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〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

三浦展

本「露出する女子、覗き見る女子 SNSとアプリに現れる新階層 (ちくま新書1429)」三浦展/天笠邦一

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誰もがファストファッションに身を包む現代、格差は目に見えにくいものになっている。では、現実の社会で確実に広がっている、所得や働き方、結婚による断絶を、何を手掛かりに読みとけばいいのか―― その答えは、スマホの中にあった! 20-30代女性5442人への調査から、現代女性のSNSとアプリの利用実態を徹底分析。「インスタ映え」だけではない、新しいメディアを駆使して格差社会を生き抜く女性たちの姿が見えてくる。


≪目次: ≫
まえがき (三浦 展)

第1章 露出志向と覗き見志向――SNSで棲み分ける女性たち (天笠邦一)
はじめに
 ネットと現実の間にある高い壁/ネットは、現実よりも広大になった!/SNSは、異なる価値観・ステータスの棲み分けの場/既婚者のSNS、未婚者のSNS/選べるつながりと選べないつながり/上流メディアとしてのFacebook/流通するのはステータスか、情報か/世間体が必要なメディアと必要でないメディア/都会のメディアとしてのInstagram/SNSから現代女性を理解するための四象限
1 Facebook女子――おじさん的ステータスを露出する選ばれた女性たち
 おじさんくさいSNS/Facebookは「格差」が見えるメディア/Facebook女子は上流意識が高め/永遠の学級委員長としてのFacebook女子/オープンな世界でのつながり強者/ストレスを乗り越えて成功を目指す/ネット上のつながりはキャリアアップのためのコネクション/「おじさん」的正しさを獲得し、消費する
2 ストーリー女子――「今」を露出し、答えを探さずつくる女性たち
 「映え」系と「ウェイ」系の違い/24時間で投稿が消える/「今」を拡散できるストーリー機能/報われるSNSと報われないSNS/「中流」な若者向けコミュニケーションツール/未婚者にとってはコトショウヒ消費のためのツール/リアルの覇者としてのストーリー女子/リアルなコミュニティで幸せを感じる/自分を露出し、正解を作る、私が答えのストーリー女子
コラム1 マッチングアプリ(Tinder)とは? (天笠)
3 ライブ女子――突き抜けた露出の先にうまれる「プチ教祖」
 かっこいい女子ライブ配信/ネット上の「流し」/社会的には安定しているライブ女子の「ヒーロー(ヒロイン)志向」/社会・経済的に安定志向のライブ女子/なんにでも肯定的でポジティブなライブ女子/競争もまったりもほどほどに/ワクワク、ドキドキを求めている/学習意欲も高く、努力を怠らない/ままならない現実の先に/突き抜けたオープンの先にあるクローズな親密性
コラム2 ライブ配信サービスの誕生 (天笠)
4 検索女子――「いまここ」にない世界を覗き見る女性たち
 検索をして「徹夜」する/終わらない・正解のないSNSでの検索/情報とひもづいた「感情」を検索する/縛られていない人のメディア/「上流」「下流」が入り混じる検索女子/一人でないひとり遊び/一人でYouTubeをみんなと見る/同期できる今を探す「検索同期」/検索で「(傷つきやすい)いまここ」から離れたどこかへ/行きつく未来も暗いという覚悟/下流志向の検索女子が行きつく先は「不幸」なのか?
5 閲覧女子――幸せを覗き見て、幸せに備え続ける女性たち
 雑誌のようにInstagramを閲覧する/Instagramで「女子」を覗き続ける未婚女性/閲覧女子はけっして不遇な状況におかれているわけではない/ビジョンはない閲覧女子/ビジョンのかわりにお金が欲しい/キラキラを閲覧して不満を募らせる/レジャー経験の少なさと連動する交友関係の相対的な狭さ/消費はしないが、お金はある/「今ここ」を守るために/女性を見つめつつ、女性・ジェンダーに反発する/自らを疎外する「正しさ」に耐える閲覧女子/勝ち馬に乗る女性を観察しながら「備え続ける」閲覧女子
まとめ――SNSが生み出す女性の分析
 SNSで他者の中に自分を映す女性たち/見通しのきかない分断された世界へ/ネットと、現実世界との接点を改めて見つめなおす

第2章 インスタ映え系、自己露出系、金融系、占い系――アプリの使い方による女子の類型 (三浦 展)
1 利用アプリごとに女子を分類する
 分析の方法/利用アプリの分野の概要
2 インスタ映え系は普通っぽい女子力で勝負する
 インスタ映え系は女子力、モテ志向/インスタ映え系は普通のOL風、金融系はロハス志向も
コラム3 レシピ動画サイト(kurashiruなど)とは? (天笠)
3 自己露出系女子はハロウィンで上流意識をアピールする
 自己露出系は結婚が早い/自己露出系は男性に経済力を求める/自己露出系は消費好きでセックスアピール系/勝ち組の自己露出系こそがハロウィンの主役
コラム4 自己露出系女子インタビュー (三浦)
4 金融系女子は堅実に蓄財する
 金融系はパワーカップル志向/女性の年収が高いと結婚しにくいというのは嘘/シャンパンと外車が好きだが、堅実に蓄財もする/癒しと和食と酒が好き
5 孤独に彷徨うゲーム系、占い系、情報系、マッチング系
 ゲーム系女子は不安が大きい/孤独な占い系、マッチング系/マッチング系や占い系は彼氏がいるのかどうかすらわからない/利用アプリ分野と就職行動の相関/30代でも夢を追う/ゲーム系女子は亀を飼う?/自分探しを続けるマッチング系は体力づくりと機能性飲料が好き/マッチング系は、なりたい職業が多すぎる/女性のライフコースと利用するアプリは相関する/見えなかった格差が見えてきた
コラム5 ネットで流行(はや)っている占い
資料 アプリ利用分野の分類

第3章 筋肉女子(ボディ系)の誕生とその政治性 (三浦 展)
1 なりたい職業はその人を表す
 なりたい職業分析から見えてくるもの/人気上位はOL、パン屋、雑貨屋だが・・・・・・/20代前半は夢を見るが25歳からは現実的/未婚率や離婚率の上昇には女性の職業の多様化が影響を与えている/学歴によってなりたい職業は違う
2 なりたい職業とSNS
 なりたい職業とInstagramたTwitterへの投稿の関係/なりたい職業がボディ系という女性/ボディ系、ビューティ系は、インスタ映えを狙い、自己を露出する
3 ボディ系はかつてのギャル系である
 ボディ系女子にとっては自分の体がメディアである/ボディ系女子増加の社会的・文化的背景/ギャル文化が消滅し、一人で強く生きていくボディ系女子の時代へ/ボディ系女子は浴衣を着て、社会経済系の雑誌を読む
コラム6 筋肉女子インタビュー (三浦)
4 なりたい職業の階級格差
 ボディ系女子は上昇傾向が強い/なりたい職業と階層の関係/現状に満足だが将来に不安な若者が主流、というのは嘘/均等法以後の不安な女性が筋力を求める/ボディ系の階層意識の謎
5 女性はどのように分化したか
 『下流社会』で提示した四象限の検証/エリート系女性は仕事と子育てを両立/ボディ系はミリオネーゼ系を目指す
6 ボディ系の政治性
 ボディ系は自民党の親衛隊か/博士課程修了者だけが男並みに9条見直し支持
コラム7 資格系キャバクラに行ってみた (三浦)
資料 なりたい職業・SNS利用法・余暇行動の分類

あとがき――入り組み、もつれた要素を分解する楽しさ (三浦 展)
あとがき――SNSは自己努力感を生み出すためのエンジン (天笠邦一)


≪著者: ≫ 三浦 展 (みうら・あつし) 1958年生まれ。社会デザイン研究者。一橋大学社会学部卒業後、(株)パルコ入社。『アクロス』編集長を務める。90年、三菱総合研究所入社。99年、カルチャースタディーズ研究所設立。消費社会、若者、階層、都市などの研究を踏まえて新しい時代を予測している。著書に『都心集中の真実』(ちくま新書)、『ニッポン若者論』(ちくま文庫)、『下流社会』(光文社新書)など多数。

≪著者: ≫ 天笠邦一 (あまがさ・くにかず) 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。藤沢市役所政策研究員、慶應義塾大学SFC研究所などを経て昭和女子大学人間社会学部現代教養学科准教授。専門はメディア論で、子育てなどの日常生活とソーシャルメディアについて研究している。


三浦展 『下流社会 新たな階層集団の出現』(光文社新書、2005年) '08/02/08



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本「下流社会 −新たな階層集団の出現」三浦展5


下流社会 −新たな階層集団の出現 (光文社新書)
著者:
新書: 284ページ
出版社: 光文社 (2005/9/20)




いまさら、と言う気がしないでもないですが、下流社会
「何かがおかしい」と感じる今の日本の社会を、「何とかしたい!」という気持ちは、誰にだってある。その「何かがおかしい」問題点の究明、そして「何とかする」方法や考え方は、それぞれ違っていていい。算数の問題じゃないんだから、たったひとつの正解なんてものは有り得ない。それぞれが考える、それぞれの意見。問題提起することに意義がある!?

キッカケは、マックジョブ「おいしいハンバーガーのこわい話 (草思社 2007.4)」から。結局のところ、ぼくはその後も変わらずにマクドナルドに足を運んで、ポテトもチキンもハンバーガーも食している。
ただし、著者“三浦展”が本書において説く“下流”は、「所得」ではなく「意欲」であった。

そしてぼくは、熱心な“橋本治”信者。「日本の行く道(集英社新書,2007.12)」では、「産業革命前に戻す!」とか、「超高層ビルをすべて壊す!」と、まずはぶちまけておいて、それから歴史を丁寧に遡ってじっくり説き明かす。そんな橋本治だって、「何かがおかしい」問題点を限定することなどしないし、むしろ歴史の必然を説いちゃう訳だから、「という訳で現在に至ってます」に落ち着いちゃう。「これ!」という解決策など、簡単に掲げない。そんな簡単な話しじゃないし、ここまで経済の発展による“便利”の恩恵に与っている現状の風潮のままでは、何をしようが何も変わらない!?、だからこその、産業革命前!であり、超高層ビル壊し!、可能不可能の議論なんか簡単に超越しちゃわなくちゃね〜♪♪

それから、橋本治だけじゃなく、世界情勢やら自然科学やらの数々の書物から紐解くと、どうやらライフサイクルの原理原則から考えるに、成長期の後には、やがて成熟期が訪れて、衰退期を避けられない。どう考えても日本はバブル経済崩壊で成長期を終えちゃっているから、右肩上がりの成長神話は、既に成立し得ない。よくて成熟、悪けりゃ衰退。部分的(業種や商品)にミニバブルが起こったとしても、全体に拡がってバブル再来なんてことは、非現実的。
しかし、悲観する必要なんて何もなくって、かつては全世界に栄華を誇ったイギリスやフランスやスペインやイタリアなどのヨーロッパの国家は、成熟を誇りにその存在感を示す。成長だけが素晴らしい訳じゃない。人間だって、老人力を侮れない。

という訳で、ぼくは「縮小した世界」だって、今後の日本の在り方のひとつだと考える。東京に多くの産業や情報、雇用も経済も一極集中してしまって、地方、特に田舎の過疎化が進んで、大きな工場(大量の雇用を生み出す)でもなければ高齢者と公務員しかいない!?、バランスを欠いた現状に、もはや歯止めは効かない。
まずは、東京都心に集中しちゃってる経済を、徐々に郊外へと移行し、地方へも目を向ける必要はあろう。既に、拡大一辺倒の成長期は終焉しているのだから、「東京に行けば何とかなる」と夢を託す、地方からの出稼ぎを養うほどの余力も魅力も、、、

そして、由々しき“自由”。階級社会からの解放。
しかし近年においては、掲げられる“平等”が、悪しき“自己責任”の下に、平然と行われる“弱い者いじめ”。右肩上がりの成長期には、社会全体が潤っていたから、潤沢な資金の余剰分が社会的弱者にまで辿り着いていて、問題が露見する機会が少なかった。
成長神話から抜け出せない、拡大成長が止まることを嫌い、恐れる、現状の社会的構造のままでは、限られた市場の中の決して拡大することのないパイを奪い合い疲弊し、それでも売上や利益という社会に公表すべき成果を示すために悪戦苦闘を繰り広げる。意図的に情報を操作したり、偽装する行為は、決して許されるべきではないけれども、それでも、その背景を考えると、手を染めてしまった担当者個人だけをどうして責めることができよう。
日本だって明治維新以前は、そして戦後しばらくは、歴然とした階級社会だった。そこで繰り広げられていたのは、
落語の世界のように、大家さんが熊さんに、おまえもそろそろ所帯を持って、身を固めな、ついてはおまえは少し頼りないから、女房はしっかりしている方がいい、だからこいつと一緒になりな、と言われて早速翌日から夫婦生活を始めるなんてことは、現代ではとても不可能である。社会的に一定の共通性を持った男性と女性としてではなく、個人と個人として向き合うために、両者の接点を探すことから始めなければならなくなっているからである。(P.213)
という訳で、“自由”って大変!?

私は20代のサラリーマン時代、人より非常に仕事が速かった。だから残業が少なく給料が少なかった。25歳で月の手取りが25万円ほどだったと思う。能力が低く、仕事が遅い人間は、40万円近くもらっていた。
しかし仕事の速い私は、次々と多くの責任ある仕事をこなした。28歳で雑誌の編集長になった。本来課長か部長のすべき仕事を28歳の平社員が行って、それでも給料は平社員としての給料でしかなく、しかも仕事が遅くて残業代の多い後輩よりも少なかったのだ。
これは「結果悪平等」を通り越して「結果逆差別」みたいな現象である。(P.266-P.267)
と語る著者(だからこそ!?)が、最後に提案する具体策は、、、

「完全機会均等論の解決しがたい内包する問題」に著者は悩みつつ、それでも、随分と簡単に、、








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