Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

本村凌二

本「集中講義! ギリシア・ローマ (ちくま新書1295)」桜井万里子/本村凌二5

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古代、大いなる発展を遂げたギリシアローマ。これらの歴史を見比べると、世界史における政治、思想、文化の原点が見えてくる。学びなおしにも最適な一冊。

古代地中海を中心に歴史をつくりあげたギリシアとローマ。同じような時期に政治・経済・文化が発展していったが、ギリシアではポリスがまとまり大国とならなかった一方、ローマは超大国へと、その覇権を広げていった。また思想・哲学などの華々しい文化が生みだされたギリシアに比べて、ローマでは目立ったものは出てきていない。なぜ、そのような違いはうまれたのか?ギリシアからローマへ受け継がれ、その後ヨーロッパまで影響をあたえたものはなにか? それぞれの専門家が通史からはこぼれおちた側面に光をあてる。


≪目次: ≫
はじめに (桜井万里子)

第一章 民主政と共和政
1 ポリス誕生のダイナミズム
 私たちと古代ギリシア人/ギリシアのポリス/ギリシア語とラテン語/ミケーネ文明は古代ギリシア人の最初の文明/線文字B文書の解読/ミケーネ時代の諸王国の構造/暗黒時代からポリスの時代へ/ポリスの誕生/ポリスとは/自由人と奴隷/貴族政の社会から民主政の社会へ/民主政の始まり/民主政の仕組み・評議会/陶片追放(オストラキスモス)/民衆法廷/市民資格の要件/市民は一体という夢の共有/祭りと市民生活/供儀暦に潜在する庶民の熱意/公共奉仕(レイトゥルギア)に見る市民意識/ペロポネソス戦争とポリスの凝集力の変化
2 ローマはなぜ拡大したのか
 ローマはギリシアの後の話なのか/ギリシアとローマの交流の起源/ローマの都市のモデル/ローマに残るギリシアの痕跡/ローム建国の秘密/S.P.Q.R「ローマの元老院と民衆」/ギリシアと違ってローマはなぜ拡大したのか/古代のファシズムとはなにか/古代ローマ人の荒々しさ/地中海世界を征服する/ローマ帝国へ価値観の変化/領土を増やすことに固執する元老院/共和政の終焉

第二章 高尚な文化と俗な生活
1 アテナイ民主政と弁論術の成熟
 ペロポネソス戦争後の民主政と弁論/ホメロスの叙事詩と弁論/狡知の人オデュッセウス/アキレウスが受けた教育/悲喜劇の時代から弁論の時代へ/アリストテレスの『弁論術』/法定弁論/アテナイ最大の政治家ペリクレスの弁論/弁論術は政治家の武器/法定弁論はアテナイ社会を反映する/職業的弁論作者リュシアス/法定弁論から垣間見られる女性の地位/大弁論家デモステネス/デモステネスの政敵アイスキネス/ローマ属州内の都市アテナイ/第二ソフィスト思潮/ヘロデス・アッティコス
2 落書き・風刺・風呂
 周縁の人々から見るローマ/解放奴隷が果たした役割/外からやってきた人たち/女性の地位の違い/自立した女性の登場/哲学の違いはどこに現れたか?/落書きと風刺の文化/ローマ人はきれいな水を好んでいた/ローマの弁論術

第三章 ギリシアとローマをつなぐもの
1 人間をどう捉えるのか
 政体循環論について/大国を形成しようという発想/宗教的な違い/ギリシアの宗教観/ポリスの密度が文化をつくった/厳密か寛容か/どこまでが市民なのか/敗戦将校の待遇
2 ローマ人はギリシアをどの程度意識していたか
 奴隷の歴史/女性の身分の違いについて/娼婦はどういう身分だったのか/ローマのみならずギリシアにも風呂はあった/議論はいかに成熟するのか/ヨーロッパへの影響/ギリシアの精神はどこに引き継がれたか/ギリシア語と哲学の関係/キリスト教の影響/歴史の教訓を活かす

あとがき (本村凌二)

参考文献

※なお、「はじめに」、第一章第一節、第二章第一節を桜井が、第一章第二節、第二章第二節、「あとがき」を本村が担当した。第三章は二人の対談となっている。


≪著者: ≫ 桜井万里子 (さくらい・まりこ) 1943年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋史学専門課程修士課程修了。東京学芸大学教育学部教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、東京大学名誉教授。専門は古代ギリシア史。主な著書に『古代ギリシアの女たち』(中央公論新社)、『ソクラテスの隣人たち――アテナイに於ける市民と非市民』『ヘロドトスとトゥキディデス――歴史学のはじまり』(共に、山川出版社)などがある。

≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら・りょうじ) 1947年熊本県生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院総合文化研究科教授などを経て、早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授。主な著者に『古代ポンペイの日常生活』『地中海世界とローマ帝国』(共に講談社学術文庫)、『多神教と一神教』(岩波新書)、『帝国に魅せる剣闘士』(山川出版社)などがある。



本村凌二 『競馬の世界史 サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公文庫、2016年) '17/01/02
本村凌二 『馬の世界史 A World History of the Horse 』(中公文庫、2013年) '16/07/17
本村凌二 『はじめて読む人のローマ史1200年』(祥伝社新書、2014年) '14/12/29
本村凌二 『世界史の叡智 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ』(中公新書、2013年) '13/07/23
本村凌二 『古代ローマとの対話 「歴史感」のすすめ』(岩波現代文庫、2012年) '13/01/16
本村凌二 『ローマ人に学ぶ』(集英社新書、2012年) '13/01/10
本村凌二/中村るい 『古代地中海世界の歴史』(ちくま学芸文庫、2012年) '12/12/02
本村凌二 『多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書、2005年) '11/08/20
本村凌二/高山博 編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、共通科目;一般科目・人文系、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02


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本「競馬の世界史 サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで (中公新書2391)」本村凌二5

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――優駿たちの夢の競演――
中東生まれのアラブ馬を始祖とし、イギリスで誕生したサラブレッド。この純血種は名馬エクリプスの登場で伝説化され、欧米から世界中に広まった。ダービーなど若駒が競い合うクラシックレースが各国で始まって人気を博し、二十世紀以降、凱旋門賞をはじめとするビッグレースが創設された。観衆の胸を躍らせた名勝負の舞台裏では、人と馬のいかなる営みがあったのか。優駿たちが演じた筋書きのないドラマを世界史としてたどる。


≪目次: ≫
プロローグ

第1章 古代民衆の熱狂――競馬の黎明期
 オリンピックの戦車競走/古代ローマの「パンとサーカス」/馬とヨーロッパ中世

第2章 英国王の庇護のもとで――近代競馬の胎動
 最古の競馬場チェスター/狩猟から競馬へ/賭博の横行/イタリアのパリオ競馬

第3章 サラブレッドの誕生――品種改良のはじまり
 アラブ馬の渇望/サラブレッドの三大始祖/エクリプス誕生/伝説の名馬

第4章 クラシックレースの成立――十八世紀のヨーロッパ競馬
 ロンドン再生とクラブの流行/ジョッキークラブの実力者/高潔なるバンベリー卿/オークス、ダービーの創設/ヨーロッパ各国への影響/独立以前のアメリカ

第5章 市民社会と近代競馬の発展――十九世紀のヨーロッパ競馬
 三冠馬の誕生/人間の性としての「遊戯」/労働者階級と賭け師/競馬への批判/ベンティンク卿の功罪/ラウス卿の献身/グラディアトゥールの衝撃/最初のスター騎手アーチャー/アイルランドとフランスの競馬/他の諸国の競馬事情

第6章 馬産地ケンタッキーの台頭――十九世紀の世界の競馬
 恵まれた立地条件/白熱のマッチレース/レキシントンの激闘/ケンタッキーダービーの創設/イギリス入植地の競馬/開国日本の状況/文明開化と競馬開催

第7章 凱旋門賞創設と国際レースの舞台――二十世紀のヨーロッパ競馬
 新世紀の幕開けから第一次大戦へ/ダービー卿とアガ・カーン/アメリカ流の「侵入」/イタリア産馬ネアルコの奇跡/二十世紀の代表的イギリス馬/大種牝馬ノーザンダンサー/アイルランドとフランスの活況

第8章 繁栄する合衆国の英雄たち――二十世紀のアメリカ競馬
 アメリカ競馬、冬の時代/国民的英雄マンノウォー/「最強世代」との呼び声/北米産血統の隆盛/三冠馬続出の七〇年代/ブリーダーズカップの創設

第9章 日本競馬の飛躍――二十世紀の世界の競馬
 欧米以外の地域の競馬事情/日清・日露戦争と軍馬育成/安田伊左衛門と日本ダービー創設/有馬頼寧と日本中央競馬会発足/ハイセイコー人気と二頭の三冠馬/平成の名勝負

第10章 国際化時代のビッグレース――現代の競馬

エピローグ

あとがき (二〇一六年七月吉日 本村凌二)
主要参考文献
写真引用文献
用語ノート
馬名索引


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら・りょうじ) 1947年(昭和22年)、熊本県に生まれる。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学教授等を経て、早稲田大学国際教養学部特任教授。東京大学名誉教授。博士(文学)。専攻、古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞を受賞。2008年、一連の業績に対し、地中海学会賞を受賞。著書、『暗闇のローマ世界』(東京大学出版会)、『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫)、『愛欲のローマ史』(講談社学術文庫)、『馬の世界史』(中公文庫)、『多神教と一神教』(岩波新書)、『地中海世界とローマ帝国』(「興亡の世界史」4、講談社)、『帝国を魅せる剣闘士』(山川出版社)、『ローマ人に学ぶ』(集英社新書)、『古代ローマ人との対話』(岩波現代文庫)、『世界史の叡智』(中公新書)、『世界史の叡智 悪役・名脇役篇』(中公新書)、『ローマ帝国人物列伝』(祥伝社新書)ほか。


本村凌二 『馬の世界史 A World History of the Horse 』(中公文庫、2013年) '16/07/17
本村凌二 『はじめて読む人のローマ史1200年』(祥伝社新書、2014年) '14/12/29
本村凌二 『世界史の叡智 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ』(中公新書、2013年) '13/07/23
本村凌二 『古代ローマとの対話 「歴史感」のすすめ』(岩波現代文庫、2012年) '13/01/16
本村凌二 『ローマ人に学ぶ』(集英社新書、2012年) '13/01/10
本村凌二/中村るい 『古代地中海世界の歴史』(ちくま学芸文庫、2012年) '12/12/02
本村凌二 『多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書、2005年) '11/08/20
本村凌二/高山博 編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、共通科目;一般科目・人文系、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02


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本「馬の世界史  A World History of the Horse (中公文庫)」本村凌二5

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馬は、人間社会のなかで、多種多様な役割を担わされてきた。太古には狩猟の対象になり、やがて車を引き、人を乗せ、人間の世界に深く入りこんだ。人が馬を乗りこなさなかったら、歴史はもっと緩やかに流れていただろう。戦争、交易、世界帝国・・・・・・、馬から歴史を捉え直す。  JRA賞馬事文化賞受賞作。


≪目次: ≫
プロローグ――もし馬がいなかったら、二一世紀はまだ古代だった

1章 人類の友
 人間に飼い慣らされる動物の条件とは/馬は人間に飼い慣らされるべくして進化してきた?/野生の馬はなぜ衰退したか/シマウマを飼った男/家畜化の始まり

2章 馬と文明世界――戦車の誕生
 最初に馬に乗った人間はなにを思ったか/馬に荷物を引かせる/「山のロバ」と「砂漠のロバ」/戦車の誕生/戦車武人の登場/「速度」という観念が変えたもの/東アジアの戦車

3章 ユーラシアの騎馬遊牧民と世界帝国
I 西方ユーラシア
 騎乗の普及/古代人はどのように馬に乗っていたか/最古の騎馬遊牧民キンメリア人/ヘロドトスの描いたスキタイ人/スキタイ系文化はどこから来たのか/アッシリア帝国と騎馬軍団/アッシリア馬とエジプト馬/ペルシア帝国/スキタイ北伐作戦の失敗/「王の道」
II 東方ユーラシア
 東方の騎馬遊牧民/殷と周の対決/戦車から騎兵へ/秦の由来/司馬遷の描いた騎馬遊牧民/騎馬遊牧民と世界帝国のダイナミズム/汗血馬の伝説

4章 ポセイドンの変身――古代地中海世界の近代性
 ギリシアで戦車は用いられたか/オリンピックの花形、戦車競走/なぜ「馬の神」は「海の神」となったか/ギリシア人と騎馬/アレクサンドロスの愛馬/ローマ軍と騎兵隊/「パンとサーカス」の世界/競走馬の育成/古代地中海世界の近代性とはなにか/馬と海と「海域世界」
〈補論〉 馬なき古代文明――アメリカ

5章 馬駆ける中央ユーラシア
 ゲルマン民族大移動とフン族の脅威/ローマ帝国の解体/フン族とはどんな人々か/四つの自然区分/「オアシスの道」シルクロード/騎馬遊牧民の馬/夷狄は蛮族か?/突厥の大遊牧帝国

6章 アラブ馬とイスラム世界
 アラブ馬成立の謎/ベドウィンがもたらした馬/馬は「至上の祝福」/アラビア半島はなぜ名馬を生んだか/十字軍の重馬/軽装のトルコ騎兵

7章 ヨーロッパ中世世界と馬
 ビザンツ帝国の戦車競走/イスラム侵攻と騎士団の出現/騎士の理想の馬/英雄エル・シッドの馬バエビカ/十字軍が伝えたオリエントの馬/軍用馬を育てる/農耕馬の登場

8章 モンゴル帝国とユーラシアの動揺
 遊牧国家ウイグル/広がる遊牧国家のシステム/チンギス・ハンとモンゴル帝国/高度に組織化された編隊/「タタールの平和」/マルコ・ポーロのみたモンゴルの馬/モンゴルが「世界史」をもたらした/モンゴルを離れて/「南船北馬」/朝鮮半島と日本の馬

9章 火砲と海の時代――近代世界における馬
 ルネッサンスと獣医学への関心/馬術と馬産/アメリカ新大陸にわたった馬/馬の与えた衝撃/ヨーロッパの軍事革命の波間で/馬車の時代/小説が描いた馬車の旅

10章 馬とスポーツ
 狐狩りから障害競走へ/馬産への情熱/サラブレッドの誕生/近代競馬の成立/世界最強馬の追求

エピローグ――われわれは歴史の負債を返済しただろうか


あとがき (二〇〇一年六月 本村凌二)

参考文献
図版出典・所蔵機関一覧

文庫化によせて (二〇一三年一〇月吉日 ロンドンにて 本村凌二)


※『馬の世界史』二〇〇一年七月 講談社現代新書


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら りょうじ) 1947年、熊本県生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授。博士(文学)。専攻は古代ローマ史。主な著書に『薄闇のローマ世界』(サントリー学芸賞)、『古代ポンペイの日常生活』『ローマ人の愛と性』『多神教と一神教』『帝国を魅せる剣闘士』『世界史の叡智』など。本書でJRA賞馬事文化賞を受賞。


本村凌二 『はじめて読む人のローマ史1200年』(祥伝社新書、2014年) '14/12/29
本村凌二 『世界史の叡智 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ』(中公新書、2013年) '13/07/23
本村凌二 『古代ローマとの対話 「歴史感」のすすめ』(岩波現代文庫、2012年) '13/01/16
本村凌二 『ローマ人に学ぶ』(集英社新書、2012年) '13/01/10
本村凌二/中村るい 『古代地中海世界の歴史』(ちくま学芸文庫、2012年) '12/12/02
本村凌二 『多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書、2005年) '11/08/20
本村凌二/高山博 編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、共通科目;一般科目・人文系、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02


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本「はじめて読む人のローマ史1200年 (祥伝社新書366)」本村凌二5

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・・・ non fui, fui, non sum, sum, non curo. 「NF F NS NC」 (私は存在しなかった、私は存在した、私は存在しない、私は気にしない)
・・・ 「われわれは無である。考えてもごらん。これを目にする人よ、われわれ人間は何と瞬くうちに、無から無へと回帰することか」   (p.250)


賽(さい)は投げられた
賢者は歴史に学ぶ
建国から西ローマ帝国の滅亡までこの1冊でわかる!

■ローマ史に学ぶ
ローマの歴史のなかには、人類の経験すべてが詰まっている(丸山眞男)――数ある文明のなかで、起承転結をこれほど完璧に見せた歴史はない。
本書は、その1200年間を四つの時代に分け、「なぜ、ローマは大帝国になったのか」など七つのテーマを設けて、歴史の大きな流れとして見ていく。
古代の同時代人から近代のイギリス、現代のアメリカまで、多くの国家・民族がローマ史を探究し、統治に活かしてきた。新たな覇権主義の様相を呈ていする現在の国際情勢。そのなかで、日本および日本人が進むべき道は何か――その答えは、ローマ史のなかにすでに用意されている。


≪目次: ≫
はじめに――ローマ史から何を学ぶか

図表1 「国家の興亡」
図表2 「ローマ帝国の最大版図」

ローマ史を読み解くキーワード
 S・P・Q・R/ローマ法/父祖の遺風/パトロヌスとクリエンテス/多神教と一神教

――建国から、カルタゴの滅亡まで (紀元前753〜同146年)
(1) なぜ、ローマ人は共和政を選んだのか?
 オオカミに育てられた初代国王/ローマに君臨したエトルリア人/傲慢な王を追放/自由民としての意識/独裁を嫌っても、「独裁官」を置く理由/「共和制」と「共和政」/元老院貴族とは何か/女性不足と“お姫様抱っこ”/貴族と平民の格差/身分闘争の始まり/ギリシアとローマの政治の違い/民主政を採らなかった理由/「祖国」を発明したローマ人/共和政軍国主義
(2) なぜ、ローマ軍は強かったのか?
 ローマ軍の厳正な軍紀/ローマ軍が採用した「密集軍隊」/ローマ軍の臨機応変な戦法/ローマ軍の本当の強さ/ローマ人を奮い立たせた演説/敗戦将軍をも受け入れるローマ軍/防衛大学校で教えられている、カンナエの戦い/敗戦から学んだスキピオ/男の嫉妬に敗れたスキピオ/カルタゴは、なぜ敗れたか/「ホノル」のために戦う/権威をもって統治せよ/カルタゴは、なぜ徹底的に破壊されたか/紀元前146年、何が起こったか

――内乱の一世紀から、ネロ帝の自害まで (紀元前146〜68年)
(3) なぜ、ローマは大帝国になったのか?
 旧貴族「パトリキ」と新貴族「ノビリタス」/家柄よりも経済力を重視!?/ローマの遺産相続の特徴/巨大なローマ帝国の「小さな政府」/公務員の人件費は、貴族のポケットマネー!?/公共事業は、貴族のボランティア!?/富の再分配は、貴族の義務!?/農地改革の失敗/軍制改革の成功/貴族の逆襲とスッラの改革/カエサルが出世するために採った方法/カエサルは、なぜ暗殺されたのか/大帝国になった国内事情/求めたのは、お金でも土地でもない
(4) なぜ、ローマ市民以外に市民権を与えたのか?
 ローマの統治法/最初は、人気がなかった市民権/市民権と不完全市民権/市民権の権利と義務/母親が市民でなければ、市民になれない/市民法と万民法の違い/ラテン市民権とは何か/所有物としての奴隷/奴隷から解放される方法/奴隷の反乱/カエサル死後の政局/初代皇帝アウグストゥス/変化した奴隷の供給源/ローマを支えた捨て子/捨て子が多かった理由

――五賢帝から、セウェルス朝の終焉まで (68〜235年)
(5) なぜ、皇帝はパンとサーカスを与えたのか?
 五賢帝と三悪帝/最悪の皇帝と「記憶の断罪」/ローマ人とローマ社会の変化/農民の二極化/パンの提供は福祉か/パンよりもサーカスを求めた民衆/人類史上、唯一の公認・殺人競技/剣闘士のアイドル化/死亡率の上昇は何を示すのか/ローマ人が愛した「テルマエ」/「テルマエ」が受け継がれなかった理由/最高の皇帝は誰か/「平和な時代」の終わり
(6) なぜ、キリスト教は弾圧されたのか?
 ローマ人が信じた神/ローマ人の敬虔さに驚いたギリシア人/ローマ人は、何を祈ったか/ローマ人の死生観/ローマ人は、墓に何を込めたか/カエサルはローマ皇帝だった!?/皇帝と大神祇官/ユダヤ教の特殊性/キリスト教徒は増えなかった!?/解明されていないキリスト教の謎/キリスト教だけが弾圧された理由

――軍人皇帝から、西ローマ帝国の滅亡まで (235〜476年)
(7) なぜ、ローマは滅亡したのか?
 お金で買えた皇帝の地位/50年間に70人の皇帝が交代/皇帝の暗殺と親衛隊/帝国の分裂/ローマの金貨とアメリカのドル/人類史を変えた、キリスト教公認/ローマ帝国、滅亡の日/理由 異民族の侵入/理由 インフラの老朽化/理由 イタリアの凋落/ローマの滅亡は“老衰”である


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら・りょうじ) 早稲田大学国際教養学部特任教授、東京大学名誉教授。博士(文学)。1947年、熊本県生まれ。1973年、一橋大学社会学部卒業。1980年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学教養学部教授、同大学院総合文化研究科教授を経て、現職。専門は古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞、一連の業績にて地中海学会賞を受賞。著作に『多神教と一神教』『地中海世界とローマ帝国』など。

本村凌二 『世界史の叡智 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ』(中公新書、2013年) '13/07/23
本村凌二 『古代ローマとの対話 「歴史感」のすすめ』(岩波現代文庫、2012年) '13/01/16
本村凌二 『ローマ人に学ぶ』(集英社新書、2012年) '13/01/10
本村凌二/中村るい 『古代地中海世界の歴史』(ちくま学芸文庫、2012年) '12/12/02
本村凌二 『多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書、2005年) '11/08/20
本村凌二/高山博 編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、共通科目;一般科目・人文系、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02


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本「世界史の叡智 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ (中公新書2223)」本村凌二5

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世界史の叡智 - 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ (中公新書)
世界史の叡智 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ (中公新書2223)

○著者: 本村凌二
○出版: 中央公論新社 (2013/6, 新書 221ページ)
○定価: 861円
○ISBN: 978-4121022233





古代ローマには、人はいかに考え、ふるまうべきかを示す規範が存在した。この「父祖の遺風」(mos maiorum)に沿って我が子を教育することは、ローマの人々、とりわけ貴族階層の父親にとって何より重要だった。古代史家である著者は、父祖の遺風を重んじたローマ人にならい、歴史をひもといて古今東西の事例を渉猟。古代エジプトのファラオから戦後日本の国民的スターまで、現代の日本人が知っておきたい五一人の生涯と事績を紹介する。


≪目次: ≫
はじめに――世界史の風景

I
アクエンアテン (Akhenaten) ――ツタンカーメンとその父の相克 (2012.08.09)
ペイシストラトス (Peisistratos) ――アナーキー状況を制した僭主 (2013.03.14)
デモステネス (Dēmosthénēs) ――小国を糾合した大弁論家 (2012.11.15)
荊軻 (Jīng Kē、けい か) ――胆力もかなわぬ「刺客」とは (2012.06.28)
ハンニバル (Hannibal) ――古代最大の名将の教訓 (2013.02.14)
大カトー (Marcus Porcius Cato Censorius) ――ローマの強さを作った教育方針 (2012.04.05)
カエサル (Gaius Julius Caesar) ――英雄は人質事件にどう臨んだか (2013.01.24)
クラウディウス (Tiberius Claudius Nero Germanicus) ――誹謗中傷に泣いた名皇帝 (2012.10.18)
セネカ (Lucius Annaeus Seneca) ――無欲を説いた金満哲学者 (2012.12.13)
ハドリアヌス (Publius Aelius Hadrianus) ――人気がなかった名皇帝 (2012.05.03)
曹操 (Cáo Cāo、そう そう) ――文武両道、「中国のカエサル」 (2013.03.21)
テオドラ (Theōdora) ――東ローマを支えた女傑の皇妃 (2013.03.28)
ハルシャ・ヴァルダナ (Harṣa-Vardhana) ――乱世インドのカリスマ君主 (2013.03.07)

II
馮道 (Féng Dào、ふう どう) ――変節漢か救国の政治家か (2012.10.25)
ウラディミル一世 (Vladimir Sviatoslavich) ――国教を酒で決めたロシアの祖 (2012.09.06)
アベラール (Pierre Abélard) ――師と弟子の「ただならぬ」関係 (2012.07.05)
ヌール・アッディーン (Nūr al-Dīn Maḥmūd) ――戦争より復興を選んだ名君 (2012.05.10)
西行 (さいぎょう) ――諦観の裏に去就の葛藤 (2012.04.12)
フリードリヒ二世 (Friedrich II) ――宗教対立を超えた無血十字軍 (2013.01.10)
アル=カーミル (al-Kāmil) ――異教徒との共存を選んだスルタン (2013.01.17)
バール・サウマーBar ṣaumā) ――東洋の「マルコ・ポーロ」 (2012.11.08)

III
鄭和(Zhèng Hé、てい わ) ――「大航海時代」に先駆けた宦官 (2012.08.02)
エラスムス (Desiderius Erasmus) ――体制内批判に徹した大学者 (2012.09.27)
ラス・カサス (Bartolomé de las Casas) ――人道主義者の先見の明 (2012.10.04)
王直 (Wáng Zhí、おう ちょく) ――倭寇の大頭目となった漢人 (2012.11.22)
李舜臣 (I Sun-sin、イ・スンシン、り しゅんしん) ――李氏朝鮮を救った名将 (2012.05.31)
マザラン (Jules Mazarin) ――王政フランスの全盛期を導く (2012.10.11)
保科正之 (ほしな まさゆき) ――会津の名君が遺した教え (2013.02.21)
フリードリヒ・ヴィルヘルム (Friedrich Wilhelm) ――強国プロイセンの礎を築く (2012.11.29)
シヴァージー (Shivājī) ――ヒンズー・ナショナリズムの英雄 (2012.06.14)
康熙帝 (Kāng xī dì、こうきてい) ――国際法を理解した中国皇帝 (2012.04.26)
オランプ・ド・グージュ (Olympe de Gouges) ――革命に散った女権論の先駆者 (2012.08.23)

IV
ダービー卿 (Edward Smith Stanley, 12th Earl of Derby) ――馬で名を残した英国貴族 (2012.05.24)
林則徐 (Lín Zéxú、りん そくじょ) ――海外に目を開いた愛国者 (2012.12.27)
バイロン (George Gordon, 6th Baron Byron) ――ギリシャ独立に身を投じた詩人 (2012.06.21)
オスマン (Georges-Eugène Haussmann) ――現代パリを作り上げた男 (2012.04.19)
カブール (Camillo Benso, Conte di Cavour) ――近代イタリアの建設者 (2012.09.20)
スティーブン・ダグラス (Stephen Arnold Douglas) ――リンカーンの高潔な好敵手 (2013.02.07)
クルティウスErnst Curtius) ――近代五輪成立の陰の立役者 (2012.07.26)
カーネギー (Andrew Carnegie) ――「鉄鋼王」のスコットランド魂 (2012.11.01)
明治天皇 (めいじてんのう) ――大帝、自己変革の許容心 (2012.12.06)
チュラロンコン (Chulalongkorn) ――近代化でタイの独立を守った名君 (2012.08.16)
ホセ・リサール (José Rizal) ――フィリピン独立の悲劇の英雄 (2012.09.13)
金玉均 (Kim Ok-Kyun、キム・オッキュン、きん ぎょくきん) ――「朝鮮の坂本龍馬」の孝心 (2013.01.31)
ウィルソン (Thomas Woodrow Wilson) ――現実と苦闘した理想主義者 (2013.02.28)
新渡戸稲造 (にとべ いなぞう) ――「国際人」と「愛国者」の狭間で (2012.08.30)
山田わか (やまだ わか) ――母性を重んじた婦人運動家 (2012.05.17)
シューマン (Robert Schuman) ――歴史に学んだEUの父 (2012.12.20)
ジョージ六世 (George VI) ――吃音を克服した努力の国王 (2012.07.19)
マイルス・デイビス (Miles Davis) ――二十世紀音楽の最高峰 (2012.06.07)
石原裕次郎 (いしはら ゆうじろう) ――没後四半世紀、その大きさを偲ぶ (2012.07.12)

参考文献


※本書は、『産経新聞』朝刊のコラム「世界史の遺風」(毎週木曜日掲載)のうち、第一回(2012年4月5日)から第五一回(2013年3月28日)までをまとめたものである。各項の本文の末尾には新聞掲載日を略記した。また、書籍化にあたって加筆をほどこし、「はじめに」を付した。


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら・りょうじ) 1947年(昭和22年)、熊本県に生まれる。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授。博士(文学)。専攻、古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞を受賞。2008年、一連の業績に対し、地中海学会賞を受賞。著書、『薄闇のローマ世界』(東京大学出版会)、『古代ポンペイの日常生活』 (講談社学術文庫)、『ギリシアとローマ』(共著、「世界の歴史」5、中公文庫)、『ローマ人の愛と性』(講談社現代新書)、『馬の世界史』(講談社現代新書)、『多神教と一神教』(岩波新書)、『地中海世界とローマ帝国』(「興亡の世界史」4、講談社)、『帝国を魅せる剣闘士』(山川出版社)、『ローマ人に学ぶ』(集英社新書)、『古代ローマとの対話』(岩波現代文庫)ほか。

本村凌二 『古代ローマとの対話 「歴史感」のすすめ』(岩波現代文庫、2012年) '13/01/16
本村凌二 『ローマ人に学ぶ』(集英社新書、2012年) '13/01/10
本村凌二/中村るい 『古代地中海世界の歴史』(ちくま学芸文庫、2012年) '12/12/02
本村凌二 『多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書、2005年) '11/08/20
本村凌二/高山博 編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、共通科目;一般科目・人文系、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02



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本「古代ローマとの対話 「歴史感」のすすめ (岩波現代文庫G267)」本村凌二5

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古代ローマとの対話――「歴史感」のすすめ (岩波現代文庫)
古代ローマとの対話 「歴史感」のすすめ (岩波現代文庫G267)

○著者: 本村凌二
○出版: 岩波書店 (2012/6, 文庫 224ページ)
○定価: 1,008円
○ISBN: 978-4006002671





現代も歴史の一齣にすぎないという感覚は過去を振り返る眼差しをとぎすませる。二千年の時を隔ててローマ人と現代人が交錯し、歴史を実感する。これが「歴史感」の意味である。著者はローマ帝国を中心に古代地中海世界の様々のエピソードを時代順に紹介し、ローマ人の教訓や思想を現代人の視点で学び、古代ローマと対話することを提唱する。岩波現代文庫オリジナル版。


≪目次: ≫
序章 ぶどう色の地中海に浮かぶ島

第1章 古代地中海世界の文明史
1 オリエント世界と一神教(前2千年紀)
神の登場/エジプト社会とユダヤ教
2 ペルシアの出現(アケメネス朝 前1千年紀前半)
ペルシア王の快楽/ペルシア人の堕落
3 古代ギリシアのオリンピック(前8世紀)
金星の魔法/オリンピックと政治
4 古代ギリシアの文字文化(前5・4世紀)
大哲人ソクラテスの言説/詩人プラトンと科学者アリストテレス/盲目の吟唱詩人ホメロス/識字率
5 インダス文明と仏教(マウリア朝 前4世紀)
アショーカ王の改悛/仏教とイエス
6 ヘレニズム文明と科学(前4世紀〜前1世紀)
世界最古のロボット/古代科学の祖ヘロン

第2章 共和政ローマからローマ帝国へ
1 都市国家ローマの成立(前5〜前1世紀)
建国ローマの礎と予見/ローマ人の精神「父祖の遺風」
2 ローマ社会の軋轢(前5〜前1世紀) 
頽廃への戒め/英雄スキピオと偉人の嫉妬(ザマの戦い 前202年)/理想の英雄像
3 スパルタクスの反乱(前73〜前71)
ローマ軍対奴隷軍/祖国帰還の悲願
4 ローマ帝国の形成
統率者カエサルの登場/「賽は投げられた」

第3章 ローマ帝国の成立
1 皇帝時代の幕開け
初代皇帝アウグストゥス/皇帝の娘ユリア
2 初代皇帝一族の世襲
国民的アイドル、ゲルマニクスの死/ティベリウス帝の嫉妬/歴史の皮肉
3 権威ある統治者の不在
愚者クラウディウス帝/兄ゲルマニクスの幻影
4 哲学者たちのローマ
ネロ帝の師セネカ/ストア哲学のすすめ/熱狂する大衆と剣闘士の死

第4章 ローマ帝国の全盛期
1 ローマ五賢帝時代
ハドリアヌス帝の属州めぐり/皇帝別荘の秘密
2 パックス・ローマーナ(ローマの平和)
「パンとサーカス」の時代/為政者マルクス帝と愚帝コモドゥス/血祭りの享楽、剣闘士の闘い
3 属州国ブリテン島のケルト人
ローマ人とケルト人の対立/蜂起軍の要塞と戦車競走場/チェスターとエプソムの由来
4 軍人皇帝の時代
黒人皇帝セウェルス帝/軍人皇帝の時代/ローマ文明の変質(1)――ローマ市民権という幻想/ローマ文明の変質(2)――異民族の流入と盛衰

第5章 地中海世界の危機と古代末期
1 ローマ帝国の新時代の扉
ディオクレティアヌス帝/正帝副帝・四分治制
2 ローマ帝国からビザンツ帝国(東ローマ帝国)へ
コンスタンティヌス帝――悪貨は良貨を駆逐する/通貨制度と帝国の再建/内部分裂の典型としてのローマ帝国の東西分割
3 西ローマ帝国の苦悩
アッティラの侵攻
4 ビザンツ帝国(東ローマ帝国)とその後の世界
ビザンツ帝国の諸相/「すべての道はコンスタンティノープルから出ずる」/宮廷政治の宦官制度/ヨーロッパとイスラム世界/世界史における最強国

あとがき (二〇一二年五月吉日 本村凌二)
参考文献
年表
人名索引


※本書は岩波現代文庫のために編集されたオリジナル版である。


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら りょうじ) 1947年熊本県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授。文学博士。古代ローマ史専攻。著書は『薄闇のローマ世界』(東京大学出版会/サントリー学芸賞受賞)、『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫)、『ローマ人の愛と性』(講談社現代新書)、『馬の世界史』(同/JRA賞馬事文化賞受賞)、『多神教と一神教』(岩波新書)、『地中海世界とローマ帝国』(講談社)、『ローマ人に学ぶ』(集英社新書)など多数。

本村凌二 『ローマ人に学ぶ』(集英社新書、2012年) '13/01/10
本村凌二/中村るい 『古代地中海世界の歴史』(ちくま学芸文庫、2012年) '12/12/02
本村凌二 『多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書、2005年) '11/08/20
本村凌二/高山博 編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、共通科目;一般科目・人文系、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02





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ローマ人に学ぶ (集英社新書)
ローマ人に学ぶ (集英社新書0627D)

○著者: 本村凌二
○出版: 集英社 (2012/1, 新書 208ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4087206272




紀元二世紀頃、地球上の人類の三分の一はローマ帝国の領土に生きていた。帝国の領土は、北は氷海から南は砂漠まで広がり、多様な自然環境のもとで、さまざまな人種や民族が住んでいた。この人類史上例をみない巨大な帝国を築いたローマ人とは、どのような人びとであったのか。彼らの歴史から、現代人は何を学びうるのか――。伝説上の建国(前753年)から西ローマ帝国皇帝の廃位(476年)まで、千二百年以上の長きにわたって続いた空前絶後の帝国。そこで活躍した人びとに着目しつつ、古代ローマ史の第一人者が分かりやすく論じていく。


≪目次: ≫
はじめに〜世界史のなかのローマ人

「ローマ史」略年表(前753〜476年)
地図「ローマ帝国の最大版図」

1  共和政という祖国
2  カウディウムの頸木
3  王者の集い
4  「ローマの楯」と「ローマの剣」
5  父祖の遺風
6  カエサルという経験
7  ローマ人の死生観
8  「棲みわけ」のための哲人と粋人
9  諧謔と批判の精神
10 賢帝と愚帝
11 ローマ帝国の精神的傑作
12 歴史の宿命とローマ人


おわりに
主要参考文献


※初出/「青春と読書」 2010年2月号〜2011年3月号


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら りょうじ) 1947年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授(を経て、東京大学名誉教授)。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。『薄闇のローマ世界』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞、『馬の世界史』(講談社現代新書)でJRA賞馬事文化賞、一連の研究・編集活動で地中海学会賞を受賞。主な著書に『多神教と一神教』(岩波新書)、『ローマ人の愛と性』(講談社現代新書)、『興亡の世界史4 地中海世界とローマ帝国』(講談社)、『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫)、『帝国を魅せる剣闘士』(山川出版社)など。

本村凌二/中村るい 『古代地中海世界の歴史』(ちくま学芸文庫、2012年) '12/12/02
本村凌二 『多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書、2005年) '11/08/20
本村凌二/高山博 編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、共通科目;一般科目・人文系、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02





……歴史とは、ある意味では、祖先の小言や説教をなにもかもひっくるめたようなものではないだろうか。そこには人類の経験が積み重なっているのだ。いわば人間の経験知の宝庫でもある。でも、それを開いてみる気になるかどうか。……  (p6、「はじめに〜世界史のなかのローマ人」)


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本「古代地中海世界の歴史 (ちくま学芸文庫)」本村凌二/中村るい5

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古代地中海世界の歴史 (ちくま学芸文庫)
古代地中海世界の歴史 (ちくま学芸文庫)

○著者: 本村凌二/中村るい
○出版: 筑摩書房 (2012/11, 文庫 271ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4480094957



歴史を大きな流れで理解したいという欲求♪


古代地中海は、大小さまざまな文明が興亡をくり返し、衝突と融合の華々しいドラマをくりひろげた舞台だった。文字や法制度など、人類最初の文明の萌芽を伝えるメソポタミア。強大な王権のもと、高度で謎に満ちた文化を築きあげたエジプト。わずか数世紀とはいえ、栄光を極めたギリシア。これらすべてをのみこんで世界帝国を築いたローマ。そうした巨大文明の狭間で興っては消えていった数々の民族。そしてキリスト教世界の成立まで。本書では個々別々に語られてきた各文明相互の対立・交流・影響関係に注目、美術作品をはじめ、多くの図版とともに、歴史の躍動を大きくつかむ。


≪目次: ≫
凡例
まえがき (二〇〇四年一月 本村凌二)

第1章 地中海世界の古層――前4000〜前3000年紀
1. 地中海の形成
2. 地球の温暖化と農耕・牧畜の開始
3. メソポタミア文明
(1) シュメール人
(2) アッカド王国
(3) ウル第三王朝
4. エジプト文明
(1) ナイルの賜物
(2) 統一国家の形成と初期王朝
(3) 古王国時代

第2章 地中海世界の激流――前2000年紀
1. 諸民族の混在
2. シュメール・アッカド文化複合地域のセム系化
3. 諸都市国家・諸王朝の乱立
4. 古バビロニア王国
5. 印欧語系の出現
6. エジプトにおける諸王朝の興亡
(1) 中王国時代
(2) 異民族支配
(3) 新王国時代
7. オリエント文明の周辺に――エーゲ海文明

第3章 諸民族の波動――前2000年紀末〜前1000年紀初頭
1. カナン人の小都市国家(部族国家)群
2. ヒクソス
3. ハビル(アピル)
4. ヘブライ人
5. 「海の民」
6. カナンの地の混乱
7. 鉄器時代への移行

第4章 世界帝国の出現――前1000年紀前半
1. 騎馬遊牧民
2. キンメリア人
3. スキタイ人
4. 隣接地域における世界帝国の形成
5. アッシリア帝国
(1) 古アッシリア(前2000年紀前半)
(2) 中期アッシリア(前2000年紀後半)
(3) 新アッシリア(前1000年紀前半)
6. 四国分立
7. アケメネス朝ペルシア(前550〜前330年)

第5章 オリエント世界の美術
1. 美術とは、視覚によるメッセージ
2. 古代エジプトの人間像――永遠のための芸術
3. エートスを伝える
4. 古代メソポタミアの人間表現
5. 素材と技法
6. エジプト彫刻から初期ギリシア彫刻へ

第6章 都市国家の成立――前1000年紀前半
1. 都市国家以前――ミュケナイ時代(前2000年紀後半)
2. ホメロス的社会
3. 都市国家の成立――集住(シュノイキスモス)
4. ポリスとエトノス
5. ポリスの理念
6. スパルタ
7. アテナイ

第7章 古典期ギリシア――前5〜前4世紀
1. 賢明な僭主と愚劣な僭主
2. クレイステネスの改革(前508年)
3. ペルシア戦争
4. アテナイ民主政の光と影
5. ペロポネソス戦争
6. ポリスの変質
7. 古典期の文化

第8章 地中海世界とヘレニズム――前4〜前1世紀
1. マケドニア王国
2. アレクサンドロス大王の東方遠征
3. ディアドコイ(後継者たち)の争いとヘレニズム時代
4. ヘレニズム諸国家
(1) セレウコス朝シリア(前312〜前63年)
(2) アンティゴノス朝マケドニア(前306〜前168年)
(3) プトレマイオス朝エジプト(前304〜前30年)
5. ヘレニズム文明

第9章 ギリシア世界の美術
1. 時代と様式
2. エジプトから何を学んだのか
3. 「コントラポスト」
4. 陶器画の人間のイメージ
5. パルテノン芸術にみる神と人間
(1) パルテノンの建造
(2) 神殿を飾る彫刻
(3) ドレーパリー

第10章 ローマ共和政――前5〜前1世紀
1. 古代イタリアの住民
2. 都市国家ローマの成立
3. S・P・Q・R・「ローマの元老院と民衆」
4. イタリアの覇者
5. 共和政ローマの国制と社会
6. 地中海世界の覇者へ
7. 征服と支配の代償
8. 共和政社会の動揺
9. 共和政の破壊者ユリウス・カエサル

第11章 地中海世界帝国の形成――1世紀
1. 皇帝権力の成立
2. 皇帝権力の継承(ユリウス・クラウディス家の支配)
3. 「パンとサーカス」およびローマ人の身分と階層
4. 民衆の声(ポンペイ・グラフィティ)
5. 皇帝権力継承の正当化(フラウィウス家の支配)

第12章 「ローマの平和」と地中海世界の融和――2世紀
1. 五賢帝時代
2. ハドリアヌス帝の属州めぐり
(1) ガリア
(2) ゲルマニア
(3) ブリタニア
(4) ヒスパニア
(5) シリア
(6) 小アジア
(7) ドナウ川沿岸地域
(8) ギリシア
(9) 北アフリカ
(10) ギリシアとオリエント
(11) エジプト

第13章 ヘレニズム・ローマ世界の美術
1. ペロポネソス戦争期の人間表現
2. リアリズム
3. 裸婦像の系譜
4. 古代ローマの美術とギリシア継承
5. まとめ

第14章 地中海世界の混迷と再編――3〜4世紀
1. セウェルス家の支配
2. 「軍人皇帝の時代」あるいは「三世紀の危機」
3. 不安の時代と宗教の潮流
4. 危機の克服と専制君主政
5. 四世紀のキリスト教
6. コンスタンティヌス帝死後の混乱

第15章 古代末期と地中海文明の変質――5〜7世紀
1. 西ローマ帝国の消滅
2. ローマ帝国は没落したか?
(1) 外因論
(2) 内因論
3. 古代末期への新しいまなざし(没落史観への批判)
4. 新世界としての古代末期の様相
(1) 聖人の出現
(2) 新しい秩序の形成

あとがき (二〇一二年九月 本村凌二)

参考文献/図版所蔵・出典一覧


※本書は、二〇〇四年、放送大学教育振興会より刊行されたものに、大幅に加筆修正を加えたものである。
※執筆の分担は、以下の通りである。本村凌二――第1章〜第4章。第6章〜第8章。第10章〜第12章。第14章、第15章。中村るい――第5章、第9章、第13章。


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら・りょうじ) 1947年生まれ。東京大学名誉教授。歴史学者。専門は古代ローマ。著書に『薄闇のローマ世界』『馬の世界史』『多神教と一神教』『古代ポンペイの日常生活』『古代ローマとの対話』など。

≪著者: ≫ 中村るい (なかむら・るい) 東京芸術大学講師。美術史家。専門は古代ギリシア。著訳書に『ヘディステの墓碑』(英文)、『西洋美術史』(共著)、J.J.ポリット『ギリシャ美術史――芸術と経験』など。


本村凌二 『多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書、2005年) '11/08/20
本村凌二/高山博 編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、共通科目;一般科目・人文系、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02





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本「多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ (岩波新書967)」本村凌二5

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多神教と一神教―古代地中海世界の宗教ドラマ (岩波新書)
多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ (岩波新書967)

○著者: 本村凌二
○出版: 岩波書店 (2005/9, 新書 221ページ)
○価格: 798円
○ISBN: 978-4004309673
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人類の文明史五千年。うち四千年は古代であった。そのなかで地中海周辺は、神々のあふれる世界から唯一神崇拝の世界へとめざましい変貌をとげている。ここはまた表音文字のアルファベットが普及した地域でもあった。メソポタミア、エジプト、シリア、ギリシア、ローマへと広がる時空を一貫した観点から描く、壮大なスケールの心性の歴史。


≪目次: ≫
地図「古代地中海世界」/「古代地中海世界略年表」
プロローグ 神々とともに生きる古代――ポンペイを歩く    ポンペイの浴場にて/古代の人々の心性にふれる/風景の背後にひそむもの――宗教/ポンペイの宗教世界を歩く/生命の女神ウェヌス/ポンペイを守護するアポロ神/ギリシアの神々に習合する三主神/神話をもたない公私の守護神ラレース/現人神としての皇帝崇拝/知られざる神の神殿/外来の大いなる女神イシス/ゼウス・メイリキオスという神/ディオニュソス神の秘儀にひきつけられる人々/神々にあふれる古代世界
第1章 「死すべき人間」と神々――メソポタミアの宗教    シュメール人と楔形文字/最古の叙事詩に見える超自然への畏怖/まばゆく光り輝く神々のイメージ/超越者たる神々に慈愛を期待する/最古の神々の階層序列/神々の役割/人間創造の神話/死すべき運命とギルガメシュ/メソポタミア宗教の「快楽主義」/儀礼と呪術の意味/都市の興亡と神々/豊穣と多産の地母神/なぜイシュタルは大いなる女神となったか/現世の幸福を求める人々
第2章 来世信仰と一神教革命――エジプトの宗教    「ナイルの賜物」の文明/統合される神々/来世にこよなく期待する生き方/冥界に復活する死者たち/復活のための呪文集「死者の書」/死者の裁判/マアト(真理)の役割/マアトに従って生きる/アクエンアテンの一神教革命/アマルナ芸術とマアト/改革のゆくえ――一神教は消え去ったのか/フロイトの仮説/旧約聖書とエジプト/仮説としての気候変動/「契約の民」の起源を問う/個人として神に語りかけるという姿勢/身近な神々、オシリスとイシス/広がるイシス信仰
第3章 神々の相克する世界――大文明の周縁で    最古のアルファベットの発見/楔形文字にもアルファベットがあった/弱小都市国家の民がアルファベットを生む?/カナンのバアル信仰/一神教運動とアルファベット運動/文明の整除統合作用/砂漠の寄留者、ヘブライ人/カナンに定住する/バアル神への傾倒/よみがえる神バアル/オリエントに広がる死と再生の祭り/ヤハウェとバアル/神の律法を遵守するイスラエルの民/「マアト」の記憶/出エジプト体験の自覚/世界帝国の出現と民族宗教の変貌/バビロン捕囚とユダヤ教の成立/世界観の改革の時代に/ゾロアスターの神/ゾロアスター教の革新性
第4章 敬虔な合理主義者たち――ギリシアの宗教    英雄の行く末/ギリシア人の死生観/死すべき人間がなぜ絶望しないか/言語としての神々/多くの名をもつゼウス/ゼウスは宇宙の秩序を有らしめる/神々に加護を祈る/民衆の願いと祭儀/ギリシア人は神話を信じていたか/敬虔なる合理主義者――パウサニアスの神話観/人間の限界を自覚する/卓越の徳をもつ英雄たち/密儀宗教と個人の救済/ソクラテス――魂の発見/オルペウス教の魂と肉体/ピュタゴラス――魂と転生/プラトンと魂
第5章 救済者として現われる神――ヘレニズムの宗教    オリュンポス信仰の翳り/「アフロディテの誘惑」/陶酔のディオニュソス信仰/狂騒と酩酊を通じての救済/宗教融合――よみがえるオリエントの神々/救済密儀宗教の登場/オリエントに由来する死と再生の密議/東方のミトラ密儀が広がる/ヘレニズム期のイシス崇拝/宗教的心性の大転換か?/文字というメディア/普遍的な神格としてのイシス女神/イシス女神の救済密儀/共和政ローマを支える宗教/ローマ社会とヘレニズム
第6章 普遍神、そして一神教へ――神々はローマ帝国にそそぐ    ポンペイにもキリスト教徒がいた/ユダヤ教とユダヤ人/旧約聖書とユダヤ人/詩編が問いかけるもの/かつて神々は人々に語りかけていた/〈二分心〉という仮説/脳の機能から見た〈二分心〉/〈二分心〉衰退の二つの要因/危機と抑圧の時代に――一神教の成立へ/神々の声が消え去る時代/ギリシア人にとっての「神々」と「神」/人間同様に表現される神々/イエスの登場/不遇と罪からの解放を願う人々/ローマ帝国内のいくつもの救済宗教/救済宗教としてのミトラス教/平和と繁栄の時代に「内なる世界」を見つめる/一神教へとむかう素地/普遍神としてのイシス女神/救済宗教・キリスト教の成功/キリスト教と女性原理/イスラムの誕生
エピローグ 宗教と道徳    音声言語と文字言語/文字の使用によって失われる何か/アルファベットと全能の神/特殊な現象としての一神教/“正しく振舞う”ことを求める神々/一神教の神は心の内に入り込む/性道徳と神/禁欲へと向かう心性

あとがき (二〇〇五年八月吉日 本村凌二)

引用資料・主要参考文献
索引


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら・りょうじ) 1947年熊本県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学教授。専攻、古代ローマ史。著書、『薄闇のローマ世界』(東京大学出版会)、『優雅でみだらなポンペイ』『ローマ人の愛と性』『馬の世界史』(以上、講談社)ほか。訳書、『神々にあふれる世界』(共訳、岩波書店)ほか。

本村凌二/高山博編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02





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本「地中海世界の歴史 古代から中世 '09 (放送大学教材)」本村凌二/高山博 編著5

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地中海世界の歴史―古代から近世 (放送大学教材)
地中海世界の歴史 古代から近世 '09 (放送大学教材)

○著者: 本村凌二高山博 編著
○出版: 放送大学教育振興会 (2009/3, 単行本 224ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4595309120
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ぼくのなかでは、こうして読んだ本について、とりあえず読み終えて、まずはいったん終わりにして終わらせて、もちろんそこから他の本へと展開することはよくあることで、むしろ積極的に発展させるためにも幅広い発展を促進すべく、だからこそ記録を残す、みたいなところがあって
が、ちょ〜〜〜〜〜〜っとコイツはカンタンに終わらせてしまうにはあまりにも気がかりにすぎて、いやいや、あとすくなくとも2回くらいは45分×15回⇒約12時間×2⇒約24時間!?のDVDの授業を受講してでも、テキストをさらに時間を費やして読みこんででも、体系的な理解を得なければ、なにをどうしても理解を得たい!!、そうだ、次学期に履修をして(今回は視聴覚室での自習)、教科書を手中に得て単位認定試験に向けて暗記して♪


地中海世界は、古代から現代まで、ヨーロッパのみならず西アジア北アフリカを取り込み、独自の風土と文化、歴史を築いてきた。ギリシアローマエジプトマケドニアなどの古代文明は、その後のこの地域のみならず世界の歩みの中でも特色ある文明を支えてきたし、イスラムの成立以降はヨーロッパの歴史にも複合的な性格を与えてきた。本書は、地中海の多面的な歴史を古代から近世まで概観する。地中海の歴史は、世界史にとって極めて魅力的である。


≪目次: ≫
1.地中海世界と文明の創造力 〔キーワード: 地中海、島、船、都市国家、オリーブ、ワイン〕/本村凌二(東京大学大学院教授)高山博(東京大学大学院教授) DVD 10/05 11:30〜
2.オリエント世界 〔キーワード: 楔形文字ジッグラトヒエログリフピラミッド心性〕/本村凌二(東京大学大学院教授) DVD 10/06 14:35〜
3.東地中海世界の激動と波及 〔キーワード: アルファベット、アクエイアテン、ハビル、海の民〕/本村凌二(東京大学大学院教授) DVD 10/08 14:15〜
4.ギリシア世界 〔キーワード: ポリス民主政アレクサンドロスシンクレティズム〕/本村凌二(東京大学大学院教授) DVD 10/10 10:25〜
5.共和政期ローマ 〔キーワード: S・P・Q・R、「父祖の遺風」、内乱の百年カエサル〕/本村凌二(東京大学大学院教授) DVD 10/13 14:25〜
6.ローマ帝国と多神教世界 〔キーワード: 権力と権威、「パンとサーカス」、多神教世界帝国〕/本村凌二(東京大学大学院教授) DVD 10/15 14:40〜
7.一神教世界帝国と古代末期 〔キーワード: 「三世紀の危機」、グローバリズム、地域分裂〕/本村凌二(東京大学大学院教授) DVD 10/17 14:15〜
8.西地中海の新たなる秩序――古代から中世へ? 〔キーワード: 地中海世界の東部と西部、古代末期、中世初期〕/本村凌二(東京大学大学院教授)、高山博(東京大学大学院教授) DVD 10/20 14:25〜
9.東地中海の覇者――東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の千年 〔キーワード: 東ローマ帝国、ビザンツ帝国、ユスティニアヌスギリシア正教〕/高山博(東京大学大学院教授) DVD 10/24 16:00〜
10.三つの文化圏 〔キーワード: ラテンカトリック文化圏、ギリシア・ビザンツ文化圏、アラブ・イスラーム文化圏〕/高山博(東京大学大学院教授) DVD 10/31 13:05〜
11.ノルマン人と地中海 〔キーワード: ヴァイキング、ノルマン人、南イタリア征服、ノルマン・シチリア王国の成立〕/高山博(東京大学大学院教授) DVD 11/02 14:05〜
12.シチリア王国――文明の交差点 〔キーワード: シチリア島、異文化交流〕/高山博(東京大学大学院教授) DVD 11/06 14:15〜
13.地中海における文明の衝突――十字軍 〔キーワード: 十字軍、フリードリヒ二世、文明の衝突〕/高山博(東京大学大学院教授) DVD 11/13 14:15〜
14.地中海ネットワーク 〔キーワード: 交易路、交易圏、制海権、商品、商人、旅人〕/高山博(東京大学大学院教授) DVD 11/14 14:05〜
15.地中海世界の歴史 〔キーワード: グローバル化、地中海史、地中海研究、時代区分〕/本村凌二(東京大学大学院教授)、高山博(東京大学大学院教授) DVD 11/16 10:50〜


本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02
高山博 『中世シチリア王国』(講談社現代新書、1999年) '10/11/25





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本「古代ポンペイの日常生活 (講談社学術文庫1986)」本村凌二5

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古代ポンペイの日常生活 (講談社学術文庫)
古代ポンペイの日常生活 (講談社学術文庫1986)

○著者:本村凌二
○出版: 講談社 (2010/3, 文庫 320ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4062919869
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たとえば、セルバンテスの『ドン・キホーテ』における従者サンチョ・パンサは、文字を読み書きすることはできないのだけれど、ことわざや古くからの言い伝えのたぐいを、運用の正誤を問わずに数多く知っている、ことあるごとに口をつく。もっとも、主人のドン・キホーテにはそのことを咎められるのだが。そう、届いた手紙であったり通達や物語みたいなものは、人びとが集まったところで、文字を読める人に声に出して読み聞かせてもらう(書いてもらう)、みたいな光景は描写は、ロシアの文豪ドストエフスキーあたりにも見うけられる(ハズだ)。逆説的にはなるのだが、果たしてみんながみんな文字を読み書きできる(識字)必要があるのかどうか?!、などと考えるには。もちろん文字の文化?!としての有効性であり、その効用を否定するものではないけれど
古代ポンペイの、およそ2000年前の町の「落書き」たちは、なんだかいまでもときどき公衆便所やらで見かけなくもないような、けっこう下世話なものまで載録されちゃう、日常生活♪


紀元七九年、ヴェスヴィオ山大噴火によって埋もれたポンペイ。剣闘士の死闘に熱狂した闘技場、人口一万の町に百二十軒もあった居酒屋、優雅な邸宅、娼家の小部屋…… その壁や柱に、愛を語らい性を謳歌し、選挙で友を応援して商売敵を罵倒する「落書き」が残されていた。集大成された文字史料の解読から、古代ローマ人の生活風景を鮮やかに再現する。


≪目次: ≫
プロローグ    ヌケリア人の反乱/ポンペイ――都市形成の歴史
第一章 大噴火と発掘の歴史    悲劇の予兆と運命の日/大プリニウスの最期/火砕流の襲来/埋もれた都市の記憶/蘇るポンペイ――ポンペイ発掘史/「王の発掘」の時代/ゲーテと「マダム・ポンペイ」/イタリア統一と科学的発掘の開始――甦る古代の生活/科学的発掘の新段階――探究される町の起源と発展/未来の世代への配慮――発掘から遺跡の保存・修復へ
第二章 友に、公職を!    ポスター代わりの落書き広告/選挙で選ばれた二人委員と造営委員/パトロネジ――親分・子分の関係による支配/同業組合による推薦文/農夫や風呂焚き仲間まで活動を/宗教集団、ファン・クラブに同好会も/飲み仲間のユーモア/「隣人」とは選挙区の住民か/庇護民と居酒屋のマダム、ホステスも/消された応援者の名前
第三章 公務にふさわしい人びと    判断力より品性が卑しくないこと/激しい選挙戦か、形式的な無風選挙か/都市参事会の役割/「参事会の同意」と共和政の理想/財力と弁論術で公職の道へ/専門の職人が描いた選挙ポスター
第四章 民衆は見世物を熱望する    パンの配分から円形闘技場の建設まで/新しい富裕階層の登場/財力と度量で見世物を提供/野獣狩りに香水散布まで/「興行王」ニギディウス/観客を興奮させる演出/よく戦えば敗者でも助命/奴隷や重罪人が剣闘士に/貴婦人の恋人/女心をときめかせる死のエロティシズム
第五章 喜怒哀楽の生活風景    貸家広告を解読する/公共の場所に書かれた落書き/自宅、貸家や寝台にも/家族の無事を願い、仕事仲間に挨拶も/商売繁盛と招福祈願/落書きされた罵詈雑言/同性愛者・無能者への嘲笑/浴場や酒場の憩いの場で/呑助と呼ばれた皇帝/飲んで騒いで今宵もお開き
第六章 愛欲の街角    愛の女神を守護神にして/皇帝ネロに見そめられた悲劇/求愛者のため息、愛の讃歌/二人の逢瀬の印を残す/想像をかきたてる落書き/居酒屋の女給をめぐる言い争い/愛を告白する女性たち/娼家の壁に残る落書き/居酒屋の二階で客をとる/愛欲を叫びながら韻をふむ/嵐が過ぎ去り別れの時が
第七章 文字を学ぶ    野外の仮設教室で/アルファベットからイソップ寓話集へ/声に出して道徳訓や早口言葉を/ローマ建国叙事詩も替え歌に/民衆の心をとらえた愛欲の詩人/修辞学を学ぶ者の深淵な詩句/ギリシア語で回文遊び
第八章 落書きのなかの読み書き能力    ラテン語ばかりかギリシア語の落書きも/読み書き能力の三段階/阻害要因から識字率を推定する/知りうることを前提にしたポスター/視覚に訴える表象として/略号、連結文字を重ね音読する/誤記も方言も音の表記から/確かな読み書き能力がある者も/哀歌もどきの落書き/ローマにこがれる旅人の創作詩/識字能力が最も反映される落書き/売春宿の常連客が残した生の声/親方から職人まで落書きを/民衆の多くがおぼつかないながらも読み書き能力を
エピローグ――人類史のなかの識字率

あとがき
学術文庫版へのあとがき

参考文献

※本書は、二〇〇四年九月、小社より刊行された『優雅でみだらなポンペイ』を改題し、原本としたものです。


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら りょうじ) 1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了。文学博士(西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。専攻は古代ローマ史。主な著書に『薄闇のローマ世界』『ローマ人の愛と性』『馬の世界史』『多神教と一神教』『地中海世界とローマ帝国(興亡の世界史)』などがある。欧文学術誌“KODAI:Journal of Ancient History”編集長。






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