Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

橋本治

本「父権制の崩壊 あるいは指導者はもう来ない (朝日新書714)」橋本治5

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――「父はえらい、男はえらい、だから説明能力がなくてもいい」そんなバカげた世界は、とっくの昔に崩壊している!――
トランプ大統領の出現後、日本の組織でもパワハラ、セクハラが露わになり、官僚や大学のオヤジ体質が暴かれていく。男たちの「論理」が通用しない時代に、なぜ「父権制の亡霊」がはびこるのか。都知事選の変遷、ハリウッド映画の分析、学生運動の成り立ちから政治家のスキャンダルまで、あらゆる現象を歴史的にひもときながら、これまでの「当たり前」が失効する世界の到来を説く。ベストセラー『知性の顛覆』に続く、橋本治による最後の指南!


≪目次: ≫
編集部付記

第一章 世界はゆるやかに混乱して
 一 制度は崩壊しているのに
 二 二〇一七年都議選の背景PART1――「東京」が変わる
 三 二〇一七年都議選の背景PART2――「都市おやじ」の時代
 四 二〇一七年都議選の背景PART3――おやじ達の衣替え
 五 二〇一七年都議選の背景PART5――熟年の家庭内離婚
 六 「国民ファースト」ではなくて、なぜ「日本ファースト」?

第二章 とんでもなく下らない話
 一 「父権制の顚覆」の由来
 二 『スター・ウォーズ』の謎
 三 父がいないスーパーヒーロー達
 四 父はやたらと死んでしまう
 五 スーパーマンはなぜ殺される?
 六 そしてワンダーウーマンが現れる

第三章 女と論理
 一 大昔の遥かに遠い地球とは別の銀河系では
 二 「論理」にまつわる二つの側面
 三 「当たり前」が大問題になる
 四 学生運動と経営学
 五 再び「当たり前」を問題にする
 六 「女と論理」はどうなったのか?

第四章 組織の崩壊
 一 一年前から続く出来事
 二 病む組織、組織を病ませるもの
 三 セクハラ君もやって来る
 四 セクハラもパワハラだ
 五 もう忘れられている一年前のこと

第五章 父権性の亡霊
 一 突然話を分かりやすくさせたもの
 二 昔よくいた田舎のおっさん
 三 田舎のオヤジの運命
 四 父親は、豊かになって瓦解して行く
 五 オヤジは説明をしない、だから説明能力がない
 六 永田町と日本ボクシング連盟
 七 忖度は誰かがしたのかもしれないが、私が「しろ」と言ったわけではない
 八 そんなことはともかく、トランプ大統領と仲がいい安倍総理大臣は外交に強い
 九 モラルではなく、説明能力がない

第六章 誰も経験したことがない世界
 一 元日本ボクシング連盟終身会長が愛した映画『ゴッドファザー』とその「愛のテーマ」
 二 家族より「個=孤」が美しかった時代
 三 女の居場所
 四 それを女が「抑圧」と解釈したら――
 五 「結婚」という最小の社会的単位の持っていた意味
 六 「家」と王国、家長と王様
 七 「家」の持っていた意味


※『父権の崩壊 あるいは指導者はもう来ない』は、「小説トリッパー」2017年秋季号から2018年冬季号まで連載されました。2019年1月29日、著者の橋本治氏が逝去されたため、書籍化に際しては誤字・脱字、明らかな事実誤認など、必要最小限の修正に止め、そのほか〔 〕で補足した箇所以外は雑誌掲載時のままにしてあります。
※橋本氏の生前の意向を受けて、連載時のタイトル「指導者はもう来ない 父権制の顛覆」から改題していますが、本文中でタイトルについて言及している箇所については、初出時のママとしました。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、77年に小説『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作を受賞しデビュー。創作・エッセイに止まらず、博覧強記の知性をもとに評論家としても活躍。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調平家物語』で毎日出版文化賞、『草薙の剣』で野間文芸賞を受賞。著書に『巡礼』『橋』『リア家の人々』『たとえ世界が終わっても』『知性の顛覆』『九十八歳になった私』『思いつきで世界は進む』他多数。2019年1月に逝去。



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本「精読 学問のすゝめ (幻冬舎新書552)」橋本治5

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精読 学問のすゝめ (幻冬舎新書)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体840円+税
○ISBN: 978-4344985544









「天は人の上に人を造らず」の有名な書き出し。『学問のすゝめ』なのに、なぜこんな一文から始まるのか? 諭吉が挙げた学ぶべき5科目の説明が、あっという間に終わるのはなぜなのか? それより膨大に費やされている話は一体・・・・・・? 明治初期に刊行され、20万部のベストセラー、日本が太平洋戦争で負けた後に再び読まれ、いまも売れ続ける名著の謎をズバリ解く。全十七編のうち、すべての肝は初編にありと見抜いた著者が、その一文一文を噛み砕き、時代背景から文章の飛躍の意味まで懇切丁寧に解きほぐしてしまった型破りな解説本。


≪目次: ≫
はじめに――『学問のすゝめ』が読まれる時

第一回 明治五年の頃
 まだ“江戸気分”の明治に出された『学問のすゝめ』
 出だしにある有名な「天」とはなにか
 お釈迦様の「天上天下唯我独尊」の意味から考える
 キリスト教の「神」と日本の「神」との違い
 「自由と平等」なんて初耳。だから諭吉は・・・
 とにかく、「学問をすればなんでも出来る!」

第二回 学問とはなんだ
 江戸時代までの「学問」と、ここが違う
 それまでのアカデミックの頂点は「漢文」だった
 これからは「実学」だ
 何も知らない「西洋」を学ぶのは大変だ
 これからは「自分の頭で考えろ。それが学問だ」

第三回 虚学と実学
 諭吉は「商売のすゝめ」を書いたわけではない
 「虚」と「実」の違いは、「役に立つかどうか」だけではない
 では、諭吉の言う「実学」とは?
 「独立しろ」とはどういうことか

第四回 福沢諭吉がまず言いたかったこと
 全十七編の“ブログ本”で重要なのはどこか
 すべての肝はやっぱり「初編」
 輸入モノの「自由」を日本人は知っていた?
 自由においても学問においても大切な「分限」とは
 「分限」を定義する三箇条

第五回 自由になったらなにをする?
 わがまま勝手と自由は違うよ、と念を押し・・・
 江戸時代までの「自由」は、「政治」と関係ないところにあった
 「自由」+「独立」で、「自由独立」という一語がカギ
 国民に政治は開かれた。だから政治に目を向けようね
 国民が賢ければ、政府も賢くなると諭吉がしきりに匂わせたわけ

第六回 「啓蒙」ってなんだ?
 本家本元の啓蒙思想は「神との決別」から始まった
 啓蒙思想の広がり方は英・仏・独それぞれ
 輸入した啓蒙思想は行方不明になったけれども
 まっさらな近代日本に必要とされた「啓蒙」とは
 「なにをどうしたらいいのでしょう」という困った問いに、諭吉は答えた
 明治初めはみんな“蒙”。そこから立ち上がるのに必要なのが・・・

第七回 敵がようやく姿を現す
 初めは諭吉も、明るく未来を説いていた
 人民はよき国民になれ、政府にも慈悲心がある。と、まとめるはずが
 新政府と人民の関係が、だんだん怪しくなってきた
 そして諭吉は四編、五編でキレた。誰に?
 理想から離れてゆく現実。諭吉、地団駄を踏む

第八回 もしも世の中がバカだらけなら
 新しい時代の生き方がさっぱり分からなかった日本人を前にして
 大事な話の語り口を、“インテリ”と“民衆” 相手にこう変えた
 超難問! 「政府と国民の新しい関係性」をどう説明したかというと
 明治政府にもいろいろあるけど、「オレは“バカ”が許せない!」
 結論! 「速やかに学問を志し、自分で才徳を高くして・・・」

第九回 私はやらない、君がやれ
 『学問のすゝめ』はノウハウ本じゃないことを、しつこく押さえておく
 幕府の「軍政」から「民政」に移行したときの国民あり方(マナー)とは
 国民の政治参加も、議会開設の必要性も力説しない。なぜなら。
 「こういう社会を君らはなんとかしてね」 諭吉のクールな姿勢に隠されたもの

最終回 現在進行形としての『学問のすゝめ』
 後は各自で読んで下さい。でもその前に
 古典であることを意識して読むということ
 まだ全然「近代」になっていない明治という時代
 政府と人民、その関係性をおさらいする
 そして今、『学問のすゝめ』のあの一文が立ちはだかるということは

収録 福沢諭吉 『学問のすゝめ』 初編 (出典 『学問のすゝめ』 福沢諭吉、岩波文庫)


※この作品は、二〇一六年六月小社より刊行された『福沢諭吉の『学問のすゝめ』』を改題したものです。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。小説、評論、戯曲、古典の現代語訳、エッセイ等、多彩に活動。『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調 平家物語』(毎日出版文化賞)、『草薙の剣』(野間文芸賞)、『窯変 源氏物語』『巡礼』『リア家の人々』『ぬえの名前』『青空人生相談所』『橋本治のかけこみ人生相談』等、著書・受賞歴多数。2019年1月逝去。


橋本治 『福沢諭吉の『学問のすゝめ』』(幻冬舎、2016年) '16/09/22



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本「思いつきで世界は進む 「遠い地平、低い視点」で考えた50のこと (ちくま新書1384)」橋本治5

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「あんな時代もあったよね」と懐かしんで振り返ることができないここ数年の怒涛の展開。国会でも巷でも、まともな議論はなりたたないし、小難しいことを言われると、言ってくる相手に怒りを覚えるような輩だらけ。さらには、世界も日本も、バカが偉くなってしまい、それに疑問をもつことにも麻痺しちゃっている今日この頃。そんな世の中に起きた日常の変化から世界的な事象までを見渡した時評集。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 バカは忘れたころにやってくる
 反知性より無知性がこわい
 「バカ」という抑止力
 ニュースがどんどん下りて行く
 さまよえる男達
 度を過ぎた量はこわい
 「ありのまま」ってなんだ
 「危機意識」はないのか?!
 祭の継承
 アクセルを左にしたらどうだろう
 人間は機械じゃない、機械は人間じゃない
 電波で荷物は運べない

第二章 いったい日本はどこへいく
 戦後七十周年
 人を介する事実(ファクト)
 十九年という時間
 人が死ぬとこと
 終わった社会
 知らぬが仏
 二つの「自由」
 なくなったもの
 批評のポジション
 ガハハ vs. やァね
 道徳教育は必要ないのかもしれないなァ
 やな女とこわい女

第三章 誰もが話を聞かない時代
 議論の余地
 まず「総論」から始めよ
 簡単に分からないために
 しかるべき人達
 東京都民は――
 強権政治の終わり
 国会は裁判所ではないでしょ
 おもしろくすることを考えればいいのに
 世界で七十二番目
 「不徳の致すところ」で辞める
 すごい人達

第四章 思いつきで世界は進む
 言うだけなら簡単なこと
 フィクションが襲って来る
 それは「表現の自由」なんだろうか?
 秩序と国家
 イスラム原理主義の向く先
 めんどくさいことを考えたくない病
 部族化する世界
 明けない夜
 隣の国
 アジアの時代か――
 時間は均一に進んでいないの?

第五章 世界は一つなんて誰がいった?
 「世界は一つ」でいいのかしら?
 『三銃士』の頃を思い出す
 「世界一つ」じゃなくてもいいよね
 紙に戻せばいいのに
 自己承認欲求と平等地獄


※本書はPR誌「ちくま」2014年7月号から2018年8月号までの巻頭随筆をまとめたものである。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作ほか、多彩な執筆活動を行う。著書に『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞受賞、新潮社)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞受賞、集英社)、『双調 平家物語』(毎日出版文化賞受賞、中央公論新社)、『草薙の剣』(野間文芸賞受賞、新潮社)、『国家を考えてみよう』『古典を読んでみましょう』(ちくまプリマー新書)、『人はなぜ「美しい」がわかるのか』(ちくま新書)など多数。



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本「橋本治のかけこみ人生相談 (幻冬舎文庫)」橋本治5

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橋本治のかけこみ人生相談 (幻冬舎文庫)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体540円+税
○ISBN: 978-4344428133












 「世間の幸せそうな人間は 大体ばかである」 (p.217)



母親に逆らわず育ち、帰省が憂鬱と悩む女性に「『お母さんが嫌いだから私は帰らない!』と電話でぶちまけるべき」と対話法を指南。中卒の学歴を子供に言えないと嘆く父親には「語るべきはあなたの人生、そのリアリティです」と感動の後押し。橋本流の謎解きと意外な処方に、生きる気力がわいてくる。壁にぶつかる人生も、たまには悪くないのかも。


≪目次: ≫
仕事について
 痩せてニキビ面で禿げているので上司に好かれず、安月給です。
 理由もなく会社がつらいのです。なぜなのでしょうか?
 転職5社目。入って半年でまた転職を考えています。
 転職活動中ですが、家族の経済状況が悪化し私の支えが必要に。でも自分のしたいことも諦めたくありません。

親子・兄弟について
 母親に逆らわずに育ちました。年に一度でも実家に帰省するのが憂鬱です。
 母の再婚相手をどうしても受け入れられません。
 43歳無職の弟。職探しをする気配もなく、家族で持て余しています。
 頑固な娘が心配。理詰めで親を責め立て、聞く耳を持ちません。
 脳梗塞で倒れた父。麻痺が残り時々ピントがずれたことを言います。意気消沈する父を元気づけたいのですが。

生き方について
 中卒ですが高卒と偽りながら職を転々。子供に胸を張って学歴を語れず情けない。
 子供3人で共働き。資格も取らずダラダラ太って過ごす自分に嫌気が。
 中学で不登校に。人生が終わってしまいました。
 人の幸せそうな姿が我慢なりません。問題の多い家庭で育ち、すぐ自己憐憫に陥ってしまいます。
 50歳です。熱中できる何かがなかなか見つかりません。
 勉強が嫌いです。両親の言う“いい大学”に行きたいとも思いません。

夫婦・恋人について
 疲れるのです。自負心の強い夫と一緒に暮らすのが。
 酒癖のひどい夫。別れた方がいいでしょうか?
 仕事もでき、明るく正義感のある不倫相手にフラれ、避けられ、辛いです。
 彼氏が大学を3留し中退し就活中。「無理に付き合わなくても良い」と言われましたが、彼を失いたくもなく・・・・・・。

人づきあいについて
 子供の頃から集団生活が苦手で嫌われてきました。
 上司が仕事の失敗をすべて私におしつけ、人前で叱責、罵倒します。
 社内に非常識な人たちがいます。自分よりも年齢や職級が上の人間もいて腹立たしいです。
 隣人親子の迷惑行為に両親が悩まされています。
 知人に10万円貸しました。貸して、と言われたショックで彼女への信頼感が失せた私は偏狭でしょうか?

あとがき


※この作品は、幻冬舎 Plus で 2013年11月〜2017年8月に連載していた「かけこみ人生相談」をまとめた文庫オリジナルです。


≪著者: ≫ 橋本 治 (Hashimoto Osamu) 1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。小説、評論、戯曲、古典の現代語訳、エッセイ等、多彩に活動。『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)等、著書・受賞歴多数。

  2019年1月29日午後3時9分、肺炎のため東京都新宿区の病院で死去



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本「おいぼれハムレット (落語世界文学全集)」橋本治5

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おいぼれハムレット (落語世界文学全集)
○著者: 橋本治
○定価: 本体1,300円(税別)
○ISBN: 978-4309729213








〈「長ろうべきか死すべきか」で評判をとりました、後日譚でございます。〉――知の巨人・橋本治、まだまだ本気でふざける! 落語世界文学全集ついにスタート。


≪目次: ≫

第一夜
第二夜
第三夜

※橋本治・口演、酒井捏造・速記


解説 若月弦之助 「沙翁(シェイクスピア)夜話 ハムレットに就きて」 (文芸評論家・大正二年没)

特典インタビュー


※初出
 第一夜・・・・・・「文藝」二〇一七年夏季号
 第二夜・・・・・・「文藝」二〇一七年秋季号
 第三夜・・・・・・「文藝」二〇一七年冬季号


≪著者: ≫ 橋本治 (はしもと・おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。イラストレイターを経て、77年小説『桃尻娘』を発表。以後、小説、評論、戯曲、エッセイ、古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版社文化賞を受賞。



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本「負けない力 (朝日文庫)」橋本治5

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負けない力 (朝日文庫)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体640円+税
○ISBN: 978-4022619334










今の時代、知性は何の役にも立たないと言われているが、知性とはその役に立たないと思われているものの中から、自分にとって必要なものを探し当てる能力である。手っ取り早く役に立つ情報を求めて、結果「考える力」が弱体化し負けてしまう。そんなあなたのための、勇気の書。

「負けない力」とは知性のことだ! そもそも本当の知性とは何か? 「勉強が出来る」「頭がいい」ことが重視されてきた結果、「負け続けてきた」この国で、知性を手にするために。ロングセラー『知性の顛覆』につながる思考鍛錬エッセイ。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 知性はもう負けている
 「知性がある」と「頭がいい」は関係ない/価値の基準はどうして「一つ」になったのか/「勉強しなきゃ勝てない」は、明治時代以来の日本人の思い込み/勝つために勉強して、でも負ける/どうしてそんなに負けるんだろう?/勝ちに行くつもりで負ける日本/もう日本が学ぶべき「先進国」はない/日本には、「独創性を育てる教育」なんかない/ズレが日本の独自性を生む/就職試験は学校の勉強とは違う/自己啓発本が必要になる理由/穴に落ちたらどうします?/とりあえず失敗をする/人は、成功したり失敗したりを繰り返してなんとかなる/それでも知性はジリジリと負ける/親切な「方法」なんかはない

第二章 知性はもっと負けている
 「知的な美人」がはやらない/「知的な美人」が登場した頃/「流行のあり方」が変わる/「社会の力」が弱くなると/なんでもかんでも許される/ボディコンという自己主張/そしてみんな思想的になった/自己主張が強いからといって、知性があるわけではない/大衆化でみんな「そこそこ」になる/みんなが「そこそこ」になってやばくなる/アイドルは自己主張をしない/そもそも「知性」はえらそうなものだった

第三章 「知性」がえらそうだった時代
 「知性」がえらそうだった時代/重要なのは「知性」ではなく、知識の量だった/コピペは昔から当たり前にあった/知識を得てどうするのか?/多くの人が大学へ行くようになると/大学に「革命」は起こらなかったが、大学は変わった/こうして「教養」はなくなる/「教養」ってなんなんだ?/夏目漱石の書く「教養」/なぜ「教養」はえらいのか?/「教養」をバカにする夏目漱石/坊っちゃんになるか、赤シャツになるか、野だいこになるか/「知識を身につける」と「知識が身に沁みる」/「分かりません」と言えますか?/「なにが分からないか」を人に説明するのはむずかしい/エライ人は分かりやすい説明をしない/一度「負け」を認めてしまう/「教養」は体制順応型人間を作る/ランキングで出来上がっている世界でも/それは「権威主義」です/「根拠」は自分で作る/この本の著者だって少しばかり不安がっている

第四章 「教養主義的な考え方」から脱するために
 「教養主義」ってなんだ?/「下らない」ってなんだ?/死滅しない「教養主義的な考え方」/「考え方」も入れ換える?/「他人の考え方を知識として仕入れる」ということ/教養主義者に「自分」はあるのか?/真面目な日本人は、それで「マニア」になる/日本人の考える「自分」/日本人は簡単に「考え方」を入れ換える/日本人の「損得」の考え方/時代の変化に敏感な人、鈍感な人/利口な日本人は文句を言わない/「自分」は、「自分の中」にあるのか、それとも「自分の外」にあるのか?/「海外への扉」が開きっ放しになって/正解は、自分の外の「誰か」が握っている/日本人の「自分」は社会のDNAが作る/でも、外にあったはずの「正解」が見えなくなってしまったら/「考え方」はそう簡単に変えられない

第五章 「負けない」ということ
 やっとここで「知性の話」/知性のある人は、「私には知性がある」などと言わない/「他人の知性」を認める能力/知性には「出題範囲」がない/「答」を見つけるよりも、「問題」を見つける方がずっとむずかしい/コンピュータの分からないこと/「自分の中の問題」が一番見つけにくい/どうして「自分は世界で一番頭がいい」などと思ってしまうのだろう/「謙遜」について/「謙遜」という名の防衛力/人はどうして「勝とう」と思うのだろう/恐竜はものを考えなかった/不安があるからものを考え、それがなければ考えない/「それでも平気」と思える機能/それでも「負けてはいけない」と思う理由

終章 世界はまだ完成していない
 減点法の世界/なじみのある「格差社会」/「みんな」という高い壁/「世界はもう完成している」という思い込み/「なんかへんだな・・・・・・」と感じることからしか始まらない/もしかしたら、最も大きく最も困難な問題について

文庫版のためのあとがき (二〇一八年四月二十七日)


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作を受賞。評論家としても活躍。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とは何者だったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。近著に『知性の顛覆』『いとも優雅な意地悪の教本』『草薙の剣』。




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本「草薙の剣」橋本治5

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草薙の剣
○著者: 橋本治
○定価: 本体1,700円(税別)
○ISBN: 978-4104061150








なんで僕はこんなところにいるんだろう? 日本人の心の百年を辿る壮大な長篇小説。

――これは、橋本治の「平家物語」である。――
10代から60代まで、10歳ずつ年の違う男たちを主人公に、彼らの父母、祖父母までをさかのぼるそれぞれの人生を、戦後から平成の終わりへと向かう日本の軌跡のなかに描きだす。敗戦、高度経済成長、オイルショック、昭和の終焉、バブル崩壊、二つの大震災、みな懸命に生きながらも親と子はつねに断絶を抱え、夫婦はしばしば離婚する。人生はつねに、思い描いたことの外にある―― ごくふつうのリアルな日本人の心の100年を描いて、読者をさまざまな記憶でつよく揺さぶりながら、戦後日本の行き着いた先としての現代のありようを根底から問い返す、橋本治、畢生の長篇小説。作家デビュー40周年記念作品。


≪目次: ≫
第一章 息子達
 誰もいない世界/昭生/昭生と兄/常生の母/ベビーブームが終わる時/昭生の旅立ち/都会の暮し/昭生の就職/昭生の兄の結婚

第二章 終わってしまった時代
 豊生の父/すべてを失う時/焼け跡にて/戦後という時代/豊生の家/終わってしまう時代

第三章 始まらない時代
 自由の始まり/夢生の登場するステージ/夢生の誕生/女達/穏やかな日々/片隅の女/一九八五年の空の下

第四章 よどみ
 知らずに下り階段を行く/はじけるバブル/父親はまだ若い/意味不明のままに庇護者が消える/人を殺す子供

第五章 草薙の剣
 内側から湧いて来るもの/少年達の世紀末/錆びて行く時代/普通の人達/帰郷/母の反撃/昭生の結婚と二〇〇六年の出来事/二つの離婚/時間だけが過ぎて行く/大震災/第一世代の退場/草薙の剣/エピローグ


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作ほか、多彩な執筆活動を行う。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞を、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を、2008年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に、『窯変 源氏物語』『巡礼』『リア家の人々』『ひらがな日本美術史』『失われた近代を求めて』『浄瑠璃を読もう』『九十八歳になった私』など多数。



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本「九十八歳になった私」橋本治5

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九十八歳になった私
○著者: 橋本 治
○定価: 本体1,600円(税別)
○ISBN: 978-4062209144











時は2046年、東京大震災を生き延びた、独居老人で元小説家の「私」のもとを、「ボランティアのバーさん」やゆとり世代の50代編集者などさまざまな人たちが訪れる・・・・・・。

生きるのは面倒くさいとボヤキつつ、人生の真実を喝破する、橋本流老人文学の傑作!

「人生は消しゴムのようなものだ。いくら使って消して行っても、使い切るということは起こらないのだ。」

「生きているだけで疲れる年頃なんだ。あーあ。」


≪目次: ≫
 九十八歳になる私
 九十八歳になった私
 国会解散の巻
 ロボット君の巻
 病院に行ってましたの巻
 女はこわいよの巻
 プテラノドン退治の巻
 九十九歳になっちゃうじゃないかの巻
 メロンの娘の巻
 たまには起こせよなんとかメントの巻
 カナブンに寄せる思いの巻
 死にそうでなぜ死なないの巻
 人生は消しゴムだの巻

あとがき (二〇一七年十二月吉日  橋本 治)


※初出 群像|短篇「九十八歳になる私」(2016年3月号)と、連載「九十八歳になった私」(2016年7月号〜9月号・12月号・2017年2月号〜4月号、2017年5月号〜9月号より「九十九歳になった私」と改題)を長編小説として書籍化しました。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。イラストレーターを経て、77年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説、評論、戯曲、エッセイ、古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。96年、『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。




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本「いとも優雅な意地悪の教本 (集英社新書0899B)」橋本治5

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いとも優雅な意地悪の教本 (集英社新書)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体760円+税
○ISBN: 978-4087208993











上質な意地悪が足りないから、日本人は下品になった。
夏目漱石から舛添要一、メリル・ストリープまで。身につけておきたい「嗜み」としての意地悪論

 意地悪は単なる悪口や暴力とも違って、洗練を必要とする「知的かつ優雅な行為」である。だからこそ、意地悪には人間関係を円滑にし、暴力的なエネルギーを昇華させる効果がある――。
 他者への罵詈雑言やヘイトスピーチといった、むきだしの悪意が蔓延する現代社会。橋本治は、その処方箋を「みなが意地悪になること」だとして、古今東西の例を挙げてその技術を具体的に解説する。
 読めば意地悪な人になりたくなる社会・文芸評論!


≪目次: ≫
第一講 意地悪とはなにか
 はじめに
 一 意地悪と暴力
 二 なぜ現代人はたやすく暴力表現に走るのか
 三 意地悪教育をすればいいのに
 四 なぜ「意地の悪い課長」は存在するのか

第二講 メリル・ストリープに学ぶ意知悪の意味
 一 教育的見地から見たる意地悪
 二 教育に於ける意地悪の意味
 三 なぜ女性ファッション誌の編集長は恐ろしいか
 四 『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープは果たして意地悪なのか

第三講 樋口一葉は頭がいい
 一 頭がよくなければ意地悪にはなれない
 二 いきなり啖呵を切る樋口一葉
 三 見返り柳と溝の関係
 四 名分とは
 五 なぜ樋口一葉は朝ドラの主人公になれないのだろう?
 六 意地悪な樋口一葉

第四講 紳士は意地悪がお好き
 一 マスゾエくん
 二 「人格攻撃をするなと言ったって、問題は人格なんだからさ」問題
 三 知性とモラルが分離して
 四 「慇懃無礼」の構造
 五 意地悪で自己回復する夏目漱石
 六 《智に働けば角が立つ》云々は人生訓じゃない

第五講 紫式部に陰険さを学ぶ
 一 紫式部は意地悪だ
 二 名前を書く人、書かない人
 三 自分全開の清少納言
 四 人の悪口を言う紫式部
 五 自慢をする紫式部

第六講 男と女はどっちが意地悪か
 一 男の嫉妬
 二 ともかく男はもてたがる
 三 「凡人の悲劇」という高級な悩み
 四 文学の賞は才能に微笑まない
 五 意地悪は女の方がおもしろい

第七講 悪を考える
 一 悪役と爆発
 二 悪役とインテリジェンス
 三 悪役がいなくなる
 四 正義のヒーローに余分なことを考えさせないでくれ
 五 最悪の敵は「ウチの上司」

第八講 それで、この話はどうまとめればいいのだろう
 一 「悪とは正しくないことである」と考える国
 二 江戸町人のふざけ方
 三 日本の善悪対立
 四 日本の悪は「悪」じゃない
 五 民谷伊右衛門はなにをした?

あとがき 天才は意地が悪い


※本書は『すばる』2016年5月号〜12月号に連載されたものに加筆・修正しました。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を行う。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の現代語訳も多い。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。『上司は思いつきでものを言う』『性のタブーのない日本』『たとえ世界が終わっても』『知性の顛覆』など、著書多数。




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本「だめだし日本語論 (atプラス叢書17)」橋本治+橋爪大三郎5

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日本語は、そもそも文字を持たなかった日本人が、いい加減に漢字を使うところから始まった―—
成り行き任せ、混沌だらけの日本語の謎に挑みながら、日本人の本質にまで迫る。
あっけに取られるほど手ごわくて、面白い日本語論。


≪目次: ≫
はじめに (橋爪大三郎)

日本語のできあがり方――鎌倉時代まで
 文字を持たなかった日本人
 日本語のDNA螺旋構造
 外国に説明できない日本史
 学問に向かない日本語
 日本語は「意味の言葉」ではない
 言葉は神から与えられる?
 お経を日本語に訳さなかった理由
 言葉はまず音であった
 音の多様性
 ひらがなができた理由
 歌があったから日本語がある
 話し言葉を文字化する日本、文字化しない朝鮮
 男女のコミュニケーションが国家体制の根幹
 書きながら成長する紫式部
 男は和歌が詠めない
 公式には認めない女性とひらがな
 日本に宦官が存在しない理由
 律令制と特権
 戦争ができない日本人
 声の重要性
 カタカナv.s.ひらがな
 『竹取物語』の作者は女性?
 徳川幕府はひらがな、明治政府はカタカナ

日本語の壊し方 室町以後
 幽霊が主役の能
 江戸の印刷文化
 武士が歴史をつくらなかったから天皇制につながった
 漢字とナショナリズム

あとがき (橋本治)


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもとおさむ) 1948年生まれ。小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッセイ・芝居の演出など、ジャンルにとらわれず精力的に活動。近著に『知性の顚覆 日本人がバカになってしまう構造』(朝日新書)、『たとえ世界が終わっても』(集英社新書)、『国家を考えてみよう』(ちくまプリマー新書)など多数。

≪著者: ≫ 橋爪大三郎 (はしづめだいさぶろう) 1948年生まれ。社会学者。近著に『げんきな日本論』(大澤真幸との共著、講談社現代新書)、『はじめての聖書』(河出文庫)、『日本逆植民地計画』(小学館)、『戦争の社会学』『教養としての聖書』(ともに光文社新書)、『面白くて眠れなくなる社会学』(PHP研究所)、『丸山眞男の憂鬱』(講談社選書メチエ)など多数。


橋爪大三郎×大澤真幸 『げんきな日本論  Sociology of Japanese History 』(講談社現代新書、2016年) '17/04/02
橋爪大三郎/植木雅俊 『ほんとうの法華経  The Lotus Sutra in the True Sense 』(ちくま新書、2015年) '16/01/10
橋爪大三郎/大澤真幸/宮台真司 『おどろきの中国  Astonishiing Chaina 』(講談社現代新書、2013年) '13/07/11
橋爪大三郎 『政治の教室  Politics For Beginners, 2001 』(講談社学術文庫、2012年) '12/07/18
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11



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本「知性の顚覆 日本人がバカになってしまう構造 (朝日新書615)」橋本治5

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「ヤンキー」と、言い訳する「大学出」ばかりで、この国にもはや本物の知性は存在しないのか?
イギリスのEU離脱、トランプ政権誕生、ヘイト・スピーチ・・・・・・ 世界的に「反知性主義」が叫ばれて久しい中、その実態は主義というよりは、「かつて持っていた自分の優越を崩されたことによる不機嫌さ」という「気分」に過ぎないのではないか? その「空気」が生まれるに至るメカニズムを読み解き、もう一度自ら本物の「知性」を建て直すための処方箋を提示する、示唆に富んだ一冊!

日本もアメリカも、政治経済はめちゃくちゃで、モラルもなにもあったもんじゃない。
「ヤンキー」と、言い訳する「大学出」ばかりで、この国にはもはやほんものの知性は存在しないのか? 吹き荒れる「反知性主義」の実態は、思想ではなく単なる気分に過ぎないと看破し、世界が壊れゆく歴史的転換を柔らかに読み解く。
もやもやを晴らす快刀乱麻の書!


≪目次: ≫
新書のためのまえがき

第一章 ヤンキー的なもの
 一 「自分はヤンキーなのかもしれない」という衝撃
 二 「自分」を消す必要
 三 不良は自己主張をする
 四 みんな自己主張をしたいんだな

第二章 大学を考える
 一 大学解体が言われた昔
 二 そもそも勉強が好きじゃない
 三 自分の足下の深くて大きな穴
 四 大学を離れて「ワケのわからないもの」になる
 五 うっかりすると「反知性」になる

第三章 不思議な頭脳
 一 上昇志向がない
 二 根拠のない優越
 三 ヘイトスピーチってなんだったんだ?
 四 中流化して更に中流化する世界

第四章 知の中央集権
 一 東京のなにがエライ?
 二 「東京の山の手」とは?
 三 だから東京は支配的(ドミナント)になる
 四 拘束衣としての言語
 五 知は中央集権する

第五章 なぜ下品になったのか
 一 日本人は下品になった
 二 知性はモラルを捨てて行く
 三 「自己主張」という下品な行為
 四 もう崩すものはない

第六章 「経済」という怪物
 一 国民投票をする国民の正体
 二 EUが成立した頃
 三 「大きいもの」はいつまでもつか
 四 「みんなのあり方」と「こっちのあり方」
 五 国民はバカかもしれないけれど
 六 産業が発達して豊かになると、その結果、働く人間に皺寄せが来る
 七 「経済」という怪物、あるいは、もうパイの皮しか残っていないのに

最終章 顚覆しちゃいましたね
 一 「だから言ったじゃないの」とは言えないんだけどさ
 二 改めて「反知性主義」を考える
 三 さかのぼって、「主義(イデオロギー)」とはなんだ?
 四 トランプはヒトラーになれない
 五 現代で「知性」とはどういうものか
 六 「ムカムカする」を抱えて生きる、たとえば「アメリカの人達」
 七 更にもう一度、反知性主義を生み出してしまう「知性」について
 八 顚覆してしまった知性の「その先」

あとがき


※初出 「小説 TRIPPER」 連載評論 「知性の顚覆」 2015年夏季号〜2017年春季号(2016年冬季号は休載)に、まえがきとあとがきを書き下ろし、また一部内容を加筆・修正しました。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、『桃尻娘』で小説現代新人賞佳作を受賞。評論家としても活躍活躍。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とは何者だったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調平家物語』で毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。近著に『たとえ世界が終わっても』。




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本「たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書0870B)」橋本治5

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崩壊に近づくEU、トランプ、伝々総理・・・・・・
「世界がバカになっている」時代に染まらないために

“イギリスのEU離脱決定”と“ドナルド・トランプのアメリカ大統領選当選”を見て、成長と拡大を求め続ける資本主義経済の終焉を確信したという橋本治。資本主義の終わりとは何か? その後を我々はどう生きるべきなのか?
「昭和の終わりと同時に日本経済は飽和した」「貿易なんて西洋人の陰謀に過ぎない」「国民はクビにできないので、企業経営感覚の政治家は容易に差別主義者になる」など、政治や経済といった枠を超えて次世代に語りかけるメッセージ。


≪目次: ≫
まえがき

序章 イギリスのEU離脱を見ながら考えた
 大きなものの終焉/紀元前から続く拡大志向/大国ソ連の崩壊の仕方/貧乏人の互助会になってしまったEU

第一章 バブルになるとどうなるのか
 「あの時代」の気持ち悪さ/消費税導入と同時に消えた「贅沢品」というカテゴリー/「貿易の自由」とは、貿易面での「戦争の自由」/「押し売り」にお茶を出して迎えた日本

第二章 「ヨーロッパ」という謎を解く
 帝国ってなんですか?/ヨーロッパは一つにまとまれない/ヨーロッパを取り囲む、自分自身の壁/十九世紀帝国主義とは、「高圧的なセールスマン」/ヨーロッパは怯えていた/「大航海時代」はなぜ、始まったのか/新大陸が「発見」されてしまう意味/「異文化は遅れている」の始まり/ユダヤ人の軌跡がヨーロッパの覇権の軌跡/ナチスを生み出した「闇金ウシジマくん」的構造

第三章 経済は飽和したら終わるものだ
 昭和とは「復興経済の時代」だった/経済と欲望は「飽和」に達したら終わる/飽和を覆い隠す「技術革新」という幻/金融経済はゾンビだ/「小さなもの」で生きてゆく可能性

第四章 バブルを経て「社会」が消えた
 寄りかかる規範がなくなった/「社会建設」が死語になった時代/天動説になり社会が消えた/「バブル景気」で日本から「金持ち」が消えた/「個室」が生まれて「個性」が消えた/失われた「金持ち」の幻影を求めて/「食」しか豊かにならなかった日本

第五章 なにを言ってもムダな人たち
 「心のある論理」と「心のない論理」/「心の論理」はきれい事/「個性のない数学は、内容のない観念だ」/天動説から生まれた「ニューアカ」/金融経済は「心のない論理」/日本の「保守」は本当に保守主義なのか?/講談の流行が「特攻」を作った/心理はなくて、道理がある

第六章 世界が終わった後に
 なんだかカチンとくるんですよねえ/国家としての優先順位/「廃墟同然の惑星で、産業だけが発達する」/成長が雇用を奪う、ウロボロスの蛇/「人はバカになっている」とはどういうことか/正義とは「損得で判断しない」ということ/「正義」で経済を回す/トランプ大統領の最大の謎/バブル前に、もし日本が「経済から撤退」していたら/「必要なものは必要なときに現れる」

終章 不思議な王子様のモノローグ――私は中学生のときにバブルを見た

あとがき 「ハシモト・ミステリーツアー」を旅して/川喜田 研 (二〇一七年一月)


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を行う。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の現代語訳も多い。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。『上司は思いつきでものを言う』『性のタブーのない日本』『ひらがな日本美術史』『いつまでも若いと思うなよ』など、著書多数。




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本「福沢諭吉の『学問のすゝめ』」橋本治5

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福沢諭吉の『学問のすゝめ』
○著者: 橋本 治
○定価: 本体1,200円+税
○ISBN: 978-4344029569







君も賢くなれる、と諭吉は言った――。で結局、何を学ぶのか?
いまだにベストセラー!!(当時20万部、岩波文庫71万部)
感動!興奮!泣ける!! 橋本治の熱血講義

全十七編のうち「初編」(冒頭たった10ページ)だけ読めばいい。

超有名なのに、みんな実は内容をよく知らない、『学問のすゝめ』の魅力とは――

自由とは? 平等とは? 明治政府って何やるの? 天皇ってどんな人? 藩と国はどう違う・・・・・・? まだ庶民が江戸脳だった明治五年に出版され、当時二〇万部の大ベストセラーとなった『学問のすゝめ』。列強侵略の脅威を一旦は免れたものの、その真の恐ろしさや近代化のなんたるかが全然わかっていない日本人に、諭吉は何を学べと言い、彼らを熱狂させたのか? 当時の時代背景や、ことばの意味、諭吉の思考回路もおりこんだ新感覚の解説本。そしてなぜ現代人も、時代の節目節目に、この本を繰り返し読んでしまうのか、その理由も明らかに! 蒙(バカ)が大嫌いな福沢諭吉の、蒙(バカ)への愛まで伝わってくる、感動の講義録。


≪目次: ≫
はじめに――『学問のすゝめ』が読まれる時

第一回 明治五年の頃
 (一) まだ“江戸気分”の明治に出された『学問のすゝめ』
 (二) 出だしにある有名な「天」とはなにか
 (三) お釈迦様の「天上天下唯我独尊」の意味から考える
 (四) キリスト教の「神」と日本の「神」との違い
 (五) 「自由と平等」なんて初耳。だから諭吉は・・・
 (六) とにかく、「学問をすればなんでも出来る!」

第二回 学問とはなんだ
 (一) 江戸時代までの「学問」と、ここが違う
 (二) それまでのアカデミックの頂点は「漢文」だった
 (三) これからは「実学」だ
 (四) 何も知らない「西洋」を学ぶのは大変だ
 (五) これからは「自分の頭で考えろ。それが学問だ」

第三回 虚学と実学
 (一) 諭吉は「商売のすゝめ」を書いたわけではない
 (二) 「虚」と「実」の違いは、「役に立つかどうか」だけではない
 (三) では、諭吉の言う「実学」とは?
 (四) 「独立しろ」とはどういうことか

第四回 福沢諭吉がまず言いたかったこと
 (一) 全十七編の“ブログ本”で重要なのはどこか
 (二) すべての肝はやっぱり「初編」
 (三) 輸入モノの「自由」を日本人は知っていた?
 (四) 自由においても学問においても大切な「分限」とは
 (五) 「分限」を定義する三箇条

第五回 自由になったらなにをする?
 (一) わがまま勝手と自由は違うよ、と念を押し・・・
 (二) 江戸時代までの「自由」は、「政治」と関係ないところにあった
 (三) 「自由」+「独立」で、「自由独立」という一語がカギ
 (四) 国民に政治は開かれた。だから政治に目を向けようね
 (五) 国民が賢ければ、政府も賢くなると諭吉がしきりに匂わせたわけ

第六回 「啓蒙」ってなんだ?
 (一) 本家本元の啓蒙思想は「神との決別」から始まった
 (二) 啓蒙思想の広がり方は英・仏・独それぞれ
 (三) 輸入した啓蒙思想は行方不明になったけれども
 (四) まっさらな近代日本に必要とされた「啓蒙」とは
 (五) 「なにをどうしたらいいのでしょう」という困った問いに、諭吉は答えた
 (六) 明治初めはみんな“蒙”。そこから立ち上がるのに必要なのが・・・

第七回 敵がようやく姿を現す
 (一) 初めは諭吉も、明るく未来を説いていた
 (二) 人民はよき国民になれ、政府にも慈悲心がある。と、まとめるはずが
 (三) 新政府と人民の関係が、だんだん怪しくなってきた
 (四) そして諭吉は四編、五編でキレた。誰に?
 (五) 理想から離れてゆく現実。諭吉、地団駄を踏む

第八回 もしも世の中がバカだらけなら
 (一) 新しい時代の生き方がさっぱり分からなかった日本人を前にして
 (二) 大事な話の語り口を、“インテリ”と“民衆” 相手にこう変えた
 (三) 超難問! 「政府と国民の新しい関係性」をどう説明したかというと
 (四) 明治政府にもいろいろあるけど、「オレは“バカ”が許せない!」
 (五) 結論! 「速やかに学問を志し、自分で才徳を高くして・・・」

第九回 私はやらない、君がやれ
 (一) 『学問のすゝめ』はノウハウ本じゃないことを、しつこく押さえておく
 (二) 幕府の「軍政」から「民政」に移行したときの国民あり方(マナー)とは
 (三) 国民の政治参加も、議会開設の必要性も力説しない。なぜなら。
 (四) 「こういう社会を君らはなんとかしてね」 諭吉のクールな姿勢に隠されたもの

最終回 現在進行形としての『学問のすゝめ』
 (一) 後は各自で読んで下さい。でもその前に
 (二) 古典であることを意識して読むということ
 (三) まだ全然「近代」になっていない明治という時代
 (四) 政府と人民、その関係性をおさらいする
 (五) そして今、『学問のすゝめ』のあの一文が立ちはだかるということは

収録 福沢諭吉 『学問のすゝめ』 初編 (出典 『学問のすゝめ』 福沢諭吉、岩波文庫)


≪著者: ≫ 橋本治 (はしもと・おさむ) 1948年東京生まれ。小説、評論、古典の現代語訳、エッセイ、芝居の演出など、旺盛な創作活動を展開。近著は『いつまでも若いと思うなよ』(新潮新書)、『性のタブーのない日本』(集英社新書)、『初夏の色』(新潮社)、『失われた近代を求めて 全3巻』(朝日新聞出版)、『古典を読んでみましょう』(ちくまプリマー新書)など。





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本「お春」橋本治5

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お春
○著者: 橋本 治
○定価: 本体1,400円+税
○ISBN: 978-4120048661









浅草花川戸の乾物問屋の一人娘・お春。
美しい母は度重なる浮気の末、父とは別の男の胤を宿し、流産で死んだ。
懶惰な母親を嫌悪し、北国屋の家から解放されたいと願うお春だったが、 ある夜部屋に忍び込んできた番頭の伝九郎に体を許してしまい――。

「夢のような愚かさを書いてみたい」
橋本治が『刺青』にはじまる谷崎潤一郎文学をオマージュした、愚かしく妖しい少女の物語。

艶やかで猥雑な江戸の夜。未だ男を知らぬ十七のお春。彼女をつけ狙う男たち。女と男の愚かな情欲が絡み合う―橋本治が文豪・谷崎にオマージュを捧げる快作時代小説。

好いた男の声と色めいた視線があればいい――艶やかで猥雑な江戸の夜。未だ男を知らぬ十七のお春が溺れた女と男の“愚の奈落”とは。橋本治が文豪・谷崎に捧げる快作時代小説。


≪目次: ≫
桃花の夜 
梅果の雨 


※本書は『中央公論』(二〇一五年六月号〜二〇一五年十一月号)に連載された「桃花の夜」「梅果の雨」(各全三回)を加筆・修正したものです。

装画 岡田嘉夫
装幀 中島かほる


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。他に『窯変 源氏物語』『小林秀雄の恵み』『巡礼』『』『リア家の人々』『幸いは降る星のごとく』『結婚』等、著書多数。



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本「百人一首がよくわかる」橋本治5

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百人一首がよくわかる
○著者: 橋本 治
○定価: 本体1,000円(税別)
○ISBN: 978-4062200103








和歌のオールタイム・ベスト100が一冊でわかる! 中学生から誰でもわかる、すらすら読める! 橋本治の名訳で、百人一首がどこよりもわかりやすくて面白い現代語訳になった。 「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに水くくるとは」→→→「ミラクルな 神代にもない 竜田川 こんな真っ赤に 水を染めるか!」 「花の色は うつりにけりな いたづらに 我が身世にふるながめせしまに」→→→「花の色は 変わっちゃったわ だらだらと ひとりでぼんやり してるあいだに」 「春の夜の 夢ばかりなる手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ」→→→「春の夜の夢みたいだわ 腕枕 それで噂になったらごめんね」 一首一首に対応する橋本治氏による斬新な桃尻現代語訳とシンプルかつ深い解説で、百人一首の内容と成り立ちが一目瞭然! 最も面白くわかりやすい百人一首解説本の決定版です。


≪目次: ≫
百人一首について
カルタになった百人一首
百人一首の現代語訳
百人一首の遊び方

1 天智天皇/2 持統天皇/3 柿本人麿/4 山部赤人/5 猿丸大夫/6 中納言家持/7 阿倍仲麿/8 喜撰法師/9 小野小町/10 蝉丸/11 参議篁/12 僧正遍昭/13 陽成院/14 河原左大臣/15 光孝天皇/16 中納言行平/17 在原業平朝臣/18 藤原敏行朝臣/19 伊勢/20 元良親王/21 素性法師/22 文屋康秀/23 大江千里/24 菅家/25 三条右大臣/26 貞信公/27 中納言兼輔/28 源宗于朝臣/29 凡河内躬恆/30 壬生忠岑/31 坂上是則/32 春道列樹/33 紀友則/34 藤原興風/35 紀貫之/36 清原深養父/37 文屋朝康/38 右近/39 参議等/40 平兼盛/41 壬生忠見/42 清原元輔/43 権中納言敦忠/44 中納言朝忠/45 謙徳公/46 曾禰好忠/47 恵慶法師/48 源重之/49 大中臣能宣朝臣/50 藤原義孝/51 藤原実方朝臣/52 藤原道信朝臣/53 右大將道綱母/54 儀同三司母/55 大納言公任/56 和泉式部/57 紫式部/58 大弐三位/59 赤染衛門/60 小式部内侍/61 伊勢大輔/62 清少納言/63 左京大夫道雅/64 権中納言定頼/65 相模/66 前大僧正行尊/67 周防内侍/68 三条院/69 能因法師/70 良暹法師/71 大納言経信/72 祐子内親王家紀伊/73 前権中納言匡房/74 源俊頼朝臣/75 藤原基俊/76 法性寺入道前関白太政大臣/77 崇徳院/78 源兼昌/79 左京大夫顕輔/80 待賢門院堀河/81 後徳大寺左大臣/82 道因法師/83 皇太后宮大夫俊成/84 藤原清輔朝臣/85 俊恵法師/86 西行法師/87 寂蓮法師/88 皇嘉門院別当/89 式子内親王/90 殷富門院大輔/91 後京極摂政前太政大臣/92 二条院讃岐/93 鎌倉右大臣/94 参議雅経/95 前大僧正慈円/96 入道前太政大臣/97 権中納言定家/98 従二位家隆/99 後鳥羽院/100 順徳院


※本書は、2009年に海竜社より刊行の単行本『新装版 桃尻語訳 百人一首』を底本としました。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、77年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ、古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。96年、『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年、『双調平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。



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本「幸いは降る星のごとく (集英社文庫)」橋本治5

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幸いは降る星のごとく (集英社文庫)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体580円+税
○ISBN: 978-4087454147








「芸能界」は光り輝いてみえるものだった──。ときは高度成長期。明確な目標もなく、流されるままに“女芸人”となった女性の悲喜こもごもを描く。時代を切り取る名手による長編小説。

ときは1990年代前半、“女芸人ブーム”前夜。東京の国立大学に通う真名子は、幼なじみの貴子とお笑いコンビ「モンスーンパレス」を結成した。自らの不美人を認識しない真名子と、世間ズレしたOL志望の貴子。笑いとは縁遠い生活を送ってきた彼女たちが、なぜその世界に入り、どう生き延びていったのか。時代によって作り出された“女芸人”の先駆者となる四人の女性の悲哀と幸福を描いた長編小説。


≪目次: ≫
第一話 欲望という名の電気ゴタツ
 一 ツァラトゥストラはまだ語らない
 二 芸人の夜明け
 三 モンスターパレスの女
 四 お笑い探査計画
 五 愛の錯誤
 六 さまざまな試練
 七 無限の彼方(ビヨンド・ザ・インフィニティ)
 八 「化物の宮殿(モンスター パレス)」ではなくて

第二話 セックス・アンド・ザ・シティ
 一 シンデレラのための略式地図
 二 舞踏会への階段に立つ二人
 三 禿鷹(はげたか)と石子詰(いしこづ)めの女
 四 一体なにが「おもしろい」んだ?
 五 ないものはない、なにもないったら本当になにもない
 六 神と信者の間(はざま)で
 七 「なんだかへんだな」と思いつつ、全能感だけはしっかりとある女達
 八 金坪真名子が「処女ではないもの」に変わる場所
 九 進化するモンスーンパレス
 十 本篇の数少ない「セックスアリ」のシーン

第三話 電気ゴタツは安楽椅子の夢を見るか
 一 そして作者はあることに気がついた
 二 中身のないシュークリーム
 三 金坪真名子の回心(かいしん)
 四 マザー・テレサへの道
 五 笛を吹く金目鯛(きんめだい)
 六 綿菓子製造機と一本の割り箸(ばし)
 七 安井貴子の帰還
 八 もう電気ゴタツに足は突っ込まない

第四話 すべての人に幸福な未来を
 一 「阿蘭陀(おらんだ)おかね」という女
 二 なに不自由のない貧しさ
 三 阿蘭陀おかねの芸風
 四 「いつか分かる日が来るわ」と言うこともなく――
 五 とみざわとみこもやって来る
 六 夢見る三十代を過ぎても
 七 そして奇跡が最後にやって来る


※初出 「小説すばる」
 第一話 欲望という名の電気ゴタツ 2010年9月号
 第二話 セックス・アンド・ザ・シティ (前編)2011年5月号 (後編)2011年9月号
 第三話 電気ゴタツは安楽椅子の夢を見るか 2012年2月号
 第四話 すべての人に幸福な未来を 2012年5月号


※本書は二〇一二年九月、集英社より刊行されました。


カバーデザイン/中島かほる
イラストレーション/ジョルジュ・バルビエ


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文科卒。1977年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作入選。以後、小説・評論・古典の現代語訳・エッセイなど、あらゆるジャンルで執筆活動を行う。幅広い活動を続ける。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調平家物語』で毎日出版文化賞受賞。近著に『日本の行く道』『小林秀雄の恵み』『ひらがな日本美術史7』『菅原伝授手習鑑』など。

橋本治 『幸いは降る星のごとく』(集英社、2012年) '12/10/25


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本「いつまでも若いと思うなよ (新潮新書639)」橋本治5

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いつまでも若いと思うなよ (新潮新書)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体700円(税別)
○ISBN: 978-4106106392






――明日に向かって老いろ!――
「前期高齢者」の仲間入りをした著者が、自らの「貧・病・老」を赤裸々に告白。老若男女のための年寄り入門。

若さにしがみつき、老いはいつも他人事。どうして日本人は年を取るのが下手になったのだろうか――。バブル時の借金にあえぎ、過労で倒れて入院、数万人に 一人の難病患者となった作家が、自らの「貧・病・老」を赤裸々に綴りながら、「老い」に馴れるためのヒントを伝授する。「楽な人生を送れば長生きする」「新しいことは知らなくて当然」「貧乏でも孤独でもいい」など、読めば肩の力が抜ける、老若男女のための年寄り入門。


≪目次: ≫
第一章 「老い」とはまず他人事である
・「ただでさえ年寄りはきたないものだから」
・誰も「年寄り」でありたがらない
・そう簡単に「年を取ること」に慣れられない

第二章 年を取ろう
・年を取るのはむずかしい
・「五十までになんとかなりゃいいんだ」
・一度、被雇用労働者になると「人生」をあまり考えなくなる
・壁にぶつからなければ、人は「人生」なんか考えない

第三章 「自分」という名のアク
・「俺がジジーなんかになるわけないじゃん」
・社会が年齢を規定する
・「自分」というアクが出る

第四章 「年を取る必要のない文化」は本当にあるのか?
・年を取る必要のない文化
・アクを吸収する装置
・それでも身体はなにかを教えている

第五章 年を取るとこんなにお得
・栄耀に餅の皮を剥く
・年寄りは今のことに関心がない
・「どっこいしょ」は脳化の合図
・年を取ると身体に表示が出る

第六章 老いの貧苦
・余は如何にして貧となりしか
・世にもバカげた理由
・年寄りのあり方は昔に倣えばいい
・体によくない借金返済話

第七章 病気になる
・定年を過ぎて病気になる
・過労死はきっとこうして訪れる
・何万人に一人の難病

第八章 病院で「老いの孤独」を考える
・壁から剥がれるタイルのように
・病院で「生」を考える
・覚悟はするが明後日のことは考えない

第九章 退院すると困難が待っていてくれる
・そうして、年寄りに近づく
・それでもやっぱりすぐに忘れる
・体力がない
・やっぱりまた年寄りになる

第十章 病人よりも老人がいい
・「治ろう」という気があまりない
・「老い」を選択する
・「自分の老い」に対して、人は誰でもアマチュアだ
・出来ることを少しずつやるのがリハビリ
・困ったことに老人の頭は若い

第十一章 「老い」に馴れる
・「まだ若い」の先にあるもの
・時間のギアを切り換える
・バスに乗れば「年寄り」が分かる
・それは「見栄」です
・でもやっぱり「老い」に馴れるのは大変らしい

第十二章 人はいくつまで生きるんだろう?
・超高齢大国か、超高齢窮国か
・「人生七十、古来稀れ」は本当だった
・その昔の「長生きした人」達
・楽な人生を送ると長生きをする

終章 ちょっとだけ「死」を考える
・遠い昔に死んだ猫の記憶
・猫の羞恥心
・「死」をちょっとだけ考える


※本書は、「新潮45」連載「年を取る」(2014年1月〜12月号)に加筆・修正し、改題の上、終章「ちょっとだけ『死』を考える」を書き下ろしたものである。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948(昭和23)年東京都生まれ。作家。東京大学文学部国文科卒。小説・評論・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。『窯変 源氏物語』『双調 平家物語』『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』『巡礼』『リア家の人々』『浄瑠璃を読もう』など著書多数。



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本「性のタブーのない日本 (集英社新書0810B)」橋本治5

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性のタブーのない日本 (集英社新書)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体780円+税
○ISBN: 978-4087208108







――タブーはないが、モラルはある。――
『古事記』『源氏物語』から、春画、あぶな絵まで。
丸出しの肉体表現から浮かび上がるもの。

 「目が合う」ということと「セックスをする」ということの間に大きな一線がなかった古代。「優雅な恋物語の世界」と思われがちな平安時代ですら、文学や絵巻物からは、強烈な「人間生理」とともに世界を認識していた日本人の姿が浮かび上がる。
 歌舞伎や浄瑠璃の洗練されたエロチック表現や、喜多川歌麿の錦絵に見られる独特な肉体観など、世界に類を見ない、性をめぐる日本の高度な文化はいかに生まれたのか? 西洋的なタブーとは異なる、国民の間で自然発生的に理解されていた「モラル」から紐解く、驚天動地の日本文化論。


≪目次: ≫
タブーはないが、モラルはある
Introduction――現代の日本に性表現のタブーはあるのか?
 「性表現の自由」をうっかり語ると笑っちゃう/「性表現の規制」の中の自己規制/エロスの経済事情/成人映画と一般映画の違い/思春期的な問題/「芸術か、猥褻か」という下らない論争/逆にその方が煩わしい/「猥褻でなぜ悪い!」という問題ではない

カラー挿絵
 東海道五十三次 「大磯駅」 (江戸後期 渓斎英泉作 東京国立博物館蔵)
 「鮑取り」 (江戸中期 喜多川歌麿作 東京国立博物館蔵)
 伴大納言絵巻 (平安末期 常盤光長作? 出光美術館蔵)
 小柴垣草子 (平安末期 作者不詳 東京国立美術館蔵)
 餓鬼草子 (平安後期〜鎌倉前期 作者不詳 東京国立美術館蔵)
 稚児草子 (鎌倉前期 作者不詳 大英博物館蔵)

第一章 それは「生理的なこと」だからしょうがない
 世界は具体的にはじまる/「子供を作る行為」の始まり/「まぐわいしない?」とナンパする/アメノウズメの見せるもの/それをいやがる和泉式部/清少納言の場合/女であることの証明/日本のオッパイ文化/オッパイを描く歌麿の謎/英泉の描く腋毛のある女/晴と褻/自分の身体で世界を把握する/ウンコだらけの平安京

第二章 「FUCK」という語のない文化
 性的タブーとはどんなことか/神様は「まだ早い」と言う/古代日本の性的タブー/タブーはないがモラルはある/率直だが卑語はない/『万葉集』の恋の歌/逢ひ見ての後の心に比ぶれば/強姦する光源氏/強姦と和姦の間の微妙な一線/顔を見せるか見せないか/いいのか悪いのか分からない平安時代/「夜」という時間の持つ意味/「顔を見せろ」は強姦と同じ/自分の肉体を自分で把握しない/丸出しの肉体表現

第三章 男の時代
 少女マンガ的な『源氏物語』/肉体関係以外に他人と関係を結ぶ方法はない/女を介在させる同性愛/男に意味のない時代/藤原頼通の不思議/藤原頼通のストレス/かなりマッチョな少年愛/性的主導権と人事権/武士の時代/恋の至極は忍恋/『葉隠』の武士道原理主義/セックスさえもセレモニー/「遊女」とはなんだ/男の本音はまた違う/和歌の詠めない男達/女から男へ/和歌的日本語の限界/下品を志向する文学/近松門左衛門と女のフンドシ

参考文献


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 一九四八年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を行う。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の現代語訳も多い。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。ほかに『上司は思いつきでものを言う』『その未来はどうなの?』『ひらがな日本美術史』『負けない力』ほか。



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本「義太夫を聴こう」橋本治5

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義太夫を聴こう
○著者: 橋本治
○定価: 本体1,800円(税別)
○ISBN: 978-4309276502







日本人の不幸と幸せのドラマが鳴り響く、義太夫こそわたしたちの心の音楽だ! 知の巨人にして、古典芸能の最高のナビゲーターによる義太夫入門書。鶴澤寛也との対談収録。

義太夫節の「三大道行」(『道行旅路の嫁入』『道行初音旅』『道行恋苧環』)を題材に、知の巨人がナビゲート! 極上の古典芸能手引きにして、日本音楽論の決定版!


≪目次: ≫
Introduction
 琵琶と三味線、日本の古い楽器達
 語るための楽器
 音を体に入れる
 目で見ず耳で聴く
 長唄と義太夫
 そんなに簡単に分かるものか

第一章 「道行」について
 「道行」は音楽だ
 所作事(しょさごと)と景事(けいごと)・段物(だんもの)と節物(ふしもの)
 旅に出る憧れと不安
 道行と歌枕(うたまくら)
 ただ楽しい道行

第二章 『道行旅路(みちゆきたびじ)の嫁入(よめいり)
 『仮名手本忠臣蔵』で最も重要な恋物語
 母が娘を連れて東海道を上る道行
 水の流れと人心(ひとごころ)
 お母様は積極的
 そして、小浪の心は決まる

第三章 『道行初音旅(みちゆきはつねのたび)
 まだ花のない「花盛り」
 カットされた「静御前の胸の内」
 静御前の「恋と忠義はいづれが重い」
 やっと静御前は辺りを見回す
 そして忠信が現れる
 変わってしまった『道行初音旅』

第四章 『道行恋苧環(みちゆきこいのおだまき)
 道を行かない道行
 二股男と二人の女
 橘姫よ、そう泣くな
 恋する女と狙う男
 だったらみんなで踊りましょ

対談 橋本治×鶴澤寛也 「橋本治の小説は、義太夫である!」
  橋本さんと寛也さんの出会い/前代未聞の「道行の会」/歌舞伎座での挫折/三味線の体質/現代で義太夫をどう楽しむか/義太夫の三味線の特徴/「道行」の音/不幸に慣れに義太夫に行こう!?/義太夫が想定している幸せとは?/六代目鶴澤寛治師匠のこと (2015年1月22日収録/構成:織田桂)
鶴澤寛也 (つるざわ・かんや) 女流義太夫三味線弾き。東京都生まれ。津田塾大学学芸学部数学科卒。1984年、故・鶴澤寛八に入門。翌年に初舞台、1993年、故・豊澤雛代の預り弟子、2007年、鶴澤清介の預り弟子となる。2009年には重要無形文化財・総合指定保持者の認定を受ける。2004年から「はなやぐらの会」を主催。2008年に、橋本治を招いて「道行の会」(全三回)を企画した。

特別付録 橋本治作・義太夫 「源氏物語 玉鬘」
 《旅路の段》
 《長谷寺の段》
 ※この作品は書き下ろしです。2015年10月、鶴澤寛也の作曲により上演されました。


※本書は、二〇〇八年開催の「義太夫を音楽としてよみがえらせる会〜略称:道行の会〜」(全三回)で語られた案内を元に、書き下ろされたものです。


≪著者: ≫ 橋本治 (はしもと・おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、77年、初の小説『桃尻娘』を発表。79年には、初の評論である本書で話題となる。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ、古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。96年、『宗教なんて怖くない!』で新潮学芸賞、2002年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』『桃尻語訳 枕草子』『浄瑠璃を読もう』他多数。



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本「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 後篇 〔新装新版〕 (河出文庫)」橋本治5

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橋本治 「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 前篇 〔新装新版〕」(河出文庫、2015年) '15/10/07


それまで誰も語ってこなかった「少女マンガ」を、はじめて論じた歴史的・マンガ評論。後篇は、「オトメチックマンガ」の陸奥A子、「孤高のギャグマンガ」の土田よしこ、なぜか少年マンガの吾妻ひでおや江口寿史も巻き込んで、「ハッピィエンドの女王」大島弓子論へと辿りつく。切なさと愛に満ちた、すべての少女マンガ読者必読の書。  ◎解説=中条省平

大島弓子、萩尾望都、山岸凉子、陸奥A子・・・・・・ 「少女マンガ」がはじめて公で語られた、伝説の漫画評論集。三浦しをん氏絶賛、待望の復刊!


≪目次: ≫
前篇のあらすじ

第V章 九十九里坂の海賊の家――江口寿史論+鴨川つばめ
 第一部 他人の章
  第一篇 少女マンガ隆盛のこと
        少女マンガ、少年マンガを侵すこと
  第二篇 星の飛雄馬は縞々パンツのこと
        衣食足って礼節を知る訳ないのこと 
  第三篇 矢吹丈、過渡期に生を享くること
        パンツの前に躊躇う少年のこと
  第四篇 少年、白を着れずにシラをきること
        パンツ売場は逢魔が時間のこと
  第五篇 郷ひろみゲテ物の由来のこと
        遠藤蘭、眉毛がドンドン下がること
  第六篇 格好だけで何が悪い? のこと
        “今の若い者”は黙殺の合言葉のこと
  第七篇 時の過ぎ行かないままにのこと
        世界はボクらの癲狂院(きちがいびょういん)かもしれないこと
  第八篇 美少年症候群(ナルシシズム・シンドローム)蔓延のこと
        マカロニ坂の菠薐草(ほうれんそう)住人のこと
  第九篇 キンドウさんトシちゃん観覧車のこと
        扉の陰に誰か、いる・・・・・・のこと
 暗中模索の章
 第二部 当人の章
  第一篇 少年マンガ衰退のこと
        少年マンガ、少女マンガになること
  第二篇 趣味趣味音楽DEVOのこと
        吾輩はナウであるのこと
  第三篇 唐突な唐突なギャクですのこと
        ストレンジャーは浪曲がお好きのこと
  第四篇 勝手に染谷輝一郎のこと
        嘲笑するは我にありのこと
  第五篇 富士一平、変身のこと
        ベッドでオカマにならないでのこと
  第六篇 江口寿史式相対性理論のこと
        ぼっぼっぼくらは少年・・・・・・のこと

第VI章 優しいポルノグラフィー――陸奥A子
 1 となりのキャシーはお年頃
 2 お散歩帰りに見る夢は
 3 もう泣いちゃうの
 4 扉を開けたらお花畑
 5 拝啓わたしのBF(あなた)様

第VII章 それでも地球は、廻っているのだ!――土田よしこ
 1 如何なる星の下に・・・
 2 クソ冠の姫
 3 リラよ

第VIII章 全面肯定としての笑い――吾妻ひでお
 1 ちょっとムチャですが
 2 癲狂院(きちがいびょういん)としての世界
 3 全面肯定としての笑い

第IX章 ハッピィエンドの女王――大島弓子
 1 有刺鉄線の向う側
 2 鳥は鳥に
 3 『バナナブレッドのプディング』九つの謎
 4 決然たる曖昧さ
 5 『綿の国星』再び
 6 時計を先に進めないで
 7 すべて男色家になる日まで
 8 屹立するせつなさ
 9 ハッピィエンドの女王

解説 中条省平

●作品リスト


※本書は、一九七九年六月、北宋社から単行本として刊行され、一九八四年一月、河出文庫より刊行されました。


≪著者: ≫ 橋本治 (はしもと・おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、77年、初の小説『桃尻娘』を発表。79年には、初の評論である本書で話題となる。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ、古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。96年、『宗教なんて怖くない!』で新潮学芸賞、2002年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に『桃尻語訳 枕草子』『ひらがな日本美術史』『バカになったか、日本人』『結婚』他多数。


橋本治 「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 前篇 〔新装新版〕」(河出文庫、2015年) '15/10/07



 人間は社会生活をする動物です。そこに人間がいれば、そこには社会があるのです。
 私達は社会の中に生まれて来ます。
 社会は、そこに生きる人間達が最も都合よく生きていけるように出来ています。そして、そこに生まれた人間は、その都合よく生きて行ける社会を支える人間になるように、成長して行くのです。
 社会は動いて行きます、そこに生きる人間の動きに合わせて。
 そこには人間が生きています、その社会に合わせて。そして、その社会はそのまま物語なのです。
 そこに生きる人間は、そこで生きているように、その物語を作ります。だから、その物語のハッピィエンドは、その社会でのハッピィエンドなのです。でも、そこにいるすべての人間の都合を社会が聞き入れてくれる訳ではありません。
 ある者は耐え、ある者はあきらめ、ある者は抗い、ある者は従って、そしてある者は社会を捨てるのです。
 一人の人間を捨てたところで、社会がどう変わるものでもありません。社会は依然もとのままです。
 だから、社会と相容れない人間の物語も登場します。それが、“悲しい結末(サッド・エンド)”です。
 耐えて、あきらめて、嘆いて、抗って、そして死んでしまう悲しい結末です。社会の望むハッピィエンドと、彼等の望むハッピィエンドとでは、全然種類が違うのです。
 物語の中、人は生きて行きます。誰も自分の物語がサッド・エンドに終わることを望んだりしないはしないのです。
 でも、自分の思うことが、自分の望むものが、そこにあるハッピィエンドとは違うと、人はいつか気づくのです。
 物語の中で、絡み合ういくつかの挿話の中で、もつれあって流されながら、決して結末の見えることのない人間。どうしてこんなに渦巻くのだろう? どうしてこんなにもつれるのだろう?――それは結末が見えないから。
 この物語の中で、私は自分の結末が探せるのだろうか? そう考えた時、物語に結末はなくなるのです。
 どこまで続くか分からない、果てしない渦の中でグルグルグルグルどこまでもどこまでも、物語は続くのです。時間を先に引き延ばすのです。
 物語が終わる時、時間は正常に動き出します。でもその物語に終わりがないのなら、時間は決して動かないのです。ただ、夢のように漂うのです。
 ・・・  (p295-296)



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本「宗教なんかこわくない! (ちくま文庫)」橋本治5

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宗教なんかこわくない! (ちくま文庫)
○著者: 橋本治
○定価: 本体価格680円+税(在庫×)
○ISBN: 978-4480034953







そう、“生きる”ということ自体が苦しいことで、輪廻転生、だから、再び生まれ変わる恐怖、とか、「我思う、ゆえに我れあり」、で、“宗教からの自由”、“自我の獲得”、「私は神によって存在を許されているのではなく、自分自身のありように従って存在しているのである」・・・ (p222-223)


橋本治 『宗教なんかこわくない!』(マドラ出版、1995年) '07/09/03


人は何故、宗教にはまるのか? 日々の不満や不安に打ち勝ち、日本人が本当の「近代」を獲得するためには!? 新潮学芸賞受賞作。

宗教とは、この現代に生き残っている過去である――だから、「宗教とはなんなのか?」ということを考えるのだとすると、その過去の集積=歴史を頭に入れなければならない。――本書より――
オウム真理教事件を契機に、日本人が本当の「近代」を獲得するために橋本治が宗教について真っ正面から取り組んだ話題の本、ついに文庫化! 新潮学芸賞受賞作。


≪目次: ≫
introduction

第I章 オウム真理教事件
 1 オウム真理教事件から“宗教”を排除すると
 2 会社が嫌いな人達

第II章 宗教とは ism である
 3 誰がシヴァ神を必要とするか?
 4 だから、宗教はイデオロギーである
 5 しかしオジサン達は“宗教”と“主義”の間に一線を引けない
 6 “信仰を強制されない自由”と“信教の自由”
 7 「“信仰”といえばキリスト教」の錯覚
 8 どうしてあなたの頭は、すっきりと晴れないのか?

第III章 錯覚
 9 なにかがヘンだ
 10 踏み絵が効く人達
 11 宗教法人法の下で、宗教は現実を超えられない
 12 宗教が無効になっていく日本の歴史
 13 “内面に語りかける宗教”と“社会を維持する宗教”
    ――あるいはその抜けている“なにか”
 14 既にして宗教は、“おだやかな日常”である

第IV章 ずるい子供とずさんな大人
 15 宗教を考えることは、ギャップの存在を頭に入れることである
 16 大人と子供は、大人の側から見れば「対立しない」が、
    子供の側から見れば「対立する」
 17 愛情に関する一章――残念ながら、これは私の独壇場だ
 18 “生産”に関する二つの宗教
 19 子供の犯罪
 20 オウム真理教の信者は、
    現実の麻原彰晃を本当に必要としているのだろうか?
 21 彼等は、どうして宗教法人であることにこだわるのか?
 22 二本の007映画の語るもの
 23 くだらないこと
 24 麻原彰晃の話し方の不思議
 25 “生産を奨励しない宗教”が人間生活の上位にあったりすると・・・・・・

第V章 なんであれ、人は非合理を信じたりはしない
 26 もしかしたら松本智津夫は、
    有能なヨガの教師だったかもしれない
 27 遂にお釈迦様の出番が――
 28 ちょっとしたインド宗教史
 29 ゴータマ・ブッダは、他人の思想である“苦行”を捨てて、
    自分の思想である“悟り”を得た
 30 仏教はいつ“宗教”になったか?
 31 人格化される思想
 32 人間の大人になる道が閉ざされていれば、
    人間はいつまでも子供のままさまよい続けるしかない
 33 キリスト教も仏教になる
 34 近代人は二度死ねない
 35 “思想”とは、
    突然変異を可能にする、最も利己的な遺伝子である
 36 私がカナブンになりたい理由


※この作品は、一九九五年七月、マドラ出版より刊行された。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 1948年3月東京生。東京大学文学部国文科卒。'77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・エッセイなど、精力的に執筆中。著書に『桃尻娘』シリーズ(全6巻)『江戸にフランス革命を!』『ぼくたちの近代史』『89』『桃尻語訳 枕草子』『絵本徒然草』『窯変 源氏物語』(全14巻)など。

橋本治 『宗教なんかこわくない!』(マドラ出版、1995年) '07/09/03


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本「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 前篇 〔新装新版〕 (河出文庫)」橋本治5

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みんなだいすきだよ――橋本治


女の子は、どうしたら女の子になれるのでしょう? 1970年代末、人気を極めながら誰にも語られてこなかった「少女マンガ」を、はじめて論じた歴史的・評論集。前篇は、萩尾望都や山岸凉子ほか、四人の少女マンガ家の世界を、超絶技巧の「橋本節」で繊細かつ華麗に読みといていく。マンガを愛するすべての読者に贈る!
 ◎「文庫新版のあとがき」収録

大島弓子、萩尾望都、山岸凉子、陸奥A子・・・・・・ 「少女マンガ」がはじめて公で語られた伝説の漫画評論集。三浦しをん氏絶賛、待望の復刊!

【読み返すたびに泣いてしまう。読者の思いと考えを、これほど的確に言葉にしてくれた少女漫画評論は、ほかに知らない。――三浦しをん】 少女マンガが初めて論じられた伝説の名著! 書き下ろし自作解説。


≪目次: ≫
第I章 失われた水分を求めて――倉多江美
 1 ロマコメの方へ
 2 花咲く乙女達のかげでは
 3 地獄寺も方へ
 4 裾野と黄楊の木城
 5 囚われの太陽
 6 逃げ去るストーリー
 7 見出されたコウモリ傘

第II章 眠りの中へ・・・――萩尾望都
 序章 すべてもとにはもどらない
 1 ゴールデンライラック
 2 銀河は燦(きら)めく砂粒の如く
 3 薔薇を、メリーベルに薄紅(うすべに)の薔薇を・・・

第III章 世界を変えた唇――大矢ちき 付、猫十字社論
 1 愛のレッスン
 2 下唇はエロスの匂い
 3 ポップ・マニエリスム
 4 本朝女学生縁起(ともかくじょしだいせえなのだ)
 付(つけたり)、油虫釈迦釈迦地獄変(ゴキブリシャカシャカジゴクヘン)――猫十字社論

第IV章 妖精王國女皇紀――山岸凉子
 1 少年の章
 2 少女の章
 3 抒情の章
 4 女妖の章
 5 女皇の章

文庫新版のあとがき (二〇一五年六月)

●作品リスト


※本書は、一九七九年四月、北宋社から単行本として刊行され、一九八四年一月、河出文庫より刊行されました。


≪著者: ≫ 橋本治 (はしもと・おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、77年、初の小説『桃尻娘』を発表。79年には、初の評論である本書で話題となる。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ、古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。96年、『宗教なんて怖くない!』で新潮学芸賞、2002年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に『桃尻語訳 枕草子』『ひらがな日本美術史』『バカになったか、日本人』『結婚』他多数。



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本「負けない力」橋本治5

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負けない力
○著者: 橋本 治
○定価: 本体1,400円+税
○ISBN: 978-4479392798





負けない・・・


あなたはいつも勝とうとして間違えてばかりいる――

◎「知性がある」とは、どういうことなのか
◎エライ人は分かりやすい説明をしない
◎日本人は簡単に「考え方」を入れ換える
◎時代の変化に敏感な人、鈍感な人
◎夏目漱石の書く「教養」
◎勝ちに行くつもりで負ける日本
◎「みんなはこうしている」という高い壁
◎どこかの国の総理大臣の、現実認識を欠いた「蛮勇」

人間にとっての正しいあり方を提唱する、逆転の発想!


日本を代表する人気作家が、混迷する現代社会の原因を解き明かし、ほんとうの「強さ」をつかみ取る必要を啓く。渾身の書き下ろし!


≪目次: ≫
はじめに

第一章 知性はもう負けている
 「知性がある」と「頭がいい」は関係ない
 価値の基準はどうして「一つ」になったのか
 「勉強しなきゃ勝てない」は、明治時代以来の日本人の思い込み
 勝つために勉強して、でも負ける
 どうしてそんなに負けるんだろう?
 勝ちに行くつもりで負ける日本
 もう日本が学ぶべき「先進国」はない
 日本には、「独創性を育てる教育」なんかない
 ズレが日本の独自性を生む
 就職試験は学校の勉強とは違う
 自己啓発本が必要になる理由
 穴に落ちたらどうします?
 とりあえず失敗をする
 人は、成功したり失敗したりを繰り返してなんとかなる
 それでも知性はジリジリと負ける
 親切な「方法」なんかはない

第二章 知性はもっと負けている
 「知的な美人」がはやらない
 「知的な美人」が登場した頃
 「流行のあり方」が変わる
 「社会の力」が弱くなると
 なんでもかんでも許される
 ボディコンという自己主張
 そしてみんな思想的になった
 自己主張が強いからといって、知性があるわけではない
 大衆化でみんな「そこそこ」になる
 みんなが「そこそこ」になってやばくなる
 アイドルは自己主張をしない
 そもそも「知性」はえらそうなものだった

第三章 「知性」がえらそうだった時代
 「知性」がえらそうだった時代
 重要なのは「知性」ではなく、知識の量だった
 コピペは昔から当たり前にあった
 知識を得てどうするのか?
 多くの人が大学へ行くようになると
 大学に「革命」は起こらなかったが、大学は変わった
 こうして「教養」はなくなる
 「教養」ってなんなんだ?
 夏目漱石の書く「教養」
 なぜ「教養」はえらいのか?
 「教養」をバカにする夏目漱石
 坊っちゃんになるか、赤シャツになるか、野だいこになるか
 「知識を身につける」と「知識が身に沁みる」
 「分かりません」と言えますか?
 「なにが分からないか」を人に説明するのはむずかしい
 エライ人は分かりやすい説明をしない
 一度「負け」を認めてしまう
 「教養」は体制順応型人間を作る
 ランキングで出来上がっている世界でも
 それは「権威主義」です
 「根拠」は自分で作る
 この本の著者だって少しばかり不安がっている

第四章 「教養主義的な考え方」から脱するために
 「教養主義」ってなんだ?
 「下らない」ってなんだ?
 死滅しない「教養主義的な考え方」
 「考え方」も入れ換える?
 「他人の考え方を知識として仕入れる」ということ
 教養主義者に「自分」はあるのか?
 真面目な日本人は、それで「マニア」になる
 日本人の考える「自分」
 日本人は簡単に「考え方」を入れ換える
 日本人の「損得」の考え方
 時代の変化に敏感な人、鈍感な人
 利口な日本人は文句を言わない
 「自分」は、「自分の中」にあるのか、それとも「自分の外」にあるのか?
 「海外への扉」が開きっ放しになって
 正解は、自分の外の「誰か」が握っている
 日本人の「自分」は社会のDNAが作る
 でも、外にあったはずの「正解」が見えなくなってしまったら
 「考え方」はそう簡単に変えられない

第五章 「負けない」ということ
 やっとここで「知性の話」
 知性のある人は、「私には知性がある」などと言わない
 「他人の知性」を認める能力
 知性には「出題範囲」がない
 「答」を見つけるよりも、「問題」を見つける方がずっとむずかしい
 コンピュータの分からないこと
 「自分の中の問題」が一番見つけにくい
 どうして「自分は世界で一番頭がいい」などと思ってしまうのだろう
 「謙遜」について
 「謙遜」という名の防衛力
 人はどうして「勝とう」と思うのだろう
 恐竜はものを考えなかった
 不安があるからものを考え、それがなければ考えない
 「それでも平気」と思える機能
 それでも「負けてはいけない」と思う理由

終章 世界はまだ完成していない
 減点法の世界
 なじみのある「格差社会」
 「みんな」という高い壁
 「世界はもう完成している」という思い込み
 「なんかへんだな・・・・・・」と感じることからしか始まらない
 もしかしたら、最も大きく最も困難な問題について


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと・おさむ) 作家。1948年東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを超えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない! 』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調 平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変 源氏物語』、『ひらがな日本美術史』、『浄瑠璃を読もう』、『人はなぜ「美しい」がわかるのか』、『上司は思いつきでものを言う』ほか多数。



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本「大不況には本を読む (河出文庫)」橋本治5

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大不況には本を読む (河出文庫)
○著者: 橋本治
○定価: 本体640円(税別)
○ISBN: 978-4309413792







 ・・・・・・一人の人間の頭の中に、そんなに膨大なものが入るはずはありません。「本を読む」という行為は、その膨大なるゴミの山の一角に入って、「自分が分担出来る片付け」を実行するというほどのものです――それが実のところは「自分のあり方を探す」なのです・・・・・・  (p245)


「思想性ゼロ」の国・日本は、二十世紀後半に貿易戦争に勝利し、一億総中流を実現させた。だが、ペリーの黒船来航に始まる近代百五十年の成功体験はもはや過去となり、不景気が当たり前になってしまった。いま日本人のなすべきことは?――貧しても、鈍する前に、本を読め。橋本治がすべての現代日本人におくる救国の書。


≪目次: ≫
文庫版のまえがき
はじめに

第一章 この不況はどのような不況なのか?
一 解決は困難だが、解明はそう困難ではない大不況
 この大不況はどんな不況か?/日本を中心にしてこの大不況を考える/日本という国の特殊性/経済大国日本と「先進国」の変貌/世界経済のひそやかなる転換点/どうしてアメリカ人は、自分達が必要とする自動車を作らなかったんだろう?/「自由貿易」という、富を増大させるルール/「いるんだかいらないんだか分からないもの」を買って、経済を拡大させる/一九八五年に日本が経済の規模を縮小させていたら――/あきれるほどのいいことずくめ/「円高」だってこわくなかった/ライヴァルがいなければ、安心して内政に集中出来る/グローバリズムへの道/そしてアメリカは攻勢に出る/「物」ではなく「考え方」が輸出される/「日本人は遅れている」という日本人自身の思い込み/「頭のいいやつだけが勝てる」という錯覚
二 この大不況はどのように収束されるのか?
 世界はその時「限界」を暗示していた/「経済」だって「侵略」になる/それは「戦争」だったかもしれない/「真犯人」が日本である可能性/「働くしか能のないやつは働かせておけ」という考え方/「右肩上がりの時代は終わった」と言っていたくせに/「中途半端な豊かさ」は、すべてをより危うくさせる/「豊かさに慣れてしまう」ということ/大不況は「どこ」で収束されるのか?/「どこに戻るべきか」を考えてみる/「昔に戻せばいい」というわけではない/大不況を収束させるための考え方

第二章 人類の折り返し点
一 黒船にやって来られた国の考え方
 日本人が「どうすればいいのか?」を考えた時期/「経済は一流、政治は二流以下」の実態/「思想性ゼロ」の国/「和魂洋才(わこんようさい)」という言葉/「和魂漢才(わこんかんさい)」という言葉だってあった/「和魂」のなにが珍しいんだ?/「和魂」が「洋才」を嫌う/「和魂洋才」から「洋魂洋才」へ/アイデンティティーなんかどうでもいいのかもしれない/「和魂」は本当に「大和魂」なのか?/「用語の規定」が混乱しても仕方がないかもしれない/だから「中途半端な思想性なんかない方がいい」のかもしれない/実際的な日本人が忘れていること
二 経済は永遠に発展しうるのか?
 なんで「保護主義」はいけないんだろう?/経済が永遠に発展をつづけるならば/「エコ」は産業となりうるのか?/「エコ」は産業の発展を保証しない/「発展」だけが経済ではない/どこかで「富の均質化」が話し合われているらしい/「発展する経済」を野放しにすると――/「自由貿易」というのはなんなのか?/その「必要」は誰が決めるのか?/いつまでも「悪いやつ」はいないだろうに――/でも、経済は「飽和状態」を迎える
三 歴史はもう停止しているかもしれない
 出版関係者は経済に強くない/経験が人を賢くしないことはない/再び、経済はただグルグルと回る/日本人に「世界経済」は分からない/それで、世界経済はこの先どうなるのだろう?/なぜ経済は「グルグル回る」をしなくなったのか?/経済の循環を可能にする「高低差」がなくなれば――/「一億総中流」というハッピーエンド/日本人はなにを変えたか?
四 日本と世界の不思議な関係
 グルグル回りの世界で、ある時なにかが変わった/「一億総中流」が実現されてしまった特異な国/なぜ日本は変わっているのか?/日本の町人は「市民」なんかじゃない/「君臨させておいて統治されない」というあり方/海の向こうからイチャモンが来る/産業革命がもたらしたもの/日本人が考えてもいいこと

終章 「本を読む」ということ
一 役に立たない「本書のまとめ」
 あまり役に立たない「本書のまとめ」/外のことは、内を見ても分かる/「バイ・ジャパニーズ!」を言われなくても/「これからは農業」かもしれないけれど/「農業で食って行ける」を実現することのむずかしさ/「農業で食って行く」を実現するたった一つの方法/最終的にトクをしていたのは誰なのか?/しかし、すべての物事には「限界」がある/近代工業の抱えるトラウマ/都市生活者の哀しい復讐
二 「本を読む」ということ
 今「本を読む」がどうして必要なのか/「その本」はどこにあるのか?/「書かれていないこと」を読む/「コピペ」は今に始まったことではない/「書かれたこと」を読んで、「書かれていないこと」を考える/「もうそんなことは分かりきっている」と思われた時/「過去」を拒絶して、時代はただ若くなった/離れられた「活字」には、離れられるだけの理由がある/本の中には、それを読む人間そのものがいる/「読まなければいけないもの」は膨大にある/それで、この大不況には本を読む/なぜ人は、「不景気になると本を読む」ということをしたのか


※本書は二〇〇九年六月、中公新書ラクレとして刊行されました。


≪著者: ≫ 橋本治 (はしもと・おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、77年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ、古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。96年、『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に『桃尻語訳 枕草子』『ひらがな日本美術史』『バカになったか、日本人』『結婚』他多数。



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本「バカになったか、日本人」橋本治5

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バカになったか、日本人
○著者: 橋本治
○定価: 本体1400円+税
○ISBN: 978-4087807455




昨夜(5/30)も、東京は大きく揺れた。
京浜東北線は長く止まって(運転を見合わせて)いたようだ。

まぁ、これからも引き続き時々、揺れるんだろうなぁ・・・ そう考えておけば間違いないだろう。
もともと日本は地震大国だ。
揺れない、地震や火山の噴火が、地球のプレートやマグマの変動が起こることがない、そう考える方が無理がある。
むしろ、揺れる、自然災害は発生する、そういうものだと考えておいた方が、賢明だろう。
もちろん、ぼくだって、災害が発生したら、嫌だ、困る。じっさい、昨夜の地震は入浴中だったから、まずは大きな揺れに「呑み過ぎ」を疑って(苦笑)?!、その後すぐにバランス釜のガス栓を閉めた。裸で、無着衣で死ぬのも格好悪いと思ったが、まぁ死んでしまったら恥ずかしいもヘッタクレもないね、そもそもぼくらは裸でこの世に生まれてきた。


さて、こないだニュース(話題)になってた裁判(東京地裁)で、「枕営業は売春」・・・
まず、銀座のクラブのママが優良顧客を確保するための営業活動の一環として、「枕営業」(性交渉)をすることは公知の事実であり、その枕営業は客の求めに「商売」として応じた「売春」行為にすぎず、その売春行為の対価は顧客のお店での飲み代がそれであり、それを客の妻が不快に思ったとしても、だからすなわち「不法行為」にあたるものではない、と。
ところで、そもそもの裁判の争点は、じつは、社長の奥さんが旦那(社長)の「不倫」行為(性交渉)によって受けた精神的な苦痛に対しての損害賠償として「慰謝料400万円」を請求する訴えを起こし、他方は性交渉の「事実を否定」した。裁判は、どちらの意見をもほとんど聞くことなく進行し、その判決は、社長の奥さんの訴えを斥けるもの(棄却)であった。
裁判官の説明は、双方の争点から逸れたものであったのだが、
まぁ、好きにしなさい、勝手にやってなさい、んなこたぁ知らん(税金を使っちゃぁいかんだろう)、、、と思ったのかどうかは分からないけど、裁判官の気持ちも理解できなくないね(笑)


質問に答えない首相、議論のできないマスコミ……。それは今の私たちを映す鏡かもしれない。作家・橋本治の“鋭くてユルい”視点で、日本人が知性と思考力を取り戻すための処方箋を示す辛口時評集。


“議論の仕方”を忘れた、1億3000万人のために。

説明できない総理大臣、進まない復興と原発再稼働、増税先送りと強引な解散総選挙……
身のまわりの「なんかヘンだな」について、
なぜ私たちは、まともに議論をしなくなったのか?
縦横無尽な創作を続ける著者が示す、ちょっと辛口な処方箋

【本書で取り上げられているテーマ】
・アベノミクス効果はなぜ実感できないのか?
・原発再稼働の是非と“初めに結論ありき"な議論
・島田紳助の引退と“おバカブーム"の功罪
・新聞記事の“むずかしさ"と日本人の“理解力"の話
・集団的自衛権の意味がイマイチよくわからないワケ
・憲法改正の議論には“無関心"でいるほうがいい!?
・被災地の復興がなかなか進まない本当の理由 など


≪目次: ≫
I 大震災がやって来た時
 無用な不安はお捨てなさい
 大雑把なことなら見るだけですぐに分かる
 時間の流れについて
 人の心を勇気づけるもの

II 楽しい原発騒動記
 すべては人のすること
 福島第一原発1号機のメルトダウン
 原発ってお湯を沸かす所だったんだ
 原発よりも厄介な人間たちの問題
 「初めに結論ありき」という考え方
 あ、東大法学部だ
 日本の議論の進め方
 多分忘れる、絶対忘れる
 分からないものを読む能力

III 原発以上に厄介な問題
 大震災までの日々
 菅直人はなんであんなに嫌われるんだろう
 「戦後」は「戦後」のまま立ち消えになって行く
 日本ではそう簡単に独裁者が生まれない
 首相公選制ってなんだ?
 「その他」の人々のために
 アラブから「民主主義の成果」を思う
 杉村太蔵にみる日本の未来
 伝道者の退場
 ある資産家夫婦の事件で思うこと
 話しても分からないような立場の違い
 世界が傾いた十年

IV そして今は――
 みんなの時代
 批判の声はどこへ行ったか
 国民は政治に参加しない方がいいのだろうか
 「議論の仕方」をもう一度
 なぜ集団的自衛権は必要なんだろう
 そんな議論はしない方がいい
 超悲観論者の物思い

あとがき
初出一覧


IMG_0032 りんからIMG_0036 でんからIMG_0040 なまから


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本「はじめて読む聖書 (新潮新書582)」田川建三ほか5

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はじめて読む聖書 (新潮新書)
○著者: 田川建三山形孝夫池澤夏樹/秋吉輝雄/内田樹湯川豊山我哲雄橋本治吉本隆明/山本貴光
○出版: 新潮社 (2014/8, 新書 ページ)
○定価: 本体720円(税別)
○ISBN: 978-4106105821





「史上最大のベストセラー」には、何が書かれているのか――。旧約と新約の比較やその成立背景、「新約聖書の個人全訳」という偉業に挑む聖書学者の格闘の歴史、作家や批評家がひもとく文学や思想との関係など、さまざまな読み手の導きを頼りに聖書に近づけば、二千年以上にわたって生きながらえてきた、力強い言葉の数々に出会うことができる。「なんとなく苦手」という人にこそ読んでほしい、ぜいたくな聖書入門。

なるほど。そう読めばいいのか!
「史上最大のベストセラー」には、なにが書かれているのか。聖書学者や作家、批評家らがその魅力や勘所を語る。
「新約聖書の個人全訳」という偉業に挑む聖書学者・田川建三が、その格闘の歴史を語った貴重なインタビュー、池澤夏樹、橋本治、内田樹、吉本隆明ら、作家や批評家がひもとく文学や思想との関係など、すぐれた読み手たちの導きによって、もう一歩聖書に近づけば、2000年以上にわたって生きながらえてきた力強い言葉の数々に出会うことができる。「何となく苦手」と思っている人にこそ読んでほしい聖書入門。
大好評だった「考える人」2010年春号特集「はじめて読む聖書」、待望の新書化!


≪目次: ≫
誰がどのように読んできたのか――松家仁之

I 聖書ってどんな本?――山形孝夫
(1) 聖書には何が書かれているのか
 旧約聖書のなりたち/新約聖書のなりたち
(2) 日本語訳聖書のはじまり
 日本最古の聖書訳/標準語訳によって失ったもの

II 読み終えることのない本――池澤夏樹
 聖書とは?/参照する、引用する/文学のなかの聖書/僕の好きな聖書

III 旧約聖書は意外に新しかった――秋吉輝雄
 耳から知った聖書/天文学から聖書学へ/聖書のテクスト・クリティーク/旧約聖書に流れる時間/旧約聖書の読みどころ

IV レヴィナスを通して読む「旧約聖書」――内田樹
 ホロコーストと哲学/解釈の縛りと自由/ユダヤ教は無神論に近い/旅に出よ

V 神を信じないクリスチャン――田川建三 (聞き手・湯川豊)
 姉に引かれて/大畠清先生のこと/ストラスブール大学へ/マルコ福音書から始まった/存在しない神に祈る/無神論というより不可知論/ゲッティンゲン大学へ/ザイールでの暮らし/貧しい者は幸いなのか/新約聖書のギリシャ語/世界の「新訳」事情/二千年前の古文書/イエスという男/必死にではなく、のんびりと

VI 聖書学という科学――山我哲雄
 聖書学とは何か/それは「誰の」思想なのか

VII 旧約的なものと新約的なもの――橋本治
 古典現代語訳の悩ましさ/なぜ聖書が読めないか/新約的、旧約的/懺悔の効用と日本人/江戸時代のモラル/神様による構造分析

VIII マタイ伝を読んだ頃――吉本隆明
 終戦の日、沖へ泳ぐ/自己嫌悪から、聖書を読む/地獄の子/あなたには関係ない/「マチウ書試論」を書く

IX 聖書を読むための本――山本貴光


※本書は、季刊誌「考える人」(2010年春号)特集「はじめて読む聖書」を再編集、改稿したものです。


≪著者: ≫
松家仁之 (まついえ・まさし) 1958年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、新潮社入社。2002年、季刊誌「考える人」創刊。2010年まで編集長を務める。退職後、2012年、長篇小説『火山のふもとで』を発表。同作により読売文学賞受賞。著書に『沈むフランシス』、編著に『美しい子ども』ほか。最新作は小説『優雅なのかどうか、わからない』。

山形孝夫 (やまがた・たかお) 宗教人類学者、宮城学院女子大学名誉教授。1932年、宮城県仙台市生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院博士課程満期退学。宮城学院女子大学教授、同大学キリスト教文化研究所所長、同大学学長をつとめた。著書に『聖書物語』『聖書小事典』『聖書の起源』『砂漠の修道院』『死者と生者のラスト・サパー』、近刊に『黒い海の記憶』、訳書に『マグダラのマリアによる福音書』『『ユダ福音書』の謎を解く』など。

池澤夏樹 (いけざわ・なつき) 詩人、小説家、翻訳家。1945年、北海道帯広市生まれ。埼玉大学理工学部物理学科中退。おもな小説作品に『スティル・ライフ』『マシアス・ギリの失脚』『静かな大地』『きみのためのバラ』『カデナ』『双頭の船』など。聖書については『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』(秋吉輝雄との共著)がある。近刊に『アトミック・ボックス』。

秋吉輝雄 (あきよし・てるお) 旧約聖書、古代イスラエル宗教史研究者。1939年、東京生まれ。立教大学文学部キリスト教学科卒業。2010年まで立教女学院短期大学教授。11年、死去。カトリック・プロテスタント共同訳聖書翻訳・編集委員(旧約との続編担当)。著書に『旧約聖書人物の系譜・歴史年表』『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』(池澤夏樹との共著)、訳書に『雅歌――古代イスラエルの恋愛詩』(池澤夏樹編)など。

内田樹 (うちだ・たつる) 凱風館館長。1950年、東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。2011年まで、神戸女学院大学教授。現在は同大学名誉教授。07年『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞を受賞。著書に『レヴィナスと愛の現象学』『他者と死者――ラカンによるレヴィナス』『日本辺境論』『一神教と国家――イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』(中田考との共著)など。近刊に『日本の身体』『街場の共同体論』。

田川建三 (たがわ・けんぞう) 新約聖書学者。1935年、東京生まれ。東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院西洋古典学科を経て、65年、ストラスブール大学宗教学博士。ゲッティンゲン大学、ザイール国立大学、ストラスブール大学などで教鞭をとり、99年まで大阪女子大学学芸学部教授。著書に『原始キリスト教史の一断面』『イエスという男』『書物としての新約聖書』『キリスト教思想への招待』など。ライフワークである新約聖書の個人全訳『新約聖書 訳と註』全8冊を刊行中。

湯川豊 (ゆかわ・ゆたか) 1938年、新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、文藝春秋社に入社。「文學界」編集長、同社取締役などを経て退社。2003年から、東海大学文学部教授、京都造形芸術大学教授などを歴任した。10年『須賀敦子を読む』で読売文学賞を受賞。著書に『本のなかの旅』『植村直己・夢の軌跡』など。

山我哲雄 (やまが・てつお) 聖書学者。北星学園大学経済学部教授、同大学院文学研究科兼任教授。1951年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。専攻は聖書学、宗教学、古代イスラエル宗教史。著書に『聖書時代史 旧約篇』、訳書にM・ノート『モーセ五書伝承史』など。近刊に『一神教の起源――旧約聖書の「神」はどこから来たのか』。

橋本治 (はしもと・おさむ) 作家。1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。77年『桃尻娘』でデビュー。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』(全15巻)で毎日出版文化賞を受賞。著書に『巡礼』『リア家の人々』『初夏の色』など多数。

吉本隆明 (よしもと・たかあき) 1924年、東京生まれ。東京工業大学卒業。54年『転位のための十篇』で荒地詩人賞受賞。2003年『夏目漱石を読む』で小林秀雄賞受賞。12年、死去。著書に『マチウ書試論/転向論』など多数。14年3月から全39巻におよぶ『吉本隆明全集』(晶文社)の刊行がスタート。

山本貴光 (やまもと・たかみつ) 文筆家、ゲーム作家、ブックナビゲーター。1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。哲学、科学、芸術など幅広い分野で活躍している。東京ネットウエイブ非常勤講師、「哲学の劇場」主宰。著書に『コンピュータのひみつ』『心脳問題』(吉川浩満との共著)、訳書にサレン、ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』など。


『考える人 2008年春号 [特集 海外の長篇小説ベスト100] 』(新潮社、2008年) '08/05/05

山形孝夫 『治癒神イエスの誕生』(ちくま学芸文庫、2010年) '12/02/18
山形孝夫 『聖書の起源』(ちくま学芸文庫、2010年) '12/02/06
山形孝夫 『聖母マリア崇拝の謎 「見えない宗教」の人類学』(河出ブックス、河出書房新社、2010年) '12/01/22
山形孝夫 『聖書を読み解く 物語の源流をたどって』(PHP研究所、2007年) '12/01/16
山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 新約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2002年) '12/01/11
山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 旧約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2001年) '12/01/09
カレン・L・キング 『マグダラのマリアによる福音書 イエスと最高の女性使徒  The Gospel of Mary of Magdala - Jesus and the first woman apostle, 2003 』(山形孝夫/新免貢 訳、河出書房新社、2006年) '12/01/02
山形孝夫、山形美加 絵画解説 『名画で読む 新約聖書』(PHP研究所、2011年) '11/12/27

山我哲雄 『一神教の起源 旧約聖書の「神」はどこから来たのか』(筑摩選書、2013年) '13/11/22
山我哲雄 編著 『新装版 図解 これだけは知っておきたい キリスト教』(洋泉社、2011年) '12/03/30




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本「古典を読んでみましょう (ちくまプリマー新書216)」橋本治5

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――古典を読むのはめんどくさい。でも、わかれば「発見」がある!――
古典は、とっつきづらくて分かりにくいものと思われがちだ。でも、どれもがふんぞり返って立派なものでもない。さまざまな作品をとり上げ、その魅力に迫る。

えっ、浦島太郎はじいさんじゃなくて、鶴になったの? 一寸法師はじつは性格が悪くてやりたい放題だった? 日本の古典は自由で、とても豊かだ。時代によっていろいろある古典が、これで初めてよくわかる。


≪目次: ≫
まえがき

一 「古典」て、なんでしょう
昔、本は立派なものだった/マンガを読まない光源氏

二 古典を読んでみましょう
樋口一葉を読んでみましょう/古典はいつから「古典」になるの?/文語体の文章はどこまでも続く

三 ちょっと意地悪な樋口一葉
『たけくらべ』はどんな作品?/樋口一葉はちゃんと意地が悪い/分かりやすくではなく、分かりにくく説明する

四 和文脈の文章と漢文脈の文章
ひらがなだらけで句読点のない文章/句読点のある漢字だらけの文章

五 日本語は不思議に続いている
句読点とはなんでしょう/重要なのはリズムとカッコつけ/説明だけが文章ではない

六 はっきりした説明をしない小野小町
論理的な説明はどうでもいい/小野小町はなにを言うのか/「桜」でもあるし、「私」でもある

七 春はどうして「曙」なのか?
句読点の位置だけで意味が変わる/本当に「春は曙がいい」なの?

八 分からないものを読んでもよく分からない
そこに「鶴」はいない/古典には動詞や助動詞の「活用」がある/「分かりやすい文章」は「よく分かる文章」ではない

九 亀の恩返し
『浦島太郎』を読んでみましょう/これはあなたの知る『浦島太郎』ではない

十 古典を読んだ方がいい理由
ハッピィエンドの『浦島太郎』/亀の気持も考えて上げよう/性格の悪い一寸法師

十一 今とは違うこと
輪廻転生思想の平安時代/平安時代の親子関係/平安時代の「逢う」と「見る」

十二 意外に今と同じこと
昔の武士は腰に生首をぶら下げていた/平安時代のファッションの話/「出(い)だし袿(うちぎ) 」って分かります?

十三 歴史はくるくると変わる
清少納言の書く文章/平安時代のキャリアウーマン/女の時代から男の時代へ

十四 日本語が変わる時
「時代は変わったのだ」と言う『愚管抄』/みんなが勉強をしなくなって日本語が変わる

十五 人の声が言葉を作る
耳で聞く『平家物語』と目で読む『平家物語』/語り物系の『平家物語』は平気で省略する

十六 漢文の役割
兼好法師が書く『平家物語』の作者/漢文が必要だった理由

十七 『日本書紀』の読み方
『日本書紀』を読んだことがありますか?/干支の話/『日本書紀』の読み方

十八 王朝の物語を読んでみましょう
いろいろな古典がある国/男による共感の物語/和歌と物語

あとがき


◎本書に出て来る古典作品(年代順)
古事記 711年頃/風土記 713年頃/日本書紀 720年頃/万葉集 7世紀後半〜8世紀後半(759年頃)/古今和歌集(紀友則、紀貫之ほか) 905〜913年頃/伊勢物語 10世紀前半/竹取物語 10世紀前半/枕草子(清少納言) 996〜1008年頃/源氏物語(紫式部) 1008年頃/近代秀歌(藤原定家) 1209年/百人一首(藤原定家撰) 13世紀/愚管抄(慈円) 1220年頃/保元物語 1220年頃/平治物語 1220年頃/平家物語 1221〜40年頃/吾妻鏡 1266年頃/徒然草(兼好法師) 1324〜31年頃/御伽草子 1391年頃(刊行は18世紀前半)/義経記 16世紀頃/南総里見八犬伝(曲亭馬琴) 1814〜42年頃/たけくらべ(樋口一葉) 1895〜96年


≪著者: ≫ 橋本治 (はしもと・おさむ) 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。在学中の68年に描いた駒場祭ポスター「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」でイラストレーターとして注目される。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作受賞。以後、小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッセイ・芝居の演出などで精力的に活躍中。著書に『ちゃんと話すための敬語の本』(ちくまプリマー新書)、『人はなぜ「美しい」がわかるのか』(ちくま新書)、『これで古典がよくわかる』『宗教なんかこわくない!』(ちくま文庫)ほか、『桃尻語訳枕草子』『窯変源氏物語』『双調平家物語』『ひらがな日本美術史』『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』など多数。


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本「結婚」橋本治5

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結婚
○著者: 橋本 治
○定価: 本体1500円+税
○ISBN: 978-4087715668




そう、「結婚」



――「相手」はどこにいるんだろう?――
誰もが陥りがちな「誤った結婚観」――。不安とためらい、揺れる心情を、冴えわたる筆致で描いた傑作長編小説。

28歳の倫子は結婚を意識し始めていた。卵子老化の話題も気になっている。兄が結婚し、会社の同僚の花蓮が結婚するなか、結婚に結びつかない関係しかなかった倫子はついに具体的に動くことを決意する。


≪目次: ≫

第一章 倫子と花蓮
 一 ミカン箱を抱える性
 二 結婚て、どう考えてる?
 三 後になってから分かること
 四 とうにバブルは過ぎて
 五 私達は「不幸な人達」かもしれない

第二章 故郷の人々
 一 二十八歳
 二 古屋家の人々
 三 母からの電話
 四 千葉へ行く
 五 家族のいる風景
 六 結婚て、どうなの?

第三章 身近な人々
 一 想い出にさようなら
 二 誰かに会いたい
 三 結婚に向かない人々
 四 結婚する花蓮
 五 私は底辺労働者

第四章 倫子の結婚
 一 「おめでとう」ではあるけれど
 二 人はなぜ結婚をするのだろう
 三 岩子さんの結婚
 四 結婚する女、結婚をしてない女
 五 え? 人生を考えなきゃいけないの?
 六 婚活への扉を開く
 七 婚活ではなく、就活かもしれない
 八 レタス畑へ嫁に行く


※初出 「すばる」(二〇一四年一月号〜三月号)
※参考文献 河合蘭 『卵子老化の真実』(文春新書、二〇一三年)


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年東京都生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。1977年「桃尻娘」(小説現代新人賞佳作)で作家デビュー。1996年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、2008年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。『』『幸いは降る星のごとく』『リア家の人々』『初夏の色』他、著書多数。




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本「橋 (文春文庫)」橋本治5

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橋 (文春文庫)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体560円+税
○ISBN: 978-4167347048







――ちやほやされない少女は、家族と男を憎むようになった。――
世を震撼させた二人の犯罪と悲劇。

――何故、どこで、どう間違ってしまったのか――
北国で、それぞれに屈託を持つ母親に育てられた雅美とちひろ。無意識のうちに家族への憎悪を身に宿した彼女らの陰惨な獣の如き人生。

北国で二組の男女が所帯を持った。水商売の正子は年若い雄・義男に未来を託し、信用金庫勤めの直子は自分と同じ高卒の孝輔に将来を賭ける。高度経済成長の時代、勤勉な彼らの商売は軌道に乗った。が、娘たち、雅美とちひろは、昭和の終焉と低迷の平成を、空虚な心を抱えて育っていく。人間と時代を容赦なく描ききった傑作長編。


≪目次: ≫
第一章 川
第二章 雪
第三章 早天(かんてん)
第四章 橋

※初出 「文學界」二〇〇九年十月号、十一月号
 単行本 二〇一〇年一月 文藝春秋刊


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。77年、「桃尻娘」が小説現代新人賞佳作となり小説家デビュー。以降、小説、評論、古典の現代語訳、エッセイ、戯曲など多岐にわたる分野で旺盛な執筆活動を展開する。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で第1回小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で第18回柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で第62回毎日出版文化賞を受賞。『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』『窯変 源氏物語』『ひらがな日本美術史』『上司は思いつきでものを言う』『巡礼』『リア家の人々』など著書多数。


橋本治 『』(文藝春秋、2010年) '10/03/02


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本「初夏の色」橋本治5

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初夏の色
○著者: 橋本 治
○定価: 本体1,400円(税別)
○ISBN: 978-4104061143






まわりが闇でも、明りが灯っているだけでいい――。「その後」を生きる、家族の肖像。

震災後の日々をともに過ごす同棲中の二人、震災の直前に九十一歳で逝った謹厳な父、被災地に暮しつづける酪農一家の、言葉少なにたがいを思いやる姿……。日常の細部と感情のディテールをリアルに描きだし、それぞれの胸に宿る小さな光、生きる意志を掬いとる。大地震を経て生きる日本人をつぶさに見つめようとする短篇集。


≪目次: ≫
助けて
   ※初出: 「Story Power」 新潮二〇一二年四月号別冊
渦巻
   ※初出: 「すばる」 二〇一二年六月号

   ※初出: 「新潮」 二〇一二年九月号
枝豆
   ※初出: 「新潮」 二〇一二年七月号
海と陸(おか)
   ※初出: 「新潮」 二〇一二年二月号
団欒
   ※書き下ろし


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948(昭和23)年、東京生れ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、1977年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。2002(平成14)年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』により小林秀雄賞を、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、2008年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞した。『ひらがな日本美術史』『上司は思いつきでものを言う』『BA-BAH その他』『小林秀雄の恵み』『巡礼』『』『リア家の人々』など著書多数。




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▲ロスバイク TREK 7.3FX(神金自転車商会 since 2008.8)
写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

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