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楽しき熱帯 (講談社学術文庫)
楽しき熱帯 (講談社学術文庫2041)

○著者: 奥本大三郎
○出版: 講談社 (2011/3, 文庫 256ページ)
○価格: 924円
○ISBN: 978-4062920414
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そりゃあ「悲しき」よりも「楽しき」のほうがいいだろう、などとは、カンタンに言いえるものでもないんだろうけれども、あきらかに「楽しき」雰囲気がカクジツに伝わってきて、羨ましいなぁ、、、そう、冒頭に引用されるのはクロード・レヴィ=ストロース(Claude Levi-Strauss, 1908-2009)悲しき熱帯 (Tristes tropiques, 1955)川田順造訳の一節(と思しき)


ギリシア神話の神々の名を冠した蝶が飛び交い、獰猛な肉食魚ピラーニャが蠢くアマゾン。少年時の夢叶い、いざ緑の魔境へ! トラップで虫採り、釣りに感激、蝶の標本を買い込む楽しい旅は、インディオ虐殺、金採掘人(ガリンペイロ)・ゴム採集人(セリンゲイロ)の過酷な生、自然破壊との出会いでもあった。虫好き仏文学者ならではの、軽妙にして奥深い名紀行。


≪目次: ≫
学術文庫版まえがき 南方憧憬 (二〇一〇年師走 奥本大三郎)
第一章 退屈と憧れ    病床の夢/カブトムシの絵/緑の魔境/椛島勝一の孫/病気いろいろ/危険な水と秘密基地/異境の光景/浸水林と鳥の群/一泊五ドルただしトイレは廊下のつきあたり/「アロワナ」の娘たち/ひでえもんや/ヒカリコメツキ/ウルブー、我が友/モルフォの森/バナナと酒/H.W.ベイツの旅/熱帯の豊饒
第二章 ダーウィン街    ギリシアの英雄と蝶/怒り、死とその描写/ノーバ・オリンダの朝/夢の中で/採集人(フライキャッチャー)の生活/只ほど高いものは/「何しに来たの?」
第三章 水の上    巨大なルアー/ペドロ、水にとび込む/クルピーラの掟/刺身のロシアン・ルーレット/アマゾネスたち/水鳥の楽園/ピラーニャ! ピラーニャ!/ピンクイルカはなぜ悪いか
第四章 蝶の罠    オビドス/森林とハンバーガー/ニカウさんの森/アグリアスの幻光/オドビスの標本商の歴史/虫の饗宴/河岸のカフェ・テラス/インディオの超人的能力/アマゾンの戦慄
第五章 森林と欲望    武士の魂約百ドル/板根と支柱根/開拓者の汗と涙/ガリンペイロとセリンゲイロ/ゴム利用の歴史/ヘンリー・ウィッカムの盗み/コロンブスの卑しいまなざし/異様な一団/毛布の贈り物/生命の花火/富の蓄積という原罪/歓楽極マリテ

あとがき (一九九五年、日本産朱鷺(ニッポニア・ニッポン)の絶滅が決定した日に。 奥本大三郎)
解説・福岡伸一(生物学者)

カバー図版「南米のジャガー」椛島勝一


※本書の原本は、一九九五年に集英社より刊行されました。


≪著者: ≫ 奥本大三郎 (おくもと だいさぶろう) 1944年生まれ。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。大阪芸術大学文芸学科教授、埼玉大学名誉教授、ファーブル昆虫館館長。著書に、『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『虫の春秋』、『補虫網の円光』、『書斎のナチュラリスト』、『東京美術骨董繁盛記』、『パリの詐欺師たち』、『散歩の昆虫記』、訳書に『ファーブル昆虫記』などがある。






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