Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

新潮社

本「草薙の剣」橋本治5

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草薙の剣
○著者: 橋本治
○定価: 本体1,700円(税別)
○ISBN: 978-4104061150








なんで僕はこんなところにいるんだろう? 日本人の心の百年を辿る壮大な長篇小説。

――これは、橋本治の「平家物語」である。――
10代から60代まで、10歳ずつ年の違う男たちを主人公に、彼らの父母、祖父母までをさかのぼるそれぞれの人生を、戦後から平成の終わりへと向かう日本の軌跡のなかに描きだす。敗戦、高度経済成長、オイルショック、昭和の終焉、バブル崩壊、二つの大震災、みな懸命に生きながらも親と子はつねに断絶を抱え、夫婦はしばしば離婚する。人生はつねに、思い描いたことの外にある―― ごくふつうのリアルな日本人の心の100年を描いて、読者をさまざまな記憶でつよく揺さぶりながら、戦後日本の行き着いた先としての現代のありようを根底から問い返す、橋本治、畢生の長篇小説。作家デビュー40周年記念作品。


≪目次: ≫
第一章 息子達
 誰もいない世界/昭生/昭生と兄/常生の母/ベビーブームが終わる時/昭生の旅立ち/都会の暮し/昭生の就職/昭生の兄の結婚

第二章 終わってしまった時代
 豊生の父/すべてを失う時/焼け跡にて/戦後という時代/豊生の家/終わってしまう時代

第三章 始まらない時代
 自由の始まり/夢生の登場するステージ/夢生の誕生/女達/穏やかな日々/片隅の女/一九八五年の空の下

第四章 よどみ
 知らずに下り階段を行く/はじけるバブル/父親はまだ若い/意味不明のままに庇護者が消える/人を殺す子供

第五章 草薙の剣
 内側から湧いて来るもの/少年達の世紀末/錆びて行く時代/普通の人達/帰郷/母の反撃/昭生の結婚と二〇〇六年の出来事/二つの離婚/時間だけが過ぎて行く/大震災/第一世代の退場/草薙の剣/エピローグ


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作ほか、多彩な執筆活動を行う。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞を、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を、2008年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に、『窯変 源氏物語』『巡礼』『リア家の人々』『ひらがな日本美術史』『失われた近代を求めて』『浄瑠璃を読もう』『九十八歳になった私』など多数。



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本「東大助手物語 (新潮文庫)」中島義道5

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東大助手物語 (新潮文庫)
○著者: 中島義道
○定価: 本体460円(税別)
○ISBN: 978-4101467313








あれは、いまから〇〇年前の出来事であった。・・・ 〇〇年前のあの体験・・・



「きみのあの態度は何だ!」15年間の大学生活、ウィーンへの私費留学・・・・・・。出口のない生活から私を救い、東大助手に採用してくれた教授の一言から「いじめ」は始まった。「髭を剃ったらどうか?」私を助教授にするため、あれこれ画策してくれる「恩人」から数カ月に及ぶ罵声と執拗な攻撃を受けながら、大学とは、学界とはなんたるかを知るまでを描く壮絶な「アカデミズムの最底辺」体験記。


≪目次: ≫
1 きみの態度は何だ!
2 東大教授たち
3 妻のわだかまり
4 大学常勤をめぐる闘争
5 エスカレートする教授のいじめ
6 大学人事の内幕
7 論文を書くことが禁じられている大学もある
8 東大合格発表の思い出
9 教授宅訪問
10 髭を剃ったらどうか?
11 きみの就職先がやっと決まったよ
12 夏休みにうちの芝生を刈ってくれないか?
13 奥さん、口先だけの言葉はいいんだよ
14 やはり金を渡すべきなのか?
15 すべてを学科長に話そう
16 事件があると困るからどこかに隠れていなさい
17 きみ、助手を辞めますか?
18 中島はどこだ! 中島はどこだ!

あとがき (二〇一四年九月末 蝉の死骸を見ることが多いこのごろ 中島義道)
解説 井上章一 (平成二十九年四月、風俗史家、国際日本文化研究センター教授)

※この作品は二〇一四年一一月新潮社より刊行された。(人物や固有名詞の一部を仮名にしています。)


≪著者: ≫ 中島義道 Nakajima Yoshimichi 1946(昭和21)年福岡県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。哲学博士(ウィーン大学)。2009(平成21)年、電気通信大学教授を退官。著書に『ウィーン愛憎』『哲学の教科書』『〈対話〉のない社会』『孤独について』『人生を〈半分〉降りる』『私の嫌いな10の言葉』『働くことがイヤな人のための本』『続・ウィーン愛憎』『悪について』『狂人三歩手前』『人生に生きる価値はない』『人生、しょせん気晴らし』『差別感情の哲学』『ウィーン家族』『英語コンプレックスの正体』などがある。



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本「父という余分なもの サルに探る文明の起源 (新潮文庫)」山極寿一5

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ん〜、やっぱコレすごいネ♪♪

山極寿一 『父という余分なもの サルに探る文明の起源』(新書館、1997年) '10/05/08


人類の歩みは「父」の創造から始まった――ゴリラ研究の第一人者が、丹念なフィールドワークと深い洞察に基づいて、人類に備わる特性のルーツに迫る。なぜヒトは家族で暮らすのか、父親の存在とは何か。恋愛、同性愛、遊び、食事・・・・・・。コンゴの森に分け入り、野生のゴリラと触れ合って研究を続ける霊長類学者が、「父性」を手がかりにヒトの社会を考察する。発見に満ちた文明論!


≪目次: ≫
プロローグ 父という余分なもの
 父親を内在する文化/サルに父親はいない/ゴリラに見る父親の起源/初期人類の父親像


直立歩行は舌から始まった
 舌の特別な能力/食事という社会交渉/味覚の推理能力/人類が立ち上がった理由/見つめ合う行為から生まれたもの
異国の女性が美人に見えるわけ
 群れで旅する動物たち/霊長類の旅は個体単位/母系、父系で異なる旅/遊びがパスポート
同性愛はなぜあるか
 遊びと同性愛/マウンテンゴリラの観察事例/オスたちの相姦図/異性間交尾との比較/純粋に性的なもの/のぞき込み行動の意味/想像力による性の演出/ゴリラの同性愛と人類の同性愛

II
家族という複雑系
 変わりゆく進化論と世界観/進化と共生/多様性とホミニゼーション/アフリカ類人猿の共存関係/複雑な世界の認知/共食と家族
父系の二つの源流
 父系社会の進化/果実食の世界/分散様式の類似と相違/性差に現れる社会関係/類人猿の社会と性/クモザルたちの不思議な性交渉/多様な性/二つの社会進化

III
ゴリラと暮らす
 受難の歴史/背中の威厳/竹の子の季節/最後の楽園/菜食主義者/遊動生活/密猟/ゴリラとの握手/オス同士の反目/アンクル・バート物語/オスの魅力と集団の盛衰/オスの一生――一人旅の宿命/メスの一生――集団から集団へ/子別れ/性の世界――誘惑の方法/嬰児殺し/子育てをする父親/父親と息子のきずな/配偶関係の確立

IV
サルに探る文明の起源 [対話=三浦雅士
 サルとの出会い/ニホンザルのルーツを追って/ヒトとゴリラの距離は近い/ヒトとチンパンジーの混血は不可能か?/なぜゴリラを選んだか?/現代人と原人は共存していた/人類は熱帯雨林で進化した/サルにない人間の能力/人間の能力としてのシャーマニズム/食事とセックスの関係/ゴリラは食用/お尻がパスポート/異邦人に惹かれる/発情をかくす戦略/「愛」の起源/サルは自殺しないか?/チンパンジーの自我/母であり恋人であること/ゴリラのユーモア/言語の起源/なぜヒトは大人になっても遊ぶか?/集団催眠という文化

エピローグ ゴリラがヒトを救うとき
ヒトの窮地を理解/ヒトはゴリラかチンパンジーか

あとがき (一九九七年七月)
文庫版へのあとがき 山極寿一 (二〇一五年一月)

ごつい思想、密な調査、深い知恵 (解説) 鷲田清一 (平成二十六年十二月、哲学者)

初出一覧
写真 (すべて著者による撮影)

 カバー装画: ミロコマチコ


※本書は、一九九七年九月、新書館より刊行された。


≪著者: ≫ 山極寿一 Yamagiwa Juichi 1952(昭和27)年東京生れ。霊長類学者・人類学者。京都大学理学部卒、同大学院理学研究科博士課程修了。コンゴ・カリソケ研究センター研究員、日本モンキーセンター、京都大学霊長類研究所、同大学院理学研究科助教授を経て同研究科教授。2014(平成26)年10月から京都大学総長。『おはようちびっこゴリラ』(絵本)、『ゴリラの森に暮らす』『暴力はどこから来たか』『家族進化論』『「サル化」する人間社会』など著書多数。

山極寿一 『父という余分なもの サルに探る文明の起源』(新書館、1997年) '10/05/08
山極寿一 編 『ヒトはどのようにしてつくられたか』(シリーズ ヒトの科学、岩波書店、2007年) '10/05/03
山極寿一 『暴力はどこからきたか 人間性の起源を探る』(NHKブックス、日本放送出版協会、2007年) '10/04/26


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本「東大教授 (新潮新書560)」沖大幹5

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東大教授 (新潮新書)
○著者: 沖 大幹
○定価: 本体700円(税別)
○ISBN: 978-4106105609







現役教授だからこそ、ここまで書けた! 「東大教授」とは、どのような職業なのか。年収や学歴は? 適性は? 勤務時間は? 専門分野の選び方やキャリアの積み方は? 入試の必勝法、教育や研究の醍醐味、出世の条件や名誉教授の資格、論文や会議の作法、有名人との交際、政府やマスコミとの折衝術、散歩の効用など。豊富な体験と貴重な情報から「東大教授」の「真相」を、スリリングな筆致で徹底解説。


≪目次: ≫
まえがき
 明日死ぬと思って生きよ。不老不死だと思って学べ。 (マハトマ・ガンジー)
 なぜ仕事をするのか/死ぬまでの暇つぶしのために/過程か、結果か/自由と名誉と資産がほしいなら/東京大学教授道

第一章 東京大学教授解体新書
 私が一日(留学先の学校を)欠席すれば 日本の近代化が一日遅れる (古市公威、帝国大学工科大学初代学長。フランス留学中に)
 大学教授の定義/年齢構成は?/なぜ「総長」なのか/最初の東大教授とは?/文明開化と東大/旧制第一高等学校とは?/東京大学名誉教授の条件/給与について/平均的キャリアは?/給与は増やせるのか?/勤務時間は?/散歩は有効か?/勤務はどう評価されるのか/車、個室、秘書など待遇は?/企業としての東大/安定した自由業

第二章 どうすればなれるのか
 人の行く裏に道あり花の山 いずれを行くも散らぬ間に行け (千利休の作とされる)
 世界一になるのは簡単/「東大卒」は必須条件か?/東大入学への道/「最難関」入試の考察/進学の振り分けは?/専門分野の選び方/研究室と指導教員の選択/勉強と研究の違い/失敗できる特権/価値ある研究テーマとは?/地球の水循環と世界の水資源/真のエンジニアとは?/研究のオリジナリティとは?/若者、ばか者、よそ者/研究はスポーツ的か、芸術的か?/動物的研究と植物的研究/流行と教養の論理/楽をするためならどんな苦労も厭わない/論文書きの論文読み/博士課程へ進むべきか?/「論文博士」とは?/東大教授になるチャンス/講座の大小/東大教授に向いている人とは?

第三章 社会的役割と権威
 包帯のような嘘を 見破ることで 学者は世間を 見たような気になる (中島みゆき 『世情』)
 専門家は偉いのか/日本を代表するには?/国の審議会に参加したら/政府の委員会での立ちふるまい/霞ヶ関の専門家になるには/国際会議の愉しみ/英語で講演するために/海外出張は魅力的か/政府や企業のトップへの講演/テレビ出演の注意/新聞や雑誌との付き合い方/政策立案支援と研究審査/論文執筆こそ命/有名学術誌から原稿を依頼されたら/教科書や雑誌に文章を載せる/書籍の執筆法/東大教授の著作はなぜ多くないのか/一般向けの講演も刺激的/講演料はいくらか?/東大教授の役得

第四章 醍醐味と作法
 「やる」か「やらない」かだ。「やってみる」という選択肢はない。 (ヨーダ 『スターウォーズ・エピソード后戞
 講義こそ自己啓発の源/研究指導の内幕/最近の学生気質/弱小チームでも勝つには/明日やろうは馬鹿野郎/ゼミは英語で/留学生の真実/外国人教員の損得/東大と国家百年の計/次世代を育てるには/教科書を書き換える研究/伯楽への道

第五章 知的生産現場のマネジメント
 いつかノーベル賞でも もらうつもりで ガンバッてるんじゃないのか (井上陽水 『氷の世界』)
 学内組織を円滑に運営するには/学内会議のしきたり/雑用を考察する/大学事務への思いやり/東大の予算とは?/研究室の改善法/同じ釜の飯を食う研究室/人事の妙/業務マネジメント/研究はポートフォリオ/時間を操るには/東大教授ほど素敵な商売はない

第六章 おわりに
 僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る (高村光太郎 『道程』)
 本書執筆の三つの理由/究極の目標は何か/知の統合のために/東大も日本の希望に

あとがき
参考資料


≪著者: ≫ 沖 大幹 (おき たいかん) 1964(昭和39)年東京生まれ、西宮育ち。東京大学卒。博士(工学)。気象予報士。現在、東京大学生産技術研究所教授。専門は水文学(すいもんがく)。著作に『水危機 ほんとうの話』など。日経地球環境技術賞、日本学士院学術奨励賞など表彰多数。国土審議会委員なども務める。

沖 大幹 『水の未来 グローバルリスクと日本』(岩波新書、2016年) '16/06/05


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本「精神科医が読み解く 名作の中の病」岩波明5

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精神科医が読み解く名作の中の病
○著者: 岩波 明
○定価: 本体1,300円(税別)
○ISBN: 978-4104701056






えっ、「坊っちゃん」はうつ病だった!? 名作の数々を診断します!

小説を開くと、そこにはあなたの知らない精神病理の世界が――。サリンジャー、川端康成、夏目漱石、ヘミングウェイに村上春樹、古今東西63の作品を取り上げ、現役臨床医が登場人物を架空診断。最新治療法や、思わず人に話したくなる薀蓄も満載。文学と精神医学の「深い関係」を知れば、読書の楽しみも倍増間違いなし!


≪目次: ≫
はじめに

I 狂気への誘い
美しい狂気 村上春樹 『ノルウェイの森』
自閉症とは何か リアノー・フライシャー 『レインマン』
GIDというミステリー 東野圭吾 『片想い』
妄想知覚と幻視 芥川龍之介 『歯車』
八十分間の記憶 小川洋子 『博士の愛した数式』
不安神経症 谷崎潤一郎 『悪魔』
解離と多重人格 殊能将之 『ハサミ男』
戦争神経症という病 デイヴィッド・マレル 『一人だけの軍隊』
暴力への志向 中上健次 『十九歳の地図』
シリアル・キラー 天童荒太 『孤独の歌声』
安楽死プログラム 北杜夫 『夜と霧の隅で』
グラース家のシーモア ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー 『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』
PTSDのヒロイン 沼田まほかる 『九月が永遠に続けば』
繰り返される心中 太宰治 『道化の華』
まだら認知症 藤沢周 『ブエノスアイレス午前零時』
アヘン中毒 コナン・ドイル 『唇の捩れた男』

II 文学と狂気の狭間で
非定型精神病 高村薫 『マークスの山』
アスペルガー症候群 スティーグ・ラーソン 『ミレニアム』
薬物乱用 村上龍 『限りなく透明に近いブルー』
不潔恐怖と怪異 泉鏡花 『陽炎座』
ストーキングと幻 川端康成 『みずうみ』
動物磁気 オノレ・ド・バルザック 『ユルシュール・ミルエ』
パニック障害 南木佳士 『阿弥陀堂だより』
物質Dの悪夢 フィリップ・キンドレド・ディック 『暗闇のスキャナー』
認知症と尊厳 安岡章太郎 『海辺の光景』
流行する発達障害 今村夏子 『こちらあみ子』
頭部外傷とファンタジー カート・ヴォネガット・ジュニア 『スローターハウス5』
座敷牢と癲狂院 島崎藤村 『夜明け前』
炎の中の快感 重松清 『疾走』
オーバードーズ 松尾スズキ 『クワイエットルームにようこそ』
ロボトミー ケン・キージー 『カッコーの巣の上で』
若年性アルツハイマー病 荻原浩 『明日の記憶』

III 精神世界への彷徨
酔いどれの騎士 レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』
躁状態 中島らも 『水に似た感情』
DVと男と女 田中慎弥 『共喰い』
サヴァン症候群 島田荘司 『魔神の遊戯』
自動症と側頭葉てんかん 夢野久作 『ドグラ・マグラ』
文豪とギャンブル依存 フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー 『賭博者』
奇妙な笑い 高木彬光 『人形はなぜ殺される』
精神遅滞と心 坂口安吾 『白痴』
反応性うつ状態 中村真一郎 『死の遍歴』
拘禁反応 スティーヴン・キング 『シャイニング』
バタード・チャイルド 桜庭一樹 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
カルトと集団自殺 別役実 『マザー・マザー・マザー』
拒食症というゲーム スティーブン・レベンクロン 『鏡の中の少女』
社会不安障害 佐藤多佳子 『しゃべれども しゃべれども』
通過症候群 清水邦夫 『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』
危機と遁走 ヘルマン・ヘッセ 『クラインとワーグナー』

IV 虚構の世界の住人たち
犯罪被害と離人症 角田光代 『八日目の蝉』
サイコオンコロジー アレクサンドル・ソルジェニーツィン 『ガン病棟』
エディプス・コンプレックス 倉橋由美子 『反悲劇』
睡眠時遊行症 アール・スタンリー・ガードナー 『夢遊病者の姪』
トラウマと情動麻痺 辻村深月 『ぼくのメジャースプーン』
窃視症 江戸川乱歩 『屋根裏の散歩者』
アットリスク精神状態 テネシー・ウィリアムズ 『ガラスの動物園』
悪とは何か? 桐野夏生 『I'm sorry, mama.』
生気的抑うつ アーネスト・ヘミングウェイ 『清潔で、とても明るいところ』
性嗜好異常 河野多惠子 『幼児狩り』
オン・ザ・ボーダー 宮部みゆき 『名もなき毒』
夢幻状態 リチャード・ブローティガン 『バビロンを夢見て』
作話と虚言症 松本清張 『小説帝銀事件』
ハーフウェイ・ハウス タッカー・コウ 『蝋のりんご』
精神病性うつ病 夏目漱石 『坊っちゃん』


≪著者: ≫ 岩波 明 (いわなみ・あきら) 1959年、横浜市生れ。東京大学医学部医学科卒。医学博士。精神保健指定医。東京都立松沢病院を始め、多くの精神科で診療にあたる。東京大学医学部精神医学教室助教授、藍野大学設立準備室、埼玉医科大学精神医学教室准教授、昭和大学医学部精神医学講座准教授を経て、2012年より昭和大学医学部精神医学講座教授。著書に『狂気という隣人』『狂気の偽装』『心に狂いが生じるとき』『生の爆発、死の誘惑』『文豪はみんな、うつ』『どこからが心の病ですか?』『精神科医が狂気をつくる』などがある。

岩波明 『精神科医が狂気をつくる 臨床現場からの緊急警告』(新潮文庫、2015年) '16/03/21
岩波明 『心の病が職場を潰す』(新潮新書、2014年) '16/02/10
岩波明 『発達障害と生きる どうしても「うまくいかない」人たち』(こころライブラリー、講談社、2014年) '16/02/07
岩波明 『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑(リンチ)』(幻冬舎新書、2015年) '16/01/31
岩波明 『大人のADHD もっとも身近な発達障害』(ちくま新書、2015年) '16/01/27



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本「精神科医が狂気をつくる 臨床現場からの緊急警告 (新潮文庫)」岩波明5

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精神科医が狂気をつくる: 臨床現場からの緊急警告 (新潮文庫)
○著者: 岩波 明
○定価: 本体520円(税別)在庫なし
○ISBN: 978-4101305745





その治療が患者を殺す! サプリ・食事療法・代替医療・脳トレでは治らない――白衣の大罪を告発!!

「うつ病には○○の摂取が有効」「脳トレで認知症は治る」・・・・・・精神疾患の治療と称してまかり通る妄説の数数。しかしそのまやかしが、取り返しのつかない重篤な患者を生み出す。食事療法は健康食品やサプリを売りつける方便だ。うつ病を「心のかぜ」と呼ぶのは製薬会社と医療行政の欺瞞だ。薬物やカウンセリングの罠から診断基準の陥穽まで、精神医学の世界に蔓延する不実と虚偽を暴く。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 食事療法というペテン tricks of diet therapy
第二章 フロイトの大罪 big sins of Freud
第三章 薬物療法のウソ false psychopharmacology
第四章 「心のかぜ」か「青い悪魔」か pale devil of depression
第五章 混合状態の危険 absurd mixed state
第六章 乱造された精神疾患 coined mental disorders
第七章 患者を蝕む疼痛の呪縛 a curse of pain
第八章 脳科学のファンタジー fantastic brain science

おわりに
「メジャーとマイナー」(文庫版あとがき、平成二十五年十一月  岩波 明)
解説 加古陽治(二〇一三年十一月、ジャーナリスト)

※この作品は二〇一一年六月新潮社より刊行された。


≪著者: ≫ 岩波 明 (Iwanami Akira) 1959(昭和34)年、横浜市生れ。東京大学医学部卒。精神科医。医学博士。精神保健指定医。東京都立松沢病院を始めとして、多くの精神科医療機関で診療にあたり、東京大学医学部精神医学教室助教授を経て、独ヴュルツブルク大学精神科に留学。昭和大学医学部精神医学教室主任教授を務める。著書に『狂気という隣人』『狂気の偽装』『心に狂いが生じるとき』『やさしい精神医学入門』『どこからが心の病ですか?』などがある。

岩波明 『心の病が職場を潰す』(新潮新書、2014年) '16/02/10
岩波明 『発達障害と生きる どうしても「うまくいかない」人たち』(こころライブラリー、講談社、2014年) '16/02/07
岩波明 『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑(リンチ)』(幻冬舎新書、2015年) '16/01/31
岩波明 『大人のADHD もっとも身近な発達障害』(ちくま新書、2015年) '16/01/27



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本「いつまでも若いと思うなよ (新潮新書639)」橋本治5

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いつまでも若いと思うなよ (新潮新書)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体700円(税別)
○ISBN: 978-4106106392






――明日に向かって老いろ!――
「前期高齢者」の仲間入りをした著者が、自らの「貧・病・老」を赤裸々に告白。老若男女のための年寄り入門。

若さにしがみつき、老いはいつも他人事。どうして日本人は年を取るのが下手になったのだろうか――。バブル時の借金にあえぎ、過労で倒れて入院、数万人に 一人の難病患者となった作家が、自らの「貧・病・老」を赤裸々に綴りながら、「老い」に馴れるためのヒントを伝授する。「楽な人生を送れば長生きする」「新しいことは知らなくて当然」「貧乏でも孤独でもいい」など、読めば肩の力が抜ける、老若男女のための年寄り入門。


≪目次: ≫
第一章 「老い」とはまず他人事である
・「ただでさえ年寄りはきたないものだから」
・誰も「年寄り」でありたがらない
・そう簡単に「年を取ること」に慣れられない

第二章 年を取ろう
・年を取るのはむずかしい
・「五十までになんとかなりゃいいんだ」
・一度、被雇用労働者になると「人生」をあまり考えなくなる
・壁にぶつからなければ、人は「人生」なんか考えない

第三章 「自分」という名のアク
・「俺がジジーなんかになるわけないじゃん」
・社会が年齢を規定する
・「自分」というアクが出る

第四章 「年を取る必要のない文化」は本当にあるのか?
・年を取る必要のない文化
・アクを吸収する装置
・それでも身体はなにかを教えている

第五章 年を取るとこんなにお得
・栄耀に餅の皮を剥く
・年寄りは今のことに関心がない
・「どっこいしょ」は脳化の合図
・年を取ると身体に表示が出る

第六章 老いの貧苦
・余は如何にして貧となりしか
・世にもバカげた理由
・年寄りのあり方は昔に倣えばいい
・体によくない借金返済話

第七章 病気になる
・定年を過ぎて病気になる
・過労死はきっとこうして訪れる
・何万人に一人の難病

第八章 病院で「老いの孤独」を考える
・壁から剥がれるタイルのように
・病院で「生」を考える
・覚悟はするが明後日のことは考えない

第九章 退院すると困難が待っていてくれる
・そうして、年寄りに近づく
・それでもやっぱりすぐに忘れる
・体力がない
・やっぱりまた年寄りになる

第十章 病人よりも老人がいい
・「治ろう」という気があまりない
・「老い」を選択する
・「自分の老い」に対して、人は誰でもアマチュアだ
・出来ることを少しずつやるのがリハビリ
・困ったことに老人の頭は若い

第十一章 「老い」に馴れる
・「まだ若い」の先にあるもの
・時間のギアを切り換える
・バスに乗れば「年寄り」が分かる
・それは「見栄」です
・でもやっぱり「老い」に馴れるのは大変らしい

第十二章 人はいくつまで生きるんだろう?
・超高齢大国か、超高齢窮国か
・「人生七十、古来稀れ」は本当だった
・その昔の「長生きした人」達
・楽な人生を送ると長生きをする

終章 ちょっとだけ「死」を考える
・遠い昔に死んだ猫の記憶
・猫の羞恥心
・「死」をちょっとだけ考える


※本書は、「新潮45」連載「年を取る」(2014年1月〜12月号)に加筆・修正し、改題の上、終章「ちょっとだけ『死』を考える」を書き下ろしたものである。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948(昭和23)年東京都生まれ。作家。東京大学文学部国文科卒。小説・評論・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。『窯変 源氏物語』『双調 平家物語』『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』『巡礼』『リア家の人々』『浄瑠璃を読もう』など著書多数。



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本「心の病が職場を潰す (新潮新書588)」岩波明5

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心の病が職場を潰す (新潮新書 588)
○著者: 岩波 明
○定価: 本体760円(税別)
○ISBN: 978-4106105883








患者本人「以外」のための本。発症→休職→復職or解雇。基礎知識から対処法まで。
【企業人必読】

今や日本中の職場が、うつ病をはじめとする精神疾患によって、混乱させられ、疲弊させられている──。それはいつから、どのように広がったのか。この現状を私たちはどう捉えるべきなのか。基礎的な医学知識を紹介しながら、精神科医療の現場から見える、発病、休職、復職、解雇などの実態を豊富な症例を通して報告。会社の意向と個人の要望が複雑に絡むこの問題を正しく知ることは、もはや社会人に必須の素養である。


≪目次: ≫
はじめに

序章 それはいつから広がったのか
 「月9」にも登場した「貧困と労働」/医者も無関心だった「職場の精神疾患」/国も本気にならなかった「自殺対策」/「病気」を利用する若者たち

第一章 疲弊する職場
1 日本の職場と精神疾患
  問題認識はごく最近から/隠蔽されてきた患者/精神科医療の広汎化と公然化
2 「制限勤務」について考える――ある生保社員の症例から――
 制限勤務の実際/自己診断の危険/「仕事能力」と「病状」/「身体化」と「ヒステリー」/仕事から逃げる?
3 「休職」について考える――ある銀行OLの症例から――
 きっかけはDV?/休職と企業の思惑/退職と不調の真因

第二章 その病をよく知るために
1 職場の精神疾患についての大原則
2 もっとも職場を蝕む「うつ病」
 うつ病の多様性/「うつ病」と「うつ状態」/三つの主な症状/薬物治療と休養
3 その他の主な精神疾患
 躁うつ病/パニック障害/神経症/統合失調症/発達障害/パーソナリティ障害

第三章  日本の職場の問題点
1 長時間労働と精神疾患
 患者急増の理由/日本の職場の特徴/長時間労働の実態/名ばかり管理職/ホワイトカラー・エグゼンプション/長時間労働はつらくない?
2 病気の悪用と社会的損失
 「新型うつ」という虚像/その正体とは/病気になりたがる人々/何が社会の害となるのか/「DALY」が示すうつ病の怖さ

第四章 職場に戻れる場合、去る場合
1 復職のさまざまな形
 退職者の傾向/復帰先の部署がない/産業医というシステム/「ヒール」にもなる医師/休職、復職のルールとは/メンタルケアの裏表/同じ企業でも異なる対応
2 あるうつ病患者と労災問題
 転職といじめ/洗濯物も腐らせる/休職→復職→解雇/慢性化と自殺未遂/労働基準監督署も動かず/クリニック医の診断/誤診のツケ

第五章  過労自殺という最悪のケース
 労災とは/精神疾患と労災/労災認定の現状/日本人と自殺/電通事件/金子意見書/自殺へ/事件の考察/過労自殺の実態/うつ病切り

終章 問題の本質はどこにあるのか
 統合失調症とうつ病/残業代ゼロ/首相も「復職者」のはずだが・・・・・・/「個人対企業」のゆくえ

おわりに (2014年8月 岩波 明)


≪著者: ≫ 岩波 明 (いわなみ あきら) 1959(昭和34)年、神奈川県生まれ。東京大学医学部医学科卒。医学博士。精神保健指定医。都立松沢病院、東大病院などで精神科の臨床にたずさわり、2012年より昭和大学医学部精神医学講座主任教授。著書に『狂気という隣人』『狂気の偽装』『うつ病』などがある。

岩波明 『発達障害と生きる どうしても「うまくいかない」人たち』(こころライブラリー、講談社、2014年) '16/02/07
岩波明 『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑(リンチ)』(幻冬舎新書、2015年) '16/01/31
岩波明 『大人のADHD もっとも身近な発達障害』(ちくま新書、2015年) '16/01/27


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本「はじめて読む聖書 (新潮新書582)」田川建三ほか5

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はじめて読む聖書 (新潮新書)
○著者: 田川建三山形孝夫池澤夏樹/秋吉輝雄/内田樹湯川豊山我哲雄橋本治吉本隆明/山本貴光
○出版: 新潮社 (2014/8, 新書 ページ)
○定価: 本体720円(税別)
○ISBN: 978-4106105821





「史上最大のベストセラー」には、何が書かれているのか――。旧約と新約の比較やその成立背景、「新約聖書の個人全訳」という偉業に挑む聖書学者の格闘の歴史、作家や批評家がひもとく文学や思想との関係など、さまざまな読み手の導きを頼りに聖書に近づけば、二千年以上にわたって生きながらえてきた、力強い言葉の数々に出会うことができる。「なんとなく苦手」という人にこそ読んでほしい、ぜいたくな聖書入門。

なるほど。そう読めばいいのか!
「史上最大のベストセラー」には、なにが書かれているのか。聖書学者や作家、批評家らがその魅力や勘所を語る。
「新約聖書の個人全訳」という偉業に挑む聖書学者・田川建三が、その格闘の歴史を語った貴重なインタビュー、池澤夏樹、橋本治、内田樹、吉本隆明ら、作家や批評家がひもとく文学や思想との関係など、すぐれた読み手たちの導きによって、もう一歩聖書に近づけば、2000年以上にわたって生きながらえてきた力強い言葉の数々に出会うことができる。「何となく苦手」と思っている人にこそ読んでほしい聖書入門。
大好評だった「考える人」2010年春号特集「はじめて読む聖書」、待望の新書化!


≪目次: ≫
誰がどのように読んできたのか――松家仁之

I 聖書ってどんな本?――山形孝夫
(1) 聖書には何が書かれているのか
 旧約聖書のなりたち/新約聖書のなりたち
(2) 日本語訳聖書のはじまり
 日本最古の聖書訳/標準語訳によって失ったもの

II 読み終えることのない本――池澤夏樹
 聖書とは?/参照する、引用する/文学のなかの聖書/僕の好きな聖書

III 旧約聖書は意外に新しかった――秋吉輝雄
 耳から知った聖書/天文学から聖書学へ/聖書のテクスト・クリティーク/旧約聖書に流れる時間/旧約聖書の読みどころ

IV レヴィナスを通して読む「旧約聖書」――内田樹
 ホロコーストと哲学/解釈の縛りと自由/ユダヤ教は無神論に近い/旅に出よ

V 神を信じないクリスチャン――田川建三 (聞き手・湯川豊)
 姉に引かれて/大畠清先生のこと/ストラスブール大学へ/マルコ福音書から始まった/存在しない神に祈る/無神論というより不可知論/ゲッティンゲン大学へ/ザイールでの暮らし/貧しい者は幸いなのか/新約聖書のギリシャ語/世界の「新訳」事情/二千年前の古文書/イエスという男/必死にではなく、のんびりと

VI 聖書学という科学――山我哲雄
 聖書学とは何か/それは「誰の」思想なのか

VII 旧約的なものと新約的なもの――橋本治
 古典現代語訳の悩ましさ/なぜ聖書が読めないか/新約的、旧約的/懺悔の効用と日本人/江戸時代のモラル/神様による構造分析

VIII マタイ伝を読んだ頃――吉本隆明
 終戦の日、沖へ泳ぐ/自己嫌悪から、聖書を読む/地獄の子/あなたには関係ない/「マチウ書試論」を書く

IX 聖書を読むための本――山本貴光


※本書は、季刊誌「考える人」(2010年春号)特集「はじめて読む聖書」を再編集、改稿したものです。


≪著者: ≫
松家仁之 (まついえ・まさし) 1958年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、新潮社入社。2002年、季刊誌「考える人」創刊。2010年まで編集長を務める。退職後、2012年、長篇小説『火山のふもとで』を発表。同作により読売文学賞受賞。著書に『沈むフランシス』、編著に『美しい子ども』ほか。最新作は小説『優雅なのかどうか、わからない』。

山形孝夫 (やまがた・たかお) 宗教人類学者、宮城学院女子大学名誉教授。1932年、宮城県仙台市生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院博士課程満期退学。宮城学院女子大学教授、同大学キリスト教文化研究所所長、同大学学長をつとめた。著書に『聖書物語』『聖書小事典』『聖書の起源』『砂漠の修道院』『死者と生者のラスト・サパー』、近刊に『黒い海の記憶』、訳書に『マグダラのマリアによる福音書』『『ユダ福音書』の謎を解く』など。

池澤夏樹 (いけざわ・なつき) 詩人、小説家、翻訳家。1945年、北海道帯広市生まれ。埼玉大学理工学部物理学科中退。おもな小説作品に『スティル・ライフ』『マシアス・ギリの失脚』『静かな大地』『きみのためのバラ』『カデナ』『双頭の船』など。聖書については『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』(秋吉輝雄との共著)がある。近刊に『アトミック・ボックス』。

秋吉輝雄 (あきよし・てるお) 旧約聖書、古代イスラエル宗教史研究者。1939年、東京生まれ。立教大学文学部キリスト教学科卒業。2010年まで立教女学院短期大学教授。11年、死去。カトリック・プロテスタント共同訳聖書翻訳・編集委員(旧約との続編担当)。著書に『旧約聖書人物の系譜・歴史年表』『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』(池澤夏樹との共著)、訳書に『雅歌――古代イスラエルの恋愛詩』(池澤夏樹編)など。

内田樹 (うちだ・たつる) 凱風館館長。1950年、東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。2011年まで、神戸女学院大学教授。現在は同大学名誉教授。07年『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞を受賞。著書に『レヴィナスと愛の現象学』『他者と死者――ラカンによるレヴィナス』『日本辺境論』『一神教と国家――イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』(中田考との共著)など。近刊に『日本の身体』『街場の共同体論』。

田川建三 (たがわ・けんぞう) 新約聖書学者。1935年、東京生まれ。東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院西洋古典学科を経て、65年、ストラスブール大学宗教学博士。ゲッティンゲン大学、ザイール国立大学、ストラスブール大学などで教鞭をとり、99年まで大阪女子大学学芸学部教授。著書に『原始キリスト教史の一断面』『イエスという男』『書物としての新約聖書』『キリスト教思想への招待』など。ライフワークである新約聖書の個人全訳『新約聖書 訳と註』全8冊を刊行中。

湯川豊 (ゆかわ・ゆたか) 1938年、新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、文藝春秋社に入社。「文學界」編集長、同社取締役などを経て退社。2003年から、東海大学文学部教授、京都造形芸術大学教授などを歴任した。10年『須賀敦子を読む』で読売文学賞を受賞。著書に『本のなかの旅』『植村直己・夢の軌跡』など。

山我哲雄 (やまが・てつお) 聖書学者。北星学園大学経済学部教授、同大学院文学研究科兼任教授。1951年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。専攻は聖書学、宗教学、古代イスラエル宗教史。著書に『聖書時代史 旧約篇』、訳書にM・ノート『モーセ五書伝承史』など。近刊に『一神教の起源――旧約聖書の「神」はどこから来たのか』。

橋本治 (はしもと・おさむ) 作家。1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。77年『桃尻娘』でデビュー。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』(全15巻)で毎日出版文化賞を受賞。著書に『巡礼』『リア家の人々』『初夏の色』など多数。

吉本隆明 (よしもと・たかあき) 1924年、東京生まれ。東京工業大学卒業。54年『転位のための十篇』で荒地詩人賞受賞。2003年『夏目漱石を読む』で小林秀雄賞受賞。12年、死去。著書に『マチウ書試論/転向論』など多数。14年3月から全39巻におよぶ『吉本隆明全集』(晶文社)の刊行がスタート。

山本貴光 (やまもと・たかみつ) 文筆家、ゲーム作家、ブックナビゲーター。1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。哲学、科学、芸術など幅広い分野で活躍している。東京ネットウエイブ非常勤講師、「哲学の劇場」主宰。著書に『コンピュータのひみつ』『心脳問題』(吉川浩満との共著)、訳書にサレン、ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』など。


『考える人 2008年春号 [特集 海外の長篇小説ベスト100] 』(新潮社、2008年) '08/05/05

山形孝夫 『治癒神イエスの誕生』(ちくま学芸文庫、2010年) '12/02/18
山形孝夫 『聖書の起源』(ちくま学芸文庫、2010年) '12/02/06
山形孝夫 『聖母マリア崇拝の謎 「見えない宗教」の人類学』(河出ブックス、河出書房新社、2010年) '12/01/22
山形孝夫 『聖書を読み解く 物語の源流をたどって』(PHP研究所、2007年) '12/01/16
山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 新約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2002年) '12/01/11
山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 旧約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2001年) '12/01/09
カレン・L・キング 『マグダラのマリアによる福音書 イエスと最高の女性使徒  The Gospel of Mary of Magdala - Jesus and the first woman apostle, 2003 』(山形孝夫/新免貢 訳、河出書房新社、2006年) '12/01/02
山形孝夫、山形美加 絵画解説 『名画で読む 新約聖書』(PHP研究所、2011年) '11/12/27

山我哲雄 『一神教の起源 旧約聖書の「神」はどこから来たのか』(筑摩選書、2013年) '13/11/22
山我哲雄 編著 『新装版 図解 これだけは知っておきたい キリスト教』(洋泉社、2011年) '12/03/30




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本「初夏の色」橋本治5

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初夏の色
○著者: 橋本 治
○定価: 本体1,400円(税別)
○ISBN: 978-4104061143






まわりが闇でも、明りが灯っているだけでいい――。「その後」を生きる、家族の肖像。

震災後の日々をともに過ごす同棲中の二人、震災の直前に九十一歳で逝った謹厳な父、被災地に暮しつづける酪農一家の、言葉少なにたがいを思いやる姿……。日常の細部と感情のディテールをリアルに描きだし、それぞれの胸に宿る小さな光、生きる意志を掬いとる。大地震を経て生きる日本人をつぶさに見つめようとする短篇集。


≪目次: ≫
助けて
   ※初出: 「Story Power」 新潮二〇一二年四月号別冊
渦巻
   ※初出: 「すばる」 二〇一二年六月号

   ※初出: 「新潮」 二〇一二年九月号
枝豆
   ※初出: 「新潮」 二〇一二年七月号
海と陸(おか)
   ※初出: 「新潮」 二〇一二年二月号
団欒
   ※書き下ろし


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948(昭和23)年、東京生れ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、1977年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。2002(平成14)年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』により小林秀雄賞を、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、2008年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞した。『ひらがな日本美術史』『上司は思いつきでものを言う』『BA-BAH その他』『小林秀雄の恵み』『巡礼』『』『リア家の人々』など著書多数。




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本「気になるガウディ (とんぼの本)」磯崎新5

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――ガウディの「実験」は、建築の「大革命」だった。――

〈かつて僕は「ガウディが大嫌いだ」と発言したことさえあります〉。建築家アントニ・ガウディAntoni Gaudí, 1852-1926)による未完の大作、サグラダ・ファミリア聖堂。バルセロナきっての観光地であり、いまも建設が続けられていますが、磯崎さんはこう断じます。〈中途半端にガウディのプランをトレースするようなやり方なら、やらないほうがましでしょう〉。孤高、奇想、天才――そんなガウディ像は果して正しいのか。嫌いだからこそわかる、真の魅力とは? 〈ガウディという建築家は、ある時代のなかで与えられた技術を使いながら、その限界をなんとかして超えようと試みた人だった〉。建築の最前線をいまも突き進む巨匠が、愛憎なかばする思いで語る〈これだけ見れば充分〉の6作品。最強・最新・充実のガウディ案内の始まりです。


≪目次: ≫
ガウディ嫌いのガウディ談義
 ――嫌いなのに気になるのはなぜ? 真のガウディらしさとは? 第一線で活躍を続ける建築家が語る、「誰も語らなかった」ガウディ。――
“ガウディ嫌い”?/ガウディ建築を支える「カタルーニャ・ヴォールト」/時代の限界を超えようとした建築家

年譜 「あるカタルーニャ人の一生」
 ――数々の名建築を物しながらも 誰にも気づかれずに生涯を終えた 類い稀なる建築家の73年の歩み――
病弱でシャイな少年/学校には入ったけれども/順風満帆の新進建築家/ガウディらしさ爆発/浮世ばなれの老年

地図 「バルセロナでガウディ巡り」 

建築案内 「バルセロナのモデルニスモ建築」
 ――19世紀末から20世紀初頭、カタルーニャ地方で 花開いたスペイン版アール・ヌーヴォー「モデル・ニスモ」。ガウディとその仲間たちの華麗な名建築を訪ねよう。――
レイアル広場の街灯 1878年/カサ・ビセンス 1883-85年/サグラダ・ファミリア聖堂 1883-1926年/グエル別邸 1884-87年/グエル館 1886-88年/サンタ・テレサ学院 1888-90年/ボデーガ・デ・ガラーフ 1895-1901年/カサ・アマトリュー 1898-1900年/カサ・カルベット 1898-1900年/コロニア・グエル教会地下聖堂 1898-1916年/ミリャーレス邸の門 1900-02年/ベリュスグアルド 1900-09年/グエル公園 1900-14年/カサ・レェオ・モレーラ 1902-06年/サンタ・クレウ・イ・サン・パウ病院 1902-30年/カサ・バトリョ 1904-06年/カタルーニャ音楽堂 1905-08年/カサ・ミラ 1906-10年/カサ・コマラット 1906-11年/サグラダ・ファミリア附属学校 1908-09年


つかのまのモダニズム――ボデーガ・デ・ガラーフ Bodega de Garraf 1895-1901
 この外観を見たル・コルビュジエは、「モダンだ」と感じたのでした。
 三角屋根を両側から支える、四角い石の柱。繊細なデザイン処理が、この建物に現代的な印象を与えています。

Columna ガウディの虚実1 「ル・コルビュジエは私淑したか」 文・丹下敏明

生まれながらの廃墟――コロニア・グエル教会地下聖堂 Cripta de la Iglesia de la Colonia Güell 1898-1916
 それは未完というより、すでにあった建物が忽然と消滅した、廃墟のような印象でした。
 合理的な構造を極限までずらすことで、まるで解剖図のような奇妙な形態を生み出しています。
 ただ削っただけのような石を、きらいに仕上げないでそのまま柱に使う。この野蛮な美意識は、いまの目にも新鮮です。

ディズニー顔負けのテーマパーク――グエル公園 Parc Güell 1900-1914
 ゆるやかな凹凸面に貼られているのは、砕かれたタイル。
 林立する86本のドーリス式列柱、そのうえにつくられた人工広場。この公園の中核をなす部分です。
 傾斜した地形をそのまま生かした美しい回廊は、洗練すら感じさせる。
 天井からごつごつした石が落っこちてきそう。ガウディ、大いに遊んでいます。
 このあたり、人工的な造形がほとんど自然と一体化している。

Columna ガウディの虚実2 「捏造された英雄」 文・丹下敏明

溶けてゆく家――カサ・バトリョ Casa Batlló 1904-1906
 動物の骨のようなファサードの柱。アール・ヌーヴォーの植物的なエレメントとは異質のものです。
 一匹のドラゴンが、建物を穿きながら上昇する。そんな姿を想像しませんか?
 天井の渦巻きは、溶けだす力とそれを食い止めようとする力との、絶妙なバランスのたまもの。
 リズミカルに反復する放物線アーチは、屋根裏にほどこされたグッド・デザイン。

波うつ石切場に住む――カサ・ミラ Casa Millâ 1906-1910
 この巨大な集合住宅は、「ラ・ペドレラ」(石切場)という愛称でバルセロナの人々に親しまれています。
 石が波うつような、量感あふれるファサード。
 円と楕円、ぽっかりと空いたふたつの巨大な吹き抜け。
 屋上は、愉しいけれど危険なテーマパークです、ご用心ください。

つくり続けることの是非――サグラダ・ファミリア聖堂 Sagrada Família 1883-1926
 ガウディが遺したサグラダ・ファミリアのスケッチは、わずかにこれ1枚きりです。
 サグラダ・ファミリアの4つの顔

Columna ガウディの虚実3 「サグラダ・ファミリアは誰の建築か」 文・丹下敏明

「ガウディ神話」を越えて
 ――「ガウディ嫌い」の磯崎さんが、ガウディから学んだこと。――
スペインの政変に巻き込まれたサグラダ・ファミリアをめぐって/コンピュータが明らかにした合理主義者としてのガウディ

主要参考文献


≪著者: ≫ 磯崎新 (いそざき・あらた) 建築家。1931年大分県生れ。東京大学工学部建築学科卒業。丹下健三研究室を経て1963年磯崎新アトリエを設立。代表作に「大分県立中央図書館」「ロサンゼルス現代美術館」「なら100年会館」「カタール国立コンベンションセンター」など。カリフォルニア大学、ハーヴァード大学ほかで客員教授を歴任、また多くの国際コンペ審査員を務める。設計活動のかたわら建築批評を始め様々な領域で執筆・発言を行なうほか、建築展・美術展など多彩な活動を展開。著書に『空間へ』(鹿島出版会)、『建築における「日本的なもの」』『日本の建築遺産12選 語りなおし日本建築史』(ともに新潮社)、共著に『Any:建築と哲学をめぐるセッション 1991-2008』(鹿島出版会)など。

≪執筆: ≫ 丹下敏明 (たんげ・としあき) 建築史家。磯崎新アトリエ・スペイン代表。1948年愛知県生れ。1971年名城大学理工学部建築学科卒業。1971-73年バルセロナ大学に留学。1984年、磯崎新がバルセロナ・オリンピックに向けて手がけた「パウラ・サン・ジョルディ」の設計・現場監理に参加。著書に『建築家人名事典 西洋歴史建築篇』(三交社)、『こだわりガイド・わが街バルセロ−ナ』(TOTO出版)、『スペイン建築史』(相模選書)、『ガウディの生涯』(彰国社)など。




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本「神のごときミケランジェロ (とんぼの本)」池上英洋5

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※カバー表: 《最後の審判》 ヴァチカン、システィーナ礼拝堂


西洋美術史上最大の巨人。その全容をひもとく。

〈これほど巨大な彼のことを、私たちはまだ十分には知らない〉(「はじめに」より)。
ダヴィデ》《最後の審判》《サン・ピエトロ大聖堂クーポラ》―― 彫刻、絵画、建築のすべてで空前絶後の作品群を創りだし、同時代人ヴァザーリに「神のごとき」と称された、西洋美術史上最大の巨人 ミケランジェロ(1475-1564)。ルネサンスを代表する芸術家でありながら、マニエリスムやバロックなど後代の様式の先駆者でもありました。その並はずれた業績は芸術にとどまらず、文学や軍事などの幅広い分野におよびます。教皇や領主、レオナルドやラファエッロらと渡りあった89年の波瀾の生涯と、変化と深化を続けた作品の背景をていねいに解説。最新の知見をもとに全容をひもとく、待望の入門書です。


≪目次: ≫
はじめに 私たちは彼のことをまだ知らない

彫刻 Scultura マニエリスムの創始者
絵画 Pittura 絵画嫌いの大画家
建築 Architettura バロックの先駆者

生涯と作品
 1 父の反対を押し切って 《ケンタウロスの戦い》 1490-92年頃
 2 逃げる 《燭台の天使》他 1494-95年
 3 詐欺とデビュー 《サン・ピエトロのピエタ》 1498-99年
 4 共和国のシンボル 《ダヴィデ》 1501-04年
 5 レオナルドとの因縁 《カッシーナの戦い》のための習作 1504-05年頃
 6 教皇の気まぐれ 《ユリウス2世廟》 1545年完成
 7 孤独な苦行 《システィーナ礼拝堂天井画》 1508-12年
 8 空間プロデューサーとして 《メディチ家礼拝堂》 1533年完成
 9 革命軍の軍事技師になる 《要塞建築計画》 1529-30年頃
 10 愛と悪評 《最後の審判》 1535-41年
 11 偉大な建築家 《サン・ピエトロ大聖堂クーポラ》 1626年完成
 12 ミケランジェロとは何者か 《ロンダニーニのピエタ》 1559年頃-64年

年譜 ミケランジェロの生涯 Michelangelo Buonarroti 1475-1564
地図 ミケランジェロ散歩
参考文献
写真


≪著者: ≫ 池上英洋 (いけがみ・ひでひろ) 美術史家。東京造形大学准教授。イタリアを中心に西洋美術史、文化史を研究。1967年広島県生れ。東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。海外での研究活動の後、恵泉女学園大学准教授、國學院大学准教授を経て現職。著書に「Due Volti dell'Anamorfosi」(Clueb, ITALIA)、『西洋絵画の巨匠8 レオナルド・ダ・ヴィンチ』(小学館)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(東京堂出版)、『もっと知りたいラファエッロ 生涯と作品』(東京美術)、『恋する西洋美術史』『イタリア 24の都市の物語』『ルネサンス 歴史と芸術の物語』(いずれも光文社新書)、『西洋美術史入門』(ちくまプリマ一新書)など。

池上英洋 『恋する西洋美術史』(光文社新書、2008年) '11/03/19
池上英洋 『イタリア 24の都市の物語』(光文社新書、2010年) '11/02/23

若桑みどり 『フィレンツェ  Firenze』(講談社学術文庫、2012年) '12/08/03
中島智章 『図説 キリスト教会建築の歴史』(ふくろうの本・世界の歴史、河出書房新社、2012年) '12/06/13
森田義之 『メディチ家』(講談社現代新書、1999年) '10/08/27



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本「「便利」は人を不幸にする (新潮選書)」佐倉統5

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「便利」は人を不幸にする (新潮選書)
「便利」は人を不幸にする (新潮選書)

○著者: 佐倉 統
○出版: 新潮社 (2013/5, 単行本 188ページ)
○定価: 1,155円
○ISBN: 978-4106037269




のび太はドラえもんのおかげで、本当に幸せになれたのか?

「進歩」がエンドレスならば、私たちが満たされる日は永久に訪れないのか?

科学技術は日々進歩している。消費社会もまた、新しい「便利」を生み出し続けなければならない運命にある。「進歩」には益もあれば害もあることを我々は知っているのだが、そのゲームから降りることはできない。「便利」と「幸福」の間の、ほどよい着地点はどこにあるのか? 「科学技術」と「人間」のあるべき関係を気鋭のサイエンティストがさぐる。


≪目次: ≫
まえがき

第一章 欲望と、技術の進歩
きりのない欲望/総不幸量一定の法則/インドで感じたこと/ぼくの食生活とルイ一四世のそれ/機械仕掛けのトルコ人/知らないものは怖い

第二章 三月一一日の刻印
あの日以降/なくていいもの/誰もが被害者、誰もが加害者/小さなユニット/文明と実務の間(あいだ)/梅棹方式に代わるメゾ・システム

第三章 原子力ムラへ架かる橋
目利きの不在/個人の判断/正確な情報だけでは不充分/象をどうやって飼い慣らすか/学校で教える/聖徳太子の「十七条憲法」を

第四章 「便利」は共同体を崩壊させるのでしょうか?
オウム真理教裁判と原発事故/受益者か被害者か/善と悪の境目/コミュニティが薄まっていく

第五章 何もなくて豊かな島の理由
究極の便利な島で起きたこと/ぼんやりとした幸福な世界/日本人が買った小島/キンシャサ・シンフォニーの教え

第六章 不快なものの必要性
ガリレオにとっての望遠鏡/お掃除を超えた「ルンバ」/機械の視線/ロボットの自然選択/大局が苦手で局所が得意/不気味の谷

第七章 既得権益と透明性
ヴァンクーヴァーでバスに乗る/公務員を公募する国/異論への許容度

第八章 パッケージ化した科学技術の外側
雑種文化/言論の封殺/日本の原子力導入の「藪の中」/国家を超えて/普遍的科学技術と日本


あとがき (東日本大震災からちょうど二年目の二〇一三年三月一一日に  佐倉 統)


※初出 『考える人』二〇一一年春号〜二〇一三年冬号


≪著者: ≫ 佐倉 統 Sakura Osamu 1960年東京生れ。東京大学大学院情報学環教授。京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。もともとの専門は進化生態学・霊長類学だが、最近は生物学史や科学技術社会論に研究の焦点をうつし、とくに3・11以降は放射能汚染をめぐる科学技術と社会の関係について積極的に発言している。著書に『現代思想としての環境問題 脳と遺伝子の共生』『科学の横道 サイエンス・マインドを探る12の対話』(共に中公新書)、『進化論の挑戦』(角川文庫)、『進化論という考えかた』(講談社現代新書)など。


伊谷純一郎 『高崎山のサル』(佐倉統 解説、講談社学術文庫、2010年) '10/09/09
ルイス・キャロル 『不思議の国の論理学  Logics in Wonderland 』(柳瀬尚紀 編訳、佐倉統 解説、ちくま学芸文庫、2005年) '09/12/24



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本「私たちはなぜ税金を納めるのか 租税の経済思想史 (新潮選書)」諸富徹5

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私たちはなぜ税金を納めるのか: 租税の経済思想史 (新潮選書)
私たちはなぜ税金を納めるのか 租税の経済思想史 (新潮選書)

○著者: 諸富 徹
○出版: 新潮社 (2013/5, 単行本 302ページ)
○定価: 1,470円
○ISBN: 978-4106037276




納税は義務か、それとも権利か? 21世紀必読の税金論!

私たち市民にとって、税金とはいったい何なのか? また、国家にとって租税は財源調達手段なのか、それとも政策遂行手段なのか? 17世紀イギリスの市民革命から21世紀のEU金融取引税まで、ジョン・ロックからケインズそしてジェームズ・トービンまで――世界の税制とそれを支えた経済思想の流れを辿り、「税」の本質を多角的に描き出す。


≪目次: ≫
第一章 近代は租税から始まった――市民革命期のイギリス
戦争と税金
十七世紀の財政危機/一六四三年の新税/名誉革命へ/「家産国家」から「租税国家」へ/官房学の興隆と衰退
ホッブズとロックの租税論
租税とは何か/ホッブズの国家論/ロックの国家論/個人と国家のドライな関係、そしてデカルト哲学
史上初の所得税
革命以前の租税システム/消費税をいかに正当化するか/所得税の誕生
アダム・スミスの消費税反対論
グラスゴウ大学講義/『国富論』第五編/「所得」概念と「租税」理論

第二章 国家にとって租税とは何か――十九世紀ドイツの財政学
国家と個人は一心同体
『法の哲学』/有機組織としての国家
ロレンツ・フォン・シュタインの租税理論
理念型としての国家と、現実の国家/パリ留学の衝撃/「社会改良」と租税
アドルフ・ワーグナーの国民経済論・租税論
ドイツ経済の興隆期/経済活動の動機は一つではない/三つの経済組織/慈善経済論の先見性/「社会政策」としての租税
国家主導の功罪
ドイツ財政学と近代日本/ドイツ財政学の現代的遺産

第三章 公平課税を求めて――十九・二十世紀アメリカの所得税
所得税の成立と廃止 一八六一〜七二
戦費調達のために/所得税はなぜ短命に終わったのか
共和党 vs. 民主党 一八七三〜九四
人民党とヘンリー・ジョージ/二大政党の激突/「下から」の税制改革
所得税をめぐる複雑なる闘い 一八九五〜一九一三
所得税は違憲である!/共和党内の新勢力/オルドリッチ上院議員の策謀/憲法改正と所得税恒久化に向けて
税の「主役」交代 一九一四〜二六
第一次世界大戦中の税制改革/法人税を政策手段として用いる/ウィルソン政権の遺産
戦争、民主主義、資本主義
三つの関係/独占・寡占をめぐる二つのビジョン

第四章 大恐慌の後で――ニューディール税制の挑戦
世界大恐慌はなぜ起こったか
株式会社とは何か/所得格差の実態/『フォーチュン』誌のアンケート
史上最強の政策課税
一九三四年の税制改革/一九三五年の大転換/大統領教書の衝撃/最も過激な法人税/計画主義者とブランダイス主義者/留保利潤税は何をもたらすか/留保利潤税の運命
「政策手段としての租税」再考
資本主義の無政府性/政策課税の問題点/市民の「道具」としての租税

第五章 世界税制史の一里塚――二十一世紀のEU金融取引税
資本主義経済システムの変貌
ニクソン・ショック/金融が資本主義を変えた/ケインズの「美人投票の論理」/リーマン・ショックを予言したミンスキー理論
トービン税とは何か
頻発する通貨危機/トービン税の射程/トービン税は非現実的か?
EU金融取引税の挑戦
二つの目的/高頻度取引に砂を撒く/金融派生商品に対抗する/「世界税制史の一里塚」へ向けて/イギリスの複雑な心境

第六章 近未来の税制――グローバルタックスの可能性
世界の税制にいま何が起きているのか
下方シフト現象の背景/下方シフト現象のゆくえ/税制の現実
国際課税のネットワーク
居住地原則と源泉地原則/能動所得と受動所得/多国籍企業のタックス・プランニング
グローバルタックスの現在と未来
グローバルタックスとは何か/地球温暖化への「適応」資金/フランス「国際連帯税」の先駆性/グローバルタックスはなぜ必要なのか/グローバルタックスはどこへ向かうのか

終章 国境を超えて
租税、国家、資本主義/「政策課題」思想の伝統/国境を超える課税権力/私たちは国境を超えられるか


参考文献
あとがき (二〇一三年四月 諸富 徹)


≪著者: ≫ 諸富 徹 Morotomi Toru 1968年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。京都大学大学院経済学研究科教授(専攻は財政学、環境経済学)。著書に『思考のフロンティア 環境』『ヒューマニティーズ 経済学』(岩波書店)、『環境税の理論と実際』(有斐閣)があり、共著に『所得税の理論と思想』(税務経理協会)、『低炭素経済への道』(岩波新書)などがある。

石橋克彦 編 『原発を終わらせる』(田中三彦/後藤政志/鎌田遵/上澤千尋/井野博満/今中哲二/吉岡斉/伊藤久雄/田窪雅文/飯田哲也/清水修二/諸富徹/山口幸夫 著、岩波新書、2011年) '12/09/27

志賀櫻 『タックス・ヘイブン 逃げていく税金』(岩波新書、2013年) '13/05/07




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本「日本人のための世界史入門 (新潮新書506)」小谷野敦5

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日本人のための世界史入門 (新潮新書)
日本人のための世界史入門 (新潮新書506)

○著者: 小谷野 敦
○出版: 新潮社 (2013/2, 新書 271ページ)
○定価: 819円
○ISBN: 978-4106105067




世界史の“コツ”、教えます――。古代ギリシアから現代まで。3000年を一冊で大づかみ!

いつから日本人は世界史が“苦手”になったのだろう。“コツ”さえつかめば、世界史ほど面白いものはないのに――。「物語のない歴史は退屈である」「日本人にキリスト教がわからないのは当然」「中世とルネッサンスは何が違うのか」「フランス革命の楽しみ方」……。歴史の“流れ”を大づかみするための補助線を引きながら、古代ギリシアから現代までを一気呵成に論じる。一冊で苦手意識を克服できる、便利な世界史入門。


≪目次: ≫
序言 歴史は偶然の連続である
“歴史離れ”は「知」への軽蔑/歴史に“法則”なんかあるのか/拍子抜けの『銃・病原菌・鉄』/英雄史観と民衆史観の両方があってよい/江戸時代は「江戸時代」でいいじゃないか/物語のない歴史は退屈である

第一章 皇帝とは何か、王とは何か
「皇帝」「王」が意味するもの/古代ギリシアのトロイ戦争と『オデュッセイア』/「ローマ礼賛」への違和感/カエサルからオクタウィアヌスへ/私にはキリスト教がよく分からない/ローマ帝国の興亡/シナの王朝と三国志/ローマ帝国の東西分裂
コラム(1) 同性愛と宦官

第二章 あえて「暗黒の中世」と言ってみる
ローマ帝国滅亡後の世界/神聖ローマ帝国とイスラムの登場/歴史において想像力は害悪である/宗教と世俗権力の衝突/フランスにはなぜ女王がいないのか/意外と新しい英国の歴史/“キリスト教”と“イスラム教”の激闘/宗教は理性では理解できない/『水滸伝』の時代/チンギス・ハーンは本当にヨーロッパの脅威だったのか/恋愛はアラブからの輸入品か/「暗黒の中世」はキリスト教がもたらした/東洋の発見
コラム(2) 西洋の名前と五爵の制

第三章 ルネッサンスとは何か
「中世=暗黒」への反論/なぜ裸の女が描かれるのか/王権とは何か/英仏百年戦争とジャンヌ=ダルク/明とオスマン帝国/ルネッサンスの本場・イタリア/アメリカの発見と大航海時代/うわっつらなオリエント・ブーム/姦通や離婚と宗教改革/地中海から大西洋へ――覇権の移動/シェイクスピアの時代/旧教国vs.新教国/英国は不思議な国である/明の滅亡と太陽王・ルイ十四世/泣いても喚いても西洋の科学の発展にはかなわない/中世以降のヨーロッパは戦争の歴史である/啓蒙思想家の登場
コラム(3) 「曜日」と代表権

第四章 フランス革命と十九世紀
アメリカの独立/フランス革命はなぜ起きたのか/革命政府vs.ヨーロッパ諸国/皇帝ナポレオンの時代/第二共和制から第二帝政へ/アヘン戦争と近代化への抵抗/植民地とモンロー主義/ナショナリズムの時代/社会主義思想とユダヤ人迫害

第五章 日本の擡頭、二度の大戦
日清・日露戦争と激化する列強の覇権争い/ヨーロッパの没落とアメリカの擡頭/社会主義と共産主義/ファシズムと第二次世界大戦
コラム(4) 大統領、首相、書記長

第六章 現代の世界
戦後独立する国々/冷戦の幕開け
コラム(5) 歴史を歪める安易な呼称変更

あとがき だいたいでええんや


≪著者: ≫ 小谷野 敦 (こやの あつし) 1962(昭和37)年生まれ。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士。著書に『もてない男』『バカのための読書術』『日本売春史』『「こころ」は本当に名作か』『谷崎潤一郎伝 堂々たる人生』『母子寮前』『日本恋愛思想史』など。







・・・シナ歴代王朝の覚え方として、「夏殷周秦前漢新後漢三国西晋東晋南北朝隋唐五代北宋南宋元明清中華民国中華人民共和国」というのを、私は使っている。「かいんしゅうしん、ぜんかんしん、ごかんさんごく、せいしんとうしんなんぼくちょう、ずいとうごだい、ほくそうなんそう、げんみんしん」である。これは覚えてほしい。
 ・・・   (P73、「第一章 皇帝とは何か、王とは何か」)


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本「リア家の人々 (新潮文庫)」橋本治5

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リア家の人々 (新潮文庫)
リア家の人々 (新潮文庫)

○著者: 橋本 治
○出版: 新潮社 (2012/12, 文庫 363ページ)
○定価: 578円
○ISBN: 978-4101054186





帝大出の文部官僚である砺波文三は、妻との間に3人の娘をもうけた。敗戦後、文三は公職追放の憂き目に逢うが、復職の歓びもつかの間、妻はがんで逝く。やがて姉たちは次々に嫁ぎ、無口な老父と二人暮らしとなった年の離れた末娘の静は、高度成長の喧噪をよそに自分の幸せを探し始めていた。平凡な家族の歳月を、「リア王」の孤独と日本の近代史に重ね、「昭和」の姿を映す傑作長編。


≪目次: ≫

第一章 柿の木
第二章 娘達
第三章 荒野
第四章 嵐


※この作品は平成二十二年七月新潮社より刊行された。


≪著者: ≫ 橋本治 Hashimoto Osamu 1948(昭和23)年、東京生れ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、'77年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。2002(平成14)年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』により小林秀雄賞を、'05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、'08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞した。『ひらがな日本美術史』『上司は思いつきでものを言う』『BA-BAH その他』『小林秀雄の恵み』『巡礼』『』『リア家の人々』など著書多数。

橋本治 『リア家の人々』(新潮社、2010年) '10/08/31






 「騒乱の年」であるにもかかわらず、その一九六八年は、秋の色が明瞭になるまで静かだった。夏の終わりになってソ連の戦車がチェコに侵入しても、それはまだ遠い地響きだった。夏になるまでに、多くの大学がストライキに入った。ストライキに入るまでは騒がしいが、入ってしまえば大学は静かになる。なにしろ、大学に来ないことが、学生にとってのストライキなのだから。
 ストライキを打つ口実は、あるところにはいくらでもあった。・・・   (p349、「第四章 嵐」)



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本「江戸の献立 (とんぼの本)」福田浩/松下幸子/松井今朝子5

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江戸の献立 (とんぼの本)
江戸の献立 (とんぼの本)

○著者: 福田 浩/松下幸子/松井今朝子
○出版: 新潮社 (2013/1, 単行本 125ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4106022395




江戸の人々はどんな献立を、どんな思いで食べていたのか? 名人が再現!

素材も調理法も食べかたも、いわゆる「日本料理」は江戸時代に始まりました。たとえば鮨、蕎麦、天ぷら。うなぎの蒲焼もそうです。江戸に居酒屋ができたのは宝暦年間(1751-64)のこと。人々は屋台や料理屋で外食を楽しむようになりました。素材の扱いや料理の仕方を記した料理本が数多く刊行され、食べ歩きの記録もいくつも残されました。本書は、そうした古文献にもとづき、水戸黄門の宴会料理や作家馬琴のある日の昼餐、お伊勢まいりの旅篭の食事や元禄御畳奉行の深酒の晩など、著名人から無名の武士まで、史実に残る献立12組を名店「なべ家」主人が正確に再現。当時の食卓をかこむ人々の心に寄りそうエッセイ、いまでも作れるレシピも充実の「江戸のたべもの」案内記です。


≪目次: ≫
はじめに (松井今朝子)

鼎談 「飲み食いこそが江戸の華」 (福田浩/松下幸子/松井今朝子)
 鯉から鯛へ/外食都市・江戸/おかず番付/うどんと蕎麦/料理本の時代/味の東西
 ※この鼎談は九月の献立[90頁〜]の試食後に行なわれました。

一月 大店のお正月――『家内年中行事』より、文化十二年(1815)正月吉日
 「食」の伝承 (松井今朝子)
 老舗の正月 (松下幸子)

二月 御畳奉行、朝まで痛飲す――『鸚鵡篭中記』より、元禄十四年(1701)二月四日
 美食の源は手間暇 (松井今朝子)
 元禄の豊かさ (松下幸子)

三月 黄門様、精進で宴会――『日乗上人日記』より、元禄八年(1695)三月十日
 江戸に渡来したベジタリアンフード (松井今朝子)
 生母の菩提寺 (松下幸子)

四月 旅の楽しみ旅篭ごはん――『伊勢参宮献立道中記』より、嘉永元年(1848)四月六日
 旅の味は書き捨て (松井今朝子)
 リッチな伊勢参り (松下幸子)

五月 贅を尽くした食通の昼餐――『献立懐日記』より、元文三年(1738)五月五日
 料理という文化 (松井今朝子)
 名古屋の繁盛 (松下幸子)

六月 海の幸豊かな越後の宴――『柏崎日記』より、天保十一年(1840)六月二日
 豊かな人生は食卓から (松井今朝子)
 同僚を招く (松下幸子)

案内 「江戸時代の食文化」 (松下幸子)
 前期(1603〜81)/中期(1688〜1736)/後期(1751〜1867)

年表 「江戸時代の食と文化」
 初代 家康(1603〜05)/二代 秀忠(1605〜23)/三代 家光(1623〜51)/四代 家綱(1651〜80)/五代 綱吉(1680〜1709)/六代 家宣(1709〜12)/七代 家継(1713〜16)/八代 吉宗(1716〜45)/九代 家重(1745〜60)/十代 家治(1760〜86)/十一代 家斉(1787〜1837)/十二代 家慶(1837〜53)/十三代 家定(1853〜58)/十四代 家茂(1858〜66)/十五代 慶喜(1866〜67) ※編集部作製

七月 大名家、七夕のお祝い――「慶応二年御献立帳」より、慶応二年(1866)七月七日
 ノブレスな食文化 (松井今朝子)
 質素な祝膳 (松下幸子)

八月 流行作家、孫の誕生祝い――『馬琴日記』より、天保五年(1834)八月十七日
 究極のプライベートな表現 (松井今朝子)
 赤飯で祝う (松下幸子)

九月 御家人、引き継ぎの宴――『官府御沙汰略記』より、宝暦七年(1757)九月二十八日
 口福なおすそ分け (松井今朝子)
 借金して宴会 (松下幸子)

十月 下級武士、友人宅におよばれ――『酒井伴四郎日記』より、万延元年(1860)十月七日
 食のDNA (松井今朝子)
 たまのご馳走 (松下幸子)

十一月 中級武士宅での豪華な酒宴――『石城日記』より、文久元年(1861)十一月五日
 ご馳走とは食材の調達なり (松井今朝子)
 幕末の喧騒の中で (松下幸子)

十二月 隠居大名、観劇の宵――『宴遊日記別録』より、安永四年(1775)十二月四日
 「贅沢な時間」のご馳走 (松井今朝子)
 芝居茶屋の料理 (松下幸子)

「料理の再現について」 (福田浩)

おわりに (松下幸子)

参考文献


※本書は『小説新潮』二〇一〇年九月号より二〇一一年八月号まで連載された「江戸のもてなし」を増補・再編集したものです。「はじめに」「江戸時代の食文化」「料理の再現について」「おわりに」は本書のための書き下ろしです。


≪著者: ≫ 福田浩 (ふくだ・ひろし) 料理家。大塚「なべ家」主人。1935年東京都生れ。早稲田大学文学部卒業。家業のかたわら古い料理書の研究や江戸時代料理の再現に力を注ぐ。著書に『完本 大江戸料理帖』(新潮社とんぼの本)、共著に『江戸料理百選』(2001年社)、『料理いろは庖丁』(柴田書店)、『豆腐百珍』(新潮社とんぼの本)など。

≪著者: ≫ 松下幸子 (まつした・さちこ) 食文化研究家。千葉大学名誉教授。1925年埼玉県生れ。東京女子高等師範学校家政科卒業。調理学を経て、江戸時代の料理書研究を専門とする。著書に『江戸料理読本』(ちくま学芸文庫)、『祝いの食文化』(東京美術)、『図説 江戸料理事典』(柏書房)、『錦絵が語る江戸の食』(遊子館)など。

≪著者: ≫ 松井今朝子 (まつい・けさこ) 作家。1953年京都府生れ。生家は祇園の料理屋。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了。松竹株式会社に入社し、歌舞伎の企画制作に携わる。松竹を退職後はフリーとなり、1997年『東洲しゃらくさし』(PHP研究所)で作家デビュー。同年『仲蔵狂乱』(講談社)で時代小説大賞、2007年『吉原手引草』(幻冬舎)で直木賞を受賞。著書に『銀座開化おもかげ草紙』(新潮文庫)、『円朝の女』(文春文庫)など。


大久保洋子 『江戸の食空間 屋台から日本料理へ』(講談社学術文庫、2012年) '12/12/07






「いただきます」
さて、いただくのは、どうなんだろう、他者の命、自らの生命を維持するために摂取するエネルギー源として、生存戦略として、、、いただきます、必要な分量を、美味しくいただきましょ

じっさい、ひとり暮らして、すこし時間に余裕があって、どちらかといえば、お金に余裕を欠いていることもあって、まいにちまいにち、朝に晩に、ひとり分の食事をつくるべく台所に立つ。なんだかんだと手間暇かかる。なかなかどうして、時間も労力も要求される、重労働だ。まずは献立を考えて決めて、食材を調達することにはじまる。どれにしようか、美味しくいただくために、品定め。台所に立ったら、時間配分パズルゲームよろしく、いくつもの作業を同時に並行して進行させて、あちらこちらと、キッチンタイマーを2個使い分けて、時間との戦い。そうして、できたてあつあつの料理たちを美味しくいただくときこそ、ゆっくり座すことができるものの、あっという間に食べ終わってしまう、あっけない。食べ終わったら、あとかたづけ。これがまたひと苦労。いまどきは食洗機が普及しているのかどうなのか、食器洗いの労力と時間だけでなく、さらには洗い流すための水道代をも考慮するには、たしかに導入を検討したくならないものでもない。洗った食器類を布巾で拭きあげて、所定の位置に戻して、、、どうにもこうにも、くたびれる。自分だけのための作業だから、ぜんぜん手抜きしてもいいのだけれども、はたまた自分のことだからと、ついつい手を抜くことなく、、、なにごとも経験、経験。やってみて、はじめて分かる、気がつく、おもいいたる、識るようなことは、じっさい、すくなくない


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本「イタリア古寺巡礼 シチリア→ナポリ Medioevo inItalia (とんぼの本)」金沢百枝/小澤実5

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イタリア古寺巡礼 シチリア→ナポリ (とんぼの本)
イタリア古寺巡礼 シチリア→ナポリ Medioevo inItalia (とんぼの本)

○著者: 金沢百枝/小澤実
○出版: 新潮社 (2012/11, 単行本 125ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4106022388



「中世」、南イタリア
古代ギリシア、ビザンツ(東ローマ帝国)、イスラーム、ノルマン人、、、
ギリシャ・東方正教(ビザンツ)文化圏とラテン・カトリック文化圏とアラブ・イスラーム文化圏と


モモ先生が案内する、秘境のキリスト教美術。

ヨーロッパ中世の教会建築、キリスト教美術を案内する「古寺巡礼」シリーズ、3冊目は南イタリア篇です。中世のころ、シチリアやカラブリア、プーリアなどイタリアの南部は、ビザンツ、アラブといった東方世界とヨーロッパをつなぐ「知」の集積地であり、発信地でした。その王国を築いたのは、ヴァイキングの末裔ノルマン人。出稼ぎの傭兵としてはるばるこの地へやってきた勇者たちは、戦争と政争を勝ちぬいて「シチリア王」となり、多民族・多文化国家を作りあげます。彼らが残した建築、美術もまた、東と西、そして北方の様式がないまぜになったものでした。シチリアの壮麗なモザイク、壁画が胸を打つマテーラの洞窟教会、プーリアの愉快なロマネスクと名王フリードリヒ2世の驚異の城――やはり、イタリアは中世がおもしろいのです。


≪目次: ≫
はじめに 「南イタリアの中世を旅する」 金沢百枝

中世の聖堂を知るために

【シチリア州|Sicilia
パレルモ・Palermo 「アラブとノルマンの都」
  王宮附属礼拝堂  Cappella Palatina, Palazzo dei Normanni, Palermo
  ルッジェーロ王の間  Sala di Ruggero, Palazzo dei Normanni, Palermo
  モンレアーレ大聖堂  La Cattedrale di S.Maria Nuova, Monreale
  サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ聖堂  S.Giovanni degli Eremiti, Palermo
  ルッジェーロ2世(1095-1154)
  パレルモでほかに見るなら・・・
エリチェ・Erice 「お菓子とヴィーナス」
  古代のシチリア
  エリチェ近郊でほかに見るなら・・・

ノルマン人――ヴァイキングの末裔がシチリアの王になる」 小澤実
  南イタリアへ/シチリア王になる/モザイク国家/知の先進国

【カラブリア州|Calabria
スティロ・Stilo 「山路こえて」
  ラ・カットリカ  La Cattolica, Stilo
  サンタドリアーノ修道院聖堂  Abbazia di S.Adriano, S.Demetrio Corone
  サンタ・マリア・デル・パティーレ修道院聖堂  Abbazia di S.maria del Patire, Rossano
  ルッジェーロ1世(1031頃-1101)
  カラブリアでほかに見るなら・・・

【バジリカータ州|Basilicata
マテーラMatera 「花咲く洞窟」
  サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ聖堂  La Chiesa Rupestre di S.Lucia alle Malve, Matera
  原罪のクリプタ  La Cripta del Peccato Originale, Matera
  サンタ・マリア・デ・イドリス聖堂  La Chiesa di S.Maria de Idris, Matera
  バジリカータでほかに見るなら・・・

【プーリア州|Puglia
オトラント・Otranto 「ロマネスクのDIY」
  オラント大聖堂  La Cattedrale di S.Maria Annunciata, Otranto
  サンタ・マリア・デッラ・クローチェ聖堂  La chiesa di S.Maria della Croce, Casaranello
  床モザイク
  オトラント近郊でほかに見るなら・・・
ブリンディシ・Brindisi 「柱頭の動物たち」
  サン・ベネデット聖堂  La Chiesadi S.Benedetto, Brindisi
  ビトント大聖堂  La Cattedrale di S.Maria Assunta e S.Valentino, Bitonto
  ロベール・ギスカール(1015頃-1085)
  ブリンディシ近郊でほかに見るなら・・・
トラーニ・Trani 「中世建築の美しさ」
  トラーニ大聖堂  La Cattedrale di S.Nicola Pellegrino, Trani
  カステル・デル・モンテ  Castel del Monte, Andria
  フリードリヒ2世(1194-1250)
  トラーニ近郊でほかに見るなら・・・

フリードリヒ2世――「世界の驚異」と呼ばれた名王」 小澤実
  十字軍を成功させる/経済大国になる/知を愛した理由/名王の死とその後の王国

【カンパーニア州|Campania
ナポリ・Napoli 「素敵なカオス」
  サン・ジョヴァンニ洗礼堂  Battistero di S.Giovanni in Fonte, Napoli
  サンタンジェロ・イン・フォルミス聖堂  Basilica di S.Angelo in Formis, S.Angelo in Formis
  ナポリと画家
  ナポリ近郊でほかに見るなら・・・


文献案内


※カバー表 オトラント大聖堂の床モザイクより「アーサー王」。1163-65年。プーリア州。


≪著者: ≫ 金沢百枝 (かなざわ・ももえ) 美術史家。東海大学文学部ヨーロッパ文明学科准教授。西洋中世美術、主にロマネスク美術を研究。1968年東京都生れ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。理学博士・学術博士。2011年、島田謹二記念学藝賞を受賞。著書に『ロマネスクの宇宙 ジローナの《天地創造の刺繍布》を読む』(東京大学出版会)、共著に『ヨーロッパの中世3 辺境のダイナミズム』(岩波書店)、『イタリア古寺巡礼 ミラノ→ヴェネツィア』『イタリア古寺巡礼 フィレンツェ→アッシジ』(ともに新潮社とんぼの本)。

≪著者: ≫ 小澤実 (おざわ・みのる) 歴史家。立教大学文学部史学科准教授。西洋中世史を研究。1973年愛媛県生れ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。共著に『ヨーロッパの中世3 辺境のダイナミズム』(岩波書店)、『イタリア古寺巡礼 ミラノ→ヴェネツィア』『イタリア古寺巡礼 フィレンツェ→アッシジ』(ともに新潮社とんぼの本)。

金沢百枝/小澤実 『イタリア古寺巡礼 ミラノ→ヴェネツィア』(とんぼの本、新潮社、2010年) '11/12/21
金沢百枝/小澤実 『イタリア古寺巡礼 フィレンツェ→アッシジ』(とんぼの本、新潮社、2011年) '11/12/14

小澤実/薩摩秀登/林邦夫 『辺境のダイナミズム』(ヨーロッパの中世3、岩波書店、2009年) '12/01/03
本村凌二/高山博 編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、共通科目;一般科目・人文系、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
高山博 『中世シチリア王国』(講談社現代新書、1999年) '10/11/25





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本「浄瑠璃を読もう」橋本治5

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浄瑠璃を読もう
浄瑠璃を読もう

○著者: 橋本 治
○出版: 新潮社 (2012/7, 単行本 444ページ)
○定価: 2,100円
○ISBN: 978-4185524575
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読もう♪
身分制社会の江戸時代、前近代、社会は支配者を頂点とするピラミッド構造で固定されている、固定されているから安定している、安定して結構長続きがしていたから、なるほど、江戸の管理社会はそうそう悪いものではなかった(p174)


小説の源流も、わたしたちの心やふるまいの原型も、みんな浄瑠璃のなかにある!
江戸時代に隆盛した一大文学ジャンル浄瑠璃。その登場人物は驚くほど現代人に似ている。『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』から『冥途の飛脚』『妹背山婦女庭訓』まで、最高の案内人とともに「江戸時代的思考」で主要作品を精読。「お軽=都会に憧れてOLになった田舎娘」など、膝を打つ読み解きが満載。浄瑠璃の面白さを再発見!


≪目次: ≫
まえがき

仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』と参加への欲望
義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)』と歴史を我等に
菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』と躍動する現実
『本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)』の「だったらなにも考えない」
『ひらかな盛衰記(せいすいき)』のひらがな的世界
国性爺合戦(こくせんやかっせん)』と直進する近松門左衛門
これはもう「文学」でしかない『冥途の飛脚(めいどのひきゃく)
妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』と時代の転回点

あとがき


※初出: 「考える人」二〇〇四年夏号〜二〇〇七年冬号、二〇〇九年春号〜二〇一〇年秋号、二〇一一年春号〜二〇一一年秋号


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 1948(昭和23)年、東京生れ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、1977年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。2002(平成14)年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』により小林秀雄賞を受賞した。『ひらがな日本美術史』『上司は思いつきでものを言う』『BA-BAH その他』『小林秀雄の恵み』『巡礼』『』『リア家の人々』など著書多数。

妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』(近松半二 原作、橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻5、ポプラ社、2012年) '12/07/18
国性爺合戦(こくせんやかっせん)』(近松門左衛門 原作、橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻4、ポプラ社、2010年) '10/07/06
菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』(竹田出雲/三好松洛/並木千柳 原作、橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻3、ポプラ社、2007年) '10/06/26
義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)』(竹田出雲/三好松洛/並木千柳 原作、橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻2、ポプラ社、2005年) '10/06/20
仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』(竹田出雲/三好松洛/並木千柳 原作、橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻1、ポプラ社、2003年) '10/06/17

橋本治 『双調平家物語 〈16〉落日の巻(承前) 灌頂の巻〈15〉源氏の巻(承前) 落日の巻〈14〉治承の巻II(承前) 源氏の巻〈13〉治承の巻II〈12〉治承の巻I〈11〉平家の巻(承前)〈10〉平治の巻II 平家の巻〈9〉平治の巻I(承前)〈8〉保元の巻(承前) 平治の巻I〈7〉保元の巻〈6〉院の巻(承前)〈5〉女帝の巻 院の巻〈4〉奈良の巻〈3〉近江の巻〈2〉飛鳥の巻(承前)〈1〉序の巻 飛鳥の巻』(中公文庫、2009〜10年) '10/08/17〜'09/11/03
橋本治 『院政の日本人 (双調平家物語ノートII)』(講談社、2009年) '11/04/27、'09/10/18
橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノートI)』(講談社、2006年) '11/03/25、'09/09/12





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本「1Q84  BOOK3 〈10月-12月〉」村上春樹5

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1Q84 BOOK 3
1Q84 〈ichi-kew-hachi-yon〉 a novel BOOK3 〈10月-12月〉

○著者: 村上春樹
○出版: 新潮社 (2010/4, 単行本 501ページ)
○定価: 1,995円
○ISBN: 978-4103534259
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タイガーをあなたの車に、とエッソの虎は言う


どうなんだろう、ぼくはムラカミハルキに村上春樹から、そう、生きる勇気みたいなものを、と言うか、ぼくがこの世に生きていてもいいんだろうなぁといったような確信、とまでは言いえないのだけれども、ニュアンスとしておよそそんなところのなにごとかを、ゆるされ、有用な、すくなくともぼくにとっては重大なちいさくない、まるでことばにならないなってない、あぁ♪
ぼくが、ただしいなどとはおもえなくと、ぼくはおおよそのところまちがってはいないだろう、みずからの責任においてそれ以外の選択を可能性をもいくつも想定した上でひとつひとつ丁寧に検証を試みて、マイペースを乱すことなく慌てて判断をくだすことを回避して、なにごとにもかぎりはないものではないけれども、容易にあやまちはおかされるものでもあるのだが、よくわからないよくわからないわからない♪♪



そこは世界にただひとつの完結した場所だった。どこまでも孤立しながら、孤独に染まることのない場所だった。
「1Q84」の世界に、もし愛があるなら、それは完璧な愛かもしれない――。刊行以来、日本で、世界で、空前の話題を呼んでやまない長編小説。


≪目次: ≫
第1章 (牛河) 意識の遠い縁を蹴るもの
第2章 (青豆) ひとりぼっちではあるけれど孤独ではない
第3章 (天吾) みんな獣が洋服を着て
第4章 (牛河) オッカムの剃刀
第5章 (青豆) どれだけ息をひそめていても
第6章 (天吾) 親指の疼きでそれとわかる
第7章 (牛河) どちらに向かって歩いていく途中だ
第8章 (青豆) このドアはなかなか悪くない
第9章 (天吾) 出口が塞がれないうちに
第10章 (牛河) ソリッドな証拠を集める
第11章 (青豆) 理屈が通っていないし、親切心が不足している
第12章 (天吾) 世界のルールが緩み始めている
第13章 (牛河) これが振り出しに戻るということなのか?
第14章 (青豆) 私のこの小さなもの
第15章 (天吾) それを語ることは許されていない
第16章 (牛河) 有能で我慢強く無感覚な機械
第17章 (青豆) 一対の目しか持ち合わせていない
第18章 (天吾) 針で刺したら赤い血が出てくるところ
第19章 (牛河) 彼にできて普通の人間にできないこと
第20章 (青豆) 私の変貌の一環として
第21章 (天吾) 頭の中にあるどこかの場所で
第22章 (牛河) その目はむしろ憐れんでいるように見える
第23章 (青豆) 光は間違いなくそこにある
第24章 (天吾) 猫の町を離れる
第25章 (牛河) 冷たくても、冷たくなくても、神はここにいる
第26章 (青豆) とてもロマンチックだ
第27章 (天吾) この世界だけでは足りないかもしれない
第28章 (牛河) そして彼の魂の一部は
第29章 (青豆) 二度とこの手を放すことはない
第30章 (天吾) もし私が間違っていなければ
第31章 (天吾と青豆) サヤの中に収まる豆のように


≪著者: ≫ 村上春樹 (Haruki Murakami) 1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、紀行文、翻訳書など著書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。

村上春樹 『1Q84 〈ichi-kew-hachi-yon〉 a novel BOOK2 〈7月-9月〉』(新潮社、2009年) '12/08/26
村上春樹 『1Q84 〈ichi-kew-hachi-yon〉 a novel BOOK1 〈4月-6月〉』(新潮社、2009年) '12/07/04
ジョージ・オーウェル 『一九八四年 [新訳版]  Nineteen Eighty-Four, 1949 』(高橋和久 訳、ハヤカワepi文庫、2009年) '09/09/05





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本「1Q84  BOOK2 〈7月-9月〉」村上春樹5

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1Q84 BOOK 2
1Q84 〈ichi-kew-hachi-yon〉 a novel BOOK2 〈7月-9月〉

○著者: 村上春樹
○出版: 新潮社 (2009/5, 単行本 501ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4103534235
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八月の連日の猛暑はカクジツに体力を消耗させる(発汗とか)、体調を維持することの困難(睡眠不足とか)、フツーにぼ〜っとしてしまう、、、もっともそれは、ぼくが他者との接触を交渉をなすときに、その他者もまたそうであろうと想定しなければならない、であろう


・・・・・・
天吾は続けた。「僕は誰かを嫌ったり、憎んだり、恨んだりして生きていくことに疲れたんです。誰をも愛せないで生きていくことにも疲れました。僕には一人の友達もいない。ただの一人もです。そしてなによりも、自分自身を愛することすらできない。なぜ自分自身を愛することができないのか? それは他者を愛することができないからです。人は誰かを愛すことによって、そして誰かから愛されることによって、それらの行為を通して自分自身を愛する方法を知るのです。僕の言っていることはわかりますか? 誰かを愛することのできないものに、自分を正しく愛することなんかできません。いや、・・・・・・ (p178)


ジッサイ、どうなんだろう、愛って、愛ってなんなんだろう??、、、いわゆる「人間」とかって、たとえば、人と人とのあいだ(間)の関係、コミュニケーション、社会化、社会性、とか、そう、ひとりでは生きてゆけない、しかし、生きてゆくのはひとり、生きてゆくのはラクなことなんかではない、タイヘンなことだ、work hard, work hard, work hard...



心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。
「1Q84」の世界に、もし愛があるなら、それは完璧な愛かもしれない――。刊行以来、日本で、世界で、空前の話題を呼んでやまない長編小説。〈毎日出版文化賞受賞〉


≪目次: ≫
第1章 (青豆) あれは世界でいちばん退屈な町だった
第2章 (天吾) 魂のほかには何も持ち合わせていない
第3章 (青豆) 生まれ方は選べないが、死に方は選べる
第4章 (天吾) そんなことは望まない方がいいのかもしれない
第5章 (青豆) 一匹のネズミが菜食主義の猫に出会う
第6章 (天吾) 我々はとても長い腕を持っています
第7章 (青豆) あなたがこれから足を踏み入れようとしているのは
第8章 (天吾) そろそろ猫たちがやってくる時刻だ
第9章 (青豆) 恩寵の代償として届けられるもの
第10章 (天吾) 申し出は拒絶された
第11章 (青豆) 均衡そのものが善なのだ
第12章 (天吾) 指では数えられないもの
第13章 (青豆) もしあなたの愛がなければ
第14章 (天吾) 手渡されたパッケージ
第15章 (青豆) いよいよお化けの時間が始まる
第16章 (天吾) まるで幽霊船のように
第17章 (青豆) ネズミを取り出す
第18章 (天吾) 寡黙な一人ぼっちの衛星
第19章 (青豆) ドウウタが目覚めたときには
第20章 (天吾) せいうちと狂った帽子屋
第21章 (青豆) どうすればいいのだろう
第22章 (天吾) 月がふたつ空に浮かんでいるかぎり
第23章 (青豆) タイガーをあなたの車に
第24章 (天吾) まだ温もりが残っているうちに


≪著者: ≫ 村上春樹 (Haruki Murakami) 1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、紀行文、翻訳書など著書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。

村上春樹 『1Q84 〈ichi-kew-hachi-yon〉 a novel BOOK1 〈4月-6月〉』(新潮社、2009年) '12/07/04
ジョージ・オーウェル 『一九八四年 [新訳版]  Nineteen Eighty-Four, 1949 』(高橋和久 訳、ハヤカワepi文庫、2009年) '09/09/05





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本「戦前日本の「グローバリズム」 一九三〇年代の教訓 (新潮選書)」井上寿一5

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戦前日本の「グローバリズム」 一九三〇年代の教訓 (新潮選書)
戦前日本の「グローバリズム」 一九三〇年代の教訓 (新潮選書)

○著者: 井上寿一
○出版: 新潮社 (2011/5, 単行本 253ページ)
○定価: 1,260円
○ISBN: 978-4106036781
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「昭和史三部作」の第二部は“対外関係”、なるほど、1930年代の戦前日本の「グローバリズム」として、「ヒト・モノ・カネ」の地球的規模での拡大があって、その国際ネットワークのなかでの国際認識の深まり(かならずしも思惑どおりにゆくともかぎられない)、その対外発信(対外政策が意図とは異なる、およそ正反対の結果をもたらすことにも)とか。そこに働く歴史の逆説の力学、どうなんだろう、考えよう、学ぼう、今日と共通する課題、〈世界のなかの日本〉について、日本の国際化の問題
さて、三部作は、第一部が“戦前昭和の社会”(『戦前昭和の社会 1926-1945』(講談社現代新書、2011年))、第三部が“政治”(『戦前昭和の国家構想』(講談社選書メチエ、2012年))によって構成される。



昭和史の定説を覆し、新たな戦前像を構築する意欲的論考――。
満州と関東軍、軍部の政治介入、ブロック経済による孤立化、日中戦争…… 多くの歴史教科書が「戦争とファシズム」の時代と括る1930年代。だが、位相を少しずらして見てみると、全く違った国家と外交の姿が見えてくる。国際協調に腐心した為政者たち、通商の自由を掲げた経済外交、民族を超えた地域主義を模索する知識人―― 実は、日本人にとって世界が最も広がった時代だった。


≪目次: ≫
はじめに

I章 満州――見捨てられた荒野
1 本土の無関心
松岡洋右の怒り/対「満蒙」経済アプローチ/張作霖に対する評価/「我国の生命線」/幣原喜重郎外相の反論/協調外交と政党政治の高まり
2 現地居留民と関東軍の危機
満洲青年聯盟遊説隊/本土から見捨てられた荒野/張作霖爆殺事件/大陸の在外公館の認識/孤立無援の関東軍/中村震太郎大尉事件
3 満州事変――「満洲」の再発見
事変勃発/領有から独立国家へ/大恐慌の怨嗟の矛先/協調外交のネットワーク/政民協力内閣構想/満州国の建国/「王道楽土」の理想とは裏腹に

II章 国際連盟脱退とその後――欧州を知る
1 欧州の現実を目の当たりに
国際連盟外交/「五人委員会」それぞれの内情/チェコスロヴァキアと日本/常任理事国としての立場/緊迫するジュネーヴ情勢
2 極東における危機と欧州にとっての危機
リットン調査団の来日/国内外からのテロの脅威/小国への働きかけと大国の意向/メディアの役割/芦田均「非脱退の論理」/脱退問題へ松岡の努力/「失敗した。失敗した。失敗した」
3 欧州諸国との新しい外交関係の模索
その後のジュネーヴ情勢/ドイツとの関わり方/脱退後の欧州外交基軸/ファシズム国家への警戒/海軍軍縮予備交渉/横山正幸の報告/蝋山政道の構想

III章 国内体制の模範を求めて
1 「挙国一致内閣」の国際的な連動
河合栄治郎の欧米報告/新渡戸稲造の対米広報外交/日米関係、蝋山の結論/近衛文麿のアメリカ印象記/予備交渉決裂が相互理解に/日本の模範国として
2 国家主義のなかの欧米
岡田忠彦の欧米視察/星島二郎がみたナチス党大会/ドイツに傾斜する鳩山一郎伍堂卓雄の評価修正/失業対策と農村救済策/ヒトラーの下での平等/新しい国家像と生活様式
3 民主主義の再定義
英米協調論者の対独伊接近/斎藤隆夫が説く「中道」/対ファシズム国接近/矢部貞治のヒトラー観/パリでの「デモクラシー」論争/社会大衆党の躍進

IV章 外交地平の拡大
1 地球の反対側にまで展開する経済外交
誤った日本外交のイメージ/「我国として活くるの途」/アフリカ、中南米、非欧米世界の国へ/「最も遠隔の地」ブラジル/対米関係修復の方策として/バンビー・ミッション/独伊、自給自足圏の壁
2 経済摩擦と国際認識
世界経済のブロック化/相互主義の限界/カナダへ通商擁護法の発動/オーストラリアでの「日本脅威」論/「印度は英国の生命線」/政治の意思で妥協した日蘭会商/包括的通商政策七つの原則
3 地域研究の始まり
東亜経済調査局附属研究所/イスラーム研究の先駆者、大川周明/中国に特化した東亜同文書院/国民の中国理解の促進に

V章 戦争と国際認識の変容
1 日中戦争と「東亜」の創出
満州国の「門戸開放」/盧溝橋事件/国内の好戦ムード/トラウトマン工作/「国民政府を対手とせず」/中国再認識論/「支那人をもっと知ろう」/中山優と第二次近衛声明「東亜協同体」論
2 ファシズム国家との対立
日独防共協定/排英運動の高まり/「隔離」演説/ファシズム国へ歩み寄る矢部/蝋山政道の対英協調論/行き過ぎた強硬論/「持てる国」対「持たざる国」/対独伊接近の抑制/「東亜協同体」論の挫折/日中戦争解決のための対米工作/独ソ不可侵条約の影響/大政翼賛会の成立
3 「南洋」との出会い
太平洋委任統治諸島/正当化する矢内原忠雄/丸山義二が感じた対日感情/二つの「南洋」旅行記/企画院直属の東亜研究所/「南進」へと傾けた役割/対「南洋」経済的アプローチ/バタヴィアに派遣された小林一三商相/「大東亜共栄圏」の虚構を指摘する/日独伊三国同盟と日米戦争の接近

おわりに
南方戦線の現実/敗戦の合理化を図った「大東亜宣言」/そして、戦後構想へ

参考文献リスト

あとがき (二〇一一年四月 井上寿一)


≪著者: ≫ 井上寿一 Inoue Toshikazu 1956年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。学習院大学法学部教授。法学博士。専攻は日本政治外交史。主な著書に、『危機のなかの協調外交――日中戦争に至る対外政策の形成と展開』(山川出版社、吉田茂賞)、『日中戦争下の日本』(講談社選書メチエ)、『昭和史の逆説』(新潮新書)、『山県有朋と明治国家』(NHKブックス)、『吉田茂と昭和史』、『戦前昭和の社会 1926−1945』(共に講談社現代新書)。

井上寿一 『戦前昭和の社会 1926-1945』(講談社現代新書、2011年) '12/07/03
井上寿一 『戦前昭和の国家構想』(講談社選書メチエ、2012年) '12/06/23





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本「1Q84  BOOK1 〈4月-6月〉」村上春樹5

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1Q84 BOOK 1
1Q84 〈ichi-kew-hachi-yon〉 a novel BOOK1 〈4月-6月〉

○著者: 村上春樹
○出版: 新潮社 (2009/5, 単行本 554ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4103534228
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……しかし月は黙して語らない。あくまで冷ややかに、的確に、重い過去を抱え込んでいるだけだ。そこには空気もなく、風もない。真空は記憶を無傷で保存するのに適している。誰にもそんな月の心をほぐすことはできない。青豆は月に向かってグラスをかかげた。
「最近誰かと抱き合って寝たことはある?」と青豆は月に向かって尋ねた。
 月は返事をしなかった。
「友だちはいる?」と青豆は尋ねた。
 月は返事をしなかった。
「そうやってクールに生きていくことにときどき疲れない?」
 月は返事をしなかった。   (p.381)


文庫版が出て、だから?!、図書館のwebサービスでチェックした予約件数は在庫数をすこし下回って

殺してはならない、姦淫してはならない、盗んではならない



「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。
1Q84」の世界に、もし愛があるなら、それは完璧な愛かもしれない――。刊行以来、日本で、世界で、空前の話題を呼んでやまない長編小説。〈毎日出版文化賞受賞〉


≪目次: ≫
第1章 (青豆) 見かけにだまされないように
第2章 (天吾) ちょっとした別のアイデア
第3章 (青豆) 変更されたいくつかの事実
第4章 (天吾) あなたがそれを望むのであれば
第5章 (青豆) 専門的な技能と訓練が必要とされる職業
第6章 (天吾) 我々はかなり遠くまで行くのだろうか?
第7章 (青豆) 蝶を起こさないようにとても静か
第8章 (天吾) 知らないところに行って知らない誰かに会う
第9章 (青豆) 風景が変わり、ルールが変わった
第10章 (天吾) 本物の血が流れる実物の革命
第11章 (青豆) 肉体こそが人間にとっての神殿である
第12章 (天吾) あなたの王国が私たちにもたらされますように
第13章 (青豆) 生まれながらの被害者
第14章 (天吾) ほとんどの読者がこれまでに目にしたことのないものごと
第15章 (青豆) 気球に碇をつけるみたいにしっかりと
第16章 (天吾) 気に入ってもらえてとても嬉しい
第17章 (青豆) 私たちが幸福になろうが不幸になろうが
第18章 (天吾) もうビッグ・ブラザーの出る幕はない
第19章 (青豆) 秘密を分かち合う女たち
第20章 (天吾) 気の毒なギリヤーク人
第21章 (青豆) どれほど遠いところに行こうと試みてみても
第22章 (天吾) 時間がいびつなかたちをとって進み得ること
第23章 (青豆) これは何かの始まりに過ぎない
第24章 (天吾) ここではない世界であることの意味はどのにあるのだろう


≪著者: ≫ 村上春樹 (Haruki Murakami) 1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、紀行文、翻訳書など著書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。


ジョージ・オーウェル 『一九八四年 [新訳版]  Nineteen Eighty-Four, 1949 』(高橋和久 訳、ハヤカワepi文庫、2009年) '09/09/05





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ここは見世物の世界
何から何までつくりもの
でも私を信じてくれたなら
すべてが本物になる

It's a Barnum and Bailey world,
Just as phony as it can be,
But it wouldn't be make-believe
If you believed in me.

It's Only a Paper Moon
E.Y.Harburg & Harold Arlen




本「海辺のカフカ 〔下〕 (新潮文庫)」村上春樹5

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海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
海辺のカフカ 〔下〕  Haruki Murakami: “Kafka on the Shore”, 2003 (新潮文庫)

○著者: 村上春樹
○出版: 新潮社 (2005/2, 文庫 528ページ)
○定価: 780円
○ISBN: 978-4101001555
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悪いことはなにも起こっていない

フランツ・カフカ(Franz Kafka、1883-1924、チェコ出身のドイツ語作家)のばあい、遺稿は友人の編集者マックス・ブロートによって、フランツ・カフカの意思に反して(よくも悪くも結果的に)、焼かれて燃やされて灰となって失することなく、のこされて、、、やがてその作品たちは世にひろく認められるにいたるだろう
橋本治の小説『巡礼』(新潮社、2009年)において、主人公のゴミ屋敷(いろいろいろいろあって結果としてそうなった、ところでそれはゴミなのかゴミではないのかをともかくとして)の家主の老人は、ながく仲違いしていた実弟と、そう、弟と一緒にゴミ屋敷の整理・片づけを終えて、そして、ふたりで四国巡礼の旅にたつ。清潔で快適であたたかい宿の布団のなかで、朝、静かに(穏やかに、まさにねむるように)むかえる、死
ぼくのむすめは、この春4月に高校生で(ヨレバンガ♪)、いままさに15歳
たぶん(ぼくの15歳はあまり記憶が鮮明ではなく不確実ではありながらも、その印象として)、15歳は十二分にタフで、およそなんでも分かっていて(しかしなんにも分かっちゃぁいない、それは、その分かっちゃいないということにおいては15歳であろうが42歳であろうが、どうなんだろう、なんら変わりないのかもしれない)
ところで、10歳はどうなんだろう??!、「じぶんでもちいさくて、ちいさいのにカワイソウだと思った」とは、あぁ、ぼくは、ぼくは、ぼくは、そう、どうにもこうにもにっちもさっちも、ぼくがいろいろいろいろあったにはせよ(なにがあろうとなかろうと)、ぼくは家を出た、家族をぼくを父とする家族(家庭)からみずからの意志で離脱した(問答無用)


四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女――。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。〈入り口の石〉を見つけだし、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか? 海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。


村上春樹 『海辺のカフカ 〔上〕  Kafka on the Shore, 2003 』(新潮文庫、2005年) '12/05/15
村上春樹 『海辺のカフカ 〔上〕/〔下〕』(新潮文庫、2005年) '06/12/12
ソポクレス 『オイディプス王』(藤沢令夫訳、ワイド版岩波文庫、2009年) '09/12/16





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本「海辺のカフカ 〔上〕 (新潮文庫)」村上春樹5

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海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
海辺のカフカ 〔上〕  Haruki Murakami: “Kafka on the Shore”, 2003 (新潮文庫)

○著者: 村上春樹
○出版: 新潮社 (2005/2, 文庫 486ページ)
○定価: 740円
○ISBN: 978-4101001548
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ぼくの娘は、そうかァ15歳、この春4月に高校生になった。いろいろ彼女なりに考えて、ガンバっている様子(詳しいことはぼくには分からない)、たとえば、部活は吹奏楽部に入部したようだし、図書委員になったらしい。で、「村上春樹の『海辺のカフカ』を学校の図書館で借りて、まもなく返さなくちゃいけなくって、だから読まなくっちゃ」とは、すこしまえGWに会ったときに話していたっけ。
ぼくがかつて読んだのは、いつだったか??!と記録を辿ると、およそ5年半前、2006年12月12日のこと。そのころ、いろいろいろいろあって(あまりたのしい記憶ではない、だからかずいぶんと忘れてしまった)、なんだかんだと好んで村上春樹の本を積極的に手にして読んだ。

などとしてどうにも書きあぐねているところに、娘からの携帯メール着信は、ぼくの「上巻読んだけど、どう??」にたいする返信で、およそ「大体読んだけど、よく分からなかった、だから下巻は借りなかった(もう読まない)」、、、案の定、などと言ったら気分を害するかもしれないけれど、やっぱり長篇小説を読むことはタイヘンなことで容易なことではなくフツーに挫折する、ようなことはイヤというほど経験しているからね、アタリマエのようにわがことのように(他人事ではなく)想像できる。4月からの新生活は、私立高校は土曜日にも授業があって、これまでの公立の小・中学校での土日が休みだったのとは異なり、体がそのリズムにサイクルに慣れるのにはすこし時間がかかるだろう。
そして、さらに悪いこと?!には、「今度は『カラマーゾフの兄弟』全6巻に挑戦……」とは、、、たしかにぼくは、高校生のうちに読んだらいい、読んで欲しい本として、挙げた本の2冊+αを、『源氏物語』(ぼくが読んだのは橋本治の『窯変源氏物語』全14巻・中公文庫版だ)と、カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー。こちらはご存知、亀山郁夫訳の光文社古典新訳文庫版・全6巻で、ね)、そしてドン・キホーテ(セルバンテス。牛島信明訳の岩波文庫版・全6巻と、荻内勝之訳の新潮社版・全4巻)とした、ただし、として、まずはなによりも本を読むことに慣れること、のタイセツ(いきなりなんらの準備も装備も整えないままに目に見える富士山の山頂を目指して東京あたりから歩き始めるような無茶みたいな?!)を説いたハズだったのだが、、、
ぼくとしては、長篇小説はカンタンなものではないこと、そして、ぼくもいまだにフツーによく分からないままにそれでも最後まで読み終えるように心がけていること(小さな成功体験は必要だろう)、オマケで、外国人の登場人物の名前のカタカナが読み辛くて苦手なこと、なんかを付け加えて、それでも、なにごとも経験であり、まずは挑戦(チャレンジ)なのであり、とりあえず、やってみよう!!、とエールを(メールで)おくり返すのが精一杯のところ


「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。


≪目次: ≫
海辺のカフカ 上巻』 Kafka on the Shore, 2003.
 カラスと呼ばれる少年


≪著者: ≫ 村上春樹 Murakami Haruki 1949(昭和24)年、京都市生れ。早稲田大学第一文学部卒業。'79年『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ねじまき鳥クロニクル 第1部第2部第3部』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。






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本「源氏物語ものがたり (新潮新書284)」島内景二5

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源氏物語ものがたり (新潮新書)
源氏物語ものがたり (新潮新書284)

○著者: 島内景二
○出版: 新潮社 (2008/10, 新書 222ページ)
○定価: 735円
○ISBN: 978-4106102844
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紫式部に取り憑かれた九人の男たち。千年かけて作られた世界に誇る物語。
いつ書き始められ、いつ書き終わったのかもわからない。作者の本名も生没年もわからない。それなのに、なぜ源氏物語は千年もの長きにわたって、読者を惹きつけてきたのか? 本文を確定した藤原定家、モデルを突き止めた四辻善成、戦乱の時代に平和を願った宗祇、大衆化に成功した北村季吟、「もののあはれ」を発見した本居宣長……。源氏物語に取り憑かれて、その謎解きに挑んだ九人の男たちの「ものがたり」。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 紫式部―― 生没年未詳 ――すべては謎の覆面作者から始まった
イギリスでは、ダーク・エイジ/心に訴える感動の強さ/いつの時代にも読み継がれてきた奇跡の書/源氏物語の恩人たち/解説が先か、本文が先か/ほんの少しだけ、紫式部について/生身の紫式部は、どこにいる/この家族にして、紫式部あり/源氏物語五十四帖/源氏物語のビッグ・バン

第二章 藤原定家(ふじわらのていか)―― 一一六二〜一二四一 ――やまと言葉の美しい本文を確定
源氏を「古典」にした男/古典への道は、本文の整備から/桐壺更紗の美しさは、物に喩えられない/引用されている和歌の指摘/筋金入りのロマン主義者/古典を活かす文化創造/源氏物語の最初の大恩人

第三章 四辻善成(よつつじよしなり)―― 一三二六〜一四〇二 ――古語の意味を解明し、モデルを特定
春の七草/森鷗外の名作にも影響を与える/『徒然草』や『枕草子』の読み方にも影響を与える/四辻善成は、どういう人だったか/『河海抄』のトリビアは、ただのトリビアならず/嘘から出た真(まこと)/モデルとは/「重ね」こそ、日本文化の特質/紫式部の墓

第四章 一条兼良(いちじょうかねよし)―― 一四〇二〜一四八一 ――五百年に一人の天才による分類術
応仁の乱、起こる/「女」とあれば、ただの「女」/すべてを知っていた男/文脈を読みほぐす/整理大好き人間/愛妻家は、子だくさん/日本文化の美徳は、やわらかさにあり

第五章 宗祇(そうぎ)―― 一四二一〜一五〇二 ――乱世に流されず、平和な時代を作るために
芭蕉があこがれた男/古今伝授とは/時雨の宿の思い/登場人物の心を深く思いやる/和の精神の大切さ/源氏物語は、下克上の乱世を先取りしていた/宗祇は、源氏物語をどう読んだか/理想の政治家の渇望

第六章 三条西実隆(さんじょうにしさねたか)―― 一四五五〜一五三七 ――鑑賞の鋭さと深さで人間の心を見抜く
藤原定家の再来/源氏物語の権威となる/歌人としての感受性/和歌への深い理解/鑑賞という能動的読書姿勢/妻を描いたデッサン/古今伝授の権威を高める

第七章 細川幽斎(ほそかわゆうさい)―― 一五三四〜一六一〇 ――源氏が描く理想の政道のあり方を実践
室町将軍の落胤?/新しい時代を呼び込むために/理想の主従関係、美しい人間関係/暖かいユーモア精神/幽斎の二面性/源氏学の集大成

第八章 北村季吟(きたむらきぎん)―― 一六二四〜一七〇五 ――本文付きの画期的注釈書で大衆化に成功
琵琶湖に映る名月/本文に付いた注釈書/元禄ルネッサンス/平凡な人間が、よりよく生きるには/文学者で終わらず、政に参画する/六義園という夢の庭

第九章 本居宣長(もとおりのりなが)―― 一七三〇〜一八〇一 ――先人の成果に異議を唱え、「もののあはれ」を発見
国学の四大人/たった一人で、「古今伝授」をひっくり返す/光源氏の年齢の間違いを正す/古い鑑賞や主題把握に異議を唱える/「もののあはれ」の発見/空前の天才に、弱点はあるか

第十章 アーサー・ウェイリーArthur David Waley―― 一八八九〜一九六六 ――美しい英語訳で世界文学に押し上げる
美しく端麗な英語/夕顔の白い花/静謐な思索/ポエジーと、批評精神の調和/世界の危機と立ち向かう批評精神

おわりに――紫式部との対話
主要参考文献


≪著者: ≫ 島内景二 (しまうち けいじ) 1955(昭和30)年長崎県生まれ。電気通信大学教授、日本文学研究者、文芸評論家。東京大学法学部に在学中、源氏物語と現代短歌の魅力に目覚めて文学部国文学科に転進。同大学院博士課程修了。著書に『北村季吟』『光源氏の人間関係』『文豪の古典力』『教科書の文学を読みなおす』など。






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本「蕩尽する中世 (新潮選書)」本郷恵子5

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蕩尽する中世 (新潮選書)
蕩尽する中世 (新潮選書)

○著者: 本郷恵子
○出版: 新潮社 (2012/1, 単行本 254ページ)
○定価: 1,365円
○ISBN: 978-4106036965
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中世400年


わが国の中世は、地方から吸いあげた富を蕩尽することから始まった。過剰なまでの消費を支えた政治・経済システムとは一体どんなものだったのか。平氏の物流戦略、知識人の清貧礼讃、鎌倉御家人の複雑極まる金融操作、そして悪党の経済力の本質とは? 「蕩尽」という一見非合理な消費性向に着目し、院政期から応仁の乱に至る400年の流れを見つめ直す。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 限りなく消費する――院政期
受領のユートピア
めでたいもの尽くし/不老不死から金の真砂(まさご)へ/受領は倒るるところに土をも掴め/利仁(りじん)将軍の芋粥/白河院と受領/天下の過差
中世はどのように始まったのか
「幽玄の境」から政治の主導者に/荘園整理令――中世的文書(もんじょ)主義のさきがけ/ナンデウ文書カハ候ベキ/延久の宣旨枡/舅と婿/受領と主人/母系から男系へ
後白河院と今様の世界観
後白河院と『梁塵秘抄』/武者の世/遊女・傀儡(くぐつ)・白拍子(しらびょうし)/交錯する視線/蒔絵師宅を訪問する

第二章 財貨をいかに徴収するか――武家社会の始まり
国務と目代
傀儡の目代/『医心方(いしんぼう)』紙背文書/目代の出自――山木兼隆と二階堂行政
下文と財貨
吉祥天女の下文/猫恐(ねこおじ)の富豪/土佐国が主殿寮(とのもりょう)を訴える/第一の争点――国下(こくげ)か京下(きょうげ)か?/第二の争点――宣旨枡か寮枡か?/国下から京下へ
「中央―地方」関係の転換
諸国条事定(しょこくじょうじさだめ)・公家新制/手形化する富/受領から知行国主へ/京庫の消滅
蕩尽から戦争へ
武装化の時代/保元の乱/平氏政権の構想/受領の最終形態としての平氏

第三章 隠遁文学の思想――鎌倉時代(一)
鴨長明と『方丈記』
旱魃・飢饉・地震/『方丈記』の無常観/鴨長明の「家の履歴書」/隠遁の経緯/鎌倉への旅
『徒然草』の世界
何も持たでこそあらまほしき/妻という物こそ、男の持つまじき物なれ/「そして二人は幸せに暮らしました」で終わらない物語/資産の信託/しろうるりと芋頭(いもがしら)/大福長者のモラル/ふたつの経済圏/饒舌な清貧者

第四章 御家人千葉氏を支える人々――鎌倉時代(二)
弱者は訴える
日蓮の紙背文書/日蓮と富木常忍(ときじょうにん)/富木常忍の仕事/人身支配をめぐる葛藤――下総国吉田郷/名主(みょうしゅ)と百姓――下総国寺山郷/主人と下人/自立と隷属のあいだ――伊賀国久吉名(ひさよしみょう)
千葉氏をめぐる金融―閑院内裏・蓮華王院・大番役―
御家人と公事/了行(りょうぎょう)法師の腹立ち/奔走する代官――肥前国小城(おぎ)郷/小城郷の金融事情/拠点としての京都
千葉氏をめぐる金融―法橋長専の奮闘―
鎌倉の公事/長専の嘆き/田舎へ具して下り候はん/御家人領の構成
不条理を支えるもの
金融業者のモラルと文書の尊重/文書の現物主義/冠者(かじゃ)重吉の場合
浄土の希求、現世の蕩尽
撫民政策と在地の現実/北条重時の思想/北条重時の家訓/内省から行動へ

第五章 悪党の肖像――南北朝時代
夜討・強盗・山賊・海賊
悪党=悪い奴?/後鳥羽院の強盗見物/訴訟用語としての「悪党」
跳梁する悪党
矢野荘悪党寺田法念/瀬戸内海の悪党和泉法眼淵信/淵信の財力/浄土寺の再興/尾道の繁栄と長井貞重
富・力・自由
悪党と有徳人/一括請負と料所(りょうしょ)/悪党とはなにか/過差と逸脱/戦乱の時代へ

第六章 蕩尽から再生産へ――室町時代
収奪から贈答へ
実力主義の限界/寄合(よりあい)の論理/贈与依存型財政
八朔とモノの経済圏
八朔(はっさく)の贈答/愛蔵品と目利き/モノの経済圏
モノをめぐる価値意識
蓮華王院の宝物/古いものと新しいもの/座敷飾りと御物(ぎょぶつ)/東山御物と名物(めいぶつ)

おわりに

参考文献
あとがき (二〇一一年十一月二十七日 本郷 恵子)


≪著者: ≫ 本郷恵子 Hongo Keiko 1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学史料編纂所教授(専攻は日本中世史)。著書に『中世公家政権の研究』(東京大学出版会)、『京・鎌倉 ふたつの王権』(小学館)、『物語の舞台を歩く 古今著聞集』(山川出版社)、『将軍権力の発見』(講談社)などがあり、共著に『岩波講座 天皇と王権を考える2 統治と権力』(岩波書店)などがある。

本郷恵子 『将軍権力の発見』(選書日本中世史3、講談社選書メチエ、2010年) '10/12/19





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本「ヒトラーのウィーン」中島義道5

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ヒトラーのウィーン
ヒトラーのウィーン

○著者: 中島義道
○出版: 新潮社 (2012/1, 単行本 236ページ)
○定価: 1,575円
○ISBN: 978-4104397082
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歴史的、政治的、社会的関心なんかではなくって、あくまでも個人としての、「ヒトラーのウィーン」として


「美しき都」は、ヒトラーのグロテスクな怨念を、どのように醸成したのか。

各界の天才が一堂に会していたウィーンで、天才とは程遠い負け犬だったヒトラーは、ユダヤ人絶滅を「善」とする主観を形成した。彼の過剰な健康志向・潔癖症の根もウィーンにある。だが現在ウィーンからヒトラーの行跡は消されている。それをあぶり出すべく、ウィーンと関係の深い哲学者が怪物の青年期を様々な視角から追う。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 ウィーン西駅
ぼくはウィーンに行って芸術家になるのだ!/ヒトラーにおける真実と嘘/親友クビツェクの到着/ヒトラー少年の秘密/私の最後の哲学修行時代
第二章 シュトゥンペル通り三十一番地
ウィーン時代を宿泊所によって三期に分ける/第一の宿泊所を訪ねる/クビツェクの印象/ウィーンの悲惨な住宅問題/ヒトラー少年に対する女家主の誘惑/私のウィーン下宿生活/暗い影/嘘の重みに押しつぶされて……/クビツェク、音楽院に合格する
第三章 造形美術アカデミー
入学試験の様子/絵画科か建築科か?/推理に推理を重ねると/ヒトラーの異様な苛立ち/クビツェクの増大する疑い/ヒトラーの告白/「これからどうするんだ?」
第四章 シェーンブルン宮殿
ウィーンのクリスマス/なぜ、シェーンブルンなのか?/ヨーロッパ史の舞台としてのシェーンブルン/フランツ=ヨーゼフに対するヒトラーの無関心/国際政治の舞台としてのシェーンブルン/最後の皇妃ツィタオットー・フォン・ハプスブルクの葬儀/ウィリアム=パトリック・ヒトラー/
第五章 国立歌劇場
沈んだ箱/立ち見席のルール/ヒトラーのオペラ鑑賞法/ワグナー崇拝/ヒトラーにとってのウィーン世紀末
第六章 ウィーン大学
都の西北/ヨーロッパの大学制度/ウィーン大学食堂/ヒトラーの食生活/異様なほどの潔癖性/カール・ルエガー博士リンク/シェーネラーと汎ドイツ主義運動/第二の父カール・ルエガー?/カール・ルエガーとヒトラーのあいだ
第七章 国会議事堂
ヒトラーの帝国議会傍聴体験/国会議事堂案内ツアーに参加する/ヒトラーの政治的関心の目覚め/ハプスブルク帝国批判とチェコ批判/「普通の」反ユダヤ主義/ウィーンが与えた実地教育
第八章 浮浪者収容所
ヒトラーの反ユダヤ主義/共産主義革命容疑者の告発係/ユダヤ人憎悪とウィーン憎悪/クビツェクとの別れ/兵役の拒否/マイドリンク
第九章 独身者施設
メルデマン通り二十七番地/独身者施設時代の生活/宰相ヒトラーとクビツェクとの再会/イェツィンガーの著『ヒトラーの青春』/クビツェクとイェツィンガーの勝敗/ルドルフ・ホイスラー
第十章 リンツ
そうだ、ミュンヘンへ行こう!/オーストリアに対する愛とハプスブルク帝国に対する憎悪/ヒトラーの理想都市リンツ/正真正銘の劣等生/進学に関する父親との対立/「わが人生で最も幸福な時代」/クビツェクによるヒトラーの第一印象/シュテファニーへの片想い/まだ何もしていない!
第十一章 ブラウナウ
第一次世界大戦の勃発/父、アロイス・ヒトラーの出生の秘密/シックルグルーバーからヒトラーへ/アロイス・ヒトラーの異常な結婚歴/ブラウナウを訪れる/パッサウ、ハーフェルト、ランバッハ、レオンディング/きわめてストレスのたまる状況
第十二章 英雄広場
オーストリア併合ベルヒテスガーデンを訪れる/ウィーン凱旋/俺はついにウィーンに勝った?

あとがき (二〇一一年九月十六日 最後のオーストリア皇帝の息子、オットー・フォン・ハプスブルクの葬儀から二ヶ月が経って ウィーンにて 中島義道)
主要参考文献一覧
(1)ヒトラー/ナチズム関係 (2)反ユダヤ主義関係 (3)ウィーン関係

※本書は、『波』二〇〇八年十二月号〜二〇〇九年十一月号に連載された「ヒトラーのウィーン」に大幅に訂正・加筆を施し、再構成したものです。


≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま・よしみち) 1946年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了。哲学博士。電気通信大学人間コミュニケーション学科教授の職を2009年3月に退官。専攻は時間論、自我論。著書に『カントの人間学』(講談社現代新書)、『ウィーン愛憎』(中公新書)、『哲学の教科書』(講談社学術文庫)、『「時間」を哲学する』(講談社現代新書)、『うるさい日本の私』(日経ビジネス人文庫)、『人生を〈半分〉降りる』(ちくま文庫)、『〈対話〉のない社会』(PHP新書)、『私の嫌いな10の言葉』(新潮文庫)、『働くことがイヤな人のための本』(新潮文庫)、『エゴイスト入門』(新潮文庫)、『カイン』(新潮文庫)、『ぐれる!』(新潮新書)、『悪について』(岩波新書)、『私の嫌いな10の人びと』(新潮文庫)、『狂人三歩手前』(新潮文庫)、『「人間嫌い」のルール』(PHP新書)、『観念的生活』(文春文庫)、『カントの読み方』(ちくま新書)、『明るいニヒリズム』(PHPエディターズ・グループ)、『人生に生きる価値はない』(新潮文庫)などがある。


エーリッヒ・フロム 『自由からの逃走』(日高六郎 訳、東京創元社、1965年) '09/05/25
V. E. フランクル 『夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録』(霜山徳爾 訳、みすず書房、2002年、1961年) '09/05/31
ヴィクトール・E・フランクル 『夜と霧 新版』(池田香代子 訳、みすず書房、2002年) '09/05/27
ハンナ・アーレント 『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』(大久保和郎 訳、みすず書房、1994年、1969年) '09/02/19
内田樹 『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書、2006年) '09/01/25





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本「巡礼 (新潮文庫)」橋本治5

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巡礼 (新潮文庫)
巡礼 (新潮文庫)

○著者: 橋本 治
○出版: 新潮社 (2012/1, 文庫 289ページ)
○定価: 515円
○ISBN: 978-4101054179
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そう、単行本の『巡礼』(2009年8月刊行)を読んだのは、いまからおよそ2年半前の2009年9月のことで、その頃ぼくは39歳だった、大学教育を受けることを決めていただろうけれどもまだ大学生活は始まっていない(その翌年の2010年4月からはじまったはじめた)、どうやらその単行本版は橋本治の本としての45冊目だったようだが、その後に2年半の歳月が経過して毎日毎日飽くことなくいろいろな本を読み耽っているんだけれども、この文庫本版は橋本治の118冊目、ずいぶん読んでいるなぁ(我が事ながらまるで他人事のよう)、それでもジッサイまだまだ読み足りないと欲している、なんだかんだと日本の歴史的古典文学としての「源氏物語」やら「平家物語」やなんかをぼくが読み知っているのは、橋本治の著作においてであり(その単行本版以降の73冊に含まれる)、それ(橋本治の創作物語)はもしかしたら古典文学の正統?!ではないのかもしれないけれども、しかし橋本治の著作だから全16巻(双調 平家物語)とか全14巻(窯変 源氏物語)とかをぼくは読了することがかなった(理解のレヴェルは高くはなくとも知らないものではない)、橋本治以外であったならば読了できたかどうか自信は持ち得ない

さて、悲しいね、かなしいなぁかなしいなぁ、ところで家族ってなんだろうなんだろうなんなんだろう、ある意味では明白にぼくはシッパイしちゃって上手くいってないからね(ひとり)、だからいろいろ考えるんだけど、よく分からない、でも(よく分からないからこそ)考えることを止める気はない考えつづける考えつづけている、、、むすめの都立の高校受験は木曜日に試験は終わっているはずだ(どこを受験したのかもぼくは知らない)、ぼくの携帯電話の着信履歴から確認するには1月10日の会話を最後に音信不通、むすめの携帯電話は電源が入っていないか電波の届かないところにあって、自宅の固定電話は着信拒否だマタオカケナオシクダサイ、プーップーップーッ、、、ボクガドレダケシンパイシテイルトオモッテイルンダ、果たしてそのシンパイとはなんであろう、お金のシンパイ?!、生きているのか死んでいるのか??!、およそぼくが心配するほどには不安になるほどには(大袈裟にすぎるきらいがあろう、過度の不安症)、何事も起こることなく平穏無事に日常はただただ過ぎていく、はたまたぼくになにができるというのだ(なんの役にも立たないナニヲモナシエナイ)、むしろ、放っておいて構わないで欲しい(騒ぎたてるな!!)ということなのかもしれない、それなら(そのような心情ならば、ぼくもかつて、そしていまでもたびたびいだくことからも)理解できないものでもない


男はなぜ、ゴミ屋敷の主になり果てたのか? いまはひとりゴミ屋敷に暮らし、周囲の住人達の非難の視線に晒される男・下山忠市。戦時中に少年時代を過ごし、昭和期日本をただまっとうに生きてきたはずの忠市は、どうして、家族も道も、見失ったのか――。誰もが顔を背けるような現在のありさまと、そこにいたるまでの遍歴を、鎮魂の光のなかに描きだす。橋本治、初の純文学長篇。


≪目次: ≫
第一章 ゴミ屋敷
第二章 家族
第三章 巡礼


※この作品は平成二十一年八月新潮社より刊行された。


≪著者: ≫ 橋本治 Hashimoto Osamu 1948(昭和23)年、東京生れ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、1977年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。2002(平成14)年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』により小林秀雄賞を受賞した。『ひらがな日本美術史』『上司は思いつきでものを言う』『BA-BAH その他』『小林秀雄の恵み』『巡礼』『』『リア家の人々』など著書多数。

橋本治 『巡礼』(新潮社、2009年) '09/09/15





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本「仏教入門 親鸞の「迷い」 (とんぼの本)」梅原猛/釈徹宗5

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仏教入門 親鸞の「迷い」 (とんぼの本)
仏教入門 親鸞の「迷い」 (とんぼの本)

○著者: 梅原猛釈徹宗加藤智見
○出版: 新潮社 (2011/9, 単行本 125ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4106022241
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なんでだったかなぁ、たぶんたまたまいつもの図書館で、きっといつものように貸出(借り出し)手続きの際に、ぶらぶらとなにげなく周囲を書架を見まわしていたぼくの目にとまったのが『仏教入門 法然の「ゆるし (とんぼの本)」』で、、、ぼくはいま、ヨーロッパの歴史をベンキョウしているところだからね、キリスト教とかってさぁ、そこでは欠くことができない重要なファクターで、そう、313年にミラノ勅令によって信仰がゆるされたキリスト教、そこでゆるされたのであって、そのことは、それまではゆるされていなかった異端なモノであったことを(わざわざ言うまでもないことだが)含意する、もちろんそののちには国教として採用されることになるのだけれども、一直線になんらの障害もなく布教して、といったようなものではないだろう、古代ローマ帝国の東西分割をおよそのラインとして東方正教とカトリックとがあって、そしてイスラームが近接して台頭する、そんなこと(いろんな意味での危機感)もあってか十字軍運動、はたまたユダヤ教はそれ以前からのモノだ、やがて宗教改革ではカトリックに対するプロテスタントを生じるだろう、なんのことやら

法然があっての法然からつながる(連関)法然の存在を無視できないであろう親鸞、鎌倉新仏教としての浄土宗から浄土真宗の宗祖とされる



「どのような修行も到底やり通せない身なのですから、地獄こそが、私の落ちゆくところと決まっているのです」。僧として修行の日々を送りながら、なお断つことのできない煩悩の自覚。若き日の親鸞(しんらん、1173‐1262)が苦悩の末に出会ったのは、「一心に念仏をとなえるだけで、阿弥陀仏の本願の力(他力、たりき)によって救われる」という師・法然の教えだった。越後への流罪という苦難を乗り越え、その人生を他力本願の信仰と実践についやした求道者にして浄士真宗の祖・親鸞の生涯を豊富なビジュアルとともに辿り、その思想のエッセンスを気鋭の宗教学者・釈徹宗がわかりやすく解説。知の巨人・梅原猛による白熱の論考、親鸞ゆかりの地をめぐる紀行&ガイドマップも収録した充実の入門書。


≪目次: ≫
親鸞の言葉  監修: 釈徹宗

1 親鸞の生涯――苦悩の中で出会った「他力」の教え  監修: 加藤智見
 1歳 (1173年、承安3年) 親鸞、京都の日野で下級貴族の子として誕生。――争乱の時代に生まれた子 (混乱と荒廃の時代に生まれ落ちる)
 9歳 (1181年、養和元年) 得度出家し、翌年から仏教界の最高学府・比叡山で学び、修行に励む。――探求の苦しみの修行時代 (20年間、厳しい修行の日々を送る)
 29歳 (1201年、建仁元年) 比叡山を下り、六角堂に参籠。夢で六角堂救世観世音(くせかんざおん)より告命を受ける。――下山して得た気づき (心に転換をもたらした聖徳太子の夢告)
 33歳 (1205年、元久2年) 法然のもとで回心(えしん)を得、この年『選択本願念仏集(せんちゃくほんがんねんぶつしゅう)』の書写を許される。――良き師を得て「他力」に目覚める (吉水の法然のもとへ、100日間通い続ける/親鸞と同じく、比叡山を下りた法然/阿弥陀仏の本願を説いた、専修念仏の教え)
 35歳 (1207年、承元元年) 朝廷より念仏を停止させられ、越後に配流となる。――人生を変えた大弾圧事件 (専修念仏に対する他宗派の拒否反応/「承元の法難」により、教団解散へ)
 39歳 (1211年、建暦元年) 流罪を赦免され、越後で妻子とともに暮らす。――田舎の人々とともに (「僧にあらず、俗にあらず」の身/親鸞を支え、ともに信心に徹した妻・恵信尼
 42歳 (1214年、建保2年) 越後を出て東国へ向かい、佐貫で『浄土三部経』の千部読誦を思い立つ。――関東への旅立ち (家族とともに向かった関東伝道の旅/苦しむ民衆を前に揺らいだ信仰)
 44歳 (1216年、建保4年) この頃、笠間郡稲田に定住し、山伏弁円(べんえん)との交わりを持つ。――念仏の教えを説く (親鸞殺害を企てた山伏・弁円との出会い)
 59歳 (1231年、寛喜3年) 初期真宗(しんしゅう)教団が形成される中、病臥中に再び自力の執心に襲われる。――伝道と苦悩のなかで (関東一円に広がり始めた門徒集団/生涯をかけて執筆を続けた『教行信証』)
 63歳 (1235年、文暦2年) この頃、京都に戻る。その後、妻子を越後に帰して研鑽の日々を送る。――さらなる探求のために (門徒たちのいる関東を離れ、帰洛/厳しい環境で著述活動に心血を注ぐ)
 84歳 (1256年、建長8年) 関東の門徒の混乱の中で、子息の善鸞(ぜんらん)と絶縁する。――実子との苦渋の別れ (晩年の親鸞を襲ったさまざまな不幸)
 90歳 (1262年、弘長2年) 善法院にて入滅、東山鳥辺野(とりべの)にて荼毘に付される。――純粋な信仰の末に (京都を訪ねてくる関東の門徒たちとの交流/晩年の親鸞が到達した「自然法爾(じねんほうに)」の境地)

親鸞をめぐる人物相関図
親鸞(しんらん、1173〜1262)
法然(ほうねん、1133〜1212)
妻・恵信尼(えしんに、1182〜1268?)/息子・善鸞(ぜんらん、1216?〜1286?)/末娘・覚信尼(かくしんに、1224〜1283)/孫・覚恵(かくえ、1239?〜1307)/曾孫・覚如(かくにょ、1270〜1351)蓮如(れんにょ、1415〜1499)
朝廷
後鳥羽上皇(ごとばじょうこう、1180〜1239)九条兼実(くじょう かねざね、1149〜1207)
北嶺(比叡山)
慈円(じえん、1155〜1225)/延暦寺の衆徒
南都(奈良)
貞慶(じょうけい、1155〜1213)明恵(みょうえ、1173〜1232)
関東二十四輩
弁円(べんねん・明法・みょうほう、1184〜1251)唯円(ゆいえん、1222?〜1289?)真仏(しんぶつ)顕智(けんち)性信(しょうしん)/善性(ぜんしょう)/順信(じゅんしん)など
法然の門弟
聖光(しょうこう)幸西(こうさい)源智(げんち)証空(しょうくう)住蓮(じゅうれん)/安楽(あんらく)

コラム1 親鸞没後――戦乱の時代の中で確立した、本願寺教団の歩み (親鸞の子孫たちの後継争いと本願寺の成立/織田信長と石山本願寺の10年に及ぶ死闘)

コラム2 中興の祖・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%AE%E5%A6%82――真宗教団の発展と宗教都市・吉崎御坊

2 親鸞の思想――「悪」を自覚した愚者  解説: 釈徹宗
Q 親鸞が生きた時代について教えてください。
Q 親鸞が影響を受けた思想や人物について教えてください。
Q 親鸞が帰依した阿弥陀仏とはどんな仏ですか?
Q 親鸞の言う「他力」とはどういう意味ですか?
Q 師・法然との違いはどこにありますか?
Q 『歎異抄』を読めば親鸞の教えがよくわかるのですか?
Q 「悪人正機」とは、どんなに悪いことをした人でも救われるという意味ですか?
Q 親鸞は僧でありながら妻帯した人ですが、どんな女性感をもっていたのでしょうか。
Q 親鸞の「非僧非俗」という立場について教えてください。
Q 親鸞の布教活動はどのようなものだったのですか?
Q 親鸞の没後、教団はどのように大きくなっていったのですか?
Q 親鸞は、なぜ現代でもこれほど人気があるのですか?

コラム3 親鸞ブックガイド――その教えと生き方をもっと知るために
『親鸞』 五木寛之、講談社(上下巻)
『出家とその弟子』 倉田百三、岩波文庫
『無量の光――親鸞聖人の生涯』 津本陽、文春文庫(上下巻)
『白い道――法然・親鸞とその時代』 三國連太郎、講談社文庫(上中下巻)
『親鸞の告白』 梅原猛、小学館文庫
『親鸞――救済原理としての絶対他力(構築された仏教思想)』 釈 徹宗、佼成出版社
『親鸞をよむ』 山折哲雄、岩波新書
『親鸞再考――僧にあらず、俗にあらず』 松尾剛次、NHKブックス
『教行信証』 親鸞(著)、金子大栄(校訂)、岩波文庫
『最後の親鸞』 吉本隆明、ちくま学芸文庫
『図説 あらすじでわかる! 親鸞の教え』 加藤智見、青春新書INTELLIGENCE
『誰も書かなかった親鸞――伝絵の真実』 同朋大学仏教文化研究所編、法蔵館
『歎異抄』 唯円(著)、親鸞(術)、川村 湊(訳)、光文社古典新訳文庫
『無宗教からの「歎異抄」読解』 阿満利麿、ちくま新書
『ほっとする親鸞聖人のことば』 川村妙慶(著)、高橋白鷗(書)、二玄社
『親鸞めぐり旅』 講談社(編)、講談社

3 親鸞をめぐる謎  特別寄稿: 梅原猛
親鸞人気を決定づけた『歎異抄』/悪人正機説と複数の親鸞伝記/親鸞解釈における謎を解く鍵(1.出家の謎/2.入門の謎/3.結婚の謎/4.悪の自覚の謎)/母・吉光女(きっこうにょ)の出自/親鸞と源氏、九条兼実の関係/恵信尼との結婚と新しい大乗仏教の成立/根本教説としての二種廻向(にしゅえこう)

4 親鸞への旅――京都・越後・常陸、聖人の名残を巡る
越後――親鸞の思想に影響を与えた直江津の海
常陸――20年に及ぶ関東布教の拠点
京都――親鸞の故郷、そして往生の地

親鸞 ゆかりの地マップ
真宗十派本山
二十四輩の寺院
由緒寺院/旧跡等……越後
由緒寺院/旧跡等……常陸周辺
由緒寺院/旧跡等……京都

親鸞 年表 (1173〜1262)

参考文献

≪著者: ≫ 梅原猛 (うめはら・たけし) 哲学者。国際日本文化研究センター顧問。京都市立芸術大学名誉教授。1925年宮城県生れ。京都大学文学部哲学科卒業。縄文時代から近代までを視野におさめ、文学・歴史・宗教等を包括して日本文化の深層を解明する幾多の論考は「梅原日本学」と呼ばれる。1999年、文化勲章受章。著書に『隠された十字架――法隆寺論』(毎日出版文化賞)、『水底の歌――柿本人麿論』(大佛次郎賞)、『京都発見 一〜九』、『日本の霊性――越後・佐渡を歩く』、『歓喜する円空』、『葬られた王朝――古代出雲の謎を解く』(以上全て新潮社)など多数。

≪著者: ≫ 釈徹宗 (しゃく・てっしゅう) 僧侶。宗教学者。浄土真宗本願寺派・如来寺住職。相愛大学人文学部教授。特定非営利活動法人リライフ代表。1961年大阪府生れ。龍谷大学大学院文学研究科真宗学専攻博士課程単位取得。大阪府立大学大学院人間文化学研究科比較文化専攻博士課程修了。著書に『親鸞の思想構造』(法蔵館)、『いきなりはじめる仏教生活』(新潮文庫)、『不干斎ハビアン』(新潮社)、『親鸞 救済原理としての絶対他者』(佼成出版社)など。

[監修: ] 加藤智見 (かとう・ちけん) 僧侶。宗教学者。真宗大谷派・光専寺住職。東京工芸大学名誉教授。1943年愛知県生れ。早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。著書に『親鸞とルター――信仰の宗教学的考察』(早稲田大学出版部)、『親鸞の浄土を生きる――死を恐れないために』(大法輪閣)、『図説 あらすじでわかる! 親鸞の教え』(青春新書)など。

梅原猛/町田宗鳳/林田康順 『仏教入門 法然の「ゆるし」』(とんぼの本、新潮社、2011年) '11/12/25
梅原猛 『親鸞のこころ 永遠の命を生きる』(小学館文庫、2008年) '09/10/16
唯円 著・親鸞 述『歎異抄』(川村湊 訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/10/09
歎異抄』(金子大栄 校注、ワイド版岩波文庫、1991年) '08/10/14





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