Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

光文社

本「美しきイタリア 22の物語 (光文社新書897)」池上英洋5

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美しきイタリア 22の物語 (光文社新書)
○著者: 池上英洋
○定価: 本体980円+税
○ISBN: 978-4334043032










日本では、ほとんどの人が良いイメージを抱いているように、イタリアは一、二を争うほど高感度の高い国だといえる。しかし、それでもイタリアは、まだまだ私たちが気づいていない魅力にあふれている。本書ではイタリアの22の都市を訪れ、各都市で起きたエピソードを辿る。歴史上の人物たちは、どのように考え、暮らしていたのだろうか。城や宮殿は、そこに住んだ王家や貴族の歴史をどのように伝えてくれているのだろうか。イタリアが世界に誇る芸術の数々は、どのように生み出されてきたのだろうか。そして市井に暮らす普通の人々は、どのように人生を生きてきたのだろうか。尽きることのないイタリアの魅力を探る。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 人々の物語
 小さな島のナポレオン―― Isola d'Elba (エルバ島)
 ある博物学者の死―― Pompei (ポンペイ)
 囚われ皇女の恋―― Ravenna (ラヴェンナ)
 サンタ・クロースの贈り物―― Bari (バーリ)
 皇帝の気怠い午後―― Isola di Capri (カプリ島)
 殉教聖女の街―― Catania (カターニア)

第二章 城と宮殿の物語
 その理由を、誰も知らない―― Castel del Monte (カステル・デル・モンテ)
 イタリアのヴェルサイユ―― Caserta (カゼルタ)
 東端の街の悲劇の皇帝―― Trieste (トリエステ)
 奇矯の宮殿―― Bagheria (バゲリーア)
 近代イタリア最初の首都―― Trino (トリノ)

第三章 芸術の物語
 最後の晩餐―― Milano (ミラノ)
 修道士の禁じられた恋―― Spoleto (スポレート)
 耳をすませば―― Cremona (クレモーナ)
 ルネサンス美術の予告者―― Padova (パドヴァ)
 美術史のはじまり―― Arezzo (アレッツォ)

第四章 街の歴史の物語
 大学の街―― Bologna (ボローニャ)
 とんがり屋根の家―― Alberobello (アルベロベッロ)
 ナポリを見て死ね―― Napoli (ナポリ)
 巨石文明ヌラーゲ―― Barumini (バルーミニ)
 地下のローマ―― Roma (ローマ)
 死者の都―― Cerveteri(チェルヴェーテリ)

おわりに (二〇一七年七月 池上英洋)
主要参考文献


≪著者: ≫ 池上英洋 (いけがみ ひでひろ) 1967年広島県生まれ。東京造形大学教授・美術史家。東京藝術大学卒業・同大学院博士課程修了。著書に、『Due Volti dell’Anamorfosi』(Clueb、イタリア)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ 西洋絵画の巨匠8』(小学館)、『神のごときミケランジェロ』(新潮社)、『西洋美術史入門』『死と復活』(いずれも筑摩書房)、『「失われた名画」の展覧会』(大和書房)、『もっと知りたいラファエッロ』(東京美術)、『恋する西洋美術史』『ルネサンス 歴史と芸術の物語』『ルネサンス 三巨匠の物語』『イタリア 24の都市の物語』(いずれも光文社)など多数。日本文藝家協会会員。


池上英洋 『西洋美術史入門』(ちくまプリマー新書、2012年) '15/01/02 , '13/10/17
池上英洋 『ルネサンス 歴史と芸術の物語』(光文社新書、2012年) '13/10/07
池上英洋 『神のごときミケランジェロ  Michelangelo Buonarroti 1475-1564 』(とんぼの本、新潮社、2013年) '13/10/02
池上英洋 『恋する西洋美術史』(光文社新書、2008年) '11/03/19
池上英洋 『イタリア 24の都市の物語』(光文社新書、2010年) '11/02/23



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本「土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて (光文社新書962)」藤井一至5

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土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて (光文社新書)
○著者: 藤井一至
○定価: 本体920円+税
○ISBN: 978-4334043681






――本当にええ “土” はどこにある?――
地球をめぐるちょっと「地味」でだいぶ「泥臭い」大冒険が始まる・・・・・・。

世界の土はたった12種類。しかし、毎日の食卓を支え、地球の未来を支えてくれる本当に「肥沃な土」はどこに? そもそも土とは一体何なのか? 泥にまみれて地球を巡った研究者の汗と涙がにじむ、一綴りの宝の地図。


≪目次: ≫
[口絵1] 世界の土壌図

まえがき

第1章 月の砂、火星の土、地球の土壌
 肥沃な土は地球にしかない
 月には粘土がない
 火星には腐植がない
 細かい土と素敵な地球
 人も土も見た目が八割
 土に植物が育つわけ
 電気を帯びた粘土の神通力
 薬にも化粧品にもなる粘土
 植物工場で100億人を養えるのか
 世界の土はたったの12種類

第2章 12種類の土を探せ!
 土のグランドスラム
 裏山の土から始まる旅
 どうして日本の土は酸性なのか
 農業のできない土
 永久凍土を求めて
 ツンドラと永久凍土
 氷が解けたその後で
 泥炭土と蚊アレルギー
 ウイスキーとジーパンを生んだ泥炭 “土”
 土壌がないということ
 微笑みの国の砂質土壌
 ゴルフ場よりも少ないポドゾル
 魅惑のポドゾルを求めて
 土の皇帝 チェルノーゼム
 土を耕すミミズとジリス
 ホットケーキセットを支える粘土集積土壌
 ひび割れ粘土質土壌と高級車
 塩辛い砂漠土
 腹ペコのオランウータンと強風化赤黄色土
 野菜がない
 幻のレンガ土壌
 青い岩から生まれた赤い土
 スマホも土からできている
 黒ぼく土で飯を食う
 盛り上がる黒ぼく土
 黒ぼく土はなぜ黒いのか
 肥沃な土は多くない

第3章 地球の土の可能性
 宝の地図を求めて
 世界の人口分布を決める土
 肥沃な土の条件
 隣の土は黒い
 黒土とグローバル・ランド・ラッシュ
 ステーキとチェルノーゼム
 牛丼を支える土とフンコロガシ
 岩手県一つ分の塩辛い土
 肥沃な土の錬金術
 セラードの奇跡
 強風化赤黄色土ではだめなわけ
 土が売られる
 お金がない、時間もない
 スコップ一本からの土壌改良

第4章 日本の土と宮沢賢治からの宿題
 黒ぼく土を克服する
 火山灰土壌からのリン採掘
 田んぼの土のふしぎ
 宮沢賢治からのリクエスト
 SATOYAMAで野良稼ぎ
 日本の土もすごい
 バーチャル・ソイル
 土に恵まれた惑星、土に恵まれた日本

あとがき

引用文献


≪著者: ≫ 藤井一至 (ふじい かずみち) 土の研究者。国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。1981年富山県生まれ。京都大学農学研究科博士課程修了。博士(農学)。京都大学研究員、日本学術振興会特別研究員を経て、現職。カナダ極北の永久凍土からインドネシアの熱帯雨林までスコップ片手に世界各地、日本の津々浦々を飛び回り、土の成り立ちと持続的な利用方法を研究している。第1回 日本生態学会奨励賞(鈴木賞))、第33回 日本土壌肥料学会奨励賞、第15回 日本農学進歩賞受賞。著書に『大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち』(山と溪谷社)など。



山野井徹 『日本の土 地質学が明かす黒土と縄文文化』(築地書館、2015年) '15/05/08
久馬一剛 『土の科学 いのちを育むパワーの秘密』(PHPサイエンス・ワールド新書、PHP研究所、2010年) '10/08/16
デイビッド・モントゴメリー 『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話  Dirt: The Erosion of Civilizations, 2007 』(片岡夏美訳、築地書館、2010年) '10/05/25



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本「美術の力 表現の原点を辿る (光文社新書925)」宮下規久朗5

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私は30年以上にわたって毎年のように西洋の美術作品を巡って歩いてきたが、美術作品も、それが位置する場所の力と相まってオーラをまとうようである。(中略) 無数の眼差しが注がれてきた美術作品は、巡礼者の信仰を吸収した聖遺物と同じく、膨大な人々の情熱と歴史を宿し、あるべき場所で輝きを放っているのである。(「まえがき」より)
初めてのイスラエルで訪ね歩いたキリストの事蹟から、津軽の供養人形まで、美術史家による、美術の本質を見つめ続けた全35編。


≪目次: ≫
まえがき 美術と巡礼
 ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)/聖墳墓教会/キリスト生誕の地/場所の力/美術と巡礼

第1章 イタリア美術の力
古代壁画の衝撃
ティツィアーノとヴェネツィア
フィレンツェの美女たち
 春を告げる女/受け継がれた恥じらい/聖女と悪女のあいだ/ファッションリーダーの横顔
アルチンボルト、異端と正統のあいだ
カラヴァッジョの新出作品
よみがえった巨匠グエルチーノ
 地方の人気画家からイタリアを代表する巨匠へ/人気の凋落/再評価
モランディ芸術の静けさ

第2章 日本美術の粋
「娯」と美術
 南画と「自娯」/歓楽の裏に
金刀比羅宮の美術
春画と公共性
 誰にでも楽しめる芸術
月岡芳年と庶民の欲望
河鍋暁斎の魅力

第3章 知られざる日本近代美術
日本の近代美術を読み直す
公募展の活力
クレパスと日本の近代美術
 グラフィックとペインティング/自由画教育運動の功罪/クレパスの表現世界
藤田嗣治の闇
戦中と戦後の風景
高島野十郎の光

第4章 美術家と美術館
モチーフとしぐさ
キリストを迎える手
デトロイト美術館と日本の美術館
故宮博物館と台湾
神の視点と人間の視点
森村泰昌と美術史

第5章 信仰と美術
宗教改革と美術
長崎の殉教
悲しみのマリア
踏絵と信仰
近代美術と宗教
 近代美術と宗教性/マーク・ロコスとアンディ・ウォーホル
祈りの空間
聖地のエクス・ヴォート
 エクス・ヴォートと絵馬/アルトエッティンク

第6章 美術の原点
ヴェルフリ アール・ブリュットの原点
死刑囚の絵画
来世のヴィジョン
津軽の供養人形

あとがき 美術の力


作品クレジット


≪著者: ≫ 宮下規久朗 (みやした きくろう) 1963年愛知県生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞。他の著書に、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』『〈オールカラー版〉 欲望の美術史』『〈オールカラー版〉 美術の誘惑』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『刺青とヌードの美術史』(NHKブックス)、『モチーフで読む美術史』(ちくま文庫)、『闇の美術史――カラヴァッジョの水脈』(岩波書店)、『ヴェネツィア――美の都の一千年』(岩波新書)など多数。


宮下規久朗 『闇の美術史 カラヴァッジョの水脈』(岩波書店、2016年) '17/01/22
宮下規久朗 『美術の誘惑 〈オールカラー版〉』(光文社新書、2015年) '17/01/08
宮下規久朗 『ヴェネツィア 美の都の一千年』(岩波新書、2016年) '17/01/03
宮下規久朗 『欲望の美術史 〈オールカラー版〉』(光文社新書、2013年) '13/08/01
青山昌文/坂井素思 編著 『社会の中の芸術 '10』(宮下規久朗 著、放送大学教材;総合科目、放送大学教育振興会、2010年) '11/04/09
宮下規久朗 『ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡』(光文社新書、2010年) '11/03/01
宮下規久朗 『カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇』(角川選書、角川学芸出版、2007年) '11/01/25
宮下規久朗 『カラヴァッジョ巡礼  Il Pellegrinaggio al Caravaggio 』(とんぼの本、新潮社、2010年) '10/02/12
宮下規久朗 『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』(光文社新書、2007年) '10/01/06
橋本治/宮下規久朗 『モディリアーニの恋人  Amedeo Modigliani, Jeanne Hebuterne 』(とんぼの本、新潮社、2008年) '08/04/27



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本「美術の誘惑 (ちくま新書761)」宮下規久朗5

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美術作品も、人と同じく一期一会で、出会う時期というものがあるにちがいない。私が病気の娘を案じているときに出会ったシャルダンも、娘を供養すべく東北に見に行った供養絵額も、娘の死後の絶望の中で見入った中国の山水画も、みな出会うべきときに出会ったのだと思っている。それらは、二度と同じ心境では見ることができないものだ。 (「エピローグ」より)
美術は、単に優雅な趣味の対象ではなく、社会や文化全般に強く関係する。政治経済と深く関わり、生老病死を彩り、人の欲望や理想を反映する――。西洋でも東洋でも、美術は歴史の局面で重要な役割を果たしてきた。そんな美術の誘惑についての、一期一会の物語。 【図版125点収録】


≪目次: ≫
まえがき
プロローグ 美術館の中の男と女
第1話 亡き子を描く
第2話 供養絵額
第3話 子供の肖像
第4話 夭折の天才
第5話 人生の階段
第6話 清貧への憧れ
第7話 笑いを描く
第8話 食の情景
第9話 眠り
第10話 巨大なスケール
第11話 だまし絵
第12話 仮装
第13話 釜ヶ崎の表現意欲
第14話 刺青
第15話 一発屋の栄光
第16話 コレクター心理
第17話 自己顕示欲
第18話 ナルシシズム
第19話 ナチスの戦争画
第20話 官展と近代のアジア美術
第21話 日本の夜景画
第22話 折衷主義の栄光と凋落
第23話 三島由紀夫
第24話 琳派とプリミティヴィスム
第25話 白い蝶
エピローグ 美術の誘惑
あとがき (二〇一五年五月 宮下規久朗)


≪著者: ≫ 宮下規久 (みやした きくろう) 1963年愛知県生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞。他の著書に、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』『〈オールカラー版〉 欲望の美術史』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『刺青とヌードの美術史』(日経プレミアシリーズ)、『フェルメールの光とラ・トゥールの焔』(小学館101ビジュアル新書)、『モチーフで読む美術史』(ちくま文庫)など多数。


宮下規久朗 『ヴェネツィア 美の都の一千年』(岩波新書、2016年) '17/01/03
宮下規久朗 『欲望の美術史 〈オールカラー版〉』(光文社新書、2013年) '13/08/01
青山昌文/坂井素思 編著 『社会の中の芸術 '10』(宮下規久朗 著、放送大学教材;総合科目、放送大学教育振興会、2010年) '11/04/09
宮下規久朗 『ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡』(光文社新書、2010年) '11/03/01
宮下規久朗 『カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇』(角川選書、角川学芸出版、2007年) '11/01/25
宮下規久朗 『カラヴァッジョ巡礼  Il Pellegrinaggio al Caravaggio 』(とんぼの本、新潮社、2010年) '10/02/12
宮下規久朗 『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』(光文社新書、2007年) '10/01/06
橋本治/宮下規久朗 『モディリアーニの恋人  Amedeo Modigliani, Jeanne Hebuterne 』(とんぼの本、新潮社、2008年) '08/04/27



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本「カンタヴィルの幽霊/スフィンクス (光文社古典新訳文庫220)」ワイルド、南條竹則 訳5

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親友の女性作家(エイダ・レヴァーソン)とのウィットあふれるコラボレーション!
異色のオリジナル短篇集

結婚を控え、手相占いに翻弄される「アーサー・サヴィル卿の犯罪」。生真面目で頑張り屋の幽霊が棲みつくお屋敷をアメリカ公使一家が買って一騒動「カンタヴィルの幽霊」。長詩「スフィンクス」ほか短篇4作に、出獄したワイルドを迎えた親友の女性作家エイダの「回想」を含む佳作を収録。


≪目次: ≫
アーサー・サヴィル卿の犯罪 ――義務の研究――
  Lord Arthur Savile's Crime, 1887
カンタヴィルの幽霊 ――物質観念論的ロマンス――
  The Canterville Ghost, 1887
秘密のないスフィンクス ――銅版画(エッチング)――
  The Sphinx Without a Secret, 1887
模範的億万長者 ――感嘆符――
  The Model Millionaire, 1887
スフィンクス
  The Sphinx, 1894

付録 (エイダ・レヴァーソン Ada Leverson, 1862-1933 )
 お転婆(ミンクス) ――散文詩――
   A Minx - A Poem in Prose, 1894
 思わせぶり
   Suggestion, 1895
 悲しみを求めて
   The Quest of Sorrow, 1896
 回想
   Reminiscences, 1930

解説(南條竹則)
ワイルド年譜
訳者あとがき (二〇一五年夏、福島微温湯温泉にて 訳者しるす)


≪著者: ≫ オスカー・ワイルド Oscar Wilde [1854−1900] アイルランド出身の作家・劇作家。外科医で著述業の父と、作家である母との間に次男として生まれる。自身の唱える芸術至上主義を身をもって実践し、ロンドン社交界で脚光を浴びる。29歳で結婚。『ドリアン・グレイの肖像』『サロメ』『ウィンダミア卿夫人の扇』などの話題作を発表し時代の寵児となるが、同性愛の罪で逮捕・投獄される。出獄後フランスに渡るも、3年後の1900年、パリにて客死。

[訳者] 南條竹則 Nanjō Takenori 東京生まれ。小説『酒仙』で第5回ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。主な著書に小説『あくび猫』、エッセイ『恐怖の黄金時代──英国怪奇小説の巨匠たち』『ドリトル先生の英国』、『吾輩は猫画家である』、主な訳書に『ねじの回転』(ジェイムズ、共訳)、『D.G.ロセッティ作品集』(共訳)、『アーネスト・ダウスン作品集』、『新アラビア夜話』(スティーヴンスン、共訳)、『木曜日だった男 一つの悪夢』(チェスタトン)、『白魔』(マッケン)、『天来の美酒/消えちゃった』(コッパード)、『秘書綺譚』(ブラックウッド)、『不思議屋/ダイヤモンドのレンズ』(オブライエン)、『エリア随筆』(ラム)など。


オスカー・ワイルド 『サロメ  Oscar Wilde: “Salome”, 1893 』(平野啓一郎 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/05/23
オスカー・ワイルド 『ドリアン・グレイの肖像  Oscar Wilde: “The Picture of Dorian Gray”, 1890 』(仁木めぐみ 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '09/01/11

ブラックウッド 『秘書綺譚 ブラックウッド幻想怪奇傑作集  Algernon Henry Blackwood: “The Strange Adventures of a Private Secretary in New York”, 1900-1923 』(南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/02/02
ウェルズ 『盗まれた細菌/初めての飛行機  Herbert George Wells: “The Stolen BacillusMy First Aeroplane”, 1894-1910 』(南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/08/07
コッパード 『天来の美酒/消えちゃった  Alfred Edgar Coppard: “Jove's NectarGone Away”, 1921-1944 』(南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '10/01/13
マッケン 『白魔  Arthur Machen: “The White PeopleA Fragment of LifeOrnaments in Jade”, 1923-1924” 』(南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/06/25
チェスタトン 『木曜日だった男 一つの悪夢  Gilbert Keith Chesterton: “The Man Who Was ThursdayA Nightmare”, 1908 』(南條竹則 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/11/26
スティーヴンスン 『新アラビア夜話  Robert Louis Stevenson: “The New Arabian Nights”, 1882 』(南條竹則/坂本あおい 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/10/10



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本「書記バートルビー/漂流船  Bartleby, the Scrivener / Benito Cereno」メルヴィル、牧野有道 訳5

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そうしない方がいいと思います

デッド・レターズ(配達不能郵便物)

ターキー(七面鳥)と、ニッパーズ(鉄線切断鋏)と、そして、ジンジャーナット(生姜クッキー)と


ああ、バートルビー! ああ、人間の生よ!   (p101)



――あなたも、アメリカ最大の文豪が仕掛ける罠にまんまとハマる! メルヴィルの代表的中篇2作を収録。――

この二作はともに、謎と不可解さに満ちた人物の心の奥底を探っていく物語である。だが、作家メルヴィルが密かに忍び込ませた「真実」はさらに深いところにある。読者は本篇を読んで意外の感に打たれ、解説を読んで文豪の偉大さに目を見開かれるだろう。

ウォール街の法律事務所で雇った寡黙な男バートルビーは、決まった仕事以外の用を言いつけると「そうしない方がいいと思います」と言い、一切を拒絶する。彼の拒絶はさらに酷くなっていき・・・・・・。不可解な人物の存在を通して社会の闇を抉る、メルヴィルの代表的中篇2作。


≪目次: ≫

書記バートルビー――ウォール街の物語
 Bartleby, the Scrivener, 1853

漂流船――ベニート・セレーノ
 Benito Cereno, 1855


解説――牧野有道
 メルヴィル再訪/ホーソーンとシェイクスピアの影響/「書記バートルビー」/「漂流船――ベニート・セレーノ」

ハーマン・メルヴィル年譜

訳者あとがき


≪著者: ≫ ハーマン・メルヴィル Herman Melville [1819-1891] アメリカの小説家。マンハッタンの商家に生まれる。銀行員、小学校教師などを経て、1841年に捕鯨船アクシュネット号に乗り込み、太平洋でも捕鯨に従事する。翌年にマルケサス諸島で船から逃亡し、タイピー渓谷に滞在。その後も捕鯨船や軍艦を乗り継ぎ、1844年に帰国。続く数年間に、船員時代の体験を元に小説『タイピー』『オムー』などを執筆。1851年には『白鯨』を発表し名声を博す。その後も『イズラエル・ポッター』『書記バートルビー』『ベニト・セレーノ』などを書き継ぐも生活に困り、1866年から20年ほどは税関に勤務する。1891年死去。

[訳者] 牧野有通 Makino Arimichi 1943年生まれ。東京大学文学部大学院修了。アメリカ・アイオワ大学修士。元明治大学文学部教授。日本メルヴィル学会会長。研究書に『世界を覆う白い幻影――メルヴィルとアメリカ・アイディオロジー』、編著に Melville and the Wall of the Modern Age。訳書に『フォークナー全集』第1巻、第25巻、第26巻(いずれも共訳)ほか。


メルヴィル 『ビリー・バッド  Billy Budd, Sailor, 1924』(飯野友幸 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '13/04/18

工藤庸子/大石和欣 編著、沼野充義/柴田元幸/池内紀 著 『世界の名作を読む '07』(放送大学教材、2007年) '10/11/26
巽孝之 『『白鯨』アメリカン・スタディーズ』(理想の教室、みすず書房、2005年) '09/03/27
池澤夏樹 『世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで』(新潮選書、2005年) '08/01/20


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本「二十世紀の怪物 帝国主義 (光文社古典新訳文庫210)」幸徳秋水、山田博雄 訳5

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あぁ、大暑(たいしょ)ね^^;
なるほど、その前が「小暑」で、その次は(もう)「立秋」で、だから、いまがまさに暑さのピーク、かと...
じっさい、夏至(6/22)はひと月ほど前だったから、太陽の、日照の、昼の時間が最も長いピークを越えて久しいのだが、まぁそういうことなのだろうw

どうにもぼくは、ピークを越えて下り坂の状況が苦手で・・・
たとえば、娘と会うのは、会えることは嬉しいのだが、
だから、会う、まさにその瞬間までは楽しみ(待望)で、
しかし、そうして会って対面して、じっさい、その瞬間がピーク(頂点)で、
いちど出会ってしまったならば、次は、別れ、離別、、、
それは、必ずやがて訪れるもので、避けることが不可避、
そう、楽しい時間には、時限、限りがある・・・

調子が悪くて優れない状態は、シンドい。
バイオグラフの波のアップ・ダウンの変移の、下落し下降傾向、
もっとも、落ちるところまで落ちたら、底辺からは、
そこが本当の底ならば、もうそれより下には落ちようがない



ホブソンレーニンに先駆けて書かれた「帝国主義論」の嚆矢。仏訳もされ、基本文献として高く評価されている。師・中江兆民の思想を踏まえ、徹底した「平和主義」を主張する「反戦の書」。大逆事件による刑死直前に書かれた遺稿「死刑の前」を収録。


≪目次: ≫
訳者まえがき

二十世紀の怪物 帝国主義
 『帝国主義』へのはしがき (明治三十四年四月十一日 東京市外角筈村[現・新宿区]にて 内村鑑三
 三つの前置き (明治三十四年四月、桜の花の爛漫の季節、『万朝報』社編纂局にて 秋水しるす)

第一章 まえがき
 帝国主義は野原を焼く火である/どんな徳があり、どんな力があるのか/国家を経営する目的/科学的な知識と文明がもたらす福利/天使か悪魔か/火事場に身を投ずるような急務

第二章 愛国心を論ずる
 その一 帝国主義者(インペリアリスト)の威勢のいい叫び/愛国心を経(たていと)とし、軍国主義(ミリタリズム)を緯(よこいと)とする/愛国心とは何か
 その二 愛国心とあわれみ、同情/望郷の念/他郷に対する憎悪/天下のあわれむべき人たち/むなしい自慢、虚栄
 その三 ローマの愛国心/ローマの貧民/なんという愚かしさ/ギリシアの奴隷/迷信的な愛国心/愛と憎しみ、この二つの感情/好戦の心は動物の本能(アニマル・インスティンクト)/適者生存の法則/自由競争/動物的な本能を刺激すること
 その四 西洋人や辺境の異民族への憎悪/野心を成就する道具/明治の聖なる天子が治める世における愛国心/イギリスの愛国心/英仏戦争/「挙国一致」/害悪の頂点/ナポレオン戦争後のイギリス/ピータールー/嘘っぱちだな
 その五 目をドイツに転じてみよう/ビスマルク公/ゲルマン統一/無用の戦争/プロイセンという一国家/時代遅れの中世の理想/普仏(プロイセン・フランス)戦争/愛国的ブランデー/柔術家と力士/ドイツの現皇帝/近年の社会主義/哲学的国民
 その六 日本の天皇/故後藤伯/日清戦争/卓越した野獣のような力の誇示/砂と小石を混ぜた缶詰/日本の軍人/わが今上天皇のため/「孝行な子」と呼ばれる娼婦/軍人と従軍慰安婦/眼中に国民なし/愛国心をふるい立たせた結果
 その七 愛国心とはこんなもの/人類が進歩する理由/進歩の王道/文明の正義と人道

第三章 軍国主義を論ずる
 その一 軍国主義(ミリタリズム)の勢力/軍備拡張の動機/五月人形、三月雛/モルトケ将軍/野蛮人の社会学/小モルトケの輩出
 その二 マハン大佐/マハン大佐のいう軍備と徴兵の功徳/戦争と病気/権力の衰退と規律のゆるみや乱れ/兵士・軍人は革命思想の伝播者/戦争という病気の発生/徴兵制と戦争の数/戦争が減少した理由
 その三 戦争と文芸/ヨーロッパ諸国の文芸・学術/日本の文芸/武器の改良/軍人の政治的才能/アレクサンドロス、ハンニバル、カエサル/義経、正成、幸村/項羽と諸葛亮/フリードリヒ[二世]とナポレオン/ワシントン/アメリカの政治家/グラントとリンカーン/ウェリントンとネルソン/山県、樺山、高島/軍人の智者や賢人
 その四 軍国主義の弊毒/古代文明/アテネとスパルタ/ペロポネソス戦争後の腐敗/トゥキュディデスの『戦史』/ローマに見よ/ドレフュスの大疑獄/ゾラ決然として起つ/堂々たる軍人と市井の一文士/キッチナー将軍/ロシア軍の暴虐/トルコの政治/ドイツはもはや道徳の源泉ではない/すぐれた賢人はイバラの生えた土地には住まない/ドイツ皇帝と不敬罪
 その五 決闘と戦争/悪知恵を比べる技術/戦争発達の歩み/愛らしい田舎の青年/餓鬼道の苦しみ/軍備を誇るのをやめよ
 その六 なぜこんなにも長い間、戦い合うのか/平和会議の決議/ほんの一歩/猛獣と毒蛇の住む地域

第四章 帝国主義を論ずる
 その一 野獣が肉を求める/領土の拡大/大帝国の建設は「切取強盗」だ/武力によって成る帝国の興亡/零落(ルーイン)は国旗のあとに続く
 その二 国民の発展・増大なのか/少数の軍人・政治家・資本家/トランスヴァールの征服/驚くべき犠牲/数万人の鮮血の値段は十億円/ドイツの政策/ドイツ社会民主党の決議/米国の帝国主義/フィリピンの併呑/独立宣言と建国の憲法をどうするのか/米国の危機/米国隆盛の原因/民主党の決議
 その三 移民の必要/人口増加と貧民/貧民増加の原因/英国移住の統計/移民と領土/大きな間違い
 その四 新市場の必要/暗黒時代の経済/生産の過剰/今日の経済問題/社会主義的な制度の確立/破産だけ、堕落だけだ/遊牧民の経済/独英の貿易/得意客の殺戮/日本の経済/なんと愚かさ加減
 その五 英国植民地の結合/不利と危険/小英国当時の武力/英国繁栄の原因/英帝国の存在は時間の問題/キップリングとヘンリー/帝国主義はまるで猟師の暮らし方だ
 その六 帝国主義の現在と将来/国民の名誉となる繁栄と幸福/ドイツ国は大きい、しかしドイツ人は小さい/はかない泡だ/日本の帝国主義/その結果

第五章 結論
 新しい世界の運営/二十世紀の危険/ペストの流行/愛国という病原菌/大掃除、大革命/黒々とした闇の地獄


死刑の前 (腹案)
 (構成)
 第一章 死生 (未完)
 第二章 運命
 第三章 道徳―罪悪(意思自由の問題) 
 第四章 半生の回顧
 第五章 獄中の生活


解説 「幸徳秋水――日本における反戦思想の源流」 山田博雄


幸徳秋水 年譜 (1871・明治4年〜1911・明治44年)

訳者あとがき (二〇一五年四月一日、万愚節に 訳者)
 ※底本について/※現代語訳について/※表記について/参考文献/謝辞


≪著者: ≫ 幸徳秋水 Koutoku Shusui [1871-1911] 明治時代の社会主義者、著述家。高知県出身。本名は伝次郎。少年時代に自由民権思想の影響を受ける。中江兆民に師事し、万朝報の記者となる。片山潜らと日本で最初の社会主義政党である社会民主党を結成するが、即日禁止となり、直後に万朝報社内に結成された理想団に参加。さらに堺利彦らと平和主義・社会主義・民主主義を旗印として「平民新聞」を発刊し、日露戦争反対の論陣を張る。のち渡米し、クロポトキンらの影響でアナキズムに傾く。大逆事件の首謀者とみなされ、刑死。著書は他に『社会主義神髄』など。訳書にマルクス・エンゲルス『共産党宣言』、クロポトキン『麺麭(パン)の略取』など。

[訳者: ] 山田博雄 Yamada Hiroo 1995年、中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得満期退学。博士(政治学)。日本政治思想史専攻。中央大学法学部兼任講師。著書に『中江兆民 翻訳の思想』(単著)、『福沢諭吉の思想と近代化構想』(共著)、『兆民をひらく─明治近代の〈夢〉を求めて─』(共著)、『体制擁護と変革の思想』(共著)など。



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本「鉄道フリーきっぷ 達人の旅ワザ (光文社新書705)」所澤秀樹5

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引っ越して、電車の線路沿いに。音には、すぐに慣れる。
その前は、幹線道路沿いだった。音と揺れ、だった。
そう、3種類+1の走行音。最寄駅に停車し、発車する電車の音。長距離電車の、快走する音。新幹線は高架橋を、不気味に小音量で。そして、電車庫から、そろりそろりと、ブレーキの点検をしている音なのかシューシュー、ポイント通過のキーキー、低速走行ゆえのコトンコトン・・・


一定のエリア・期間内で乗り放題となる割引きっぷを「フリーきっぷ」と本書では定義。フリーきっぷは全国のほとんどの鉄道会社で売られ、このきっぷを使えば、途中下車や寄り道、行きつ戻りつや行き当たりばったりなど何でもアリの自由奔放な旅が 味わえる! フリーきっぷだからこそ可能な鉄道旅行の楽しみ方と、使いこなし術を大公開。実践編として、著者による大井川鐵道・週末の旅、地下鉄 一日乗車券を使った「メトロ双六in東京」、「週末パス」で巡る関東甲信越&南東北早回りの旅の体験記つき。


≪目次: ≫
ややこしさから解放される“フリーきっぷ”――はしがきにかえて
 乗車券、特急券、指定券・・・・・・/買い方が数通りある場合も/距離が長いほうが安くなるという現象/一定エリア・期間内で乗り降り自由/節約できるし特典がつくことも

第一章 フリーきっぷの基礎知識
一 どんなタイプのものがあるのか
 フリー券のみ、または往復券とのセット/乗車列車の制限はある/全国的には特急券も乗り放題が多い/ネット予約普及の代償
二 どんな鉄道会社が出しているのか
 まずはJRものを俯瞰/新幹線に私鉄まで乗り放題のきっぷも/その他の鉄道会社はいかに?/所沢〜元町中華街の往復だけでモトが取れる/きっぷも“相互直通”/箱根山戦争の“和解”/地下鉄とのコラボ/地方でもたくさん売られている
三 フリーきっぷならでは旅のスタイル
 発売日と発売場所は絶対チェック!/繁忙期には使えないものも/きっぷのおさらい/冒頭の行程でのきっぷの買い方解説/601キロから運賃は安くなる/片道101キロ以上なら途中下車ができる/地方鉄道でこそ威力を発揮/地下鉄だけでも発見はある/コスパの高い「北海道&東日本パス」/7日間で東京〜稚内を往復するプラン/一瞬だけ特急を挟む理由/複数の旅を計画するのもアリ

第二章 フリーきっぷで乗り歩く大井川鐵道、週末の旅
 始発の金谷駅へ/きっぷに日付印が捺される和やかな光景/懐かしい近鉄特急に乗り込む/茶畑の丘を通り過ぎる/異国風の地名/映画のセットのような駅前広場/夏休み限定運転「SLくん」/納涼“ビール飲み放題列車”も/年数回しか走らない客車に遭遇/川根温泉の露天風呂の人々/“激流”の面影もないか細い流れ/遠近感が狂うほど小さい井川線車両/空き時間を使って引き返してみる/木材発送の基地だった往時を偲ぶ/ディーゼル機関車2台の10両編成/峡谷のジグザグ道を行く/姓が駅名となった「土本」/明治に作られた水力発電所の跡地/日本一の急勾配を上る仕掛け/90パーミルを体感/ダム建設によりアプト区間が誕生/“ミステリーウォーキング”を敢行/出口の見えない漆黒の闇へ/「アプトくん」がお待ちかね/ポツンと佇む「森林露天風呂」に到着/クマ出没の危険!?/無人地帯「尾盛」/乗客全員から手を振られる/あるのは駅舎ならぬ「緊急避難所」のみ/列車はほんとうに来るのか!?/日本一高い鉄道橋/峻険で最も駅間の長いところを走る/大団円のダム湖の景色/昭和10年代の客車を堪能

第三章 地下鉄一日乗車券で愉しむ(?)「メトロ双六in東京」実践記
 経済大国の心臓部からスタート/皮切りは東西線/落合の名所を駅員に尋ねる/一ツ橋1-1-1/道の“振り出し”で賽を振る/同じ駅とは思えない蔵前/ミニ地下鉄の大江戸線はコスパに優れる/新宿七福神の大黒天を詣でる/『富嶽三十六景』でも描かれた橋/“本格”急行運転の都営新宿線/荘厳な水門を拝む/気になる正体は「タワーホール船堀」/X状に架かる珍しい橋/奇しくも“振り出し”へ/終点は四谷三丁目

第四章 「週末パス」で巡る甲斐〜信濃〜越後〜南東北 アテのない急ぎ旅
 コンセプトを決めて乗り倒す/歴史的に電化の早かった路線/細く曲がりくねった単線/名のごとく眺めが素晴らしい「富士山」駅/着席券が必要な「富士登山電車」/今も残る“折り返し線”/あいにくの天候で圧巻の車窓は味わえず/元スイッチバック駅の連続/普通鉄道のサミットへと向かう/富士と対等になれる眺め/千曲川最上流の村/小海線ではハイブリッド車が走る/立派な線路のしなの鉄道に乗り換え/二つ目の拘りは名山を堪能すること/企てが水の泡に!?/間一髪で連絡列車に乗り込む/20年ご無沙汰の路線/越後と羽前の境へ/フラワー長井線と合流/新幹線のゲージサイズとなる奥羽本線/雲で隠れた蔵王/標準軌と狭軌の「単線並列」/フルーツ王国を実感する景色/奥羽本線を横断/様々な境となっている「堺田」/温泉郷を抜ける/「はやぶさ」と「こまち」が合体/三つ目の拘りは“難所巡り”/豪雪地帯ゆえ冬はお休みの駅/「近代化産業遺産」の元スイッチバック駅

あとがき (平成26年4月吉日 須磨浦公園の海を眺望するベンチにて 所澤秀樹)


≪著者: ≫ 所澤秀樹 (しょざわひでき) 旅行作家、交通史・文化研究家。1960年東京都生まれ。日本工業大学卒業。神戸市在住。著書は『鉄道旅行 週末だけでこんなに行ける!』『鉄道会 社はややこしい』(第38回交通図書賞受賞)『日本の鉄道 乗り換え・乗り継 ぎの達人』(以上、光文社新書)、『旅がもっと楽しくなる 駅名おもしろ話』 『鉄道地図は謎だらけ』(ともに光文社知恵の森文庫)、『鉄道を愉しむ鈍行の旅』(ベスト新書)、『鉄道の基礎知識』『国鉄の基礎知識』(ともに創元社)、『時刻表タイムトラベル』(ちくま新書)、『鉄道地図 残念な歴史』(ちくま文庫)など多数。



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本「ルネサンス 歴史と芸術の物語 (光文社新書588)」池上英洋5

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ルネサンスとは、一五世紀のイタリア・フィレンツェを中心に、古代ギリシャ・ローマ世界の秩序を規範として古典復興を目指した一大ムーブメントを指す。しかし、古代の文化が復興した理由、あるいは中世的世界観から脱する流れに至った理由を明確に答えることはできるだろうか。
ルネサンスとは本来、何を意味し、なぜ始まり、なぜ終わったのか――。
皇帝と教皇による「二重権力構造」をもち、圧倒的な存在として人々を支配していた中世キリスト教社会は、いかにして変革していったのか。美術との関係だけで語られることの多い「ルネサンスという現象」を社会構造の動きの中で読み解き、西洋史の舞台裏を歩く。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 十字軍と金融
 1-1 地中海の覇者
港町ヴェネツィア/サン・マルコ聖堂の“四頭の馬”/歴史的事件/「歴史の証人」としての作品
 1-2 “第三のパトロン”
華の都フィレンツェ/中世の二重権力構造/ギルドの登場/コムーネの運営/“第三のパトロン”となったギルド
 1-3 金融業の発達
大天使に護られて/テンプル騎士団と送金業/“両替商”なる新発明/経済システムと主題の流行

第2章 古代ローマの理想化
 2-1 なぜ古代を理想視したのか
“再生”と、ルネサンスについての誤解/コーラの夢/ペトラルカの興奮と落胆/ペトラルカとポッカッチョ
 2-2 プロト・ルネサンス期における美術の変化
聖フランチェスコによる“人間的”イエスへの転換/ジョットという“予告編”/無記名と“聖像”/署名と自意識/模倣と個性

第3章 もう一つの古代
 3-1 ギリシャ文化の逆流
ギリシャのポリス/古代の知識の“逆流”/イデア論とルネサンス的再創造行為
 3-2 メディチ家の君臨
百年戦争とイタリアの銀行/フィレンツェの打撃/メディチ家の台頭/“祖国の父”コジモ・イル・ヴェッキオ
 3-3 古代モチーフの「借用」と「消化」
ボッティチェッリの「凱旋門」/“万能人”/ブリューゲルにとっての「バベルの塔」

第4章 ルネサンス美術の本質
 4-1 フィレンツェでの開花
ルネサンス絵画の三要素/ブルネッレスキの街
 4-2 空間を創出せよ!
ルネサンス空間の「日常性」/伝統的ルールの遠近法による破壊
 4-3 多神教と一神教――ネオ・プラトニズム
避けられない根本的な矛盾/“融合”的解釈の視覚化

第5章 ルネサンスの終焉
 5-1 ルネサンスの裏側
臭う大陸/出産マシーン
 5-2 共和政の放棄と傭兵制の敗北
描かれた騎馬像/共和政の放棄/絶対王政国家に対する敗北
 5-3 イタリアの斜陽とルネサンスの終わり
大航海時代による重心の移動/宗教改革による打撃

第6章 ルネサンスの美術家三十選
 フィリッポ・ブルネッレスキ (1377フィレンツェ〜1446フィレンツェ)
 ドナテッロ (1386フィレンツェ〜1466フィレンツェ)
 ヤン・ファン・エイク (1390頃マーセイク〜1411ブリュージュ)
 パオロ・ウッチェロ (1397プラートヴェッキオ〜1475フィレンツェ)
 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン (1399/1400トゥルネー〜1464ブリュッセル)
 ルカ・デラ・ロッピア (1400/1401フィレンツェ〜1482フィレンツェ)
 マザッチョ (1401サン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノ〜1428/29ローマ)
 レオン・バッティスタ・アルベルティ (1404ジェノヴァ〜1472ローマ)
 フィリッポ・リッピ (1406フィレンツェ〜1469スポレート)
 ピエロ・デッラ・フランチェスカ (1415頃ボルゴ・サン・セポルクロ〜1492ボルゴ・サン・セポルクロ)
 アントネッロ・ダ・メッシーナ (1430頃メッシーナ〜1479メッシーナ)
 ジョヴァンニ・ベッリーニ (1430頃ヴェネツィア〜1516ヴェネツィア)
 アンドレア・マンテーニャ (1430/31イーゾラ・ディ・カルトゥーロ〜1506マントヴァ)
 アンドレア・デル・ヴェロッキオ (1435頃フィレンツェ〜1488ヴェネツィア)
 ドナート・ブラマンテ (1444フェルミニャーノ〜1514ローマ)
 サンドロ・ボッティチェッリ (1444/45フィレンツェ〜1510フィレンツェ)
 ルカ・シニョレッリ (1445/50コルトーナ〜1523コルトーナ)
 ヒエロニスム・ボッシュ (1450頃スヘルトーヘンボシュ〜1516スヘルトーヘンボシュ)
 レオナルド・ダ・ヴィンチ (1452ヴィンチ〜1519アンボワーズ)
 アルブレヒト・デューラー (1471ニュルンベルク〜1528ニュルンベルク)
 ルーカス・クラーナハ(父) (1472頃クローナハ〜1533ヴァイマール)
 マティス・グリューネヴァルト (1474頃ヴュルツブルク〜1528ハレ)
 ミケランジェロ・ブオナローティ (1475カプレーゼ〜1564ローマ)
 マルカントニオ・ライモンディ (1475頃ボローニャ郊外〜1534ボローニャ)
 ジョルジョーネ (1477〜78頃カステルフランコ・ヴェネト〜1510ヴェネツィア)
 ラファエッロ・サンツィオ (1483ウルビーノ〜1520ローマ)
 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ (1488/90頃ピエーヴェ・ディ・カドーレ〜1578ヴェネツィア)
 ハンス・ホルバイン(父) (1497/98アウグスブルク〜1543ロンドン)
 アンドレア・バッラーディオ (1508パドヴァ〜1580トレヴィーゾ近郊)
 ピーテル・ブリューゲル(父) (1525〜30頃生地不明〜1569ブリュッセル)

おわりに (二〇一二年四月 池上英洋)
主要参考・引用文献


≪著者: ≫ 池上英洋 (いけがみひでひろ) 1967年広島県生まれ。國學院大学文学部准教授(を経て、東京造形大学准教授)。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。海外での研究活動、恵泉女学園大学人文学部准教授を経て現職。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。著書に『Due Volti dell’Anamorfosi』(Clueb、イタリア)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(編著、東京堂出版)、『ダ・ヴィンチ――全作品・全解剖。』『キリスト教とは何か。』(監修、ともに阪急コミュニケーションズ)、『血みどろの西洋史』(河出書房新社)、『恋する西洋美術史』『イタリア 24の都市の物語』(ともに光文社)、『西洋美術史入門』(筑摩書房)などがある。

池上英洋 『神のごときミケランジェロ  Michelangelo Buonarroti 1475-1564 』(とんぼの本、新潮社、2013年) '13/10/02
池上英洋 『恋する西洋美術史』(光文社新書、2008年) '11/03/19
池上英洋 『イタリア 24の都市の物語』(光文社新書、2010年) '11/02/23

若桑みどり 『フィレンツェ  Firenze 』(講談社学術文庫、2012年) '12/08/03
森田義之 『メディチ家』(講談社現代新書、1999年) '10/08/27




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本「饗宴 (光文社古典新訳文庫174)」プラトン、中澤務 訳5

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饗宴 (光文社古典新訳文庫)
○著者: プラトン、中澤務 訳
○定価: 980円
○ISBN: 978-4334752767




エロスの話


シリーズ第4弾
プラトン哲学の神髄、決定訳で登場! 『饗宴』はエロスを語る“飲み会”だった!

なぜ男は女を求め、女は男を求めるのか? 愛の神エロスとは何なのか? 悲劇詩人アガトンの優勝を祝う飲み会に集まったソクラテスほか6人の才人たちが、即席でエロスを賛美する演説を披瀝しあう。プラトン哲学の神髄ともいうべきイデア論の思想が論じられる対話篇の最高傑作。


≪目次: ≫
凡例
地図 「紀元前5世紀頃のギリシャ」

訳者まえがき


饗宴――エロスの話』
 主要登場人物 (↓)
プロローグ
第一章 うたげのはじまり
第二章 パイドロスの話
第三章 パウサニアスの話
第四章 エリュクシマコスの話
第五章 アリストファネスの話
第六章 アガトンの話
第七章 ソクラテス、アガトンと対話する
第八章 ソクラテスの話
第九章 アルキビアデス登場
第一〇章 アルキビアデスの話
エピローグ


『饗宴』 解説/中澤務
 一 作品の背景
  (一) 作品の特徴と執筆の時期
  (二) 時代背景
  (三) 古代ギリシャの饗宴
  (四) 古代ギリシャのエロス
 二 作品分析(前半)
  (一) エロス賛美が始まるまで
  (二) パイドロスの話
  (三) パウサニアスの話
  (四) エリュクシマコスの話
  (五) アリストファネスの話
  (六) アガトンの話
  (七) 五人の話の意味
 三 作品分析(後半)
  (一) アガトンとの対話
  (二) ソクラテスの話 エロスとは何か
  (三) ソクラテスの話 エロスの働き
  (四) ソクラテスの話 美の梯子
  (五) アルキビアデスの話

ソクラテス・プラトン年譜
訳者あとがき


主要登場人物
◾アポロドロス
ソクラテスの弟子で、この物語の語り手。
◾アリストデモス
ソクラテスの弟子で、饗宴の様子をアポロドロスに伝えた人。
◾ソクラテス
アテネの哲学者。五三歳。
◾アガトン
アテネの悲劇詩人。饗宴の主催者。三〇歳くらい。
◾パイドロス
弁論術に関心を寄せるアテネの若者。二〇代後半。
◾パウサニアス
アガトンの恋人。おそらくソクラテスと同世代。
◾エリュクシマコス
アテネの医師。パイドロスの恋人。三〇代前半。
◾アリストファネス
アテネの喜劇詩人。三〇代なかば。
◾ディオティマ
ソクラテスにエロスの道を伝授したマンティネイアの女性。
◾アルキビアデス
アテネの政治家。三〇代なかば。


定本として、ドーヴァーによる校訂テキスト(K.J. Dover (ed), Plato: Symposium, Cambridge University Press, 1980)を使用しています。(凡例 (1))


≪著者: ≫ プラトン ΠΛΑΤΩΝ [427-347 B.C.] 古代ギリシャを代表する哲学者。アテネの名門の家系に生まれる。師ソクラテスとの出会いとその刑死をきっかけに哲学の道に入り、40歳ころには学園「アカデメイア」を創設して、晩年まで研究・教育活動に従事した。ソクラテスを主人公とする「対話篇」作品を生涯にわたって書き続け、その数は30篇を超える。主な作品として、本書をはじめ、『ソクラテスの弁明』『メノン』『パイドン』『饗宴』『国家』『テアイテトス』『法律』などがある。その壮大な体系的哲学は、後世の哲学者たちに多大な影響を及ぼした。

[訳者: ] 中澤 務 Nakazawa Tsutomu 1965年生まれ。関西大学文学部教授。古代ギリシャ哲学を中心に、哲学・倫理学の諸問題を幅広く研究する。著書に『ソクラテスとフィロソフィア』。共著に『技術と身体』『都市の風土学』『バイオエシックスの展望』。訳書に『詩編注解』(アウグスティヌス、共訳)、『プロタゴラス』(プラトン)など。


プラトン 『ソクラテスの弁明』(納富信留 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/11/14
プラトン 『メノン 徳(アレテー)について』(渡辺邦夫 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/03/25
プラトン 『プロタゴラス あるソフィストとの対話』(中澤務 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '11/01/19
プラトン 『パイドロス』(藤沢令夫 訳、岩波文庫、1967年) '09/04/27
プラトン 『饗宴』(久保勉 訳、岩波文庫、1952年) '09/02/15
プラトーン 『饗宴 愛について』(森進一 訳、新潮文庫、1968年) '08/11/09

田島正樹 『古代ギリシアの精神』(講談社選書メチエ、2013年) '13/06/03
生松敬三/木田元/伊東俊太郎/岩田靖夫 編著 『概念と歴史がわかる 西洋哲学小事典』(ちくま学芸文庫、2011年) '13/02/03
岩田靖夫 『ギリシア哲学入門』(ちくま新書、2011年) '13/01/07
加藤信朗 『ギリシア哲学史  A History of Greek Philosophy 』(東京大学出版会、1996年) '12/12/28
納富信留 『ソフィストとは誰か?』(人文書院、2006年) '12/12/17
納富信留 『プラトン 哲学者とは何か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/11/26
納富信留 『哲学者の誕生 ソクラテスをめぐる人々』(ちくま新書、2005年) '12/11/23
岩田靖夫 『ギリシア思想入門  Introduction to Greek Thought 』(東京大学出版会、2012年) '12/09/16
関根清三 『ギリシア・ヘブライの倫理思想  Greek and Hebrew Ethical Thought 』(東京大学出版会、2011年) '12/04/15
小田部胤久 『西洋美学史  A History of Western Aesthetics 』(東京大学出版会、2009年) '09/09/28
藤沢令夫 『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) '09/05/29
神崎繁 『プラトンと反遠近法  Plato and Anti-perspectivism 』(新書館、1999年) '09/04/13
ロジェ=ポル・ドロワ/ジャン=フィリップ・ド・トナック 『ギリシア・ローマの奇人たち 風変わりな哲学入門』(中山元 訳、紀伊国屋書店、2003年) '08/12/13
サイモン・ブラックバーン 『プラトンの「国家」  Prato's “Republic” (名著誕生4)』(木田元 訳、ポプラ社、2007年) '08/04/06



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本「オペラ座の怪人  Le Fantome de L'Opera (光文社古典新訳文庫)」ガストン・ルルー、平岡敦 訳5

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Le Fantôme を、幽霊ではなく怪人とし
舞台、光のあたる、ハレの舞台、を支える、必要にして不可欠なる舞台裏、およそ光があてられることのない

L'Opèra オペラ座 Palais Garnier ガルニエ宮
舞台の下、奈落の下の地底湖


――醜いことは罪なのか? オペラ座は怪人の狂おしいほどの愛で「死の迷宮」と化す!――

ノンフィクション風の小説手法の中に、ミステリー、怪奇、ユーモア、ロマンスの要素を見事に織り込み、容貌も能力も人間離れして怪人の人間的な悲劇を描き上げた、20世紀フランス大衆小説の大傑作。

異形の怪人エリックは、愛する歌姫クリスティーヌに秘密の特訓を施して鮮烈なデビューをさせる一方、邪魔者には残忍な手を使うことも厭わない。とうとうクリスティーヌを誘拐し、追っ手を手玉にとったが……幾度も映像化・ミュージカル化されてきた傑作小説の真の「凄さ」を新訳で。


≪目次: ≫
 「オペラ座断面図」 Charles Garnier, "Coupe Longitudinale", Le Nouvel Opèra de Paris
 「オペラ座平面図」 Charles Garnier, "Plan du 1er Etage", Le Nouvel Opèra de Paris

序  いかにしてこの奇妙な物語の語り手は、オペラ座の怪人が実在すると確信するに至ったのか? まずはそれをここで、読者にお話することとしよう。
1  怪人、あらわる?
2  新たなマルガレーテ
3  ここでドゥビエンヌ、ポリーニ両支配人は、オペラ座の新たな支配人アルマン・モンシャルマン、フィルマン・リシャール両氏に、国立音楽アカデミーを去る不可思議な真の理由を初めて内密に打ち明ける。
4  五番ボックス席
5  五番ボックス席(承前)
6  魔法のバイオリン
7  五番ボックス席の点検
8  フィルマン・リシャール、アルマン・モンシャルマン両支配人が恐れ知らずにも呪われたホールで『ファウスト』の上演を決行し、それによって忌まわしい事件が起きたこと。
9  謎の二人乗り箱馬車
10  仮面舞踏会で
11  「男の声」の主の名は、忘れねばならない
12  切り穴の下で
13  アポロンの竪琴(たてごと)
14  切り穴好きの名人芸
15  安全ピンの奇妙な経緯(いきさつ)
16  「クリスティーヌ! クリスティーヌ!」
17  ジリーおばさんが明かした、オペラ座の怪人との驚くべき個人的関係
18  安全ピンの奇妙な経緯(いきさつ)の続き
19  警視と子爵とペルシャ人と
20  子爵とペルシャ人
21  オペラ座の奈落で
22  オペラ座の奈落でペルシャ人が味わった興味深く、示唆に富む苦難
23  責め苦の部屋のなかで
24  責め苦の始まり
25  「樽、樽! お売りになる樽はありませんか?」
26  サソリをまわすべきか、バッタをまわすべきか?
27  怪人の愛の終わり
エピローグ

解説/平岡 敦
ガストン・ルルー年譜
訳者あとがき (二〇一三年六月)


≪著者: ≫ ガストン・ルルー Gaston Leroux [1868-1927] フランスの小説家。パリに生まれ、大学では法学を専攻。弁護士試補としてキャリアを始め、1894年にジャーナリストに転向。新聞の司法記者として活躍する一方で、1897年に小説『夜の男』、1903年には『宝探しの男』をともに「マタン」紙に連載。1907年には『黄色い部屋の謎』の雑誌連載が始まり、新聞社の職を辞す。ニースに転居後、1910年に刊行された『オペラ座の怪人』が好評を博し、一躍人気作家となる。その後は短篇の戯曲化、映画の脚本なども手掛ける。1925年、本作がルパート・ジュリアン監督によって映画化され、翌年ニースでは2万人の観客を集めた。

[訳者: ] 平岡 敦 Hiraoka Atsushi 1955年生まれ。早稲田大学第一文学部卒、中央大学大学院修了。フランス語翻訳家。中央大学講師。主な訳書に『誰がドルンチナを連れ戻したか』(カダレ)、『カービン銃の妖精』(ぺナック)、『クリムゾン・リバー』(グランジェ)、『第四の扉』(アルテ)、『死者の部屋』(ティリエ)、『シンデレラの罠』(ジャプリゾ)、『ルパン、最後の恋』(ルブラン)などがある。




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本「実践理性批判 〈2〉  Kritik der praktischen Vernunft, 1788 (光文社古典新訳文庫172)」カント、中山元 訳5

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実践理性批判2 (光文社古典新訳文庫)
実践理性批判 〈2〉  Immanuel Kant: “Kritik der praktischen Vernunft”, 1788 (光文社古典新訳文庫172)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2013/7, 文庫 384ページ)
○定価: 1,180円
○ISBN: 978-4334752736




カント道徳哲学の総決算
「徳」と「幸福」を両立させるには?

「わたしたちが頻繁に、そして長く熟考すればするほどに、 ますます新たな賛嘆と畏敬の念が心を満たす二つのものがある。それはわが頭上の星辰をちりばめた天空と、わが内なる道徳法則である。」人間の自由な意志と倫理を深く洞察し、道徳原理を確立させた近代道徳哲学の原典。

人間の自由を「理性の事実」として明確に提示し、道徳性の原理を確立したのち、カントは人間にそなわる人格という理念から自由と倫理性について考察を進める。 カント道徳哲学の総決算! 全2巻完結。


≪目次: ≫
凡例

実践理性批判 2 』 Kritik der praktischen Vernunft, 1788
第一部 純粋実践理性の原理論
第一編 純粋実践理性の分析論
第三章 純粋実践理性の動機について
107 適法性と道徳性、動機の定義/107n 文字面と精神/108 道徳法則はどのようにして動機となるか/109 自愛と自負/110 道徳法則と道徳感情/111 道徳感情の新たな定義/112 道徳法則への尊敬/113 道徳感情の効用/114 高潔さの実例/115 尊敬と感嘆/116 動機、関心、行動原理/117 道徳的な関心と道徳感情/118 尊敬としての関心/119 義務に適合した行為と義務に基づいた行為/119n 尊敬の根拠/120 意志の神聖性による道徳法則/121 義務としての道徳法則/122 理性の規律/123 聖書の掟との一致/123n 福音書の掟と人間の自己幸福の原理/124 人間の道徳的な段階/125 道徳的な狂言の禁止/126 福音書の道徳論/127 義務の根源/128 義務の根拠としての人格性/129 目的そのものとしての人間/130 自己吟味のまなざし/131 義務と人生の享受
 純粋実践理性の分析論の批判的な解明
132 批判的な解明とは/133 純粋理性批判と実践理性批判の構造の類似/134 理性の関心としての完全な体系/135 純粋理性が実践的なものでありうることの証明/136 幸福論と道徳論の違い/137 純粋実践理性の真の望みと幸福の原理/138 道徳法則と自由/139 自由としての原因性と自然的な必然性としての原因性/140 自由と自然の必然性/141 超越論的な自由/142 主体の自由な行為と帰責/143 後悔と悪しき心の原則/144 自由の問題と時間の観念性/145 創造説の矛盾/146 難問の解決/147 『純粋理性批判』の功績/148 難問の役割/***/149 原因性のカテゴリーとの結びつき/150 批判の一貫性

第二編 純粋実践理性の弁証論
第一章 純粋実践理性一般の弁証論について
151 純粋理性の弁証論/152 最高善の概念/153 哲学と最高善/154 純粋実践理性の弁証論を解決することによる利益/155 最高善と道徳法則/156 道徳法則の優位
第二章 最高善の概念の規定における純粋理性の弁証論について
157 最高善の二つの意味/158 徳をめざす努力と幸福になろうとする努力/159 エピクロス派とストア派/160 根拠の統一の手続きのごまかし/161 エピクロス派とストア派の主張の違い/162 徳と幸福の両立可能性
 一 実践理性の二律背反(アンチノミー)
163 二律背反の内容
 二 実践理性の二律背反の批判的な解決
164 純粋理性批判における二律背反の解決/165 実践理性批判における解決/166 二律背反の生まれた理由/167 エピクロスとストア派の幸福論/168 視覚的な錯覚/169 自己への満足感/170 自己への充足/171 二律背反の解決からの結論
 三 思弁的な理性との結合における純粋実践理性の優位について
172 理性の関心/173 実践理性と思弁的な理性の優位関係/174 思弁的な理性の領域の拡張/175 純粋実践理性の優位
 四 純粋実践理性の要請としての霊魂の不滅
176 実践理性の要請する神聖性/177 霊魂の不滅の要請/178 無限の進歩/178n 浄福の理念
 五 純粋実践理性の要請としての神の現実存在
179 神の現実存在の必然性/180 幸福と道徳法則の関係/181 仮説と信/182 エピクロス派とストア派の蹉跌/183 キリスト教の〈神の国〉/183n キリスト教とギリシアの哲学の比較/184 道徳法則と最高善の関係/185 幸福に値する存在/186 道徳論と幸福論/187 神の栄光/187n 神の三つの特性/188 神聖な人間性
 六 純粋実践理性一般の要請について
189 三つの要請の役割/190 三つの要請/191 思弁的な理性が蹉跌した課題の実現/192 認識は拡張されたか
 七 純粋理性の認識を思弁的に拡張せずに、同時に実践的な意図からみた純粋理性の拡張を考えることは可能か
193 理性の理論的な拡張と実践的な拡張/194 理念とカテゴリー/***/195 理念の使用の制約/196 自然神学者への挑戦/196n 学識という語について/197 神の完全性の概念/198 神の概念と道徳性/199 ギリシア哲学と根源的な存在者の概念/***/200 根拠づけの重要性
 八 純粋理性の必要から生じる〈真とみなすこと〉について
201 三つの理念の前提/201n1 理性の欲求/201n2 心の傾きについて/***/202 理性的な信という概念の意味/203 理性の〈真とみなすこと〉/204 理性の自由な関心の役割
 九 人間の認識能力がその実践的な使命に賢明に適合し、調和していることについて
205 継母としての自然/206 マリオネットとなる人間


第二部 純粋実践理性の方法論
207 純粋実践理性の方法論の定義/208 理性の警察/209 道徳性の証明/210 有徳な行為についての議論/211 青少年教育における実例の活用/211n 負い目/212 実例の力/213 現代において採用すべき方法/214 感情の効果/215 神にたいする義務/216 義務の神聖さ/217 第一の訓練――観察と判断/218 第二の訓練――自己の吟味/219 方法論について
結論
220 天空と道徳法則/221 世界の探求/222 智恵の教え


訳注



『実践理性批判 2 』解説
第四章 純粋実践理性の動機について(107〜150)
第一節 道徳性と適法性の区別について
批判の構成/動機の概念について/道徳性と適法性/自愛と自負/実践理性の対応
第二節 道徳性が動機になるプロセス
尊敬の感情/動機と感情/関心
第三節 義務の概念
義務とは/尊敬すべき人格/道徳の義勇兵/聖書の隣人愛と掟の道徳性/道徳的な狂信/内心の〈まなざし〉
第四節 分析論の批判的な解明
解明の構成/二つの批判の類比と区別――第一のテーマ/自由と必然性――第二のテーマ/自由と時間性の統一――第三のテーマ/叡智界と感性界の二つのアスペクト
第五章 純粋理性一般の弁証論(151〜206)
第一節 最高善の概念
実践理性の弁証論/最高善の概念/最高善の概念の修正/幸福と徳の関係/徳と幸福の分析的な結合――ストア派とエピクロス派
第二節 最高善の二律背反
二律背反の提示/二律背反の解決/自己への満足の問題/二律背反の解決についての結論
第三節 実践的な理性と思弁的な理性の優位関係
理性の関心/二つの理性の優位関係の考察
第四節 霊魂の不滅
霊魂の不滅の要請/迷い道/幸福
第五節 神の現実存在
幸福と道徳の関係/神の現実存在の要請/ギリシア哲学における道徳と幸福の関係/カントの道徳哲学とキリスト教
第六節 純粋実践理性一般の要請について
三つの要請/純粋理性の「拡張」
第七節 純粋理性の拡張がもたらした問題
認識の拡張の問題/認識の拡張に関連した三つの問題/理念の感性化の禁止/神の概念の規定/カテゴリーの根拠づけが防いだもの
第八節 理性への信について
〈真とみなすこと〉/理性への信
第九節 神のマリオネット再論
継母としての自然/神のマリオネット

第六章 純粋実践理性の動機について(207〜222)
第一節 道徳教育
方法論の意味/数理問答(カテキズム)/実例による教育/道徳的な行動の実例/状況の提示方法/原則の重要性
第二節 道徳的な鍛錬
道徳的な観察と訓練/自己の吟味/天空と道徳法則の領域的な類似/自然研究と道徳教育の方法論的な類似






カント年譜
訳者あとがき (中山 元)


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者: ] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』『道徳形而上学の基礎づけ』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。


イマヌエル・カント 『実践理性批判 〈1〉  Kritik der praktischen Vernunft, 1788 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2013年) '13/05/17
イマヌエル・カント 『カント「視霊者の夢」  Träume eines Geistersehers, erläutert durch Träume der Metaphysik, 1766 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2013年) '13/04/09
イマヌエル・カント 『純粋理性批判  Kritik der reinen Vernunft, 1.Aufl., 1781, 2.Aufl., 1787 』(熊野純彦 訳、作品社、2012年) '13/02/24
イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

久保陽一 『ドイツ観念論とは何か カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/03/05
岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
黒崎政男 『カント『純粋理性批判』入門』(講談社選書メチエ、2000年) '12/10/19
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23



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本「〈オールカラー版〉 欲望の美術史 (光文社新書642)」宮下規久朗5

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<オールカラー版>欲望の美術史 (光文社新書)
〈オールカラー版〉 欲望の美術史 (光文社新書642)

○著者: 宮下規久朗
○出版: 光文社 (2013/5, 新書 182ページ)
○定価: 966円
○ISBN: 978-4334037451




食欲、愛欲、金銭欲、祈り etc.
世界的名画から刺青まで。「美が生まれる瞬間」を探る。

本書は、美術を生み出し、求めるときの様々な欲望に光を当て、美術というものをいろいろな観点から眺めたエッセイ集である。扱った作品は、世界的な名作から、通常は美術とは目されない特殊なものまで様々だが、いずれも美術史上の重要な問題につながると思っている。 (「まえがき」より)
あらゆる人間の営みは欲望によって成り立っている。美術といえども例外ではない。 美術は、人間の様々な欲望を映し出す鏡でもある。「欲望とモラル」「美術の原点」「自己と他者」「信仰、破壊、創造」という四つの観点から、「美が生まれる瞬間」を探る。〈オールカラー〉


≪目次: ≫
まえがき

第一章 欲望とモラル
 第一話 食欲の罠
 第二話 愛欲の果てに
 第三話 金銭への執着
 第四話 見栄と虚勢の彩る街
 第五話 ヌードという危うい芸術
 第六話 日本のヌード
 第七話 風景への憧れ

第二章 美術の原点
 第八話 空間恐怖
 第九話 ミニマル・アートの禁欲と豊饒
 第十話 作品と展示空間
 第十一話 バロック空間の恍惚
 第十二話 〈本物そっくり〉への嗜好
 第十三話 治癒への祈り
 第十四話 追悼と鎮魂

第三章 自己と他者
 第十五話 「私」に向き合う
 第十六話 芸術としての刺青
 第十七話 集団肖像画の魅惑
 第十八話 権力の表象
 第十九話 歴史画と政治批判
 第二十話 アール・ブリュット
 第二十一話 ライバル意識

第四章 信仰、破壊、創造
 第二十二話 「母なるもの」と聖母像
 第二十三話 保守か前衛か
 第二十四話 美術と戦争
 第二十五話 土佐・絵金の芝居絵
 第二十六話 名画への敬意と反発
 第二十七話 破壊活動とイコノクラスム
 第二十八話 よき死への願い

あとがき (二〇一三年 受難節 西宮 宮下規久朗)


≪著者: ≫ 宮下規久朗 (みやしたきくろう) 1963年愛知県生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科准教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞。他の著書に、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『刺青とヌードの美術史』(NHKブックス)、『裏側からみた美術史』(日経プレミアシリーズ)『フェルメールの光とラ・トゥールの焔』(小学館101ビジュアル新書)など多数。


青山昌文/坂井素思 編著 『社会の中の芸術 '10』(宮下規久朗 著、放送大学教材;総合科目、放送大学教育振興会、2010年) '11/04/09
宮下規久朗 『ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡』(光文社新書、2010年) '11/03/01
宮下規久朗 『カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇』(角川選書、角川学芸出版、2007年) '11/01/25
宮下規久朗 『カラヴァッジョ巡礼  Il Pellegrinaggio al Caravaggio 』(とんぼの本、新潮社、2010年) '10/02/12
宮下規久朗 『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』(光文社新書、2007年) '10/01/06
橋本治/宮下規久朗 『モディリアーニの恋人  Amedeo Modigliani, Jeanne Hebuterne 』(とんぼの本、新潮社、2008年) '08/04/27



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本「辞書を編む (光文社新書635)」飯間浩明5

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辞書を編む (光文社新書)
辞書を編む (光文社新書635)

○著者: 飯間浩明
○出版: 光文社 (2013/4, 新書 268ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4334037383



編む、編纂
 『三国(三省堂国語辞典)』第7版の刊行は2013年末


[右][愛][萌え][キャバクラ]……。あなたなら、これらのことばをどう定義するだろうか。国語辞典を引くと、語釈の特徴が辞書によってそれぞれ違う。われらが『三省堂国語辞典(サンコク)』は、他の辞書とは違った視点で集めたことばに、誰にもまねのできない語釈をつけたい。でも、どうやって?――『サンコク』の改訂作業に追われる辞書編纂者が、辞書作りの実際を惜しみなく公開、「感動する辞書を作りたい」という情熱を語る。街なかでの用例採集、語釈をめぐる他辞書との競争など、知られざるエピソードを通じて、国語辞典がいかに魅力に満ちた書物であるかを伝える。


≪目次: ≫
はじめに
不信を招く自己紹介/私は国語辞典の「編纂者」/辞書用語の基礎知識

第1章 [編集方針]
一通のメールから/短くなる改訂サイクル/『三国』メンバーの顔ぶれ/実例に基づいた項目――大方針その1/中学生にでも分かる説明――大方針その2/編集方針のいろいろな対立軸/145万語集めた見坊豪紀/新鮮な実例で辞書の個性が際立つ/「女」は「雌性の人類」?/食事の席でもことばの話

第2章 [用例採集]
用例採集がどうして必要なのか/看板やポスターを撮影/「ヘップサンダル」は映画から?/理解されない用例採集活動/雑誌を表紙からなめるように/読み古しの週刊誌、実は……/会話からの用例採集/テレビは録画が基本/データを一元化して管理

第3章 [取捨選択]
泣く泣く捨てることばたち/不採用組、一万語以上/見坊豪紀の膨大な不採用語/珠玉の不採用語「ことばのくずかご」/普通語になった「KY」/どこでも見かける「旬菜」「旬鮮」/○△×で採否を判定する/「せぐりあげる」を載せるか?/新規項目決定会議始まる/「スイスロール」の国語辞典デビュー/「んーん」と「あーあ」/新規項目は4000語超に

第4章 [語釈]
語釈の執筆は「総決算」/1日に7語のペースで執筆/「RDD」の次に「あいよ」/国語項目と百科項目/「要するに」を説明する/動物園でのカピバラ観察/「実物」のカルダモンで考える/アサイーの味の証言をネットで/プログレを片っ端から試聴/「ガチ」の語釈の精度を高める/「よし来た」と「キター」がつながった/「素髪」を「言語学的」に考える/「ほうれい線」は「法令線」/ひとまぜ語釈を書き終える

第5章 [手入れ]
全体の8分の1を「手入れ」/「愛」は男女の間だけではない/「男女」関連語が芋づる式に/影響の大きい「基本語」の語釈/国語辞典各種、「右」に悩む/『岩波国語辞典』の「右」を超えたい/サブカルチャーの項目に違和感/キャバクラ、行くべきか/むだな情報は削れ/実用的な「可能」欄にする/「手入れ」は改訂作業の主役

第6章 [これからの国語辞典]
会議後の食事会で/誰のための辞書か/「今使われているか」を示す辞書/学生に使われない情けなさ/『三国』、待望の電子版/紙の辞書はなくなってもいいか/フリー辞書という脅威/ウィクショナリーにない特色を!/語数は多いに越したことはない?/語数で対決するのは違う/ことばで世界の模型を作る

おわりに (2013年3月29日 飯間浩明)

主要語彙索引


≪著者: ≫ 飯間浩明 (いいまひろあき) 1967年香川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院博士課程単位取得。専門は日本語学。『三省堂国語辞典』編集委員。早稲田大学などで非常勤講師も勤める。著書に『ことばから誤解が生まれる』(中公新書ラクレ)、『伝わる文章の書き方教室』(ちくまプリマー新書)、『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』(ディスカヴァー携書)などがある。
「飯間浩明のことばのページ  Yeemar's Home Page 」 (http://www.asahi-net.or.jp/~qm4h-iim/)



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本「読書について (光文社古典新訳文庫169)」ショーペンハウアー、鈴木芳子 訳5

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読書について (光文社古典新訳文庫)
読書について  Arthur Schopenhauer: “Über Lesen und Bücher ”, 1851 (光文社古典新訳文庫169)

○著者: アルトゥール・ショーペンハウアー、鈴木芳子 訳
○出版: 光文社 (2013/5, 文庫 194ページ)
○定価: 780円
○ISBN: 978-4334752712



Parerga und Paralipomena , 1851


痛烈かつ辛辣なアフォリズム!
「読書とは自分の頭ではなく、他人の頭で考えること」
「多読に走ると、自分の頭で考える力が失われてゆく」

「読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ」……。率直さゆえに辛辣に響くアフォリズムの数々。その奥底には、哲学者ショーペンハウアーならではの人生哲学と深いヒューマニズムがあります。それが本書の最大の魅力です。


≪目次: ≫

自分の頭で考える  Selbstdenken
著述と文体について  Über Schriftstellerei und Stil
読書について  Über Lesen und Bücher


解説/鈴木芳子
ショーペンハウアー年譜
訳者あとがき (二〇一三年三月吉日 鈴木芳子)

〈主要参考文献〉
 遠山義孝著 『ショーペンハウアー』 清水書院、2001年第7刷
 「ショーペンハウアー全集 14」 秋山英夫訳、白水社、1973年
 ショウペンハウエル著 『読書について他二篇』 斎藤忍髄訳、岩波文庫、2011年第71刷
 ショーペンハウエル著 『読書論と学者論』 加倉井粛之訳注、大学書林語学文庫、1982年第7版
 ショーペンハウエル著 『読書について』 赤坂桃子訳、PHP研究所、2009年
 藤沼貴著 「トルストイとショーペンハウアー」(「ショーペンハウアー研究第17号」日本ショーペンハウアー協会、2012年12月発行)
 ラルフ・ヴィーナー編著 『笑うショーペンハウアー』 酒井健一訳、白水社、1998年
 リュディガー・ザフランスキー著 『ショーペンハウアー』 山本尤訳、法政大学出版局、1990年
 Johannes Balve: Rhetorik und Erkenntnis in Lichtenbergs Aphorismuskonzeption (Neue Beitr:auml;ge zur Germanisk, Band11/Heft, 2012 ドイツ文学145 “Rhetorik”: Internationale Ausgabe von “DOITSU BUNGAKU” Herausgegeben von der Japanischen Gesellschaft für Germanistik)


≪著者: ≫ アルトゥール・ショーペンハウアー Arthur Schopenhauer [1788-1860] ダンツィヒ生まれのドイツの哲学者。「生の哲学」の祖。主意主義とペシミズムの代表者。ゲッティンゲン大学で自然科学・歴史・哲学を学び、プラトンとカント、インド哲学を研究する。イェーナ大学で論文「充足理由律の四根について」によりドクトルの学位取得後、1820年ベルリン大学講師となったが、当時ヘーゲル哲学が全ドイツを席巻、人気絶頂のヘーゲル正教授に圧倒され辞任し、在野の学者となる。主著である『意志と表象としての世界』(1819-1844)を敷衍したエッセイ『余録と補遺』(1851)がベストセラーになると、彼の思想全体も一躍注目を集め、晩年になってから名声を博した。フランクフルトにて没。ニーチェやヴァーグナーをはじめ、哲学・文学・芸術の分野で後世に大きな影響をおよぼした。

[訳者: ] 鈴木芳子 Suzuki Yoshiko 1987年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了(ドイツ文学専攻)。翻訳家・早稲田大学非常勤講師。訳書に『宮廷画家ゴヤ』(フォイヒトヴァンガー)、『ダダ大全』(ヒュルゼンベック編著)、『醜の美学』(ローゼンクランツ)、『ベビュカン』『二十世紀の芸術』(共にカール・アインシュタイン)ほか多数。


ショウペンハウエル 『読書について 他二篇』(斎藤忍随 訳、岩波文庫、1960年) '08/09/20
ショーペンハウエル 『知性について 他四篇』(細谷貞雄 訳、岩波文庫、1961年) '08/09/27
ショウペンハウエル 『自殺について 他四篇』(斎藤信治 訳、岩波文庫、1952年) '08/09/29

ショウペンハウエル 『読書について』(赤坂桃子 訳、PHP研究所、2009年) '09/04/15


 本書の三篇「自分の頭で考える」「著述と文体について」「読書について」は、いずれもドイツの哲学者アルトゥール・ショーペンハウアーの『余録と補遺』から訳出したものである。翻訳には Arthur Schopenhauer, Sämtliche Werke V/2, suhrkamp taschenbuch wissenschaft (1986) の “Parerga und Paralipomena II” 一二章から二四章すなわち “Selbstdenken” “Über Schriftstellerei und Stil” “Über Lesen und Bücher” を用いた。
 ・・・・・・   (p164、「解説」)




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本「実践理性批判 〈1〉  Kritik der praktischen Vernunft, 1788 (光文社古典新訳文庫167)」カント、中山元 訳5

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実践理性批判1 (光文社古典新訳文庫)
実践理性批判 〈1〉  Immanuel Kant: “Kritik der praktischen Vernunft”, 1788 (光文社古典新訳文庫167)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2013/4, 文庫 362ページ)
○定価: 1,160円
○ISBN: 978-4334752699





「人間が真の意味で自分を自由であると認識できるのは道徳法則があるからであり、また自由が存在しなければ道徳的な法則をみいだすことはできなかった。」本書は、思弁的な理性を批判した『純粋理性批判』につづくカントの第二批判書であり、倫理学史上最も重要な古典である。


≪目次: ≫
凡例
 ※本訳書ではアカデミー版(Kants Werke, Akademie Textausgabe, V , Kritik der praktischen Vernunft, Walter de Gruyter & Co.)を底本とし、ズアカンプ社版の全集を参考にしている。
 訳語については、『純粋理性批判』の場合と同じように、できるだけカントの定訳となっている訳語を使うのを避けている。「悟性」(Verstand)は「知性」と訳し、「傾向性」(Neigung)は「心の傾き」と訳す。認識論が中心だった『純粋理性批判』では「格律」(Maxime)は「主観的な原理」と訳したが、道徳論である本書では「行動原理」と訳す。
 ・・・   (p3)


実践理性批判 1 』 Kritik der praktischen Vernunft, 1788

001 本書の目的/002 超越論的な自由の確立/003 神と不死の概念の確立/004 神と不死の理念/004n 自由と道徳性の関係/005 批判哲学の挑戦/006 批判哲学の謎/006n 自由としての原因性と自然のメカニズムとしての原因性/007 二つの非難の解消/008 自由の概念の重要性/009 分類の欠如の理由/009n 道徳の定式の重要性/010 批判家への回答/010n 欲求能力と快の感情の定義/011 建築術による考察方法/012 読者への挑戦/012n 新語と語の正確な定義について/013 哲学の基礎/014 アプリオリな理性認識/015 ヒュームの経験論/016 ヒュームの懐疑論/016n 観念論者の主張/017 現代における経験論の意味
序論
実践理性批判の理念について
018 実践理性批判の課題/019 本書の構成

第一部 純粋実践理性の原理論
第一編 純粋実践理性の分析論
第一章 純粋実践理性の原則について
第一節 定義
020 主観的な原理と客観的な法則
 注解
021 命法と行動原理
第二節 定理(一)
022 実践的な法則に必要な条件/023 定理(一)の証明――経験的な原理/024 定理(一)の証明――行動原理と法則の違い
第三節 定理(二)
025 慈愛の原理/026 幸福の自愛の原理
 系
027 下級の欲求能力と実践的な規則
 注解(一)
028 意志を規定する根拠の起源
 注解(二)
029 主観的な法則と客観的な法則/029n 実践的と技術的という語/030 主観的な必然性の意味
第四節 定理(三)
031 行動原理と実践的な証明/032 証明――行動原理の普遍性
 注解
033 行動原理の吟味方法/034 幸福の行動原理
第五節 課題(一)
035 道徳的な意志の特性/036 自由な意志
第六節 課題(二)
037 自由な意志を規定する法則/038 法則を定める形式
 注解
039 自由と実践的な法則の相互関係
第七節 純粋実践理性の根本原則
040 道徳的な行動原理
 注解
041 理性の事実
 系
042 道徳法則
 注解
043 意志の神聖さ
第八節 定理(四)
044 意志の自律と他律
 注解(一)
045 実質を伴う準則と実践的な法則の違い
 注解(二)
046 道徳性の原理の正反対/047 自分の幸福の原理の二つの実例/048 幸福の原理の問題点/049 自愛の行動原理と道徳性の法則/050 選択意志の自律の原理と他律の原理/051 幸福の命令と義務の命令/052 ゲームにおける原理の判断基準/053 罰と正義/054 道徳感覚説/055 道徳性の原理の分類/056 道徳性の実質的な原理の表/057 道徳性の原理についての結論
第一項 純粋実践理性の原則の根拠づけについて
058 純粋実践理性の可能性/059 『純粋理性批判』における分析論/060 道徳的な法則の示したもの/061 原型的な自然と模型的な自然/062 下絵としての原型的な自然の理念/063 行動原理と普遍的な自然法則/064 意志が従属する自然の法則と意志に従属する自然の法則/065 二つの課題/066 第一の課題の解決/067 第二の課題/068 自然の概念/069 実践理性の最高原則の解明と根拠づけ/070 道徳法則の必然的な確実性/071 道徳法則と自由の概念/072 道徳法則が理性に与えた恩恵/073 自由と原因という思想
第二項 純粋理性は、実践的な使用においては、思弁的な使用だけでは不可能な拡張を行えることについて
074 実践理性の「越権」/075 ヒュームの異議/076 懐疑論による知の崩壊/077 ヒュームの批判の正当性/078 『純粋理性批判』の考察の成果/079 原因性のカテゴリー適用条件/080 原因の概念と物自体/081 純粋な意志/082 原因性という空虚な概念/083 すべてのカテゴリーの客観的な実在性
第二章 純粋実践理性の対象の概念について
084 実践理性の対象の概念の定義/085 善と悪/086 快と不快の概念による善悪の定義/087 善と悪の概念の両義性/087n 善だから欲求するか、欲求するから善なのか/088 ドイツ語における訳し分け/089 幸/災いと善/悪の違い/090 苦痛と悪の違い/091 災いでありながら善であるもの/092 人間の理性の使命/093 善と幸における法則と準則/094 実践理性批判の方法のパラドックス/095 これまでの哲学者たちの誤謬/096 善悪の概念とカテゴリー/097 自由のカテゴリーの特徴/098 自由のカテゴリー表/099 表についての三つの指摘/100 カテゴリー表の分類の効用
純粋な実践的判断力の範型について
101 実践的な判断力の直面する困難/102 法則そのものの図式/103 道徳法則の範型/104 実践的な判断力の規則/105 合法則性一般の形式/106 範型論の役割

訳注



『実践理性批判 1 』解説
第一章 序と序論(001〜019)
第一節 純粋実践理性の可能性と本書の構成
哲学の体系/批判の役割と位置/超越論的な哲学の体系構想の修正/『実践理性批判』の課題/『実践理性批判』の構成
第二節 その他の批判への反論
権限の拡張の問題、現象と物自体の問題/自由の循環論の問題/道徳の新しい定式/善の概念/造語への批判/アプリオリなものの可能性
第二章 純粋実践理性の原則論(020〜083)
第一節 定義
数学的な方法/規則、準則、原則、法則/命法
第二節 仮言命法と定言命法
命法の種類/仮言命法の分類
第三節 定言命法のための条件
実践的な法則の条件についての二つの定理/二つの欲求能力/第一の定理とその証明/第二の定理とその証明
第四節 普遍的な立法と自由
結論としての第三の定理/普遍的な立法/自由な意志/自由と道徳の関係
第五節 定言命法と自由
自由における定言命法の意味/「理性の事実」/道徳の定言命法の特徴/道徳法則としての定言命法の意味/根拠づけが不要な理由/自由と自律
第六節 幸福の原理の批判
他人の幸福の原理/自己の幸福/道徳の原理と幸福の原理の違い/四つの異論への批判
第七節 既存の道徳理論の批判
既存の道徳哲学の分類表/主観的な根拠の批判/客観的な根拠の批判
第八節 純粋実践理性の原則の根拠づけ
二つの課題/根拠づけの必要性と『道徳形而上学の基礎づけ』での結論/『実践理性批判』での解決/『純粋理性批判』と『実践理性批判』の重要な違い/理性の領域の「拡張」
第三章 純粋実践理性の対象の概念について(084〜106)
第一節 善と悪の概念
本書の目的/実践理性の対象/善と悪の概念/快と不快の概念による定義の欠陥/善と悪の語の二義性/幸福と道徳/実践理性の批判の方法におけるパラドックス
第二節 自由のカテゴリー
実践理性におけるカテゴリーの可能性/自由のカテゴリーと自然のカテゴリー/自由のカテゴリー表/量のカテゴリー/性質のカテゴリー/関係のカテゴリー/様態のカテゴリー
第三節 範型論
二つの判断力/判断力の役割/図式と範型/「形式的な自然の法則」の意味/範型についての注/範型論の役割



≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者: ] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』『道徳形而上学の基礎づけ』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。


イマヌエル・カント 『カント「視霊者の夢」  Träume eines Geistersehers, erläutert durch Träume der Metaphysik, 1766 』(金森誠也 訳、講談社学術文庫、2013年) '13/04/09
イマヌエル・カント 『純粋理性批判  Kritik der reinen Vernunft, 1.Aufl., 1781, 2.Aufl., 1787 』(熊野純彦 訳、作品社、2012年) '13/02/24
イマヌエル・カント 『道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/09/10
カント 『純粋理性批判 7654321  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

久保陽一 『ドイツ観念論とは何か カント、フィヒテ、ヘルダーリンを中心として』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/03/05
岩崎武雄 『カントからヘーゲルへ』(UP選書、東京大学出版会、1997年) '12/12/31
黒崎政男 『カント『純粋理性批判』入門』(講談社選書メチエ、2000年) '12/10/19
石川文康 『カント入門』(ちくま新書、1995年) '12/10/07
熊野純彦 『カント 世界の限界を経験することは可能か』(シリーズ・哲学のエッセンス、日本放送出版協会、2002年) '12/09/28
坂部恵/佐藤康邦 編著 『カント哲学のアクチュアリティー 哲学の原点を求めて』(黒崎政男/松山壽一/渋谷治美/小田部胤久/勢力尚雅/山根雄一郎/滝沢正之 著、ナカニシヤ出版、2008年) '12/09/21
佐藤康邦 『カント『判断力批判』と現代 目的論の新たな可能性を求めて』(岩波書店、2005年) '12/09/17
村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963 』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23



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本「ご遺体  The loved One, 1948 (光文社古典新訳文庫166)」イーヴリン・ウォー、小林章夫 訳5

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ご遺体 (光文社古典新訳文庫)
ご遺体  Evelyn Waugh: “The Loved One”, 1948 (光文社古典新訳文庫166)

○著者: イーヴリン・ウォー小林章夫
○出版: 光文社 (2013/3, 文庫 227ページ)
○定価: 920円
○ISBN: 978-4334752668




英国出身でペット葬儀社勤務のデニスは、友人の葬儀の手配のためハリウッドでも評判の葬儀社〈囁きの園〉を訪れ、そこのコスメ係と恋に落ちる。だが彼女の上司である腕利き遺体処理師もまた、奇怪な方法で彼女の気を引いていたのだった……容赦ないブラック・ユーモアが光る中編佳作。


≪目次: ≫

『ご遺体』 The Loved One, 1948


解説 小林章夫
イーヴリン・ウォーの生い立ち/最初の結婚の失敗と作家活動/第二次世界大戦後の生き方/ウォーの小説世界/『ご遺体』の魅力

イーヴリン・ウォー年譜
訳者あとがき (二〇一三年一月 小林章夫)


≪著者: ≫ イーヴリン・ウォー Evelyn Waugh [1903-1966] 20世紀を代表するイギリスの小説家。名門出版社の社長を父に持ち、しつけの厳しい全寮制学校に学ぶ。オクスフォードで歴史学を専攻するが中退し、その後教職などを経て作家に。1928年、上流階級への風刺がきいた処女小説『大転落』が好評を博し、続けて『黒いいたずら』『一握の塵』などを発表。一方、1930年にはカトリック信者となっており、これは1945年発表の代表作『回想のブライズヘッド』の礎となった。1948年には前年からのアメリカ旅行をヒントに本作『ご遺体』を発表。その後も戦争小説や旅行記を書いた。

[訳者: ] 小林章夫 Kobayashi Akio 1949年東京生まれ。上智大学文学部英文科教授。専攻の18世紀イギリス文学を中心に近代のイギリスの文学・文化を多角的に研究する。1985年、ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞。著書は『女王、エリザベスの治世』『エロティックな大英帝国』『コーヒー・ハウス』『イギリス名宰相物語』など多数。訳書に『フランケンシュタイン』(シェリー)、『ファニー・ヒル』(クリーランド)、『ワイン物語』(ジョンソン)など。


メアリー・シェリー 『フランケンシュタイン  Mary Shelley: “Frankenstein; or, The Modern Prometheus”, 1831 』(小林章夫 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/11/09






・・・まず英語のタイトルからして訳のわからないものであろう。それもそのはず、The Loved One とは葬儀業界の隠語で、「故人」を表す言葉である。そのため「仏様」といったタイトルで訳されることがあるが、さて、西欧世界で「仏様」はいかがなものだろうか。
 物語はアメリカ西部で暮らすイギリス人を主人公にしたもので、彼はペット葬儀社に勤める若者である。故国イギリスを離れ、商業主義が跋扈する新世界で暮らすこの男、その周囲にはアメリカ社会を嫌ってイギリスを懐かしむ人物たちが多くいるのだが、それでも彼らは生きていくために、この「未開の地」に自分を溶け込ませて暮らしていかなければならない。
 ・・・   (p217、「解説」)

The Loved One (1948年)
 『愛されたもの』 中村健二・出淵博 訳、金星堂対訳叢書、1969年、岩波文庫、2013年
 『囁きの霊園』 吉田誠一 訳、早川書房〈ブラック・ユーモア選集 第2巻〉、1970年
 『華麗なる死者』 出口保夫 訳、主婦の友社〈キリスト教世界の文学9〉、1978年
 『ご遺体』 小林章夫 訳、光文社古典新訳文庫、2013年
(wikipedia 「イーヴリン・ウォー」 2 著作、2.1 長編小説 より)



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本「ビリー・バッド  Billy Budd, Sailor, 1924 (光文社古典新訳文庫)」メルヴィル、飯野友幸 訳5

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ビリー・バッド (光文社古典新訳文庫)
ビリー・バッド  Herman Melville: “Billy Budd, Sailor”, 1924 (光文社古典新訳文庫161)

○著者: ハーマン・メルヴィル飯野友幸
○出版: 光文社 (2012/12, 文庫 215ページ)
○定価: 920円
○ISBN: 978-4334752637



英国74門艦


18世紀末、商船から英国軍艦ベリポテント号に強制徴用された若きビリー・バッド。新米水兵ながら誰からも愛される存在だった彼を待ち受けていたのは、邪悪な謀略のような運命の罠だった……。アメリカ最大の作家メルヴィル(『白鯨』)の遺作にして最大の問題作が、鮮烈な新訳で甦る。


≪目次: ≫

『ビリー・バッド』 Billy Budd, Sailor, 1924


解説/大塚寿郎(上智大学教授)
 「自分の人生は二十五歳から数え始めます」/メルヴィル、海へ出る/陸(おか)に上がったメルヴィル/ふたたび海へ――『ビリー・バッド』/ポストモダン・ビリー/〈参考文献〉

メルヴィル年譜

訳者あとがき


≪著者: ≫ ハーマン・メルヴィル Herman Melville [1819-1891] アメリカの小説家。マンハッタンの商家に生まれる。銀行員、小学校教師などを経て、1841年に捕鯨船アクシュネット号に乗り込み、太平洋でも捕鯨に従事する。翌年にマルケサス諸島で船から逃亡し、タイピー渓谷に滞在。その後も捕鯨船や軍艦を乗り継ぎ、1844年に帰国。続く数年間に、船員時代の体験を元に小説『タイピー』『オムー』などを執筆。1851年には『白鯨』を発表し名声を博す。その後も『イズラエル・ポッター』『書記バートルビー』『ベニト・セレーノ』などを書き継ぐも生活に困り、1866年から20年ほどは税関に勤務する。1891年死去。遺稿『ビリー・バッド』は生誕100年を機に研究者によってまとめられ1924年に初めて刊行された。

[訳者: ] 飯野友幸 Iino Tomoyuki 1955年生まれ。上智大学文学部教授。アメリカ文学専攻。著書に『ジョン・アッシュベリー――「可能性への賛歌」の詩』、訳書に『おれにはアメリカの歌声が聴こえる――草の葉(抄)』(ホイットマン)、『壁の文字――ポール・オースター全詩集』、『ブルース・ピープル』(ジョーンズ)など、共訳に『アメリカン・ルネサンス(上・下)』(マシーセン)がある。


ホイットマン 『おれにはアメリカの歌声が聴こえる 草の葉(抄)』(飯野友幸 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/09/30






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本「桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫158)」チェーホフ、浦雅春 訳5

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桜の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫)
の園/プロポーズ/熊 (光文社古典新訳文庫158)

○著者: アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ浦雅春
○出版: 光文社 (2012/11, 文庫 264ページ)
○定価: 920円
○ISBN: 978-4334752590




美しく咲いた桜の園に5年ぶりに当主ラネフスカヤ夫人が帰ってきた。彼女を喜び迎える屋敷の人々。しかし広大な領地はまもなく競売にかけられることになっていた(「桜の園」)。滑稽で支離滅裂ぶりが笑いを誘うボードビル2つを併せて収録、チェーホフ喜劇の真髄を味わう。


≪目次: ≫

『桜の園』 四幕の喜劇 (舞台はラネフスカヤの屋敷),1903
 ※芝居の初演:1904年1月17日、モスクワ芸術座。
『プロポーズ』 一幕の滑稽劇 (舞台はチュブコーフの屋敷。チュブコーフ家の客間) ,1888
 ※芝居の初演:1889年4月12日、ペテルブルグ首都俳優協会。
『熊』 一幕の滑稽劇 (ポポーワの屋敷の客間) ,1888
 ※芝居の初演:1888年10月28日、モスクワ・コルシ劇場。


解説  浦 雅春
 物語の磁場としての「家」/本格戯曲のボードビル化/「ハレ」を浸食する「ケ」/ボードビル的人間観/『桜の園』/死者の目

チェーホフ年譜

訳者あとがき (二〇一二年九月  浦 雅春)


≪著者: ≫ アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ Антон Павлович Чехов [1860−1904] ロシアの作家。南ロシアのタガンローグ生まれ。モスクワ大学医学部入学と同時に新聞・雑誌への執筆を始め、生涯に600編にのぼる作品を残した。ロシア文学伝統の長編と決別し、すぐれた短編に新境地を開いた。晩年には戯曲に力を注ぎ、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』の4作品は世界的な名作として知られる。44歳の誕生日にモスクワ芸術座で『桜の園』を初演。直後、体調を崩して病状が悪化し、7月療養先の南ドイツで死去。代表作に『退屈な話』『かわいい女』『犬を連れた奥さん』『中二階のある家』『いいなずけ』などの短編がある。

[訳者: ] 浦 雅春 Ura Masaharu 1948年生まれ。東京大学教授。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける。著書『チェーホフ』ほか、『鼻/外套/査察官』(ゴーゴリ)、『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』『かもめ』『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(チェーホフ)、『メイエルホリド・ベストセレクション』(共訳)、『牛山羊の星座』『チェゲムのサンドロおじさん』(イスカンデル、後者は共訳)などの訳書がある。


アントン・チェーホフ 『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(浦雅春 編訳、河出文庫、2010年) '10/10/14
チェーホフ 『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』(浦雅春 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/08/03
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ 『チェーホフ 短篇と手紙』(神西清・池田健太郎・原卓也 訳、山田稔 編、大人の本棚、みすず書房、2002年) '09/07/25
浦雅春 『チェーホフ』(岩波新書、2004年) '08/12/04
ゴーゴリ 『鼻/外套/査察官』(浦雅春 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/04/04






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本「月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集 (光文社古典新訳文庫157)」ピランデッロ、関口英子 訳5

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月を見つけたチャウラ: ピランデッロ短篇集 (光文社古典新訳文庫)
月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集  Luigi Pirandello: “Ciàula scopre la lune” (光文社古典新訳文庫157)

○著者: ルイジ・ピランデッロ関口英子
○出版: 光文社 (2012/10, 文庫 325ページ)
○定価: 1,080円
○ISBN: 978-4334752583




lune(月)、、、銀色のうっとりするような輝き、、、光に満ち、ひんやりとした静けさの大海原のように、大きくて穏やかな「月」が、チャウラの目の前にあった。もちろん、彼はそれがなにか知っていた。だが、知っているものの多くがそうであるように、これまでまったく重視したことはなかった。空に「月」が浮かんでいようがいまいが、どんな関係があるというのか?、、、 (p23、「Ciàula scopre la lune, 1912」)


硫黄鉱山での重労働の果てに暗い坑道を抜け出ると……静かで深い感動に包まれる表題作。作家が作中の人物たちの愚痴や悩みを聞く「登場人物の悲劇」など15篇を収録。シチリア出身のノーベル賞作家が、突然訪れる人生の真実の瞬間を、時に苦しく時にユーモラスに描く短篇集。


≪目次: ≫
1 月を見つけたチャウラ  Ciàula scopre la lune, 1912
2 パッリーノとミミ  Pallino e Mimi, 1905
3 ミッツァロのカラス  Il corvo di Mìzzaro, 1902
4 ひと吹き  Soffio, 1931
5 甕  La giara, 1909
6 手押し車  La carriola, 1915
7 使徒書簡朗誦係  Canta l'Epistola, 1911
8 貼りついた死  La morte sddosso, 1918
9 紙の世界  Mondo di carta, 1909
10 自力で  Da sé, 1913
11 すりかえられた赤ん坊  Il figlio cambiato, 1902
12 登場人物の悲劇  La tragedia d'un personaggio, 1911
13 笑う男  Tu ridi, 1912
14 フローラ夫人とその娘婿のポンツァ氏  La signora Frola e il signor Ponza, suo genero, 1915
15 ある一日  Una giornata, 1936

解説 関口英子
ルイジ・ピランデッロ年譜
訳者あとがき (二〇一二年 晩夏 関口英子)


≪著者: ≫ ルイジ・ピランデッロ Luigi Pirandello [1867-1936] イタリアの作家・劇作家。シチリアのアグリジェントで生まれ、パレルモ大学、ドイツのボン大学で法律、文学などを学ぶ。1904年、小説『生きていたパスカル』を刊行。1910年ころから劇作に手を染める。1921年初演の『作者を探す六人の登場人物』で、世界的に知られるようになる。1922年、『ヘンリー四世』初演。短篇集の『一年分の物語』の刊行が始まる。1934年、ノーベル文学賞受賞。1936年、肺炎で死去。

[訳者: ] 関口英子 Sekiguchi Eiko 埼玉県生まれ。旧大阪外国語大学イタリア語学科卒業。翻訳家。児童書から映画字幕までイタリア語の翻訳を幅広く手掛ける。主な訳書に『マルコとミルコの悪魔なんかこわくない!』『猫とともに去りぬ』『羊飼いの指輪』(ジャンニ・ロダーリ)、『神を見た犬』(ブッツァーティ)、『天使の蝶』(プリーモ・レーヴィ)、『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』(ロダーリ)、『霧に消えた約束』(ジュゼッペ・ペデリアーリ)、『きっと天使だよ』(ミーノ・ミラーニ)、『イタリアの外国人労働者』(フォルトゥナート、メスナーニ)などがある。


ジャンニ・ロダーリ 『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳  Tante storie per giocare, 1971 』(関口英子 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/11/03
ジャンニ・ロダーリ 『猫とともに去りぬ  Novelle fatte a macchina, 1973 』(光文社古典新訳文庫、関口英子 訳、2006年) '08/09/25





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本「ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫156)」プラトン、納富信留 訳5

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ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫)
ソクラテスの弁明 (光文社古典新訳文庫156)

○著者: プラトン納富信留
○出版: 光文社 (2012/9, 文庫 216ページ)
○定価: 940円
○ISBN: 978-4334752569
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新しい告発、すなわち、この裁判の公式な告訴状が、次のような文言であった。
「ソクラテスは、ポリスの信ずる神々を信ぜず、別の新奇な神霊のようなもの(ダイモニア)を導入することのゆえに、不正を犯している。また、若者を堕落させることのゆえに、不正を犯している。」 (p133、「解説」)
……ソクラテスは告発をこう語り直している。
「ソクラテスは不正を犯している。若者たちを堕落させ、ポリスが信ずる神々を信ぜず、別の新奇な神霊(ダイモーン)のようなものを信ずるがゆえに。」 (p134-135、「解説」)


ソクラテスの生と死は、今でも強烈な個性をもって私たちに迫ってくる。しかし、彼は特別な人間ではない。ただ、真に人間であった。彼が示したのは、「知を愛し求める」あり方、つまり哲学者(フィロソフォス)であることが、人間として生きることだ、ということであった。(「訳者あとがき」より)。


≪目次: ≫
凡例
地図「紀元前5世紀頃のギリシア」
訳者まえがき――『ソクラテスの弁明』を読む前に

ソクラテスの弁明
 第一部 告発への弁明
   前書き 第1〜2章
   古くからの告発への弁明 第3〜10章
   新しい告発への弁明 第11〜15章
   哲学者の生への弁明 第16〜22章
   弁明の締めくくり 第23〜24章
   〔ここで有罪・無罪の投票がなされる〕
 第二部 刑事罰の提案 第25〜28章
   〔ここで死刑・罰金刑の投票がなされる〕
 第三部 判決後のコメント 第29〜33章


解説/納富信留
 第一部 告発への弁明
   前書き:第1〜2章
   古くからの告発への弁明:第3〜10章
    (一)古くからの告発
    (二)アポロン神託
    (三)人間的な知恵
    (四)ソクラテスへの憎悪
   新しい告発への弁明:第11〜15章
    (一)告訴状とその解釈
    (二)尋問としての論駁
   哲学者の生への弁明:第16〜22章
    (一)恥
    (二)死と生
    (三)魂への配慮
    (四)不正と害悪
    (五)政治(ポリスのこと)
   弁明の締めくくり:第23〜24章
 第二部 刑事罰の提案:第25〜28章
 第三部 判決後のコメント:第29〜33章
    (一)最期の言葉として
    (二)敵と仲間への語りかけ
    (三)ソクラテスの敬神

プラトン対話篇を読むために
プラトンの生涯/ソクラテスと「ソクラテス文学」/学園アカデメイアでの哲学活動/プラトン著作集の成立と伝承/プラトン対話篇のグループ分け/初期対話篇(『エウテュフロン』『クリトン』『カルミデス』『ラケス』『リュシス』『イオン』『メネクセノス』『プロタゴラス』『ゴルギアス』『ヒッピアス大』『ヒッピアス小』『エウテュデモス』『メノン』)/中期対話篇(『パイドン』『饗宴(シュンポシオン)』『ポリテイア(国家)』『クラテュロス』『パイドロス』)/過渡期対話篇(『パルメニデス』『テアイテトス』)/後期対話篇(『ソフィスト』『政治家(ポリティコス)』『ピレボス』『ティマイオス』『クリティアス』〔未完〕『法律』)/偽作(?)(『アルキビアデス第一』『クレイトフォン』『書簡集』)/日本で読まれたプラトン――『弁明』を中心に――

ソクラテス・プラトン年譜

訳者あとがき (二〇一二年五月 納富信留)

重要人物および事項一覧
アキレウス/アナクサゴラス/アニュトス/アリストファネス/アルキビアデス/エウエノス/カイレフォン/クセノフォン/クリティアス/ゴルギアス/ディオゲネス・ラエルティオス/プラトン(登場人物)/プロタゴラス/ホメロス/ポリュクラテス/メレトス/リュコン/レオン/神(アポロン神)/神霊(ダイモーン)の声・徴


≪著者: ≫ プラトン [427-347 B.C.] 古代ギリシャを代表する哲学者。アテネの名門の家系に生まれる。師ソクラテスとの出会いとその刑死をきっかけに哲学の道に入り、40歳ころには学園「アカデメイア」を創設して、晩年まで研究・教育活動に従事した。ソクラテスを主人公とする「対話篇」作品を生涯にわたって書き続け、その数は30編を超える。主な作品として、本書『ソクラテスの弁明』『プロタゴラス』『メノン』『パイドン』『饗宴』『国家』『テアイテトス』『法律』などがある。その壮大な体系的哲学は、後世の哲学者たちに多大な影響を及ぼした。

[訳者: ] 納富信留 (のうとみ のぶる) 1965年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。英国ケンブリッジ大学古典学部にてPh.D取得。西洋古代哲学・西洋古典学専攻。国際プラトン学会前会長。著書に『ソフィストと哲学者の間』『ソフィストとは誰か?』『プラトン 哲学者とは何か』『哲学者の誕生』、『プラトン 理想国の現在』等がある。


プラトン 『メノン 徳(アレテー)について』(渡辺邦夫 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/03/25
プラトン 『プロタゴラス あるソフィストとの対話』(中澤務 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '11/01/19
プラトン 『パイドロス』(藤沢令夫 訳、岩波文庫、1967年) '09/04/27
プラトン 『饗宴』(久保勉 訳、岩波文庫、1952年) '09/02/15
プラトーン 『饗宴 愛について』(森進一 訳、新潮文庫、1968年) '08/11/09

神崎繁/熊野純彦/鈴木泉 責任編集 『西洋哲学史I 「ある」の衝撃からはじまる』(納富信留/木原志乃/斎藤憲/中畑正志/金子善彦/丸橋裕/村井則夫 著、講談社選書メチエ、2011年) '12/01/01

岩田靖夫 『ギリシア思想入門  Introduction to Greek Thought 』(東京大学出版会、2012年) '12/09/16
関根清三 『ギリシア・ヘブライの倫理思想  Greek and Hebrew Ethical Thought 』(東京大学出版会、2011年) '12/04/15
小田部胤久 『西洋美学史  A History of Western Aesthetics 』(東京大学出版会、2009年) '09/09/28
藤沢令夫 『プラトンの哲学』(岩波新書、1998年) '09/05/29
神崎繁 『プラトンと反遠近法  Plato and Anti-perspectivism 』(新書館、1999年) '09/04/13
ロジェ=ポル・ドロワ/ジャン=フィリップ・ド・トナック 『ギリシア・ローマの奇人たち 風変わりな哲学入門』(中山元 訳、紀伊国屋書店、2003年) '08/12/13
サイモン・ブラックバーン 『プラトンの「国家」  Prato's“Republic” (名著誕生4)』(木田元 訳、ポプラ社、2007年) '08/04/06





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本「ねじの回転  The Turn of the Screw (光文社古典新訳文庫154)」ジェイムズ、土屋政雄 訳5

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ねじの回転 (光文社古典新訳文庫)
ねじの回転  Henry James: “The Turn of the Screw”, 1898 (光文社古典新訳文庫154)

○著者: ヘンリー・ジェイムズ土屋政雄
○出版: 光文社 (2012/9, 文庫 272ページ)
○定価: 960円
○ISBN: 978-4334752552
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たとえば、道を尋ねられたようなときに、「すみませんが、私たちが現在いる地点との関係において、キングズ・ロードは正確に言って、どこにあるのですか」などと述べられ(p243)ようなものなら、どうなんだろう、まぁ戸惑いを隠せないかもしれないけれども、、、なるほど、相対的な視点でものを見ることを常とし、物事の価値を絶対的なものとして固定することがなかった、、、とは、巻末の「解説」に説かれる、表面上は特筆すべき出来事のない平穏な人生を送ったように見える、ジェイムズの人間や文化の観察者および芸術家として、内面において


両親を亡くし、英国エセックスの伯父の屋敷に身を寄せる美しい兄妹。奇妙な条件のもと、その家庭教師として雇われた「わたし」は、邪悪な亡霊を目撃する。子どもたちを守るべく勇気を振り絞ってその正体を探ろうとするがー巧緻きわまる構造から紡ぎ出される戦慄の物語。


≪目次: ≫
ねじの回転』 The Turn of the Screw, 1898


解説/松本 朗(ほがら上智大学准教授
ヘンリー・ジェイムズの生涯/『ねじの回転』の魅力/ヘンリー・ジェイムズ文学の現代性/参考文献

ジェイムズ年譜

訳者あとがき (二〇一二年八月  土屋 政雄)


≪著者: ≫ ヘンリー・ジェイムズ Henry James [1843-1916]ニューヨーク生まれ。裕福な家庭に育ち、幼い頃から家族とともにヨーロッパ各地に滞在、芸術の鑑識眼、多言語・多文化に通じるコスモポリタン性を身につける。1862年、ハーバード大学ロー・スクールに入学するも翌年退学。64年、物書きとしてデビュー。76年ロンドンに移住、以後、ロンドンを中心に活動。78年、短編小説「デイジー・ミラー」を発表、英国文壇で絶賛される。代表作に『ある貴婦人の肖像』『ねじの回転』『鳩の翼』『黄金の盃』など。登場人物の複雑な心理描写、アメリカとヨーロッパの価値観の対比など独自の作風を確立、小説の技法を極めたと評される。

[訳者: ] 土屋政雄 Tsuchiya Masao 翻訳家。訳書に『エデンの東』(スタインベック)、『日の名残り』『わたしを離さないで』『夜想曲集』(カズオ・イシグロ)、『日本文学の歴史 古代・中世篇』(キーン)、『イギリス人の患者』(オンダーチェ)、『月と六ペンス』(モーム)、『ダロウェイ夫人』(ウルフ)、『日はまた昇る』(ヘミングウェイ)ほか多数。


バージニア・ウルフ 『ダロウェイ夫人  Mrs. Dalloway, 1925 』(土屋政雄 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/06/16
サマセット・モーム 『月と六ペンス  The Moon and Sixpence, 1919 』(土屋政雄 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '09/01/07





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本「孤独な散歩者の夢想 (光文社古典新訳文庫155)」ルソー、永田千奈 訳5

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孤独な散歩者の夢想 (光文社古典新訳文庫)
孤独な散歩者の夢想  Jean‐Jacques Rousseau: “Les Rêveries du promeneur solitaire”, 1782 (光文社古典新訳文庫155)

○著者: ジャン=ジャック・ルソー、永田千奈 訳
○出版: 光文社 (2012/9, 文庫 325ページ)
○定価: 1,040円
○ISBN: 978-4334752576
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そう、「嫌なことはしない自由」、、、ヒトはおよそ社会的な動物で、人間関係に悩みはつきない。なかなか相互に真意を理解されないことはすくなくない、フツーに誤解が生じえる。ときに、おうおうにして、コトバは騙る(ひとり歩きする)。カンタンには説明できない、不可能性。えてして、語れば語るほどに、ジッサイ、意図せぬ展開に方向に転落しちゃったりなんかすると、ドツボにはまってどっぴんしゃん


晩年、孤独を強いられたルソーが、日々の散歩のなかで浮かび上がる想念や印象をもとに、自らの生涯を省みながら自己との対話を綴った10の“哲学エッセイ”。「思索」ではなく、「夢想」に身をゆだねたその真意は? 他作品との繋がりにも言及した中山元氏による詳細な解説が付く。


≪目次: ≫
孤独な散歩者の夢想』 Les Rêveries du promeneur solitaire, 1782
第一の散歩  Première promenade
第二の散歩  Deuxième promenade
第三の散歩  Troisième promenade
第四の散歩  Quatrième promenade
第五の散歩  Cinquième promenade
第六の散歩  Sixième promenade
第七の散歩  Septième promenade
第八の散歩  Huitième promenade
第九の散歩  Neuvième promenade
第十の散歩  Dixième promenade


解説/中山 元
第一章 『孤独な散歩者の夢想』にいたる状況
『エミール』の刊行と逃亡/迫害妄想
第二章 『孤独な散歩者の夢想』の特徴
『孤独な散歩者の夢想』の執筆/夢想(ルヴェリー)の重要性/夢想の一般的な性格/ルソーの夢想の第一の機能――道徳性/「エリゼの園」/夢想の第二の機能――自己の享受/自己の内部の体験と実験/自然との対話/夢想の第三の機能――世界と自然の享受/迫害の重要性
第三章 ルソーの「第一の散歩」から「第九の散歩」まで
第一の散歩/第二の散歩/第三の散歩/第四の散歩/第五の散歩/第六の散歩/第七の散歩/第八の散歩/第九の散歩

ルソー年譜
訳者あとがき (二〇一二年七月 永田千奈)


≪著者: ≫ ジャン=ジャック・ルソー Jean-Jacques Rousseau [1712-1778] フランスの思想家。スイスのジュネーヴで時計職人の息子として生まれる。16歳でカトリックに改宗。家庭教師等をしながら各地を放浪し、大使秘書を経て、37歳で応募したアカデミーの懸賞論文『学問芸術論』が栄冠を獲得。意欲的な著作活動を始める。『人間不平等起源論』と『社会契約論』で人民に主権があると主張し、その思想はのちのフランス革命を導くこととなった。主著に『新エロイーズ』『エミール』『告白』など。

[訳者: ] 永田千奈 Nagata China 東京生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒。主な訳書に『ある父親』(ラカン)、『それでも私は腐敗と闘う』(ベタンクール)、『サーカスの犬』(ルーボディ)、『海に住む少女』(シュペルヴィエル)、『女の一生』(モーパッサン)などがある。


ルソー 『孤独な散歩者の夢想  Rêveries du promeneur solitaire 』(今野一雄 訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '08/12/02
ルソー 『社会契約論/ジュネーヴ草稿  Du contrat social, 1762 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/10/29
ルソー 『人間不平等起源論  Discours sur l'origine et les fondements de l'inégalité parmi les hommes, 1755 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/09/11

ギィ・ド・モーパッサン 『女の一生  Guy de Maupassant: “Une vie”, 1883 』(永田千奈 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/04/04
シュペルヴィエル 『海に住む少女  Jules Supervielle: “L'enfant de la haute mer”, 1931 』(永田千奈 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/28





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本「道徳形而上学の基礎づけ  Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785 (光文社古典新訳文庫153)」カント、中山元 訳5

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道徳形而上学の基礎づけ (光文社古典新訳文庫)
道徳形而上学の基礎づけ  Immanuel Kant: “Grundlegung zur Metaphysik der Sitten”, 1785 (光文社古典新訳文庫153)

○著者: イマヌエル・カント中山元
○出版: 光文社 (2012/8, 文庫 410ページ)
○定価: 1,120円
○ISBN: 978-4334752521
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なにがあろうがなかろうが、どのような状況であったとしても変わることなく、すべきであるような義務(行動原理)とは


「君は、みずからの人格と他のすべての人格のうちに存在する人間性を、いつでも、同時に目的として使用しなければならず、いかなる場合にもたんに手段として使用してはならない」。多くの実例をあげて道徳の原理を考察する本書は、きわめて現代的であり、いまこそ読まれるべき書である。


≪目次: ≫
凡例
 本訳書ではアカデミー版(Kants Werke, Akademie Textausgabe, IV , Grundlegung zur Metaphysik der Sitten, Walter de Gruyter & Co.)を底本とし、ズアカンプ社版の全集を参考にしている。訳語については、『純粋理性批判』の場合と同じように、できるだけカントの定訳となっている訳語を使うのを避けている。「悟性」(Verstand)は「知性」と訳し、「傾向性」(Neigung)は「心の傾き」と訳す。認識論が中心だった『純粋理性批判』では「格律」(Maxime)は「主観的な原理」と訳したが、道徳論である本書では「行動原理」と訳す。……


道徳形而上学の基礎づけGrundlegung zur Metaphysik der Sitten, 1785
序文
001 哲学の三分野/002 実質的な認識と形式的な認識/003 三つの学の任務/004 経験的な学と純粋な学という観点からの哲学の分類/005 形而上学の分類/006 哲学における分業の利点/007 純粋な道徳哲学の必要性/008 道徳法則の純粋さ/009 道徳的に善であるためには/010 ヴォルフの一般実践哲学は、どうして道徳の形而上学でないか/011 実践的な理性と思弁的な理性/012 『道徳形而上学』と『道徳形而上学の基礎づけ』の関係/013 道徳の〈基礎づけ〉の課題/014 分析的な道と総合的な道
第一章 道徳にかんする普通の理性認識から、哲学的な理性認識へと進む道程
015 善い意志/016 「善い意志」を促進する特性/017 善い意志の不変な価値/018 意志の絶対的な価値という考え方への疑念/019 理性と本能/020 理性の使命/021 理性の真の使命/022 義務の概念/023 義務に適った行為と義務に基づいた行為/024 自分の生命を守る義務――自分自身への完全義務/025 親切の義務――他者への不完全義務/026 自己の幸福の追求――自分自身への不完全義務/027 隣人愛の掟――他者への完全義務の変形として/028 意欲の原理/029 法則にしたがう行動原理/029n 意欲の主観的な原理と客観的な原理/030 法則の観念/030n 尊敬とは/031 法則に適うこと/032 抜け目のなさと義務/033 善い行動原理を見分ける方法/034 コンパスとしての原理/035 自然に生まれる弁証論/036 実践哲学の必要性

第二章 通俗的な道徳哲学(ジットリヒ)から道徳(ジッテ)形而上学へと進む道程
037 義務に基づいた行為への疑問/038 道徳的な根拠は不可視である/039 義務についての確信/040 道徳的な法則は理性的な存在者一般に妥当する/041 実例の意味/042 経験から独立した道徳の最高原則/043 通俗性と哲学/044 道徳の形而上学の試み/044n 純粋な道徳哲学の意味/045 ごたまぜの道徳理論/045n ズルツァー氏の疑問/046 五つの確認事項/047 通俗的な哲学から形而上学へ/048 理性と意志の関係/049 命法とは/050 命法の表現/050n 心の傾き、関心、依存する意志の定義/051 完全に善い意志と命法/052 仮言命法と定言命法、第一の定義/053 第二の定義/054 命法と意志の関係/055 不確実な実践原理、断定的な実践原理、必然的な実践原理/056 熟練の命法/057 幸福への意図/057n 抜け目のなさの語の二つの意味/058 道徳性の命法/059 三種類の命法/059n 実用的なという語の意味/060 熟練の命法の可能性/061 抜け目のなさの命法の可能性/062 定言命法の可能性/063 法則としての定言命法/064 定言命法の可能性の洞察の困難さ/064n アプリオリな総合命題としての定言命法/065 定言命法の表現方法/066 定言命法の必然性/066n 行動原理と法則の違い/067 第一の定言命法の表現方法/068 定言命法と義務の概念の関係/069 第一の定言命法の別の表現方法/070 義務の分類/070n 義務の分類の留保/071 自殺の実例――自分自身への完全義務/072 返すあてのない借金の実例――他者への完全義務/073 才能を放置する人の実例――自分自身への不完全義務/074 他人への援助の否定の実例――他者への不完全義務/075 義務の分類/076 定言命法の例外/077 これまでの成果とこれからの課題/078 人間の本性と義務の関係/079 哲学の立場/080 道徳性とその似姿/080n ほんらいの徳/081 実践哲学の課題/082 意志、意志の目的、手段、動機、動因などの概念の定義/083 定言命法の根拠/084 絶対的な目的としての人格/085 目的自体としての人間性――第二の定式/085n 要請/086 自殺の実例の検討――自分自身への完全義務/087 虚偽の約束の実例――他者への完全義務/087n 道徳の通俗的な表現/088 自然の目的である人間性の開発を放置する人の実例――自分自身への不完全義務/089 他者への幸福の促進の実例――他者への不完全義務/090 第三の定言命法の原理/091 立法者としての意志/092 利害関心の放棄の定式化/093 依存する意志と普遍的な意志/094 立法する普遍的な意志の原理――第三の定式/094n 原理の実例/095 自律の原理/096 目的の国/097 目的の国の定義/098 理想としての目的の国/099 目的の国の国民と元首/100 元首の資格/101 義務とは/102 義務と行動原理/103 価格と尊厳/104 総体的な価値と内的な価値/105 市場価格、感情価格、尊厳/106 尊敬と自律/107 行動原理に含まれる三要素/108 行動原理の形式/109 行動原理の内容/110 行動原理の完全な規定/110n 自然の国と目的の国/111 絶対に善い意志の表現方法/112 目的の主体/113 目的の国の定言命法/114 崇高さと尊敬
道徳性(ジットリヒカイト)の最高原理としての意志の自律
115 意志の自律の原理
道徳性のすべての偽りの原理の源泉としての意志の他律
116 他律の発生
他律を根本的な概念とした場合に生まれうる道徳性(ジットリヒカイト)のすべての可能な原理の分類
117 批判の役割/118 他律の二つの原理/119 経験的な原理の欠陥/119n 道徳的な感情の原理と幸福/120 完全性の概念による根拠づけ/121 完全性の概念の好ましさ/122 これからの原理の真の根拠/123 他律の原理の欠陥/124 善い意志の原理/125 道徳性の真理性

第三章 道徳の形而上学から純粋な実践理性の批判へと進む道程
自由の概念は、意志の自律を説明するための〈鍵〉となる
126 意志と自由/127 自由の積極的な概念/128 自由の概念の根拠づけの準備
自由は、すべての理性的な存在者の意志の特性として、前提されなければならない
129 自由の証明/129n 理念としての自由
道徳性のさまざまな理念にともなう関心について
130 自由の理念/131 「なすべし」と「意欲する」/132 三つの難問/133 道徳的な法則の拘束力/134 自由の循環論法/135 別の視点/136 感性界と知性界/137 常識的な人物の傾向/138 理性の優越/139 二つの観点――他律と自律/140 自律の観念/141 循環論の解消
定言命法はどのようにして可能になるか
142 知性界の法則と義務/143 定言命法の可能性/144 極悪な人の願い
あらゆる実践哲学の究極の限界
145 自律と自由の理念/146 自由についての理性の弁証論/147 自由の矛盾/148 思弁哲学の義務/149 実践哲学の要求/150 人間の二重性/151 人間の二重の自己理解/152 実践理性の越境/153 理性の越権/154 自由の理念と叡智/155 道徳的な法則への関心/155n 理性の直接的な関心と間接的な関心/156 法則への関心/157 残された問い/158 叡智界の理念/159 道徳的な研究の限界
結論としての注
160 道徳哲学の目的

訳注



道徳形而上学の基礎づけ』 解説/中山元
序論
哲学の分類/本書の課題/純粋な道徳哲学のための条件/純粋な原理の必要性/『道徳形而上学の基礎づけ』の位置/本書の構成

第一章 道徳にかんする普通の理性認識から、哲学的な理性認識へと進む道程
第一節 善い意志の概念
善とは/善い意志/善の定義と善い意志/最高善
第二節 理性と善
目的論から見た理性の役割/理性の真の役割
第三節 義務の概念
義務の概念の必要性/義務に適った行為と義務に基づいた行為の実例による区別/義務が適用される理性的な存在者/義務に基づいた行動の四つの実例/自殺の否定――自分自身への完全義務/他者への親切――他者への不完全義務/自己の幸福の追求――自分自身への不完全義務/隣人愛――他者への完全義務の変形として
第四節 道徳性と行動原理
義務と意志についての第二命題/行為の結果の無視/行動原理の概念/法則と原理の違い/第三の命題/尊敬について/尊敬に値するもの/法則の三つの特徴/道徳性の法則の命題/虚偽の約束の実例/羅針盤としての原理

第二章 通俗的な道徳哲学から道徳形而上学へと進む道程
第一節 実践哲学の必要性
弁証論の発生/道徳形而上学の必要性/経験的な実例の不十分さ/道徳法則の普遍性と必然性/通俗的な道徳哲学と道徳形而上学の違い
第二節 行為の客観的な原理としての命法とその分類
実践理性とは/命法とは/仮言命法と定言命法/仮言命法の分類/定言命法
第三節 三つの命法の可能性と予備的な考察
熟練の命法の可能性/抜け目のなさの命法の可能性/定言命法の可能性
第四節 定言命法の表現方式
定言命法の表現方法/五つの定言命法
第一項 第一の定式
第一の定言命法/他者の立場になって考える/第二の表現方法/目的論的な自然/義務の分類/自殺の実例――自分自身への完全義務/虚偽の約束の実例――他者への完全義務/才能を放置する人の実例――自分自身への不完全義務/他人への援助の否定の実例――他者への不完全義務/二つの基準/第一定式の形式的な表現方法の重要性
第二項 第二の定式
第三の表現方法への移行/四つの義務の実例
第三項 第三の定式
第三の定式/第四の表現方法/自律と他律/第五の表現方法/目的の国とは/目的の国に参加する資格/定言命法の統合/自然の国/道徳性と幸福の逆説
第四項 自律と他律
自律の原理/他律の原理

第三章 道徳(ジッテ)の形而上学から実践理性の批判へと進む道程
第一節 自由と自律
自由の概念
第二節 自由と道徳性
すべての理性的な存在者の特性である自由/三つの難問/自由の循環論法
第三節 叡智界の概念
二世界論/自律と他律の区別/循環論の解消
第四節 残された課題
定言命法の可能性/理性の弁証法/弁証法の解決/悪人の窮地/「ほんらいの自己」と自由/理性の越権/残された課題


カント年譜
訳者あとがき (中山元)


≪著者: ≫ イマヌエル・カント Immanuel Kant [1724-1804] ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。

[訳者: ] 中山 元 Nakayama Gen 1949年生まれ。哲学者、翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『賢者と羊飼い』『フーコー 生権力と統治性』『フーコー 思想の考古学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』『幻想の未来/文化への不満』『人はなぜ戦争をするのか』『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』(以上、フロイト)、『パピエ・マシン(上)』(デリダ)、『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』『純粋理性批判 1』(共にカント)、『人間不平等起源論』『社会契約論/ジュネーヴ草稿』(共にルソー)、『職業としての政治 職業としての学問』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(共にウェーバー)、『善悪の彼岸』『道徳の系譜学』(共にニーチェ)ほか多数。

カント 『純粋理性批判 1234567  Kritik der reinen Vernunft, 2. Auflage, 1787 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2010〜2012年) '10/02/21〜'12/02/13
カント 『永遠平和のために』(宇都宮芳明 訳、ワイド版岩波文庫、2005年) '08/11/25
カント 『永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/02

村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
カント研究会 編、石川求・寺田俊郎 編著 『世界市民の哲学 (現代カント研究12)』(晃洋書房、2012年) '12/05/04
中島義道 『悪への自由 カント倫理学の深層文法』(勁草書房、2011年) '11/11/18
竹田青嗣 『完全解読 カント『実践理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '11/01/05
中島義道 『『純粋理性批判』を噛み砕く』(講談社、2010年) '10/10/26
竹田青嗣 『完全解読 カント『純粋理性批判』』(講談社選書メチエ、2010年) '10/06/09
ジル・ドゥルーズ 『カントの批判哲学  La philosophie critique de Kant, 1963.』(國分功一郎 訳、ちくま学芸文庫、2008年) '09/08/11
中島義道 『カントの自我論』(岩波現代文庫、2007年) '09/06/24
中島義道 『カントの法論』(ちくま学芸文庫、2006年) '09/02/09
中島義道 『カントの人間学』(講談社現代新書、1997年) '09/02/07
中島義道 『カントの時間論』(岩波現代文庫、2001年)'09/01/28
中島義道 『カントの読み方』(ちくま新書、2008年) '09/01/23





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……原著のタイトルをそのまま訳すと『人倫の形而上学の基礎づけ』である。また後年刊行される道徳の形而上学も、Die Metaphysik der Sitten、すなわち『人倫の形而上学』というタイトルである。
 ただしカントは道徳 Moral(モラール)と人倫 Sitte(ジッテ)を、概念として明確に区別していない。この区別が確立されるのはヘーゲルにおいてである。そのことはカントが人倫の形而上学を「道徳(モラール)哲学」(007)と言い換えていることからも明らかである。…… (「訳者あとがき」p408)


五つの定言命法
 ここで五つの定言命法をまとめて眺めてみることにしよう。
(一)第一の定式――普遍的な法則の定言命法
「君は、君の行動原理が同時に普遍的な法則となることを欲することができるような行動原理だけにしたがって行為せよ」 (067)。
(二)第一の定式の派生形――普遍的な自然法則の定言命法
「君が行為するするときに依拠する行動原理が、君の意志にしたがって、普遍的な自然法則となるかのように、行為せよ」(069)。
(三)第二の定式――目的自体の定言命法
「君は、みずからの人格と他のすべての人格のうちに存在する人間性を、いつでも、同時に目的として使用しなければならず、いかなる場合にもたんに手段として使用してはならない」(085)。
(四)第三の定式――自律の定言命法
君は、「みずからを普遍的に立法するものとみなすことのできるような意志の行動原理にしたがって行為せよ」(094)。
(五)第三の定式の派生形――目的の国の定言命法
「君の採用する行動原理が、同時にすべての理性的な存在者の普遍的な法則となるように行為せよ」(113)。
…… (「解説」p317-318)





本「傍迷惑(はためいわく)な人々 サーバー短篇集  The Thurber Collection (光文社古典新訳文庫152)」サーバー、芹澤恵 訳5

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傍迷惑な人々: サーバー短編集 (光文社古典新訳文庫)
傍迷惑(はためいわく)な人々 サーバー短編集  James Thurber: “The Thurber Collection” (光文社古典新訳文庫152)

○著者: ジェイムズ・サーバー、芹澤恵 訳
○出版: 光文社 (2012/8, 文庫 334ページ)
○定価: 1,080円
○ISBN: 978-4334752545
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自分自身のダメ男ぶり、、、機械音痴で、車の運転が下手で、要領が悪くて、他人の冗談をなんでも間に受けてしまい、なんだか時流に乗りそびれてしまって途方にくれているおじさんの姿、イラストつき



子どもの頃から不器用で、工作すれば傷だらけ、車は毎度のエンストの「なんでも壊す男」。思わずくすりと笑わせるイラストを、作者自ら大真面目に分析する「本棚のうえの女」。味のあるイラストと軽妙な文章で愛され続ける作家の実像を掘り起こす、絶品短編集。本邦初訳2篇を含む。


≪目次: ≫
家族の絆
 「家族の絆」……と呼んでしまっていいのでしょうか? ジェイムズ・サーバーは一八九四年、オハイオ州コロンバス生まれ。古き良きアメリカの中西部で少年時代を過ごしたはずなのに、その日々が大騒ぎと大混乱に華々しく彩られているのは…… そう、彼には“家族”がいたから。
 ベッドな夜
 ウィルマ伯母さんの損得勘定
 ダム決壊の日
 幽霊の出た夜
 今夜もまたまた大騒ぎ


傍迷惑(はためいわく)な人々
 “傍迷惑”…… それは家族だけはなかった! 個性豊かな(ちょっとおかしな)家族に鍛えられたサーバー。そうして育まれた人柄が呼び込むのか、彼の周囲には続々と“ちょっと変わった”人たちが……
 E・B・W
 誰よりもおかしな男
 ツグミの巣ごもり
 探しものはなんですか?――トパーズのカフスボタン
 空の歩道


暴走妄想族
 ふと気がつくと、思い浮かべたことから空想が妄想になり、妄想はひとたび走りだすや、とどまるところを知らず大暴走。“ちょっと変わった人たち”の妄想の世界がサーバーの手にかかると……
 マクベス殺人事件
 虹をつかむ男――ウォルター・ミティの誰も知らない別の人生
 当ててごらんと言われてもねえ……
 もしグラント将軍がアポマトックスで酣酔(かんすい)の境地にあったとしたら、南北戦争はいかに終結していたか?
 一四二号の女


そういうぼくが実はいちばん……
 周りの人のことをこんなふうに、しょうがないなぁと冷静に観察してきたサーバー。彼自身は、どんなにまっとうな“ふつうの人”かと思いきや……
 伊達の薄着じゃないんだよ
 第三九〇二〇九〇号の復讐
 なんでも壊す男
 放送本番中、緊張しないためには
 本棚のうえの女



解説/青山 南(翻訳家)
サーバー年譜
訳者あとがき


≪著者: ≫ ジェイムズ・サーバー James Thurber [1894-1961] アメリカの作家、イラストレーター。オハイオ州コロンバス生まれ。オハイオ州立大学を中退後、国務省の暗号部員を経て、新聞記者に転身。その後、創刊間もない「ニューヨーカー」誌で活躍。彼と同僚のE・B・ホワイトが手がけた《町の話題(トーク・オヴ・ザ・タウン)》は、洒落たユーモアで同誌の名物コラムとなった。犬好きで知られ、犬についてのエッセイやイラストも多い。本書収録の「虹をつかむ男――ウォルター・ミティの誰も知らない別の人生」は、1947年にダニー・ケイ主演で映画化され大ヒットした。晩年は視力の悪化に苦しんだ。1961年、脳血栓により死去。享年66。

[訳者: ] 芹澤 恵 Serizawa Megumi 成蹊大学文学部卒業。英米文学翻訳家。訳書に、『愛しのクレメンタイン』(クラヴァン)、『フロスト気質(かたぎ)』(ウィングフィールド)、『裁きの街』(ピータースン)、『真夜中の青い彼方』(キング)、『1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編』(O・ヘンリー)などがある。






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本「カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻 (光文社古典新訳文庫033)」ドストエフスキー、亀山郁夫 訳5

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カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 (5) (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻  Ф. М. Достоевский: “Братья Карамазовы”, 1879-1880 (光文社古典新訳文庫033)

○著者: フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー亀山郁夫
○出版: 光文社 (2007/7, 文庫 365ページ)
○定価: 660円
○ISBN: 978-4334751333
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夏は夜、、、明るい月夜、まるい月、満月の前夜(月齢12.5
熱帯夜イヤイヤ


「エピローグ」では、主人公たちのその後が描かれる。彼らそれぞれに、どんな未来が待ち受けているのか……。訳者・亀山郁夫が渾身の力で描いた「ドストエフスキーの生涯」と「解題」は、この至高の名作を味わうための傑出したすばらしいガイド=指針となるにちがいない。


≪目次: ≫
ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟 Братья Карамазовы, 1879-1880 エピローグ付、四部からなる長編小説

エピローグ
 1 ミーチャの脱走計画
 2 一瞬、嘘が真実になった
 3 イリューシャの葬儀。石のそばの挨拶



ドストエフスキーの生涯/亀山郁夫
 ※扉絵: ドストエフスキー(トルトーフスキー画:1847年)
1
 父と母、そして幼年時代/シラーの『群盗』を読む――原罪の起源とは/父殺しの衝撃/「狼が来るぞ!」/『ドン・カルロス』体験
2
 『貧しき人々』の誕生/一八四五年、ペテルブルグ
3
 深みを増す作品群/逮捕、そして死刑宣告
4
 シベリア送りと『聖書』/キリストへの改心/恋、そして結婚
5
 ペテルブルグへの帰還/アポリナーリアとのヨーロッパ旅行/妻の死、兄の死/自我と「キリストの楽園」
6
 『罪と罰』が大反響を呼ぶ/速記者アンナとの再婚/ホルバインと、死の全能性/ジュネーヴにて
7
 最後の長編『偉大な罪人の生涯』の構想/『悪霊』の新しい主人公
8
 『未成年』の執筆と幸福な家庭生活/『作家の日記』ふたたび/『おとなしい女』と『おかしな男の夢』
9
 頻発するテロルと陪審員制度/新しい原理、死からの復活
10
 皇帝の不信
11
 冬宮爆破事件への反応/アリョーシャはテロリストになるのか
12
 プーシキン記念祭での講演/『カラマーゾフの兄弟』完結、突然の死
エピローグ
「ドストエフスキー関係地図」

ドストエフスキー年譜

解題 「父」を「殺した」のはだれか/亀山郁夫
 ※扉絵: ドストエフスキー(ペローフ画:1872年)
はじめに――『カラマーゾフの兄弟』の成立について
  総決算/音楽的構成
1 『カラマーゾフの兄弟』の構造
 (1) 「二人の父が死んだ日」の時刻表(ダイアグラム)
 (2) 三層構造をどうとらえるか
 (3) 終わる物語と始まる物語
2 『カラマーゾフの兄弟』の登場人物
  前提としてのポリフォニー、またはポリフォニーの犠牲者たち
 (1) 家族たちとゾシマ長老――性格と洞察1
  オウム返しのアリョーシャ/「恥辱」の人――ミーチャ/のぞき見する無神論者――イワン/父親はだれか――スメルジャコフ/支配者にして道化――フョードル/ゾシマの肉体と精神
 (2) 女たち――性格と洞察2
  グルーシェニカの演技力/カテリーナの愛と二枚舌/リーズとリーザ――引き裂かれた少女
 (3) 脇役たち――性格と洞察3
3 『カラマーゾフの兄弟』の文章の方法と物語の方法
  前提――わたし、作者、ドストエフスキー
 (1) 口述筆記、または勢いとポリフォニー
 (2) 奇妙な語順
 (3) 地の文・ト書きの重要性と、細部の仕掛け
4 『カラマーゾフの兄弟』のモチーフと主題
 (1) 小さなモチーフと大きなテーマ
  甘いものが好き/悪い足、いやな臭い/癲癇を授かった者/『ファウスト』の連続線/無意識を引き裂くお金/サディズムとマゾヒズム
 (2) 神か悪魔か
  神はいるのか、いないのか/承認のキスか、否認のキスか/ゾシマ長老の回想と説教――大成の道
 (3) 「父殺し」を「そそのかす」罪とは
  神がなければすべては許される/おれはチェルマシニャーに行く/イワンは都(ピーテル)に行きました/みんな、親父が死ぬのを願っているのさ/かぎりなく自伝的な
おわりに――序文は書き換えられる運命だったのか

訳者あとがき 『カラマーゾフの兄弟』の翻訳を終えて (二〇〇七年六月一日 亀山郁夫)


≪著者: ≫ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー Ф. М. Достоевский [1821-1881] ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根源的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。

[訳者: ] 亀山郁夫 Kameyama Ikuo 1949年生まれ。東京外語大学教授(東京外国語大学長)。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。

ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈4〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '12/08/23
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '12/06/28
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/09
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/04
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/13
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈4〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/12
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/07/29
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/20
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/04
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈下〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/05
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈上〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/03
亀山郁夫 『『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する』(光文社新書、2007年) '08/05/31
亀山郁夫 『ドストエフスキー 謎とちから』(文春新書、2007年) '08/05/24





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本「失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選  Der Sturz/Das Sterben Pythia (光文社古典新訳文庫151)」デュレンマット、増本浩子 訳5

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失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選 (光文社古典新訳文庫)
失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選  Friedrich Dürrenmatt: Der Tunnel, 1952 / Die Panne, 1971 / Der Sturz, 1955 / Das Sterben der Pythia, 1976 (光文社古典新訳文庫151)

○著者: フリードリヒ・デュレンマット、増本浩子 訳
○出版: 光文社 (2012/7, 文庫 328ページ)
○定価: 1,100円
○ISBN: 978-4334752538
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スイスは日本の九州ほどの面積しかない小国でありながら、憲法でドイツ語、フランス語、イタリア語、レトロマン語の四言語が国語と定められており、デュレンマットが創作の際に使用した言語はドイツ語だった。そのため、彼の作品は広い意味でのドイツ文学(正確にはドイツ語文学)に含まれる。、、、とは、「解説」p279



熱帯夜イヤ、残暑ザンショ、、、こんかいのボウズは9mm


いつもの列車は知らぬ間にスピードを上げ……日常が突如変貌する「トンネル」、自動車のエンストのため鄙(ひな)びた宿に泊まった男の意外な運命を描く「故障」、粛清の恐怖が支配する会議で閣僚たちが決死の心理戦を繰り広げる「失脚」など、本邦初訳を含む4編を収録。


≪目次: ≫
はじめに (訳者)

トンネル Der Tunnel, 1952 (1978 改訂版)
失脚 Die Panne, 1971
故障――まだ可能な物語 Der Sturz, 1955 (短編小説1955、ラジオドラマ1955、テレビドラマ1957、喜劇1979)
巫女の死 Das Sterben der Pythia, 1976

解説  増本 浩子
 デュレンマットの生涯/収録した作品について/〈『トンネル』〉/〈『失脚』〉/〈『故障――まだ可能な物語』〉/〈『巫女の死』〉/日本で紹介されたデュレンマット作品/デュレンマット作品の普遍性
デュレンマット年譜
訳者あとがき (二〇一二年五月  増本 浩子)


≪著者: ≫ フリードリヒ・デュレンマット Friedrich Dürrenmatt [1921-1990] スイスの作家。ベルン州コノルフィンゲンに牧師の息子として生まれる。ベルン大学とチューリヒ大学で哲学などを専攻。21歳で処女作『クリスマス』を執筆。24歳のときに短編『老人』が初めて活字となる。同年、最初の戯曲『聖書に曰く』の執筆を開始。'50年代から'60年代にかけて発表した喜劇によって劇作家として世界的な名声を博したほか、推理小説『裁判官と死刑執行人』がベストセラーに。'88年、演劇から離れ散文の創作に専念することを発表。晩年は自叙伝『素材』の執筆に打ち込む。'90年、ヌシャテルの自宅で死去。代表作に『老貴婦人の訪問』、『物理学者たち』など。

[訳者: ] 増本浩子 Masumoto Hiroko 1960年生まれ。神戸大学大学院人文学研究科教授。専門はドイツとスイスの現代文学・文化論。著書に『フリードリヒ・デュレンマットの喜劇』、共訳書に『ブレヒト 私の愛人』(ベアラウ)、『ドイツの宗教改革』(ブリックレ)、『ハルムスの世界』(ハルムス)など。


踊共二 『図説 スイスの歴史』(ふくろうの本・世界の歴史、河出書房新社、2011年) '11/09/24
森田安一/踊共二 編著 『スイス (ヨーロッパ読本)』(野嶋篤/岡村民夫/穐山洋子 著、河出書房新社、2007年) '11/02/07
森田安一 『スイス 中世都市の旅』(世界歴史の旅、山川出版社、2003年) '11/02/01
森田安一 『物語 スイスの歴史  知恵ある孤高の小国』(中公新書、2000年) '11/01/30





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本「カラマーゾフの兄弟 〈4〉 (光文社古典新訳文庫032)」ドストエフスキー、亀山郁夫 訳5

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カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)
カラマーゾフの兄弟 〈4〉  Ф. М. Достоевский: “Братья Карамазовы”, 1879-1880 (光文社古典新訳文庫032)

○著者: フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー亀山郁夫
○出版: 光文社 (2007/12, 文庫 700ページ)
○定価: 1,080円
○ISBN: 978-4334751326
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こないだ、ぼくが大学生生活をおくる放送大学の学習センターの視聴学習室の受付カウンターで、おもむろに知らない爺さん学生に声をかけられたのは、どうやらすこしまえにおなじ面接授業を受講した方だったみたいで、いつもぼくは最前列の入口から遠い端っこの座席が落ち着くことから好きで座して、そのポジションからだと授業をする講師の顔や姿はよく見えて、他の受講生の姿は目に入らない、さらに、とくに他の受講生と話をすることもない、だから、他の受講生のことは知らないのだが、まぁココは話を合わせておくような場面だろうと判断して、ひとしきり「その節はどうも」と軽く挨拶を交わしたのだが、じつはその面接授業はアーリーバード(早朝授業)という新しい試みであり講師が前センター長だったことから取材があって、ぼくは他の数名の受講生とともに取材班のアナウンサーのインタビューに応対した、で、ぼくはその放送(オンエア)がいつだか忘れてしまって、気にならないものでもなかったけど、結果的に分からないままに放置していたのだが、どうやら採用されていたようで、「あんたイッショケンメイしゃべっていたよ」といったようなことを教えてくれた。その気になって放送大学のHPをすこしいろいろ探してみたところ、あった。テレビ「大学の窓」 @平成24年7月29日 O.A.



11月初め。フョードル殺害犯として逮捕されたミーチャのまわりで、さまざまな人々が動きだす。アリョーシャと少年たちは病気の友だちを見舞い、イワンはスメルジャコフと会って事件の「真相」を究明しようとする。そして裁判で下された驚愕の判決。ロシアの民衆の真意とは何か!


≪目次: ≫
ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟 Братья Карамазовы, 1879-1880 エピローグ付、四部からなる長編小説

第4部
 第10編 少年たち

  1 コーリャ・クラソートキン
  2 子どもたち
  3 生徒たち
  4 ジューチカ
  5 イリューシャの寝床(ベッド)
  6 早熟
  7 イリューシャ

 第11編 兄イワン
  1 グルーシェニカの家で
  2 悪い足
  3 小悪魔
  4 賛歌と秘密
  5 あなたじゃない、あなたじゃない!
  6 スメルジャコフとの最初の面会
  7 二度目のスメルジャコフ訪問
  8 スメルジャコフとの、三度めの、最後の対面
  9 悪魔。イワンの悪夢
  10 「やつがそう言うんだよ!」

 第12編 誤審
  1 運命の日
  2 危険な証人たち
  3 医学鑑定とくるみ一袋
  4 幸運の女神がミーチャに微笑みかける
  5 突然の破局
  6 検事による論告。性格論
  7 過去の経緯
  8 スメルジャコフ論
  9 全速力の心理学。ひた走るトロイカ。検事論告の諦め
  10 弁護人の弁論。両刃の剣
  11 金はなかった。強奪はなかった
  12 それに殺害もなかった
  13 思想と密通する男
  14 お百姓たちが意地を通しました


読者ガイド/亀山郁夫
《第3部》のあらすじ/1 階級と官位/2 裁判制度、警察機構/3 秘密警察について/4 ロシアのドイツ人/5 トロイカの比喩、またはドストエフスキーとゴーゴリ/6 ベルナール、科学への不信


≪著者: ≫ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー Ф. М. Достоевский [1821-1881] ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根源的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。

[訳者: ] 亀山郁夫 Kameyama Ikuo 1949年生まれ。東京外国語大学長。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。

ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '12/06/28
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/09
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '12/06/04
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈5〉 エピローグ別巻』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/13
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈4〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/08/12
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈3〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/07/29
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈2〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/20
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 〈1〉』(亀山郁夫 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/07/04
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈下〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/05
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈上〉』(NHKブックス、日本放送出版協会、2004年) '08/06/03
亀山郁夫 『『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する』(光文社新書、2007年) '08/05/31
亀山郁夫 『ドストエフスキー 謎とちから』(文春新書、2007年) '08/05/24





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本「トム・ソーヤーの冒険 (光文社古典新訳文庫149)」トウェイン、土屋京子 訳5

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トム・ソーヤーの冒険 (光文社古典新訳文庫)
トム・ソーヤーの冒険  Mark Twain: "The Adventures of Tom Sawyer", 1876 (光文社古典新訳文庫149)

○著者: マーク・トウェイン土屋京子
○出版: 光文社 (2012/6, 文庫 544ページ)
○定価: 980円
○ISBN: 978-4334752514
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1861年、南北戦争American Civil War)勃発


人生で大切なことは
すべてトムが教えてくれる。


トム・ソーヤーは悪さと遊びの天才だ。退屈な教会の説教をクワガタ一匹で忍び笑いの場に変えたり、家出して親友のハックたちと海賊になってみたり。だがある時、偶然に殺人現場を目撃してしまい……。小さな英雄たちの冒険を瑞々しく描いたアメリカ文学の金字塔。


≪目次: ≫
トム・ソーヤの冒険』 The Adventures of Tom Sawyer, 1876
  Illustrations by True W. Williams

(1976年、ハートフォードにて 著者)
第1章 これ、ト〜ム〜!/保護者のつとめ/口笛の練習/けんか/窓からこっそり帰ったもの
第2章 頼む、やらしてくれよ/戦略的行動/いいカモたち
第3章 戦争ごっこ/凱旋の英雄に花一輪/ぶざまなる恋の至福/想いは届かず
第4章 暗記の苦行/日曜学校/校長先生/いいところを見せようと/トム、脚光を浴びる
第5章 牧師さんは多芸/礼拝の風景/犬とクワガタ
第6章 病気ならいいのに/歯がぐらぐら/真夜中の呪文/魔女と悪魔/周到なアプローチ/幸せな時間
第7章 領土不可侵条約/おませなレッスン/大失策
第8章 ぼくの人生は決まった/ロビン・フットごっこ
第9章 真夜中の墓地/殺人の一部始終/インジャン・ジョーの説明
第10章 血の誓約/改心が頭をよぎる/無言の叱責
第11章 見ろ、マフ・ポッターだ!/良心の呵責
第12章 ピーター、おまえも欲しいのか?/おばさん、ほろりとする
第13章 尻の青い海賊たち/いざ根城へ/海賊談義
第14章 気ままな野営暮らし/ホームシック/黙って島を抜け出す
第15章 夜陰に乗じて/盗み聴きでわかったこと/根城に戻る
第16章 陽気な一日/あっと言わせる秘密の計画/海賊のたしなみ/真夜中の大雷雨/インディアンごっこ
第17章 亡き少年たちをしのんで/自分の葬式を見物する
第18章 あんたは薄情な子だよ/驚くべき夢見/もうベッキーなんかいなくても/嫉妬に身を焦がす/黒い復讐
第19章 トム、今回は真実を語る
第20章 ベッキーの窮地/気高くも罪をかぶる
第21章 参観日/女学生の作文/長ったらしい「幻想」/復讐の後光
第22章 大人なんか、あてにならない/天罰を覚悟する
第23章 囚人への差し入れ/法定のマフ・ポッター/死刑をくつがえす
第24章 村の英雄トム/栄光の昼、恐怖の夜/インジャン・ジョーの行方
第25章 王様とダイヤモンド/宝探し/死人だの幽霊だの
第26章 おばけ屋敷/幽霊どもの昼寝/金貨の箱/なんたる不運
第27章 あれは夢だったのか/少年探偵団
第28章 ナンバー・ツーに忍びこむ/ハック、見張り番に立つ
第29章 ピクニック/インジャン・ジョーの跡をつける/「復讐」に来たんだ!/未亡人が危ない
第30章 ウェールズ老、通報する/ハック、問い詰められる/ニュースが広まる/もう一つの大事件/希望は潰えて、絶望へ
第31章 洞窟探検/まずいことになったぞ/帰り道がわからない/漆黒の闇/救いの手かと思いきや
第32章 トム、脱出劇を語る/洞窟は封印しておいたよ
第33章 インジャン・ジョーの最期/ハックとトム、真相を確かめあう/カネは洞窟の中/幽霊なんか出ないさ/盗賊にふさわしい隠れ処/ダグラス邸のパーティー
第34章 種明かし/ジョーンズ老、期待はずれ
第35章 新しい暮らし/哀れなハック/次なる冒険


解説/都甲幸治(早稲田大学文学学術院教授)
トウェイン年譜
訳者あとがき (二〇一二年四月  土屋 京子)


≪著者: ≫ マーク・トウェイン Mark Twain [1835-1910] アメリカの作家。ミズーリ州フロリダに生まれる。印刷工、ミシシッピ河を運航する蒸気船の水先案内人、新聞記者などの職業を経て、作家となる。1867年、最初の単行本『キャラヴェラス郡の名高き跳び蛙』を刊行。以後、『トム・ソーヤーの冒険』『王子と乞食』『ハックルベリー・フィンの冒険』『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』等の小説を発表するほか、『ミシシッピ河の生活』等のエッセイや評論も多数執筆。ユーモアと痛烈な文明批判を織り交ぜた作風は、後世に多大な影響を与えた。1910年、コネチカット州レディングの自宅で死去。享年74。

[訳者] 土屋京子 Tsuchiya Kyōko 1956年生まれ。東京大学教養学部卒。翻訳家。訳書に『ワイルド・スワン』(ユン・チアン)、『マオ 誰も知らなかった毛沢東』(ユン・チアン、ジョン・ハリデイ)、『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』(ウェルズ)、『EQ〜こころの知能指数』(ゴールマン)、『秘密の花園』(バーネット)、『鹿と少年(上・下)』(ローリングズ)、『部屋』(ドナヒュー)ほか多数。


バーネット 『秘密の花園  The Secret Garden, 1909 』(土屋京子 訳、光文社古典新訳文庫、2007年) '08/12/09





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本「自由論  On Liberty (光文社古典新訳文庫150)」ミル、斉藤悦則 訳5

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自由論 (光文社古典新訳文庫)
自由論  John Stuart Mill: “On Liberty”, 1859 (光文社古典新訳文庫150)

○著者: ジョン・スチュアート・ミル、斉藤悦則 訳
○出版: 光文社 (2012/6, 文庫 301ページ)
○定価: 1,100円
○ISBN: 978-4334752507
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いわゆる意志の自由、が本書におけるテーマではない。市民的な自由、社会的な自由、について、逆にいえば、個人にたいして社会が正当に行使できる権力の性質、およびその限界が論じられる。
民衆を支配する、政治的支配者の専制、権威と自由の対立



個人の自由への干渉はどこまでゆるされるのか。反対意見はなぜ尊重されなければならないのか。なぜ「変わった人間」になるのが望ましいのか。市民社会における個人の自由について根源的に考察し、その重要さを説いたイギリス経験論の白眉。現代人必読のもっともラディカルな書である。


≪目次: ≫
凡例
 ※本書の底本には John Stuart Mill, On Liberty and Other Essays, Oxford World's Classics, 1991. を用いた。

自由論On Liberty, 1859
第1章 はじめに Introduction
第2章 思想と言論の自由 Of the liberty of thought and discussion
第3章 幸福の要素としての個性 On individuality, as one of the elements of wellbeing
第4章 個人にたいする社会の権威の限界 On the limits to the authority of society over the individual
第5章 原理の適用 Applications


解説――「間」の思想家としてのミル/仲正昌樹(金沢大学教授)
一 「ミル」のイメージ/二 ミルの思想史的位置/三 自己決定の領域/四 世論の専制と言論の自由

ジョン・スチュアート・ミル年譜 (1806-1873)

訳者あとがき (二〇一二年四月 斉藤悦則)


≪著者: ≫ ジョン・スチュアート・ミル John Stuart Mill [1806-1873] 19世紀イギリスを代表する哲学者、経済学者。功利主義の始祖ベンサムの盟友だった父、ジェームズ・ミルによって幼少時から厳格な教育を受ける。ギリシャ語、ラテン語、ユークリッド幾何学、経済学などを学ぶが、学校教育は受けず、17歳で東インド会社に就職。専門職としての学者生活を一度も送ることはなかった。東インド会社退職後の晩年は、婦人参政権を要求するなど議員として選挙制度改革に取り組んだ。主な著書に『論理学体系』、『経済学原理』、『功利主義論』など。死後『ミル自伝』出版。

[訳者: ] 斉藤悦則 Saito Yoshinori 1947年生まれ。元鹿児島県立短期大学教員。共編著に『ブルデュー社会学への挑戦』。訳書に『人口論』(マルサス)、『プルードンの社会学』(アンサール)。共訳書に『出る杭は打たれる』(レノレ)、『構成的権力』(ネグリ)、『システムの解体』(シャバンス)、『逆転の思考』(コリア)など。


ミル 『自由論  On Liberty, 1859 』(山岡洋一 訳、光文社古典新訳文庫、2006年) '08/09/12
ジョン・スチュアート・ミル 『ミル自伝  Autobiography, 1873 』(村井章子 訳、大人の本棚、みすず書房、2008年) '09/06/23
マルサス 『人口論  An Essay on the Principle of Population, 1798 』(斉藤悦則 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/07/31





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