Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

池内紀

本「カール・クラウス 闇にひとつ炬火あり (学術文庫2331)」池内紀5

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作家・ジャーナリスト・編集者として活動したカール・クラウス(Karl Kraus, 1874-1936)は、評論誌『炬火(きょか、Die Fackel)』を一人で編集・執筆し、激動する世界の中で権力や政治の堕落・腐敗に“ことば”だけで立ち向かった。ベンヤミンやウィトゲンシュタインが敬愛したこの無二の人物を描いた日本語による唯一の書物は、著者の深い愛情と尊敬の念がこもっている。

本書は、稀代の作家・ジャーナリスト・編集者カール・クラウス(1874-1936年)の生涯を描いた日本語による唯一の書物である。
モラヴィア出身のユダヤ人として生まれたクラウスは、1899年にウィーンで評論誌『炬火(Die Fackel)』を創刊する。ヨーロッパがやがて世界大戦に向かう激動の時期を迎える中、クラウスは編集者としての役割を越え、1911年末以降は『炬火』をたった一人で編集・執筆する個人誌に変貌させていった。そうして権力や社会や文化の堕落・腐敗に鋭い批判を突きつけていった『炬火』は常に毀誉褒貶の対象であり続けることになる。
また、クラウスは1910年から定期的に朗読会を開催し、自身のものを含めたさまざまな作品を聴衆の前で読む企てを始める。この会は没年まで実に700回に及んで行われ、とりわけ圧倒的な支持を寄せた若者たちに深い影響を与えた。そして、いよいよ大戦が間近に迫る状況の中、クラウスは反戦劇『人類最期の日々』の執筆に邁進し始める。全5幕219場、登場人物は600人以上に及び、上演すれば10日以上を要すると著者自身が言うこの気宇壮大な戯曲は、皇帝、将軍、文学者、新聞記者、政治家、官僚、娼婦、闇商人、町の遊び人に至るまで、ありとあらゆる種類の人間の言葉を新聞・雑誌などから縦横無尽に引用して織りなされる作品である。
のちに同じ引用の織物による書物を志したヴァルター・ベンヤミンは、クラウスを深く敬愛していたことが知られる。ベンヤミンのみならず、エリアス・カネッティも、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインも、クラウスの崇拝者だった。世紀末から世界大戦に向かう時期のヨーロッパを語る上で、クラウスは決して無視できない存在であることは間違いない。著者が深い思い入れと情熱を注いだ本書は、この知られざる巨人の生涯を鮮やかに浮かび上がらせる。
激動する世界の中で堕落と不安が蔓延するとき、メディアは、そして〈ことば〉はいかなる力をもちうるのか。この根源的な問いに、まさに身をもって答えようとした巨人に触れるべき時が、今、訪れている。


≪目次: ≫
 はじめに
I 生い立ち
II 世紀末ウィーン
III 『炬火』年代記
IV 『黒魔術による世界の没落』
V ことばと戦争
VI 一〇六五通の恋文
VII 「ゴロツキ、出ていけ!」
VIII ことばとナチズム
IX 半世紀遅れの「追憶の書」

 おわりに

学術文庫版あとがき (二〇一五年七月  池内 紀)


※本書の原本は、『闇にひとつ炬火あり――ことばの狩人カール・クラウス』として1985年に筑摩書房から刊行されました。


≪著者: ≫ 池内 紀 (いけうち おさむ) 1940年、兵庫県生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト。主な著書に、『ことばの哲学』、『恩地孝四郎』、『戦争よりも本がいい』など多数。主な訳書に、カール・クラウス『人類最期の日々』、『カフカ小説全集』(全6巻)など多数。


池内紀 『悪魔の話』(講談社学術文庫、2013年) '13/03/11
池内紀 『ことばの哲学 関口存男のこと』(青土社、2010年) '11/03/24
工藤庸子/大石和欣 編著 『世界の名作を読む '07』(沼野充義/柴田元幸/池内紀 著、放送大学教材、2007年) '10/11/26
池内紀 『ぼくのドイツ文学講義』(岩波新書、1996年) '10/03/28
岩本素白、池内紀 編 『素白先生の散歩』(大人の本棚、みすず書房、2001年) '09/07/12
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ 『ファウスト 第二部』(池内紀 訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004年) '09/06/29
ヨーゼフ・ロート 『聖なる酔っぱらい伝説』(池内紀 訳、白水uブックス、1995年) '09/06/27
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ 『ファウスト 第一部』(池内紀 訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004年) '09/06/19
池内紀 『カフカの生涯』(新書館、2007年) '09/06/14
ヨーハン・G・A・ガレッティ 『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』(池内紀 編訳、白水uブックス、2005年) '09/05/24
池内紀 『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』(知恵の森文庫、光文社、2008年) '09/05/18
カフカ 『ノート〈2〉 掟の問題』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/05/01
カフカ 『ノート〈1〉 万里の長城』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/04/27
カフカ 『流刑地にて』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/04/24
カフカ 『』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/04/14
カフカ 『失踪者』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/04/02
カフカ 『変身』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/03/30
カフカ 『断食芸人』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/03/15
池内紀 『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫、2005年) '09/02/06
池内紀 『となりのカフカ』(光文社新書、2004年) '09/01/30



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本「悪魔の話 (講談社学術文庫2154)」池内紀5

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悪魔の話 (講談社学術文庫)
悪魔の話 (講談社学術文庫2154)

○著者: 池内 紀
○出版: 講談社 (2013/2, 文庫 240ページ)
○定価: 882円
○ISBN: 978-4062921541




悪魔。神の教えと対をなし世界の半分を支配するとされた闇の帝王たち。その誕生から性格、分類、風貌、材質、総数、そして悪魔との契約の方法まで。ヨーロッパが育んだ「悪魔」の観念はどこから生まれどこへ行くのか。その歴史を追い、人類史上最大の悲劇が生起する過程にまで迫る。人の世のいたるところにいる悪魔たちを凝視した〈悪魔学入門〉。


≪目次: ≫
1 サタン紳士録
夕方、ひとけない通りで/現代の悪魔紳士/異種合体のうす気味悪さ/悪魔のシンボルとしてのヘビ/醜悪な悪魔像/前身は天使/いま、悪魔は
2 悪魔学入門
世にも恐ろしい絵/悪魔とは何か/闇を選ぶか、光を選ぶか/一元説と二元説/神はなぜ悪魔を創造したか/悪魔の分類/悪魔の名前/契約は二十年
3 闇の力
悪魔との記者会見/総数十一兆?/悪魔の材質とは/『神曲』天国篇/天使語と悪魔語
4 黒と白
黒ずくめの男/黒のもつイメージ/白というフィクション/ボードレールと黒/威厳あふれた黒/紙切れの眩惑
5 飛行幻想――魔女狩り 1
ドイツの小さな町で/魔女の乗り物/「魔男」はいない?/魔女の香油/ワルプルギスの夜/理性が眠る時
6 小さな町――魔女狩り 2
魔女狩り市長/魔女という罪の発明/テンプル騎士団の「犯罪」/無から有は生じない/ヘンゼル・グレーテル神話/グリム童話の中のファシズム/テレビと魔女狩り
7 ファウスト博士
黒魔術師ファウスト/黄金をつくってほしい/もっとも完璧な錬金術師/悪魔がもち出した条件/二十四年契約/契約か賭か/悪魔の黒い魔術
8 不思議博物館
謎めいた国王、ルドルフ二世/悪魔とまじわる皇帝/国王のひそかな楽しみ/悪魔と論争したルター/教会の中にも悪魔がいる/悪魔の家
9 流刑の神々
神々の悪魔化/かくれ家に住む神/追われた神、河童/ハイネと柳田国男/神々の衰頽
10 気の好い悪魔たち
影をなくした男/悪魔の足あと/橋造りが得意/悪魔もヘマをする/大建造物は神への挑戦/恩知らずは人間の方/悪魔も驚く珍品
11 魔除け
愛の霊薬/マンドラゴラの根かワニの脳髄か/媚薬を飲ませる方法/ゴーレムとオドラデク/ジャンボ機操縦席のお礼/さまざまな悪魔祓い
12 いたるところに悪魔がいる
最後の審判/禁止された闇の王たちの肖像/グリューネヴァルトの見た闇/ボスの奇怪な世界/ゴヤの辛辣な目/ゴヤの悪夢の世界/ゴーゴリとロシアの悪霊たち
補遺 ニーチェの妹
いたるところに悪魔がいた/ニーチェの遺稿/エリーザベトの自負と欲望/ニーチェの構想/悪を胚胎するもの

あとがき (二〇一三年一月  池内 紀)


※本書の原本は、一九九一年二月に小社より刊行されました。


≪著者: ≫ 池内 紀 (いけうち おさむ) 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト。主な著書に『海山のあいだ』『モーツァルト考』『恩地孝四郎――一つの伝記』など。訳書に『カフカ短編集』『カフカ寓話集』『ファウスト』全2巻『ブリキの太鼓』などがある。

池内紀 『ことばの哲学 関口存男のこと』(青土社、2010年) '11/03/24
工藤庸子/大石和欣 編著 『世界の名作を読む '07』(沼野充義/柴田元幸/池内紀 著、放送大学教材、2007年) '10/11/26
池内紀 『ぼくのドイツ文学講義』(岩波新書、1996年) '10/03/28
岩本素白、池内紀 編 『素白先生の散歩』(大人の本棚、みすず書房、2001年) '09/07/12
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ 『ファウスト 第二部』(池内紀 訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004年) '09/06/29
ヨーゼフ・ロート 『聖なる酔っぱらい伝説』(池内紀 訳、白水uブックス、1995年) '09/06/27
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ 『ファウスト 第一部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004年) '09/06/19
池内紀 『カフカの生涯』(新書館、2007年) '09/06/14
ヨーハン・G・A・ガレッティ 『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』(池内紀 編訳、白水uブックス、2005年) '09/05/24
池内紀 『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』(知恵の森文庫、光文社、2008年) '09/05/18
カフカ 『ノート〈2〉 掟の問題』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/05/01
カフカ 『ノート〈1〉 万里の長城』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/04/27
カフカ 『流刑地にて』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/04/24
カフカ 『』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/04/14
カフカ 『失踪者』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/04/02
カフカ 『変身』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/03/30
カフカ 『断食芸人』(池内紀 訳、白水uブックス、2006年) '09/03/15
池内紀 『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫、2005年) '09/02/06
池内紀 『となりのカフカ』(光文社新書、2004年) '09/01/30





かふんかふん、まぶたの皮膚の炎症か、目が痛いわけではないんだろうけど、不快なること甚だしい、もうしばらくどうにかこうにかやりすごそう

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本「ことばの哲学 関口存男のこと」池内紀5

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ことばの哲学 関口存男のこと
ことばの哲学 関口存男のこと

○著者: 池内紀
○出版: 青土社 (2010/10, 単行本 225ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4791765744
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2011.3.11_14:46、、、「つねに揺れているような気がする」のは、ジッサイにときどきは余震で揺れていたりもするんだけど(あくまでもときどきでしかない)、自室にあっては蛍光灯の紐であったり、カイシャにあっては観葉植物の葉っぱであったり、ジッサイの地震の際に揺れていることを視認できるモノの状態を観察して、あぁホントに揺れているみたいだなぁ(気のせいではないんだなぁ)、などと自覚してみたりするんだけれども(慌てることもなく、揺れがおさまるのを、ときがすぎるのを、ただただボンヤリとやりすごす)、どうなんだろう、「揺れているような気がする」は、ある意味での緊張であったり不安であったりの、みずからの心の揺れ動いて定まることがない、まさに不安を顕著に示すサインのようなものなのかもしれない(みずからの内から発せられるサインを、サインに従順であっていいとぼくはおもう)。そう、まちがいなく疑いなく「不安」はあるだろう、不安がないものとは、ぼくにはとてもとても思えない、それを口外するか否かはともかくとして(あんまりカッコイイものでも、ほめられたものでもない、むしろハズカシイ)



「存男」 を 「つぎお」 と訓むのはむずかしい。「ぞんだん」 と音読みする人もいるだろう――。「語学の鬼才」 関口存男(1894-1958)を知らずしても十分に面白い! エッセイの名手が描き出す 「ことばのうちにあって、ことばで語りえぬもの」


≪目次: ≫
1  大尉の息子
2  陸軍幼年学校
3  軍人失格
4  言語演技
5  文例集の周辺
6  幕合喜劇
7  教程の行方
8  文化村の日々
9  妻籠にて
10 文法の本
11 狼暮らし
12 死の前後

あとがき (二〇一〇年九月 池内紀)
参考文献


≪著者: ≫ 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書に、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、『カフカの生涯』、『ゲーテさん こんばんは』(桑原武夫学芸賞)、『祭りの季節』、『カフカ短篇集』、ゲーテ 『ファウスト』(毎日出版文化賞)、G・グラス 『ブリキの太鼓』 ほか。


工藤庸子/大石和欣編著、沼野充義/柴田元幸/池内紀著 『世界の名作を読む '07』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2007年) '10/11/26
関口存男、関口一郎改訂 『関口・新ドイツ語の基礎  Bausteine der deutchen Sprache (復刻版・CD付)』(三修社、2008年) '10/07/09 【第二読】
関口存男、関口一郎改訂 『関口・新ドイツ語の基礎  Bausteine der deutchen Sprache (復刻版・CD付)』(三修社、2008年) '10/05/03





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本「世界の名作を読む '07 (放送大学教材)」工藤庸子/大石和欣 編著5

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本「世界の名作を読む '07」工藤庸子/大石和欣
世界の名作を読む '07 (放送大学教材)

○著者: 工藤庸子大石和欣 編著、沼野充義柴田元幸池内紀
○出版: 放送大学教育振興会 (2007/3, 単行本 172ページ)
○価格: 2,415円
○ISBN: 978-4595307126
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えへへへへ、ケッコウながいこと、ここのところしばらく、ぼくのイライラの原因の大きなひとつふたつと上位を占めて頭をおさえつけられていたようなところがあったのかどうなのか、ぼく40歳の大学生で放送大学の第二学期の課題(マークシート方式)を七科目分をなんとかどうにかこうにかおわらせて発送して、その課題の提出期限(締切)の12月1日を、ジッサイには(考えようによっては)まだすこし先のことで時間の余裕がマッタクないわけではないんだけど、提出受付開始の11月16日のすこし前ころから、やらなきゃやらなきゃやらなきゃぁ〜と思いながら、なんだかんだと言い訳しながら先延ばしにしちゃってて、、、ぼくは追い立てられて焦らされることが焦ることがイヤでイヤで気になって気になって仕方がないことから、そう、不快で不安でどうにも落ち着かなかった、で、そのイイワケのひとつとしての面接授業と称するナマの(テレビやラジオなどのメディアによる視聴ではない)講義が、午前中に二コマずつ四日間(五週間にわたって)あって、もちろん仕事がオフの水曜日に予定を入れたことから、さらには少しバタバタとまとまって仕事が重なったりしたこともあったりして(などと言ってしまうほどのことでもない)、あらかじめ分かっていなかったわけではないんだけれどもリズムがなかなかつかめなくって狂ってしまってバランスを失して軽く取り乱してみたりしていた、などと♪


≪目次: ≫
1.セルバンテス『ドン・キホーテ』(1)工藤庸子(東京大学名誉教授) CD '10/08/10 12:20〜
2.セルバンテス『ドン・キホーテ』(2)/工藤庸子(東京大学名誉教授) CD '10/08/12 13:25〜
3.エミリー・ブロンテ『嵐が丘』大石和欣(名古屋大学准教授) CD '10/08/13 13:15〜
4.ドストエフスキー『罪と罰』沼野充義(東京大学教授) CD '10/08/15 10:20〜
5.チェーホフ『ワーニカ』『可愛い女』『犬を連れた奥さん』/沼野充義(東京大学教授) CD '10/08/17 11:00〜
6.ハーマン・メルヴィル『書写人バートルビー』柴田元幸(東京大学教授) CD '10/08/17 17:45〜
7.マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』/柴田元幸(東京大学教授) CD '10/08/18 10:15〜
8.マルセル・プルースト『失われた時を求めて』(1)/工藤庸子(東京大学名誉教授) CD '10/08/20 10:55〜
9.マルセル・プルースト『失われた時を求めて』(2)/工藤庸子(東京大学名誉教授) CD '10/08/21 12:55〜
10.ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』/大石和欣(名古屋大学准教授) CD '10/08/22 13:50〜
11.フランツ・カフカ(1)『変身』池内紀(ドイツ文学者) CD '10/08/26 12:40〜
12.フランツ・カフカ(2)『断食芸人』/池内紀(ドイツ文学者) CD '10/08/28 14:10〜
13.イタロ・カルヴィーノ(1)『魔法の庭』『楽しみはつづかない』和田忠彦(東京外国語大学教授)/工藤庸子(東京大学名誉教授) CD '10/08/29 10:20〜
14.イタロ・カルヴィーノ(2)『ある夫婦の冒険』『ある詩人の冒険』/和田忠彦(東京外国語大学教授)/工藤庸子(東京大学名誉教授) CD '10/08/29 13:45〜
15.まとめ――文学の読み方、語り方/工藤庸子(東京大学名誉教授) CD '10/09/01 11:05〜


セルバンテス 『ドン・キホーテ 後篇三  Miguel de Cervantes Saavedra: “Segunda parte del ingenioso caballero Don Quijote de La Mancha”, 1615.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/09/20
セルバンテス 『ドン・キホーテ 後篇二』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/09/12
セルバンテス 『セルバンテス短編集』(牛島信明訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/09/06
セルバンテス 『ドン・キホーテ 後篇一』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/09/02
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇三  Miguel de Cervantes Saavedra: “El ingenioso hidalgo Don Quijote de La Mancha”, 1605.』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/31
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇二』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/26
セルバンテス 『ドン・キホーテ 前篇一』(牛島信明訳、岩波文庫、2001年) '10/08/22
牛島信明 『ドン・キホーテの旅 神に抗う遍歴の騎士』(中公新書、2002年) '10/08/15

E・ブロンテ 『嵐が丘 〈下〉  Emily Brontë: “Wuthering Heights”, 1847.』(小野寺健訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/04/12
E・ブロンテ 『嵐が丘 〈上〉』(小野寺健訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/02/13

ドストエフスキー 『罪と罰 〈3〉 Ф. М. Достоевский: “Преступление и наказание”, 1866.』(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/08/30
ドストエフスキー 『罪と罰 〈2〉』(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/08/29
ドストエフスキー 『罪と罰 〈1〉』(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2008年) ’09/08/27
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈下〉』(NHKブックス、2004年) '08/06/05
亀山郁夫 『ドストエフスキー 父殺しの文学 〈上〉』(NHKブックス、2004年) '08/06/03

アントン・チェーホフ 『馬のような名字 チェーホフ傑作選  А. П. Чехов: “Лошадиная фамилия. Рассказы и водевили”』(浦雅春編訳、河出文庫、2010年) '10/10/14
チェーホフ 『ワーニャ伯父さん/三人姉妹  Дядя Ваня, 1897/Три сестры, 1901.』(浦雅春訳、光文社古典新訳文庫、2009年) '09/08/03
浦雅春 『チェーホフ』(岩波新書、2004年) '08/12/04

国際交流基金企画、柴田元幸/沼野充義/藤井省三/四方田犬彦編 『世界は村上春樹をどう読むか  A Wild Haruki Chase』(文春文庫、2009年) '10/11/14
柴田元幸 『翻訳教室  Motoyuki Shibata: “Lectures on Literary Translation, from English to Japanese”, 2006.』(新書館、2006年) '10/01/27
ポール・オースター 『ティンブクトゥ』(柴田元幸訳、新潮社、2006年) '07/11/24
紙の空から』(柴田元幸編訳、晶文社、2006年) '07/06/14
巽孝之 『『白鯨』アメリカン・スタディーズ』(理想の教室、みすず書房、2005年) '09/03/27
J.D.サリンジャー 『ライ麦畑でつかまえて  J. D. Salinger: “The Catcher in the Rye”, 1945.』(野崎孝訳、白水uブックス、初版1984年、2010年) '10/07/11
J・D・サリンジャー 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹訳、白水社、2003年) '06/11/06

マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈7〉 第四篇 ソドムとゴモラ I [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/11/24
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈6〉 第三篇 ゲルマントの方 II [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/11/16
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈5〉 第三篇 ゲルマントの方 I [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/11/07
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈4〉 第二篇 花咲く乙女たちのかげに II [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/10/22
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇「スワン家のほうへ1」』(高遠弘美訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/10/10
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈3〉 第二篇 花咲く乙女たちのかげに I [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/10/06
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈2〉 第一篇 スワン家の方へ II [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/09/10
マルセル・プルースト 『失われた時を求めて 〈1〉 第一篇 スワン家の方へ I [完訳版]』(鈴木道彦訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2006年) '10/09/07
鈴木道彦 『プルーストを読む 『失われた時を求めて』の世界』(集英社新書、2002年) '10/08/25
プルースト 『消え去ったアルベルチーヌ』(高遠弘美訳、光文社古典新訳文庫、2008年) '08/12/16

バージニア・ウルフ 『ダロウェイ夫人  Virginia Woolf: “Mrs. Dalloway”, 1925.』(土屋政雄訳、光文社古典新訳文庫、2010年) '10/06/16
ヴァージニア・ウルフ 『病むことについて』(川本静子編訳、大人の本棚、みすず書房、2002年) '09/07/18

池内紀 『ぼくのドイツ文学講義』(岩波新書、1996年) '10/03/28
岩本素白、池内紀編 『素白先生の散歩』(大人の本棚、みすず書房、2001年) '09/07/12
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ 『ファウスト 第二部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004年) '09/06/29
ヨーゼフ・ロート 『聖なる酔っぱらい伝説』(池内紀訳、白水uブックス、1995年) '09/06/27
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ 『ファウスト 第一部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004年) '09/06/19
池内紀 『カフカの生涯』(新書館、2007年) '09/06/14
ヨーハン・G・A・ガレッティ 『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』(池内紀編訳、白水uブックス、2005年) '09/05/24
池内紀 『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』(知恵の森文庫、光文社、2008年) '09/05/18
カフカ 『ノート〈2〉 掟の問題』(池内紀訳、白水uブックス、2006年) '09/05/01
カフカ 『ノート〈1〉 万里の長城』(池内紀訳、白水uブックス、2006年) '09/04/27
カフカ 『流刑地にて』(池内紀訳、白水uブックス、2006年) '09/04/24
カフカ 『』(池内紀訳、白水uブックス、2006年) '09/04/14
カフカ 『失踪者』(池内紀訳、白水uブックス、2006年) '09/04/02
カフカ 『変身』(池内紀訳、白水uブックス、2006年) '09/03/30
カフカ 『断食芸人』(池内紀訳、白水uブックス、2006年) '09/03/15
池内紀 『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫、2005年) '09/02/06
池内紀 『となりのカフカ』(光文社新書、2004年) '09/01/30

カルヴィーノ 『パロマー  Italo Calvino: “Palomar”, 1983.』(和田忠彦訳、岩波文庫、2001年) '10/08/23
カルヴィーノ 『魔法の庭  Italo Calvino: “Il giardino incantato”, 1946-1953.』(和田忠彦訳、ちくま文庫、2007年) '10/08/19
カルヴィーノ 『むずかしい愛  Italo Calvino: “Gli Amori Difficili”』(和田忠彦訳、岩波文庫、1995年) '10/08/17
イータロ・カルヴィーノ 『カルヴィーノ イタリア民話集〈下〉 南イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.』(河島英昭編訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/08/13
イータロ・カルヴィーノ 『カルヴィーノ イタリア民話集〈上〉 北イタリア編  “Fiabe Italiane”, raccolte e trascritte da Italo Calvino, Giulio Einaudi editore, 1956.』(河島英昭編訳、ワイド版岩波文庫、2010年) '10/08/09

大橋理枝/大石和欣 『基礎からの英文法 '09』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2009年) '10/07/30





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本「ぼくのドイツ文学講義 (岩波新書428)」池内紀5

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ぼくのドイツ文学講義 (岩波新書)
ぼくのドイツ文学講義 (岩波新書735)

○著者: 池内紀
○出版: 岩波書店 (1996/1, 新書 210ページ)
○価格: 735円
○ISBN: 978-4004304289
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ドイツ語ハジメマシタ。アルファベットにはじまり、動詞の現在人称変化やら、名詞冠詞やら、ナンデコンナニメンドクサイコトヲ、、、混乱しながらも必死で落ちこぼれないように復習をくりかえしくりかえしくりかえし(記憶力には限りがある、吸収力の衰えは隠せない隠さない)


≪目次: ≫
まえがき
第一講 眺める人――リヒテンベルクのこと
第二講 「まあ、待て、お前は実に美しい」――『ファウスト』第二部
第三講 ノヴァーリスと数学
第四講 「ねがいがかなった」――もう一つのグリム童話
第五講 ハイネの謎
第六講 ユーディトの水浴――『緑のハインリヒ』異聞
第七講 制服の力――「ケペニック事件」
第八講 詩人リンゲルナッツ
第九講 家族の肖像――カフカ変身
第十講 歩く人――ベンヤミンロート、アメリー
あとがき


≪著者: ≫ 池内 紀 (いけうち おさむ) 1940年兵庫県姫路市に生まれる。1965年東京大学大学院修了。専攻 ドイツ文学。著訳書「ウィーンの世紀末」(白水社)、「カフカのかなたへ」(青土社)、「海山のあいだ」(マガジンハウス)、「カフカ短篇集」(岩波文庫)、シャミッソー「影をなくした男」(岩波文庫)ほか。

岩本素白、池内紀編 『素白先生の散歩』(大人の本棚、みすず書房、2001年) '09/07/12
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ 『ファウスト 第二部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004年) '09/06/29
ヨーゼフ・ロート 『聖なる酔っぱらい伝説』(池内紀訳、白水uブックス、1995年) '09/06/27
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ 『ファウスト 第一部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004年) '09/06/19
池内紀 『カフカの生涯』(新書館、2007年) '09/06/14
ヨーハン・G・A・ガレッティ 『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』(池内紀編訳、白水uブックス、2005年) '09/05/24
池内紀 『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』(知恵の森文庫、光文社、2008年) '09/05/18
カフカ 『ノート〈2〉 掟の問題』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006年) '09/05/01
カフカ 『ノート〈1〉 万里の長城』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006年) '09/04/27
カフカ 『流刑地にて』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006年) '09/04/24
カフカ 『』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006年) '09/04/14
カフカ 『失踪者』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006年) '09/04/02
カフカ 『変身』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006年) '09/03/30
カフカ 『断食芸人』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006年) '09/03/15
池内紀 『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫、2005年) '09/02/06
池内紀 『となりのカフカ』(光文社新書、2004年) '09/01/30





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本「素白先生の散歩 (大人の本棚)」岩本素白、池内紀 編5

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本「素白先生の散歩」池内紀編
素白先生の散歩 (大人の本棚)

○著者: 岩本素白、池内紀
○出版: みすず書房 (2001/12, 単行本 237ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN-13: 978-4622048213発売日:2001-12
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AOYAMA
お墓に行ったのは、それを目的としてのことではなかったから、線香も花も、ゴミ袋もバケツも軍手もホウキも持ちあわせがなく、会社近くの図書館にクロスバイクでむかう途中に、ふと思いたってすこし寄り道してのこと。前日からチェックしていた天気予報に雨マークはなく、といって太陽マークもなく、風はつよくないみたいで、気温も高くないみたいで、、、その気になれば(それなりの気合いを要する!?)峠越えトレーニングに行きたかったのだが。前夜、寝る前には気乗りしていない。朝早くに目が覚めたら(休日は遅い時間の出発だと混雑する)、朝起きてその気だったら、行くかもしれない、とはヘナチョコ(いつものこと)。案の定、朝起きても気乗りしない。しかし、雨は降っていない。暑すぎない。風はつよくないみたいだ。あついコーヒーを淹れて、いつもの定番(毎朝同じ自作の)ハムチーズサンドを食べながら、Web天気予報をチェックして、空を見あげて、きょういちにち雨が降らないことを確信して、出掛けないのはモッタイナイ(貧乏症)。峠を攻めて、山にのぼる気力はなくても、クロスバイクを駆ることは気持ち好い。休日の午前の都心はクルマが少なくて走りやすい。Let's Go!、8:40。
甲州街道を快調にのぼって、井の頭通りから代々木公園を抜けて表参道を通過。やっぱり気持ち好いなぁ。そういえば、なにでだったか記憶が定かではないのだが、「お盆」がどうのと耳にしたのか目にしたのか。なんとなくインプットされて、そのときに「お墓参り」がボンヤリとイメージされたような。国立新美術館が近くなって、迷いながらも?!、とりあえず寄っていこうと思ったのは、なぜだったのか。前回訪れたのはいつだったか、ずいぶん以前のことであることには相違ない、すくなくとも今年ははじめて。
周囲のお墓の立派な樹木の枝葉に上空を覆われているから、落ち葉だらけであることはいつものこと。砂利?!を敷いてあっても、雑草の生命力はたくましい。どうしたものかと考えてみたものの、とりあえずめだった雑草だけを除去しようと体を動かす。汗が滴り落ちる。考えてみたら、クロスバイクでひたすら走ってきて、そのまま休むこともなく雑草と格闘をはじめていた。はす向かい3区画ぐらいはなれたところでは、ぼくの親より年長と思しき(70歳前後?!)女性が黙々とお墓のお掃除をしている。暑い。気がついたら、おばさまが、手ぶらで掃除をしているぼくを見かねて、ホウキを貸してくださった「しばらくは使わないから、よかったらどうぞ!」、とってもありがたい。一気に本気モードに突入してしまった。なんだかんだと(時間をチェックしなかったのだが)、30分くらいは格闘したのであろうか、枯れ葉も雑草もほぼ除去した(↓清掃後)。
ホウキを貸してくださったおばさまと二言三言ことばを交わした。ぼくのクロスバイクを見て「お近くにお住まい?」と。なんでそう答えたのであろうか「調布です」と。すこし間があったのは、地名がわからなかったからではなく、彼女が調布に隣接する府中に在住だったから。たしかに面食らうかも。京王線で新宿に出て、品川車庫行きのバスに乗って来るのだとか。多摩霊園にもお墓があって、そちらは近くだからいつも行くのだが、こちらにはなかなか来れないのだとか。そう、「息子たちはみな、なかなか掃除にきてくれない」とこぼされて、おもわず「ぼくもおなじですよ。久しぶりに来ましたから。」と苦笑いしながら答えずにはいられなかった。


≪目次: ≫
「山居俗情」より
牛堀と長瀞/街の灯/目黒の里/田舎のうち/銀杏の寺/寺町/一本松/遊行三昧/柴又と流山/騎西と菖蒲/つくだ島/墓/深夜の水/時雨/吹き井/荒れた寺と寂しい人々/物の音
「素白集」より
高台寺二趣/花の寺/浴泉/湯島/最初の怪異/ぼて茶碗/鰯/菓子の譜/布佐/おいそれ者/がんぽんち/守部と辨玉
「素白集以降」より
筑波/向島/素湯のような話/独り行く/白子の宿/狂多くして/小御門/東海道品川宿(1)/東海道品川宿(2)
「遺珠」より
古祠/孤杖飄然/街頭山水/靴の音
解説 池内紀

※本書は『岩本素白全集』全三巻(昭和49−50年、春秋社)を底本といたしました。


≪著者: ≫ 岩本素白 (いわもと・そはく) 本名 岩本堅一(いわもと けんいち)、明治16年(1883)年東京麻布に生まれる。早稲田大学文学部教授。退職後請われて麻布高校・跡見学園短期大学の教壇に立つ。国文学者、随筆家。著書『日本文学の写実精神』(中央公論社)、『山居俗情』(砂子屋書房)、『素白集』(東京出版)、『素白全集』(全3巻)、『素白随筆』(春秋社)。

[編者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県生まれ。ドイツ文学者。主な著訳書、『ウィーンの世紀末』(白水社)、『海山のあいだ』(角川文庫)、『ぼくのドイツ文学講義』(岩波新書)、『見知らぬオトカム』『遊園地の木馬』(みすず書房)、『カフカ寓話集』(岩波文庫)、ゲーテ『ファウスト』(集英社)、カフカ『失踪者』(白水社)ほか。

ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ『ファウスト 第二部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004)
ヨーゼフ・ロート『聖なる酔っぱらい伝説』(池内紀訳、白水uブックス、1995)
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ『ファウスト 第一部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004)
池内紀『カフカの生涯』(新書館、2007)
ヨーハン・G・A・ガレッティ『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』(池内紀編訳、白水uブックス、2005)
池内紀『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』(知恵の森文庫、光文社、2008)
カフカ『ノート〈2〉 掟の問題』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『ノート〈1〉 万里の長城』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『流刑地にて』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『失踪者』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『変身』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『断食芸人』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
池内紀『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫、2005)
池内紀『となりのカフカ』(光文社新書、2004)







本「ファウスト 第二部 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)」ゲーテ、池内紀 訳5

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ファウスト〈第2部〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
ファウスト 第二部 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

○著者: ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ池内紀
○出版: 集英社 (2004/5, 文庫 493ページ)
○価格: 980円
○ISBN: 978-4087610093
おすすめ度: 5.0
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「ファウスト」のタイトルは、たしかに手塚治(1928-1989)の漫画作品にあったことを記憶しているから、もしかしたらページを見開いて読んでいるのかもしれない。ちょっと昔(神話?!)風の話だからと、とくに読みすすめることがなかったのかもしれない。そう、ぼくの父親の蒐集癖のひとつに、手塚治虫漫画全集(講談社)があった。

時間(仕事)に追われながらでも、本を読む時間だけはどうにか確保するのだが、
明け方に足がつって目が覚めたとあって、ふくらはぎに湿布を貼っていちにち過ごす。ときに背中に痛みを感じるのも、なにかのサイン?!、ブレーキをかけて立ち止まるわけにはいかなくても、


ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ『ファウスト 第一部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004)
テクストには、Johann Wolfgang Goethe:Faust. Hrsg. Albercht schöne; Deutscher Klassiker Verlag.(1994)を用いた。  (P.473、解説)


≪目次: ≫
悲劇 第二部
第一幕  気持のいい高み/皇帝の城(玉座の間 大広間 庭園 暗い廊下 明るく照らされた数々の広間 騎士の間)
第二幕  天井の高いゴシック風の狭い部屋/実験室/古代ワルプルギスの夜(ファルサロスの戦場 ぺネイオス川の上流 ぺネイオス川の下流 ぺネイオス川の上流 エーゲ海の岩場の多い入江)
第三幕  スパルタのメネラオス王の宮殿/城の中庭/岩壁と森
第四幕  高山/山の鼻/贋皇帝の天幕
第五幕  広大な土地/豪華な館/夜ふけ/真夜中/館の前の広い庭/埋葬/山峡、森、岩

訳注
解説 『ファウスト』第二部――錬金術と夢 池内 紀
エッセイ 『ファウスト』の光と空間 多和田葉子

ゲーテと髭おやじ――文庫版のあとがきにかえて 池内 紀

*本書は一九九九年一〇月、集英社より単行本として刊行されました。


≪著者: ≫ ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ (Johann Wolfgang Goethe, 1749.8.28‐1832.3.22) ドイツのフランクフルト・アム・マインに出生。ヨーロッパ社会の近世から近代への転形期を生きた詩人、小説家、劇作家。また、色彩論、動植物形態学、鉱物学などの自然研究にも従事、さらにワイマール公国の宮廷と政治、行政に深く関わる。ほかに『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘイム・マイスターの修業時代』『親和力』『詩と真実』『イタリア紀行』『西東詩集』など。

[訳者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。1966〜96年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業。主な著書、『ウィーン・都市の詩学』(1973)、『諷刺の文学』(1978)、『ウィーンの世紀末』(1981)、『海山のあいだ』(1994)、『見知らぬオトカム――辻まことの肖像』(1997)、『ゲーテさんこんばんは』(2001)、『二列目の人生 隠れた異才たち』(2003)、『生きかた名人』(2004)、『池内紀の仕事場』(全8巻、2004- )など。主な訳書は、エリアス・カネッティ『眩暈』(1972)、ヨーゼフ・ロート『聖なる酔っぱらいの伝説』(1989)、『カフカ小説全集』(全6巻、2000-2002)、ギュンター・グラス『蟹の横歩き』(2993)など。

ヨーゼフ・ロート『聖なる酔っぱらい伝説』(池内紀訳、白水uブックス、1995)
ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ『ファウスト 第一部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004)
池内紀『カフカの生涯』(新書館、2007)
ヨーハン・G・A・ガレッティ『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』(池内紀編訳、白水uブックス、2005)
池内紀『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』(知恵の森文庫、光文社、2008)
カフカ『ノート〈2〉 掟の問題』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『ノート〈1〉 万里の長城』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『流刑地にて』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『失踪者』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『変身』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『断食芸人』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
池内紀『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫、2005)
池内紀『となりのカフカ』(光文社新書、2004)







本「聖なる酔っぱらい伝説  Joseph Roth, Die Legende vom heiligen Trinker, 1939 (白水uブックス110)」ヨーゼフ・ロート、池内紀 訳5

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本「聖なる酔っぱらい伝説」ヨゼフ・ロート、池内紀
聖なる酔っぱらい伝説  Joseph Roth, Die Legende vom heiligen Trinker, 1939 (白水uブックス110)

○著者: ヨーゼフ・ロート池内紀
○出版: 白水社 (1995/8, 新書 171ページ)
○価格: 945円
○ISBN: 978-4560071106
おすすめ度: 4.5
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ぼくの言い方はキツイ。威圧的で好戦的。
ぼく自身が他者にたいしてキツイ言い方をしておきながら、すこし前までよく口を吐いたことばが「もっとやさしい(キツくない)言い方はできないものかなぁ」。
いまでは、表面的なやさしさを含んだことばを耳にすると、逆に身構えてしまう。「で、ホントのところは、なにが言いたいの?、なにが目的なの?」とは、ずいぶん人が悪い。ことば通りに素直に受けとることができない。否定的にとらえる、というだけでなく、ストレートな意味と反対の意味との双方の側面までを窺い見て、ときには表面には現れないけどちょこっと垣間見えないわけではないような深層を想像しないとも限らない。考えすぎでカンちがいが少なくないのであろうけれども、なにかができるわけでもなく、な〜んにもできないないのではあるけれども、考えないことはない。考えれば考えるほどに、ぼくにはなにもできない、ぼくになにができようか、との思いをつよくするだけではあるのだが。

こんど結婚するらしい(本人から聞いたわけではなくウワサとして耳にした)会社の20歳代後半の女性スタッフは、小柄で細身で可愛らしいけど、強気で勝ち気で。どうやら、顎関節症の疑いをもっているらしく、歯ぎしりを気にして(相方に言われた?!)、マウスピースがどうのとか。ストレス?、顎に違和感があり痛いらしい。とくにぼくは話題に割り込むつもりもなく、ボンヤリと仕事をしていたんだけど、なにかのキッカケからぼくに話が振られて。そう、ぼくはすでにマウスピースを持っている。3年くらい前だと思うんだけど、歯科医に相談してつくってもらった(たしか5千円くらいだった)。いまでは使っていないけど、しばらく手放せなかった。顎に違和感があって痛かった。気になって気になって仕方がなかった。まだ家族と同居していたころだった?!ハズだけど、ぼくは睡眠のタイミングが合わないことを理由にひとりで寝ていて(ぼくは早寝で寝付がよくて3秒で寝れるのに電気が点いていて明るいことを嫌った、相方は睡眠障害気味でなかなか寝付けなかった)、だから歯ぎしりをしているかどうかを誰にも尋ねることができなかったのではあるが、かつて一緒に寝ていたころには歯ぎしりがウルサイとはよく言われた。そのころのぼくは、みずからのストレスの存在を否定した。忌み嫌った。恥ずかしいと、カッコワルイと思った。だから隠したかった。見えないようにしたかった、見たくなかった。まるで平静であるかのごとく装うことをつよく意識した。
マウスピースはいまでもお守りのようにとってあるけど、いまではまったく使っていない。いま歯ぎしりをしていないとは断言できない。しているかもしれない。ときにしているであろうと思う。いまは顎に違和感を感じていない。また気になるようであればマウスピースを使うと思う。あの違和感や痛みは忘れることはない、マウスピースがあることも忘れることはない。
そう、いまでもストレスを感じないことはない。我を忘れてしまうほどの怒りであったり、イライラと興奮状態にならないわけではない。もしかしたら、あまり我慢することをしなくなった分だけ、以前よりもさらにヒドイ状態になっているかもしれない。
すこし前には、全身のかゆいブツブツ(湿疹)に悩まされたっけ。いろんな薬を試してみたけど、皮膚科の診療も受けたけど、快方にむかうことはなかった。いわゆるところのストレスが原因だって自分でもわかっていた。皮膚科の医師にはストレスが原因だと思うと伝えた。軽く流された。医師も商売だから診療めいたことをして薬を処方したいのであろうと理解した。思い切って薬にたよることをやめて、気ながに付き合っていこう決めて、しばらく放っておいたら、気がついたときには治まっていた。
件の会社の同僚の彼女には、マウスピースをおすすめした。採用するかどうかは彼女の判断、ぼくが知るところではない。ぼくにとっては、マウスピースはお守りみたいなもので、いろんな意味で効果があったと思ったから。とくに精神的な安心が得られよう。睡眠中というみずからの知らないところで無意識のうちに、つよい力で歯を喰いしばっているのかと思うと、けっして気味がいいものではない。精神的な負担は、それでなくとも本質的にストレス耐性?!に劣っているからこそ、なんらかの症状がサインとして表出しちゃっているのであろうことからも、軽減できるものは意識して軽減するに越したことはないのではないか。受け容れてしまって、上手く付き合っていった方がいいんじゃないかなぁ。


ヨーゼフ・ロート(Joseph Roth, 1894-1939)

≪目次: ≫
聖なる酔っぱらいの伝説  Die Legende vom heiligen Trinker, 1939
四月、ある愛の物語  April. Die Geschichte einer Liebe, 1925
皇帝の胸像  Die Büste des Kaisers, 1934

解説 (一九八九年十月 池内 紀)
Uブックス版に寄せて (一九九五年七月 池内 紀)

*本書は1989年に単行本として小社から刊行された。

ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ『ファウスト 第一部』(池内紀訳、集英社文庫ヘリテージシリーズ、2004)
池内紀『カフカの生涯』(新書館、2007)
ヨーハン・G・A・ガレッティ『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』(池内紀編訳、白水uブックス、2005)
池内紀『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』(知恵の森文庫、光文社、2008)
カフカ『ノート〈2〉 掟の問題』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『ノート〈1〉 万里の長城』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『流刑地にて』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『失踪者』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『変身』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『断食芸人』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
池内紀『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫、2005)
池内紀『となりのカフカ』(光文社新書、2004)








本「ファウスト 第一部 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)」ゲーテ、池内紀 訳5

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ファウスト〈第1部〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
ファウスト 第一部 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

○著者: ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ池内紀
○出版: 集英社 (2004/5, 文庫 358ページ)
○価格: 720円
○ISBN: 978-4087610086
おすすめ度: 4.5
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イジワルなぼくは好きじゃない。好きじゃないけど、キライになるわけにも。ぼくがキライになってしまったら。ぼくが否定するぼく。ぼくに否定されるぼく。
このままではいけない。このままでもいいじゃないか。


≪目次: ≫
捧げる言葉
開演前
天上の序曲
悲劇 第一部
夜/町の門前/書斎/書斎/ライプツィヒのアウエルバッハ地下酒場/魔女の厨(くりや)/往来/夕方/散歩/隣の女の家/往来/庭/庭のあずま屋/森と洞穴/グレートヒェンのちいさな部屋/マルテの家の庭/泉のそば/町外れ/夜/聖堂/ワルプルギスの夜/ワルプルギスの夜の夢/曇りの日の野原/夜の広野/牢獄

訳注
解説 『ファウスト』第一部――その楽しさ 池内 紀
文庫版解説 文豪と金融王 池内 紀
エッセイ ヴァレリーのファウスト 松浦寿輝

*本書は一九九九年一〇月、集英社より単行本として刊行されました。


≪著者: ≫ ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ (Johann Wolfgang Goethe, 1749.8.28‐1832.3.22) ドイツのフランクフルト・アム・マインに出生。ヨーロッパ社会の近世から近代への転形期を生きた詩人、小説家、劇作家。また、色彩論、動植物形態学、鉱物学などの自然研究にも従事、さらにワイマール公国の宮廷と政治、行政に深く関わる。ほかに『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘイム・マイスターの修業時代』『親和力』『詩と真実』『イタリア紀行』『西東詩集』など。

[訳者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。1966〜96年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業。主な著書、『ウィーン・都市の詩学』(1973)、『諷刺の文学』(1978)、『ウィーンの世紀末』(1981)、『海山のあいだ』(1994)、『見知らぬオトカム――辻まことの肖像』(1997)、『ゲーテさんこんばんは』(2001)、『二列目の人生 隠れた異才たち』(2003)、『生きかた名人』(2004)、『池内紀の仕事場』(全8巻、2004- )など。主な訳書は、エリアス・カネッティ『眩暈』(1972)、ヨーゼフ・ロート『聖なる酔っぱらいの伝説』(1989)、『カフカ小説全集』(全6巻、2000-2002)、ギュンター・グラス『蟹の横歩き』(2993)など。

池内紀『カフカの生涯』(新書館、2007)
ヨーハン・G・A・ガレッティ『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』(池内紀編訳、白水uブックス、2005)
池内紀『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』(知恵の森文庫、光文社、2008)
カフカ『ノート〈2〉 掟の問題』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『ノート〈1〉 万里の長城』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『流刑地にて』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『失踪者』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『変身』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『断食芸人』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
池内紀『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫、2005)
池内紀『となりのカフカ』(光文社新書、2004)








本「カフカの生涯」池内紀5

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カフカの生涯
カフカの生涯

○著者: 池内紀
○出版: 新書館 (2007/7, 単行本 405ページ)
○価格: 2,730円
○ISBN: 978-4403231018
おすすめ度: 4.5
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ぼくにはひとり暮らしだなんてムリだ、ガマンできない、と思っていたんだけど、、、気がついたら2年半ちかくのときが経過して、いまでは、このままひとり暮らしが気ラクでいいかもしれない、と思わないでもない。それでも迷いがないわけではない。いまは体調がとりたててワルイこともないからいいのかもしれないけれど、体の具合が思わしくなくなったときには、なにかと困ることも少なくないだろうなぁ、などと考えてみて、ふと、介護が目的?、と自問。ぼくの不安や要求のひとつひとつを問い詰めていくと、ただたんにぼくの都合を一方的に相手に求めている、身勝手さばかりが気にかかる。イジワルで優しくないと自負しちゃっているぼくは、相手の求めに応えられる自信がない。これまで十分に(というか、まったく)応えることができなかった(だから、ひとり暮らしをするにいたった)。


フランツ・カフカ(Franz Kafka, 1883-1924)


≪目次: ≫
  ヤーコプの砥石/ヘルマンの鼻ひげ/ゲットーの構造/幼児フランツ/エミール古典語読本/友人ベルクマン
  二人のカフカ/マックス・ブロート/十二通の手紙/法律のおが屑/就職活動/サラリーマンの誕生
  小官史の日常/街の歩き方/最初の発表誌/ユダヤの目覚め/運命の年/自動筆記
  手紙の書き方/「変身」の誕生/貸借対照表/婚約の前/もう一つの「審判」/喀血の前/喀血の後/空白の時期
  父への手紙/ミレナへの手紙/「城」の前後/ヘブライ語学習/ベルリン暮らし/死の日まで

フランツ・カフカ略年譜
参考文献
あとがき (二〇〇四年六月 池内紀)


≪著者: ≫ 池内紀 (いけうち おさむ) 1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。1966〜96年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業。主な著書に『諷刺の文学』(1978年、白水社、亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(1994年、マガジンハウス・角川文庫、講談社エッセイ賞)、『ぼくのドイツ文学講義』(1996年、岩波書店)、『ゲーテさんこんばんは』(2001年、集英社、桑原武夫学芸賞)など。主な訳書は、ゲーテ『ファウスト』(1999年、集英社、毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全六巻、2000/2002年、白水社、日本翻訳文化賞)など。

ヨーハン・G・A・ガレッティ『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』(池内紀編訳、白水uブックス、2005)
池内紀『モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち』(知恵の森文庫、光文社、2008)
カフカ『ノート〈2〉 掟の問題』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『ノート〈1〉 万里の長城』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『流刑地にて』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『失踪者』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『変身』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
カフカ『断食芸人』(池内紀訳、白水uブックス、カフカ・コレクション、2006)
池内紀『ゲーテさんこんばんは』(集英社文庫、2005)
池内紀『となりのカフカ』(光文社新書、2004)
三原弟平『カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと』(理想の教室、みすず書房、2005)
カフカ『変身/掟の前で 他2編』(丘沢静也訳、光文社古典新訳文庫、2007)







本「象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録  Das größte Insekt ist der Elefant, Professor Gallettis sämtliche Kathederblüten (白水uブックス1079)」ヨーハン・G・A・ガレッティ、池内紀 編訳5

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象は世界最大の昆虫である (白水Uブックス)
象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録  Das größte Insekt ist der Elefant, Professor Gallettis sämtliche Kathederblüten (白水uブックス1079)

○著者: ヨーハン・G・A・ガレッティ、池内 紀 編訳
○出版: 白水社 (2005/6, 新書 218ページ)
○価格: 945円
○ISBN: 978-4560073797
おすすめ度: 4.5
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すこし前から調子が悪かった洗濯機をあたらしくした。といっても、中古品から中古品への買い替えで、自室近くにあってぼくがなにかと頼りにしているリサイクルショップで無理を言ってのこと。同時に扇風機も購入して(偶然にもふたつともナショナル製品)、あわせて金14,800円也(搬送、設置、引取りまですべてお任せ)。耳たぶがギョウザみたい?!なのは、きっと柔道かなにかをやっていたのだろうか、小柄でちょっとくたびれた感じの気のいい(わるくない)おじさんが、とにかくにくめないキャラクターできらいになれない(怒る気になれない?!)、素直にスキなのだ。考えてみると、ぼくの部屋のなかにある家電製品は、ほとんどすべてがおじさんのところで調達したもの。PCに向かうぼくが座っているイスもデスクも電気スタンドも、冷蔵庫も掃除機もコタツも。そもそもが、長くひとり暮らしをするつもりもなく、まさにボストンバッグひとつ、もともと所有物がすくなかったとはいえ、寝具と着替えだけといってもいいような状態で、寝るために借りたようなこの部屋も、すでに1回契約更新をしてさらに5カ月が経過している。この部屋にず〜っと住みつづけるかどうかは別にしても、この環境をいまのところは変える気がしていないのであって、もっといえば、共同生活に適格性を欠くことをつよく認識してしまっているというのがホンネのところだったりする。大家さんの駅前のお米屋さんのおばちゃんには、すこし前に自室の玄関の鍵を会社に忘れてきて困ったとき、夜11時すぎだったにもかかわらず、イヤな顔ひとつせずに(本心はどうか知らないけれど)マスターキーを貸してくれたこともあった(翌日夜に洋菓子詰め合わせのお礼の品と共にお返しした♪)し、更新の際には無理を言って家賃の値下げ(月額壱阡圓也)にも応じてもらっている。閑静な(ホントに静かな)住宅街にある全8部屋の木造2階建アパートの入居者は半分の4部屋だけで、かつて居住していたうるさい入居者(駅前のさびれたスナックにつとめるダミ声の太ったおばちゃんであり、耳が遠いのであろう朝はや〜くから夜おそ〜くまで大音量のテレビが止むことがないおばあちゃんであり)は退去してくれたおかげで、いまでは窓を開けていても聞こえてくるのは、ホントにときど〜きしか通らない車の音と犬の鳴き声くらいで、気に障るテレビの音も話し声も一切ない。ときどき怖くなるくらいに静かで、音全般にたいして敏感で過剰に反応してしまって、気になって気になってしかたがない、どうにも耐えられない(かつて室内でヘッドフォンをしていた)ぼくにとっては嬉しいかぎり。一方では、いつこの平穏(静寂)な生活が破られるかと考えると気が気ではない。アパートに掲げられている「空室有り」の看板が恨めしいが、大家さんの心情を考えると。。。トレーニングに励むクロスバイクは、老舗の“神金自転車商会”が近くにあるからこそ、メンテナンスまですべてお任せ、なにかと気軽に相談して教えてもらえて、だから飽きることなくつづいているのであろうと思う。家電製品は、新品を買う気がしないので、リサイクルショップのおじさんのところでたいていのものはなんでも揃う。
などとどうでもいいことをつらつらと書き記せるのも、洗濯機があたらしくなって、大きなストレスがひとつ解消したことによるものが大きいのだ。とにかく、これまで使用していた東芝製のDDインバーターの洗濯機は、脱水機能に不具合がたびたび生じていて、なんどもなんどもすすぎを繰り返して(かたより防止センサー作動?!)いっこうに洗濯が終わる気配を見せないで水ばかりを浪費していた。洗濯機のなかに洗濯物を放置しておきたくない、干してから次の作業に移りたい(干し終えてからでなければ気がかりで次の作業にかかれない)ぼくとしては、そのストレスたるや!!?。おかげで、前回の休みも今回の休みも半日が無駄に費やされてしまって(だったらすぐに買い替えればいいものを貧乏症のぼくはずいぶん前から先延ばしにしていた)、いよいよ意を決して。ところが、物事はそううまくは運ばないもので、おじさんが社長で、留守番のおばさんに店番を手伝ってもらっているリサイクルショップは、午後からの営業で、12時に訪れておばさんにその旨を伝えて(購入する品物も決めて)携帯電話の番号をお知らせして、15時すぎにお店に戻ってくるというおじさんの連絡を待つことに。その間も、気が気じゃないわけです、なにも手につかず、読みたいと思っていた本も読む気になれず、書き記したい(いよいよ書かないと)と思っていた書き記しだって手につかない(たんなる言い訳、オトコらしくない?!)、すこしイライラカリカリしながら(短気はよくない)お店に足を運んだのがたぶん夕方5時前くらいかなぁ。店番のおばさんが帰っちゃうと出張(運搬やら設置やら)ができなくなっちゃうと見越してのこと。店番のおばさんいわく、一旦は戻ってきたんだけど1時間くらいしかいなかったから、すぐに出掛けちゃって、と恐縮してはいるものの、すこしあきれ気味のぼくに気をつかってか、ごめんなさいねぇ、とか言いながらおじさんに連絡をとってくれて、すぐに戻るからとかなんとか(蕎麦屋の出前よろしく?!)、、、けっきょく、おじさん(が戻ったという店番のおばさん)からの連絡があってぼくがお店に到着したのが6時前。案の定?!、おばさんは帰り支度をしている。のんびりしたおじさんは、イライラしているぼくに気がつくこともなく、平然と「言ってくれればすぐに戻ってきたのに」と言ってのける。さらには、いまから留守番を寄越させるから1時間後の7時ころに届けるとのこと。仕方がない、不平不満を言ったところでどうにもなるものでもない、待つしか方法はない。ここで怒りを爆発させてしまうと、ぼくの怒りは破滅的であり、カンタンにすべてをぶち壊しかねないのであり、ただひたすらに目的とする(すでに代金を支払っていて、朝から丸一日の時間を費やしている)洗濯機が手に入らないことにもなりかねない(間違いなくそうなることは想像に難くない)。まったくなにも手につかないままに時間はゆっくりゆっくりとすぎていく。あぁ、7時すこし前に携帯電話の着信(バイブ)が。おじさんから、「雨が降りそうなので、片付けをしてから行くから遅くなる」と。電話に出るときにはあえてノー天気に「もっしもぉ〜し♪」と出るようにしているぼくは、そうでなければ間違いなく不機嫌に低い声で無愛想なのだ。極力言葉を発することなく「待ってます」とだけ言って切る。そうする以外にその場を切り抜ける自信がない。おじさんはいい人だ。重たい洗濯機を一所懸命運んで(ぼくも手伝った)、ちゃんとセッティング(給排水)して、旧い調子の悪い洗濯機を引き上げて、軽トラックで帰って行った。ありがとう、おじさん♪


昼間、借りていた本を返却しに行った近くない図書館の分館の書棚になにげなく見かけて手にして、気もそぞろ?!ながら。。。

ドイツに実在のガレッティ先生(1750-1828、文豪ゲーテと同時代)の全七〇五項にわたる失言録。


≪目次: ≫
古代の世界
歴史学
自然地理、ならびに政治地誌学
天文学と物理学
数学、幾何学、算術
年代記
博物学
人類学
言語学と文学
授業風景
私事
経験と省察

あとがき (池内 紀
白水Uブックス版に寄せて (二〇〇五年六月 池内 紀

*本書は1992年に単行本として小社から刊行された。(翻訳は“Das größte Insekt ist der Elefant”――Professor Gallettis sämtliche Kathederblüten――hrsg. Helmut Minkowski, 1965 München により、まず全訳として、一九八〇年、創土社より刊行をみた。)


≪著者: ≫ ヨーハン・G・A・ガレッティ (Johann G. A. Galletti) 1750年、ドイツの小都市アルテンブルクに生まれ、ゲッティンゲン大学で法律・地理・歴史を学ぶ。1778年母校ゴータ・ギムナージウムの教授に就任。引退後は著作執筆に励んだが、不幸にしてその名が世に知られるようになったのは彼が教壇で発した膨大な量の失言のおかげだった。


ぼく、ワルくない・・・?!




本「モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち (光文社知恵の森文庫)」池内紀5

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モーツァルトの息子   史実に埋もれた愛すべき人たち (知恵の森文庫)
モーツァルトの息子 史実に埋もれた愛すべき人たち (知恵の森文庫)

○著者: 池内 紀
○出版: 光文社 (2008/2, 文庫 283ページ)
○価格: 720円
○ISBN: 978-4334784997
おすすめ度: 5.0
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「Take it easy…」と、ふと思い浮かんだ。
なんとなく気が向くままに日々本を読み耽り好き勝手思いつくままに書き記しているぼくの本職?!は「ふどうさんや」の事務職(おもに個人住宅の売買契約にかかわる)で、どうやらそれで飯を食って家族を養って(子どもの養育費)いくことになるのだろうなぁ、などとボンヤリと思っているのだが、このままなんとなく時間がすぎて、なんとなく死んでしまうのかと思うと、きっとそうなのであろうと思えば思うほどに、だからと言ってなにがしたいということも明確にはない(じつはないこともない?!)のではあるが、気負ってみたところで一足飛びにカンタンになんらか成し遂げられるものでもなかろうが。。。
ところで、「なるようにしかならない」とは、かつてはなんの根拠もないままに(さらには努力を怠っていながらも)楽天的に考えることができていた(無自覚に、宝くじが大当たりしたり?!、大革命でも起こるべく??!)のだが、まさにみずからの行動の責任はその過去の怠惰さをも含めた行動の蓄積をすべて負うべく、「なるようにしかならない」のであり、一見して悲観的に考えてしまいそうになるのだが、一旦は悲観的に考える(自覚する)べきであるのかもしれないが、そもそもが「なるようにしかならない」(たかが知れている?!)のでもあろうことを考えるに、悲観したところでどうにもしようがないのであり、まぁ「なるようにしかならない」のであろうと♪


≪目次: ≫
機 .ュゼラーク来たる/モーツァルトの息子/リーケ叔母さん/国王を殺したら?/財政の天才/殺される理由/貴族の血/悪の哲学
供 \産あらわれる/欺瞞の辞典/ゲーテの愛でし子/顔に憑かれた男/黒い書簡集/家具の名づけ親
掘 .侫蝓璽瓮ぅ愁麒典/食通王/屋根裏のひとり者/七色の声/スザンヌの微笑/居酒屋の画家/アメリカの哲人
検 〇僂両辰景/耳なしウィリー/聖アドルフの帝国/自由に生きる/森の聖書/室内旅行家/尻の哲学恋人のつとめ/ヒトラーの兄弟
文庫版のためのあとがき (二〇〇八年一月 池内 紀)

*本書は『姿の消し方』(一九八八年/集英社刊)を改題のうえ、文庫化したものです。


≪著者: ≫ 池内 紀 (いけうち おさむ) 1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。1966〜1996年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業。主な著書に『諷刺の文学』(白水社、亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(マガジンハウス・角川文庫、講談社エッセイ賞)、『森の紳士録』(岩波新書)、『ゲーテさん、こんばんは』(集英社文庫、桑原武夫学芸賞)、『となりのカフカ』『なぜかいい町一泊旅行』(光文社新書)など。主な訳書は、ゲーテ『ファウスト』(集英社文庫、毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全6巻、白水社、日本翻訳文化賞)など。旅のエッセイも多い。


月夜見第一駐車場(奥多摩周遊道路)♪




本「ノート〈2〉 掟の問題  Franz Kafka, Zur Frage der Gesetze (白水uブックス159、カフカ・コレクション)」カフカ、池内紀 訳5

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ノート〈2〉掟の問題―カフカ・コレクション (白水uブックス)
ノート〈2〉 掟の問題  Franz Kafka, Zur Frage der Gesetze (白水uブックス159、カフカ・コレクション)

○著者: フランツ・カフカ池内紀
○出版: 白水社 (2006/10, 新書 324ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4560071595
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『父への手紙』を読んだのち(少し時間を経た今も引きずっている)、ぼくはなにも手につかない、考えることも読むとともボンヤリしたままに。
ぼくにとっても、考えれば考えるほどに父親の存在は小さくない。かつての幼少のころの記憶が、このところとくに不思議なほどに思い起こされる。情景までもがクッキリと。完全に否定されるものでもなく、なんでもかんでも肯定されるものでもなく、そういうことがあった、そのときのぼくの気持はこうだったああだった、あの時の父親の気持ちは(ぼく自身も父親となった今にして思うには)こうであったであろうああであったのかもしれない、ぼくは、ぼくは、、、、
解説より、
手紙のたどった経緯に触れておくと、父に宛てて書かれたが、父親には届かなかった。母があずかって一読し、夫には渡さなかった。理由は「父さんが悲しむから」。  (P.316)
「エディプスコンプレックス」と言うのかしら、いわゆるところの「父殺し」と言うのかしら。
そして、結核にかかったカフカの最期。ウィーンの森のただ中の小さな小さなサナトリウム。41歳。


≪目次: ≫
『ノート〈1〉 掟の問題 Zur Frage der Gesetze』
よくある出来事/サンチョ・パンサをめぐる真実/人魚の沈黙/救世主の到来/使者/プロメテウス/原罪/アブラハム/アフォリズム集成/父への手紙/夜/却下/掟の問題/徴兵/ポセイドン/町の紋章/整理/禿鷹/獣/小さな寓話/こま/弁護士/貂/ある犬の研究/ある館の守りをめぐる情景/夫婦/棺/巣穴

『掟の問題』の読者のために (池内紀)


≪著者: ≫ フランツ・カフカ (Franz Kafka) 1883‐1924。チェコのプラハに生まれる(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領)。両親ともドイツ系ユダヤ人。プラハ大学で法学を専攻。在学中に小説の習作を始める。卒業後は労働者傷害保険協会に勤めながら執筆にはげむ。若くして結核にかかり、41歳で死去。『変身』などわずかな作品をのぞき、そのほとんどは発表されることなくノートに残された。死後、友人マックス・ブロートの手により世に出され、ジョイス、プルーストとならび現代世界文学の最も重要な作家となっている。

[訳者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書:「ウィーンの世紀末」、「二列目の人生」、ゲーテ「ファウスト」他


cloudy




本「ノート〈1〉 万里の長城  Franz Kafka, Beim Bau der Chinesischen Mauer (白水uブックス158、カフカ・コレクション)」カフカ、池内紀 訳5

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ノート〈1〉万里の長城―カフカ・コレクション (白水uブックス)
ノート〈1〉 万里の長城  Franz Kafka, Beim Bau der Chinesischen Mauer (白水uブックス158、カフカ・コレクション)

○著者: フランツ・カフカ池内紀
○出版: 白水社 (2006/9, 新書 215ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4560071588
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久しぶりに(といっても3週間ぶり)今年5度目のトレーニングは、愛用のクロスバイク(TREK FX7.3)甲州街道大垂水峠を越えて、相模湖津久井湖を経由するコース約90kmを約4時間。ひたすらクルクルクルクルクルクルまわせ!、頭からっぽ(と簡単にはいかないけれどとりあえず)♪

≪目次: ≫
『ノート〈1〉 万里の長城 Beim Bau der Chinesischen Mauer』
ある戦いの記録/村の教師/中年のひとり者ブルームフェルト/屋根裏部屋で/墓守り/橋/狩人グラフス/小ネズミ/万里の長城/中庭の門をたたく/こうのとり/だだっ子/隣人/雑種/鉱山本部/蛇

『万里の長城』の読者のために (池内紀)


≪著者: ≫ フランツ・カフカ (Franz Kafka) 1883‐1924。チェコのプラハに生まれる(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領)。両親ともドイツ系ユダヤ人。プラハ大学で法学を専攻。在学中に小説の習作を始める。卒業後は労働者傷害保険協会に勤めながら執筆にはげむ。若くして結核にかかり、41歳で死去。『変身』などわずかな作品をのぞき、そのほとんどは発表されることなくノートに残された。死後、友人マックス・ブロートの手により世に出され、ジョイス、プルーストとならび現代世界文学の最も重要な作家となっている。

[訳者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書:「ウィーンの世紀末」、「二列目の人生」、ゲーテ「ファウスト」他


紫外線♪




本「流刑地にて  Franz Kafka, In der Strafkolonie (白水uブックス156、カフカ・コレクション)」カフカ、池内紀 訳5

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流刑地にて―カフカ・コレクション (白水uブックス)
流刑地にて  Franz Kafka, In der Strafkolonie (白水uブックス156、カフカ・コレクション)

○著者: フランツ・カフカ池内紀
○出版: 白水社 (2006/7, 新書 184ページ)
○価格: 945円
○ISBN: 978-4560071564
おすすめ度: 5.0
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返答は初めから決まっていた。これまで旅行者はいろいろな人生経験をつんできた。いまさら考えがゆらいだりはしないのだ。彼は本来的に誠実であり、勇気ある人間だった。兵士と囚人を目にとめたとき、ほんのひと呼吸ほど躊躇したが、つぎには当然言うべきことを口にした。
「お断りします」
将校は何度も目をパチパチさせた。しかし、その間にも相手から目をそらさない。
「なぜお断りするのか申しあげましょうか?」
将校は口をつぐんだままうなずいた。
「ここのやり方が気に入らないのです」
と、旅行者は言った。
「あなたは打ち明けて話してくださった――その信頼を悪用するつもりは毛頭ありませんが――その際、私は考えました、自分はご当地のやり方に口をはさむ権利があるのか、仮に口をさしはさんだとしても、それにどれほどの効力があるのか。誰に申し立てるべきか、それははっきりしていましたね、むろん、司令官です。いまのお話を聞きながら、ますます心が決まりました。といって、あなたのことばによって決心がついたというのではないのです。あなたの信念には心をうたれましたが、それでもって自分の決心がゆらいだりはしないのです」
将校は黙然と立っていた。・・・   (P.68-P.69、「流刑地にて」)

つまり、われわれは雪のなかの樹木の幹のようだ。のっかっているだけ、ちょいと突けば押しのけられる。いや、そうはいかない。大地にしっかり根を生やしている。しかし、どうだ、それもそうと見えるだけ。  (P.112、「樹木」)

女中に誘惑され、その女中に子供ができてしまった。そこで十六歳のカール・ロスマンは貧しい両親の手でアメリカへやられた。速度を落としてニューヨーク港に入っていく船の甲板に立ち、おりから急に輝きはじめた陽光をあびながら、彼はじっと自由の女神像を見つめていた。剣をもった女神が、やおら腕を胸もとにかざしたような気がした。像のまわりに爽やかな風が吹いていた。
「ずいぶん大きいんだな」
誰にいうともなくつぶやいた。・・・  (P.122、「火夫」)



≪目次: ≫
『判決 Das Urteil』
『流刑地にて In der Strafkolonie』
『観察 Betrachtung』
街道の子供たち/ペテン師の正体/突然の散歩/腹をくくること/山へハイキング/ひとり者の不幸/商人/ぼんやりと外をながめる/もどり道/走り過ぎていく者たち/乗客/衣服/拒絶/持ち馬騎士のための考察/通りの窓/インディアン願望/樹木/不幸であること
『火夫 Der Heizer』

『流刑地にて』の読者のために (池内紀)


≪著者: ≫ フランツ・カフカ (Franz Kafka) 1883‐1924。チェコのプラハに生まれる(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領)。両親ともドイツ系ユダヤ人。プラハ大学で法学を専攻。在学中に小説の習作を始める。卒業後は労働者傷害保険協会に勤めながら執筆にはげむ。若くして結核にかかり、41歳で死去。『変身』などわずかな作品をのぞき、そのほとんどは発表されることなくノートに残された。死後、友人マックス・ブロートの手により世に出され、ジョイス、プルーストとならび現代世界文学の最も重要な作家となっている。

[訳者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書:「ウィーンの世紀末」、「二列目の人生」、ゲーテ「ファウスト」他



ぼく、ワルくない・・・?!




本「城  Franz Kafka, Das Schloß (白水uブックス155、カフカ・コレクション)」カフカ、池内紀 訳5

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城―カフカ・コレクション (白水uブックス)

  Franz Kafka, Das Schloß (白水uブックス155、カフカ・コレクション)

○著者: フランツ・カフカ池内紀
○出版: 白水社 (2006/6, 新書 460ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4560071557
おすすめ度: 3.5
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〈いま・ここ〉に〈ぼく〉なんて存在しなければ、きっともっとうまくいくであろうに。。。そう感じることがぼくには少なくなくて、最近でもたびたび、幼少のころから記憶している限りにおいて、ずっと。元来、どちらかと言えば黙っていられない性格で、自分で言っちゃうのもヘンだけど、相対的に目立たない存在ではない方で、むしろ無自覚のうちに暴力的なほどに存在を主張しちゃっていることが少なくなかったりして。自分で言ってて、客観的に可笑しいね、哀しいね。
あえて口を出さないように心掛けているんだけど、ということは、口に出したい衝動を抑制していることにもなるわけで、気にならない、聞こえていないわけではない。意識して訓練した(心掛け始めてから6〜7年くらいは経つかなぁ)おかげで、ホントに聞こえてこなくなることも増えたけど、ある部分では口を出さずに閉ざすことによって、ますます聞こえてきちゃうこともなくないような気もしていたりする。ほとんど妄想癖(ビョーキ)とかのレヴェルかもね。
そんなことを考えながら日々生きていて、やっぱりときどきふと気が付くと、ぼくの暴力性が発動しちゃって、それも偶(たま)のことではないから。凹む、落ちこむ、ふさぎこむ。
共同生活に不向きなんだよ、適性を著しく欠いている。だから、独りで生きていくべきだよ(何度も何度も言われて意識」から離れることがない)。独りで生きていれば(現実的にたった独りだけで他者との関わりを完全に断って生きることは不可能であろうけれども)、迷惑をかけたり、不快な思いをさせることはないからね。ぼくだって、相手の悲しむ顔を見たくはないんだ、本音でね。ある意味では、ぼくには、独りで生きる術が、すでに付与されちゃっているのかもしれない。
このあたりのところを、生きている意義とか、生きて在る、在り方みたいなものを、ぼくはちゃんと考えたい、かなぁ。
それには、いろいろな方法があるであろうから、いろいろな方法をぼくは試みてみたい。どんな試みも、間違いってことはないであろうから、仮にそれが適正ではなかったとしても、適正ではないことを理解して認知して、まわり道のように見えるようなことのなかにも、なにか、そのまわり道のようなものの行動に駆り立てるきっかけであり、なんらかがあったハズで、それをやってみた、行動を起こしたということだけでも、意義がないことではない、のでは。考えをまとめるための、書くという作業があって、一方では、あえて書かないという選択もないことはないわけで、書かないという選択を採用してみて、やっぱり、どうしようもないような恥ずかしいような、どうでもいいような、ほんの小さな断片であっても、ことばに記すという行為の有用性に!?


≪目次: ≫
『城 Das Schloß』
1 到着/2 バルバナス/3 フリーダ/4 女将との最後の対話/5 村長のもとで/6 女将との二度目の対話/7 教師/8 クラムを待つ/9 尋問を拒む戦い/10 通りで/11 学校で/12 助手たち/13 ハンス/14 フリーダの非難/15 アマーリアのもとで/16 (残されたKは……)/17 アマーリアの秘密/18 アマーリアの罰/19 乞食行/20 オルガの計画/21 (とうとう起きてしまった……)/22 (なにげなく辺りを……)/23 (このときがようやく……)/24 (もしエアランガーが……)/25 (目を覚ましたとき……)

『城』の読者のために (池内紀)


≪著者: ≫ フランツ・カフカ (Franz Kafka) 1883‐1924。チェコのプラハに生まれる(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領)。両親ともドイツ系ユダヤ人。プラハ大学で法学を専攻。在学中に小説の習作を始める。卒業後は労働者傷害保険協会に勤めながら執筆にはげむ。若くして結核にかかり、41歳で死去。『変身』などわずかな作品をのぞき、そのほとんどは発表されることなくノートに残された。死後、友人マックス・ブロートの手により世に出され、ジョイス、プルーストとならび現代世界文学の最も重要な作家となっている。

[訳者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書:「ウィーンの世紀末」、「二列目の人生」、ゲーテ「ファウスト」他


うなじ♪




本「審判  Franz Kafka, Der Prozeß (白水uブックス154、カフカ・コレクション)」カフカ、池内紀 訳5

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審判―カフカ・コレクション (白水uブックス)

審判  Franz Kafka, Der Prozeß (白水uブックス154、カフカ・コレクション)

○著者: フランツ・カフカ池内紀
○出版: 白水社 (2006/5, 新書 345ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4560071540
おすすめ度: 4.0
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だれかが謗(そし)ったにちがいない。悪事をはたらいた覚えがないのに、ある朝、ヨーゼフ・Kは逮捕された。・・・  (P.7、逮捕)

・・・むろん、異議はあった。論理はゆるがないにしても、生きたい人間には抗えないものだ。いちども出会わなかったが、裁判官はどこにいたのか? いちども至りつかなかったが、上級審はどこなのだ? Kは両腕をのばし、指をすべて突き出した。
このとき紳士の一方がKののどをつかみ、もう一人がナイフを心臓に突き刺すと、その手で二度こねた。薄れていくKの目に二人の紳士が、自分のつい鼻先で頬と頬をくっつけ、結果をじっと見守っているのが見えた。
「犬のようだ!」
と、Kは言った。恥辱だけが生きのびるような気がした。  (P.298-P.299、最期)


≪目次: ≫
『審判 Der Prozeß』
逮捕
グルーバッハ夫人との対話 ついでビュルストナー嬢
最初の審理
ひとけのない法廷で 学生 裁判所事務局
鞭打人
叔父 レニ
弁護士 工場主 画家
商人ブロック 弁護士の解任
大聖堂にて
最期
断片
Bの女友だち
検事
エルザのもとへ
頭取代理との闘い
家屋
母親訪問

『審判』読者のために (池内紀)


≪著者: ≫ フランツ・カフカ (Franz Kafka) 1883‐1924。チェコのプラハに生まれる(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領)。両親ともドイツ系ユダヤ人。プラハ大学で法学を専攻。在学中に小説の習作を始める。卒業後は労働者傷害保険協会に勤めながら執筆にはげむ。若くして結核にかかり、41歳で死去。『変身』などわずかな作品をのぞき、そのほとんどは発表されることなくノートに残された。死後、友人マックス・ブロートの手により世に出され、ジョイス、プルーストとならび現代世界文学の最も重要な作家となっている。

[訳者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書:「ウィーンの世紀末」、「二列目の人生」、ゲーテ「ファウスト」他


Oxalis articulata




本「失踪者  Franz Kafka, Der Verschollene (白水uブックス153、カフカ・コレクション)」カフカ、池内紀 訳5

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失踪者―カフカ・コレクション (白水uブックス)
失踪者  Franz Kafka, Der Verschollene (白水uブックス153、カフカ・コレクション)

○著者: フランツ・カフカ池内紀
○出版: 白水社 (2006/4, 新書 361ページ)
○価格: 1,260円
○ISBN: 978-4560071533
おすすめ度: 5.0
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・・・さしあたり、あれこれ思い煩うことはない。自分は学生のような高い目的をもっていないのだ。故郷にいても最後まで勉強をやりとげたかどうかわからない。故郷ですらできないことを、こんな見知らぬ国でやれと、だれが要求できるだろう。自分にとってできる働き口は見つけたいし、働きぶりで認められたい。その気持ちはさらに強くなったが、さしあたりはドラマンシュの召使を引き受けて、それを足場にして機会を待つとする。この界隈には中くらいか、もっと小さな事務所がどっさりあるようだ。小さなところは人事にあたって、あまりうるさくはいわないだろう。やむをえなければ走り使いでもかまわないが、だからといって自分の事務机にすわるような、ちゃんとした地位がめぐってこないわけでもない。今朝、中庭を通っていて見かけた事務員は、開いた窓からのんびりと外をながめていたが、あのような仕事につけないものでもないのである。カールはホッとして目を閉じた。自分はまだ若いのだし、ドラマルシュもいずれ放免してくれるだろう。このままずっと縛られているわけではない。もし事務職につけたら、ひたすら仕事に専念して、あの学生のように力を分散させないことにしよう。もし必要なら夜だって仕事をする。自分のように事務のイロハも知らない者は、夜まで要求されて当然だ。与えられた勤めのことだけ考える。ほかの人なら沽券にかかわるといって断るような仕事でもかまわない。未来の主任がソファーの前に立ち、はやくもカールの顔に有望株のしるしを読みとっている。
そんなことを思いながらカールは眠りに落ちていった。・・・  (P.297)


≪目次: ≫
機_佗
供’貮
掘.縫紂璽茵璽近郊の別荘
検.薀爛璽垢悗瞭
后.曠謄襦Εクシデンタル
此.蹈咼鵐愁鷸件
(車がとまった……)
(「起きろ、起きろ!」……)
断片
(1) ブルネルダの出発
(2) (町角でカールはポスターを目にした……)
(二日二晩の旅だった……)

『失踪者』の読者のために (池内紀)


≪著者: ≫ フランツ・カフカ (Franz Kafka) 1883‐1924。チェコのプラハに生まれる(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領)。両親ともドイツ系ユダヤ人。プラハ大学で法学を専攻。在学中に小説の習作を始める。卒業後は労働者傷害保険協会に勤めながら執筆にはげむ。若くして結核にかかり、41歳で死去。『変身』などわずかな作品をのぞき、そのほとんどは発表されることなくノートに残された。死後、友人マックス・ブロートの手により世に出され、ジョイス、プルーストとならび現代世界文学の最も重要な作家となっている。

[訳者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書:「ウィーンの世紀末」、「二列目の人生」、ゲーテ「ファウスト」他


うなじ♪




本「変身  Franz Kafka, Die Verwandlung (白水uブックス152、カフカ・コレクション)」カフカ、池内紀 訳5

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変身―カフカ・コレクション (白水uブックス)
変身  Franz Kafka, Die Verwandlung (白水uブックス152、カフカ・コレクション)

○著者: フランツ・カフカ池内紀
○出版: 白水社 (2006/3, 新書 147ページ)
○価格: 599円
○ISBN: 978-4560071526
おすすめ度: 4.5
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池内紀”による“フランツ・カフカ(Franz Kafka, 1883-1924)”評伝の集大成(?!)的な著書『カフカの生涯 (新書館、2004)』を読もうと思って、ところが残念なことに(むしろ残念ではないのだが)、ぼくが好んで活用する2カ所の図書館ではいずれも貸し出し中で、なるほど、そうとあれば悩む間もなく早速に、『断食芸人』を読んだ“白水uブックス カフカ・コレクション全8巻”の、その著作を先に読破せよ!、ということだなぁ、と大きくない怒気を込めて、小さくない闘争心を燃やして。しかしまったくなにゆえに、わざわざ怒気やら闘争心をもち出して、ただ認知するのみならず、それを書き記す行為にまで駆り立てるのであろう。その衝動が、ぼくを日々の読書にむかわせる原動力であろうけれども、そもそも衝動であるからして、予測不能であり考察するに値しない、などと切り捨てて、みずからの思考を停止させることをもっとも避けたい。結論めいたものを導き出すことを目的とする必要はないであろうことから、ゆるゆるとあ〜でもなくこ〜でもなくと思索の冒険、アヴァンチュール♪
テクストとしての“フランツ・カフカ”♪

ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢から目を覚ましたところ、ベッドのなかで、自分が途方もない虫に変わっていることに気がついた。甲羅のように固い背中を下にして横になっていた。頭を少しもち上げてみると、こげ茶色をした丸い腹が見えた。アーチ式の段になっていて、その出っぱったところに、ずり落ちかけた毛布がひっかかっている。からだにくらべると、なんともかぼそい無数の脚が、目の前でワヤワヤと動いていた。
「どういうことなんだろう?」
と、彼は思った。夢ではなかった。・・・・  (P.5)


≪目次: ≫
変身 Die Verwandlung

『変身』の読者のために(池内紀)
カフカという人/カフカの作品/『変身』について/フランツ・カフカ 略年譜


≪著者: ≫ フランツ・カフカ (Franz Kafka) 1883‐1924。チェコのプラハに生まれる(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領)。両親ともドイツ系ユダヤ人。プラハ大学で法学を専攻。在学中に小説の習作を始める。卒業後は労働者傷害保険協会に勤めながら執筆にはげむ。若くして結核にかかり、41歳で死去。『変身』などわずかな作品をのぞき、そのほとんどは発表されることなくノートに残された。死後、友人マックス・ブロートの手により世に出され、ジョイス、プルーストとならび現代世界文学の最も重要な作家となっている。

[訳者] 池内紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書:「ウィーンの世紀末」、「二列目の人生」、ゲーテ「ファウスト」他


届かぬ想い♪




本「断食芸人  Franz Kafka, Ein Landarzt und andere Drucke zu Lebzeiten Kritische Ausgabe herausgegeben von Wolf Kittler, Hans-Gerd Koch und Gerhand Neumann (白水uブックス157、カフカ・コレクション)」カフカ、池内紀 訳5

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断食芸人―カフカ・コレクション (白水uブックス)
断食芸人  Franz Kafka, Ein Landarzt und andere Drucke zu Lebzeiten Kritische Ausgabe herausgegeben von Wolf Kittler, Hans-Gerd Koch und Gerhand Neumann (白水uブックス157、カフカ・コレクション)

○著者: フランツ・カフカ池内紀
○出版: 白水社 (2006/8,新書 232ページ)
○価格: 1,050円
○ISBN: 978-4560071571
おすすめ度: 5.0
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みすず書房のシリーズ「理想の教室」にラインナップされた『カフカ『断食芸人』〈わたし〉のこと (三原弟平 著、2005/12)』にあってテキストとして掲げられ、詳細に解説されていたのが短篇小説『断食芸人 Ein Hungerkünstler 1924』であった。一見してなんら関連を見出すことができないような著書でありながら、ほぼ同時並行的に読んでいた『同時代人サルトル (長谷川宏 著、講談社学術文庫、2001/8)』にあって二〇世紀を代表する作家のうちのひとりとして掲げられていたのが“フランツ・カフカ (Franz Kafka, 1883-1924)”であった。たった一箇所の短い記述ではあったが、そこに記述が在った。
ぼくのなかで示した反応は、とりあえずあらためて『断食芸人』を読んでみよう、であって、比較的最近の刊行であることと、すでに二作を読んでいることから、訳者池内紀の本書に。


≪目次: ≫
『田舎医者 (Ein Landarzt 1920)』短篇集
新しい弁護士/田舎医者/天井桟敷で/一枚の古文書/掟の門前/ジャッカルとアラビア人/鉱山の来客/隣の村/皇帝の使者/家父の気がかり/十一人の息子/兄弟殺し/夢/ある学会報告
『断食芸人 Ein Hungerkünstler 1924)』四つの物語
最初の悩み/小さな女/断食芸人/歌姫ヨゼフィーネ、あるいは二十日鼠族
〈新聞・雑誌に発表のもの〉
女性の聖務日課/祈る人との対話/酔っぱらいとの対話/ブレンシアの飛行機/ある青春小説/永の眠りについた雑誌/マックス・ブロート フランツ・カフカ共著『リヒャルトとザームエル』第一章/はじめの長い鉄道旅行(プラハ−チューリヒ)/大騒音/マトラルハザ便り/バケツの騎士

『断食芸人』の読者のために/池内 紀


Uブックス「カフカ・コレクション」刊行にあたって
このシリーズは『カフカ小説全集』全六巻(二〇〇〇−二〇〇二年刊)を、あらためて八冊に再編したものである。訳文に多少の手直しをほどこし、新しく各巻に解説をつけた。


≪著者: ≫ フランツ・カフカ (Franz Kafka, 1883-1924) チェコのプラハに生まれる(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領)。両親ともドイツ系ユダヤ人。プラハ大学で法学を専攻。在学中に小説の習作を始める。卒業後は労働者傷害保険協会に勤めながら執筆にはげむ。若くして結核にかかり、41歳で死去。『変身』などわずかな作品をのぞき、そのほとんどは発表されることなくノートに残された。死後、友人マックス・ブロートの手により世に出され、ジョイス、プルーストとならび現代世界文学の最も重要な作家となっている。

[訳者] 池内 紀 (いけうち・おさむ) 1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書:「ウィーンの世紀末」、「二列目の人生」、ゲーテ「ファウスト」他
ゲーテさんこんばんは (集英社文庫、2005/11)』
となりのカフカ (光文社新書、2004/8)』


Narcissus tazetta




本「ゲーテさんこんばんは (集英社文庫)」池内紀5

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ゲーテさんこんばんは (集英社文庫)
ゲーテさんこんばんは (集英社文庫)

○著者: 池内紀
○出版: 集英社 (2005/11,文庫 271ページ)
○価格: 560円
○ISBN: 978-4087478853
おすすめ度: 4.0
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ぼくが「東京ゲーテ記念館」(東京都北区西ヶ原)なるものを知って目にしたのが記憶や記録を遡ると今年一月五日のことで、勤務する会社から指示された職務としての、そこから一〇〇メートルと離れていない新築戸建住宅の不動産売買にかかる調査が主目的としてあってのことであったのだが、もっともゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe, 1749-1832)がなに者であるのか、名前は耳にしたことがあるような記憶はあるような気がするけれども、、、とは、どうにもたよりない。知らないことに、ある意味での恐怖のような印象をいだくぼくは、その恐怖を直視したくない無意識の自己防衛により、無関心を装ってみたりする半面としての、悔しい悔しい反骨心がないわけでもなかったりして、それゆえに気になる人物としての、なんらかのひっかかりがあったのかもしれない。なにげなく手にした『となりのカフカ(光文社新書、2004/8)』のつぎは順当に『カフカの生涯』であること疑いはなかったけど、どうしてもあいだに割り込ませたい衝動を、ぼくとしては大切にしたかったりもする。

ゲーテが生きていた時代のドイツは、政治や経済において見るかげもなかったが、精神的にはすこぶる輝いていた。カントが『純粋理性批判』を世に出したのは、ゲーテがワイマール公国の財務局長になった年である。その前後のレッシングが『賢人ナータン』で宗教哲学を絵解きした。シラーが革命的な『群盗』を書いた。
カントが『判断力批判』を公にしたのは、ゲーテが二度目のイタリアへ旅立った年のこと。シラーが「三十年戦争」を素材として高らかに歴史哲学を語った。そのかたわらで、シェリングが自然哲学を説いていた。
ヘーゲルが『精神現象学』を公刊したのと同じ年に、ゲーテは『ファウスト』第一部を書き上げた。さきに見たとおり湯治場テプリツでベートーヴェンと会ったのが一八一二年であって、この年にヘーゲルの『論理学』が世に出ている。ゲーテの晩年にはドイツ・ロマン派とよばれるホフマンノヴァーリスハイネがあらわれた。ショーペンハウアーが『意志と表象としての世界』を書き、フンボルトが『比較言語学研究』を発表した。  (P.223、雲と飛行機)

ゲーテの生まれた一七四九年から死の年である一八三三年までを、ためしに世界史とひき合わせてみると、奇妙なことに気がつく。ゲーテの青年期から壮年期にかけて、二つの大事件があった。一つはアメリカの独立戦争と合衆国の誕生であり、いま一つはフランス革命と共和制の成立である。いずれにも自由と革新の気運がみなぎっていた。  (P.146、名句の作法)

そんな時代であり、そんな文化だった。立腹すると、貴族もその夫人も粗野な言葉でどなり合ったし、酢漬けやキュウリとジャガイモの食卓がご馳走だった。「暖炉の臭気」を掻き出すというとき、煤(すす)よりも小水のそれだった。しばしば夜中に暖炉で用を足したからである。宮廷といえども、さしてちがいはなかっただろう。人々の不潔なからだからスエた臭いが漂っていた。からだが臭う点では、官女も町娘もちがいはない。そして男と同じく女たちもまた、胸より股で愛した。  (P.154、名句の作法)



≪目次: ≫
教育パパ
大学生の実験
逃げる男
ヨハーン三兄弟
顧問官の仕事
イタリア逃亡
紀行記の作り方
ブロッケン山
石の蒐集
骨の研究
名句の作法
埋め草名人
ファウスト博士
湯治町の二人
ワイマールの黒幕
酒は百薬
雲と飛行機
赤と黄と青
モデルと肖像
もっと光を!

文庫版あとがき(二〇〇五年十月 池内 紀)


≪著者: ≫ 池内紀 (Ikeuchi Osamu) ドイツ文学者。一九四〇年、兵庫県姫路市生まれ。主な著訳書に『ウィーンの世紀末』『生きかた名人』『姿の消し方』『カフカ短篇集』ゲーテ『ファウスト』など多数。本書で第五回桑原武夫学芸賞を受賞。


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本「となりのカフカ (光文社新書164)」池内紀5

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となりのカフカ (光文社新書)
となりのカフカ (光文社新書164)

○著者: 池内紀
○出版: 光文社 (2004/8,新書 218ページ)
○価格: 735円
○ISBN: 978-4334032647
おすすめ度: 4.0
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フランツ・カフカ (Franz Kafka, 1883-1924)プラハユダヤ人、独身。

当時、五年がかりで書いていた『カフカの生涯』と題した評伝(二〇〇四年七月、新書館より刊行)を、書き終えてから二年ばかり、うっちゃらかしていたのは、熱をさまして、冷静になって手を入れよう、との考えがあったから、で、それとなくカフカの手引きする小さな本としての、編集者との合意のなかから雑誌「小説宝石」への一年間の連載による方法が採られて書籍化された、と本書の生い立ち(?!)が「あとがき」に明かされる、カフカ初級クラス・十二回講義、修了祝いのプラハ旅行つき♪


≪目次: ≫
はじめに
第1章 サラリーマン・カフカ
第2章 カフカ家の一日
第3章 虫になった男
第4章 メカ好き人間
第5章 健康ランドの遍歴
第6章 手紙ストーカー
第7章 性の匂い
第8章 ユダヤ人カフカ
第9章 独身の選択
第10章 日記のつけ方
第11章 小説の不思議
第12章 カフカ・アルバム――プラハ案内とともに
    「カフカの生きたプラハ」地図
    フランツ・カフカ 略年譜
あとがき(二〇〇四年七月 池内紀)


≪著者: ≫ 池内紀 (いけうちおさむ) 一九四〇年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。一九六六〜一九九六年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業。主な著書に『諷刺の文学』(白水社、亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(マガジンハウス・角川文庫、講談社エッセイ賞)、『ゲーテさんこんばんは』(集英社、桑原武夫学芸賞)など。主な訳書は、ゲーテ『ファウスト』(集英社、毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全六巻、白水社、日本翻訳文化賞)など。旅のエッセイも多数。


蝋梅(ろうばい)の・・・



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