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〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

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本「花びらは散る 花は散らない 無常の日本思想 (角川選書488)」竹内整一5

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花びらは散る 花は散らない 無常の日本思想 (角川選書)
花びらは散る 花は散らない 無常の日本思想 (角川選書488)

○著者: 竹内整一
○出版: 角川学芸出版 (2011/3, 単行本 205ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4047034884





日本人はなぜ、「はかなさ」に生きる意味を見出すのか。
無常とは何かを「やさしい」「いたむ」「さようなら」などの言葉の語源や哲学、文学、宗教を丹念にひも解き、日本人独自の死生観とその背景にある精神の核心に迫る。『「かなしみ」の哲学』の著者による東京大学最終講義。

人生は空しくてはかない。我々はこの感情を無常観と呼ぶ。だが、この無常というものを積極的に受け入れることで、現代にただよう「絶望」がもし払拭できるとしたら――。無常の思想を語学、哲学、文学、芸術、宗教から丹念にひも解き、「かなしみ」や「いたみ」を分かち合ってきた日本人独自の死生観とその背景にある精神の核心に深く迫る。日本思想史の新たな地平を切り拓く、東京大学退官記念「最終講義」全記録。


≪目次: ≫
I 現代日本の無常観――「空即是色」の「荘厳」
現代日本の無常観/「はかない」とはどういうことか/唐木順三の提言/方法について/「人間の安心」論/「おのずから」の認識/“死んだら無になる”という死生観/「みずから」の認識/「みずから」為すと「おのずから」成る/「みずから」=「おのずから」/「みずから」≠「おのずから」/「みずから」=≠「おのずから」/「人間はなお荘厳である」/「みずから」「おのずから」の「荘厳」

II 「尊い」とはどういうことか
理性について/霊妙性について(「いのち」について)/能動性について/一隅性について/一回性・唯一無二性について/希有性(ありがたさ)について1(因縁)/希有性(ありがたさ)について2(時間)/「色即是空 空即是色」/関係性について(「魂」について)/「いたむ」「とむらう」ということについて

III 「花びらは散る 花は散らない」再論
宮沢賢治の「とむらい」「いたみ」の行方(ゆくえ)/「いとしくおもうもの」から「みんなの幸福」へ/「一のスピリット」と「凡ての人の上の純粋なる愛」/生者から死者へ、死者から生者へ/「いとしさ」の届け方

IV 何がどうあることが「しあわせ」なのか
「しあわせ」について/「めでたし」について/「祝(いは)う」について/「面白(おもしろ)し」について/「幸(さきは)う」「幸(さいは)い」について/「むすひ」について/生と死のゆえん/無常と「おのずから」/「すむ(澄む、済む、住む)」について

V 「おのずから」と「みずから」の「あわい」
「おのずから」と「みずから」の「あわい」という問題枠/日本思想の問題として/現代思想を考える視点として/『鋼の錬金術師』における「おのずから」と「みずから」の「あわい」/「おのずから・「みずから」の語義/「おのずから」の両義性――自然・必然・当然と偶然/他なるものとしての「おのずから」/坂口安吾の「おのずから」観/遍満の「おのずから」と偏重の「みずから」/「みずから」の凝固、「私」という問題/「あわい」ということ/「結婚することになりました」補論/「おのずから」と「みずから」の「あわい」の倫理/「やさし」について/「かなし」について/「さようなら」について

あとがき (平成二十三年 春寒 竹内整一)
引用・参考文献


≪著者: ≫ 竹内整一 (たけうち・せいいち) 1946年長野県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学文学部教授を経て、鎌倉女子大学教授、東京大学名誉教授。専門は倫理学・日本思想史。著書に『「かなしみ」の哲学』(NHKブックス)、『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』『日本人は「やさしい」のか』(ちくま新書)、『「はかなさ」と日本人』(平凡社新書)、『「おのずから」と「みずから」』(春秋社)、『自己超越の思想』(ぺりかん社)などがある。




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本「戦いの日本史 武士の時代を読み直す (角川選書515)」本郷和人5

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戦いの日本史  武士の時代を読み直す (角川選書)
戦いの日本史  武士の時代を読み直す (角川選書515)

○著者: 本郷和人
○出版: 角川学芸出版 (2012/11, 単行本 244ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4047035157



武士の時代、戦いの、中世日本史


武士の登場から天下統一まで、中世は8つの「対立」で作られた!
武士の時代、その闘争、そして武家政権とは何だったのか? 平清盛源頼朝の対立から、鎌倉南北朝室町戦国の世を経て、織田信長豊臣秀吉徳川家康の進めた天下統一事業まで。鎌倉幕府・北条家による撫民(ぶみん)の思想と謡曲「鉢木(はちのき)の真実、山名宗全の復讐(リベンジ)劇に始まった応仁の大乱、戦国における「天下」の意味と信長の思想……史実の刮目すべき新解釈を鮮やかに示す。


≪目次: ≫
はじめに

第一章 平清盛源頼朝――治承・寿永の内乱
一 清盛落胤説と武力
   「武家の、平家の、清盛」/見えなくなる歴史のダイナミズム
二 清盛と「平家」の本質とは
   苦心の人事/平家にあらずんば人にあらず/在地領主の独立戦争
三 東の源氏と西の平氏
   強いヤツこそボス/みんなそろって
四 関東こそは約束の地
   我らの地、鎌倉に帰ろう/本領の安堵、新恩の給与
五 京と鎌倉と
   関東の価値/鎌倉殿との深い絆
六 朝廷の「中から」と「外から」
   武士たちのための政権誕生

第二章 後鳥羽上皇北条義時――承久の乱
一 正当性を求める武士たち
   門葉、家の子、侍/貴種のもとに集まる武士
二 果てしなき内部抗争の末に
   景時失脚の顚末/北条氏のお家芸
三 七つの守護をもつ源氏
   守護という役人/大内惟義はどんな人物か
四 後鳥羽上皇の挑戦
   豊富な財源による専制的院政/新しい武家の棟梁を創出
五 実力と権威の戦い
   京都に近づきすぎた実朝/地に足の着いた武士の存在意義

第三章 安達泰盛平頼綱――霜月騒動
一 謡曲「鉢木
   霜月騒動/「鉢木」の舞台・佐野
二 御家人でありながら、御内人
   佐野源左衛門常世のモデル/御家人と御内人
三 「統治派」と「権益派」の出現と対立
   社会のリーダーとなる武士/「統治派」と「権益派」の衝突
四 「易しい教え」と「やさしい政治」
   民を慈しむ存在となる武士/浄土の教えとは何か
五 経済状況の変化がもたらしたもの
   動産世界の急成長/「撫民」の系譜の断絶

第四章 足利尊氏後醍醐天皇――南北朝内乱
一 建武政権の評価
   譜代の否定はコップの中の嵐/後醍醐天皇の本質
二 鎌倉幕府が滅びた理由は
   後醍醐天皇は武士を味方にできたか/自ら倒れた鎌倉幕府
三 新しい武家勢力の台頭
   狙いは京の銭/バサラたちの挑戦的な振る舞い
四 分裂しながらも存続する天皇制
   天皇制はなぜ必要か/天皇の権威とは
五 将軍権力とはなんだろうか
   二つの要素をもつ将軍権力/支配圏が狭められていく中央政権

第五章 細川勝元山名宗全――応仁の乱
一 戦いの歴史
   戦いの実態とは/将軍の働きは軍事と政治
二 応仁の乱とは何か
   日本の歴史の分水嶺/キーワードはリベンジ
三 それぞれの守護家の動向
   明徳の乱南北朝合一/圧倒的な富の蓄積
四 嘉吉の変から応仁の乱へ
   型式より実力重視/地元で苦戦する守護大名

第六章 今川義元北条氏康――駿東地域の争奪戦
一 日本を二つに分けると
   「都鄙の界」/下克上のストーリー
二 河東の乱河越夜戦
   今川氏と北条氏の奪い合う「川中島」/河越の夜戦
三 「戦いと同盟」の実態を観察してみる
   戦いは生きもの/信用が家の命運になる
四 桶狭間の戦いとは何か
   歴史解釈に必要な常識/勝敗は人知を超えて決する

第七章 三好長慶織田信長――戦国の畿内争奪の諸相
一 京都の政体の位置づけ
   「三好政権」の三好氏/戦略的な「上洛」とは/「天下の覇権を握るために上洛する」?
二 それは政権なのか
   「政権」とは何か/長慶は天下統一を目指したか
三 長慶と信長の差異
   「天下」ということば/国人領主とは/「守護大名」から「戦国大名」へ
四 信長は分かり易いのか
   信長の惨い命令/信長の新しさ

第八章 豊臣秀吉徳川家康――小牧・長久手の戦い
一 信長の「分かりにくさ」をもう少しだけ
   日本仏教の総本山を焼いた信長/天皇と同格?/天皇を必要としなかった信長
二 秀吉と家康の戦い
   「我々跡目、くれぐれいやにて候」/小牧・長久手の戦いへ
三 秀吉の日本統一事業
   家康との全面戦争の回避/「秀吉王権」を作る
四 秀吉による天皇の奉戴
   カンタベリー大司教としての天皇/関白あっての天皇
五 家康の選択
   天下人・徳川家康/徳川家の政権確定の権威づけ

おわりにとあとがきを併せて


≪著者: ≫ 本郷和人 (ほんごう・かずと) 1960年、東京都生まれ。東京大学文学部・同大学院で日本中世史を学ぶ。専攻は中世政治史と古文書学。東京大学史料編纂所の助手・助教授などを経て、東京大学史料編纂所教授。『大日本史料』第五編の編纂にあたる。主な著書は『天皇はなぜ万世一系なのか』(文春新書)、『天皇はなぜ生き残ったか』(新潮新書)、『武力による政治の誕生』(講談社選書メチエ)など多数。


本郷和人 『謎とき平清盛』(文春新書、2011年) '12/01/04
五味文彦/佐藤信 編著、佐々木恵介/本郷和人/中島圭一 著 『日本古代中世史 '11』(放送大学教材:専門科目 人間と文化コース、放送大学教育振興会、2011年) '11/10/28
五味文彦 編著、本郷和人/中島圭一 著 『日本の中世 '07』(放送大学教材:専門科目 人間と文化コース、放送大学教育振興会、2007年) '11/05/12
本郷和人 『天皇はなぜ万世一系なのか』(文春新書、2010年) '11/03/03
本郷和人 『天皇はなぜ生き残ったか』(新潮新書、2009年) '10/07/13
本郷和人 『武士から王へ お上の物語』(ちくま新書、2007年) '10/07/10
本郷和人 『人物を読む 日本中世史  頼朝から信長へ』(講談社選書メチエ、2006年) '10/07/06
本郷和人 『新・中世王権論 武門の覇者の系譜』(新人物往来社、2004年) '10/07/03
本郷和人 『天皇の思想 闘う貴族 北畠親房の思惑』(山川出版社、2010年) '10/06/27
本郷和人 『武力による政治の誕生』(選書日本中世史、講談社選書メチエ、2010年) '10/06/12





……たしかに天皇家は千年を超える命脈を保っている。そうした例は世界にない。けれども天皇家が特別に神々しい存在であったから、万世一系が実現しているわけではないのです。秀吉には、それに他の覇者たちにも、天皇を必要とする具体的な事情があった。それが連続した結果として現在の天皇家がある。それゆえに、天皇家を日本の歴史の象徴とするのはまことに正しい認識だと思いますが、唯一無二のものとか、何か神秘的なものと崇めるのは、当を得ていないのではないでしょうか。  (p235-236、「第八章 豊臣秀吉と徳川家康」)


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本「逆接の民主主義 格闘する思想 (角川oneテーマ21 A-81)」大澤真幸5

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逆接の民主主義  ――格闘する思想 (角川oneテーマ21)
逆接の民主主義 格闘する思想 (角川oneテーマ21 A-81)

○著者: 大澤真幸
○出版: 角川グループパブリッシング (2008/4, 新書 236ページ)
○定価: 760円
○ISBN: 978-4047101302
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ハーバーマスデリダ


未来を諦めるな! グローバリゼーションと対峙する「新しきユートピア」
止まらない貧困と暴力の連鎖…… グローバリゼーションは地獄へと進み続けている。本当にこの道しかないのか? 断じて違う! 気鋭の社会学者が北朝鮮や歴史認識問題の解決策を示し、「新しい共同体」を示す!!

行き詰った社会問題を解決し、未来をつくる!
▼いまある民主主義を壊す
▼北朝鮮を民主化する
▼自衛隊を解散させる
▼歴史問題に決着をつける
▼「みんなのルール」はこうやって立て直す
▼根拠なき不安を解消する
本書のテーマ: 日本社会


≪目次: ≫
まえがき

第一章 北朝鮮を民主化する――日本国憲法への提案1
アメリカを映す、二大哲学者のケンカ/ヨーロッパが見ている世界、アメリカが見ている世界/「始まらない」代わりに得た、「終わらない」最終戦争/アメリカへの好感度が高くあり続ける国、日本/他者との共存方法を示す日本国憲法/北朝鮮問題の解決は、北朝鮮の民主化/死んだことを知らない「北朝鮮」/難民の受け入れこそ、決定的行為/「王様は裸だ」が叫ばれるとき/日本は難民を受け入れ、死を宣告せよ

第二章 自衛隊を解体する――日本国憲法への提案2
資本主義は「他者との共存」を妨げる究極原因/倹約は資本主義の産物である/市場の商品交換も贈与の一種/資本主義を内側から切り崩す贈与/絶対的貧困者への援助は完全義務である/支配―従属関係をつくる贈与の罪/人間に無限の負債を担わせる世界宗教/キリストの磔刑は罪の「贖い」ではない/自衛隊解体に向けて/援助は直接的でなければならない/自衛隊を解体し「部隊X」をつくれ!/遠くの他者ほど遇しやすい

第三章 デモクラシーの嘘を暴く――まやかしの「美点」
憲法非改正こそ、徹底的な実践である/他者を赦すとは、他者と〈同じ〉になること/神(キリスト)は普通の人間/普遍的共同性の鍵は、自/他の葛藤にあり/有効性を失いつつある民主主義/国連の常任理事国は歴史的使命を終えた/民主主義の公式見解は嘘/多数派の意見が真理を創造する/くじ引きの効用と問題

第四章 「正義」を立て直す――「みんなのルール」のつくり方
民主主義が機能しない現代社会/「正義」を導く二つの原理/無力な『正義論』/民主主義を超克する媒介者/共同体への参入は、常に自己否定を伴う/「共同体」も「性格」も選択の結果である/「開かれた研究」はつまらなく、「偏狭な研究」は面白い/単に可能なことは不可能なこと/選択を生む投射のメカニズム/猥褻な問いという形式/可能性の排除は、選択の結果でなく前提である

第五章 歴史問題を解決する――隣国とのつきあい方
歴史認識をめぐるギャップを解消する/歴史の運動を停止する反復強迫/神学の繰り人形としての歴史/歴史は「最後の審判」の視点から描かれる/敗者の歴史は可能性に富んでいる/敗者を救済しなおす〈歴史〉/〈歴史〉を逆撫でせよ!/最後の審判が〈歴史〉に革命を起こす/〈歴史〉とは不定性の体験/不徹底な民主主義は、権力者が「国民」をつくる/〈歴史〉の回復=〈民主主義〉の構築

第六章 未来社会を構想する――裏切りを孕んだ愛が希望をつくる
イメージが分裂する/現代の「生政治」は恐怖の政治/恐怖の原形はテロへの恐怖/極端な他者とどう付き合うか/見田宗介の〈公響圏と公共圏〉/内なる葛藤と闘う理論/多文化主義は原理主義に通じる!/愛は自由だが選択できない/人びとの困難を体現した少女/理想的で完璧なキリストの愛/普遍的な人類愛は原理的に不可能/愛は憎しみを孕む/逆接的民主主義―民主主義の否定こそ本義

あとがき (二〇〇八年三月 京都北山にて 大澤真幸)


※本書は、季刊誌「演劇人」(財団法人舞台芸術財団演劇人会議)に連載された「状況2004 社会・思想」「状況2005 社会・思想」を大幅に加筆修正し、再構成したものに、新たに第六章を書き下ろしたものです。


≪著者: ≫ 大澤真幸 Masachi Ohsawa 1958年、長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授(を歴任)。専攻は社会学。2007年『ナショナリズムの由来』(講談社)にて第61回毎日出版文化賞(人文・社会部門)を受賞。ほか、著書に『身体の比較社会学I・II』(勁草書房)、『戦後の思想空間』(ちくま新書)、『文明の内なる衝突』(日本放送出版協会)などがある。本書は10年ぶりの新書となる。

見田宗介/大澤真幸 『二千年紀の社会と思想』(atプラス叢書、太田出版、2012年) '12/05/21
大澤真幸 『不可能性の時代』(岩波新書、2008年) '12/04/20
大澤真幸 『近代日本思想の肖像』(講談社学術文庫、2012年) '12/04/17
大澤真幸 『「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学』(NHK出版新書、2011年) '12/04/07
大澤真幸 『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書、2012年) '12/04/03
大澤真幸 『社会は絶えず夢を見ている』(朝日出版社、2011年) '12/03/10
橋爪大三郎×大澤真幸 『ふしぎなキリスト教  Wonders In Christianity 』(講談社現代新書、2011年) '11/11/11
大澤真幸 『近代日本のナショナリズム』(講談社選書メチエ、2011年) '11/07/08





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本「古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ」中野三敏5

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古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ
古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ

○著者: 中野三敏
○出版: 角川学芸出版 (2011/9, 単行本 238ページ)
○定価: 2,310円
○ISBN: 978-4046214430
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《くずし字で楽しむ》シリーズの上級編は「おくのほそ道」(元禄15年・1702年刊)、松尾芭蕉(寛永21年・1644年〜元禄7年・1694年)の紀行文
なるほど本書の上級編たるゆえんは、自筆本をそのまま木版にした板本であり、漢字に振り仮名が振られていない、からであって、まさに見開きで見比べて一文字一文字を、くずし字と活字とを一対一対応させて照合させながら


これであなたも江戸人の気分。芭蕉の旅を、くずし字でじっくりとたどる。
芭蕉の『おくのほそ道』を全文、くずし字で読む! くずし字で書かれた本と、活字にしたものを、見開きで見比べて読むことで、くずし字が読めるようになる。展覧会や句碑・歌碑などを読む楽しみもあなたのものに。


≪目次: ≫
はじめに
この本の使い方

本文 『おくのほそ道松尾芭蕉 元禄十五年刊
発端
旅立
草加
室の八島
日光
那須野
黒羽
雲巌寺
殺生石・遊行柳
白河の関
須賀川
浅香山・信夫の里
飯塚の里
笠島
武隈の松
宮城野
壺の碑
末の松山・塩竈
松島
瑞源寺
石の巻
平泉
尿前の関
尾花沢
立石寺
最上川
出羽三山
酒田
象潟
越後路
市振
越中路
金沢
多太神社
那谷
山中
別離
全昌寺
汐越の松
天龍寺・永平寺
福井
敦賀
種の浜
大垣


『おくのほそ道』 旅程図
『おくのほそ道』の旅 最寄り駅一覧

くずし字一覧表 (現在のひらがなの字母)

※カバー図版/芭蕉筆「奥の細道」(逸翁美術館蔵)より


≪著者: ≫ 中野三敏 (なかの・みつとし) 九州大学名誉教授。江戸の小説、戯作の研究の第一人者。「新日本古典文学大系」(岩波書店、全100巻別巻5)の編集委員。主著に『和本の海へ――豊饒の江戸文化』(角川選書)、『戯作研究』(中央公論社、角川源義賞・サントリー学芸賞)、『江戸狂者伝』『写楽――江戸人としての実像』(中公新書)、『近世子どもの絵本集』(岩波書店、毎日出版文化賞)、『江戸名物評判記案内』(岩波新書)、『近世新畸人伝』(岩波現代文庫)、『本道楽』(講談社)、『洒落本大成』(中央公論社、共編)、『太田南畝全集』(岩波書店、共著)などがある。

中野三敏 『古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ』(角川学芸出版、2012年) '12/04/21
中野三敏 『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』(角川学芸出版、2010年) '12/04/11
中野三敏 『和本の海へ 豊饒の江戸文化』(角川選書、2009年) '12/04/01
中野三敏 『和本のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波新書、2011年) '12/03/20
中野三敏 『書誌学談義 江戸の板本』(岩波人文書セレクション、岩波書店、2010年) '12/03/11





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本「古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ」中野三敏5

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古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ
古文書入門 くずし字で「東海道中膝栗毛」を楽しむ

○著者: 中野三敏
○出版: 角川学芸出版 (2012/3, 単行本 130ページ)
○定価: 1,890円
○ISBN: 978-4046214423
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宮重大根(みやしげだいこん)のふとしくたてし宮柱(ばしら)は、


江戸の大ベストセラーをくずし字で読む!
ページを開ければ、そこは江戸! 版画の挿絵や、会話を表す記号など、活字本では味わえない独得の世界です。弥次喜多道中の滑稽な話の一場面を楽しむうちに、自然にくずし字の練習ができます。


≪目次: ≫
はじめに
この本の使い方

本文 『東海道中膝栗毛 五編 上』 十返舎一九

くずし字一覧表

※カバー図版/歌川広重「東海道五十三次 戸塚」(保永堂版 東京国立博物館蔵) Image: TNM Image Archives


≪著者: ≫ 中野三敏 (なかの・みつとし) 九州大学名誉教授。江戸の小説、戯作の研究の第一人者。「新日本古典文学大系」(岩波書店、全100巻)の編集委員。主著に『和本の海へ――豊饒の江戸文化』(角川選書)、『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』『古文書入門 くずし字で「おくのほそ道」を楽しむ』(以上、角川学芸出版)、『戯作研究』(中央公論社、角川源義賞・サントリー学芸賞)、『江戸狂者伝』『写楽――江戸人としての実像』(以上、中公新書)、『近世子どもの絵本集』(岩波書店、毎日出版文化賞)、『江戸名物評判記案内』(岩波新書)、『近世新畸人伝』(岩波現代文庫)、『本道楽』(講談社)、『洒落本大成』(中央公論社、共編)、『太田南畝全集』(岩波書店、共著)などがある。

中野三敏 『古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ』(角川選書、2010年) '12/04/11
中野三敏 『和本の海へ 豊饒の江戸文化』(角川選書、2009年) '12/04/01
中野三敏 『和本のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波新書、2011年) '12/03/20
中野三敏 『書誌学談義 江戸の板本』(岩波人文書セレクション、岩波書店、2010年) '12/03/11





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本「語りきれないこと 危機と痛みの哲学 (角川oneテーマ21 A-151)」鷲田清一5

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語りきれないこと  危機と傷みの哲学 (角川oneテーマ21)
語りきれないこと 危機と傷みの哲学 (角川oneテーマ21 A-151)

○著者: 鷲田清一
○出版: 角川学芸出版 (2012/2, 新書 186ページ)
○定価: 760円
○ISBN: 978-4041101094
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あぁなんとも、語りきれないような、おもいはいつもいつもいつも、ある


本書のテーマ:「語る」ことの力
人はいかにして癒えてゆくのか?
▼深刻な喪失体験は、人生の語りなおしを求める ▼絶対に失ってはいけないものを見分ける「価値の遠近法」 ▼愛しき「死者」と語りあう ▼「命の世話」を失った都市の無力さとは? ▼合理性という名の「思考の欠如」について ▼見晴らしのよい知恵としての哲学を!

心が息をふきかえすには? 震災から一年。命を支える「言葉の力」を考える
語りきれない苦しみを抱えて、人はどう生きていけばいい? 阪神大震災を機に当事者の声を聴く臨床哲学を提唱した著者が、東日本大震災から一年を経て、心を復興し、命を支える「人生の語りなおし」の重要性を説く。


≪目次: ≫
はじめに――区切りなきままに

第1章 「語りなおす」ということ――語りきれないもののために
心のクッション?/「まちが突然、開いた」/語りにくさ/〈隔たり〉の増幅/〈物語〉としての自己/〈わたし〉という物語の核心(コア)をなすもの/断ち切られたアイデンティティ/傷を負いなおす/語りなおしと、その「伴走者」/語りは、訥々と/語りを奪わず、ひたすら待つこと/痛みに寄り添う日本語/「お逮夜」という喪の仕事/「死者」として生まれる/なぜわたしが生き延びたのか/理解することと、納得することの違い/時間をあげる、ということ

第2章 命の世話――価値の遠近法
求められる、もう一つの語りなおし/危機の信号/決められないわたしたち/無力化された都市/消費の町/「命の世話」の仕組みが消えた?/快適さ(アメニティ)の罠/労働なき町を語りなおす/ベットタウンの中の子どもたち/絶対になくしてはならないものを見分ける/言葉は心の繊維/言葉の環境/聴くことの、もう一つの困難/やわらかく壊れる?/ケアの断片が編みこまれた場所/幸福への問い

第3章 言葉の世話――「明日」の臨床哲学
見えないことが多すぎて/特殊な素人/見えているのに見てこなかったこと/「不寝番」の不在/倫理を問うことが倫理を遠ざける?/トランスサイエンスの時代/言葉を品定めする/口下手の信用/「自由作文」の罪?/対話の言葉、ディベートの言葉/テクストとテクスチャー/文化としてのコミュニケーション/コミュニケーションの二つの作法/カフェという集い/パブリック・オピニオンとポピュラー・センチメント/模擬患者という試み/コミュニケーション圏/コミュニケーションの場を開くコミュニケーション/いまもとめられる対話のかたち/ワークショップは不安定でよい/インターディペンデンス/よきフォロワーであること/責任という言葉/現場へ/哲学を汲みとる/前知性的知性/価値判断をわたしたちの手に

むすび――寄り添い、語りなおしを待つ


≪著者: ≫ 鷲田清一 (わしだ・きよかず) 1949年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学文学部教授、大阪大学文学部教授、同大学大学院文学研究科長・文学部長、同大学理事・副学長、同大学総長をへて、大谷大学教授。哲学者。専攻は哲学・倫理学。著書に、『夢のもつれ』『死なないでいる理由』(角川ソフィア文庫)、『「待つ」ということ』『「ぐずぐず」の理由』(角川選書)、『噛みきれない想い』『感覚の幽い風景』『〈想像〉のレッスン』『京都の平熱』『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)など、多数。2004年、紫綬褒章受章。

鷲田清一×赤坂憲雄 『東北の震災と想像力 われわれは何を負わされたのか』(講談社、2012年) '12/04/07
鷲田清一×永江朗 『哲学個人授業 〈殺し文句〉から入る哲学入門』(ちくま文庫、2011年) '12/03/07
鷲田清一 『だれのための仕事 労働vs余暇を超えて』(講談社学術文庫、2011年) '11/12/23
鷲田清一 『「ぐずぐず」の理由』(角川選書、角川学芸出版、2011年) '11/10/04
河合隼雄×鷲田清一 『臨床とことば』(朝日文庫、朝日新聞出版、2010年) '11/05/10
鷲田清一 『新編 普通をだれも教えてくれない』(ちくま学芸文庫、2010年) '11/04/12
鷲田清一 『噛みきれない想い』(角川選書、角川学芸出版、2009年) '11/03/13
鷲田清一 『「待つ」ということ』(角川選書、角川学芸出版、2006年) '11/02/05
徳丸吉彦/青山昌文 編著、鷲田清一/卜田隆嗣/寺内直子/加藤厚子/福岡正太 著 『芸術・文化・社会 〔改訂版〕 '06』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2006年) '10/11/29





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本「古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ」中野三敏5

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古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ
古文書入門 くずし字で「百人一首」を楽しむ

○著者: 中野三敏
○出版: 角川学芸出版 (2010/11, 単行本 222ページ)
○定価: 2,100円
○ISBN: 978-4046214416
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なかなかどうしてフツーに読めない〈変体がな〉、それなりにときどき意識して、ベンキョウしませう
なるほど、江戸末期の板本の「百人一首」、江戸期の極く通俗的な木版本を、まずはその初級のテキストとして


名歌百首を作者の画像(絵)とともに読むうちに、変体がなが自在に読める!
五七五七七という日本人になじみ深いリズムによって、初心者でも江戸のくずし字の読み方が自然に身につく。歌留多から、句碑や歌碑、手紙、古文書まで、手書きの文字で書かれた世界を楽しむことへの第一歩となる。


≪目次: ≫
はじめに/中野三敏
この本の使い方

一 秋のたの  天智天皇
二 春すぎて  持統天皇
三 足日木の  柿本人麻呂
四 たごのうらに  山部赤人
五 奥山に  猿丸大夫
六 かさゝぎの  中納言家持
七 天の原  阿倍仲麻呂
八 吾いほは  喜撰法師
九 花の色は  小野小町
一〇 これやこの  蟬丸
一一 わたのはらやそしまかけて  参議篁
一二 あまつかぜ  僧正遍昭
一三 筑波峯の  陽成院
一四 みちのくの  河原左大臣
一五 きみがため春のゝにいでゝ  光孝天皇
一六 たちわかれ  中納言行平
一七 ちはやぶる  在原業平朝臣
一八 すみのえの  藤原敏行朝臣
一九 難波がた  伊勢
二〇 わびぬれば  元良親王
二一 今こむと  素性法師
二二 ふくからに  文屋康秀
二三 月みれば  大江千里
二四 此たびは  菅家
二五 なにしおはゞ  三條右大臣
二六 小倉山  貞信公
二七 みかの原  中納言兼輔
二八 山里は  源宗于朝臣
二九 心あてに  凡河内躬恒
三〇 有明の  壬生忠岑
三一 あさぼらけ有明の月と  坂上是則
三二 山川に  春道列樹
三三 久がたの  紀友則
三四 誰をかも  藤原興風
三五 人はいざ  紀貫之
三六 夏の夜は  清原深養父
三七 しらつゆに  文屋朝康
三八 わすらるゝ  右近
三九 あさぢふの  参議等
四〇 しのぶれど  平兼盛
四一 こひすてふ  壬生忠見
四二 ちぎりきな  清原元輔
四三 あひみての  権中納言敦忠
四四 あふことの  中納言朝忠
四五 あはれとも  謙徳公
四六 ゆらのとを  曾根好忠
四七 八重葎  恵慶法師
四八 風をいたみ  源重之
四九 みかきもり  大中臣能宣朝臣
五〇 きみがためをしからざりし  藤原義孝
五一 かくとだに  藤原実方朝臣
五二 あけぬれば  源道信朝臣
五三 なげきつゝ  右大将道綱母
五四 わすれじの  儀同三司母
五五 瀧のおとは  大納言公任
五六 あらざらむ  和泉式部
五七 めぐりあひて  紫式部
五八 有馬山  大弐三位
五九 やすらはで  赤染右衛門
六〇 大江山  小式部内侍
六一 いにしへの  伊勢大輔
六二 よをこめて  清少納言
六三 今はたゞ  左京大夫道雅
六四 朝ぼらけ宇治のかは霧  権中納言定頼
六五 うらみわび  相模
六六 もろともに  大僧正行尊
六七 春のよの  周防内侍
六八 こゝろにも  三條院
六九 あらしふく  能因法師
七〇 さびしさに  良暹法師
七一 夕されば  大納言経信
七二 おとにきく  祐子内親王家紀伊
七三 たかさごの  権中納言匡房
七四 うかりける  源俊頼朝臣
七五 ちぎりおきし  藤原基俊
七六 わたのはらこぎいでてみれば  法性寺入道前関白太政大臣
七七 せをはやみ  崇徳院
七八 あはぢしま  源兼昌
七九 秋かぜに  左京大夫顕輔
八〇 長からむ  待賢門院堀河
八一 郭公  後徳大寺左大臣
八二 おもひわび  道因法師
八三 世の中よ  皇太后宮大夫俊成
八四 ながらへば  藤原清輔朝臣
八五 よもすがら  俊恵法師
八六 なげゝとも  西行法師
八七 むら雨の  寂蓮法師
八八 なにはえの  皇嘉門院別当
八九 玉のをよ  式子内親王
九〇 みせばやな  殷富門院大輔
九一 きりぎりす  後京極摂政前太政大臣
九二 吾袖は  二條院讃岐
九三 世の中は  鎌倉右大臣
九四 みよしのゝ  参議雅経
九五 おふけなく  前大僧正慈円
九六 花さそふ  入道前太政大臣
九七 こぬ人を  権中納言定家
九八 かぜそよぐ  従二位家隆
九九 人をもし  後鳥羽院
一〇〇 もゝしきや  順徳院

くずし字一覧表(現在のひらがなの字母)
和歌索引


≪著者: ≫ 中野三敏 (なかの・みつとし) 九州大学名誉教授。江戸の小説、戯作の研究の第一人者。「新日本古典文学大系」(岩波書店、全100巻)の編集委員。主著に『和本の海へ――豊饒の江戸文化』(角川選書)、『戯作研究』(中央公論社、角川源義賞・サントリー学芸賞)、『近世子どもの絵本集』(岩波書店、毎日出版文化賞)、『江戸名物評判記案内』(岩波新書)、『近世新畸人伝』(岩波現代文庫)、『本道楽』(講談社)、『洒落本大成』(中央公論社、共編)、『太田南畝全集』(岩波書店、共著)などがある。

中野三敏 『和本の海へ 豊饒の江戸文化』(角川選書、2009年) '12/04/01
中野三敏 『和本のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波新書、2011年) '12/03/20
中野三敏 『書誌学談義 江戸の板本』(岩波人文書セレクション、岩波書店、2010年) '12/03/11





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本「和本の海へ 豊饒の江戸文化 (角川選書436)」中野三敏5

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和本の海へ 豊饒の江戸文化 (角川選書)
和本の海へ 豊饒の江戸文化 (角川選書436)

○著者: 中野三敏
○出版: 角川学芸出版 (2009/2, 単行本 239ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4047034365
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活字にあらざる


江戸の武士から庶民まで、時代を彩った多彩な生活の場面を、人々の愛用した和本から読み解く。和本のうち、活字になっているものは文学を中心にして1パーセント足らずであり、活字にならなかった多くの本にこそ、江戸に暮らした人々の生活が見えてくる。江戸文化の様々な局面を、動物、賭博、易占、言葉遊び、印譜、春本、武家作法などに関する和本から照射する。豊かな文化を見つめ直すための格好の案内書。


≪目次: ≫
和本の海へ
凡例

生き物(一)――『霊象貢珍記』など
生き物(二)――『養鼠玉のかけはし』など
見立て生花(一)――『挿花古実化』
見立て生花(二)――『見立花のお江戸』
通俗易占書(一)――指紋占い『男女手紋三十二相』
通俗易占書(二)――宝くじ必勝法『富札買様秘伝』
博奕(一)――サイコロ博奕『博奕教止秘伝書』
博奕(二)――花札『美よし野』
見本帖(一)――『小紋帖』(仮題)
見本帖(二)――『諸色染手鑑』
言葉遊び(一)――「鈍字画」「風流絵合せ」など
言葉遊び(二)――『連々呼式』
戯作(一)――色摺り戯作『遊子戯語』
戯作(二)――赤本『松の後』
遊里案内(一)――遊女評判記『姿摸嗜茂草』
遊里案内(二)――岡場所細見『おみなめし』など
諸職(一)――大工用語集『紙上蜃気』
諸職(二)――『江戸好事職人尽』「職人誓詞」
食餌(一)――『和歌食物本草』
食餌(二)――『便用謡』『臨時客応接』
武家作法(一)――「波智盃豆腐」
武家作法(二)――辻番心得書『異扱要覧』
人名録(一)――『家雅見種』
人名録(二)――「諸家人名江戸方角分」
印譜(一)―― 『一刀萬象』
印譜(二)――『日本麦酒集』
邦人法帖(一)――『詩仏苦吟帖』
邦人法帖(二)――『三十六峰山陽外史遺墨』
書画展観目録(一)――『赤松居展観図録』
書画展観目録(二)――『南可亭書画展観目録 乙亥』
画譜(一)――『蒲桃画譜』
画譜(二)――文晁『画学叢書』
寿会詩集(一)――歳旦詩集『三元彩毫』
寿会詩集(二)――『東都嘉慶花宴集稿』
狂詩(一)――『図惚先生詩集』
狂詩(二)――『一部詩集』
わ印(一)――『開巻斂咲』
わ印(二)――『春窓秘事』
写本(一)――『牛渚唱和集』
写本(二)――「秘談抄」
自筆稿本(一)――「蒼海一滴集」
自筆稿本(二)――「淇園三筆」

附録
『國書總目録』の使い勝手
『享保以後江戸出版書目』
『国会図書館・目録』
『日本小説書目年表』
書目年表類のさまざま

作後贅言 (まだ松飾りもとれぬ正月、丑のよだれの繰り言に、屠蘇気分を醒まし半分の平成廿一年睦月 中野三敏 記)

書名索引


≪著者: ≫ 中野三敏 (なかの・みつとし) 九州大学名誉教授。江戸の小説、戯作研究の第一人者。「新日本古典文学大系」(岩波書店、全一〇〇巻)の編集委員。主著に『戯作研究』(中央公論社、角川源義賞・サントリー学芸賞)、『近世子どもの絵本集』(岩波書店、毎日出版文化賞)、『江戸狂者伝』(中央公論新社)、『写楽――江戸人としての実像』(中公新書)、『江戸名物評判記案内』(岩波新書)、『近世新畸人伝』(岩波現代文庫)、『本道楽』(講談社)、『洒落本大成』(中央公論新社、共編)、『大田南畝全集』(岩波書店、共編)などがある。

中野三敏 『和本のすすめ 江戸を読み解くために』(岩波新書、2011年) '12/03/20
中野三敏 『書誌学談義 江戸の板本』(岩波人文書セレクション、岩波書店、2010年) '12/03/11
堀川貴司 『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』(勉誠出版、2010年) '12/03/08





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本「「ぐずぐず」の理由 (角川選書494)」鷲田清一5

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「ぐずぐず」の理由 (角川選書)
「ぐずぐず」の理由 (角川選書494)

○著者: 鷲田清一
○出版: 角川学芸出版 (2011/8, 単行本 246ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4047034945
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キンモクセイ(金木犀、Osmanthus fragrans var. aurantiacus)、キンモクセイの芳香は、あの小さなオレンジ色の花々が発するものなのか、なんとも懐かしいような気がするなぁ、そう、幼少のころの思い出としては便所の芳香剤のニオイなのだが(どうにも発想が貧困だなぁ)、子どものころからぼくとしては慣れ親しんで意識して認知していたキンモクセイが、そうかぁ、この秋の時期に咲かせて芳香を放つ花だとは、あらためていまさらながらに


「ぎりぎり」「ぐずぐず」「ふわふわ」「なよなよ」。ドイツ語で「音の絵」と訳される擬態語(オノマトペ)には、「ぶつぶつ」など音と意味が類似するものから、「しぶしぶ」などふるまいや感覚の抽象によるものなど、さまざまな言葉の手ざわりがある。なぜその擬態語ができたのか。「のろのろ」は動作の擬音ではないのに、なぜぴたりとその佇(たたず)まいを伝えるのか。オノマトペの特性と表現を現象学的に分析し、現代人のいのちの息遣いや存在感覚を描きだす、「鷲田哲学」の真骨頂。


≪目次: ≫
言葉の感触――序にかえて

I 声のふるまい――オノマトペ(onomatopoeia)のさまざまな顔
ぎりぎり    「ぎ」という音/臨界点(critical point)/ぎりぎりの思想
ぐずぐず    ひどく擦れる音/足摺り/ぐずぐずする権利
ちぐはぐ    甘ったるく/刺すように/誘惑
ゆらゆら    不安定――誘惑の源泉/誘惑の戦略/まぼろし
ふわふわ    身をあずける/ふわりふわり/浮き草のような生/孤独な漂い
ほっこり    はひふへほ/「ほっこり」/「ゆっくり」と身体を緩める
ぼろぼろ    ぼろぎれのように/どろどろになって/ばらけてしまって
なよなよ    なまめかしき/媚態/微温の誘惑
にやにや    含み笑い/思い過ごし?/「艷な照り」
ねちゃねちゃ    〈生理〉のざわめき/おぞましくて……/「いちゃつく」

II 音の絵――オノマトペの構造
1 音の絵(lautmalend)    感覚による抽象(音の絵/観察表現/ふるまいの抽象/音と評価)/批評と否定(否定的な意味合い/「緑児は言わば無意識の記録掛りでありました」)
2 言葉の内臓感覚    音の軋み(煮え切らない思い/重くて鈍く/不適合、不整合)/内圧の高まり(言葉が閉ざされるとき/言葉が堰き止められるとき/空語を断ち切る/くぐもり)/言葉の原体(初発の言葉/腑に落ちる/舐め廻しの記憶/舐めるように/感覚の蝶番/ねっとりした音)
3 律動と情調    初発のリズム(身体による抽象/囃し立て/弾みと残響/引き込み)/いのちの息遣い(「斜聴」/意味と情調の拡張)
4 感覚の越境    声のテクスチュア(声の肌理/かしこまらない言葉/言葉の面立ち)/音色――肌理の表現(ふるまいとしての発語/味の音/肌理を伝える音)/干渉しあう感覚(感覚の拡張/場面の跨ぎ越し/身支度をうながす言葉)
5 意味の内と外    アナーキーな言葉の輝き(錯綜する意味場/飼いならされない言葉)/意味と音調(子音の効果――[p]という音を例に/母音の効果――[o]という音を例に/音の転位/「り」の効果/見さだめにくいいくつかの規則/言い切り)/意味と無意味(語意と音色のあいだ/境界オノマトペ/語基の交替)/オノマトペの造語機能(音の欠如を表わす音/ちんろろきしし)
6 魂の言葉――結びにかえて    〈魂〉の言葉?/歌うということ/「聞きなし」

あとがき (二〇一一年夏 鷲田清一)


≪著者: ≫ 鷲田清一 (わしだ・きよかず) 1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学文学部教授、大阪大学大学院文学研究科教授、同研究科長・文学部長、同大学理事・副学長、大阪大学総長をへて、大谷大学教授。哲学者。専攻は哲学・倫理学。著書に、『夢のもつれ』『死なないでいる理由』(角川ソフィア文庫)、『「待つ」ということ』(角川選書)、『噛み切れない想い』『感覚の幽い風景』『〈想像〉のレッスン』『京都の平熱』、『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)など、多数。

河合隼雄×鷲田清一 『臨床とことば』(朝日文庫、朝日新聞出版、2010年) '11/05/10
鷲田清一 『新編 普通をだれも教えてくれない』(ちくま学芸文庫、2010年) '11/04/12
鷲田清一 『噛みきれない想い』(角川選書、角川学芸出版、2009年) '11/03/13
鷲田清一 『「待つ」ということ』(角川選書、角川学芸出版、2006年) '11/02/05
徳丸吉彦/青山昌文 編著、鷲田清一/卜田隆嗣/寺内直子/加藤厚子/福岡正太 著 『芸術・文化・社会 〔改訂版〕 '06』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2006年) '10/11/29





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本「日中韓はひとつになれない (角川oneテーマ21 A-91)」小倉紀蔵5

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日中韓はひとつになれない (角川oneテーマ21)
日中韓はひとつになれない (角川oneテーマ21 A-91)

○著者: 小倉紀蔵
○出版: 角川グループパブリッシング (2008/12, 新書 197ページ)
○価格: 740円
○ISBN: 978-4047101722
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半島(韓国、朝鮮)を、大陸(中国)と列島(日本)との関係を、古代以来綿々と継がれてきたような一筋縄ではゆかないような関係を、それを単独できりはなして考えることはできないだろう。そもそも「国民国家」(近代以降の西洋的な?!)といったような枠組み(システム?!)自体が、すでに、なかなかそれだけでは応対しきれない矛盾をはらんで解決することが応対することに、どうなんだろう、限界があるのかもしれない、グローバリゼーション??!、列島(日本)は、大陸(中国)に陸つづきではないことから、よくもわるくも距離をおいて対応することが可能になるんだろうけれども、陸つづきの半島にあっては、その緊張感というのか距離感を考えるには、近い遠いの距離的な親近が同異が



日本とアジア諸国をへだてる大きな溝とは?
▼不確定要素の塊“中国” ▼“韓流ファン”とは何だったのか ▼東アジアを通る“性善説ライン”とは ▼知識人の姿勢の根本的な誤り ▼歴史認識問題をどう考えるか ▼日本の政権と東アジア外交


≪目次: ≫
はじめに 本書で語りたいこと    理解しあえない東アジア/性善説が東アジアを破壊する/中国……鍋の蓋が危ない/韓国……上も下も性善説の危険/日本……「メタ」から「ベタ」へ/「韓流(かんりゅ)ファン」という名の「幻想と誤解の主体」/「東アジア共同体」の危険性/「未来志向」という誤解/「東アジア共同体」ではなく「東アジア共異体」を
第一章 東アジア化する日本    1 この十年は何だったのか? (「日本的な」日本の時代/時代遅れの森内閣/アンチ戦後日本的な首相/東アジア的な首相/新しいアジア)/2 東アジア化する日本 (小泉政権の性格/「韓国に学べ(ルックコリア)」/日本の東アジア化とは?)
第二章 中国・・・・・・鍋の蓋が危ない    1 性善説がわからない日本人 (カビくさい「性善説」/東アジアへの無知と誤解/知識人の姿勢の根本的な誤り)/2 性善説はダイナミックな思想 (思想的ダイナマイトとしての性善説/性善説とは何か)/3 東アジアの性善説ライン (「性善説エリア」とは/性善説と性悪説)/4 中国における「性善鍋」の構造 (性善説・性悪説の発祥の地として/政権と国民の相克/ほころびの兆候/鍋の蓋が噴き飛ばされるとき/日本との違い)
第三章 韓国・・・・・・上も下も性善説の危険    1 李明博大統領の時代 (韓国とは……/時代は変わった)/2 韓国はどこに向かっているのか (韓国社会を読み解くためのヒント/餃子と牛肉/携帯とネットの意味/これは民主主義なのか?/これはマルチチュードなのか?/儒教との関係/韓国に何を学ぶ?)/3 「性善説国家」の危うさ (上も下も性善説の国家=韓国/韓国の周囲の状況/北朝鮮/南北の関係)/4 日韓関係は善意の競争へ (未来志向の競争関係/互いに学びあう関係へ)
第四章 日本・・・・・・「メタ」から「ベタ」へ    1 安倍政権と東アジア (東アジアを意識する日本/安倍政権の隠された性格/安倍政権と盧武鉉政権の共通点/東アジアの一員へ/「韓国化」する日本)/2 価値のずれ (民主主義の転換/「価値」の二重性)/3 「ベタくさい人間」と「メタくさい人間」 (メタからベタへ/ベタからメタへ)
第五章 「韓流ファン」と日本の変化    1 ペ・ヨンジュン人気の意味 (知的な真摯さ/特別なペ・ヨンジュン/聖別されるペ・ヨンジュン/プレモダン、モダン、ポストモダン/「韓国」という記号)/2 小泉元首相との連関性 (ペ・ヨンジュンと小泉純一郎)/3 韓流ファンの誤解 (久しぶりの「断固」/もういちど整理すると……/多様な韓流ファン/成長する韓流ファン/韓流ファンは自信を持つべき)/4 歴史認識問題をどう考えるか (小泉首相の韓国観/竹島問題について/歴史教科書問題について/おかしな図式)/5 これからの韓流は (もっともっと成長しなくてはならない/在日のこと/これからは韓流への批判も)
第六章 「東アジア共異体」へ    1 東アジアをなぜつくるのか? (東アジアはつくれるか?/中国と東アジア)/2 誰が東アジアを構築するのか (「誰が」という問いの意味/切羽詰った問い/新しい人間観を持った人が東アジアを構築すべき/「右」も「左」も古い人間観の持ち主/東アジアへの敬意はあるか/倫理性の問題)/3 「東アジア共同体」ではなく「東アジア共異体」を (「共同体」から離れる/「共同体」ではなく「共異体」)/4 「未来志向」という誤解の種 (未来志向というあいまいさ/未来志向的な「未来志向」を)/5 「東アジア共異体」の中心は韓国 (韓国が中心となるべき理由/日本や中国が中心であることの危険性/歴史的文脈から/韓国は自国の相対化をすべき)/6 「ずれ」から「創造」へ (摩擦と議論/東アジア市民とは誰か/どのような人間観が必要なのか?)
終わりに (二〇〇八年十一月十日 小倉紀蔵)


≪著者: ≫ 小倉紀蔵 Kizo Ogura 1959年、東京生まれ。東京大学ドイツ文学科卒業。電通勤務の後、韓国に留学。ソウル大学哲学科大学院博士課程単位取得。東海大学助教授を経て、京都大学大学院准教授。専門は韓国哲学。NHKテレビ・ラジオ「ハングル講座」講師、外務省「日韓友情年2005」実行委員をつとめる。著書に『韓国は一個の哲学である』(講談社現代新書)、『韓国語 はじめの一歩』(ちくま新書)、『心で知る、韓国』(岩波書店)など多数。

小倉紀蔵 『韓国は一個の哲学である 〈理〉と〈気〉の社会システム』(講談社学術文庫、2011年) '11/06/22





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本「学校にできること 一人称の教育社会学 (角川選書480)」志水宏吉5

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学校にできること  一人称の教育社会学 (角川選書)
学校にできること 一人称の教育社会学 (角川選書480)

○著者: 志水宏吉
○出版: 角川学芸出版 (2010/11, 単行本 255ページ)
○価格: 1,785円
○ISBN: 978-4047034808
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よそ(四十)をすぎて思い立って大学教育をいま受けているぼく、ぼくの娘はいま中学三年生で高校受験を控えているハズなんだけれども
もしもあのときに、、、なぁ〜んてことは、時間を巻き戻して遡ることは不可能なことだから、考えるだけ無駄な無為なことであるのだろう、であってしかし、なんであのとき年若いころマジメに勉強しなかったんだろう、それなりに、ある意味ではもう少し要領ヨク?!勉強して、せめてルートから外れることがない程度に勉強に取り組んでいたならば、、、いやいや、とどのつまりは同じことかもしれない、正規のルートは正統は狭き道で生存競争が烈しく窮屈だろうからね、たぶんぼくには堪えられなくって耐えられなくって脱落しないとも限られない、もしかしたら生き残っていたかもしれないけれども、アタリマエのように脱落していたかもしれない、こればっかりは分からない(さらには結果についての善悪も好悪も、その判定や評価にいたっては、もっともっと分からない)
いま、機会を得て、あらためて学校教育を受けて(ぼくはウレシイ♪)、それなりの社会経験をよくもわるくもいいことも悪いことも少なからず経てきてね、さて、その意義みたいなものを


学校教育はどうあるべきか。そして、学校が備えるべき文化とは何か――。長年にわたる教育現場での体験と人権教育の精神。そこから導き出された、子どもを伸ばすさまざまな具体的プランとともに、「力のある学校」のつくり方を提言。学力問題など喫緊の課題にこたえる実践的な学校論から、生きることの意味への問いまで、教育社会学の新たな可能性を切りひらく試み。


≪目次: ≫
はじめに    社会教育学という学問との出会い/学校とはどういうところなのか/制度論的アプローチ、存在論的アプローチとは/現代日本の学校の見取り図を描く
1章 学校のどこが問題か――学校文化への視座    1 学校という空間(映画「アウト・オブ・アメリカ」/映画「学校」/学校に対する基本的な見方とは)/2 教育の二面性(教育という作用/教育は「象徴的暴力」/「若い世代に対する方法的社会化」/日本の教育学の「自信喪失」状況)/3 学校の形(学校特有のにおいと肌ざわり/「子どもという自然」/「学校文化」という言葉/イリッチ脱学校論)/4 学校の夢と挫折(近代学校制度にこめられた四つの夢/「学校とはよいもの」か/時代により大きく変化する学校との関係)/5 文化的再生産論からの示唆(学校のどこに問題があるか/アメリカの「不平等の生成」、ヨーロッパの「文化の再生産」/学校文化から排除されてきた人々/排除作用を伴う同化作用)/6 学校文化のさらなる探求に向けて(〈学校〉研究から〈学校文化〉研究へ/三つの層をもつ学校文化)
2章 どのように学校にアプローチするか――学校社会学の方法    1 はじめに――方法への問い(研究とは何か/研究には問い・対象・方法が必要/無我夢中で修士論文を書き上げる/解釈的アプローチへの傾倒)/2 「新しい教育社会学」と「解釈的アプローチ」(きっかけはイギリスへの関心/水と油ほど違うアプローチの方法/ウィリスの『ハマータウンの野郎ども』)/3 エスノグラフィー(日本の教育を解くカギは中学校にある/フィールドワークとエスノグラフィー/重要なのはイメージ/「学校文化を書く」という仕事/筆が鈍るとき)/4 学校現場の研究――臨床社会学の構想(学校臨床学との出会い/「臨床の知」という考え方/問題解決に資する、現場に根ざす/教育現場で研究者がもつ三つの軸)/5 研究の価値(研究の価値という問題/妥当性・適切性という研究の価値/研究と実践との関係性)/6 学校社会学が目指すところ(教育現場の状況を改善する力を発揮する)
3章 学校はどのように社会とかかわっているか――社会集団と学校    1 階層問題との出会い(鮮明だった階層の色分け/階層的背景と進学行動のコントラスト)/2 「階層と教育」問題へのアプローチ(丹波篠山での調査/SSM調査/大学生調査)/3 同和問題と出会う(東西での同和問題の温度差/同和問題と「出会い直す」/大阪の同和教育の伝統)/4 ニューカマー研究の展開(イギリスでの在外研究の経験/学校現場で何が起こっているかを実際に見てみる/ニューカマーの子どもたちが出会う、三つのハードル/ニューカマー教育から生まれた研究者たち/ニューカマー研究の再開)/5 「階層と教育」研究の今日(橋本健二の仕事――現代日本は五階級の闘争のアリーナ/吉川徹の仕事――「学歴こそが決定的だ」)/6 学校が社会を変える(階層・階級研究のリバイバル/社会をよくしていくこと)
4章 学校はどのように生徒を選抜するか――中等教育論    1 社会的選抜の焦点としての中等教育/2 「中等教育」の基本的性格(複線型→分岐型→単線型へ/三重に引き裂かれた性格をもつ日本の中等教育)/3 中等教育機関の「分化 differentiation」機能(「生徒文化の分化」との出会い/「トラッキング」という概念)/4 中等教育機関の内側を理解する(日本教育の本質は中学校にある/「教育」ではなく「指導」/「逆トーナメント」指導/イギリスと日本の中学校の違い)/5 日本における選抜様式の特徴(苅谷剛彦の研究――「学校に委ねられた職業選抜」/竹内洋の研究――「日本のメリトクラシー」/メリト・イデオロギーのゆらぎ/本田由紀の研究――「ハイパー・メリトクラシー」)/6 中等教育のこれまで・これから
5章 学校は何を生み出しているか――学力問題    1 学力をめぐる思い出から(教科間での成績の相関/「学力」というテーマ)/2 学力のどこが問題か――「効果のある学校」の発見(「学力低下論争」という物語/「2こぶラクダ化」傾向/「がんばっている学校」を見出す/「効果のある学校」論/「基礎学力保障のためのシステム」の存在/「集団づくり・仲間づくり」の指導/「教師のチームワーク・組織力」の高さ)/3 学力の構造を捉える――「学力の樹」の考え方(「学力の樹」というイメージ/「幹の学力」の時代へ/「学力の樹」の三つの要素の関係)/4 「効果のある学校」研究の展開(欧米の「効果のある学校」とは/「学力効果調査」/「しんどい子に学力をつける七つの方法」/どのようにして「効果のある学校」を割り出したか/見出された結果)/5 「つながり格差」仮説(クラスター分析/「都鄙格差」から「つながり格差」へ/教育コミュニティを創り出す)/6 社会関係資本と学力(「つながりの質」を問う/「ゲマインシャフト的つながり」「ゲゼルシャフト的つながり」)
6章 学校はどのように変化しつつあるか――教育改革    1 教育は動いている!(施策が現場を変える/世界の教育の潮流/「教育改革」というテーマ)/2 日本とイギリスの学校文化の比較(学校文化の違いが子どもの育ちに影響する/生活文化が反映する学校文化)/3 イギリスの教育改革(イギリスの三つの時代/「第三の道」という選択/第四の時代に突入したイギリス)/4 日本の改革動向(グローバル競争時代に入った学力をめぐる状況/教育制度における改革の動向/政府の教育へのスタンスに変化なし)/5 学校文化の変化(「ガンバリズム」は消えつつあるのか)/6 学校はどこに行こうとしているか(学力水準の向上をめざす教育改革への取り組み/子どもにとってよりよい学校をつくる/日本の学校をどうバージョンアップするか)
7章 学校のあるべき姿を考える――学校づくり    1 学校の力(理想的な中等学校とは/学校の力、果たす役割は大きい)/2 タワーとしての学校からツリーとしての学校へ――人権教育の視点(同和教育と人権教育の関連性/同和教育的実践のエッセンス/「ツリーとしての学校」とは/学校が育てる人材のタイプ)/3 「力のある学校 empowering schools」のスクールバス・モデル(「すべての子どもをエンパワーする学校」/大阪の「力のある学校」の共通点/人権教育と学力はコインの裏表/学力保証に託されたもの/人権教育の四つの側面)/4 日本の学校文化のよさ――「切る」ことをめぐって(日本の学校文化の特殊性/「切る」ことは教師の敗北?/「土俵に乗ってくる」子ども/手間ひまをかける教育)/5 教育と政治(システム改革は外部から/教育は政治によって変化する)
おわりに (二〇一〇年八月 志水宏吉)
参考文献


≪著者: ≫ 志水宏吉 (しみず・こうきち) 1959年、兵庫県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育学博士)。東京大学教育学部助教授を経て、大阪大学大学院人間科学研究科教授。1991〜93年英国ウォーリック大学客員研究員。専門は、教育社会学、学校臨床学。著書に『学校文化の比較社会学』(東京大学出版会)、『公立小学校の挑戦』(岩波ブックレット)、『学力を育てる』(岩波新書)、『公立学校の底力』(ちくま新書)ほか。

志水宏吉 『公立学校の底力』(ちくま新書、2008年) '11/05/31
志水宏吉 『学力を育てる』(岩波新書、2005年) '11/05/25

青砥恭 『ドキュメント高校中退 いま、貧困がうまれる場所』(ちくま新書、2009年) '11/05/23
岩永雅也/星薫編著 『教育と心理の巨人たち '10』(岡崎友典/森津太子著、放送大学教材、放送大学教育振興会、2010年) '11/02/23
斉藤利彦 『試験と競争の学校史』(講談社学術文庫、2011年) '11/03/29
竹内洋 『学歴貴族の栄光と挫折』(講談社学術文庫、2011年) '11/03/10





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本「噛みきれない想い」鷲田清一5

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噛みきれない想い
噛みきれない想い  réflexions quotidiennes

○著者: 鷲田清一
○出版: 角川学芸出版 (2009/7, 単行本 255ページ)
○価格: 1,785円
○ISBN: 978-4046214690
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どうなんだろう、『噛みきれない想い』……、するりとよどみなくつっかかりなく躓くことなく、ではなく、うまくコトバにならないたどたどしくもどかしくも、あぁ
まったく、じかんが経過してことの詳細を知るいたっては、コトバを失う、3.11(14:46)、軽々しいいコトバの一切を慎むのが得策だろう(それが賢明な判断だとフツーに思う)、配慮を欠いた言説はゆるされない、冗談が「ジョウダンダョ」で通じる状況では場面ではない、緊急事態だ、自室ちかくのスーパーマーケットのコンビニエンスストアの陳列棚から商品がごっそり消え去っている、衝撃的な映像を現実として目のまえにして、軽くパニックに陥るショック(「明日の朝ゴハンどうしよう?!」などとは無自覚なこと極まりない)、想像していなかったわけではないけれど、流通がまるで玉突き事故?!を起こして、鉄道や幹線道路が封鎖されて、生産地から遠方から運びこまれる原材料を加工する工場から搬出される商品が小売店の店先に並ぶためにはシステムは、消費者が気が付かないところでシステマチックに複雑な回転(流通)を稼動している、道路が封鎖されて原材料が到着しなければ工場を稼動させることはできない、交通機関が麻痺して工場の従業者が就業時間に従事できなかったら製品加工に滞りが生じる、商品を小売店に配送するトラックは交通網の混乱であり渋滞にはなすすべもない、ものなのかどうなのか、、、いわゆるバブルのころだったら、日本がまだまだ元気で活力に溢れて若々しいころだったら(すでに老化して久しいだろう)、困難を逆にバネとして撥ね退けて、ここぞとばかりに総力を注ぎ込んで無理をおしてでも、なんとかしたかもしれない、なにごともないかのような振る舞いを装い演じたかもしれない、かつてはそうしてきた、それができた、しかしいまは、よくもわるくもそうではない、日本はすでにもう若くない、むしろ無理をする気はサラサラない、とさえ、、、もっともぼくはそのことを好意的にとらえているのだが、いままでがイレギュラーだったのであろう、とは、持続可能性のないことを強いてきた、若い活力に野心に満ち溢れた無理を押し通せた時期で段階だったからできた、のかもしれないなどと、、、いまは緊急事態なのだから、小売店のスーパーマーケットのコンビニエンスストアの陳列棚から商品がゴッソリ消えることはトウゼンに起こりえることで、むしろ飽食を平然とトウゼンのこととして受け容れてきたことの不自然さ、、、じっさいに家屋を失って公共の避難所で不自由な共同生活をしている人びとが多くいる、支援によって寒さを空腹をしのいでいる人びとが多くいる、のだから、というわけでもないのかもしれないけれど、多少の不自由は、ぼくたちも積極的に共有しようよ、すこしはなにかをガマンすることなくして、何不自由のない満されたぬくぬくとした生活を営みながら被災者に向ける慰みのコトバほど空しいものはないだろう、すくなくともぼくはそう思う、他人がどう思おうともぼくは、、、みずからもファインダーをのぞく被写体に向かってシャッターをきることもあるぼくは(そうでなかったとしても)、報道される映像を、平静な心持ちで直視することはできない、3.11の14:46のはげしい揺れを東京で恐怖した記憶は生々しくのこる、しかしすでにこころのどこかには(記憶はこころもとない)、そのとき恐怖しながらも身近な周囲に結果的に現象として顕在する何事も大事がなかったことを視認してしまってか、安堵してしまっている自分じしんがいることを自覚して

そう、ぼくのところ(東京都内でも都下だから)の計画停電は、明日9:30〜12:30と18:30〜21:30の2回デス、とは、有線放送のスピーカーから市の広報からお知らせがあった


≪目次: ≫
I 問い    人生の「課題」/納得/〈わたし〉にできること、できないこと/あえて遠い居ずまいで/プライドということ/身を養うということ/だれもじっとしているわけではない/「忘れ」の不思議/死の経験
II 行ない    「何やってんのやら」――裏版・リーダー考/「遺憾」だけはいかん!/「自由」のはきちがえ/プロにまかせる?/「監査」という仕事/デザインの思想/ブランド考/カタチから入る/ことばの故郷/要約/英語はグローバル?/野次馬と職業人/「とことん」に感染する若者たち/お笑いタレントの「罪」
III 間合い    受け身でいるということ/届く言葉、届かない言葉/語りの力/言葉の幸不幸/「くやしかあ」/聴きにくい言葉/あえて聴かないこと/リスニング/インタビューの練習/イメージと妄想/対話ワークショップ/たしかな言論はどこに?
IV 違い    ひとを理解するということ/ひとを選ぶということ/待たれる身/隣のひげについ触れる距離/あの人が突然いなくなった/恋はせつない、やるせない?/脇役
V 養い    獣医さんという存在/むかしの歯医者さん、いまの歯科医/「おいしい?」ではなく「おいしいね」/偶然を使う/「患者様」/「専門性」の罠/悲しい眼/水筒/うなぎ
VI 囲い    転移――「いじめ」の論じ方をめぐって/密室化が「いじめ」を生む/学校的なもの/逆立ちの「体験学習」/いきなり本番/「無理」ということ/学びと挫け/「バイバイ」/おごり、おごられて/内向きな光景
VII 佇まい    「不通」の社会/柔らかなスローガン/「顔」が変わった?/社会に隙間のあった時代/意味はなくとも/高貴なまでのしどけなさ/ざわめきのなかの気品/タクシー三都物語
VIII 迷い    夢占い/ひとは悩んで大きくなる?/減らすのはむずかしい/スローライフにお忙しい/足らざるに足るを見る/健康についてのヘンな話/身体の「正しさ」について/跨がれる時間/ラスト・ダダ/夕暮れはまだ遠い(1 いまだ思い知ることなく/2 弱気なのか意地なのか/3 洗い場のスポンジのように/4 成熟からはほど遠く)

初出一覧
あとがき (二〇〇九年 夏のはじめに 鷲田清一)


≪著者: ≫ 鷲田清一 (わしだ・きよかず) 1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学文学部教授、大阪大学大学院文学研究科教授、同研究科長・文学部長、同大学大学理事・副学長をへて、大阪大学総長。哲学者。専攻は臨床哲学。著書に、『夢のもつれ』『死なないでいる理由』(角川ソフィア文庫)、『「待つ」ということ』(角川選書)、『思考のエシックス』『感覚の幽い風景』『〈想像〉のレッスン』『ちぐはぐな身体』『〈弱さ〉のちから』『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『悲鳴をあげる身体』『じぶん・この不思議な存在』『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)など多数。

鷲田清一 『「待つ」ということ』(角川選書、角川学芸出版、2006年) '11/02/05
徳丸吉彦/青山昌文編著、鷲田清一/卜田隆嗣/寺内直子/加藤厚子/福岡正太著 『芸術・文化・社会 〔改訂版〕 '06』(放送大学教材、放送大学教育振興会、2006年) '10/11/29





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本「オスは生きてるムダなのか (角川選書469)」池田清彦5

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オスは生きてるムダなのか (角川選書)
オスは生きてるムダなのか (角川選書469)

○著者: 池田清彦
○出版: 角川学芸出版 (2010/9, 単行本 193ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4047034693
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ムダ、なのであろう、、、しかしムダであったとしても即ち不用で不要であるということでもないんじゃないかろうか、それでもメスの絶対的な必要性に比するには

ところで、ぼくは生物が生きてるってことは「死ぬ」ことを前提として、死が絶対的に避けることができないフツーにアタリマエのものである、などと疑うことなく信じて勝手に思い込んでいたんだけれども


38億年前、生物が地球上に現れて以来、生物の細胞系列は生き続けてきた。性が誕生すると生物は劇的に変化し、限りない多様性やあらゆる能力と引き替えに、「死ぬ能力」をも獲得する。一回の生殖で一生分の精子を貯める女王バチ、口が退化し寿命が3日しかないアカシュウカクアリのオス、個体で性別を変化させるミミズ……。生物によって異なる性の決定システムから、ヒトの性にまつわる話まで、生物の性の不思議に迫る!


≪目次: ≫
第一章 なぜオスとメスがあるのか    何のためにオスとメスがあるのか/「性がある」デメリット/「性がある」メリット/性によるバラエティー増加/遺伝子修復のための性/自分自身で遺伝子修復する生物/単為生殖する生物の問題点/同種でも生息域によって生殖方法が異なる生物/人間の影響/有性生殖のメリット/生物の寿命/いいとこどりの生物/メスは有能・オスは無能/幼生生殖の例
第二章 性の起源と死の起源    生命の起源細菌の誕生/磁場の誕生/真核生物の誕生/遺伝子組み換え/植物と動物の進化の差異/2nにもnにもなれる/「死ぬ」脳力/アポトーシス/アポビオーシス/不死のガン細胞/不死の可能性/進化的な死
第三章 性の進化    真核生物における性の起源/大小の誕生/異形配偶子の進化/オスとメスの比率/性比のコントロール/植物の性分化/動物の性分化/自家受精する動物/遺伝による性決定/環境による性決定/性を決める遺伝子/哺乳類にも例外はある/昆虫の性決定/性転換する生物/性を操作する細菌ウォルバキア/雑種/オスは生きている無駄である/オスの努力/種によって異なる性行動/オスは大変だ/メスがオスの形を作る?/アンテキヌスという生き方/ハーレムを作る動物/オスとメスの騙し合い
第四章 人間の性決定と性にまつわる話    女は実体、男は情報/人間の性を決定する遺伝子/オリジナルな性/男性ホルモンの役割/Y遺伝子はどうして小さいのか/一本で十分な働きをするX染色体/男女の身体差/男脳と女脳/ゲノムインプリンティング/男女の性質の違い/人間の脳の大きさ/脳の進化の副産物/男と女の騙し合い
あとがき (二〇一〇年八月 池田清彦)


≪著者: ≫ 池田清彦 (いけだ・きよひこ) 1947年東京生まれ。早稲田大学国際教養学部教授。構造主義科学論、構造主義生物学の見地から、多彩な評論活動を行う。著書に『分類という思想』(新潮選書)、『38億年 生物進化の旅』(新潮社)、『構造主義科学論の冒険』(講談社学術文庫)、『脳死臓器移植は正しいか』『やがて消えゆく我が身なら』(以上、角川ソフィア文庫)、『初歩から学ぶ生物学』(角川選書)、『そこは自分で考えてくれ』(角川学芸出版)など多数。

池田清彦 『構造主義進化論入門』(講談社学術文庫、2011年) '11/02/27
池田清彦、養老孟司 『ほんとうの環境問題』(新潮社、2008年) '08/09/15





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本「「待つ」ということ (角川選書396)」鷲田清一5

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「待つ」ということ (角川選書)
「待つ」ということ (角川選書396)

○著者: 鷲田清一
○出版: 角川学芸出版 (2006/9, 単行本 198ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4047033962
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そう、「待つ」こと、「待つ」ということ
たとえば、仕事の、会社の上席からの業務連絡のメールが携帯に着信があったのが23:11で、すこしいろいろあって草臥れちゃっていたぼくがその日布団に這入ったのは22時すぎころで、いつもにも増して、いつも3秒で寝入るところを2秒で寝入るくらいの状態で(疲労困憊)、だから、携帯メールの着信に気が付いたのは翌朝、携帯電話のアラーム時計のスヌーズ(繰り返し)がなんどが機能したのちのまどろみのなか、気が付いて一気に目は覚めたんだけど、朝7時前後だったはず、よく寝たなぁ、「あぁ深夜遅くまで働いて頑張っている仲間を他所に眠りこけているぼくは何様なんだろう」などと考えるには、いまさらノー天気な返信はできない、呑気に「寝ていたので、いま気が付きましたぁ」などとは、仮にホントのことだとしても、言っていいことと言っちゃいけないことと、空気を読もうよ状況を察知しようよ相手に周囲に配慮しようよ、子どもじゃないんだからさ、的なところは、必ずしも適正であるかどうかを問わずして、すくなくともぼくは気にしないものでもない。さて、朝7時、深夜まで仕事をしていた仲間が、すでに起きているかもしれないけれど、まだ眠っている可能性のほうが高いであろう、もし眠っているならば、深夜までの労働の疲労をすこしでも解消するべく低減させるべく、すこしでも長く睡眠をとってもらいたい、すくなくともぼくが送信したメールの着信で起こしてしまうようなことは避けたい、避けなければならない、と考える。そう、返信をしないことは、すこしタイミングが遅れたとしても返信をしないことは、考え方のひとつとしてはマナー違反であり、信用とかが失われる可能性は否定できない、小さなことの積み重ねが、ひとつの踏み外しみたいなものが綻びのキッカケともなりえないものでもないであろう、大袈裟にすぎるかもしれないけれども可能性としては否定できない、すくなくともぼくはそう考える。で、信用を失いたくないと考えるぼくは、いますぐにでも、そのときすぐに速やかに対応したい、と考えて、そこで採用される行動は、この場合であれば早朝にまだ相手が寝ている可能性の高い時間帯にメール送信することなんだけど、もちろん返信することが好ましいことであり、返信しないことは好ましからざることであり(とぼくは考えている)、ぼくにとって好ましいと思しき行動を採用することによって、ぼくの満足感は満たされるであろう。ぼくの満足感は満たされて、さて、ぼくのぼくだけの都合によって送信したメールの着信によって、心地好い睡眠が阻害されて、万が一にもぼくのメール着信によって目を覚ましてしまって、もう少し寝ていたいのに、こんな朝早くから何の用件だぁ、と思って見るにはメールの着信を確認するには、なぁんだ前日に深夜に送信したメールの返信とは、いい気なもんだぜ、へっ、、、と思うものなのかどうなのか、きっとそんなことを思うことはないのであろうけれども、考えすぎだよと哂われるのがオチなのかもしれない、でもでも、可能性はゼロではないだろう、相手に不快感を与える(快楽を睡眠を阻害し、疲労感の低減のチャンスを減退させる)可能性をカンゼンに否定できるのもではないであろう、カンゼンに否定できないのであれば、どうなんだろう、確信はないのだけれど、ショウジキ迷いはあるのだけれども、ぼくはぼくだけの都合による行動をストップして、その結果、ぼくが行動をストップしたことによって、この場合であればメール返信をしなかったことによって、貶められる下落するぼくの評価を、ぼくが信用を失うことを甘んじて受け容れよう、そうであるならがそれはそれで受け容れるしか仕方がないことなんだろう、などとは(なんのことやらメンドクサイ)。
さて、いわゆる評価、他人の評価みたいなもの、それから価値観みたいなものって、たとえば、ぼくだって他人の評価を気にしないものでもない、すご〜〜ぉく気になる。あたりまえのように、他人から誰からも好く思われたい、すくなくとも嫌われると哀しいなぁ、、、とは、ぼくだって思わないでもないんだけれど、どうなんだろう


たとえば、ぼくの娘は14歳の中学2年生で、まもなく中学3年生かぁ、いよいよ高校受験だなぁ、いろいろあって別居してすでに4年が経過している。そう、「わたしはまだ10歳で、ちいさいのに、じぶんでもかわいそうだなぁとおもった」とは、別居してすこし経って、しかし最近ではない、いつのことだったか忘れてしまったのだが、彼女から発せられたことばは、なにげない会話のなかでポツリともらされた、それゆえに見過ごし聞き過ごすことのできない聞き過ごしちゃぁいけないであろう、ことばの重みは、もちろんぼくは軽々しいことばでなんらかの返答をすることはできずに、ことばに詰まった、いまでも考えるたびに思い起こすたびに、あぁもうしわけない、もうしわけがたたない、なにをどうしたって、どんな理由づけも言い訳もない、きっと彼女だって、いまさらなにを言い訳されたって事情を説明されたって、そのときに彼女が感じた抱いた想いが、そのときに遡って消え去るものでもないであろうことからも、むしろ、苦しい言い訳を聞かされることによって、辛く苦しい消し去りたい忘れてしまいたいような厭な記憶を、いままたあらためてよみがえらせることになってしまって、言い訳する側の償いみたいな感情は自己満足でしかなくって、むしろ、言い訳する側の自己満足度の高まり以上に、言い訳を聞かされる側の痛みや辛さは苦しみは、どうなんだろう、はたしてなにをなすべきで、どのような行動、言動を採用すべきであるのか、慎重を期したいと思うのだが、なかなかカンタンなものでもない

いわゆる40歳は初老で、平均寿命が延びたいまでは、もしかしたら折り返し地点くらいの印象なのかもしれないけれど、どうなんだろう、身体の能力であり機能的には、あきらかにピークをすぎて久しく、衰えは機能低下は否めない。もちろん(唐突ながら)、成長過程にある若者は、ある意味では成長過程にあるということは、未熟であることをも意味しているのであり、未熟であるから成熟するために成長する必要があるのであって、成長しなければならないのが若い成長過程にある時期であって、その時期にあっては当然に成長することが求められる、成長しなければならない、成長するために、果敢に失敗を恐れることなくチャレンジしてより多くの経験を積むべきであろう、そして、そこで積み重ねられた多くの失敗を含む経験の数々が、経験のひとつひとつが糧となって、成熟へ熟成へと、発達段階みたいなものを経ていくものなのかもしれない。
そう考えるには、すでに成長過程を経て過ぎ去って久しく、成熟であり熟成の域に達してしかるべき、とは言っても、そうカンタンに誰でもが成熟できるものでもないのではあろうが、そう、初老の年齢になって、あまりにも軽々しくも成長なんてことを口外してしまうのも、すくなくともぼくには抵抗を感じないでもないのだが、そう言ってしまうほどの成熟をえている自信はマッタクないのであって、そのギャップみたいなものは、もしかしたら、ぼくがながく年若いころから思い悩んで途惑いつづけてきたことから、なんらの進歩もみられないのかもしれない

なんでだろう、きちんと説明できるようにしておかないとと考えながらも、ぼくは、生きること、そしてなにより、死ぬこと、をマジで。たとえばぼくは67歳までは生きる、その67歳がなにかというと、ぼくの娘の40歳だ。不甲斐ないぼくと違って、どうなんだろう、ぼくが不甲斐ないから、ぼくがなにをもしてあげることができない頼りない不出来な父親だから、父親だなんて言ってしまうのもオコガマシイのだが、きっと、ぼくの娘はよくもわるくもシッカリしたおとなになるだろう。ぼくなんかの助けを、なんら必要としないで自立するだろう。というか、ぼくはなにをもしてあげられない、能力を資力を満たしていない。能力も資力をも満足に満たしてしていないことを自覚してなお、ぼくは娘の成長を見守りたい、などと言ってしまう無自覚さ、あぁ。見守るもなにも、なにをもできえないのだから、なんの助けにもなりえないのだったら、いたっていなくたって意味ないじゃん、そう、まさにそのとおりだ、返すことばもない。とは、ふかく自覚して、さて、ぼくなんか、居ないほうがいいのかなぁ、もしかしたら、存在があって不快感を抱くことはあっても、存在がないのであれば、すでに存在しないと考えるならば、もしかしたら、どうなんだろう、不快感を抱くことがないものなのかどうなのか。ぼくには分からない。分からないのではあるけれども、分からないからこそ、いろいろ考えて想像してみる、想像して想定してみなければならないと考える。ひとつには、ぼくじしんの父親のこと、ぼくと父親との関係のこと、これは、とっても重要なことで、カンタンに書きえるものでもないことだから、場をあらためて、いずれ、それなりに考えをまとめたい、まとめなければならない、ぼくのなかではぼくにとっては、その必要が十二分にある!!と考えていることなんだけど。どこまでいっても自己満足のレヴェルでしかない
そう、話を戻して、ぼくが、ぼくの娘にとって不甲斐ない父親であったとしても、父親が父親としての父親らしい機能を果たしていないとして、もっとも、父親らしいとはなんなんだろうとの疑問はあるんだけれども、もちろんそれなりには考えた考えつづけている、ただただ一緒に生活するだけで満たされるものではないんじゃないかなぁ、一緒に生活することなくしても、たとえば死別しないとも限られないのであって、本人たちの意思によらずさまざまな状況があろう、親子関係の成り立ちや機能的なことなんかを考えるには、背景やなんかも加味したほうがいいであろうしなければならないであろうことからも、カンタンには一概にはなにが好い悪いとも言いえないのではあるのだが



現代は、待たなくてよい社会、待つことができない社会になった。私たちは、意のままにならないもの、どうしようもないもの、じっとしているしかないもの、そういうものへの感受性をなくしはじめた。偶然を待つ、自分を超えたものにつきしたがう、未来というものの訪れを待ちうけるなど、「待つ」という行為や感覚からの認識を、臨床哲学の視点から考察する。


≪目次: ≫
まえがき
1 焦(じ)れ――「待ちきれなくて……」    まんじりともせず/振幅/前傾への強迫
2 予期――「わたし、もうこれ以上待てないわ」    「いま」への封鎖/「いま」の幅/何を待っているのか……
3 徴候――「わたしには行くところが、どこにもありません」    パニック/「応え」の保証のないところで/「徴候」への同調
4 自壊――「ジャガーさんよ、ファンをいつまでからかってんだ」    オルタモントの悲劇/武蔵の調略/心の空転
5 冷却――「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」    待つ身、待たされる身/待たされる身の辛さ/〈待つ〉以前の〈待つ〉?
6 是正――「忘れてええことと、忘れたらあかんことと、ほいから忘れなあかんこと」    はてしなく続く時間/「観点の変更」より意味の〈外〉?/天然の是正?
7 省略――「あなたが言いよどんでいるのは、こういうことじゃないの?」    聴くことのむずかしさ/待つことのはてしなさ
8 待機――「動くなかれ」    魔法にかけられたように/待つことの終わり/零度の抒情
9 遮断――「期待していいの?」    気を余所へやる/待つことの「規準」/〈待つ〉の別の定義へ
10 膠着――「あとは待つだけ、待つしかない」    抜き差しならぬところまで/抗いの過程/コーピングという対抗戦略
11 退却――「最後は、あんたの人生やもの」    悪循環/逃げ道/見切り
12 放棄――「年をとると記憶は一枚の画に近づく」    〈時〉を不可能とする時のかたち/パッチング・ケア/偶然にゆだねる
13 希い――「祈りを込めない処方は効かない」    祈祷/感覚麻痺/宛先のないままに
14 閉鎖――「スイッチを切るんです」    ひどい消耗/防御の姿勢/防御としての、存在の閉鎖
15 酸欠――「僕にとって好都合なのは、今となってはむしろ、クレマンスが来ないことだ」    待たずにすむように/呼びかけ、迎え入れ/身を置く所もなく
16 倦怠――「どうにもならん」    『ゴドーを待ちながら』/アクションを封じ込める
17 空転――「待っているつもり?」    どんな可能性も尽きた空間/無意味な交換、たえざるすっぽかし/何を恐れているのか?
18 粥状――「あるかもしれないし、ないかもしれない。むしろ、あるかないかということは問題ではなくて、重要なのは、あるかないかは保証されていないということなのだ」    待つふりをしているだけ?/苛立ちの極点へ/保証なし
19 開け――「あなたに私を助けてくださることを頼んでいるんじゃないの、そこにいて、あなたもまた待ってくださることを頼んでいるんです」    空虚な源泉/隙間のない関係/迎え入れ/イニシアティヴの消去/発酵の過程で

あとがき (二〇〇六年七月 鷲田清一)


カバー写真=植田正治「シリーズ〈砂丘モード〉より」1988年


≪著者: ≫ 鷲田清一 (わしだ・きよかず) 1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学文学部教授、大阪大学大学院文学研究科教授、同研究科長・文学部長等をへて、大阪大学理事・副学長(2007年8月より大阪大学総長)。専攻は臨床哲学。著書に『感覚の幽い風景』『〈想像〉のレッスン』『ちぐはぐな身体』『老いの空白』『死なないでいる理由』『〈弱さ〉のちから』『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『悲鳴をあげる身体』『じぶん・この不思議な存在』『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)など、多数。

徳丸吉彦/青山昌文編著 『芸術・文化・社会 〔改訂版〕 '06』(鷲田清一/卜田隆嗣/寺内直子/加藤厚子/福岡正太著、放送大学教材、放送大学教育振興会、2006年) '10/11/29





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待つということはどこか、年輪を重ねてようやく、といったところがありそうだ。痛い想いをいっぱいして、どうすることもできなくて、時間が経つのをじっと息を殺して待って、じぶんを空白にしてただ待って、そしてようやくそれをときにには忘れることもできるようになってはじめて、時が解決してくれたと言いうるようなことも起こって、でもやはり思っていたようにはならなくて、それであらためて、独りではどうにもならないことと思い定めて、何かにとはなく祈りながら何事にも期待をかけないようにする、そんな情けない癖もしっかりついて、でもじっと見るともなく見つづけることだけは放棄しないで、そのうちじっと見ているだけのじぶんが哀れになって、瞼(まぶた)を伏せて、やがてここにいるということじたいが苦痛になって、それでもじぶんの存在を消すことはできないで……。そんな想いを澱(おり)のようにため込むなかで、ひとはようやっと待つことなく待つという姿勢を身につけるのかもしれない。年輪とはそういうことかとおもう。
…… (P.195、「あとがき」)



本「カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇 (角川選書416)」宮下規久朗5

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カラヴァッジョへの旅―天才画家の光と闇 (角川選書)
カラヴァッジョへの旅 天才画家の光と闇 (角川選書416)

○著者: 宮下規久朗
○出版: 角川学芸出版 (2007/9, 単行本 267ページ)
○価格: 1,785円
○ISBN: 978-4047034167
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いま、単位認定試験の期間中で、なにが!?というわけでもないのだが落ち着かない、お祭みたいな気分?!、もっともぼくは、お祭りにかかわらず集団に這入って輪に溶け込むことが、得意ではない、苦手だから、なんだかソワソワと、どうしていいのか対応すべき方策を、迷ってウロウロして(とまどって途方にくれて)いるうちにあれよあれよとやがて波が引いて、気が付くとますますポツンと取り残される、あぁなんだったんだろう??!、みたいな、、、さて、ぼくのエントリーは中盤以降、いよいよ明日から♪、、、そう、ぼくの周囲の状況が落ち着く気配は一向に見出すことができないんだけれども、そんなことばかりは言ってられないからね、それなりの時間を経ると変化にたいして慣れが生じて周囲を見渡す余裕みたいなものが生じて、これまで見えることがなかった事柄に焦点が合わないものでもない、大学生になってまもなく一年が経過しようとしていて、二学期を経て、なるほど単位認定のプログラムというのか卒業するための「しくみ」のようなものは、なんとなく掴めたような気がしているから、じゃぁ具体的にその先を卒業してからどうするか?!、これがぶっちゃけよく分からない、分かっていること決めていることとしては、ぼくは死ぬまでワーク、ハード(work hard)、働きつづけるし勉強しつづける、働けなくなって世間(社会)から必要とされなくなったら、フィー(報酬)を得られる働きができなくなって他人さまの世話になるくらいなら、どうなんだろう?!、アリとキリギリスの寓話じゃないけれど、ぼくのこれまでの在り方でありジッサイの生き方は、あきらかにキリギリス的(その場しのぎの無計画)であってアリ的(計画的)ではない、どうやら本来の性格的にはアリ的(コツコツとただひたすらまじめに事務的に公務員的?!)傾向があるのかもしれないんだけれども、結果的にアリ的には生きてこなかった、ことから考えるには、いまさら横入りしてタダ乗り(free rider)的な行動を採用するのはショウジキ気が引ける、みずからの良心に咎がないものでもない



西洋美術史上もっとも大きな革新を成し遂げて近代写実主義の先駆をなし、レンブラントベラスケスフェルメールら17世紀のほとんどすべての芸術家に大きな影響を与えた巨匠、カラヴァッジョMichelangelo Merisi da Caravaggio, 1571-1610)。殺人を犯し、イタリアの北から南へと逃亡の末に38歳で果てた「呪われた天才画家」の破滅的な生涯の足跡を追いつつ、各地で制作されたバロック美術の傑作の数々を紹介。劇的な明暗表現で描かれる幻視と聖性、その人間性と芸術の深奥を読み解く。


≪目次: ≫
はじめに
〈革新への道〉    1 原風景(カラヴァッジョにて/幼少時代/当時のミラノ/師、ペテルツァーノ/空白の時期)/2 ローマでの貧困(ルネサンスの終焉/カトリック改革のローマ/聖年(ジュビオレ)/下積みの日々/デル・モンテ枢機卿/最初期の代表作/最初の宗教画/斬首の光景)/3 公的デビュー(コンタレッリ礼拝堂/聖マタイ伝/聖マタイの召命聖マタイの殉教聖マタイと天使/二人のマタイ
〈円熟と犯罪〉    4 宗教画の革新(好敵手アンニーバレ・カラッチ/《聖パウロの回心》の図像/第一バージョン/描き直し/空間との関係/ルターのイメージ)/5 ローマでの円熟期(ジュスティニアーニのための作品/マッテイ家のための作品/悪友オノリオ・ロンギバリオーネ裁判/キリストの埋葬聖母の死)/6 殺人(ロレートの聖母/ヴィジョンの表現/犯罪の増加/ジェノヴァ逃亡/蛇の聖母/抗争/ローマからの逃亡)
〈流謫(るたく)の日々〉    7 最初の逃亡(コロンナ領地での潜伏/ラツィオ山中での制作/マグダラのマリア/ナポリ慈悲の七つの行い)/8 マルタの騎士(マルタへの渡航/マルタ騎士団/マルタでのカラヴァッジョ/畢生(ひっせい)の大作/囚人の意味/犯罪と脱獄/マルタのカラヴァッジョ体験)/9 シチリア放浪(シラクーザミンニーティ/聖ルチアの埋葬/ラザロの復活/メッシーナでの事績/メッシーナでの後継者/パレルモ)/10 流浪の果て(チェリーリオ事件/第二ナポリ時代の作品/キリストの復活/死出の旅路/カラヴァッジョの遺産/ダヴィデとゴリアテ/晩年様式/南イタリアのカラヴァッジョ)
終章 カラヴァッジョの生と芸術    内なるカラヴァッジョ/集中と放恣

カラヴァッジョ文献案内    1 邦語文献/2 欧文文献
あとがき (二〇〇七年初夏 西宮 宮下規久朗)


≪著者: ≫ 宮下規久朗 (みやした・きくろう) 1963年、名古屋市生まれ。神戸大学大学院人文学研究科准教授。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院人文科学研究科修了。専攻はイタリアを中心とする西洋美術史、日本近代美術史。著書に『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会、地中海学会ヘレンド賞、サントリー学芸賞受賞)、『バロック美術の成立』『イタリア・バロック――美術と建築』(以上、山川出版社)、『カラヴァッジョ』(西洋絵画の巨匠11、小学館)、『食べる西洋美術史――「最後の晩餐」から読む』(光文社新書)など。


宮下規久朗 『カラヴァッジョ巡礼  Il Pellegrinaggio al Caravaggio』(とんぼの本、新潮社、2010年) '10/02/12
宮下規久朗 『食べる西洋美術史 「最後の晩餐」から読む』(光文社新書、2007年) '10/01/06
橋本治/宮下規久朗 『モディリアーニの恋人  Amedeo Modigliani, Jeanne Hebuterne』(とんぼの本、新潮社、2008年) '08/04/27





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本「一字一話 日本語をめぐる45の話 (角川oneテーマ21 B-133)」船曳建夫5

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一字一話  日本語をめぐる45の話 (角川oneテーマ21)
一字一話  日本語をめぐる45の話 (角川oneテーマ21 B-133)

○著者: 船曳建夫
○出版: 角川書店 (2010/6, 新書 169ページ)
○価格: 760円
○ISBN: 978-4047102415
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[ 本書のテーマ:日本語 ]
言葉を使って考えることは 人間にとって究極の快感である
▽人間は考えるから「人間」である ▽言葉は考えるための「道具」であり「材料」 ▽大きくても複雑でも言葉にすれば頭に入る ▽一字に表れるこの20年の日本の変化 ▽各話を彩る書家が書いた題字 ▽「古」「今」「東」「西」の45のエピソード


≪目次: ≫
はじめに
第一章 「古」    祝/生/酒/飛/音/同/懐/白/波/字/若
第二章 「今」    知/欲/球/犬/夢/声/対/忙/裏/穴/試
第三章 「東」    恋/峠/歌/裸/正/桜/鮨/季/○/夏/悲/髪
第四章 「西」    国/花/茶/舟/島/深/旅/天/雲/零/富
あとがき


題字:植木一空

※本書は「AGORA」(株式会社日本航空インターナショナル発行)2004年4月号〜2010年3月号に連載された「言葉とこころ」の中から45編を選び、加筆・修正し、再構成されたものです。


≪著者: ≫ 船曳建夫 (ふなびき・たけお) 1948年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、ケンブリッジ大学大学院社会人類学博士課程修了(Ph.D.)。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は文化人類学。フィールドワークをメラネシア(バヌアツ、パプア・ニューギニア)、ポリネシア(ハワイ、タヒチ)、日本(山形県)、東アジア(中国、韓国)で行う。関心は、身体における自然性と文化性、儀礼と演劇の表現と仕組み、近代化というプロセス。主な編著書に、『知の技法』(共編)、『二世論』『大学のエスノグラフィティ』『右であれ左であれ、わが祖国日本』などがある。

船曳建夫 『右であれ左であれ、わが祖国日本』(PHP新書、2007年) '10/12/20
船曳建夫 『「日本人論」再考』(講談社学術文庫、2010年) '10/12/15





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本「ウィーン家族」中島義道5

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ウィーン家族
ウィーン家族

○著者: 中島義道
○出版: 角川書店 (2009/12, 単行本 227ページ)
○価格: 1,680円
○ISBN: 978-4048740005
おすすめ度: 3.5
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夫婦ってなんだろう?、家族ってなに??、フシギ
そう、中学一年生のひとり娘とその母親と、ぼくの父と母と、夫婦として家族としての。


※この作品は「本の旅人」2008年3月号から2009年4月号に連載(2008年4月号は休載)されました。単行本化にあたり加筆・修正をしています。

≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま よしみち) 作家。1946年、福岡県生まれ。東京大学法学部と教養学部を卒業。79年、ウィーンに渡り、83年、ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。2009年、電気通信大学教授を退き、現在は、「哲学塾」の主宰ほか著述業を中心に活躍する。専門は、時間論、自我論。著書に『うるさい日本の私』『孤独について――生きるのが困難な人々へ』『ウィーン愛憎 正』『醜い日本の私』『哲学の教科書』『働くことがイヤな人のための本』『カイン――自分の〈弱さ〉に悩むきみへ』『孤独な少年の部屋』『カントの自我論』ほか多数。







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本「生きるのも死ぬのもイヤなきみへ (角川文庫)」中島義道5

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生きるのも死ぬのもイヤなきみへ (角川文庫)
生きるのも死ぬのもイヤなきみへ (角川文庫)

○著者: 中島義道
○出版: 角川グループパブリッシング (2009/3, 文庫 210ページ)
○価格: 500円
○ISBN: 978-4043496075
おすすめ度: 5.0
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ぼくと娘のあいだの連絡が44日間も途絶えたのは、ぼくが記憶しているかぎりでは初めてのことで(娘は夏休みのときとかにあったと言っていたが)、そのあいだに娘のことを思わない日はいちにちとしてなかった、と言ってしまってもウソにはならないものの、そんなにカンタンにひとことで片付けられてしまうものでもないんだよなぁ、といそいで付け加えてみる。じっさいには、娘のことは気にかけつつも、連絡がないことは悪い知らせがないことの証しでもあろう、などと都合のいいように解釈をして、みずからのことにばかりにかまけていた、のであって、もっと言うならば、みずからのこと以外のことに気が散らされることを忌避した、のであろうことを否定できない。
そう考えてみて、ふと、ぼくと親との関係をふりかえってみた。ぼくの年齢(39歳)を考えるに、そして、すでに独立してからの年月と同居していたときの年月が同じくらいになっている状況を考えるには当然のことではあろうかもしれないけれど、さらにもっともっと疎遠で希薄であり、最近では(いろいろあって恥ずかしながらも)会う度に少なからぬおこづかいを貰っていることもあって、その金額とともに日付もメモしている(忘れるわけにはいかない)ので、その日付の記録をたどると、2006年が1回(10/4)、2007年が2回(1/2と5/13)、2008年も2回(6/11と12/17)、そして、2009年が1回(3/15)。ぼくの自室から実家までの距離を、ウェブ上の便利な「ルート探索」機能で計測してみると、その距離およそ25.5kmと算出される。環八を北上するルートが推奨されていることを考えると(高速走行性が発揮できる)、愛用のクロスバイクでおよそ1時間(まだチャレンジしていない)。電車で行っても同じくらいの所要時間であったはず。なんらかのお願いごと(自室賃貸借の保証人、生活資金や娘の制服などの学用品購入資金の援助など)や報告しておきたいことがあって、必要性に求められなければ一切連絡することもないのだが、その関係がまさに「連絡がないことは悪い知らせがないことの証し」と言われるものなのであったりもする。


≪目次: ≫
はじめに
生きていたくない
世間に従いたくない
働きたくない
ひとから評価されたい
ひとから愛されたい
死にたくない


文庫版あとがき (二〇〇九年二月十四日 バレンタインデー 中島義道)
解説 凡人以上超人未満 (島田雅彦 二〇〇九年二月)

*本書は二〇〇五年九月、日本経済新聞社より刊行された単行本『生きることも死ぬこともイヤな人のための本』を改題の上、文庫化しました。


≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま よしみち) 1946年、福岡県生まれ。東大教養学部並びに法学部を卒業。77年、東大人文科学大学院修士課程修了。83年、ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。電気通信大学教授(2009年3月退任)。専攻は時間論、自我論、コミュニケーション論。著書に『うるさい日本の私』『孤独について 生きるのが困難な人々へ』『哲学の教科書』『私の嫌いな10の人びと』『ウィーン愛憎』(正)『醜い日本の私』『孤独な少年の部屋』『カントの自我論』『カントの読み方』『狂人三歩手前』等多数。


月夜見第一駐車場(奥多摩周遊道路)♪




本「星に降る雪/修道院」池澤夏樹5

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星に降る雪,修道院

星に降る雪/修道院

○著者: 池澤夏樹
○出版: 角川書店 (2008/3,単行本 232ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4048738385


・・・
やがてもっと明快なメッセージが来る。
それを待てばいいんだ。
・・・   (P.54、「星に降る雪」)

前日にアップする予定が、ライブドアブログのシステム障害により繰り延べに。まあまあ、システムなんてものは、人間の利便性を高めるために開発されるのであろうけれども、それによって高まる利便性は、一方では裏方の人間の人員削減につながり(それを目的として経営者は投資する?!、文句も言わずに休むことなく24時間365日働くシステム!?)、ところが、導入されたシステムは人間がメンテナンスしなければ適正な運用を維持できない、ということは、人間の手に委ねられる(完全に人間が離脱することはない)、システムが運用される24時間365日、って、削減されてしまった人員は?!、さらには残るのも地獄?!、休めないじゃん(怒!)、安息日は何処、、、
おかげ(?!)で、ぼくは安息を獲得♪、じつは次の日が休日で、秋晴れの天気予報とあっては、心はすでに紅葉ツーリング(クロスバイク)♡、「インシャラーアッラー(神の御意志あらば)」♪、ばっちり目覚めて、睡眠たっぷり、お弁当(手作りサンドウィッチ)持って準備万端!、半袖半パン(気合い十分)、いざ多摩川をのぼってのぼって、秋の「奥多摩湖」へ約120km(往復)!!、途中の多摩川サイクリングロードのロード上(府中市四谷近辺)に、白いペイントで手書きされた『クルクルまわせ!』に触発されて、クルクルクルクルペダルを回して、ノンストップ三時間一五分(七時二五分〜一〇時四〇分)、色づきはじめたばかりで、まだまだ緑(ほんの一部黄色と赤色らしきが見えないこともない)の山と木々に、誓っちゃうよ、「リベンジ!、待ってろ、紅葉!、また来ちゃうよん♪」、最後の急勾配を伴走したMTBの男性(運動能力に劣るぼくは最後に抜き去られて、はるかに引き離された)と奥多摩湖を望むベンチでしばし談笑(「奥多摩周遊道路を一緒に走ろう♪」って、「それはムリです、ゴメンナサイ、、、」)し、ぼくはもうひとつの目的、デジイチ(Canon EOS 40D)をデイパックから取り出して(この重量がぼくの体力を奪うと、わかっていながら連れていきたい♡)、山、水、青い空♪♪、「クルクルまわせ!」とばかりに帰路の山(川)くだりは、二時間四五分(一二時二五分〜一五時一〇分)のノンストップ(休んじゃったら二度と立ち上がれないんじゃないかと不安に駆られて)、往復合計六時間(その間に考察したことをそのまま言葉にできたらいいのに、まだまだ書きえない、言い訳)!、クルクルまわしつづけて、、、秋の多摩川♪


初出
「星に降る雪」……『考える人』二〇〇六年春号、夏号
「修道院」……『野性時代』二〇〇七年一月号〜四月号、六月号、八月号


≪著者: ≫ 池澤夏樹 (いけざわ なつき) 1945年北海道生まれ。小説に『スティル・ライフ』『真昼のプリニウス』『南の島のティオ』『マシアス・ギリの失脚』『静かな大地』『きみのためのバラ』、論評・紀行文に『母なる自然のおっぱい』『楽しい終末』『ハワイイ紀行』『言葉の流星群』『叡智の断片』ほか、著作は多数に及ぶ。


Night




本「地球を斬る」佐藤優5


地球を斬る
著者: 佐藤優
単行本: 283ページ
出版社: 角川学芸出版 (2007/06)




日刊経済紙『フジサンケイ ビジネスアイ』に連載された「地球を斬る」第1回〜第60回(2006年1月19日〜2007年3月8日。毎週木曜日掲載)を単行本化。
「原稿を書く場合、常に想定される読者の顔を思い浮かべることにしている」と、“あとがき”に明かす“佐藤優 (1960- )”は、「30代後半から40代を中心とするビジネスパーソンの顔を思い浮かべ、これらの人々にとって仕事の上で実用性を持つ記述をするように心がけた (P.266)」と。
そう、ぼくは最近特に“佐藤優”の著作を好んで手にしているのだけれども、話題とされるインテリジェンスやら外交問題など、一見してぼくたちには無関係。日本国内から海外に渡航することもなく、日常生活において外国人との交流もなく、日本語しか話さない(話せない)ぼくたち個人の生活レベルでは、外国を意識しないことの方が多い。そうは言っても、ガソリンの値段が高いの安いの、食の安全やら、すぐに日本国内だけでは処理できない事実に思い当たる。
さらには、読書に愉しみを覚えたぼくの興味や探究心を日本国内に限定しておくことは困難で、今のところはまだ日本語しか読めないのだけれど、仮に翻訳された海外の著作であったとしても読めば読むほどに、同じ地球上に存在して何らの言語を有してコミュニケーションを深める“人間 (ヒト, Homo sapiens sapiens)”として、国家や民族や文化や宗教やらを超越した先人たちの叡智に触れないなんて、もったいない。


花言葉「円熟の美、子孫の守護」♪
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主として“本”が織りなす虚構の世界を彷徨う♪

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写真 Canon IXY900IS(since 2006.12.4) & EOS40D + EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM(since 2008.7.23) + EF100mm F2.8 Macro USM(used, since 2008.9.10) + EF-S55-250mm F4-5.6 IS(used, since 2008.9.30) + EF50mm F1.8 供used, since 2009.4.4)

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