Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

大澤真幸

本「アメリカ (河出新書001)」橋爪大三郎、大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
アメリカ(河出新書)
○定価: 本体920円(税別)
○ISBN: 978-4309631011








日本にとって、いちばん重要な国であるアメリカ。しかし、日本人はアメリカの何たるかをまったく理解していない。アメリカとはそもそもどんな国なのか。アメリカ的とはどういうことか。私たちにとってアメリカとは何か――。日本を代表するふたりの社会学者が語る、日本人のためのアメリカ入門。アメリカという不思議な存在。そのひみつが、わかる。


≪目次: ≫
まえがき (大澤真幸)

I アメリカとはそもそもどんな国か
1 キリスト教から考える
 アメリカという問題/宗教改革とは何か/国王と教会/終末と独身主義/ルター派と再洗礼派/ピューリタン
2 ピルグリム・ファーザーズの神話
 新大陸に渡る/メイフラワー契約/プリマス植民地は例外か
3 教会と政府の関係はどうなっているか
 非分離派 VS 分離派/政教非分離が当たり前だった
4 教会にもいろいろある
 長老派と会衆派/メソジスト/パプテスト/クエーカー/ほんとうに信じる/会衆派が重要/信仰と政府がぶつかる/真理から法律へ/信仰は選択できない
5 大覚醒運動とは何だったのか
 州ごとに教会が異なる/不信仰な人びとの群れ/代替わりの問題/回心への渇望/大覚醒の波/伝道師の役割/信仰にもとづく社会/神の意思なのか/個人の自覚/世界理解のメカニズム/大覚醒運動と聖書/反知性主義/自然科学とキリスト教
6 なぜ独立が必要だったのか
 アメリカ独立革命/アメリカ合衆国のモデル/なぜローマなのか/オランダ独立戦争/フリーメイソン/理神論のツボ/なぜ、「俺たちアメリカ」か/州は国家だ/安全保障としての連邦/移民の国の優位
7 なぜ資本主義が世界でもっともうまくいったのか
 資本主義のアメリカ/利潤を肯定できる/なぜ際限がないのか/世俗の活動は、霊的でもある/不思議な過剰さ/世俗の中の霊性/無意識の信仰者/新しい教会/リセットへの願望
8 アメリカは選ばれた人々の選ばれた国なのか
 アメリカの二重性/アメリカにはなれない/アメリカ文化/普遍性を偽装する/選ばれた国なのか/世界一のアメリカ/キリスト教の土着化なのか
9 トランプ大統領の誕生は何を意味しているのか
 福音派の台頭/トランプと福音派/福音派は減っていくのか/アメリカは、二つある?

II アメリカ的とはどういうことか
1 プラグマティズムから考える
 プラグマティズムの新しさ/それは、哲学なのか/それは生き方なのか/どっちつかず/真理の押しつけ
2 プラグマティズムと近代科学はどう違うのか
 経験は真理を導くか/経験は信頼できるか/科学のどこが画期的か/宗教と科学の対立/大学と科学
3 プラグマティズムはどこから来たのか
 先駆としての、超越主義/カントを読む/超越主義は、どういうものか/エマソンの思想/プラグマティズム以上/先駆としてのユニタリアン
4 パースはこう考えた
 パースの人と思想/実用的、道徳的/パースとジェイムス
5 パースからジェイムズへ
 探求の前提となるもの/真理はまだ知られていない/すべての知識は連続している/真理を超える態度/真理にも二つある/超越性と言語の問題/新たな観念をもたらす「アブダクション」/ジェイムズの「信じる意志」
6 デューイはこう考えた
 デューイの人と思想/事実と価値
7 プラグマティズムと宗教
 宗教の場所/プラグマティズムの提案/ホテルの廊下/相対主義なのか/巡回説教師/巡回形式の秘密/廊下の性格/法への信頼/近代人だからこそ
8 ふたたびアメリカの資本主義を考える
 プラグマティズムと資本主義/約束の地/先住民の土地/発明の国アメリカ/発明と予定説/神の支配あればこそ/日本と似ているのか
9 プラグマティズムの帰結
 クワインの人と思想/ローティの人と思想/ローティの考えでよいのか/「スポット」という考え方

III 私たちにとってアメリカとは何か
1 なぜ人種差別がなくならないのか
 なぜ奴隷がいるのか/アフリカ系であることを隠す/個人が背負う負の遺産/なぜ奴隷制だったのか/奴隷制の階級的側面/罪責感の正体/排他的なコミュニティ/選ばれたという自負
2 なぜ社会主義が広まらないのか
 マルクス主義アレルギー/社会主義は主体性を奪う?/ヨーロッパはなぜ福祉社会か/「社会」を信頼しない/社会主義への芽/カルヴァン派が原因か/小さな政府がよい
3 なぜ私たちは日米関係に縛られるのか
 トランプ現象とは何か/なぜ事前の予想が外れたか/神の意思がはたらく/アメリカの外交を振り返る/戦後の「アメリカ大権」/アメリカは開放者なのか/敗戦がピンとこない/イスラムの鬱屈/それは開放だったのか/なぜ中国を嫌うのか/自信をなくす日本/戦場に赴くのは市民の義務/責任の所在が不明/日本軍はなぜ悪魔的か/敗戦のあと/歴史を言葉にできない/リアルの認識がない/視えないものを、視る/徴兵制と志願制/誰が世界を守るのか/盲点が視えてくる/対米従属から永続敗戦へ/なぜ対米従属なのか/対米従属を脱するには/武士がアメリカに化けた/歴史に立ち返る/明治維新は武士を超えた/アメリカはなぜアメリカか/世界の警察官になる/アメリカはいつまでアメリカか/二一世紀の世界を見通す

あとがき (二〇一八年一〇月 橋爪大三郎)


≪著者: ≫ 橋爪大三郎 (はしづめ・だいさぶろう) 1948年、神奈川県生まれ。社会学者。東京工業大学名誉教授。『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)、『戦争の社会学』(光文社新書)、『フリーメイソン』(小学館新書)、『政治の哲学』(ちくま新書)、『はじめての聖書』『性愛論』(河出文庫)など著書多数。大澤氏との共著『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)で新書大賞。

≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 1958年、長野県生まれ。社会学者。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。『ナショナリズムの由来』『〈世界史〉の哲学』(講談社)、『不可能性の時代』(岩波新書)、『増補 虚構の時代の果て』(ちくま学芸文庫)、『日本史のなぞ』(朝日新書)、『可能なる革命』(太田出版)、『文明の内なる衝突』『考えるということ』(河出文庫)など著書多数。


橋爪大三郎 『政治の哲学 自由と幸福のための11講   Philosophy of Politics 』(ちくま新書、2018年) '18/11/28
橋本治+橋爪大三郎 『だめだし日本語論』(atプラス叢書、太田出版、2017年) '17/09/27
橋爪大三郎×大澤真幸 『げんきな日本論  Sociology of Japanese History 』(講談社現代新書、2016年) '17/04/02
橋爪大三郎/植木雅俊 『ほんとうの法華経  The Lotus Sutra in the True Sense 』(ちくま新書、2015年) '16/01/10
橋爪大三郎/大澤真幸/宮台真司 『おどろきの中国  Astonishiing Chaina 』(講談社現代新書、2013年) '13/07/11
橋爪大三郎 『政治の教室  Politics For Beginners, 2001 』(講談社学術文庫、2012年) '12/07/18
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11

大澤真幸 『自由という牢獄 責任・公共性・資本主義』(岩波書店、2015年) '17/03/15
大澤真幸 『日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか』(朝日新書、2016年) '17/02/08
橋爪大三郎/大澤真幸/宮台真司 『おどろきの中国 Astonishiing Chaina 』(講談社現代新書、2013年) '13/07/11
大澤真幸 『生権力の思想 事件から読み解く現代社会の転換』(ちくま新書、2013年) '13/03/25
大澤真幸 『量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う』(講談社、2010年) '12/11/13
大澤真幸 『逆接の民主主義 格闘する思想』(角川oneテーマ21、2008年) '12/11/04
見田宗介/大澤真幸 『二千年紀の社会と思想』(atプラス叢書、太田出版、2012年) '12/05/21
大澤真幸 『不可能性の時代』(岩波新書、2008年) '12/04/20
大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08



人気ブログランキングへ












本「げんきな日本論 (講談社現代新書2391)」橋爪大三郎×大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!








皆さん、お待たせしました! 30万部超『ふしぎなキリスト教』でおなじみ、ふたりの社会学者が、痛快無比に語り尽くした「新・日本史」の登場です。土器、古墳、ひらがな、源氏物語、日本刀、安土城、国学・・・・・・ なぜ日本人は、かくもユニークな文化を生み出せたのでしょうか? 日本史にまつわるそもそもの疑問18個を真剣に議論することで、日本そのものの特異さやおもしろさ、現代に生きる日本人の「由来」が、どんどんわかってきます。そしてそれによって、自己を見失っていると感じる人でも、自信を取り戻して元気になれるのです!

「本書は、日本の歴史をテーマにする。
でも、ふつうの歴史の本とは、まるで違う。
歴史上の出来事の本質を、社会学の方法で、日本のいまと関連させる仕方で掘り下げるからだ。本書を読み進むにつれて、読者のみなさんは、まったく見違えるような新鮮な世界が、目の前に開けて行くのを感じられるだろう。
それは、著者の二人にとっても同様である。橋爪大三郎がまず、18の疑問を用意した。
そして、好敵手・大澤真幸と論じあった。二人にとってこの対談は、わくわくする刺戟的な体験だった。誰も(たぶん)考えたことのないようなことを、たくさん語ることができたからである。
そう、本書は、日本列島で起こったあれこれの出来事が、人類史のなかでどういう意味をもつのか、普遍的な(=世界の人びとに伝わる)言葉で、語ろうと する試みである。」――「まえがき」より


≪目次: ≫
まえがき (橋爪大三郎)

はじめに
 連立方程式としてみる/ストーリーをみつける/全体の流れ

第一部 はじまりの日本
1 なぜ日本の土器は、世界で一番古いのか
 日本の自然/日本は行き止まり/自然についての知識/移動か定住か/縄文土器はなぜ古いか/定住と交易/死者のための場所/ネイティブアメリカンとの違い/土器の編年/柳田國男と網野善彦/アンビリニアル/縄文と弥生/どうやって中国文化が伝わったか/イギリスとの違い
2 なぜ日本には、青銅器時代がないのか
 青銅器とは/青銅器は、貴族制をうむ/鉄器の登場/車輪と戦車/クニとクニ/都市国家は戦争マシン/日本の戦争は、ゆるい
3 なぜ日本では、大きな古墳が造られたのか
敵との線引き/平和のため?/古墳時代の軍事力/王の権力/青銅器の役割/天皇制なのか/なぜ王制に?/倭とは?/他称と自称
4 なぜ日本には、天皇がいるのか
 王朝の交代?/ウジとカバネ/血縁集団と名前/漢字を当てる/王と、大王/カミを祀る/神と天/日本に天がない理由/征服によって認めさせる/詫び状を入れさせる/カエサルの逆説
5 なぜ日本人は、仏教を受け入れたのか
 中心と周縁/仏教を取り入れた背景/仏教は、普遍思想/仏教のもたらす矛盾/それでも字が読めた/拒絶しつつ受容する/精神世界の二重化/漢字は意味をもちこむ
6 なぜ日本は、律令制を受け入れたのか
 朝鮮半島の地政学/中国軍は強い/天の観念を輸入できるか/カミと天/果たして律令制か/律令制の不思議/血統証明が不要

第二部 なかほどの日本
7 なぜ日本には、貴族なるものが存在するのか
 貴族とはどういうものか/中央政府のポスト/ヨーロッパの貴族/律令制と貴族/貴族はなぜ武士でないか/家産官僚でもない/土地を支配するということ/所領に住むか住まないか/荘園はネコババか/荘園の利害打算/農民のメリット/国家財政の窮乏/協会領と封建領主/協会は死なない/寺社領の不思議/寺社領か公家領か/中央政府の空洞化/クーデターが起きない理由/天皇の統治権/「空気」の支配/『古事記』『日本書紀』の戦略/贈与と税
8 なぜ日本には、源氏物語が存在するのか
 漢字と仮名/万葉仮名/表音と表意/仮名の登場/漢字の重み/三つの仮名/片仮名の特性/カタカナ先習/なぜ、両方あるのか/平仮名と音の体系/漢字は外のしるし/音読み、訓読み/古典の成立/ラカンの仮説/女性と宮廷文学/カウンター世界
9 なぜ日本では、院政なるものが生まれるのか
 摂関政治の不思議/妻の父の権力/通い婚の戦略/摂関政治の論理/田中派の論理/院政という可能性/院政の秘密/律令制の影/武家政治と院政/貴族の没落
10 なぜ日本には、武士なるものが存在するのか
 武士とはなにか/馬に乗る武者/最初は馬を飼う人びと?/押領使の任命/貴族は武装した/馬はなぜ大切か/軍のリストラ/武士はビジネス/運輸を制する/騎兵なのか/武士のルール/武士は実利的/武士はイエか/封建契約/契約から運命へ/税金逃れ
11 なぜ日本には、幕府なるものが存在するのか
 ふしぎな幕府/右近衛大将の意味/公家と武士/名目と実質/承久の乱/農民から見ると/頼朝の作戦/王朝交代ではない/南北朝の争乱/武士は脆弱/朝廷との距離/後醍醐天皇はどこが変?
12 なぜ日本人は、一揆なるものを結ぶのか
 農民の自立性/惣村の成立/都市と農村/平等で自由/惣村は社会を変えうるか/農民と領主/国人一揆/一向一揆の論理/一揆の限界/農民と武士の機能分化

第三部 たけなわの日本
13 なぜ信長は、安土城を造ったのか
 斜陽の室町幕府/誰が戦国大名になるのか/正統性の創出/戦国大名・信長/信長の安土城と天皇/天皇をしのぐ権力/天守閣とはなにか/空中の信長/もし信長が生きていたら/信長が殺される理由/直属軍がいるか/武力を超えた権威/信長とキリスト教/後醍醐と信長/武士という矛盾
14 なぜ秀吉は、朝鮮に攻め込んだのか
 後継者・秀吉/後継者を意識した/秀吉の手法/明を征服すれば・・・・・・/朝鮮出兵の焦り/戦争マシン/消極的な気分/領地が報酬/統治のルールが違う
15 なぜ鉄砲は、市民社会をうみ出さなかったか
 鉄砲開発の目的/鉄砲は社会を変える/テクノロジーと戦争/鉄砲と集団戦/武士が鉄砲を支配する/兵農分離/鉄砲は、反武士的/鉄砲とパイク兵/オスマン帝国の軍隊/鉄砲と刀/鉄砲に対する軽蔑/鉄砲を統制する
16 なぜ江戸時代の人びとは、儒学と国学と蘭学を学んだのか
 江戸時代とは何か/絶対王政ではない/徳川の平和/空気を読む大名たち/正統性が弱い/武士が行政をやる矛盾/なぜ儒学か/武士の悩み/イエ制度の実際/イエの定義/意識されたイエ/イエは幕藩制の効果/イエ制度のなかの自由/江戸時代の社会/武士と行政文書/鎌倉仏教と江戸儒学/町人の儒学/日常と儒学/主君のため、イエのため/朱子学と幕藩制/テキスト原理主義/古代にさかのぼる/儒学と国学/中国ローカルなコンテキスト/宣長と源氏物語/古事記研究/儒学と宣長/道論争/実証とフィクション/蘭学というメソッド/デリダ的補助線
17 なぜ武士たちは、尊皇思想にとりこまれていくのか
 尊皇思想の原点/新井白石と山崎闇斎/朱子学と尊皇論/天皇と教皇/無条件の服従義務/忠誠の宛て先/尊皇運動の根源/幕府はなぜ財政難なのか
18 なぜ攘夷のはずが、開国になるのか
 幕府内部の論争/独立を全うできるか/和親条約の効果/親米感情/戊辰戦争の背景/刀か鉄砲か/幕藩制と同胞意識/大勢に従う/四民平等/流動性が高かった

あとがき (大澤真幸)


≪著者: ≫ 橋爪大三郎 (はしづめ だいさぶろう) 1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学者。東京工業大学名誉教授。著書に『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』(ともに講談社現代新書)、『ほんとうの法華経』(ちくま新書)、『戦争の社会学』(光文社新書)などがある。大澤氏との共著『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)で、新書大賞2012を受賞した。

≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ まさち) 1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。著書に『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞)、『不可能性の時代』(岩波新書)、『〈問い〉の読書術』(朝日新書)、『自由という牢獄』(岩波書店)などがある。


橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11



人気ブログランキングへ











本「自由という牢獄 責任・公共性・資本主義」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
自由という牢獄――責任・公共性・資本主義
○著者: 大澤真幸
○定価: 本体2,400円+税
○ISBN: 978-4000610193








――現代を覆う閉塞感の正体とは?――
二〇世紀末以降の今日、十分に許容度の高い自由な社会に生きているはずのわれわれは、しかし、どこか空虚で奇妙な息苦しさを伴う、ある意味で「過剰な自由」のなかに置かれている。これはどういうことか。
大澤自由論の理論的な輪郭が最もクリアに提示される本書は、単行本化が待ち望まれていた「自由の牢獄」「責任論」「〈公共性〉の条件」という三つの重要論考と、資本主義と人間の自由をめぐる書き下ろし論文で構成。不平等や格差の問題の根底にある「自由」という難題こそが、いま、最もアクチュアルで本質的な主題として論じられる。


≪目次: ≫
はじめに (二〇一五年一月 大澤真幸)

第1章 自由の牢獄――リベラリズムを超えて
1 リベラリズムの時代
2 自由の困難
3 身体の所有
4 閉塞であるような開放
5 無罪性と有責性
6 自由の可能条件
7 リベラリズム・アフター・リベラリズム

第2章 責任論――自由な社会の倫理的根拠として
 責任への問い
1 責任の不発化
 責任の所在の透明化/帰責ゲーム/責任がおかれるジレンマ/双極性障害/名前を欠いた少年/哲学的間奏
2 リスク社会
 リスク社会の特徴/プロテスタントの不安/リスク社会の不安/選択の空洞化/もう一人の超越的第三者
3 責任のもう一つの可能性
 ロルティ伍長の回心/一〇分間と一〇センチ/根源的偶有性/差異性を経由する責任/人格の〈同一性〉
4 いくつかの提案

第3章 〈公共性〉の条件――自由と開放をいかにして両立させるのか
1 幽霊という敵
 1 『ゴースト・オブ・マーズ』/2 外的かつ内的な対立/3 普遍的な公共空間はいかにして可能か/4 言説的排除
2 現れの空間
 1 現れの過少と過剰/2 二種類の「生」/3 剥き出しの生の締め出し/4 「人民、この不幸な者」
3 公共性の危機
 1 サド 対 ハーバーマス・アーレント/2 無知のヴェールは白くない/3 アイロニスト/4 閨房と親密圏/5 「政治的なことは個人的である」
4 「公」と「公界」
 1 天皇制と漢字仮名交じり分/2 「オホヤケ」/3 公界・無縁
5 類と生命
 1 「人間」と「市民」/2 「法告知者」なき民主主義/3 収容所/4 客観的な主体化
6 〈普遍的公共性〉に向けて
 1 可能性と現実性/2 生を超えた生/3 根源的偶有性/4 一九九五年の沖縄/5 中動相としての自動詞/6 なぜ人を殺してはならないのか/7 ホモ・サケルとしてのキリスト/8 なぜキリストは殺されなくてはならなかったのか
7 もうひとつの民主主義
 1 歴史の謎と未来の他者/2 討論と投票/3 もうひとつの民主主義

第4章 不・自由を記述する赤インク
1 不・自由を伝える赤インクがない
2 資本主義における格差問題
 1 自由と平等のトレードオフ/2 資本主義のための社会主義/3 『21世紀の資本論』/4 富裕税のための権力
3 形式という剰余
 1 19世紀の『資本論』へ/2 剰余価値とは何か/3 有限性と無限性
4 自由の蒸発
 1 市場による道徳の締め出し/2 規範の低級/高級性/3 自由の蒸発
5 神さえいれば・・・
 1 神がいなければ・・・/2 神さえいれば・・・/3 「自由」をめぐる三つの状況
6 大審問官に応える


※初出一覧
はじめに
 ・・・・・・ 書き下ろし
第1章 自由の牢獄――リベラリズムを超えて
 ・・・・・・『季刊アスティオン』 49 (1998年夏号)
第2章 責任論――自由な社会の倫理的根拠として
 ・・・・・・『論座』 57 (2000年1月号)
第3章 〈公共性〉の条件――自由と開放をいかにして両立させるのか
 ・・・・・・『思想』 942 (2002年10月号)、944 (同12月号)、946 (2003年2月号)、947 (同3月号)
第4章 不・自由を記述する赤インク
 ・・・・・・ 書き下ろし


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ まさち) 1958年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。著書に『不可能性の時代』、『夢よりも深い覚醒へ――3・11後の哲学』(以上、岩波新書)、『ナショナリズムの由来』(毎日出版文化賞)、『〈自由〉の条件』、『〈世界史〉の哲学(古代篇、中世篇、東洋篇)』(以上、講談社)他多数。共著に『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)、『憲法の条件――戦後70年から考える』(NHK出版新書)他。

大澤真幸 『日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか』(朝日新書、2016年) '17/02/08
橋爪大三郎/大澤真幸/宮台真司 『おどろきの中国 Astonishiing Chaina 』(講談社現代新書、2013年) '13/07/11
大澤真幸 『生権力の思想 事件から読み解く現代社会の転換』(ちくま新書、2013年) '13/03/25
大澤真幸 『量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う』(講談社、2010年) '12/11/13
大澤真幸 『逆接の民主主義 格闘する思想』(角川oneテーマ21、2008年) '12/11/04
見田宗介/大澤真幸 『二千年紀の社会と思想』(atプラス叢書、太田出版、2012年) '12/05/21
大澤真幸 『不可能性の時代』(岩波新書、2008年) '12/04/20
大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08



人気ブログランキングへ












本「日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか (朝日新書583)」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!







――革命とは無縁と思われる日本にも、歴史上、ただ一人、革命家とみなしうる人物がいた――。それは誰か?――
日本史のなぞを足がかりに、中国の易姓革命、イエス・キリストの革命との比較考察を通じて、社会を変える真因に迫る、知的興奮に満ちた思考の記録。

変化に乏しく見える日本の歴史でも、一人だけ革命家は存在する。信長でも明治維新の志士でもない革命家とは誰か? イエス・キリストの革命、中国の易姓革命、日本の天皇制など、洋の東西、日本史と世界史を俯瞰しながら、社会を変える真因に迫る、大澤社会学の新たな地平。


≪目次: ≫
まえがき

I 革命家はただ一人
1 革命とは
 問い/革命の定義
2 革命なき社会
 いくつかの革命候補/織田信長/後醍醐天皇
3 唯一の革命家
 第三代執権/東国・西国戦争/上皇流配と六波羅探題/初めての固有法
4 ふしぎな好評価
 唯一の例外/なぜか激賞

II 東の革命/西の革命
1 伝わらない一書
 問いの再確認/此亦一奇事なり
2 革命を否定する革命
 易姓革命/湯武放伐/革命を否定する革命/天命という冗長/これは民主主義か
3 革命の反復の反復
 「契約の更改」/申命記改革/解釈者革命/なぜ〈反復の反復〉なのか/法の支配のアンチノミー
4 中間小括――革命の一般範式

III 天皇なき天皇制
1 天皇というなぞ
 万世一系/天皇の誕生/天皇制と武家政権/武士の由来
2 きこしをす者
 対極的な天皇像/「きこしをす」/執政の「外注」/戦後の「元老」は誰か/「ミコトモチ」と「ホカヒビト」/革命の不可能性の条件
3 日本的革命の論理
 御成敗式目/自主的秩序の過剰肯定/武蔵野守泰時とイエス・キリスト/ディドロの賭/天皇なき天皇制/評定衆と議会/三島と老女

やや長めのあとがき (二〇一六年九月一五日 大澤真幸)

※初出 I・II・III――「小説トリッパー」2014年冬季号、2015年春季号・夏季号


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 1958年長野県松本市生まれ。社会学者。専門は理論社会学。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。著書に『虚構の時代の果て』『ナショナリズムの由来』『不可能性の時代』『〈問い〉の読書術』、共著に『ふしぎなキリスト教』など多数。


橋爪大三郎/大澤真幸/宮台真司 『おどろきの中国 Astonishiing Chaina 』(講談社現代新書、2013年) '13/07/11
大澤真幸 『生権力の思想 事件から読み解く現代社会の転換』(ちくま新書、2013年) '13/03/25
大澤真幸 『量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う』(講談社、2010年) '12/11/13
大澤真幸 『逆接の民主主義 格闘する思想』(角川oneテーマ21、2008年) '12/11/04
見田宗介/大澤真幸 『二千年紀の社会と思想』(atプラス叢書、太田出版、2012年) '12/05/21
大澤真幸 『不可能性の時代』(岩波新書、2008年) '12/04/20
大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08



人気ブログランキングへ









本「おどろきの中国  Astonishing China (講談社現代新書2182)」橋爪大三郎/大澤真幸/宮台真司5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
おどろきの中国 (講談社現代新書)
おどろきの中国  Hashizume, Daisaburo & Ohsawa, Masachi & Miyadai, Shinji: “Astonishiing Chaina”, Kodansha Ltd., Tokyo 2013.02 (講談社現代新書2182)

○著者: 橋爪大三郎大澤真幸宮台真司
○出版: 講談社 (2013/2, 新書 384ページ)
○定価: 945円
○ISBN: 978-4062881821




・・・しかし、日本は東洋で真っ先に近代化したなんて称しても、しょせんはその程度のものでしかあり得ないのでしょうかね。ああ、また絶望的な気持ちになります(笑)。 〔宮台〕
 いや、絶望しなくていいと思うよ。日本は、大きな中国に喰らいついて、生きていけばいいんだよ(笑)。 〔橋爪〕  (p320-321)


なぜ日本人の「常識」は彼らに通じないのか?
日本を代表する三人の社会学者が対症療法ではない視座を求めて白熱の大討論!

「中国が、こんなに存在感を増しているのに、私たちは中国のことを知らない。中国についてとてつもなく饒舌に語られているのに、日本人を含む中国の外の者には、中国という社会がわからない。……中国は、日本のすぐ隣にあって、歴史的にも深いつながりがあるのに、現在の日本人にとって、西洋以上に謎である。」(まえがきより)


≪目次: ≫
まえがき (二〇一三年一月 大澤真幸)

第1部 中国とはそもそも何か
 1 中国は「国家」なのか?
 2 二千年以上前に統一できたのはなぜか
 3 政治的統一こそが根本
 4 中国的生存戦略の起源
 5 儒教はなぜ歴代政権に採用されたか
 6 安全保障が何より大事
 7 科挙と宦官の謎
 8 ランキングへの異様なこだわり
 9 漢字の秘密
 10 日本人と漢字の関係
 11 日中のリーダー観のちがい
 12 個人救済としての道教

第2部 近代中国と毛沢東の謎
 1 なぜ近代化が遅れたのか
 2 明治維新とどこがちがったか
 3 中国人はいつ中国人になったのか
 4 天の代替物としてのマルクス主義
 5 中国共産党はどうして勝てたか
 6 「指導部が正しい」というドグマ
 7 毛沢東は伝統中国の皇帝か
 8 毛沢東を欲求する社会
 9 冷戦が終わっても共産党支配が崩れなかった理由
 10 相転移する社会
 11 日本よりも合理的な面
 12 ナチズム、スターリニズムとのちがい
 13 伝統主義か、近代主義か
 14 生かす権力か、殺す権力か
 15 文化大革命とは何だったのか
 16 中華帝国の核心

第3部 日中の歴史問題をどう考えるか
 1 伝統中国は日本をどう見ていたか
 2 中国人の認知地図
 3 日本が大陸に進出した動機
 4 近代の主権概念vs.東アジアの伝統
 5 満洲国の建国
 6 日中戦争とは何だったのか
 7 日本人の傾向
 8 過去を引き受けるために

第4部 中国のいま・日本のこれから
 1 「社会主義市場経済」の衝撃
 2 小平のプラグマティズム
 3 中国の資本主義は振り子のトラか
 4 共産党の支配は磐石か
 5 民主化の可能性は?
 6 中国は二十一世紀の覇権国になるか
 7 日本は米中関係の付属物にすぎない
 8 台湾問題
 9 北朝鮮問題
 10 日本がとるべき針路

あとがき (二〇一三年一月 橋爪大三郎)


≪著者: ≫ 橋爪大三郎 (はしづめ だいさぶろう) 1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京工業大学教授(を経て、東京工業大学名誉教授)。著書に『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』(ともに講談社現代新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま新書)などがある。大澤氏との共著『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)で新書大賞2012を受賞。

≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ まさち) 1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。著書に『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞)、『〈世界史〉の哲学』(講談社)、『夢よりも深い覚醒へ』(岩波新書)などがある。

≪著者: ≫ 宮台真司 (みやだい しんじ) 1959年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。首都大学東京教授。著書に『権力の予期理論』(勁草書房)、『終わりなき日常を生きる』(ちくま文庫)、『日本の難点』(幻冬舎新書)などがある。



橋爪大三郎 『政治の教室  Politics For Beginners, 2001 』(講談社学術文庫、2012年) '12/07/18
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11

大澤真幸 『生権力の思想 事件から読み解く現代社会の転換』(ちくま新書、2013年) '13/03/25
大澤真幸 『量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う』(講談社、2010年) '12/11/13
大澤真幸 『逆接の民主主義 格闘する思想』(角川oneテーマ21、2008年) '12/11/04
見田宗介/大澤真幸 『二千年紀の社会と思想』(atプラス叢書、太田出版、2012年) '12/05/21
大澤真幸 『不可能性の時代』(岩波新書、2008年) '12/04/20
大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08



人気ブログランキングへ





本「生権力の思想 事件から読み解く現代社会の転換 (ちくま新書1000)」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
生権力の思想: 事件から読み解く現代社会の転換 (ちくま新書)
生権力の思想 事件から読み解く現代社会の転換 (ちくま新書1000)

○著者: 大澤真幸
○出版: 筑摩書房 (2013/2, 新書 270ページ)
○定価: 882円
○ISBN: 978-4480067098



本書の本論(第1章から第6章)は、2003年に『相関社会科学』第12号(東京大学総合文化研究科国際社会科学専攻)に掲載した「生権力の現在」という長い論文をもとにしている。その後の10年近くの間に生じた社会変動、とりわけインターネット等のテクノロジーの変化を考慮に入れて、かなり加筆修正した。とは、「あとがき」p269


死を迫る権力から、生かすための権力へ――これこそ近代への転換であった。そして規格化された従順な身体を規律と訓練によって創り出してきた近代の権力は今や「管理型権力」という新たな形式へと転換しつつある。身体の扱いはどのように移り変わってきたのか。そして現代の我々の生を取り巻く不可視の権力のメカニズムはいかなるものなのか。ユダヤ人虐殺やオウム、宮崎勤事件などの様々な事例と、フーコーらの権力分析を交差させ、社会を根底で動かすものの正体を暴き出す。


≪目次: ≫
まえがき
凡例

第1章 生権力と「法の門」
1 生権力の登場
 ビオスとゾーエー/生かす権力/パノプティコン/法の門/告白の失効
2 法の門としての自動改札機
 管理型の権力/駅の門
3 もう一つの「法の門」
 もう一つの「法の門」/法の中の不安
4 女性化するシュレーバー
 ダニエル・パウル・シュレーバーという男/女性化/シュレーバーの奇妙な人種主義/神経としての神/父モーリッツ・シュレーバーの教育

第2章 身体の現在
1 健康な身体と腐乱死体
 ニュータウンに遺棄された死体/Mの事件/猥褻性への嫌悪?/サランラップを被せたような
2 身体の微分
 第三者の審級としての「祖父」/身体の局所性の克服――オウムが求めたもの/身体の微分
3 極限的な直接性
 独房修行/極限的なコミュニケーション/「イニシエーション」と呼ばれた技法
4 「存在の軽さ」
 オウムの神、シュレーバーの神/窓のない部屋の窓/「存在の軽さ」を具現する身体

第3章 零度の身体
1 「体育」とナショナリズム
 体育/傭兵から国民軍へ/舞踏から/愛国的な体育
2 零度の身体
 可視性の逆転/抽象的な視線に対して/零度の身体
3 見えない「女の身体」
 男女の差異――相対性から絶対性へ/凝視するがゆえに見えない/「性」の発明
4 身体加工の現在
 現代的な身体加工/ヌードと風景/無文字社会の身体加工/実存の痛み/身体の「中心感覚」

第4章 ファシズムの身体
1 体育の「理想」
 ナチスの求めた「身体の美しさ」/体育の「理想」の純粋化/二つの背反するベクトル
2 同性愛の排除
 ナチスにおける同性愛の禁止/ファシズムにおけるファシズム/SSとSA
3 ユダヤ人の「感応力」
 「感応力」をめぐる偏見/自己自身の排除
4 排除の排除
 誰も虐殺を見なかった/過去の存在すら否認する/「イスラーム教徒」と呼ばれた身体/総統の身体

第5章 管理型権力
1 全体的=個別的
 管理型権力、いくつかの例/アーキテクチャ/リトルブラザーズ/生権力の二焦点の統合
2 見られていないことの不安
 見られていたい/リアリティ番組/宮勤の「甘い」空間
3 告白の過剰と否定
 告白の論理/全体主義の下で/客観的な主体化/主体の断片化
4 ケータイ・ネットワーク
 パノプティコンとしてのマスメディア/ケータイ/「上から目線」/触覚的な直接性において
5 「現れる神」を求めて
 人肉食/現れない神と現れる神/幼女の「相手性」

第6章 女門番の正体
1 顔の脅威
 身体からの逃避、身体への接近/顔とは何か/At Interface Value/顔を主題としたもう一つの殺人事件
2 身体加工の諸段階
 身体加工の四つの段階/第三者の審級の生成/キリスト教における身体加工の消滅
3 「信」と「知」
 第三者の審級の「信」/「信」から「知」へ/「宣言文」のごとく/「神」と「教師」
4 「快/不快」――第三者の審級の消尽と回復
 第三者の審級の消尽/Mにおける人格の解離と再統合/第三者の審級の逆説的な回帰
5 類としての種
 女門番の正体/類としての種/自己が自己に対して敵になる/最も解きがたい問い

補論 パレーシアとその裏側
1 デカルトの懐疑
 『狂気の歴史」におけるコギト解釈/懐疑の普遍化=狂気/芝刈りという狂気
2 告白からパレーシアへ
 抵抗の拠点を取り込んだ暴力/ほとんど同じ「解答」が/パレーシア/楽園追放前の「告白」
3 ソクラテス的な「対話」における偽装的垂直関係
 アゴラに行くソクラテス/偽装的垂直関係/ヘーゲルの「主人と奴隷」
4 結果の原因に対する過剰
 欲望への抑圧、抑圧への欲望/コロニアリズムの逆説/自由の究極の根拠

文献一覧
あとがき (二〇一三年一月 大澤真幸)


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 1958年長野県松本市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。個人思想誌『THINKING「O」』(左右社)主宰。専攻は比較社会学・社会システム論。著書『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞)、『夢よりも深い覚醒へ』『不可能性の時代』(以上、岩波新書)、『増補 虚構の時代の果て』『恋愛の不可能性について』(以上、ちくま学芸文庫)、『ふしぎなキリスト教』(共著、講談社現代新書、新書大賞)など多数。


大澤真幸 『量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う』(講談社、2010年) '12/11/13
大澤真幸 『逆接の民主主義 格闘する思想』(角川oneテーマ21、2008年) '12/11/04
見田宗介/大澤真幸 『二千年紀の社会と思想』(atプラス叢書、太田出版、2012年) '12/05/21
大澤真幸 『不可能性の時代』(岩波新書、2008年) '12/04/20
大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08






 本書は、ミシェル・フーコーが提起した「生権力」という概念に注目した現代社会論である。生権力が、フーコーがもともと関心を向けた規律訓練型のものから、管理型のものへと転換しつつあるということは、ドゥルーズをはじめとする多くの論者によって、かねてより指摘されてきた。本書の目的は、この転換の事実を記述することではない。なにゆえに、またいかにして転換が生じたのかを理論的に説明することが、本書の主題である。そのような説明がどうして必要なのか。その理由は、補論で解説した。
 最初に述べておこう。管理型の権力に対しては、個人情報の記録や監視カメラの配備に関連して、プライヴァシーの保護の観点から批判がしばしば加えられてきた。そうした批判は、私の考えでは、見当はずれである。管理型の権力は、あなたのプライヴァシーに何の関心もないだろう。
 ならば、管理型の権力は何も奪わないのか。それは、もはや権力ではないのか。そんなことはない。しかし、この権力が「何を」奪っているのか、それを正確に言いあてることは難しい。この段階で強いて言っておけば、それは、個人の本源的な〈偶有性(他でもありえたということ)〉である。あるいは、「誤配の可能性」(東浩紀)だと言ってもよいだろう。しかし、このように言ったところで、よく理解してはもらえないだろう。本書を読んでもらえば、ここでいささか謎めいた語を用いて予告したことの意味も、わかってもらえるに違いない。   (p009-010、「まえがき」)



人気ブログランキングへ





本「量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う
量子の社会哲学 革命は過去を救うと猫が言う

○著者: 大澤真幸
○出版: 講談社 (2010/10, 単行本 370ページ)
○定価: 2,310円
○ISBN: 978-4062165570
クチコミを見る




悦び、愉悦、、、知ること考えることの愉悦
量子力学

講談社の月刊誌『本』に、2004年9月から2008年3月まで連載した「〈とき〉の思考」をもとに(大幅な加筆修正を施)して、科学史の社会学化のようなもの(ができないかと、かねてから考えていたこと)の試み


全知の神から無知の神へ!!
量子力学と社会思想のミッシング・リンクを解く!
20世紀認識革命とは何か?――第2の科学革命(相対性理論、量子力学)と、探偵小説、精神分析、キリスト教、キュビスム、レーニン、シュミット、そして革命などの、見えない協働関係、同時代性とは……。壮大なスケールで、現代社会を生んだあらゆる“知の大転換”を描き尽くす大澤社会学の新境地。


≪目次: ≫
まえがき

第I部 科学革命以前
 第1章 寓話:神のすべての名
      「神のすべての名」を列挙する
      なお残余が……
 第2章 リンゴは法則を知っていたのか?
      走り抜ける猫
      アリストテレスの自然観
      知のステータスの転換
 第3章 立体芸術への視線――円の呪縛
      古代の遠近法
      空間に内属する眼
      不在の存在?
      円の呪縛

第II部 最初の科学革命
 第4章 二種類の眼
      二人のベラスケス
      中世の平面的絵画
      内在的視点/超越的視点
 第5章 科学と芸術の聖俗革命
      聖俗革命
      「聖所」の前の「静物画」
      無能な窃視者
 第6章 科学・王・資本
      絵画の中の地図
      鏡の中の王
      敬虔なる冒瀆
      抽象的普遍から具体的普遍へ
 第7章 光の運命
      『裏窓』の結末
      デカルト対ニュートン
      波動としての光とは何か
      窃視者の運命

第III部 相対性理論と探偵
 第8章 観測者の否定神学
      静止エーテルから光速不変へ
      観測者の否定神学的超越性
      もう一つの科学革命
 第9章 相対性理論と探偵
      時間をめぐる不安
      二つの相対性理論
      無謬の探偵のように
 第10章 無意識の発見
      探偵と精神分析家
      ほんとうに経験したこと
      『羅生門』の二つの解釈
 第11章 音楽の脱合理化
      ヴェーバーとアインシュタイン
      通奏低音とは何か
      音楽的合理化の運命

第IV部 量子力学の神秘
 第12章 現実性としての可能性
      量子力学の登場
      可能的なものの現実性(アクチュアリティ)
      死の欲動
 第13章 二つの孔
      二つの孔の実験
      「対象に帰属する知」の回帰
      キュビズム
 第14章 キュビズムとEPR効果
      EPR効果
      空っぽになる飾り棚
      求心化/遠心化作用

第V部 誤りえない指導者と必然的に失敗する指導者
 第15章 「例外状況における決断」としての観測
      波動関数の崩壊
      政治的決断主義
      例外状況
 第16章 二人のモーセ
      エディプス神話の改訂版?
      茸と彫像
      モーセの殺害
 第17章 失敗する指導者
      ベートーベンの聴きすぎにご注意
      唯物論は観念論
      失敗はすでに成功

第VI部 「現れ」と「本質」
 第18章 騙される観測者
      観念論は唯物論
      認識の不可避的な「遅れ」
      騙す者/騙される物
 第19章 「現れ」vs.「本質」
      資本主義の間近に迫った死
      現れ/本質
      終わりなき還元
 第20章 キリストとブッダ
      ヴェールの向こう側を見るもの
      愚か者のふりをする愚か者
      「神→人間」/「人間→神」

第VII部 レーニンの神的な暴力
 第21章 神的な暴力
      神的な暴力
      神的な笑い
      量子力学の喜劇
 第22章 量子力学とともにある「歴史哲学テーゼ」
      革命をためらう者たち
      量子力学の倫理的含意
      『歴史哲学者テーゼ』再論
 第23章 革命における「党」の機能
      一九一七年の二つの選択肢
      分析家と党
      階級闘争の渦中にある知識人
 第24章 独裁という名の民主主義
      階級への召命
      民主主義的錯覚
      プロレタリア独裁
 第25章 死せる文字の秩序――スターリニズム
      気づかないのは誰なのか
      ファシズムとスターリニズム
      客観的な主体化

第VIII部 時間の発生
 第26章 注意と散漫
      「松と岩」
      「注意」という主題
      不確定性原理の唯物論的含意
 第27章 遡行的因果関係
      後からの舌打ち/後からの観測
      原因の遡行的設定
      ベルクソン
 第28章 量子力学の隔時性
      遠く離れた二匹の子猫たち
      顔のない肖像画
      愛撫/触診
 第29章 物理学における「時間」
      時間を知らない物理学
      マクタガートの時間論
      時間の逆説の表現としての「粒子/波動の二重性」
 第30章 事前/事後の様相転換
      革命・例外状態の時間
      「初めから可能だった」
      第三の暴力
 第31章 時間的諸次元の発生
      見られなかった一行
      未来としての〈他者〉
      未来から過去へ
 第32章 三次元主義から四次元主義へ、そしてさらに……
      三次元主義
      四次元主義
      時間の社会性


 第33章 無知の神
      全知と全能の間
      貨幣、君主、光
      無知の神



あとがき (二〇一〇年 歴史的な酷暑の夏の終わりに 東京にて 大澤真幸)


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 社会学者。1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。『ナショナリズムの由来』(講談社)で毎日出版文化賞受賞。その他、主な著書に、『〈自由〉の条件』(講談社)、『行為の代数学』(青土社)、『身体の比較社会学 I・II』(勁草書房)、『不可能性の時代』(岩波新書)、『虚構の時代の果て』(ちくま学芸文庫)など多数。思想月刊誌『THINKING「O」』(左右社)を主宰。共編著に『事典 哲学の木』(講談社)がある。

大澤真幸 『逆接の民主主義 格闘する思想』(角川oneテーマ21、2008年) '12/11/04
見田宗介/大澤真幸 『二千年紀の社会と思想』(atプラス叢書、太田出版、2012年) '12/05/21
大澤真幸 『不可能性の時代』(岩波新書、2008年) '12/04/20
大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08





人気ブログランキングへ




本「逆接の民主主義 格闘する思想 (角川oneテーマ21 A-81)」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
逆接の民主主義  ――格闘する思想 (角川oneテーマ21)
逆接の民主主義 格闘する思想 (角川oneテーマ21 A-81)

○著者: 大澤真幸
○出版: 角川グループパブリッシング (2008/4, 新書 236ページ)
○定価: 760円
○ISBN: 978-4047101302
クチコミを見る




ハーバーマスデリダ


未来を諦めるな! グローバリゼーションと対峙する「新しきユートピア」
止まらない貧困と暴力の連鎖…… グローバリゼーションは地獄へと進み続けている。本当にこの道しかないのか? 断じて違う! 気鋭の社会学者が北朝鮮や歴史認識問題の解決策を示し、「新しい共同体」を示す!!

行き詰った社会問題を解決し、未来をつくる!
▼いまある民主主義を壊す
▼北朝鮮を民主化する
▼自衛隊を解散させる
▼歴史問題に決着をつける
▼「みんなのルール」はこうやって立て直す
▼根拠なき不安を解消する
本書のテーマ: 日本社会


≪目次: ≫
まえがき

第一章 北朝鮮を民主化する――日本国憲法への提案1
アメリカを映す、二大哲学者のケンカ/ヨーロッパが見ている世界、アメリカが見ている世界/「始まらない」代わりに得た、「終わらない」最終戦争/アメリカへの好感度が高くあり続ける国、日本/他者との共存方法を示す日本国憲法/北朝鮮問題の解決は、北朝鮮の民主化/死んだことを知らない「北朝鮮」/難民の受け入れこそ、決定的行為/「王様は裸だ」が叫ばれるとき/日本は難民を受け入れ、死を宣告せよ

第二章 自衛隊を解体する――日本国憲法への提案2
資本主義は「他者との共存」を妨げる究極原因/倹約は資本主義の産物である/市場の商品交換も贈与の一種/資本主義を内側から切り崩す贈与/絶対的貧困者への援助は完全義務である/支配―従属関係をつくる贈与の罪/人間に無限の負債を担わせる世界宗教/キリストの磔刑は罪の「贖い」ではない/自衛隊解体に向けて/援助は直接的でなければならない/自衛隊を解体し「部隊X」をつくれ!/遠くの他者ほど遇しやすい

第三章 デモクラシーの嘘を暴く――まやかしの「美点」
憲法非改正こそ、徹底的な実践である/他者を赦すとは、他者と〈同じ〉になること/神(キリスト)は普通の人間/普遍的共同性の鍵は、自/他の葛藤にあり/有効性を失いつつある民主主義/国連の常任理事国は歴史的使命を終えた/民主主義の公式見解は嘘/多数派の意見が真理を創造する/くじ引きの効用と問題

第四章 「正義」を立て直す――「みんなのルール」のつくり方
民主主義が機能しない現代社会/「正義」を導く二つの原理/無力な『正義論』/民主主義を超克する媒介者/共同体への参入は、常に自己否定を伴う/「共同体」も「性格」も選択の結果である/「開かれた研究」はつまらなく、「偏狭な研究」は面白い/単に可能なことは不可能なこと/選択を生む投射のメカニズム/猥褻な問いという形式/可能性の排除は、選択の結果でなく前提である

第五章 歴史問題を解決する――隣国とのつきあい方
歴史認識をめぐるギャップを解消する/歴史の運動を停止する反復強迫/神学の繰り人形としての歴史/歴史は「最後の審判」の視点から描かれる/敗者の歴史は可能性に富んでいる/敗者を救済しなおす〈歴史〉/〈歴史〉を逆撫でせよ!/最後の審判が〈歴史〉に革命を起こす/〈歴史〉とは不定性の体験/不徹底な民主主義は、権力者が「国民」をつくる/〈歴史〉の回復=〈民主主義〉の構築

第六章 未来社会を構想する――裏切りを孕んだ愛が希望をつくる
イメージが分裂する/現代の「生政治」は恐怖の政治/恐怖の原形はテロへの恐怖/極端な他者とどう付き合うか/見田宗介の〈公響圏と公共圏〉/内なる葛藤と闘う理論/多文化主義は原理主義に通じる!/愛は自由だが選択できない/人びとの困難を体現した少女/理想的で完璧なキリストの愛/普遍的な人類愛は原理的に不可能/愛は憎しみを孕む/逆接的民主主義―民主主義の否定こそ本義

あとがき (二〇〇八年三月 京都北山にて 大澤真幸)


※本書は、季刊誌「演劇人」(財団法人舞台芸術財団演劇人会議)に連載された「状況2004 社会・思想」「状況2005 社会・思想」を大幅に加筆修正し、再構成したものに、新たに第六章を書き下ろしたものです。


≪著者: ≫ 大澤真幸 Masachi Ohsawa 1958年、長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授(を歴任)。専攻は社会学。2007年『ナショナリズムの由来』(講談社)にて第61回毎日出版文化賞(人文・社会部門)を受賞。ほか、著書に『身体の比較社会学I・II』(勁草書房)、『戦後の思想空間』(ちくま新書)、『文明の内なる衝突』(日本放送出版協会)などがある。本書は10年ぶりの新書となる。

見田宗介/大澤真幸 『二千年紀の社会と思想』(atプラス叢書、太田出版、2012年) '12/05/21
大澤真幸 『不可能性の時代』(岩波新書、2008年) '12/04/20
大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08





人気ブログランキングへ




本「二千年紀の社会と思想 (atプラス叢書01)」見田宗介/大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
二千年紀の社会と思想 (atプラス叢書01)
二千年紀の社会と思想 (atプラス叢書01)

○著者: 見田宗介大澤真幸
○出版: 太田出版 (2012/4, 単行本 264ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4778313081
クチコミを見る



どう生きるべきか??!


「これからの千年を人類はどう生きるべきか?」
千年の射程で人類のビジョンを示す、日本を代表する社会学者による奇蹟の対談集。


≪目次: ≫
まえがき 見田宗介

第一章 現代社会の理論と「可能なる革命」――有限性の時代へ向けて
原発依存の背景にある成長神話/「三代目」という生き方/脱原発→成長神話脱却という戦略/脱原発に向かうヨーロッパ/近代の矛盾/中国という一代目社会/「情報化」と〈情報化〉/フルコスト・プライシングが通用しないリスク/原発に保険を/無限性の時代から有限性の時代へ/リアリティを求める人びと/資本主義の限界/「虚構」の時代/〈消費社会〉における〈労働〉/八〇パーセントの労働を不要にするシステム/未来の他者との連帯の回路

第二章 名づけられない革命をめぐって――新しい共同性の論理
グローバリゼーションとユニヴァーサライゼーション/交響するコミューンの自由な連合/〈□・間・ゲゼルシャフト〉としての国際関係/市民社会の共有価値(Shared Value)/共存の『アポカリプス』/グローバル化と共同性/エゴイズムを超える可能性と現実/集列体から連合体へ/古代ギリシャ民主主義の限界/スモールワールド・セオリーによる連帯/ゲマインシャフトの開放性/共同性における人間的水準と動物的水準/六〇億人の未来

第三章 「自我」の自己裂開的な構造――開放の現実的根拠について
「個体」は本源的に開かれている/生物学的な規定はいまでも生きている/個体に至るまでのプロセス/自殺という永久運動/社会性の起源/宮沢賢治という導火線

第四章 未来は幽霊のように 大澤真幸
I 友愛のコミューンと偽ソフィーの選択
1 友愛のコミューン/2 戦争と革命の等価性/3 偽ソフィーの選択/4 リスク社会のリスク
II フライングを怖れる者たち
1 暴走トロッコ/2 脱原発の首相を支持しない脱原発派/3 郵政選挙/怯む者たち
III 未来は幽霊のように
1 偽ソフィーからソフィーへの回帰/2 ノアの不思議な手法/3 ヨナスとロールズ/4 近代の矛盾の「解凍」/5 幽霊から差しのべられた手

あとがき 大澤真幸


初出一覧
 第一章 現代社会の理論と「可能なる革命」――有限性の時代へ向けて  atプラス10(太田出版)
 第二章 名づけられない革命をめぐって――新しい共同性の論理  atプラス02(太田出版)
 第三章 「自我」の自己裂開的な構造――開放の現実的根拠について  週間読書人1993年11月12日
 第四章 未来は幽霊のように 大澤真幸  「可能なる革命」(atプラス08、09、11)
※上記の原稿を加筆・修正の上、収録しました。


≪著者: ≫ 見田宗介 (みた・むねすけ) 1937年生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。主な著書に『現代社会の理論』『社会学入門』(岩波新書)、真木悠介筆名の著作に『時間の比較社会学』『自我の起源』などがある。2011年より『定本 見田宗介著作集』(全10巻)を岩波書店から刊行中。

≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 1958年生まれ。社会学者。主な著書に『夢よりも深い覚醒へ』(岩波新書)、『〈世界史〉の哲学 古代篇』『〈世界史〉の哲学 中世篇』(講談社)などがある。個人誌『大澤真幸 THINKING「O」』(左右社)を毎月刊行。






人気ブログランキングへ




本「不可能性の時代 (岩波新書1122)」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
不可能性の時代 (岩波新書)
不可能性の時代 (岩波新書1122)

○著者: 大澤真幸
○出版: 岩波書店 (2008/4, 新書 296ページ)
○定価: 819円
○ISBN: 978-4004311225
クチコミを見る



「理想→(夢→)虚構」→不可能性


「現実から逃避」するのではなく、むしろ「現実へと逃避」する者たち――。彼らはいったい何を求めているのか。戦後の「理想の時代」から、七〇年代以降の「虚構の時代」を経て、九五年を境に迎えた特異な時代を、戦後精神史の中に位置づけ、現代社会における普遍的な連帯の可能性を理論的に探る。大澤社会学・最新の地平。


≪目次: ≫
序 「現実」への逃避
戦後という時代区分/「現実」への逃避/「われわれ」の社会の「現実」

I 理想の時代
1 敗戦という断絶=連続
一九七〇年という転換点/三島自決/柳田國男の場合/折口信夫の場合/敗戦という連続/死者を代補したアメリカ
2 理想の時代
魅惑するアメリカ/理想の時代の時代区分/マイホーム/テレビと力道山/土地神話
3 死者の来訪
砂の器』/過去からの訪問者/果たされなかった約束

II 虚構の時代
1 二つの少年犯罪
一九六八年の殺人事件/覗く人/表相性の演技/一九九七年の殺人事件/覗き見られたい人/本名=本命/二事件対照
2 虚構の時代
新人類/家族ゲーム/東京ディズニーランド
3 理想から虚構へ、そしてさらに…
理想の時代の果て/二つの冒険譚/フットボールとピンボール/コピーライターの階級闘争/超虚構化

III オタクという謎
1 オタクという現象
オタク/閉じられた個室/オタク前史/何が賭けられているのか
2 アイロニカルな没入
物語消費/データベース消費/反転/相対主義/カザノヴァ男爵の醜態/詐欺のひっかかる詐欺師
3 社会性と非社会性
社会性と非社会性/ギョーカイからの転態/身体から/身体へ

IV リスク社会再論
1 二つの「下流」
格差論争/二つの「下流」/理想の時代から遠く離れて
2 リスク社会とは何か
リスク社会論/リスクの二つの特徴/倫理の転換、民主主義の危機/「第三者の審級」の撤退
3 自由は萎える
自由への命令、快楽の強制/インフォームド・コンセントのような/不可解な罪責感/監視社会

V 不可能性の時代
1 不可能性の時代
問題の再整理/多重人格/偽記憶/不可能性の時代
2 家族の排除
奇妙な心中未遂事件/犯罪における家族否定という主題/日本型近代家族の崩壊/関係の直接性/声が……遠い/住まいのモデル/〈他者〉の臭い/他者性抜きの他者
3 反復というモチーフ
「反復」の反復/「終わり」の終わり/全知の無能/「九十九十九」/「世界の終り」の後に/「終わり」の回復

VI 政治的思想空間の現在
1 「物語る権利」と「真理への執着」
破局への衝動/「物語る権利」と「真理への執着」/伝統/モダン/ポストモダン/リバタリアン=コミュニタリアン
2 信仰の外部委託(アウトソーシング)
他文化主義的イスラム/信仰の外部委託/「一者」の(再)措定
3 〈破局〉の排除
〈破局〉への盲目/ムーゼルマン
4 羞恥心をめぐって
羞恥/誰かに見られている/反トゥルーマン的不安
5 無神論への突破
王党派一般としての共和派/近代社会と無神論/普遍的な愛の矛盾/憎悪における愛

結 拡がり行く民主主義
四つの暴力/神なき暴力/活動的な民主主義は小さい?/同一化の階統/ランダムな線/民主主義への希望

あとがき (桜咲く京都北山にて 大澤真幸)
主要参考文献

初出一覧
I、II、結 書き下し
III オタクという謎
「オタクという謎」(『フォーラム現代社会学』第5号、関西社会学会、2006年)
IV リスク社会再論
「格差社会の背後にあるリスク」(『演劇人』22号、財団法人舞台芸術財団演劇人会議、2006年)
V 不可能性の時代
「不可能性の時代――戦後史の第三局面」(『世界』2005年1月号)
VI 政治的思想空間の現在
「政治的思想空間の現在〈前篇〉――相互依存する他文化主義と原理主義」(『世界』2006年2月号)
「政治的思想空間の現在〈後篇〉――無神論・正義・愛」(『世界』2006年6月号)
※いずれも今回、大幅に加筆・修正を行なった。


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 1958年長野県に生まれる。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。千葉大学文学部助教授などを経て、京都大学大学院人間・環境研究科教授(を歴任)、社会学博士。専攻、比較社会学・社会システム論。著書、『行為の代数学』『性愛と資本主義』『帝国的ナショナリズム』(青土社)、『身体の比較社会学 I・II』(勁草書房)、『電子メディア論』(新曜社)、『虚構の時代の果て』『戦後の思想空間』(ちくま新書)、『恋愛の不可能性について』『現実の向こう』(春秋社)、『文明の内なる衝突』(NHKブックス)、『思想のケミストリー』(紀伊國屋書店)、『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞受賞)など多数。

大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08

ジョン・ダワー 『増補版 敗北を抱きしめて 〈下〉 第二次世界大戦後の日本人  Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War II, 1999 』(三浦陽一/高杉忠明/田代素子 訳、岩波書店、2004年) '11/12/19
ジョン・ダワー 『増補版 敗北を抱きしめて 〈上〉 第二次世界大戦後の日本人  Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War II, 1999 』(三浦陽一/高杉忠明 訳、岩波書店、2004年) '11/11/28
吉見俊哉 『親米と反米 戦後日本の政治的無意識』(岩波新書、2007年) '11/10/19
吉見俊哉 『都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史』(河出文庫、2008年) '10/10/31
吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/13
ジル・ドゥルーズ 『記号と事件 1972-1990年の対話  Pourparlers, 1990 』(宮林寛 訳、河出書房新社、2007年) '09/10/28
ホルクハイマー/アドルノ 『啓蒙の弁証法 哲学的断想  Dialektik der Aufklärung: Philosophische Fragmente, 1947 』(徳永恂 訳、岩波文庫、2007年) '09/10/01
三浦展 『下流社会 新たな階層集団の出現』(光文社新書、2005年) '08/02/08





人気ブログランキングへ





本「近代日本思想の肖像 (講談社学術文庫2099)」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
近代日本思想の肖像 (講談社学術文庫)
近代日本思想の肖像 (講談社学術文庫2099)

○著者: 大澤真幸
○出版: 講談社 (2012/3, 文庫 368ページ)
○定価: 1,155円
○ISBN: 978-4062920995
クチコミを見る



文芸批評に近いスタイルをもつもの、日本の近代の思想家や作家を論じたもの


日本の近代史においては、文学者や文芸批評家が、思想の中心的な担い手となってきた。もちろん、広く影響力をもった哲学者もいるが、近代日本思想の影響力の中心につねに文学があったのは、なぜなのか。吉本隆明柄谷行人三島由紀夫丸山眞男埴谷雄高など、文学と哲学が交錯する地点でその思想の特質を再検証する、注目の社会学者の力作論考。


≪目次: ≫
まえがきに代えて 哲学と文学を横断すること
1 日本思想の中心/2 成功しない翻訳――日本語の書字体系について/3 横断経路の反転/4 特異性から普遍性へ

i
〈ポストモダニスト〉 吉本隆明

1 関係の絶対性/2 モダンな「ポストモダン」/3 対幻想/4 世界視線の内破/5 アフリカ的段階へ
※初出 『現代詩手帖』2003年10月

柄谷行人、予言の呪縛
1 特殊な「ぎこちなさ」/2 究極の真実/3 私という他者
※初出 『國文學』1989年10月

原罪論――廣松渉とともに
1 原罪/2 顔を見た者/3 もう一人の他者/4 外部に現れる選択
※初出 [原題サブタイトルなし] 『情況』臨時増刊、1994年5月→『廣松渉を読む』情況出版、1996年7月

掙扎(そうさつ)の無思想――竹内好のナショナリズム
1 太宰の欠落/2 奴隷の克服/3 純粋な自由/4 自由の帰結/5 否定性としてのナショナリズム
※初出 『思想の科学』1995年8月

丸山眞男ファシズム論のネガ
※初出 『情況』1997年1・2月合併号→『〈不気味なもの〉の政治学』新書館、2000年2月
トカトントンをふりはらう――丸山眞男と太宰治
1 低い水位/高い水位/2 「作為の論理」の萌芽/3 執拗なる自然/4 アメリカと日本の結婚・姦通/結 反逆=忠誠
※初出 『大航海』1997年、18号→『〈不気味なもの〉の政治学』新書館、2000年2月


ii
明治の精神と心の自律性――漱石『こゝろ』講義

1 『こゝろ』と社会学的関心/2 「心」の構造/3 近代への転回/4 贖えない罪
※初出 [原題サブタイトルなし] 『日本近代文学』2000年5月

啄木を通した9・11以降――「時代閉塞」とは何か
1 「家」の不在/2 「へなぶっり」の意識/3 ネーションという桎梏/4 「先験的選択」/5 大逆事件と9・11/6 閉塞を破る選択
※初出 『國文學』2004年12月

ブルカニロ博士の消滅――賢治・大乗仏教・ファシズム
1 そらの孔に連なる鉄道/2 ほんたうのほんたう/3 ブルカニロ博士/4 「父よりも父なるもの」の還元
※初出 [原題サブタイトルなし] 『現代詩手帖』1996年11月

三島由紀夫、転生の破綻――『金閣寺』と『豊饒の海』
1 自己否定への経路/2 イデアとしての金閣/3 否定される限りでの現象/4 反転する自己/5 破綻する転生
※初出 [原題「転生の破綻」――『金閣寺』と『豊饒の海』] 『劇場文化』2001年1月

男はなぜ幼子を抱いたのか――埴谷雄高『死霊』論
1 自同律の不快/2 爪とペニス/3 受動性の極点/4 〈私〉を触発する他者/5 未来への/からのメッセージ
※初出 [原題「未来への/からのメッセージ――男はなぜ幼子を抱いたのか] 『群像』2003年5月

村上春樹『アンダーグラウンド』は何を見ようとしたのか
1 オウム的なもの/2 「われわれ」を映す鏡/3 語りえない〈他者〉
※初出 『國文學』2001年11月

世界を見る眼――村上春樹『アフターダーク』を読む
1 自己意識を有する小説/2 視点と対象/3 自己の空無性/4 もう一つの目
※初出 『群像』2004年10月


iii
巫女の視点に立つこと

1 〈見ること〉/2 身体の水準、言語の水準/3 他者性の回復
※初出 [原題「〈社会学すること〉の構造――巫女の視点に立つこと」] 『社会学のすすめ』筑摩書房、1996年5月

まれびと考――折口信夫『死者の書』から
1 発生という問題構制(プロブレマティーク)/2 まれびと/3 水の女/4 神の嫁/5 切離する中心/流離する貴種
※初出 [原題「まれびと考――規範はいかにして可能か」] 『現代思想』臨時増刊、1987年3月


原本あとがき (二〇〇五年六月 大澤真幸)
初出一覧


※本書は、2005年、紀伊國屋書店より刊行された『思想のケミストリー』に、『〈不気味なもの〉の政治学』(新書館、2000年)所収論文二編を追加し、改題し、再編集したものです。


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。著書に、『ナショナリズムの由来』『行為の代数学』『身体の比較社会学I・II』『量子の社会哲学』『近代日本のナショナリズム』などがある。

大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08





人気ブログランキングへ




本「「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学 (NHK出版新書339)」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
「正義」を考える―生きづらさと向き合う社会学 (NHK出版新書 339)
「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学 (NHK出版新書339)

○著者: 大澤真幸
○出版: NHK出版 (2011/1, 新書 296ページ)
○定価: 861円
○ISBN: 978-4140883396
クチコミを見る



2010年秋に、NHK出版の会議室で集中的に行った〈講義〉をもとにして

こないだ娘に手紙を書いたときに、手紙がメインではなくサブで、だからあまり時間をかけて遅延させてはならなくて、そんなこんなで、とくに下書きをすることなく、お気に入りの万年筆で、すこしこだわって購入した便箋につらつらと手書きした。なんとなくの締め括りと方向性だけおよそ決めて、字が乱れようが、文に多少の不整合が生じようが、細かいことを気にすることを棚上げして、およそ2箇所の書き損じも、ぞんざいに訂正したままでヨシとした、便箋3枚。たとえば、書き言葉は、時間をかけて見直しながら、見直す時間があるから慎重に文章を練ることができる。一方、話し言葉は、時間の流れと同時的で、時間を遡ることはできないことから、モチロン慎重に発する言葉を選びながら発語する、とも限られず、しかし、ひとたび発せられたコトバは取り消すことはできない、さらにコトバを連ねて修正するとか、修正するにはその後にその存在を残したままに、存在が消えることはなく(時間の経過で記憶が薄れることはあったとしても)


なぜ今「正義」なのか? 経済格差のもとに社会が分断され、異文化との軋轢や理解不能な他者への脅えが生じるなか、「善」はもはや抽象的お題目にすぎないのか? ケータイ小説から沖縄基地問題までの多様な事例の検討、意表をつく思考実験、そしてカントからサンデルにいたる正義の理論を徹底的に吟味し、普遍的連帯のアクロバティックな可能性を論じる。大澤社会学、至高の到達点。


≪目次: ≫
第1章 物語化できない人生――「生きづらさ」の現在を考える
1 蟬の八日間
取り換え子/逃避行、そして離ればなれに/ねじれる愛と憎/憎悪からの解放/疑問――なぜ『八日目の蟬』は共感を集めたのか/物語なき現代社会
2 新しい傷
リスク社会論/精神分析のメカニズム/「新しい傷」の三類型/解釈枠組みの崩壊/「傷」の時間的一般化/ひきこもり――「する自己」と「ある自己」/「子供は誰かと一緒にいるときに一人になれる」/「ある自己」としての薫/ケータイ小説――出来事の羅列と「現実」への逃避
3 物語化できない他者
「とてつもない他者」の登場/物語による他者性の隠蔽

第2章 正義の諸理論――サンデルからアリストテレスまで遡る
制度にとっての究極の徳
1 功利主義――「最大多数」か「最大幸福」か
幸福の足し算/功利主義の難点 宗讐楽の質の問題/お寿司とドストエフスキーの優先順位/功利主義の難点◆宗週樟靴量簑蝓晋利主義のどこが問題なのか/修正功利主義
2 リベラリズム――普遍性こそ正義の条件
正義の規準としての自由/不自由な自由/定言命法の作り方 宗渋昭圓鯡榲として扱うこと/定言命法の作り方◆宗宿疂弉讐椎修任△襪海函芯蠍戚針,藁擔涌Δ汎韻犬?/殺人鬼と友人/定言命法を欺く/三つの選択肢/普遍化の逆説
3 コミュニタリアン――共同体こそ正義の条件
人はいかにしてコミュニタリアンとなるか/「負担なき自己」に抗して/「われわれ」の再有限化/戦後生まれに戦争責任はあるか/共通善と「名誉」/同性結婚は認められるか/コミュニタリアンの難点 宗汁蠡仄腟繊織灰潺絅縫織螢▲鵑瞭馘性◆宗酋界線の道徳的意味/コミュニタリアンの難点――自己の物語性の限界
4 アリストテレス主義――幸福こそ正義の目的
助っ人アリストテレス/アリストテレス倫理学の三つのポイント/アクラシア/わかっているけどやめられない/アクラシアは存在するのか/証明の難所

第3章 資本/国家/民主主義――物語はなぜ崩壊するのか
1 アリストテレスの盲点――快のパラドクス
アリストテレスにおける善/快の階層構造/快の苦への反転/不動の動者/円運動への執着
2 アキレスと亀――〈資本〉のパラドクス
投資の反復/プロテスタントの世俗内禁欲/死の欲動/共産党に絶対入党しない共産主義知識人/永遠に到達しない目標/「共産主義の地平では」/コミュニタリアンの盲点
3 絶対王権をめぐる謎――市民社会のパラドクス
資本主義の揺籃期/絶対王権成立の背景/絶対王権をめぐる疑問/市民社会にとっての絶対王権/清教徒革命――King against king/『リヴァイアサン』のモデル/ヘーゲルの君主制国家/絶対王権と資本主義の内在的関係
4 エリート主義と民主主義――代表制のパラドクス
文革のアイロニー/コミュニケーションの二段の流れ/民主主義の超越論的腐敗/問題の整理

第4章 普遍的「正義」への渇望――リベラリズム再検討
1 イエスの奇妙な喩え話
問題提起――イエスのリベラリズム?/ブドウ園の労働者の喩え話/放蕩息子の喩え話/イエスの原理とは何か?/普遍主義のアンチノミー/イエスだったらどうするか
2 二種類の物神化
資本主義の枠内にあるリベラリズム/「貨幣への讃歌」/人格的(非限定的)関係と物象的(限定的)関係/商品交換の外部に/人格的支配/二重の意味での自由/抑圧されたものの回帰/形式的自由の実質的意義
3 知性の囲い込み
反転する物神化/共有地としての一般的知性/知的所有権/マイクロソフト社はどのように利益を出しているのか/国家の権威の両義性
4 分断される労働者階級
シンボリック・アナリストと周辺労働者/ライフスタイルと生活様式における二極化/空白化した普遍性への代理物/なぜ「プロジェクトX」に感動するのか

第5章 癒す人――正義と〈普遍性〉
1 マルクスはなぜホメロスに感動するのか
古典の魅力の謎/普遍性と特殊性との奇妙なリンク
2 何が普遍的連帯を可能にするのか
中村哲さんとアフガニスタン人との相互認識/文脈化に抗する残余/普遍主義のアンチノミー再考/異文化との連携の根拠/イエスの喩え話再考
3 人は運命を変えられるか
物語としての歴史/歴史に対するライプニッツ的態度/ライプニッツの工夫/ベルリンの壁崩壊――偶有性から必然性の発生/裏返しの終末論
4 「新しい傷」はいかに癒されるか


引用・参考文献
あとがき (大澤真幸)


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 1958年、松本市生まれ。社会学博士。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。著書に『身体の比較社会学』機Ν供片α霆駛次法◆惶構の時代の果て』(ちくま学芸文庫)、『文明の内なる衝突』(NHKブックス)、『ナショナリズムの由来』『量子の社会哲学』(ともに講談社)、『生きるための自由論』(河出ブックス)、『現代宗教意識論』(弘文堂)など。2010年4月より個人雑誌『THINKING「O」』(左右社)を発行。

大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08





人気ブログランキングへ





本「夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学 (岩波新書1356)」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
夢よりも深い覚醒へ――3・11後の哲学 (岩波新書)
夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学 (岩波新書1356)

○著者: 大澤真幸
○出版: 岩波書店 (2012/3, 新書 272ページ)
○定価: 861円
○ISBN: 978-4004313564
クチコミを見る




んんん、〈3・11〉ってなんなんだったんだろう??!、ってなことって、そこであぶりだされた、噴出して露顕して可視化されるようになったようなさまざまなモンダイが、いろいろいろいろ考えないものでもないし、考えれば考えるほどにいろいろいろいろだ(まだまだもっともっと考えなければならないだろう)、あれもこれも、いろんなことを先送りにしてきたようなこととか、たとえばぼくなんかも無自覚のままに借金をすることとかって、いつからかアタリマエになっちゃっていたようなところがあって、ある意味では将来を先取りして、右肩上がりの「明日は今日よりきっと良い」みたいな成長神話?!的なことをフツーに前提として、さらに良く?!するために加速度的に加担して、せっせとせっせと消費活動にいそしんで(大量に廃棄して)、はたしてどこへ向かうのやら、あるときふっと自動車がコワくなった、人間の力って、素手で撲殺するようなことも不可能ではないけれども容易ではない、若さを失して体力が衰えれば無理はしないできない、はたして、衰えた体力でもアクセルに足をのせたならば、エンジンが鋼鉄のカタマリが化石燃料の膨大なエネルギーで、あぁコントロールを失して破滅的に暴走することがありませんように、どうなんだろう、祈るしかない



「不可能性の時代」に起きた3・11の二つの惨事は、私たちに何を問うているのか。日本で、脱原発が一向に進まないのはなぜなのか。そもそもなぜこれほど多数の原発が日本列島において建設されてきたのか。圧倒的な破局を内に秘めた社会を変えていくための方法とは? オリジナルな思考を続ける著者渾身の根源的な考察。


≪目次: ≫
序 夢よりも深い覚醒へ
1 夢よりも深い覚醒へ
子を失った父親が見た夢/夢から現実への逃避/語ることで隠蔽する?
2 いきなり結論
段階的な脱原発/代替的な電源/原発と経済/原発と温暖化
3 反言語としての詩のように
4 不可能な選択
暴走列車の問題/不可能な選択

第I章 倫理の不安――9・11と3・11の教訓
1 二つの「11日」
9・11と3・11/9・11における二種類の悲劇/3・11における二種類の悲劇
2 理不尽な絶滅
進化論を参照する/絶滅のシナリオ/理不尽な絶滅
3 道徳的な運
進化論にとってのスキャンダル/道徳的な運/倫理の基礎に
4 リスク社会におけるリスク
リスクの二つの性質/「第三者の審級」の撤退/科学における通説の消滅
5 倫理の本源的な虚構性
免罪はされない/定言命法/倫理の虚構性
6 報われぬ行為
憂鬱な結論/終わらない戦争/信と知の乖離

第II章 原子力という神
1 1995年の反復としての2011年
2 人間の崇高性と不気味さ
人間の崇高性と友愛のコミューン/ショック・ドクトリン/不気味なテクノロジー/オウムとカントとハイデガー
3 原子力という神
ユートピアへの鍵/「ウラン爺」と呼ばれた男/理想の時代の理想性/核の恐怖と核の魅力/プルトニウムに群がる人々――アメリカ
4 原子力へのアイロニカルな没入
七〇年代の転換/原子力の二元体制/原子力へのアイロニカルな没入
5 核には反対だが賛成だ
9条と原発/「pである、ただしq」
6 ノアの大洪水

第III章 未来の他者はどこにいる? ここに!
1 偽ソフィーの選択
神義論から人義論へ/脱原発派の意外な少なさ/人間の欲望の一般的な問題として…/偽ソフィーの選択/論点の補足
2 正義論の無力
無知のヴェール/正義論における原発問題/環境リスク論/「生物種の絶滅」というエンドポイント/貯蓄原理/過去からの借り/未来への貸し
3 灰を被った預言者
ヨーロッパの反応/終末論の形式/灰を被ったノア
4 未来の他者は〈ここ〉にいる
カントによる一つの「不可解な謎」/トカゲは貧しい世界をもつ/必然的にして偶有的/過去の憂鬱/フェリーニの『サテリコン』/一八四八年のプロレタリア革命/未来の他者はどこにいるのか

第IV章 神の国はあなたたちの中に
1 神の国はどこにある――いまだ/すでに
「神の国はあなたたちの中にある」/洗礼者ヨハネとイエス/革命家イエス・キリスト
2 究極のノンアルコール・ビール
虚構の時代の原子力/○○抜きの○○/原子力の平和利用
3 江夏豊のあの「一球」
軽率な導入/江夏豊の一九球目/「一球」に対するさまざまな解釈/原発と原爆の等価性に直面して
4 苦難の神義論と禍の預言
神の国の原発事故/苦難の神義論/禍の預言
5 メシアはすでにやって来た
ヨブの苦難/神の自慢話/神義論の転回/ヨブの後継としてのイエス・キリスト/先に約束が果たされる/最も恐ろしい啓示/人間が神を救う

第V章 階級(クラセ)の召命(クレーシス)
1 階級の由来
「階級」という主題/klesis(召命)からKlasse(階級)へ
2 革命しないプロレタリアート――問題設定
原発労働者の搾取/格差社会/労働者階級はなぜ政治的に不活性なのか/ソクラテスの産婆術
3 階級とは何か
階級と階層/階級概念の現代的展開/「階級」概念に関する疑問/「サブクラーク」という奇妙な階級
4 ヘーゲル的主体としての資本
剰余価値/「傾向的体小化の法則」/実体としてのみならず主体として/観念論的倒錯は実際に生ずる/マルクスはどうして……
5 発話内容と発話行為
ヘーゲルの再観念論化/言語行為論の教訓/コミットメントはどこで生じていたのか?
6 社会運動の指導者
無意識の構成/権威あるテスクトの逆説/愛の告白のように…/無知な教師/神の不信仰/「革命における党の役割」という悪評高き主題
7 プロレタリアートのラディカルな普遍化
プロレタリアートの社会的な普遍化/前未来の第三者の審級

結 特異な社会契約
1 本論の回顧
2 社会契約の特異な方法
合理的討議の盲点/垂直的な関係を基底においた集合的意思決定/ラカンの「通り道」/第三者の審級の機能停止

あとがき (二〇一一年二月一〇日 大澤真幸)


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 1958年長野県松本市に生まれる。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。個人思想誌『THINKING「O」』(左右社)主宰。専攻、比較社会学・社会システム論。著書、『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞受賞)、『〈世界史〉の哲学(古代篇、中世篇)』(講談社)、『不可能性の時代』(岩波新書)、『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社)、『増補 虚構の時代の果て』(ちくま学芸文庫)、『現代宗教意識論』(弘文堂)、『「正義」を考える』(NHK出版新書)、『ふしぎなキリスト教』(共著、講談社現代新書、新書大賞受賞)ほか多数。オフィシャル・ウェブサイト (http://www.sayusha.com/MasachiOsawaOfficial/)

大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08





人気ブログランキングへ



本「社会は絶えず夢を見ている」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
社会は絶えず夢を見ている
社会は絶えず夢を見ている

○著者: 大澤真幸
○出版: 朝日出版社 (2011/5, 単行本 324ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4255005836
クチコミを見る



社会、society

いつも「リスク社会」は可能性として語られてきた。ついに到来した「震災・津波・原発」の惨状を見据え、ありうべき克服を提起する強靱な思考。連続講義第一弾。

[「あとがき」から抜粋]
今、われわれは、日本人は、「夢」の中にいるかのようである。3・11の破局の後、すなわち 2011年3月11日午後2時46分に東日本の太平洋岸を襲った震災と津波の後、さらにこれにひき続く福島第一原子力発電所の事故の後、私自身を含む多くの日本在住者は、まるで「夢」の中を生きているかのような感覚を覚えている。その夢は、覚醒以上の覚醒であり、破局以前の日常の方こそがむしろ、微温的なまどろみの中にあったことを、われわれに思い知らせる。本書に収録した四つの講義はすべて、3・11の破局よりも前に行われたものである。しかし、私自身が驚いている。講義の中のさまざまな論材が、破局後の主題とあまりに直接的に対応していることに、である。


≪目次: ≫
はじめに なぜ講義なのか? そして何を講義するのか?

第一講 「日本語で考えること」を考える
1 日本語で考える
2 「…は」の連発――近代日本語における
1 「大日本帝国憲法」の「は」はどこから来たか?/2 「大日本帝国」を知っているのは誰か?
3 漢字かな混じり文
1 日本人は読むべきでない本/2 永遠のよそ者/3 日本が輸入に励む時代/4 「真理語」と世界帝国/5 拒絶的な受容/6 マンガと日本語
4 「は」とは何か
1 融通無碍な文末/2 文を越えてゆく「は」/3 話者を越えてゆく「は」/4 「大日本帝国」はお上さえをも知らない/5 なぜ「四角張った文字」で訳さないとならないのか?
5 問いの猥褻性
1 「われわれの存在の核」/2 すべての語りはあなたに答えている/3 答えられない問い、答えずにすむ問い/4 子供のように問い返す

第二講 社会主義を超えて、コミューン主義へ
1 道徳共同体の規準
1 資本主義のその先へ/2 資本主義の延命策、社会主義の延命策/3 善の共同体、正義の共同体
2 コモンズと排除
1 現代社会の三つのコモンズ/2 現代政治の三つの戦場/3 現代政治の第四の戦場
3 キリスト教と社会福祉
1 再分配率から考える/2 再分配率を規定する要因/3 なぜアメリカの再分配率は低いのか?/4 カトリック・ルター派・カルヴァン派
4 貧者という特異性
1 なぜ北欧諸国の再分配率は高いのか?/2 宗教的伝統と近代的社会福祉/3 特異性が普遍性へ短絡するとき
5 社会主義からコミューン主義へ
1 ルター派の教訓をコモンズで考える/2 二十一世紀的プロレタリアート――社会学的合意/3 理性の公共的使用――哲学的合意/4 真の公共性はどこにあるか?
6 短期的な政策的含意
1 「自由に考えよ、しかし従え!」/2 コミューン主義のための税制案/3 「シーザーのことはシーザーに。神のことは神に」

第三講 リスク社会の(二種類の)恐怖
1 チャレンジャーの事故に関する集団的否認
2 リスク社会とは
1 リスク社会としての現代/2 極大の被害と極小の可能性――リスクの二つの特徴/3 美徳は中庸の内にあらず/4 なぜそのときまで金融危機は起きなかったのか?/5 リスクをほとんどゼロにする技術/6 リスクをゼロにする技術
3 近代の二つの段階
1 社会の二重の開放――リスク社会出現の必要条件/2 第三者の審級の撤退――リスク社会出現の十分条件/3 社会主義と第三者の審級/4 抑圧下の開放感、抑圧なき閉塞感
4 「自然」の消滅
1 信仰的受容から反省的選択へ/2 エコロジストの幻想――信仰対象としての「自然」/3 フランケンシュタインの反逆――反省的選択対象としての「自然」
5 「恐怖」と〈恐怖〉
1 「恐怖」を超える〈恐怖〉/2 チャレンジャーの〈恐怖〉を人は受け入れられない/3 エコロジストは〈恐怖〉から逃避する/4 科学は〈恐怖〉を遠ざける/5 市場も〈恐怖〉を否認する
6 主人と奴隷――もう一つの読み方

第四講 今のときに革命について語る
1 資本主義は自らを信じているのか
1 革命について論じてみよう/2 信じていると信じている、すなわち信じていない――十九世紀の旧体制/3 信じていると信じている、しかし信じている――二十一世紀の資本主義
2 革命の空間的普遍性
1 世界同時革命しかありえない/2 革命はなぜ挫折したのか?/3 革命はなぜ挫折しつづけたのか?/4 革命のイメージを変えてみよう/5 ペシャワールの会から革命は始まる/6 国際連合によって革命は広がる
3 革命の時間的普遍性
1 感謝の逆説/2 革命はすべて宗教的である/3 歴史は勝者によって記述される/4 革命を正統化するのは誰か?/5 革命は過去をも救済する/6 革命はタイムマシーンだ
4 笑劇としての反復

あとがき (二〇一一年四月十五日 大澤真幸)


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ まさち) 1958年長野県松本市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。著書に、『行為の代数学』『身体の比較社会学』『虚構の時代の果て』『ナショナリズムの由来』(毎日出版文化賞)『〈自由〉の条件』『不可能性の時代』『普天間基地圏外移設案』(電子書籍)『量子の社会哲学』『現代宗教意識論』『「正義」を考える』他多数。個人誌『大澤真幸THINKING「0」』刊行中。オフィシャル・ウェブサイト (http://www.sayusha.com/MasachiOsawaOfficial/) 。

橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08





人気ブログランキングへ




本「ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書2100)」橋爪大三郎×大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)
ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity (講談社現代新書2100)

○著者: 橋爪大三郎×大澤真幸
○出版: 講談社 (2011/5, 新書 352ページ)
○定価: 882円
○ISBN: 978-4062881005
クチコミを見る





対論しましょそうしましょ、おはなしききますそうします、近代社会、西洋、キリスト教


≪目次: ≫
まえがき (大澤真幸)
第1部 一神教を理解する――起源としてのユダヤ教
1 ユダヤ教とキリスト教はどこが違うか/2 一神教のGodと多神教の神様/3 ユダヤ教はいかにして成立したか/4 ユダヤ民族の受難/5 なぜ、安全を保障してくれない神を信じ続けるのか/6 律法の果たす役割/7 原罪とは何か/8 神に選ばれるということ/9 全知全能の神がつくった世界に、なぜ悪があるのか/10 ヨブの運命――信仰とは何か/11 なぜ偶像を崇拝してはいけないのか/12 神の姿かたちは人間に似ているか/13 権力との独特の距離感/14 預言者とは何者か/15 奇蹟と科学は矛盾しない/16 意識レベルの信仰と態度レベルの信仰
第2部 イエス・キリストとは何か
1 「ふしぎ」の核心/2 なぜ福音書が複数あるのか/3 奇蹟の真相/4 イエスは神なのか、人なのか/5 「人の子」の意味/6 イエスは何の罪で処刑されたか/7 「神の子」というアイデアはどこから来たか/8 イエスの活動はユダヤ教の革新だった/9 キリスト教の終末論/10 歴史に介入する神/11 愛と律法の関係/12 贖罪の論理/13 イエスは自分が復活することを知っていたか/14 ユダの裏切り/15 不可解なたとえ話I――不正な管理人/16 不可解なたとえ話II――ブドウ園の労働者・放蕩息子・九十九匹と一匹/17 不可解なたとえ話III――マリアとマルタ・カインとアベル/18 キリスト教をつくった男・パウロ/19 初期の教会
第3部 いかに「西洋」をつくったか
1 聖霊とは何か/2 教義は公会議で決まる/3 ローマ・カトリック東方正教/4 世俗の権力と宗教的権威の二元化/5 聖なる言語と布教の関係/6 イスラム教のほうがリードしていた/7 ギリシア哲学キリスト教神学の融合/8 なぜ神の存在を証明しようとしたか/9 宗教改革――プロテスタントの登場/10 予定説資本主義の奇妙なつながり/11 利子の解禁/12 自然科学の誕生/13 世俗的な価値の起源/14 芸術への影響/15 近代哲学者カントに漂うキリスト教の匂い/16 無神論者は本当に無神論者か?/17 キリスト教文明のゆくえ
あとがき (2011年四月二十四日 復活祭の日に 橋爪大三郎)
参考文献


≪著者: ≫ 橋爪大三郎 (はしづめ だいさぶろう) 1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京工業大学教授。社会学者。著書に『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』(ともに講談社現代新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)、『冒険としての社会科学』(洋泉社MC新書)、『「心」はあるのか』(ちくま新書)などがある。

≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ まさち) 1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。著書に『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞受賞)、『不可能性の時代』(岩波新書)、『「正義」を考える』(NHK出版新書)、『量子の社会哲学』(講談社)などがある。思想月刊誌『THINKING「O」』(左右社)を主宰。
大澤真幸オフィシャルサイト(http://www.sayusha.com/MasachiOsawaOfficial/)

大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08





人気ブログランキングへ



本「近代日本のナショナリズム (講談社選書メチエ500)」大澤真幸5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
近代日本のナショナリズム (講談社選書メチエ)
近代日本のナショナリズム (講談社選書メチエ500)

○著者: 大澤真幸
○出版: 講談社 (2011/6, 単行本 224ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4062585019
クチコミを見る



アツイアツイムシムシアツイニホンノナツ


戦前期のナショナリズムは、なぜ、ウルトラナショナリズムに向かったのか。「靖国問題」とはなにか。戦後社会とナショナリズムの相関とは……。「日本」を根本から考えなおすべき今、ナショナリズム研究に大きな足跡を残してきた社会学者が問う、日本のナショナリズムの本質!


≪目次: ≫
まえがき (二〇一一年五月二六日 大澤真幸)

第1章 ナショナリズムという謎    1 ナショナリズム研究の中心的な問い(レーニンのショック/「想像された共同体」)/2 ナショナリズムのパラドクス(ネーションの「古い起源」/無名戦士の墓碑/二種類の系列性)/3 三つの理論(産業化という要請――ゲルナー/出版/資本主義――アンダーソン/エトニーのナショナルな起源――スミス)/4 ナショナリズムの季節はずれの嵐
第2章 ナショナリズムからウルトラナショナリズムへ    1 明治ナショナリズム(日本ナショナリズムと天皇制/ウルトラナショナリズムにおける変化/ナショナリズムの変質)/2 国民の天皇(ナショナリズムとウルトラナショナリズムのギャップ/「天皇の国民」から「国民の天皇」への転倒)/3 天皇なき国民(天皇なき国民/大正期における近代的権力)/4 資本主義としての哲学(広義の資本主義/田辺による「種の論理」/西田による場所の論理)/5 昭和期のウルトラナショナリズム(神秘的な自我/代表制の機能不全/具象的超越への逆説的な回帰/満州国という理念/農本主義)
第3章 「靖国問題」と歴史認識    1 「終りに見た街」/2 死者のまなざし/3 必勝の自動人形/4 歴史神学
第4章 〈山人〉と〈客人〉    1 敗戦に際して――柳田折口/2 〈山人〉と〈客人〉/3 外的関係の主体化
第5章 現代日本の若者の保守化?    1 ほんとうに保守化しているのか?――意外な調査結果(若者は保守化している/ナショナリズムの強度/若者は保守化していない?/宗教心をめぐる逆説)/2 スターニリズムへの迂回(スターリンはスターリニストか?/項目「Beria」)/3 二つのケース(在日コリアンからナショナリストへ/『コードギアス』)/4 戦後史の第三局面(理想の時代/虚構の時代/……/オタク/政治的有効性感覚)/5 アイロニカルな没入(多文化主義的な転回――「信じていないは信じている」/外部委託とその失敗/暗黙の(反)規範)

初出一覧


≪著者: ≫ 大澤真幸 (おおさわ・まさち) 社会学者。1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。『ナショナリズムの由来』(講談社)で毎日出版文化賞受賞。その他の主な著書に、『行為の代数学』(青土社)、『身体の比較社会学』(勁草書房)、『不可能性の時代』(岩波新書)、『量子の社会哲学』(講談社)など多数。思想月刊誌『THINKING 「O」』(左右社)を主宰。
大澤真幸オフィシャルサイト(http://www.sayusha.com/MasachiOsawaOfficial/)


三土修平 『頭を冷やすための靖国論』(ちくま新書、2007年) '09/11/24
小島毅 『靖国史観 幕末維新という深淵』(ちくま新書、2007年) '09/11/19
高橋哲哉 『靖国問題』(ちくま新書、2005年) '09/10/27





人気ブログランキングへ



訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

since 2007.11.19

Categories
じゃらんnet 宿・ホテル予約

Amazon
honto
TagCloud
本が好き!
本が好き!
記事検索
管理人・連絡先
管理人 Gori が書き記しています。 不適切な表現及び解釈などありましたら連絡ください。
ppdwy632@yahoo.co.jp
livedoor プロフィール

Gori

主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

‘表 BLOG (since 2006.8)
▲ロスバイク TREK 7.3FX(神金自転車商会 since 2008.8)
写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

Archives
Recent Comments
Recent TrackBacks
父が子に語る近現代史 (本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館])
本「父が子に語る日本史」小島毅
BlogRanking
  • ライブドアブログ