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〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

内田樹

本「はじめて読む聖書 (新潮新書582)」田川建三ほか5

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はじめて読む聖書 (新潮新書)
○著者: 田川建三山形孝夫池澤夏樹/秋吉輝雄/内田樹湯川豊山我哲雄橋本治吉本隆明/山本貴光
○出版: 新潮社 (2014/8, 新書 ページ)
○定価: 本体720円(税別)
○ISBN: 978-4106105821





「史上最大のベストセラー」には、何が書かれているのか――。旧約と新約の比較やその成立背景、「新約聖書の個人全訳」という偉業に挑む聖書学者の格闘の歴史、作家や批評家がひもとく文学や思想との関係など、さまざまな読み手の導きを頼りに聖書に近づけば、二千年以上にわたって生きながらえてきた、力強い言葉の数々に出会うことができる。「なんとなく苦手」という人にこそ読んでほしい、ぜいたくな聖書入門。

なるほど。そう読めばいいのか!
「史上最大のベストセラー」には、なにが書かれているのか。聖書学者や作家、批評家らがその魅力や勘所を語る。
「新約聖書の個人全訳」という偉業に挑む聖書学者・田川建三が、その格闘の歴史を語った貴重なインタビュー、池澤夏樹、橋本治、内田樹、吉本隆明ら、作家や批評家がひもとく文学や思想との関係など、すぐれた読み手たちの導きによって、もう一歩聖書に近づけば、2000年以上にわたって生きながらえてきた力強い言葉の数々に出会うことができる。「何となく苦手」と思っている人にこそ読んでほしい聖書入門。
大好評だった「考える人」2010年春号特集「はじめて読む聖書」、待望の新書化!


≪目次: ≫
誰がどのように読んできたのか――松家仁之

I 聖書ってどんな本?――山形孝夫
(1) 聖書には何が書かれているのか
 旧約聖書のなりたち/新約聖書のなりたち
(2) 日本語訳聖書のはじまり
 日本最古の聖書訳/標準語訳によって失ったもの

II 読み終えることのない本――池澤夏樹
 聖書とは?/参照する、引用する/文学のなかの聖書/僕の好きな聖書

III 旧約聖書は意外に新しかった――秋吉輝雄
 耳から知った聖書/天文学から聖書学へ/聖書のテクスト・クリティーク/旧約聖書に流れる時間/旧約聖書の読みどころ

IV レヴィナスを通して読む「旧約聖書」――内田樹
 ホロコーストと哲学/解釈の縛りと自由/ユダヤ教は無神論に近い/旅に出よ

V 神を信じないクリスチャン――田川建三 (聞き手・湯川豊)
 姉に引かれて/大畠清先生のこと/ストラスブール大学へ/マルコ福音書から始まった/存在しない神に祈る/無神論というより不可知論/ゲッティンゲン大学へ/ザイールでの暮らし/貧しい者は幸いなのか/新約聖書のギリシャ語/世界の「新訳」事情/二千年前の古文書/イエスという男/必死にではなく、のんびりと

VI 聖書学という科学――山我哲雄
 聖書学とは何か/それは「誰の」思想なのか

VII 旧約的なものと新約的なもの――橋本治
 古典現代語訳の悩ましさ/なぜ聖書が読めないか/新約的、旧約的/懺悔の効用と日本人/江戸時代のモラル/神様による構造分析

VIII マタイ伝を読んだ頃――吉本隆明
 終戦の日、沖へ泳ぐ/自己嫌悪から、聖書を読む/地獄の子/あなたには関係ない/「マチウ書試論」を書く

IX 聖書を読むための本――山本貴光


※本書は、季刊誌「考える人」(2010年春号)特集「はじめて読む聖書」を再編集、改稿したものです。


≪著者: ≫
松家仁之 (まついえ・まさし) 1958年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、新潮社入社。2002年、季刊誌「考える人」創刊。2010年まで編集長を務める。退職後、2012年、長篇小説『火山のふもとで』を発表。同作により読売文学賞受賞。著書に『沈むフランシス』、編著に『美しい子ども』ほか。最新作は小説『優雅なのかどうか、わからない』。

山形孝夫 (やまがた・たかお) 宗教人類学者、宮城学院女子大学名誉教授。1932年、宮城県仙台市生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院博士課程満期退学。宮城学院女子大学教授、同大学キリスト教文化研究所所長、同大学学長をつとめた。著書に『聖書物語』『聖書小事典』『聖書の起源』『砂漠の修道院』『死者と生者のラスト・サパー』、近刊に『黒い海の記憶』、訳書に『マグダラのマリアによる福音書』『『ユダ福音書』の謎を解く』など。

池澤夏樹 (いけざわ・なつき) 詩人、小説家、翻訳家。1945年、北海道帯広市生まれ。埼玉大学理工学部物理学科中退。おもな小説作品に『スティル・ライフ』『マシアス・ギリの失脚』『静かな大地』『きみのためのバラ』『カデナ』『双頭の船』など。聖書については『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』(秋吉輝雄との共著)がある。近刊に『アトミック・ボックス』。

秋吉輝雄 (あきよし・てるお) 旧約聖書、古代イスラエル宗教史研究者。1939年、東京生まれ。立教大学文学部キリスト教学科卒業。2010年まで立教女学院短期大学教授。11年、死去。カトリック・プロテスタント共同訳聖書翻訳・編集委員(旧約との続編担当)。著書に『旧約聖書人物の系譜・歴史年表』『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』(池澤夏樹との共著)、訳書に『雅歌――古代イスラエルの恋愛詩』(池澤夏樹編)など。

内田樹 (うちだ・たつる) 凱風館館長。1950年、東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。2011年まで、神戸女学院大学教授。現在は同大学名誉教授。07年『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞を受賞。著書に『レヴィナスと愛の現象学』『他者と死者――ラカンによるレヴィナス』『日本辺境論』『一神教と国家――イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』(中田考との共著)など。近刊に『日本の身体』『街場の共同体論』。

田川建三 (たがわ・けんぞう) 新約聖書学者。1935年、東京生まれ。東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院西洋古典学科を経て、65年、ストラスブール大学宗教学博士。ゲッティンゲン大学、ザイール国立大学、ストラスブール大学などで教鞭をとり、99年まで大阪女子大学学芸学部教授。著書に『原始キリスト教史の一断面』『イエスという男』『書物としての新約聖書』『キリスト教思想への招待』など。ライフワークである新約聖書の個人全訳『新約聖書 訳と註』全8冊を刊行中。

湯川豊 (ゆかわ・ゆたか) 1938年、新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、文藝春秋社に入社。「文學界」編集長、同社取締役などを経て退社。2003年から、東海大学文学部教授、京都造形芸術大学教授などを歴任した。10年『須賀敦子を読む』で読売文学賞を受賞。著書に『本のなかの旅』『植村直己・夢の軌跡』など。

山我哲雄 (やまが・てつお) 聖書学者。北星学園大学経済学部教授、同大学院文学研究科兼任教授。1951年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。専攻は聖書学、宗教学、古代イスラエル宗教史。著書に『聖書時代史 旧約篇』、訳書にM・ノート『モーセ五書伝承史』など。近刊に『一神教の起源――旧約聖書の「神」はどこから来たのか』。

橋本治 (はしもと・おさむ) 作家。1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。77年『桃尻娘』でデビュー。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』(全15巻)で毎日出版文化賞を受賞。著書に『巡礼』『リア家の人々』『初夏の色』など多数。

吉本隆明 (よしもと・たかあき) 1924年、東京生まれ。東京工業大学卒業。54年『転位のための十篇』で荒地詩人賞受賞。2003年『夏目漱石を読む』で小林秀雄賞受賞。12年、死去。著書に『マチウ書試論/転向論』など多数。14年3月から全39巻におよぶ『吉本隆明全集』(晶文社)の刊行がスタート。

山本貴光 (やまもと・たかみつ) 文筆家、ゲーム作家、ブックナビゲーター。1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。哲学、科学、芸術など幅広い分野で活躍している。東京ネットウエイブ非常勤講師、「哲学の劇場」主宰。著書に『コンピュータのひみつ』『心脳問題』(吉川浩満との共著)、訳書にサレン、ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』など。


『考える人 2008年春号 [特集 海外の長篇小説ベスト100] 』(新潮社、2008年) '08/05/05

山形孝夫 『治癒神イエスの誕生』(ちくま学芸文庫、2010年) '12/02/18
山形孝夫 『聖書の起源』(ちくま学芸文庫、2010年) '12/02/06
山形孝夫 『聖母マリア崇拝の謎 「見えない宗教」の人類学』(河出ブックス、河出書房新社、2010年) '12/01/22
山形孝夫 『聖書を読み解く 物語の源流をたどって』(PHP研究所、2007年) '12/01/16
山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 新約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2002年) '12/01/11
山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 旧約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2001年) '12/01/09
カレン・L・キング 『マグダラのマリアによる福音書 イエスと最高の女性使徒  The Gospel of Mary of Magdala - Jesus and the first woman apostle, 2003 』(山形孝夫/新免貢 訳、河出書房新社、2006年) '12/01/02
山形孝夫、山形美加 絵画解説 『名画で読む 新約聖書』(PHP研究所、2011年) '11/12/27

山我哲雄 『一神教の起源 旧約聖書の「神」はどこから来たのか』(筑摩選書、2013年) '13/11/22
山我哲雄 編著 『新装版 図解 これだけは知っておきたい キリスト教』(洋泉社、2011年) '12/03/30




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本「橋本治と内田樹 (ちくま文庫)」橋本治/内田樹5

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橋本治と内田樹 (ちくま文庫)
橋本治と内田樹 (ちくま文庫)

○著者: 橋本 治内田 樹
○出版: 筑摩書房 (2011/7, 文庫 384ページ)
○価格: 840円
○ISBN: 978-4480428486
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京王井の頭線渋谷駅ホーム上にはベンチがあってね、このところ毎日毎朝、どうなんだろう?!、意識していないものでもないのだが、通勤電車から(終着駅であることもあって)はき出されるように電車を下車して向かう先として、ホームなかほどに設置されたベンチにどっかりと座す(背中合わせ2箇2箇で4箇の都合12名は座れるであろうベンチに先客がいないことはない、ある意味では人気スポット)。渋谷駅はターミナル駅だから乗降客はおおく、人の波が途切れることはないのだけれども、それでも少なくとも2〜3回の到着した電車からはき出されて改札口へとむかう人並みを足もとを、ベンチに座してボンヤリとうつむき加減にやりすごし、、、ホームの両側にひっきりなしに到着しては折り返す電車の、まさに比較的単純なしくみではあるピストン運動よろしく(井の頭線の2本の線路に比して東急東横線は4本の線路だね、井の頭線が5両編成に比して東横線は8両編成だね)、ジッサイその比較的単純と思われるピストン運動でさえ、なんだかスゴイなぁ、せわしいなぁ、その流れに回転に速い展開のシステムに、「ゴメンネ、ぼくにはちょっとついていけないかも」とかなんとか思いながら、さて、人並みが落ち着いたところを見はからって、トボトボと歩をすすめる(ジッサイにはノンビリ歩く人並みに、その歩みの遅さに愚鈍さにイライラしながら、気がつくと人なみを掻き分けて急ぎ足で階段を駆け上がっていたりしないものでもない)。そう、東急東横線の渋谷駅ホーム上にはベンチが休憩スペースがない(安全上の配慮もあるのかもしれない、無用なトラブルを避ける効用も想像できないものでもない)。たしかに、元は以前には灰皿というのか喫煙スペースみたいな箇所があったであろう名残は痕跡は、もしかしたらそうなんじゃぁないかといったよう形跡は、うつむき加減に歩くぼくの視野に情報として入ってきて、ホーム上に視認できないものでもないのだが、はたしてそうであるかどうか確かなことは分からない。ここ(東急東横線のホーム)でもまた通勤電車からはき出される夥しい乗降客の波に逆らいあらがうように注意しながら歩をすすめ、混雑を避けるようにして各駅停車を1〜2本やりすごして他人との接触の少ない横浜方面寄りの比較的混雑が少ない車両の端っこの吊革がオレンジ色の優先席(専用ではなく、あくまでも優先である)にぽつねんと座してね


文学歴史芸能に、教育問題、身体論。はたまた米中の行方まで。抱腹絶倒、痛快無比。当代きっての柔軟な知性が語りつくす、世界と日本の現在過去未来。不毛で窮屈な論争をほぐして「よきもの」にかえる大人の智慧がここに凝縮。読むと希望がわいてくる対談集、待望の文庫化!


≪目次: ≫
まえがき (二〇〇八年六月 内田樹)
I
#1 くだらないことに命懸けるところあるんですよね。    東大入試中止、前と後/いま自分が子供や高校生だったら、つらすぎる/小説は何かが足りないから佳作だった/処女作は戯曲/橋本さんは「パブリックの人」/まず承認から入る人間関係/『桃尻娘』秘話――「……。」というセリフ/純文学と中間小説/くだらないことに命を懸ける/絵は心理を描く。小説は立体的な絵
#2 うっかりするとね、「美しい」の上に「とても幸福だ」があるんですよ。それはあえてやってる。    五〇年代の原風景――六〇年代が前近代との断裂線/人工的な都市環境で残る自然は身体だけ――野つぼの恐怖/小津映画の既視感、平安時代のバーチャルな一体感/中村伸郎の息――観客や読者がリアリティーを感じる瞬間/自然すぎて訳せない/テクニックは芸人の本能みたいなもの/「、」と「……。」のタメ/本願寺と桂離宮の職人の遊び心/「ああ気持ちいい!」という子どものころの原体験/共同体には呼ばれないと参加できない/「不幸」を凝視して抱え込まない限り……
#3 僕らの小学校のとき、教育空間の一部は江戸時代と地続きだったんですよ。    頭と手で考えることを分業している/日本では貧しい職業が隠蔽されているからフリーターにリアルが見えない/勉強は本来楽しいはずのもの――学校以外のフィールドでの勉強/学校じゃないところにも教育がある/先生はえらい/期間限定で「民主主義」が輝いていた/一対一で教授から言われた「たしかな目を持っていますね」/ヤな奴は小説の主人公にならない
#4 メルロ・ポンティは知らないけど、カルロ・ポンティなら知ってる。    小林秀雄賞――「お話」と「評論」/伝説のおばさん/橋本家は大家族/森進一の発声は義太夫の直系/自分を存在させない代わりに本を存在させる/四十一歳でおやじキャラ挫折とベルサーチ七百万円/いきなり“YES”
II
#5 「本を読むときに眼鏡をかけると、なんかインテリになったみたいな気がして」「先生、それ中学生ですよ(笑)」
    禁煙ファシズム/年寄りになるのは素敵/若いうちはカミソリ、老熟してナタで彫刻をする/人に会うと仕事をさせられる/社会の壁/「参考にする」がなくなってから人は本を読まなくなった
#6 「あっ、君の中にすばらしい“バカ”があるね」と言って、ピンとくる人ってどれだけいる?    共有されたピンクレディーと、所有された宇多田ヒカル/橋本流「タイトル論」/「セーターの本」で写生文の練習/人は死んだあとじゃないと論じられない/抽象概念がわからない/メカニズムがわからないから、自動車も乗らない/自分がわからない(内田)×他人がわからない(橋本)/独り言もダイアローグ/他人がわからないから他人が書ける/引き算の人物造形/お洒落とは自分を消すこと。若者は自分がないからお洒落が上手/自分の中にすばらしい“バカ”がある
#7 人間の話は全部講談だから、講談が扱ってないことに関して、日本人は何も知らないんですよ。    泰平の世の共和主義/国家は家。歴史はホームドラマ/『桃尻語訳 枕草子』は、完璧に逐語訳/パブリックとは仕事を分担すること/「ここに光り輝く太陽がある」と仮定する体力/日本人はいい方向にも付和雷同する/裏地に凝る美意識がなくなった/エスタブリッシュメントは武器にもなる/キャラクターグッズという俗物信仰
#8 光源氏がセクハラ親父になって孤立していくあたりが、すごく哀しくてね……。    「橋本治」と「内田樹」の違い/橋本治的本の読み方/『源氏物語』はおじさんこそ今読むべき/なにもかも大衆化/テレビに出るということ/ブログ一日七千ヒット、文芸誌月三千部/全員参加型の社会
#9 竹垣の向こうに人が住んでるから、秋になると秋刀魚をくれるんですよ。    なぜ子どもたちは叱られても謝らなくなったか/掃除をする身体/可愛げのない奴/本なんて読まないほうがいい?/活字で変なことをやるやる場がなくなってきた/「私の最大の破壊は建設である」/距離がないと関係は深まらない
#10 ちゃんとした紹介が、最大の批評だと思うんです。    芸談が絶えた/三島由紀夫の描写はなぜすごいか/ギュッとわしづかみにした文体/ちゃんとした紹介が最大の批評/「あらすじ」論/役者の顔まで見えてくる鶴屋南北の当て書き/音と絵を感じないものはダメ/ストックとは体で覚えたもの
#11 アメリカの不幸は土地の神様がいないこと。ジャパニーズ・ホラーで「祟りなす神」まで輸入している。    日本人はなぜ平気で「神仏混淆」できるのか/アメリカの不幸は「土地の神様」がいないこと/グローバリゼーションと、アメリカと中国の崩壊/こんなものにまで実用性を求めるのか!

あとがき (橋本治)

橋本さんと内田先生――解説にかえて  鶴澤 寛也(つるざわ・かんや 女流義太夫三味線)


※本書は二〇〇八年十一月、筑摩書房より刊行された。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『あなたの苦手な彼女について』『BA-BAHその他』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

≪著者: ≫ 内田 樹 (うちだ・たつる) 1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部教授を経て同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。多田塾甲南合気会を主宰する武道家。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞2010受賞。第3回伊丹十三賞受賞。著書に『先生はえらい』『武道的思考』、共著に『大人は愉しい』他多数。






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本「日本辺境論 (新潮新書336)」内田樹5

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日本辺境論 (新潮新書)
日本辺境論 (新潮新書336)

○著者: 内田 樹
○出版: 新潮社 (2009/11, 新書 255ページ)
○価格: 777円
○ISBN: 978-4106103360
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日本人とは辺境人である――「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。


≪目次: ≫
はじめに
I 日本人は辺境人である
    「大きな物語」が消えてしまった/日本人はきょろきょろする/オバマ演説を日本人ができない理由/他国との比較でしか自国を語れない/「お前の気持ちがわかる」空気で戦争/ロジックはいつも「被害者意識」/「辺境人」のメンタリティ/明治人にとって「日本は中華」だった/日本人が日本人でなくなるとき/とことん辺境で行こう
II 辺境人の「学び」は効率がいい    「アメリカの司馬遼太郎」/君が代と日の丸の根拠/虎の威を借る狐の意見/起源からの遅れ/『武士道』を読む/無防備に開放する日本人/便所掃除がなぜ修業なのか/学びの極意/『水戸黄門』のドラマツルギー
III 「機」の思想    どこか遠くにあるはずの叡智/極楽でも地獄でもよい/「機」と「辺境人の時間」/武道的な「天下無敵」の意味/敵を作らない「私」とは/肌理細かく身体を使う/「ありもの」の「使い回し」/「学ぶ力」の劣化/わからないけれど、わかる/「世界の中心にいない」という前提
IV 辺境人は日本語と共に    「ぼく」がなぜこの本を書けなかったのか/「もしもし」が伝わること/不自然なほどに態度の大きな人間/日本語の特殊性はどこにあるか/日本語がマンガ脳を育んだ/「真名」と「仮名」の使い分け/日本人の召命
終わりに (二〇〇九年晩夏 内田樹)


≪著者: ≫ 内田 樹 (うちだ たつる) 1950(昭和25)年東京都生まれ。東京大学文学部卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。著作に『先生はえらい』『下流志向』『私家版・ユダヤ文化論』(小林秀雄賞受賞)他。

内田樹 『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書、2006年) '09/01/25
内田樹 『先生はえらい』(ちくまプリマー新書、2005年) '08/12/27
橋本治/内田樹 『橋本治と内田樹』(筑摩書房、2008年) '08/12/23

中根千枝 『タテ社会の力学』(講談社学術文庫、2009年) '11/01/03
阿部謹也 『「世間」とは何か』(講談社現代新書、1995年) '11/01/01
中根千枝 『タテ社会の人間関係 単一社会の理論』(講談社現代新書、1967年) '10/12/27
阿部謹也 『学問と「世間」』(岩波新書、2001年) '10/12/24
船曳建夫 『「日本人論」再考』(講談社学術文庫、2010年) '10/12/15





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本「私家版・ユダヤ文化論 (文春新書519)」内田樹5

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私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)
私家版・ユダヤ文化論 (文春新書519)

○著者: 内田樹
○出版: 文藝春秋 (2006/7,新書 241ページ)
○価格: 788円
○ISBN: 978-4166605194
おすすめ度: 4.5
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ユダヤ人」というのは日本語の既存の語彙には対応するものが存在しない概念である (P.17)
ことの理解をまずは求められるんだけど、わかるようでよくわからない。ユダヤ人が、国民名でも人種でもユダヤ教徒でもない、とするならば、、、過去二千年にわたる迫害(隔離、差別、追放、虐殺)のなぜ??


≪目次: ≫
はじめに
第一章 ユダヤ人とは誰のことか?
1 ユダヤ人を結びつけるもの/2 ユダヤ人は誰ではないのか?/3 ユダヤ人は反ユダヤ主義者が〈創造〉したという定説について
第二章 日本人とユダヤ人
1 日猶同祖論/2 『シオン賢者の議定書(プロトコル)』と日本人
第三章 反ユダヤ主義の生理と病理
1 善人の陰謀史観/2 フランス革命と陰謀史観/3 『ユダヤ的フランス』の神話/4 〈バッド・ランド・カウボーイ〉/5 騎士と反ユダヤ主義者/6 モレス盟友団と個人的な戦争/7 起源のファシズム
終章 終わらない反ユダヤ主義
1 「わけのわからない話」/2 未来学者の描く不思議な未来/3 「過剰な」ユダヤ人/4 最後の問い/5 サルトルの冒険/6 殺意と自責/7 結語/8 ある出会い
新書版のためのあとがき(二〇〇六年四月四日 内田樹)


≪著者: ≫ 内田樹 (うちだ・たつる) 1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院博士課程(仏文専攻)中退。現在、神戸女学院大学文学部教授。専門は、フランス現代思想、映画論、武道論。2007年、本書により小林秀雄賞受賞。主な著書に『「おじさん」的思考』『期間限定の思想』(晶文社)、『ためらいの倫理学』(角川文庫)、『死と身体』(医学書院)、『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)、『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)、『他者と死者』(海鳥社)、『街場の現代思想』『街場のアメリカ論』(NTT出版)などがある。

橋本治と内田樹 (筑摩書房、2008/11)』


Euryops pectinatus.




本「先生はえらい (ちくまプリマー新書002)」内田樹5

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先生はえらい (ちくまプリマー新書002)
先生はえらい (ちくまプリマー新書002)

○著者: 内田樹
○出版: 筑摩書房 (2005/1,新書 175ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4480687029
おすすめ度: 4.0
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ふふふふ、、、「先生はえらい」!
編集者の方に、「どんなことをいま、いちばん中学生や高校生に伝えたいですか?」と訊ねられました。コーヒーをスプーンでくるくるかき回しながらしばらく考えて、こう答えました。
「『先生はえらい』、かな。」  (P.7、「はじめに」)
ぼくは三十八歳にしておとなになりきれていない子ども♪


≪目次: ≫
はじめに

先生は既製品ではありません
恋愛と学び
教習所とF‐1ドライバー
学びの主体性
なんでも根源的に考える
オチのない話
他我
前未来形で語られる過去
うなぎ
原因と結果
沈黙交易
交換とサッカー
大航海時代とアマゾン・ドットコム
話は最初に戻って
あべこべことば
誤解の幅
誤解のコミュニケーション
聴き手のいないことば
口ごもる文章
誤読する自由
あなたは何を言いたいのですか?
謎の先生
誤解者としてのアイデンティティ
沓を落とす人
先生はえらい


≪著者: ≫ 内田樹 (うちだ・たつる) 1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程(仏文専攻)中退。現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。著書に『「おじさん」的思考』『映画の構造分析』(晶文社)、『ためらいの倫理学』(角川文庫)、『レヴィナスと愛の現象学』(せりか書房)、『子どもは判ってくれない』(洋泉社)、『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)、『私の身体は頭がいい』(新曜社)、『街場の現代思想』(NTT出版)、『他者と死者』(海鳥社)ほか多数。

橋本治と内田樹 (筑摩書房、2008/11)』


クルクル回わせ!!




本「橋本治と内田樹」橋本治、内田樹5

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橋本治と内田樹
橋本治と内田樹

○著者: 橋本治内田樹
○出版: 筑摩書房 (2008/11,単行本 334ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4480814982
おすすめ度: 5.0
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ますます好きになっちゃう“橋本治”♡
すでに三年以上前の二〇〇四年の冬と二〇〇五年の春の二回に分けて、神田の山の上ホテルで行われた対談の書籍化。“あとがき”で橋本治も思わずもらす、「なぜ三年以上の歳月を要するのか?」。確かに歳月の経過を感じさせる出来事(記述)は少なくない。「小林秀雄の恵み」が刊行されたのはすでに一年前(2007年12月)のこと。それでも、賞味期限切れ(?!)なんて心配は一切無用。対談者同士、オリジナルに確立されたパーソナリティが歴然と違うから、互いに相容れないものであることを絶対的な前提(互いに相容れる必要さえも感じない)として展開される、そこはある意味“大人”の対談、聞き上手を掲げる“内田樹”は、さすがに橋本治が「対談してもいいかなかぁ」と重い腰を上げた(左肩が反応した?!)だけあって、橋本治を大いに語らせる♪、ところが、その語られる言葉を、そのまま鵜呑みにはできないよね。そこは商売人と芸者の血を引く“橋本治”、表と裏が歴然と存在していて、綺麗ごとだけでは片付かなくって、しっかり演じて、キッチリ商売をしていかなくちゃ!?、と考えるのかどうかは別にしたとしても、ハレの部分や祝祭を大衆が欲していて、そこに何らかの需要がある!、って、本能的に反応するのかしら?!、幸福だよん♪


≪目次: ≫
まえがき (二〇〇八年六月 内田樹

#1 くだらないことに命懸けるところあるんですよね。
東大入試中止、前と後/いま自分が子供や高校生だったら、つらすぎる/小説は何かが足りないから佳作だった/処女作は戯曲/橋本さんは「パブリックの人」/まず承認から入る人間関係/『桃尻娘』秘話――「……。」というセリフ/純文学と中間小説/くだらないことに命を懸ける/絵は心理を描く。小説は立体的な絵
#2 うっかりするとね、「美しい」の上に「とても幸福だ」があるんですよ。それはあえてやってる。
五〇年代の原風景――六〇年代が前近代との断裂線/人工的な都市環境で残る自然は身体だけ――野つぼの恐怖/小津映画の既視感、平安時代のバーチャルな一体感/中村伸郎の息――観客や読者がリアリティーを感じる瞬間/自然すぎて訳せない/テクニックは芸人の本能みたいなもの/「、」と「……。」のタメ/本願寺桂離宮の職人の遊び心/「ああ気持ちいい!」という子どものころの原体験/共同体には呼ばれないと参加できない/「不幸」を凝視して抱え込まない限り……
#3 メルロ・ポンティは知らないけど、カルロ・ポンティなら知ってる。
頭と手で考えることを分業している/日本では貧しい職業が隠蔽されているからフリーターにリアルが見えない/勉強は本来楽しいはずのもの――学校以外のフィールドでの勉強/学校じゃないところにも教育がある/先生はえらい/期間限定で「民主主義」が輝いていた/一対一で教授から言われた「たしかな目を持っていますね」/ヤな奴は小説の主人公にならない
#4 議論とか論争がわかんないんですよ。闘犬や闘牛をはたで見てるようなもんじゃないかっていう……。
小林秀雄賞――「お話」と「評論」/伝説のおばさん/橋本家は大家族/森進一の発声は義太夫の直系/自分を存在させない代わりに本を存在させる/四十一歳でおやじキャラ挫折とベルサーチ七百万円/いきなり“YES”

#5 「本を読むときに眼鏡をかけると、なんかインテリになったみたいな気がして」「先生、それ中学生ですよ(笑)」
禁煙ファシズム/年寄りになるのは素敵/若いうちはカミソリ、老熟してナタで彫刻をする/人に会うと仕事をさせられる/社会の壁/「参考にする」がなくなってから人は本を読まなくなった
#6 「あっ、君の中にすばらしい“バカ”があるね」と言って、ピンとくる人ってどれだけいる?
共有されたピンクレディーと、所有された宇多田ヒカル/橋本流「タイトル論」/「セーターの本」で写生文の練習/人は死んだあとじゃないと論じられない/抽象概念がわからない/メカニズムがわからないから、自動車も乗らない/自分がわからない(内田)×他人がわからない(橋本)/独り言もダイアローグ/他人がわからないから他人が書ける/引き算の人物造形/お洒落とは自分を消すこと。若者は自分がないからお洒落が上手/自分の中にすばらしい“バカ”がある
#7 人間の話は全部講談だから、講談が扱ってないことに関して、日本人は何も知らないんですよ。
泰平の世の共和主義/国家は家。歴史はホームドラマ/『桃尻語訳 枕草子』は、完璧に逐語訳/パブリックとは仕事を分担すること/「ここに光り輝く太陽がある」と仮定する体力/日本人はいい方向にも付和雷同する/裏地に凝る美意識がなくなった/エスタブリッシュメントは武器にもなる/キャラクターグッズという俗物信仰
#8 光源氏がセクハラ親父になって孤立していくあたりが、すごく哀しくてね……。
「橋本治」と「内田樹」の違い/橋本治的本の読み方/『源氏物語』はおじさんこそ今読むべき/なにもかも大衆化/テレビに出るということ/ブログ一日七千ヒット、文芸誌月三千部/全員参加型の社会
#9 竹垣の向こうに人が住んでるから、秋になると秋刀魚をくれるんですよ。
なぜ子どもたちは叱られても謝らなくなったか/掃除をする身体/可愛げのない奴/本なんて読まないほうがいい?/活字で変なことをやるやる場がなくなってきた/「私の最大の破壊は建設である」/距離がないと関係は深まらない
#10 ちゃんとした紹介が、最大の批評だと思うんです。
芸談が絶えた/三島由紀夫の描写はなぜすごいか/ギュッとわしづかみにした文体/ちゃんとした紹介が最大の批評/「あらすじ」論/役者の顔まで見えてくる鶴屋南北の当て書き/音と絵を感じないものはダメ/ストックとは体で覚えたもの
#11 アメリカの不幸は土地の神様がいないこと。ジャパニーズ・ホラーで「祟りなす神」まで輸入している。
日本人はなぜ平気で「神仏混淆」できるのか/アメリカの不幸は「土地の神様」がいないこと/グローバリゼーションと、アメリカと中国の崩壊/こんなものにまで実用性を求めるのか!

あとがき (橋本治


≪著者: ≫ 橋本治 (はしもと・おさむ) 一九四八年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを超えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調 平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変 源氏物語』、『ひらがな日本美術史』、『』、『人はなぜ「美しい」がわかるのか』、『ちゃんと話すための敬語の本』ほか多数。

≪著者: ≫ 内田樹 (うちだ・たつる) 一九五〇年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論。多田塾甲南合気会師範。著書に『ためらいの倫理学』、『他者と死者』、『レヴィナスと愛の現象学』、『街場の中国論』、『村上春樹にご用心』、『下流志向』、『先生はえらい』、『私家版 ユダヤ文化論』(第六回小林秀雄賞)ほか。訳書に『困難な自由――ユダヤ教についての試論』(E・レヴィナス)など。


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