器

第二章 純粋理性の基準(カノン)
919 哲学の役割/920 理性の失敗する道と成功する道/921 理性のカノン
第一節 わたしたちの理性の純粋な使用の究極的な目的について
922 理性の逸脱/923 理性の究極の目的/924 思索に基づく三つの命題と理性/925 三命題の実践的な重要性/926 実践的なものとは/927 三つの主要命題の意図/928 必要な配慮/928n 実践的な概念と超越論的な哲学の関係/929 自由の法則/930 実践的な理性の二つの問い
第二節 純粋理性の究極の目的を規定する根拠となる最高善の理想について
931 理性の実践的な使用についての問い/932 理性の三つの問い/933 第一の問いの性格/934 第二の問いの性格/935 第三の問いの性格/936 実用的な法則と道徳的な法則/937 断定命令としての道徳的な法則/938 純粋理性の原則の客観的な実在性/939 道徳的な世界の理念/940 第一の問いへの答え/941 道徳の体系と幸福の結びつき/942 道徳の義務と幸福の結びつきを確保するもの/943 神と来世の存在の必然性/944 神の命令/945 恩寵の王国と自然の王国/946 〈主観的な原理〉の役割/947 神と来世の働き/948 完全な善の実現/949 自存する理性の役割/950 最高の意志の特徴/950 超越論的な神学/952 理性の学校としての自然/953 理性の歴史と神の認識/954 道徳法則の内在性
第三節 臆見、知、信念について
955 〈真とみなすこと〉/956 真理とは/957 思い込みを発見する方法/958 仮象の暴露/959 主張しうるもの/960 臆見、信念、知/961 臆見を語ることが許されない場合/962 理性の超越論的な使用の場合/963 実践的な関係における〈真とみなすこと〉/964 実用的な信念/965 実用的な信念の〈温度〉/966 理論的な信念/967 神の実存在についての信念/968 仮説と信念/969 信念の放棄と回復/970 道徳的な信念の確固さ/971 道徳的な心構えと信念/972 道徳的な心構えの必要性/972n 理性の啓発についての促し/973 これまでの成果についての疑問/974 一般常識と哲学

第三章 純粋理性の建築術
975 建築術と方法論/976 体系の成長/977 技術的な統一と建築術的な統一/978 学の理念/979 体系の発生と建築術/980 歴史的な認識と理性的な認識/981 数学の特殊性/982 哲学的に考察することと哲学を学ぶこと/983 哲学の学校概念と世界概念/984 真の哲学者/984n 世界概念と学校概念の違い/985 人間の究極の目的と道徳哲学/986 自然哲学と道徳哲学/987 純粋哲学と経験的な哲学/988 予備学と形而上学/989 形而上学の区別/990 形而上学にまつわる混乱/991 自然の形而上学/992 形而上学の分類/993 内在的な自然額の分類/994 形而上学のすべての体系/994n 合理的な物理学とふつうの物理学の違い/995 建築術的な分類/996 アプリオリな認識の可能性についての第一の問い/997 経験的な心理学の位置についての第二の問い/998 形而上学の役割/999 三つの学の重要性/1000 形而上学の役割と威信

第四章 純粋理性の歴史
1001 これまでの理性の営み/1002 神学と道徳の結びつき/1003 革命を起こした理念――三つの観点/1004 認識の対象についての対立――感覚論と知性論/1005 認識の起源についての対立――経験論と理性論/1006 方法的な対立――自然主義的な方法と学的な方法/1007 学的な方法――批判の位置

訳注

 
純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)7』 解説/中山元
第一章 純粋理性の訓練
訓練の四つの領域/独断的な使用における純粋理性の訓練
第一節 哲学と数学の違い
数学的な方法/数学と哲学の認識方法の違い/対象の性質と量についての通説/アプリオリな総合判断における違い/推論方法の違い
第二節 論争における理性の訓練
論争の役割/ヒュームとプリーストリー/若者の教育/独断論、懐疑論、批判/「制約」と「限界」の概念/ヒューム批判
第三節 仮説的な理性の使用
理性の仮説的な使用の第一の用途――発見的な役割/仮説の第二の用途――論争的な用途
第四節 証明の難しさ
総合命題の証明の困難/理性の正しい推論の三つの規則
第二章 純粋理性の基準
第一節 理性の究極の目的
基準(カノン)について/理性の究極の目的/実践的なもの/超越論的な自由と実践的な自由/実用的な法則と実践的な法則の違い/意志の自由の確定
第二節 神と来世の存在について
三つの問い/幸福とは/幸福になることと幸福になるに値すること/最高善/恩寵の王国/道徳神学の役割/三つの神学の役割
第三節 臆見、知、信念について
〈真とみなすこと〉とは/真とみなすことの客観的な妥当性に基づく区別――確信と思い込み/真とみなすことの主観的な根拠と客観的な根拠の関係に基づく区別――臆見、信念、知/臆見/信念/知/理論的な領域における臆見と信念/実践的な領域における信念/理性の信念の意味/最後に




カント年譜 (1724年〜1804年)
訳者あとがき 中山元


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。

カント 『純粋理性批判〈6〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/10/06
カント 『純粋理性批判〈5〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/06/06
カント 『純粋理性批判〈4〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/02/08
カント 『純粋理性批判〈3〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/05
カント 『純粋理性批判〈2〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/06/24
カント 『純粋理性批判〈1〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/02/21
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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本「純粋理性批判 〈6〉  Kritik der reinen Vernunft, 1787 (光文社古典新訳文庫133)」カント、中山元 訳5

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純粋理性批判 6 (光文社古典新訳文庫 Bカ 1-7)
純粋理性批判 〈6〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫133)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2011/9, 文庫 375ページ)
○価格: 940円
○ISBN: 978-4334752354
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きせつのかわりめ、ということにしておいて欲しんですけど、スンマセン。可能なかぎりで従順に、真意はともかくとしても表面的には表向きは見える部分は対外的には、演じることを積極的に意識しておこなって、決して迷惑をおかけすることはいたしませんので、アシカラズ。心がけとしては、ぼくがトクをする気はプラスを一方的に享受するような考えなどは、そもそも有していないのでありまして、ある意味では愚直なほどに忠実に、お金儲けはヘタクソなんです、たとえば仕入れ価格と売値との差額が利益になるわけで、ボランティアでやってるわけではないのですから、安く仕入れて高く売るのが基本の原理原則なんだろうけれども、頭ではモチロン理解しているとは思っているんだけれどもね、しかしジッサイ、ぼくはダメなんだよなぁ、ぼくにはできないんだよなぁ、ぼくは困っていないからさぁ、ぼくから他者への譲渡をおこなうにあたっては、ぼくはその時点において、ぼくが譲渡する相手方との関係においてね、ぼくが相手に譲渡するモノについてね、ぼくが取得した価格以上に高額な価格で取り引きをおこなうことに、そんなことは基本中の基本なんんだろうけれども、どうにもぼくにはそのポイントをスルリとなんらの抵抗感を抱くことなくスルーすることが困難なのであって、偽善だよ、エエカッコシイィだなぁ、などといったような、いかなる批判も否定できない(甘んじて受け容れましょ)、そうなんだろうなぁ、キレイゴトではキレイゴトだけではこの世をときに世知辛い世の中、世間、社会を生きて生活して生き抜いていくことは、あぁどうなんだろう



第6巻は「超越論的な弁証論」の第三章「純粋理性の理想」を扱う。ここでは神の現実存在の議論が検討され、デカルト以来の伝統的な近代哲学の神の存在証明が分類され、すべてが批判される。そしてこの存在証明に基づく神学の考察と批判が展開されることになる。


≪目次: ≫
凡例

純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)6』

第一部 超越論的な原理論
第二部門 超越論的な論理学
第二部門の第二部 超越論的な弁証論

第二篇 純粋理性の弁証論的な推論について
第三章 純粋理性の理想

第一節 理想一般について    658 カテゴリーと理念における客観的な実在性の欠如/659 理想における客観的な実在性の欠如/660 完璧な人間の理想/661 完璧な人間の理念と理想/662 理性の理想と感性の理想/663 理性の理想の意図
第二節 超越論的な理想(超越論的な原型)について    664 規定可能性の原則/665 〈あまねき規定性〉の原則/665n 可能性の総体/666 あまねき規定という概念/667 〈原概念〉としての〈すべての可能性の総体〉の理念/668 論理的な否定と超越論的な否定/669 派生的な概念としての否定/669n 無知の深淵/670 実在性の全体の理念/671 〈もっとも実在的な存在者〉という理想/672 超越論的な理想の原理と超越論的な理念/673 原型としての理想/674 最高の実在者の三つの呼び名/675 単純なもの/676 物の〈根拠〉としての根源的な存在者/677 超越論的な意味での〈神〉/678 虚構の実体化/679 最高の実在性についての問い/680 経験的な原理についての自然な錯覚/681 超越論的な搾取/681n 理想の実在化、実体化、人格化のプロセス
第三節 思索を営む理性が、最高の存在者の現存を推論する証拠根拠について    682 理性の土台としての無条件的なものの理念/683 根源的な存在者にいたる論拠/684 無条件的に必然的な存在者にいたる推論/685 無条件的な存在者に必要な特徴/686 無条件的に必然的な存在者の概念をもっとも満たす概念/687 理性の自然な進みゆき/688 決定の選択肢/689 制約された存在者と絶対的に必然的な存在者/690 理性の実践的な動機/691 最高原因と一神教
思索を営む理性によって神の現実存在を証明するための三種類の方法    692 三種類の神の存在証明/693 証明の順序
第四節 神の現実存在についての存在論的な証明が不可能であることについて    694 知性の矛盾/695 「無条件的なもの」という概念への疑問/696 「無条件的なもの」という概念への省察の欠如/697 概念から存在への推論/698 分析的な命題の必然性とその限界/699 絶対的に必然的な主語――矛盾と不可能性/700 〈もっとも実在的な存在者〉という概念による反論/700n 論理的な可能性と実在的な可能性の違い/701 哀れなトートロジー/702 論理的な分析命題と事物を規定する総合命題の違い/703 「ある」は実在的な術語ではない/704 「存在する」という述語の効果/705 経験の領域の外部での〈現存〉の可能性/706 最高の存在者の理念/707 神の存在論的な証明の挫折
第五節 神の現実存在についての宇宙論的な証明が不可能であることについて    708 理性の二つの要求/709 存在論的な証明と宇宙論的な証明の違い/710 宇宙論的な証明の呼び名について――存在論的な証明や自然神学的な証明との違い/710n 因果関係の終端/711 もっとも実在的な存在者による証明/712 宇宙論的な証明のごまかし/713 推論の欺瞞を暴く/714 宇宙論的な証明のごまかし/715 宇宙論的な証明の誤謬/716 詭弁の巣窟/717 四つの誤謬推論/718 宇宙論的な証明の不可能性の証明/719 宇宙論的な証明の越権/720 超越論的な理想の課題/721 理性の深淵/722 理想の占める場所
必然的な存在者が現実存在するというすべての超越論的な証明に含まれる弁証論的な仮象の発見と説明    723 超越論的な証明における仮象の原因/724 宇宙論的な証明の背後にある推論/725 必然性の原則と偶然性の原則/726 絶対的に必然的なものは世界のうちには存在できない/727 物質は〈絶対に必然的な存在者〉ではない/728 超越論的な虚偽の避けがたさ
第六節 自然神学的な証明が不可能であることについて    729 自然神学的な証明とは/730 自然神学的な証明の不可能性/731 最高の存在者にいたる〈橋〉/732 最高の存在者の要請/733 自然神学的な証明と自然研究/734 自然神学的な証明の恩恵/735 自然神学的な証明の欠陥/736 自然神学的な証明の四つの段階/737 自然神学の証明メカニズム/738 自然神学的な証明の限界――世界建築者の存在証明にすぎない/739 自然神学的な証明の欠陥/740 この欠陥の根拠/741 自然神学的な証明の不可能性/742 自然神学的な証明と存在論的な証明/743 自然神学者たちの失敗/744 存在論的な証明の優位
第七節 理性の思弁的な原理によって行われるすべての神学の批判    745 神学の分類/746 超越論的な神学の二つの道/747 自然的な神学の二つの道/747n 道徳的な神学と神学的な道徳の違い/748 理神論と有神論の違い/749 理論的な認識と実践的な認識の定義とその違い/750 理論的な認識における絶対的な必然性の認識/751 思索に基づく認識と自然的な認識/752 思索に基づく認識の〈濫用〉/753 原因性の原則の濫用/754 ふたたび自然神学的な証明の無効性について/755 まとめ/756 神の存在についての問い/757 思索を営む理性の利用の効用/758 超越論的な神学の効用/759 完璧な理想としての神

超越論的弁証論 付録
純粋理性の理念の統制的な使用について    760 理性の自然な傾向/761 理念の二つの使用方法/762 対象にかんする知性と理性の役割/763 虚焦点としての理念――理念の統制的な使用について/764 理性の目的/765 理性の確定的な使用と仮説的な使用/766 理性の仮説的な使用の目的/767 認識の統一の機能/768 理性の超越論的な原則の役割/769 根源的な力の理念の導出の手続き/770 根源的な力の仮説の目的/771 統一の試みの必然性/772 自然の体系的な統一を裏づける超越論的な原理の必要性/773 概念の体系と生物体系の類比/774 自然における統一の試み/775 類の原理の必然性/776 類の原理と種の原理/777 下降の方法と上昇の方法/778 類比の法則の意味/779 人間の認識の条件としての同種性と多様性/780 理性の三つの原理/781 地平の概念/782 種についての二つの原則/783 三つの法則の役割/784 自然解釈の論理的な法則と自然の客観的な法則/785 形式の連続性の概念が経験に適用できない理由/786 天体の軌道の実例/787 この原理の二面性/788 純粋理性の原理の統制的な使用の意味/789 感性の図式の類似物としての理性の理念/790 理性の主観的な原理/791 統制的な原則と主観的な原理/792 主観的な原理の応用/793 主観的な原理としての親和性の原則
人間の理性に固有の自然の弁証論の究極の意図について    794 理念の使命/795 理念の根拠づけの課題/796 理念の客観的な実在性と図式/797 この原理の三つの課題/798 宇宙論的な理念の問題点/799 観念的な存在者の性格/800 理神論的な神の概念/801 神の存在と人間の理性の関係/808 自立した理性/803 最高の存在者の位置/804 曖昧な原理/805 理性的な存在者の二義性/806 理性的な存在者の理念の〈使い道〉/807 心という実体の理念が理性にたいしてもつ意味/808 世界概念の理念が理性にたいしてもつ意味/809 神の理念が理性にたいしてもつ意味/810 神の理念のもたらす〈恩恵〉/810n 地球が長球形であることの利益/811 理性の眩暈/812 理念の誤用の第一の誤謬――理性の怠慢/812n 「理性の怠慢」という名称について/813 理念の誤用の第二の誤謬――理性の倒錯/814 自然研究の目的/815 理性の〈学校〉/816 理性の本性への問い/817 超越論的な神学への三つの問い/817n 心理学的な理念にまつわる幻想の批判の手続き/818 世界創造者の存在についての問い/819 最高の存在者と自然研究の方法/820 神と自然/821 永遠の論争の原因/822 思索を営む理性の訴訟

訳注

 
純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)6』 解説/中山元
第一章 理念の理想とあまねき規定性
第一節 理念の理想について    超越論的な弁証論の課題/理想とは/イデアと理念/理念と理想
第二節 あまねき規定性    本文第二節「超越論的な理想(超越論的な原型)について」の構成/あまねき規定性/論理的な規定と実在的な規定/あまねき規定性の理想/ライプニッツの神、モナド、充足理由律/否定の概念/根源的な存在者
第二章 神の存在証明の検討
第一節 神の存在証明の道徳的な価値    神の存在証明の批判/理性の切実な要求/神の三種類の存在証明
第二節 神の存在論的な証明の歴史    アンセルムストマス・アクィナスデカルトのアポステリオリな証明/デカルトの証明とアンセルムスの証明の違い/デカルトのアプリオリな証明/スピノザとライプニッツの神の存在証明
第三節 カントの批判    カントの存在論的な証明の批判/分析命題と総合命題/現実存在と実在性は異なる
第四節 宇宙論的な神の存在証明    世界の偶然性による証明/「わたし」の存在の不思議さ/四つの超越論的な誤謬/超越論的な証明/必然的なものと偶然的なもの/統制的な原理としての神
第五節 自然神学的な神の存在証明    世界の設計者/この証明の長所/この証明の欠陥
第六節 道徳的な神学への道    神の存在証明と神学/合理的な神学の分類/道徳神学
第三章 超越論的な弁証論の総括
第一節 理念の性格について    虚偽の「巣窟」/理念の課題
第二節 理念の超越論的な根拠づけ    虚焦点/認識を体系化する理念/理性の〈確定的な〉使用と〈仮説的な〉使用/理性の〈仮説的な〉使用の役割/理性の三つの原理/理性の図式/理念と図式の違い/三つの理念/心についての理念/世界についての理念/神についての理念
第三節 理性の錯誤    理性の怠慢/理性の倒錯/神の存在の必要性/結論




訳者あとがき 中山元


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。

カント 『純粋理性批判〈5〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/02/08
カント 『純粋理性批判〈4〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/02/08
カント 『純粋理性批判〈3〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/05
カント 『純粋理性批判〈2〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/06/24
カント 『純粋理性批判〈1〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/02/21
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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本「純粋理性批判 〈5〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫127)」カント、中山元 訳5

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純粋理性批判〈5〉 (光文社古典新訳文庫)
純粋理性批判 〈5〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫127)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2011/5, 文庫 431ページ)
○価格: 940円
○ISBN: 978-4334752293
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1995.6.6、、、そう、ぼくの左手の薬指にはまだ?!プラチナのリングがあって、もっとも肥えていたときに比するには、およそ15キロくらいは減量しちゃっていることもあって(いま63〜64kg←最重量時80kg超)、多少ゆるくって、すこしだけのひっかかりでスルリとぬける、、、とはいえ、ひとり暮らしをはじめた賃貸の古い木造アパートの2回目の契約更新をしたのはすでに半年前のことだから、ということは、そのときから16年のうちの4年半でクオーター超、、、いろんなことを考えないものでもない、考えないときはない、のだが、考えても考えても(まだまだ考えが足りないのだろう)、よく分からない


世界には時間的な始まりがあるか、空間的な限界はあるか。世界は無限に分割できるか、それ以上は分割できなくなるのか。人間に自由はあるか、それとも必然的な自然法則にしたがうだけなのか。そして、世界には必然的な存在者[=神]が存在するのかどうか。この四つの「二律背反(アンチノミー)」を考察する。


≪目次: ≫
凡例

純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)5』

第一部 超越論的な原理論
第二部門 超越論的な論理学
第二部門の第二部 超越論的な弁証論

第二篇 純粋理性の弁証論的な推論について
第二章 純粋な理性の二律背反
    472 三つの弁証論的な推論の要約/473 唯心論の有利性/474 第二種の推論の難点/475 二つの隘路/476 世界概念と理性の理想
第一節 宇宙論的な原理の体系    477 理念の列挙におけるカテゴリーの利用について/478 未来の時間の問題/479 背進的な総合と前進的な総合/480 空間における現象の絶対的な全体性の系列/481 物質の分割の系列/482 因果の系列/483 偶然的なものの現実存在の系列/484 四つの理念/485 絶対的な完全性の理念の目的/486 無条件的なものにいたる道/487 無条件的なものの二つの可能性/487n 理念としての系列の絶対的な全体/488 世界と自然/488n 形容詞的な自然と名詞的な自然/489 宇宙論的な理念の概念
第二節 純粋理性の対立論    490 対立論/491 弁証論の三つの問い/492 弁証論的な命題の二つの特徴/493 弁証論的な理論の矛盾の性格/494 競技の規則/495 懐疑的な方法の特徴/496 試金石としての懐疑的な方法/496n 二律背反の考察順序
純粋理性の二律背反 超越論的な理念の第一の抗争    定立命題(証明/497 時間の端緒の存在証明/498 世界の完結/498n1 限界に囲まれている量/498n2 全体性という概念)/反定立命題(証明/499 時間の無限性の証明/500 空間の無限性の証明/500n 経験の条件としての空間)
第一の二律背反についての注釈    定立命題についての注釈(501 両方の議論の性格/502 無限の概念による証明/503 無限の概念による別の証明/503n 無限の数学的な概念/504 空間の無限性の問題)/反定立命題についての注釈(505 空虚な空間と空虚な時間というノンセンス/505n 空虚な空間の超越論的な可能性/506 叡智界を利用した議論の批判)
純粋理性の二律背反 超越論的な理念の第二の抗争    定立命題(証明/507 背理証明法による証明/508 単純なものの現実存在)/反定立命題(証明/509 背理法による証明/510 〈単純なもの〉は超越論的な理念/511 第二命題の意味)
第二の二律背反についての注釈    定立命題についての注釈(512 この命題を空間と時間に適用する誤謬/513 超越論的な原子論)/反定立命題についての注釈(514 モナド論による異例の批判/515 〈わたし〉という実体についての独断的な主張)
純粋理性の二律背反 超越論的な理念の第三の抗争    定立命題(証明/516 背理法による証明/517 超越論的な自由の証明)/反定立命題(証明/518 超越論的な自由の逆説/519 自然と超越論的な自由の違い)
第三の二律背反についての注釈    定立命題についての注釈(520 超越論的な自由と絶対的な第一の端緒/521 〈第一の動者〉)/反定立命題についての注釈(522 第一の端緒は不要/523 自由と自然の背反)純粋理性の二律背反 超越論的な理念の第四の抗争    定立命題(証明/524 因果関係による証明/524n 時間と変化の関係)/反定立命題(証明/525 世界の内部に存在するという想定/526 世界の外部に存在するという想定/526n 「始める(アンファンゲン)」という語の意味)
第四の二律背反についての注釈    定立命題についての注釈(527 宇宙論的な証明/528 世界の地位/529 必然的な存在者と世界系列/530 他者への飛躍/531 経験的な偶然性と時間)/反定立命題についての注釈(532 証明すべき二つの点/533 定立命題と反定立命題の対称関係)
第三節 これらの抗争についての理性の関心    534 宇宙論的な理念の〈必然性〉/535 理性と数学の尊厳/536 理性の抗争/537 論争の参加者の姿勢について/538 経験論と独断論の論争/539 独断論の三つの「関心」/540 実践的な関心/541 思索にかかわる関心/542 通俗性という関心/543 反定立命題における道徳的・宗教的な関心の欠如/544 反定立命題の思索にかかわる関心/545 反定立命題の否定するもの/546 経験論の役割/547 経験論の誤解/548 プラトン哲学とエピクロス派の対立/548n エピクロスの主張したこと/549 エピクロス派とプラトン哲学の功罪/550 経験論の通俗性の欠如/551 体系を否定する経験論/552 公平な判断を求めて
第四節 必ず解決しなければならない純粋理性の超越論的な課題について    553 答えねばならない問いと答えられない問い/554 超越論的な哲学の責務/555 宇宙論的な理念の性格/555n 超越論的な対象についての問い/556 解きうる問題と解きえない問題/557 回避できない理性の四つの問い/558 絶対的な全体性の理念/559 批判的な解決
第五節 全体で四つの超越論的な理念によって発生する宇宙論的な問題の懐疑的な考え方    560 下剤としての批判/561 二律背反が発生する理由/562 世界の端緒の問い/563 世界の限界の問い/564 単純なものの問い/565 自然法則への問い/566 自由への問い/567 絶対的に必然的なものへの問い/568 偶然的なものへの問い/569 課題と過小の判定基準/570 欺瞞の発見へ
第六節 宇宙論的な弁証論を解決するための鍵となる超越論的な観念論    571 超越論的な観念論とは/571n 形式的な観念論/572 経験的な観念論の主張/573 夢と現実/574 月の生物の「現実性」/575 現象の現実性/576 超越論的な客体と過去の意味/577 〈経験の進みゆき〉の規則と宇宙論的な理念
第七節 理性の宇宙論的な自己矛盾の批判的な解決    578 概念規定の是正と必要性/579 〈条件づけるもの〉の系列を背進する課題/580 条件の系列の全体性――物自体と現象の違い/581 理性推論の欺瞞/582 係争を解決する道/※※※/583 ゼノンの詭弁/584 対当関係と矛盾対当関係/585 弁証論的な対立/586 矛盾対当の消滅/587 他の三つの理念への適用/588 二律背反と現象の超越論的な観念性の証明/589 二律背反の効用
第八節 宇宙論的な理念についての純粋理性の統制的な原理    590 理性の統制的な原理とは/591 統制的な原理と構造的な原理の違い/592 完結しない系列の二つの呼び名/593 〈無限に〉と〈不定に〉の表現の区別について、〈前進〉の場合/594 〈背進〉の場合/595 不定への背進/596 二つの背進の比較/597 次節へのつなぎ
第九節 すべての宇宙論的な理念にたいして、理性の統制的な原理を経験的に使用することについて    598 理性の課題/599 理性の原理の用途
第一項 宇宙論的な理念の解決――さまざまな現象を合成して世界の全体とみる場合の合成の全体性について    600 理性の統制的な原理の根拠/601 経験的な背進の規則/602 解決の必要な問い/603 不定への背進としての経験的な背進/603n 経験的な背進と世界の大きさ/604 中間的な結論/605 第一の消極的な答え/606 消極的な答えの証明/606n 第一の二律背反の証明との違い/607 積極的な答え/608 背進の規則/609 世界との条件づけ/610 第一項の結論
第二項 宇宙論的な理念の解決――直観において与えられた全体を分割する際の分割の全体性について    611 分割は不定への背進ではない/612 空間は無限に分割できる/613 物体もまた無限に分割できる/614 物体が無限に分割できないという主張への反論/615 無限の分割の逆説/※※※
数学的な超越論的理念の解決の結語と、力学的な超越論的理念の解決のための緒言    616 二律背反の原因と解決法/617 力学的な二律背反の特殊性/618 力学的な総合と〈異種的なもの〉/619 叡智的な異種の条件/620 力学的な理念と数学的な理念の違い/620n 叡智的な条件
第三項 宇宙論的な理念の解決――世界の出来事をその原因から導く場合の全体性に関して    621 自然による原因の系列/622 自由と自発性/623 人間の感性的で自由な選択意思/624 実践的な自由とは/625 自由の問題についての超越論的な哲学の課題/626 自然と自由の和解
自由の原因性を、自然の必然性という普遍的な法則と和解させることができるか    627 叡智的な原因性と感性的な原因性/628 叡智的な性格の特徴/629 行為する主体の経験的な性格/630 行為する主体の叡智的な性格、自由と必然
普遍的な自然の必然性と結びつけられた自由という宇宙論的な理念の解明    631 超越論的な問題解決の道筋/632 自然法則の確認/633 問題の提起/634 根源的な行為の不可能性/635 根源的な作用の可能性/636 叡智的な存在者としての人間/637 理性の命法/638 〈すべきである[ゾレン sollen、当為]〉と〈したい[ヴォレン wollen、意欲]〉/639 理性の経験的な性格/640 行為の予測可能性/641 自然の秩序と実践の秩序/642 理性の経験的な性格と叡智的な性格/642n 人間の道徳性の認識/643 理性の原因と時間的な継起/644 純粋な理性の自由の特徴/645 悪意の嘘つきの実例/646 嘘と理性の支配/647 自由と必然性の両立可能性/※※※/648 自然と自由は矛盾しない
第四項 宇宙論的な理念の解決――現象の現実実存一般という視点からみた現象の依存性の全体性について    649 必然的な存在者の存在/650 必然的な存在者の存在条件/651 力学的な背進の特徴/652 必然的な存在者と現象の系列/653 〈叡智的な存在者〉についての理性の統制的な原理/654 矛盾の解消/655 叡智的な根拠/656 叡智的な存在者と条件の系列の関係
純粋理性のすべての二律背反についての結論    657 叡智的な対象の認識方法

訳注

 
純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)5』解説/中山元
第一章 二律背反の批判の構造――第一節
第一節 二律背反とは    二律背反の意味/批判の方法/仮象と誤謬
第二節 理性の理念    世界と自然――数学的なカテゴリーと力学的なカテゴリー/超越論的な理念について/超越論的な理念とカテゴリー/無条件者の意味/超越論的な理念表
第二章 二律背反の考察――第二節
第一節 二律背反    二律背反表
第二節 第一の二律背反    二つのテーゼの紹介/定立命題の証明の注釈/反定立命題の証明の注釈
第三節 第二の二律背反    二つのテーゼの紹介/定立命題の証明の注釈/反定立命題の証明の注釈/誤謬推論との共通性
第四節 第三の二律背反    二つのテーゼの紹介/定立命題の証明の注釈/反定立命題の証明の注釈
第五節 第四の二律背反    二つのテーゼの紹介/定立命題の証明の注釈/反定立命題の証明の注釈
第六節 ライプニッツ・クラーク論争    論争の経緯/第一の二律背反/第二の二律背反/第三の二律背反/第四の二律背反
第三章 二律背反の解決――第三節〜第九節
第一節 論争の内的な分析による解決――第三節    論争の当事者の分析/二律背反の三つの関心
第二節 哲学の体系からみた評価――第四節〜第五節
第三節 二律背反の推論の誤謬――第七節    誤謬の原因/矛盾対当と反対対当――論理学的な解決
第四節 カントの別の解決――第八節    構成的な原理と統制的な原理/無限への遡行と不定への遡行
第五節 カントによる二律背反の解決――第九節    第一項 第一項の二律背反の解決/第二項 第二項の二律背反の解決/第三項 第三項の二律背反の解決/第四項 第四項の二律背反の解決




訳者あとがき 中山元


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。

カント 『純粋理性批判〈4〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/02/08
カント 『純粋理性批判〈3〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/05
カント 『純粋理性批判〈2〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/06/24
カント 『純粋理性批判〈1〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/02/21
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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本「純粋理性批判 〈4〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫120)」カント、中山元 訳5

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純粋理性批判〈4〉 (光文社古典新訳文庫)
純粋理性批判 〈4〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫120)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2011/1, 文庫 336ページ)
○価格: 940円
○ISBN: 978-4334752231
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えぇっとぉ、ソレってどういうことかなぁ??!、なにを意味して、真意は??、、、もともと理解能力に、とくに他人にたいする理解に苦手意識がつよい、もっとも、じぶんじしんのことだってどれだけ分かっているのか?!などと考えるには、あぁダメだこりゃ、ツギいってみよう♪、まぁ、いろいろ考えないものでもない(大して考える能力もない)、相手から発せられたコトバはなんらかの意図があって必要があって、言わなくてもいいことは、わざわざ言うことはないだろう、案外そうでもないかもしれない、なにげなくってことも多々あるのかもしれない、そう、他人との対話の絶対量が少ない、もっと言うならば、話しかけられないように意識してバリアを張り巡らせていることを常としていることからも、いやいや、それでも、ときどき気づかれずに、それはそれである意味ではアリガタイのかもしれない、独りでカンゼンにたった独りで孤立して生きていけるとは思っちゃいない、ジッサイ話をするのもキライではない、ただただジョウズに円滑にできる気がしていない、傷つきたくないんだろうなぁ、誰をも傷つけたくないとかって口実にして、攻撃は最大の防御、不安のウラガエシ



超越論的な分析論を終え、いよいよ超越論的な弁証論が始まる。この巻では、理性の誤謬推論として、心が実体(存在するもの)で、単純(分割できない)であり、破壊できないものであり、不死のものとして身体の死後も滅びることがないという、伝統的な形而上学の霊魂論が批判される。


≪目次: ≫
凡例

純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)4』

第一部 超越論的な原理論
第二部門 超越論的な論理学
第二部門の第二部 超越論的な弁証論


第一節 超越論的な仮象について    379 真理と仮象/379n 誤謬の根拠としての感性/380 超越的な原則と内在的な原則/381 必然的な錯覚としての超越論的な仮象/382 超越論的な弁証論の課題
第二節 超越論的な仮象の座としての純粋理性    A 理性一般について(383 理性の二つの能力/834 原理を作る能力/385 原理の語の両義性/386 真の〈原理〉/387 知性の原則と原理/388 総合的な認識としての原理/389 立法の原理という実例/390 理性の統一/391 理性能力の一般概念)/B 理性の論理的な使用について(392 理性推論とは/393 三種類の理性推論/394 理性の原理)/C 理性の純粋な使用について(395 理性についての問い/396 この問いへの手引き/397 理性推論は概念と判断にかかわる/398 無条件的なものへの遡上/399 条件の全系列/400 総合的な原則/401 超越論的な弁証論の課題)

第一篇 純粋な理性の概念について    402 純粋な知性の概念と純粋な理性の概念の違い/403 理念(イデー)という呼び名について
第一章 理念一般について    404 造語について/405 古い言葉を保存する価値/406 プラトンのイデア/407 理性の欲求/408 手本としての理念(イデー)/408n プラトンの「行き過ぎ」/409 法の理念/410 理念(イデー)と道徳/411 観念の観念体系
第二章 超越論的な理念について    412 純粋な理性の概念/413 理性推論の方法/414 超越論的な理性の概念/415 三つの純粋な理性の概念/416 三つの理性推論/417 〈絶対的な〉という概念について/418 〈絶対的な〉という語の意味/419 現象の理性的な統一/420 〈超越論的な理念〉の定義/421 超越論的な理性の概念の役割/422 理性の超越論的な使用の考察について/423 二つの推論形式/424 理性推論の二つの連鎖とその真理性
第三章 超越論的な理念の体系    425 認識の超越論的な使用と論理的な使用/426 観念との三つの関係/427 三つの超越論的な理念/428 三つの学の理念/429 カテゴリーと超越論的な理念/430 超越論的な理念の根拠づけ/431 〈条件づけるもの〉の全体性と〈条件づけられたもの〉の全体性/432 理性の自然な歩み/432n 形而上学の三つの理念

第二篇 純粋理性の弁証論的な推論について    433 超越論的な理念の対象の〈概念〉/434 弁証論的な推論/435 三つの弁証論的な推論
第一章 純粋な理性の誤謬推論について    436 超越論的な誤謬推論の根拠/437 〈わたしは考える〉/438 合理的な心理学の企て/439 合理的な心理学のテクスト/440 合理的な心理学の場所論/440n ラテン語とドイツ語/441 純粋な心理学の諸概念/442 超越論的な主体X/443 他者の存在/444 経験的な心理学と合理的な心理学/445 「わたしは考える」という命題の特殊性/446 思考と認識の違い/447 〈わたし〉は〈実体〉ではない/448 〈わたし〉は単純な実体ではない/449 〈わたし〉の人格の同一性は証明されない/450 〈わたし〉はすべての物質から独立していることは証明されない/451 思考一般についての自己意識の分析の限界/452 躓きの石/453 〈わたし〉についての誤謬推論/454 この推論の誤謬/454n 二つの意味の〈思考すること〉/455 誤謬推論である理由
霊魂の持続性に関するメンデルスゾーンの証明への論駁    456 霊魂の強度/456n1 〈像・観念〉の明晰さについて/456n2 矛盾しない理論と正しい理論/457 総合的な方法の帰結/458 分析的な方法の帰結/459 唯物論と唯心論についての結論/460 意識の統一による認識の限界/461 合理的な心理学の役割/462 主体には実体のカテゴリーを適用できない/462n デカルトの誤謬/***/463 独断論への反駁/464 人間の使命
心理学的な誤謬推論の解決のための結論    465 弁証論的な仮象の発生理由/466 真理問題の難問
合理的な心理学から宇宙論への移行についての一般的な注    467 意識という〈仮象〉/468 思考するわたしという〈現象〉/469 思考する主体の逆説/470 道徳的な立法者としての人間/471 道徳的な行為とカテゴリー


補遺
初版の誤謬推論
(第二版では段落445から471に相当する)    L01 カテゴリーの〈運び手〉
第一の誤謬推論――実体性の誤謬推論    L02 推論の内容/純粋な心理学が示すこの誤謬推論への批判(L03 思考する〈実体〉/L04 思考する主体の実体性/L05 〈わたし〉についての間違った推論/L06 実体としての心という理念)
第二の誤謬推論――単純性の誤謬推論    L07 推論の内容/超越論的な心理学による第二の誤謬試論への批判(L08 手強い難問/L09 その証明/L09n 通俗的な証明で十分であること/L10 この論拠の欠点/L11 経験からの導出の不可能性/L12 分割されえない主体としての〈わたし〉/L13 〈わたし〉は考える/L14 コギト命題の意味/L15 〈わたし〉という超越論的な主体の像の空虚さ/L16 実体のカテゴリーの役割/L17 心の単純性という命題の「価値」/L18 霊魂の特異性/L19 叡知的な存在(ヌーメノン)としての思考の主体/L20 心ではなく人間が思考する/L21 心と物質/L22 心と叡知的な存在/L23 第二誤謬推論の結論/L24 心の単純さという概念の「効用」/L25 合理的な心理学の崩壊)
第三の誤謬推論――人格性(プルゾナリテート)の誤謬推論    L26 推論の内容/超越論的な心理学による第三の誤謬推論への批判(L27 時間と自己/L28 外部の観察者の時間とわたしの時間/L29 思想の変化と自己同一性/L29n 状態の変化と自己同一性/L30 〈わたし〉という思想の流転の可能性/L31 人格性と心の実体性の証明の難点/L32 自己同一性のトートロジー)
第四の誤謬推論――(外的な関係の)観念性の誤謬推論    L33 推論の内容/超越論的な心理学の第四の誤謬推論への批判(L34 外的な対象は直接に知覚されない/L35 外的な事物の現実存在は推論されたものである/L36 観念論者の定義/L37 二つの観念論/L38 二元論者/L39 外的な事物の現実存在の確実性/L40 超越論的な観念論と超越論的な実在論の違い/L41 わたしたちにとっての対象とは/L42 経験論的な外的対象/L43 感覚と知覚の役割/L43n 事物の現実存在と空間/L44 現実性と実在性/L45 経験的な観念論への論駁/L46 懐疑的な観念論者の恩恵/L47 超越論的な客体/L48 心理学者の誤謬)/誤謬推論の結果に基づく純粋な心理学の総括的な検討(L49 合理的な心理学の不可能性/L50 合理的な心理学の消極的な効用/L51 物体の世界の根拠/L52 自己の現実存在への期待の根拠/L53 三つの弁証論的な問題/L54 心身二元論批判/L55 錯覚の原因/L56 誤解の是正/L57 三つの異論、批判的な異論の優位/L58 心身関係論の三つの体系/L59 二つの独断的な体系の難点/L60 独断的な異論の無効性/L61 自然の影響理論の批判の可能性/L62 超越論的な対象という概念の役割/L63 第二と第三の弁証論的な問題の解決/L64 死後の世界についての知の欠如/L65 批判の役割/***/L66 誤謬推論の仮象の考察の手順/L67 純粋な理性の三つの弁証論的な使用/L68 純粋な理性の三つの学/L69 第一の総合について/L70 弁証論的な推論の誤謬/L71 思考の唯一の条件/L72 「わたしは考える」という命題のもつ問題点/L73 対象の認識とカテゴリーによる思考の違い/L74 心と〈わたし〉の観念の違い/L75 実体化された意識の仮象/L76 誤謬推論におけるカテゴリーの濫用/L77 心の四つの自己認識/L77n 単純ものと実在性のカテゴリー//L78 〈わたしが存在する〉という像のもたらす仮象)

訳注


 
純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)4』解説/中山元
第一章 超越論的な弁証論
第一節 仮象について    人間の宿命/規則と原理、知性と理性、真理概念
第二節 理性推論とその種類    理性推論/理性推論の種類と弁証論の構成/無条件的なもの/理念と全体性/絶対的なもの
第三節 超越論的な弁証論の構成    三種類の理念――二つの分類法/三つの無条件的なもの/形而上学の目的と「超越論的な弁証論」全体の構成
第二章 第二版の純粋な誤謬推論
第一節 自己意識    合理的な心理学の唯一のテクスト/経験的な心理学と合理的な心理学の違い
第二節 四つの誤謬推論    四つの誤謬推論/思考と認識の違い/心は実体か――第一の誤謬試論/心は不壊か-―第二の誤謬推論/心は同一な人格か--第三の誤謬推論/心と外界の関係--第四の誤謬推論
第三節 推論の誤謬    媒介概念の詭弁/第一の推論における虚偽/第四の誤謬推論と観念論への論駁
第四節 誤謬推論の批判の二つの方法--総合の道と分析の道    総合の道と観念論/分析の道と唯物論/唯物論と観念論の欠陥
第五節 批判哲学の三つの任務    合理的な心理学の役割/唯物論と唯心論/批判哲学の第一の任務--形而上学への貢献/心身問題の「解決」/批判哲学の第二の任務--人間の自由と道徳性の確立/批判哲学の第三の任務--自然の究極の目的の実現
第三章 初版の批判
第一節 第一の誤謬推論    初版の唯心論批判/誤謬推論の問題点/カントの批判の論点--実体論
第二節 第二の誤謬推論    初版の批判の道筋/カントの批判の論点--超越論的な主体/思考の条件としてのコギト/心ではなく、人間が思考する
第三節 第三の誤謬推論    時間と人格/第一の時間--一つの主体のうちを流れる時間/第二の時間--二つの身体のうちを流れる一つの主体の時間/第三の時間--二つの主体のうちを流れる時間/結論
第四節 第四の誤謬推論    背理法的な議論/観念論の正しさ/二種類の観念論と二種類の実在論の組み合わせ/経験的な観念論への批判/新しい真理概念/二元論の否定/第二版の観念論への論駁との違い
第五節 心についての誤謬推論に関連した三つの弁証論的な問題系    三つの問題系/心身問題/異論の提起方法/生前の霊魂と死後の霊魂




訳者あとがき 中山元


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』『純粋理性批判 2』『純粋理性批判 3』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。

カント 『純粋理性批判〈3〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/05
カント 『純粋理性批判〈2〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/06/24
カント 『純粋理性批判〈1〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/02/21
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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本「完全解読 カント『実践理性批判』 (講談社選書メチエ487)」竹田青嗣5

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完全解読 カント『実践理性批判』 (講談社選書メチエ)
完全解読 カント『実践理性批判』 (講談社選書メチエ487)

○著者: 竹田青嗣
○出版: 講談社 (2010/12, 単行本 236ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4062584883
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ぶんぶんぶんぶん、まるでうなりをあげてるようないきおいであれやらそれやらあんなことやら、、、ちょ〜っと読書のジャマなんですけどぉ〜とか自分でも思ったりしながら、できごとがコメントがフレーズがリフレインして(あぁぼくの言動は場にふさわしくない)、意見であったり、むしろ背景をほりさげて視点を角度を変えてひっくりかえして裏側までをも考えて想像してみたりして、なんだろうなんでだろうなんでなんだろう、ぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶんぶん♪


大好評、知の高峰を読み平らげるメチエ「完全解読」シリーズ第3弾。カント三批判書の第二書にして、「善」の根拠を論理的に証明し「倫理」を哲学的に基礎づけた近代哲学の金字塔を徹底的に読み込む。現代の正義論もこの書なしにはあり得なかった!


≪目次: ≫
はじめに
凡例

実践理性批判Immanuel Kant, Kritik der praktischen Vernunft, 1788.

緒論 実践理性批判の構想について    解説I

第一部 純粋実践理性の原理論
第一篇 純粋実践理性の分析論
第一章 純粋実践理性の原則について    第一節 定義/第二節 定理一/第三節 定理二/第四節 定理三/第五節 課題一/第六節 純粋実践理性の根本法則/解説II/第八節 定理四(一 純粋実践理性の原則の演繹について/二 純粋理性がその思弁的使用においてはそれ自体不可能であるような拡張を、その実践的使用においては為し得る権能について)/解説III
第二章 純粋実践理性の対象の概念について    純粋な実践的判断力の範型論について
第三章 純粋実践理性の動機について    純粋実践理性の分析論の批判的解明/解説IV

第二篇 純粋実践理性の弁証論
第一章 純粋実践理性一般の弁証論について
第二章 最高善の概念規定における純粋実践理性の弁証論について    一 実践理性のアンチノミー/二 実践理性のアンチノミーの批判的解決/三 思弁的理性との結合における純粋実践理性の優位について/四 純粋実践理性の要請としての心の不死/五 純粋実践理性の要請としての神の現存/六 純粋実践理性一般の要請について/七 一方では実践的見地において純粋理性を拡張しながらそれと同時に他方ではこの同じ理性の認識を思弁的に拡張しないということがどうして考えられ得るのか/八 純粋理性の必要にもとづく意見について/九 人間の認識能力は人間の実践的規定に巧みに釣合っているということについて/解説V

第二部 純粋実践理性の方法論
結び/解説VI


あとがき
完全解読版『実践理性批判』詳細目次
索引


≪著者: ≫ 竹田青嗣 (たけだ・せいじ) 1947年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。早稲田大学国際教養学部教授。哲学者、文芸評論家。現象学をベースに、哲学的思考の原理論としての欲望論哲学を展開している。『現象学入門』(NHKブックス)、『ハイデガー入門』『完全解読 カント『純粋理性批判』』(ともに講談社選書メチエ)、『人間の未来』(ちくま新書)、『人間的自由の条件』(講談社学術文庫)など多数の著書がある。


竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
竹田青嗣 『「自分」を生きるための思想入門』(ちくま文庫、2005年) '08/11/28
ジークムント・フロイト 『自我論集  Gesammelte Werke, 1940.』(竹田青嗣編、中山元訳、ちくま学芸文庫、1996年) '08/11/20





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本「純粋理性批判〈3〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫112)」カント、中山元 訳5

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純粋理性批判〈3〉 (光文社古典新訳文庫)
純粋理性批判〈3〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫112)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2010/9, 文庫 541ページ)
○価格: 1,100円
○ISBN: 978-4334752132
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よそ(40歳)にしてドイツ語をはじめておよそ半年、なんだかんだとカリキュラムをこなして消化してコツコツと積み重ねて(入門1・2と基礎を、ひと通り終えて二巡目をはじめたところ)、とりあえず、まだ読めない、そうカンタンなものでもない。とりあえず一年間は他の言語に手出しをすることなく(英語は並行して学ぶ)、できるところまでやる。そう、ドイツ語学習の当初の目標としては、ドイツ語の古典文献に、カント、ヘーゲル、ニーチェ、ウィトゲンシュタイン、、、ドイツ語の原著を読んでみたい!、などと画策していなかったわけではないけれど、それだけが目標ではない、可能であれば!!?、機が熟したら!??、無理はするまい(負け惜しみはカッコワルイ)。
ありがたいことに、全七巻にわたってジックリ(丁寧に)展開される新訳、そして詳細な解説。読み易い、しかしやっぱりカンタンではない、ぼくの理解はなかなかおよばない(どうにもなんらも書きえない)





3巻の「図式論」と「原則論」では、カテゴリーの根拠づけが対象にたいしてどのように機能するのか、それと時間がどのように関係するのかが解明される。イギリス経験論ヒューム)を根本的に批判し、認識の主体と対象の相互の関係を論じた観念論も批判する。


≪目次: ≫
凡例

純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)3』

第一部 超越論的な原理論
第二部門 超越論的な論理学
第二部門の第一部 超越論的な分析論

第二篇 原則の分析論
    180 一般論理学の理論体系の分類/181 一般論理学の分析の考察対象/182 超越論的な論理学の考察対象/183 理性の試み/184 判断力の理論
序 超越論的な判断力一般について    185 判断力と実例/185n 愚鈍さとは/186 理論と批判/187 超越論的な哲学の特徴/188 判断力の超越論的な理論の構成
判断力の超越論的な理論(あるいは原則の分析論)
第一章 純粋な知性の概念の図式論について    189 〈同種のもの〉/190 判断力の超越論的な理論の必要性/191 超越論的な図式とは/192 図式としての時間規定/193 図式と図式機能/194 概念の図式/195 秘められた技術/196 図式とカテゴリー/197 量の形象と図式/198 実在性と否定性の図式/199 実体の図式と時間において不変なもの/200 原因の図式と時間的な継起/201 相互性の図式と時間的な同時存在/202 可能性の図式/203 現実性の図式/204 必然性の図式/205 図式と時間規定/206 図式と自己統合の意識/207 超越論的な真理/208 図式とカテゴリーの関係
第二章 純粋な知性のすべての原則の体系    209 超越論的な原則とカテゴリー表/210 アプリオリな原則の根拠の証明の必要性/211 検討から排除される問題点/212 分析判断との対比
純粋な知性の原則の体系
第一節 すべての分析判断の最高原則について  213 認識一般の消極的な条件/214 矛盾律/215 分析判断と矛盾律/216 矛盾律の限界/217 正しくない矛盾律の表現
第二節 すべての総合判断の最高原則について  218 超越論的な論理学の課題/219 総合判断の真理性/220 第三のもの、総合判断の三つの源泉/221 空間と時間の意味/222 経験の可能性の条件/223 純粋な総合判断の客観的な妥当性の根拠/224 経験の真理/225 すべての総合判断の最高原理/226 アプリオリな総合判断を可能にする条件
第三節 純粋な知性のすべての総合的な原則の体系的な提示  227 自然法則のアプリオリ性/228 知性によらないアプリオリで純粋な原則/229 数学的な原則/230 力学的な原則/231 原則表/232 数学的な原則と力学的な原則/232n 合成と統合の違い/一 直観の公理/233 量による同種の多様なものの総合/234 外延量とは/235 外延量と公理/236 内包量についての命題と数式/237 理性の〈嫌がらせ〉/二 知覚の先取り/238 感覚における内包量/239 先取りによる認識とは/240 感覚と内包量/241 内包量とは/242 強度の差異/243 〈流れる量〉/244 連続量としての現象/245 変化についての命題/246 知覚の先取りの原則の効用/247 この原則の効用の説明/248 空虚についての実例/249 未解決の問題/250 実在的なものの認識の逆説/三 経験の類比/251 経験における時間の役割/252 時間の三様態/253 三つの類比(アナロジー)/254 この規則の特徴/255 構成的な原則/256 統制的な原則/257 原則とカテゴリーの関係/A 第一の類比 実体の持続性の原則/258 実体の恒存/259 〈持続するもの〉の役割/260 実体の概念と〈持続するもの〉/261 実体の不滅について/262 内属と自体存在/263 変化と変動/264 発生と消滅の逆説/265 二つの時間/266 〈持続性〉の役割/B 第二の類比 因果関係に基づいた時間的な継起の原則/267 変化の概念の確認/268 経験の条件としての因果律/269 客体とは、真理の条件/270 空間の対象の把握と時間の対象の把握の違い/271 把握における継起と現象における継起/272 出来事の発生の必然的な条件/273 〈像のゲーム〉/274 生起を経験するための条件/275 原因の概念のアプリオリ性/276 主観的な継起と客観的な継起の区別/277 像の客体性/278 時間における出来事の順序/279 知覚の形式的な条件/280 現象の継起と絶対的な時間/281 充足理由律[因果律]の意味/282 充足理由律の証明/283 因果関係の同時性という疑念/284 コップの実例/285 作用の概念の重要性/286 実体の持続性の推論/287 生起と創造/288 変化の形式/288n 関係の変化と状態の変化/289 変化の実例/290 モメントとは/291 最小部分の原則/292 懐疑の一般原則/293 変化の形式的な条件の認識可能性/294 因果関係の要約/C 第三の類比 同時存在の原則――これは相互作用または相互性の法則にしたがう。/295 同時存在とは――影響と相互作用/296 同時存在の条件/297 同時存在の知覚可能性/298 同時存在を認識する条件/299 相互性の意味/300 三つの力学的な関係/301 経験の類比と時間の関係/302 自然を可能にするアプリオリな法則/303 第三の類比の重要な役割/303n 世界の統一という概念/四 経験的な思考一般の前提要件/304 様態のカテゴリーの特殊性/305 様態の原則の利用方法/306 物の可能性の前提要件とは/307 可能性の概念と〈関係〉のカテゴリー/308 幻想にすぎない概念/309 物の可能性の条件/310 可能性は概念だけから認識できるか/311 物の現実性の前提要件/312 知覚の先行の必要性、磁力の実例/観念論への論駁/313 不確実性を唱える観念論と独断的な観念論/314 事故の実在存在の意識と外部の事物の現実存在の結びつき/315 コギトと時間/315n 外的な事物の現実存在についての意識の証明/316 〈わたし〉の観念/317 夢想と現実/318 必然性にかかわる自然の四つの原則/319 可能性、現実性、必然性の領域/320 この問題の性格/321 前提要件という語の意味/322 原則と前提要件/322n 現実性という概念の働き/原則の体系についての一般的な注/323 カテゴリーと総合命題/323n 運動と静止/324 カテゴリーと直観――関係の三つのカテゴリーを実例として/325 自己認識の可能性/326 結論の要約
第三章 すべての対象一般を感覚的な存在(フェノメノン)と叡智的な存在(ヌーメノン)に区別する根拠について    327 真理のための島と仮象の国/328 超越論的な研究の効用/329 超越論的な使用の定義/330 カテゴリーの使用の条件/331 カテゴリーとその実在的な可能性/331n 論理的な可能性と実在的な可能性/332 純粋知性概念の適用方法と原則の適用対象/333 実在論の虚妄/334 図式の必要性/335 カテゴリー利用の条件/336 感覚的な存在と叡智的な存在/337 叡智的な存在についての大きな誤解/338 〈知性的な直観〉/339 積極的な意味と消極的な意味での〈叡智的な存在〉/340 思考の〈深さ〉と〈広さ〉/341 不確定な概念としての〈叡智的な存在〉/342 知性的な直観の可能性/343 叡智的な世界の誤用/343n 知性的な世界という語の誤用/344 認識の条件の再確認/345 読者への挑戦

付録 知性の経験的な使用と超越論的な使用の混同によって生まれる反省概念の両義性について    346 超越論的な反省の役割/347 超越論的な反省と論理的な反省/〔一〕同一性と差異/348 数的な同一性の原理/〔二〕一致と対立/349 効果の相殺/〔三〕内的なものと外的なもの/350 引力と斥力/〔四〕質料と形式/351 この二つの概念の三つの定義/反省概念の両義性についての摘要/352 超越論的な場所論/353 超越論的な場所論とカテゴリーの違い/354 超越論的な両義性とは/355 ライプニッツとロックの誤謬/356 ライプニッツの第一の誤謬――同一と差異/357 ライプニッツの大の誤謬――一致と反対/358 ライプニッツの第三の誤謬――内的なものと外的なもの/359 予定調和説/360 ライプニッツの第四の誤謬――質料と形式/361 物自体は知るべくもない/362 物自体を認識できないという嘆き/363 現象の重要性/364 概念の使用における制約/365 反省の両義性の原因を究明する作業の効用/366 ライプニッツの体系が依拠する原則/367 〈不可識別者同一の原理〉の欠陥/368 概念における論理的な対立と直観における実在的な対立/368n 無効な抜け道/369 〈叡智的な対象〉の定義/370 〈超越論的な対象〉の位置/371 誤謬の原因/372 〈対象一般〉の概念/373 思考物/374 欠如としての無/375 想像物/376 否定的な無/377 無の概念の表/1 対象をもたない空虚な概念として(思考物)/2 概念の空虚な対象として(欠如としての無)/3 対象のない空虚の直観として(想像物)/4 概念のない空虚な対象として(否定的な無)/378 無の概念の説明


補遺 初版の異稿(第二版では段落336から339)    N01 感覚的な世界と叡智的な世界/N02 叡智的な世界/N03 超越論的な対象/N04 カテゴリーの役割/N05 〈何かあるもの〉/N06 知性による直観の可能性/N07 超越論的な客体とヌーメノンの違い

訳注


 
純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)3』解説 中山元
第一章 図式論
第一節 図式論の試み    原則論の課題/判断力とは/同種のもの/図式/図式と形象の違い/図式論と言語/二種類の判断力と図式の機能/図式の二つの機能/図式の二つの機能――実在的な機能と象徴的な機能
第二節 図式とカテゴリー    図式とカテゴリーの対応の実例/量のカテゴリーの図式――時間の系列/性質のカテゴリーの図式――時間の内容/関係のカテゴリーの図式(1) 実体/関係のカテゴリーの図式(2) 原因/関係のカテゴリーの図式(3) 相互作用/様態のカテゴリーの図式
第二章 原則論
第一節 判断論と原則    原則とは/分析判断と総合判断――再考/アプリオリな総合命題が成立するための主観的な条件/アプリオリな総合命題が成立するための客観的な条件
第二節 原則論とカテゴリーの関係    カテゴリー表との対応/原則と認識能力
第三節 直観の公理の原則    第二版の証明/初版の証明/産出的な想像力/幾何学と代数学
第四節 知覚の先取りの原則    第二版の証明/初版の証明/性質のカテゴリーと時間/内包量と強度/連続量について/流れる時間/真空と変化の難問
第五節 経験の類比の原則    第二版の証明/初版の証明――経験の類比と時間の契機/構成的な原則と統制的な原則/類比の原則の特徴
第一項 第一の類比――実体と遇有性(258〜266)    第二版の証明/ライプニッツの実体論/カントの批判/第二版と初版の証明/実体と変化
第二項 第二の類比――原因と結果(267〜294)    第二版の証明/初版の証明の構成/第一の証明――継起の二つの概念/空間の対象の把握と時間の対象の把握――継起の二つの規則/第二の証明――イギリス経験論批判/第三の証明――因果関係の時間性/第四の証明――充足理由律批判/第五の証明――人間の科学的な認識/因果関係の同時性(283〜284)/〈持続するもの〉としての実体の意味(285〜286)/ライプニッツの神学の世俗化(287)/変化の連続性と自然の斉一性(288〜293)
第三項 第三の類比――同時存在(295〜303)    第二版の証明/初版の証明の構成/同時存在と相互性(296〜298)/エーテル論(299)/世界の全体性(300)/ライプニッツの「不可識別者同一の原理」/予定調和説の批判
第六節 経験的な思考一般の前提要件[=要請]の原則    実在性と現実性/前提要件という概念の意味
第一項 第一の前提要件――可能性(306〜310)    可能性と量のカテゴリー/可能性の意味/可能性の原則の第一の条件――実在性/可能性の原則の第二の条件――時間性/考えられるものと客観的に実在するもの/可能性の時間規定――現在
第二項 第二の前提要件――現実性(311〜312)    現実性と性質のカテゴリー/知覚化の個人的な差異/現実性の時間規定――過去
第三項 第三の前提要件――必然性(318)    必然性と関係のカテゴリー/自然の四つの必然的な原則/必然性の時間規定――未来/必然性の原則の難問/可能世界論
第七節 観念論への論駁(313〜317)    二つの観念論/初版の観念論への論駁/不確定性を唱える観念論への論駁
第八節 アプリオリな総合命題と存在論(323〜326)    カテゴリーと直観/関係のカテゴリーの実例
第三章 フェノメンとヌーメノン
第一節 二元論について    「新しい国」を求める欲望/知性の「避けがたい錯誤」/認識の一元論/フェノメノンとノーメノンの定義/限界概念としての物自体
第二節 反省概念について    判断のプロセス/反省概念の役割/二種類の反省
第三節 ライプニッツ批判    同一性と差異にかかわる第一の誤謬/一致と対立にかかわる第二の誤謬/悪――欠如と剥奪/内的なものと外的なものにかかわる第三の誤謬/機会原因説と予定調和説/質量と形式にかかわる第四の誤謬/無の分類表




訳者あとがき 中山元


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。

カント 『純粋理性批判〈2〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/06/24
カント 『純粋理性批判〈1〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/02/21
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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本「純粋理性批判〈2〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫104)」カント、中山元 訳5

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純粋理性批判〈2〉 (光文社古典新訳文庫)
純粋理性批判〈2〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫104)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2010/5, 文庫 423ページ)
○価格: 940円
○ISBN: 978-4334752040
おすすめ度: 5.0
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ん〜〜ん、「カテゴリーの根拠づけ」第二分冊♨



人間の認識を成り立たせる二つの能力、感性と知性。1巻では感性について考察した。2巻では知性を分析する。認識のために知性はどう働き、知性が用いる純粋な概念であるカテゴリーはどのように導きだされ、根拠づけされるのか。「形而上学の秘密全体を解くかぎ」の解明に取り組む。


≪目次: ≫
凡例

純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)2』

第一部 超越論的な原理論
第二部門 超越論的な論理学

序 超越論的な論理学の理念
第一節 論理学一般について    081 認識の二つの源泉/082 感性と知性/083 二つの論理学/084 純粋論理学と応用論理学/085 純粋論理学の二つの規則/086 応用論理学のテーマ
第二節 超越論的な論理学について    087 一般論理学の考察対象/088 アプリオリな認識と超越論的な認識の区別/089 超越論的な論理学の理念
第三節 一般論理学を分析論と弁証論に分割することについて    090 真理とは何かという問い/091 問いの適切さ/092 真理の基準の不可能性(内容の側面から)/093 真理の基準の可能性(形式の側面から)/094 一般論理学の区分と弁証論/095 弁証論についての警告/096 弁証論という用語の意味
第四節 超越論的な論理学は超越論的な分析学と弁証論に区分される    097 超越論的な論理学の目的

第二部門の第一部 超越論的な分析論
098 分析において留意すべき点
第一篇 概念の分析論    099 概念の分析論の目的
第一章 すべての純粋知性概念を発見する方法について    100 機械的な分類の欠点/101 超越論的な哲学の分類原則
すべての純粋知性概念を発見するための超越論的方法
第一節 知性一般の論理的な利用について    102 知性と判断
すべての純粋知性概念を発見する方法
第二節

第九項 判断における知性の論理的な機能について    103 判断表/104 注意点/105 単称判断と全称判断の違い(第一の「判断の量」についての補足)/106 無限判断と肯定判断(第二の「判断の性質」についての補足)/107 仮言判断と選言判断の特性(第三の「判断の関係」についての補足)/108 判断の様態の特殊性(第四の「判断の様態」についての補足)/108n 思考の三つの能力
すべての純粋知性概念を発見する方法
第三節

第一〇項 純粋知性概念、すなわちカテゴリーについて    109 総合とは/110 認識の起源としての総合/111 総合と想像力/112 純粋な総合/113 認識に必要な三つの要素/114 知性の二つの機能/115 カテゴリー表/116 カテゴリーを発見する方法/117 派生概念についての注/118 準カテゴリー/119 トピカの役割
第一一項    120/カテゴリー表の役割/120n 思索を旨とする学/121 カテゴリー表の二分割/122 数学的なカテゴリーと力学的なカテゴリー/123 カテゴリー表のそれぞれの部門が三分割されること/124 第三のカテゴリーの意味/125 相互性のカテゴリーの特異性/126 その特異性の説明/127 因果関係と相互関係
第一二項    128 存在についてのスコラ哲学の命題

第二章 純粋知性概念の根拠づけ[=演繹]
第一節

第一三項 超越論的な根拠づけ一般の原理について    129 根拠づけ[=演繹]の定義/130 超越論的な根拠づけの役割/131 アプリオリな概念の超越論的な根拠づけの必要性/132 純粋でアプリオリな概念の根拠づけの性格/133 超越論的な根拠づけの必要性/134 空間と時間の役割の再考/135 知性の難問/136 カテゴリーの〈威厳〉
第一四項 カテゴリーから超越論的な根拠づけへの移行    137 対象を認識するための条件/138 超越論的な根拠づけの原理/139 イギリス経験論の問題点/140 本書の課題/141 判断表の概念とカテゴリー表の概念の違い――実体の概念を例として
第二節 純粋知性概念の超越論的な根拠づけ
第一五項 結合一般の可能性について    142 知性による〈総合〉の根源性/143 総合的な統一/143n 像につての意識/144 自己総合の意識とは/145 認識の最高原則/145n 超越論的な哲学の最高点/146 自己統合の意識における根源的で総合的な統一
第一七項 自己統合の意識の総合的な統一の原則は、知性の利用のための最高原理である    147 直観が可能となるための二つの原則/147n 意識の統一の根源性/148 意識の統一の役割/149 第一の純粋な認識原理/150 この命題は分析的な命題である/151 人間の知性の有限性
第一八項 自己認識の客観的な統一とは    152 自己統合の意識の超越論的な統一と経験的な統一
第一九項 すべての判断の論理的な形式は、判断に含まれている概念の客観的な統合のうちから生まれる    153 判断の定義の誤謬/153n三段論法の議論のごまかし/154 判断の定義と役割
第二〇項 すべての感覚的な直観はカテゴリーにしたがう。カテゴリーは、多様なものそのものが意識のうちにまとまることができるための唯一の条件である    155 カテゴリーの定義
第二一項 補足の注解    156 カテゴリーの働き/156n 直観の統一/157 神の知性と人間の知性
第二二項 カテゴリーは、経験の対象に適用されるだけであり、物の認識のためにはほかの用途では利用されない    158 カテゴリーの役割
第二三項    159 知性の利用の限界/160 感覚的でない直観の客体にカテゴリーは適用できるか
第二四項    161 カテゴリーが適用できる条件/162 図示的な総合と知性的な総合/163 想像力の定義/164 自己についての逆説/165 知性と自己統合の意識の関係/166 内的な感覚能力の限界/166n1 「超越論的な」運動/166n2 内的触発としての〈注意〉について
第二五項    167 自己の存在の認識と客体としての自己の認識/167n 自発性としての自己直観について
第二六項 純粋知性概念を可能的な経験に普遍的に利用できることの超越論的な根拠づけ    168 自然科学の可能性/把握による総合/170 経験の条件としてのカテゴリー/170n 直観の形式と形式の直観/171 量のカテゴリーによる把握の実例/171n 自発性としての想像力と自己統合の意識/172 原因のカテゴリーによる把握の実例/173 自然の謎/174 カテゴリーにしたがう自然
第二七項 知性の概念の根拠づけからえられた結論    175 経験的な認識/175n 経験を超えた理性の利用の目的/176 純粋理性の後成説/177 純粋理性の前成説
この根拠づけの要約    178 根拠づけの要約/179 項目分けについて

補遺
[初版の]純粋知性概念の根拠づけ[=演繹]

第二節 経験が可能となるためのアプリオリな根拠について    D01 〈アプリオリな概念〉という概念の矛盾/D02 アプリオリで純粋な概念の客観的な実在性/D03 純粋知性概念とは/D04 カテゴリーと純粋知性概念/D05 三種類の総合
さしあたりの注意    D06 難解さについて
一 直観における把握(アブレヘンジオン)による総合について    D07 時間の重要性/D08 把握による総合/D09 把握による純粋な総合
二 想像力による再生の総合について    D10 再生の経験的な総合が起こるための前提/D11 想像力の純粋な超越論的な総合/D12 想像力の超越論的な能力としての再生の総合
三 概念による再認の総合について    D13 継続したものの統一性/D14 物を掴む意識/D15 〈あるもの一般=X〉/D16 認識と対象の結びつきの必然性/D17 対象Xと自己統合の意識による統一/D18 認識における概念の働き/D19 必然性と超越論的な条件/D20 経験的な自己統合の意識/D21 超越論的な自己統合の意識/D22 超越論的な対象X/D23 認識と自己意識
四 アプリオリな認識としてのカテゴリーの可能性についてのさしあたりの注意    D24 一つの経験/D25 経験の根拠/D26 カテゴリーの意味/D28 自己統合の意識による根源的な統一/D29 〈連想〉という概念への疑問/D29 超越論的な親和性/D30 人間の認識にしたがう自然
第三節 知性と対象一般の関係について、対象をアプリオリに認識する可能性について    D31 認識の三つの源泉/D32 アプリオリな土台/D33 純粋な自己統合の意識の原理/D33n 思考にとって根源的な法則/D34 想像力の産出的な総合/D35 超越論的な総合と超越論的な統一/D36 カテゴリーの役割/D37 想像力の作用/D37n 想像力の重要性/D38 再生的な想像力の役割/D39 像の統一の主観的な根拠――連想/D40 像の統一の客観的な根拠――現象の親和性/D41 知覚が可能な条件/D42 想像力の超越論的な機能/D43 自己統合の意識と想像力/D44 認識の三つの機能(把握、再生、再認)とカテゴリーの役割/D45 自然の秩序/D46 規則を与える能力としての知性/D47 法則の源泉としての知性/D48 カテゴリーの超越論的な根拠づけの課題/D49 アプリオリな概念の源泉

訳注


純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft)2』解説 中山元
第一章 超越論的な論理学
第一節 論理学の分類    カノンとオルガノン/一般論理学と超越論的な論理学/超越論的な論理学の分類
第二節 カテゴリーとは    人間の認識の有限性/認識の七段階/人間の認識の消極的な側面と積極的な側面
第三節 概念とカテゴリー    概念の発生/カテゴリーの特性
第四節 判断表    判断表の作成/カテゴリーの第一の役割
第五節 知覚判断と経験判断    カテゴリーの第二の役割/経験判断のための条件
第二章 カテゴリーの根拠づけ
第一節 形而上学的な根拠づけ    形而上学的な根拠づけとは
第二節 カテゴリー表    量のカテゴリー/性質のカテゴリー/数学的なカテゴリーと力学的なカテゴリー/関係のカテゴリーの重要性/関係のカテゴリー――実体/関係のカテゴリー――因果関係/関係のカテゴリー――相互性/様態のカテゴリ/中世のカテゴリー論
第三章 カテゴリーの超越論的な根拠づけ 
第一節 超越論的な根拠づけの意味    根拠づけとは/事実問題と権利問題/解明と根拠づけ/カテゴリーと客観的な妥当性
第二節 客観的な根拠づけ    ヘルツ宛ての書簡での問題提起/カントの回答/客観的な根拠づけの重要性
第四章 初版のカテゴリーの根拠づけ
第一節 根拠づけの課題    新たな能力/三種類の総合と三つの能力
第二節 主観的な根拠づけ    直観による把握――現在における総合/想像力による再生――過去の像の総合/概念による再現――過去と現在の総合としての未来/規則と二種類の概念
第三節 客観的な根拠づけ    認識を可能にする三つの条件/第一の条件――自己統合の意識/第二の条件――超越論的な対象/カテゴリーのもつ必然性/第三の条件――親和性
第四節 主観的な根拠づけと客観的な根拠づけの統合    根拠づけの統合/上からの道/下からの道
第五章 第二版のカテゴリーの根拠づけ
第一節 カテゴリーの客観的な根拠づけ    純粋な自己統合の意識/意識の逆説/超越論的な自己統合の意識/認識が成立するための二大原則/意識の主観的な統一/自己統合の意識の超越論的な統一/判断とは
第二節 カテゴリーの主観的な根拠づけ    思考と認識/天使の認識/カテゴリー適用の条件/媒介の能力/想像力とは/知的な総合と図示的な総合
第三節 自己統合の意識    自己統合の意識と内的な感覚/二つの難問/二つの実例/住宅の実例への疑問
第四節 自然科学の可能性    カテゴリーと物自体/コペルニクス的転回/認識の二つの道


訳者あとがき 中山元


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判〈1〉』(カント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。

カント 『純粋理性批判〈1〉  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787.』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/02/21
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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本「完全解読 カント『純粋理性批判』 (講談社選書メチエ462)」竹田青嗣5

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完全解読 カント『純粋理性批判』 (講談社選書メチエ)
完全解読 カント『純粋理性批判』 (講談社選書メチエ462)

○著者: 竹田青嗣
○出版: 講談社 (2010/3, 単行本 422ページ)
○価格: 2,100円
○ISBN: 978-4062584623
おすすめ度: 1.5
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まぁ、あわてて理解した気になることもないだろう(とは、まるで他人事のよう)♪


≪目次: ≫
はじめに
凡例
純粋理性批判Kritik der reinen Vernunft
機\荼嚇原理論    第一部門 先験的感性論/第二部門 先験的論理学/第一部 先験的分析論/第二部 先験的弁証論(先験的論理学の第二部)
供\荼嚇方法論

あとがき――カントと現在 (二〇一〇年一月二四日 竹田青嗣)
完全解読版『純粋理性批判』詳細目次
索引


≪著者: ≫ 竹田青嗣 (たけだ・せいじ) 1947年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。明治学院大学国際学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授。哲学者、文芸評論家。現象学をベースに、哲学的思考の原理論としての欲望論哲学を展開している。『現象学入門』(NHKブックス)、『人間の未来』(ちくま新書)、『ハイデガー入門』『完全解読 ヘーゲル『精神現象学』』(ともに講談社選書メチエ)など多数の著書がある。

竹田青嗣 『「自分」を生きるための思想入門』(ちくま文庫、2005年) '08/11/28
ジークムント・フロイト 『自我論集  Gesammelte Werke, 1940.』(竹田青嗣編、中山元訳、ちくま学芸文庫、1996年) '08/11/20





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本「純粋理性批判〈1〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫)」カント、中山元 訳5

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純粋理性批判〈1〉 (光文社古典新訳文庫)
純粋理性批判〈1〉  Immanuel Kant: “Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage”1787. (光文社古典新訳文庫)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2010/1, 文庫 422ページ)
○価格: 940円
○ISBN: 978-4334751982
おすすめ度: 5.0
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なんと全7巻にわたる(らしい)超大作。まぁまぁ慌てることなくジックリと♪(ということなのかどうなのか?!)

ところで、
穴のあいた、底の抜けたバケツ(コップほどに小さいものではなくありたい!?)に、ジャブジャブジャブと注ぎいれつづける水、、、もちろん、バケツに水がこれっぽっちも溜まることもその気配すらない。バケツの壁、側に付着するしずく


≪目次: ≫
凡例

純粋理性批判(Kritik der reinen Vernunft)1』
エピグラム ヴェルラムのベーコン『大革新』の序
献辞

序論
第一節 純粋な認識と経験的な認識の違いについて    001 経験なしでは何も始まらない/002 認識は合成されたものである/003 アプリオリとアポステリオリ/004 いわゆるアプリオリな認識/005 アプリオリな認識と純粋な認識
第二節 わたしたちはアプリオリな認識を所有していること、日常的な知性の利用にもアプリオリな認識が含まれないわけではないこと    004 アプリオリな認識の二つの基準――必然性と普遍性/007 アプリオリな純粋判断の実例
第三節 哲学には、すべてのアプリオリな認識の可能性、原理、範囲を規定する学が必要である    008 経験を超越する認識/009 純粋理性の課題/010 理性の誤謬
第四節 分析的な判断と総合的な判断の違いについて    011 二つの判断の定義/012 経験的な判断/013 アプリオリな総合判断の謎
第五節 理性に基づくすべての理論的な学には、アプリオリな総合判断が原理として含まれる    014 数学的な命題と矛盾律/015 純粋数学のアプリオリ性/016 算術の命題が総合的であることの証明/017 純粋幾何学の総合性/018 幾何学と総合命題/019 自然科学とアプリオリな総合命題/020 形而上学とアプリオリな総合命題
第六節 純粋理性の普遍的な課題    021 純粋理性の課題/022 ヒュームと形而上学の不可能性/023 二つの枢要な問い/023n 純粋な自然科学の可能性/024 形而上学の問い/025 学としての形而上学の可能性/026 批判と学/027 学の課題/028 形而上学の目的とその必要性
第七節 純粋理性批判と呼ばれる特別な学の理念と区分    029 純粋理性の批判のための予備学、超越論的な哲学/030 超越論的な哲学と批判/031 批判の課題/032 超越論的な哲学と道徳/033 超越論的な哲学の区分

第一部 超越論的な原理論
第一部門 超越論的な感性論

第一項    034 直観の力/035 感覚と現象/036 感覚の素材と形式/037 経験的な直観と純粋な直観/038 感性の理論(エステティーク)/038n エステティークという語について/039 感性のアプリオリな形式――空間と時間
第一章 空間について
第二項 空間の形而上学的な解明    040 外的な感覚と内的な感覚の形式/041 空間のアプリオリ性/042 空間の必然性/043 空間――純粋な直観/044 概念ではなく、直観としての空間
第三項 空間の概念の超越論的な解明    045 超越論的な解明の定義とそのための条件/046 幾何学の実例/047 主体の外的な感覚の形式としての空間/048 幾何学の可能性
前記の概念からえられる結論    049 空間と物自体の特性/050 感性の主観的な条件としての空間/051 人間の立場/052 空間とその他の主観的な像の差異/053 物自体は認識できない
第二章 時間について
第四項 時間の概念の形而上学的な解明    054 時間のアプリオリ性/055 時間の必然性/056 時間は一つの次元をもつ/057 感性による直観の純粋な形式としての時間/058 時間の無限性
第五項 時間の概念の超越論的な解明    059 変化や運動の概念と時間
第六項 これらの概念からえられた結論    060 時間が主観的な条件でなければならない理由/061 直線によるアナロジー/062 現象が成立するための条件としての時間/063 認識の条件と時間/064 時間の「実在性」と「観念性」
第七項 説明    065 時間の現実性の意味/065n 時間の規定について/066 空間と時間の現実性と観念論/067 空間と時間の絶対的な実存性を主張する人々の誤謬/068 超越論的な感性に含まれる要素は空間と時間だけである
第八項 超越論的な感性論についての一般的な注    〔一〕/069 感覚的な認識の基本特性/070 空間と時間という条件の要約――物自体の認識の否定/071 概念と像の違い/072 ライプニッツ哲学の批判/073 ロック批判/074 感性論の役割/075 アプリオリで必然的な総合命題のための条件/〔二〕/076 叡智的直観と自己認識について/〔三〕/077 現象と仮象の違い/077n 仮象の発生/〔四〕/078 神は空間と時間のうちに存在するか/079 派生的な直観――天使が直観するとき
超越論的な感性論の結語    080 超越論的な哲学の課題のための第一条件

序文(第二版)    V01 学としての確実な道の発見/V02 論理学の実例/V03 予備学としての論理学の限界/V04 理性の二つの認識/V05 純粋な学としての数学と物理学/V06 数学の革命/V07 自然科学における革命/V08 自然科学と思考革命/V08n 実験という方法の歴史について/V09 形而上学という闘技場/V10 確実な道への疑念/V11 コペルニクス的な転回/V11n 実験の役割/V12 理性と無条件的なもの/V12n1 総合の手続き/V12n2 仮説としての思考方法の変革/V13 形而上学の幸運と義務/V14 批判の効用と総括/V14 概念の客観的な妥当性/V15 学派の〈蜘蛛の巣〉の崩壊/V16 批判の目的/V17 第二版の修正の目的/V17n 修正点について (ケーニヒスベルク 一七八七年四月)

補遺
序文(初版)
    R01 理性の宿命/R02 理性の闘争の場/R03 形而上学の悲劇/R04 形而上学の暗夜/R05 理性の法廷/R05n 批判の時代/R06 形而上学の批判/R07 批判の達成したこと/R08 批判のプロジェクトの謙虚さ/R09 内容からみた批判に必要な二つの特性/R10 形式からみた批判に必要な二つの特性/R11 確実さについて/R12 「純粋な認識力の根拠づけ」の部分の重要性と読者への注意/R13 明瞭さについて/R14 形而上学の完成に向かって/R15 残された課題/R16 誤植と表の配置について
序論(初版)
第一節 超越論的な哲学の理念    P01 経験の意味、アプリオリとアポステリオリ/P02 アプリオリな認識の存在/P03 経験の限界を超越する認識/P04 この種の認識の重要性/P05 理性の誤謬
分析的な判断と総合的な判断の違いについて    P06 二つの判断の定義/P07 〈あるものX〉/P08 Xとしての経験/P09 アプリオリな総合判断の謎/P10 総合判断の謎/P10n 過去の空しい試み/P11 超越論的な哲学の課題
第二節 超越論的な哲学の区分    P12 超越論的な哲学と批判/P13 批判の課題/P14 超越論的な哲学と道徳/P15 超越論的な哲学の区分

訳注


純粋理性批判(Kritik der reinen Vernunft)1』解説 中山元
第一章 本書の課題――序論
第一節 経験とアプリオリ    序論の加筆の意味/序論のテーマ/経験の概念について/アプリオリとは/アプリオリな認識の分類
第二節 アプリオリな認識の特徴と実例    アプリオリな認識の特徴/アプリオリな認識の実例/哲学が独断論的なものとなる理由
第三節 アプリオリで総合的判断について    分析的な判断と総合的な判断の違い/アプリオリな総合判断の重要性/学とアプリオリな判断
第四節 学の根拠づけ    カントの課題/ヒューム批判/「超越論的な」という用語/学の体系と批判の位置/「裏のテーマ」/体系区分
第二章 空間と時間
第一節 感性の「形式」としての空間と時間    感性と知性の違い/感性の重要な特徴/アスペクトの違い/還元の思考実験/純粋な直観の形式的な条件としての空間と時間
第二節 感性の条件と「物自体」    問題提起/ニュートンの空間論――絶対空間論/ライプニッツの空間論――関係としての空間論/カントの空間論――ニュートンとライプニッツの批判
第三節 空間と時間の形而上学的な解明    「解明」について/空間の第一の解明/空間の「絶対性」について/時間の第一の解明/第二の解明――アプリオリ性/第三の解明――空間と時間の「唯一性」/第四の解明――空間と時間の無限性
第四節 空間と時間の超越論的な解明    空間の超越論的な解明――幾何学の可能性/時間の超越論的な解明――物理学の可能性
結論 ニュートンとライプニッツの空間・時間論批判
第三章 時間と空間の諸理論 
第一節 時間と空間についての論争    「感覚界と叡智界の形式と原理」/時間と内的な感覚
第二節 超越論的な感性論の補足的な結論    物自体は認識できない/直観と認識/科学の可能性/時間の優位/自己統合の意識(統覚)の必要性/錯覚と仮象――空間と時間の超越論的な観念論/人間の有限性


訳者あとがき 中山元


※なお全七巻の内訳は以下の通り(予定)。第二巻、「超越論的な分析論」の第一篇「概念の分析論」。第三巻、「原則の分析論」。第四巻は「超越論的弁証論」の第二編第一章「純粋理性の誤謬推理」まで、第五巻は第二章「純粋理性の二律背反」、第六巻は第三章「純粋理性の理想」。第七巻、「超越論的な方法論」。


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(カント)、『責任と判断』(アレント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』(ウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。

カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23








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本「永遠平和のために  Immanuel Kant ZUM EWIGEN FRIEDEN 1795 (ワイド版岩波文庫263)」カント 著、宇都宮芳明 訳5

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永遠平和のために (ワイド版岩波文庫 (263))

永遠平和のために  Immanuel Kant ZUM EWIGEN FRIEDEN 1795 (ワイド版岩波文庫263)

○著者: カント、宇都宮芳明 訳
○出版: 岩波書店 (2005/11,文庫 138ページ)
○価格: 945円
○ISBN: 978-4000072632


「永遠平和のために」というこの風刺的な標題は、あのオランダ人の旅館業者が看板に記した文字で、その上には墓地が描かれていたりしたが、ところでこの風刺的な標題が、人間一般にかかわりをもつのか、それともとくに、戦争に飽きようともしない国家元首たちにかかわるのか、それともたんに、そうした甘い夢を見ている哲学者たちだけにかかわるのか、といった問題は、未決定のままにしておこう。ただこの考案の筆者は、次のことを留保しておきたい。すなわち、実務にたずさわる政治家は、理論的な政治学者とは仲が悪く、並みはずれたうぬぼれをもって政治学者を机上の空論家と蔑視し、国家はもともと経験の諸原則に基づくはずのものであるから、政治学者が無内容な理念を説いても国家にはどんな危険ももたらすことはないであろうし、かれをして九柱戯のピンを一時に十一本倒させることがあっても、世間に通じた政治家はそれを気にする必要はない、と考えている。そうだとすれば、そうした政治家は、理論的な政治学者と論争する場合にも一貫した態度をとるべきであって、相手が無鉄砲に企てて世間に公表した意見の背後に、国家に対する危険をかぎとったりしてはならないであろう。――以上の留保条款 Clausula salvatoria によって、この考案の筆者は、悪意にみちたあらゆる解釈から完全な形ではっきり保護されていることを願っている。  (P.11-P.12、「永遠平和のために」)

解説より、
『永遠平和のために』(一七九五年、増補版一七九六年)は、主著である三批判書(『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』)も完成して、すでに七一歳に達していた晩年の哲学者カント(一七二四−一八〇四年)が、永遠平和の実現を念じて公表した著作で、執筆の直接の動機となったのは、一七九五年四月、革命後のフランスプロイセンとの間にかわされたバーゼル平和条約に対する不信であったと思われる。・・・  (P.125)


≪目次: ≫
凡例
永遠平和のために 一哲学考案 イマヌエル・カント
永遠平和のために
第一章 この章は、国家間の永遠平和のための予備条項を含む

第一条項 将来の戦争の種をひそかに保留して締結された平和条約は、決して平和条約とみなされてはならない。
第二条項 独立しているいかなる国家(小国であろうと、大国であろうと、この場合問題ではない)も、継承、交換、買収、または贈与によって、ほかの国家がこれを取得できるということがあってはならない。
第三条項 常備軍(miles perpetuus)は、時とともに全廃されなければならない。
第四条項 国家の対外紛争にかんしては、いかなる国債も発行されてはならない。
第五条項 いかなる国家も、ほかの国家の体制や統治に、暴力をもって干渉してはならない。
第六条項 いかなる国家も、他国との戦争において、将来の平和時における相互間の信頼を不可能にしてしまうような行為をしてはならない。
第二章 この章は、国家間の永遠平和のための確定条項を含む
第一確定条項 各国家における市民的体制は、共和的でなければならない。
第二確定条項 国際法は、自由な諸国家の連合制度に基礎を置くべきである。
第三確定条項 世界市民法は、普遍的な友好をもたらす諸条件に制限されなければならない。
第一補説 永遠平和の保証について
第二補説 永遠平和のための秘密条項
附録

一 永遠平和という見地から見た道徳と政治の不一致について
二 公法の先験的概念による政治と道徳の不一致について
訳注
解説
 (一九八四年一一月 訳者)

永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006/9)』


!




本「永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編  Zum ewigen Frieden/Beantwortung der Frage: Was ist Aufklärung?  Author:Immanuel Kant (光文社古典新訳文庫)」カント、中山元 訳5

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永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編  Beantwortung der Frage: Was ist Aufklärung? 1784 / Idee zu einer allgemeinen Geschichte in weltbürgerlicher Absicht 1784 / Mutmaßlicher Anfang der Menschengeschichte 1786 / Das Ende aller Dinge 1794 / Zum ewigen Frieden 1795  Author:Immanuel Kant (光文社古典新訳文庫)

○著者: カント、中山元 訳
○出版: 光文社 (2006/9,文庫 387ページ)
○価格: 680円
≫Amazon


◇啓蒙の定義
啓蒙とは何か。それは人間が、みずから招いた未成年の状態から抜けでることだ。未成年の状態とは、他人の指示を仰がなければ自分の理性を使うことができないということである。人間が未成年の状態にあるのは、理性がないからではなく、他人の指示を仰がないと、自分の理性を使う決意も勇気ももてないからなのだ。だから人間はみずからの責任において、未成年の状態にとどまっていることになる。こうして啓蒙の標語とでもいうものがあるとすれば、それは「知る勇気をもて(サベーレ・アウデ)」だ。すなわち「自分の理性を使う勇気をもて」ということだ。

◇未成年の利点
ほとんどの人間は、自然においてはすでに成年に達していて(自然による成年,ナートゥラーリテル・マーイヨーレネス)、他人の指導を求める年齢ではなくなっているというのに、死ぬまで他人の指示を仰ぎたいと思っているのである。また他方ではあつかましくも他人の後見人と僭称したがる人々も跡を絶たない。その原因は人間の怠慢と臆病にある。というのも、未成年の状態にとどまっているのは、なんとも楽なことだからだ。わたしは、自分の理性を働かせる代わりに書物に頼り、良心を働かせる代わりに牧師に頼り、自分で食事を節制する代わりに医者に食餌療法を処方してもらう。そうすれば自分であれこれ考える必要はなくなるというものだ。お金さえ払えば、考える必要などない。考えるという面倒な仕事は、他人がひきうけてくれるからだ。 (P.10、「啓蒙とは何か」)

…賈椶砲靴晋曲犬離謄ストは、アカデミー版のカント全集第八巻『一七八一年以降の論文』である。この全集はボン大学のサイト(http://www.ikp.uni-bonn.de/kant/verzeichnisse-gesamt.html)で行番号つきで公開され、参照しやすくなった。 (P.3、凡例)


≪目次: ≫
凡例
啓蒙とは何か――「啓蒙とは何か」という問いに答える(一七八四年) Beantwortung der Frage: Was ist Aufklärung
啓蒙の定義/未成年の利点/未成年状態から抜けだせない理由/公衆の啓蒙/理性の公的な利用と私的な利用/三つの実例/人間性にたいする犯罪/君主の役割/フリードリヒ大王の世紀/啓蒙の広がり/啓蒙の逆説

世界市民という視点からみた普遍史の理念(一七八四年) Idee zu einer allgemeinen Geschichte in weltbürgerlicher Absicht
自由の発展/自然の意図/第一命題/自然にそなわる素質の目的/第二命題/類としての存在/第三命題/自然の配慮/第四命題/非社交的な社交性/悪の起源/第五命題/市民社会という〈檻〉/第六命題/支配者のパラドクス/第七命題/国際的な連合の樹立/永遠平和の思想/自然の目的/世界市民状態/輝ける悲惨/第八命題/自然の隠された計画/進歩の諸条件/世界国家へ向けて/第九命題/自然の計画/人間の歴史の記述/歴史記述の役割

人類の歴史の憶測的な起源(一七八六年) Mutmaßlicher Anfang der Menschengeschichte
憶測による歴史の可能性/漫遊/エデンの園/神の命令/原初の侵犯――掟に対する違反/いちじくの葉/死の不安/自然の目的としての人間/楽園の夢/補足/悪の端緒/文化が自然に/端緒の歴史の終わり/農耕者と牧畜者の分離/統治機能と不平等の発生/都市の誕生/結論として/摂理/第一の逆説――戦争の悪とその役割/第二の逆説――寿命の短さとその役割/第三の逆説――ユートピアの空しさと不平等の役割/端緒の歴史の帰結とその教訓

万物の終焉(一七九四年) Das Ende aller Dinge
永遠という思想/最後の審判/救いに関する二つの体系/恐るべき世界の終焉/補足/終焉という理念の役割/万物の終焉の三つの概念/反自然的な概念/神秘的な終焉の概念/人間の愚かしさ/摂理/キリスト教の愛/愛と権威の矛盾/自由を重視する考え方/キリスト教と報い/万物の終焉の到来

永遠平和のために――哲学的な草案(一七九五年) Zum ewigen Frieden
留保条項
第一章 国家間に永遠の平和をもたらすための六項目の予備条項
戦争原因の排除/国家を物件にすることの禁止/常備軍(ミーレス・ペルペトゥウス)の廃止/軍事国債の禁止/内政干渉の禁止/卑劣な敵対行為の禁止/予備条項の性格の違い
第二章 国家間における永遠平和のための確定条項
自然状態(スタトゥス・ナーチューラーリス)の廃棄/永遠平和のための第一確定条項/協和的な体制の条件/共和制と戦争/三つの体制/第二確定条項/自然状態にある国家/〈法・権利〉の根拠/平和連盟(フェドス・パーキフィクム)の役割/消極的な理念としての連合/永遠平和のための第三確定条項/歓待の権利/世界市民法の可能性/第一追加条項/自然の配慮/氷の海と砂漠/戦争/戦争の意味/自然の意図/天使の国と悪魔の国/世界王国/商業の役割/第二追加条項 永遠平和のための秘密条項/許される秘密条項/法律家と哲学者/付録/政治と道徳の「対立」/永遠平和が「不可能な」理由/道徳的な政治家とは/実務的な法律家の過ち/三つの詭弁的な原則/政治と道徳の対立/理性の二つの原理/戦略問題と政策問題/普遍的な意志の威力/正義はなされよ……/悪の原理/神と人間の悪/政治と道徳の「対立」/公開性/公法の成立の条件/国内法における公開性の原則の実例――革命/国際法における公開性の原則の実例――他国との約束、他国への攻撃、合併/二重人格の二律背反(アンチノミー)/超大国への攻撃の二律背反(アンチノミー)/小国の合併の二律背反(アンチノミー)/世界市民法における公開性の実例/政治の策略/政治の二枚舌/公法の超越論的な原理再論/永遠平和という課題


カント年譜

解説――カントの思考のアクチュアリティ/中山元
第一章「啓蒙とは何か」
啓蒙の概念/自分で考える/哲学者の役割/この論文の新しさ/公的なものと私的なもの/自律した思考の原則
第二章「カントの歴史哲学」
三つの歴史哲学論文/歴史哲学の役割
第一節「世界市民という視点からみた普遍史の理念」
自然の狡智/個人の原理/非社会的な社会性/市民的な体制/支配者のパラドックス/戦争の逆説/世界市民状態へ
第二節「人類の歴史の憶測的な起源」
善悪の認識/原初の否定性――神の掟の侵犯/第一の反自然性――性の欲望/第二の反自然性――死/第三の反自然性――人間の平等/歴史の終焉の可能性
第三節「万物の終焉」
歴史の終焉/倒錯した歴史の終焉
第三章「永遠平和のために」
第一節 序
平和条約の予備条項/平和条約の確定条項
第二節 国家法における平和の条件
三つの国家体制/構成的権力/三つの理念/天使の国と悪魔の国/個人の意志と普遍意志
第三節 国際法における平和条項
国家の自然状態
第四節 世界市民法における平和の条件
歓待の権利と植民地の戒め
結論に代えて
自然の概念/自然の配慮/カントの思考のダイナミズム/希望、格律、原則

訳者あとがき


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテシェリングヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者] 中山元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『〈ぼく〉と世界をつなぐ哲学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』(以上、フロイト)、『呪われた部分 有用性の限界』(バタイユ)、『パピエ・マシン(上・下)』(デリダ)ほか多数。

幻想の未来/文化への不満 (フロイト文明論集1,2007/9,光文社古典新訳文庫)』
人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (フロイト文明論集2,2008/2,光文社古典新訳文庫)』


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