Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

小学館

本「ロードバイクQ&A 今さらきけないソボクな疑問」高千穂遙5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
ロードバイクQ&A 今さらきけないソボクな疑問
ロードバイクQ&A 今さらきけないソボクな疑問

○著者: 高千穂 遙
○出版: 小学館 (2012/2, 単行本 223ページ)
○定価: 1,365円
○ISBN: 978-4093882330
クチコミを見る




ロードバイク入門したての皆さん、初歩的すぎてきくにきけなかったあんなこと、そんな疑問、モジモジしないできいていいんです! これはまさに読む自転車教習所。非アスリート系ローディーのカリスマ、高千穂遙が手取り足取りお答えしましょう!!


≪目次: ≫
はじめに

第一章 自転車について、はじめにききたいQ&A
スポーツ自転車ってどんなもの/ピストってどんな自転車/最初に買うべき自転車は/超運動音痴なんですが/肺活量皆無です/10万のバイクと150万のバイクの差は/自分に合ったサイズって/国産or外国製/いちばんいい素材は/軽いものほどいいの?/97kgあるんですが/コンパクトクランクって/お勧め価格帯は/最低限いくらかかるの/気に入ったバイクが手に入りません/絶対鉄板のバイクは/豪雪地在住です/結局ロードバイクって何?

第二章 パーツについて、今さらきけないQ&A
700×23Cってなんのこと/こんなタイヤで走れるの/ドロップハンドル、心配です/サドルが痛くって/ビンディングペダル、びびります/パーツの価格差は/ホイールのアップグレード/サイコン、必要ですか/エアポンプ、必要ですか/ライトについて教えてください/ベルやバックミラーは/ロードバイクを駐輪するには/室内保管、いい方法は/掃除た注油の秘訣は/自転車本体以外に必要なもの/ネット通販との付き合い方/ローラー台の導入

第三章 ウェアについて、今こそききたいQ&A
レーパン・ジャージでなきゃだめなの/ヘルメットがグロいです/下着はどうするの/シューズとソックスは/軍手じゃだめですか/サングラス、アイウェア/日焼け対策は/荷物を運ぶには/防寒対策について/逆に、真夏は?

第四章 乗りはじめたら、でてくるでてくるQ&A
自転車はやはり車道なの/教えて、最低限の交通ルール/ポジションがわかりません/足がつかないんですが/正しい停止のしかた/骨盤は立てるの、寝かせるの/ケイデンスについて/20速のギヤって本当に必要?/いろんな自転車道があるみたいです/正しい手信号/自転車での正しい減量法/補給食って重要ですよね/重度の花粉症なんですけど/坂、嫌いです

第五章 あしたのために、知っておきたいQ&A
サプリメントについて教えてください/筋トレは必要?/腰痛持ちなんです/用品、ウエアの洗い方/保険について教えてください/ロードバイクって本当に痩せるの/やまめの学校ってなんですか?


≪著者: ≫ 高千穂 遙 (たかちほ はるか) 1951年、愛知県名古屋市生まれ。大学在学中から、アニメ、SFの企画に関わる。77年、日本初の本格的スペース・オペラ『クラシャージョウ 連帯惑星ピザンの危機』で小説家デビュー。以後SF、格闘技、自転車など様々な分野でベストセラーを送り出している。07年から09年まで日本SF作家クラブ会長を務める。今も週に200キロを越える距離を走り、レースに参戦する現役ヒルクライマーである。現在の愛車はスペシャライズド Sワークス ルーべSL3 Di2仕様。
「TAKACHIHO NOTES」(http://www.takachiho-haruka.com/)

高千穂遙 『ヒルクライマー宣言 自転車で山に登る人』(小学館新書、2010年) '10/07/22
高千穂遙 『ヒルクライマー  Hill Climber 』(小学館、2009年) '09/09/09
高千穂遙 『自転車三昧』(生活人新書、日本放送出版協会、2008年) '08/07/22
高千穂遙 『自転車で痩せた人』(生活人新書、日本放送出版協会、2006年) '08/07/16





人気ブログランキングへ


本「考えない練習  頭で考えずに、もっと五感を使おう。すると、イライラや不安が消えていく――」小池龍之介

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
考えない練習
考えない練習  頭で考えずに、もっと五感を使おう。すると、イライラや不安が消えていく――

○著者: 小池龍之介
○出版: 小学館 (2010/2, 単行本 226ページ)
○価格: 1,365円
○ISBN: 978-4093881067
クチコミを見る



あぁあ、まったくもってなにをどうして、ぼくにはなんら語りえない、分かったようなふりをすることなど、軽々しくも言及することなど、、、そう、まだまだまったく練習が訓練が修行が足りていない!?、イライライライラ怒りの感情に惑わされて支配されて、思い通りにことが進まないことに、その不甲斐ない(とぼくが思ってしまうような)結果にたいして、みずからの能力のレヴェルの低さに、ますますイライラしてみたりして、イライラすればするほどに、より一層もっともっと集中力を欠いて、悪循環に陥るのは、、、そう、イライラすることに、イライラしている自分自身にたいしてではなく、もちろん、イライラしない方が好ましいことは疑うまでもないことだけど、イライラしていることを理解して自覚していながら、分かっていながら、どうなんだろう、イライラすることを否定したくない、では、逆説的に、イライラしないことが好ましいかと考えるには、フツーにイライラしてしまうぼくが、なんでどうしてなにゆえにイライラするかと考えるには、妥協したくない、高いレベルでより高い目標に向けて一所懸命でありたいと欲するから、ということが、ひとつにはあげられようか、だからと言って、そうであっても、イライラすることがトウゼンのことでアタリマエであると開き直ったような言及をする気はないのだが、一所懸命になることができないようなぼくは、一所懸命になれないぼくだったら、状況に陥ったならば、もしかしたら、ケッコウ本気で、生きさばらえたくない、ダラダラとなんとなく漫然と生きのびる気はない、などと考えないものでもない。たとえば、社会的な性向で協調性があって互助的な在り方を生き方をスタイルを日常的に積極的に採用しているのであれば、もちろんぼくはそうではないと自覚しているから言うのであるが、他人を助け、他人に助けられ、お互いさまだ、人はひとりでは生きられない、社会性を有する生き物だ、でありながら、やっぱり人間はひとりで生きていかなくちゃいけない側面だってあろう、バランスが難しく、このあたりは感覚的なレヴェルの問題になるのであろうし、なにが優れて、なにが劣るのか、一概に言いえるものでもなかろう、すくなくともぼくは、他人を助けることに権能を有していないと思ってしまうのであり、そう思っているからには他人の助けを求めるべきではなく、他人の助けを受けられないことをアタリマエのこととして自立してあるべきであろうと考え、トウゼンに自立できえないのであるならば存在するべきではなんじゃないかなどとは、かなりストイック?!に思いつめていたりもしないものでもない。イライライライラと不安をいだきながら休むことも飽くこともなく、あぁまったくメンドクサイなぁとか口にしながら思いながらもウツウツウツウツと考えつづけて考えつづけて考えつづけて、そう、カンタンにシンプルにラクして生きる気はない♪



≪目次: ≫
はじめに
第1章 思考という病 考えることで、人は「無知」になる    「脳内ひきこもり」が集中力を低下させる/人間の三つの基本煩悩―─「怒り」と「欲」と「迷い」/心を律し「正しく考える」ためのトレーニング/念のセンサーで常に心の防犯チェック/感覚に能動的になることで、心は充足する
第2章 身体と心の操り方 イライラや不安をなくす練習
1 話す (話し方の基礎は、自分の声音の観察から/「慢」の煩悩が、余計な口答えをさせている/ネガティブな思考を捨て去る練習/謝罪の際には具体的な改善策を述べる/自分のための言い訳は、相手の苦しみを増すだけ/誠実な言い訳で相手の苦をケアしてあげる/脳が錯覚する、短期的な利害と長期的な利害/悪口は結果的に自分の心を汚す/嘘を積み重ねると、頭が悪くなる!?/無駄話を他人に押しつけない/現代日本に蔓延する「ありがとう病」は心を歪ませる/感謝も、メリハリとバリエーションが必要)/コラム1 呼吸する
2 聞く (音に「洗脳」されないように、自覚的であること/「諸行無常を聞く練習」で意識を鋭敏化させる/世界に耳を澄ませば、世界が変わる/相手の苦の音を観察することがコミュニケーションの基礎/批判された時は、相手の苦しみを探して余裕を持つ/心の情報操作を入り口で止める練習)/コラム2 嗅ぐ 
3 見る (刺激の強い視覚は煩悩を育てやすい/「私は苦しんでいるのに、相手は苦しんでいない」の誤解/観察結果を自我にいちいちフィードバックしない/お釈迦様の半眼をマネして集中してみる/自分の表情にも常に自覚的であること)/コラム3 笑う
4 書く/読む (「受け入れられたい」欲求がお金を生み出す/煩悩は、求めれば求めるほど増えるもの/匿名掲示板は無慚の心を増幅させる/メールでも、お互いの自我を刺激しない/書くことで、己の感情を見つめてみる)/コラム4 計画する
5 食べる (「してはいけない」と思えば思うほどしたくなる脳の不思議/「足るを知る」訓練で自分の適量を知る/考えない食べ方レッスン前編 ひとつひとつの動作に鋭敏に意識を置く/考えない食べ方レッスン後編 舌の動きに留意する)/コラム5 料理する
6 捨てる (失うのが怖いという概念が自分の負担を増す/ものを捨てないことが「無明」の領域を育てている/執着からの脱出のために─「捨てる」訓練/自我肥大させるお金から自由になる)/コラム6 買う/コラム7 待つ
7 触れる (集中力が途切れたら、触れている感覚に注意を向けてみる/「痒いから掻く」の暴走を止めてみる/コラム8 休む/遊ぶ/逃避する
8 育てる (「あなたのため」のアドバイス攻撃をしない/「自分の意見を押しつけたい」欲に操られない/同情や心配はほどほどにセーブする/激しい感情ではなく、淡い慈悲を育てる/ルールを守らないと、心がマイナスを引き寄せる/親の操り人形にせず、子どもを受容する育て方/男女間も「説得」によって愛を育てる/「降伏」する人が鍵を握る)/コラム9 眠る
第3章 対談 池谷裕二×小池龍之介 僧侶が脳研究者に聞いた「脳と心の不思議な関係」    脳のベースになっているのは苦痛/人は「他人の痛み」を本当に感じている/「信じる」が生み出す鎮静作用の不思議/人間に自由な意志はあるのか/メビウスの輪=無我の悟り/笑いのデメリットとほほ笑みの効用/脳は休むのか?/集中は目的ではなく、道具にすぎない 

「身体と心の操り方」早見表


≪著者: ≫ 小池龍之介 (こいけ・りゅうのすけ) 1978年生まれ。山口県出身。月読寺(東京都世田谷区)住職、正現寺(山口県)副住職。東京大学教養学部卒。2003年、ウェブサイト「家出空間」を立ち上げる。2003年から07年まで、お寺とカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を展開、2010年再開。それ以後、自身の修行のかたわら、月読寺や新宿朝日カルチャーセンターなどで一般向けに坐禅指導を行う。主な著書に、『「自分」から自由になる沈黙入門』『もう、怒らない』(ともに幻冬舎)、『煩悩リセット稽古帖』『貧乏入門』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『偽善入門』『仏教対人心理学読本』(ともにサンガ)などがある。家出空間 http://iede.cc






人気ブログランキングへ



本「ヒルクライマー宣言 自転車で山に登る人 (小学館101新書081)」高千穂遙5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
ヒルクライマー宣言 自転車で山に登る人 (小学館101新書)
ヒルクライマー宣言 自転車で山に登る人 (小学館101新書081)

○著者: 高千穂遙
○出版: 小学館 (2010/6, 新書 251ページ)
○価格: 777円
○ISBN: 978-4098250813
おすすめ度: 1.0
クチコミを見る




そう、神金自転車商会の店頭で本書をみかけたのは、写真(PICS↓)のデータをみるには2010年6月17日のことで、本書においても紹介されてる(エントリーコース)大垂水峠のプチ・ヒルクライム88kmラン(甲州街道→相模湖→津久井湖→、今年はまだ3回だけ、5/2、6/17、7/16)を終えて、平日午前の、他のお客さんがいないような時間帯の訪問は、やっぱりクロスバイク(トレックのエントリーモデル)ではカッコつかない(ハズカシイ♨)、さらにはウエアはユニクロで、スニーカー(しかも紐アリ)で、ヘルメットとグローブこそ装着しているものの(こけたら危ない)、普通の眼鏡で、、、まぁサドルのポジションが高くて(足が地面につかない)、バーハンドルのポジションが低くて横にツノを出して、ヤル気を見せてはいるけどね(他人が見て分かるかどうかは知らない、分かってもらえたところでますますカッコつかない、むなしい、あぁかなしいかな自己満足♪)。ぶっちゃけ、かっこいいロードバイクが欲しい!、もちろんウエアからパーツからグッズまで上から下までパリッとキメたい!!?、それは、およそ二年前にクロスバイクを購入した直後から、すこし走ってみてすぐに、そう思った、思いつづけている、その年(二年前)の冬のボーナスが支給されていたら(それ以降もちろん支給なし)、もしかしたら(もしかしなくても)ロードバイクを買っちゃっていただろう♪、というくらいに欲しい(欲しかった)、というくらいにお金に余裕がない(すでにあとさき考えずに借金してまで衝動買いするほどに若くはない、いわゆる大人買い!?は資力のある大人がするから大人買いであろう、無理して買ってもたのしくない、心の底からたのしめない)、というくらいに



エコ(環境)でアンチ・メタボ(健康)、お金もかけずに週末ごとに光と風と戯れる“小さな旅”を満喫できるライフスタイル。そんな素晴らしき「ロードバイクのある暮らし」を始めるのに、50歳は決して遅くない! 著者が身をもって証明した体験レポートが本書。40代で典型的成人病予備軍だった肥満オヤジが、なぜ精悍な筋金入り「坂バカ」ヒルクライマーに変身できたのか。著者は自信を込めて断言する。「自分が50歳から始めたからこそ、とくに中高年初心者向けアドバイスには完璧を期したい!」


≪目次: ≫
はじめに
第1章 坂嫌いから坂バカへ    column ヒルクライムの観戦
第2章 はじめてのヒルクライムレース    column トラブルに備えよう
第3章 いきなりロードバイクを買う    column ブレーキの左右
第4章 パーツとウェア    column サイクルモードに行こう
第5章 とりあえず走ってみる
第6章 いよいよレースにエントリー
    column レースでよくやる失敗
第7章 自転車を徹底的にいじる
おわりに (二〇一〇年春。三十八年目のスギ花粉症にのたうちまわりながら。 高千穂遙)


≪著者: ≫ 高千穂遙 (たかちほ・はるか) 1951年、名古屋市生まれ。2009年まで日本SF作家クラブ会長。日本で初めて本格スペースオペラを手掛けた。『クラッシャージョウ』『ダーティペア』などベストセラー作品多数。40代で高血圧・高脂血症・肥満など成人病の症状に悩まされ、齢50にして一念発起、ロードバイクに熱中。わずか2年で24キロもの減量に成功(体脂肪率24%→10%)。その「使用前・使用後」的大変貌は周囲を驚かせた。本書での記述のすべては、自らヒルクライムレースに参加しているリアル体験から生まれたものである。
自らの体験を生かした山岳レース小説『ヒルクライマー』は、いまやヒルクライマー志願者の必読書とされている。愛車はトレックマドン6.9Pro

高千穂遙 『ヒルクライマー  Hill Climber』(小学館、2009年) '09/09/09
高千穂遙 『自転車三昧』(生活人新書、日本放送出版協会、2008年) '08/07/22
高千穂遙 『自転車で痩せた人』(生活人新書、日本放送出版協会、2006年) '08/07/16

田村浩 『鉄道で広がる自転車の旅 「輪行」のススメ』(平凡社新書、2010年) '10/07/02





人気ブログランキングへ


本「カラス、どこが悪い!? (小学館文庫)」樋口広芳・森下英美子5

ブログネタ
読んだ本 に参加中!
カラス、どこが悪い!? (小学館文庫)
カラス、どこが悪い!? (小学館文庫)

○著者: 樋口広芳・森下英美子
○出版: 小学館 (2000/9, 文庫 222ページ)
○価格: 499円 (絶版)
○ISBN: 978-4094174816
おすすめ度: 3.0
クチコミを見る



そう、“カラス”を掲げて、その生態や特性を調べれば調べるほどに見えてきて、見逃せないのが“ゴミ問題”であり、人間のライフスタイル、このままでいいのか?!(いいはずないだろう)
ぼくが居住する行政庁は、燃やせるゴミと燃やせないゴミの回収が有料で、それぞれ指定のゴミ袋を購入して費用を負担する方式が採られている。もっとも、ビン、カン、ペットボトル、古紙・古布、プラスチックについては無料のままであり、分別にいつも頭を悩ませるのだが、ぼくが排出するゴミのほとんどがプラスチック。レジ袋をもらわなくなって久しいのだが、お店で売ってる商品のほとんどすべてがキレイに包装されている。最近では、カンやペットボトルって、なんだかモッタイナイと思うようになって、意識して購入を控えている。
ショウジキなところ、ゴミの回収って、ぼくが意識してからはず〜っと無料だったから、無料で回収してくれることがトウゼンだという概念(オモイコミ)があって、はじめて有料化と聞いたときには、「え〜っ、なんで??!」って不満に思った。ところが、ゴミの回収であり処理にかかる費用は無料ではなく、言うまでもなくソウトウな費用(もちろん労力も)を要するであろうことは想像に難くない。
みずからの消費活動の結果として排出されたゴミを、ゴミの回収が無料であると、ゴミを排出することに対する抵抗を感じることはないだろう。大量消費をトウゼンのこととして、まだ食べられるもの、まだ使えるものが、平気でゴミとして廃棄される、大量消費。
ゴミとして人間により廃棄されたとはいえ、ゴミのなかには栄養に富んだ食料(エサ)が多量に含まれる。それを食さない手はない。捕食はタイヘンな労力を要する行為だ、エサを獲得できなければ死滅する、死活問題だ。
豊富なエサはエネルギーを増大させ、増大したエネルギーは活発な生殖活動を呼び起こすだろう。活発な生殖活動により個体数が増大しても、それを支えて余りある豊富なエサは、決まった場所に毎日かならず豊富に差し出される(とカラスは感じるかもしれない)。また、エサ場に近い場所に営巣することも理に適っている、ヒトの生活圏と近接すれば、なるほど、摩擦は避けられない。


≪目次: ≫
まえがき
カラスと人間生活との摩擦    1 ゴミを食い散らかす (銀座のカラス/カラスのゴミの散らかし方/住宅街では/大規模処分場では/ゴミとカラス)/2 人を襲う (攻撃のパターン/攻撃のメカニズム/カラスの立場になってみれば)/3 カラス置き石事件 (置き石の発生状況/置き石の実態/置き石事件の仕組み)/4 カラスと交通事故 (航空機との衝突/列車事故や車との衝突)/5 停電を起こす (ほんとうの問題点)/6 カラスをめぐる人々
供.ラスのくらし    1 都会のカラス、田舎のカラス/2 カラスの一日 (PHS利用への道/ウェアラブルコンピューティングの世界/PHS追跡システム/追跡実験の結果)/3 カラスの四季/4 ねぐら/5 食生活/6 カラスの知恵 (硬いものを割る知恵/車利用の仕組み/車利用方法の伝播/小道具を使って虫を取り出す/釣りの達人)/7 羽毛の手入れ (水浴び/カラスの浴びる不思議なもの/浴びたあとは)/8 カラスも食われる (カラスとオオタカ/カラスとフクロウ)/9 カラスの遊び (なぜ遊ぶのか?)
掘.ラスとどう共存するか    1 摩擦の構造/2 カラスの数/3 今後どうなるか/4 目先の解決、根本的解決 (対症療法的解消/ゴミ問題/カラスが襲う問題/置き石事件/航空機への衝突/鉄塔営巣の問題/根本的解決/研究の必要性)/5 行政への提言 (東京都の取り組み/ゴミ収集側の改善/ゴミを出す側に選択肢をもたせる/運搬法の変革/ゴミの処理法と環境問題)/6 ライフスタイルの改善 (個人でできる生ゴミ処理/生ゴミの少ないライフスタイル)
あとがき (二〇〇〇年七月二五日 著者を代表して 樋口広芳)
カラスと人間年表
アンケート
本書を書くにあたって参考にした主な図書および資料

※本書は、当文庫のための書き下ろし作品です。

本文イラスト:重原美智子、カバーイラスト〔ハシブトガラス〕:岡崎立


≪著者: ≫ 森下英美子 (もりした・えみこ) 1958年新潟県生まれ。愛媛大学農学部環境保全学科卒業。(財)日本野鳥の会研究センター勤務をへて、現在、東京大学大学院生物多様性科学研究室非常勤職員として勤務。
≪著者: ≫ 樋口広芳 (ひぐち・ひろよし) 1948年横浜生まれ。東京大学大学院博士課程修了。農学博士。現在、東京大学大学院教授。主著『鳥たちの生態学』(朝日新聞)、『飛べない鳥の謎』(平凡社)、編著『保全生物学』(東京大学出版会)他。

樋口広芳 『鳥たちの旅 渡り鳥の衛星追跡』(NHKブックス、日本放送出版協会、2005年) '10/02/28
樋口広芳 『生命にぎわう青い星 生物の多様性と私たちのくらし』(DOJIN選書、化学同人、2010年) '10/02/27







人気ブログランキングへ


本「大日本帝国の民主主義 嘘ばかり教えられてきた!」坂野潤治×田原総一朗5

ブログネタ
読んだ本 に参加中!
大日本帝国の民主主義―嘘ばかり教えられてきた!
大日本帝国の民主主義 嘘ばかり教えられてきた!

○著者: 坂野潤治×田原総一朗
○出版: 小学館 (2006/4,単行本 253ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4093892421
おすすめ度: 3.5
クチコミを見る



「まあまあまあ」と象徴天皇制

じつは、坂野潤治の別の本を読みはじめていたんだけど、やっと「まえがき」をよんだあたりで(知識が不足しているぼくには、なかなかカンタンに読めるものでもない)、そう、なにげなく見まわした図書館の書架に本書を見つけて、手にすべきか否か迷いがあったのだ、本書が難易度が高くないであろうことは想像に難くなかった、案の定、パラパラと見るには文字組みはゆるめ、対談著書。サキニコッチヲヨンデオコウ♪
坂野潤治にして「愛想のない仕事人間」と評される田原総一朗のお仕事ぶり!


≪目次: ≫
まえがき 田原総一朗
第一章 大日本帝国憲法制定をめぐる政権暗闘    根本的な誤解/西郷の征韓論の真実/私擬憲法 フランス派対イギリス派/大隈重信は裏切り者/ドイツ派のイデオローグ井上毅
第二章 美濃部達吉北一輝はつながっていた    天皇機関説の真相/最初の政党内閣「隈板内閣」/景気のように変動するデモクラシー度/主権は天皇ではなく国家にある/北一輝は社会民主主義者だった/吉野作造の「民本主義」/五・一五事件の真相/統制派皇道派
第三章 満洲事変拡大は米国のミス    「統帥権」と「外交大権」/天皇機関説が敗れて暗黒時代がはじまったわけではない/中国は犬ではなくウルフ/日本には日本の、蒋介石には蒋介石の事情/こわごわ「連盟よさらば」
第四章 リベラルデモクラシーは別物    二大政党ではなく「一・五政党」/「平民宰相」は普通選挙に反対/できっこない二大政党制
第五章 日本では革命は起きない    徳富蘇峰の天皇観/国民にもマスコミにも節操がない/ずっと象徴天皇制だった
第六章 「海外雄飛」も「議会」もワンセット    「富国強兵」はいつからか/「海外雄飛」の原点/「武士道」なんてなかった
あとがき 坂野潤治


≪著者: ≫ 坂野潤治 (ばんの じゅんじ) 1937年生まれ。東京大学卒。東京大学名誉教授。『近代日本の国家構想』(岩波書店)で吉野作造賞を受賞。『明治憲法体制の確立』(東京大学出版会)、『昭和史の決定的瞬間』(ちくま新書)『明治デモクラシー』(岩波新書)、『近代日本政治史』(岩波書店)など著書多数。

≪著者: ≫ 田原総一朗 (たはら そういちろう) 1934年生まれ。早稲田大学卒。岩波映画製作所、テレビ東京を経てフリージャーナリストに。テレビ朝日系列で「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」の司会などを務め、城戸又一賞を受賞。『日本の戦争』(小学館)、『日本の戦後』(講談社)など著書多数。

田原総一朗×中村義一 『RNAルネッサンス 遺伝子新革命』(医薬経済社、2006年) '08/07/03

坂野潤治 『明治デモクラシー』(岩波新書、2005年) '10/02/17
坂野潤治 『未完の明治維新』(ちくま新書、2007年) '10/02/10
坂野潤治 『昭和史の決定的瞬間』(ちくま新書、2004年) '10/02/03
坂野潤治/田村裕美/北村公子、坂野潤治編 『自由と平等の昭和史 一九三〇年代の日本政治』(講談社選書メチエ、2009年) '10/02/01







人気ブログランキングへ


本「親鸞のこころ 永遠の命を生きる (小学館文庫)」梅原猛5

ブログネタ
読んだ本 に参加中!
親鸞のこころ―永遠の命を生きる (小学館文庫)
親鸞のこころ 永遠の命を生きる (小学館文庫)

○著者: 梅原 猛
○出版: 小学館 (2008/1, 文庫 221ページ)
○価格: 500円
○ISBN: 978-4094082418
おすすめ度: 2.0
クチコミを見る



墓石の前面に刻まれる文字は「南無阿彌陀佛」。
そうね、日本の古典と、海外(日本国以外)の翻訳と、どちらが抵抗なく読み易いかと問われたら、迷うことなく海外の翻訳著書を選ぶだろうなぁ。日本語しか話せない読めないぼくは、仮に諸外国の文化を理解できなくても、「まぁ仕方がないよねぇ」で笑って誤魔化せる(許せる)けど、日本語しか扱うことができないのに、まもなく40年間も日本だけで生活してきたにもかかわらず、自国の文化に理解が不足しているのは、笑えない、冗談にならない。というような意識が働くのかどうなのか。ちかごろすこし気にならないでもない。
それにしても、ムズカシイ。空っぽのバケツに水を注いでも、チョロチョロ、ジャブジャブ、なかなか満たされる気がしない。しばらく一定のレヴェルまで到達するまでは、ただただひたすらに注ぎ込みつづけるしかない、のであろう。


≪目次: ≫
吃堯親鸞のこころ
第一章 師と弟子
    日本に根づいた浄土教/行の人・空也と知の人・源信/布教者・法然の登場/口称念仏の選択/法然門下の異端の弟子/流罪体験が意味するもの
第二章 深い懺悔の宗教詩人    越後から常陸へ/主著『教行信証』の完成/「和国の教主」聖徳太子への崇拝/粘り強い思弁と著作態度/宗教詩人としての親鸞
第三章 親鸞思想の真髄「二種廻向」    近代人を魅惑した「悪人正機説」/二重廻向とは何か/伝統的な“あの世観”と二重廻向/往還する魂/真に民衆を救う教えとは

局堯〇代を拓いた求道者たち
第一章 泰澄――白山に神と仏の化現を見る

正史に記されない偉大な思想家/伝記が語る父と母/静の臥行者と動の浄定行者/行基との出会い/から『十一面経』を授けられる/水の仏、十一面観音/十一面観音の三つの功徳/一切の仏を総合する母なる仏/泰澄が残したもの
第二章 良源――日本精神の転換点に立つ
宗祖・最澄と中興の祖・良源/怨霊の祟った時代/比叡山の密教化/誰でも仏になれる――『法華経』の教え/天台本覚論の考え方/能にあらわれた天台本覚論の思想/「芭蕉」――冬に枯れるはかない実相/「杜若(かきつばた)」――女人遍歴という菩薩行
第三章 覚鑁――空海を究め独自の密教世界を拓く
覚鑁独自の信仰を伝える大伝法堂/大日如来にならんと志す/栄光と挫折――高野山を追われて/仏教研究から仏像研究へ/五彩に光り輝く密教の世界/人生を決めた空海との出会い/ヘーゲルの弁証法と『十住心論』の論理/空海の復興/源信の浄土思想の影響/九品往生の導入/法然を先取りした凡夫往生の思想/永遠の命を生きる
第四章 世阿弥の能――「鵺(ぬえ)」について
能にとり憑かれて/怨霊が跋扈する中世/能という芸能/複式夢幻能を完成させた世阿弥/「鵺」にみる怨霊鎮魂のドラマ/草木国土すべて成仏するという思想/悪と自覚と救済

あとがき (二〇〇七年十一月  梅原 猛
解説/山折哲雄

※本書は、最近の講演などをもとにして文庫用に書き下ろしたものです。


≪著者: ≫ 梅原 猛 (うめはら たけし) 1925年、仙台市生まれ。京都大学哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター初代所長など歴任。主著に『隠された十字架』(毎日出版文化賞)、『水底の歌』(大佛次郎賞)などがあり、「梅原古代学」「梅原日本学」と呼ばれる著作多数。また『梅原猛著作集』として、1期(集英社)20巻、2期(小学館)20巻がある。

唯円著・親鸞述『歎異抄』(川村湊訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/10/09
歎異抄』(金子大栄校注、ワイド版岩波文庫、1991年) '08/10/14








人気ブログランキングへ


本「ヒルクライマー Hill Climber」高千穂 遙5

ブログネタ
読んだ本 に参加中!
ヒルクライマー
ヒルクライマー Hill Climber

○著者: 高千穂 遙
○出版: 小学館 (2009/7, 単行本 288ページ)
○価格: 1,502円
○ISBN: 978-4093862479
おすすめ度: 4.0
クチコミを見る



このあいだ1年点検のときだったか、神金自転車商会のカウンターのガラスケースの上に陳列されていた『ヒルクライマー』高千穂遙
そう、1年とすこし前のこと、ぶらりとなにげなく、近所だし、店構えがキレイだったから抵抗感なく。プロショップというのか、機械が苦手なぼくは、メカメカした雰囲気を前面におしだされてしまうと、なんとなく気おくれしてしまう、足がすくむ。なんどか店の前を通りすぎて様子を窺った後に意を決して店に足を踏み入れ、「遠〜くまで走れる自転車が欲しくって」とだけ言った、ぼくの曖昧なオーダーに、一所懸命に説明してくれた森田さん(4代目若社長)。スパッと即決できないぼくは、その日は決断することなく店を後にしたんだけど、「買うならココで」ゆるぎなく。たかが自転車、されど自転車。ヘルメットとグローブと空気入れと。いろいろススメられて、さんざん迷って、クロスバイク(TREK7.3FX)にした。1年を経過してなお、チェーン黒光り、すこぶる調子がいい。


≪著者: ≫ 高千穂 遙 (たかちほ・はるか) 1951年、名古屋市生まれ。日本SF作家クラブ会長(2009年まで)。本格スペースオペラを日本で初めて手掛け、多くの大ヒット作を執筆。自転車関係の著書では『自転車で痩せた人』『自転車三昧』『じてんしゃ日記』等。50歳にして自転車に熱中。それまで高血圧や高脂血症(脂質異常症)に悩まされていたことがウソのように、食事制限なしで84キロの体重が60キロに(体脂肪率も24%から10%に低下)。現在の愛車はTREKマドン6.9Pro。コンポはシマノDURA-ACE7900。最近のお気に入りはチューブレスタイヤ。

高千穂遙「自転車三昧」(生活人新書、日本放送出版協会、2008)
高千穂遙「自転車で痩せた人」(生活人新書、日本放送出版協会、2006)







人気ブログランキングへ

本「大審問官スターリン Иосиф Виссарионович Сталин」亀山郁夫5

ブログネタ
オススメの本はありますか? に参加中!

大審問官スターリン Иосиф Виссарионович Сталин

●著者: 亀山郁夫
●出版: 小学館 (2006/01,単行本 319ページ)
●価格: 3,360円
≫アマゾンで購入


ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を、「いずれ読んでみたいなぁ、光文社古典新訳文庫も話題になっていたし、、、」と、時々(ホントにときどき)思い出したように考えていたぼくが、好んで手にする“佐藤優 (1960- )”との共著作での対談の相手として、初めて“亀山郁夫 (1949- )”の言説に触れた「ロシア 闇と魂の国家 (文春新書,2008.4)」に抱いた、なんとも言えぬ心地好さ(まなざし)。「少し読み進め(深め)てみようかしら?!」と画策したのもすべては 、いずれ読むであろう!?、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』対策(?!)として。世界的文学作品への理解を少しでも深めたいから、そのための努力は惜しまない(段取り八分!?)。そうこうしているうちに、すでに亀山郁夫の著作(翻訳以外)が、六作(七冊)目を数える。
さすがに、それだけの量を読み込めば、いくら不勉強で知識不足のぼくにだって、ドストエフスキー (1821-1881)文学の、おおよそなんとなくの(それでもまだまだ浅い)理解は得た気になっていたのに、、、ちゃんと本書のタイトルにも「大審問官スターリン」と大きく謳ってあるにもかかわらず、当たり前にドストエフスキーが登場しないことに落胆を隠せず、新たな難敵(?!、新キャラ)“スターリン (1879-1953)”の登場に頭を抱える。名前は聞いたことがあっても、「知らないよ〜。知らない人への理解は、ホントに大変なんだから〜」と、軽く泣きが入る?!、まぁまぁ、だから(知らないから)こそ日々読書に耽るのであって、“知”への飽くなき欲求がなければ、毎日毎日時間を惜しんでまでして書物を読み耽ることはないのであろうから、泣こうが叫ぼうがわめこう(?!)が、ただただぼくは淡々と時間を費やして読み進めるのであって、たんに書き記せない現状に対する言い訳を連ねているにすぎない。既に、読了した後に何日か経過してしまってもいる。

実は、他に一冊、どうしても手をつけられずに積んだままになっている著作があって(あぁ〜、読まなきゃ読まなきゃ…)、その場の勢いで入手したはいいけれど、その余りにも歴史的に重大な出来事(事件)への状況や背景その他さまざまな理解の欠如が著しい(だからこそ入手しちゃった?!)ことを思いいたるにつけ、ますます読んじゃいけないんじゃないか?!、との不安が募るばかりで、まったく手が伸びない。目に付く場所に配置して、意識を向けるべく努力をしている、という時点で既に、一方では忌避しているのことが明確でもあり、ジレンマと闘いつつも、「そのうち読むさ♪」と、どこかノー天気なO型気質?!
それでもこうして、本書「大審問官スターリン」だって、なんだかんだと言いながら、時間はかかって(併読しながら数日間)も、なんとも書き記せないと泣きを入れながらも、どうにかこうにか読み終えている?!、わからないから読むのであって、さらには、そんなに簡単にわかるものなら、わざわざ苦労までして読む必要などなかろうし、長く読み(語り)継がれることも、長年にわたり熱心に研究する者だって存在しなかろう!?

大審問官“ヨシフ・スターリン (Иосиф Сталин,1879-1953)”は、ソビエト連邦 第2代最高指導者(任期:1922.4.3–1953.3.5) 。本名は、ヨシフ・ヴィサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ (Иосиф Виссарионович Джугашвили)。20世紀にその名を残す独裁者のひとり。「スターリン」とはペンネームで、「鋼鉄の人」の意。『赤いツァーリ(皇帝)』の称号で呼ばれることも多い。 (Wikipediaより)
ふと、このあたりの、“独裁者”(?!)に対する理解(知識)が深まると、すでに一読終えてる“ガブリエル・ガルシア=マルケス (1928- )”を、より深い視点から俯瞰できるのかな?!、とか。

本書は、独裁者と芸術家たちの戦いの記録を扱ったものという以上に、スターリンとスターリン自身の戦いの記録という側面をもっている。 (P.14)



≪目次: ≫
大審問官スターリン −「愛されるよりも、恐れられるほうがよい」
プロローグ
第1章 奇跡 −大審問官の誕生 1924〜1929
秘密ファイル1 レーニン死す 1924.1.21
秘密ファイル2 フルンゼ「謀殺」 1925.10.31
「栄光」の予感/前史1 −巨大検閲機関の誕生/前史2 −赤色テロル/初仕事/「無人島」より/秘密のファイル/包囲された詩人/「大いなる転換の年」
第2章 暗雲 −二発の銃声 1929〜1934
事件ファイル3 マヤコフスキー自殺 1930.4.14
事件ファイル4 キーロフ暗殺 1934.12.1
集団化の悲惨/進化する検閲/独裁者からの電話/映画界の「寵児」/寸鉄詩と頌詩/ソビエト作家同盟成立/キーロフ事件1 −予感/キーロフ事件2 −処理
第3章 神秘 −大テロルの時代 1935〜1940
事件ファイル5 ゴーリキー毒殺 1936.6.18
事件ファイル6 ブハーリン銃殺 1938.3.15
鎮魂歌とユーフォリア/幻のフィルム『ベージン草原』/交錯する思惑 −パリ・モスクワ/「音楽ならざる荒唐無稽」/大文豪ゴーリキーの死/秘密ファイルと公開裁判/ウロボロス/危険なディテール
第4章 聖戦 −ナチス・ドイツとの闘い 1939〜1945
事件ファイル7 トロツキー暗殺 1940.8.21
事件ファイル8 「カティンの森」虐殺 1943.4.13
大戦前夜の悲劇/レニングラード交響曲/ソビエト国歌コンクール/前線と後衛にて/『黒書』と綱渡り芸人/沸騰するナショナリズム/ファシズム批判と二枚舌/迷える独裁者 −『イワン雷帝
第5章 権威 −「われは国家なり」 1946〜1953
事件ファイル9 ソロモン・ミホエルス暗殺 1948.1.13
事件ファイル10 スターリン死す 1953.3.5
ジダーノフ批判 −歴史的な決定/映画、演劇、音楽への批判の波及/批判される二大作曲家/ミホエルス暗殺事件/一万五千個の贈り物 −七十歳の誕生日/黙示録再び −医師団事件/最悪のフィナーレ/弔鐘 −最後の闘い
エピローグ
スターリン時代の政治組織 秘密警察の変遷
スターリン時代のソ連地図
スターリン時代のソ連年表
主要参照文献一覧


≪著者: ≫ 亀山 郁夫  1949年生まれ。ロシア文学者、東京外国語大学学長。ドストエフスキー、マヤコフスキーおよびソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる著作多数。『磔のロシア』(2002年、岩波書店刊)で、第29回大佛次郎賞を受賞。主著に『甦えるフレーブニコフ』(1989年、晶文社)『終末と革命のロシア・ルネサンス』(1993年、岩波書店『破滅のマヤコフスキー』(1998年、筑摩書房)『あまりにロシア的な』(1999年、青土社)『熱狂とユーフォリア』(2003年、平凡社)『ドストエフスキー 父殺しの文学』(2004年、日本放送出版協会)『「悪霊」神になりたかった男』(2005年、みすず書房)など。



淡い色合い・・・
Powered by PICS





本「日米開戦の真実 −大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く」佐藤優5


日米開戦の真実 −大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く
著者: 佐藤優
単行本: 304ページ
出版社: 小学館 (2006/4/22)




戦前の思想家“大川周明 (1886.12.6-1957.12.24)”が、1941(昭和16)年12月14日から同25日までの12日間に行った、ラジオ放送の速記に、きわめて僅少の補訂を加えて翌1942年に書籍化、ベストセラーともなった『米英東亜侵略史』の全文の掲載、佐藤優が読み解く論考。
1941年12月8日午前11時40分に発表された、天皇による開戦の宣言(宣戦の詔勅)によって“大東亜戦争”が開戦し、その第7日目に行われたラジオ放送は、大東亜戦争を始めなきゃならなかった世界史的意義、日本が戦争を仕掛けなきゃならなかった世界史的使命であり、そう“開戦の理由(真実)”を日本政府を代弁して、軍人でもない一民間人が説く。しかも、大川周明は、1932(昭和7)年5月15日に起きた反乱事件“五・一五事件”に関与したとして、禁固5年の有罪判決を受けて服役している、にもかかわらず必要とされた叡智。
なるほど、これによって日本政府の開戦の説明責任は十二分に果たすに値する、現代にも通用する水準の論説は、客観的かつ実証的に分析され、まさに「当時最高水準の知性」に相応しい。


何となくぼくのなかにも、その昔(60年以上も前)、日本は戦争でアメリカに負けちゃって、「あ〜、何で日本は戦争なんかしちゃったんだろうか?」と後ろめたいような、スッキリしない気持ちがあって、だからか「やっぱり、アメリカには敵わないのかなぁ?!」などと、今もって卑屈になっている部分もあったりして、『わがまま勝手なアメリカの言いなりになってる、お人好しの日本』みたいな印象に苛立ちを感じながらも、どこかで「仕方がないんだろうなぁ」などとも感じていた。

開戦時の状況に、イギリスの植民地となり、ボロボロにされてしまったインド、阿片に翻弄された中国。日本が、かつては大きな影響を受けてきた中国とインドの危機は、東洋(アジア)の危機。このままでは、帝国主義の米英に、いいように遣られてしまう。そりゃ、力のある日本が黙って指をくわえて見てる、ってわけにはいかないでしょう!

戦争が「相対する両国の思想が、どんな平和的手段で以てするも一致しえない場合、遂に武力に訴えて相手国の意思を転換せしめようとする手段」であることは、現在のアメリカ対アフガニスタン戦争、対イラク戦争を見ても明白である。「戦争は政治の延長」(クラウゼヴィッツ)であり、政治もその本質は思想の戦いなのである。 (第四部、P.227)

そして現在、1991年12月のソ連崩壊による冷戦終結を経て、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件の後の「ポスト冷戦後」の世界は、唯一超大国のアメリカ帝国、EU連合帝国、アル・カーイダに代表する潜在的イスラーム帝国、帝国に発展し得る中国、帝国復活を目論むロシア、なるほど帝国主義時代に近い構造とも言えるかも。
その中にあって、いい形、位置での生き残りを図りたい、我が日本。

大川にとって、学問とは書斎の中や大学の研究室での知的遊戯ではない。学問とは日本国家と日本人が生き残っていくために必要な知的武器なのである。国家と民族が必要とする研究を行うことが大川は知識人としての責務と考え、他の人々には見えないイスラームの力を日本人に理解させるために不可欠の作業としてコーランの全訳を学生時代から何度も考えていたが挫折した。夢の中でのムハンマドとの「出会い」を生かして大川はコーランの全訳にとりかかり、これを完成させる(『古蘭』岩崎書店、1950年)。 (第二部、P.95)


≪目次: ≫
 第一部 米国東亜侵略史(大川周明
   米英東亜侵略史 序
   第一日 ペリー来朝
   第二日 シュワード政策
   第三日 鉄道王ハリマン
   第四日 アメリカ人の気性と流儀
   第五日 日本が屈服した日
   第六日 敵、東より来たれば東条
 第二部 「国民は騙されていた」という虚構(佐藤優
   第一章 アメリカ、ソ連双方が危険視した思想家
   第二章 アメリカによる日本人洗脳工作
   第三章 アメリカ対日戦略への冷静な分析
 第三部 英国東亜侵略史(大川周明
   第一日 「偉大にして好戦なる国民」
   第二日 東印度会社
   第三日 印度征服の立役者R・クライヴ
   第四日 イギリス人歴史家の記録
   第五日 阿片戦争
   第六日 我らはなぜ大東亜戦争を戦うのか
 第四部 21世紀日本への遺産(佐藤優
   第四章 歴史は繰り返す
   第五章 大東亜共栄圏と東アジア共同体
   第六章 性善説という病
   第七章 現代に生きる大川周明


靖国神社 拝殿
Powered by PICS





漫画「闇金ウシジマくん 1」真鍋昌平5


闇金ウシジマくん 1
Amazonで購入
書評/経済・金融



小学館より、特別企画”マンガを語る快楽”を開催中の”本が好き!PJ”を経由して献本、御礼!

日々活字ばかりの”本”を読み耽る僕が、”マンガ(漫画)”の献本を受けよう!、と思ったのは、殆ど勢い!?、迷ったらとりあえずGo!、やってみましょ、ダメで元々何事も挑戦!?
気が付いたら僕は、漫画は勿論、雑誌も新聞もテレビも見ない生活が既に11ヶ月。ニュースなどの日常会話についていけない時が無い訳じゃないけれど、取り立てて困った状況に陥ることなく日々の社会生活は淡々と過ぎて行く。

という訳(?!)で、Wikipediaにもあります、『闇金ウシジマくん』、ビッグコミックスピリッツに2004年から連載、真鍋昌平による人気の漫画作品。

闇金融「カウカウファイナンス」の社長、23歳の丑嶋を主人公に描かれる、人間の欲望、人間社会の闇!?
既に、”闇金融”という商売の善悪を問うまでもなく、それを必要とする人びとがいて、必要に求められて商売が成り立っている。違法な高金利であろうが、冷静な判断を欠くまでに追い詰めらて、闇の世界に手を染める人びと。しかしそれは、決して誰かに意図的に追い詰められた訳でもなく、自らの心の闇の部分に、まるで自らが進んで引きずり込まれるかの如く、ずぶずぶずぶずぶと沈み行く。
瞬時に豹変するリアルな絵が、表情が、人間の欲望の悲哀を色濃く醸す、笑えない。
一方では、非道な丑嶋だって、金主から年利15%で調達している資金の返済を迫られる。貸し倒れのリスクがあったって、顧客に貸し付けて利益を得なければ、事務所を構えることも、従業員を雇うことだってままならない、必死。資金を手元に遊ばせておいても、金主への利息の支払いは期日通りに必ずやって来るから、何とか頭を捻って、知恵を絞って新規顧客の獲得に励む。決して心休まることがない日々。
ウサギと戯れ相好を崩す。













本「ベルト・モリゾ―ある女性画家の生きた近代」坂上桂子5


ベルト・モリゾ―ある女性画家の生きた近代
(小学館ヴィジュアル選書)
著者: 坂上 桂子
単行本: 263ページ
出版社: 小学館 (2005/12)



女性である、早稲田大学文学学術院准教授”坂上桂子”が美術史の研究課題として紐解く、『ベルト・モリゾ(Berthe Morisot,1841.1.14-1895.3.2)』は、フランスブールジュに生まれた、19世紀の印象派の中心的な画家、女性。クロード・モネ(Claude Monet,1840.11.14-1926.12.5)ピエール=オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir,1841.2.25-1919.12.3)らと同じ時代を生きた。
建築家を志すも県知事を務める父と、音楽家を夢見た母との間に、二人の姉と一人の弟、六人家族のブルジョワジー家庭に生まれ育つ。幼少の頃から、音楽(ピアノ)と美術(絵画)を学ぶ、経済的にも、芸術的にも恵まれた環境。
それでも、時代は、女性の社会進出が認められていなかった。男性と同じ教育を受けることが許されなかった。同じ絵画教室に学んだ姉エドマ、母親の理解と協力。女性がひとりで外出することすら、禁じられていた。
社会通念上、女性には、家庭において妻となり母となる、優しく従順な女性像が求められた。だから、アーティスト(芸術家)として、主婦業を疎かにし、夫に傅くことなく、自らを表現することに没頭することなど、社会的に受け容れられ難い。メイド乳母を雇っていながらも。二人の姉も、そうして芸術の夢を諦め、家庭に入った。迷い、悩みながら。34歳にして訪れた、家族ぐるみの付き合いをしていた、印象派の中心的存在の画家 エドゥアール・マネ(Édouard Manet,1832.1.23-1883.4.30)の実弟”ウジェーヌ・マネ”との婚姻。社会的にも精神的にも満たされた安心感。人生の伴侶、画家活動の理解者を得て、創作意欲にも拍車がかかる。印象派の活動にも、ますます意欲的に取り組む。

なるほど、女性に求められるイメージ。愛に満ち溢れた優しく豊かな笑顔を湛える、作品中のモデル。
”観られて”いることを意識して浮かべる笑みは、男性にとっては当然のものであっても、当の女性にとっては、社会や男性に対する媚びであり、不自然で作為的な行動とも見て取れる。
モデルがモデルであることを充分に意識して、女性が美しくあるべきとして、繕われる虚構。
女性であるベルト・モリゾは、専業の職業画家であり、生真面目に真剣だった。「家庭に入った女性が、ヤワな気持ちで片手間に描いている作品」と見られたくなかった。それだけの才能を有しているという、強烈な自負があった。絵画に対する探求を怠らなかった。モネやルノワールらの、後に著名となる作品の手法を、先取りするほどに。

著作の表紙を飾る”自画像(1885年,油彩,カンヴァス,61×50cm,パリ・マルモッタン美術館)”に溢れる、画家としての躍動感。ただただモデルとして”観られる”、美しいだけの女性を描くことなく、まさにカンヴァスに向かって創作活動に専念している、とある瞬間に、ふと顔を上げた。次の瞬間には、既にカンヴァスに向かって筆を走らせている。その勢いをも描く筆遣い、敢えて残される余白。湛える強い眼差し、自信と決意。

描かれない、自らの家族の愛、母子の愛。同じ作品中に描かれたとしても、確固たる存在として、それぞれが独立を果たす個々の存在。ぼんやりと、時に視線を逸らし、正面から全景を描かれることがない。愛に戯れる姿や、見つめ合い、湛える満面の笑顔もない。身内以外のモデルの多くは無名の女性。甘えや妥協を排除した、高い気品は、晩年の大作における、習作を繰り返す制作過程にも垣間見える。

ジャポニズムへの深い造詣。日本人画家の絵画作品を所有し、自らの作品中にも多く描かれる、背景の日本画、扇子、団扇。浮世絵展にも足を運び、その特徴の探求にも余念がない。

働く女性として、五十四年の生涯を全うし、愛娘ジュリーを残して先立つ”ベルト・モリゾ”が、最期に宛てた手紙、職業画家としての想い、深い深い母の愛情。













特別展『美しき女性印象派画家 ベルト・モリゾ展 Berthe Morisot A Retrospective』 損保ジャパン東郷青児美術館
2007年9月15日〜11月25日



展覧会「ベルト・モリゾ展」損保ジャパン東郷青児美術館 表展覧会「ベルト・モリゾ展」損保ジャパン東郷青児美術館 裏

「貧乏は正しい! -橋本治」読みました。5


貧乏は正しい!
著者: 橋本治
文庫: 286ページ
出版社: 小学館 (1997/12)




一人の人間はいろんなパーツの寄せ集めで出来ているだから”人間”という概念も、”いろんな人間”というパーツの寄せ集めで出来ている

現状と戦うためには、まず現状に入らなければならない。現状に入って、「現状とはこんなもん」ということをしめさねば、”現状”という魔王の正体のゆゆしさは、理解されないのである


お慕い申し上げる”橋本治”、どうしたって気が付いたら、手にしてしまう。読む度に深まる理解、納得させられる理論展開、スッキリ明快!

だから私は今、”貧乏”なのである。
残念ながら私は、いい歳をして、まだ”若い男”レベルなのである。これは、紛れも無い現実であり、否定しちゃうと始まらないし、全てを受け容れちゃった方が、結果的に今後の私のためであり、現実を直視しないで現実逃避しちゃうことの弊害は小さくない。
だから、”貧乏”な私は、”若い男”のレベルであり、それを受け容れた私には、未来が拓けているのでもある。だって”若い男”は、”貧乏”であることが当然であり、”貧乏”であるから”若い男”なのであり、”若い男”は、ちゃんとした”豊かな””大人”になるために、絶対的な乗り越える存在として、貴重な経験としての”貧乏”なのであり、”貧乏”を経ずして”豊かな””大人”には成り得ない。”貧乏”だから、未熟な”若い男”だから、だからこそ拓ける未来があることが、絶対的な真実でもあろう。

現実的に、今から”金持ち”に成り得る可能性は、大きくは無い、ゼロではないけど。それでも、”金持ち”には成り得なくても、”豊かな”生き方はできる。本質的に”豊かな”生き方をしたい!、という欲望であり、目標が具体的にあるから、今の”貧乏”の過ごし方にも、その意義があろう。

あ〜ぁ、橋本治が抜け切らないままに、また洗脳されてしまって、ナチュラルハイで生きていくのも悪くない!










”これからの世の中で一番重要なことは、”他人のため”という目的が、どれだけ当人の中に確立されるかっていう、それだけなんじゃないかとさえ思う。”

「失楽園の向こう側 -橋本治」読みました。5


失楽園の向こう側
著者: 橋本治
文庫: 355ページ
出版社: 小学館 (2006/3/7)




「本の中に答えがある」というのは、やっぱり一種の欲張った思い込みで、答えは、「本を読む自分の中」にしかないものなのである。

生きて行くことは、「おもしろいこと」である以前に、「おもしろくもなんともなく、ただ淡々としているだけのこと」だということである。


それを言ってしまうと、全てが終わってしまうのであって、まさに橋本治は355ページに及ぶエッセイ集を締め括っている。
流石は、私が師と仰ぐ人物のひとり、その潔さが心地好い。そして、深く納得させられる。
浅く考えると、じゃぁ、今までの長い長い理論展開は何だったの??、ということにもなりかねないが、一方では、それまでに綴られた”哲学”であり”思想”の根底にある”真理”である訳で、その”真理”に辿り着くために必要な事柄が、それだけ沢山あった。、ということに他ならない。だから私には、これだけ長く語っていただいて、そして最後に真理を突いていただいて、ありがたい!、となる。
それ位に、本当に親切過ぎるほどに親切で、丁寧に道順を追って解説していただける、熱血先生でもある。

そんな私も、初めての橋本治が『恋愛論』であり、正直、違和感を感じなかった、と言うと嘘になるし、激しい衝撃を受けたのではあるが、それでも、不思議と心に深く沁み込んだ。心のドアが、す〜っと開いていく感覚、と言うのか、素直になれる、と言うのか、受容れられる、と言うのか。とにかく好きなのである。そして、著作に触れる度に深まるその想い。
実は、とっても頭の良い(最高学府の東京大学卒業です!)方で、膨大な知識量と、深い考察から導き出される、広く深い理論展開をされるので、不勉強な私には、理解し得ない部分が多くて、しかも、長篇の著作が多いので、文字を追うのが精一杯で、取り敢えず読みました!、という部分を否定しない。それでも、一度インプットされた情報は、時にボディーブローのように、時を経て、じわじわと効いてくる?!、みたいな、都合のいい解釈をしている部分が、私の中にはあって、結構テキトーだったりする訳で、だから、読み進める度に、解けていく部分も少なくなくって、好んで手にしている。
そんな訳で、いよいよ、三島由紀夫(私が生まれた年に自決!)であったり、源氏物語であったり、興味が傾きつつあり、ある意味では恐怖を感じてもいる(笑)!
それでも、それが愉しくもあるのではあるが・・・


そんな色々な”縁”を感じつつ、この著作「失楽園の向こう側」を手にした理由は、ズバリ、渡辺淳一「失楽園」である。分かり易く、動物的、衝動的ではあるが、興味を抱かないものに触手は伸びないし、興味を抱いた時点で、既に何かの必然に導かれていることでもあり、自然な流れを遮る理由も必要も無いであろうと考える。
当然(?!)に、渡辺淳一『失楽園』に触れる記述は一切無く、それはそれで、ある意味ホッとしていたりもするのではある。だって、素晴らしい文学作品だ!、何て個人的に超感動していた著作を、簡単に否定されちゃったりしたら、結構悲しかったりするから。


毎度毎度、書きたいこと、書こうと思っていたことって、なかなか書き記せないままに、文字だけが無為に並べられていって、時間ばかりが過ぎ去っていって、正直、自己嫌悪に陥って、まぁ、仕方ないか、と思い直して、次にはちゃんと書くぞ!、とか思うんだけど、やっぱり上手くいかなくって、、、
だから、私は、まだまだだと自覚して、ますます本を読み耽り、とにかく書き記し、、、
そうやって、保たれるバランスもあろうかと。









その当時はあまりそのようには言われなかったけど、今となっては、「1970年になにかが終わった」は明らかで、、その「なにか」もまた明らかである。終わった「なにか」とは、日本に支配的だった「ものの考え方」である。
1970年の日本では、「思想の左右対立状況」が無効になった。

論語』の中の孔子は、「吾、十有五にして学に志し、三十にして立つ」と・・・

「どういう意見を言えば、世間的に”いい意見”としてほめられるか?」という、模範解答を探す。自分が思っていなくても、「こう言えば”いい意見だ”とほめられそうだな」というウケ狙いをする。

過去・現在・未来の区分、「三人の友人」

三島由紀夫午後の曳航」、「仮面の告白

ヨーロッパに、「労働者階級」と「支配階級」の二つの階級は歴然としてある。南米は、もっと極端で、「一握りの金持ち」と「圧倒的多数」の労働者だ。

「キッスキッスキッス -渡辺淳一」読みました。5


キッスキッスキッス
著者: 渡辺 淳一
単行本: 371ページ
出版社: 小学館 (2002/09)




有島武郎「小さき者へ・生れ出ずる悩み」 読後録(ブログ)記述中の衝撃的発見(*1)により、急遽手にした。
歴史的事実を知るために、殆ど衝動的に!
何とも動物的(?!)ではあるが。

本作において著者 渡辺淳一は、私が知りたかった事実(*1)の他にも、明治・大正・昭和の時代の著名な文化人(?!、著者を含む)が発した19編のラブレター(恋文)と、その人間関係などの状況や背景をも含めた考察を加えられた解説が、エッセイ(?!)形式で綴られる。男と女の秘め事の数々と、その事実に基づく物語。
本当の”真実”は、その当事者以外には絶対に知り得ないから、当事者の殆どが不在である現在においては、何処までも根拠とされる事実に基づく想像でしか有り得ない。また一方で、その真実を、この期に及んで(相当以上の年数を経過して・・・)当事者に確認することに、意味を有しないであろうとも。
”手紙”という形に残る事実から、その人物が置かれた社会的立場から、生い立ちや経歴から、その人間関係から、著者の手により克明に描き出され、浮かび上がる物語。それは、その人物の人物史のひとつのパーツであり、人間の普遍の深層心理の分析・解明の作業でもあり、興味深い。

人間という生き物が、社会的地位の高い、世間的に冷静沈着な理論派と目される人物であっても、老若男女を問わずに、かくも衝動的で情熱的ある真実。
それでも、その衝動的と思われる行動や事実の殆ど(全てといっても過言ではない!)が、その状況が成せる技でもあり、ある意味ではその必然に導かれて、まるで川の流れの如く自然に引き起こされている現実をも見て取れる、その”宿命”の不可思議。


著者による考察が加えられた”ラブレター”は、

1.島村抱月 から 松井須磨子 への手紙
2.平塚らいてう から 奥村博 への手紙
3.竹久夢二 から 笠井彦乃 への手紙
4.柳原白蓮 から 宮崎龍介 への手紙
5.有島武郎 から 波多野秋子 への手紙
6.お滝 から シーボルト への手紙
7.高村光太郎 から 長沼智恵子 への手紙
8.与謝野晶子 から 与謝野鉄幹 への手紙
9.芥川龍之介 から 塚本文 への手紙
10.伊藤野枝 から 大杉栄 への手紙
11.佐藤春夫 から 谷崎千代 への手紙
12.谷崎潤一郎 から 根津松子 への手紙
13.吉屋信子 から 門馬千代 への手紙
14.太宰治 から 太田静子 への手紙
15.宮本百合子 から 宮本顕治 への手紙
16.山本五十六 から 河合千代子 への手紙
17.坂口安吾 から 矢田津世子 への手紙
18.私がもらったラヴレター
19.私が書いたラヴレター

いずれも興味深く愉しい(?!)歴史を超越した、真実の愛の物語。
フフフフフ・・・
ちなみに、タイトルは、トップバッター島村抱月の情熱的なラブレターより命名?!


(*1)
有島武郎は、大正時代の小説家。上流階級出身で、学習院卒業後に留学の経験も有り、西欧文学や西洋哲学の影響を受け、芸術にも造詣が深い。志賀直哉、武者小路実篤らと同人誌「白樺」に参加し、その中心人物の一人としても活躍。思想青年で、崇高な理想主義者で、生真面目。当然に、真っ当な(?!)婚姻の後に、三人の子宝に恵まれて、、、 それでも、妻は幼子を残して結核を患い、この世を去る。亡くなった妻を想い、残された幼子を想い、「小さき者へ」が創作される。著作に色濃く残る、理想と現実の苦悩、そして死。でもね、彼(有島武郎)は上流階級の出身だから、経済的な不安を一切感じさせない。子どもの養育の心配は一切無し。正直、羨ましい。それだからこそ、ある意味では、お金にならない(?!)文学に打ち込むことができたってこともあろうけれども。
そんな彼(有島武郎)が45歳にして、自らの”死”について、既婚の美人女性編集者(波多野秋子)との縊死による心中という方法を選択した衝撃の事実。
その歴史的事実の前に、ふたりの間に交わされた”手紙”と、そこから浮かび上がる物語。現存する当事者の手により書き記され、残された”手紙”だからこそ、時を経ても色褪せることなく、私たちに語り継がれる物語。
”手紙”の存在が有ったからこそ知り得た事実も、決して少なくないであろう。

彼の45年の人生を、生真面目な思想家で理想主義者として確立された社会的な地位と、何ひとつ不自由の無い経済力とを有した、ひとりの男を、そこまで衝動的な行動(自決)に駆り立てたモノは?
彼(心中だから彼らが正しいとは思いつつ・・・)を死に追い詰めた原因はひとつではないであろう。
彼自身の内なる問題もあったであろう。
世間的、社会的な立場や、その将来への不安もあったであろう。


自ら命を絶つことは、決して許される行為では無い、と私は考える。
しかし一方では、自らの性格に、衝動的な部分を自認しているが故の不安を捨て切れない側面をも否定できない、残念ながら。
そして、当事者にしか分かり得ない苦しみや悩みがあったのであろうから、一概に否定をすることもできない。また、否定してみたところで、私はあくまでも第三者でしか有り得ないし、また既に過去のものとなった事実に、その状況を理解し得ぬままに(当事者以外には知り得ない!)意見することに、強い違和感を感じるのでもある。

それでも、やはりどんな状況に苦境にあろうとも、自らの手により”死”を選択することを肯定することはできない。それが、特に私の身近な者であれば、なおのことである。
人間ひとりひとりは、ちっぽけで弱く儚い。それであるが故に、皆が互いに協力し理解し合って、支え合って、何とかこの世に生きている。当然に私もそのひとりであり、ひとりで生きてはいけないことを強く自負している。相当の年数(まだまだ未熟ではあるが・・・)の人生経験を経て、今まで散々世間に迷惑を掛けて、世間の世話になって、ここまでやっと生きてこれた、との想いが私にはある。であればこそ、どんなことがあろうとも、その分の恩義を果たす義務はあろうかと。それすら、自らのおごりであり、エゴであり、そして自己満足でしかない、とも自認をしつつ。
誰もが衝動的な部分を自らの内に有し、常に大なり小なり何らかの問題を抱えている圧倒的な現実、それも真実。


事実は小説より奇なり!?
人間の普遍の真理の側面の一部を垣間見ることができた貴重な経験。
それでも、ますます深まる混迷。








「世界の中心で、愛をさけぶ -片山 恭一」、読みました。5


世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫
著者: 片山 恭一
文庫: 240ページ
出版社: 小学館 (2006/7/6)



ずーっと、文庫本が出たら、課って読もうと思っていました。
昨日、本屋さんで発見し(ちょっと遅いかな・・・)、買いました。
良かったです!

愛する大切な人を失う話しで、冒頭から、感傷的な気持ちで読み始め、ずーっと深い悲しみに包まれました。楽しげな回想記録も、悲しい『死』という現実を、一層引き立てるばかりで、悲しい思いは、ますます深くなりました。
私自身も、愛する大切な人(妻、子)を、失ってしまったときのことを考えさせられました。
祖父とのやりとりの中に、生きる意味を、あらためて見つめさせられた気がします。

良かったです。

訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

since 2007.11.19

Categories
じゃらんnet 宿・ホテル予約

Amazon
honto
TagCloud
本が好き!
本が好き!
記事検索
管理人・連絡先
管理人 Gori が書き記しています。 不適切な表現及び解釈などありましたら連絡ください。
ppdwy632@yahoo.co.jp
livedoor プロフィール

Gori

主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

‘表 BLOG (since 2006.8)
▲ロスバイク TREK 7.3FX(神金自転車商会 since 2008.8)
写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

Archives
Recent Comments
Recent TrackBacks
父が子に語る近現代史 (本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館])
本「父が子に語る日本史」小島毅
BlogRanking
  • ライブドアブログ