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〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

光文社新書

本「美しきイタリア 22の物語 (光文社新書897)」池上英洋5

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美しきイタリア 22の物語 (光文社新書)
○著者: 池上英洋
○定価: 本体980円+税
○ISBN: 978-4334043032










日本では、ほとんどの人が良いイメージを抱いているように、イタリアは一、二を争うほど高感度の高い国だといえる。しかし、それでもイタリアは、まだまだ私たちが気づいていない魅力にあふれている。本書ではイタリアの22の都市を訪れ、各都市で起きたエピソードを辿る。歴史上の人物たちは、どのように考え、暮らしていたのだろうか。城や宮殿は、そこに住んだ王家や貴族の歴史をどのように伝えてくれているのだろうか。イタリアが世界に誇る芸術の数々は、どのように生み出されてきたのだろうか。そして市井に暮らす普通の人々は、どのように人生を生きてきたのだろうか。尽きることのないイタリアの魅力を探る。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 人々の物語
 小さな島のナポレオン―― Isola d'Elba (エルバ島)
 ある博物学者の死―― Pompei (ポンペイ)
 囚われ皇女の恋―― Ravenna (ラヴェンナ)
 サンタ・クロースの贈り物―― Bari (バーリ)
 皇帝の気怠い午後―― Isola di Capri (カプリ島)
 殉教聖女の街―― Catania (カターニア)

第二章 城と宮殿の物語
 その理由を、誰も知らない―― Castel del Monte (カステル・デル・モンテ)
 イタリアのヴェルサイユ―― Caserta (カゼルタ)
 東端の街の悲劇の皇帝―― Trieste (トリエステ)
 奇矯の宮殿―― Bagheria (バゲリーア)
 近代イタリア最初の首都―― Trino (トリノ)

第三章 芸術の物語
 最後の晩餐―― Milano (ミラノ)
 修道士の禁じられた恋―― Spoleto (スポレート)
 耳をすませば―― Cremona (クレモーナ)
 ルネサンス美術の予告者―― Padova (パドヴァ)
 美術史のはじまり―― Arezzo (アレッツォ)

第四章 街の歴史の物語
 大学の街―― Bologna (ボローニャ)
 とんがり屋根の家―― Alberobello (アルベロベッロ)
 ナポリを見て死ね―― Napoli (ナポリ)
 巨石文明ヌラーゲ―― Barumini (バルーミニ)
 地下のローマ―― Roma (ローマ)
 死者の都―― Cerveteri(チェルヴェーテリ)

おわりに (二〇一七年七月 池上英洋)
主要参考文献


≪著者: ≫ 池上英洋 (いけがみ ひでひろ) 1967年広島県生まれ。東京造形大学教授・美術史家。東京藝術大学卒業・同大学院博士課程修了。著書に、『Due Volti dell’Anamorfosi』(Clueb、イタリア)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ 西洋絵画の巨匠8』(小学館)、『神のごときミケランジェロ』(新潮社)、『西洋美術史入門』『死と復活』(いずれも筑摩書房)、『「失われた名画」の展覧会』(大和書房)、『もっと知りたいラファエッロ』(東京美術)、『恋する西洋美術史』『ルネサンス 歴史と芸術の物語』『ルネサンス 三巨匠の物語』『イタリア 24の都市の物語』(いずれも光文社)など多数。日本文藝家協会会員。


池上英洋 『西洋美術史入門』(ちくまプリマー新書、2012年) '15/01/02 , '13/10/17
池上英洋 『ルネサンス 歴史と芸術の物語』(光文社新書、2012年) '13/10/07
池上英洋 『神のごときミケランジェロ  Michelangelo Buonarroti 1475-1564 』(とんぼの本、新潮社、2013年) '13/10/02
池上英洋 『恋する西洋美術史』(光文社新書、2008年) '11/03/19
池上英洋 『イタリア 24の都市の物語』(光文社新書、2010年) '11/02/23



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本「土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて (光文社新書962)」藤井一至5

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土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて (光文社新書)
○著者: 藤井一至
○定価: 本体920円+税
○ISBN: 978-4334043681






――本当にええ “土” はどこにある?――
地球をめぐるちょっと「地味」でだいぶ「泥臭い」大冒険が始まる・・・・・・。

世界の土はたった12種類。しかし、毎日の食卓を支え、地球の未来を支えてくれる本当に「肥沃な土」はどこに? そもそも土とは一体何なのか? 泥にまみれて地球を巡った研究者の汗と涙がにじむ、一綴りの宝の地図。


≪目次: ≫
[口絵1] 世界の土壌図

まえがき

第1章 月の砂、火星の土、地球の土壌
 肥沃な土は地球にしかない
 月には粘土がない
 火星には腐植がない
 細かい土と素敵な地球
 人も土も見た目が八割
 土に植物が育つわけ
 電気を帯びた粘土の神通力
 薬にも化粧品にもなる粘土
 植物工場で100億人を養えるのか
 世界の土はたったの12種類

第2章 12種類の土を探せ!
 土のグランドスラム
 裏山の土から始まる旅
 どうして日本の土は酸性なのか
 農業のできない土
 永久凍土を求めて
 ツンドラと永久凍土
 氷が解けたその後で
 泥炭土と蚊アレルギー
 ウイスキーとジーパンを生んだ泥炭 “土”
 土壌がないということ
 微笑みの国の砂質土壌
 ゴルフ場よりも少ないポドゾル
 魅惑のポドゾルを求めて
 土の皇帝 チェルノーゼム
 土を耕すミミズとジリス
 ホットケーキセットを支える粘土集積土壌
 ひび割れ粘土質土壌と高級車
 塩辛い砂漠土
 腹ペコのオランウータンと強風化赤黄色土
 野菜がない
 幻のレンガ土壌
 青い岩から生まれた赤い土
 スマホも土からできている
 黒ぼく土で飯を食う
 盛り上がる黒ぼく土
 黒ぼく土はなぜ黒いのか
 肥沃な土は多くない

第3章 地球の土の可能性
 宝の地図を求めて
 世界の人口分布を決める土
 肥沃な土の条件
 隣の土は黒い
 黒土とグローバル・ランド・ラッシュ
 ステーキとチェルノーゼム
 牛丼を支える土とフンコロガシ
 岩手県一つ分の塩辛い土
 肥沃な土の錬金術
 セラードの奇跡
 強風化赤黄色土ではだめなわけ
 土が売られる
 お金がない、時間もない
 スコップ一本からの土壌改良

第4章 日本の土と宮沢賢治からの宿題
 黒ぼく土を克服する
 火山灰土壌からのリン採掘
 田んぼの土のふしぎ
 宮沢賢治からのリクエスト
 SATOYAMAで野良稼ぎ
 日本の土もすごい
 バーチャル・ソイル
 土に恵まれた惑星、土に恵まれた日本

あとがき

引用文献


≪著者: ≫ 藤井一至 (ふじい かずみち) 土の研究者。国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。1981年富山県生まれ。京都大学農学研究科博士課程修了。博士(農学)。京都大学研究員、日本学術振興会特別研究員を経て、現職。カナダ極北の永久凍土からインドネシアの熱帯雨林までスコップ片手に世界各地、日本の津々浦々を飛び回り、土の成り立ちと持続的な利用方法を研究している。第1回 日本生態学会奨励賞(鈴木賞))、第33回 日本土壌肥料学会奨励賞、第15回 日本農学進歩賞受賞。著書に『大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち』(山と溪谷社)など。



山野井徹 『日本の土 地質学が明かす黒土と縄文文化』(築地書館、2015年) '15/05/08
久馬一剛 『土の科学 いのちを育むパワーの秘密』(PHPサイエンス・ワールド新書、PHP研究所、2010年) '10/08/16
デイビッド・モントゴメリー 『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話  Dirt: The Erosion of Civilizations, 2007 』(片岡夏美訳、築地書館、2010年) '10/05/25



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本「美術の力 表現の原点を辿る (光文社新書925)」宮下規久朗5

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私は30年以上にわたって毎年のように西洋の美術作品を巡って歩いてきたが、美術作品も、それが位置する場所の力と相まってオーラをまとうようである。(中略) 無数の眼差しが注がれてきた美術作品は、巡礼者の信仰を吸収した聖遺物と同じく、膨大な人々の情熱と歴史を宿し、あるべき場所で輝きを放っているのである。(「まえがき」より)
初めてのイスラエルで訪ね歩いたキリストの事蹟から、津軽の供養人形まで、美術史家による、美術の本質を見つめ続けた全35編。


≪目次: ≫
まえがき 美術と巡礼
 ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)/聖墳墓教会/キリスト生誕の地/場所の力/美術と巡礼

第1章 イタリア美術の力
古代壁画の衝撃
ティツィアーノとヴェネツィア
フィレンツェの美女たち
 春を告げる女/受け継がれた恥じらい/聖女と悪女のあいだ/ファッションリーダーの横顔
アルチンボルト、異端と正統のあいだ
カラヴァッジョの新出作品
よみがえった巨匠グエルチーノ
 地方の人気画家からイタリアを代表する巨匠へ/人気の凋落/再評価
モランディ芸術の静けさ

第2章 日本美術の粋
「娯」と美術
 南画と「自娯」/歓楽の裏に
金刀比羅宮の美術
春画と公共性
 誰にでも楽しめる芸術
月岡芳年と庶民の欲望
河鍋暁斎の魅力

第3章 知られざる日本近代美術
日本の近代美術を読み直す
公募展の活力
クレパスと日本の近代美術
 グラフィックとペインティング/自由画教育運動の功罪/クレパスの表現世界
藤田嗣治の闇
戦中と戦後の風景
高島野十郎の光

第4章 美術家と美術館
モチーフとしぐさ
キリストを迎える手
デトロイト美術館と日本の美術館
故宮博物館と台湾
神の視点と人間の視点
森村泰昌と美術史

第5章 信仰と美術
宗教改革と美術
長崎の殉教
悲しみのマリア
踏絵と信仰
近代美術と宗教
 近代美術と宗教性/マーク・ロコスとアンディ・ウォーホル
祈りの空間
聖地のエクス・ヴォート
 エクス・ヴォートと絵馬/アルトエッティンク

第6章 美術の原点
ヴェルフリ アール・ブリュットの原点
死刑囚の絵画
来世のヴィジョン
津軽の供養人形

あとがき 美術の力


作品クレジット


≪著者: ≫ 宮下規久朗 (みやした きくろう) 1963年愛知県生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞。他の著書に、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』『〈オールカラー版〉 欲望の美術史』『〈オールカラー版〉 美術の誘惑』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『刺青とヌードの美術史』(NHKブックス)、『モチーフで読む美術史』(ちくま文庫)、『闇の美術史――カラヴァッジョの水脈』(岩波書店)、『ヴェネツィア――美の都の一千年』(岩波新書)など多数。


宮下規久朗 『闇の美術史 カラヴァッジョの水脈』(岩波書店、2016年) '17/01/22
宮下規久朗 『美術の誘惑 〈オールカラー版〉』(光文社新書、2015年) '17/01/08
宮下規久朗 『ヴェネツィア 美の都の一千年』(岩波新書、2016年) '17/01/03
宮下規久朗 『欲望の美術史 〈オールカラー版〉』(光文社新書、2013年) '13/08/01
青山昌文/坂井素思 編著 『社会の中の芸術 '10』(宮下規久朗 著、放送大学教材;総合科目、放送大学教育振興会、2010年) '11/04/09
宮下規久朗 『ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡』(光文社新書、2010年) '11/03/01
宮下規久朗 『カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇』(角川選書、角川学芸出版、2007年) '11/01/25
宮下規久朗 『カラヴァッジョ巡礼  Il Pellegrinaggio al Caravaggio 』(とんぼの本、新潮社、2010年) '10/02/12
宮下規久朗 『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』(光文社新書、2007年) '10/01/06
橋本治/宮下規久朗 『モディリアーニの恋人  Amedeo Modigliani, Jeanne Hebuterne 』(とんぼの本、新潮社、2008年) '08/04/27



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本「美術の誘惑 (ちくま新書761)」宮下規久朗5

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美術作品も、人と同じく一期一会で、出会う時期というものがあるにちがいない。私が病気の娘を案じているときに出会ったシャルダンも、娘を供養すべく東北に見に行った供養絵額も、娘の死後の絶望の中で見入った中国の山水画も、みな出会うべきときに出会ったのだと思っている。それらは、二度と同じ心境では見ることができないものだ。 (「エピローグ」より)
美術は、単に優雅な趣味の対象ではなく、社会や文化全般に強く関係する。政治経済と深く関わり、生老病死を彩り、人の欲望や理想を反映する――。西洋でも東洋でも、美術は歴史の局面で重要な役割を果たしてきた。そんな美術の誘惑についての、一期一会の物語。 【図版125点収録】


≪目次: ≫
まえがき
プロローグ 美術館の中の男と女
第1話 亡き子を描く
第2話 供養絵額
第3話 子供の肖像
第4話 夭折の天才
第5話 人生の階段
第6話 清貧への憧れ
第7話 笑いを描く
第8話 食の情景
第9話 眠り
第10話 巨大なスケール
第11話 だまし絵
第12話 仮装
第13話 釜ヶ崎の表現意欲
第14話 刺青
第15話 一発屋の栄光
第16話 コレクター心理
第17話 自己顕示欲
第18話 ナルシシズム
第19話 ナチスの戦争画
第20話 官展と近代のアジア美術
第21話 日本の夜景画
第22話 折衷主義の栄光と凋落
第23話 三島由紀夫
第24話 琳派とプリミティヴィスム
第25話 白い蝶
エピローグ 美術の誘惑
あとがき (二〇一五年五月 宮下規久朗)


≪著者: ≫ 宮下規久 (みやした きくろう) 1963年愛知県生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞。他の著書に、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』『〈オールカラー版〉 欲望の美術史』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『刺青とヌードの美術史』(日経プレミアシリーズ)、『フェルメールの光とラ・トゥールの焔』(小学館101ビジュアル新書)、『モチーフで読む美術史』(ちくま文庫)など多数。


宮下規久朗 『ヴェネツィア 美の都の一千年』(岩波新書、2016年) '17/01/03
宮下規久朗 『欲望の美術史 〈オールカラー版〉』(光文社新書、2013年) '13/08/01
青山昌文/坂井素思 編著 『社会の中の芸術 '10』(宮下規久朗 著、放送大学教材;総合科目、放送大学教育振興会、2010年) '11/04/09
宮下規久朗 『ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡』(光文社新書、2010年) '11/03/01
宮下規久朗 『カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇』(角川選書、角川学芸出版、2007年) '11/01/25
宮下規久朗 『カラヴァッジョ巡礼  Il Pellegrinaggio al Caravaggio 』(とんぼの本、新潮社、2010年) '10/02/12
宮下規久朗 『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』(光文社新書、2007年) '10/01/06
橋本治/宮下規久朗 『モディリアーニの恋人  Amedeo Modigliani, Jeanne Hebuterne 』(とんぼの本、新潮社、2008年) '08/04/27



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本「鉄道フリーきっぷ 達人の旅ワザ (光文社新書705)」所澤秀樹5

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引っ越して、電車の線路沿いに。音には、すぐに慣れる。
その前は、幹線道路沿いだった。音と揺れ、だった。
そう、3種類+1の走行音。最寄駅に停車し、発車する電車の音。長距離電車の、快走する音。新幹線は高架橋を、不気味に小音量で。そして、電車庫から、そろりそろりと、ブレーキの点検をしている音なのかシューシュー、ポイント通過のキーキー、低速走行ゆえのコトンコトン・・・


一定のエリア・期間内で乗り放題となる割引きっぷを「フリーきっぷ」と本書では定義。フリーきっぷは全国のほとんどの鉄道会社で売られ、このきっぷを使えば、途中下車や寄り道、行きつ戻りつや行き当たりばったりなど何でもアリの自由奔放な旅が 味わえる! フリーきっぷだからこそ可能な鉄道旅行の楽しみ方と、使いこなし術を大公開。実践編として、著者による大井川鐵道・週末の旅、地下鉄 一日乗車券を使った「メトロ双六in東京」、「週末パス」で巡る関東甲信越&南東北早回りの旅の体験記つき。


≪目次: ≫
ややこしさから解放される“フリーきっぷ”――はしがきにかえて
 乗車券、特急券、指定券・・・・・・/買い方が数通りある場合も/距離が長いほうが安くなるという現象/一定エリア・期間内で乗り降り自由/節約できるし特典がつくことも

第一章 フリーきっぷの基礎知識
一 どんなタイプのものがあるのか
 フリー券のみ、または往復券とのセット/乗車列車の制限はある/全国的には特急券も乗り放題が多い/ネット予約普及の代償
二 どんな鉄道会社が出しているのか
 まずはJRものを俯瞰/新幹線に私鉄まで乗り放題のきっぷも/その他の鉄道会社はいかに?/所沢〜元町中華街の往復だけでモトが取れる/きっぷも“相互直通”/箱根山戦争の“和解”/地下鉄とのコラボ/地方でもたくさん売られている
三 フリーきっぷならでは旅のスタイル
 発売日と発売場所は絶対チェック!/繁忙期には使えないものも/きっぷのおさらい/冒頭の行程でのきっぷの買い方解説/601キロから運賃は安くなる/片道101キロ以上なら途中下車ができる/地方鉄道でこそ威力を発揮/地下鉄だけでも発見はある/コスパの高い「北海道&東日本パス」/7日間で東京〜稚内を往復するプラン/一瞬だけ特急を挟む理由/複数の旅を計画するのもアリ

第二章 フリーきっぷで乗り歩く大井川鐵道、週末の旅
 始発の金谷駅へ/きっぷに日付印が捺される和やかな光景/懐かしい近鉄特急に乗り込む/茶畑の丘を通り過ぎる/異国風の地名/映画のセットのような駅前広場/夏休み限定運転「SLくん」/納涼“ビール飲み放題列車”も/年数回しか走らない客車に遭遇/川根温泉の露天風呂の人々/“激流”の面影もないか細い流れ/遠近感が狂うほど小さい井川線車両/空き時間を使って引き返してみる/木材発送の基地だった往時を偲ぶ/ディーゼル機関車2台の10両編成/峡谷のジグザグ道を行く/姓が駅名となった「土本」/明治に作られた水力発電所の跡地/日本一の急勾配を上る仕掛け/90パーミルを体感/ダム建設によりアプト区間が誕生/“ミステリーウォーキング”を敢行/出口の見えない漆黒の闇へ/「アプトくん」がお待ちかね/ポツンと佇む「森林露天風呂」に到着/クマ出没の危険!?/無人地帯「尾盛」/乗客全員から手を振られる/あるのは駅舎ならぬ「緊急避難所」のみ/列車はほんとうに来るのか!?/日本一高い鉄道橋/峻険で最も駅間の長いところを走る/大団円のダム湖の景色/昭和10年代の客車を堪能

第三章 地下鉄一日乗車券で愉しむ(?)「メトロ双六in東京」実践記
 経済大国の心臓部からスタート/皮切りは東西線/落合の名所を駅員に尋ねる/一ツ橋1-1-1/道の“振り出し”で賽を振る/同じ駅とは思えない蔵前/ミニ地下鉄の大江戸線はコスパに優れる/新宿七福神の大黒天を詣でる/『富嶽三十六景』でも描かれた橋/“本格”急行運転の都営新宿線/荘厳な水門を拝む/気になる正体は「タワーホール船堀」/X状に架かる珍しい橋/奇しくも“振り出し”へ/終点は四谷三丁目

第四章 「週末パス」で巡る甲斐〜信濃〜越後〜南東北 アテのない急ぎ旅
 コンセプトを決めて乗り倒す/歴史的に電化の早かった路線/細く曲がりくねった単線/名のごとく眺めが素晴らしい「富士山」駅/着席券が必要な「富士登山電車」/今も残る“折り返し線”/あいにくの天候で圧巻の車窓は味わえず/元スイッチバック駅の連続/普通鉄道のサミットへと向かう/富士と対等になれる眺め/千曲川最上流の村/小海線ではハイブリッド車が走る/立派な線路のしなの鉄道に乗り換え/二つ目の拘りは名山を堪能すること/企てが水の泡に!?/間一髪で連絡列車に乗り込む/20年ご無沙汰の路線/越後と羽前の境へ/フラワー長井線と合流/新幹線のゲージサイズとなる奥羽本線/雲で隠れた蔵王/標準軌と狭軌の「単線並列」/フルーツ王国を実感する景色/奥羽本線を横断/様々な境となっている「堺田」/温泉郷を抜ける/「はやぶさ」と「こまち」が合体/三つ目の拘りは“難所巡り”/豪雪地帯ゆえ冬はお休みの駅/「近代化産業遺産」の元スイッチバック駅

あとがき (平成26年4月吉日 須磨浦公園の海を眺望するベンチにて 所澤秀樹)


≪著者: ≫ 所澤秀樹 (しょざわひでき) 旅行作家、交通史・文化研究家。1960年東京都生まれ。日本工業大学卒業。神戸市在住。著書は『鉄道旅行 週末だけでこんなに行ける!』『鉄道会 社はややこしい』(第38回交通図書賞受賞)『日本の鉄道 乗り換え・乗り継 ぎの達人』(以上、光文社新書)、『旅がもっと楽しくなる 駅名おもしろ話』 『鉄道地図は謎だらけ』(ともに光文社知恵の森文庫)、『鉄道を愉しむ鈍行の旅』(ベスト新書)、『鉄道の基礎知識』『国鉄の基礎知識』(ともに創元社)、『時刻表タイムトラベル』(ちくま新書)、『鉄道地図 残念な歴史』(ちくま文庫)など多数。



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本「ルネサンス 歴史と芸術の物語 (光文社新書588)」池上英洋5

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ルネサンスとは、一五世紀のイタリア・フィレンツェを中心に、古代ギリシャ・ローマ世界の秩序を規範として古典復興を目指した一大ムーブメントを指す。しかし、古代の文化が復興した理由、あるいは中世的世界観から脱する流れに至った理由を明確に答えることはできるだろうか。
ルネサンスとは本来、何を意味し、なぜ始まり、なぜ終わったのか――。
皇帝と教皇による「二重権力構造」をもち、圧倒的な存在として人々を支配していた中世キリスト教社会は、いかにして変革していったのか。美術との関係だけで語られることの多い「ルネサンスという現象」を社会構造の動きの中で読み解き、西洋史の舞台裏を歩く。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 十字軍と金融
 1-1 地中海の覇者
港町ヴェネツィア/サン・マルコ聖堂の“四頭の馬”/歴史的事件/「歴史の証人」としての作品
 1-2 “第三のパトロン”
華の都フィレンツェ/中世の二重権力構造/ギルドの登場/コムーネの運営/“第三のパトロン”となったギルド
 1-3 金融業の発達
大天使に護られて/テンプル騎士団と送金業/“両替商”なる新発明/経済システムと主題の流行

第2章 古代ローマの理想化
 2-1 なぜ古代を理想視したのか
“再生”と、ルネサンスについての誤解/コーラの夢/ペトラルカの興奮と落胆/ペトラルカとポッカッチョ
 2-2 プロト・ルネサンス期における美術の変化
聖フランチェスコによる“人間的”イエスへの転換/ジョットという“予告編”/無記名と“聖像”/署名と自意識/模倣と個性

第3章 もう一つの古代
 3-1 ギリシャ文化の逆流
ギリシャのポリス/古代の知識の“逆流”/イデア論とルネサンス的再創造行為
 3-2 メディチ家の君臨
百年戦争とイタリアの銀行/フィレンツェの打撃/メディチ家の台頭/“祖国の父”コジモ・イル・ヴェッキオ
 3-3 古代モチーフの「借用」と「消化」
ボッティチェッリの「凱旋門」/“万能人”/ブリューゲルにとっての「バベルの塔」

第4章 ルネサンス美術の本質
 4-1 フィレンツェでの開花
ルネサンス絵画の三要素/ブルネッレスキの街
 4-2 空間を創出せよ!
ルネサンス空間の「日常性」/伝統的ルールの遠近法による破壊
 4-3 多神教と一神教――ネオ・プラトニズム
避けられない根本的な矛盾/“融合”的解釈の視覚化

第5章 ルネサンスの終焉
 5-1 ルネサンスの裏側
臭う大陸/出産マシーン
 5-2 共和政の放棄と傭兵制の敗北
描かれた騎馬像/共和政の放棄/絶対王政国家に対する敗北
 5-3 イタリアの斜陽とルネサンスの終わり
大航海時代による重心の移動/宗教改革による打撃

第6章 ルネサンスの美術家三十選
 フィリッポ・ブルネッレスキ (1377フィレンツェ〜1446フィレンツェ)
 ドナテッロ (1386フィレンツェ〜1466フィレンツェ)
 ヤン・ファン・エイク (1390頃マーセイク〜1411ブリュージュ)
 パオロ・ウッチェロ (1397プラートヴェッキオ〜1475フィレンツェ)
 ロヒール・ファン・デル・ウェイデン (1399/1400トゥルネー〜1464ブリュッセル)
 ルカ・デラ・ロッピア (1400/1401フィレンツェ〜1482フィレンツェ)
 マザッチョ (1401サン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノ〜1428/29ローマ)
 レオン・バッティスタ・アルベルティ (1404ジェノヴァ〜1472ローマ)
 フィリッポ・リッピ (1406フィレンツェ〜1469スポレート)
 ピエロ・デッラ・フランチェスカ (1415頃ボルゴ・サン・セポルクロ〜1492ボルゴ・サン・セポルクロ)
 アントネッロ・ダ・メッシーナ (1430頃メッシーナ〜1479メッシーナ)
 ジョヴァンニ・ベッリーニ (1430頃ヴェネツィア〜1516ヴェネツィア)
 アンドレア・マンテーニャ (1430/31イーゾラ・ディ・カルトゥーロ〜1506マントヴァ)
 アンドレア・デル・ヴェロッキオ (1435頃フィレンツェ〜1488ヴェネツィア)
 ドナート・ブラマンテ (1444フェルミニャーノ〜1514ローマ)
 サンドロ・ボッティチェッリ (1444/45フィレンツェ〜1510フィレンツェ)
 ルカ・シニョレッリ (1445/50コルトーナ〜1523コルトーナ)
 ヒエロニスム・ボッシュ (1450頃スヘルトーヘンボシュ〜1516スヘルトーヘンボシュ)
 レオナルド・ダ・ヴィンチ (1452ヴィンチ〜1519アンボワーズ)
 アルブレヒト・デューラー (1471ニュルンベルク〜1528ニュルンベルク)
 ルーカス・クラーナハ(父) (1472頃クローナハ〜1533ヴァイマール)
 マティス・グリューネヴァルト (1474頃ヴュルツブルク〜1528ハレ)
 ミケランジェロ・ブオナローティ (1475カプレーゼ〜1564ローマ)
 マルカントニオ・ライモンディ (1475頃ボローニャ郊外〜1534ボローニャ)
 ジョルジョーネ (1477〜78頃カステルフランコ・ヴェネト〜1510ヴェネツィア)
 ラファエッロ・サンツィオ (1483ウルビーノ〜1520ローマ)
 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ (1488/90頃ピエーヴェ・ディ・カドーレ〜1578ヴェネツィア)
 ハンス・ホルバイン(父) (1497/98アウグスブルク〜1543ロンドン)
 アンドレア・バッラーディオ (1508パドヴァ〜1580トレヴィーゾ近郊)
 ピーテル・ブリューゲル(父) (1525〜30頃生地不明〜1569ブリュッセル)

おわりに (二〇一二年四月 池上英洋)
主要参考・引用文献


≪著者: ≫ 池上英洋 (いけがみひでひろ) 1967年広島県生まれ。國學院大学文学部准教授(を経て、東京造形大学准教授)。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。海外での研究活動、恵泉女学園大学人文学部准教授を経て現職。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。著書に『Due Volti dell’Anamorfosi』(Clueb、イタリア)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(編著、東京堂出版)、『ダ・ヴィンチ――全作品・全解剖。』『キリスト教とは何か。』(監修、ともに阪急コミュニケーションズ)、『血みどろの西洋史』(河出書房新社)、『恋する西洋美術史』『イタリア 24の都市の物語』(ともに光文社)、『西洋美術史入門』(筑摩書房)などがある。

池上英洋 『神のごときミケランジェロ  Michelangelo Buonarroti 1475-1564 』(とんぼの本、新潮社、2013年) '13/10/02
池上英洋 『恋する西洋美術史』(光文社新書、2008年) '11/03/19
池上英洋 『イタリア 24の都市の物語』(光文社新書、2010年) '11/02/23

若桑みどり 『フィレンツェ  Firenze 』(講談社学術文庫、2012年) '12/08/03
森田義之 『メディチ家』(講談社現代新書、1999年) '10/08/27




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本「〈オールカラー版〉 欲望の美術史 (光文社新書642)」宮下規久朗5

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<オールカラー版>欲望の美術史 (光文社新書)
〈オールカラー版〉 欲望の美術史 (光文社新書642)

○著者: 宮下規久朗
○出版: 光文社 (2013/5, 新書 182ページ)
○定価: 966円
○ISBN: 978-4334037451




食欲、愛欲、金銭欲、祈り etc.
世界的名画から刺青まで。「美が生まれる瞬間」を探る。

本書は、美術を生み出し、求めるときの様々な欲望に光を当て、美術というものをいろいろな観点から眺めたエッセイ集である。扱った作品は、世界的な名作から、通常は美術とは目されない特殊なものまで様々だが、いずれも美術史上の重要な問題につながると思っている。 (「まえがき」より)
あらゆる人間の営みは欲望によって成り立っている。美術といえども例外ではない。 美術は、人間の様々な欲望を映し出す鏡でもある。「欲望とモラル」「美術の原点」「自己と他者」「信仰、破壊、創造」という四つの観点から、「美が生まれる瞬間」を探る。〈オールカラー〉


≪目次: ≫
まえがき

第一章 欲望とモラル
 第一話 食欲の罠
 第二話 愛欲の果てに
 第三話 金銭への執着
 第四話 見栄と虚勢の彩る街
 第五話 ヌードという危うい芸術
 第六話 日本のヌード
 第七話 風景への憧れ

第二章 美術の原点
 第八話 空間恐怖
 第九話 ミニマル・アートの禁欲と豊饒
 第十話 作品と展示空間
 第十一話 バロック空間の恍惚
 第十二話 〈本物そっくり〉への嗜好
 第十三話 治癒への祈り
 第十四話 追悼と鎮魂

第三章 自己と他者
 第十五話 「私」に向き合う
 第十六話 芸術としての刺青
 第十七話 集団肖像画の魅惑
 第十八話 権力の表象
 第十九話 歴史画と政治批判
 第二十話 アール・ブリュット
 第二十一話 ライバル意識

第四章 信仰、破壊、創造
 第二十二話 「母なるもの」と聖母像
 第二十三話 保守か前衛か
 第二十四話 美術と戦争
 第二十五話 土佐・絵金の芝居絵
 第二十六話 名画への敬意と反発
 第二十七話 破壊活動とイコノクラスム
 第二十八話 よき死への願い

あとがき (二〇一三年 受難節 西宮 宮下規久朗)


≪著者: ≫ 宮下規久朗 (みやしたきくろう) 1963年愛知県生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科准教授。東京大学文学部卒業、同大学院修了。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞。他の著書に、『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』(以上、光文社新書)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『刺青とヌードの美術史』(NHKブックス)、『裏側からみた美術史』(日経プレミアシリーズ)『フェルメールの光とラ・トゥールの焔』(小学館101ビジュアル新書)など多数。


青山昌文/坂井素思 編著 『社会の中の芸術 '10』(宮下規久朗 著、放送大学教材;総合科目、放送大学教育振興会、2010年) '11/04/09
宮下規久朗 『ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡』(光文社新書、2010年) '11/03/01
宮下規久朗 『カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇』(角川選書、角川学芸出版、2007年) '11/01/25
宮下規久朗 『カラヴァッジョ巡礼  Il Pellegrinaggio al Caravaggio 』(とんぼの本、新潮社、2010年) '10/02/12
宮下規久朗 『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』(光文社新書、2007年) '10/01/06
橋本治/宮下規久朗 『モディリアーニの恋人  Amedeo Modigliani, Jeanne Hebuterne 』(とんぼの本、新潮社、2008年) '08/04/27



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本「辞書を編む (光文社新書635)」飯間浩明5

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辞書を編む (光文社新書)
辞書を編む (光文社新書635)

○著者: 飯間浩明
○出版: 光文社 (2013/4, 新書 268ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4334037383



編む、編纂
 『三国(三省堂国語辞典)』第7版の刊行は2013年末


[右][愛][萌え][キャバクラ]……。あなたなら、これらのことばをどう定義するだろうか。国語辞典を引くと、語釈の特徴が辞書によってそれぞれ違う。われらが『三省堂国語辞典(サンコク)』は、他の辞書とは違った視点で集めたことばに、誰にもまねのできない語釈をつけたい。でも、どうやって?――『サンコク』の改訂作業に追われる辞書編纂者が、辞書作りの実際を惜しみなく公開、「感動する辞書を作りたい」という情熱を語る。街なかでの用例採集、語釈をめぐる他辞書との競争など、知られざるエピソードを通じて、国語辞典がいかに魅力に満ちた書物であるかを伝える。


≪目次: ≫
はじめに
不信を招く自己紹介/私は国語辞典の「編纂者」/辞書用語の基礎知識

第1章 [編集方針]
一通のメールから/短くなる改訂サイクル/『三国』メンバーの顔ぶれ/実例に基づいた項目――大方針その1/中学生にでも分かる説明――大方針その2/編集方針のいろいろな対立軸/145万語集めた見坊豪紀/新鮮な実例で辞書の個性が際立つ/「女」は「雌性の人類」?/食事の席でもことばの話

第2章 [用例採集]
用例採集がどうして必要なのか/看板やポスターを撮影/「ヘップサンダル」は映画から?/理解されない用例採集活動/雑誌を表紙からなめるように/読み古しの週刊誌、実は……/会話からの用例採集/テレビは録画が基本/データを一元化して管理

第3章 [取捨選択]
泣く泣く捨てることばたち/不採用組、一万語以上/見坊豪紀の膨大な不採用語/珠玉の不採用語「ことばのくずかご」/普通語になった「KY」/どこでも見かける「旬菜」「旬鮮」/○△×で採否を判定する/「せぐりあげる」を載せるか?/新規項目決定会議始まる/「スイスロール」の国語辞典デビュー/「んーん」と「あーあ」/新規項目は4000語超に

第4章 [語釈]
語釈の執筆は「総決算」/1日に7語のペースで執筆/「RDD」の次に「あいよ」/国語項目と百科項目/「要するに」を説明する/動物園でのカピバラ観察/「実物」のカルダモンで考える/アサイーの味の証言をネットで/プログレを片っ端から試聴/「ガチ」の語釈の精度を高める/「よし来た」と「キター」がつながった/「素髪」を「言語学的」に考える/「ほうれい線」は「法令線」/ひとまぜ語釈を書き終える

第5章 [手入れ]
全体の8分の1を「手入れ」/「愛」は男女の間だけではない/「男女」関連語が芋づる式に/影響の大きい「基本語」の語釈/国語辞典各種、「右」に悩む/『岩波国語辞典』の「右」を超えたい/サブカルチャーの項目に違和感/キャバクラ、行くべきか/むだな情報は削れ/実用的な「可能」欄にする/「手入れ」は改訂作業の主役

第6章 [これからの国語辞典]
会議後の食事会で/誰のための辞書か/「今使われているか」を示す辞書/学生に使われない情けなさ/『三国』、待望の電子版/紙の辞書はなくなってもいいか/フリー辞書という脅威/ウィクショナリーにない特色を!/語数は多いに越したことはない?/語数で対決するのは違う/ことばで世界の模型を作る

おわりに (2013年3月29日 飯間浩明)

主要語彙索引


≪著者: ≫ 飯間浩明 (いいまひろあき) 1967年香川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院博士課程単位取得。専門は日本語学。『三省堂国語辞典』編集委員。早稲田大学などで非常勤講師も勤める。著書に『ことばから誤解が生まれる』(中公新書ラクレ)、『伝わる文章の書き方教室』(ちくまプリマー新書)、『非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門』(ディスカヴァー携書)などがある。
「飯間浩明のことばのページ  Yeemar's Home Page 」 (http://www.asahi-net.or.jp/~qm4h-iim/)



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本「20世紀音楽 クラシックの運命 (光文社新書272)」宮下誠5

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20世紀音楽 クラシックの運命 (光文社新書)
20世紀音楽 クラシックの運命 (光文社新書272)

○著者: 宮下誠
○出版: 光文社 (2006/9, 新書 446ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4334033729
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そう、本書の冒頭に掲げられる問い、、、
クラシック音楽の時代は「終わって」いるのだろうか? 20世紀クラシック音楽は「わからない」だろうか?”


20世紀音楽は、わたしたち人間とは何か、世界とは何か、生きるとは何か、あるいはよりよく生きるとは何か、なぜわたしたちは愛しあうのか……。そのような問いに答えようとしてきたのではないか。それは文学ほど具体的ではないかもしれないし、絵画をはじめとした造形芸術ほど直接的ではないかもしれないが、それでもなお、抽象的な音の連鎖に、音の戯れに、音の重なり合いに、あるいはそのひずみに、その屈折に、その絶叫のはざまに、世界と対峙し「わたくし」に問いかけようとする真摯できまじめな、わたしたちと同じ人間の肉声が聞こえてきはしないだろうか。20世紀クラシック音楽を俯瞰し、その展開と特質を描き出す。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 飽和    綜合芸術の夢とロマン主義の暴走、そして絶対音楽の完成(リヒャルト・ヴァークナー 1813-83年/アントン・ブルックナー 1824-96年/ヨハネス・ブラームス 1833-97年)/鳴動する宇宙(グスタフ・マーラー 1860-1911年/リヒャルト・シュトラウス 1864-1949年)/印象主義? 象徴主義?(クロード・ドビュッシー 1862-1918年/モーリス・ラヴェル 1875-1937年/アレクサンドル・スクリャービン 1872-1915年/アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー 1872-1942年/フランツ・シュレーカー 1878-1934年)/バッハに倣って、新ヴィーン楽派アルノルト・シェーンベルク 1874-1951年/アルバン・ベルク 1885-1935年/アントン・ヴェーベルン 1883-1945年)/原始主義(イゴール・ストラヴィンスキー 1882-1971年/カール・オルフ 1895-1982年)/前衛? それとも保守?(フェルッチオ・ブゾーニ 1866-1924年/ハンス・プフィッツナー 1869-1949年/マックス・レーガー 1873-1916年/パウル・ヒンデミート 1895-1963年/ゴットフリート・フォン・アイネム 1918-96年)/中間者たち(アルベール・ルーセル 1869-1937年/アルテュール・オネゲル 1892-1955年/フランク・マルタン 1890-1974年)/ヒトラーに愛された男(ヴェルナー・エック 1901-83年)/退廃音楽エルンスト・クシェネク 1900-91年/エーリヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト 1897-1957年/エルンスト・トッホ 1887-1964年/ボリス・ブラッハー 1903-75年)
第二章 拡散    イギリス、イタリア――伝統と革新(グスターヴ・ホルスト 1874-7934年/ラルフ・ヴォーン=ウィリアムズ 1872-1958年/ジャン・フランチェスコ・マリピエロ 1882-1947年/アルフレド・カゼッラ 1883-1947年/ルイジ・ダラピッコラ 1904-75年/ブルーノ・マデルナ 1920-73年/ルイジ・ノーノ 1924-90年)/壁のこちら側から向こう側へ(クルト・ヴァイル 1900-50年/ハンス・アイスラー 1898-1962年/パウル・デッサウ 1894-1979年/フリートリヒ・シェンカー 1942年- /パウル=ハインツ・ディットリヒ 1930年- )/アメリカ――新大陸の音楽(チャールズ・アイヴズ 1974-1954年/カール・ラグルズ 1876-1971年/ジョージ・アンタイル 1900-59年/エドガー・ヴァレーズ 1883-1965年)/ロシア――社会主義リアリズムとの対話(セルゲイ・プロコフィエフ 1891-1953年/ディミトリ・ショスタコーヴィチ 1906-75年)/ハンガリー――民謡と前衛(バルトーク・ベーラ 1881-1945年/コダーイ・ゾルタン 1882-1967年)/モラヴィアのドラマティスト(レオシュ・ヤナーチェク 1854-1928年)/東欧の前衛(ボフスラフ・マルティヌー 1890-1959年/カロル・シマノフスキ 1882-1937年/ヴィトルド・ルトスワフスキ 1913-94年/クシストフ・ペンデレツキ 1933年- )/北欧のシンフォニー(ヤン・シベリウス 1865-1957年/カール・ニールセン 1865-1931年)/ラテン系クラシック(エイトル・ヴィラ=ロボス 1887-1959年/カルロス・チャベス 1899-1978年/アルベルト・ヒナステラ 1916-83年)
第三章 変容    忘れられたシンフォニストハヴァーガル・ブライアン 1876-1972年/ダリウス・ミヨー 1892-1974年/カール・アマデウス・ハルトマン 1905-63年)/鳥の声と管理された偶然性(オリヴィエ・メシアン 1908-92年/ピエール・ブーレーズ 1925年- )/前衛の栄光と挫折(カールハインツ・シュトックハウゼン 1928年- )/飽和と持続(カイホルス・シャプルジ・ソラブジ 1892-1988年/モートン・フェルドマン 1926-87年)/多様式とポスト・モダン(アルフレド・シュニトケ 1934-98年/ソフィア・グバイドゥーリナ 1931年- /アルヴォ・ペルト 1935年- /ヘンリク・ミコワイ・グレツキ 1933年- )/クラシック音楽の運命(ヴォルフガンク・リーム 1952年- )/そのほかの主な動向(ジョン・ケージ 1912-92年/アンリ・デュティユー 1916年- /ベルント・アロイス・ツィンマーマン 1918-70年/イアニス・クセナキス 1922-2001年/ジェルジュ・リゲティ 1923-2006年/ジェルジュ・クルターグ 1926年- /ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ 1926年- /ヘルムート・ラッヒェンマン 1935年- )/ミニマルとポスト・ミニマル(スティーヴ・ライヒ 1936年- /フィリップ・グラス 1937年- /マイケル・ナイマン 1944年- /ジョン・アダムズ 1947年- )/音盤、映像における20世紀音楽(『現代音楽なんて恐くない』/『リュックブリック・モデルネ(モデルネを回想する)』/『ドイツの音楽「交響曲管弦楽編」1950-2000年』/『答えのない質問』/『故郷を離れて――20世紀のオーケストラ音楽』/『日本作曲家選輯』)

おわりに
音盤紹介
謝辞
人名索引


≪著者: ≫ 宮下誠 (みやした まこと, 1961-2009) 1961年東京都生まれ。國學院大學文学部教授。バーゼル大学大学院博士課程単位取得博士論文執筆資格取得退学、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。専攻は20世紀西洋美術史、美術史学史、画像解釈学、一般芸術学。パウル・クレーに関する論考が多い。著書に『20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す』(光文社新書)、『逸脱する絵画』『迷走する音楽』(以上、法律文化社)、訳書に『パウル・クレー』『マックス・エルンスト』(以上、PARCO出版)などがある。

宮下誠 『20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す』(光文社新書、2005年) '11/03/21
宮下誠 『ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感』(光文社新書、2008年) '11/03/17





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本「20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す (光文社新書234)」宮下誠5

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20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す (光文社新書)
20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す (光文社新書234)

○著者: 宮下誠
○出版: 光文社 (2005/12, 新書 366ページ)
○価格: 998円
○ISBN: 978-4334033347
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そう、わからない♪
「わかる」こと、、、

2011.3.11_14:46、、、朝、カイシャに出勤する前の、自室ちかくのスーパーマーケットでの、翌日くらいまでに必要とする最低限の食料品の買物を日課として。夜、カイシャからの帰宅時に、欲しいモノがないと、困るから、軽くパニックになって混乱して取り乱しちゃいたくないからね(その可能性は否定できない、想像できちゃう、これまた困ったことに、トホホホホ)。ぼくにとっては重大事だ。平静を、平穏で無事な生活を送るために維持するためには、ホンライ注ぐべきところに注力すべき労力がエネルギーが(そんなものがあるとするならば)、ぼくが注力したいところに集中できなくって他にそがれて奪われてしまうことは、ジッサイ堪え難いことだけど(などといいえるものなのかどうなのか)、まぁ仕方がないね、なによりもまずは平穏で無事を確保したい、かなぁ、〈不安〉なんてことをボンヤリとおもいながら


私たちは、ある絵画作品に出会い、そこに何が描かれているかを「再認」しえたとき、その絵を「わかる」という。しかし、なぜそれほどまでに私たちは絵を「わかろう」とするのだろうか? 20世紀に描かれた絵画は、それ以前の絵画が思いもしなかった無数の認識をその背景に持っている。そして、絵とは具象/抽象の如何にかかわらず、作家のアイデンティティ、或いは民族のアイデンティティと深く結びつき、時代を映す鏡となり、私たちの「鏡像(ダブル)」となっているのだ。本書では「具象/抽象」「わかる/わからない」の二元論に終止符を打ち、《旧東独美術》も視野に収めた新しい解釈パラダイムを提案する。


≪目次: ≫
はじめに
序章 『モナリザ』も『黒に黒』もわからない?    わからないから嫌い?/新たな謎/西洋と東洋の作庭法/主観と客観/芸術は「勝利の自画像」/セクシャルな欲望の表象/「まなざし」で「さわる」/絵画の起源/世界を所有せよ/移動する絵画/自意識の陰画/遠近法はなぜ生まれたのか/言語の本質/絵画の主題/美術史の確立とタイトル/『モナリザ』と『黒に黒』の共通点/解釈システムの相違
第一章 抽象絵画の成立と展開    1 平べったい裸婦――マネオランピア』1863年/2 行く川の流れは絶えずして――モネ『陽を浴びる積み藁』1891年/3 不気味な塊――ファン・ゴッホ黄色い家』1888年/4 書き割りの楽園――ゴーガン『タ・マテテ(市場で)』1892年/5 記号としての裸婦――セザンヌ『大水浴図』1898-1905年/6 よくできたパズル――ピカソアヴィニョン街の娘たち』1907年/7 視覚的蝶番としての釘――ブラック『ヴァイオリンと水差し』1910年/8 装飾と抽象の狭間――マティス『河辺の浴女たち』1916年/9 20世紀の歴史画――カンディンスキー『コンポジションV』1911年/10 オリエントという言い訳――クレー『チュニジアの赤と黄色の家』1914年/11 真っ黒な嘘――マレーヴィチ黒い正方形』1915年/12 ユートピアとしての絵画――モンドリアン『コンポジション』1916年/13 収集者の喜び――シュヴィッタース『メルツビルト三二(サクランボのある絵)』1921年/14 風景への回帰――ポロック『ラヴェンダー・ミスト』1950年/15 歴史の堆積とイコノクラスム――ロスコ『ロスコ・チャペル壁画』1964-70年/16 変形する絵画――ステラ『恐れ知らずの愚か者』/17 記憶の包装――クリスト&ジャンヌ=クロード『包まれたライヒスターク、ベルリン、1971-95』1995年/18 20世紀絵画は「わからない?」――レト・ボラー『無題』2001年
間奏 《旧東独美術》の見えない壁
第二章 具象絵画の豊穣と屈折    1 風景の形而上学――ベックリン『死の島』1886年/2 揺れる自意識――ムンク叫び』1893年/3 装飾する絵画――クリムト『公園』1909―10年/4 輪郭線のある謎――デ・キリコ『街の神秘と憂鬱』1914年/5 抽象と空間恐怖――キルヒナー『ベルリン、フリートリヒシュトラーセ』1914年/6 熱い抽象――マルク『動物の運命』1914年/7 冷たい具象――ベックマン『夜』1918-19年/8 絵画の終わり?――デュシャン『おまえはわたしを(Tu'm)』1918年/9 観念的な室内――マティス『装飾的人体』1925―27年/10 モノクロームの惨劇――ディックス『戦争』三連画, 1929-32年/11 具象という暴力――ダリ『茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)』1936年/12 回帰するオマージュ――ピカソゲルニカ』1937年/13 ピカソへのオマージュ――クレー『泣く女』1939年/14 ナショナリズムと聖像忌避――藤田嗣治『アッツ島玉砕』1943年/15 グリューネヴァルト(緑の森)の方へ――エルンスト『聖アントニウスの誘惑』1945年/16 複製する自意識――ウォーホル『六〇の最後の晩餐』1986年/17 転倒する自意識――バゼリッツ『帆のある自画像・ムンク』1982年/18 母胎回帰とアイデンティティ――キーファー『リリト、紅海を渡る』1991年
終章 「わかる」ということ    「わかる抽象」と「わからない具象」/『ニュルンベルクのマイスタージンガー』/ナショナリズムとアイデンティティ/「自画像」としての絵画/深刻なキッチュ――ヴェルナー・テュプケ『農民戦争』1989年/21世紀絵画の彼方へ――ネオ・ラオホ『帰郷』2005年

本文掲載作品データ
人名索引


≪著者: ≫ 宮下誠 (みやした まこと, 1961-2009) 1961年東京都生まれ。國學院大學文学部教授。バーゼル大学大学院博士課程単位取得博士論文執筆資格取得退学、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。専攻は20世紀西洋美術史、美術史学史、画像解釈学、一般芸術学。パウル・クレーに関する論考が多い。著書に『逸脱する絵画』『迷走する音楽』(以上、法律文化社)、訳書に『パウル・クレー』『マックス・エルンスト』(以上、PARCO出版)などがある。

宮下誠 『ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感』(光文社新書、2008年) '11/03/17





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本「恋する西洋美術史 (光文社新書384)」池上英洋5

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恋する西洋美術史 (光文社新書 384)
恋する西洋美術史 (光文社新書384)

○著者: 池上英洋
○出版: 光文社 (2008/12, 新書 312ページ)
○価格: 924円
ISBN-13: 978-4334034870
クチコミを見る



エネルギー問題♪、創造、恋愛、、、

2011.3.11_14:46、、、節電しましょ、そうしましょ。今朝の通勤時に乗車した井の頭線は、明大前から渋谷へ向かう電車内の蛍光灯はカンゼンに消灯でマッタク点灯してなくって薄暗くって、そう、明大前駅の井の頭線のホームは上に京王本線のホームが交差していて、ほぼ地下構造になって低地の谷間になっていることから、そもそも明るくない場所なんだけど、たしかにこれまで乗車した電車で昼間に明るいところを走行する際に消灯している電車はあったけど(明るさが不足する場所を走行する際には、どういうシステムなのか気が付くとシッカリ点灯していたフシギだなぁ)、、、さすがに薄暗い車内はフシギな印象で、ときどき本が読めないほどの暗さを感じたりして(苦笑い)、近くに座っている家族連れの子どもはすこし恐がっていた(たのしんでいた)、でも、困ることはなにもない、たいした不都合はない、、、結局、神泉駅の地下のホームに進入する手前で点灯した(それまで一切点灯しなかった)、ショウジキなところ、ホッとした。
やっぱり、明るいのにこれまでずっと慣れてきちゃったから、薄暗い(明るくない)のは慣れてないから、違和感があって、そう、違和感、といった程度のことなのであって、不都合はマッタクない。ずっとこのままでいい、明るくする必要を、必要以上に明るくする(電力を浪費する)必要性を、少なくともぼくは感じない。ぶっちゃけ、明るいとさぁ、まぁ元気がでるんだけどね、それは元気をださなくっちゃぁいけないってことでさぁ、いろいろあるじゃない、いいときもあればわるいときもいろいろと、いいときばかりであってくれたらいいんだけどさ、じっさいのところ、どんなにガンバって抗ってみたところで、いいときばかりじゃぁなくって、わるいときが必ずやってくる、避けることはできない、わるいときがあるからこそ、いいときを(わるいときとの差異を相対的に比較して)実感できるみたいなところもあるのかもしれない、どうなんだろう


美術史という学問は、面白い。絵に描かれたことは、描いた人の心情を映し出し、その時代や地域の社会背景を浮かび上がらせ、そして観る者の心の中になんらかの反応をひきおこす。人類の歴史は、現代のように文字がコミュニケーションにおける有効な手段である時代よりも、識字率がおそろしく低い期間のほうがはるかに長い。だからその間のことを知ろうと思えば、最大のメディアだった絵画を「読む」必要があるのだ。(「はじめに」より)
恋愛――それは人類の長い歴史を通じて、私たちの人生にとって常に重要なものであり続けた。画家たちの恋愛事情、奔放な性的エピソードに溢れた神話、人類の恋愛の諸相を捉えた、新しい角度からの西洋美術史。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 恋する画家たち    1-1 自らの作品に恋心を抱く――ピュグマリオン(初恋の相手/愛の女神に祈る/キスによる覚醒)/1-2 愛された女たち(聖母のモデル/愛情あふれる視線/家族愛――ルーベンス/穏やかな愛情――ルノワール/破滅的結末――モディリアーニとジャンヌ)/1-3 悪い男――ピカソの色好み(最も愛し愛された画家/都合の良い女/捨てられた女たちの肖像)/1-4 憎悪に変わる愛――カミーユ・クローデル(人気芸術家との出会い/破局、そして精神の病/女流芸術家という人生)
第二章 愛の神話    2-1 ゼウス――浮気性の最高神(恋する神々/最高神の子だくさん/嫉妬深きジューン・ブライド/姑息なレイプ神)/2-2 クピドの矢(性愛をつかさどる神/愛による理性の超越/〈盲目のクピド〉という主題の背景/公にできない恋愛)/2-3 愛の女神(芸術家を魅了するテーマ/ヴィーナス像の原型/ボッティチェリ》の構造/なまめかしいヴィーナス)/2-4 逃げる男と追う女(絶世の美少年の死/元夫たちのなれのはて/人間の娘プシュケに恋したクピド)/2-5 逃げる女と追う男(世界一のストーカー?/ファム・ファタル――宿命の女/災いを呼ぶ愛)
第三章 愛のかけひき    3-1 キス――甘美な瞬間(クリムトの《接吻》/キスの始まり/「命や愛をもたらすドア」/失われるキスの魔力)/3-2 恋文――気持ちの伝え方(ラヴ・レターの歴史/フェルメールの《恋文》/風俗画の時代/困窮のレンブラントが選んだ主題/花に託される想い)/3-3 女らしくあるために(女性の“あるべき姿”/美女の条件/化粧するヴィーナス/美しくなりたいという願い)/3-4 男らしくあるために(胸を隠さない女性たち――「恥」の変化/男女のおしゃれ/究極の“男らしさ”とは)
第四章 結婚――奪われた愛    4-1 夫婦の肖像(イタリアで見た結婚式/「結婚証明書としての絵画」/指輪の交換はいつから?)/4-2 カップリングと初夜(ブリューゲルの遺産/二次会は「出会いの場」/白いめんどりと、奪われた処女)/4-3 妻という仕事(罰としての労働/女たちの労働事情/壁のなかの妻)/4-4 不釣り合いなカップル(サンタクロースの原型/持参金のオモテとウラ/年齢差カップルの誕生/不釣り合いなカップル)
第五章 秘められた愛    5-1 夫婦の寝室(描かれた性的イメージ/夫婦生活の「教科書」/ヌードの効能/性的ルール)/5-2 溢れ出る性愛(スキャンダル/弾圧を乗り越えた書物/性交場面のポリティクス/大画家たちによる性交場面)/5-3 他人の妻は、蜜の味(『デカメロン』の赤裸々な世界/喜ぶ人妻たち/愛人シモネッタの肖像/謎めいたヌード/寝とられ男/人目を忍ぶ愛――フラゴナールの愛のかたち)
第六章 禁じられた愛    6-1 金で買われる愛(シンポジウムと売春業の深い関係/娼館での疑似恋愛/夫婦間と愛人間/一九世紀の恋愛事情/マネのスキャンダル/悔い改める娼婦)/6-2 同性愛とタブー(男色と女色/ミケランジェロの同性愛傾向/女性同士の愛という壁)
第七章 愛の終わり    7-1 嫉妬(いつかは終わる/嫉妬による殺人――パオロとフランチェスカ/不倫物語の結末)/7-2 離婚、死別(離婚の条件/悲恋の嘆き/永遠の夫唱婦随/妻の死をみつめる画家の視線)/7-3 永遠の愛(愛と貞節の凱旋/ペトラルカとダンテ/宮廷風恋愛と騎士道精神/プラトニック・ラヴと「閉ざされた庭」/〈愛の泉〉と〈神秘なる結婚〉/天上の愛と地上の愛)
おわりに
引用文献・文中言及文献


≪著者: ≫ 池上英洋 (いけがみ ひでひろ) 1967年広島県生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。専門は西洋美術史。恵泉女学園大学准教授(を経て、國學院大學文学部准教授)。レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、中世からバロック時代の芸術の分析を通じて、社会構造や思想背景を明らかにする方法に定評がある。2007年の「レオナルド・ダ・ヴィンチ――天才の実像」(受胎告知)展での日本側監修者。著書に『Due Volti dell’Anamorfosi』(ボローニャ大学出版局)、『ダ・ヴィンチの遺言』(河出書房新社)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ――西洋絵画の巨匠8』(小学館)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(編著、東京堂出版)などがある。

池上英洋 『イタリア 24の都市の物語』(光文社新書、2010年) '11/02/23




展覧会 『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の実像』 '07/04/22


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本「ゲルニカ ピカソが描いた不安と予感 (光文社新書335)」宮下誠5

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ゲルニカ  ピカソが描いた不安と予感 (光文社新書)
ゲルニカ  ピカソが描いた不安と予感 (光文社新書335)

○著者: 宮下誠
○出版: 光文社 (2008/1, 新書 225ページ)
○価格: 893円
○ISBN: 978-4334034368
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そう、20世紀は「戦争」の時代、、、

2011.3.11_14:46、、、ケッコウぼくはしんどいんだけど、みんなダイジョウブ??、お変わりなくって??!、もっとも、きっとみんなそれぞれの社会的な立場であり役割のなかで懸命に!!、なのであろうことから、ソレドコロデハナイ!!?、迷ったり悩んだり恐怖したり不安やなんかを、抱いたことを深く突き詰めて実感したり内省したりして、いちいちじっくり向き合っているヒマなどない(あくまでもぼくのポジションがイレギュラーなんだろう)、それはそれで忙しく慌しく追われているような状況のほうが(余計なことなどを考えない)よりよい方法なのかもしれない、よく分からないケド
あたりまえのように、予定通りになんか物事は進行しえなくって、とくにいまは“緊急事態”なんだから、予定通りにいくことのほうが少なくってラッキーなことで、そんなことはぼくだって理解していないわけではない、だから(なのかどうなのか)、ときどき社会生活にあっては積極的に口外してみたりするんだけど「そりゃ仕方がないよ、仕方がない」などと、意識して積極的に口外している時点ですでにぼくはそのこと(仕方がないとはいえ思い通りに予定通りにいかないことのストレスみたいなもの)を明白に意識しちゃっているわけで、やっぱり思い通りにならないことは小さくない(とっても大きな)ストレスで、やることなすこと、なにをどうにもどうしようとも、意識すればするほどに、とどのつまりは裏目裏目に出ているような印象は拭えない、だからなのかどうなのか、花粉症の薬がまったく効かなくって、目が痒くて真っ赤で痒いのは、適当なところでストップすることができない日が沈んでからのアルコール(安い日本酒)に起因するものなのかどうなのか、だとしたとしても、すでにコントロール不能?!、あちらを立てればこちらが立たず??!、まぁ自覚しているからダイジョウブだろうといったような解釈をぼくとしては採用するにいたっている

そうそう、買い物のストレス(といったものがあるとするならば、ひとり暮らしを、いろいろあって結果的にいま採用しているぼくには、これまでにはなかった小さくない労力で負担でストレスだ)、これまで見たことも経験したこともないような(遠い遠い発展途上で混乱がつづく諸外国にあって、かつてテレビで見たような光景みたいな)商品陳列棚の空っぽの状態に、やっぱり不安は、いやがおうでも感じないものでもなくって、買占め(買いだめ)とかがモンダイになってるみたいだけど、たしかにトイレットペーパーやティッシュペーパーをそんなに沢山ストックする必要はないだろう、使う量をすこしセーブすれば、というか無自覚に使いすぎ大量消費の悪癖を正す好機なのかもしれない、などとも思わなくもないのだけれども(他人の行動に嗜好?!にいちいち口出しする気はない、ぼくに直接の悪影響と思しきことがないと思うならば、無責任かもしれないけれど目をつぶり耳をふさぐ)、いまは緊急事態!?だから、そんなことをぼくとしてはいちいちモンダイとして取り上げるより、購入したいと欲するのならば気が済むまで好きなだけ買い漁ったらいい、すでに現代の社会は経済は高レヴェルにあるからね、需要にすぐさま対応できる流通システムが構築されちゃっているから、混乱などといったような状況は短時間で(長い時間を待たずして、あっという間に、ちょっとだけ待てば)解消することだろう、まさに「過剰」などと言ってもいいだろう状態?!、などと考えてみたりするんだけれども。どうなんだろう、およそいろいろなことが6割くらいでもジュウブンなんじゃないかなぁ、いろんなことが、プラスもマイナスも、出口も入口も(たとえば、首都圏で使う電力のおよそ4割が福島と新潟にある原子力発電所から送られてきている、とは東京電力のHPにあるんだけど、ということは、どんなに多く見積もっても今回の震災によって福島からの電力供給がストップしたとしても供給は4割減でこれまでの6割は供給が維持されるということで、放射能漏れのモンダイはまた別としても、それはそれでモンダイなんだろうけれども、この機会にずいぶんと東京を撤退している人びともいるようだし、省エネの機運が高まって理解や協力をこれまで以上に強力に得られそうな状況なのかどうなのか、だから、いままでの6割とは言わずとも8割か7割くらいのエネルギー消費量にセーブすることは、一時的ではなく継続的に電力消費総量を減じた経済活動に移行することって、決して実現不可能なことじゃないと思うし、どうなんだろう、ぼくは絶対的に必要なことだとは、いろいろな書籍を読みすすめるなかで総合的に判断しているし、むしろ好機なのかもしれない、などとは)、、、考えるに、便利や快適ないまの暮らしを手放すのはカンタンなことではないけれど、じっさいぼくは少しずつ脱落?!する実験みたいなことをはじめているんだけど、それなりに考察して試行錯誤してみて感じていることとして、やっぱり過剰だからセーブしてもモンダイは生じないだろう(といったようなおもいをつよくしている)、むしろ、いまの状況は大量消費・大量廃棄のライフスタイルは持続可能性(sustainability)に乏しい、かなぁ、だろうなぁ、などと考えながら!?!、ヒリヒリしながらイライラしながら、今日いちにち、前日の午後から買い物を止めた(気になって外からガラス越しに見ないものではなかったけれどもガマンして店内に足を踏み入れることをしなかった)、空っぽの商品陳列棚を目にして抱く危機感は飢餓感に似たようなものでジッサイにはジュウブンな食材を物資をストックしてあるにもかかわらず(お腹が減っているわけではないんだけど何か食べたいんだよなぁといった状態みたいな)何かを買わずにはいられない衝動に駆られて駆られた衝動を自制することの困難みたいなものがあってストレスがおおきくて、、、そう、昼食は昨年の夏前ころからかなぁ、手弁当のサンドウィッチというほどに立派なモノでもないんだけれども6枚切りの食パン2枚にマーガリンを塗ってハムとチーズをはさんだランチ(およそ100円弱くらい、さらには食べクズ、ゴミを廃棄物を出さない)だけで、ほぼ毎日やりすごしていることから(とくに冬場は運動量が減少することもあって摂取するエネルギーは夏場と同じでは過多となるであろう考えて、食料として摂取するエネルギー量をセーブ気味にすべきだろう、などと心がけていることもあって)基本的に外食はしない(弁当も買わない。ペットボトルや缶入りの飲料を買うこともほとんどない、こちらはゼロではない。朝は昼と同じモノを食べて、夜は自炊していることもあって、原則すべて自炊で賄い、今年になってからの外食は、立ち喰い蕎麦を数回と実弟のパスタ屋に夜いちど友人たちと集って酒呑んで食べたくらいと記憶している。ところで、まいにち同じモノを食するのは、定期的にある意味では機械的に時間が来ると感じる空腹感を満たすことを主目的と考えるならば、その度ごとになにを食するべきかの選定をこそ煩わしい、とはイッパンテキではないんだろうけれど、ぼくはおもってしまう)こともあって、買い物をしないとなると、なんと今日いちにちお金を使うことがなく結果的にすごすことができたことになって(いちおうオフではなく、生活の糧を得るためのシゴトをカイシャに通勤して、成果をともかくとしても労力と時間を費やして、なお)、ぼくとしてはお金を稼ぐことがヘタクソで、そのくせ(それゆえ)お金に過剰に敏感で、だから?!、よくもわるくも



20世紀の西洋美術を代表する『ゲルニカ』は、描かれた当時、多くの人に衝撃を与えた。この作品は、1937年という、ナチズムやロシア社会主義、フランス、ドイツ、イギリスなどの列強の思惑が交錯し、スペインでは内乱が激化するという、ヨーロッパが不安と緊張に包まれた時代に生み出された。しかし、『ゲルニカ』には絵画としての「異質さ」が漂う。そして、これこそが、不安が先鋭化しつつある私たちを今でも虜にする魅力でもあるのだ――。本書では、その制作過程を丹念に追いながら、美術史、歴史画、戦争画などの観点からピカソが直感した「予感」に迫る。さらに、私たちの美術鑑賞のあり方、1枚の絵を見つめるということの本質にまで思いを巡らす。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 神話的メッセージ     ピカソの視点/ゲルニカ空爆/ピカソと周囲の反応/独特のオーラ
第二章 制作過程    アトリエの場所/制作の経緯
第三章 美術史の中の『ゲルニカ』    スペイン美術史の中の『ゲルニカ』/二〇世紀美術史上に占める位置/二つの視点/様式史の視点/イコノロジーの視点
第四章 オリジナリティと多層性    枯れた想像力?/ピカソに貼られたレッテル/「オリジナリティ至上主義」への問い/夾雑物と多層性
第五章 呪術的な力――歴史画として読む    歴史画とは何か/絵画とは何か/物語の多元性/記憶の中で肥大化する『ゲルニカ』と無時間性
第六章 ピカソの予感――「負」の戦争画    戦争画の立場/西洋の戦争画/二〇世紀の戦争画/二〇世紀の不条理/いまここにある恐怖
おわりに
謝辞 (二〇〇八年一二月  宮下 誠)
参考文献
図版クレジット


≪著者: ≫ 宮下誠 (みやした まこと, 1961-2009) 1961年東京都生まれ。鎌倉在住。國學院大学文学部教授。スイス国立バーゼル大学哲学博士。早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。専攻は20世紀西洋美術史、美術史学史、画像解釈学、一般芸術学。著書に『20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す』『20世紀音楽 クラシックの運命』(以上、光文社新書)、『逸脱する絵画』『迷走する音楽』(以上、法律文化社)、『パウル・クレーとシュルレアリスム』(水声社)、訳書に『パウル・クレー』『マックス・エルンスト』(以上、PARCO出版)などがある。






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本「辺境生物探訪記 生命の本質を求めて (光文社新書472)」長沼毅/藤崎慎吾5

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辺境生物探訪記 生命の本質を求めて (光文社新書)
辺境生物探訪記 生命の本質を求めて (光文社新書472)

○著者: 長沼毅/藤崎慎吾
○出版: 光文社 (2010/7, 新書 406ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4334035754
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なるほど、「生命とは破壊だぁ!」とは

2011.03.11_14:46、、、計画停電は、第3日目にしていよいよぼくんとこの「市(自治体)」でも実施されたようだ。そう、「ようだ」、などと言うのも、どういうわけだか選定基準が不明ながら直接的にぼくが居住しているところの「町」であり「丁目」は停電対象エリアから外れていて、それはあらかじめ市のHPでチェックして知っていたことなんだけど、三度目の正直、時間前の市の災害対策本部からの有線放送のスピーカーから流れるお知らせに、まもなく停電です、とのアナウンスに、身を固くした、緊張する、どことどこが対象エリアであり対象エリアでないかとかの詳細は、混乱を避ける意味からも発せられない、あくまでも、停電が実施される、との、注意を促すアナウンスであり、聞き手(一般市民)に要求されるのは準備と注意を怠りなく、ということであろうか。その後には、停電の終了を知らせる旨の災害対策本部からのアナウンスもあったことから、予定通り実施されたようす。なんだか草臥れてしまって、でかける気力も失せて引きこもっていたので、じっさいにどうだったのかは分からない。
どうなんだろう、たとえばぼくはいまひとり暮らしで、いろいろあってテレビも新聞もない、積極的に世間と距離をおいた、他人との交渉を可能なかぎりで避けるような生活を選択しているんだけど、なんだかんだとケッコウ不安で恐怖して、よくもわるくもいろいろ考えて、、、たとえばこれが共同生活だったら、家族とかと一緒だったら、それぞれに役割分担というのか立場が与えられていて、そう、ぼくだったら、長男とか、父親とか、これまでは、どちらかといえば、仮にみずからも不安を覚えたとしたとしても、みずからの立場や役割などということを、そういったものがあるとするならば、(ちなみに、ぼくはそういったものがあると歴然と信じて疑うことがなかったのだが、じっさいのところはよく分からない)、不安に恐怖する守るべき(弱き??!)者たちを、不安を増大させることがないように、みなが周囲が落ち着いて冷静になるようになれるように、みずからは毅然とした態度で大きく構えて、安心感を与えるように(みずからの不安を感じ取られることがないように)装い演じることを当然のこととして
そうそう、ひとつには、開放であり、負担が解消した(開放された)というような考え方があるかもしれない、一方では、気が抜けて、アイデンティティのゆらぎというのか、無力感、、、なんだったんだろうアレは、なんなんだろうオレって


南極や北極などの極地、深海底、火山、砂漠、地底、宇宙空間…… 低温、高温、高圧、乾燥、無酸素、高放射能など、どんな過酷な環境にも生命は存在する!? 辺境生物学者で、「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を持つ長沼毅と、『クリスタルサイエンス』『ハイドゥナン』などの小説で辺境を描いてきた藤崎慎吾が、地球の“極限環境”に生きる奇想天外な生物たちを訪ね、生命の謎や本質について語り合った。生物学の最前線がわかり、科学の面白さが堪能できる一冊。


≪目次: ≫
はじめに (2010年7月吉日 藤崎慎吾)
プロローグ 辺境の生物を訪ねる旅へ    「酒まつり」たけなわの町で/地球は微生物の星/あらゆる場所に全種類がいる/コラム対談1 運命に導かれて極限環境へ
第1幕 南極は“しょっぱい大陸”    マイナス20℃の実験室で南極を語る/氷の中にも生物はいる/微生物で地球史を知る/「何でも来い」の生物を発見/北極でわかったハロモナスの正体/コラム対談2 IPY、MERGEとは何か?
第2幕 深海で出会った生物の「大群」    深海は餌が少ない世界/ズワイガニに襲われる/自殺するエビ/深海生物チューブワームの謎/富山湾のオオグチボヤの大群/コラム対談3 有人潜水と無人探査/コラム対談4 生命の起源を探す
第3幕 原始地球は温泉三昧    陸上の火山と海底火山/幅広い条件に耐えるのも極限環境生物/原始地球の環境と生命/高温でも生きられる理由/海底ではチムニーから温泉が噴出する/コラム鼎談5 塚原温泉(大分県由布市)にて
第4幕 乾燥と「高イオン強度」に耐える生物    地球にある陸地の大半は「デザート」/塩に強い生き物は乾燥にも強い/砂漠から日本に運ばれる微生物/深海底から見つかった砂漠の微生物/月の砂漠、火星の砂漠/コラム対談6 日本で絶対に見られない景色
第5幕 「スローな生物学」への挑戦    穴を掘ることの影響を調べる/地球内部の実験室/地上に匹敵するバイオマスが地下に存在/地下生命の分布は不均一で複雑/長い時間スケールで生きる地下生命/微生物がウラン鉱床をつくる/マントルに生命は存在するか/まだごく一部しか見えていない地下生命圏/コラム対談7 微生物が地震の引き金を引く!?/コラム対談8 地下から病原菌が出る可能性はゼロに近い/コラム対談9 D型生物の発見に人智を尽くすとき
第6幕 宇宙空間で生き延びる方法    放射線という極限環境/放射線を浴びても死なない微生物/宇宙放射線から守られている地球/地球生命の起源は宇宙?!/隕石から見つかった有機物/パンスペルミアはナノバクテリアか
エピローグ 生命は宇宙を破壊する     銀河系の三次元地図をつくる/月で生き延びた微生物/火星でも生命のいられる環境はある?/氷の下に海があるエウロパ/メタンの海に水滴生命?/氷を噴き上げる天体/氷は多すぎても生命誕生を妨げる/星間ガスの中にもある有機物/生命の本質は「運動」/生命はエントロピー増大の徒花/珪藻が最も進化している?/最初に大罪を犯したのは植物/地球は温暖化した方がいい?/火星が不毛になったのは生物のせいか/創造ではなく、破壊だ!/コラム鼎談10 内部構造探査で月の起源に迫る
あとがき (2010年6月 第52次南極地域観測隊(JARE52)の夏季総合訓練にて 長沼毅


≪著者: ≫ 長沼毅 (ながぬま たけし) 1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。生物学者。理学博士。海洋科学技術センター(現・独立行政法人海洋研究開発機構)等を経て、94年より広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。著書に『深海生物学への招待』(NHKブックス)、『「地球外生命体の謎」を楽しむ本』(PHP研究所)などがある。

≪著者: ≫ 藤崎慎吾 (ふじさき しんご) 1962年、東京都生まれ。作家、サイエンスライター。小説に『ハイドゥナン』(ハヤカワ文庫JA)、『鯨の王』(文春文庫)、『祈望』(講談社)など、ノンフィクションに『深海のパイロット』(共著、光文社新書)、『日本列島は沈没するか?』(共著、早川書房)がある。


長沼毅 『生命の起源を宇宙に求めて パンスペルミアの方舟』(DOJIN選書、化学同人、2010年) '10/12/27





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本「犬は「しつけ」でバカになる 動物行動学・認知科学から考える (光文社新書505)」堀明5

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犬は「しつけ」でバカになる―動物行動学・認知科学から考える (光文社新書)
犬は「しつけ」でバカになる 動物行動学・認知科学から考える (光文社新書505)

○著者: 堀 明
○出版: 光文社 (2011/2, 新書 229ページ)
○価格: 777円
○ISBN: 978-4334036089
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ぼかぁあしゃちょおのイヌだ、そりゃときどきは噛みついたり吠えてみたりしないものでもないけれども、きほんてきにはシッポを振って好んで腹を見せて服従のポーズの如くを示してみたりして、つねに機嫌を伺って嫌われることが棄てられるようなことがないように、、、セイイッパイの抵抗と少しばかりの配慮のもとに、ぼくが選択する戦略なんて(モノがあるとするならば)、あぁ、、、人間関係がヘタクソでうまく築けない、お金儲けがヘタクソで、しかしお金にホントに困ったこともジッサイにはないのだから、なんとかなってこれまでやってこれたし、いまもなんとかなっているのだから、倹しく暮らして、身の丈というのか、現実を冷静に直視するには、、、かなしいかな、じぶんひとりのことだけでイッパイイッパイ



この本のタイトルは『犬は「しつけ」でバカになる』ですが、イヌの「しつけ」を全否定する内容ではありません。私が言いたいのは、行き過ぎた「しつけ」や「服従訓練」をしすぎることで、イヌが持っている潜在能力や自発性をつぶしてしまい、結果的にスポイルしているのではないかということです。
また、「しつけ、しつけ」という前に、改善すべき問題があるということです。日本の犬の流通の問題をこのままにしておいて「しつけ」論だけを唱えるのは全くナンセンスというべきでしょう。日本特有の犬の流通システムがイヌを壊しているという事実を、本書では詳らかにしています。


≪目次: ≫
はじめに
第1章 日本の犬はバカだらけ    吠えだしたら止まらない!/特別な嫌悪刺激/遺伝子の玉突き事故/麻薬のような幸せ化学物質/前代未開の事件/特定の人だけを襲うイヌ/咬みつき事故は表沙汰にならない/日本人は流行犬種に飛びつきやすい/年間8万頭以上がガス室送りに/お犬様
第2章 “問題犬”はこうして生み出される    母親に“侵人者”扱いされた子イヌ/「育ち」は生まれる前に始まる/子イヌの発達心理学ローレンツの「すり込み」論/イヌの精神の柔軟性/なぜドッグランで事故が起きるのか/社会化期は12週齢で終わらない/父としての役割/なぜ生後45日なのか?/“子イヌ生産工場”の内幕/頭の形で脳機能がちがう?/ケネルクラプの新しい動向/つくられる形成不全種/【コラム1】「生まれてすぐ」の子イヌヘのハンドリング/【コラム2】これから大を飼おうと思っている人へ
第3章 イヌはヒトに合わせて本能を変えた    大種差はヒトの個人差ぐらい/イヌの個体差は大きい/イヌの本能行動/危機回避能力が低下したイヌ/人に寄生するインドの野犬たち
第4章 「しつけ本」にだまされるな!    ドッグ・トレーナーのバイブル/人は「報酬と罰」で価値観を身につけるのか/生まれた時は「白紙」か/徹底的行動主義/心は人間が発明した?/動物それぞれには行動レパートリーがある/トレーニング・マニュアルのウソ/麻薬探知犬をつくる最高の方法/夢をこわす予言/イヌの“鏡のような神経”/イヌとチンパンジーの模倣能力/脳の体重比と知能の高さの相関関係/イヌは道徳心を持っている/見返りを期待しないイヌ/サルのケンカも止める/人間に対する思いやり行動/イヌの道徳性はなぜ生まれたのか?/イヌは人を罰するか?/イヌに罰せられた私の体験/不公平に対するイヌの感性/行き過ぎた“操作主義”/避妊・去勢を強制するアメリカ杜会/過大評価も過小評価もしない
第5章 “イヌづきあい”がうまくなる方法    第一の教訓――人生の選択/第二の教訓――欲求/第三の教訓――立場の逆転/第四の教訓――沈黙/第五の教訓――イヌ化
あとがきに代えて――日本人には日本人なりのイヌヘの接し方がある    広がるイヌの世界/最低でも8週齢/ペットショップが生き残るには/日米のイヌ殺処分率の比較/さらば、「しつけ」

謝辞 (2011年1月  堀 明)
参考文献


≪著者: ≫ 堀 明 (ほり あきら) 1959年京都府生まれ。写真家・作家・動物学研究家。法政大学卒業後、大手進学塾勤務などを経て独学で現職へ転身。インドでのベンガルトラ撮影記が「日経サイエンス」に掲載され、写真家デビュー。その後、八ヶ岳の牧場で「半放し飼い状態」の犬127匹と寝食を共にし、群れの生態調査を記録する。世界中で動物をテーマにした作品を撮り続け、多数の週刊誌に寄稿。犬専門誌では連載も担当する。著書に『図解雑学 イヌの行動 定説はウソだらけ』(ナツメ社)、『そうだったんだ!イヌの心理学』(日本文芸社)『犬は「しつけ」で育てるな!』(築地書館)などがある。

堀明 『そうだったんだ!イヌの心理学 誰も知らないイヌのココロが見える本』(日本文芸社、2009年) '09/12/03
堀明 『イヌの行動 定説はウソだらけ (図解雑学)』(ナツメ社、2008年) '08/06/11
堀明 『犬は「しつけ」で育てるな! 群れの観察と動物行動学からわかったイヌの生態  Discipline isn't the way to raise your dog!』(築地書館、2007年) '08/01/10





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本「ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡 (光文社新書458)」宮下規久5

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ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡 (光文社新書)
ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡 (光文社新書458)

○著者: 宮下規久朗
○出版: 光文社 (2010/4, 新書 296ページ)
○価格: 882円
○ISBN: 978-4334035174
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「機械になりたい」
そう、ときどきスイッチをオフにして、マジメになんてヤッテラレナイ、というか、ついつい生真面目に、こればっかりは性格だから仕方がないんだけれど、テキトウに受け流してしまっている部分が多いことを否定しない否定できないんだけれども、なんだろう、価値観の問題というのか、どうしても譲れない見過ごせない部分については、過剰に過敏に反応を示してしまって、ソウトウに狭いエリアというよりスポットでピンポイントで、他人から見たらどうでもいいようなトコロなんだろうと思うけれども、オカシイね


20世紀を代表する美術家であるアンディ・ウォーホルAndy Warhol, 1928-1987)は、生前における多方面にわたる活躍やメディアへの頻繁な露出から、これまで様々な流言飛語に曇らされ、毀誉褒貶に包まれていた。
しかし、1989年にニューヨーク近代美術館で大規模な個展が開催され、94年にはアメリカにある個人美術館としては最大のアンディ・ウォーホル美術館が開館するなど、その多面的な芸術は正確に評価されつつある。
「孤独なトリックスター」の実像とは――。本書は、日本での大規模なウォーホル回顧展にも関わった美術史家が、ウォーホル芸術の意味と本質に迫り、それを広く美術史の中に位置づける画期的論考である。


≪目次: ≫
はじめに    マルチメディア・アーティスト/美術のあり方を変える/「どんなふうに応えるか教えてくれたら、そのとおりに答えるよ」/今、ウォーホル芸術を問う意味
第1章 キャンベル・スープ――ウォーホルの原点    1-1 アートはビジネス(東欧移民の子、アメリカの繁栄期/売れっ子イラストレーター/「マチスになりたい」―-冷静な計算/「ネオ・ダダ」が与えた衝撃/デュシャンの存在/白黒のコカ・コーラ作品/手描きポップ――後々まで残る筆触)/1-2 ウォーホル芸術の代名詞(実質的デビュー/この個展のポイント/ステラの影響/ウォーホルの基本理念――「機械になりたい」/ウォーホル発言の意味/徹底的に表面的であれ――抽象表現主義への反発/クールな様式/「ぼくはタップダンサーになりたかったんだ」/グリッドの先駆け/キャンベル・スープ缶――西洋静物画の伝統/新しいアメリカ美術の誕生/平等への思想/人気の原因/ウォーホルの美意識/)
第2章 スターの本質――聖と俗の肖像    2-1 マリリン・モンロー(もう一つの代名詞――「死」の主題の始まり/画期的なシルクスクリーンの導入/ウォーホルが選んだ表情/モンローの孤独と不幸を感じ取る/時代遅れにならなかった「虚像」/《黄金のマリリン》――聖母のイコン/二連画――マリリンの二重性)/2-2 映画スターの二重性(国民的大女優、リズ/国民的歌手、エルヴィス/神話となった「ファクトリー」の誕生/新たな展示方法/パトロンたちの肖像/「将来は誰でも15分間だけ有名人になれるだろう」)
第3章 名もなき死――現代への予言と警告    3-1 「死と惨禍」シリーズ(「死」というテーマ/「無名人の死」を選んだ理由/身投げ自殺――現代的な死)/3-2 自動車事故(富と権力のシンボル/車と死/自動車事故作品の数々/反復されるイメージ/死への欲動/「考えなかったら大丈夫」)/3-3 ツナ缶の惨事(パッケージ食品の危険性/現代の「ヴァニタス」)
第4章 公権力への恐怖――アメリカの暗部    4-1 電気椅子(政治的暴力を描く/空白のカンヴァスは語る/《大きな電気椅子》/密室処刑の象徴/現代の十字架/《原子爆弾》――ウォーホルとの因縁/日常における生と死)/4-2 人種暴動(モチーフとなった公民権運動キング牧師とウォーホル/異なる写真の配置効果/インディアナの告発)/4-3 凶悪指名手配犯(ニューヨーク万博のための壁画制作/《13人の凶悪指名手配犯》/アンチ・ヒーローたちの肖像/「誹謗画」――美術が担っていた重要な機能/指名手配犯の写真/ウォーホルの政治性)
第5章 名声と死の影――《ジャッキー》・《花》・《自画像》    5-1 ジャッキーケネディ暗殺/膨大に作られた連作/イコンとしてのジャッキー/ジャッキーという女性/ケネディの神格化/ゲルハルト・リヒターとウォーホルの手法/「嘆きの聖母(マーテル・ドロローサ)」――ピエタのイメージ)/5-2 花(もっともよく売れた作品群/《花》――虚栄と死の影)/5-3 画家廃業宣言(ウォーホル映画――絵画との類似性/カーニバル化するファクトリー/自画像の制作、高まる名声/「絵を終わらせる唯一の方法」/ウォーホル銃撃
第6章 ウォーホル芸術の終焉――《毛沢東》から《最後の晩餐》へ    6-1 毛沢東(銃撃後のウォーホル/《毛沢東》シリーズ/肖像の公的性格/スターリンと毛沢東の手法/毛沢東のイメージ制作の背景/権力の象徴とポップ・アイコン)/6-2 ビジネス・アート(ステータスとなった注文肖像/現代の宮廷画家/《影》――ウォーホル芸術の要約/抽象絵画への志向/70年代以降のウォーホル)/6-3 最後の晩餐(オリジナルの複製を避ける/最期にふさわしい大作/最後の自画像/死と遺産)
終章 ウォーホルの聖性    なぜウォーホル作品は魅力的なのか/「死」を提示した作品群/芸術家イメージの刷新/現代のイコン/自己消去と聖性/すべてを捨てる
おわりに (2009年 初夏 西宮 宮下規久董法   
追記 (2010年 初春 宮下規久董
※主要参考文献
※引用図版出典一覧


≪著者: ≫ 宮下規久 (みやしたきくろう)
1963年愛知県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科修了。兵庫県立近代美術館東京都現代美術館学芸員を経て、神戸大学大学院人文学研究科准教授、美術史家。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞。他の著書に、『食べる西洋美術史』(光文社新書)、『バロック美術の成立』(山川出版社)、『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『カラヴァッジョ巡礼』(新潮社)、『刺青とヌードの美術史――江戸から近代へ』(NHKブックス)など多数。
  
宮下規久朗 『カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇』(角川選書、角川学芸出版、2007年) '11/01/25
宮下規久朗 『カラヴァッジョ巡礼  Il Pellegrinaggio al Caravaggio』(とんぼの本、新潮社、2010年) '10/02/12
宮下規久朗 『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』(光文社新書、2007年) '10/01/06
橋本治/宮下規久朗 『モディリアーニの恋人  Amedeo Modigliani, Jeanne Hebuterne.』(とんぼの本、新潮社、2008年) '08/04/27





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本「江と戦国と大河 日本史を「外」から問い直す (光文社新書500)」小島毅5

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江と戦国と大河 (光文社新書)
江と戦国と大河 日本史を「外」から問い直す (光文社新書500)

○著者: 小島毅
○出版: 光文社 (2011/1, 新書 174ページ)
○価格: 735円
○ISBN: 978-4334036034
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ってことは、いまテレビで放映中なのかしら(きっとそういうことなんだろう)、「江(ごう)〜姫たちの戦国〜」はNHKの大河ドラマの第50作、全47回を1月から11月までにわたって(だそうデス、ハイ)



江(ごう, 1573-1626)が生きて活躍していた時代、十六世紀末から十七世紀初頭にかけての日本は、国際的にどのような環境にあったのか。琵琶湖のほとりで生まれた一人の女性が、豊臣一族のなかで成長し、やがて江戸城の女主人になるにいたる過程で、日本はどんな状況にあったのか。
原作を読んである程度予想される大河ドラマの筋書き・内容には欠けている、外から日本を眺めてみる視座を持つことによって、視聴者のみなさんがドラマを十倍楽しく見ることができるなら……。本書の目的は、そこにある。(「はじめに」より)


≪目次: ≫
はじめに 大河ドラマの見方――なぜ、この本を書いたのか    大河ドラマのホームドラマ化/大河ドラマを海域にひらく
第一章 の生涯    江の誕生と足利義昭の京追放/羽柴秀勝との再婚/三人目の夫・徳川秀忠/七人の子/征夷大将軍、太政大臣を歴任した夫・秀忠/江の息子1――家光/江の息子2――忠長/江の息子3――正之
第二章 大河ドラマのなかの江    全体の四割を占める戦国もの/「太閤記」から「黄金の日日」まで/橋田壽賀子おんな太閤記」/山岡荘八徳川家康」/「独眼流正宗」/「武田信玄」「春日局」「信長 KING OF ZIPANGU」/「秀吉」「毛利元就」/“岩下お江”が光る「葵 徳川三代」/「利家とまつ」から「天地人」まで/ホームドラマ化と時代考証軽視の風潮
第三章 大丈夫か!? 時代考証    苦情申し立て/家族会議で政策決定するな!/本来、政権を支えたのは学識ある僧侶たち/夢窓疎石五山制度/妙心寺大徳寺の勃興/家康の政治顧問も僧籍/天海崇伝道春(林羅山)西笑承兌/出版事業/太閤検地の元ネタ?
第四章 戦国時代は「戦国乱世」だったのか?    大河の戦国武将は「天下泰平」を希求する/家康が主人公になると、より顕著に/天下は本来統一されているべきものなのか?/建前でも、全国支配をめざすものではなかった/「乱世」を嘆くのは、当事者ではなく現在の書き手、読み手/天下統一は、織田信長と彼のブレーンたちの独創/他の戦国大名たちはどうだったか/自己利益を追求する俗物にすぎない
第五章 江の時代の国際関係    倭寇前期倭寇の建国と日本国王足利義満遣明使後期倭寇秀吉による“倭寇”――朝鮮出兵加藤清正/難航する講和交渉、慶長の役へ/大河ドラマで描かれた朝鮮出兵
第六章 江の名前の謎    五つの名前/「○子」は身分の高い女性の証/律令体制/弘仁格式文章経国による日本の文明化/現代に至るまで続く名前の唐風化/女性の本名は謎だらけ/判然としない読み方/本名イコール「」、日常使われるのは「字」/日本で流行った官職や住所にちなむ呼称/信長は相手をどう呼んでいたか/江の戒名
第七章 よみがえる江戸時代    江戸の幕藩体制/歌舞伎誕生の背景/男色は普通の行為/元和偃武殉死の流行とその廃絶/日本の将来像を江戸に見る
おわりに 江から清盛

関係年表 (1543年〜1644年)
おもな参考文献


≪著者: ≫ 小島毅 (こじま つよし) 1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学人文社会系研究科准教授。専攻は、儒教史、東アジアの王権理論。文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」(2005〜09年度)の領域代表。著書に『宋学の形成と展開』(創文社)、『東アジアの儒教と礼』(世界史リブレット、山川出版社)、『中国の歴史07 中国思想と宗教の奔流』『近代日本の陽明学』(以上、講談社)、『靖国史観』(ちくま新書)、『父が子に語る近現代史』(トランスビュー)、『足利義満 消された日本国王』『織田信長 最後の茶会』(以上、光文社新書)など、共著に『中国思想史』(東京大学出版会)がある。

小島毅 『東アジアの儒教と礼』(世界史リブレット、山川出版社、2004年) '10/01/20
小島毅 『父が子に語る近現代史』(トランスビュー、2009年) '09/12/27
小島毅 『織田信長 最後の茶会 「本能寺の変」前日に何が起きたか』(光文社新書、2009年) '09/12/23
小島毅 『足利義満 消された日本国王』(光文社新書、2008年) '09/12/19
小島毅 『義経の東アジア』(智慧の海叢書、勉誠出版、2005年) '09/12/09
小島毅 『近代日本の陽明学』(講談社選書メチエ、2006年) '09/11/28
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
小島毅 『父が子に語る日本史』(トランスビュー、2008年) '09/11/16





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本「イタリア 24の都市の物語 (光文社新書496)」池上英洋5

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イタリア 24の都市の物語 (光文社新書)
イタリア 24の都市の物語 (光文社新書496)

○著者: 池上英洋
○出版: 光文社 (2010/12, 新書 210ページ)
○価格: 1,029円
○ISBN: 978-4334035990
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世界中の旅行者を魅了する、ヨーロッパでも屈指の人気を誇る国・イタリア。日本では、いまだに「イタリア=歌って踊って恋をする国」というイメージが強い。しかし、その魅力は、男たちや女たちが織りなしてきた数々のドラマ、芸術家たちが味わった苦悶や歓び、英雄や偉人たちの精神と行動の軌跡、民衆が繰り広げてきた何気ない日常生活の集積体であり、かつ、それらを保存してきた都市のの魅力でもある。それぞれ特色のあるイタリアの街から、24都市を厳選――。イタリア留学経験もあり、レオナルド・ダ・ヴィンチ研究でも知られる著者が、さまざまな歴史上のエピソードを紹介しながら、「イタリアを歩く楽しみ」を伝える。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 男たちの物語    囚われのカリオストロ――San Leoサン・レオ)/貧しき聖人の街――Assisiアッシジ)/誰が万能の人を育てたか――Vinciヴィンチ)/愛の楽園――Tivoliティヴォリ)/エウレカ、エウレカ!――Siracusaシラクーザ)/雄大なる青――Taorminaタオルミーナ

第二章 女たちの物語    遊廓の詩人――Veneziaヴェネツィア)/貴婦人が眠る街――Lucaルッカ)/書く女――Mantovaマントヴァ)/波乱の人生に咲いた、うたかたの恋――Ferraraフェッラーラ)/カノッサの屈辱――Canossaカノッサ)/美しきシモネッタ――Firenzeフィレンツェ

第三章 美にまつわる物語    怪物たちの宴――Bomarzoボマルツォ)/画家の怨念――Orvietoオルヴィエート)/潰えた狎こΠ讚瓩量酲勝宗Sienaシエナ)/パッラーディオの劇場――Vicenzaヴィチェンツァ)/師匠と弟子――Perugiaペルージャ)/驚嘆の魔術――Romaローマ

第四章 街――民と戦いの物語    恋する二人――Veronaヴェローナ)/天国の回廊――Amalfiアマルフィ)/塔の街――San Gimignanoサン・ジミニャーノ)/岩塊の麓で――Cefaluチェファルー)/ほら穴に生きた人々――Materaマテーラ)/イタリアの表と裏――Palermoパレルモ

おわりに (2010年 初秋 池上英洋)
主要参考文献
イタリア語原文


≪著者: ≫ 池上英洋 (いけがみひでひろ) 1967年広島生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とする西洋美術史・文化史。海外での研究活動、恵泉女学園大学人文学部准教授を経て、國學院大學文学部准教授。著書に『Due Volti dell’Anamorfosi』(ボローニャ大学出版局)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ――西洋絵画の巨匠8』(小学館)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(編著、東京堂出版)、『恋する西洋美術史』(光文社新書)、『もっと知りたいラファエッロ』(東京美術)などがある。


高山博 『中世シチリア王国』(講談社現代新書、1999年) '10/11/25
森田義之 『メディチ家』(講談社現代新書、1999年) '10/08/27





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本「ダーウィンの夢 (光文社新書451)」渡辺政隆5

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ダーウィンの夢 (光文社新書)
ダーウィンの夢 (光文社新書451)

○著者: 渡辺政隆
○出版: 光文社 (2010/3, 新書 228ページ)
○価格: 777円
○ISBN: 978-4334035556
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そう、われわれはどこから来たのか?(どこへ行くのか?)、どうなんだろう?!、いまげんざいだって、自然選択(淘汰)natural selectionの過程におけるひとつの瞬間であって、この先にいつなにが起こるとも絶滅しないともかぎられない、たまたま偶然、生まれて、いずれ死ぬ、種が残るか、遺伝子を残すことができるのか


進化理論の祖・ダーウィンは生涯をかけて、生命と人間存在の根本を問い続けた。なぜ人は生きているのか、どうして多種多様な生物に進化したのか――。主著『種の起源』出版から150年目の2009年、同書を新訳した気鋭のサイエンスライターが、ダーウィンの目を通して38億年の生命史を物語る。150年間で大きく進展した遺伝学・発生学・分子生物学などの成果から分かった新事実を織り交ぜ、地球と生命の誕生から、カンブリア紀の爆発的進化、ヒトの来歴までをたどる。ダーウィンが夢みた「我々はどこから来たのか?」への答えを探る旅。


≪目次: ≫
序章 始まりの聖地巡礼――カンブリア紀「生命の大爆発」の眠る山    進化生物学の聖地、バージェス/イッツ・ア・ワンダフル・ライフ!/五億四二〇〇万年前に突然現れた「奇妙な生き物」たち/生命の形態が蘇る宝の山/ダーウィンの夢/われわれはどこから来たのか? ここからどこへ行くのか?    
第1章 生命のゆりかご――海底から熱水の噴き出す場所で    生命の起源/始まりはすかすかだった/月が語る地球の年齢/放射性元素による年代測定法/生命を誕生させた、たった一回の奇跡/説その1 雷による放電説/説その2 宇宙からの飛来説/説その3 熱水噴出孔説/長い多様化への道
第2章 交わるはずのない枝――原始生命体の進化    生命種の枝分かれ/酸素を必要としなかった原始的な生命/酸素とオゾン層の誕生/交差する進化の枝/骨格の中の共生/細胞のなかの生命体?
第3章 ギャップを埋める――アメーバは何を語るか    アメーバに原始生命体の姿を見る/社会性アメーバ、タマホコリカビ/カビと人間のカルチャー/カビの平等なカルチャー/有性生殖が万能ではない/奇妙な生物化石の発見
第4章 カンブリア劇場――謎に満ちた生命の大爆発    変わろうとする生命/エディアカラ、楽園からの追放/カンブリア、生命の大爆発/生態系の誕生/眼の獲得/すべては小さな怪物から始まった?
第5章 無限の可能性を秘めた卵――エボデボ革命が明らかにしたもの    津田梅子発生学染色体地図/八本脚の蝶/突然変異を引き起こすたった三つの遺伝子/共通の祖先から受け継がれるホメオボックス/進化はありあわせの材料の使い回しである
第6章 メダカの学校――魚類の登場    化石が語る/金魚鉢の不思議/長い首は何のため/脊索の長さで判明した人類の祖先/最古の魚にはなかった/「魚類」は地球上に存在しない/えらがなければ顎はなかった
第7章 とても長い腕――体内に刻まれる歴史    記憶違い/ヒトと魚はなぜ似ている?/睾丸のデザインに残されたへま/器用に繰り返される系統発生/うきぶくろと肺をもつ魚/重力から脱出するための腕立て伏せ
第8章 地を這うものども――新世界の誘惑    魔法の指輪/空へと伸びる梢(こずえ)/空への助走/七本指の世界
第9章 見上げてごらん――鳥が空を飛ぶまで    空を飛びたい永遠の夢/羽をもつ化石/進化論論争とオーエンの奸計/鳥か恐竜か--欠けた輪をつなぐ鍵/欠けた輪からただの鳥へ、そして再び……/小型化と中途半端な翼/生き残りを賭けた空への進出
第10章 巡り来る時代――「もしかしたら」の世界    ダーウィンの処女航海--種の起源への旅立ち/「やがて再び海の時代が来る」?/絶滅した種の運命/恐竜から鳥類、そして哺乳類の時代へ/恐竜と哺乳類の生き残り/歴史がすべてを証明する
第11章 人類のショートジャーニー    文明と野蛮の狭間で/人類のロングジャーニー/旅の道程/千鳥足の進化/われらが隣人、ネアンデルタール人/生きるためのすみ分け/旅の終着点
終章 ダーウィンの正夢

あとがき (ダーウィン201回目の誕生日 2010年2月12日  渡辺 政隆)


≪著者: ≫ 渡辺政隆 (わたなべまさたか) 1955年生まれ。東京大学大学院修了。サイエンスライター。独立行政法人科学技術振興機構科学コミュニケーションエキスパート、日本大学芸術学部・奈良先端科学技術大学院大学・和歌山大学の客員教授などを兼務。専門は科学史、進化生物学。著書に『ガラガラヘビの体温計』(河出書房新社)、『シーラカンスの打ちあけ話』(廣済堂出版)、『DNAの謎に挑む』(朝日選書)、『一粒の柿の種』(岩波書店)、翻訳書に『ワンダフル・ライフ』(早川書房)、『「進化」大全』(光文社)、『種の起源(上・下)』(光文社古典新訳文庫)など多数。

アンドリュー・パーカー 『眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く  Andrew Parker: “In the Blink of an Eye: The Cause of the Most Dramatic Event in the History of Life”, 2003.』(渡辺政隆/今西康子訳、草思社、2006年) '10/02/05
チャールズ・ダーウィン 『種の起源〈下〉  Charles Darwin: “On the Origin of Species by Means of Natural Selection”, 1859.』(渡辺政隆訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '10/01/28
スティーヴン・ジェイ・グールド 『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語  Stephen Jay Gould: “Wonderful Life: The Burgess Shale and the Nature of the History”, 1989.』(渡辺政隆訳、ハヤカワ文庫NF、2000年) '10/01/20
リチャード・フォーティ 『地球46億年全史  Richard Fortey: “The Earth: An Intimate History”, 2004.』(渡辺政隆/野中香方子訳、草思社、2009年) '10/01/07
リチャード・フォーティ 『生命40億年全史  Richard Fortey: “Life: An Unauthorized Biography”, 1997.』(渡辺政隆訳、草思社、2003年) '09/12/29
チャールズ・ダーウィン 『種の起源〈上〉  Charles Darwin: “On the Origin of Species by Means of Natural Selection”, 1859.』(渡辺政隆訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/10/27

チャールズ・ダーウィン 『ビーグル号世界周航記 ダーウィンは何をみたか  Charles Robert Darwin; “What Mr. Darwin saw in his voyage round the world in the ship“Beagle””, 1880.』(荒川秀俊訳、講談社学術文庫、2010年) '10/09/29
ジョナサン・ワイナー 『フィンチの嘴 ガラパゴスで起きている種の変貌  Jonathan Weiner: “The Beak of the Finch: A Story of Evolution in Our Time”1994.』(樋口広芳/黒沢令子訳、ハヤカワ文庫NF、2001年) '10/03/26
デリック・E.G. ブリッグス/ダグラス・H. アーヴィン/フレデリック・J. カリア、チップ・クラーク 写真 『バージェス頁岩 化石図譜  Derek E.G. Briggs/Douglas H. Erwin/Frederick J. Collier/Chip Clark: “The Fossils of the Burgess Shale”, 1994.』(大野照文 監訳、鈴木寿志/瀬戸口美恵子/山口啓子訳、朝倉書店、2003年) '10/02/15
サイモン・コンウェイ・モリス 『カンブリア紀の怪物たち 進化はなぜ大爆発したか  Simon Conway Morris: “Journery to the Cambrian: the Burgess Shell and the explosion of animal life”』(木下智子訳、松井孝典監訳、講談社現代新書、1997年) '10/02/11
ニール・シュービン 『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト 最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅  Neil Shubin: “Your Inner Fish: A Journey into the 3.5-Billion-Year History of the Human Body”, 2008.』(垂水雄二訳、早川書房、2008年) '10/01/24





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本「自由という服従 (光文社新書186)」数土直紀5

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自由という服従 (光文社新書)
自由という服従 (光文社新書186)

○著者: 数土直紀
○出版: 光文社 (2005/1, 新書 228ページ)
○価格: 735円
○ISBN: 978-4334032869
おすすめ度: 3.0
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上には上がいて、もっともぼくなんかはヘナチョコだから、ちょろっと上を見て周囲を見回して、なんだかずいぶん大勢いるみたいだなぁ、みんな必死で決死の覚悟で一所懸命でスゴイなぁ、こりゃぁどうにもぼくなんか太刀打ちできないよぉ、、、で尻尾を巻いて。いわゆる負け犬の遠吠えよろしく、上をめざすだけが人生じゃないさっ、とは、小声で呟くにかぎる


「自由だからこそ、人は権力にとらわれていく」「自由でないことが問題なんじゃない、自由であることが問題なんだ」――そういった直感を、学問というフィールドで表現することはかなり難しいことでした。いくら理屈を積み重ねてもなかなか周囲の人に理解してもらえず、自分は何か決定的な思い違いをしているんじゃないか、そう思うこともありました。そういう試行錯誤を20年近く繰り返してきたわけですが、それだけ年を重ねると最初は直感でしかなかったものの姿も、かなりクリアになってきたように思います。この本は、そうやってみえてきた姿を、できるだけわかりやすく説明しようとした結果の産物です。(「はじめに」より抜粋)


≪目次: ≫
はじめに (2004年11月 数土直紀)
第1章 自由なら、幸せですか?    1-1 「自由であること」は息苦しい(「自由=幸せ」って本当?/私服でOK、なのに制服を着る生徒たち/自由であるからこそ、他者の評価の晒される/「どうでもいいこと」を判断しなければならない息苦しさ)/1-2 徹底した服装(微細な差異をめぐる競争――ヤマンバと制服/なぜ少女たちはこぞってヤマンバ・ファッションに走ったのか?/徹底した服従)/1-3 他者の視線(「自由だからこそ、権力に捕らわれている」という認識/「他者の目を気にしない」という人)
第2章 理由なき服従――W杯代表選考の場合    2-1 フィリップ・トルシエと中田英寿(理由なき服従/監督にとって一番望ましい選手との関係/選手にとって一番望ましい監督との関係/監督にとって合理的な戦略 秦手にとって合理的な戦略 森舁的な結果 人由ある反抗)/2-2 フィリップ・トルシエと中村俊輔(選好関係の変更/監督にとって合理的な戦略◆秦手にとって合理的な戦略◆森舁的な結果◆燭覆蔀翅悉喨紊和緝愁瓮鵐弌爾ら外されたのか?/トルシエの選考を予測することの難しさ/宮本恒靖の「理由ある反抗」/「理由ある反抗」と「理由ある服従」は表裏一体)/2-3 理由なき服従(監督の評価がわからない場合/期待効果/「理由なき服従」を説明するための枠組み/「理由なき服従」が生じるメカニズム/理不尽であるのに、合理的な根拠がある?)
第3章 抵抗する、という服従――サボタージュするOLの場合    3-1 分断されるOL(性別役割分業/「総合職=男性、一般職=女性」という図式/なぜ女性社員は一枚岩になれないのか 宗叔齢/なぜ女性社員は一枚岩になれないのか◆宗蹴慘髻浸拉杣圈θ鏤拉杣圓慮えない感権力関係)/3-2 わがままなOL(OLをとりまく状況/OLにとってベストの選択とは?/OLの嫌う男性社員の4パターン/サボタージュによる報復/OLの抵抗に対する男性社員の戦略/「上下関係」の逆転)/3-3 ジェンダーの罠(OLは弱者か、強者か?/制度的に劣位な位置を承認/抵抗する、という服従/抵抗的協調/ジェンダー・トラップ)
第4章 自由恋愛、という支配――男と女の場合    4-1 リードする男、される女(男性は話し下手、女性は話し好き、というステレオタイプ/異性間の会話では男性が積極的に発言/性行動に根強く存在する男女の役割分業/当事者に意識させない高次の権力/当事者たちが「だまされる」メカニズム)/4-2 進化という考え方(積極戦略と消極戦略/相手の戦略によるメリット・デメリット/男性集団と女性集団の採る戦略/「男性=積極戦略、女性=消極戦略」が安定した状態)/4-3 傷つく強さ(恋愛に関心を持つほど、支配関係に取り込まれていく……/不可視化された支配/従来の思考枠組を放棄/消極戦略を社会的に低く評価する/不可視化された支配を解消しにくい日本社会/他者が自分を評価しないこを受け入れる)
第5章 一人前になる、という服従――建築労働者の場合    5-1 「建築労働者」になる過程(飯場で参与観察/一人前の建築労働者/独特なランク付けの基準/重要な最初のランク付け/評価の高い「元ヤン」のシゲル/建築労働者になる「資格審査」)/5-2 建築労働者というアイデンティティ(非効率なシステムで見込みのあるなしを選抜/呼ばれ方の変化で認められたことを知る/なぜ規則はこっそりと教えられるのか/建築労働者の誇りの源泉/共同体の規則の内面化)/5-3 世界を見る内的視点と外的視点(業界内の人間にとっての建築労働者に対する評価/業界外の人間にとっての建築労働者に対する評価/「内」の規則が「外」に明示化されていない状況/抵抗されない従属/異なる規則の存在を意識すること)
第6章 自由だと、つらいですか?    6-1 ここまで述べてきたこと(私たちにどういったことが必要とされているのか/選手とOLの合理的な振舞い/支配と従属/諦観ではなく)/6-2 厄介な他者(自由と服従は表裏一体/他者のいない世界で「自由である」ことの意味/「息苦しさ」はどこから来るのか/仮想の他者)/6-3 私の中の幻影たち(すべての望みがかなったとき、私はほんとうに幸せか?/〈目に見えない他者〉とどう向き合うか?)
主な参考文献


≪著者: ≫ 数土直紀 (すど・なおき) 1965年メキシコ生まれ。主に神奈川県で育つ。東京大学文学部社会学専修過程を卒業後、東京大学大学院社会学研究科社会学Aコースに進学。博士(社会学)号を取得する。信州大学人文学部助教授などを経て、学習院大学法学部教授。専攻は、社会理論・数理社会学。著書として『理解できない他者と理解されない自己 寛容の社会理論』(勁草書房)、『自由の社会理論』(多賀出版)がある。共編著として『社会を〈モデル〉でみる 数理社会学への招待』(勁草書房)、共著として『社会学理論の〈可能性〉を読む』(情況出版)、『岩波講座現代社会学別巻 現代社会学の理論と方法』(岩波書店)などがある。

数土直紀 『日本人の階層意識』(講談社選書メチエ、2010年) '10/08/06





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本「食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む (光文社新書287)」宮下規久朗5

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食べる西洋美術史  「最後の晩餐」から読む (光文社新書)
食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む (光文社新書287)

○著者: 宮下規久朗
○出版: 光文社 (2007/1, 新書 262ページ)
○価格: 924円
○ISBN: 978-4334033873
おすすめ度: 4.5
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しばらくず〜っと気になって気になりつづけていたことが、それぞれ3年越し(2007年末〜)であり3カ月越し(2009年11月〜)の懸案事項が、その出来不出来は別としても(とてもとてもほめられたものではない)、遂げることができたことは、かたちにすることができたことに、正直にスナオにやっぱりウレシイ。他人から見たら、だからどうした?!、であろうし、とってもとっても些細なドウデモイイようなことであるんだろうとは、ぼくだってわかちゃいないわけじゃあないけれど、アタリマエのように計画を立てて予定していたことが思う通りにはいかないもので、そのたびごとにイライラしたり凹んだり落ち込んでふさぎこんだり、、、フフフフフ、ハハハハハハハ♪、そうね、冬晴れの陽に布団を干すシアワセ♪♪

なるほど、レオナルド・ダ・ヴィンチ最後の晩餐》をメインかかげて、「食」から読み説く“西洋美術史”。
イタリア・ルネサンスから現代ポップ・アートまで、あくまでも「食」を軸に、巻頭と真ん中にカラーの、ところどころにモノクロの絵画作品が挿しこまれて(もっとみたくなる)、西洋を中心とした美術の歴史を俯瞰する。

「食べる」ことは、生きることに生存するために必要とされる本能的なもの。食べなければ、いずれ死んでしまう。もっとも、食べていたとしても、ヒトは生きている限り、かならずいつか死ぬ。生きることは、死ぬことをどこかで意識しないではいられないのかな。
ところで、「パンとワイン」とは、ちょっとながく考えさせられているテーマで、加工されて携行できる食物としての「パン」と、汁というのか潤いを得る「ワイン」と、最低限のと言ってしまうには、「パンとワイン」だけでじゅうぶんにすぎる「食事」かと。

さて、“美術史”といえば、、、700人以上の芸術家・2500点以上の芸術作品がカラーで紹介される世界の美術  Art: The Definitive Visual Guide, 2008.』(河出書房新社)は、ちょっとスゴイ♪、お値段も金13,650円とスゴイから、買える人はぜひ買い置いて、買えない人(ぼくはコチラ)は図書館で!
それから、風俗画・静物画の“オランダ”について。流れとしては、イタリア・ルネサンスの後と言えようか。文化の歴史という視点から理解をたすける一冊として、ジャンルとしては経済史学になろうか、玉木俊明 『近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ』(講談社選書メチエ)。ルネサンスのイタリアからオランダ、やがてイギリスへと変移する「ヘゲモニー」をかかげていいのか(理解が及んでいない)、中核(中心)が移り変わった時代背景やらなにやらが、そう、食糧事情が大きく影響していると説かれていた(と記憶している)。
そして、中欧を地理と歴史と文化から説いた、加藤雅彦ハプスブルク帝国』(河出文庫)ウィンナ・ワルツ ハプスブルク帝国の遺産』(NHKブックス)ライン河 ヨーロッパ史の動脈』(岩波新書)ドナウ河紀行 東欧・中欧の歴史と文化』(岩波新書)図説 ヨーロッパの王朝』(ふくろうの本)

ごちそうさまでした♪


≪目次: ≫
プロローグ
第1章 《最後の晩餐》と西洋美術    1-1 レオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》 (二つの表現/メインディッシュは何だったのか/最期に何を食べるか/西洋美術の読み方)/1-2 レオナルド以降の《最後の晩餐》 (表現の変化/享楽的な最後の晩餐)/1-3 《エマオの晩餐》 (三人だけの「最後の晩餐」/カラヴァッジョ《エマオの晩餐》)/1-4 日本の「最後の晩餐」 (隠れキリシタンの晩餐/田村宗立《接待図》)
第2章 よい食事と悪い食事    2-1 キリスト教と西洋美術 (「食道楽」は淫欲の罪/キリスト教思想の特異性)/2-2 聖人の食事 (パンと水だけ/日々の食事は常に「最後の晩餐」/食前の祈り)/2-3 慈善の食事 (大いなる美徳/「聖グレゴリウスの食事」/スケドーニ《慈愛》)/2-4 宴会と西洋美術 (さかんに描かれた「宴会」/「放蕩息子」)/2-5 乱痴気騒ぎ (「陽気な仲間」/どんちゃん騒ぎが描かれた背景)/2-6 食の愉悦 (カンピ《リコッタチーズを食べる人々》/もっとも愛すべき作品)/2-7 永遠の名作 (アンニーバレ・カラッチ《肉屋》――純粋風俗画の誕生/《豆を食べる男》――美術史上の時間)/2-8 農民の食事 (ラ・トゥール《豆を食べる夫婦》/ゴッホ馬鈴薯を食べる人々》)
第3章 台所と市場の罠    3-1 厨房と二重空間 (「二重空間」の絵画/「マルタとマリアの家のキリスト」/ベラスケスの手法/二重空間の宗教的意味)/3-2 市場の情景 (アールツェン《キリストと姦淫の女》/プーケラール《エッケ・ホモ(この人を見よ)》)/3-3 謝肉祭四旬節の戦い (ブリューゲル謝肉祭と四句節の戦い》/鋭い視点/肉は快楽、魚は禁欲/ブリューゲル《怠け者の天国》)/3-4 カンピの市場画連作 (イタリア最後の風俗画/階級と食事/カンピ《果物売り》/食材や料理への魅惑)
第4章 静物画――食材への誘惑    4-1 静物画――意味を担う芸術へ (静物画と食物/西洋美術特有の概念/五感の寓意)/4-2 オランダの食卓画 (ヴァニタス/限りある人生だからこそ/レンブラント《皮を剥がれた牛》/オランダの繁栄と市民の欲望)/4-3 スペインのボデゴン (強烈な宗教性/静物画の傑作と聖職者/静物画史上の最高傑作/ゴヤわが子を食うサトゥルヌス》/ジェリコーメデューズ号の筏》/ダリカニバリズム)/4-4 印象派と静物画 (シャルダン《肉の料理》と《魚の料理》/マネ《レモン》/マチスピカソ)/4-5 二十世紀の静物画と食物 (絵画は一個の物体/ウォーホルキャンベル・スープ缶/ウォホールの斬新さ/ポップ・アートの意味)
第5章 近代美術と飲食    5-1 屋外へ出る食事 (雅宴画――理想化された楽園風景/マネ《草上の昼食》――近代絵画の幕開け/モネ《草上の昼食》 ルノワール《舟遊びたちの昼食》)/5-2 家庭とレストラン (マネ《アトリエでの昼食》 モネ《昼食》《夕食》/飲食の舞台はレストラン、カフェへ)/5-3 貧しき食事 (「その日暮らし」の一家を描く/メンツェル《圧延工場》/ピカソ《貧しき食事》/スーチンが描いた「肉」)/5-4 女性と食事 (フェミニズム美術のシンボル/名作への反逆)
第6章 最後の晩餐    6-1 死者と食事 (天上の宴会/死後の婚礼の宴「ムサカリ絵馬」)/6-2 臨終の食事 (最後の聖体拝領)/6-3 死にいたる食事 (ヴァニタスの現代版/ウォーホル《ツナ缶の惨劇》/ウォーホルの遺作《最後の晩餐》)
エピローグ
あとがき
 (二〇〇六年 年の瀬を前に 西宮  宮下規久朗)
【主要参考文献】


≪著者: ≫ 宮下規久朗 (みやしたきくろう) 1963年愛知県生まれ。神戸大学文学部助教授(を経て、神戸大学大学院人文学研究科准教授)。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院人文科学研究科修了。兵庫県立近代美術館、東京都現代美術館学芸員を経て現職。専攻はイタリアを中心とする西洋美術史、日本近代美術史。『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)で第27回サントリー学芸賞受賞。他の著書に、『バロック美術の成立』『イタリア・バロック――美術建築(世界歴史の旅)』(以上、山川出版社)、『カラヴァッジョ(西洋絵画の巨匠11)』(小学館)、訳書に、『マチスとピカソ』(監訳)『イタリア絵画』(以上、日本経済新聞社)などがある。

橋本治/宮下規久朗 『モディリアーニの恋人  Amedeo Modigliani, Jeanne Hebuterne』(新潮社、2008年) '08/04/27

アンドリュー・グレアム=ディクソン監修 『世界の美術  Art: The Definitive Visual Guide, 2008.』(樺山紘一監修、河出書房新社、2009年) '09/12/17

玉木俊明 『近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ』(講談社選書メチエ、2009年) '09/12/20

加藤雅彦 『図説 ヨーロッパの王朝』(ふくろうの本、河出書房新社、2005年) '09/11/26
加藤雅彦 『ドナウ河紀行 東欧・中欧の歴史と文化』(岩波新書、1991年) '09/11/23
加藤雅彦 『ライン河 ヨーロッパ史の動脈』(岩波新書、1999年) '09/11/20
加藤雅彦 『ウィンナ・ワルツ ハプスブルク帝国の遺産』(NHKブックス、日本放送出版協会、2003年) '09/11/16
加藤雅彦 『ハプスブルク帝国』(河出文庫、2006年) '09/11/12







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本「織田信長 最後の茶会 「本能寺の変」前日に何が起きたか (光文社新書412)」小島毅5

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織田信長 最後の茶会 (光文社新書)
織田信長 最後の茶会 「本能寺の変」前日に何が起きたか (光文社新書412)

○著者: 小島毅
○出版: 光文社 (2009/7, 新書 264ページ)
○価格: 819円
○ISBN: 978-4334035143
おすすめ度: 2.5
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どうにも歴史にたいする苦手意識は強固なもので、相変わらず積極的な興味が抱かれることがないのだが。
織田信長(天文3年5月12日(1534年6月23日)- 天正10年6月2日(1582年6月21日))”が掲げられて、そう、「東アジア」の視点から。そして、。満ち欠けを伴い、人間の生理にも影響を及ぼす“”を基準とするあり方(太陰暦)。太陽と比較するには複雑な(カンタンなものではない)月の周期。


≪目次: ≫
プロローグ――本能寺の変とその前日
第一章 信長はどう描かれてきたか――天皇との関わり
   1 司馬遼太郎(「司馬」以前は「勤王家」イメージ)/2 頼山陽日本外史』(天皇に尽くした「勤王家」/宗の世宗と信長)/3 田中義成『織田時代史』(政治的手段としての勤王ぶり/頼山陽と田中義成の史観のねじれ)/4 徳富蘇峰近世日本国民史』(安土桃山時代の画期的な意義/経世的勤王家/勤王を実践するための幕府再興/一種の信長待望論/平泉澄の『物語日本史』)/5 再び司馬遼太郎(欠けている「天皇」)
第二章 本能寺の変の黒幕候補たち   1 正親町天皇三職推任問題/譲位問題の解釈/「即位」もままならない/信長と正親町天皇の関係/百二十年も続いた「慣例」/百三十年ぶりの生前譲位復活)/2 近衛前久(将軍足利義晴の名の一部を拝領/足利家・織田家・豊臣家・徳川家を渡り歩く/前久が守ろうとしたもの)/3 徳川家康(家康の特殊性/家康の不安/変の前日、茶会を三つ掛け持ち/話がうますぎる/「神君伊賀越え」)/4 沢彦宗恩(大徳寺妙心寺/「心頭減却すれば火もまた涼し」/信長のブレーン/二度目の謀略?/「本能寺の変」を国際問題のなかで考える)
第三章 永楽銭石見銀山倭寇――東アジアの経済交流   1 永楽銭(信長の旗印/東国限定の通貨/江戸時代に生まれた思い込み/信長ひとりが「変人」/信長の財政基盤は、尾張と伊勢を結ぶ海路商圏/環伊勢海政権/明の皇帝の旗のもとに戦った信長)/2 東アジアの国際情勢(日本国王――良懐(懐良親王)から足利義満へ/「勘合貿易」に対する違和感/つかの間の安定体制にあった明)/3 南蛮文化(大航海時代と信長/種子島への鉄砲伝来/信長の果たした役割)/4 倭寇の時代(石見銀山/「日本出身の海賊」はむしろ少数派/義満と同じ役割を果たした秀吉)/5 大内氏と毛利氏(京に並ぶとも劣らぬ文化都市・山口/毛利氏を頼った足利義昭/京都中心の偏った歴史認識/最後の勘合貿易船/寧波の乱/博多と堺の対立/天正十年六月一日をめぐる状況)
第四章 安土城、名物茶道具――信長と唐物   1 唐様安土城(信長の中国趣味/天皇行幸を重視していた信長/安土城に見える信長の中国志向/天主のなかに描かれた障壁画/「謙」の徳)/2 名物茶道具(撰銭問題/金や銀が通貨とみなされるようになった時期/本能寺に運び込まれた三十八種の「唐物」/薬や油を入れる容器にすぎなかった「九十九茄子」/「東山御物」を下賜し、権威を保つ/『君台観左右帳記』――由緒正しい最高級唐物のリスト/「贋作」と言えるか?/「牧渓のくわい」/茶の湯御政道/上野一国と信濃の一部に相当する「珠光小茄子」)
第五章 東アジアの暦と太陽暦太陰暦   1 東アジアの暦について(旧暦=東アジアの暦/無視できない「月の力」/イスラーム圏で使われ続ける「大陰暦」/「一日」はなぜ「ついたち」か/東アジアの暦における、月の番号の決め方/二十四節気の名称/十二個の「中」が「月」を決める/閏月は十九年に七回の割合で設定される)/2 京暦と三島暦(新年を迎える月が一月異なる/公家たちにとってゆゆしき事態)/3 ローマでの改暦事業(ユリウス暦グレゴリウス暦への改暦/世紀の変わり目なのに三百六十五日しか無い年/ローマ教会の暦の導入はありえたか?)
第六章 明暦と日本   1 「壬二月廿九日」(対馬宗氏島井宗室/閏二月の書状/「閏三月」ではありえない理由/「閏二月」は存在した/そもそも誤記ではない可能性も)/2 明暦の拡がり(正朔を奉ず/宣明暦と様々な地方暦/確実に伝わっていた明暦の情報/日本だけが特殊)
第七章 宗教と信長王権   (比叡山焼き討ち東大寺焼き討ちとの相似/一向宗との戦争/安土宗論五山文学和学の壁/「国風文化(和学)」と「五山文化」/信長は「無信仰」だったか/自らの誕生日を祝わせた信長/誕生祝いは中国伝来か/「日本国王」である証/正月元旦を誕生日として祝わせた秀吉
エピローグ――そして太陽暦が採択された
あとがき (壬五月一日朔 小島 毅
参考文献


≪著者: ≫ 小島毅 (こじまつよし) 1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学人文社会系研究科准教授。専攻は、儒教史、東アジアの王権理論。文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」(2005〜2009年度)の領域代表。著書に『宋学の形成と展開』(創文社)、『東アジアの儒教と礼』(世界史リブレット、山川出版社)、『義経の東アジア』『海からみた歴史と伝統』(以上、勉誠出版)、『中国の歴史07 中国思想と宗教の奔流』『近代日本の陽明学』(以上、講談社)、『靖国史観』(ちくま新書)、『足利義満 消された日本国王』(光文社新書)など、共著に『中国思想史』(東京大学出版会)などがある。

小島毅 『足利義満 消された日本国王』(光文社新書、2008年) '09/12/19
小島毅 『義経の東アジア』(智慧の海叢書、勉誠出版、2005年) '09/12/09
小島毅 『近代日本の陽明学』(講談社選書メチエ、2006年) '09/11/28
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
小島毅 『父が子に語る日本史』(トランスビュー、2008年) '09/11/16







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本「足利義満 消された日本国王 (光文社新書339)」小島毅5

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足利義満 消された日本国王 (光文社新書)
足利義満 消された日本国王 (光文社新書339)

○著者: 小島毅
○出版: 光文社 (2008/2, 新書 272ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4334034405
おすすめ度: 3.0
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室町幕府第3代将軍“足利義満”、1358(正平13/延文3)年-1408(応永1)年。
日本国王」とは??、広く東アジアという視点から。


≪目次: ≫
序章 消えた金閣    金閣炎上!/なぜ三面記事だったのか?/「この国のかたち」を超えて
第一章 日本国王源道義    1 義満死す!(義満の死亡記事/山科教言のいぶかり/地名が人名に/「室町殿」という呼び方/「京御所」と「京都御所」/義満の最期)/2 義満の肩書き(准三宮と准教授/「応永」という元号)/3 日本国王であることの意味(笙始をドタキャン/久しく待ち望んでいたもの/引見の儀/東アジア情勢の中の朝貢/二度目の明使)/4 唐物崇拝(朝貢無くして交易無し/珍重された代の唐物)
第二章 義満時代の東アジア情勢    1 明王朝の成立と内戦(「天命」思想/禅譲/好戦的・侵略的ではなかった元朝朱子学――禅譲方式を否定する王権理論/外交政策を大きくあらためた明の洪武帝/朝貢にNOと言える日本/建文帝/なぜすべて「皇太子」?/陛下殿下永楽帝の登場)/2 朝鮮国王李成桂(もう一人の王の死/李成桂の王権簒奪/義満との共通点/朝鮮半島に誕生した朱子学的王朝/日本に伝わった成桂の王権簒奪/高麗問題に触れない理由/簒奪は東アジアの流行現象)
第三章 ゆがんだ南北朝    1 万世一系の虚構(二人の帝/すべては後鳥羽院から始まった――承久の乱諡号院号/諡号で呼ばれる帝/持明院統大覚寺統院政――治天の地位をめぐる争い/南北朝時代の始まり)/2 ゆがめられた南北朝時代(二つの年号/「正平版『論語』が意味すること/A級戦犯『大日本史』『日本外史』/南朝正統史観の軍門に降る/大河ドラマ『太平記』)/3 南朝滅亡(正義は滅びない?/北朝の力不足/日本国王「良懐」/九州探題今川貞世/かつての表玄関は日本海側/南北朝統合/後亀山院の存在/大覚寺統からの即位?)/4 悲劇の帝王崇光帝(大光明寺陵/光明院崇光院/「なかったこと」になった光厳帝の即位/後醍醐帝から光明帝への譲位/形式こそすべて/南北朝時代へ/十五歳で即位/正平の一統/南朝に拉致された光厳・光明・崇光/「南宋」王朝の故事にならう?/義満によって干される崇光系/義満の死後、伏見宮家を創設/現皇室へ――「三階級特進」で「帝」に)
第四章 東アジア思想史上の義満王権    1 義満は天皇家を乗っ取ろうとしたのか?(再考、今谷説/実質的な治天/計画的犯行だったのか?/もはや天皇の臣下ではなかった)/2 革命の理論――誤解された孟子(国際秩序の正規メンバーになるために/「野馬台詩」を革命に利用?/なぜ『孟子』を利用しなかったのか?/義満は『孟子』に詳しかった)/3 孟子は革命家か?(朱子学にとって『孟子』は重要な古典/朱子学は革命を肯定していない/五徳終始説/朱子学が無効にした五徳終始説=禅譲/殷周の放伐伝説/「孟子=革命思想」は近代の産物/古典を解釈する枠組=経学/性善説が評価された『孟子』/解釈を変えればいい/朱熹は『孟子」をどう読んだか/革命を未然に防ぐための為政者の心構え/「易位」であって「易姓」ではない/天皇家でも行われていた「易位」/十四世紀日本における朱子学の影響/放伐思想の欠如した『孟子』の流布)
第五章 義満と仏教    1 大陸諸国との相違(義満に「中国崇拝思想」はあったか?/非文明的な「神道」/「神道」に相当する「道教」と「巫俗」/日本で「神道」の評価が高い理由/「神道vs陰陽道」ではない/後進国の迷信vs世界標準の呪術)/2 義満出家の意図(義満に続く出家ラッシュの珍現象/仏教者たちによる、新しい王権の構築/慰留/政治的なショーとしての出家、受戒)/3 五山の制度とは(京都は事実上「六山」/空谷明応と絶海中津/五山文化)/4 仏教史再考(仏教伝来から天台法華宗まで/誤解される禅宗/円爾の再評価/偶然が生んだ曹洞宗の伝来/渡来僧/「鎌倉新仏教」史観/旧仏教の改革運動/義満に見られる、日本仏教史の展開と逆の動き)
第六章 義満への非難    1 義満最後の日々(義量誕生/斯波義種の死/蛙合戦/なぜ後小松帝と頻繁に会っていたのか?/義嗣のお披露目/義嗣の元服/人為的に消されたであろう日本国王)/2 義満、不人気の理由(なぜ卑弥呼はよくて、義満はダメなのか/本当に対等外交だったのか?/「日本の歴史」ではなく「天皇家の歴史」/なぜ「遣明使」ではなく「勘合貿易」か?/朝鮮との友好関係)/3 義持の仕打ち(義満の肖像/賛の意味するところは?/義満を徽宗になぞらえる/義満路線との決別)/4 儒者の義満論(途絶えた朝鮮通信使/頼山陽の義満批判/皇国史観における「逆臣義満」という図式/「日本国大君」から「日本国王」へ/モデルは義満/歴史記述からも消された日本国王)/5 馬琴が描く暗殺劇(世阿弥犯行説/楠一族暗殺説/馬琴の説教/誰が「日本国王」を消したのか?)
終章 義満の面前にて    

あとがき (平成の御代の十九年目の歳の「明治節」の日 小島 毅)
主要参考文献一覧


≪著者: ≫ 小島毅 (こじまつよし) 1962年生まれ、関東地方にて育つ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学人文社会系研究科准教授。専攻は、儒教史、東アジアの王権理論。文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」(2005〜2009年度)の領域代表。著書に『中国近世における礼の言説』(東京大学出版会)、『宋学の形成と展開』(創文社)、『東アジアの儒教と礼』(世界史リブレット、山川出版社)、『義経の東アジア』『海からみた歴史と伝統』(以上、勉誠出版)、『中国の歴史07 中国思想と宗教の奔流』『近代日本の陽明学』(以上、講談社)、『靖国史観』(ちくま新書)などがある。

小島毅 『義経の東アジア』(智慧の海叢書、勉誠出版、2005年) '09/12/09
小島毅 『近代日本の陽明学』(講談社選書メチエ、2006年) '09/11/28
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
小島毅 『父が子に語る日本史』(トランスビュー、2008年) '09/11/16







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本「学歴社会の法則 教育を経済学から見直す (光文社新書330)」荒井一博5

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学歴社会の法則   教育を経済学から見直す (光文社新書)
学歴社会の法則 教育を経済学から見直す (光文社新書330)

○著者: 荒井一博
○出版: 光文社 (2007/12, 新書 269ページ)
○価格: 777円
○ISBN: 978-4334034313
おすすめ度: 4.0
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市場(マーケット)の理論は、多数決(パワーゲーム)的なところに苦手意識があって、それでも意識して活用する機会もないわけではないのだが、もちろんぼくがゲームの勝者であり多数派のボリュームゾーンに存することも(否定的に)考えている以上に多々あるんだろうけれど、むしろほとんどがそうなんだろうとは思うけど、統計として数値データとされたときに、切り捨てられちゃう両端に散らばるような取るに足らない数量のデータ、もっとも切り捨てることの効用(いちいち細かいところまで対応しきれないよぉ)を理解したうえで、少数派、マイノリティ、異端なるものの存在に、もちろんぼくが気がつくことがないことの方が多いんだろうけど、ちょっとかなしくせつない気分になったりする(バカみたい)。忌避したい個人的な感情は、その情報自体の有用性を冷静に客観的に判断すべきであろう、とは、忌避という意識が生じた時点において明白に関心を抱いていることでもあり、関心を抱いたという事実であり現象が生じた事柄について、みずから積極的な関与を否定して排除することの危険をも考慮すべきか?!、やはり、市場の原理、生物的なヒトの行動の習性・原則のようなものを、一定のレヴェルで採用して、みずからの行動の判断の材料のひとつとすべきであろうとも。
経済学。

そう、「教育」のタイセツさ。
ひとつには、みずからの劣等感として。大学教育を受けていないこと(みずからの不作為に起因して)のビハインドを、社会生活のさまざまな場面で思い知らされる機会は少なくない。
そして、ぼくの中学一年生の娘のこと。とくに、女の社会的なあり方が、ぼくたちの時代とはずいぶん異なるというのか、多様化、などと言えば聞こえはいいかもしれないけれど、男女の雇用機会が均等化されて、個人が尊重されるようになって、しかしそれはまた、女という存在(性別)が、男が庇護すべき存在ではなくなった(ぼくの考えは古臭い)、ということをも意味していて、女だからと言って特別扱い(優遇)されることがなくなって、提供する労働にたいして同等の報酬が支給されて、アタリマエのように同等の能力や同等の労働の提供が求められる。
そういえば、読書に耽る電車のなかでの年若い女学生と思しきグループの会話にあって、「最初のデートくらいは、男子におごってほしいよねぇ(割り勘はダメ)」とは。わざわざ読書を中断して顔を上げて視認することをしなかったのだが、これに類する(年若い女性の古風とも言えなくもない)会話が耳に入ってくる機会は少なくはない。


≪目次: ≫
はしがき (二〇〇七年一一月 荒井一博)
登場人物紹介

第一部 学歴社会には「法則」がある
第1章 学歴はなぜ所得格差を生み出すのか
    学歴は所得を決める要因か/人的資本とは何だろうか/教育経済学的に考えること利点/高学歴の多様な利益/教育は被教育者以外にも利益をもたらす/正確に理解されていない教育の費用/人的資本の論理/教育投資の収益率
第2章 学歴シグナルによる「差別」は正当か    シグナルとは何だろうか/シグナリング理論の基本的なアイディア/最も平易な説明/学歴が能力を示すメカニズム/シグナリング理論の解釈/お金がなくて大学にいけない場合は?/資金が自由に借りられないときのシグナル/学歴な富裕度を示すシグナルでもある/教育投資はポトラッチと似ている/正しい理論はどちらなのか/大学進学行動のネットワーク理論/教育改革の留意点/授業料は学生自身が払う時代が来た/シグナルの弊害を克服しよう/シグナル偏重が必修科目の履修漏れを生む
第3章 働く母親と専業主婦、子どもの学歴を上げるのはどっち?    親の学歴は子どもにどう影響するのか/社会階層の固定化に果たす教育の役割/父親と母親のどちらの学歴が重要か/経済発展と親の学歴の効果/母親との読書や百科事典の効能/女性の教育を再評価しよう/母親の学歴効果はなぜ相対的に大きく低下するのか/母親の所得を何に使うか/働く母親の子どもの成績はよい?/母親の就業は子どもの能力を下げるのか/軽視されてきた女子教育/なぜ短大進学率が急減しているのか

第二部 経済学的に正しい教育とは?
第4章 学校選択制教育バウチャー制度で何が変わるか
    学校選択制と教育バウチャー制度/学校選択の自由と子どもの能力/需要と供給の調整/学校に選択の自由があるのか/教育バウチャー制度とは/バウチャー制度で誰が利益を得るのか/バウチャー制度で平均学力は向上するのか/好ましい学校選択制・バウチャー制度は?
第5章 英語ネットワークへの投資法    言語の経済学/ネットワーク外部性/なぜ英語は準世界共通言語なのか/英語ネットワークに立ち向かう教育/問題意識が必要です。/ネットワーク外部性が生み出す不平等/英語の国際化が始まった?/英語は習得しやすいか/英語は準世界共通語にふさわしいか/日本語はなかなか使いやすい言語/収益率の低い日本の英語教育投資
第6章 「いじめ」を経済学で解決する    いじめは西欧でも広く見られる/自由主義といじめ/西欧と日本のいじめの比較/いじめのインフォーマル・ネットワーク/教師や親は頼れるのか/他の生徒は頼れるのか/いじめの経済学/いじめを防止・根絶する方法
第7章 教師と学級規模の経済学    教師という職業は聖職か/不適格教師排除で教育の質は上がるのか/教育の場に望ましい文化とは/どのような教師が望ましいのか/学生による授業評価の問題点/少人数学級は学力を高めるのか/多数の実証研究の結論/計量経済分析の結果が異なる理由/学級規模と学力に関するテネシー州の実験/学級規模の経済理論/クラスにおけるピア効果(peer effect)/学級規模は何人が最適なのか/能力別クラスは好ましいか

実践編 収益率をアップさせる学習法
機ヽ惱の一般理論
    教育の経済学はどんな能力が有用と考えるのか/道具・体系・独創の理論の提唱/道具の習得を楽しくする工夫/数学力が個人所得を高める/思考のパターンを見に付けよ/体系的思考の利点/独創(応用)と体系の関係/常に考える癖をつける/数学の難問練習は役立たない
供 ̄儻譴粒惱論    日本人の英語はカタカナ英語/収益率を考慮した英語の人的資本投資/英語の難問練習も不要/英語を各能力の育成法/正しい英語の話される環境を整えよ/どうしたら英語が話せるのか/英語の早期教育は好ましいのか/小学生で英語を教える条件が整っているか/自動翻訳機の作成に本格的に取り組め

あとがき
参考文献


≪著者: ≫ 荒井一博 (あらいかずひろ) 1949年長野県生まれ。イリノイ大学大学院博士課程修了(Ph.D.)、一橋大学大学院経済学研究科教授。79年パデュー大学客員助教授、92年クィーンズランド大学客員教授。専門はミクロ経済学・日本経済論。著書に『教育の経済学』『ミクロ経済理論』『文化・組織・雇用制度』(以上、有斐閣)、『雇用制度の経済学』『ファンダメンタル ミクロ経済学』(以上、中央経済社)、『教育の経済学・入門』『信頼と自由』(以上、勁草書房)、『終身雇用制と日本文化』(中公新書)、『文化の経済学』(文春新書)、『脱・虚構の教育改革』(日本評論社)、The Economics of Education (Springer-Verlag)などがある。

荒井一博 『自由だけではなぜいけないのか 経済学を考え直す』(講談社選書メチエ、2009年) '09/11/17







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本「となりのカフカ (光文社新書164)」池内紀5

ブログネタ
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となりのカフカ (光文社新書)
となりのカフカ (光文社新書164)

○著者: 池内紀
○出版: 光文社 (2004/8,新書 218ページ)
○価格: 735円
○ISBN: 978-4334032647
おすすめ度: 4.0
クチコミを見る



フランツ・カフカ (Franz Kafka, 1883-1924)プラハユダヤ人、独身。

当時、五年がかりで書いていた『カフカの生涯』と題した評伝(二〇〇四年七月、新書館より刊行)を、書き終えてから二年ばかり、うっちゃらかしていたのは、熱をさまして、冷静になって手を入れよう、との考えがあったから、で、それとなくカフカの手引きする小さな本としての、編集者との合意のなかから雑誌「小説宝石」への一年間の連載による方法が採られて書籍化された、と本書の生い立ち(?!)が「あとがき」に明かされる、カフカ初級クラス・十二回講義、修了祝いのプラハ旅行つき♪


≪目次: ≫
はじめに
第1章 サラリーマン・カフカ
第2章 カフカ家の一日
第3章 虫になった男
第4章 メカ好き人間
第5章 健康ランドの遍歴
第6章 手紙ストーカー
第7章 性の匂い
第8章 ユダヤ人カフカ
第9章 独身の選択
第10章 日記のつけ方
第11章 小説の不思議
第12章 カフカ・アルバム――プラハ案内とともに
    「カフカの生きたプラハ」地図
    フランツ・カフカ 略年譜
あとがき(二〇〇四年七月 池内紀)


≪著者: ≫ 池内紀 (いけうちおさむ) 一九四〇年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。一九六六〜一九九六年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業。主な著書に『諷刺の文学』(白水社、亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(マガジンハウス・角川文庫、講談社エッセイ賞)、『ゲーテさんこんばんは』(集英社、桑原武夫学芸賞)など。主な訳書は、ゲーテ『ファウスト』(集英社、毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全六巻、白水社、日本翻訳文化賞)など。旅のエッセイも多数。


蝋梅(ろうばい)の・・・



本「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する (光文社新書)」亀山郁夫5


『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する (光文社新書)
著者: 亀山郁夫
新書: 277ページ
出版社: 光文社 (2007/09)




ぼくを読書の虜にしたのは、2年前、36歳の夏にふと手にした“村上春樹 (1949- )”の古い(?!)小説たちで、それまでまったく本を読む習慣がなかったぼくを、「村上春樹のぜんぶを読んじゃぉ♪」と思うにいたらしめ、さらには、氏の直接的な著作のみならず、氏が翻訳した海外の著作へと誘った。そして、氏が並行して著するエッセイやらに何度か書き記されていたと記憶している、『好きな本3冊』(?!、記憶が定かではない)のうちの1冊に、ドストエフスキー (1821-1881)の「カラマーゾフの兄弟 (1880)」がラインナップされていて、ずっとぼくの潜在的な意識に在り続けた。潜在的な意識に在り続けていても、知れば知るほどにおそれ多くて、近づいてくる気配がなかった。
最近、好んでその著作を手にしている“佐藤優 (1960- )”が、その対談を書籍化した著作「ロシア 闇と魂の国家 (文春新書,2008.4)」にあって、実に23年ぶりの議論を重ねたのが、本書著者“亀山郁夫 (1949- )”であった。少なからず、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」に潜在的な意識が在るぼくが、自らには無縁であるとの想いを抱きながらも、どうしたって気になっていた、光文社 古典新訳文庫からの新訳、その話題の翻訳者、何と東京外語大学の教授にして学長を務める。佐藤優との対談著作において、巻頭に書き記された文章に、心を奪われたのが運の尽き?!、ずぶずぶずぶと引きずり込まれて、この1週間にすでに論説書籍4作目を読了。いよいよ憧れの「カラマーゾフの兄弟」が、手中に入るのか?!、その前に、邪道であることを承知して、亀山郁夫による解説著作をもう少し読み込みたい。嬉しくもあり、一方では、思い焦がれてきたものが手中に収まることに対する、言い得ぬ不安?!、というのか、いつまでもおとなになりたくないと思う子どものきもちのような?!、まったくぼくの言葉は要領を得ない。

世界的な歴史的な超大作の翻訳を終えて、その興奮も冷めやらぬまま(?!)に書き記された論考は、空想を超えて、妄想の域に達し(本書P.275において、余地も力もないと謙遜するが!?)、それでも時折は冷静に立ち止まる余裕を見せて、ドストエフスキーの、カラマーゾフの兄弟に描かれた、“1866年”周辺の時代の世界へと誘う。
壮絶な暗黒史といわねばならない。『カラマーゾフの兄弟』は、まさにテロルの時代の産物だった。 (P.185)
欠かせないロシアのキリスト教(「人間中心」の西欧におけるキリスト教とはおよそ異なった、東方キリスト教に共通する独自の世界観、P.232)への理解、分離派としての「鞭身派」、「去勢派」、、、そこに垣間見るは、「性に対する原罪意識 (P.258)」?!


≪目次: ≫
 はじめに
 第一章 作者の死、残された小説
  1 残された手がかり
  2 空想のための九つの条件
  3 友人、妻……同時代人の証言
 第二章 皇帝を殺すのは誰か
  4 序文にすべての秘密がある
  5 「始まる物語」の主人公たち
  6 思想の未来
 第三章 託される自伝層
  7 年代設定とタイトル
  8 アリョーシャはどんな人間か 
  9 テロルと『カラマーゾフの兄弟』と検閲
 第四章 「第二の小説」における性と信仰
  10 リーザと異端派
  11 「第二の小説」のプロットを空想する
  12 影の主役、真の主役
 おわりに もう一人のニコライ、ふたたび自伝層へ
 参考文献一覧
 余熱の書 −あとがきに代えて


生きる・・・
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・・・小説とは、文学とは、やはりあくまで浄化(カタルシス)を求める器であり、ドストエフスキーもどこかの段階で、ドミートリーを救わねばならないと考えたはずである。 (P.251)

本「下流社会 −新たな階層集団の出現」三浦展5


下流社会 −新たな階層集団の出現 (光文社新書)
著者:
新書: 284ページ
出版社: 光文社 (2005/9/20)




いまさら、と言う気がしないでもないですが、下流社会
「何かがおかしい」と感じる今の日本の社会を、「何とかしたい!」という気持ちは、誰にだってある。その「何かがおかしい」問題点の究明、そして「何とかする」方法や考え方は、それぞれ違っていていい。算数の問題じゃないんだから、たったひとつの正解なんてものは有り得ない。それぞれが考える、それぞれの意見。問題提起することに意義がある!?

キッカケは、マックジョブ「おいしいハンバーガーのこわい話 (草思社 2007.4)」から。結局のところ、ぼくはその後も変わらずにマクドナルドに足を運んで、ポテトもチキンもハンバーガーも食している。
ただし、著者“三浦展”が本書において説く“下流”は、「所得」ではなく「意欲」であった。

そしてぼくは、熱心な“橋本治”信者。「日本の行く道(集英社新書,2007.12)」では、「産業革命前に戻す!」とか、「超高層ビルをすべて壊す!」と、まずはぶちまけておいて、それから歴史を丁寧に遡ってじっくり説き明かす。そんな橋本治だって、「何かがおかしい」問題点を限定することなどしないし、むしろ歴史の必然を説いちゃう訳だから、「という訳で現在に至ってます」に落ち着いちゃう。「これ!」という解決策など、簡単に掲げない。そんな簡単な話しじゃないし、ここまで経済の発展による“便利”の恩恵に与っている現状の風潮のままでは、何をしようが何も変わらない!?、だからこその、産業革命前!であり、超高層ビル壊し!、可能不可能の議論なんか簡単に超越しちゃわなくちゃね〜♪♪

それから、橋本治だけじゃなく、世界情勢やら自然科学やらの数々の書物から紐解くと、どうやらライフサイクルの原理原則から考えるに、成長期の後には、やがて成熟期が訪れて、衰退期を避けられない。どう考えても日本はバブル経済崩壊で成長期を終えちゃっているから、右肩上がりの成長神話は、既に成立し得ない。よくて成熟、悪けりゃ衰退。部分的(業種や商品)にミニバブルが起こったとしても、全体に拡がってバブル再来なんてことは、非現実的。
しかし、悲観する必要なんて何もなくって、かつては全世界に栄華を誇ったイギリスやフランスやスペインやイタリアなどのヨーロッパの国家は、成熟を誇りにその存在感を示す。成長だけが素晴らしい訳じゃない。人間だって、老人力を侮れない。

という訳で、ぼくは「縮小した世界」だって、今後の日本の在り方のひとつだと考える。東京に多くの産業や情報、雇用も経済も一極集中してしまって、地方、特に田舎の過疎化が進んで、大きな工場(大量の雇用を生み出す)でもなければ高齢者と公務員しかいない!?、バランスを欠いた現状に、もはや歯止めは効かない。
まずは、東京都心に集中しちゃってる経済を、徐々に郊外へと移行し、地方へも目を向ける必要はあろう。既に、拡大一辺倒の成長期は終焉しているのだから、「東京に行けば何とかなる」と夢を託す、地方からの出稼ぎを養うほどの余力も魅力も、、、

そして、由々しき“自由”。階級社会からの解放。
しかし近年においては、掲げられる“平等”が、悪しき“自己責任”の下に、平然と行われる“弱い者いじめ”。右肩上がりの成長期には、社会全体が潤っていたから、潤沢な資金の余剰分が社会的弱者にまで辿り着いていて、問題が露見する機会が少なかった。
成長神話から抜け出せない、拡大成長が止まることを嫌い、恐れる、現状の社会的構造のままでは、限られた市場の中の決して拡大することのないパイを奪い合い疲弊し、それでも売上や利益という社会に公表すべき成果を示すために悪戦苦闘を繰り広げる。意図的に情報を操作したり、偽装する行為は、決して許されるべきではないけれども、それでも、その背景を考えると、手を染めてしまった担当者個人だけをどうして責めることができよう。
日本だって明治維新以前は、そして戦後しばらくは、歴然とした階級社会だった。そこで繰り広げられていたのは、
落語の世界のように、大家さんが熊さんに、おまえもそろそろ所帯を持って、身を固めな、ついてはおまえは少し頼りないから、女房はしっかりしている方がいい、だからこいつと一緒になりな、と言われて早速翌日から夫婦生活を始めるなんてことは、現代ではとても不可能である。社会的に一定の共通性を持った男性と女性としてではなく、個人と個人として向き合うために、両者の接点を探すことから始めなければならなくなっているからである。(P.213)
という訳で、“自由”って大変!?

私は20代のサラリーマン時代、人より非常に仕事が速かった。だから残業が少なく給料が少なかった。25歳で月の手取りが25万円ほどだったと思う。能力が低く、仕事が遅い人間は、40万円近くもらっていた。
しかし仕事の速い私は、次々と多くの責任ある仕事をこなした。28歳で雑誌の編集長になった。本来課長か部長のすべき仕事を28歳の平社員が行って、それでも給料は平社員としての給料でしかなく、しかも仕事が遅くて残業代の多い後輩よりも少なかったのだ。
これは「結果悪平等」を通り越して「結果逆差別」みたいな現象である。(P.266-P.267)
と語る著者(だからこそ!?)が、最後に提案する具体策は、、、

「完全機会均等論の解決しがたい内包する問題」に著者は悩みつつ、それでも、随分と簡単に、、








本「お金は銀行に預けるな −金融リテラシーの基本と実践」勝間和代5


お金は銀行に預けるな −金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
著者: 勝間和代
新書: 230ページ
出版社: 光文社 (2007/11/16)




会社の仲間”もとさん”のデスク上に発見し、「あっ、これ話題になってるみたいで読みたかったんだ、貸して〜」で、貸借御礼!
もとさんは、30代前半のとっても真面目な営業スタッフ(社員)。派手さはないけれど、堅実にコツコツコツコツと安定した実績を残し続けるから、会社からは営業主任として現場で新入営業スタッフの育成をも任される、有望株。さらには、社内の有志が集うプロジェクトチームのメンバーで、とっても勉強熱心。見習わなければ!
そうそう、「分かり易い!」ってもとさんも評していた通り、「金融リテラシー」の基礎の基礎から懇切丁寧に、知識不足から理解力に劣る僕にも、なるほど納得、すぐに役立つ、有難い。

実は、既に本を読む前(勤務中には読めない)から、ウェブ上で”勝間和代”を検索してみた。正直、テレビも新聞も雑誌もまったく見ないで本のみを読み耽る僕は、勝間和代をまったく存じ上げていなかったんだけど、出るわ出るわ。なるほど、人並み外れた弛まぬ努力を重ねて培った経験が成せる技!?
実際に子供を三人も産んで、育てて、深夜までの過酷な労働で身も心もボロボロにして、だからこそ今語れるのであり、語る言葉に力があり、多くの人びとを強く惹き付ける。2005年のウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性50人」に選ばれ、2006年エイボン女性大賞の歴代最年少の受賞は伊達じゃない。

何よりも、この手のビジネス書に往々にして見受けられる、表面的な体裁だけを整えて、その場しのぎにマイナス部分(リスク)などは決して明かすことなく、よく見える部分だけを最大限に誇張することによって、読者(一般投資家)の利益、というよりも損失などまったくお構いなし、結果として自らの利益のみを追求する悪徳行為のロジックを痛快に明かし、では何故にリスク投資を推奨し、「お金は銀行に預けるな」と説くのか、その社会的意義まで解説する。
とどのつまりは、机上の勉学から導き出される学術的な一般理論で、僕は金融に疎いのからよく分からないのだけれども、多分、目新しい突飛で奇抜なオリジナルのアイデアは何もない、安全な安定志向の基本に徹した投資戦術なんだろうけれど、それだけに、「勝間和代が説く!」がミソであり、そこに盛り込まれた社会に対して発するメッセージ、少子化問題であり、労働問題であり、年金不安、所得格差など、資本主義の綻びであり、、、勝間和代がビジネスパーソンとして社会での労働に勤しみ、家庭生活を送り、育児に励んできた、苦しく、辛く、厳しかった、それでも乗り越えてきた幾多の経験に基づき、現代社会を、そして将来を憂うが故の、自らが高度な専門性を習得して、積み重ねてきた経験から、成功を収めた金融の分野を足掛かりに、社会に発する真剣なメッセージ。


≪目次:≫
 第1章 金融リテラシーの必要性
 第2章 金融商品別の視点
 第3章 実践
 第4章 金融を通じた社会責任の遂行

There is no such thing as a free lunch.
(タダ飯なんてものはない)








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主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

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▲ロスバイク TREK 7.3FX(神金自転車商会 since 2008.8)
写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

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