Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

築地書館

本「日本の土 地質学が明かす黒土と縄文文化」山野井徹5

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日本の土: 地質学が明かす黒土と縄文文化
○著者: 山野井 徹
○定価: 本体2,300円+税
○ISBN: 978-4806714927




ぼくんとこは低地で、線路をはさんで向こうは高台、ガケ(崖)、で、岸町の地名が残る、たとえば荒川の氾濫原の岸辺(あたり)ね
高台の上には、岩槻街道、木密(もくみつ)、消防自動車も入っていけないような細街路で、木造住宅の密集地域、自動車なんかが普及する前から形成されて?、原風景??、とか
いつごろ、どうして、なかなかストンと落ちるようなことがないのだけれども、あれやらこれやらユルユルと・・・


日本列島を覆う表土の約2割を占める真っ黒な土、クロボク土。
火山灰土と考えられてきたこの土は、縄文人が1万年をかけて作り出した文化遺産だった。
30年に及ぶ地質学の研究で明らかになった、日本列島の形成から表土の成長までを、風成層の堆積と、地すべり・崩壊などの侵食との関わりで、考古学、土壌学、土質工学も交えて解説する。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 地球の上の「土」
 土と古代科学/土と地球の関係/「土」と「表土」と地質学

第2章 「土」についての疑問
 なぜ遺物は土の中?/土の色で遺物が違う/土壌学から「土」を見る/世界から見た日本の土壌/「クロボク土」とは/疑問の多いクロボク土/クロボク土は火山灰土?

第3章 火山灰とローム
 十和田で見る実物/「火山灰」とは/「ローム」とは/関東ロームは火山灰?/関東ローム層と鹿沼土/クロボク土は火山灰に非ず/母材形成の実態

第4章 堆積母材と土壌の形成
 堆積母材の素材/自生と他生の粘土鉱物/有機物の分解と無機物の残留/風成粒子の残留を探る/表土と地層累重の法則/表土が支える陸上生物

第5章 表土の地質学
 基盤礫の謎/風送塵と表土/土壌の攪乱/ダーウィンと土壌/ダーウィンの実験とミミズ石/表土のツンドラ体験/変質作用の進行/表土の層理と構造/表土の年代層序/黄土は「元祖風成層」/黄土は人類紀の地層/日本の風成層

第6章 日本列島の形成と表土の誕生
 日本列島の生い立ち/関東地域の風成層/大阪層群と風成層/内陸部の風成層/ネオエロージョン/表土のリセット/表土の誕生

第7章 山地の地形と表土
 地形と表土/地すべり斜面の表土/一般斜面の急斜面の表土/普通斜面の表土/普通斜面の地質/降雨と山腹崩壊/事件に始まる表土の形成/地形による表土の代表的岩質/表土の発達と岩質

第8章 クロボク土の正体
 広くクロボク土を観る/クロボク土を分解する/「黒い粒子」の正体/微粒炭は活性炭/クロボク土ではない黒土/砂丘や湖にも微粒炭/日本の土壌の新たな謎

第9章 クロボク土と縄文文化
 縄文時代と微粒炭/野焼き・山焼きの現場/自然環境の変化と古代人/山形県小国の山焼き/縄文土器と植物食/縄文遺跡の地質/火入れの場所/縄文遺跡と微粒炭/日本のクロボク土の意味

あとがき
引用・参考文献
索引


≪著者: ≫ 山野井 徹 (やまのい・とおる) 1944 年長野県生まれ。1969年新潟大学大学院理学研究科修了。理学博士。新潟県庁に勤務後、山形大学教養部・理学部教授。専門は層位・古生物学(花粉分析)、応用地質学。2010 年退職、山形大学名誉教授。東北大学総合学術博物館協力研究員。著書に『山形県地学のガイド──山形県の地質とそのおいたち』(コロナ社)、共著に『図説日本列島植生史』(朝倉書店)のほか多数。


岡村道雄 『旧石器遺跡捏造事件』(山川出版社、2010年) '11/04/06
久馬一剛 『土の科学 いのちを育むパワーの秘密』(PHPサイエンス・ワールド新書、PHP研究所、2010年) '10/08/16
デイビッド・モントゴメリー 『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話  Dirt: The Erosion of Civilizations, 2007 』(片岡夏美訳、築地書館、2010年) '10/05/25


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本「うなぎ・謎の生物  The Eel is Mysterious (水産総合研究センター叢書)」虫明敬一 編、太田博巳/香川浩彦/田中秀樹/塚本勝巳/廣瀬慶二/虫明敬一 著5

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うなぎ・謎の生物 (水産総合研究センター叢書)
うなぎ・謎の生物  The Eel is Mysterious (水産総合研究センター叢書)

○著者: 虫明敬一 編、太田博巳/香川浩彦/田中秀樹/塚本勝巳/廣瀬慶二/虫明敬一 著
○出版: 築地書館 (2012/6, 単行本 288ページ)
○定価: 2,520円
○ISBN: 978-4806714415
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ウナギ

むなぎ(武奈伎)とは、ウナギの古称で、奈良時代の『万葉集』に大伴家持が、
石麻呂(いはまろ)に 吾(わ)れもの申す夏痩せに よしといふものぞ むなぎとり召せ
と詠んだのが最初とされ、古くからスタミナ食として親しまれ


2000年以上もの間、謎の生物とされてきたウナギ。どこで生まれ、どのように育つのか? 完全養殖は可能なのか? 研究者たちの長年にわたる汗と涙の結晶、ウナギのふしぎがわかる本!


≪目次: ≫
まえがき (平成24年6月吉日 農林水産技術会議委託プロジェクト研究「ウナギの種苗生産技術の開発」 研究推進リーダー 虫明敬一)

第1章 日本人とウナギ――廣瀬慶二・虫明敬一
1 ウナギを食べる
ウナギの語源と起源/ウナギ料理/ウナギの安全性
2 ウナギの養殖
ウナギの陸上生活/ウナギ養殖の歴史
3 養殖の種苗に使うシラスウナギ
シラスウナギとは?/シラスウナギの漁獲量/シラスウナギの輸入
4 ウナギの消費量
国産ウナギの消費量/輸入ウナギの消費量
5 ウナギ種苗生産研究の夜明け
国内でのウナギ種苗生産開拓者/ウナギ種苗生産研究における県の役割
6 ウナギプロジェクトへの道
増養殖研究所とは?/自然産卵に成功!/ウナギは多回産卵するのか/雑種はできるのか/ウナギプロジェクト

第2章 ウナギの産卵場を求めて――塚本勝巳
1 産卵場の謎
ウナギの生活史/レプトセファルスの謎/大西洋のウナギ産卵場/世界のウナギ産卵場
2 太平洋の調査
産卵場調査の歴史/ビギナーズラック/魔法の石/空白の時/さまざまな試み
3 二つの仮設
採れない理由/海山仮説/新月仮説/原点回帰と新兵器
4 プレレプトセファルスの採集
ハングリードッグ作戦/プレレプトセファルスが採れた!/経験することの意味/プレレプトセファルスと卵の差
5 親ウナギの捕獲
漁業調査船・開洋丸/出港/親ウナギ捕獲!/海山とウナギの産卵/雌親魚の発見/オオウナギとニホンウナギ/産卵生態の不思議
6 卵の発見
合同調査/卵が採れた!/傾いた塩分フロント/ウナギの当たり年/産卵の水深/偶然か、必然か?/産卵地点の移動/ウナギの未来

第3章 ウナギをつくる――香川浩彦・太田博巳
1 ウナギの性
養殖ウナギは雄ばかり/天然ウナギの性/雄になるための条件/養殖場ウナギの性/ウナギの性転換/外観からの性判別
2 ウナギの成熟の不思議
成熟したウナギはいない?/天然のウナギも成熟しない?/環境によって授かる命/ウナギの寝床/ウナギの試練/成熟ウナギ発見/ウナギの産卵回数は?/なぜウナギは産卵を先延ばしにするのか/ウナギの正しい産卵行動とは?
3 ウナギを人工的に成熟させる方法
歴史的な研究成果/ウナギを成熟させる魔法の妙薬/常識では考えられないホルモンの効き目/サケ脳下垂体を集めろ/卵の黄身の役割/シロサケ脳下垂体抽出液は万能ではなかった/試験管の中の卵/この研究は何の役に立つ?
4 雌の成熟
ウナギの卵は水っぽい/水に浮かぶウナギの卵/都合よくはいかないのがウナギ/世界に誇る日本の技術/怠慢が産んだ技術/厳格な研究者の技術/夢のゆくえ
5 雄の成熟
ウナギの精巣/養殖した雄ウナギが成熟するまで/ウナギの精子/死んだ精子が半分以上!/精子は海を泳ぐ/卵のトンネルに引き寄せられる精子/精子は冷蔵庫に大量保存
6 人工授精
受精卵を得る二つの方法/ウナギの人工授精/誘発産卵法か人工授精法か
7 よい卵をつくる
卵質向上が目下の課題/卵質評価の指標とは?/地道な品質チェック作業/超小型水槽で生残率を測定/卵質改善に向けて/排卵誘発のタイミング/人工授精のタイミング/卵への栄養強化/今後の課題

第4章 ウナギを育てる――田中秀樹
1 ウナギの赤ちゃんは育つのか?
衝撃の出会い/私が「魚飼い」を目指すまで/魚の赤ちゃんを育てる/ウナギの仔魚との対面/先人の足跡
2 どんな環境がいいの?
本格的なウナギ仔魚飼育試験の始まり/ついにワムシを食べた!/元気な仔魚に育つ条件/水圧の影響/たくさん餌を食べる条件/なぜ少ししか食べないのか
3 いったい何を食べるの?
新しい餌の探索/ブレークスルー/サメ卵飼料を用いたウナギ仔魚の長期飼育法/仔魚の成長と形態の変化/新たな壁
4 足りない栄養は何?
タンパク質不足なのか/ペプチドとの出会い/飼育条件の再検討/餌の再検討/究極の餌の誕生
5 劇的な変身〜シラスウナギの誕生
6 ついに実現!「完全養殖」
7 未来のウナギ養殖

引用文献
さくいん


≪編著者: ≫ 虫明敬一 (むしあけ・けいいち) 水産総合研究センター西海区水産研究所センター長。ウナギ委託プロジェクト研究推進リーダー。1958年、岡山県生まれ。農学博士。広島大学大学院農学研究科修士課程修了。日本栽培漁業協会技術員、日本栽培漁業協会主任技術員、日本栽培漁業協会場長、水産総合研究センター本部課長、水産総合研究センター養殖研究所センター長、水産総合研究センター養殖研究所部長を歴任し、現職。主な著書は、『ブリの資源培養と養殖業の展望』(共著、恒星社厚生閣)、「シマアジ」(『水産増養殖システム――海水魚』所収、恒星社厚生閣)など。

≪著者: ≫ 太田博巳 (おおた・ひろみ) 近畿大学農学部教授。ウナギ委託プロジェクト研究参画研究者。1953年、大阪府生まれ。水産学博士。北海道大学大学院水産学研究科博士課程単位取得退学。北海道立水産孵化場科長、水産庁養殖研究所主任研究官、水産庁養殖研究所室長を歴任し、現職。主な著書は、『ウナギの初期生活史と種苗生産の展望』(共著、恒星社厚生閣)、『クロマグロ完全養殖』(共著、成山堂書店)、『日本の希少淡水魚の現状と系統保存』(共著、緑書房)、『Eel Biology』(共著、Springer-Verlag)、『Methods in Reproductive Aquaculture』(共著、CRC Press)など。

≪著者: ≫ 香川浩彦 (かがわ・ひろひこ) 宮崎大学農学部教授。ウナギ委託プロジェクト研究参画研究者。1953年、愛媛県生まれ。水産学博士。北海道大学大学院水産学研究科博士課程単位取得退学。基礎生物学研究所日本学術振興会奨励研究員、産業医科大学助手、水産庁養殖研究所研究員、水産庁養殖研究所主任研究官、水産庁養殖研究所室長を歴任し、現職。主な著書は、『水産大百科事典』(共著、朝倉書店)、『水産海洋ハンドブック』(共著、生物研究社)、『ウナギの初期生活史と種苗生産の展望』(共著、恒星社厚生閣)、『海産魚類の産卵・成熟リズム』(共著、恒星社厚生閣)、『環境ホルモン――水産生物に対する影響実態と作用機構』(共著、恒星社厚生閣)、『Eel Biology』(共著、Srringer-Verlag)、『Sparidae』(共著、Wiley-Blackwell)など。

≪著者: ≫ 田中秀樹 (たなか・ひでき) 水産総合研究センター増養殖研究所グループ長。ウナギ委託プロジェクト研究チームリーダー。1957年、大阪府生まれ。農学博士。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。水産庁養殖研究所研究員、水産庁養殖研究所主任研究官、水産総合研究センター養殖研究所主任研究官、水産総合研究センター養殖研究所グループ長を歴任し、現職。主な著書は、『Eel Biology』(共著、Srringer-Verlag)、『水産の21世紀 海から拓く食料自給』(共著、京都大学学術出版会)など。

≪著者: ≫ 塚本勝巳 (つかもと・かつみ) 東京大学大気海洋研究所教授。ウナギ委託プロジェクト研究参画研究者。1948年、岡山県生まれ。農学博士。東京大学大学院農学系研究科博士課程中途退学。東京大学海洋研究所助手、東京大学海洋研究所助教授、東京大学海洋研究所教授を歴任し、現職。主な著書は、『グランパシフィコ航海記』(編著、東海大学出版会)、『海の生命観』(編著、東海大学出版会)、『Eel Biology』(共著、Srringer-Verlag)、『魚類生態学の基礎』(編著、恒星社厚生閣)、『旅するウナギ』(共著、東海大学出版会)など。

≪著者: ≫ 廣瀬慶二 (ひろせ・けいじ) 水産総合研究センター「水産技術」編集委員。1937年、新潟県生まれ。農学博士。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。東京大学農学部助手、水産庁養殖研究所部長、水産庁中央水産研究所部長、日本栽培漁業協会参与を歴任。主な著書は、『海産魚の産卵・成熟リズム』(恒星社厚生閣)、『うなぎを増やす』(成山堂書店)など。






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本「草地と日本人 日本列島草原1万年の旅」須賀丈/岡本透/丑丸敦史5

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草地と日本人: 日本列島草原1万年の旅
草地と日本人 日本列島草原1万年の旅

○著者: 須賀 丈/岡本 透/丑丸敦史
○出版: 築地書館 (2012/2, 単行本 244ページ)
○定価: 2,100円
○ISBN: 978-4806714347
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夏は夜、、、西の夜空に上弦の月


日本列島の土壌は1万年の草地利用によって形成されてきた――先史時代、万葉集の時代からひとびとの暮らしのなかで維持管理され、この半世紀で急速に姿を消した植生である、半自然草地・草原の生態を、絵画、文書、考古学の最新知見を通し、気鋭の研究者が明らかにする。


≪目次: ≫
序章  須賀丈
軽井沢は広大な草原だった/人間活動が維持してきた草原/「武蔵野」は美しい草原だった/里山に広がる草原/過去一万年の自然と人間のかかわりを根本から問い直す/本書のねらいと構成

第一章 日本列島の半自然草原――ひとが維持した氷期の遺産  須賀丈
明治から昭和初期の草原の記憶と今/日本の草原の減少と草原性生物の危機/日本列島・北東アジアの植生分布と人間活動「文明の生態史観」とユーラシア・日本の草原/半自然草原とは/日本の半自然草原/日本列島の生物相の由来と人間活動/日本列島の草原性生物の由来/「草甸」を維持した自然の攪乱/ブローデルの歴史の三つの時間/草原利用の歴史的変化をどうとらえるか/野火・黒色土・微粒炭/阿蘇の植生史と人間活動の変化/「東国」の草原と人間活動の歴史/半自然草原の歴史と草原性チョウ類の分布/半自然草原の歴史と保全――生物文化多様性を考える

第二章 草原とひとびとの営みの歴史――堆積物と史料からひもとかれる「眺めのよかった」日本列島  岡本透
環境変動と花粉分析から復元された植生の変化/最終氷期最盛期の植生/完新世の植生/植物珪酸体分析から復元される過去の植生/黒色土(黒ボク土)とは/黒色土にふくまれる微粒炭とその起源/微粒炭とブラックカーボンと地球環境問題/里山とは/半自然草原の誕生は縄文時代?/黒色土・微粒炭と縄文時代/弥生時代以降の草原/草原と牛馬の飼育/江戸時代の森林事情/正保国絵図に見る日本各地の山の状況/村絵図などに見る江戸時代の山の状況/絵画史料・文書史料に見る江戸時代の山の状況/幕末から明治にかけての山の風景/おわりに

第三章 畦の上の草原――里草地  丑丸敦史
最も身近な草地――子どもの遊び場だった畦/畦上の半自然草地――里草地/水田と里草地、そこに暮らす植物の歴史/里草地の特徴/里草地に成立する植生とその多様性/棚田の里草地における多様な環境/棚田の環境傾度に対応した多様性の分布/里草地における希少植物種とその分布/農地の集約化と放棄による半自然草原における生物多様性の減少/圃場整備による里草地の危機/耕作放棄による里草地の危機/希少植物種の受難/里草地に暮らす動物たち/里草地のかわりはあるのか/水田生態系および里草地の保全/どのように里草地および水田生態系を守っていくのか

あとがき
参考文献
索引


≪著者: ≫ 須賀 丈 (すか・たけし) 1965年大阪府生まれ。京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。長野県環境保全研究所主任研究員。専門は昆虫生態学、保全生物学。『長野県版レッドデータブック動物編』の作成に参画。共編著『信州の草原――その歴史をさぐる』(ほおずき書籍)、共著「日本列島における草原の歴史と草原の植物相・昆虫相」(『シリーズ日本列島の三万五千年――人と自然の環境史 第2巻 野と原の環境史』所収、文一総合出版)、編集総括および分担執筆『長野県生物多様性概況報告書』(長野県環境保全研究所)などがある。

≪著者: ≫ 岡本 透 (おかもと・とおる) 1969年山口県生まれ。東京都立大学大学院理学研究科地理学専攻卒。独立行政法人森林総合研究所木曽試験地主任研究員。共著に「動く大地――山並みの生いたち」(『雪山の生態学――東北の山と森から』所収、東海大学出版会)、「土壌と土地利用――黒色土の由来」(『森の生態史――北上山地の景観とその成り立ち』所収、古今書院)、「土壌に残された野火の歴史」(『信州の草原――その歴史をさぐる』所収、ほおずき書籍)などがある。

≪著者: ≫ 丑丸敦史 (うしまる・あつし) 1970年群馬県生まれ。京都大学理学研究科修了学位取得。京都大学生態学研究センターCOE特別研究員、総合地球環境学研究所非常勤研究員を経て、神戸大学人間発達環境学研究科准教授。共著に「花の性・両性植物における自家和合性と自動的自家受粉の進化」(『花生態学の最前線――美しさの進化的背景を探る』所収、文一総合出版)、「花標に学ぶ送粉共生系」(『プラントミメティックス――植物に学ぶ』所収、株式会社 エヌ・ティー・エス)などがある。


蔵治光一郎 『森の「恵み」は幻想か 科学者が考える森と人の関係』(DOJIN選書、化学同人、2012年) '12/08/12





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本「砂 文明と自然  SAND: A Journey Through Science and the Imagination 」マイケル・ウェランド、林裕美子 訳5

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砂
 文明と自然  Michael Welland: “SAND: A Journey Through Science and the Imagination”, 2009

○著者: マイケル・ウェランド、林裕美子 訳
○出版: 築地書館 (2011/7, 単行本 440ページ)
○定価: 3,150円
○ISBN: 978-4806714255
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ほぼ目がまわるくらいになにはともあれ(なにはなくとも)慌ただしくも(シゴトにベンキョウに)、まァ、ヒマでボンヤリとしちゃっているよりも、どうなんだろう、よくもわるくも、持続可能性みたいなことから考察するには、いいことも悪いこともながく続くことはなく、いいことがいい状態がながく持続することもなく、もっとも、悪いことも悪いような状態も、そう考えるには、ながく続くことがない、よくもわるくも、わるくもよくも


米国自然史博物館のジョン・バロウズ賞受賞の最高傑作、待望の邦訳。
波、潮流、ハリケーン、古代人の埋葬砂、ナノテクノロジー、医薬品、化粧品から金星の重力パチンコまで、不思議な砂のすべてを詳細に描く。

砂は、さまざまな想像力をかきたてる。砂にはロマンがあり、美があり、詩がある。そして、私たちの生活の一部でもある。砂がなかったら、世界はどのようなものになっていたか想像してみたことがあるだろうか。
砂の粒子がたくさん集まると、砂特有の動きをするし、模様もできる。砂が、どのように転がり、弾み、集まり、そして移動していくかという、砂の動きに関する研究は、とても複雑で奥が深い。さらに砂は、生物の大絶滅が地球の歴史のどの時点で起きたのかも物語る。
本書は、物理学、化学、地質学、数学、歴史、神話、文学、芸術、民話など、さまざまな側面から砂に焦点をあて、果てしなく広がる砂の世界を私たちに垣間見させてくれる。これまで、ゆっくりと砂を見たことがなかったなら、まず本書を読んで、その不思議な世界に思いを馳せてから砂を見てみると、きっと新たな発見があるに違いない。


≪目次: ≫
序章

第1章 砂つぶの生い立ちと性質
世界の始まりと砂/砂の誕生/砂と呼ぶ粒子の大きさ/砂の大きさの区分/水中を沈む砂と空気中を落下する砂/水の中の砂の動き/砂のコレクター/個性豊かな砂たち/大きな生き物と小さな生き物がつくる砂/個々の砂つぶの表情/砂が教える犯行現場/時をさかのぼる科学捜査/ごく小さい物体の大きさと尺度

第2章 砂が集まる不思議な世界
砂と遊ぶ/集団としての砂/砂山の不思議な性質/自然界では相対的な大きさが意味をもつ/大きさによって自ら分かれる砂つぶたち/砂の世界の音色/水を加えるだけで起きる奇跡/砂地獄/大地を揺すると――液状化現象/地下にある砂の粒子の表面に広がる世界/私たちのまわりの未知の世界

第3章 砂が連想させるもの――大きな数
カリブの鬼「ルーガルー」のこだわり/何億も何億も/地質学的時間と永久という時間

第4章 川から海へと旅する砂つぶたち
砂と川と地形についての興味/砂つぶの旅の始まり/川という大地の動脈/曲がりくねる長い川を下る旅/川が砂におよぼす作用/川の大きな曲がり角/川のプロフィールの変化/山あいを流れ下る/位置を変える中州/古い時代の川/海が歓迎の腕をさしのべる

第5章 波、潮流、ハリケーンにもまれる砂の旅
二つの灯台の話/海という競技場の砂たち/海底の地形/砂の貯蔵庫の収支――大陸棚/終わりのないダンス/砂浜を太らせるための養浜/足元の砂浜/砂浜を利用する生き物たち/海岸にある砂の海――砂丘/砂の脅威、砂の楽しみ/沖へ運ばれた砂のゆくえ/熱帯地域の砂/さらに深海へと砂は旅する/砂の旅の終わり/これから地球はどうなるのか?

第6章 風に吹かれてできる砂漠
精霊ジン/風で動く砂/砂丘をつくる砂/砂に魅せられた男/砂はどのように動くか/移動する砂の山/押し寄せる砂/砂の粒子のオーケストラ/砂漠で生活する生き物たち/砂漠という永遠の存在

第7章 過去を証言する砂
古代人類を埋葬した砂/砂から岩をつくる/地質学の発想の転換/地球の年齢についての手がかり/川の氾濫による堆積の記録/そのほかの物語

第8章 砂が連想させるもの――伝承と芸術
砂に描く/砂に描かれる幾何学模様/円形の砂絵/消えゆくキャンバス/砂に悩まされた芸術家たち/デジタル時代の砂の芸術/砂を読む――占い/大地が反応する芸術

第9章 人の生活の中で活躍する砂
砂の上の建造物/粒子状物質の集団/砂による磨耗/水分を吸い取る砂/建造物/コンクリート/装飾に使われる砂/砂による防御/電子機器/鋳造に使う砂の鋳型/水を濾過する砂/ガラス/砂時計/砂の島/宝石/砂の取引/人の気晴らしに貢献する砂/砂に埋めるミイラ/砂による音色/変形する砂/ナノテクノロジー・ナノ技術/ダチョウは砂に頭を埋める?/オグデン社の「砂の物語」カード/磁器/洗面用品・医薬品・化粧品/製紙に使われるシリカ/砂地獄/貯水層/言葉に使われる砂/砂による癒し/ウバールの伝説/砂地に生えるつる植物/砂の重量/X、Y、Zで始まる鉱物

第10章 地球を超えて、時間を超えて
土星の月を探査する/砂の大きさとホイヘンス/土星の月タイタンと砂/火星の砂の海/凍りついた火星の砂漠/米国カンザス州と火星の砂漠の共通点/金星の「重力パチンコ」と、天空を飛び交う「火の玉」/彗星の探索と時間の深遠/宙に浮かぶガレキの山――小惑星/明るい青い点――故郷の惑星/宇宙のすべてのものとのつながり/温暖化と地球の未来/大陸移動と地球の未来/地球の最終局面を生き残る者

エピローグ ツタンカーメンの砂漠ガラスの謎

参考書籍・文献・サイト
索引
訳者あとがき (二〇一一年四月  林 裕美子)


≪著者: ≫ マイケル・ウェランド (Michael Welland) ケンブリッジ大学卒業。地質学専攻。ハーバード大学で修士号を、ケンブリッジ大学で博士号を取得。オマーンで行なわれたイギリス地質学調査に同行。米国の大学で教鞭をとりながら研究生活を送ったのち、国際的なエネルギー業界で二〇年間、技術部門と管理部門にたずさわるなど、世界各地のさまざまな地質を見ながら仕事をしてきた。また、ロンドン地質学会、米国地質学会、王立芸術協会の会員として数多くの講演を行ない、学術論文や書籍の書評を執筆している。現在はロンドンとフランスを行き来し、おもに中央アジアやエジプトで国際的なプロジェクトにかかわっている。

[訳者: ] 林 裕美子 (はやし・ゆみこ) 兵庫県生まれ。信州大学理学部生物学科卒業。同大学院理学専攻科修士課程修了。おもに生命科学分野の英日・日英の技術翻訳を得意とするHAYASHI英語サポート事務所を運営。監訳書に『ダムの陸水学』(生物研究社)、『水の革命』(築地書館)、編書に英語の専門書『Lake Kizaki』などがある。環境科学への興味から、宮崎の海岸問題を扱う市民団体「ひむかの砂浜復元ネットワーク」を立ち上げ、市民調査で砂浜の動きなどを調べて海岸行政への提言を行なっている。






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本「公園・神社の樹木 樹木の個性と日本の歴史」渡辺一夫5

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公園・神社の樹木: 樹木の個性と日本の歴史
公園・神社の樹木 樹木の個性と日本の歴史

○著者: 渡辺一夫
○出版: 築地書館 (2011/11, 単行本 192ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4806714323
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春の月夜、
まちにはフレッシュマンが、毎年毎年のことながら、初々しくも、
駅の定期券売場の長蛇の列は、学割通学定期券を新規購入する新入学生たち、
電車の中もこころなしか落ち着きなく騒々しいことしきり、ときに緊張感みたいなものも、みなぎるあふれるこぼれる、ヨレバンガ


人と樹木がどう関わってきたのか、樹木の生きかた、魅力を再発見
ユリノキが街路樹として広まったのはなぜ? イチョウの木が信仰の対象になった理由は? 江戸時代にたくさんのスダジイが植えられたわけ。
公園・神社の樹木を通して発見する公園と神社の歴史と楽しみ! 人と樹木がどう関わってきたのかを知ると、もっと樹木がよくわかる!


≪目次: ≫
まえがき (二〇一一年一一月 渡辺一夫)

第1章 眠れなくなったプラタナス新宿御苑
1 母なるユリノキ
かつては農業の研究所だった/芝生広場に立つユリノキの巨木/大きな花と、半纏(はんてん)に似た葉をもつ/ユリノキを育てた人物/「日本の公園の父」が広めたユリノキ/二世のユリノキも大きく育つ
2 眠れなくなったプラタナス
西洋式庭園の設計者はフランス人/全国の街路樹の親となった新宿御苑のプラタナス/街路樹にはふさわしくない?/夜のない都市でとまどうプラタナス
3 インドから来たヒマラヤシーダー
ヒマラヤに生えている松/新宿御苑のヒマラヤシーダーはどこからきた?/環境のバロメーターになる樹木の健康
コラム お国自慢の街路樹


第2章 戦争に翻弄されたツツジハナミズキ日比谷公園
1 イチョウに首を賭けた男
東大教授が首を賭けて移植したイチョウ/社会貢献のために働いた本多静六/次々と却下される設計案/本多静六が設計案づくりに奔走する/ついに本田案が市参事会を通過する
2 西洋式公園に咲いた江戸のツツジ
庶民が初めて触れた西洋/本当に西洋式公園だったのか?/誰もが楽しめる公園を目指す
3 ハナミズキの受難
反政府運動の舞台になる/首賭けイチョウの受難/戦時下のツツジとハナミズキの運命
4 クスノキは、火を防げるか?
関東大震災の避難所になった/本多静六が復興の公園計画を練る/新たな機能を担う日比谷公園
コラム 本多静六の弁明


第3章 水郷の歴史を語るエノキ水元公園
1 よみがえった太古の森
都内で唯一の水郷公園/太古の水辺に森をつくったメタセコイア/中国で発見され、世界に広まる/次世代の森は生まれるのか?
2 水郷の風土を語るエノキ
葛飾区には森がない?/鎮守の森に育つエノキ/なぜ森が少ないのか/エノキが好む自然堤防/洪水を利用して生き延びる

第4章 江戸の大火と戦ったスダジイ自然教育園
1 大火と戦ったスダジイ
園内には中世の遺物が残る/松平讃岐守の下屋敷の庭園があった/高松藩に改造された水戸藩の名園/スダジイの巨木群は二六〇年前に植えられた/防火にために植えられたスダジイ/明和の大火と戦ったスダジイ
2 森を守ったイイギリ
開発から守られた火薬庫時代/約五〇〇本の樹木が引き抜かれる/戦後の道路建設との攻防/針葉樹の衰退と、増えた落葉広葉樹
コラム 江戸の大火が植林を進めた


第5章 台湾からやってきたクスノキ明治神宮
1 台湾からきたクスノキ
神聖な木であるクスノキ/樟脳が採れる有用な木/台湾から五〇〇〇本が献納される/東京の寒さに苦しむ/全国から集まった献木で造られた森
2 白金からきたクロマツ
森の体裁を早急に造れ/クロマツを探して奔走する/白金からの大移動作戦
3 井伊家の大モミ
黒船監視の見張りが登ったモミ/御苑はかつて井伊家の庭だった/井伊家の下屋敷を訪れた高松藩主/御料地となった彦根藩の下屋敷
4 幻に終わったスギの森
手さぐりの国家プロジェクトがスタート/永遠の森を造ろう/大隈重信の主張に苦労する/永遠の森は成功したのか?/数百年を要する壮大な実験
コラム 幻に終わった新宿御苑拡大計画


第6章 渋沢栄一は、なぜ公園を造ったのか?井の頭恩賜公園
1 井の頭池に映るスギとサクラ
神田上水の水源だった湧水の池/戦後の池畔はスギ林だった/北米原産のスギが植えられる/お棺になったスギ林/戦後は池畔は落葉広葉樹林に
2 踏まれ続けてきたイヌシデ
水源林として守られた御殿山/生い茂る枝葉が軍需トラックを隠した/踏まれて生き残ったイヌシデ
3 公園は誰のものか
アカマツの巨木/郊外型公園はどのように誕生したか/渋沢栄一が公園化に働く/さまざまな施設が造られた昭和初期/思わぬ変化で井の頭学校が移転
4 シンジュはなぜ植えられたのか?
池畔の苔むした大エノキ/かつて舞っていたオオムラサキ/移入してきたアカボシゴマダラ/好き嫌いのない虫もいる/幻のエリサン(恵利蚕)計画
コラム マツの根がささえた夜なべ仕事


第7章 イチョウが拝まれるようになったわけ大国魂神社
1 ケヤキ並木の起こりと変遷
一〇〇〇年前の馬のテストコース/ケヤキ並木を植えた起源は家康のお礼まいり/衰退した馬市と再興への努力/明治以降にイヌシデが増える/天然記念物指定により雑木林のように変わった並木/都市化がもたらした並木の終焉
2 大イチョウと庶民の信仰
不思議な御神木の大イチョウ/子育ての木となったイチョウ/驚くような強い生命力
3 社叢林を再生したムクノキ
社叢林(しゃそうりん)とは/うっそうとしたスギ林だった社叢林/変わってしまった社叢林/ムクノキが増えた秘密/

第8章 サクラの丘に秘められた五〇〇〇年の歴史桜ヶ丘公園
1 コナラの森のルーツ
コナラの深い森に覆われる/かつての雑木林は見晴らしが良かった/ウサギがたくさんいたのはなぜか/繰り返し伐採するのは炭焼きのため/激しく伐られた戦中戦後/草山と低木の山の歴史/雑木林のルーツは縄文人がつくった/燃料革命がもたらした雑木林の終焉
2 生活を支えたクリとアカマツ
身近だったクリの木/建材としても優秀なクリ/縄文時代から食べられてきたクリ/やはり有用樹だったアカマツ/尾根に生えていたアカマツ/激減してしまったクリとマツ
3 クスノキが記念したもの
「聖蹟」とは何か/なぜ記念館が建てられたのか/宮川半助のモミジとツツジ/記念館開館の時に植えられたクスノキ
4 古いサクラと新しいサクラ
京王との決別/地元の思惑も観光開発だった/地元は行楽ブームに乗ろうとしていた/ハイキングブームが追い風に/挫折した「多摩丘陵自然公園」構想/都立の都市公園となって
コラム 辺境から中心になった西日本


主要参考文献


≪著者: ≫ 渡辺一夫 (わたなべ・かずお) 1963年横浜生まれ。森林インストラクター。東京農工大学大学院修了。農学博士。森林インストラクターとして、樹木と人間の関わりや、森の成り立ち・仕組みを解説する仕事をしている。山歩きが趣味であるが、風景や樹木などを眺めているうちに時間がなくなり、山頂まで登れなくなることも少なくない。主著として、『森林観察ガイド』『イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか』『アセビは羊を中毒死させる』(以上、築地書館)がある。






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本「「防災大国」キューバに世界が注目するわけ」中村八郎/吉田太郎5

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「防災大国」キューバに世界が注目するわけ
「防災大国」キューバに世界が注目するわけ

○著者: 中村八郎/吉田太郎
○出版: 築地書館 (2011/11, 単行本 320ページ)
○定価: 2,520円
○ISBN: 978-4806714316
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キューバ・リポート第5弾。
防災の問題とかエネルギーの問題とか
日本の、ある意味でのエネルギー基地、原発も工場も食料も多くが東北地方でつくられて首都圏に運び込まれ、その便利で快適な生活は支えられている。大きな地震があって津波が来て、あらわになっちゃってきちゃったのは、どうにもその矛盾、限界、これまで先送りして直視することがなく、ときに意図して隠蔽されたりしてきたような問題のさまざま


風速300キロのハリケーンでも死者が出ない国
人間と暮らしを重視し、分散型自然再生エネルギー社会へとシフトするキューバの「防災力のある社会」づくりの秘密を解き明かす。

地球上で最も多くの人々の命を奪っている災害は、ハリケーンとサイクロンだ。米国やオーストラリアのような先進国といえども、自然災害のリスクからは逃れられない。だが、大型ハリケーンの襲来を年に3度も受けながら、全国民の25%にあたる300万人が安全に避難し、わずか7人の死者しか出さなかった国がある。
 地区の住宅の80%が破壊されても誰ひとり死なない。想定外の高潮が沿岸の町に差し迫れば、トラックとバスを総動員し、2時間以内に全住民が高台へと避難する。家財は安全な倉庫へと移し、避難所には医師が待機し、ペットすら獣医がケアする。災害で壊れた家屋や家具はすべて政府が補償し、被災地には全国からボランティアが駆けつけ、復旧公共事業として自宅改修費を本人に出し、街に仕事と雇用を創出していく。キューバは国連も防災のモデル国とし、米国からも視察が後を絶たない防災大国だ。
 二酸化炭素の排出量を減らすため、省エネ家電製品を全国民に配布し、小学校から大学まで省エネ教育を実施し、1990年の3分の1にまでエネルギー消費量を減らす。2006年、フィデル・カストロはさらに野心的な「エネルギー革命」を打ち出す。ベネズエラには省エネ電球を配布し、ボリビアやホンジュラスにはソーラーパネルを設置し、チリではバイオガスプラント、エクアドルでは小規模水力発電所の建設を支援する。エネルギー「革命」が、いま途上国を中心に海外に輸出されつつある。
 リスクをしなやかに受け止め、災害を受けるたびに防災とエネルギー政策を改善することで立ち向かっていく。この貧しく小さな国には3.11以降の日本が参考とすべき「災害と共生する文化」の智恵が眠っている。
 地域防災の専門家・中村八郎と、キューバの農業、医療についての著作がある吉田太郎がコンビを組んで行った緊急現地調査に基づく最新キューバ・リポート。


≪目次: ≫
プロローグ――ハリケーンで死傷者が出ない国
災害の方程式/リスクは人命被害とは直結しない/キューバは国連の防災モデル国/三〇〇万人が安全圏に避難する/防災の文化をキューバから学ぶ米国/分散型発電と自然エネルギーで災害に強い国土を目指す

第I章 三十六計逃げるに如かず、備えあれば憂いなし
第1節 欧米に匹敵するハリケーン予測システム
人命救済を最優先する国家/国民を安心させる正確な情報周知/「直ちには問題ない」で一万人が死亡/キューバの領空を飛行する米国の気象観測機/避難行動に結びついてこそ意味を持つ危険情報
現地取材1 ハリケーンに備える

第2節 満を持してハリケーンを迎える
事前の準備で避ける電源喪失/戦車、トラック、バスを総動員し、危険地帯から全員避難/子ども、女性、高齢者、病人を最優先/ペットも一緒に避難所に避難
現地取材2 防災専門家に聞く
コラム1 国防と防災

第3節 市民防衛の仕組み
米国の軍事侵攻を想定して作られた市民防衛/神戸での国際会議を契機にリスクアセスメントに着手/GISを活かしたハザード・マップづくり/神戸の国際会議から始まった防災管理センターづくり/トップダウンとボトムアップのシナジー/人間は雨風も波浪も止めることはできない
現地取材3 被災者に聞く
現地取材4 黄金の一〇分で人命を救う


第II章 人間と暮らしを重視する被災からの復興
第1節 安心の糧となる防災医療
災害に負けない病院を作る/衛生管理と予防で被災者の健康を保障/日常生活に戻ることが子どもたちの心を癒す/避難所ではエンターテインメントをどうぞ
現地取材5 災害で傷ついた心を文化で癒す

第2節 守れもしない約束はしない
高波で丸ごと消え去った街/国土を縦断したハリケーンで二〇〇万人が被災/ボランティアが総がかりで取り組む災害復旧/誰も夜露にはさらさない
現地取材6 ボランティアが泊まり込んで復旧
現地取材7 乏しい資源を連帯精神でカバー

第3節 海よ、さらば
四メートルの高波で丸ごと消え去った街/避難対応の遅れで三〇〇〇人が命を落とす/内陸部への移住が安全のための唯一の解決策/誰もが失った財産と住宅を保障される/ヤシの倒木で家を再建する/資源がない中で安全を確保する家の中の避難所
現地取材8 内陸に集落を移転する
現地取材9 蘇った漁村

第4節 安全の文化を築く
教育を通じて安全の文化を育む/小学校から始まる防災教育/実践的な防災医療を身に付けて医科大学を卒業/格差社会をなくすことが被害も減らす/複雑系の科学が解き明かすキューバの防災力の秘密
コラム2 ハリケーンの文化


第III章 災害に強い分散型自然エネルギー社会
第1節 進む再生エネルギーと節エネ教育
二〇年も前から気候変動を懸念/エネルギー革命で二酸化炭素の排出量を三分の一に/教育を通じて全国民に省エネを浸透/ 小学校から大学まで取り入れられた再生可能エネルギー教育/持続可能なエネルギー文化を作る
現地取材10 太陽は経済封鎖できない

第2節 動かなかった幻の原発
再生可能エネルギー先進国/全国電化と輸入石油への依存/冷戦下での原発開発競争/地震の島国に一二基もの原発を
第3節 キューバの再生可能エネルギー
再生可能エネルギーでの発電はたった四パーセント/農地を荒らした雑木をバイオマス・エネルギー源に/風力で三割以上の電力確保を目指す
現地取材11 ハリケーンに耐えたウィンド・ファーム

第4節 エネルギー革命とハリケーン
二〇〇四年と〇五年の暑い夏/国産石油の大増産プロジェクト/停電の元凶となった大規模火力発電/省エネ電気器具を全国民に導入/電力の半分を小規模ネットで発電/ハリケーン激甚地でも一週間以内に電気が回復
現地取材12 分散型発電で停電を回避
コラム3 エネルギー革命宣言


第IV章 防災力のある社会を作る
第1節 レジリエンスの高い社会を作る
ハリケーンで失われるカリブ海のサンゴ礁/栄枯盛衰を繰り返す自然生態系/レジリアンスとシュンペーターの創造的破壊/イノベーションが鍵を握る再生の時/レジリエンスのある社会を作る
第2節 キューバからみる日本の防災システム
経済的に貧しい中でも国民の命と財産を守るシステムが働いている/財産が守られなければ生活再建できない/日本は応急対策が中心/日本の災害復興はゼネコン中心で生活復興がない/過去の経験を無視した効率性の開発から安全と住民重視のまちづくりへ/コミュニティが衰退する中、プロとの連携強化が求められている
第3節 日本の防災対策への提言
1 地域防災計画の見直しと目標を設定した実施計画の策定が急務/2 安全な土地利用と危険地区対策のためにハザードマップが必要/3 コミュニティにおける防災計画づくりを推進する/4 避難所は、被災者の救護所として環境整備を行うべき/5 災害復興は、公共事業中心から被災者の生活と生業の回復重視へ
現地取材13 想定外の高波に対応する


エピローグ
あとがき (著者を代表して 中村八郎)

参考文献
用語集


≪著者: ≫ 中村八郎 (なかむら はちろう) 1946年長野県生まれ、法政大学工学部卒。日本大学大学院修士課程修了。東京都国分寺市役所で20年間防災まちづくり係長、都市計画課長補佐として都市計画業務に取り組む。その後NPO法人環境・災害対策研究所副理事長歴任。NPO法人くらしの安全安心サポーター理事長、日本大学理工学部及び大学院非常勤講師。著書に『災害に強い都市づくり』(共著、新日本出版社)、『市民参加の防災まちづくり』(監修・共著)『これからの自治体防災計画』『防災コミュニティ』(共著、以上自治体研究社)がある。

≪著書: ≫ 吉田太郎 (よしだ たろう) 1961年東京生まれ。筑波大学自然学類卒。同大学院地球科学研究科中退。持続可能な社会への関心から、サラリーマン稼業のかたわら有給休暇を利用してキューバを16回ほど訪れキューバの農業、環境、森林、医療、教育、住宅、文化政策 を紹介する一連の著作を執筆してきた。また、アグロエコロジーや伝統農業についての著訳書もある。著書に『200万都市が有機野菜で自給できるわけ』『世界がキューバ医療を手本にするわけ』『世界がキューバの高学力に注目するわけ』『「没落先進国」キューバを日本が手本にしたいわけ』(以上築地書館)、『有機農業が国を変えた』(コモンズ)などがある。


目黒公郎/村尾修 『都市と防災 '08』(放送大学教材、専門科目; 社会と産業コース、放送大学教育振興会、2008年) '12/03/11





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本「菌と世界の森林再生」小川真5

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菌と世界の森林再生
菌と世界の森林再生

○著者: 小川 真
○出版: 築地書館 (2011/8, 単行本 288ページ)
○価格: 2,730円
○ISBN: 978-4806714286
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さて、台風12号の被害は傷痕は紀伊半島を中心として(被害報告にはただただことばを失うばかりだ)、ところで地震にその揺れのいちいちに番号(ナンバリング)や名称はないようなんだけれども、どうにもこうにも日本列島は北海道から沖縄までのいたるところであちらでもこちらでもどこでもかしこでも、およそ自然の脅威というのか、むしろ人間のちっぽけで無力な存在として、といったようなところなのかもしれない、どうなんだろうね、どうなっちゃうんだろう(ヒトそして地球)、フツーに不安を抱かないものでもない(セツジツなモンダイ)だろうなぁ


炭と菌根を使って、世界各地の森林再生プロジェクトをリードしてきた菌類学者が、ロシア、アマゾン、ボルネオ、中国、オーストラリアなどでの先進的な実践事例を紹介する。
◎モンゴル・ウランバートルにおけるカラマツの集団枯れ対策 ◎アマゾン奇跡の土壌テラプレタの上で育てる農業の取り組み ◎熱帯雨林の王者フタバガキの菌根菌つき苗と菌根のない苗の生存率比較 ◎インドネシアでの熱帯雨林再生プロジェクト ◎マレーシアの複層林プロジェクトでの混植試験 ◎サウジアラビアで試した部分水耕法 ◎無線ヘリを使ったバイオマス測定法 ◎山土の散布と胞子の撒布がマツ苗に与える影響


≪目次: ≫
はじめに (国際森林年に寄せて 二〇一一年三月  小川 真)
    引き金は引かれた/日本は植林の適地
1 枯れる    カラマツが枯れる/枯死にいたる過程/トウヒ、マツ、シラカンバも枯れる/経済成長と環境汚染/なぜカラマツなのか/どうすればいいのか
2 伐られる    乱伐される熱帯雨林/丸裸になった湿地林/伐採に続く素人焼畑農民/収奪林業と木材の浪費/荒廃するロシアの伐採跡地/山河破れて国なし
3 燃える    山火事に追われる/焼畑の功罪/ユーカリと火/アマゾンに立つ煙/森を救う黒い土/気候変動で増える森林火災
4 熱帯雨林の再生    赤道直下へ/「大統領候補」のスハルディさん/フタバガキ科の樹木/フタバガキ林のキノコ/ショレアとスクレロデルマ/菌根は本当に必要か/菌根菌の接種/熱帯林の土壌微生物
5 苗づくりから始める    ガジャマダ大学との共同研究/スマトラの演習林/フタバガキの苗づくり/菌根つき苗の成長/実生苗と挿し木苗
6 食える森を作る    熱帯雨林にはまった沖森さん/植林を始める前に/混植の効果/択伐林の修復/植林と炭で炭素隔離を
7 広がる塩湖とユーカリ    ユーカリ植林地へ/人のつながり/大規模農業と塩湖/多目的植林事業/炭素排出権取引を目指して/砂漠緑化・炎熱のサウジへ
8 炭鉱残土に植える    露天掘り炭鉱へ/ユーカリを植える/水が決め手/菌根とユーカリ植林/乾いた大陸からマングローブ林へ
9 緑に帰る山々    朝鮮半島の南と北で/緑の地球ネットワーク/黄土高原にマツを植える/「植林」と「植苗」/山に緑が戻る/生態系の回復過程/大いなる矛盾
10 未来へ向けて    先祖の遺体を燃料に/化石燃料と電力/炭を使う集約農業を世界に/今、木を植えよう

参考文献
あとがき
索引


≪著者: ≫ 小川 真 (おがわ まこと) 1937年京都府生まれ。京都大学農学部卒。農学博士。森林総合研究所土壌微生物研究室長、環境総合テクノス生物環境研究所所長、大阪工業大学工学部環境工学科客員教授などを歴任。日本菌学会菌学教育文化賞、日本林学賞、ユフロ(国際林業研究機関連合)学術賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞(愛知万博)などを受賞。「白砂青松再生の会」会長として、炭と菌根による松林再生ノウハウを伝授するため、全国を行脚している。著書に『マツタケの生物学』『キノコの自然誌』『炭と菌根でよみがえる松』『森とカビ・キノコ』『作物と土をつなぐ共生微生物』、訳書に『ふしぎな生きものカビ・キノコ――菌学入門』『チョコレートを滅ぼしたカビ・キノコの話――植物病理学入門』『キノコ・カビの研究史』など多数。

小川真 『森とカビ・キノコ 樹木の枯死と土壌の変化』(築地書館、2009年) '09/10/29
小川真 『炭と菌根でよみがえる松』(築地書館、2007年) '08/11/01
ニコラス・マネー 『チョコレートを滅ぼしたカビ・キノコ 植物病理学入門  The Triumph of the Fungi: A Rotten History, 2006 』(小川真訳、築地書館、2008年) '08/08/07
ニコラス・マネー 『ふしぎな生きものカビ・キノコ 菌学入門  Mr. Bloomfield's Orchard: The Mysterious World of Mushrooms, Molds, and Mycologists, 2002 』(小川真訳、築地書館、2007年) '08/02/05

久馬一剛 『土の科学 いのちを育むパワーの秘密』(PHPサイエンス・ワールド新書、PHP研究所、2010年) '10/08/16
デイビッド・モントゴメリー 『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話  Dirt: The Erosion of Civilizations, 2007 』(片岡夏美訳、築地書館、2010年) '10/05/25
レイチェル・カーソン 『沈黙の春 〔新装版〕  Silent Spring, 1962.』(青樹簗一訳、新潮社、2001年) '10/09/13
鈴木基之/植田和弘編著 『環境と社会 '09』(大塚直著、放送大学教材、放送大学教育振興会、2009年) '11/04/22
東千秋/鈴木基之/濱田嘉昭編著 『物質循環と人間活動 '07』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2007年) '10/09/08





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本「雑草と楽しむ庭づくり オーガニック・ガーデン・ハンドブック」ひきちガーデンサービス 曳地トシ+曳地義治5

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雑草と楽しむ庭づくりーオーガニック・ガーデン・ハンドブック
雑草と楽しむ庭づくり オーガニック・ガーデン・ハンドブック

○著者: ひきちガーデンサービス 曳地トシ+曳地義治
○出版: 築地書館 (2011/6, 単行本 192ページ)
○価格: 2,310円
○ISBN: 978-4806714248
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ゴキブリをね、昨晩久しぶりに見かけて、もちろん自室のなか、台所の流し台付近で、いまのところ殺戮?!方法としてぼくが採用しているトイレ掃除用のスプレー洗剤を、そう、これまでの方法としてはチラシなどのペーパーを棒状にまるめて叩き殺す方法などは逃してしまう確率が低くなかった、台所洗剤は液状で放出したときの命中率が高くなく(さらに洗剤の消費量が少なくなくモッタイナイ、なにより後始末が容易ではない)、その点ではスプレー式の洗剤であれば多少酔っぱらってて手ブレしてもリカヴァーされるものなのかどうなのか(そして消費量が多くなく、後始末もサッと拭き取りカンタン)、久しぶりに見かけたゴキブリは、心なしか俊敏さに欠けて緩慢な動きをしていたかもしれない、ぼくがそっとその場を離れてトイレに洗剤を取りに行って戻ってきてもその場に居たし、そろりそろりとスプレーを構えてショットガンよろしくシュッシュッと発射して、もちろん洗剤をその体躯に吹き付けられて呼吸が困難になるからなのか?!苦し紛れ死力をふりしぼって逃げるゴキブリ、しつこく追い詰める(逃してなるものかと鬼のような形相をしちゃっているであろう)ぼく、シンクのなかでスプレー洗剤にまみれてひっくり返ってやがて動かなくなる哀れなゴキブリ(あぁゴメンネ)、生き返ったら困るしコワイから、だって復讐されたらタマラナイ、念には念を入れて水洗便所にトイレットペーパーにまるめて包み込んでジャーッと下水道に流しちゃったよ。そうそう、ホントにゴキブリを見かけたのは久しぶりのことで、すこし前に「さいきん見かけないなぁ」とふと思っていたところで、もちろん居ないほうが、ぼくはゴキブリをどうしても好きになることはできないし、好きではない(むしろ嫌いな)モノを見たくもないと思うから、目にしないに越したことはないのだけれども、それまで(いつからか)フツーに毎日のように目にして格闘していたモノ(ゴキブリ)を、気がついたら見ていないなぁ、とふと気がついたときには、やっぱりなんでだろうか??!、とは考えないものではない。たとえば、この夏、さいきんはジッサイ冷房を使用することも少なくないのだが、節電の夏、窓を開放してすごすことが多いことから、ふと思い立って購入した蚊取線香、なかなか強烈な臭気を発して、なるほど、つよい臭気をともなった煙で蚊などの虫さんたちを、取る、殺す、なんだろうなぁ、などと思い至って、もしかしたら、ぼくだって生きている動物の一種で、虫さんたちが嫌い、その死に至らしめる煙であり薬剤としての蚊取線香の煙は、もちろん人体には影響を及ぼさないであろうと推定される、それなりの実験結果に基づく、根拠を有した、国家行政の定める安全基準に適合した、法定された規準の数値以下のレヴェルの、といったところなのであろうけれども、、、ところで、件のゴキブリは、その挙動に俊敏さを欠いた緩慢なような気がしたのは、もしかしたら暑さの、ぼくら人間が、とくに節電の夏にあって、フツーに夏バテしないものではないような猛暑の影響なのかもしれないし、倹しい食生活にコストパフォーマンスを勘案してゴキブリさえもがぼくの部屋をとくに忌避している、といったようなことは、多分ないんだろうけれども、、、ところではたして、蚊取線香の煙がゴキブリに効くものなのかどうなのか、気にならないものでもないのだが



≪もくじ: ≫
はじめに
色や形から雑草の名前を探そう
オーガニック・ガーデンとは?
この本の使い方

【雑草編】 庭でよく見る雑草86種
オーガニック・ガーデンの雑草の分け方 (日当たりのよいところに生えるもの/湿ったところに生えるもの/酸性土壌を好むもの/アルカリ性土壌を好むもの/肥沃な土地を好むもの/踏まれるところに生えるもの/踏まれるのが嫌いなもの/どんな条件でも生えるもの/除草剤に体制をもっているもの/食べられる雑草/食べてはいけない雑草)
1 地を這うタイプ    カキドオシ(垣通し、シソ科カキドオシ属)/カタバミ(片喰、酢漿草、カタバミ科カタバミ属)/コケの仲間/コニシキソウ(小錦草、トウダイグサ科ニシキソウ属)/ジシバリ(地縛、別名:イワニナガ、キク科ニガナ属)/シダの仲間/シロツメクサ(白詰草、別名:クローバー、マメ科シャジクソウ属)/スベリヒユ(滑り莧、スベリヒユ科スベリヒユ属)チヂミザサ(縮み笹、イネ科チヂミザサ属)/チドメグサ(血止草、セリ科チドメグサ属)/ツユクサ(露草、別名:ツキクサ、ボウシバナ、ツユクサ科ツユクサ属)/ネコハギ(猫萩、マメ科ハギ属)/ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦、別名:カンイタドリ、ポリゴナム、タデ科イヌタデ属)/ヘビイチゴ(蛇苺、別名:毒苺(ドクイチゴ)、バラ科ヘビイチゴ属)/メキシコマンネングサ(メキシコ万年草、別名:セダム、ベンケイソウ科キリンソウ属)/ユキノシタ(雪の下、ユキノシタ科ユキノシタ属)
2 細っ葉(ほそっぱ)    イネ科の雑草/イヌタデ(犬蓼、別名:アカマンマ、アカママ、アカノマンマなど、地域によりいろいろ、タデ科イヌタデ属)/エノコログサ(狗尾草、別名:ネコジャラシ、イネ科エノコログサ属)/カヤツリグサ(蚊帳吊草、カヤツリグサ科カヤツリグサ属)/ジュズダマ(数珠玉、イネ科ジュズダマ属)/ススキ(薄、別名:オバナ、カヤ、イネ科ススキ属)/スズメノカタビラ(雀の帷子、イネ科イチゴツナギ属またはナガハグサ属)/スズメノテッポウ(雀の鉄砲、イネ科スズメノテッポウ属)/チカラシバ(力芝、別名:ミチシバ、カゼグサ、イネ科チカラシバ属)/メヒシバオヒシバ(雌日芝/雄日芝、別名:チカラグサ、イネ科メヒシバ属/イネ科オヒシバ属)
3 丸っ葉(めだつ葉)    オオキンケイギク(大金鶏菊、キク科ハルシャギク属)/オオバコ(車前草、オオバコ科オオバコ属)/オニタビラコ(鬼田平子、キク科オニタビラコ属)/オニノゲシ(鬼野芥子、キク科ノゲシ属)/ギシギシ(羊蹄、タデ科ギシギシ属)/キュウリグサ(胡瓜草、ムラサキ科キュウリグサ属)/スミレの仲間(菫、スミレ科スミレ属)/セイヨウタンポポ(西洋蒲公英、キク科タンポポ属)/タネツケバナ(種漬花、アブラナ科タネツケバナ属)/ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟、ケシ科ケシ属)/ナズナ(薺、別名:ペンペングサ、シャミセングサ、アブラナ科ナズナ属)/ネジバナ(捩花、別名:ネジリバナ、ネジレバナ、モジズリ、ラン科ネジバナ属)/ノアザミ(野薊、別名:ドイツアザミ、キク科アザミ属)/ノボロギク(野襤褸菊、キク科キオン属)/ハハコグサ(母子草、別名:オギョウ、コギョウ、ホウコグサ、キク科ハハコグサ属)/ハルジオン(春紫菀、キク科ムカシヨモギ属)、ヒメジョオン(姫女菀、キク科ムカシヨモギ属)/ブタナ(豚菜、キク科エゾコウゾリナ属)/ベニバナボロギク(紅花襤褸菊、キク科ベニバナボロギク属)
4 つるもの(つる性植物)    カナムグラ(鉄葎、アサ科カラハナソウ属)/カラスウリ(烏瓜、別名:汗知らず、ウリ科カラスウリ属)/カラスノエンドウ(烏野豌豆、別名:ピーピーマメ、シーピーピー、マメ科ソラマメ属)/クズ(葛、マメ科クズ属)/ノブドウ(野葡萄、ブドウ科ノブドウ属)/ヒルガオ(昼顔、ヒルガオ科ヒルガオ属)/ヘクソカズラ(屁糞葛、別名:ヤイトバナ、五月女蔓、アカネ科ヘクソカズラ属)/ヘデラの仲間(アイビー、ウコギ科キヅタ属)/ヤブガラシ(藪枯らし、別名:ビンボウカズラ(貧乏葛)、ブドウ科ヤブガラシ属)/ヤマノイモ(山の芋、別名:自然薯(ジネンジョ)、ヤマノイモ科ヤマノイモ属)
5 そのほかの雑草    アカザ、シロザ(藜、白藜、アカザ科アカザ属)/アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧、学名: ユウゲショウ(夕化粧)、アカバナ科マツヨイグサ属)/イヌホオズキ(犬酸漿、ナス科ナス属)/イノコヅチ(猪子槌、ヒユ科イノコヅチ属)/オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢、別名:ルリカラクサ(瑠璃唐草)、ゴマノハグサ科クワガタソウ属)/オオオナモミ(大楴、キク科オナモミ属)/オシロイバナ(白粉花、オシロイバナ科オシロイバナ属)/オランダミミナグサ(和蘭耳菜草、ナデシコ科ミミナグサ属)/カラムシ((苧、枲、イラクサ科カラムシ属)/キツネノマゴ(狐の孫、キツネノマゴ科キツネノマゴ属)/スギナ((杉菜、トクサ科トクサ属)/セイタカアワダチソウ(背高泡立草、別名:ベトナムソウ、キク科アキノキリンソウ属)/セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草、キンポウゲ科オオヒエンソウ属)/センダングサ(栴檀草、キク科センダングサ属)/タケニグサ(竹煮草・竹似草、ケシ科タケニグサ属)/ドクダミ(毒矯み、毒痛み、別名:十薬(じゅうやく)、ドクダミ科ドクダミ属)/ハキダメギク(掃溜菊、キク科コゴメギク属)/ハコベ(繁縷、別名:ヒヨコグサ、ハコベラ、ナデシコ科ハコベ属)/ヒメオドリコソウ(姫踊子草、シソ科ヒメオドリコソウ属)/ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬、別名:鉄道草、キク科ムカシヨモギ属またはイズハハコ属)/ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草、アカバナ科マツヨイグサ属)/フキ(蕗、、キク科フキ属)/ホトケノザ(仏の座、別名:サンガイグサ(三階草)、シソ科オドリコソウ属)/ミズヒキ(水引、タデ科ミズヒキ属またはタデ属)/ミゾソバ(溝蕎麦、別名:ウシノヒタイ、 タデ科タデ属またはイヌタデ属)/ミツバ(三つ葉、セリ科ミツバ属)/ムシトリナデシコ(虫取り撫子、別名:小町草(こまちそう)、ナデシコ科マンテマ属)/ムラサキケマン(紫華鬘、ケマンソウ科キケマン属/ケシ科キケマン属)/ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡、別名:セイヨウヤマゴボウ、アメリカヤマゴボウ、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)/ヨモギ(蓬、別名:モチグサ(餅草)、キク科ヨモギ属)

【実践編】 庭で雑草とつきあう方法
雑草を生やさない方法 (踏む/刈る/抜く/平板やバークチップを敷く/砂利を厚く敷く/構造物をつくる/背の低い草の種をまいておく)
雑草を庭で生かす方法 (好きな雑草を残す/グラウンドカバーにする/つる性植物などはフェンスに沿わせて、あまりぼうぼうにしないで楽しむ/ここだけは生やしておいてもかまわないという場所をつくる/雑草を生け花にする)
草取りの方法 (根こそぎ抜かないとだめなのか?/刈りそろえる/刈り高5センチの意味/草刈りの時期/草刈りの心得/荒れ放題の庭の除草のコツ/根から取る場合/地際で刈る場合/抜いた草の処理法は?/草取りの落とし穴)
抜きやすい草・抜きにくい草
草取りの道具 (軍手・皮手袋/小鎌/中鎌/エンジン式草刈り機/電動式草刈り機/充電式草刈り機/電動式芝刈り機/ジョレンと草まき/刈り込みばさみ)

【基礎知識編】 より深く雑草を知るために
雑草とは何か?
雑草の生活史 (一年草/二年草/多年草)
雑草の形からの分類 (分枝型/匍匐型/叢生型/つる型)
雑草たちのいろいろ (酸性土壌を好むもの/アルカリ性土壌を好むもの/人里に生えるもの/開発地に生えるもの/日陰に生えるもの/明るい芝地に生えるもの)
雑草の役割 (園芸種や作物を保護し、生長を促進する/雑草のマルチ/土の固定/土壌微生物や土壌菌をはぐくむ/気温を調整する/養分となる雑草/土を洗浄する/小動物たちをはぐくむ/酸素をつくり、二酸化炭素を固定する)
土と雑草の関係 (土壌菌と雑草/よい土と悪い土)
化学肥料と有機肥料 (化学肥料/土壌改良剤/有機肥料)
除草剤の問題点 (人間に対する対処法)

【コラム】    「No weed no ground」草の生えない土はない/虫の食卓/植物のそっくりさん/擬態する雑草/動いている雑草/アリのタネまき/絶滅危惧種/あんまりなネーミング/雑草がテーマの庭、映画「グリーンフィンガーズ」/見なおされる在来種の植物/畦の雑草/家宝種/葉っぱは自然のトイレットペーパー/カラスやスズメという名前/雑草にも花言葉がある/江戸時代にやってきたムラサキハナナコンパニオンプランツアレロパシー(他感作用)/茶畑と春一番/雑草が野菜を育ててくれる/無機物を利用する植物/肥料と堆肥の違い/いのちのめぐる庭

参考文献
おわりに (2011年3月吉日 曳地トシ・曳地義治)
雑草名索引


≪著者: ≫ ひきちガーデンサービス 夫婦ふたりで、個人庭を専門に、農薬を使わない病虫害対策を実践するなど、自然環境に配慮した庭づくりとメンテナンスを行なっている。本物の素材を生かし、安全で使いやすい庭、バリアフリーガーデン、自然の恵みを利用した循環型の庭づくりなどを、地域のなかで提案・実践している。2005年、「NPO法人日本オーガニックガーデン協会(JOGA)」(http://www.joga.jp)を設立。代表理事と理事を務める。庭からの環境保護という考えを広めていくため、オーガニックスプレー(自然農薬)の作り方や庭の小さな生態系の大切さを伝えようと、講演会の講師を務めたり、雑誌や新聞などに記事を執筆している。おもな著書に『オーガニック・ガーデンのすすめ』(創森社)、『オーガニック・ガーデン・ブック』『無農薬で庭づくり』『虫と一緒に庭づくり』(築地書館)。
http://www.hikichigarden.com/

曳地トシ (ひきち・とし) 1958年、神奈川県真鶴町生まれ。植木屋のおかみ業にあきたりず、「高いとこ・泥汚れ・虫」が三大苦にもかかわらず、無謀にも現場に出て現在に至る。『虫といっしょに庭づくり』の読者の方からの声で、本書を書くことに。雑草は知れば知るほど面白い。ますます庭仕事のほんとうの愉しさにはまっている。

曳地義治 (ひきち・よしはる) 1956年、東京都立川市生まれ。子どものころは暇さえあれば、鉛筆で広告の裏に絵を描いていた。昔からデザイン関係の仕事に関心をもっていたが、木工業、ログビルダーなどを経て、植木職人となる。財団法人日本生態系協会・ビオトープ施工管理士2級。土木施工管理士2級。






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本「緩和医療と心の治癒力」黒丸尊治5

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緩和医療と心の治癒力
緩和医療と心の治癒力

○著者: 黒丸尊治(彦根市立病院緩和ケア科部長)
○出版: 築地書館 (2011/5, 単行本 264ページ)
○価格: 2,100円
○ISBN: 978-4806714224
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どうなんだろう、たとえば、なんだか調子がすぐれないような状態がつづいて自覚して、すこし早い時間に寝てみたりお風呂にゆっくりつかってみたり美味しい食事を摂ってみたりして快復をこころみて、それでもどうにも「なんかヘンなんだよなぁ」などと、これまでには未経験の不調が持続したとして、きっと考えないものでもないだろう「死ぬのかなぁ…」
いま41歳のぼくは、いまの冷静な状況であるならば、いろいろ考えがないものでないのだが、さてはたしてジッサイにその場面に遭遇したとして、冷静な対応を採用できるかと想像するには、きっと取り乱すであろう、混乱して、なにを仕出かすか、まぁ冷静な判断力を要求されても「ムリです!」だろうなぁ
死ぬことは、こわくないと言ったらウソになる、ヒトがいつか(最長でも120年も生きながらえたら)死ぬといったようなことは、そう、頭では分かっていないわけじゃない、じゃぁ、なにをそんなに生きながらえたいのか、ぼくには未練が執着がないものでもないけれど、じゃぁはたして「あるのか?!」と問われるには、どうにも回答に窮する、といったレヴェルなんだよなぁ、ジッサイのところ、ぼくはまだまだ考えが明らかに足りていないみたいだなぁ



医療者目線からは見えないが、患者目線からは見えてくる安心と希望に満ちた緩和ケア
「患者さんの思いを大切にする」という視点を重視して、患者を身体的・精神的・社会的に支える、総合的な緩和医療代替医療などを通じて希望と喜びをもたらし、心の治癒力をひき出す緩和医療の提唱と、その取り組みを紹介する。


≪目次: ≫
はじめに
第一章 緩和ケアでのかかわり    死んでもいいんです……(西洋医学に不信を抱く患者さん/二つの思いの交錯/人とのつながりが安心を生む/一番の希望を叶える/最後の穏やかな時間/医者と患者さんとの信頼関係)/痛くなんかありません!(極端なプラス思考/薬を嫌う/信念を貫き通す)
第二章 緩和ケアへの素朴な疑問    緩和ケアで治療的かかわりをしてはいけないのでしょうか?(治療的かかわりが心のケアになる)/代替療法にすがるのはいけないのでしょうか?/末期がんの患者さんはもうよくならないのでしょうか?/死から目を背けようとしてはいけないのですか?/痛みを我慢してはいけないのでしょうか?(患者さんに医療者の常識を押しつけない/バランスが重要)/患者さんにアドバイスをしてはいけないのでしょうか?
第三章 「安らぎ」を求めて    まずは身体的苦痛を和らげる(苦痛を和らげる手段はたくさんある/薬以外の苦痛の緩和方法)/真実を伝えるとき、伝えないとき(真実を伝えること/静かに見守る場合/人の命の長さはわからない/希望を持つことで、不安や恐怖に対処する)/リラックス系代替療法を積極的に利用する(ボランティアでセラピーを行う/病院にアロマサロン、オープン!/アロマセラピー/リフレクソロジー/マッサージ/ヒーリング・タッチ/カラーセラピー/音楽療法/アニマルセラピー/レインボー療法/サイモントン療法/傾聴ボランティア/フィーリングアーツ/アロマセラピーを行うシステムを作る)
第四章 一人ひとりの思いに寄り添う    心地よさをめぐるそれぞれの思い(在宅と入院の狭間で/病気ではあっても「病人」ではない)/スピリチュアルケアの新たなる可能性を求めて(本当に苦悩の意味に気づけるのか?/現実を受け入れることの難しさ/必ずしも死と向き合う必要はない/治療的代替療法もスピリチュアルケアになる/死の話で心にゆとりができた/ペチャクチャ療法/スピリチュアルケアの方法は多種多様/苦悩の意味などわからない/まずは苦痛を軽減させること)
第五章 「希望」を求めて    緩和ケアにも希望が必要(明るい緩和ケア/希望のある緩和ケアを目指す)/データから見るがん患者さんの希望(日本人はどのような死を望ましく思っているか)/患者目線と医療者目線(医療者と患者さんとの認識のずれ/患者の視点で見えてくるもの/患者さんの気持ちに寄り添う/患者さんが納得できる提案/同じ土俵に立つ)/「あきらめたくない」という思いも大切にする(心のケアとしての代替療法/あきらめたくないという気持ちに応える/患者さんが希望を抱ける緩和ケアを/寿命の長さではなく、質を重んじる)/治療的代替療法の数々(多くの代替療法/丸山ワクチンホメオパシー/免疫細胞療法/高濃度ビタミンC点滴療法)
第六章 心の治癒力を考える    代替療法は効くのか?(プラシーボ反応という謎/プラシーボとの比較によって効果を測る/科学的根拠がなくても効果は否定できない)/プラシーボ反応と心の治癒力(心の状態がよくなればプラシーボ反応は起こる/通常の薬や手術もプラシーボ反応を引き起こす/手術が心の治療力のスイッチを押す)/がんの自然寛解(自然治癒、自然退縮)(心の治癒力、体の治癒力/初孫誕生の喜びが、がんを消すのに貢献?/開き直る心が自然寛解へとつながった?/がんの自然寛解には何かのきっかけが必要/がんの自然寛解を経験した人の共通点/心の治癒力を最大限に高めた例/がんを消し去る原動力とは?/私が見た緩和ケアでのケース/腫瘍マーカーが下がった三人に共通するもの/「お姉ちゃん療法」と「イケメン療法」/自然寛解を拡大解釈すると/ほんのひと言が、心の治癒力のスイッチを入れる/人とのつながりと支えがエネルギーになる)

あとがき
参考図書・文献


≪著者: ≫ 黒丸尊治 (くろまる・たかはる) 1959年、東京都生まれ。87年信州大学医学部卒。徳洲会野崎病院にて、内科、外科、産婦人科、小児科の研修をした後、90年4月より関西医科大学心療内科に入局。九州大学心療内科、洛和会音羽病院心療内科を経て、2002年11月より彦根市立病院緩和ケア科部長となり現在に至る。「希望」が持てる緩和医療をモットーに日々の臨床に取り組む一方、一般のがん患者を対象とした「がんストレス外来」も行っている。また、心の治癒力をうまく引きだすコミュニケーション法の啓蒙、普及にも精力的に取り組んでおり、現在、東京および京都で定期的にホリスティックコミュニケーション実践セミナー(http://holicommu.web.fc2.com/)も開催している。日本心身医学会専門医、同評議員、日本心療内科学会評議員、日本死の臨床研究会世話人、日本ホリスティック医学協会常任理事、同関西支部長、日本統合医療学会CAM部門評議員。著書に『心の治癒力をうまく引きだす』『がんばらず、あきらめない、がんの緩和医療』(以上築地書館)、共著に『ホリスティック医学』(東京堂出版)、『高齢者のこころのケア』(金剛出版)、共訳書に『心理療法・その基礎なるもの』(金剛出版)、『がんの総合医療』(メディカル・サイエンス・インターナショナル)、『ラジオ深夜便・CDセレクション〜心の治癒力をうまく引きだしたい』(NHKサービスセンター)などがある。
著者ブログ『心の治癒力への旅』(http://holicommu.blog84.fc2.com/)新刊本『緩和医療と心の治癒力』ページ(http://holicommu.blog84.fc2.com/blog-entry-42.html)






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本「シカと日本の森林」依光良三 編5

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シカと日本の森林
シカと日本の森林

○著者: 依光良三 編、石川愼吾/上野真由美/内田忠宏/奥村栄朗/押岡茂紀/金城芳典/暮石洋/坂本彰/西村武二/森一生 著
○出版: 築地書館 (2011/2, 単行本 244ページ)
○価格: 2,310円
○ISBN: 978-4806714163
クチコミを見る



そうね、自然とはなにか?、自然を守るとはどういうことか???、などとジッサイ考えてみるとむつかしい、カンタンではない、なにをどうしてよいものやら(あちらを立てればこちらが立たず、こちらを立てればあちらが立たず??!)、それなりの年月を経て変化して、変化することはある意味ではトウゼンのことながら(永遠不変なモノコトなどあるのだろうか?!)、変化した結果に結果が目に見えて視認できるころには、すでにそれなりに事態はジュウブンに「変だ! オカシイ!」といったような(好ましからざると思しき)状況が進行しちゃっているのであろうことから、もっとも、はたたして元の状態に戻すことは可能であろうか?、いやまた、戻すべき元の状態とはどのような(いつのタイミングの時点の)状態であり、ところで、その(そこで善しとされるような目標とゴールと定められるような)状態とは


保護から管理(マネージメント)へ
自然環境全体のバランスを崩す存在としてのシカ。「保護」から「管理」へシフトするヨーロッパ諸国の政策を参照しながら、日本の森林再生を考える。


≪目次: ≫
はじめに三嶺の森をまもるみんなの会代表 依光良三)

I 広がるシカの食害と自然環境問題 (依光良三)
1 驚きのニホンジカ食害    よそ事に思っていたシカの食害/二つの驚き/シカによる被害は「食害ではない」か/都市の思考/地方の思考/失われる経済価値――農林業被害/シカ食害と失われる自然――崩れる生き物と生き物のつながり/山岳地帯では環境保全面の損失も深刻――進む土壌流出と崩壊
2 なぜシカは増えたのか    シカ変化の全国的動向/シカの増加の要因――基本は社会構造の変化/四国山地のシカ増加の最大の要因は山村(林業)の崩壊
3 シカの生息環境と森林    自然林内でのシカの生息数には限度がある/人工林とシカの生息環境/森林の自然衰退とシカ食害による衰退の違い
4 全国のシカ問題の動向――知床丹沢を中心として    知床のシカ問題とトラスト問題/丹沢山系のシカ問題と森林の社会的管理
5 新たな自然保護問題    自然保護問題の三つの流れ/「生物多様性時代」における自然保護――シカ問題への対応

II 四国山地の自然林とシカ問題
1 四国山地の特徴と剣山三嶺のシカの生態
(金城芳典+依光良三)    1 四国山地の森林の特徴(剣山系の森林開発から自然保護運動へ――人との関わりの変化/シカの増加と分布拡大)/2 剣山・三嶺山系のシカの生態的特徴(はじめに/体サイズ/生活/行動圏/群れの大きさ/生息密度/食性/まとめ)
2 剣山におけるシカ食害問題 (内田忠宏+森一生)    1 蝕まれる剣山山域の自然(剣山のシカ被害の始まり/稜線部から針葉樹林帯の被害/ブナ・広葉樹林帯の被害/ゴヨウマツの巨樹も/侵食が進み危険になる登山道/シカ被害の行先を見る――とくに稜線部は深刻/河川・ダム堆砂を加速させる/交流と共同で抜本的対策を)/2 剣山山頂周辺における自然植生へのニホンジカの影響とその対策(はじめに/シカの生息密度/深刻な樹木剥皮被害/シカ被害対策――希少種保護のための防護策の設置/必要な個体数調整/シカの行動域調査と協議会)
3 深刻な三嶺山域の樹木被害実態――なぜシカは樹皮を食べる? (押岡茂紀+西村武二)    1 三嶺の特徴と異変の始まり(ハイイヌガヤから始まった異変)/2 三嶺山系における樹皮剥ぎ調査(樹皮剥被害の状況/樹種別の剥皮被害の傾向――被害のひどい木と受けない木)/3 樹皮剥ぎによる樹木や森林生態系への影響/4 なぜ、シカは樹皮を食べるのか(樹皮剥ぎと香りとの関係/樹皮剥ぎに見られる樹種の選択/おわりに)
4 三嶺山域稜線部のササ原の枯死と再生を考える (石川愼吾)    はじめに/1 稜線部のミヤマクマザサ群落の衰退と植生保護柵(ササ原の衰退と土壌浸食/植生保護柵の設置/保護柵内の植生の回復状況)/2 柵外での偏向遷移(ヤマヌカボ群落の拡大/生死の境をさまようササ原の回復は可能か)
5 三本杭周辺のニホンジカによる天然林衰退 (奥村栄朗)    はじめに/1 ササ原の消滅と天然林の衰退(三本杭/ミヤコザサのササ原が消滅?/落葉広葉樹天然林の衰退/剥皮被害調査)/2 裸地化にともなう土壌流亡を抑えるには(シカ排除による植生回復試験/土壌流亡と山腹侵食の危険性/シカの生息状況/まとめと提言)
6 どう守る三嶺の自然――市民・住民運動と協働 (坂本彰+暮石洋+依光良三)    1 「三嶺を守る会」(高知)の活動と森の回廊四国をつくる会(三嶺を守る活動の始まり/三嶺を守る会の活動の成果/森の回廊四国をつくる会での活動/シカ食害への取り組み)/2 「三嶺の自然を守る会」(徳島)の活動(三嶺ロープウェー計画を契機に――「三嶺の自然を守る会」の発足と活動/シカ食害問題へ)/3 「三嶺の森をまもるみんなの会」の立ち上げと活動――市民組織と流域の組織・研究者、そして自治体との連携(みんなの会の活動内容/みんなの会の活動の成果と波及効果)

III ヨーロッパと日本のシカ対策
1 ヨーロッパにおけるシカ類の管理の仕組み
(上野真由美)    はじめに/1 ヨーロッパにおける大型草食獣と狩猟権(大型草食獣の分布拡大・個体数増加の背景/狩猟権と農林業被害補償/狩猟権では解決しない自然林における大型草食獣の過剰状態/まとめ)/2 ノルウェーにおける大型草食獣の資源と捉えた管理(ノルウェー国の概要/安全な猟場で犬を使ったグループ猟/狩猟獣の有効活用/補充許可数に基づく個体数管理/個体数モニタリングへの狩猟者の貢献/おわりに)
2 日本のシカ対策――保護管理の現状と課題 (依光良三)    1 オオカミの再導入による生態系管理――イエローストーンのシカ管理と日本(イエローストーンと知床/日本の自然林とオオカミ導入の可能性)/2 日本のシカ対策の現状と課題――保護から「管理」の時代へ(「保護管理計画」と山積する課題/自然林保護区での「シカ保護管理」の現状と課題/知床等国立公園でのシカの保護管理の動向)/3 丹沢のシカ対策と剣山・三嶺山系の対策のあり方(丹沢のシカ対策と「統合再生プロジェクト」/剣山・三嶺山系でのシカ対策の現状/剣山・三嶺山系における協働方シカ対策のあり方/市民参加・協働型の仕組づくり)
3 展望、どこまで自然を守れるか? (依光良三)    いま、自然を守ることとは/自然の復元力と人びとの助け/ゴールに向かうために必要不可欠な管理捕獲


≪編者: ≫ 依光良三 (よりみつ・りょうぞう) 1942年高知県生まれ。67年京都大学大学院農学研究科修士課程修了。(財)林政総合調査研究所研究員、高知大学教授を経て、高知大学名誉教授、三嶺の森をまもるみんなの会代表。著書に『日本の森林・緑資源』『森と環境の世紀』『環境保護と森林』、編著書に『流域の環境保護』『破壊から再生へ アジアの森から』『格差時代の森林・林業と環境』『森の物語』、共著書に『知床からの出発――伐採問題の教訓をどう生かすか』『緑のダム』など。

≪執筆者: ≫ 石川愼吾 (いしかわ・しんご) 1952年静岡県生まれ。東北大学院理学研究科博士前期課程修了。理学博士。高知大学理学部助手、同講師、助教授を経て、高知大学教育研究部自然科学系理学部門教授。植物生態学。共著書に『河川環境と水辺植物』『生物の世界と土佐の自然』など。
≪執筆者: ≫ 上野真由美 (うえの・まゆみ) 1977年大阪府生まれ。大阪府立大学農学部卒業。北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。北海道立総合研究機構環境科学研究センター勤務。シカ類の個体群生態学を研究。
≪執筆者: ≫ 内田忠宏 (うちだ・ただひろ) 1944年徳島県生まれ。95年細川内ダム建設反対の住民運動に取組む。2003年美馬市営一の森ヒュッテ管理人に就任し、剣山山系のシカ被害の推移を観察する。徳島県稀少野生生物保護巡視員。共著書に『ダムを止めた人たち』。
≪執筆者: ≫ 奥村栄朗 (おくむら・ひでお) 1955年滋賀県生まれ。80年東京大学農学部卒業。同年農林省林野庁入庁、秋田営林局を経て、84年林野庁林業試験所(現・森林総合研究所)保護部鳥獣科研究員。森林棲哺乳類の研究に従事。2005年より森林総合研究所四国支所勤務。野生動物害担当チーム長。
≪執筆者: ≫ 押岡茂紀 (おしおか・しげのり) 1975年徳島県生まれ。2001年高知大学大学院農学研究科修士課程修了(森林科学専攻)。西日本科学技術研究所に勤務し、植物関係の調査・研究に従事。三嶺の森をまもるみんなの会の活動には発足当時から参加している。
≪執筆者: ≫ 金城芳典 (かねしろ・よしのり) 1969年埼玉県生まれ。92年日本動物植物専門学院野生動物科卒業。日本動物植物専門学院非常勤講師、房総のシカ調査会契約職員などを経て、特定非営利活動法人四国自然史科学研究センター副センター長。
≪執筆者: ≫ 暮石 洋 (くれいし・ひろし) 1949年徳島県生まれ。若いころから山登りを楽しむ。91年に徳島県勤労者山岳連盟理事長就任後、剣山の自然保護活動に関わる。2000年「三嶺の自然を守る会」の設立に参画し、2006年同会理事長就任、三嶺の自然保護に関わる。
≪執筆者: ≫ 坂本 彰 (さかもと・あきら) 1948年高知県生まれ。1967年高知県庁入庁、2009年退職。1975年「三嶺を守る会」の設立にかかわり、それ以来三嶺の保全活動に取り組む。森の回廊四国をつくる会会長、三嶺の森をまもるみんなの会副代表。
≪執筆者: ≫ 西村武二 (にしむら・たけじ) 1942年鳥取県生まれ。70年京都大学大学院農学研究科修士課程修了、71年〜2006年高知大学農学部教員、高知県緑の環境会議幹事、三嶺の森をまもるみんなの会副代表。共著書に『森』『森林保護学』『原生林紀行』など。
≪執筆者: ≫ 森 一生 (もり・かずお) 1960年徳島県生まれ。85年東京農工大学農学部林学科卒業、同年徳島県阿南農林事務所林務課に勤務、森林林業研究所等を経て、高知県西部総合県民局保健福祉環境部環境担当に勤務。






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本「文明は農業で動く 歴史を変える古代農法の謎」吉田太郎5

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文明は農業で動く
文明は農業で動く 歴史を変える古代農法の謎

○著者: 吉田太郎
○出版: 築地書館 (2011/4, 単行本 304ページ)
○価格: 2,100円
○ISBN: 978-4806714200
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農業って、そう、ぼくにとっては気にならないものではなくって、気になって気になって仕方がないんだけれども、なにをどうしても語りえない、視点が切り口が立ち位置というのかスタンスが定まらない
生存するため、生命を維持し持続させるために食べる、食べるものは、分業よろしく、サラリーマンとしてのお勤め(労働)によって得た報酬によって、対価を支払って(生産者のみならず流通における各所に各者にたいして?!)、流通されている食べ物を入手して



メソポタミア文明が塩害で滅び、古代ギリシアが土壌浸食で衰退したように、文明の中心地は農法によって動く。化学肥料と農薬に依存する農法がなければ世界の食料自給率は35%だ。石油枯渇とともに人類飢餓は避けられない。だが、アステカインカスリランカと世界各地の古代文明が多くの人々を養えたのはなぜなのか。複雑系の科学は、生態系に適応した古代農法が、近代農業以上に洗練され生産性も高かったことを解き明かす。そして、いまその復活が辺境の地から始まっている。それは、未来の文明存続と食料確保への大きな鍵となることだろう。


≪目次: ≫
プロローグ 辺境農業探索へのいざない    近代農業は石油で動く工業だ/二〇一二年を境に文明はシフトする/文明シフトの鍵は辺境と古代に眠る

I バック・トゥ・ザ・フューチャー
1 なぜアグロエコロジーと伝統農業なのか
    有機農業が盛んだからアグロエコロジーに鞍替え/農業生態系のしくみを活かすアグロエコロジー/ラテンアメリカには五〇〇の農法がある
2 世界農業遺産    危機にさらされる伝統遺産/人類にとって真に価値あるものとは
3 アグロエコロジーと伝統農業を評価する国際アセスメント    緑の革命にも遺伝子組換えにも未来はない/アグロエコロジーを評価する国連食料顧問/欧米農業史観を超えて
伝統農法コラム1 なぜ秋になると山々は色づくのか――窒素とエネルギー

II 未来への遺産――マヤアステカ、アマゾン、インカ
1 古代農法の復活で村を再生――ミルパ・ソラール
    農業の近代化で村を捨てていく農民たち/世界で最も進んだ農法 ミルパ・ソラール/二万種ものトウモロコシを保全/雑草だらけのトウモロコシ畑/古代水路の復活で土壌浸食を防ぐ/一〇〇〇の言葉よりもひとつの実践が人々を説得する
2 巨大都市を養う水上菜園    湖上に浮かぶ巨大都市/運河と一体となった循環農法/都市問題の解決策は過去にある
3 森の中で作物を育てる    ハリケーンの被害が出ない古代農法/いのちが蘇ったホンジュラスの丘陵/改革はコミュニティの内部から
4 洪水を乗り切る伝統農法    蘇る三〇〇〇年前の古代農法/水と養分の循環で高収量を維持
5 アマゾンの密林に眠る古代農法    アマゾンは地球最大の人工林?/幻の黄金郷エル・ドラド/奇跡の土テラ・プラタ/動き出すテラ・プラタ再生計画
6 帝国の作法    貧困、ゲリラ、アル中の悪循環/輪作とアグロフォレストリーで養われた帝国人民/古代テラス復興プロジェクト/コミュニティは自分自身で問題を解決できる
伝統農法コラム2 レイチェル・カーソンは大量殺戮者?――スリランカのマラリア
 
III 曼荼羅というコスモロジ――インドスリランカ
1 伝統品種の復活で村を再生
    種子の近代化で自殺していく農民たち/旱魃にも浸水にも適応する在来米/一〇〇種以上の米、六〇種以上の伝統野菜を復活/コミュニティが在来品種を蘇らせ自殺者を救う
2 古代インドの植物科学    ヴリクシャ・アーユル・ヴェーダ/緑の革命への懸念から研究に着手/実証実験を通じて古代の技を復活/農業を蘇らせるもうひとつの科学体系
3 砂漠を沃野に蘇らす古代ダム    モンスーンの雨を溜める特殊ダム/古代技術で蘇る河川と村々/自然を守り虎や魚と共生する村人たち/村に住み込み、眠っているコミュニティの力を呼び起こす
4 生物多様性を保全する伝統農業    二〇〇〇年前からあったコミュニティによる水管理/利活用しながら生物多様性も保全する叡智/エコライフを文化として織り込んでいた伝統社会
5 スリランカの古代灌漑    農業近代化で自殺していく農民たち/内戦につながった経済自由化と貧困拡大/密林の奥深くに眠る古代工学技術の結晶/空海も参考とした国土を埋め尽くす灌漑網/コミュニティの崩壊で荒廃した灌漑システム
6 自然と調和した農的平等社会    自然と調和し豊かな食料を提供していた貯水池網/窒素固定樹木とオオコウモリの糞が肥料源/鳥たちのための米を栽培することで害虫を防ぐ/土地や気候、用途に応じて多様な穀物を栽培/森と共生する焼畑農業/宗教と一体化していた平等社会
7 灌漑農業の限界を突破する古代稲作    旱魃の年も高収量が得られる伝統稲作/伝統的な太陰暦に従った栽培/不耕起マルチ栽培でイネを育てる/「雑草」が害虫を防ぎ、除草剤を減らす/自然は競争相手ではない
伝統農法コラム3 生態系の安定性とキーストーン種 

IV 太古からのイノベーター――今蘇る古代の叡知
1 ニューギニア高地の盛土農法
    一万年前から独自に始まった農業/マウンドで連作されるサツマイモ/逆転層で霜害を防ぐマウンド堆肥農法/熱帯イモ根栽社会のイノベーター
2 米と魚を同時に育てる稲田養魚    グルメの曹操が注目した稲田養魚/孔明のモデル、劉基と稲田養魚伝説/雑草を食べて育つ魚たち/害虫を食べマラリアも防ぐ魚たち/近代化の中で滅びゆく伝統
3 バリの女神様    農業近代化で混乱する伝統稲作/害虫被害を防ぐ湖の女神の神秘的パワー/上下流が協力する休閑が害虫を減らす/パソコンが解き明かす古代の叡智
伝統農法コラム4 おごれるものは久しからず――極相林は勝ち組か
 
エピローグ 過去から学ぶべき教訓    自然生態系を模倣する小規模農場/生産性よりもリスク削減と持続性を重視/コミュニティレベルでは自己組織化する公益/花粉が物語るアンデスの環境破壊と文明崩壊/中世温暖化期が後押ししたインカの隆盛/過去から学ぶべき教訓

あとがきにかえて・田んぼの虫五万世代との共進化

参考文献
用語集


≪著者: ≫ 吉田太郎 (よしだ たろう) 1961年東京生まれ。筑波大学自然学類卒。同学大学院地球科学研究科中退。東京都職員を経て、長野県職員。著訳書には『200万都市が有機野菜で自給できるわけ――都市農業大国キューバ・リポート』『世界がキューバ医療を手本にするわけ』『世界がキューバの高学力に注目するわけ』『百姓仕事で世界は変わる――持続可能な農業とコモンズ再生』(以上築地書館)、『有機農業が国を変えた』(コモンズ)、『地球を救う新世紀農業――アグロエコロジー計画』(筑摩書房)、『知らなきゃヤバイ! 食糧自給率40%が意味する日本の危機』(日刊工業新聞社) などがある。
ホームページ:http://www14.plala.or.jp/Cuba/index.htm
ブログ:http://pub.ne.jp/cubaorganic/


宇根豊 『国民のための百姓学』(家の光協会、2005年) '10/08/18
久馬一剛 『土の科学 いのちを育むパワーの秘密』(PHPサイエンス・ワールド新書、PHP研究所、2010年) '10/08/16
宇根豊 『天地有情の農学』(コモンズ、2007年) '10/08/14
宇根豊 『風景は百姓仕事がつくる』(築地書館、2010年) '10/08/09
デイビッド・モントゴメリー 『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話  David R. Montgomery: “Dirt: The Erosion of Civilizations” University of California Press, 2007.』(片岡夏美訳、築地書館、2010年) '10/05/25

レイチェル・カーソン 『沈黙の春 〔新装版〕  Rachel Carson: “Silent Spring”, 1962.』(青樹簗一訳、新潮社、2001年) '10/09/13
鈴木基之/植田和弘編著 『環境と社会 '09』(大塚直著、放送大学教材、放送大学教育振興会、2009年) '11/04/22
東千秋/鈴木基之/濱田嘉昭編著 『物質循環と人間活動 '07』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2007年) '10/09/08





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本「土のなかの奇妙な生きもの」渡辺弘之5

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土のなかの奇妙な生きもの
土のなかの奇妙な生きもの

○著者: 渡辺弘之
○出版: 築地書館 (2011/2, 単行本 196ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4806714132
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土壌動物
ぼくたち人間は、陸上に地上に生活して、水中でもなく地中でもないところにアタリマエのように(そのことを意識することもなく)生息しているんだけれども、それゆえに、生息域の異なる動物の生態には、日常的に視認(して交通?!)する機会も限られることからも、フツーにおもいいたることもなく想像できず、そもそも気にすることもないだろう、モチロンぼくもそう、とくに「土のなか」なんかにいたっては、空中とか水中とかといった気体や液体の抵抗の障害の少ないと思われるような状況(環境)とはマッタク異なって「土」という固体に周囲を阻まれて太陽の光のエネルギーの恩恵をも受けることなく、あぁどうしよう〜どうしたらいいんだろう〜あぁ、などとぼくはまずは考えてカンタンに軽くパニックに陥ってしまうのだが、たとえば、環境に抵抗や障害が少なくないということは、もしかしたら、その生存環境として恵まれていない分だけ個体数が限られて(増大が阻まれる)、個体間の干渉や交渉が少なく生存競争が激しいこともないのかもしれない、なにをして恵まれているとか恵まれていないとか、なかなかいちがいには判定することの困難みたいなものはあって、どうなんだろう


≪目次: ≫
まえがき

第1部
I  いろいろなミミズ
    1 ミミズは鳴くか(「蚯蚓鳴く」は秋の季語/ケラが鳴く)/2 重金属を食べるスーパーミミズ/3 見つからない雄ミミズ/4 涅槃に駆けつけた虫たち/5 ミミズの大量出現・一斉死は地震の予兆?(地震の予兆/夏に多い)/6 ハンバーグにミミズのうわさ
II 土の耕す生きもの    1 耕耘量くらべ/2 東南アジアの巨大なミミズの糞タワー/3 ウツギノヒメハナバチ(Andrena prostomias)の土壌耕耘量/4 マングローブのオキナワナジャコ(Thalassina anomala)のマウンド/5 日本にもあったミミズ移殖計画/6 定着したかプレイリードッグ(Cynomys ludovicianusやC. leucurus)
III 人を困らせるヤスデ    1 列車を止めるキシャ(汽車)ヤスデ(Parafontaria laminate armigera)(小海線での列車通行妨害/8年ごとの大発生)/2 沖縄から北上するヤンバルトサカヤスデ(Chamberlinius hualiensis)/3 ウッド(木質)チップ舗装でわくヤケヤスデ(Oxidus gracilis = Orthomorpha gracilis)/4 播但線のミドリババヤスデ(Parafontaria tonominea)による列車妨害/5 インドネシア、スラウェシ「蝶の谷」はヤスデの谷

第2部
IV 外来種の土の生きもの
    1 外来土壌動物/2 地表動物を食い尽くす小笠原・沖縄のオオヒキガエル(Bufo marinus)/3 小笠原のウズムシヤマヒタチオビ(ヤマヒタチガイ Euglandina rosea)/4 アフリカマイマイ(Achatina fulica = Lissachatina fulica) 鹿児島に上陸(原産地は南アフリカのサバンナ/ジャンボタニシ(スクミリンゴカイ Pomacesa canaliculata))/5 福島のオカヤドカリ(Coenobita cavipes)
V カラフルなワラジムシ、巨大なダンゴムシ    1 虫愛(め)ずる姫君は知らなかったオカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)(方言・地方名がない/テマリムシ(手鞠虫))/2 クマワラジムシの発見とその後/3 青いオカダンゴムシと白いオカダンゴムシ/4 輸入される巨大ダンゴムシ
VI 危ない土の生きもの    1 危険な(怖い)土壌動物(ムカデに噛まれる/百足/豪快な一発)/2 日本のダニヤドク(矢毒)ガエルの毒/3 各地でサソリ出没/4 サソリモドキ(ムチサソリ Typopeltis stimpsonii)に催涙ガスを浴びる/5 ヤスデに触ってヘビースモーカー

第3部
VII 空飛ぶトビムシササラダニ
    1 風に飛ばされるくらい軽いダニとトビムシ/2 トビムシも雪虫/3 鳥取砂丘の土壌動物/4 地表で優占するベソッカキトビムシ(Folsomia octoculata)/5 木に登るトビムシ
VIII 光ったり、音を出したり    1 アリの巣に住む動物/2 長命虫(チョウメイムシ)/3 熱帯林の樹上の土/4 不快昆虫/5 発光する土壌動物/6 音をだす土壌動物/7 異物同名
IX これだけいる、土のなかの生きもの    1 究極の母性愛/2 鳥の巣の中のカニムシ/3 潮間帯のウスアカナギサハネカクシ(Bryothinusa algarum)/4 白骨死体とシデムシ/5 セミの塔(タワー)/6 シロアリ塚(蟻塔 Termite mound)からの怪音/7 タイで売られていた糞玉と糞虫/8 ミミズを食べるホタル

参考文献
あとがき
索引


≪著者: ≫ 渡辺弘之 (わたなべ・ひろゆき) 1939年愛媛県生まれ。1961年高知大学農学部卒業、1966年京都大学大学院農学研究科博士課程修了。京都大学農学部助手、講師、助教授を経て、1990年教授、2002年停年退職、京都大学名誉教授。日本土壌動物学会会長(1996〜2000、2004〜2008)、日本環境動物昆虫学会副会長(2000〜2004)、関西自然保護機構理事長(2002〜2008)など歴任。『土壌動物の生態と観察』(築地書館)、『土壌動物の世界』(東海大学出版会)、『土壌動物のはたらき』(海鳴社)、『森の動物学』(講談社)、『ミミズの生活を調べよう』(さ・え・ら書房)、『南の動物誌』(内田老鶴圃)、『ミミズと土』(平凡社)、『土の中の生き物 観察と飼育のしかた』(築地書館)、『ミミズのダンスが大地を潤す』(研成社)、『アジア動物誌』(めこん)、『タイの食用昆虫記』(文教出版)、『カイガラムシが熱帯林を救う』(東海大学出版会)、『ミミズ』(東海大学出版会)、『由良川源流芦原生林生物誌』(ナカニシヤ出版)など多数。






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本「お稲荷様って、神様?仏様? 稲荷・地蔵・観音・不動/江戸東京の信心と神仏」支倉清+伊藤時彦5

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お稲荷様って、神様?仏様?―稲荷・地蔵・観音・不動/江戸東京の信心と神仏
お稲荷様って、神様?仏様? 稲荷・地蔵・観音・不動/江戸東京の信心と神仏

○著者: 支倉清+伊藤時彦[著]、杉野仁孝[写真]
○出版: 築地書館 (2010/10, 単行本 192ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4806714101
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聖、俗、


「マッカーサーやダイアナ妃の位牌がなぜ浅草寺五重塔に?」
「成田不動と歌舞伎興行の深い関係とは?」
「お地蔵様は閻魔様と同じなの?」-----
こうした素朴な疑問にていねいに答える。

江戸時代の人々は、江戸の町で流行した神仏(稲荷地蔵観音不動)と、どのように関わったのか。そして現代のわれわれは、それらの神仏を、どのように受け止めているのか。
太古の昔から、江戸時代までに蓄積された、日本人の宗教的な文化・伝統が、今日、我々の中にどのように生き生きと息づいているのか。
身近な神仏である、稲荷・地蔵・観音・不動を例に、日本人の信心と信仰の本質に迫る。決して難しくないが、難しいことがいろいろとわかる神仏の本。


≪目次: ≫
はじめに (二〇一〇年六月 支倉清 伊藤時彦)

第一章 お稲荷さま
第一節 稲荷信仰
お稲荷さまは狐(きつね)のイメージ/農耕の神さま/稲荷の起源/狐は神の使い/狐憑きと流行り稲荷/東の稲荷、西の地蔵/江戸の稲荷と伏見稲荷/正一位稲荷大明神/江戸のまちはお稲荷さまだらけ/あらゆる願いに応えるお稲荷さま/江戸に稲荷の多い訳/初午(はつうま)は江戸っ子の楽しみ/初午と寺子屋
第二節 稲荷社めぐり
三囲(みめぐり)神社    三囲神社の言い伝え/榎本基角(えのもときかく)雨乞いの俳句/豪商三井の守護神/越後屋の宣伝戦略か/縁起と民衆/三井家と顕名霊社(あきなれいしゃ)と稲荷神
三崎稲荷(みさきいなり)神社    土地の守護神/武家地の中のお稲荷さま/疱瘡(ほうそう)の神薬(しんやく)/鞴祭(ふいごまつり)/火防(ぶ)せの守札/氏神としてのお稲荷さま
東京豊川稲荷別院    稲荷神とダキニ天/名奉行大岡越前守忠相(ただすけ)と豊川稲荷/人気の祈祷(きとう)専門寺院/庶民の願いを叶えてくださる都心の霊地
草分(くさわけ)稲荷    土地に残された稲荷の祠(ほこら)/祟(たた)る狐/江戸の名残を残す初午祭(はつうまさい)

第二章 お地蔵さま
第一節 地蔵信仰
誰からも親しまれているお地蔵さん/地蔵の名の起こり/地蔵・その姿と形/業(ごう)と六道輪廻/「あの世」で人びとを救う地蔵/地獄と閻魔(えんま)と地蔵菩薩/子どもの守護神/地蔵と道祖神(どうそじん)/流行り地蔵/江戸の地蔵信仰
第二節 地蔵めぐり
とげぬき地蔵    地蔵の霊験記/流行り地蔵と旅の僧/洗い観音/山門に立つ托鉢僧/昔と変わらない信心のあり方
水子地蔵    増上寺の子育て地蔵/ネットを駆使する本寿院
商店街の出迎え地蔵

第三章 観音さま
第一節 観音信仰
観音の誓願/「観音経」/現世利益の仏/観音さまとお釈迦さまではどちらが偉い/観音像の移り変わり/聖(しょう)観音/十一面観音/千手観音
第二節 江戸の観音信仰と浅草寺(せんそうじ)の歴史
浅草寺縁起/縁起の信憑性/『縁起』が教えてくれるもの/徳川家の祈願所/寛永寺に支配、収奪される/観音霊場巡礼/江戸の庶民文化の中心/江戸っ子の信仰心/神仏のデパート/神仏に囲まれた暮らし/浅草寺の社会福祉事業/昭和再建
第三節 観音めぐり
浅草 浅草寺    浅草寺の四万六千日(しまんろくせんにち)/今どきの観音信仰/浅草寺の観音経読誦会(どくじゅかい)/崩れつつある分業体制
両国 回向院(えこういん)    回向院の馬頭観音(ばとうかんのん)/動物供養のメッカ・回向院/動物供養の背景/恵心僧都(えしんそうず)・源信(げんしん)作の聖観音/馬頭観音への信仰
上野 清水観音堂(きよみずかんのんどう)    清水観音堂の人形供養/人形供養のいわれ/別れの儀式/仏教と人形供養/ペット供養

第四章 お不動さま
第一節 不動信仰    不動明王(ふどうみょうおう)の姿と心/不動明王と大日如来(だいにちにょらい)/戦う不動明王/火防(ぶ)せの仏/西の観音、東の不動
第二節 江戸の不動信仰    不動信仰の本拠地、成田山(なりたさん)/成田不動の出開帳(でがいちょう)/成田不動と歌舞伎/都市化と出開帳/江戸っ子の信仰心
第三節 現代の不動信仰    護摩(ごま)と不動明王/交通安全の仏・目黒不動/目黒不動の護摩祈祷/祈祷は平易に
第四節 江戸五色不動(えどごしきふどう)    駅名になったお不動さま/五街道説/五行説/江戸五色不動・その一 目黒不動尊・瀧泉寺(りゅうせんじ)/江戸五色不動・その二 目白不動尊・金乗院(こんじょういん)/江戸五色不動・その三 目赤不動尊・南谷寺(なんこくじ)/江戸五色不動・その四 目青不動尊・教学院(きょうがくいん)/江戸五色不動・その五 目黄不動尊・最勝寺(さいしょうじ)/江戸五色不動・その六 目黄不動尊・永久寺(えいきゅうじ)/寺伝は納得できないことばかり/検証一「五色不動と天海僧正」/検証二「五色不動と徳川家光」/検証三「五色不動の色と配置」/検証四「五色不動と五街道」/検証五「三色か、五色か」/寺伝をどうとらえるか/江戸五色不動のなぞ/山伏と目白不動・目赤不動

あとがき
おもな参考文献


≪著者: ≫ 支倉清 (はせくら きよし) 1949年、宮城県生まれ。元東京都渋谷区立神宮前小学校校長。
≪著者: ≫ 伊藤時彦 (いとう ときひこ) 1947年、東京都生まれ。元東京都江戸川区立西小岩小学校教頭。

サンケイ児童出版文化賞受賞の『日本歴史探検1 古代を発掘する』(国立歴史民族博物館編)の編集協力を両人で行う。






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本「流系の科学 山・川・海を貫く水の振る舞い」宇野木早苗5

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流系の科学―山・川・海を貫く水の振る舞い
流系の科学 山・川・海を貫く水の振る舞い

○著者: 宇野木早苗
○出版: 築地書館 (2010/9, 単行本 364ページ)
○価格: 3,675円
○ISBN: 978-4806714033
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流れてうごく、循環する物質、「水」の振る舞い、山、川、海、、、体系的に
そう、人間活動との



大気から山地に降った雨が森・川を経由して大海に消えていく、太陽系唯一と考えられる水系全体の姿―- 物理過程を中心に、その概要を描いた日本で初めての一冊。水系と社会との関わりにもスポットをあて、今後の河川改変のあり方への指針も示す。


≪目次: ≫
まえがき
第1章 水の惑星    1.1 地球上の水の役割(環境の安定化/生物圏の維持/地表面の形成/人類への寄与)/1.2 地球上の水の循環(水の存在量/水の循環量/台地を覆う河川網)
第2章 降水    2.1 日本の降水(降水量/季節変化/豪雨/豪雪と融雪)/2.2 世界の降水
第3章 森林山地からの流出    3.1 降水量と流出量の関係/3.2 森林による水の遮断/3.3 流出過程の古典モデル(雨水の地中への浸透/浸透に伴う地中の流れ/地表流)/3.4 観測結果が示す流出過程(限定された流出寄域とその変動/環境同位体による流出成分の分離/河道近傍における流出の形態/山地斜面における流出/豪雨時の流出)/3.5 緑のダム(河川流域の植生/森林の機能/浸透能の影響/森林の植生変化が流出量に及ぼす影響/緑のダムと洪水対策)/3.6 水田の貯水機能
第4章 水路の流れと波    4.1 流れを支配する基本の式(運動方程式/静水圧の場合/連続方程式)/4.2 流れの鉛直分布(渦動粘性係数が一定の場合/底面付近の流速分布)/4.3 流れの横断面分布(水深が直線的に変化する場合/浸水が放物線状に変化する場合)/4.4 水面を吹く風に伴う流れ/4.5 水面を伝わる波/4.6 切り立った段波の進行/4.7 堰がある水路の水位と流れ(常流と射流/水面形状の方程式/水面の形状)/4.8 エネルギーの関係
第5章 平地を流れる川    5.1 流速と流量(流速/平均流速の実用式/流量)/5.2 横断面内の流れ/5.3 流路の形態(河床波/流路の平面形状)/5.4 自由蛇行の発生(i 衝突侵食説/ii 横断2次流説/iii 乱流境界層説/iv 砂礫堆説/v 流れの不安定説)/5.5 川が形成する平原(沖積平野/扇状地/i 扇状地の形成/ii 天上川/氾濫原/i 氾濫原の形成/ii 自然堤防/iii 河岸段丘/三角州/水系の型)/5.6 人の手で変貌する川(利根川木曽三川淀川
第6章 洪水    6.1 洪水の機能/6.2 洪水のハイドログラフ/6.3 洪水波の伝播(基礎方程式/長波としての伝播/kinematic wave)/6.4 洪水波の基礎的特性(摂動法による展開/摩擦頂の影響/慣性頂の影響/各種の理論解と数値解析)/6.5 氾濫(氾濫が始まる場所/氾濫水の挙動)/6.6 増大する洪水量とその緩和/6.7 都市化した流域における出水/6.8 ダムの大量放水と決壊に伴う洪水(ダムの大量放水による段波/ダムの決壊に伴う水面変動)/6.9 流出量の推定(合理式による方法/単位図法と流出関数による方法/貯留関数による方法/タンクモデルによる方法)/6.10 基本高水流量
第7章 川の流れの作用    7.1 流水中における土砂礫の挙動/7.2 川の流れの侵食作用/7.3 川の流れの運搬作用(浮流による運搬/掃流による運搬/運搬物質量の比較)/7.4 川の流れの堆積作用(沈降速度/ふるい分け作用の堆積効果/長大河川の下流域における堆積/大陸棚における堆積速度)/7.5 山地における土砂生産とダムの堆砂(産地の土砂生産/ダムの堆砂)/7.6 川から海への土砂流出量
第8章 川の変遷    8.1 川の一生(幼年期の川/青年期の川/壮年期の川/老年期の川)/8.2 川の輪廻/8.3 川の成長に変化を与える外的要因(陸地昇降の影響/火山、地震、および気候の影響)
第9章 日本の川と世界の川    9.1 川の規模/9.2 流域の形状/9.3 出水の形態/9.4 比流量と河況係数/9.5 侵食速度/付 河川管理に伴う川の分類
第10章 河川感潮域の海洋波動と流動    10.1 感潮域における潮汐波の遡上/10.2 感潮域の水理計算における川と海の接続/10.3 感潮域の潮流/10.4 感潮域の洪水/10.5 感潮域の高潮(高潮と洪水の発生がずれている場合/高潮と洪水が重なる場合/風がある場合の底面摩擦)/10.6 感潮域の津波/10.7 感潮域の波浪
第11章 河川感潮域における循環・混合・堆積    11.1 感潮域の循環形態/11.2 強混合型の感潮河川/11.3 緩混合型の感潮河川/11.4 弱混合型の感潮河川/11.5 変動する混合形態/11.6 感潮域における堆積環境の特性(凝集作用による懸濁粒子の生成/懸濁物質の輸送と堆積/流動泥層の出現)/11.7 マングローブ林の感潮域
第12章 海へ流出した河川水の挙動    12.1 河川水の基本的な流出形態/12.2 流出河川水に対する地球自転の影響(地球自転が影響する時空間スケール/ポテンシャル過度保存則の効果/地衡流平衡の流れ)/12.3 河川水流出の実態(海面上の形態/鉛直循環/湾奥に現れる時計回りの大きな循環/流出量が異常に大きな洪水時の循環)/12.4 大規模流出の場合の理論と実験(線形理論の例/数値実験の例/河口前面の海底地形の影響に関する実験/エクマン数と海底地形の影響に関する実験)/12.5 河口フロント/12.6 エスチュアリー循環の重要性(循環流量の河川流量に対する比率/沿岸の水質・生態系・生物生産を支えるエスチュアリー循環)
第13章 川から海へ運ばれた土砂の挙動    13.1 変動する河口地形/13.2 河口における地形変化の時系列(日本海に注ぐ日野川河口の場合/太平洋に注ぐ相模川河口の場合)/13.3 流出砂がつくる砂浜(波に伴う水の運動/海浜流の形成/砂浜の形成)/13.4 内湾の干潟/13.5 流出砂の減少に伴う海岸侵食(安倍川の流出土砂量の変動と海岸地形の変化/信濃川の分水路建設に伴う海岸地形の変化/流出砂の減少が河口前面の堆積物組成に与える影響)
第14章 内湾・沿岸の流系    14.1 海洋構造の季節変化/14.2 内湾の流系/14.3 潮汐・潮流・潮汐残差流(日本近海の潮汐/内湾の潮汐/人為的な潮汐の減少/内湾の潮流/潮汐フロント/潮汐残差流)/14.4 内部波と内部潮汐/14.5 吹送流(狭い海域の吹送流/海底地形の影響/開放型沿岸における吹送流/広くて深い海底の吹送流/吹送流とエスチュアリー循環)/14.6 湧昇(沖に向かう風による湧昇/大陸の西岸に発達する沿岸湧昇/内湾の岸に平行な風による湧昇)/14.7 海面の加熱冷却に伴う対流と熱塩循環(海面の加熱冷却に伴う対流/沿岸熱塩フロント)/14.8 急潮・異常潮位・外海水進入(急潮/異常潮位/沿岸捕捉波に対する地形の影響/外海水の内湾への進入)
第15章 縁海における大河の影響    15.1 日本近海の海流/15.2 長江から流出した河川水の行方/15.3 アムール川オホーツク海の海氷/15.4 ナイル川地中海
第16章 大洋における海水の循環    16.1 世界の海流/16.2 海洋表層の亜熱帯循環(エクマンポンピングとスベルドラップ平衡/西岸境界流)/16.3 大洋における海洋の構造/16.4 深層水の循環(深層水の起源/深層水の動き)/16.5 世界の海洋循環/16.6 大洪水が深層循環と気候を変えた事例/16.7 変化する水系
第17章 水系と社会    17.1 日本の水系の社会的特性/17.2 河川への対応の変遷(伝統的手法/近代的工法の導入/全盛期を迎えた河道主義/災害対策基本法の制定と気象・河川情報の発達/環境の悪化と激化するダム問題)/17.3 河川事業における新たな方向と問題点(住民の希望/河川行政の転換/自然再生/地方自治/住民参加/情報公開/流域委員会)/17.4 水系一体を考慮した河川管理(海の循環に必要な川の水を流すこと/河川事業には海に対する影響評価を)

付録    A.1 コリオリの力/A.2 ダルシーの法則/A.3 流体の運動を表す式/A.4 底面付近の流れの対数分布則/A.5 段波/A.6 洪水波の変形/A.7 地球自転が影響するスケール/A.8 内部波/A.9 渦度とポテンシャル渦度保存則/A.10 ケルビン波と潮汐の無潮点系/A.11 陸棚波/A.12 エクマン吹送流/A.13 エクマンポンピングに誘起される南北流/A.14 土木技術者の憲章/A.15 日本海洋学会の海洋環境問題に関する声明

索引


≪著者: ≫ 宇野木早苗 (うのき・さなえ) 1924年、熊本県生まれ。理学博士、日本海洋学会名誉会員。専門、海洋物理学。経歴、気象技術官養成所(現気象大学校)研究科卒業、中央気象台(現気象庁)海洋課、気象研究所主任研究官、東海大学海洋学部教授、理化学研究所主任研究員。また、日本海洋学会沿岸海洋研究部会長、土木学会海岸工学委員会委員、その他国、自治体の海関係の委員を務める。受賞、運輸大臣賞(1960年、台風波浪に関する研究)、日本気象学会藤原賞(1964年、高潮に関する研究)、日本海洋学会賞(1973年、沿岸海洋物理学に関する研究)、日本自然保護協会沼田真賞(2006年、沿岸海域生態系保全への海洋物理学からの貢献)、日本海洋学会宇田賞(2010年、川と海の相互関係を基礎とした沿岸環境保全に関する研究と啓発活動)。著書、『海洋技術者のための流れ学』『沿岸の海洋物理学』『海洋の波と流れの科学』(以上、東海大学出版会)、『河川事業は海をどう変えたか』(生物研究社)、『有明海の自然と再生』『川と海――流域圏の科学』(以上、築地書館)など多数。


東千秋/鈴木基之/濱田嘉昭編著 『物質循環と人間活動 '07』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2007年) '10/09/08





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本「マグロのふしぎがわかる本 (水産総合研究センター叢書)」中野秀樹/岡雅一5

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マグロのふしぎがわかる本 (水産総合研究センター叢書)
マグロのふしぎがわかる本 (水産総合研究センター叢書)

○著者: 中野秀樹/岡雅一
○出版: 築地書館 (2010/7, 単行本 272ページ)
○価格: 2,100円
○ISBN: 978-4806714040
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genus Thunnus マグロ属


おいしいマグロの種類はどれ? マグロの進化、寿命、おいしい調理法、流通の歴史から資源管理まで。これからマグロは食べられなくなる? 気になるマグロのふしぎを大解剖!


≪目次: ≫
第1部 マグロはどんな生きもの?
第1章 マグロの生物学
    1.マグロの種類、分布――おいしいマグロはどれか?(マグロの種類はどれくらい?/北の海で泳ぐクロマグロ/高級マグロのお値段?/南半球に生息するミナミマグロ/いっしょに群れを作るキハダメバチ/フランスで重宝されるビンナガ/その他の知られざるマグロ/カツオの重要性は?/カジキのいろいろな種類)/2.マグロの進化――マグロは魚類の進化系?(マグロの祖先系が現れたのは始新世/高速遊泳に特化した集団、サバ亜科/体温調整機能が進化の決め手)/3.マグロの生活史(クロマグロの生活史/クロマグロの追跡/ジャワ島沖が産卵場、ミナミマグロ/イルカと回遊するキハダ/ビンナガの産卵期は南北半球で正反対/上りカツオと下りカツオ)/4.稚魚の生態(マグロは卵を何個産む?/巨体に似合わず極小の卵/稚魚の高い死亡率/希薄な親子関係/最初の餌はノープリウス)/5.マグロの年齢、成長(マグロの年齢はなんでわかる?/マグロは成長し続ける!/成長の早い熱帯マグロ/あっという間に成熟するカツオ)/6.マグロを追跡する!(マグロの行動、回遊を解明する/マグロの追跡ツール/漁獲資料を用いた具体例(ビンナガの回遊モデル)/発見すると景品がもらえます/標識放流を使ったカツオの回遊調査/人工衛星を使ってマグロを追跡?/アーカイバルタグとポップアップタグ/難しい位置決めの問題/アーカイバルタグによる追跡の具体例/ポップアップタグ/ポップアップタグの具体例/漁獲深度の調査/超音波発信機(ピンガー)を使った調査/ピンガー調査の具体例)/7.マグロの能力(マグロの高速遊泳力/マグロの体温調節能力/体温を保つ秘密は血合と奇網/マグロの視力・聴力/マグロの回帰本能)/8.マグロの食べもの(仔魚の食性/熱帯マグロの食性/温帯マグロの食性/クロマグロの食性/ミナミマグロの食性/ビンナガの食性)/9.マグロの遺伝学(食品偽装マグロ/決め手はPCR-RFLP法/マグロ産地の判別法)
第2章 食べ物としてのマグロ    1.マグロの栄養学(魚食のすすめ/赤身は高たんぱく、低カロリー/マグロの脂質/無機質・ビタミン/生活習慣病の予防効果/高血圧の予防に効果/心筋梗塞、脳梗塞の予防効果/ボケ防止効果について/頭が良くなり、情緒安定効果も)/2.日本人はどれくらい昔からマグロを食べていたのか(縄文人とマグロ/万葉集とマグロ/真っ黒でマグロ/普及したのは江戸時代から)/3.日本のマグロ利用史(江戸時代は塩マグロ/乾燥マグロとマグロ節/缶詰と魚肉ソーセージ/その他の利用法/冷蔵、冷凍設備の普及)/4.カツオの利用史(カツオの名前の由来/カツオ節は戦国時代から/カツオ節の作り方/決めてはカビ付け/インド洋のカツオ節、モルジブフィッシュ)/5.珍しいマグロの食べ方・料理(マグロといえば刺身がベストか?/ハワイのポキ/イタリアのポッタルガ・ディ・トンノ/マグロのモハマ/カツオのガワ料理/カツオのビンタ料理/定番マグロ茶漬け/カツオとオリーブオイル、塩/ビンナガのシーチキン・ナゲット/生ハムの風味、塩マグロ)

第2部 マグロと人
第3章 マグロ漁法の歴史と漁法
    1.日本におけるマグロ漁業の歴史(古代のマグロ漁/マグロを大量に獲るのは江戸時代から/さまざまな地方で行なわれたマグロ漁/明治から大正時代/はえ縄漁法/はえ縄を巻き上げるには半日かかる/昭和時代)/2.戦後のマグロはえ縄漁業――マッカーサーラインの撤廃から世界へ(マッカーサーラインの撤廃/第五福竜丸事件/その後の第五福竜丸)/3.カツオの一本釣り(伝統的なカツオ一本釣り漁法/バードレーダーの開発/まき網漁業)/4.定置網漁業/5.その他のマグロ漁業(曳き網漁業)/6.世界のマグロ漁業――主流はまき網漁業(ツナ缶を製造するパースセイナー/イルカとメバチの混獲問題/スーパーパースセイナー)/7.養殖マグロの発達
第4章 マグロの生産と流通    1.人間はどのようにマグロを利用してきたのか/2.世界のマグロ重要と生産量――ツナ缶と刺身市場、カツオ節市場(世界のマグロ漁獲量/最も漁獲量の多い太平洋/漁獲が増えているのはカツオとキハダ/缶詰市場/海外の刺身市場)/3.日本のマグロ重要(日本のマグロ漁業の漁獲量/日本の刺身マグロ市場/養殖マグロの供給量)/4.市場から消費者まで(輸入商材としてのマグロ/国内刺身市場の拡大/超低温冷凍設備の開発と普及/マグロの「一船買い」取引/日本一のマグロ水揚げ港清水の出現/次世代のマグロ流通は?)/5.海洋汚染とマグロ(マグロと水銀問題/妊婦は残留水銀に注意)
第5章 マグロ生産の未来――養殖でマグロはまかなえるのか?    1.世界の養殖事情(マグロ養殖は「トロ」を生産する世界的なビジネス/養殖されているの何種類)?/養殖の形態/マグロ養殖の目的/マグロは鮮度が命/養殖の特徴/マグロ資源管理と養殖のつながり)/2.日本の養殖事情(日本のクロマグロ養殖の歴史/養殖場の分布/養殖生産量)/3.人の手で稚魚を育てる(種苗生産とは/親を飼い受精卵を確保する/稚魚を育てる技術/魚病対策)/4.完全養殖とは?(完全養殖の工程/クロマグロの完全養殖技術の展開)/5.種苗放流は可能か?/6.養殖によるマグロ供給の未来(人工種苗を使った養殖の未来/環境に配慮した技術)

第3部 マグロ資源の保全
第6章 マグロ資源の現状
    1.マグロ資源の変動――海の魚をどう数えるか?(生物資源の自然変動/自然変動のメカニズム/人間の影響/漁業の影響が大きな生物、小さな生物)/2.資源評価手法(資源評価とはなにか/資源評価のために必要な情報/漁業から得られる情報/漁業から独立した情報/さまざまな資源評価法/資源量指数/プロダクションモデル/コホート解析(VPA)/コホート解析のメリット・デメリット/包括的モデル)/3.マグロ各種の資源の現状(マグロ資源は21系群/マグロ資源の現状/キハダ(太平洋中西部)/キハダ(太平洋東部)/メバチ(中西部太平洋)/カツオ(中西部太平洋)/ビンナガ(北太平洋)/クロマグロ(太平洋)/クロマグロ(東大西洋)/クロマグロ(西大西洋)/ミナミマグロ)
第7章 資源管理――国際マグロ管理委員会    1.五つの国際管理機関とひとつの科学委員会/2.マグロの資源管理の仕組み/3.IATTC方式がいいか ICCAT方式がいいか?(IATTC(全米熱帯マグロ類委員会)方式/ICCAT(大西洋マグロ類保存国際委員会)方式)/4.一種のマグロのみを管理、特殊なミナミマグロ委員会(日本語が公用語/条約制定までの経緯/協力的非加盟国)/5.最も古い委員会と最も新しい委員会のある太平洋(IATTC(全米熱帯マグロ類委員会)/WCPFC(中西部太平洋マグロ類委員会))/6.インド洋マグロ類委員会(IOTC)(事務局はセイシェル)/7.環境保護と混獲問題(すべてはサメの混獲から始まった/サメの次は海鳥/さらにウミガメの混獲)/8.マグロ委員会を悩ますIUU漁業(IUU漁業とはなにか?/各マグロ管理委員会による対策/国連食糧農業機関(FAO)の取り組み/日本の取り組み)
第8章 マグロとワシントン条約    1.ワシントン条約は何を目的としているのか(ワシントン条約はサイテス?)/2.海洋生物に対する保護運動(アザラシから鯨へ/排除されるサケマス漁業/イシイルカ混獲問題/公海流し網漁業のモラトリアム/マグロからサメへ)/3.マグロ掲載提案の顛末――クロマグロは掲載されたか?(モナコ提案/付属書掲載種はどのように保護されるか?/漢方薬でもだめ!/ICCAT特別部会/ICCAT特別会合の結論/ICCAT年次会合/FAO専門家会合/CITES)/4.マグロは絶滅危惧種か?(ワシントン条約の付属書掲載基準/ワシントン条約と保全生態学)/5.保護運動の今後はどうなるのか?(アフリカゾウから海産種へ/巨大な資金提供団体の存在)

参考文献


≪著者: ≫ 中野秀樹 (なかの ひでき) 1957年、静岡県生まれ。水産学博士(北海道大学)。水産庁遠洋水産研究所、水産庁研究指導課などを経て、現在は水産総合研究センター遠洋水産研究所のくろまぐろ資源部長として、国際的に活躍。マグロの調査、資源管理に造詣が深い、日本のマグロ研究の第一人者。

≪著者: ≫ 岡雅一 (おか まさかず) 1958年、福岡県生まれ。海洋科学博士(東京海洋大学)。日本栽培漁業協会などを経て、現在は水産総合研究センター養殖研究所の栽培技術開発センターグループ長。1985年から3年間、高知から石垣島へ活漁船による、クロマグロの長距離輸送を成功させた。


林宏樹 『世界初! マグロ完全養殖 波乱に富んだ32年の軌跡』(DOJIN選書、化学同人、2008年) '08/12/22





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本「頭骨コレクション 骨が語る動物の暮らし」福田史夫5

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頭骨コレクション――骨が語る動物の暮らし
頭骨コレクション 骨が語る動物の暮らし

○著者: 福田史夫
○出版: 築地書館(2010/6, 単行本 208ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4806714026
おすすめ度: 5.0
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コワイモノ見たさ♪、そう、ぼくは基本的にビビりだから、骨、白骨なんか見ちゃうと、そこに歴然と認識せざるをえない死、かつて生物として生きて生存して存在していた個体が、個体としてはそこに存在するのだけれど、その個体には現時点において生命は宿っていない、死してなお身体の一部がそこに在る、存在する、しかし生きていない個体としての骨、骨、死ぬことは、怖くないと言ったら嘘になる、死にたくない生きたい(なにを目的として生きたい?!、ぼくが生きる意義とは??!)、それでもヒトは生物は命があるものは、時期の前後を問わずして死を避けることはできない、絶対的に死ぬときがくる、コワイ、受け容れたくない、直視したくない。と思うのかどうなのか、骨(頭骨)だなんて、子どもの頃だったら、怖くて夜中にひとりでトイレに行きたくないような、夢に出てきてぼくのことを追いかけまわす、追いかけまわされちゃうんじゃないか、とは、冷静に考えれば、ありえない妄想の世界なんだけど。で、気になって気になって仕方がなくって(個性キラめく築地書館の新刊はチェックを欠かせない)、でも骨はやっぱり怖いから見たくない避けたいと思うんだけど、そう、夜トイレに行けなくなっても困るしね(苦笑)、とか言いながら在庫をチェックした自室最寄りの図書館で、なんとちょうど貸出中であったことから、すぐに手に入らないことをいいことにして、予約ボタンをポチッと。少しホトボリが冷めてきた頃にメールで他の予約していた本と一緒に「用意ができました」とメールが届く、便利だなぁ(甘んじてはいけない、いや、甘んじて受け容れよう、活用しない手はない、そうなのかどうなのか??!)、やっぱり、気になる気になると、なにをおいても(じつは写真とイラストが豊富であることが読みたい意欲を刺激する)、ほかの本を差し置いて、まっさきに読みふける、読みふける(オモシロイ、楽しい、愉しい、タノシイ)、読みふける♪♪



著者が野山を歩いて集めた、頭骨約160個のなかから選りすぐりを紹介。頭骨にまつわるエピソードや、骨からわかる動物たちの暮らしぶり、神秘・面白さを、写真やイラストをふんだんに使って語る。


≪目次: ≫
1 アクビは強さの誇示
2 なぜキングコングは頭頂部が盛り上がっているのか?
3 食べ痕はサルの無実の証明
4 田舎のネズミと都会のネズミ
5 オトガイが出ていると歯が弱い?
6 サルは腰かけ姿勢がいちばん楽
7 角はメスと交尾するためのもの
8 華奢な頭骨をもつ動物たち
9 噛みとられても平気な骨
10 野菜を食べると歯がすり減る!
11 ガムを噛みながらバッターボックスに立てる動物・立てない動物
12 ヒトの出っ歯はゾウの牙?
13 スナメリの歯はみんな同じ
14 ヒトの赤ちゃんは頭に穴が開いている
15 子どもの顔はなぜ丸い?
16 首が頑丈な動物たち
17 なぜ、ヒトやサルの下顎骨は一つだけ?
18 歳をとると頭骨も硬くなる?

コラム   頭骨を知る/クジラウシの親戚――最近の系統動物学/どんなところで発見するのか?/どうやって持って帰るのか?/骨って何?/骨が先か中身が先か?/骨はカルシウムの貯蔵庫/宅配便がコワイ!/動物カメラマンからの頭骨のお土産/シカの頭骨は不完全/最小の哺乳類の頭骨/密猟されゾウたちと拾ったゾウの臼歯/オオタカが教えてくれたイノシシの死体/愛犬クロの死と頭骨/マハレでもらったトンビリとチューイの頭骨/野生動物探検隊からのハタネズミのプレゼント/散弾銃で撃たれて死んでいたタヌキ/学生からもらったイヌの頭骨/フラフラ歩いていたキツネ/角がとられたカモシカの死体/頭骨標本の簡単なつくり方

参考文献
頭骨写真索引
付録

※イラスト 平澤瑞穂


≪著者: ≫ 福田史夫 (ふくだ・ふみお) 1946年、北海道釧路市生まれ。横浜市立大学卒業。京都大学博士(理学)。動物社会・生態学・霊長類学専攻。学生のころからニホンザルタイワンザルの調査を行ない、チンパンジーキンシコウの調査に従事する。1994年2月から1997年2月までの3年間、タンザニアのマハレ山塊国立公園でチンパンジーの人づけを試み、2000年から2005年の6年間に7回、中国の国立陜西周至自然保護区の秦嶺山脈でキンシコウの調査を行なう。現在、慶應義塾大学、東京コミュニケーションアート専門学校の非常勤講師や西北大学の招聘教授を務めながら、知人や学生たちと丹沢山塊のニホンザルの調査を行なっている。週に一度は丹沢を歩いている。おもな著書に、『箱根山のサル』(晶文社、1992年)、『アフリカの森の動物たち――タンガニーカ湖の動物誌』(人類文化社、2001年)、『野生動物発見!ガイド――週末の里山歩きで楽しむアニマルウオッチング』(築地書館、2007年)など。
ホームページ: http://members2.jcom.home.ne.jp/fumio.fukuda/index.html





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本「風景は百姓仕事がつくる」宇根豊5

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風景は百姓仕事がつくる
風景は百姓仕事がつくる

○著者: 宇根豊
○出版: 築地書館 (2010/3, 単行本 293ページ)
○価格: 1,890円
○ISBN: 978-4806713968
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そう、田んぼ、って、なんだかゼンゼンよく分かってなくって、ぼくにはまるで現実味がなくて、とっても縁遠い、向こう側(こちら側ではない)、知らない世界のお話し的な存在。子どものころ、ぼくの家(父親)は転勤族で、長く地方で暮らしたから、身近に田んぼは沢山あったと記憶している。それでもサラリーマンの子どものぼくにとって、興味の対象にならなかった田んぼは、見て(見えていながら)目に入らないもので、とにかく印象が無い。



自然環境が守られても、日本中の風景-----田んぼ、里山、赤とんぼが舞う、ありふれた村の風景------が、見苦しくなっているのは、なぜか。生きもののにぎわいと結ばれてきた百姓仕事の心根とまなざしが、近代化の海の中で、溺れかかっているからだ。

池の中の鮒には、池は見えないが、池の中のことはよく見えている。池から這い上がった鮒の視点だけで世界が語られることに、そうではない、と言い続けたい。


≪目次:≫
はじめに
1 風景の発見    どこでとれたの?とたずねる習慣/ただの風景を壊していくもの/棚田の風景はだれが発見したのか/名所旧跡型の風景と「ただの風景」/畦に彼岸花の咲く風景/旅行者の視点、生活者の視点、さらに深い視点/風景になる前/「風景化」という考え方/自然美とは何か/ただの風景を「風景化」する方法
2 風景の中の百姓仕事の発見    百姓はなぜ仕事の合間には風景を眺めるのか――もう一つの風景化/木陰で憩う理由/田んぼから吹く風/百姓にとっての「風景化」の手順/風景の中の百姓仕事/もう一つの風景の発見――押し寄せてくる異形の自然/ふたたび百姓が仕事の合間には風景を眺めるわけ/百姓仕事の美しさ
3 百姓仕事が守り、農業技術が壊した風景    百姓仕事が生み出した風景/生きものとのつきあい/風景と時間/近代化技術による破壊/風景としての田んぼの大きさ/生産の定義の書き換えを
4 「風景」と「景観」のちがい    自然と花鳥風月/自然の再定義――農業と自然の関係/「景観」と「風景」のちがい/「景観法」への違和感/世界認識の回復
5 風景の表現    百姓はどんな風景が好きか/百姓仕事が投影された風景/生きものからの情感を風景として語る/百姓のまなざしの深さ/変化への嫌悪・近代化論
6 永遠のただの風景    死後にのこす四季/ただの風景の価値/くり返す自然と永続する百姓仕事/ただの風景を守る政策/ナショナリズムと風景

おわりに
資料――「風景についてのアンケート」調査
参考文献


≪著者: ≫ 宇根 豊 (うね ゆたか) 1950年長崎県島原市生まれ。1973年より福岡県農業改良普及員。1978年水田の減農薬運動を開始。「減農薬」「ただの虫」という言葉と「虫見板」は全国に広まった。1983年減農薬米の産直に初めて取り組み、福岡県では農薬散布回数は半減し、糸島・福岡市地域では、無農薬の田は珍しくない。百姓の実践を理論化するのが役目と自覚し、表現を鍛えてきた。1989年念願かなって新規参入で百姓になる。1990年より「環境稲作」を提唱し、ただの虫に代表される田んぼの自然を思想化してきた。2000年3月、福岡県を辞め、NPO法人「農の自然の研究所」を仲間と設立し、代表理事に。この特異な研究所は百姓仕事のカネにならない世界を掘り起こし、表現し、評価するしくみを形成してきた。生きもの調査を広め環境支払いの提言を福岡県で実現し、農業生産の転換を画策してきた。研究所(会員900名)は10年間の時限を迎え、2010年4月に解散する。研究所が発行した書籍は47点、15万部に及び、その活動理論と思想は、今後の農業観の土台となって花咲くだろう。これからは、百姓に専念し、新しい農本主義のたおやかな表現を掌中に収めて、人生を閉じる。主な著書、『「百姓仕事」が自然をつくる』(築地書館)、『農と自然の復興』『虫見板で豊かな田んぼへ』(創森社)、『農はそこにいつもあたり前に存在しなければならない理由』(北星社)、『天地有情の農学』(コモンズ)、『田んぼの学校・入学編』『田の虫図鑑』『減農薬のイネつくり』(農文協)、『国民のための百姓学』(家の光協会)、『田んぼの忘れもの』(葦書房)、『農の扉の開け方』(全国農業改良普及支援協会)。伝記としては佐藤弘著『農は天地有情』(西日本新聞社)がある。





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本「日本人はなぜ「科学」ではなく「理科」を選んだのか」藤島弘純5

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日本人はなぜ「科学」ではなく「理科」を選んだのか
日本人はなぜ「科学」ではなく「理科」を選んだのか

○著者: 藤島弘純
○出版: 築地書館 (2003/10, 単行本 234ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4806712732
おすすめ度: 4.0
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あぁ、このままではいけない、なんとかしなけらばならないだろうなぁ、と思わないものでもないのだけれど、なにをどうしていいものやら、かんがえあぐねてなにもしない(行動をおこさない)のは、もっとも好ましくないような気がしているが、、、じつは最近になってボンヤリと感じていることとして、すこしだけ行きすぎた(と感じるような)あたりで、完全に行き過ぎてしまってどうにもならない状態になるすこし手前あたりで、なんとも不思議な力が働いて(だれかがなにかをしている!?)、あれよあれよという間に(あぁそんなこともあったかもしれないなぁ)。




≪目次: ≫
「理科」はなぜ必要か?――「はじめに」にかえて
第1章 さまざまな自然観    日本の自然(箱庭のような地形/春・夏・秋・冬/雨と森に恵まれた自然)/日本人の自然観(古代日本の神々――古事記から/マタギの生活/祈りの言葉/田の神と相撲をとる/山岳宗教/日本の昔ばなし――たにし長者/武田信玄のかすみ堤)/西洋人の自然観(ギリシャ神話の自然観/聖書にみる自然観)
第2章 自然科学の自然観・理科の自然観    自然科学はどのように自然をみているか(キリスト教的な自然観をもつ自然科学/科学技術は自然を破壊する/科学は万能か――日本人の科学信仰)/「理科」のなかみ/「理科」の自然観(小学校「理科」で求められているもの/中学校理科――「自然に親しむこと」と「科学的な目を養う」/高校の理科では?)/日本の「理科」は自然科学教育か(日本の「理科」は自然科学教育か/「理科」の誕生/現在の学校教育のなかでの「理科」の性格)
第3章 百姓仕事がささえた「理科」    身近にあった自然(異界との接点/生き物とのふれあい/農村がささえた「理科」/農村文化の崩壊)/自然が育む感性(感性とは何か/多様な感性は、多様な生活経験から/五〇年前の子どもの生活/子どもは外遊びが好き/理科の実験はおもしろい)
第4章 理科の変遷〜一九四五年から現在〜    問題解決力を重視した戦後の「理科」(戦後にはじまった「生活単元学習」/「系統学習」が生んだ「落ちこぼれ」/理科ぎらいが増えた「探究学習」/新しい「問題解決学習」と「総合学習」)/学力とは何か(学校教育のなかでの学力/「強制」を排除する学力観/「知識」の軽視)
第5章 理科ばなれの現実    理科がきらい(「理科ばなれ)と「理科の学力低下」/なぜ理科ばなれは起きたのか?/小・中学校の「理科ぎらい」は物理と化学)/理科の「学力の低下」はほんとうか(「わかった」ということ/もうひとつの「わかった」ということ――科学的観念の形成/理科の学力は低下していない?/二極分化、二重構造の学力/大学生の学力はどのくらい低下しているか/理科の学力低下は、ほんとうか)/子どもの理科ぎらいは、教師の理科ぎらいから(証拠その1 高校時代、そして進学/証拠その2 学生時代、野外実習への参加/証拠その3 卒業、そして教員時代)
第6章 何を、何で、どう教えるか〜理科教育の三つの要素〜    「何を」教えるか(易から難へ――系統性と順次性/教科間および校種間の問題)/「何で」教えるか(「何で」教えるか――教材と教育内容との関係/アブラナの花は教材にふさわしいか?――教材研究/ハナダイコンとアブラナの花――教材研究/教師の教材研究が、理科を楽しくする)/どう教えるか――教師の力量/理科教師の条件
第7章 「理科」のなかの環境教育    子どもは地域の自然とどうかかわっているのか(自然環境の変化と環境教育/激変する自然環境/公害教育から環境教育へ/子どもの自然認識/体験がともなわない環境汚染への子どもの認識)/理科における環境教育の視点(土地倫理の提唱/国際環境教育ワークショップ)
第8章 「理科」がになう心の教育    「心」をどう見るか(分子生物学的な生命観/サンタクロースはいるの?)/ニワトリを殺して食べる――心の教育の実践(命の重み/ニワトリを殺して食べる/「ニワトリを殺して食べる」のは、残酷か)/小学校で牛を飼う――鳥取県泊村立泊小学校の実践/生命の躍動(ミミズの解剖が教える命の神秘/生命の誕生と躍動――ウニの発生実験)
おわりに (二〇〇三年八月一日 藤島弘純)
引用文献
巻末資料 1 日本国憲法(抜粋)/2 教育基本法(抜粋)/3 幼稚園教育要領(抜粋)/4 小学校学習指導要領(抜粋)/5 中学校学習指導要領(抜粋)/6 高等学校学習指導要領(抜粋)


≪著者: ≫ 藤島 弘純 (ふじしま ひろすみ) 1933年愛媛県松山市生まれ。1962年愛媛大学教育学部卒業。理学博士。高校教諭を経て、鳥取大学教育学部助教授、教授、附属教育実践研究指導センター長(併任)などを歴任し、1999年停年退官。現役時代は、田畑の雑草の種分化についての生体遺伝学的研究のほかに、附属小学校の教師と共同で五感に働きかける理科授業や、生命の神秘を実感する社会人向けの理科講座などを実践。本書は、こうした研究や教育実践の体験から、理科再生の願いをこめて、理科本来のもつ意味を問いかけている。現在は、雑草として除草されながらもたくましく生きている、ツユクサやキツネノボタン等の種分化の機構を遺伝学的・生態学的にもっと解明したいと、中国や韓国の研究者たちと共同研究を進行中。また、メダカやホタル、カエル、トンボなど生き物がにぎわい、子どもの歓声がこだまする水田環境の再生にも取り組んでいる。主な著書に、『新しい教材生物の研究』(共著、講談社)、『生物観察ハンドブック』(共著、朝倉書店)、『鳥取砂丘の住人たち』(編著、富士書店)、『重信川の自然』(編著、創風社出版)、『地域社会に育ち・学び・生きる』(共著、多賀出版)など多数。

藤島弘純 『雑草の自然史 染色体から読み解く雑草の秘密』(築地書館、2010年) '10/05/18





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本「土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話  David R. Montgomery: “Dirt: The Erosion of Civilizations” University of California Press, 2007.」デイビッド・モントゴメリー、片岡夏美 訳5

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土の文明史
土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話  David R. Montgomery: “Dirt: The Erosion of Civilizations” University of California Press, 2007.

○著者: デイビッド・モントゴメリー片岡夏美
○出版: 築地書館 (2010/4, 単行本 368ページ)
○価格: 2,940円
○ISBN: 978-4806713999
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土♪
ムチャクチャ切ない切ない、下手なラブロマンスよりも数万倍も。結果も切ない、経過もその歴史も切ない。あぁ〜切ない(涙涙涙)。他に途はなかったのか?、もし仮に他の途が可能性があったとしても、人間の欲望には果てしがないことを考えるには、遅かれ早かれ、どうにも避けられない?!、のかもしれない、そうじゃないのかもしれない。なにもできないのか?、なにもしなくていいのか?、はたして、なにかなしえるのか?(なにもできないものではないだろうが)


≪目次: ≫
第一章 泥に書かれた歴史    文明の未来を握る泥/土――軽視される天然資源/文明の寿命を決めるもの/文明の歴史が取るパターン/ますます重要になる土壌管理
第二章 地球の皮膚    ダーウィンのミミズ/土壌を作るミミズの消化能力/土壌侵食と土壌生成のバランス/生態系において土が果たす役割/土壌が作られるいくつかのプロセス/土壌生成の要素/土壌浸食に影響を与えるもの/土層の区別ABC/主要な穀物生産地域となる土の条件/予測困難な土壌生成と土壌侵食の速度
第三章 生命の川    くり返し起きた大規模な氷河作用/人種を作り出した気候変動/氷河が溶けて、新しい生活様式が始まった/オアシス仮説vs文化進化論/最初の半農耕民/行き場のない人々が農耕を発展させた/定住化と町/農業と畜産の進行/農業社会がもたらした人口の爆発的な増加/革命的な農システム/都市の誕生、階級の発生/灌漑の罠/シュメールのように衰退しなかったエジプトの農業/ダム建設がナイル川にもたらした悲劇/中国の農業/壊滅的な侵食はどのように引き起こされるか/農耕文明の発展、そして衰退のルート
第四章 帝国の墓場    反復されてきたティカルの物語/プラトンとアリストテレスの警告/鋤が侵食のスピードを加速させた/はっきりとわかるほどの侵食速度/ローマ社会が土壌侵食を加速させてしまった理由/鉄の使用/侵食に対するローマ人の挑戦/農学者たちの出現/輪作、肥料、耕すこと/ローマの農場管理は成功したか/みずからを使い果たしたローマ/穀倉地帯だった北アフリカ/土壌の生産性の低下は一般的なものだったか/避けられなかった土壌の劣化/マーシュの発見と警鐘/農業社会の原因は気候変動ではなかった/フェニキア文明を滅ぼした過放牧/イスラエル人が残した土/アメリカ大陸において崩壊した文明/焼き畑式農業と肥料不足によって生産性を落としたマヤ/人口増加と森林伐採/メキシコの土が語ること/薪と耕作適地の喪失/農業慣行が社会を衰退させるとは限らない
第五章 食い物にされる植民地    土壌の質と人口の基本サイクル/新石器時代の遺物から読み取れるサイクル/景観に影響を与えたのは気候ではなく人だった/1000年かかったローマ帝国崩壊からの回復/河川工学と洪水調節の技術を復活させたダ・ビンチ/中世村落共同体の土地利用と所有の形態/「共有地の悲劇」ではなく/ヨーロッパ農業システムの臨界、黒死病/土地所有の不定性が土地の改良を妨げた/土地への欲求が宗教改革を後押しした/農業実験、土壌改良の理論の広がり/ヨーマンの農業革命/土壌管理の秘訣は、肥沃土を維持し、侵食を防ぐこと/土を知ることは何を植えるかを知ることである/土地の性格に合わせて、改良の方法を探る/農地の私有化、社会の工業化、飢饉/耕作地を求めて植民地化を押し進める/森林の伐採と急流との関係を解明した道路技師/フランスの森林伐採/侵食が地形を作る/人口抑制の理論的かつ現実的な裏づけ/ジャガイモ疫病がもたらした大変動/社会制度と食糧分配の不公正が飢饉の原因/食糧を輸入し、人間を輸出したヨーロッパ/食糧と土地をめぐる争い/ヨーロッパ農法がグアテマラの土壌を奪う
第六章 西へ向かう鍬    アマゾン川で発見したこと/アルミニウムと鉄の鉱石の自然生成/ジャングルでも見られる土壌悪化のサイクル/ニューイングランドでは集約的栽培が土壌を急速に枯渇させた/喫煙の流行と奴隷労働/並外れて魅力的だったタバコという商品/土地の消耗、開拓の拡大/ニューイングランドでの土壌改良の試み/ヨーロッパの視点から見る、アメリカ農業の愚かさ/アメリカ農業方式への批判意識/等高線耕作の流行/肥料の重要性が認識される/止まらない土地の浪費/ラフィンの爆発的な成功/嵐に流される土/土の有害な農法を取らせてしまう社会/奴隷制度をめぐる北部と南部の争い/拡大か、崩壊か/泥から読み取れる侵食の証拠/終わることのない南部の荒廃/テラ・プレタの教訓
第七章 砂塵の平原    土地、労働力、資本/労働力の増大/土地ブームに浮かれた農民たち/土壌を守る義務/国家的な問題となった土壌侵食/侵食被害を止めるインセンティブがない/暴風が飛ばす砂塵の害/農地拡大の終焉/アメリカはどれだけの泥をなくしたのか/50年で表土を裸にした綿花栽培/機械化の進展と農業の大規模化/企業経営の工場式農業の支配/20世紀の農耕方法の失敗/アメリカ農業の神話/消え続ける自営農場/工業化された農業、商品化された土/侵食防止への無策が表土を奪った/風食被害/社会主義経済でも存在した土壌浸食という問題/砂の海と化したカルムイク/世界的な土壌侵食/NASAが撮影した緑の五角形/土地の回復は可能である/環境難民という巨大な問題/不安定な穀物価格/温暖化が農業システムに及ぼす影響/都市が農地を呑み込んでいく/持続不可能な土地利用/あと一世紀で表土がなくなる?/改善された農業慣行/土を守るためのコスト/社会的かつ長期的な利益を守る
第八章 ダーティ・ビジネス    持続可能な旧来の農業システムの一例/過度の耕作という問題は先送りにされる/中国の驚くべき習慣/土壌化学の大いなる発展/窒素とリンの強い影響力/グアノという肥料の分析/鳥の糞で土壌を蘇らせる/化学肥料を作りだす/ヒルガードの警告/画期的な土壌形成の報告/ヒルガードvsホイットニー/戦略資源としてのリン/農業生産、肥料に関するホイットニーの見解/まだ解決していない飢餓問題/ハーボッシュ法の価値/アンモニア生産量の増大/化学肥料の重要性の高まり/緑の革命とは何だったのか/石油に依存する農業の始まり/飢餓がなくならない理由/健康な土壌は健康な植物を育てる/ハワードとフォークナーが到達した結論/集約的農業に希望を見たハワード/フォークナーの偉大な実験/バイオテクノロジーの可能性/ジャクソンの考える農業システム/有機農業は無視できない/持続可能な農法である有機農業/慣行農法に対する有機農法の優位/現代の農業はどうあるべきか/不耕起農法の成長/有毒廃棄物の不合理なリサイクル/土をどのように扱うべきか
第九章 成功した島、失敗した島    イースター島の緩やかな崩壊/巨石像の謎/衰退の原因/鳥の絶滅/マンガイア島の資源争奪戦/ティコピアの文化的適応/マンガイア島とティコピア島の違い/アイスランドの森林伐採と侵食/アイスランドの砂漠化/ハイチの絶望的な表土喪失/限られた農地の奪い合いがハイチを損なった/キューバの食糧危機/キューバの驚くべき農業革命/キューバの転換が象徴しているもの
第十章 文明の寿命    地球はどれだけ人を養えるか/土壌保全の利益とコストの構造/経済理論の中の農業/社会が持続する条件/食糧供給のシナリオ/食糧生産の増加は可能か/求められる新しい農業哲学/農業を現実に適応させる/都市農業の可能性/生態系・生命系として土壌を考える/飢餓問題への対処法/土という財産

引用・参考文献
索引
著者・訳者略歴
索引


Dirt: The Erosion of CivilizationsDirt: The Erosion of Civilizations (ハードカバー)
著者: David R. Montgomery
出版: Univ of California Pr. (2007/5, English, 295ページ)
ISBN: 978-0520248700
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Dirt: The Erosion of CivilizationsDirt: The Erosion of Civilizations (ペーパーバック)
著者: David R. Montgomery
出版: Univ of California Pr. (2008/10, English, 296ページ)
ISBN: 978-0520258068
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≪著者: ≫ デイビッド・モントゴメリー David R. Montgomery ワシントン大学地球宇宙科学科・地形学研究グループ教授。地形の発達、および地形学的プロセスが生態系と人間社会に与える影響を主要な研究テーマとする。主著は本書のほか、絶滅に瀕したサケについての調査報告書 King of Fish: The Thousand-Year Run of Salmon があり、ともに科学、歴史、政治の観点から環境と人間の関わりに深い洞察を加えている。本書は一般ノンフィクション部門で2008年度ワシントン州図書賞を受賞した。

[訳者] 片岡夏実 (かたおか なつみ) 1964年神奈川県生まれ。マーク・ライスナー『砂漠のキャデラック――アメリカの水資源開発』、アルンダティ・ロイ『わたしの愛したインド』、エドワード・アビー『爆破――モンキーレンチギャング』 、キース・ブラッドシャー『SUVが世界を轢きつぶす』ボビー・ヘンダーソン『反★進化論講座』(いずれも築地書館)などさまざまなジャンルの翻訳を手がける。

キース・ブラッドシャー 『SUVが世界を轢きつぶす 世界一危険なクルマが売れるわけ  Keith Bradsher: “High and Mighty”Public Affairs, 2004.』(片岡夏実訳、築地書館、2004年) '09/01/05
ボビー・ヘンダーソン 『反★進化論講座 空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書』(片岡夏実訳
、築地書館、2006年)
'07/12/25

吉田太郎 『「没落先進国」キューバを日本が手本にしたいわけ』(築地書館、2009年) '09/11/04
吉田太郎 『世界がキューバの高学力に注目するわけ』(築地書館、2008年) '09/01/02
吉田太郎 『1000万人が反グローバリズムで自給・自立できるわけ――スローライフ大国キューバ・リポート』(築地書館、2004年) '08/08/28
吉田太郎 『200万都市が有機野菜で自給できるわけ――都市農業大国キューバ・リポート』(築地書館、2002年) '08/07/01
吉田太郎 『有機農業が国を変えた――小さなキューバの大きな実験』(コモンズ、2002年) '08/06/28
ジュールス・プレティ 『百姓仕事で世界は変わる――持続可能な農業とコモンズ再生  AGRI-CALTURE: Reconnecting People, Land and Nature』(吉田太郎訳、築地書館、2006年) '08/06/04
吉田太郎 『世界がキューバ医療を手本にするわけ』(築地書館、2007年) '07/08/18





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本「雑草の自然史 染色体から読み解く雑草の秘密」藤島弘純5

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雑草の自然史ーー染色体から読み解く雑草の秘密
雑草の自然史 染色体から読み解く雑草の秘密

○著者: 藤島弘純
○出版: 築地書館 (2010/3, 単行本 208ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4806713975
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雑草を、おもに田んぼに生える雑草♪
ところで、田んぼに植えられるイネ(栽培植物の代表とされる)は、「初夏に人が新苗を育て、世代をつなぐ。栽培植物は人の手を借りてはじめて、この世に生きる。 (p.15)」、さて、われらが雑草は?!、人が手をかけるとしたら、育てる(生かす)のではなく刈られ抜き捨てる!、あぁ〜、ヤッパリボクナンカソンザイシナイホウガイインダロウナァ


≪目次: ≫
はじめに
第1章 田んぼの雑草、キツネノボタンの種分化    雑草と呼ばれる植物たち(栽培植物雑草/人里植物/野草)/キツネノボタンとは、どんな草?/日本の雑草の成立/なぜキツネノボタンの染色体を調べるのか?(染色体とは/キツネノボタンの染色体は色素に染まらない/column キツネノボタンの染色体研究/染色体を染める新しい方法の開発/調査のスタート!)/日本のキツネノボタンの核型は四つある(四つの核型の地理的分布)/それぞれの核型の特徴(松山型と牟岐型の染色体を直接的に比較する/column 減数分裂とは/牟岐型と小樽型との関係/松山型と小樽型との関係/松山型と唐津型との関係/唐津型と小樽型との関係/松山型から唐津型への核型変化は激変的で跳躍的)/日本列島でのキツネノボタンの地理的分布は、どのようにして完成したのか(column 今は夢物語なのだが……/サイトタイプ内の遺伝的多様性/疑問の多い松山型の地理的分布/古瀬戸内海の誕生からキツネノボタンを考える――多湖沼化時代/松山型と牟岐型の分化はいつ起きたのか/ソハヤキ地域が種分化の出発点/column ジャワ島のキツネノボタン/日本のキツネノボタンの祖先型は松山型/牟岐型は古瀬戸内水系を迂回して広がった/小樽型/唐津型の誕生/column ヤマキツネノボタンからキツネノボタンが形態的分化)
第2章 屋久島の固有種、ヒメキツネノボタンの誕生    屋久島の成り立ち/幸屋火砕流/ヒメキツネノボタンとは、どんな植物?/(過去の記録/屋久島での探索)/ヒメキツネノボタンの染色体(ヒメキツネノボタンの核型の確認/野外での観察)/ヒメキツネノボタンの種分化の道筋(キツネノボタンの屋久島への侵入/ヒメキツネノボタンの分化/column 世界遺産に登録された屋久島)
第3章 ケキツネノボタンは多型的な複合種、種の起源は複雑だ    ケキツネノボタンの外部形態/ケキツネノボタンとキツネノボタンの生態的な分布/ケキツネノボタンの核型の特徴/朝鮮半島のケキツネノボタンの特異な核型(column ケキツネノボタンの核型は複雑/唐津型染色体をもつケキツネノボタン)/日本産ケキツネノボタンの核型から(遺伝学的な検証(その1)/遺伝学的な検証(その2)/column ゲノムという概念)
第4章 ツユクサは有史以前にヒトとともに日本列島へやって来た    ツユクサの染色体数/ツユクサ研究のスタート/染色体数の違うツユクサの地理的分布と生態的分布/ツユクサの外見と染色体数(なぜツユクサの染色体数は、みんな偶数なのか?/人為的に雑種をつくってみる/ツユクサは倍数体と異数体とから成る複合種)
染色体の核型から分化の道筋をたどる(染色体数が同じなら核型も同じか?/ツユクサの核型は単純ではない/祖先型の核型はどれか?/2n=44シリーズの核型分化の方向性/2n=44植物の核型の多様性は、どのようにして生じた?)/朝鮮半島や中国大陸のツユクサ(朝鮮半島のツユクサ/中国大陸のツユクサ/大陸産2n=44ツユクサの核型)/日本固有のツユクサ(2n=46ツユクサと88ツユクサの生態的分布/そのほかのツユクサ)/日本でいちばん多いツユクサ(日本海側と太平洋側とでは違う染色体の形/2n=86と2n=90ツユクサの核型)/ツユクサは、稲作とともに日本へやって来た?(史前帰化植物という考え/ツユクサの分類学と染色体数との関係)/栽培型ツユクサ「オオボウシバナ」は、どのようにしてつくられたか?(オオボウシバナの起源伝説/染色体からオオボウシバナの起源をさぐる)
第5章 マルバツユクサの故郷はアフリカのサバンナ地方    日本でのマルバツユクサの形態(地上に雄花と両性花、地下に閉鎖花/他家受粉と自家受粉、どちらが得か?)/染色体数と核型/マルバツユクサの核型の多様性とその特徴(標準型の核型と変異型/核型の地理的分布/外国産マルバツユクサの核型)/核型変異と減数分裂、そして種分化との関係は?(核型は多様だが、減数分裂は正常/スイバでの事例、核型の多様性)/マルバツユクサの地理的分布圏拡大の戦略(遺伝学的戦略/生殖方法の多様性/マルバツユクサの早熟性)
第6章 圃場整備で田んぼの生き物が変わった    日本の田んぼは多様な生き物の宝庫/圃場整備事業/column キツネノボタンが見つからない/田んぼの多様性の保全と復元/田んぼはイネのほかに子どもも育てた
おわりに (二〇〇九年一二月 藤島弘純)
引用文献


≪著者: ≫ 藤島弘純 (ふじしま・ひろすみ) 1933年 愛媛県松山市生まれ。1962年 愛媛大学教育学部卒業。理学博士。高校教諭を経て、鳥取大学教育学部助教授、教授、附属教育実践研究指導センター長(併任)などを歴任し、1999年定年退官。現役時代は、田畑の雑草の種分化についての生態遺伝学的研究のほかに、附属小学校の教師と共同で五感に働きかける理科授業や、生命の神秘を実感する社会人向けの理科講座などを実践。本書は、ライフワークとして中国や韓国の研究者と共同で取り組んできた、キツネノボタンやツユクサなど雑草の種分化の機構を遺伝学的・生態学的に解明する研究の現時点での成果をまとめたもの。よく目にする雑草の染色体から、彼らが日本の風土にどのように適応して生きてきたのかを明らかにするとともに、雑草がもたらす豊かな自然を概観する。主な著書、『日本人はなぜ科学ではなく理科を選んだのか』(築地書館)、『新しい教材生物の研究』(共著、講談社)、『生物観察ハンドブック』(共著、朝倉書店)、『鳥取砂丘の住人たち』(編著、富士書店)、『重信川の自然』(編著、創風社出版)、『地域社会に育ち・学び・生きる』(共著、多賀出版)など多数。






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本「明治期におけるドイツ医学の受容と普及 東京大学医学部外史」吉良枝郎5

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明治期におけるドイツ医学の受容と普及―東京大学医学部外史
明治期におけるドイツ医学の受容と普及 東京大学医学部外史

○著者: 吉良枝郎
○出版: 築地書館 (2010/3, 単行本 216ページ)
○価格: 2,520円
○ISBN: 978-4806713982
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ぼくのなかでは「アリガタイハナシ」と崇め拝聴し奉る、理解や(場合によっては)内容の詳細を要求されない(してはいけない!?)、その行為自体に大きな意味がある、みたいな位置づけ(カテゴライズ)が、なんとなくハッキリとあったりする(ナンノコトヤラ♪)。
たとえば、ぼくはサラリーマン(給与所得者)として、会社という組織内における居場所を確保する(喪失しない、除外されない)ことに、どこかで明確に腐心している(意識している)。ときに(空気を読んで??!)、分かろうとしちゃいけない(ありえない、ゆるせない、受け容れられない!!?)、分からないままで詳細を問うことをしない(やっぱり、ありえない、ゆるせない、受け容れられない!??)、を、フツーに演じることは、そう、やっぱりぼくにはじょうずにできる自信がないなぁ、きっと、ド下手くそなんだろう、仕方がない、できる範囲で努力を怠るまい。
基礎的な理解能力に著しく劣ると自負しているぼくが、ただただ理解できない、理解する能力を持ちえていない、だけなんだろうというような可能性を一定のレヴェルで認知しつつ。


≪目次: ≫
1 序文
2 ミュルレル、ホフマンの着任   ミュルレルのみた東校/ドイツ人医学教師着任時の東校の学制
3 明治四、五年の医学校の変革   ドイツ式医学教育カリキュラムの導入/旧藤堂邸内東京医学校の改築
4 動き出したドイツ人医学教師   後続ドイツ人医学教師/動き出した医学教育課程/ドイツ人教師申報でみた当時の医学教育
5 当時の予科、本科医学生
6 医学校教育の拡大
   医学通学生制度の導入とその影響/各府県における医学校の設立
7 卒業生及び医学士の各府県立医学校への赴任   医学士の受け入れ/府県立医学校の甲乙二種への選別
8 府県立医学校の廃止と医学校の改編   高等中学校医学部、高等学校医学部そして医学専門学校に/高等中学校医学部の教員
9 県立医学校廃止後も各県に彼らは赴任した   医学校廃止の各県への影響/医学士の赴任(北海道/第二区の各県/第四区の各県/第一区の各県/第三区の各県/第五区)
10 医学士の赴任先は国内だけではなかった   日露戦争と医学士
11 医学校廃止後の県での医学士の活動成果
12 近代医学の国内への普及に貢献した医師達
13 おわりに

参考文献
人名索引


≪著者: ≫ 吉良枝郎 (きら しろう) 1930年生まれ。医学博士。専門は呼吸器内科。東京大学医学部医学科卒業。東大医学部第三内科研究生を経て、フルブライト交換学生として米国へ留学。その後、順天堂大学医学部助教授、自治医科大学教授、順天堂大学医学部教授、日本胸部疾患学会会長、APSR(Asian Pacific Society of Respirology)会長、順天堂大学医学部長、学校法人順天堂理事などを歴任。現在、順天堂大学名誉教授、自治医科大学名誉教授。著書 『日本の西洋医学の生い立ち 南蛮人渡来から明治維新まで』『幕末から廃藩置県までの西洋医学』(築地書館)。





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本「暴食の世界史  Francine Prose: “Gluttony: The Seven Deadly Sins”Oxford University Press, 2003.」フランシーン・プローズ、屋代通子 訳5

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暴食の世界史
暴食の世界史  Francine Prose: “Gluttony: The Seven Deadly Sins”Oxford University Press, 2003.

○著者: フランシーン・プローズ、屋代通子 訳
○出版: 築地書館 (2010/1, 単行本 172ページ)
○価格: 1,575円
○ISBN: 978-4806713951
おすすめ度: 5.0
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白菜の、キャベツやナスやミョウガの浅漬けを、ぼくは幼少の頃から食べはじめると止まらなくなって。まわりの迷惑を考えないでムシャムシャムシャムシャムシャと。

「欲」であったり「快」であったり「罪」であったり

早すぎる食事、凝りすぎた食事、高価な食事、欲張った食事、多すぎる食事。  (P.16, P.50, P.55, P.73)

疲れを感じていたりストレスがあると、無意識のうちに「暴食」していたりして、逆に過度の食欲を(衝動的に)感じるときは疲労やストレスがあるときなのであろう、むしろ過度の禁欲にはさらなる状況の悪化の危険さえ。


≪目次: ≫
はじめに
第1章 暴食は罪?   何が罪なのか/誰にとっての罪なのか/華々しき宴/欲望の不浄を恐れて/自己への罪と他者への罪
第2章 罪の報い   暴食のゆきつく場所/来世の罪から現世の罪へ/暴食する人、させられる人/現代の暴食家が着る汚名
第3章 隠された、ほんとうの罪   暴食するか、絶食するか
第4章 暴食、至福の瞬間   おおいなる暴食文学/暴食家たちの楽園

エッセイ「暴食のトラップ」森達也(映画監督、作家)


≪著者: ≫ フランシーン・プローズ (Francine Prose) 1947年アメリカ、ブルックリン生まれ。作家、エッセイスト、バード大学客員教授。2007年から2008年まで、米国ペンクラブの会長を務める。代表作のひとつ“The Glorious Ones”はミュージカル化され、反響を呼んだ。

[訳者] 屋代 通子 (やしろ みちこ) 1962年兵庫県西宮市生まれ。横浜育ち。大学で国語学を学んだのち、出版社で翻訳校正業務に携わり、翻訳の道に入る。現在は札幌市在住。主な訳書に『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話』上・下、『オックスフォード・サイエンス・ガイド』(以上築地書館)、『子ども保護のためのワーキング・トゥギャザー』(共訳、医学書院)などがある。

ウェンディ・ワッサースタイン 『怠惰を手に入れる方法  Sloth: The Seven Deadly Sins, 2005.』(屋代通子訳、築地書館、2009年) '10/01/03
ジョゼフ・エプスタイン 『嫉妬の力で世界は動く  Envy: The Seven Deadly Sins, 2003.』(屋代通子訳、築地書館、2009年) '09/12/27
ナイジェル・コールダー 『オックスフォード・サイエンス・ガイド  Magic Universe: The Oxford Guide to Modern Science, 2003.』(屋代通子訳、築地書館、2007年) '10/01/05


Gluttony: The Seven Deadly SinsGluttony: The Seven Deadly Sins
著者: Francine Prose
出版: Oxford Univ Pr (2003/9, English, 128ページ)
ISBN: 978-0195156997
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Gluttony: The Seven Deadly SinsGluttony: The Seven Deadly Sins (ペーパーバック)
著者: Francine Prose
出版: Oxford Univ Pr (2006/8, English, 144ページ)
ISBN: 978-0195312058
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本「文革 南京大学14人の証言」董国強(南京大学歴史学科副教授)編著、関智英/金野純/大澤肇/編訳・解説5

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文革‐南京大学14人の証言
文革 南京大学14人の証言

○著者: 董国強(南京大学歴史学科副教授)編著、関智英/金野純/大澤肇/編訳・解説
○出版: 築地書館 (2009/11, 単行本 420ページ)
○価格: 2,940円
○ISBN: 978-4806713913
おすすめ度: 4.0
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文革、文化大革命(Cultural Revolution)の、南京大学の歴史学科副教授の活動(編著)として、文革経験者数十名にたいして行なわれた聞き取りのなかから精選した14編、14名(インタビュー当時54歳から83歳、全員南京大学卒業生)が語った歴史的事件の口述記録。
なるほど、文革が「1966年5月に毛沢東林彪らによって発動され、その後76年9月、毛の死によって終焉を迎えた大規模な政治運動の通称」(P.5)とは、冒頭に解説される。そう、不勉強なぼくは、そもそもメインタイトルにかかげられる「文革」がなにであるかを知らずに本書を手にしていることを明らかにしておく。
ちなみに、いまでも中国政府による制約により、文革に関する記録や展示の公開がスムーズに許可されることは滅多にない(P.4)ことから、中国国内より先に世界で初めて日本で翻訳される(P.3〜P.4)、とある。
取材地としての、南京であり南京大学の位置として。北京・上海(例外的な大都市)ではなく平均的な都市であり、中国有数の大学としての南京大学。


≪目次: ≫
日本語版の刊行に寄せて――董国強(2009年3月 アメリカスタンフォード大学人文研究センターにて)
はじめに――関智英
本書をよまれる方に――金野純    文革――中国現代史の「空白」/本書の意義/これだけは知っておきたい文革の基本知識
コラム1「日本の南京イメージ」/「南京市内地図」/「南京大学構内図」

1 「革命」の勃発、深まる派閥対立    農村「四清(政治・思想・組織・経済の点検)」運動への参加/「造反」の勃発――リツ陽分校「六・二事件」/壁新聞の書かれた背景/署名を逃れてシャワー室へ/匡校長の反撃/高まる不安/Hの密告/突然の形勢逆転/紅衛兵組織の誕生/複雑化する民衆の派閥
コラム2「紅衛兵」(紅衛兵の誕生/活動のレパートリー/紅衛兵運動の功罪)/「南京大学文革各派概略図」
2 文革勃発に遭遇――一夜にして英雄に    全校で百キロ行軍/彼女は小さな宋美齢だ!/何故私が表彰?/後ろで誰かが糸を引いている――私の感覚/私服警官に囲まれる/「苦しい時代を思って食事をする」/資本家出身の影響/家庭出身欄に頭を痛める/「天南海北」――歴史学科の就職事情/竹竿でスズメを追っ払う/「落花生」は木になる」/農民の精神生活/「毛沢東を打倒しよう!」/農民に残る人間性/常識は真理である/密かに試験を受ける/文革の与えた影響/個人の境遇は自分でコントロールできない/天安門事件の鎮圧は当然
コラム3「匡亜明と溧陽分校」(匡亜明を礼賛する住民)
3 日頃の恨みが文革で爆発――生物学科の文革    出身は「資本家兼地主」/ベッドの中で文革勃発を知る/「ジェット式」をさせられる――労働改造/教え子による家財没収/全身墨汁だらけ!/「好派」と「屁派」/階級の純潔化/『語録』を暗唱、また暗唱!/グループで用をたす/自殺? 彼らの好きにはさせない!/五十キロの石炭を持たされた老教授/全ては身内の仕業/一家離散/自己批判、そして解放/大学へ復帰/周恩来の死に際して/私の文革観――四つの類型
コラム4「身分・档案」(身分制国家としての現代中国/出身血統論の出現とそれへの批判/階級社会の終焉)
4 共産党エリートに対する容赦ない迫害――Zの陰謀    革命烈士の父/自伝を書いて入党/大学卒業後、ソ連へ派遣/名前の上に「×」印が!――文革勃発/トイレにまでついて来た監視/家政婦は言った/労働改造は掃除/ミミズを口に入れられる/大衆の目はごまかせない/一日十二時間の労働/気がかりは二人の子供/偽党員・偽烈士/子供たちにも毒手が……/リーダーZの野心
コラム5「単位」(単位制度の機能/抑圧の反面の社会保障/カイシャ・アズ・ナンバーワン)
5 文革とは完全な奪権闘争である    内戦には徹底反対――中央大学から南京大学へ/院系調整の状況・評価/教壇に立つ/最初の批判/危険人物であった私――二度目の批判/「黒い人物」――文革の勃発/「謀反人の太鼓持ち」/大学よりも激しかった中学での闘争/文革とは完全な権力闘争である/「牛小屋」に押し込められる/二本の枕木を一度に運ぶ/「牛小屋」時代の経済/決定権はそれぞれの学科に/正常化していくと感じた時期/文革を挟んで/復帰後の軍宣伝隊、工作宣伝隊との関係
コラム6「南京大学」
6 残酷な階級闘争――「逍遙派」がみた文革    激しくなる「階級闘争」/高まる造反――天地を覆う壁新聞/三つの派閥へ分化/無料で全国行脚/毛主席現る!/「階級の純潔化」と文革への疑念/ある愛の悲劇/農村での経験――僧侶の自殺/林彪の息子になる!/文革の失敗を露呈させた林彪事件/怪文書――「周恩来総理の遺言」
コラム7「下放・戸籍」(下放と戸籍政策の起源/「移動の時代」としての文化大革命/戸籍制度と下放政策のなごり)
7 文革の黒幕と出会う――紅衛兵運動始末    不可解な批判/大学を批判する/大学当局の反撃/北京へ行く/同郷人に救われる/文革の黒幕との出会い/張春橋訪問/北京再訪/毛沢東の接見/私たちは「紅色造反隊」にしましょう/労働者と連帯する/仲間割れ/自立できなかった紅衛兵運動/軍隊との対立/激化する武力闘争/許世友を攻撃する/北京での談判/「石油大根」/苦中に楽しみを見出す/南京での監禁生活
コラム8「糧票」
8 それでもマルクス主義を信じている――ある共産党員がみた文革    文革への序奏/文革と人間性/南京大学の武力闘争/文革中の父/七六年春、南京事件(「三・二九南京事件」)/文革はなぜ起きたのか/マルクス主義は信じている/毛沢東は七割の功績と三割の過失/文革の後遺症/民主集中は虚構である/大躍進の問題/周恩来陳毅賀龍劉少奇について
9 やりきれない思い――でっちあげられた反革命組織「五・一六」    文革の勃発/匡亜明校長の吊し上げ/文革なんてつまらない/何故匡亜明は批判されたのか?/「男」だった文鳳来/「五・一六」グループの調査
コラム9「毛沢東語録
10 文革の正体、見たり!――中国文学科助教、創作班の日々    兄は台湾、弟は大陸/「卒業論文、書く必要なし!」/「働きながら学ぶ」/殴られた匡校長/文革の正体/「経験交流」で毛主席と会う/毛主席、あなたさまは私たちの救世主/文革の「受益者」として/林彪事件の衝撃/「アメリカ人の百倍嘘をつく中国人」
コラム10「造反派と保守派」
11 造反・尋問・強制労働――造反派幹部の文化大革命    ベトナム人留学生クラスの教師として/造反派の幹部となる/省工作隊との対決/「八・二七革命経験交流会」との死闘/人民大会堂での斡旋/嘘の自白/強制労働の日々/告発の時/信念を持つ「造反派」と勝ち馬に乗る「逍遥派」
コラム11「南京の街」
12 二度の監禁と獄内闘争    栄養不良も何とか進学/「黒五類」も気にせず学習/子供をだしに自白を強要/肉入り春雨の秘密/繁華街での課外授業!?/留置場での事情聴取/我が闘争/滑稽な批判大会/死刑でも名誉回復される方法/煙草一服、解放の味
13 紅衛兵から政治犯、そして海外へ    寺を暴いて饅頭燃やす/銃を自作/「下放」の日々――興奮から絶望へ/文革中も関係(コネ)頼み/大学入試奮闘記/「特権」の享受者として/静かなる抵抗/「三・二九南京事件」を起こす/深夜の警告/娃娃橋の日々/民主の風
コラム12「「三・二九南京事件」と中国民主化運動の系譜(「三・二九南京事件」/第一次天安門事件(四・五天安門事件)/民主化運動の起源としての文革)
14 絶望の大地から――大学生の見た1970年代中国農村の貧困と汚職    「走資派」の子供として/死にゆく者への祈り/農村からの脱出/大学生活に興奮/「君たちは自分の良心が痛まないのか?」/汚職の横行/夜明け前/第一次天安門事件の意義

文革研究とオーラルヒストリー――董国強
あとがき(2009年9月 関智英)
索引
略歴


≪編集著: ≫ 董 国強 (とう こくきょう) 1962年生まれ。1985年南京大学歴史学科卒業、歴史学博士。現在歴史学科副教授、南京大学‐ジョンズホプキンス大学中国アメリカ文化研究センター客員教授。1995年より現在まで学術雑誌に50余編の論文を発表。著作に『謡想盛世――人治的理想与現実』がある。近年は現代中国思想や中国近代知識分子の研究のほか、「文革」史の研究を進めている。

[編訳・解説] 関 智英 (せき ともひで) 1977年福岡県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在学。中国近現代史・日中関係史を中心に研究。主要論著に「上海市大道政府と西村展蔵」(『近きにありて』52号、2007年)、「『蒙疆』に関する一考察」(『近代中国研究彙報』30号、2008年)など。

[編訳・解説] 金野 純 (こんの じゅん) 1975年岩手県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、学習院女子大学国際文化交流学部専任講師。専門は地域研究(中国)、歴史社会学。主要論著に、『中国社会と大衆動員――毛沢東時代の政治権力と民衆』(御茶の水書房、2008年)など。

[編訳・解説] 大澤 肇 (おおさわ はじめ) 1977年東京生まれ。2007年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、人間文化研究機構地域研究推進センター研究員、財団法人東洋文庫研究員及び國學院大學文学部兼任講師。中国近現代史、デジタル史料論等を専門とする。主要論著に「中華人民共和国初期における学校教育と社会統合」(『アジア研究』55巻1号、2009年)など。訳著に並木頼寿監訳『中国の歴史と社会』(明石書店、2009年)など。

山本節子 『大量監視社会 誰が情報を司るのか Mass surveillance unlimited』(築地書館、2008年) '08/07/24







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本「オックスフォード・サイエンス・ガイド  Nigel Calder: “Magic Universe: The Oxford Guide to Modern Science” Oxford University Press, 2003.」ナイジェル・コールダー、屋代通子 訳5

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オックスフォード・サイエンス・ガイド  Nigel Calder: “Magic Universe: The Oxford Guide to Modern Science” Oxford University Press, 2003.
  • ISBN: 978-4806713197
    おすすめ度: 4.5
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    書評/サイエンス



    3年越しで読み終えた。
    記憶している限りでは、”本が好き!PJ”で知って、最初の挑戦が2007年末の冬休み、2年とすこし前のこと。そのときには、200ページを超えたところで挫折した(図書館に返却)。その後にもなんどか、まとまった休みを利用して挑んだ記憶があるようなないような、、、そう、ぼくにはそれだけの時間の経過と、その間に読んだ830冊超(2009年度444冊、2008年度393冊)の経験が必要だったのであろう、と思う。
    たしかに、大型の本で持ち運びが容易ではないことから、もっとも多く読書時間を費やす(集中できる)電車での読書ができなかったことを理由に挙げることができるかもしれない(自室では読書に集中することができない)。科学(サイエンス)にすごく興味があるわけでもない(知識は明らかにない)。
    なんだかんだといろいろで、4月からは新しい生活を、変化を、挑戦をはじめようと、静かな闘志を燃やしつつ。「変化はストレスを生じる」とは、さいきんの口癖で、大なり小なりなんらかの変化に対応するにも労力を要するのであり、新たに費やすことになる労力は、新たなことにたいするワクワクドキドキがあったとしても、これまでに追加して費やすことに相違はないことから、どのタイミングで如何なる反応が生じるか予測不能ながらも、なんらかの外的な変化にたいする内的な変化を生じさせることになろう、かりに表出することがなかったとしても。
    さて、そんなこともあって、さらには勤務先の善きにつけ悪しきにつけさまざまな状況の変化もあいまって、今回の冬休みは思い切って10連休とした。そのうちの後半の6日間はまったくのフリー、好き放題の引き籠もり、誰にも会わず何処へも行かず、とにかく読書。そんな好条件を整えた(整った)のだから、それなりの時間を費やせば、大した無理をすることもなく、読み終えてトウゼンかも。それでも、結果的に読了までに延べ3日間、約9時間半を要した。1日目が約3時間で200ページ、2日目を約3時間で約260ページ、3日目に約3時間半で300ページ強、いずれも重い思いをして(重さでは『世界の美術』(河出書房新社、2009年)が勝る)も、自室から帯出し、マクドナルドであり図書館であり、やっぱり自室では集中力を持続できない、誘惑にうち克つ自信がない。さらには、午前中と夜には別の本を併読しリスクヘッジ。などと、ずいぶん冗長に語っているのは、やっぱり読み終えてウレシイ、達成感からであろうか気分が高揚していることを認めよう。しかし、時間に限りがないものではない。ところで、あまりに厳密にすぎるスケジュールは、かえって効率を下げることにもなりかねず、計画や予定は、アタリマエのように不測の事態によってカンタンに変更を余儀なくされる。むしろ、不測の事態を経て、一見してまわり道とも思えるような出来事に、ときに対処しながら完成度が高まるとも。しかし、予定や計画の変更には、はげしくイライラさせられる。思い通りにならないことは、そう、ストレスだ。

    さて、ナイジェル爺さん(と「巻末解説」に称される、1931年生)がすべてひとりで書きおろした、サイエンス「エッセイ(試論)」は全112編のややもすると冗長な今昔物語♪、最新の話題を織り交ぜながらも、多くは古き良き(全盛期??!)19世紀と20世紀の、語り継がれ、語り継ぎたいオハナシ♪、話題はハンパなく多岐に広範にわたるから、ときに一見してなんのことやら、なんの話題か見出しを確認したことも一度や二度ではないのだが、そんなことも、ワクワク感の創出に、サイエンスの人智の未知への冒険の旅(アヴァンチュール)のたのしみに、一役かっているとさえ。
    アタリマエのことながら、この一冊でサイエンスのさまざまな分野のすべてをカヴァーするものではなく、しかしながら、それなりに突っ込んだところまで、サラサラサラッと概説する手腕はホレボレする、必見モノだ!、一度お試しあれ。


    ≪目次: ≫
    序文:クモの巣へようこそ(introduction)
    【ア】 あふれ出す玄武岩(flood basalts)/アルコール(alcohol)/暗黒エネルギー(dark energy)/暗黒物質(dark matter)/遺伝子(genes)/遺伝子組み換え作物(transgenic crops)/宇宙(universe)/宇宙から見た生物圏(biosphere from space)/宇宙航法(astronautics)/宇宙線(cosmic rays)/宇宙の鉱物(minerals in space)/宇宙の天気(space weather)/宇宙の分子(molecules in space)/宇宙背景輻射(microwave background)/エネルギーと質量(energy and mass)/エルニーニョ(el nino)
    【カ】 開花(flowering)/海流(ocean currents)/カオス(chaos)/核兵器(nuclear weapons)/火山噴火(volcanic explosions)/幹細胞(stem cells)/カンブリアの爆発(Cambrian explosion)/ガンマ線バースト(gamma-ray burst)/記憶(memory)/利き手(handedness)/起源(origins)/気候変動(climate change)/恐竜(dinosaurs)/極端好み(extremophiles)/銀河(galaxies)/クォークのスープ(quark soup)/クローニング(cloning)/ゲノム全般(genomes in general)/言語(languages)/元素(elements)/光合成(photosynthesis)/高速旅行(high-speed travel)/氷のいかだに乗せて(ice-rafting events)/穀物(cereals)
    【サ】 細胞周期(cell cycle)/細胞の交通(cell traffic)/細胞の死(cell death)/地震(earthquakes)/重力(gravity)/重力波(gravitational waves)/衝突(impacts)/植物(plants)/植物の病気(plant diseases)/シロイヌナズナ(arabidopsis)/進化(evolution)/進化する分子(molecules evolving)/人類の起源(human origins)/彗星と小惑星(comets and asteroids)/S(スージー)粒子(sparticles)/スターバースト(star bursts)/スピーチ(speech)/生態進化論(eco-evolution)/生物多様性(biodiversity)/生物時計(biological clocks)/生命の木(tree of life)/生命の起源(life’s origin)/絶滅(extinctions)/先史時代の遺伝子(prehistoric genes)/相対性(relativity)/素粒子の一族(particle families)
    【タ】 タイムマシン(time machines)/太陽の内部(sun’s interior)/太陽風(solar wind)/大陸と超大陸(continents and supercontinents)/炭素循環(carbon cycle)/蛋白質生成(protein-making)/蛋白質の形(protein shapes)/力(forces)/地球(earth)/地球外生命(extraterrestrial life)/地球の輝き(earth shine)/地球の酵素(global enzymes)/地球のシステム(earth system)/中性子星(neutron stars)/超原子、超流動、超伝導(superatoms, superfluids, superconductors)/超弦理論(superstrings)/DNA指紋(DNA fingerprinting)/天然痘(smallpox)
    【ナ】 ニュートリノ振動(neutrino oscillations)/人間の生態学(human ecology)/脳の画像化(brain images)/脳の配線(brain wiring)/脳のリズム(brain rhythms)
    【ハ】 バーナルの梯子(Bernal’ s ladder)/胚(embryos)/バッキーボールとナノチューブ(buckyballs and nanotubes)/発見(discovery)/反物質(antimatter)/ヒッグスボソン(Higgs bosons)/ビッグバン(big bang)/ビットとキュービット(bits and qubits)/ヒトゲノム(human genome)/氷雪圏(cryosphere)/不規則な材質(disorderly materials)/不死(immortality)/物質(matter)/プラズマ結晶(plasma crystals)/ブラックホール(black hales)/プリオン(prions)/プレートの動き(plate motions)/プロテオーム(proteomes)/分子のパートナー(molecular partners)/文法(grammar)/星(stars)/捕食者(predator)/ホットスポット(hotspots)/哺乳類(mammals)
    【マ】 免疫機構(immune system)
    【ヤ】 有望な怪物(hopeful monsters)/弱い電気的力(electroweak force)
    【ラ】 利他主義と攻撃性(altruism and aggression)/量子のもつれ(Quantum tangles)/霊長類の行動(primate behaviour)

    巻末解説:森山和道
    引用元一覧
    人物索引
    事項索引
    著者紹介


    ≪著者: ≫ ナイジェル・コールダー (nigel calder, 1931- ) 半世紀にわたり、基礎科学のあらゆる分野における最新の成果を丹念に取材、追究してきた英国を代表する科学ライター。1956年に科学雑誌〈ニューサイエンティスト〉の創刊に加わり科学ライターとしての腕を磨いたコールダーは、1962年から66年まで同誌の編集者を務め、その後は執筆活動に、またテレビ番組の構成作家としても活躍している。BBCの長寿番組「サイエンス・スペシャル」シリーズと番組取材を元に書き下ろした『荒れ狂う宇宙(Violent Universe)』、『休みない地球(Restless Earth)』、『彗星接近!(Comet is Coming!)』、『アインシュタインの宇宙(Einstein’s Universe)』などの業績に対し、ユネスコからカリンガ賞を贈られている。現代科学の最前線を網羅し、平易に解説した本書は、2003年発売と同時に大きな反響を呼び、科学読み物に与えられるアヴェンティス賞の候補作に挙げられた。

    [訳者] 屋代通子 (やしろ みちこ) 1962年兵庫県西宮市生まれ。横浜育ち。大学で国語学を学んだのち、出版社で翻訳校正業務に携わり、翻訳の道に入る。英米文芸の翻訳のほか、エネルギー問題やゴミ問題に深い関心をもち、環境問題に関する記事・講演を依頼されることもある。現在は札幌市在住。 主な訳著書/『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話上・下』、『メディシン・クエスト新薬発見のあくなき探究』、『遺伝学でわかった生き物のふしぎ』(以上築地書館)、『ラン熱中症』(NHK出版)ほか多数。

    ウェンディ・ワッサースタイン 『怠惰を手に入れる方法  Sloth: The Seven Deadly Sins, 2005.』(屋代通子訳、築地書館、2009年) '10/01/03
    ジョゼフ・エプスタイン 『嫉妬の力で世界は動く  Envy: The Seven Deadly Sins, 2003.』(屋代通子訳、築地書館、2009年) '09/12/27


    Magic Universe - the Oxford Guide to Modern ScienceMagic Universe - the Oxford Guide to Modern Science
    著者: Nigel Calder
    出版: Oxford Univ Pr (2003/11, English)
    ISBN: 978-0198507925
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  • 本「怠惰を手に入れる方法  Wendy Wasserstein: “Sloth: The Seven Deadly Sins” Oxford University Press, 2005.」ウェンディ・ワッサースタイン、屋代通子 訳5

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    怠惰を手に入れる方法
    怠惰を手に入れる方法  Wendy Wasserstein: “Sloth: The Seven Deadly Sins” Oxford University Press, 2005.

    ○著者: ウェンディ・ワッサースタイン屋代通子
    ○出版: 築地書館 (2009/7, 単行本 184ページ)
    ○価格: 1,575円
    ○ISBN: 978-4806713869
    おすすめ度: 4.5
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    人生を降りるのもラクではない。中途半端がもっとも好ましくない。
    あれはしたいけど、これはしたくなくて、ガンバルのはイヤ、ガマンするのはイヤ、、、オイシイところだけを戴こうだなんて!!?

    原題の“sloth”には、 崑嫗董¬祇此△發里阿機廚里曚に、◆ナマケモノ(ほ乳動物、熱帯アメリカ産)」の意味があるようだ。


    ≪目次: ≫
    はじめに
    1章 人類怠惰計画    怠惰目線で想像しよう/汝ら怠惰の門をくぐる者、希望を捨てよ/怠惰の心がけ/怠惰の掟
    2章 目覚めよ!怠惰    わたしはただの男/父は怠惰の対極/すべてを見送る/怠惰は無上の喜び
    3章 怠惰の歴史とナマケモノ    八つの大罪/なまけ心は聖なるかな/悲嘆の効用/横になるナマケモノ/不活動/「働き者のビーバーとナマケモノ」/要点は何か/さあ、あなたもご一緒に!
    4章 怠惰は地球を救う    三つの類型/怠惰は楽チン/嗜眠の重要性を理解する/嗜眠と安定/怠惰にまつわる十の嘘
    5章 怠惰生活始動    整理/家庭生活/仕事/健康法/穴を掘る/主要な道具立て/必要量をはかる
    6章 怠惰の心得    入信期間/怠惰の心得十カ条
    7章 ※よくあるお問い合わせ    
    8章 フルタイム怠惰に向けて    すべての体制のノーを/活動したい気分から身を守る方法/道筋を守ろう/ナンセンスで頭を埋める
    9章 お役立ち怠惰商品情報    手抜きせず手抜きしよう!/あなたにぴったりの怠惰製品を探せ!/警告――恋に落ちてはいけない!
    10章 怠惰を維持するために    慢性怠惰への準備/もし義務感に目覚めたら/なんといっても、あなたは抜け出したのだ!/張りきりすぎた10人を覚えておこう
    11章 怠惰は健康への道なり    無意味さを知ろう
    12章 (著者昼寝につき)閑話休題    休息/誰も気にしない/それはあなたのせいであって、わたしのせいではない
    13章 怠惰新人類の夜明け    
    ふろく 活動グラム表

    エッセイ ナマケモノばんざいしりあがり寿


    ≪著者: ≫ ウェンディ・ワッサースタイン (Wendy Wasserstein) 1950年アメリカ、ニューヨーク生まれ。アメリカを代表する劇作家。『ハイジ・クロニクル』でトニー賞演劇作品賞、ピューリッツァー賞戯曲部門を受賞。2006年ニューヨークにて死去。享年55歳。

    [訳者] 屋代通子 (やしろ みちこ) 1962年兵庫県西宮市生まれ。横浜育ち。大学で国語学を学んだのち、出版社で翻訳校正業務に携わり、翻訳の道に入る。現在は札幌市在住。主な訳書に『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話』上・下、『オックスフォード・サイエンス・ガイド』(以上築地書館)、『子ども保護のためのワーキング・トゥギャザー』(共訳、医学書院)などがある。

    ジョゼフ・エプスタイン 『嫉妬の力で世界は動く  Envy: The Seven Deadly Sins, 2003.』(屋代通子訳、築地書館、2009年) '09/12/27


    Sloth: The Seven Deadly Sins (New York Public Library Lectures in Humanities)Sloth: The Seven Deadly Sins (New York Public Library Lectures in Humanities)
    著者: Wendy Wasserstein
    出版: Oxford Univ Pr. (2005/1, English)
    ISBN: 978-0195166309
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    本「先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! [鳥取環境大学]の森の人間動物行動学」小林朋道5

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    先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!
    先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! [鳥取環境大学]の森の人間動物行動学

    ○著者: 小林朋道
    ○出版: 築地書館 (2009/7, 単行本 217ページ)
    ○価格: 1,680円
    ○ISBN: 978-4806713845
    おすすめ度: 5.0
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    なるほど、「ヤモリ」と「イモリ」とのちがいについて。爬虫類の「ヤモリ」は人家の周囲で生きるゆえに「家守り(ヤモリ)」であり、両生類のイモリは水の中、ときに井戸のなかにいたりして、井戸守りとしての「井守り(イモリ)」であり、として記憶する。(P.55〜P.56)

    そして、「弱って動けなくなっているような野生動物の保護」について(P.178〜)。もっとも、ぼく自身が野生動物、さらには弱って動けなくなっているような野生動物に相対する機会を想像することはできないのだが、場面として、対象を拡大して、“保護”について。まずは、そのものが保護すべき対象であるか否かの判定、であり、どうやら保護をした方がいいだろうと思われる状態にたいして、如何なる保護を、どのような方法による、どのレヴェルまでの保護をすべきであるのか、はたまた、その後についての対応、、、たとえば、国が発行している野生動物の接し方のマニュアル(というものがあると記される)によると、、、「そのままにしておきましょう」、であり、その理由としての、「自然の摂理(死)であり、病気かもしれず、危険……」、あぁそうだろうなぁ。一応の理解を示しつつも、それでも「放っておけない」と考える人(著者)がいて。みんながみんな、われ関せずで、放置されちゃう世の中もどうかと思ってみたりして、しかし、公共(国)が発行(啓蒙)するマニュアルにあっては、リスクの告知(危険回避)が最優先であろうことを考えるには。


    ≪目次: ≫
    はじめに
    イタチを撃退するシマリスの子どもたち――フェレットに手伝ってもらって見事に成功した実験
    張りぼての威厳をかけたヤモリとの真夜中の決闘――「Yさんお帰り。ヤモリの世話? もちろん楽勝だったよ」
    アカハライモリの子どもを探しつづけた深夜の1カ月――河川敷の草むらは、豊かな生物を育む命のゆりかごだった
    ミニ地球を破壊する巨大(?)なカヤネズミ――ほんとうは人間がカヤネズミの棲む地球を破壊している
    この下には何か物凄いエネルギーをもった生命体がいる!――砂利のなかから湧き出たモグラ
    ヒヨドリは飛んでいった――鳥の心を探る実験を手伝ってほしかったのに


    ≪著者: ≫ 小林朋道 (こばやし・ともみち) 1958年岡山県生まれ。岡山大学理学部生物学科卒業。京都大学で理学博士取得。岡山県で高等学校に勤務後、2001年鳥取環境大学講師、2005年教授。専門は動物行動学、人間比較行動学。著書に『通勤電車の人間行動学』(創流出版)、『スーパーゼミナール環境学』(共著、東洋経済新報社)、『地球環境読本』『地球環境読本供戞紛γ、丸善株式会社)、『人間の自然認知特性とコモンズの悲劇――動物行動学から見た環境教育』(ふくろう出版)、『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』(築地書館)など。これまで、ヒトも含めた哺乳類、鳥類、両棲類、爬虫類、魚類などの行動を、動物の生存や繁殖にどのように役立つかという視点から調べてきた。現在は、ヒトと自然の精神的なつながりについての研究や、水辺の絶滅危惧動物の保全活動に取り組んでいる。

    小林朋道 『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学』(築地書館、2007年) '07/12/21







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    本「嫉妬の力で世界は動く  Joseph Epstein: “Envy: The Seven Deadly Sins” Oxford University Press, 2003.」ジョゼフ・エプスタイン、屋代通子 訳5

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    嫉妬の力で世界は動く
    嫉妬の力で世界は動く  Joseph Epstein: “Envy: The Seven Deadly Sins” Oxford University Press, 2003.

    ○著者: ジョゼフ・エプスタイン、屋代通子 訳
    ○出版: 築地書館 (2009/10, 単行本 208ページ)
    ○価格: 1,575円
    ○ISBN: 978-4806713944
    おすすめ度: 1.0
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    まもなく年末年始の休暇に突入するのだが、なにが困る(気掛かり)って、図書館がクローズすること。あぁコマッタなぁ、ダイジョウブかなぁ、シンパイだなぁ(イテモタッテモイラレナイ)。あわてて3カ所の図書館からストックした?!、14冊(@2冊/日)。年が明けて1月4日の朝からはいずれの図書館もオープンすることを考えるには、そして、そのあいだには娘と一泊三日のスキーツアー(夜行バスの貧乏旅行)に行くことを考えるには、読む本が不足することはないと思うのだが、、、

    さて、envy、嫉妬。
    ぼくは、チョーいぢわる。自覚しちゃっているだけに、ものごころついた頃から長く思い悩んできた、いまでも迷いがないわけではない。ほぼ衝動的に、カチンと音がしちゃったり、スイッチが入っちゃうような感覚で、意識がないわけじゃないんだけれど、ある意味ではハッキリ意識しながら、しかし、無意識のうちに暴力的に。キッカケは、はたから見れば、自分でも後から冷静に考えるには、どうでもいいような些細なこと、いや、ぼくにとっては小さくないタイセツな事柄だったりするのだよ。ホントにどうでもいいような些細なことであるならば、真剣に(過敏に)反応することはないだろう。その程度(感覚)は個人差がある、万人共通ではない(多様性)。なにが正しくて、なにが間違いで、なにが優れて、なにが劣っているのかなんて、いちがいに判断されるものでも判断するものでもなかろう。もっとも、過敏な反応(不快)は、他者との関係において生じるものであり、他者との衝突を引き起こす危険を含む。もちろん、気にしなければいい、可能であるならば、気にならずに済むのであれば、なにを好き好んで過剰な反応を示す必要があろう。ぶつかりながら、きずつけ、きずつき、わがみをもってからだで


    ≪目次: ≫
    はじめに
    第1章 誰もが感じる嫉妬のひらめき(Not Jealousy)
    第2章 世界を動かす嫉妬の力(Spotting the Envious)
    第3章 となりの芝が青いから……(Secret Vice)
    第4章 女性たちよ、ようこそ嫉妬の世界へ!(Is Beauty Friendless?)
    第5章 運がよくても嫉妬をされる(The Glittering Prizes)
    第6章 いつかは若さに嫉妬する(The Young, God Damn Them)
    第7章 仮面の下に潜んだ悪意(Knavery's Plain Face)
    第8章 終わりなき嫉妬の社会(Under Capitalism Man Envies Man; Under Socialism, Vice Versa)
    第9章 誰もが誰かのユダヤ人(Our Good Friends, the Jews)
    第10章 他人の不幸はどんな味?(Enjoying the Fall)
    第11章 あんな葡萄はどうせ酸っぱい(Resentment by Any Other Name)
    第12章 嫉妬の毒を薄めるために(Is Envying Human Nature?)
    第13章 野心を抱き、嫉妬も抱き(Professional Envy)
    第14章 嫉妬からの自由を求めて(Poor Mental Hygiene)
    エッセイ 香山リカ 私は「嫉妬」に嫉妬する


    ≪著者: ≫ ジョゼフ・エプスタイン (Joseph Epstein) 1937年アメリカ、シカゴ生まれ。編集者、エッセイスト。“The American Scholar”の編集者として活躍。また、1974年から2002年までノースウェスタン大学の講師も務めた。“The New Yorker”“New York Times Magazine”など多くの紙誌にエッセイ、評論を寄せて人気を博す。

    [訳者] 屋代通子 (やしろ みちこ) 1962年兵庫県西宮市生まれ。横浜育ち。大学で国語学を学んだのち、出版社で翻訳校正業務に携わり、翻訳の道に入る。現在は札幌市在住。主な訳書に『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話』上・下、『オックスフォード・サイエンス・ガイド』(以上築地書館)、『子ども保護のためのワーキング・トゥギャザー』(共訳、医学書院)などがある。


    Envy: The Seven Deadly SinsEnvy: The Seven Deadly Sins
    著者: Joseph Epstein
    出版: Oxford Univ Pr. (2003/8, English)
    ISBN: 978-0195158120
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    本「農で起業!実践編 新しい農業のススメ」杉山経昌5

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    農で起業!実践編
    農で起業!実践編 新しい農業のススメ

    ○著者: 杉山経昌
    ○出版: 築地書館 (2009/4, 単行本 256ページ)
    ○価格: 1,680円
    ○ISBN: 978-4806713814
    おすすめ度: 5.0
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    そう、仕事について(考えることはある)。
    なるほど、最適化、とは、はたして、なにをして如何なる状態をして“最適”といいえようか。万人に共通の最適などありえない、それぞれに異なる(差異的)な最適。
    たとえば、著者が就農した20年前、50歳前後の働き盛り。単純な体力という意味ではピークを過ぎて久しいだろうけれど、蓄積された経験と知識を活かして。
    それでも現実的には抗えない、ライフサイクル。ピークを過ぎて、やがて。


    ≪目次: ≫
    「新しい」農業実践のための5箇条
    はじめに 楽しく、豊かに、農で生きる
    1 誰でも成功できる農の世界へようこそ   自由で楽しい農業を目指そう/就農前の準備が成功を決める/経営を進化させるデータ管理術/農業をビジネスに作り上あげろ/進歩と効率化に限界はない
    2 農を実践する!   開花・実留り編/宅配サービス編/施肥編/発芽編/資材管理編/観光農園編/経営を自動的に進化させる/栽培管理と農業の未来
    3 農を次世代に託す   農を廃業する!/責任ある撤退プラン/葡萄園スギヤマが目指す理想の撤退モデル
    あとがき ライフスタイルのなかの農 (二〇〇九年二月節分の日 杉山経昌)


    ≪著者: ≫ 杉山経昌 (すぎやま つねまさ) 1938年(昭和13年)、東京に生まれる。5歳のとき疎開して千葉県で成長し、千葉大学文理学部化学科を卒業。サラリーマン時代に得た徹底的なデータ管理技術を活かして、現在、専業農家。
    ※アイデアは試す(世の中の常識を否定する/失敗しても許せる規模で試す/失敗したらまだ別のアイディアを試す。これを永久に繰り返す)/※時間が答え(種から育てる/成長したときの姿を思い描く/時間をお金で買わない)/※極める(妥協しない/途中であきらめない/自分の限界がわかるまで続ける)/※足るを知る(満足を知ると、いまが幸せ/欲を捨てると、失敗がなくなる)/※逝くを恐れず(思い残すことなく生き、毎日完全燃焼/したいこと、なすべきことをする/何も残さずに逝く)/※いまは、そんな境地だ!

    杉山経昌 『農で起業する! 脱サラ農業のススメ』(築地書館、2005年) '07/12/30
    杉山経昌 『農!黄金のスモールビジネス すごい経営余裕の黒字!』(築地書館、2006年) '07/12/24
    長田竜太 『米で起業する! ベンチャー流・価値創造農業へ』(築地書館、2008年) '08/06/14








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    本「「没落先進国」キューバを日本が手本にしたいわけ」吉田太郎5

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    「没落先進国」キューバを日本が手本にしたいわけ
    「没落先進国」キューバを日本が手本にしたいわけ

    ○著者: 吉田太郎
    ○出版: 築地書館 (2009/10, 単行本 336ページ)
    ○価格: 2,100円
    ○ISBN: 978-4806713906
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    キューバ・リポート第5弾。
    小さいことは、意外に良いことなのかもしれない。
    広大なアメリカ大陸(巨大なアメリカ合衆国)を背にして、大西洋にひらける、小さな島国としての“キューバ”と、広大なユーラシア大陸(巨大なロシア・中国)を背にして、太平洋にひらける、小さな島国“日本”と。なぜか不思議なことには、かつての東西冷戦時代には、それぞれ対抗する勢力にもっとも近接した、ある意味での前線基地?!、的な位置づけ。それゆえに、良くも悪くも注目を浴びないわけにはいかず、その面積的な小ささに比較するには大きな存在感をもってして。それでもやっぱり現実的に、小さいことには変わりがなくて、超大国の支援や何らかの後ろ盾があってこその栄華とも。
    世界を二分していたうちの一極たるソ連が崩壊して、それは、資本主義 対 共産主義(社会主義)という社会システム(イデオロギー)の争いだったのかどうなのか。その勢力争いさえも、資本主義的な市場の原理のようなものが作用していたのかもしれない。社会システムで統治しようと試みて、しかしシステムに規定したとおりにものごとが進行するものでもなく、ヒトの考えはさまざまで、そもそも多様性に担保されてバランスが保たれている面を無視できなかろう。欲望には抗えない。誘惑に克つことは困難で、容易く負ける、易きに流される。システムからこぼれおちる、闇の部分のエネルギーは小さくないのであろう。規模が大きければ、小さくない力が集結して、結果として国家を崩壊に導くほどのエネルギーとなるのであろうか。ちょっとした不平不満を抱えた民衆と官僚の、それぞれのちょっとした欲望やよこしまな行動が、、、ところで、その善からぬことを画策する欲望とは。


    ≪目次: ≫
    機…仰禧飛行の勧め
    1 太平洋大西洋の二つの島の奇妙なシンクロ
        「坂の上の雲」から「崖の上のポニョ」へ/超低空飛行国家――没落先進国キューバに学ぶ/ワーキングプア社会から登場したゲリラ闘争/東西冷戦終焉後の地政学
    2 地球環境の制約内で暮らす    世界唯一の持続可能な国家/経済危機を契機に省エネ運動を展開/教育を通じて全国民への省エネを実現/他国にも広がるエコ革命の輸出
    3 キューバは地上の楽園なのか    ハバナの休日/マスコミも着目しはじめたキューバの医療と教育/楽園の住民たちの四つの不満/【コラム1 キューバは所得差200倍もの超格差社会】

    供 ̄風を凌ぐ住まいを作る
    1 オンボロ住宅屋上活用法
        屋上にドラム缶を吊り下げて野菜を栽培/屋上でウサギを飼育/数世代同居のウサギ小屋生活/家の物々交換に人だかり/偽装結婚からペテンの詐欺まで
    2 コミュニティの建築家    ボランティアで住宅建設/経済危機で破綻したプレハブ住宅建設モデル/オーナーとの対話を通じて家を改築/建て主に自信をつける家づくり/コミュニティによって住宅問題は解決できる
    3 エコ資材で家を建てる    オンボロ住宅を襲うハリケーン/人工衛星から古代ローマの技術に逆戻り?/建築資材として竹を活用/建築資材の地産地消で地元に雇用を創出/マイクロ・クレジットで資源は動く/南々協力で他国へも広まるエコ資材/【コラム2 「古代の建築資料」再発見の理由】
    4 街づくり運動で蘇るスラム    ハードからソフトへ・住民参加型のワークショップ/住民参加でゴミを片づけ、ゴミ捨て場を森に変える/経済危機で元の木阿弥/【コラム3 市民の声は真実か?】

    掘_郢爐靴覆い燭瓩鉾咾魍諒櫃垢
    1 高い食費と乱れる食生活
        エコ・レストランのキャンドルナイト/収入の三分の二にも及ぶ食費
    2 荒れる農地とお役人農政    わずか半分しか耕されていない農地とサトウキビ改革の失敗/機能不全の役人天国/始まったラウルの農業改革/遊休地を貸し出し、やる気のある農家を規模拡大
    3 地元農業改革プログラムで変わる農村    ハリケーン被災後も挫けない農村現場/アグロエコロジーで自給を目指す山村/エコ農法と地方分権化を進める地元農業改革プログラム/参加型のプログラムで変わる女性たち/【コラム4 都市農業と有機農業】
    4 農民参加型の品種改良    農民たちが自ら行う品種改良/経済危機で種子生産力が半減/苦肉の策で始まった農民参加型の種子改良/種子交換フェアで品種が二〇倍に/各自の好みに応じた多様な育種/高収量品種よりも優れもの/農民を信頼することでコストもエネルギーも削減

    検々駝瓜臆辰念汰粥Π多桓匆颪鮗存修垢
    1 ハリケーンで死傷者が出ない国
        災害の方程式――キューバは国連防災のモデル国/ペットも一緒に避難所に避難/被災はあくまでも自己責任
    2 皆で築きあげる安全の文化    顔が見えるハザード・マップづくり/衛生管理と予防で被災者の健康を保障/世界を視野に入れた防災医療センターの防災教育/ボランティアが総がかりで取り組む災害復旧/教育を通じて安全の文化を育む/格差社会をなくすことが被害も減らす
    3 地元学を生かす安心社会    二度のハリケーンにも挫けずに学校を復旧/地元学で地域の課題を解決する子どもたち/反貧困の「正義」とは「希少資源の配分問題」/【コラム5 したたかな小国の生き残り戦術】

    后,金やモノよりも文化を大切にする国
    1 子どもたちは幸せになるために生まれてくる
        赤ちゃんとお母さんの健康を守る/母乳育児のために一年間の産休/父親にも家事と育児のための産休を
    2 民衆教育と参加型の政治改革    縦割り行政の限界を突破するために市町村を“逆合併”/広まる民衆教育で変わる人々/ソ連崩壊を契機に始まった民衆参加/輸入モノの社会主義を見直す/住民参加によって築かれる若者たちの明日
    3 芸術文化を大切にした国づくり    ソ連崩壊で風穴があいた自由への扉/文化の家を通じて国民の芸術力を伸ばす/文化を軸に格差に対抗――心を癒し自由になるためのプロジェクト/所有から満足する文化へ
    4 滅び去りしパックス・トクガワーナ    貿易赤字で資源枯渇したジパング/外国人を驚かせた教養高きフリーター国家/自己責任のグローバル経済から鎖国自給という選択/権力と富を分けた徳川のガバナンス/マハンの進出プランの餌食にされたキューバ
    5 人が尊厳をもって暮らせる街を作る    数世紀前にタイムスリップできる巨大博物館/先人の意思を継承し歴史文化財を守る/自己財源で歴史空間を復元/社会的事業に収益の四割をまわす/歴史伝統文化を享受する市民たち/建物の復元修復で雇用を創出

    あとがき
    参考文献
    用語集
    著者紹介


    ≪著者: ≫ 吉田太郎 (よしだ たろう) 1961年東京生まれ。筑波大学自然学類卒業。同学大学院地球科学研究科中退。東京都を経て、現在、長野県農業大学校勤務。
    著訳書には、『200万都市が有機野菜で自給できるわけ――都市農業大国キューバ・リポート』、『1000万人が反グローバリズムで自給・自立できるわけ――スローライフ大国キューバ・リポート』、『世界がキューバ医療を手本にするわけ』、『世界がキューバの高学力に注目するわけ』、『百姓仕事で世界は変わる』(以上、築地書館)、『有機農業が国を変えた』、『江戸・キューバに学ぶ“真”の持続型社会』(共著、日刊工業新聞社)などがある。
    ホームページ: http://www14.plala.or.jp/Cuba/index.htm
    ブログ: http://pub.ne.jp/cubaorganic/

    吉田太郎 『世界がキューバの高学力に注目するわけ』(築地書館、2008年) '09/01/02
    吉田太郎 『1000万人が反グローバリズムで自給・自立できるわけ――スローライフ大国キューバ・リポート』(築地書館、2004年) '08/08/28
    吉田太郎 『200万都市が有機野菜で自給できるわけ――都市農業大国キューバ・リポート』(築地書館、2002年) '08/07/01
    吉田太郎 『有機農業が国を変えた――小さなキューバの大きな実験』(コモンズ、2002年) '08/06/28
    ジュールス・プレティ 『百姓仕事で世界は変わる――持続可能な農業とコモンズ再生  AGRI-CALTURE: Reconnecting People, Land and Nature』(吉田太郎訳、築地書館、2006年) '08/06/04
    吉田太郎 『世界がキューバ医療を手本にするわけ』(築地書館、2007年) '07/08/18







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    本「森とカビ・キノコ 樹木の枯死と土壌の変化」小川真5

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    森とカビ・キノコ 樹木の枯死と土壌の変化
    森とカビ・キノコ 樹木の枯死と土壌の変化

    ○著者: 小川真
    ○出版: 築地書館 (2009/7, 単行本 256ページ)
    ○価格: 2,520円
    ○ISBN: 978-4806713876
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    たとえば、ヒト(人間)のライフサイクルというのか世代(交代するまでの期間)は、たしか20〜25年くらいだったかと。一世紀、100年のあいだに、4〜5世代、4〜5回転する。もっとも、ヒトの寿命(生まれてから死ぬまでにかかる時間)はもっとながい。Wikipediaには、日本の平均寿命は82歳で世界一らしい(2008年)。(ずいぶん長生きだなぁ)
    そして、生物としての寿命がもっとも長いものとして挙げられる、樹木樹齢が数千年を数えるものもあるようだ(ヒトは122年164日が最長らしい)。
    目に見えない、地中に隠れた根っこ(と土壌菌根菌)の問題。根っこの問題は、カンタンなものでもなくて、根っこ(と菌)がある土壌の栄養が足りなくても、反対に(むしろ最近ではこの問題が大きい??!)多すぎてもいけない。土壌の根っこの菌を殺さず、生かして活かして。人為的に、薬剤や化学肥料やらで即効性を求めて表面的な対応で、根っこの問題に目を向けることをなくしては。


    ≪目次: ≫
    はじめに
    謝辞
    第一章 とまらないマツ枯れ    寿命が尽きた「定めの松」/炭による延命措置の限界/広がるマツ枯れと防除の問題/薬剤散布――健康被害/薬剤散布――永年撒き続けると/薬剤散布――枯れ木の処分は/薬剤散布――薬剤散布の効果は/衰弱枯死するマツ/津波を防ぐマツが弱る/増えているマツの病気/劇的な治療効果/徒長するクロマツ/マツ枯れの発祥地/マツノザイセンチュウ病
    第二章 衰退するスギ    「須佐大杉」長寿の秘訣/弱り始めた隠岐のスギ/日本海側で衰弱するスギ/関東平野におけるスギの衰退/土壌汚染と微生物/スギ花粉症/花は死に花
    第三章 クリの立ち枯れ    クリの栽培はいつから/クリの病虫害/クリ栽培の普及/クリの急性枯死/調査研究の始まり/クリ園の土と微生物/クリとキノコ・菌根菌/病原菌の発見/菌根菌と病原菌の争い/肥料との関係/治す方法
    第四章 広がるナラ枯れ    真夏の紅葉/ポーランドからの客/霧の中から/ミズナラの枯れ方/ナラ枯れの広がり方/芽をふかない切り株/姿を消すキノコ/なぜ豪雪地帯から/カシノナガキクイムシとは/ナラ菌のこと/北半球に広がるナラ枯れ
    第五章 並行する温暖化酸性雨    枯れる日本の樹木/枯れたウメとヤマザクラ/衰退する世界の森林/菌と共生する木が枯れる/化石燃料は過去の生物遺体/エスカレートする越境汚染/酸性雨と土壌汚染/窒素飽和と木の衰弱
    第六章 樹木の死    樹木の寿命/樹木の体温/水切れ/滅びゆくもの

    あとがき
    参考文献
    索引


    ≪著者: ≫ 小川真 (おがわ まこと)
    1937年京都府生まれ。京都大学農学部卒。農学博士。森林総合研究所土壌微生物研究室長、環境総合テクノス生物環境研究所所長、大阪工業大学環境工学科客員教授などを歴任。日本菌学会菌学教育文化賞、日本林学賞、ユフロ(国際林業研究機関連合)学術賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞(愛知万博)などを受賞。現在、白砂青松再生の会会長として、炭と菌根による松林再生ノウハウを伝授するため、全国を行脚している。著書に『マツタケの生物学』『キノコの自然誌』『炭と菌根でよみがえる松』『作物と土をつなぐ共生微生物』、訳書に『ふしぎな生きものカビ・キノコ――菌学入門』『チョコレートを滅ぼしたカビ・キノコの話――植物病理学入門』など多数。


    小川真 『炭と菌根でよみがえる松』(築地書館、2007年) '08/11/01
    ニコラス・マネー 『チョコレートを滅ぼしたカビ・キノコ  The Triumph of the Fungi: A Rotten History, Oxford Univ Pr, 2006 』(小川真訳、築地書館、2008年) '08/08/07
    ニコラス・マネー 『ふしぎな生きものカビ・キノコ  Mr. Bloomfield's Orchard: The Mysterious World of Mushrooms, Molds, and Mycologists, Oxford Univ Pr, 2002 』(小川真訳、築地書館、2007年) '08/02/05


      




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