Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

岩波文庫

本「言語起源論 旋律と音楽的模倣について (岩波文庫623-7)」ルソー、増田真 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!






ルソーが言語の起源と本質を論じた著作。言語の本質とは情念の表現にあり、もとは言語と音楽の起源は同一であったという。言語の起源と変遷、諸言語の地理的差異、音楽の起源、旋律、和声の原理と歴史が分析され、南方と北方の言語の抑揚の相違、言語の現状が言語の変遷といかに関係しているかなどが論じられる。


≪目次: ≫
凡例
序文草案

第一章 われわれの考えを伝えるためのさまざまな方法について
第二章 ことばの最初の発明は欲求に由来するのではなく、
        情念に由来するということ
第三章 最初の言語は比喩的なものだったにちがいないということ
第四章 最初の言語の特徴的性質、
        およびその言語がこうむったはずの変化について
第五章 文字表記について
第六章 ホメロスが文字を書けた可能性が高いかどうか
第七章 近代の韻律法について
第八章 諸言語の起源における一般的および地域的差異
第九章 南方の諸言語の形成
第十章 北方の諸言語の形成
第十一章 この差異についての考察
第十二章 音楽の起源
第十三章 旋律について
第十四章 和声について
第十五章 われわれの最も強烈な感覚は
        しばしば精神的な印象によって作用するということ
第十六章 色と音(おん)の間の誤った類似性
第十七章 みずからの芸術にとって有害な音楽家たちの誤り
第十八章 ギリシャ人たちの音楽体系は
        われわれのものとは無関係であったこと
第十九章 どのようにして音楽は退廃したか
第二十章 言語と政体の関係

解説
 執筆の経緯/構成と論点(欲求と情念/声と歌/抑揚/多様性/旋律/感覚と感受性/模倣/歴史観)/ルソーの作品の中で(『人間不平等起源論』との関係/音楽的著作の系譜の中で) (京都にて、二〇一六年四月 増田 真)



ジャン=ジャック・ルソー 『人間不平等起源論 付「戦争法原理」  Discours sur l'origine et les fondements de l'inégalité parmi les hommes, 1755 』(坂倉裕治 訳、講談社学術文庫、2016年) '16/08/16
ジャン=ジャック・ルソー 『孤独な散歩者の夢想  Les Rêveries du promeneur solitaire, 1782 』(永田千奈 訳、光文社古典新訳文庫、2012年) '12/10/13
ルソー 『孤独な散歩者の夢想』(今野一雄 訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '08/12/02
ルソー 『社会契約論/ジュネーヴ草稿  Du contrat social, 1762 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/10/29
ルソー 『人間不平等起源論  Discours sur l'origine et les fondements de l'inégalité parmi les hommes, 1755 』(中山元 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/09/11

福田歓一 『ルソー』(岩波現代文庫、2012年) '13/01/26


人気ブログランキングへ







本「倫理学 〈2〉 (岩波文庫 青144-10)」和辻哲郎5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
倫理学〈2〉 (岩波文庫)
○著者: 和辻哲郎
○定価: 本体1,000円+税
○ISBN: 978-4003811016





和辻哲郎(1889-1960)の主著であり、近代日本最大の体系的哲学書。本冊では、人と人との間柄の基礎となる信頼について問い、人間の真実(まこと)が信頼関係において起こることを見る。また、人間存在の根源的空間性・時間性が実現されゆく諸段階を、家族・親族から地縁・経済・文化共同体への展開に即して詳述する。全4冊。(解説=熊野純彦)


≪目次: ≫
凡例

本論
 第二章 人間存在の空間的・時間的構造
  第六節 信頼と真実
  第七節 人間の善悪 罪責と良心

 第三章 人倫的組織
  第一節 公共性の欠如態としての私的存在
  第二節 家族
    一 二人共同体 性愛と夫婦
    二 三人共同体 血縁と親子
    三 同胞共同体 兄弟姉妹
    四 家族の構造とその人倫的意義
  第三節 親族
  第四節 地縁共同体 (隣人共同体より郷土共同体へ)
  第五節 経済的組織 (付 打算社会の問題)
  第六節 文化共同体 (友人共同体より民族へ)


註 (熊野純彦)


解説 2 (熊野純彦)
 五 日本古代への回帰
 六 アカデミズムの内外
 七 カント哲学との対話
 八 思考の文体


※カバー写真 = 1956年、書斎にて。田沼武能撮影。



和辻哲郎 『倫理学 〈1〉』(岩波文庫、2007年) '14/06/09
和辻哲郎 『日本精神史研究』(ワイド版岩波文庫、2005年) '13/06/02
和辻哲郎 『初版 古寺巡礼』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/05/24
和辻哲郎 『古寺巡礼』(ワイド版岩波文庫、1991年) '10/01/29
和辻哲郎 『人間の学としての倫理学』(岩波文庫、2007年) '09/04/07
和辻哲郎 『風土 人間学的考察』(ワイド版岩波文庫、1991年) '09/02/25
和辻哲郎 『孔子』(ワイド版岩波文庫、1994年) '08/11/29

佐藤康邦/清水正之/田中久文 編著 『甦る和辻哲郎 人文科学の再生に向けて』(片山洋之介/熊野純彦/高橋文博/窪田高明/李梨花/卞崇道/マーク・ラリモア/湯浅泰雄 執筆、叢書=倫理学のフロンティアV、ナカニシヤ出版、1999年) '13/07/27 , '12/11/16
宮川敬之 『和辻哲郎――人格から間柄へ』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/23
苅部直 『光の領国 和辻哲郎』(岩波現代文庫、2010年) '11/04/22
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13



人気ブログランキングへ




本「倫理学 (岩波文庫 青144-9)」和辻哲郎5

ブログネタ
読んだ本♪♪♪ に参加中!
倫理学〈1〉 (岩波文庫)
○著者: 和辻哲郎
○定価: 本体1,100円+税
○ISBN: 978-4003314494





和辻哲郎(1889-1960)の主著であり、近代日本最大の体系的哲学書。東西の古典を渉猟し、現象学・人類学・社会学・地理学など最新の学知を総合。倫理学原理論から共同体論に至る一大構想は、余人の追随を許さぬ壮大さで屹立する。本冊では共同存在としての人間を律する「根本理法」としての倫理学の方法を考究。全4冊。(解説=熊野純彦)


≪目次: ≫
凡例

序言 (昭和十二年四月 著者)

序論
  第一節 人間の学としての倫理学の意義
  第二節 人間の学としての倫理学の方法

本論
 第一章 人間存在の根本構造
  第一節 出発点としての日常的事実
  第二節 人間存在における個人的契機
  第三節 人間存在における全体的契機
  第四節 人間存在の否定的構造
  第五節 人間存在の根本法理(倫理学の根本原理)

 第二章人間存在の空間的・時間的構造
  第一節 私的存在と公共的存在
  第二節 人間存在の空間性
  第三節 人間存在の時間性
  第四節 空間性時間性の相即
  第五節 人間の行為

註 (熊野純彦)


解説 1 (熊野純彦)
 一 文人哲学者
 二 村の記憶、父母の影
 三 意識のはじまり、自己形成のはじまり
 四 放蕩時代あるいは放情時代へ


※カバー写真 = 1957年2月、書斎にて。田沼武能撮影。


和辻哲郎 『日本精神史研究』(ワイド版岩波文庫、2005年) '13/06/02
和辻哲郎 『初版 古寺巡礼』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/05/24
和辻哲郎 『古寺巡礼』(ワイド版岩波文庫、1991年) '10/01/29
和辻哲郎 『人間の学としての倫理学』(岩波文庫、2007年) '09/04/07
和辻哲郎 『風土 人間学的考察』(ワイド版岩波文庫、1991年) '09/02/25
和辻哲郎 『孔子』(ワイド版岩波文庫、1994年) '08/11/29

佐藤康邦/清水正之/田中久文 編著 『甦る和辻哲郎 人文科学の再生に向けて』(片山洋之介/熊野純彦/高橋文博/窪田高明/李梨花/卞崇道/マーク・ラリモア/湯浅泰雄 執筆、叢書=倫理学のフロンティアV、ナカニシヤ出版、1999年) '13/07/27 , '12/11/16
宮川敬之 『和辻哲郎――人格から間柄へ』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/23
苅部直 『光の領国 和辻哲郎』(岩波現代文庫、2010年) '11/04/22
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13



人気ブログランキングへ




本「般若心経・金剛般若経 (ワイド版 岩波文庫171)」中村元/紀野一義 訳註5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!






日本における仏教のほとんどは大乗仏教であり、「般若心教」はその根本思想である空の理法を説いたもの。また「金剛般若経」は古来より広く読誦されてきた大般若経典のなかの代表的な教典である。本書は玄奘の漢訳とその読み下し文およびサンスクリット原典からの現代語訳を対照させて収め、一般読者の便をはかった。(改版)


≪目次: ≫

般若心経 (般若波羅蜜多心経)

金剛般若経 (金剛般若波羅蜜経)


解題
 『般若心経』解題
 『般若心経』サンスクリット原本テクスト
   一 小本テクスト
   二 大本テクスト
 大本『般若心経』邦訳
 大本『般若心経』訳註
 『金剛般若経』解題
   歴史的社会的背景
   思想
   後代インドにおける『金剛経』
   シナにおける諸註訳

あとがき (一九五九年十二月八日  中村 元 しるす)



人気ブログランキングへ


般若波羅蜜多心経
   (唐三蔵法師玄奘訳)

観自在菩薩。行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空。度一切苦厄。舎利子。色不異空。空不異色。色即是空。空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。是諸法空相。不生不滅。不垢・不浄・不増・不減。是故空中。無色。無受・想・行・識。無眼・耳・鼻・舌・身・意。無色・声・香・味・触・法。無眼界。乃至、無意識界。無無明。亦無無明盡。乃至、無老死。亦無老死盡。無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故。菩提薩埵。依般若波羅蜜多故。心無罣礙。無罣礙故。無有恐怖。遠離〔一切〕顛倒夢想。究竟涅槃。三世諸佛。依般若波羅蜜多故。得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多。是大神呪。是大明呪。是無上呪。是無等等呪。能除一切苦。眞実不虚故。説般若波羅蜜多呪。
即説呪曰
 羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶

般若波羅蜜多心経



MAN-YI(マンニィ)、台風18号。明け方から、はげしい風。ジリジリと迫りくる、不安。
さて、前日の朝には、それは日本の南にあった。はげしい雨が降った。雨降りだから、ということでもなく、手紙(はがき)を書いた。A4を半分にカットした紙のサイズが、はがき2枚分に相当する。それを下書き用紙として準備する。まずは鉛筆で下書き。次にはがきの大きさを意識して全体的な配分を意識しながら、万年筆での下書き。そうして、いよいよ清書する。少し手間だが、結果としてそのスタイルで午前中に3枚書き上げた。午後には雨が上がったので郵便局に出した。叔父叔母さんに訪問のお礼。フト思いついて、というか、気にならないものでもない、弟、先日40歳になった、に。そして、新学期が始まって、まぁガンバっていることと思う、愛娘、に。
ところで、投函した後に気がついたこととして、恥ずかしい間違い、勘違い、思い込み、ミステイク。1枚のはがきにたいして、3度も書く作業を繰り返しておきながら、どうしてそうなってしまうのか(まぁ仕方がない)。白露の次は、秋分(9/22)ね。昼と夜の長さが等しくなる。ここで分かれる。ここから分かれる。秋分。だから、立秋(8/7)では、ない。



人気ブログランキングへ




本「日本精神史研究 (ワイド版岩波文庫252)」和辻哲郎5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
日本精神史研究 (ワイド版岩波文庫)
日本精神史研究 (ワイド版岩波文庫252)

○著者: 和辻哲郎
○出版: 岩波書店 (2005/2, 単行本 401ページ)
○定価: 1,470円(品切重版未定)
○ISBN: 978-4000072526



七夕決戦をまえにして、六月、この週末があけると四週にわたって週に一度、夜(18-21)、大学の授業の予定がある。じっさい、授業は、出席していればおおむね単位一ポイントが与えられる。効果測定のテストや、レポートが課されることもあるが、単位を与えることを目的とするものであり、とくにむつかしいことを要求されることは、ない。
授業は、形式的に一斉授業であり、受け身である。ひとりの講師が、多数の学生を対象として、講義する。講義室内の机の配置がすでにそうなっているのだが、講師の方向に受講者は揃って顔を体を向け、姿勢として、ある意味では、すでに場としての演出が施され、役割が割り当てられ、それぞれの役割に応じて、演じることが、もとめられる。ねばならない(すればよい)


日本の諸種の「文化産物」を通してそこに表現されている「それぞれの時代の日本人の『生』を把握」しようと試みる。この観点から十七条憲法や大宝令、推古・白鳳天平の仏像、『万葉集』『源氏物語』といった古典あるいは道元の著作と生涯などを論ずるが、鋭い感受性に裏づけられたその分析の冴えはわれわれを圧倒してやまない。(解説=加藤周一)


≪目次: ≫
改訂版序 (昭和十五年二月 著者)

序言 (大正十五年九月 於洛東若王子 著者)

挿画目次 (撮影 入江泰吉 他)
1 百済観音/2 夢殿観音/3 広隆寺弥勒/4 中宮寺観音/5 薬師寺観音/6 薬師寺東院堂聖観音/7 三月堂本尊/8 聖林寺十一面観音/9 薬師寺薬師脇侍/10 百済観音/11 唐招提寺金堂本尊/12 グプタ仏/13 ガンダアラ仏/14 雲崗石仏/15 雲崗石仏/16 鳳凰堂本尊/17 観心寺如意輪観音/18 橘夫人念持仏/19 新薬師寺香薬師/20 百済観音衣文/21 三月堂月光/22 百済観音の手/23 三月堂月光の手/24 玉虫厨子台座絵/25 法隆寺壁画(西壁)左脇侍


飛鳥寧楽時代の政治的理想 (大正十一年、五月)
推古時代に於ける仏教受容の仕方について (大正十一年、六月)
仏像の相好についての一考察 (大正十一年、四月)
推古天平美術の様式
白鳳天平の彫刻と『万葉』の短歌
『万葉集』の歌と『古今集』の歌との相違について (大正十一年、八月)
お伽噺としての『竹取物語』 (大正十一年、十一月)
『枕草紙』について (大正十一年、八月)
 一 『枕草紙』の原典批評についての提案
 二 『枕草紙』について
『源氏物語』について (大正十一年、十一月)
「もののあはれ」について (大正十一年、九月)
沙門道元 (大正九年〜十二年)
 一 序言
 二 道元の修業時代
 三 説法開始
 四 修行の方法と目的
 五 親鸞の慈悲と道元の慈悲
 六 道徳への関心
 七 社会問題との関係
 八 芸術への非難
 九 道元の真理
  (イ) 礼拝得随
  (ロ) 仏性
  (ハ) 道得
  (ニ) 葛藤
歌舞伎劇についての一考察 (大正十一年、三月)


解説 作品・方法・感受性および時代 (加藤周一



日本精神史研究 (岩波文庫) 日本精神史研究 (岩波文庫 青144-7)
 ○著者: 和辻哲郎
 ○出版: 岩波書店 (1992/11, 文庫 401ページ)
 ○定価: 1,050円
 ○ISBN: 978-4003314470



和辻哲郎 『初版 古寺巡礼』(ちくま学芸文庫、2012年) '13/05/24
和辻哲郎 『古寺巡礼』(ワイド版岩波文庫、1991年) '10/01/29
和辻哲郎 『人間の学としての倫理学』(岩波文庫、2007年) '09/04/07
和辻哲郎 『風土 人間学的考察』(ワイド版岩波文庫、1991年) '09/02/25
和辻哲郎 『孔子』(ワイド版岩波文庫、1994年) '08/11/29

佐藤康邦/清水正之/田中久文 編著 『甦る和辻哲郎 人文科学の再生に向けて』(片山洋之介/熊野純彦/高橋文博/窪田高明/李梨花/卞崇道/マーク・ラリモア/湯浅泰雄 執筆、叢書=倫理学のフロンティアV、ナカニシヤ出版、1999年) '12/11/16
宮川敬之 『和辻哲郎――人格から間柄へ』(再発見 日本の哲学、講談社、2008年) '11/06/23
苅部直 『光の領国 和辻哲郎』(岩波現代文庫、2010年) '11/04/22
熊野純彦 『和辻哲郎 文人哲学者の軌跡』(岩波新書、2009年) '09/11/13



人気ブログランキングへ




本「歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte (岩波文庫)」ヘーゲル、長谷川宏 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
歴史哲学講義〈下〉 (岩波文庫)
歴史哲学講義 〈下〉  G. W. F. Hegel: “Vorlesungen über die Philosophie der Geschichte” (岩波文庫)

○著者: ヘーゲル長谷川宏
○出版: 岩波書店 (1994/8, 文庫 381ページ)
○定価: 903円
○ISBN: 978-4003363003
クチコミを見る



世界史を哲学的に考察する
世界史を理性のあゆみとしてあきらかにする、世界史を自由の発展の過程として描きだす
ヨーロッパ近代という同時代の社会の動向、その近代を代表する大事件として、宗教改革と啓蒙思想とフランス革命の三つ、そうした事件に底流する自由と理性の胎動、、、個人の自由と人権を確立し、理想的な国家を建設することがヨーロッパ近代の歴史的課題であり、その課題をゆるぎなく実現して見せるのが、ヘーゲル自身もそのなかに生きる、ヨーロッパ近代の歴史、であった、、、とは、おおむね巻末の「解説」より

ギリシャ、古代ギリシャ、あぁギリシャ


世界史の青年期として、その明るく新鮮な精神のもと、「個人」が形成されるギリシャ。「自由」という一般原理が姿を現すものの、精神の内実は貧しいローマ。そしてキリスト教の原理を体現すべく独特の発展を遂げるゲルマン世界。自由の理念の発展過程を追い、歴史のなかに神の存在を見いだすヘーゲルの弁神論は、ここに一応の完結をみる。


≪目次: ≫
第二部 ギリシャ世界
  第一篇 ギリシャ精神の諸要素
  第二篇 美しき個人の形成
    第一章 主観的芸術作品
    第二章 客観的芸術作品
    第三章 政治的芸術作品
  第三篇 外交の時代
    第一章 ペルシャ戦争
    第二章 アテネ
    第三章 スパルタ
    第四章 ペロポネソス戦争
    第五章 マケドニア王国
  第四篇 ギリシャ精神の没落

第三部 ローマ世界
  第一篇 第二回ポエニ戦争以前のローマ
    第一章 ローマ精神の諸要素
    第二章 第二回ポエニ戦争以前のローマ史
  第二篇 第二回ポエニ戦争から帝制成立までのローマ
  第三篇 帝制の時代
    第一章 帝制期のローマ
    第二章 キリスト教
    第三章 東ローマ帝国

第四部 ゲルマン世界
  第一篇 キリスト教=ゲルマン世界諸要素
    第一章 民族大移動
    第二章 イスラム教
    第三章 カール大帝のフランク王朝
  第二篇 中世
    第一章 封建制と位階組織
    第二章 十字軍の遠征
    第三章 封建制から君主制へ
    第四章 中世のおわりを告げる芸術と学問
  第三篇 近代
    第一章 宗教改革
    第二章 宗教改革が国家形成におよぼした影響
    第三章 啓蒙思想とフランス革命


解説 (一九九四年六月十三日  長谷川 宏)

「理性が世界を支配し、したがって世界の歴史も理性的に進行する」との確信にもとづき、世界精神の理性的かつ必然的なあゆみとしての世界史をヘーゲルは構想する。一八二二〜三一年に五回にわたって行われた講義を彼の死後に編集・整理したのが本書である。「語られたことば」であることを配慮した明快な訳文でおくる。


ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、岩波文庫、1994年) '12/10/29
ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 下巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9b〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2001年) '12/09/26
ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9a〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2000年) '12/09/23
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/20
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/12

長谷川宏 『ヘーゲルの歴史意識』(講談社学術文庫、1998年) '12/11/06
長谷川宏 『新しいヘーゲル』(講談社現代新書、1997年) '09/02/02
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27

村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(原崎道彦/伊坂青司/栗原隆/松山壽一/座小田豊/滝口清栄/山純 著、講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30






 意識はここまでやってきました。のべてきたのは、自由の原理を実現していく主要な精神の形態です。世界史とは自由の概念の発展にほかならないのですから。が、客観的な自由の表現たる実在の法律は、形式的なものにすぎぬ偶然の意思の抑制を要求します。客観的な法そのものが理性的であれば、人びとの認識も理性にふさわしいものとなり、主観的な自由も社会に不可欠な要素となります。わたしたちは自由の概念の進展だけを追いかけ、幸不幸、民族の全盛期、個人の美しさと偉大さ、個人の喜怒哀楽こもごもの運命については、くわしくのべてみたい気持ちをしりぞけねばなりませんでした。哲学は、世界史にうつしだされた理念のかがやきしか相手としないもので、現実世界のうんざりするようなむきだしの情熱的行動については、考察の外におくほかはない。哲学の関心は、実現されてゆく理念の発展過程を、それも、自由の意識としてあらわれるほかない自由の理念の発達過程を、認識することにあるのです。
 歴史に登場する民族がつぎつぎと交替するなかで、世界史がそうした発展過程をたどり、そこで精神が現実に生成されていくこと――それこそが正真正銘の弁神論であり、歴史のなかに神の存在することを証明する事実です。理性的な洞察力だけが、聖霊と世界史の現実とを和解させうるし、日々の歴史的事実が神なしにはおこりえないということ、のみならず、歴史的事実がその本質からして神みずからの作品であることを認識するのです。  (p373-374、第四部 ゲルマン民族、第三篇 近代)

 ギリシャにやってくると、ただちに故郷にいるような気分になる。そこに精神の土台がしっかりあるからです。民族の起源や言語の派生のさまを追ってインドにまでさかのぼることは可能だが、精神の本格的な登場と真の再生は、ギリシャとともにはじまるといわねばなりません。わたしは以前にギリシャ世界を世界史の青年期になぞらえたことがありますが、といっても、それは、青年には将来にむけてのまじめな使命があり、いまだ未完成で未熟な身として、はるかな目的にむかって研鑽を積む必要がある、という意味でいったのではない。完成にはほど遠いまちがいだらけの青年期、、という意味ではなく、窮屈な分別くさい目的のための労働や労苦をに身をいれる必要がいまだなく、具体的で新鮮な精神生活を謳歌できるという意味での青年期、いいかえれば、肉体化された精神、ないし、精神化された感性として、精神的な統一のもとに感覚的な現在を生きるという意味での青年期になぞらえたかったのです。ギリシャに見られるのは、青年期の精神生活の新鮮にして明朗な情景です。ギリシャにいたってはじめて、精神は水からを意思と知の内容とするまでに成熟し、しかも、国家、家族、法、宗教が同時に個人の目的となり、個人はそれらにかかわることで個人としてみとめられる、という関係が成立しています。壮年期になると、ときには個人とての自分を犠牲にしてまでも、客観的な目的のために持続的にはたらかねばならないのですが。  (p8-9、第二部 ギリシャ世界)



人気ブログランキングへ






本「歴史哲学講義 〈上〉 (岩波文庫)」ヘーゲル、長谷川宏 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
歴史哲学講義 (上) (岩波文庫)
歴史哲学講義 〈上〉  G. W. F. Hegel: “Vorlesungen über die Philosophie der Geschichte” (岩波文庫)

○著者: ヘーゲル長谷川宏
○出版: 岩波書店 (1994/6, 文庫 363ページ)
○定価: 945円
○ISBN: 978-4003362990
クチコミを見る



ぼくが手にしている(読んだ)のは、第21刷 2008年4月 発行版(もちろん図書館で借りた)
Vorlesungen über die Philosophie der Geschichte

まるい月が空に照る夜、満月の前夜、月齢13.6


ヘーゲルGeorg Wilhelm Friedrich Hegel, 1770-1831)は歴史Geschichte)を通して歴史哲学Geschichtsphilosophie)に関心を持ち続けてきた。彼が構想したのは個別的な歴史記述ではなく、世界精神の自己発展としての哲学的な歴史であった。上巻には、そうして世界史のとらえかたの原理を説いた「序論」と、第一段階をなす東洋世界を考察する第一部を収録する。古典を今によみがえらせる達意の新訳。(全2冊)


≪目次: ≫
凡例

序論
 A 歴史のとらえ方
   (a) 事実そのままの歴史
   (b) 反省をくわえた歴史
   (c) 哲学的な歴史
 B 歴史における理性とはなにか
   (a) 精神の抽象的定義
   (b) 自由を実現する手段
   (c) 自由の実現体たる国家
 C 世界史のあゆみ
   (a) 発展の原理
   (b) 歴史のはじまり
   (c) 世界史のすすみかた
 D 世界史の地理的基礎
   (a) 新世界
   (b) 地理的条件
   (c) 旧世界
 E 世界史の時代区分

第一部 東洋世界
 第一篇 中国
 第二篇 インド
     (付録)仏教について
 第三篇 ペルシャ
   第一章 ゼンド民族
   第二章 アッシリア、バビロニア、メディア、ペルシャ
   第三章 ペルシャ帝国と帝国内の各地域
     一 ペルシャ
     二 シリアとセム族の住む小アジア
     三 ユダヤ
   第四章 エジプト
   第五章 ギリシャ世界への移行

「理性が世界を支配し、したがって世界の歴史も理性的に進行する」との確信にもとづき、世界精神の理性的かつ必然的なあゆみとしての世界史をヘーゲルは構想する。一八二二〜三一年に五回にわたって行われた講義を彼の死後に編集・整理したのが本書である。「語られたことば」であることを配慮した明快な訳文でおくる。


ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈下〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/20
ヘーゲル 『歴史哲学講義 〈上〉  Vorlesungen uber die Philosophie der Geschichte 』(長谷川宏 訳、ワイド版岩波文庫、2003年) '08/12/12
ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 下巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9b〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2001年) '12/09/26
ヘーゲル 『法の哲学 自然法と国家学の要綱 上巻  Grundlinien der Philosophie des Rechts, 1821 〈ヘーゲル全集9a〉』(上妻精/佐藤康邦/山田忠彰 訳、岩波書店、2000年) '12/09/23

長谷川宏 『新しいヘーゲル』(講談社現代新書、1997年) '09/02/02
長谷川宏 『ヘーゲル『精神現象学』入門』(講談社選書メチエ、1999年) '09/01/29
長谷川宏 『格闘する理性 ヘーゲル・ニーチェ・キルケゴール』(洋泉社MC新書、2008年) '09/01/27

村岡晋一 『ドイツ観念論 カント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲル』(講談社選書メチエ、2012年) '12/09/06
加藤尚武 編著 『ヘーゲル 「精神現象学」入門』(原崎道彦/伊坂青司/栗原隆/松山壽一/座小田豊/滝口清栄/山純 著、講談社学術文庫、2012年) '12/06/11
熊野純彦 『ヘーゲル 〈他なるもの〉をめぐる思考』(筑摩書房、2002年) '09/12/30





人気ブログランキングへ




本「失われた時を求めて 〈4〉 花咲く乙女たちのかげに II (岩波文庫 赤N511-4)」プルースト、吉川一義 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
失われた時を求めて(4)――花咲く乙女たちのかげにII (岩波文庫)
失われた時を求めて 〈4〉  花咲く乙女たちのかげに II   Marcel Proust: “À la recherche du temps perdu: À l'ombre des jeunes filles en fleurs, 1918, 1920”, 1913-1927 (岩波文庫 赤N511-4)

○著者: プルースト吉川一義
○出版: 岩波書店 (2012/06, 文庫 704ページ)
○定価: 1,323円
○ISBN: 978-4003751138
クチコミを見る




わずかひと夏(数ヵ月)のリゾートの想い出は、海辺の保養地への出発からバカンスの終わりまで。旅という日常(習慣)からの離脱、夢想と現実との乖離(「名」と「土地」という副題に託される)、精神の不安、、、行動やできごとを考察する精神のドラマ、精神のなかを流れる時間の速度が物語の進行のスピードに反映される



それから二年後、「私」はノルマンディーの保養地バルベックに滞在した。上流社交界のゲルマント一族との交際、「花咲く乙女たち」の抗いがたい魅惑、ユダヤ人家庭での夕食、画家エルスチールのアトリエで触れる芸術創造の営み。ひと夏の海辺の燦めき。(全14冊)


≪目次: ≫
凡例
『失われた時を求めて』の全巻構成
本巻について
本巻の主な登場人物
本巻の主な架空地名――バルベックおよびその近在
地図(一九〇〇年前後のフランス全図/一九〇〇年前後のノルマンディー/ブルターニュ地方)

第二篇 花咲く乙女たちのかげに II  À l'ombre des jeunes filles en fleurs, 1918, 1920
 第二部 土地の名―土地

場面索引
訳者あとがき(四) (二〇一二年陽春 吉川一義
プルーストと保養地カブール/リゾート地の人間喜劇とプルーストの人間学/「花咲く乙女たち」との出会いと交友/エルスチールの人と作品(芸術家の交際と孤独)/エルスチールとプルーストの比喩/
図版一覧



プルースト 『失われた時を求めて 〈3〉  花咲く乙女たちのかげに I』(吉川一義 訳、岩波文庫、2011年) '11/01/12
プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉  スワン家のほうへ II』(吉川一義 訳、岩波文庫、2011年) '11/07/05
プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉  スワン家のほうへ I』(吉川一義 訳、岩波文庫、2010年) '11/01/14

吉川一義 『プルースト美術館 『失われた時を求めて』の画家たち』(筑摩書房、1998年) '11/02/10
吉川一義 『プルーストと絵画 レンブラント受容からエルスチール創造へ』(岩波書店、2008年) '11/02/03
吉川一義 『プルーストの世界を読む』(岩波セミナーブックス、2004年) '11/01/20

マルセル・プルースト 『失われた時を求めて [完訳版] 全13巻』(鈴木道彦 訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006〜07年) '10/09/07〜'11/01/23
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉 第一篇「スワン家のほうへII」』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/12/29
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇「スワン家のほうへI」』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/10
プルースト 『消え去ったアルベルチーヌ』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/12/16





人気ブログランキングへ



本「小僧の神様 他十篇 (ワイド版岩波文庫310)」志賀直哉5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
小僧の神様 他十篇 (ワイド版岩波文庫)
小僧の神様 他十篇 (ワイド版岩波文庫310)

○著者: 志賀直哉
○出版: 岩波書店 (2009/6, 単行本 238ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4000073103
クチコミを見る



どうなんだろう、いろいろなことのことごとく、とてもとてもウマく(滞りやら障碍やなんかのさまざまがなにもなく円滑に)いっているとは思えないのだが、いまにはじまったことではない、子どものころからず〜っとずっとそうだった、かわらない、わからない


志賀直哉(1883-1971)は、他人の文章を褒める時「目に見えるようだ」と評したという。作者が見た、屋台のすし屋に小僧が入って来て一度持ったすしを価(ね)を言われて置いて出て行った、という情景から生まれた表題作のほか、「城の崎にて」「赤西蠣太」など我孫子時代の作品を中心に11篇を収めた、作者自選の短篇集。(解説 紅野敏郎


≪目次: ≫
小僧の神様  『白樺』 1920年(大正9)1月
正義派  『朱欒』 1912年(大正元)9月
赤西蠣太(あかにしかきた) (原題「赤西蠣太の恋」)  『新小説』 1917年(大正6)9月
母の死と新しい母  『朱欒』 1912年(明治45)2月
清兵衛(せいべえ)と瓢箪(ひょうたん)  『読売新聞』 1913年(大正2)1月1日
(はん)の犯罪  『白樺』 1913年(大正2)10月
城の崎(きのさき)にて  『白樺』 1917年(大正6)5月
好人物の夫婦  『新潮』 1917年(大正6)8月
流行感冒 (原題「流行感冒と石」)  『白樺』(十周年記念号) 1919年(大正8)4月
焚火(たきび) (原題「山の生活にて」)  『改造』 1920年(大正9)4月
真鶴(まなづる)  『中央公論』 1920年(大正9)9月

あとがき
解説(紅野敏郎
志賀直哉略年譜(1883・明治16年〜1971・昭和46年)


志賀直哉 『小僧の神様 他十篇』(岩波文庫、改版 2002年) '08/01/04


小僧の神様―他十篇 (岩波文庫)小僧の神様 他十篇 (岩波文庫)
○著者: 志賀直哉
○出版: 岩波書店 (改版 2002/10, 文庫 238ページ)
○定価: 609円
○ISBN: 978-4003104620
クチコミを見る






人気ブログランキングへ




本「怪談 不思議なことの物語と研究 (ワイド版岩波文庫345)」ラフカディオ・ハーン、平井呈一 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
怪談――不思議なことの物語と研究 (ワイド版岩波文庫)
怪談 不思議なことの物語と研究  Lafcadio Hearn: “Kwaidan”, 1904 (ワイド版岩波文庫345)

○著者: ラフカディオ・ハーン平井呈一
○出版: 岩波書店 (2011/12, 単行本 232ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4000073455
クチコミを見る



いろいろいろいろなことのことごとくを(たかだかここひとつきくらいのことではあっても)、あとまわしにしてきたことのなにやらかにやらが、などと言ってしまうほどには大したことなどなにもないのだが、いつもとなんら変わることなく、上手くいってないような感覚を抱きつづけながら、上手くいってないような感覚が(なにをどしても)消え去ることがないからこそ、なんとかしなくては!!?、と思って考えて工夫して努力して試みる、みたいな


日本を終世愛してやまなかったハーン(1850-1904)が我が国古来の文献や民間伝承に取材して創作した短篇集。有名な「耳なし芳一のはなし」など、奇怪な話の中に寂しい美しさを湛えた作品は単なる怪奇小説の域をこえて、人間性に対する深い洞察に満ちている。


≪目次: ≫
怪談Kwaidan, 1904

原序 (日本 東京 一九〇四年一月二十日 L・H)

耳なし芳一のはなし
おしどり
お貞のはなし
うばざくら
かけひき
鏡と鐘
食人鬼(じきにんき)
むじな
ろくろ首
葬られた秘密
雪おんな
青柳ものがたり
十六ざくら
安芸之助の夢
(りき)ばか
日まわり
蓬莱

『虫の研究』




解説/平井呈一 (昭和四十年三月)


成田篤彦/大橋理枝 『英語講読 '08』(放送大学教材、共通科目・外国語科目、放送大学教育振興会、2008年) '11/09/05





人気ブログランキングへ



本「コーラン 〈下〉 (ワイド版岩波文庫241)」井筒俊彦 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
コーラン〈下〉 (ワイド版岩波文庫)
コーラン 〈下〉 Qur'ān (ワイド版岩波文庫241)

○著者: 井筒俊彦
○出版: 岩波書店 (2004/4, 単行本 340ページ)
○定価: 1,260円(品切重版未定)
○ISBN: 978-4000072410
クチコミを見る



そう、アラビア語の原文でこその〈聖典〉なのであって、だから、外国語に訳されたそれはすでに〈聖典〉ではなく、一個の俗書であり、原文の一種の極めて初歩的な注釈であるにすぎない、とは改訳の後記に


コーラン」各章の配列は、成立年代とはほぼ逆になっている。〈下〉に収められた初期(メッカ期)の啓示は、サジュウ体と呼ばれる独特の散文詩体で語られ、なまなましい緊迫感がみなぎる。強く激しいシャーマン的リズムの中に浮び上がる地獄の光景は圧倒的である。


≪目次: ≫
三四  サバア ――メッカ啓示、全五四節
三五  天使 ――メッカ啓示、全四五節
三六  ヤー・スィーン ――メッカ啓示、全八三節
三七  整列者 ――メッカ啓示、全一八二節
三八  サード ――メッカ啓示、全八八節
三九  群なす人々 ――メッカ啓示、全七五節
四〇  信者 ――メッカ啓示、全八五節
四一  わかりやすく ――メッカ啓示、全五四節
四二  相談 ――メッカ啓示、全五三節
四三  光りまばゆい部屋飾り ――メッカ啓示、全八九節
四四  煙 ――メッカ啓示、全五九節
四五  腰抜けども ――メッカ啓示、全三六節
四六  砂丘 ――メッカ啓示、全三五節
四七  ムハンマド(マホメット) ――メディナ啓示、全四〇節
四八  勝利 ――メッカ啓示、全二九節
四九  私宝 ――メッカ啓示、全一八節
五〇  カーフ ――メッカ啓示、全四五節
五一  吹き散らす風 ――メッカ啓示、全六〇節
五二  山 ――メッカ啓示、全四九節
五三  星 ――メッカ啓示、全六二節
五四  月 ――メッカ啓示、全五五節
五五  お情けぶかい御神 ――メッカ啓示、全七八節
五六  恐ろしい出来事 ――メッカ啓示、全節九六節
五七  鉄 ――メディナ啓示、全二九節
五八  言いがかりつける女 ――メディナ啓示、全二二節
五九  追放 ――メディナ啓示、全二四節
六〇  調べられる女 ――メディナ啓示、全一三節
六一  戦列 ――メディナ啓示、全一四節
六二  集会 ――メディナ啓示、全一一節
六三  似非(えせ)信者ども ――メディナ啓示、全一一節
六四  騙し合い ――メッカ啓示、全一八節
六五  離縁 ――メッカ啓示、全一二節
六六  禁断 ――メッカ啓示、全一二節
六七  主権 ――メッカ啓示、全三〇節
六八  筆 ――メッカ啓示、全五二節
六九  絶対 ――メッカ啓示、全五二節
七〇  階段 ――メッカ啓示、全四四節
七一  ヌーフ ――メッカ啓示、全二九節
七二  妖霊 ――メッカ啓示、全二八節
七三  衣かぶる男 ――メッカ啓示、全二〇節
七四  外衣に身を包んだ男 ――メッカ啓示、全五五節
七五  復活 ――メッカ啓示、全四〇節
七六  人間 ――メッカ啓示、全三一節
七七  放たれるもの ――メッカ啓示、全五〇節
七八  知らせ ――メッカ啓示、全四一節
七九  引っこ抜く者 ――メッカ啓示、全四六節
八〇  眉をひそめて ――メッカ啓示、全四二節
八一  巻きつける ――メッカ啓示、全二九節
八二  裂け割れる ――メッカ啓示、全一九節
八三  量りをごまかす人々 ――メッカ啓示、全三六節
八四  真二(まっぷた) ――メッカ啓示、全二五節
八五  星の座 ――メッカ啓示、全二三節
八六  明星 ――メッカ啓示、全一七節
八七  いと高き神 ――メッカ啓示、全一九節
八八  蔽塞 ――メッカ啓示、全二六節
八九  暁 ――メッカ啓示、全三〇節
九〇  邑(まち) ――メッカ啓示、全二〇節
九一  太陽 ――メッカ啓示、全一五節
九二  夜 ――メッカ啓示、全二一節
九三  朝 ――メッカ啓示、全一一節
九四  張り拡げる ――メッカ啓示、全八節
九五  無花果(いちじく) ――メッカ啓示、全八節
九六  凝血 ――メッカ啓示、全一九節
九七  定め ――メッカ啓示、全五節
九八  神兆 ――メッカ啓示、全八節
九九  地震 ――メッカ啓示、全八節
一〇〇  駿馬 ――メッカ啓示、全一一節
一〇一  戸を叩く音 ――メッカ啓示、全八節
一〇二  張り合い ――メッカ啓示、全八節
一〇三  日ざし傾く頃 ――メッカ啓示、全三節
一〇四  中傷者 ――メッカ啓示、全九節
一〇五  象 ――メッカ啓示、全五節
一〇六  クライシュ族 ――メッカ啓示、全四節
一〇七  慈善 ――メッカ啓示、全七節
一〇八  カサウル ――メッカ啓示、全三節
一〇九  無信仰者 ――メッカ啓示、全六節
一一〇  助け ――メッカ啓示、全三節
一一一  腐ってしまえ ――メッカ啓示、全五節
一一二  信仰ただひと筋 ――メッカ啓示、全四節
一一三  黎明 ――メッカ啓示、全五節
一一四  人間 ――メッカ啓示、全六節

『コーラン』関係地図
解説  一 メッカとメディナ/二 メッカのマホメット/三 メディナのマホメット (一九五八年四月一日 訳者)
改訳『コーラン』後記 (一九六三年十二月二十日 東京にて 井筒俊彦)


コーラン 〈中〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '12/06/19
コーラン 〈上〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '12/06/12
大川玲子 『聖典「クルアーン」の思想 イスラームの世界観』(講談社現代新書、2004年) '12/02/21
大川玲子 『図説 コーランの世界 写本の歴史と美のすべて』(ふくろうの本・世界の文化、河出書房新社、2005年) '12/02/15
コーラン 〈下〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/19
コーラン 〈中〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/15
コーラン 〈上〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/13
井筒俊彦 『イスラーム文化 その根柢にあるもの』(ワイド版岩波文庫、1994年) '08/07/16





人気ブログランキングへ



本「コーラン 〈中〉 (ワイド版岩波文庫240)」井筒俊彦 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
コーラン〈中〉 (ワイド版岩波文庫)
コーラン 〈中〉 Qur'ān (ワイド版岩波文庫240)

○著者: 井筒俊彦
○出版: 岩波書店 (2004/4, 単行本 306ページ)
○定価: 1,260円(品切重版未定)
○ISBN: 978-4000072403
クチコミを見る



〈中巻〉の、中間的、過渡的性格、、、
およそ20年間の預言者マホメット(ムハンマド)の天啓、自己意識を喪失して(つまりマホメットがマホメットでなくなって)完全な他者意識のうちに語り出した不思議な言葉の集大成


コーラン」とは元来「読誦されるもの」の意とされる。朗々と声を上げて誦されるコーランの章句は、詩的韻律と音楽的な美をもって快く耳に響く。イスラーム世界に生きる人々の信仰生活のみならず、日々の実生活をも律する聖典の名訳。


≪目次: ≫
一一  フード――メッカ啓示、全一二三節
一二  ユースフ(ヨセフ)――メッカ啓示、全一一一節
一三  雷鳴――メッカ啓示、全四三節
一四  イブラーヒーム(アブラハム)――メッカ啓示、全五二節
一五  アル・ヒジュル――メッカ啓示、全九九節
一六  蜜蜂――メッカ啓示、全一二八節
一七  夜の旅――メッカ啓示、全一一一節
一八  洞窟――メッカ啓示、全一一〇節
一九  マルヤム(聖母マリア)――メッカ啓示、全九八節
二〇  ター・ハー――メッカ啓示、全一三五節
二一  預言者――メッカ啓示、全一三五節
二二  巡礼――メッカ啓示、全七八節
二三  信仰者――メッカ啓示、全一一八節
二四  光り――メディナ啓示、六四節
二五  天啓――メッカ啓示、全七七節
二六  詩人たち――メッカ啓示、全二二八節
二七  蟻――メッカ啓示、全九五〔九三〕節
二八  物語り――メッカ啓示、全八八節
二九  蜘蛛――メッカ啓示、全六九節
三〇  ギリシア人(びと)――メッカ啓示、全六〇節
三一  ルクマーン――メッカ啓示、全三四節
三二  跪拝(きはい)――メッカ啓示、全三〇節
三三  部族同盟――メディナ啓示、全七三節

解説 (一九六三年十二月 訳者)


コーラン 〈上〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '12/06/12
大川玲子 『聖典「クルアーン」の思想 イスラームの世界観』(講談社現代新書、2004年) '12/02/21
大川玲子 『図説 コーランの世界 写本の歴史と美のすべて』(ふくろうの本・世界の文化、河出書房新社、2005年) '12/02/15
コーラン 〈下〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/19
コーラン 〈中〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/15
コーラン 〈上〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/13
井筒俊彦 『イスラーム文化 その根柢にあるもの』(ワイド版岩波文庫、1994年) '08/07/16





人気ブログランキングへ



上巻の冒頭(p.9)、
「一、開扉――メッカ啓示、全七節――」

慈悲ふかく慈愛あまねきアッラーの御名(みな)において……

 (たた)えあれ、万世(よろず)の主、
  慈悲ふかく慈愛あまねき御神(おんかみ)
 (さば)きの日(最後の審判の日)の主宰者(しゅさいしゃ)
 (なんじ)こそ我らはあがめまつる、汝にこそ救いを求めまつる。
  願わくば我らを導いて正しき道を辿(たど)らしめ給え、
  汝の御怒りを蒙(こうむ)る人々や、踏みまよう人々の道ではなく、
  汝の嘉(よみ)し給う人々の道を歩(あゆ)ましめ給え。






本「コーラン 〈上〉 (ワイド版岩波文庫239)」井筒俊彦 訳5

ブログネタ
読んだ本♪♪ に参加中!
コーラン〈上〉 (ワイド版岩波文庫)
コーラン 〈上〉 Qur'ān (ワイド版岩波文庫239)

○著者: 井筒俊彦
○出版: 岩波書店 (2004/4, 単行本 306ページ)
○定価: 1,260円(品切重版未定)
○ISBN: 978-4000072397
クチコミを見る




慈悲ふかく慈愛あまねきアッラー(Allāh)の御名(みな)において……


預言者マホメットの口を通して語られた神のことば――断続的に下された啓示を、第三代カリフ・オスマーンが集積・編纂させて聖典は成立した。以後、『コーラン』解釈の発展史がイスラーム文化史を形成してきたといえる。アラビア語原典からの口語訳(全三冊)。


≪目次: ≫
はしがき
改訳の序 (一九六一年一一月 著者記)

一 開扉――メッカ啓示、全七節
二 牝牛――メディナ啓示、全二八七〔二八六〕節
三 イムラーン一家――メディナ啓示、全二〇〇節
四 女――メディナ啓示、全一七五〔一七六〕節
五 食卓――メディナ啓示、全一二〇節
六 家畜――メッカ啓示、全一六五節
七 胸壁――メッカ啓示、全二〇五〔二〇六〕節
八 戦利品――メディナ啓示、全七六〔七五〕節
九 改悛――メディナ啓示、全一三〇〔一二九〕節
一〇 ユーヌス(平安その上にあれ)――メッカ啓示、全一〇九節

解説(一九五七年九月 訳者)


大川玲子 『聖典「クルアーン」の思想 イスラームの世界観』(講談社現代新書、2004年) '12/02/21
大川玲子 『図説 コーランの世界 写本の歴史と美のすべて』(ふくろうの本・世界の文化、河出書房新社、2005年) '12/02/15
コーラン 〈下〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/19
コーラン 〈中〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/15
コーラン 〈上〉』(井筒俊彦 訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '08/10/13
井筒俊彦 『イスラーム文化 その根柢にあるもの』(ワイド版岩波文庫、1994年) '08/07/16





人気ブログランキングへ




本「海東諸国記 朝鮮人の見た中世日本と琉球 (岩波文庫 青458-1)」申叔舟、田中健夫 訳注5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
海東諸国紀―朝鮮人の見た中世の日本と琉球 (岩波文庫)
海東諸国紀 朝鮮人の見た中世の日本と琉球 (岩波文庫 青458-1)

○著者: 申叔舟、田中健夫 訳注
○出版: 岩波書店 (1991/12, 文庫 453ページ)
○定価: 987円
○ISBN: 978-4003345818
クチコミを見る



行基式日本図の系統に属する地図とか


李氏朝鮮の最高の知識人でハングル制定にも寄与した申叔舟(シンスクチュ, 신숙주, 1417‐75)が、日本と琉球の歴史・地理・風俗・言語・通交の実情を克明に記した書(1471)。当時、李朝の外交担当官が常に座右においたといわれ、日本・琉球が朝鮮人からどのように理解・意識され、どのように応接されてきたかを知ることのできる貴重な文献である。影印・索引を付す。


≪目次: ≫
はしがき (一九九一年六月 田中健夫)
凡例
 「ハングル・ローマ字転写対照表」

海東諸国紀』(ヘドンチェグツキ, 해동제국기)
(海東諸国紀序)
海東諸国紀目録・凡例
海東諸国総図
日本本国の図
日本国西海道九州の図
日本国一岐島の図
日本国対馬島の図
琉球国の図
熊川齊浦の図
東莱富山浦の図
蔚山塩浦の図
日本国紀
琉球国紀
朝聘応接紀
附録
畠山殿の副官人良心の曹の饋餉の日に呈したる書契
琉球図
〈語音翻訳〉

海東諸国紀影印(原文)

解説/田中健夫
言語資料としての『海東諸国紀』/菅野裕臣
索引


田中健夫 『倭寇 海の歴史』(講談社学術文庫、2012年) '12/02/19





人気ブログランキングへ




本「失われた時を求めて 〈3〉 花咲く乙女たちのかげに I (岩波文庫 赤N511-3)」プルースト、吉川一義 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
失われた時を求めて(3)――花咲く乙女たちのかげにI (岩波文庫)
失われた時を求めて 〈3〉  花咲く乙女たちのかげに I   Marcel Proust: “À la recherche du temps perdu: À l'ombre des jeunes filles en fleurs, 1918, 1920”, 1913-1927 (岩波文庫 赤N511-3)

○著者: プルースト吉川一義
○出版: 岩波書店 (2011/11, 文庫 498ページ)
○定価: 987円
○ISBN: 978-4003751121
クチコミを見る



いい年をしたオトナだとぼくはそれなりに自覚していないものでもなくってね、いい年をしたオトナであっても、いやいや、いい年をしたオトナなのだからこそ、およそ善悪の判断というのか、そんなにカンタンにはスパッと割り切れるようなことだけじゃぁなくって、近視眼的なところだけではなく大局的に綜合的に、アチラを立てればコチラが立たずコチラを立てればアチラが立たず、どこかで折り合いをつけて矛盾を承知して受け容れざるをえないような場面って、ゼッタイテキに避けてとおることはできないだろう
叱られたり怒られたりするようなことってさぁ、いい年をしたオトナにとって、すくなくともぼくにはクツジョク的なことではあるんだけれども(まさに気が狂わんばかりに受け容れ難い)、また別の角度から場面の状況や背景やなんかを少し冷静に観察するには、ときに、こりゃぁ後で叱られて怒られてペナルティ(罰)を受けることを承知して予測して、その危険負担(リスク)の覚悟だけ決めておいて、まぁ多少不本意であったとしても、どうなんだろうね、、、などと言ってみても、やっぱりジッサイになんらかのペナルティを受けることは、気分がすぐれない、それでも、あらかじめ覚悟を決めていたことだからね、決めたのは他の誰でもなくぼくじしんだからね、じぶんじしんが決めたことをもカンタンに覆して反故にしてしまうなんて、むしろそのような軽薄な(信頼するに足りない)在り方をこそ、ぼくとしては恥ずべきことで避けなければならないだろう、などと思ってみても、まぁマチガイなくそのような場面にあってぼくの顔はひきつって目はつりあがっている(いた)だろうなぁ



少年の目に映るパリの社交風俗を描く、第二編第一部「スワン夫人をめぐって」。ジルベルトへの想いを募らせ、上流階級から排斥されたスワン家のサロンに足繁く通う私。ある日、憧れの作家ベルゴットと同席する栄に浴するも、初恋は翳りを帯び……。(全14冊)


≪目次: ≫
凡例
『失われた時を求めて』の全巻構成
本巻について
本巻の主な登場人物
地図(パリとブーローニュの森/セーヌ右岸中心部)

第二篇 花咲く乙女たちのかげに I  À l'ombre des jeunes filles en fleurs, 1918, 1920
 第一部 スワン夫人

場面索引
訳者あとがき(三) (二〇一一年初秋 吉川一義)
スワン家をめぐる社交風俗/ジルベルトへの恋心の顛末/芸術の鑑賞(ラ・ベルマ、ベルゴット、ヴァントゥイユ)/注釈の作家プルースト
図版一覧


プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉  スワン家のほうへ II』(吉川一義 訳、岩波文庫、2011年) '11/07/05
プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉  スワン家のほうへ I』(吉川一義 訳、岩波文庫、2010年) '11/01/14

吉川一義 『プルースト美術館 『失われた時を求めて』の画家たち』(筑摩書房、1998年) '11/02/10
吉川一義 『プルーストと絵画 レンブラント受容からエルスチール創造へ』(岩波書店、2008年) '11/02/03
吉川一義 『プルーストの世界を読む』(岩波セミナーブックス、2004年) '11/01/20

マルセル・プルースト 『失われた時を求めて [完訳版] 全13巻』(鈴木道彦 訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006〜07年) '10/09/07〜'11/01/23
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉 第一篇「スワン家のほうへII」』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2011年) '11/12/29
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇「スワン家のほうへ1」』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/10
プルースト 『消え去ったアルベルチーヌ』(高遠弘美 訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/12/16





人気ブログランキングへ




本「失われた時を求めて 〈2〉 スワン家のほうへ II (岩波文庫 赤N511-2)」プルースト、吉川一義 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
失われた時を求めて(2)――スワン家のほうへII (岩波文庫)

失われた時を求めて 〈2〉  スワン家のほうへ II   Marcel Proust: “À la recherche du temps perdu: Du côté de chez Swann, 1913”, 1913-1927. (岩波文庫 赤N511-1)

○著者: プルースト吉川一義
○出版: 岩波書店 (2011/5, 文庫 528ページ)
○価格: 987円
○ISBN: 978-4003751114
クチコミを見る



そう、ぼくがフランス語のベンキョウを、昨年いちねんかけてドイツ語をベンキョウした後に、中国語と同時にフランス語のベンキョウをはじめたのは、先学期(平成22年度第2学期)の単位認定試験をおえた今年の2月あたまから、と記憶している。だから、吉川一義の翻訳による『失われた時を求めて』の〈1〉を読んだ2011年1月の時点では、ぼくはフランス語についてチンプンカンプンでなにも分かっていない、もっともいまとなっても、ジッサイまもなく単位認定試験が迫っていて数週間の後には受験しなければならないのに、課題問題としてかかげられている問題のひとつひとつを教科書なしに(結果、教科書のページのあちらこちらを開いてさがして、問題の該当する箇所とにらめっこしながら「よく分かんないけど、どうやらそういうことなんだろうなぁ」などとツブヤキながら)解答することの困難ばかりがあって、まぁ焦るなんてもんじゃぁない(ドウショウモナイ)、、、まったくさぁ、暗記するだけのことなら、サルだってできるだろうに、どうしてヒトのぼくがただただ暗記するなんてことを強いられなきゃいけないの??!、とかって思ってみて、しかし、サルにだってできちゃうような丸暗記をもできないようなぼくは要するにサル以下ってことで、サル以下のぼくには文句を偉そうに口外する権能を有しているものなのか?!などとは考えるまでもない、ノウガキたれずに(そんなヒマがあるならば)「まずは覚えろ!!」ってなことなんだろうなぁ(とは頭で分かってないわけじゃないんだけれども、なかなか素直になれない)



社交界の寵児スワンと、粋筋の女(ココット)オデット。追う女/追われる男の立場はいつしか逆転し、男は年下の恋人への猜疑と嫉妬に日夜悶える(スワンの恋)。ジルベルトは二人の娘、幼い「私」はシャンゼリゼで見たこの少女に思慕を捧げる(土地の名―名)。二つの恋の回想。(全14冊)


≪目次: ≫
凡例
『失われた時を求めて』の全巻構成
本巻について
本巻の主な登場人物
地図(フランス中心部/ノルマンディー・ブルターニュ地方/パリとブーローニュの森)

第一篇 スワン家のほうへ II  Du côté de chez Swann, 1913
 第二部 スワンの恋
 第三部 土地の名―名


場面索引
プルースト略年譜
訳者あとがき(二)    スワンの恋と『失われた時を求めて』/社交風俗(ブルジョワのサロンと貴族のサロン)/「土地の名―名」 (二〇一一年三月末日 吉川一義)
図版一覧

プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉  スワン家のほうへ I』(吉川一義訳、岩波文庫、2010年) '11/01/14

吉川一義 『プルースト美術館 『失われた時を求めて』の画家たち』(筑摩書房、1998年) '11/02/10
吉川一義 『プルーストと絵画 レンブラント受容からエルスチール創造へ』(岩波書店、2008年) '11/02/03
吉川一義 『プルーストの世界を読む』(岩波セミナーブックス、2004年) '11/01/20

マルセル・プルースト 『失われた時を求めて [完訳版] 全13巻』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006〜07年) '10/09/07〜'11/01/23
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇「スワン家のほうへ1」』(高遠弘美訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/10
プルースト 『消え去ったアルベルチーヌ』(高遠弘美訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/12/16





人気ブログランキングへ



本「失われた時を求めて 〈1〉 スワン家のほうへ I (岩波文庫 赤N511-1)」プルースト、吉川一義 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫)
失われた時を求めて 〈1〉  スワン家のほうへ I   Marcel Proust: “À la recherche du temps perdu: Du côté de chez Swann, 1913”, 1913-1927. (岩波文庫 赤N511-1)

○著者: プルースト吉川一義
○出版: 岩波書店 (2010/11, 文庫 528ページ)
○価格: 945円
○ISBN: 978-4003751091
クチコミを見る



そう、岩波書店って、独特の雰囲気というのか趣きというのか重厚な印象がぼくにはあって、もちろん取っ掛かり難い(敷居が高い)というような側面もあるんだけど、気軽にカンタンには受けて容れてくれないような、、、それゆえに(どうなんだろう?!)、ぼくにとっては、信頼に足る!!?、といったような印象があるみたいで、どこか、どちらかといえば(などというまでもなく)権威主義的なところを自覚しちゃったりしているぼくは、そう、好き。もっとも、みずからの能力の、読解力のレヴェルのモンダイから、読み易さを、まずは理解であり、なにより経験の蓄積を、求めることも、ときに必要とされるであろうことから(すくなくともぼくはそう考えていることから)、たとえば、光文社古典新訳文庫シリーズといったような、市場を意識した(読者の間口を広げる配慮が施された)と思しき在り方、スタイルだって、多様性?!として(アリガタク活用させていただいている)
なんと、1999年1月27日に端を発する(岩波書店から翻訳の依頼があった、とは「訳者あとがき」に明かされる)、岩波文庫版のプロジェクト



ひとかけらのマドレーヌを口にしたとたん全身につたわる歓びの戦慄――記憶の水中花が開き浮かびあがる。サンザシの香り、鐘の音、コンブレーでの幼い日々。重層する世界の置くへいざなう、精確清新な訳文。プルーストが目にした当時の図版を多数収録。(全14冊)


≪目次: ≫
凡例
『失われた時を求めて』の全巻構成
本巻について
本巻の主な登場人物/本巻の主な架空地名
地図(フランス図/パリ)

第一篇 スワン家のほうへ I  Du côté de chez Swann, 1913
第一部 コンブレー



場面索引
プルースト略年譜
訳者あとがき(一)    人間観察家プルースト/審美家プルースト/さまざまな伏線/プルーストの生涯と『失われた時を求めて』への道/翻訳について (二〇一〇年盛夏 吉川一義)
図版一覧


マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈12〉 第七篇 見出された時 I [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2007年) '11/01/11
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈11〉 第六篇 逃げ去る女 [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2007年) '11/01/01
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈10〉 第五篇 囚われの女 II [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2007年) '10/12/21
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈9〉 第五篇 囚われの女 I [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2007年) '10/12/14
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈8〉 第四篇 ソドムとゴモラ II [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/12/07
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈7〉 第四篇 ソドムとゴモラ I [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/11/24
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈6〉 第三篇 ゲルマントの方 II [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/11/16
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈5〉 第三篇 ゲルマントの方 I [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/11/07
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈4〉 第二篇 花咲く乙女たちのかげに II [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/10/22
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇「スワン家のほうへ1」』(高遠弘美訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/10
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈3〉 第二篇 花咲く乙女たちのかげに I [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/10/06
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉 第一篇 スワン家の方へ II [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/09/10
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇 スワン家の方へ I [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/09/07
鈴木道彦 『プルーストを読む 『失われた時を求めて』の世界』(集英社新書、2002年) '10/08/25
プルースト 『消え去ったアルベルチーヌ』(高遠弘美訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/12/016





人気ブログランキングへ



本「アラン 幸福論  Alain: “Propos sur le bonheur”, 1928. (岩波文庫 青656-2)」アラン、神谷幹夫 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
幸福論 (岩波文庫)
アラン 幸福論  Alain: “Propos sur le bonheur”, 1928. (岩波文庫 青656-2)

○著者: アラン、神谷幹夫 訳
○出版: 岩波書店 (1998/1, 文庫 325ページ)
○価格: 840円
○ISBN: 978-4003365625
クチコミを見る




悲観的に否定して、そう、中途半端は好くない、徹底的に悲観的に否定して否定して否定して、、、もっともなんどか徹底的に否定し尽くす試みを挑戦してみたことがあるのだけれども、(もともと根性が足りていないと自覚しちゃっていることからも?!)比較的早い段階で考え進めるのがメンドクサくなってしまって、まぁいいかぁ、あぁもういいかなぁ、などと、否定し悲観することに疲れて飽きて嫌気がさして、結果として肯定して楽観する(妥協?!)ことに、なるのかならないのか、なったのかなっていないのか。このあたりのいい加減さが、中途半端さが



ルーアンの新聞に「日曜語録」として連載されたのを皮切りに、総計5000に上るアランAlain; Emile-Auguste Chartier, 1868-1951)の「プロポ」(哲学断章)。「哲学を文学に、文学を哲学に」変えようとするこの独特の文章は「フランス散文の傑作」と評価される。幸福に関する93のプロポを収めた本書は、日本でも早くから親しまれてきたもの。折にふれゆっくりと味わいたい。


≪目次: ≫
モール・ランブラン夫人への献辞 (一九二五年五月一日 アラン

1 名馬ブケファラス Bucéphale(1922.12.8)/2 いらだつこと Irritation(1912.12.5)/3 悲しみのマリー Marie triste(1913.8.18)/4 ノイローゼ Neurasthénie(1908.2.22)/5 憂鬱 Mélancolie(1911.2.6)/6 情念について Des passions(1911.5.9)/7 恐れは病気だ Crainte est maladie(1922.3.5)/8 想像力について De l'imagination(1923.2.20)/9 想像上の苦痛 Maux d'esprit(1910.12.12)/10 アルガン Argan(1923.9.11)/11 医学 Médecine(1922.3.23)/12 ほほ笑みたまえ Le sourire(1923.4.20)/13 事故 Accidents(1923.8.22)/14 悲劇 Drames(1912.4.24)/15 死について Sur la mort(1923.8.10)/16 心のしぐさ Attitudes(1922.2.16)/17 体操 Gymnastique(1922.3.16)/18 祈り Prières(1913.12.24)/19 あくびの技術 L'art de bâiller(1923.4.24)/20 気分 Humeur(1921.12.21)/21 性格について Des caractères(1923.12.4)/22 宿命 La fatalité(1922.12.12)/23 巫女の心 L'âme prophétique(1913.8.25)/24 われわれの未来 Notre avenir(1911.8.28)/25 予言 Prédictions(1908.4.14)/26 ヘラクレス Hercule(1922.11.7)/27 欲すること Vouloir(1909.5.9)/28 人はみな、己が欲するものを得る Chacun a ce qu'il vent(1924.9.21)/29 運命について De la destinée(1923.10.3)/30 絶望しないこと Ne pas désespérer(1912.8.24)/31 大草原の中で Dans la grande prairie(1909.6.25)/32 隣人に対する情念 Passions de voisinage(1910.12.27)/33 家族の中で En famille(1907.7.12)/34 心遣い Sollicitude(1907.5.30)/35 家族の平和 La paix du ménage(1913.10.14)/36 私生活について De la vie privée(1913.9.10)/37 夫婦 Le couple(1912.12.14)/38 退屈 L'ennui(1909.1.29)/39 スピード Vitesse(1908.7.2)/40 賭け Le jeu(1913.11.1)/41 期待 Espérance(1921.10.3)/42 行動すること Agir(1911.4.3)/43 行動の人 Hommes d'action(1910.2.21)/44 ディオゲネス Diogène(1922.11.30)/45 エゴイスト L'égoïste(1913.2.5)/46 王さまは退屈する Le roi s'ennuie(1908.1.22)/47 アリストテレス Aristote(1924.9.15)/48 楽しい農夫 Heureux agriculteurs(1922.8.22)/49 労働 Travaux(1911.11.6)/50 始めている仕事 Œuvres(1922.11.29)/51 遠くを見よ Regarde au loin(1911.5.15)/52 旅行 Voyages(1906.8.29)/53 短剣の舞 La danse des poignards(1908.4.17)/54 大げさな言い方 Déclamations(1911.9.29)/55 泣き言 Jérémiades(1912.1.4)/56 情念のみごとな説得力 L'éloquence des passions(1913.5.14)/57 絶望について Du désepoir(1911.10.31)/58 憐みについて De la pitié(1909.10.5)/59 他人の苦痛 Les maux d'autrui(1910.3.23)/60 慰め Consolation(1910.11.26)/61 死者のための祭儀 Le culte des morts(1907.11.8)/62 とんまな人間 Gribouille(1911.12.31)/63 雨の中で Sous la pluie(1907.11.4)/64 興奮 Effervescence(1913.5.3)/65 エピクテトス Epictète(1910.12.10)/66 ストア主義 Stoïcisme(1913.8.31)/67 汝自らを知れ Connais-toi(1909.10.23)/68 楽観主義 Optimisme(1913.1.28)/69 結び目をほどくこと Dénouer(1921.12.27)/70 我慢強く Patience(1910.12.11)/71 親愛の情 Bienveillance(1922.4.8)/72 罵詈雑言 Injures(1913.11.17)/73 上機嫌 Bonne hummeur(1909.10.10)/74 一つの治療法 Une cure(1911.9.24)/75 精神の健やかさ Hygiène de l'esprit1907.10.9)/76 乳への讃歌 L'hymne an lait(1924.1.21)/77 友情 Amitié(1907.12.27)/78 決断拒否 De l'irrésolution(1924.8.10)/79 儀式 Cérémonies(1923.9.26)/80 新年おめでとう Bonne année(1910.1.2)/81 お祝いのことば Vœux(1926.12.20)/82 礼儀正しさ La politesse(1922.1.6)/83 処世術 Savoir=vivre(1911.3.21)/84 楽しませること Faire plaisir(1911.3.8)/85 名医プラトン Platon médecin(1922.2.4)/86 健康を維持する方法 L'art de se bien porter(1921.9.28)/87 克服 Victoires(1911.3.18)/88 詩人たち Poètes(1923.9.12)/89 幸福は徳である Bonheur est vertu(1922.11.5)/90 幸福は気前のいい奴だ Que le bonheur est généreux(1923.4.10)/91 幸福になる方法 L'art d'être heureux(1910.9.8)/92 幸福にならねばならない Du devoir d'être heureux(1923.3.16)/93 誓わねばならない Il faut jurer(1923.9.29)

解説    1 アランを読む/2 アランを訳す (一九九七年十月九日 フランス、ヴィロフレーにて 神谷幹夫)


アラン 『アラン 幸福論』(ワイド版岩波文庫、神谷幹夫 訳、2002年)』 '09/03/26





人気ブログランキングへ



本「ドン・キホーテ 後篇三   Cervantes: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615. (岩波文庫 赤721-6)」セルバンテス、牛島信明 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
ドン・キホーテ〈後篇3〉 (岩波文庫)
ドン・キホーテ 後篇三   Miguel de Cervantes Saavedra: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615. (岩波文庫 赤721-6)

○著者: セルバンテス牛島信明
○出版: 岩波書店 (2001/3, 文庫 441ページ)
○価格: 840円
○ISBN: 978-4003272169
おすすめ度: 5.0
クチコミを見る



死、生命の最期と終焉?!、狂気と正気の、騎士ドン・キホーテと善人アロンソ・キハーダと、現実。
もちろん途なかばにして死なないともかぎられないけれど、どうなんだろう、ぼくの印象としては、あくまでも個人的な印象ではあっても、それなりに長く幼少のころからずっとことあるごとに考えつづけてきたことではあるのだが、途なかばにして中途半端なままには死なせてもらえない(誰に?、神さまに?!)、そうカンタンに死にいたって死んでしまうことはない死ねないんじゃないかなぁ、などと。そう、この世に生きさせていただいている(誰に?、神さまに?!)となんとなくおもっちゃっているぼくとしては、いろんな周囲の人たちに世話になっていながら迷惑をかけつづけて世話になって生きて在るぼく、ことあるごとに日常的に、ぼくなんか居ない方が存在しない方がきっとウマくいく円滑にコトが運ぶに違いない、と考える、考えてしかし、なんでぼくなんか存在しちゃっているんだろう生きているんだろう、とは、もちろん思う、イヤだなぁ、居心地の悪さ、居場所のない肩身の狭い思い、でも、そこ(ココ)に歴然と居て存在している、ぼく。なんでぼくはココ(この世)に居るんだろう??!、ある意味ではぼくの意志や意図に反して?!、この世にココに在りつづけるぼく、必要がある!と明白に感じることはなくとも、オカシナ話だけど、ぼくの存在がこの世に必要がない!とも明白には感じることは思うことはできない、甘い!?のかもしれない、無自覚にすぎるかもしれない、もっともっと自覚すべきなのかもしれない、分からない(気づくことが認知することができない)



物語も終盤にさしかかり、ドン・キホーテ主従は、当時実在のロケ・ギルナール率いる盗賊団と出会い、さらにガレー船とトルコの海賊との交戦を目撃することになる。さて、待望の本物の冒険に遭遇したわがドン・キホーテの活躍は……。(全六冊完結)


≪目次: ≫
機知に富んだ騎士 ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 後篇
第五十章 ここでは老女を打擲(ちょうちゃく)したうえ、ドン・キホーテをつねり、ひっかいた、魔法使いたる刑の執行人が実は誰であったかが明かされ、加えてサンチョ・パンサの妻、テレサ・サンチャのもとへ手紙を持参した小姓の身に起こったことが語られる
第五十一章 サンチョ・パンサの統治の展開、および、そのほかのなかなか愉快な事柄について
第五十二章 ここでは第二の《苦悩の老女》、もしくは《悲嘆の老女》、またの名を、ドニャ・ロドリーゲスと呼ばれる老女の冒険が語られる
第五十三章 サンチョ・パンサの統治の疲弊した終局とその最後について
第五十四章 この物語にかかわりがあって、ほかの物語とは関係のない事柄を扱う章
第五十五章 道中でサンチョの身に起こったこと、および、そのほかの瞠目(どうもく)すべき事柄について
第五十六章 老女ドニャ・ロドリーゲスの娘の名誉を守るために、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャが従僕のトシーロスと交(まじ)えた、前代未聞の、途方もない戦いについて
第五十七章 ドン・キホーテが公爵にいとま乞いをした次第、および。公爵夫人の侍女で、利発にしておちゃめな娘アルティシドーラとドン・キホーテとのあいだに起こったことを扱う章
第五十八章 ドン・キホーテの身、踵(きびす)を接して起こった数々の冒険を扱う章
第五十九章 ここではドン・キホーテの身に起こった、冒険とみなしうる奇妙な出来事が語られる
第六十章 バルセローナへ向かう道中、ドン・キホーテに起こったことについて
第六十一章 バルセローナにやってきたドン・キホーテに起こったこと、ならびに、機知よりは真実に富んでいるそのほかのことどもについて
第六十二章 魔法の首の冒険、および、語らずにすますわけにはいかない、そのほかの些細(ささい)な出来事を扱う章
第六十三章 ガレー船の見物に際してサンチョ・パンサにふりかかった災難、および美しいモーロ娘の数奇な冒険について
第六十四章 それまでドン・キホーテの身に起こったいかなる出来事にもまして、彼に大きな苦痛を与えた冒険を扱う章
第六十五章 ここでは《銀月の騎士》の正体が明かされると同時に、ドン・グレゴリオの救出、および、そのほかの出来事が語られる
第六十六章 これを読む者には見え、人が読むのを聞く者にはその耳に入るであろうことどもを扱う章
第六十七章 ドン・キホーテが、約束した一年間が経過するまでのあいだ、羊飼いとなって田園生活をおくる決意を固めたこと、および、まことにもって楽しくもめでたき出来事について
第六十八章 ドン・キホーテの身にふりかかった豚の冒険について
第六十九章 この雄大な物語の全篇をとおして、ドン・キホーテの身にふりかかった最も数奇にして最も珍しい冒険について
第七十章 この物語をはっきり理解するためには必要不可欠なことどもを、第六十九章にひきつづいて述べる章
第七十一章 サンチョとともに郷里の村へ帰る途中、ドン・キホーテの身に起こったことについて
第七十二章 ドン・キホーテとサンチョがどのようにして郷里の村に帰着したかについて
第七十三章 ドン・キホーテが故郷の村へ入るときに見た凶兆、および、この壮大な物語に彩りをそえると同時に、そこにさらなる信憑性(しんぴょうせい)を与えるそのほかの出来事について
第七十四章 ドン・キホーテが病いに倒れた次第、ならびに彼が口述した遺言書と彼の死について

訳注
解説(二)ドン・キホーテの小説作法について/牛島信明    ドン・キホーテの狂気の変質/自己生成の書としての『ドン・キホーテ』 (二〇〇一年正月)
地図 『ドン・キホーテ』のスペイン

挿絵 ギュスターヴ・ドレPaul Gustave Doré, 1832–1888)

セルバンテス 『ドン・キホーテ 後篇二   Miguel de Cervantes Saavedra: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/09/12
セルバンテス 『セルバンテス短編集』(牛島信明訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/09/06
セルバンテス 『ドン・キホーテ 後篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/09/02
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇三   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/31
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇二   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/26
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/22
牛島信明 『ドン・キホーテの旅 神に抗う遍歴の騎士』(中公新書、2002年) '10/08/15





人気ブログランキングへ


本「ドン・キホーテ 後篇二   Cervantes: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615. (岩波文庫 赤721-5)」セルバンテス、牛島信明 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
ドン・キホーテ〈後篇2〉 (岩波文庫)
ドン・キホーテ 後篇二   Miguel de Cervantes Saavedra: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615. (岩波文庫 赤721-5)

○著者: セルバンテス牛島信明
○出版: 岩波書店 (2001/3, 文庫 437ページ)
○価格: 840円
○ISBN: 978-4003272152
おすすめ度: 5.0
クチコミを見る



あぁ、なんだかんだ言ってぼくが日々考えてつづけて悩んで「なんとかしたい!(どうしてこうもなんともならないものなのだろうか??!)」と思うことの大きなひとつとして、娘のことであり娘の母親とのこと(関係)であり。ぼくは、強情っ張り意地っ張りパリパリパリパリおせんべいを食べてぇいたぁ〜♪、素直ではない、他人の言うこと(良かれと思って言ってくれるアリガタイことにさえも)に聞く耳を持たない、心を開かない、争いを厭わない、むしろ好戦的、フツーに敵対する、寛容ではない(赦すことができない)、ゆえに共同生活に著しく適性を欠く。カナシイほどに自分のことでセイイッパイ、ダメダコリャ




鷹狩りの一団の中でひときわあでやかな貴婦人が、挨拶に向ったサンチョ・パンサに言う。「あなたの御主人というのは、いま出版されている物語の主人公で、ドゥルシネーア・デル・トポーソとかいう方を思い姫にしていらっしゃる騎士ではありませんこと?」


≪目次: ≫
機知に富んだ騎士 ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 後篇
第二十五章 ここでは驢馬(ろば)の鳴きまねの冒険の発端が語られ、次いで人形師の愉快な冒険と占い猨による記憶に値する占いが書きとめられる
第二十六章 ここでは人形使いの愉快な冒険が続けられ、と同時に、そのほかの、まったくもって実に楽しいことが語られる
第二十七章 ここでは、まずペドロ親方とその占い猨の正体が明かされ、次いで、ドン・キホーテが予期したようにも、望んだようにも終わることのなかった驢馬の鳴きまねの冒険において、彼がこうむった災難が語られる
第二十八章 この章を読む人が、注意深く読めばその意味するところが分かるであろうと、ベネンヘーリが言っている種々(くさぐさ)のことについて
第二十九章 世に名高い、魔法の小船の冒険について
第三十章 ドン・キホーテと麗しき女狩人(かりゅうど)とのあいだに起こったことについて
第三十一章 数多くの格別な事柄を扱う章
第三十二章 ドン・キホーテが自分を非難した聖職者に向けた反論、および、厳粛にして愉快なさまざまな出来事について
第三十三章 侯爵夫人と侍女たちが、サンチョ・パンサを相手に交わした、読むにも記すにも値する、味わい深くも愉快な会話について
第三十四章 ここでは比類なきドゥルシネーア・デル・トボーソの魔法をいかにして解くべきか、その方法が明かされることにより、本書のなかでも最も名高い冒険のひとつが展開される
第三十五章 ここではひきつづき、ドン・キホーテに示されたドゥルシネーアの魔法の解き方が、そのほかの驚嘆すべき出来事とともに語られる
第三十六章 ここでは《苦悩の老女》の異名を持つ、トリファルディ伯爵夫人の、人の想像をこえた奇妙な冒険が語られ、それとともに、サンチョ・パンサがその妻テレサ・パンサに宛てた手紙が披露される
第三十七章 ここでは《苦悩の老女》の名高い冒険がひきつづき語られる
第三十八章 ここでは《苦悩の老女》がみずからの不幸について物語ったことが語られる
第三十九章 ここではトリファルディ伯爵夫人が、その記憶に値する驚嘆すべき話を続ける
第四十章 この冒険、およびこの記憶に値する物語にかかわりがあり必要でもある事柄について
第四十一章 木馬クラビレーニョの到来、および、長々と続いたこの冒険の結末について
第四十二章 島の領主として赴任するサンチョ・パンサにドン・キホーテが与えた忠告、および、よく考えぬかれたそのほかのことについて
第四十三章 ドン・キホーテがサンチョ・パンサに与えた、さらなる忠告について
第四十四章 サンチョ・パンサが統治すべき島へ案内された様子、および、公爵の城でドン・キホーテにふってわいた奇妙な冒険について
第四十五章 偉大なサンチョ・パンサが島に赴任した経緯(いきさつ)と、彼がどのように統治を始めたかについて
第四十六章 恋するアルティシドーラの求愛の過程にあって、ドン・キホーテがこうむった、鈴と猫からなる戦慄(せんりつ)的な驚きに満ちた事件について
第四十七章 ここではサンチョ・パンサの統治ぶりの続きが語られる
第四十八章 ドン・キホーテと公爵夫人お付きの老女ドニャ・ロドリーゲスとのあいだにもちあがったこと、および、書き記し、永遠の記憶にとどめるに値するそのほかの出来事について
第四十九章 島を巡視しているさなかに、サンチョ・パンサに起こったことについて

訳注
地図 『ドン・キホーテ』のスペイン

挿絵 ギュスターヴ・ドレPaul Gustave Doré, 1832–1888)

セルバンテス 『セルバンテス短編集』(牛島信明訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/09/06
セルバンテス 『ドン・キホーテ 後篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/09/02
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇三   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/31
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇二   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/26
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/22
牛島信明 『ドン・キホーテの旅 神に抗う遍歴の騎士』(中公新書、2002年) '10/08/15





人気ブログランキングへ


本「セルバンテス短篇集 (ワイド版岩波文庫320)」セルバンテス、牛島信明 編訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
セルバンテス短篇集 (ワイド版岩波文庫)
セルバンテス短編集 (ワイド版岩波文庫320)

○著者: セルバンテス牛島信明 編訳
○出版: 岩波書店 (2010/3, 単行本 384ページ)
○価格: 1,365円
○ISBN: 978-4000073202
おすすめ度: 4.0
クチコミを見る




男が誘惑するから?!、女が誘惑を受け容れるから??!、そんなにカンタンなもんじゃぁないんだろうけど、そもそも、ヒトという生物が生きて生存している目的の、大きなところのひとつとしての生殖があって、生殖して子孫を遺すことがなければ、生命にかならず終わりがある有限なものである以上、途絶、絶滅してしまうのであって、絶滅を避けるためには、ヒトの生殖がオスとメスの性交によってのみ行われることから考えるに、積極的にオスがメスを求め、メスもオスを求めて、互いに求めあってなんらか(なんなんだろう?!)のきっかけを得たオスとメスのあいだで性交する(生殖にいそしむ)ことは、性交を欲することは(生殖を意図しない快楽追求の側面を否定できなくとも?!)、かならずしも咎められるものでもないのであろう。にわかに受け容れ難い気持ちと、じゃぁそんなにチャンとしているのかコントロールできうるのか??!などとみずからを顧みるには、ダメだぁコリャ(あぁダメだダメだダメだ)、、、嫉妬、嫉妬心も、興味ふかい、他人事ではなく、身につまされるおもいをぬぐえない


愛する妻の貞節を信じ切れない夫は試しに妻を誘惑してみてくれと親友に頼みこむが…。突飛な話の発端から、読む者をぐいぐいと作者の仕掛けた物語の網の目の中に引きずりこんでいくこの「愚かな物好きの話」など4篇を精選。『ドン・キホーテ』の作者(1547-1616)がまた並々ならぬ短篇の名手であることを如実にあかす傑作集。


≪目次: ≫
やきもちやきのエストレマドゥーラ人 El celoso extremeño
愚かな物好きの話 El curioso impertinente
ガラスの学士 El licenciado Vidriera
麗しき皿洗い娘 La ilustre fregona
解説 (1988年早春 牛島信明)


セルバンテス 『ドン・キホーテ 後篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/09/02
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇三   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/31
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇二   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/26
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/22
牛島信明 『ドン・キホーテの旅 神に抗う遍歴の騎士』(中公新書、2002年) '10/08/15





人気ブログランキングへ


本「ドン・キホーテ 後篇一   Cervantes: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615. (岩波文庫 赤721-4)」セルバンテス、牛島信明 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
ドン・キホーテ〈後篇1〉 (岩波文庫)
ドン・キホーテ 後篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615. (岩波文庫 赤721-4)

○著者: セルバンテス牛島信明
○出版: 岩波書店 (2001/2, 文庫 441ページ)
○価格: 840円
○ISBN: 978-4003272145
おすすめ度: 5.0
クチコミを見る



「遍歴の旅」の基本はどうやら?!「徒歩(かち)」、電車も飛行機もバスも自転車もなく(1600年代初頭のスペイン)、馬とか驢馬とかを連れていても、かならずしも颯爽と軽快に、とはいかないみたいだ、トボトボトボトボと。旅籠こそあったとしても、ファミレスもコンビニもアタリマエのようにない。持ち歩ける荷物はかぎられて、便利なペットボトルも缶詰も、保温・保冷ポットもない。一日三食、朝昼晩と、かならず食べられる(食べものにありつける)保証はない、食べられないこともフツーに覚悟しておかなければならない。ヌクヌクとして安全なベッドに布団に眠れるともかぎらない。
従士に、家族を奥さんと子どもを残して遍歴の旅に騎士に同行して家を空けて、報酬は支給されない(もしかしたら島をもらえるかもしれない、かもしれない、かもしれない)



「後篇」では、ドン・キホーテの狂気は大きく様変わりする。もはや彼は、自らの狂気に欺かれることはない。旅篭は城ではなく旅篭に見え、田舎娘は粗野で醜い娘でしかない。ここにいるのは、現実との相克に悩み思案する、懐疑的なドン・キホーテである。


≪目次: ≫
機知に富んだ騎士 ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 後篇
読者への序文
レーモス伯爵に捧げる献辞 (1615年10月末日、マドリードにて  閣下の従僕 ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ)

第一章 司祭と床屋がドン・キホーテと、彼の病気について交わした会話を扱う章
第二章 サンチョ・パンサがドン・キホーテの姪と家政婦を相手に展開した瞠目に値する口論、およびそのほかの愉快な出来事を扱う章
第三章 ドン・キホーテとサンチョ・パンサと学士サンソン・カラスコのあいだに交わされた滑稽な会話について
第四章 ここではサンチョ・パンサが、学士サンソン・カラスコの質問に答えてその疑念を晴らすと同時に、そのほかの知るにも語るにも値することが述べられる
第五章 サンチョ・パンサとその妻テレサ・パンサのあいだに交わされた賢くも滑稽な会話、および、思い出すだに愉快なことについて
第六章 ドン・キホーテとその姪および家政婦とのあいだに起こったことを扱うが、これは物語全体のなかで最も重要な章のひとつである
第七章 ドン・キホーテとその従士のあいだに起こったこと、ならびにそのほかのめざましい出来事について
第八章 ここでは、思い姫ドゥルシネーア・デル・トボーソに会いにいくドン・キホーテに起こったことが語られる
第九章 ここでは、この章で明らかになることが語られる
第十章 ここではサンチョがドゥルシネーアを魔法にかけるのに用いた策略、ならびにそのほかの真実であるがゆえになおさら滑稽な出来事が語られる
第十一章 荷車に乗った《死の宮廷》一座と勇敢なドン・キホーテとのあいだに起こった奇妙な出来事について
第十二章 勇敢なドン・キホーテと大胆不敵な《鏡の騎士》とのあいだに起こった異様な冒険について
第十三章 ここでは《森の騎士》との冒険の一環として、二人の従士のあいだで交わされた、新奇にして分別のある、穏やかな会話が扱われる
第十四章 ここでは《森の騎士》の冒険が続けられる
第十五章 ここでは《鏡の騎士》とその従士が何者であったかが語られ、彼らのことが明かされる
第十六章 ドン・キホーテとラ・マンチャの賢明な紳士とのやりとりについて
第十七章 ここではドン・キホーテの前代未聞の豪胆さが到達した最高の点、あるいは到達しえた極限が明らかにされ、と同時に上首尾に終ったライオンの冒険が語られる
第十八章 《緑色外套の騎士》の家、あるいは城においてドン・キホーテに起こったこと、および、そのほか風変りなことについて
第十九章 ここでは恋に悩む羊飼いの冒険、ならびに、実に愉快なそのほかの出来事が語られる
第二十章 ここでは長者カマーチョの婚礼と貧者バシリオの冒険が語られる
第二十一章 ここではひきつづきカマーチョの婚礼が、そのほかの楽しい出来事とともに語られる
第二十二章 ここではラ・マンチャの中央部にあるモンテシーノスの洞穴で、勇敢なるドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャが首尾よくなしとげた大冒険が語られる
第二十三章 豪胆きわまるドン・キホーテがモンテシーノスの深い洞穴のなかで見たと語った驚嘆すべきことども、つまり、それがあまりにも壮大にして信じがたい話であるがゆえに偽りだと思われている冒険について
第二十四章 ここでは、この壮大な物語にとって無意味なように見えながら、そのまっとうな理解のためには不可欠である、凡百の些事が語られる

訳注
地図 『ドン・キホーテ』のスペイン

挿絵 ギュスターヴ・ドレPaul Gustave Doré, 1832–1888)


セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇三   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/31
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇二   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/26
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/22
牛島信明 『ドン・キホーテの旅 神に抗う遍歴の騎士』(中公新書、2002年) '10/08/15





人気ブログランキングへ



本「ドン・キホーテ 前篇三   Cervantes: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605. (岩波文庫 赤721-3)」セルバンテス、牛島信明 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
ドン・キホーテ〈前篇3〉 (岩波文庫)
ドン・キホーテ 前篇三   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605. (岩波文庫 赤721-3)

○著者: セルバンテス牛島信明
○出版: 岩波書店 (2001/2, 文庫 399ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4003272138
おすすめ度: 5.0
クチコミを見る



どうなんだろう(よく分からないのだけれど)、この物語が描かれた1605年のスペインでは、すでに「騎士」はオールドスタイルで、騎士道を気どって騎士の格好をして遍歴の(戦いを目的とする?!)旅をするような人(郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ)は、文化?!としても社会的にも、レギュラーではなかった。イレギュラーで、しかし、イレギュラーなかたちとはいえ、当時の人びとに、現実として、この騎士道?!物語が大いに受け容れられた(読まれた)ということは、騎士(騎士道)という在り方は、ある意味では歴然と認知されていた(リアルタイムのモノとしてではなく懐古的なモノとして?!)ということなのであろうか。
ところで、1605年、おなじ時代の日本では、1603年(慶長8年)に江戸に幕府が樹立している。いわゆる「武士」の時代。日本は「武士」で、西洋?!では「騎士」で、いずれも戦いを、本来的にはおもな目的とする、と考えるには、おなじような存在!!?。で、日本の江戸時代を考えるには、戦国時代の終焉であって、戦国時代からつづく武士の時代であって、しかし武士による戦いはなく(戦争のない平和な時代)、武士は戦う者としてではなく官僚としての機能をつよくしていた!!?、フシギ♪



16世紀、17世紀のスペインの片田舎で、意気軒昂たるドン・キホーテが「冒険」を演じているとき、そこには、実は何ひとつ非日常的なことは起っていない。彼の狂気が、けだるく弛緩した田舎の現実を勇壮な「現実」に変え、目覚ましい「冒険」を現出させる。


≪目次: ≫
機知に富んだ郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 第四部(続き)
第三十五章 ここでは小説『愚かな物好きの話』に結末がつけられる
第三十六章 旅籠で起こった、そのほかの風変りな出来事を扱う章
第三十七章 ここではその名も高き王女ミコミコ−ナの物語が続き、そのほかの愉快な冒険が語られる
第三十八章 ドン・キホーテが文武両道にわたって行なった興味津々たる演説を扱う章
第三十九章 ここでは《捕虜》がおのれの身の上話をする
第四十章 ここでは《捕虜》の身の上話が続けられる
第四十一章 ここでは《捕虜》がさらに身の上話を続ける
第四十二章 なおも宿屋で起こったこと、および、そのほか知るに値する多くのことについて扱う章
第四十三章 ここでは騾馬引きの若者の聞いて楽しい身の上話、および宿屋で起こったそのほかの珍しい出来事が語られる
第四十四章 ここでは旅籠で起こった前代未聞の事件が続く
第四十五章 ここではマンブリーノの兜と荷鞍にまつわる疑問が最終的に解決されると同時に、ほかの実際に起こった冒険が語られる
第四十六章 《聖同胞会》の捕吏たちの目覚ましい冒険、ならびにわれわれのあっぱれな騎士ドン・キホーテの猛々しさについて
第四十七章 ドン・キホーテ・デ・ラマンチャにかけられた奇妙な魔法、および、そのほかの目覚ましい出来事について
第四十八章 ここではトレードの聖堂参事会員がなおも騎士道物語について論じ、さらに彼の才知にふさわしいそのほかの事柄に言及する
第四十九章 ここだはサンチョ・パンサと主人のドン・キホーテが交わした気の利いた会話が扱われる
第五十章 ドン・キホーテと聖堂参事会員が交わした思慮に富んだ論争、およびそのほかの出来事について
第五十一章 山羊飼いが、ドン・キホーテを連れていくすべての人に語ったことを扱う章
第五十二章 ドン・キホーテと山羊飼いの喧嘩、およびドン・キホーテが大汗をかくことによってめでたくおさめた、苦行者相手の珍しい冒険について

訳注
解説(一)『ドン・キホーテ』に向けられたセルバンテスの生涯/牛島信明
地図

挿絵 ギュスターヴ・ドレPaul Gustave Doré, 1832–1888)


セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇二   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/26
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/22
牛島信明 『ドン・キホーテの旅 神に抗う遍歴の騎士』(中公新書、2002年) '10/08/15





人気ブログランキングへ



本「ドン・キホーテ 前篇二   Cervantes: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605. (岩波文庫 赤721-2)」セルバンテス、牛島信明 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
ドン・キホーテ〈前篇2〉 (岩波文庫)
ドン・キホーテ 前篇二   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605. (岩波文庫 赤721-2)

○著者: セルバンテス牛島信明
○出版: 岩波書店 (2001/1, 文庫 393ページ)
○価格: 840円
○ISBN: 978-4003272121
おすすめ度: 5.0
クチコミを見る




お金(money)について、、、ぼくはお金儲けがヘタクソで、さらにはお金を使うことも、お金の使い方もヘタクソで、もっとも、お金に限ったことではなく、ぼくの生き方全般、人間関係であり、みずからの存在そのものに、ことあるごとに違和感を感じることが少なくない、なんかヘンだなぁ、シックリいかない、ウマくいってないような気がしてならない、ヘタクソ。じゃぁ、そんなに気になるほどに詳細な目配りができてキチンとしているかというと、それもマッタクあてはまらない、広く全体をバランスよく俯瞰するというよりは、スゴク狭い範囲をまだらに、まるで見えていない気がついてもいない部分がより多く、それでいてピンポイントに過剰に反応を示す。いちど気になると、気になってしまったら、もう気にしないことは困難で、あれもこれもと同時並行的な作業も、以前の年若い頃のように手際よく、ある意味ではテキトウに要領よく対応できない(もっとも、さいきんのぼくにそのような対応を求められることは少ない、そう考えるには世の中はウマくできている?!)。そう、それなりに年齢を重ねて経験を経て、まだまだそう言ってしまうほどのものでもないのではあろうけれでも、たかだか40年生きてきただけなのであって(ぼくより年長者にしてみれば、ぼくの愚行であり、まだまだ若い、経験の浅い、狭い了見は嗤いモノであろう)、あと26年と少しを生きるつもりで(もうすぐ14歳になる娘が40歳になるまで生きていたい、なにができるというものでもないのだが、自己満足でしかないであろうことを承知して)、ヘタクソがヘタクソなりにヘタクソをどう生きるか、ヘタクソを前提としてヘタクソのままにヘタクソなりの生き方って



その名も高きドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャとその従士サンチョ・パンサ、例によって思い込みで漕刑囚たちを救ったあげく、逆に彼らに袋だたきにされ、身ぐるみはがれる散々な目に。主従はお上の手の者の目を逃れ、シエラ・モレーナの山中に。


≪目次: ≫
機知に富んだ郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 第三部(続き)
第二十二章 行きたくもない所へ無理やり連行されていく、多くの不幸な者たちにドン・キホーテが与えた自由について
第二十三章 シエラ・モレーナ山中で高名なドン・キホーテに起こったこと、すなわち、この真実を語る物語のなかでも最も珍しい冒険のひとつについて
第二十四章 ここではシエラ・モレーナ山中での冒険が続く
第二十五章 シエラ・モレーナの山中でラ・マンチャの勇敢な騎士に起こった奇妙な出来事、ならびに、彼がベルテネブロスの苦行を真似てしたことを扱う章
第二十六章 ここではドン・キホーテが恋心を表現するために、シエラ・モレーナ山中で演じたゆかしき苦行が続けられる
第二十七章 司祭と床屋がその計略を実践した経緯(いきさつ)、ならびに、この壮大な物語において語られるに値することどもについて
機知に富んだ郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 第四部
第二十八章 同じくシエラ・モレーナ山中で司祭と床屋に起こった新奇にして愉快な冒険を扱う章
第二十九章 われらの恋する騎士を、彼がみずから行っていた厳しい苦行から連れ出すためにとられた愉快な策略と方法を扱う章
第三十章 美しきドロテーアの聡明さ、および、はなはだ楽しくも愉快なことどもを扱う章
第三十一章 ドン・キホーテとその従士サンチョ・パンサのあいだに交わされた、味わい深くも愉快な会話、およびそのほかの出来事について
第三十二章 宿屋でドン・キホーテの一行に起こったことを扱う章
第三十三章 ここでは小説『愚かな物好きの話』が語られる
第三十四章 ここでは小説『愚かな物好きの話』が続けられる

訳注
地図


セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/22
牛島信明 『ドン・キホーテの旅 神に抗う遍歴の騎士』(中公新書、2002年) '10/08/15





人気ブログランキングへ



本「パロマー  Italo Calvino: “Palomar” 1983. (岩波文庫 赤709-4)」カルヴィーノ、和田忠彦 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
パロマー (岩波文庫)
パロマー  Italo Calvino: “Palomar” 1983. (岩波文庫 赤709-4)

○著者: カルヴィーノ和田忠彦
○出版: 岩波書店 (2001/11, 文庫 179ページ)
○価格: 525円
○ISBN: 978-4003270943
おすすめ度: 3.0
クチコミを見る



むっちゃくちゃヒトの能力には個人差があって歴然と平等ではない。と言ってしまうぼくだって、すこし前までは差異を感じていなかったわけではなくて、むしろ差異をハッキリと意識していながら、神様?!は創造主?!は、もちろん平等に、みなひとしく、ヒトをお造りになった産み給われた、みたいな、まさか能力に差異を与えるだなんて、認知して受け容れることは、ぼくにはとうていできなかった(いまも抵抗がないわけではない)、、、まぁちょっと考えれば、王様がいて従者がいて奴隷がいて、会社の社長がいて従業者がいて、管理人や警備員や運転手のおじさんも、食堂のおばちゃんも掃除のおばちゃんも、やっぱりそれぞれ必要があって、それぞれ居ないと困ることになる、みんな一律に王様でも奴隷でも、王様ばかりでも奴隷ばかりでも、社会は成り立たない。子どもが親の保護を受けて養育されて成長して独立して、その過程のひとつひとつが段階的に、かたちが方法や様態がどうであれ、善きにつけ悪しきにつけ、時間を超越して飛び越えることはできない、手順や必要とされる作業行程が欠落したとしても。欠落は、可能なかぎり避けたいね、ひとつひとつの段階を順番通りに乗りこえてみずからのモノとして、すくすくと育つことが好ましい。用意されたレールを着実に外れることなく歩みつづける人生であり生き方があって、好ましからざる、レールに多様性は要求されない用意されない一本道、いちど外れたら、もう戻れない、維持することの困難さ、それゆえに維持することレールを外れないことは称賛に値する、ものなのかどうなのか、レールとはまったく無縁のところに生きて在るぼくには分からない



中年男性、職業不詳、妻と娘一人、パリとローマにアパートを所有――これがパロマー氏だ。彼は世界にじっと目を凝らす。浜辺で、テラスで、沈黙のなかで――。「ひとりの男が一歩一歩、知恵に到達しようと歩みはじめる。まだたどりついていない。」三種の主題領域が交錯し重層して響きあう、不連続な連作小説27篇。


≪目次: ≫
カルヴィーノから読者へ

機.僖蹈沺嫉瓩竜找
機1 浜辺のパロマー氏   機1・1 波のレクチュール/機1・2 あらわな胸/機1・3 太陽の剣
機2 庭のパロマー氏   機2・1 亀の恋/機2・2 クロウタドリの口笛/機2・3 はてしない草原
機3 パロマー氏空を見る   機3・1 昼下がりの月/機3・2 惑星と眼/機3・3 星たちの瞑想

供ヽ垢離僖蹈沺嫉
供1 テラスのパロマー氏   供1・1 テラスにて/供1・2 ヤモリの腹/供1・3 ホシムクドリの襲来
供2 パロマー氏買物をする   供2・1 鵞鳥の脂肪一キロ半/供2・2 チーズの博物館/供2・3 大理石と血
供3 動物園のパロマー氏   供3・1 キリンの駆け足/供3・2 シラコのゴリラ/供3・3 鱗の秩序

掘.僖蹈沺嫉瓩猟戚
掘1 パロマー氏の旅   掘1・1 砂の花壇/掘1・2 蛇と頭蓋骨/掘1・3 不揃いなサンダル
掘2 パロマー氏と社会   掘2・1 言葉をかみしめることについて/掘2・2 若者に腹を立てることについて/掘2・3 きわめつけのモデル
掘3 パロマー氏の瞑想   掘3・1 世界が世界をみつめている/掘3・2 鏡の宇宙/掘3・3 うまい死に方

解説 (二〇〇一年秋 和田忠彦)


カルヴィーノ 『魔法の庭  Italo Calvino: “Il giardino incantato”, 1946-1953.』(和田忠彦訳、ちくま文庫、2007年) '10/08/19
カルヴィーノ 『むずかしい愛  Italo Calvino: “Gli Amori Difficili”』(和田忠彦訳、岩波文庫、1995年) '10/08/17
イータロ・カルヴィーノ 『カルヴィーノ イタリア民話集〈下〉 南イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.』(河島英昭編訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/08/13
イータロ・カルヴィーノ 『カルヴィーノ イタリア民話集〈上〉 北イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.』(河島英昭編訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/08/09





人気ブログランキングへ


本「ドン・キホーテ 前篇一   Cervantes: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605. (岩波文庫 赤721-1)」セルバンテス、牛島信明 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
ドン・キホーテ〈前篇1〉 (岩波文庫)
ドン・キホーテ 前篇一   Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605. (岩波文庫 赤721-1)

○著者: セルバンテス牛島信明
○出版: 岩波書店 (2001/1, 文庫 431ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4003272114
おすすめ度: 5.0
クチコミを見る



ときおり意識して、ぼくとしてはかなり奮発して無理を強いて(鞭打って?!)、などと言うほどのことでもないのかもしれないけれど、いわゆる古典文学作品、時間を超えて越えて(超越?!)なおいま読み継がれている文学作品、洋の東西を問わず、を読む、文字を追う、雰囲気を掴む触れる、みずから感じる、なんらかの感じるものを(理解はなかなかに困難なのだよ、ジッサイのところ)たのしむ、などと。よそ(40歳)にして、いまさらながらに、しかしぼくにとってはまさにいま、いまがそのとき、みんなとおなじ(10代や20代前半)であったならば、などと悔んでみても過ぎ去った歳月が年月が取り戻せるものでは、もちろんない、であるならば、負け惜しみととられてもケッコウ(まぁそうだろうと自覚してマス)、まさにいま、あぁ。若くして脳ミソが柔らかい、吸収力に優れた白紙の状態で、スラスラと沁み入る読み方が読書が好ましいことに相違はない(若いうちには本を読め!、とにもかくにも本を読め!、読め読め読め読め本を読め!!)。として一方では、よくもわるくも紆余曲折の人生、一筋縄ではいかないウラオモテのある世の中、酸いも甘いも身にしみて、いまさらながらにグロッキー状態の身にあって(ナンノコトヤラ)
そう、20代のころ(30代半ば過ぎまで?!)、ぼくがまだバリバリの「仕事人間」で、右肩上がりの成長を信じて疑わず(社会情勢もみずからの在り方もすべてすべて)、もちろん20代なんて、「なんて」なんて言ってしまうと気を悪くされる御仁もいるかもしれない、すくなくともぼくは20代の頃そうだった、「なにくそ、オレは無限の可能性を持ち合わせている(秘めているだけでなく発揮しうると信じて疑うことがなかった、どこからなにを根拠にそのような自信を持ち合わせていたのか問い質したいと思うのだが、まさにそれこそが若さというものなのかもしれない、なにも知らない無知ゆえの、どこかで無知をそれなりには意識しているからこそ無知を指摘されたくないと意識して、傍から見たら、冷静に考えるには、恥の上塗り滑稽譚)」のであって、それなりに一所懸命ガンバった、ぼくなりに努力を怠った気はマッタクしていない、と言えるかどうか100%の自信があるものでもないけれど、ガンバらなかったわけではない、努力を怠ったことは、なかった、と、そう思いたい(どうやらかなり自信がないらしい)、で、いま、それなりの経験をさまざまに経て、力量、能力、身の程、能力の限界(とだけ短く語り、無念さをにじませ口を固く結ぶ千代の富士を、ムチャクチャ強かった印象がつよい横綱千代の富士の引退会見の瞬間をとらえるフラッシュの光、報道カメラのシャッター音!?)を認知して、あぁ認めたくないけれど認めざるをえないであろう、それゆえに、よそ(40歳)にしてなお成長とかを持ち出されて要求されてしまうと(まぁまぁ要求する気持ちを理解できないものでもないし、否定するぼくの態度が容易に認められるものでもないことにも理解を示さないものでもない)、ぶっちゃけ、さめる(冷める、覚める、醒める、褪める)、ボクダッテドリョクシテコナカッタワケデハナイノダヨ、アナタニリカイシテモラエナイトシテモ、イイワケスルキハサラサラナイ、リカイシアエルコトハナイダロウ
月が満ちて、どうして満ち欠けする(と視認する)のであろう?、とフシギに思った。月がみずから光り輝くモノとしての存在ではなく、光り輝き周囲を照らす存在としての太陽のまわりを周回する地球があって、ぼくは地球に生息して存在して光り輝き照らす太陽の存在を認知して太陽光線の恩恵を享受して、さらに地球を周回する月の存在は、太陽とは別の次元に、太陽との直接的な関係を有することなく、月が存在して周回する。太陽と月との関係は、そう考えるには地球をあいだに介しての関係ということになるのであろうか。月の満ち欠けが、ぼくが生息して存在して視点を発する地球からのものであり、また月は自ら発光することなく太陽の光を受けて、太陽の光を受けた部分を、地球上からぼくは視認する、メカニズムとして、、、で、いいのかなぁ、しかし、フシギだ、どうにもぼくには、しくみは分からないものでもないのだけれども、それでもやっぱり、よく分からない、どこか理解しきれていないフシギだなぁ、分からないまんまでいいやぁ、といったような、呑気でナゲヤリな
そういえば、どうやら、ドン・キホーテといえば、風車の話がどうやら有名らしく、もちろんぼくはマッタク知りえなかったのだが(放送大学の講義「世界の名作を読む」を自習するなかで知りえた)、どうにも想像力がトンチンカンでどこかピントがずれてる、と自覚しているぼくは、挿絵を見て納得した氷解した、本書が著されたのは、1605年(405年前)。そう、風車はもちろん木製で、風車の羽根も天然素材?!を編んだもの、間違っても合成樹脂などではない、ブンブン呻りをあげて風をなにものをも無機質に切り裂くようなことはなく(のどかというものでもないだろうが)、重大な事故には、なる可能性もあるであろうけれども、うちどころが悪ければ人はカンタンに死ぬんだろうけど、まぁまぁ




騎士道本を読み過ぎて妄想にとらわれ、古ぼけた甲冑に身を固め、やせ馬ロシナンテに跨って旅に出る。その時代錯誤と肉体的脆弱さで、行く先々で嘲笑の的となるが……。登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌な、バンテス(1547-1616)の代表作。(全6冊)


≪目次: ≫
ベハル侯爵に捧げる献辞
序文
機知に富んだ郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 第一部
第一章 名高き郷士ドン・キ・ホーテ・デ・ラ・マンチャの人柄、および生活ぶりについて
第二章 機知に富んだドン・キホーテが郷里をあとにした最初の旅立ちについて
第三章 ドン・キホーテが騎士に叙された愉快な儀式について
第四章 宿屋から出発したわれらの騎士に起こったことについて
第五章 ひきつづき、われらの騎士の災難が語られる
第六章 司祭と床屋がわれらの機知に富んだ郷士の書庫で行なった、愉快にして大々的な書物の詮議について
第七章 われらの善良なる騎士、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャの二度目の旅立ちについて
第八章 勇敢なドン・キホーテが、かつて想像されたこともない驚嘆すべき風車の冒険において収めた成功、および思い出すも楽しいほかの出来事について
機知に富んだ郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 第二部
第九章 ここでは凛々しきビスカヤ人と勇敢なるマンチャ人とのあいだに繰り広げられた瞠目に値する戦いに決着がつけられる
第十章 ドン・キホーテとビスカヤ人とのあいだに起こったさらなる冒険、およびドン・キホーテが一群のヤングワス人に出くわしておちいった危機について
第十一章 ドン・キホーテと山羊飼いたちのあいだに起こったことについて
第十二章 ドン・キホーテといっしょにいた者たちに、ある山羊飼いが語ったことについて
第十三章 ここでは山羊飼いの娘マルセーラの話に結末がつけられ、またそのほかの出来事も語られる
第十四章 ここでは死んだ山羊飼いの絶望の詩篇が披露されると同時に、思いもよらぬ出来事が語られる
機知に富んだ郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ 第三部
第十五章 ここでは冷酷なヤングワス人たちと出くわすことによってドン・キホーテにふってわいた不運な冒険が語られる
第十六章 城だと思いこんだ旅籠で機知に富んだ郷士に起こったことについて
第十七章 ここでは勇敢なドン・キホーテが狂気ゆえに城と見なした旅籠で、善良な従者サンチョ・パンサとともにこうむった無数の災難がなおも続く
第十八章 ここではサンチョ・パンサが主人のドン・キホーテと交わした会話、および聞くに値する冒険が語られる
第十九章 サンチョが主人と交わした気のきいた会話、主人にふりかかった死体の冒険、および、そのほかの名高き出来事について
第二十章 勇敢なドン・キホーテが、この世の名にしおう騎士たちがかつてなしとげたいかなる冒険よりもやすやすと、ほとんど危険な目にあうことなくやりとげた前代未聞の冒険について
第二十一章 燦然たるマンブリーノの兜を奪取するにいたったとびきりの冒険、ならびに、われらの無敵の騎士に起こったそのほかのことを扱う章

訳注
地図


牛島信明 『ドン・キホーテの旅 神に抗う遍歴の騎士』(中公新書、2002年) '10/08/15





人気ブログランキングへ


本「むずかしい愛  Italo Calvino: “Gli Amori Difficili” (岩波文庫 赤709-3)」カルヴィーノ、和田忠彦 訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
むずかしい愛 (岩波文庫)
むずかしい愛  Italo Calvino: “Gli Amori Difficili” (岩波文庫 赤709-3)

○著者: カルヴィーノ和田忠彦
○出版: 岩波書店 (1995/4, 2007/3 第10刷, 文庫 222ページ)
○価格: 588円
○ISBN: 978-4003270936
おすすめ度: 4.5
クチコミを見る



太陽がお隠れになると、待ってましたとばかりに(ナンノコトヤラ、日中はカフェインでやりすごす)。夕食の調理をしながら、PCに向かって、さて、なにをどうして書き記そうかと考えるころには、すでにずいぶんアヤシイ♨、日中に読んで読み終えた本を、ときにはすでに次の本を読みはじめていたりもするわけで、そうするってぇとぉ、それでなくとも理解能力、表現能力に不安があるのだから(あぁムズカシイ)



ちょっとしたずれが、日常の風景を一変させる。ときめきと居心地の悪さ。どこからか洩れてくる忍び笑い。それは姿の見えない相手との鬼ごっこに似ている。兵士が、人妻が、詩人が、会社員が、もどかしくも奮闘する、12の短篇。この連作が書かれた1950年代はカルヴィーノItalo Calvino, 1923-1985)の作風の転回点にあたり、その意味でも興味ぶかい。


≪目次: ≫
ある兵士の冒険
ある悪党の冒険
ある海水浴客の冒険
ある会社員の冒険
ある写真家の冒険
ある旅行者の冒険
ある読者の冒険
ある近視男の冒険
ある妻の冒険
ある夫婦の冒険
ある詩人の冒険
あるスキーヤーの冒険

解説 (一九九五年三月 和田忠彦


イータロ・カルヴィーノ 『カルヴィーノ イタリア民話集〈下〉 南イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.』(河島英昭編訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/08/13
イータロ・カルヴィーノ 『カルヴィーノ イタリア民話集〈上〉 北イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.』(河島英昭編訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/08/09





人気ブログランキングへ


本「カルヴィーノ イタリア民話集〈下〉 南イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956. (ワイド版岩波文庫324)」イータロ・カルヴィーノ、河島英昭 編訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
カルヴィーノ イタリア民話集(下) (ワイド版岩波文庫) (ワイド版岩波文庫 324)
カルヴィーノ イタリア民話集〈下〉 南イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956. (ワイド版岩波文庫324)

○著者: イータロ・カルヴィーノ河島英昭 編訳
○出版: 岩波書店 (2010/5, 単行本 416ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4000073240
クチコミを見る



あぁ、ひきこもって閉じ籠もって社会と断絶して隔絶して、ぼくにひきこもりがゆるされるなら、ひきこもっていても生活が可能で成り立つ(労働による報酬を得ることがなくとも飯食って趣味のモノを買い物して生活できる)のであるならば、、、考えるまでもなく(家賃と住宅ローンとカードローンの返済と諸々の支払いと、あぁ)、労働して生活を維持する以外に方法はないようだ、もっとも、そうして(不本意ながら?!も)社会との接点を絶やさないことで、なんとかヘタクソなりにもバランスに配慮を怠ることなく(ウマくできてるかはともかくとしても)



『カルヴィーノ イタリア民話集〈上〉 北イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, 1956.』

イタリアの民話は長い伝統によってつちかわれた。1300年代の商人の叙事詩とよばれるボッカッチョデカメロン』、ヴェネツィアムラーノ島謝肉祭の時期に繰りひろげられたストラパローラ楽しき夜毎』(16世紀)、そして17世紀のバジーレの民話集『ペンタメロン』がそれである。主人公に、《王さま》と肩を並べて《商人》が登場するのも、イタリアならではの特色である。


≪目次: ≫
凡例
カルヴィーノ イタリア民話集〈下〉 南イタリア編』“Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.

木造りのマリーア Maria di Legno (ローマ)
皇帝ネーロとベルタ Nerone e Berta (ローマ)
三つの石榴の愛 L'amore delle tre melagrane(Bianca-come-il-latte-rossa-come-il-sangue) (アブルッツォ地方)
鍬を取らねば笛ばかり吹いていたジュゼッペ・チューフォロ Giuseppe Ciufolo che se non zappava suomava lo zufolo (アブルッツォ地方)
傴僂で足わる・首曲り Gobba, zoppa e collotorto (アブルッツォ地方)
一つ目巨人 Occhio-in-fronte (アブルッツォ地方)
宮殿の鼠と菜園の鼠 Il sorcio di palazzo e il sorcio d'orto (モリーゼ地方)
黒人の骨 Le ossa del moro (ベネヴェント)
洗濯女の雌鶏 La gallina lavandaia (イルピーニア地域)
最初の剣と最後の箒 La prima spada e l'ultima scopa (ナーポリ)
狐の小母さんと狼の小父さん Comare Volpe e Compare Lupo (ナーポリ)
ほいほい、驢馬よ、金貨の糞をしろ! Ari-ari, ciuco mio, butta damari! (オートラント地域)
プルチーノ Pulcino (オートラント地域)
人魚の花嫁 La sposa sirena (ターラント)
最初に通りかかった男に嫁いだ王女たち Le Principesse mariate al primo che passa (バジリカータ地方)
眠れる美女と子供たち La bella addormentata ed i suoi figli (カラーブリア地方)
七面鳥 La tacchina (カラーブリア地方)
蛇の王子さま Il Re serpente (カラーブリア地方)
金の卵を生む蟹 Il granchio dalle uova d'oro (カラーブリア地方ギリシア語地区)
人魚コーラ Cola Pesce (シチリア島パレルモ)
なつめ椰子・美しいなつめ椰子 Gràttula-Beddàttula (パレルモ)
賢女カテリーナ Caterina la Sapiente (パレルモ)
風を食べていた花嫁 La sposa che viveva di vento (パレルモ)
エルバビアンカ Erbabianca (パレルモ)
ツォッポ悪魔 Diavolozoppo (パレルモ)
床屋の時計 L'orologio del Barbiere (パレルモ後背地)
仔羊の七つの頭 Le sette teste d'agnello (フィカラッツィ)
この世の果てまで Sperso per il mondo (サラパルータ)
気位の高い王女 La Reginotta smorfiosa (トラーパニ近郊)
隊長と総大将 Il Capitano e il Generale (アグリジェント近郊)
孔雀の羽 La penna di hu (カルタニツセツタ近郊)
二人の騾馬引き I due compari mulattieri (ラグーザ近郊)
ジョヴァンヌッツァ狐 La volpe Giovannuzza (カターニア)
十字架像に食べ物をあげた少年 Il bambino che diede da mangiare al Crocifisso (カターニア)
角だらけの王女さま La Reginotta con le corna (アーチーレ)
ジュファーの物語 Giufà (シチリア全域)   1 ジュファーの石膏の像 Giufà e la statua di gesso/2 ジュファーと月と泥棒と警官 Giufà, la luna, i ladri e le guardie/3 ジュファーと真赤な帽子 Giufà e la berretta rossa/4 ジュファーと皮袋 Giufà e l'otre/5 食べろよ、ぼくの衣服! Mangiate, vestitucci miei!/6 ジュファー、戸をしっかり閉めな! Guifà, tirati la porta!
修道士イニャツィオ Fra Ignazio (サルデーニャ島カンピダーノ平野)
ソロモンの忠告 I consigli di Salomone (ガッルーラ山地)
羊歯の効きめ La potenza della felce maschio (ガッルーラ山地)
人間に火を与えた聖アントーニオ Sant' Antonio dà il fuoco agli uomini (ログドーロ高地)
三月と羊飼 Marzo e il pastore (コルシカ島)
ぼくの袋に入れ! Santa nel mio sacco! (コルシカ島)

原注
民話と文学訳者の解説、1985年11月)
原書収録作品
資料一覧


イータロ・カルヴィーノ 『カルヴィーノ イタリア民話集〈上〉 北イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.』(河島英昭編訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/08/09






人気ブログランキングへ


本「カルヴィーノ イタリア民話集〈上〉 北イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956. (ワイド版岩波文庫323)」イータロ・カルヴィーノ、河島英昭 編訳5

ブログネタ
読んだ本♪ に参加中!
カルヴィーノ イタリア民話集(上) (ワイド版岩波文庫)
カルヴィーノ イタリア民話集〈上〉 北イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956. (ワイド版岩波文庫323)

○著者: イータロ・カルヴィーノ河島英昭 編訳
○出版: 岩波書店 (2010/5, 単行本 400ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4000073233
クチコミを見る



なんだろう、無意識のうちにときどき、目にとまって気になれば、なんらかのひっかかりを意識するにいたったら迷うことなく(すこし迷って)、児童?!文学書であろうがなんであろうが抵抗感がないから(難解な本には抵抗アリアリ)であろうか?!
そう、民話、それまで長く口述伝承を経て。どうなんだろう、書籍化、蒐集とは?、、、出版がポピュラーになって、たとえば『グリム童話』とかがヒットして、市場(マーケット)のニーズに応えて?!、ここあたりにも近代化が関連してくるのかしら??!、脈々と連綿と変化することなく(大なり小なりの変化をしないことはありえないながらも)受け継がれてきた民俗誌?!的な文化?!、語り継がれてなお淘汰されて消滅することなく結果的に残存した民話たち、もちろん人の記憶による口伝えだから、完全さを求められるものではない。物語のすべてを伝承者がカンペキに暗唱することは不可能であろうし、またその不完全さをも含めたうえでの民話(伝承)ということになるのでもあろう。じゃぁ、なんのために、わざわざ不確実な口述伝承で民話が語り継がれてきたのであろうか(よく分からない、整理できていない)。ぶっちゃけ、そんな不確実でメンドクサイ不効率なことは、便利でラクチンな機械にやらせればいいよ、システマティックに♪、、、ということなのかどうなのか♨(ンナワキャナイ)



グリム童話集』に匹敵する民話集をという熱意から、カルヴィーノItalo Calvino, 1923-85)は他の作家活動の一切をなげうち、膨大な資料をあさり異校をつき合せて、イタリア全土から典型的な民話200篇を選んで世に問うた。その中から、さらに75篇をえりすぐって、〈上〉を北イタリア編、〈下〉を南イタリア編と2冊に分けて収める。〈上〉の巻末にカルヴィーノの民話論を付す。(全2冊)


≪目次: ≫
凡例
『カルヴィーノ イタリア民話集〈上〉 北イタリア編』“Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.

恐いものなしのジョヴァンニン Giovannin senza paura (北イタリア全域)
緑の藻の男 L'uomo verde d'alghe (リグーリア西海岸)
何ごとも金しだい Il danaro fa tutto (ジェーノヴァ)
水蛇 La biscia (モンフェッラート丘陵地帯)
鸚鵡 Il pappagallo (モンフェッラート丘陵地帯)
クリックとクロック Cric e Croc (モンフェッラート丘陵地帯)
カナリア王子 Il Principe canarino (トリーノ)
強情者だよ、ビエッラの人は I biellesi, gente dura (ビエッラ近郊)
花薄荷の鉢 Il vaso di maggiorana (ミラーノ)
星占いの農夫 Il contadino astrologo (マントヴァ)
聖ジュゼッペの信者 Il devoto di San Ciuseppe (ヴェローナ)
蟹の王子さま Il principe granchio (ヴェネツィア)
まっぷたつの男の子 Il dimezzato (ヴェネツィア)
満ち足りた男のシャツ La camicia dell'uomo contento (フリウーリ地方)
怠けの枝 La scienza della fiacca (トリエステ)
ベッラ・フロンテ Bella Fronte (イストリア半島)
無花果を食べあきなかった王女 La figlia del Re che non era mai stufa di fichi (ロマーニャ地方)
傴僂のタバニーノ Il gobbo Tabagnino (ボローニャ)
塩みたいに好き Bene come il sale (ボローニャ)
七頭の竜 Il Drago dalle sette teste (ピストイアのモンターレ)
眠れる女王 La Regina Marmotta (ピストイアのモンターレ)
ミラーノ商人の息子 Il figlio del mercante di Milano (ピストイアのモンターレ)
魔法の宮殿 Il palazzo incantato (ピストイアのモンターレ)
フィレンツェの男 Il Fiorentino (ピーサ)
弾む小人 Il gobbino che picchia (ピーサ)
乳しぼりの女王 La lattaia regina (リヴォルノ)
カンプリアーノの物語 La storia di Campriano (ルッカ近郊)
魔女の首 La testa della Maga (アルノ川上流域)
林檎娘 La ragazza mela (フィレンツェ)
プレッツェモリーナ Prezzemolina (フィレンツェ)
篭のなかの王さま Il Re nel paniere (フィレンツェ)
地獄に堕ちた女王の館 Il palazzo della Regina dannata (シエーナ)
十四郎 Quattordici (マルケ地方)

原注
民話を求める旅(原著者の序文)    一、民話の森をさまよって/二、私の仕事の基準/三、民俗学的蒐集/四、イタリア民話の特質 (1956年9月 イータロ・カルヴィーノ
資料一覧






人気ブログランキングへ


本「歴史〈下〉 Herodotus, HISTORIAE (ワイド版岩波文庫296)」ヘロドトス、松平千秋 訳5

ブログネタ
読んだ本 に参加中!
歴史〈下〉 (ワイド版岩波文庫)
歴史〈下〉 Herodotus, HISTORIAE (ワイド版岩波文庫296)

○著者: ヘロドトス松平千秋
○出版: 岩波書店 (2008/4, 単行本 519ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4000072960
クチコミを見る







マタマタマタマタマタカキエナイ♪(トホホホホ)

再度のふたたびギリシア侵入を企てギリシアにおしよせた新王クセルクセス率いる大遠征軍と、これを迎え撃つギリシア軍は激しい戦いを展開する。テルモピュライの戦いサラミスの海戦など、のちの人々の語りぐさとなった両者攻防の激戦があますところなく語られる。 (全三冊完結)

≪著者: ≫ ヘロドトス (Ἡρόδοτος, Herodotus, 前484ごろ-430以後)
[訳者] 松平千秋 (まつだいら・ちあき, 1915-2006)


≪目次: ≫
『歴史』(ἱστορίαι, historiae) 〈下〉
 巻七 ポリュムニアの巻
 巻八 ウラニアの巻
 巻九 カリオペの巻

訳注

≪詳細目次(巻七〜巻九): ≫
巻七    クセルクセスのギリシア遠征 巻七.1-巻八.129/ダレイオス、遠征準備中に死す 1-4/クセルセスの遠征準備 5-25/重臣会議――アルタバノスの諫止と夢見 5-19/アトスにおける運河開鑿等のこと 20-25/遠征軍の出発――発進よりサルディスを経てヘレスポントスに至る 26-53/ヘレスポントス渡洋からドリスコスに至る――全軍の点呼――海陸両軍の部隊別記述 54-100/クセルクセスとデマラトスの会話――トラキア、マケドニアを経てテルメに至る 101-127/クセルクセス、ペネイオス河口を視察 128-130/ギリシア側の抗戦準備 131-170/クセルクセス軍、テッサリアを進撃 171-200/テルモピュライの戦い 201-239
巻八    アルテミシオンの海戦 1-22/ペルシア陸上軍の進撃――アテナイ占領に至る 23-55/サラミスの海戦 56-96/クセルクセスの退却 97-129/マルドニオスによるギリシア本土作戦 巻八.130-巻九.98/ギリシア水軍の準備態勢――マルドニオスの対アテナイ交渉 130-144
巻九    マルドニオス、アッティカ侵入後ボイオティアに引き返す 1-18/プラタイアの戦い 19-98/ペルシア艦隊の全滅――イオニアの解放およびその後の事件 99-122/ミュカレの戦い 99-107/クセルクセスの邪恋 108-113/ギリシア軍によるセストス攻略 114-121/キュロスの訓戒 122

解説 (昭和四十七年一月記 松平千秋)
索引

ヘロドトス 『歴史〈中〉 HISTORIAE』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2008年) '10/05/06
ヘロドトス 『歴史〈上〉 HISTORIAE』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2008年) '10/04/28
ソポクレス 『オイディプス王』(藤沢令夫訳、ワイド版岩波文庫、2009年) '09/12/16
ホメロス 『イリアス〈下〉 ILIAS』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '09/10/23
ホメロス 『イリアス〈上〉 ILIAS』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2004年) '09/10/19
ホメロス 『オデュッセイア〈下〉 ODYSSEIA』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '09/10/04
ホメロス 『オデュッセイア〈上〉 ODYSSEIA』(松平千秋訳、ワイド版岩波文庫、2001年) '09/10/02
プラトン 『パイドロス ΦΑΙΔΡΟΣ』(藤沢令夫訳、岩波文庫、1967年) '09/04/27





人気ブログランキングへ


訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

since 2007.11.19

Categories
じゃらんnet 宿・ホテル予約

Amazon
honto
TagCloud
本が好き!
本が好き!
記事検索
管理人・連絡先
管理人 Gori が書き記しています。 不適切な表現及び解釈などありましたら連絡ください。
ppdwy632@yahoo.co.jp
livedoor プロフィール

Gori

主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

‘表 BLOG (since 2006.8)
▲ロスバイク TREK 7.3FX(神金自転車商会 since 2008.8)
写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

Archives
Recent Comments
Recent TrackBacks
父が子に語る近現代史 (本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館])
本「父が子に語る日本史」小島毅
BlogRanking
  • ライブドアブログ