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〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

集英社新書

本「国体論 菊と星条旗 (集英社新書0928A)」白井聡5

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国体論 菊と星条旗 (集英社新書)
○著者: 白井 聡
○定価: 本体940円+税
○ISBN: 978-4087210286











――天皇とアメリカ 誰も書かなかった日本の深層!――
明治維新から現在に至るまで、日本社会の基軸となってきたものは「国体」である――。
象徴天皇制の現代社会で「国体」? それは死語ではないのか? 否、「国体」は戦後もこの国を強く規定している。一九四五年八月、大日本帝国は「国体護持」を唯一の条件として敗戦を受け容れた。ただし、その内実は激変した。「戦後の国体」とは、天皇制というピラミッドの頂点に、アメリカを鎮座させたものなのだ。
なぜ、かくも奇妙な「国体」が生まれたのか。「戦後の国体」は、われわれをどこに導くのか。『永続敗戦論』の白井聡による、衝撃作!


≪目次: ≫
序――なぜいま、「国体」なのか
年表 反復する「国体」の歴史

第一章 「お言葉」は何を語ったのか
 1 「お言葉」の文脈
 2 天皇の祈り
 3 戦後レジームの危機と象徴天皇

第二章 国体は二度死ぬ
 1 「失われた時代」としての平成
 2 史劇は二度、繰り返される
 3 戦前国体の三段階
 4 戦後国体の三段階
 5 天皇とアメリカ

第三章 近代国家の建設と国体の誕生 (戦前レジーム:形成期)
 1 明治維新と国体の形成
 2 明治憲法の二面性
 3 明治の終焉

第四章 菊と星条旗の結合――「戦後の国体」の起源 (戦後レジーム:形成期 
 1 「理解と敬愛」の神話
 2 天皇制民主主義

第五章 国体護持の政治神学 (戦後レジーム:形成期◆
 1 ポツダム宣言受諾と国体護持
 2 「国体ハ毫モ変更セラレズ」
 3 国体のフルモデルチェンジ
 4 征夷するアメリカ

第六章 「理想の時代」とその蹉跌 (戦後レジーム:形成期)
 1 焼け跡・闇市から「戦後の国体」の確立へ
 2 政治的ユートピアの終焉

第七章 国体の不可視化から崩壊へ (戦前レジーム:相対的安定期〜崩壊期)
 1 戦前・戦後「相対的安定期」の共通性
 2 明治レジームの動揺と挫折
 3 「国民の天皇」という観念
 4 天皇制とマルクス主義者
 5 北一輝と「国民の天皇」

第八章 「日本のアメリカ」――「戦後の国体」の終着点 (戦後レジーム:相対的安定期〜崩壊期)
 1 衰退するアメリカ、偉大なるアメリカ
 2 異様さを増す対米従属
 3 隷属とその否認
 4 ふたつのアイデンティティ

終章 国体の幻想とその力
 1 国体の幻想的観念
 2 国体がもたらす破滅
 3 再び「お言葉」をめぐって



≪著者: ≫ 白井 聡 (しらい さとし) 1977年、東京都生まれ。政治学者。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。博士(社会学)。専攻は政治学・社会思想。京都精華大学人文学部専任講師。『永続敗戦論――戦後日本の核心』(太田出版)で、石橋湛山賞、角川財団学芸賞、いける本大賞を受賞。


白井聡 『未完のレーニン 〈力〉の思想を読む』(講談社選書メチエ、2007年) '12/02/16



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本「いとも優雅な意地悪の教本 (集英社新書0899B)」橋本治5

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いとも優雅な意地悪の教本 (集英社新書)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体760円+税
○ISBN: 978-4087208993











上質な意地悪が足りないから、日本人は下品になった。
夏目漱石から舛添要一、メリル・ストリープまで。身につけておきたい「嗜み」としての意地悪論

 意地悪は単なる悪口や暴力とも違って、洗練を必要とする「知的かつ優雅な行為」である。だからこそ、意地悪には人間関係を円滑にし、暴力的なエネルギーを昇華させる効果がある――。
 他者への罵詈雑言やヘイトスピーチといった、むきだしの悪意が蔓延する現代社会。橋本治は、その処方箋を「みなが意地悪になること」だとして、古今東西の例を挙げてその技術を具体的に解説する。
 読めば意地悪な人になりたくなる社会・文芸評論!


≪目次: ≫
第一講 意地悪とはなにか
 はじめに
 一 意地悪と暴力
 二 なぜ現代人はたやすく暴力表現に走るのか
 三 意地悪教育をすればいいのに
 四 なぜ「意地の悪い課長」は存在するのか

第二講 メリル・ストリープに学ぶ意知悪の意味
 一 教育的見地から見たる意地悪
 二 教育に於ける意地悪の意味
 三 なぜ女性ファッション誌の編集長は恐ろしいか
 四 『プラダを着た悪魔』のメリル・ストリープは果たして意地悪なのか

第三講 樋口一葉は頭がいい
 一 頭がよくなければ意地悪にはなれない
 二 いきなり啖呵を切る樋口一葉
 三 見返り柳と溝の関係
 四 名分とは
 五 なぜ樋口一葉は朝ドラの主人公になれないのだろう?
 六 意地悪な樋口一葉

第四講 紳士は意地悪がお好き
 一 マスゾエくん
 二 「人格攻撃をするなと言ったって、問題は人格なんだからさ」問題
 三 知性とモラルが分離して
 四 「慇懃無礼」の構造
 五 意地悪で自己回復する夏目漱石
 六 《智に働けば角が立つ》云々は人生訓じゃない

第五講 紫式部に陰険さを学ぶ
 一 紫式部は意地悪だ
 二 名前を書く人、書かない人
 三 自分全開の清少納言
 四 人の悪口を言う紫式部
 五 自慢をする紫式部

第六講 男と女はどっちが意地悪か
 一 男の嫉妬
 二 ともかく男はもてたがる
 三 「凡人の悲劇」という高級な悩み
 四 文学の賞は才能に微笑まない
 五 意地悪は女の方がおもしろい

第七講 悪を考える
 一 悪役と爆発
 二 悪役とインテリジェンス
 三 悪役がいなくなる
 四 正義のヒーローに余分なことを考えさせないでくれ
 五 最悪の敵は「ウチの上司」

第八講 それで、この話はどうまとめればいいのだろう
 一 「悪とは正しくないことである」と考える国
 二 江戸町人のふざけ方
 三 日本の善悪対立
 四 日本の悪は「悪」じゃない
 五 民谷伊右衛門はなにをした?

あとがき 天才は意地が悪い


※本書は『すばる』2016年5月号〜12月号に連載されたものに加筆・修正しました。


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を行う。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の現代語訳も多い。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。『上司は思いつきでものを言う』『性のタブーのない日本』『たとえ世界が終わっても』『知性の顛覆』など、著書多数。




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本「たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ (集英社新書0870B)」橋本治5

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崩壊に近づくEU、トランプ、伝々総理・・・・・・
「世界がバカになっている」時代に染まらないために

“イギリスのEU離脱決定”と“ドナルド・トランプのアメリカ大統領選当選”を見て、成長と拡大を求め続ける資本主義経済の終焉を確信したという橋本治。資本主義の終わりとは何か? その後を我々はどう生きるべきなのか?
「昭和の終わりと同時に日本経済は飽和した」「貿易なんて西洋人の陰謀に過ぎない」「国民はクビにできないので、企業経営感覚の政治家は容易に差別主義者になる」など、政治や経済といった枠を超えて次世代に語りかけるメッセージ。


≪目次: ≫
まえがき

序章 イギリスのEU離脱を見ながら考えた
 大きなものの終焉/紀元前から続く拡大志向/大国ソ連の崩壊の仕方/貧乏人の互助会になってしまったEU

第一章 バブルになるとどうなるのか
 「あの時代」の気持ち悪さ/消費税導入と同時に消えた「贅沢品」というカテゴリー/「貿易の自由」とは、貿易面での「戦争の自由」/「押し売り」にお茶を出して迎えた日本

第二章 「ヨーロッパ」という謎を解く
 帝国ってなんですか?/ヨーロッパは一つにまとまれない/ヨーロッパを取り囲む、自分自身の壁/十九世紀帝国主義とは、「高圧的なセールスマン」/ヨーロッパは怯えていた/「大航海時代」はなぜ、始まったのか/新大陸が「発見」されてしまう意味/「異文化は遅れている」の始まり/ユダヤ人の軌跡がヨーロッパの覇権の軌跡/ナチスを生み出した「闇金ウシジマくん」的構造

第三章 経済は飽和したら終わるものだ
 昭和とは「復興経済の時代」だった/経済と欲望は「飽和」に達したら終わる/飽和を覆い隠す「技術革新」という幻/金融経済はゾンビだ/「小さなもの」で生きてゆく可能性

第四章 バブルを経て「社会」が消えた
 寄りかかる規範がなくなった/「社会建設」が死語になった時代/天動説になり社会が消えた/「バブル景気」で日本から「金持ち」が消えた/「個室」が生まれて「個性」が消えた/失われた「金持ち」の幻影を求めて/「食」しか豊かにならなかった日本

第五章 なにを言ってもムダな人たち
 「心のある論理」と「心のない論理」/「心の論理」はきれい事/「個性のない数学は、内容のない観念だ」/天動説から生まれた「ニューアカ」/金融経済は「心のない論理」/日本の「保守」は本当に保守主義なのか?/講談の流行が「特攻」を作った/心理はなくて、道理がある

第六章 世界が終わった後に
 なんだかカチンとくるんですよねえ/国家としての優先順位/「廃墟同然の惑星で、産業だけが発達する」/成長が雇用を奪う、ウロボロスの蛇/「人はバカになっている」とはどういうことか/正義とは「損得で判断しない」ということ/「正義」で経済を回す/トランプ大統領の最大の謎/バブル前に、もし日本が「経済から撤退」していたら/「必要なものは必要なときに現れる」

終章 不思議な王子様のモノローグ――私は中学生のときにバブルを見た

あとがき 「ハシモト・ミステリーツアー」を旅して/川喜田 研 (二〇一七年一月)


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を行う。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の現代語訳も多い。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。『上司は思いつきでものを言う』『性のタブーのない日本』『ひらがな日本美術史』『いつまでも若いと思うなよ』など、著書多数。




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本「性のタブーのない日本 (集英社新書0810B)」橋本治5

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性のタブーのない日本 (集英社新書)
○著者: 橋本 治
○定価: 本体780円+税
○ISBN: 978-4087208108







――タブーはないが、モラルはある。――
『古事記』『源氏物語』から、春画、あぶな絵まで。
丸出しの肉体表現から浮かび上がるもの。

 「目が合う」ということと「セックスをする」ということの間に大きな一線がなかった古代。「優雅な恋物語の世界」と思われがちな平安時代ですら、文学や絵巻物からは、強烈な「人間生理」とともに世界を認識していた日本人の姿が浮かび上がる。
 歌舞伎や浄瑠璃の洗練されたエロチック表現や、喜多川歌麿の錦絵に見られる独特な肉体観など、世界に類を見ない、性をめぐる日本の高度な文化はいかに生まれたのか? 西洋的なタブーとは異なる、国民の間で自然発生的に理解されていた「モラル」から紐解く、驚天動地の日本文化論。


≪目次: ≫
タブーはないが、モラルはある
Introduction――現代の日本に性表現のタブーはあるのか?
 「性表現の自由」をうっかり語ると笑っちゃう/「性表現の規制」の中の自己規制/エロスの経済事情/成人映画と一般映画の違い/思春期的な問題/「芸術か、猥褻か」という下らない論争/逆にその方が煩わしい/「猥褻でなぜ悪い!」という問題ではない

カラー挿絵
 東海道五十三次 「大磯駅」 (江戸後期 渓斎英泉作 東京国立博物館蔵)
 「鮑取り」 (江戸中期 喜多川歌麿作 東京国立博物館蔵)
 伴大納言絵巻 (平安末期 常盤光長作? 出光美術館蔵)
 小柴垣草子 (平安末期 作者不詳 東京国立美術館蔵)
 餓鬼草子 (平安後期〜鎌倉前期 作者不詳 東京国立美術館蔵)
 稚児草子 (鎌倉前期 作者不詳 大英博物館蔵)

第一章 それは「生理的なこと」だからしょうがない
 世界は具体的にはじまる/「子供を作る行為」の始まり/「まぐわいしない?」とナンパする/アメノウズメの見せるもの/それをいやがる和泉式部/清少納言の場合/女であることの証明/日本のオッパイ文化/オッパイを描く歌麿の謎/英泉の描く腋毛のある女/晴と褻/自分の身体で世界を把握する/ウンコだらけの平安京

第二章 「FUCK」という語のない文化
 性的タブーとはどんなことか/神様は「まだ早い」と言う/古代日本の性的タブー/タブーはないがモラルはある/率直だが卑語はない/『万葉集』の恋の歌/逢ひ見ての後の心に比ぶれば/強姦する光源氏/強姦と和姦の間の微妙な一線/顔を見せるか見せないか/いいのか悪いのか分からない平安時代/「夜」という時間の持つ意味/「顔を見せろ」は強姦と同じ/自分の肉体を自分で把握しない/丸出しの肉体表現

第三章 男の時代
 少女マンガ的な『源氏物語』/肉体関係以外に他人と関係を結ぶ方法はない/女を介在させる同性愛/男に意味のない時代/藤原頼通の不思議/藤原頼通のストレス/かなりマッチョな少年愛/性的主導権と人事権/武士の時代/恋の至極は忍恋/『葉隠』の武士道原理主義/セックスさえもセレモニー/「遊女」とはなんだ/男の本音はまた違う/和歌の詠めない男達/女から男へ/和歌的日本語の限界/下品を志向する文学/近松門左衛門と女のフンドシ

参考文献


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 一九四八年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を行う。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の現代語訳も多い。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。ほかに『上司は思いつきでものを言う』『その未来はどうなの?』『ひらがな日本美術史』『負けない力』ほか。



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本「出家的人生のすすめ (集英社新書0797C)」佐々木閑5

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出家的人生のすすめ (集英社新書)
○著者: 佐々木 閑
○定価: 本体720円+税
○ISBN: 978-4087207972







ほんと生きるのって、あぁなんてタイヘンなんだ、苦しい、辛い、努力は報われず、なのにどうしてアイツは(隣の芝は青く見える)、それにひきかえ、オレは、オレばっかりいつもいつもいっつも・・・
とは、いまでも、じっさい、ちょくちょく思い至る、塞ぎ込む、気が滅入る、で、ひとしきりマイナスのループを逡巡して、そうして、そうしてから、ハハハハハァ、フゥ〜〜
捨てる神あれば拾う神あり、明けない夜はない、雨の日も晴れの日も嵐や台風の時だって、いろいろいろいろいろいろ、ある、ないものではない
目先の損得勘定に、フツーに惑わされて心は揺れ動いて、カッコよくスマートでスタイリッシュに憧れて、どうよ、じっさい、地べた這いつくばって、頭さげて、踏んづけられて、蹴っとばされて、それでも、歯を食いしばって黙って耐えて、嵐の最中には、身を低くして、禍いが通り過ぎるのを、どうにかこうにかのらりくらりと遣り過すに限る、風を読んで状況判断を怠らず、無駄な体力の消耗を控えて、来るべき反撃の時をただただひたすらに待つ


「出家」は僧侶だけのものではない。
好きな道を歩み、生き方を変えるためのブッダの教え

 「出家」は僧侶の特権ではない。そして出家者の集団であるサンガは世俗社会から隔絶された存在ではない。二五〇〇年前、釈迦が本来説いた仏教によれば、出家とは世を捨てることではなく、社会からの支援を前提に同志とやりたいことを一生かけて追求することを意味した。
 そして、この出家の教えは現代の一般社会の様々な職業でも生かせる視点を内包している。南方仏教国のサンガの間で守られてきた釈迦伝来の法律集「律」を通して仏教学者がわかりやすく解説する、精神的成熟を実現するための「出家的」生き方。


≪目次: ≫
はじめに 生き方の多様性を求めて

第一章 自己鍛練で生きる苦しみを消す
 釈迦はこの世をどう見たか
 日本の仏教は「釈迦の教え」ではない
 宗教心がなくても役に立つ釈迦の仏教
 宗教観は時とともに変化する
 科学的世界観と釈迦の仏教
 生きることは苦しみそのもの
 なぜ人間だけが宗教を信じるのか
 インターネットという新たな苦悩

第二章 修行の道――働かずに好きなことだけをして生きる
 修行のノウハウを伝えるために
 釈迦は最高の組織設計者
 サンガが二五〇〇年間も続いている理由
 仏教だけが出家世界ではない
 日本の仏教にはサンガがない
 釈迦の悟り――利己主義者から慈悲の人へ
 サンガの誕生と「律」の制定
 出家を願う女性たち
 施し物だけで生きよ
 布施に値する本物の修行者
 サンガを考案した釈迦の先見性

第三章 「生きがい追求の集団」サンガを組織する
 僧侶の上下関係は完全年功序列制
 仏教には統率者がいない
 驚くべきサンガの再生能力
 サンガのメンバーになる条件
 そして比丘尼はいなくなった
 教育機関としてのサンガ
 仏教の義務教育制度
 修行に成績評価はない
 教育の目標は「人材の育成」ではない

第四章 誰でも出家的に生きることはできる
 出家的世界は無数にある
 真理の発見を目指す科学者たち
 科学者と仏教修行者の共通点
 科学者にも慈悲の道はある
 真理の追究者たちを応援する一般社会
 真の革新は役に立たない研究から始まる
 社会の中で出家的に生きる

第五章 自分の力で自分の生き方を変える
 自分は今の生活に満足しているか
 努力なしで出家的生き方はできない
 幸福の基準を転換して、違う自分になる
 普段の学習も出家の道
 真に充実した人生を求めて
 出家者をどう支えるか
 布施の意味を理解していない国、日本
 「ひきこもり」や「ニート」こそが社会の財産
 大学という価値観転換装置

第六章 出家的人生を実現するために
 出家のために必要な修練
 適切な教育環境が不可欠
 出家者の背負う社会的責任
 ありもしない事柄を「あります」と嘘をつくことは重罪
 会社にもある出家世界
 情報を開示する
 常に謙虚であれ
 自浄作用のない出家組織は滅びる
 多様性がイノベーションを起こす原動力
 出家の自覚が大切
 多様化し、活性化する社会を目指して

おわりに 自分が決めた道を真っ直ぐに歩いていく

あとがき (二〇一五年 六月  佐々木 閑)


≪著者: ≫ 佐々木 閑 (ささき しずか) 1956年福井県出身。京都大学工学部工業化学科、同文学部哲学科仏教学専攻卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。米国カリフォルニア大学バークレー校留学を経て、花園大学文学部仏教学科教授。文学博士。専門は仏教哲学、古代インド仏教学、仏教史。著書に『日々是修行――現代人のための仏教100話』(ちくま新書)、『科学するブッダ 犀の角たち』(角川ソフィア文庫)等。



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本「縄文人からの伝言 (集英社新書0746D)」岡村道雄5

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縄文人からの伝言 (集英社新書)
○著者: 岡村道雄
○定価: 本体720円+税
○ISBN-13: 978-4087207460




新年おめでとうございます
本年も宜しくお願い申し上げます

個人的なことだが、いつもいつも個人的なことばかりなのだけれども、
久しぶり、ずいぶん久しぶりに気ままに本を読み耽って、やっぱり本を読むっていいなぁ、けっして楽ちんなことではない(メンドくさい)けど、かんがえごとして、酒呑んで・・・
あいかわらず、こうしてパソコンに向かうと、書きたい、書こうと思っていたことのほとんどが、す〜っとどこかに消え入ってしまって(苦笑)
あぁやっぱり書けない。あれもこれもまとまりがつかない

昨年すえに盲腸の手術して入院して、生まれてはじめの経験で、病室でよく寝た。草臥れていたんだと思う。で、つづけて、大腸内視鏡検査、前日から下剤を飲んで飲んで飲みつづけて、ケツの穴からカメラつっこまれて、なんともなかったからまぁよかったものの、体調や気分はまだすぐれないまんま、ますますブッ壊れてきてるって感じ、いや、開放と言っておこう、まだまだ解き放たれ方が足りてないかも
昨年のことを振り返ると、とりとめもなくって、なんだったんだろう、わけがわからない、じっさい

で、今年、まもなく大学の卒業研究の口頭試問がある。昨年秋、「人倫的組織における家族」と題して、ヘーゲルと和辻哲郎で書きまとめて放送大学に提出した。いよいよ卒業、5年を要した。大変だった、楽なことではなかった、周りに恵まれて多くの人びとに助けられた、いい思い出、貴重な経験。
そしてなんと、娘はこの春に大学生になる。離れて暮らしているから詳細は分からないのだが、本人曰く「がんばった」と。めでたい。もっとも、推薦入学だから、作文と面接だけで、受験勉強して入試をくぐり抜けた受験組との学力差は歴然としてるだろうから、ついていくのが大変だろうけど、まぁその環境に取り込まれちゃったら、なんとかなるだろう、べつに100点とる必要はない、60点でも大丈夫!、とにかく卒業すること、横浜の相鉄線までの遠距離通学もタイヘンだ、そして「就活」と「婚活」ね、これがなによりもタイセツ、口を酸っぱくして言いつづけるよ
じっさい、ぼくじしんも、ね


縄文・弥生
「日本人の本当のルーツ」はどっちだ?

縄文と弥生は断絶していなかった! 我々の古代観を一変させた縄文研究の第一人者が、居住環境、流通システム、葬送の儀礼他、現代日本と縄文の連続性を全く独自の切り口から考察。
著者は、通説に真っ向から抗い、弥生ではなく縄文に日本人のルーツを求める。今日の日本人にも通じる「自然物に根ざした食生活」や「共同体の祈りや祭り」、そして、一万年も平和が続いた奇跡の時代に我々が教えられることとは? 大胆な論考から、縄文時代に現代人が学ぶべきことを探る。


≪目次: ≫
はじめに――私が目指す縄文的な生活
1 縄文的な暮らし
2 縄文的な心、考え方

第一章 数百年から千年以上も続いた縄文集落
一 縄文人は、どんな場所を選んで住んだか?
1 最近、縄文以来の村社会が終わった?
2 集落設営のための土地選び
 乾燥した、日当たりのよい、風が避けられる平坦な場所を選ぶ/湧水、川や湖沼沿岸、内湾沿いに立地/集落内、近隣にクリ林・ウルシ林を含む里山を設営/安全な場所選び/山を望み、死して山に帰る場所を選ぶ
3 土地造成とインフラ整備
4 縄文的な村と社会の崩壊?
二 祖先が一万年以上住み続けた土屋根の竪穴建物
1 日本の住まいの原風景
2 竪穴建物とは何か
3 焼いた竪穴建物の特徴
4 なぜ竪穴建物を焼いたのか?
 不慮の失火・火災説/戦乱などによる故意の焼きうち説/焼却解体説
5 日本の風土に適した土と木の建物

第二章 海・山の幸と自然物の利用
一 縄文「里山」、「水場」と植物利用
1 解明が進む水と植物の利用
2 クリ林、ウルシ林、里山を育てた縄文人
 クリ林/縄文里山/ウルシ林
3 植物質素材を利用した道具、物作り
 木製品/ザル・カゴなどの編組製品、繊維製品/漆工芸と漆塗り製品
4 水場、水場の施設と水の利用
5 自然との共生の歴史
二 今日まで続いた縄文の海の豊かさ
1 豊かな海と貝塚集落の形成
2 生業の季節性を調べる
3 豊かな内海での魚貝とり
 縄文人の食べカスの調べ方/里浜貝塚人の生業と食生活
4 初歩的な養殖、塩の生産
5 現代にも息づく縄文の漁

第三章 定住を支えた手作り生産と物の流通
一 縄文遺跡間を動いた物
1 装身具やシンボル的な製品
2 道具や資材などの生活必需品
3 原産地に残された採掘場や加工場お、運ばれた集落
二 アスファルトの精製と運搬、利用
1 アスファルトの原産地
2 アスファルトの精製遺跡
3 アスファルトの運搬と流通
 アスファルトの分布から見た流通/アスファルトの運び方/アスファルトの利用
三 河川、湖沼、海で丸木舟が活躍
四 発達していた手作り生産と物流

第四章 縄文人の心と祈り
一 縄文女性の一生
1 考古学による女性史研究
2 縄文女性の誕生から死亡まで
 受胎、出産・誕生、授乳/成長、性徴、成人/お産と育児、乳幼児の死/装身した女性シャーマン/一日の暮らしと役割/疾病、死因と寿命
二 女の願い、祈りの土偶
1 縄文文化を代表する祈りの道具
2 何のために誰が作り、どう使ったか
3 土偶に見られる考古学的事実・特徴
 大きさと使われ方/乳房、妊娠などの女性表現/仮面、装身具をつけたシャーマン/姿勢、ポーズ/赤色顔料を塗る
4 破損、修復、打ち割りなど
5 多量に出土する集落と出土状態
6 盛行した時期と地域、土偶形式と文化圏
7 土偶のその後、オシラサマ
三 シャーマンと祭り
1 シャーマンと巫女など
2 人体文(シャーマン)の登場
四 狩猟文土器などに見られる祭り
五 重要な役割を担った縄文女性

第五章 墓・埋葬とゴミ捨て場・「送り場」
一 送りと送り場
1 循環・送りの哲学
2 「盛土遺構」と貝塚など
3 貝塚・「盛土遺構」などの「送り場」
 貝塚や「盛土遺構」での祭祀の跡/貝塚などで発見される「送り儀礼」の痕跡
二 死者を送る「葬送」
 東日本各地の埋葬法の違いと変遷/乳幼児の埋葬
三 今に伝わる送りの哲学

第六章 縄文的生活文化の終わり
一 昭和三〇年代に迎えた大変革
1 土地の開発と造成、土木工事
2 家族・共同体と住環境の変化
3 交通・物流の発達と経済の活性化
4 道具素材の変化・、機械の大型化・自動化、大量生産
5 エネルギー源の変化
6 生業と食生活の変化
7 情報機器の飛躍的発展
8 環境悪化や精神などの変化
 環境悪化/精神の荒廃/教育の変化
二 今後の方向性

おわりに――歴史に学ぶべき現代 (平成二六年五月二六日 奇しくも父の一〇年目の命日 旅する杉並の縄文人 おかむらみちお)


≪著者: ≫ 岡村道雄 (おかむら みちお) 1948年、新潟県生まれ。考古学者。三内丸山遺跡の発掘調査などに関わり、 縄文研究者として知られる。東北大学大学院史学専攻修了。宮城県東北歴史 資料館、文化庁、奈良文化財研究所などで勤務。現在は「杉並の縄文人」として、 縄文的な生活の実践に務めている。主な著書に『縄文の生活誌』(講談社学術 文庫)、『旧石器遺跡「捏造事件」』(山川出版社)など。

岡村道雄 『縄文の漆』(ものが語る歴史シリーズ20、同成社、2010年) '11/04/10
岡村道雄 『旧石器遺跡捏造事件』(山川出版社、2010年) '11/04/06
岡村道雄 『縄文の生活誌』(日本の歴史01、講談社学術文庫、2008年) '10/12/03



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本「ローマ人に学ぶ (集英社新書0627D)」本村凌二5

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ローマ人に学ぶ (集英社新書)
ローマ人に学ぶ (集英社新書0627D)

○著者: 本村凌二
○出版: 集英社 (2012/1, 新書 208ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4087206272




紀元二世紀頃、地球上の人類の三分の一はローマ帝国の領土に生きていた。帝国の領土は、北は氷海から南は砂漠まで広がり、多様な自然環境のもとで、さまざまな人種や民族が住んでいた。この人類史上例をみない巨大な帝国を築いたローマ人とは、どのような人びとであったのか。彼らの歴史から、現代人は何を学びうるのか――。伝説上の建国(前753年)から西ローマ帝国皇帝の廃位(476年)まで、千二百年以上の長きにわたって続いた空前絶後の帝国。そこで活躍した人びとに着目しつつ、古代ローマ史の第一人者が分かりやすく論じていく。


≪目次: ≫
はじめに〜世界史のなかのローマ人

「ローマ史」略年表(前753〜476年)
地図「ローマ帝国の最大版図」

1  共和政という祖国
2  カウディウムの頸木
3  王者の集い
4  「ローマの楯」と「ローマの剣」
5  父祖の遺風
6  カエサルという経験
7  ローマ人の死生観
8  「棲みわけ」のための哲人と粋人
9  諧謔と批判の精神
10 賢帝と愚帝
11 ローマ帝国の精神的傑作
12 歴史の宿命とローマ人


おわりに
主要参考文献


※初出/「青春と読書」 2010年2月号〜2011年3月号


≪著者: ≫ 本村凌二 (もとむら りょうじ) 1947年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授(を経て、東京大学名誉教授)。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。『薄闇のローマ世界』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞、『馬の世界史』(講談社現代新書)でJRA賞馬事文化賞、一連の研究・編集活動で地中海学会賞を受賞。主な著書に『多神教と一神教』(岩波新書)、『ローマ人の愛と性』(講談社現代新書)、『興亡の世界史4 地中海世界とローマ帝国』(講談社)、『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫)、『帝国を魅せる剣闘士』(山川出版社)など。

本村凌二/中村るい 『古代地中海世界の歴史』(ちくま学芸文庫、2012年) '12/12/02
本村凌二 『多神教と一神教 古代地中海世界の宗教ドラマ』(岩波新書、2005年) '11/08/20
本村凌二/高山博 編著 『地中海世界の歴史 古代から近世 '09』(放送大学教材、共通科目;一般科目・人文系、放送大学教育振興会、2009年) '10/12/28
本村凌二 『古代ポンペイの日常生活』(講談社学術文庫、2010年) '10/11/02





……歴史とは、ある意味では、祖先の小言や説教をなにもかもひっくるめたようなものではないだろうか。そこには人類の経験が積み重なっているのだ。いわば人間の経験知の宝庫でもある。でも、それを開いてみる気になるかどうか。……  (p6、「はじめに〜世界史のなかのローマ人」)


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本「その未来はどうなの? (集英社新書0654C)」橋本治5

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その未来はどうなの? (集英社新書)
その未来はどうなの? (集英社新書0654C)

○著者: 橋本 治
○出版: 集英社 (2012/8, 新書 208ページ)
○定価: 756円
○ISBN: 978-4087206548
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どうなの?、どうなんだろう??
視界不良な、その未来、って、、、


サツマイモ、、、ぼくが駅前の八百屋さんで、一旦はパスしてスルーしておきながらその後に気になって買ったサツマイモは一山130円で、一山に6本盛ってあったから、@21.66円/本。ジッサイ、一旦パスしてスルーしたのは調理方法が分からなかったから。調理方法が分からないぼくにとっては、たしかにサツマイモは美味しそうかもしれないけれど、それでも、蒸すのはメンドウだろうなぁ、蒸すための器具も持ち合わせて無いし、そもそも何分蒸したらいいのか分からない。いや、もしかしたら、サツマイモなんてビンボくさい、と思ったのか思わなっかたのか、、、というわけで、「おイモさん、美味しいですか?、ところで、ぼくはよく分からないので教えて欲しいんですけど、おイモさん、何分蒸したらいいですか?」とは、意を決してお店のお兄さん(たぶんぼくとおなじとし)に尋ねた。他のお客さんの接客を終えたお母さん(八百屋の奥さん)も一緒になって丁寧に教えてくれた、「鍋に水をヒタヒタにして20分くらい茹でたら美味しいヨ。グツグツ強火で茹ですぎないように気を付けて20分くらい。さらに、茹でたおイモは、冷蔵庫で保存して、食べる前にオーブントースターで温めると、これがまた美味しい♪」、アリガトウ。で、ジッサイ、とっても美味しかった♪、モチロン、翌日シッカリお礼を言った、お兄さんとお母さんに、「おイモさん、と〜っても美味しかった♪♪」って、ニコニコ顔で
その後にもういちど一山6本130円で買ったときに気が付いたんだけど、じつは、まるまるふとって紫色がさらに鮮やかなサツマイモは一本150円していた。ぼくはじぶんひとりがひとりで、だれ気にすることもなく空腹を満たすべく食べるだけだから、一本20円強のおイモさんで、もしかしたら一本150円のおイモさんはもっともっとスペシャルに美味しいのかもしれないけれども、まぁじゅうぶんだろう。
何本かのおイモさんは、ちいさなミルクパンで、言われた通りに20分間茹でた。20分間は、みじかい時間ではないけれども、その後に美味しい、素敵な体験が待ち受けているのだから、そう考えるには、20分間は待ち遠しくワクワクする心躍る時間であり、ある意味では美味しい体験に向けてのアプローチとしても機能するであろう、心待ちにするに値しよう。
そう言えば、すこしまえに圧力鍋を買ったままに箱からも出さずに放置してあったことを、ふと思い出した。ひとりで調理するにはすこしおおきいかもしれない、4.5リットルのタイプの圧力鍋が、期間限定の特売で2000円(中古じゃぁなくって新品)だったから、すこし迷って、webでいろいろ調べて、amazonとかでも4000円以上の値をつけていて、しかし評判は悪くなかったから、むしろ好意的なプレビューがおおかったから、んじゃぁ買っておこうと意を決したのだった。
はじめて使った。試しに5分加熱した。美味しくできた。ヨカッタ



「理論」で世界が語れた二〇世紀はもはや遠く、今や世の中は分からないことだらけである。しかも「分からない」の仕組だけがいっそう複雑化し、もはや何が分からないか分からないという事態なのだ。
この分からなさ、視界不良はどこから来るのだろう? テレビ、出版、シャッター商店街、結婚、歴史、民主主義…等、「分からない」が山積する諸問題に「一〇〇%分からないわけではない“余り”みたいなもの」を糸口にして挑む、危険で過激な知の冒険。


≪目次: ≫
まえがき 自分の未来はどうなの?

第一章 テレビの未来はどうなの?
地デジの後はどうなるの?/テレビってなんだろう?/向こうからやって来るチャチで下らないもの/テレビは誰にも変えられない

第二章 ドラマの未来はどうなの?
指針のない世に、人はドラマを「生きる指針」とする/講談の中に「挫折」はない/「人生の指針となるドラマ」があった時代/「生きる指針」があるんだかないんだか分らない時代/再現ドラマですべてはOKなのか?

第三章 出版の未来はどうなの?
本とコンピューターは仲が悪い?/「えらい人」のいる業界/大衆化というパラドックス/斜陽化した中央集権

第四章 シャッター商店街と結婚の未来はどうなの?
「商店街」を考える/都市にあって「都会的」ではないもの/生活感のあるところとないところ/労働のある結婚生活/商店街は動けない/「町」のあり方を示す顔

第五章 男の未来と女の未来はどうなの?
小太りの女が火の点いた練炭の入った七輪コンロを持って現れると/「美人」という権利/それはどういう変わり方か?/女は変わることが出来ても、男は譲歩しか出来ない/勃興した新興国は先進国を滅ぼすことが出来ない/「思いやり」もまたむずかしい

第六章 歴史の未来はどうなの?
「大賢は歴史に学ぶ」というけれど/織田信長が天下を統一したとしても/もう歴史が役に立たない/支配者が自分の正当性を確認するためのもの

第七章 TPP後の未来はどうなの?
安政の不平等条約を思い出す/関税率が低くて得をするのは、輸出側と輸入側のどっち?/東日本大震災が起こったので/どうして日本は譲歩を続けなければいけないのか?/どうなるかではなく、どうするか

第八章 経済の未来はどうなの?
エコノミストはなんでも知っていた/世界経済が破綻した後で/どこかに大きな錯覚がある/軍備拡大競争にも似て/日本の選択肢

第九章 民主主義の未来はどうなの?
民主主義は究極の政治形態である/民主主義は独裁体制を生めるのか?/世界中が民主主義を肯定する前例のない世界/民主主義はズルをする/王様ばかりが多すぎる/王様なら王様に学ぶしかない

あとがき


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を展開する。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の圧倒的現代語訳を著す。『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。






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本「天皇とアメリカ (集英社新書0532C)」吉見俊哉/テッサ・モーリス‐スズキ5

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天皇とアメリカ (集英社新書 532C)
天皇とアメリカ (集英社新書532C)

○著者: 吉見俊哉テッサ・モーリス‐スズキ
○出版: 集英社 (2010/2, 新書 252ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4087205329
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ほんとフシギだとつくづく思う、〈天皇〉であり〈アメリカ〉であり、日本?!における近代以降の。ぼくとしては、本を読みながら読み進めながら、ついつい本日の書き記しの出だしの書きはじめの文句はセリフは、、、などと画策しちゃっていたりするんだけど(などと言ってしまうほどのモノでもないのだが)、「天皇とアメリカと」などと幾つもあるテーマのうちの、より上位のふたつをあげるとするならば、といったようなニュアンスで捉えて考えていたんだけど、どうやらあくまでも「天皇とアメリカ」なのであり、そのふたつの限定されたふたつだけのandに導かれる関係、テーマとしての



日本の近現代史を振り返ったとき、天皇は、伝統、宗教、土着、愛国心などを表象し、アメリカは、近代、合理主義、外来文化などの代名詞であったことがわかる。しかし、両極端であるはずのこれら二つのキーワード――「日本的なものの象徴・天皇」と「帝国・アメリカ」は、複合的に絡み合いながら日本と東アジアの二〇世紀に関与し続けてきた。時に、天皇こそ近代であり、アメリカこそ宗教であるという矛盾の中から、果たしてどのような歴史像が浮かび上がってくるのか? 二つの奇妙な力の場を拠点に、歴史的想像力の可能性を切り開く!


≪目次: ≫
プロローグ/テッサ・モーリス‐スズキ    うずもれた歴史を発掘する/昭和天皇エリザベス二世女王の責任/タブーによって枷を嵌められた議論と想像力
序章 天皇とアメリカの二〇世紀    天皇とアメリカは均等ではない/転換期――そして帝国の終焉?/さまざまな時間の枠/七〇年代前半における危機感の高揚/ネオ・ナショナリズムとアメリカへの依存/引き継がれた帝国/アメリカとの癒着による過去の忘却
第一章 近代    天皇は近代的であり、アメリカは宗教的である/なぜ近代化のなかで、天皇と神道が結びついたか/国家神道形成過程における三つの側面/国家宗教について/宗教的儀式の代用物としての博覧会/明治前半期の皇居/国家神道と明治のキリスト教信者の意外な関係/古い帝国と新しい帝国の差異/技術こそ近代/欧米から見た日本の植民地主義/占領地域から天皇はどう見られていたか/アジアにとっての神道/天皇像のアジアへの流布/「見てください」から「見ちゃいけない」へ/男性性と女性性/神社が観光名所に――豊原の都市構造/メディアによる国家シンボルの浸透/神聖ではない日の丸?/アメリカのアイコン
第二章 現代    平和天皇の復元/消えたマッカーサー/隠された真の支配者/マッカーサー二世――受け継がれた占領体制/天皇巡幸のレポート/ナショナリズムの許容/自由の女神/自由とアジア/基地の連続性/立川・砂川/代々木・表参道・六本木・赤坂・横須賀・福生/南の島の楽園のイメージ/在日米軍の不可視性/沖縄やアジアにおける戦後の天皇報道/日本は孤立して、帝国を忘れた/戦後民主主義と植民地主義の忘却/アジアへの賠償/五〇年代に大衆化した天皇のイメージ/アメリカの眼差しのなかへ/風流夢譚事件/自主規制/言論の自由/欧米でもメディアの自己検閲が厳しくなっている/親米・反米・愛国/三島由紀夫/反知性主義/敗戦によって日本は一度男性性を失った/ジェンダーバッシングとアジア嫌悪
第三章 現在    「民主主義のアメリカ」と「帝国のアメリカ」/日本のオバマは沖縄から?/「もうひとつのアメリカ」と「もうひとつの日本」/あらゆるものの空洞化/未来の民営化/天皇秩序の揺らぎと新興宗教/オウムが象徴するもの/自己語り/天皇制のブランド化/他者蔑視/皇室典範はなぜ男系主義であり続けたのか/女帝/ジェンダーバッシングと週刊誌/「天皇とアメリカ」という問題設定の限界/アメリカ依存/中南米・東アジア・中近東/共和制論議/想像力の解放/少しずつ、少しずつ……
エピローグ/吉見俊哉    兄妹の引揚げ/神々の引揚げ/越境する人々/対談を超えて
人物・用語解説

※本書では、‘the United States of America’を「アメリカ合州国」と訳した。


≪著者: ≫ 吉見俊哉 (よしみ しゅんや) 1957年生。東京大学大学院教授(情報学環)。専攻は社会学、文化研究、メディア研究。著書に『万博幻想』『親米と反米』『ポスト戦後社会』など。

≪著者: ≫ Tessa Morris-Suzuki (テッサ・モーリス‐スズキ) 1951年生。オーストラリア国立大学教授(アジア太平洋学院)。専攻は歴史学。著書に『辺境から眺める』『過去は死なない』『北朝鮮へのエクソダス』など。


吉見俊哉 『博覧会の政治学 まなざしの近代』(講談社学術文庫、2010年) '10/10/13





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本「プルーストを読む 『失われた時を求めて』の世界 (集英社新書0175F)」鈴木道彦5

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プルーストを読む―『失われた時を求めて』の世界 (集英社新書)
プルーストを読む 『失われた時を求めて』の世界 (集英社新書0175F)

○著者: 鈴木道彦
○出版: 集英社 (2002/12, 新書 247ページ)
○価格: 777円
○ISBN: 978-4087201758
おすすめ度: 4.5
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あぁいよいよ来たみたい、まだ分からない、いつのことだったか、なにの機会でだったか、記憶はまったく不鮮明ながら、そう、ず〜〜〜〜っと、この大作プルースト『失われた時を求めて』(鈴木道彦訳版は全13巻、集英社刊、2006年〜2007年文庫化)を読みたい触れたい感じたい、と憧れ(じつは、かつて上下二巻の抄訳版を自室最寄りの図書館で借りて、ぼくが記憶しているかぎりでは右手で足りる読了せずに返却した本のうちにカウントされている、挫折の苦い記憶)、、、なんだか目の前には比較的ページ数が多い本ばかりが数冊積んであって、もっとも、準備運動(大作の、解説本や関連するであろう周辺の本から、まずは予備知識を得てから本丸に挑むことにしているのは、理解能力に自信がないことと、やっぱり準備運動「さぁいくぞぉ!」との気分をみずから高揚させる効果もあるだろう)をはじめたら、ある意味では自動的に検索して予約ボタンがピッと押されて(便利な時代だなぁ♨、図書館の恩恵を享受)、そうそう読む(挑む!?)人はいないだろうことから在庫はある(あぁホントに在庫があるんだよなぁ、翌日には準備完了のメールが届くだろう、まだ踏みきれない)。読みはじめたばかりのセルバンテス『ドン・キホーテ』全6巻(岩波文庫、牛島信明訳)を、まずは読み終えてからにしようかなぁ、などと考えた直後に、みずから「なんの必要があって先延ばしにするのか、いま読まない理由はない、トウゼンのように併読(そう、橋本治の「双調平家物語 全16巻」と「窯変源氏物語 全14巻」の両大作はまさに併読しながら読了したばかり)だろう」、混同や混濁で理解を妨げるリスクと、一見して関連性を有しないように思われるところ(著書)に意外な連関があったりなかったり、一点集中して根を詰めて読み込んでみたところで大した理解には及ばない、がショウジキなところなのだが、、、無理をせずとも、抗うことなく、流れに、流されるままにただただわが身をゆだね♪



プルーストValentin Louis Georges Eugène Marcel Proust, 1871-1922)は20世紀西欧を代表する作家で、世界の文学に絶大な影響を与えた。フランスでは彼を読まずに文学に志す人はいないと言っていいほどで、その評価は時代とともにますます高まってきている。19世紀末から「ベル・エポック」にかけての社会を華やかに描き上げた作家であるとともに、現代文学の先駆者でもある。彼の扱った意識や夢、記憶、愛、スノビズム、ユダヤ人、同性愛、文学の意義などは、今日の問題であり続けている。本書は、大作『失われた時を求めてÀ la recherche du temps perdu, 1913-1927)』の個人全訳を完成した著者が、重要なテーマをスケッチしながら作品を紹介・解説する、贅沢な入門書。密度が濃く、大部な作品を堪能した充実感で、入門者も研究者も満足できる。


≪目次: ≫
凡例
本書と関連のあるパリ(地図)
はじめに 私はどんなふうに『失われた時を求めて』を読んできたか
第一章 プルーストの位置    現代文学における特権的地位/マルセル・プルーストの生涯/二十世紀文学の先駆者/最後の十九世紀作家/主観を通して描く
第二章 虚構の自伝    伝記への関心/一人称主人公/自伝と虚構/無意識的記憶
第三章 初めにコンブレーありき    読書する少年/「書く」という行為/二つの「方(ほう)」
第四章 憧れのゲルマント公爵夫人または想像力と知覚    教会/固有名詞と想像力/想像力と知覚
第五章 フォーブール・サン=ジェルマン    フォーブール・サン=ジェルマンとは何か/名前の時代/オペラ座/水族館のイメージ/サロン/神話の解体その一(才気)/神話の解体その二(芸術)/神話の解体その三(社交の快楽)
第六章 社交界とスノブたち    ヴェルデュラン夫人のサロン/スノビスム/ルグランダン/カンブルメール侯爵夫人/スノビスムと他者/なぜスノブを描くのか/凡庸なる人物の時代
第七章 スワンまたは世紀末のユダヤ人    シャルル・スワンのさまざまな顔/世紀末のユダヤ人/シャルル・アース/ブロックまたは下層のユダヤ人/ドレーフュス事件
第八章 シャルリュス男爵または孤高の倒錯者    タブーへの挑戦/ソドムとゴモラ/ユダヤ人と同性愛者/性愛の殉職者/シャルリュスの孤立
第九章 アルベルチーヌまたは不可能な愛    海辺の美少女たち/「所有」ということ/嘘/囚われの女/眠る彼女を見る/逃げ去る女/主観的な愛
第十章 芸術の創造と魂の交流    エルスチールと隠喩(メタフォール)/ヴァントゥイユの音楽/調子(アクサン)/魂の交流/記憶と印象/ふたたび無意識的記憶/知性の悲惨と栄光/知性と普遍性/時の発見
終章 読書について
あとがき (2002年11月15日 鈴木道彦)
年譜


≪著者: ≫ 鈴木道彦 (すずき みちひこ) 1929年、東京生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。一橋大学教授、独協大学教授を経て、独協大学名誉教授。『プルースト論考』(筑摩書房)、『異郷の季節』(みすず書房)など著書訳書多数。プルースト研究では国際的にも知られる。『失われた時を求めて』(全13巻、集英社)の訳業で2001年度の日本翻訳文化賞と読売文学賞を受賞。同書の抄訳上下(集英社)と三巻本抄訳(集英社文庫)も刊行されている。





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本「日本の女帝の物語 あまりにも現代的な古代の六人の女帝達 (集英社新書0506B)」橋本治5

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日本の女帝の物語―あまりにも現代的な古代の六人の女帝達 (集英社新書 506B)
日本の女帝の物語 あまりにも現代的な古代の六人の女帝達 (集英社新書 0506B)

○著者: 橋本治
○出版: 集英社 (2009/8, 新書 216ページ)
○価格: 756円
○ISBN: 978-4087205060
おすすめ度: 4.5
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まさに物語として、日本の古代飛鳥時代から奈良時代)、院政の前史?!、権力者としての六人の女帝女性天皇)達。
象徴としての天皇、歴史的には君主として、世襲により古代から継承されてきた、125代。


女帝女性天皇 : 8人10代 】 ※wikipediaより
推古(すいこ)天皇  第33代:在位592年〜628年、生554年〜628年没
皇極(こうぎょく)=斉明(さいめい)天皇  第35代:在位642年〜645年、第37代:在位655年〜661年、生594年〜661年没
持統(じとう)天皇  第41代:在位686年〜697年、生645年〜703年没
元明(げんめい)天皇  第43代:在位707年〜715年、生661年〜721年没
元正(げんしょう)天皇  第44代:在位715年〜724年、生680年〜748年没
孝謙(こうけん)=称徳(しょうとく)天皇  第46代:在位749年〜758年、第48代:在位764年〜770年、生718年〜770年没
明正(めいしょう)天皇  第109代:在位1629年〜1643年(江戸時代)、生1624年〜1696年没〕
後桜町(ごさくらまち)天皇  第117代:在位1762年〜1770年(江戸時代)、生1740年〜1813年没〕


≪目次: ≫
はじめに
第一章 「女帝」とはなんなのか?
1 「女帝」とはなんなのか?
    「女帝」がたつ理由/推古天皇の即位/皇極天皇の即位/「中継ぎ」として存在する女帝達/「二度の即位」をする女帝/いたって現代的な女帝達/それで人は納得したのか?
2 「中継ぎの女帝」の背後にあるもの    「女帝」の資格/たとえば、「中小企業の社長夫人」/壬申の乱に勝った天武天皇とその妻/最強の女帝持統天皇の背景/女達も平気で戦場に行く/進んで「中継ぎの天皇」になる持統天皇/母親のメンタリティ/日本で最初の上皇は女性だった

第二章 「皇」の一字
1 もう一人の天智天皇の娘
    文武天皇が譲位をした女帝/その天皇はどの天皇の血筋か/消される「天武天皇の血筋」/「天武天皇の血筋」が消される理由/「最有力」だったかもしれない天武天皇の皇子/天智天皇の孫の声/「一人前の女性の天皇ならいいが、子供の天皇はだめ」という正論/元明天皇の「背後」にあるもの/皇太后になれなかった(?)内親王持統天皇の異母妹で持統天皇の嫁/聖武天皇よりも有力な皇位継承候補者/「女」であることに対して、どこからも文句は出ない/天皇家だけの「特別」
2 「皇」の一字    天智天皇の妻は誰?/「天皇家の娘」しか后にはなれない/「半ば伝説」の天皇達/外の一族の娘よりも、天皇家内の娘/葛城一族と天皇家の一族/側近官僚の時代/その皇統が途絶えたら――/入り婿の天皇と正嫡の皇子/どうして推古天皇は「厩戸皇子の子」を推さなかったのか?/「本流」という考えが生きていた時代/弟から「天皇のあり方」を学ぶ前女帝/天皇を「絶対の権力者」にした最初の天皇/「天皇だったことがある女性」の強大さ/聖武天皇の困惑

第三章 聖武天皇の娘とその母
1 聖武天皇の母と妻
    臣下の母と皇女の妻/女帝の時代のねじれ現象/奈良時代は「女帝の時代」で「女の時代」/天平の后/誇り高い聖武天皇に、長屋王が言ったこと/頑固で誇り高い聖武天皇の「特別」/元明天皇のお諭し/聖武天皇のもう一人の女性/「長屋王の変」という陰謀/「絶対者」になった聖武天皇/その後の聖武天皇
2 孝謙天皇とその母    天皇になる教育を受けた唯一の女性/「結婚」という選択肢を持たないままの女帝/時代はひそやかに「爆弾」を抱える/橘奈良麻呂という人物/藤原仲麻呂光明皇太后皇太后の時代/女帝も皇太后も悪くはないのに、陰謀ばかりはひそかに進む/藤原仲麻呂の権力掌握/廃太子事件と橘奈良麻呂の乱/女帝の時代の無残/破局の到来/たとえば「安禄山コンプレックス」というようなもの/戦う女帝の孤独/女帝の時代の「その後」は――/女帝の時代はなぜ終わったのか

おわりに


≪著者: ≫ 橋本 治 (はしもと おさむ) 1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業後、小説、評論、戯曲、エッセイと幅広く文筆活動を展開する。『古事記』『源氏物語』『枕草子』『平家物語』といった古典の圧倒的な現代語訳を著している。そのほか、『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を受賞。

橋本治 『院政の日本人 (双調平家物語ノート)』(講談社、2009年) '09/10/18
橋本治 『権力の日本人 (双調平家物語ノート)』(講談社、2006年) '09/09/12







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本「小説家が読むドストエフスキー (集英社新書0325)」加賀乙彦5

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小説家が読むドストエフスキー (集英社新書)
小説家が読むドストエフスキー (集英社新書0325)

○著者: 加賀乙彦
○出版: 集英社 (2006/1, 新書 217ページ)
○価格: 714円
○ISBN: 978-4087203257
おすすめ度: 4.0
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なんとむずかしいことか。ぼくがよかれと思って、もしかしたらどこかには誤解を解きたいと意図していることが漏れ伝わってしまっているのかもしれないなぁ、懸命に言葉にしていることが、どんなに言葉を費やしてみても、言葉を費やせば費やすほどに、こちらが思うようには伝わらない、真意がまったく伝わっている気がしない。もっとも、これまでの経緯を考えるには、あぁ、どれだけヒドイことをしつづけてきてしまったんだろう、と悔やんでみたところで、後悔あとにたたず、覆水盆に返らず、哀しいほどに嫌悪に満ちた反応が痛い、しかし、それを発する相手は、間違いなくもっともっと痛い思いをいま現にしているのであり、かつての痛い思いを忘れていない、まったく消失も忘却もしていないのであろう、などと考えるには、表出している痛みの憎悪の、氷山は表出している頭の部分の何十倍もの大きさの氷塊が海中にある、のであろう。なにをも為しえる力を有しないことを自覚しているだけに、なんともみずからの無力さが恨めしいのではあるが。


フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(Фёдор Михайлович Достоевский, 1821-1881)


≪目次: ≫
死の家の記録 Записки из Мёртвого дома, 1860
ドストエフスキーの読書の思い出/監獄の囚人の心理/閉ざされた場所の時間/さまざまな人間群像
罪と罰 Преступление и наказание, 1866
ラスコーリニコフとは何者か/殺人を見る神の視野/ラスコーリニコフの四つの夢/ラザロの復活の意味/ポルフィーリィの術策
白痴 Идиот, 1868
『白痴』は傑作である/ムイシュキンの病気/死を前にした人間の心/ドストエフスキーの自己観察/癲癇の文学/ドストエフスキーの苦悩
悪霊 Бесы, 1871
バルザックとドストエフスキー/特異な人物群/重層する小説作法/スタヴローギンの悪/小説の内的な語りの連続
カラマーゾフの兄弟 Братья Карамазовы, 1880
『戦争と平和』と『カラマーゾフの兄弟』/カラマーゾフ家の人々の特異性/三角関係の巧妙な構図/「大審問官」の現代的意義/ポリフォニー小説/「大審問官」の宗教上の問題/ドストエフスキーとキリスト教/ロシアの作家の無限定性と日本文学

あとがき
引用・参考文献一覧


※本書は2003年9月から2004年3月まで朝日カルチャーセンターで著者が行った講義をまとめ、加筆、修正したものである。


≪著者: ≫ 加賀乙彦 (かが おとひこ) 1929年、東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業。東京拘置所医務技官を務めた後、精神医学および犯罪学研究のためフランス留学。帰国後、東京医科歯科大学助教授、上智大学教授を歴任。2000年には日本芸術院会員に選ばれる。『フランドルの冬』『帰らざる夏』『宣告』『錨のない船』『湿原』『永遠の都』『雲の都 第一部 広場』『雲の都 第二部 時計台』など著書多数。

亀山郁夫「『罪と罰』ノート」(平凡社新書、2009)
ドストエフスキー「罪と罰 〈3〉 Преступление и наказание, 1866」(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2009)
ドストエフスキー「罪と罰 〈2〉 Преступление и наказание, 1866」(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2009)
ドストエフスキー「罪と罰 〈1〉 Преступление и наказание, 1866」(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2007)
亀山郁夫「ドストエフスキー 共苦する力」(東京外国語大学出版会、2009)
亀山郁夫「ロシア・アヴァンギャルド」(岩波新書、1996)
ドストエフスキー「白夜 Белые ночи, 1848』(小沼文彦訳、角川文庫クラシックス、1958)
ドストエフスキー「地下室の手記 Записки из подполья, 1864』(安岡治子訳、光文社古典新訳文庫、2007)
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟 5 エピローグ別巻 Братья Карамазовы, 1879-1880」(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2007)
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟 第4部 Братья Карамазовы, 1879-1880」(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2007)
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟 第3部 Братья Карамазовы, 1879-1880」(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2007)
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟 第2部 Братья Карамазовы, 1879-1880」(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2007)
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟 第1部 Братья Карамазовы, 1879-1880」(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫、2007)
亀山郁夫「大審問官スターリン Иосиф Виссарионович Сталин」(小学館、2006)
亀山郁夫「ドストエフスキー 父殺しの文学 〈下〉」(NHKブックス、2004)
亀山郁夫「ドストエフスキー 父殺しの文学 〈上〉」(NHKブックス、2004)
亀山郁夫「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」(光文社新書、2007)
亀山郁夫「『悪霊』神になりたかった男」(理想の教室、みすず書房、2005)
亀山郁夫「ドストエフスキー 謎とちから」(文春新書、2007)
亀山郁夫+佐藤優「ロシア 闇と魂の国家」(文春新書、2008)







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本「ダーウィンの足跡を訪ねて (集英社新書ヴィジュアル版)」長谷川眞理子5

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ダーウィンの足跡を訪ねて (集英社新書)

○著者: 長谷川眞理子
○出版: 集英社 (2006/8,新書 205ページ)
○価格: 998円
≫Amazon



なんだろう、“ダーウィン (Charles Robert Darwin,1809-1882)”であり、その1859年に出版された進化論についての著作“自然選択の方途による、すなわち生存競争において有利なレースの存続することによる、種の起原 On the Origin of Species by Means of Natural Selection, or the Preservation of Favoured Races in the Struggle for Life”を知りたい、というか、知らずにはいられない。
そう思って、確か最初に手にしたのが、ポプラ社の名著誕生シリーズ「ダーウィンの『種の起源』(ジャネット・ブラウン、長谷川眞理子訳,2007.9)」、そこにいたる前には、“茂木健一郎 (1960- )”かなぁ?!、前後して国立科学博物館で開催(2008.3.18〜6.22)されていた「ダーウィン展」にも足を運んだし、、、まもなく発表(1859年)から150年を経過しようとしているにもかかわらず、いまだに異論反論を含めて、話題とされる、ということが、すでにスゴイ♪

本来であれば、ダーウィン本人が著した書籍の翻訳版(原著は今はまだ無理)でも読めばいいのであろうが、そこまでの根性はない。研究の意志もない。あくまでも知識として習得しておきたい。
そう考えるに、ぼくが欲する知識の一部として、ダーウィンとのファーストコンタクト(名著誕生シリーズ)を担った(?!)翻訳者“長谷川眞理子 (1952- )”によって著された本書を読んでおく意義はあろう。仮にその記述内容が、紀行形式により、専門性に乏しかったとしても、そこを言及(批判)し得るレベルに、ぼくは未だ到達していない。現に、手にしている段階で、それがぼくの欲している現実のレベルであり、そこを欠いて、次のステップには行けない?!、次のステップへの足掛かりでもあろう!、慌てることはない、敵(?!)はすでに(死しているから!?)先に進むことはない。歩み続ければ、かならず到達する♪

そして“集英社新書ヴィジュアル版”を謳うに相応しい、豊富なカラー写真♪

ところで実は、足を運んだ「ダーウィン展」からの興味に、チャールズ・ダーウィン30歳にして、いとこで一歳年上のエマ・ウエッジウッドとの結婚。研究者らしく(?!)十分な検証を重ねての判定。
彼は、結婚についての利点と欠点の表を作り始める。結婚することの利点は、やすらぎ、子どもができる楽しみ、生涯の伴侶を得ること。しかし、こんな楽しみを享受し、しかも科学の研究を続けるためには、お金が十分になければならない。お金がなかったらどうしよう? 子どもにはとてもお金がかかるに違いない。これは、結婚の欠点。さらに結婚の欠点は、時間の無駄としか言いようのない親戚づきあい。自由に世界を旅行できなくなること。一方、結婚しなかったとしたら、その利点は自由であること。ヨーロッパもアメリカも、見たいものは気ままにいくらでも見れる。無駄な親戚づきあいも、独身ならばしなくてすむ。しかし、ロンドンのむさくるしいアパートで、いつまでも独居するむなしさ。年老いて、何も残らない寂しさ。
と、思いつくままに、結婚すべきか、しないべきか、チャールズはノートに書き散らす。これはエマを結婚の対象として真剣に考え始める以前のことだ。こんなことを冷徹に考えるチャールズ・ダーウィンとは、いったいどんな男なのだろう? なんでも直情、即決型である私としては、これはチャールズ・ダーウィンの少し理解しがたい面でもある。 (P.145-P.146)



≪目次: ≫
1 ダーウィンのおもしろさ
2 シュルーズベリ
3 メア・ホール
4 エジンバラ
5 ケンブリッジ Part1
6 ケンブリッジ Part2
7 ウェールズの山
8 ビーグル号の航海
9 ガラパゴスの動物たち Part1
10 ガラパゴスの動物たち Part2
11 標本のゆくえ
12 エマとの結婚
13 ダウン・ハウス Part1
14 ダウン・ハウス Part2
15 モールヴァン&イルクリー
16 ダーウィンの死

 初出『青春と読書』2004年1月号〜2005年4月号



≪著者: ≫ 長谷川眞理子 東京生まれ。東京大学理学部卒。同大学院理学系研究科博士課程修了。総合研究大学院大学教授。専門は動物行動学行動生態学。著書に『生き物をめぐる4つの「なぜ」』『進化生物学への道』『進化とはなんだろうか』『オスとメス 性の不思議』『クジャクの雄はなぜ美しい?』『雄と雌の数をめぐる不思議』、共著書に『進化と人間行動』、訳書に『霊長類のこころ』(ファン・カルロス・ゴメス)などがある。


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本「米原万里の「愛の法則」 (集英社新書)」米原万里5

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米原万里の「愛の法則」 (集英社新書)

○著者: 米原万里
○出版: 集英社 (2007/8,新書 187ページ)
○価格: 693円
≫Amazon


つまり、人間というのは他者とのコミュニケーションを求めてやまない動物なんです。 (P.160)
という信念に貫かれて編集された、4つの講演の書籍化。
話し言葉で、優しく熱く語りかける♪
米原万里、「必笑小咄のテクニック (集英社新書,2005.12)」に次いで2作目。

巻頭に、生物学者の池田清彦が書き記すには、
生物学を専攻している私から見るとずいぶんあやしげな説も多いのだけれども、米原にかかると、どんな説も自家薬籠中興味深い話になってしまう。 (P.11)
と。
米原万里も自ら、第一章の講演の締め括りに、
なお、私はもちろん生物学者ではないので、今まで述べたことはあくまですべて仮説です。これがほんとうに正しい説なのかどうかは、皆さんが自分で本を読んだり調べたりして確かめてください。 (P.53-P.54)
とは言うものの、それなりの根拠であり、裏付けとなる十分な情報や知識を得ていなければ、ここまで語りえない。むしろ専門的に研究しているわけではないからこそ、獲得した情報の編集能力の秀逸さが際立つ。

そして、ぼくがもっとも共感を得たのが、
生殖能力を失ってしまうと同時に寿命も尽きるというのが男の一生なんです。ある意味で男の存在価値そのものが性生活にあるんです。なぜならば、人類の本流である女に環境に関する情報を伝えることが使命なはずだからです。 (P.52)
とりあえず自らの経験に鑑みて、二つの側面から。
一つには、現在38歳のぼくは、まだまだ枯れていない(そう思いたい!?)から、まだまだ寿命を尽きさせるわけにはいかない、まだ死ねない。
そう考える一方では、すでに11歳になる娘をもつ父親としてのぼくは、その役割を果たしている、、、、、ホントはここからが“ミソ”で、ぼくが自らの言葉で理路整然と語れるようになれば、ぼくの閉ざされた世界がひろがる(と考える!?)。それまでは、ぼくの世界は閉ざされたまま、もしくは、完全な開放を得ない。すでに開放を得ない生活を破綻させてしまっているぼくは、同じ失敗を繰り返したくない、というよりも、失敗を繰り返すことによって他者を疵付けることをしたくない(それすらもエゴ!?)。自らが単独で失敗を繰り返す分には、一向に構わない。自らの行為の責任を、自らが負担するのは当然の原理原則であろう。ところが、社会生活を営む上では、自らの行為が他者に影響を及ぼさないことなど有り得ない。自らの行動は、他者になんらかの影響を及ぼす。自らが在るだけでも、すでにその影響を否定できないのであるが、、、
ところで、「能力を失して尽きる寿命」と、「寿命が尽きる」要件を「能力」に求めるとするならば、「能力」を失することなく保持することによって、「寿命が尽きる=死する」ことを免れることができると解することができる。と言ってはみるものの、永遠に「尽きない寿命=不死」など在り得ない、いつか終りが訪れる。


≪目次: ≫
本書に寄せて/池田清彦
第一章 愛の法則

世界的名作の主人公はけしからん!/もてるタイプは時代や地域で異なる/異性を本能的に三分類/「フル」ジョワジーと「フラレ」タリアートのあいだの深い溝/男女が惹かれ合う感情と人類存続のための営みとは表裏一体/オスの存在理由/男はサンプルだ!/メスは量を担いながら質を追求する、オスは量を追求しながら質を担う/世界的ベストセラーはドンファンが主人公/女主人公の理想の男はただ一人/環境の激変期や有事に跳ね上がる男児出生率/生き延びて伝えるサンプルの使命/オスは進化を先取り/寿命が延びるのは多くの情報を伝えるため/四期間別、男女の寿命/人類の使命から解放されて、楽しい人生の本番
第二章 国際化とグローバリゼーションのあいだ
「国際」は国と国のあいだ/国を成立させる要素/現実はすでに国際化している日本/インターナショナリゼーションとは?/「国際的」はインターナショナル、では「国際化」は?/グローバリゼーションのほんとうの意味/同時通訳誕生の必然性/音だけではだめ、意味がわからないと訳せない/日本語に「刷りこまれた」中国文明/漢字で物事を考えるようになった日本人/鎖国の効用――外国文化の消化と日本文化の熟成/世界最強の国一辺倒の日本/最強の国の文化を取り入れる、日本の癖/島国ゆえに能天気な日本人/言葉や文化は民族のよりどころ/国際化を錯覚すると自国の文化を喪失しかねない/直接の関係を築いてこその国際化/すべて英語経由/引き継がれて発達した文化の豊かさ、おもしろさ/外国語・外国文化に学ぶ大変さ/英語偏重のはらむ危険/批判精神と複眼思考を養う/外国文化の絶対化/二つの外国語を身につける/六千もの言語も、実は十ほどの大家族/言葉の役割が語順で決まる英語や中国語/「て・に・を・は」が言葉の役割を決める日本語/頭を柔軟にする三つ目の外国語/ほんとうの国際化とは
第三章 理解と誤解のあいだ――同時通訳の限界と可能性
同時通訳は神様か悪魔か魔法使い?!/濡れ場の多いベストセラー小説『失楽園』/シツラクエンじゃなくてトシマエンでした/意志疎通をはかるうえでのズレ/「三つの願い」/同じ言葉でも思い浮かべるものは人それぞれ/ズレを最小限にするための通訳/交信の手段は言葉/通常のコミュニケーション/通訳を介したコミュニケーション/言葉によって何を想像するか/言葉の持つ真の意味を訳す/鋼鉄の人/意味を併せ持つ言葉/瞬時に言葉を選ぶ能力と努力/瞬時の記憶力/同時通訳の実演/あらゆるコミュニケーションに通じる同時通訳のテクニック/発信者の言いたいことを、いかに伝えるか/文脈で決まる言葉の意味/通訳の覚悟/みんなと一緒に笑える喜び/人間は常にコミュニケーションを求めてやまない動物
第四章 通訳と翻訳の違い
言葉を相手にする通訳と翻訳/小説を楽しめる語学力があれば通訳になれる/通じない地獄のような辛さ/通じた瞬間の喜び/七百語で足りる日常のコミュニケーション/辞書を引かずに本を読み通す/前後の文脈からわかる言葉の意味/攻撃的で立体的な読書/分析して理解する/書き言葉の先生は本/外国語を忘れないための読書/読書こそ最良の勉強法/生きた言葉にするためのプロセス
著作一覧
初出一覧

『愛の法則』
2005年6月28日 石川県立金沢二水高等学校、北國新聞社・財団法人一ツ橋文芸教育振興会主催「高校生のための文化講演会」
『国際化とグローバリゼーションのあいだ』
2004年10月5日 愛媛県立三島高等学校、愛媛新聞社・財団法人一ツ橋文芸教育振興会主催「高校生のための文化講演会」
『理解と誤解のあいだ――同時通訳の限界と可能性』
1998年10月23日、愛知県主催 シリーズ講演会「文化夜話」
『通訳と翻訳の違い』
2002年4月6日 神奈川県要約筆記協会、神奈川新聞社主催「神奈川新聞社神奈川地域社会事業賞受賞記念講演」


≪著者: ≫
米原 万里(よねはら まり) 一九五〇年東京生まれ。作家、エッセイスト。少女時代プラハのソビエト学校で学ぶ。ロシア語会議通訳として多方面で活躍。二〇〇六年五月没。著書に『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』(新潮文庫、読売文学賞)、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、大宅壮一ノンフィクション賞)、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社文庫、Bunkamuraドゥ マゴ文学賞)、『必笑小咄のテクニック』(集英社新書)など多数。



フワフワフワフワ♪
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本「必笑小咄のテクニック (集英社新書)」米原万里5

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必笑小咄のテクニック (集英社新書)

著者: 米原万里
出版: 集英社 (2005/12,新書 205ページ)
価格: 714円
≫Amazon


ふと、仕事を午後半休した帰り道に、思い立って途中下車して「ワイド版 岩波文庫」シリーズがコーナー書棚に揃う図書館に足を伸ばして、そこで数点を入手し、そこはまた「新書」コーナーの充実度も高く(前回「ウンコに学べ! (ちくま新書,2001.10)」を入手♪)、なんとなくぼんやり眺めていたところ、目について手にしたのが本書、集英社新書。ちょうど直前には、ベルクソン (1859-1941)「笑い (Le rire,1900)」を読もうかどうしようか(何故にそう思ったのであろうか??)と、さんざん悩んだ末にパスしていたことが影響を及ぼしているか否かは定かではないが(ちなみに、本書第一章でベルグソンの名前は挙げられている)、むしろ、著者“米原万里”の存在(未読であり未知、不詳)を、ぼくが好んでその著作を手にする(信頼に足る)“佐藤優”であり、“亀山郁夫”に、聞いた(読んだ)記憶(それぞれどの著作であったか記憶が定かではないが、一度や二度ではないはず!?)が反応を示した。正直なことを言ってしまえば、長大で難解な著作の読書の合間や、その併読用の著作として求めているのであり、だから、軽いノリ(軽薄すぎるのはよろしくない)で読み易いほど好ましい、とは、なんとも身勝手ではあるが、、、そんなぼくのわがままな要望に応えて余りあった♪、集英社「青春と読書」誌、2002年9月号から2003年8月号に連載されたエッセイ『小咄の創り方』を大幅に加筆修正して書籍化。

笑いの孕む優越感については、すでに古代ギリシャの哲人プラトンが『フィレボス』で、笑いは他人の犠牲のもとに生じることが多いと指摘しているし、17世紀イギリスのホッブスの『人間論』では、自分や他人の弱点に対し、突然優越感を持った際に生じる勝利の表現こそが笑いだと概念規定している。以降、ベルグソンからフロイトM・パニョルに至るまで、笑いは、笑われる人に対する笑う人の優越感の表現だという解釈がヨーロッパの主流であり続ける。 (p.14)

2005年晩秋と最後にある“あとがき”に、ハッと息をのむ、言葉を失う、、、
ようやく2003年の夏、原稿書き直しに着手して、スイスイと筆の滑りもスムーズになってきた頃、20年間介護してきた母の容態が急変し、同時に、わたし自信は腹の激痛に襲われ、母と同じ入院先で卵巣囊腫の診断を受けて摘出手術を受けた。母が危篤に陥ったと知らされた翌日、摘出したわたしの卵巣は悪性腫瘍に冒されていたと告げられてしまった。亡くなった母とともに退院したわたしは、生きる気力やエネルギーを減退させ、執筆意欲も最低になった。その上、術後1年4カ月経った頃、癌の左鼠径部リンパ節への移転が判明した。 (P.201)



≪目次: ≫
第一章 詐欺の手口
第二章 悲劇喜劇も紙一重
第三章 動物と子どもには勝てない
第四章 お株を奪って反撃
第五章 木を見せてから森を見せる
第六章 神様は三がお好き
第七章 誇張と矮小化
第八章 絶体絶命の効用
第九章 言わぬが花
第十章 悪魔は細部に宿る
第十一章 権威は笑いの放牧場
第十二章 耳を傾けさせてこその小咄


≪著者: ≫ 米原万里 (よねはら まり) 1950年東京生まれ。作家、エッセイスト。少女時代プラハのソビエト学校で学ぶ。ロシア語会議通訳として多方面で活躍。著書に『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』(新潮文庫、読売文学賞)『魔女の1ダース』(新潮文庫、講談社エッセイ賞)『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社文庫、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『パンツの面目ふんどしの沽券』(筑摩書房)など多数。
卵巣癌を患い、2006年5月25日に鎌倉の自宅で死去。享年56。



Hydrangea macrophylla forma normalis
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本「全地球凍結 (集英社新書)」川上紳一5


全地球凍結 (集英社新書)
著者: 川上紳一
新書: 203ページ
出版社: 集英社 (2003/09)




これ(本書)をいきなり読んだら、難しい言葉だらけで、とてもじゃないけど読み切れない。そう考えるに、ガブリエル・ウォーカーに感謝♪
これで、「約7億年前に地球表面が全面的に凍結した可能性“全地球凍結(スノーボールアース)仮説”について、わかった!」とは、とてもとても言えるレベルにないんだけれど、約46億年の地球史の魅力に触れる。46億年の地球の歴史に対して、7億年前のことが仮説として未だ論争があり、正確にはわかっていない。地球の歴史の90%は、わかってない。プロローグ「地球史の闇に当てられる光」とはまさに。


本書を手にしたキッカケを辿ると、
直前は、「スノーボール・アース −生命大進化をもたらした全地球凍結 (ガブリエル・ウォーカー、渡会圭子 訳,早川書房,2004.2)」で、監修者として、本書の著者“川上紳一 (1956- )”を知った。
そのキッカケともなる、「大気の海 −なぜ風は吹き、生命が地球に満ちたのか (ガブリエル・ウォーカー、渡会圭子 訳,早川書房,2008.1)」は、積読期間が長く、なかなか手を出せなかった。全349ページ(300ページを超えると長大の部類に属する!?)のサイエンス・ノンフィクションは、表紙絵からして重い印象を受けた。
それと並行して前後して、「フタバスズキリュウ発掘物語 −八〇〇〇万年の時を経て甦ったクビナガリュウ (長谷川善和,化学同人,2008.3)」に、子どもの頃の記憶に、化石(恐竜)ブームなどというものもあったような、人類誕生のはるか以前の8,000万年前に目が向いて、“カンブリア紀”を、“地質時代”を意識したのが、この時だった。
それまでは、「人類の足跡10万年全史 (スティーヴン・オッペンハイマー、仲村 明子 訳,草思社,2007.8)」、たかだか10万年前まで。
さらには、ポプラ社の名著誕生シリーズ「ダーウィンの『種の起源』 (ジャネット・ブラウン、長谷川眞理子 訳,2007.9)」を読んで、“ダーウィン (Charles Robert Darwin,1809.2.12-1882.4.19)”に興味を抱いていたところ、国立科学博物館にて、「ダーウィン展」なる企画展を開催していることを知り、足を運んだ。
ふと、「フタバスズキリュウは、国立科学博物館に保管され、レプリカが展示されていたはず!?」とばかりにご対面、しばらく立ち尽くした!!

と、ザッと思いついたところを書き記してみた。
何も知らない、何も興味がなかったところから始まっているので、いずれも深い理解にまでいたったとは言い切れないものの、それぞれの科学分野の第一人者を称えられる研究者たちが、その人生を賭けて挑んだ研究の成果はもちろんのこと、むしろ、その成果にいたるまでの過程に秘められた人間ドラマに、何よりも魅せられる。


“1997年正月に送られてきた電子メールには、
「ナミビアの炭酸塩岩の縞にきれいなものがあるので、その縞の解析を行って堆積速度を見積もる研究をやりませんか」という旨の文章が書かれていて、それは、ポール・F・ホフマン教授からのものだった。
「ぜひサンプリングに行きたい」という返事を送りました。 (P.70)”
ホフマン教授からのメールで感激し、届いた縞状堆積物の写真で興奮したこと。ナミビアへ向かう飛行機の中で味わった期待と不安、そして緊張。試料の分析が順調にすすまないことへの苛立ちや焦り。その間さまざまな研究者とめぐり会って刺激を受け、激励されたこと。「全球凍結仮説」をめぐる研究を回顧するとき、時とともに揺れ動いたさまざまな心模様が蘇ってくる。私には、これらが一つのドラマのような気がしている。・・・ (P.198)

ぼくの中では、ホフマン教授は、マラソンを走り、35歳を過ぎて出逢った奥さんとの秘話であり、その母親、永年親しんだ北極から退き、研究に熱中するあまり、たびたび激しい論争を繰りひろげている♪


≪目次: ≫
 プロローグ 地球史の闇に当てられる光
 第1章 「全球凍結仮説」の登場
  1.とんでもない仮説
  2.世界中で見つかる氷河堆積物
  3.地層の奇妙な組合せ
  4.縞状鉄鉱床の謎
  5.炭酸塩岩の化学分析
  6.「全球凍結仮説」とは
 第2章 キャップ・カーボネート
  1.キャップ・カーボネートの意味がわかった!
  2.キャップ・カーボネートは急激に堆積した
  3.堆積速度を推定する
  4.化学分析
  5.全球凍結事件は何回あったか
 第3章 対立する仮説
  1.地軸が大きく傾いていた
  2.傾いた地軸の証拠
  3.海洋深層水のわき出し仮説
  4.メタンハイドレート解け出し仮説
 第4章 反論からの検証
  1.氷河堆積物の緯度分布を調べる
  2.季節変化
  3.キャップ・カーボネート、再び
 第5章 気候変動論からみた「全球凍結仮説」
  1.水惑星・地球
  2.全球凍結現象を再現する
  3.超大陸の分裂と氷河期
 第6章 生物科学と「全球凍結仮説」
  1.生物化学からの挑戦
  2.生物はどのようにして生き延びたのか
  3.寒冷な気候と生物進化
 エピローグ
 参考文献


≪著者: ≫ 川上紳一
岐阜大学教育学部教授。地球科学者。専門は縞々学、地球形成論、比較惑星学。理学博士(名古屋大学)。
理科教育講座(地学)川上研究室


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本「新人生論ノート (集英社新書)」木田元5


新人生論ノート (集英社新書)
著者: 木田元
新書: 222ページ
出版社: 集英社 (2005/02)




1925年生まれの哲学者“木田元”先生の2作目で、最初に手にした「反哲学入門 (新潮社,2007.12)」は、タイトルにこそ“入門”と記されるものの、そりゃ入門するからにはそこ(門の入口)から先に奥へと進むためであって、門をくぐろうとするからには“哲学”に少なからぬ興味を抱き「学びたい、究めたい!」意志がそこには在るのであって、一方では、余りにも簡単に過ぎて「なぁ〜んだ、こんなものかぁ」などと読者の意欲を失する内容でも、結果的には入門書としての意味をなさない。その先に学ぶべき難解な学術的内容をチラリチラリと見せつつ興味を誘い、それでいてガツンとぶちかまし、それでもめげずに這い上がってくる者だけが学ぶ機会を得る?!
へなちょこを自負するぼくには、どうにも勢い込んで這い上がることができなくて、口当たりの易しいエッセイ調の著作で様子を窺う、弱腰。

集英社のPR誌「青春と読書」に、2003年7月号から2004年9月号まで11回にわたる連載の書籍化。
タイトルは、戦前の著名な哲学者“三木清 (1897.1.5-1945.9.26)”が昭和16年に出してベスト・セラーになった『人生論ノート』から。

父親ゆずりの私の記憶の秘訣を伝授しよう。
私たちのように西洋哲学の勉強をしてきた者にとっては、語学の勉強が不可欠である。英独仏の三つの近代語とギリシャ語とラテン語の二つの古典語が読めなければ仕事にならない。むろん読むための語学で、会話のための実用語学ではない。 (中略)
父の教えてくれた秘訣は三ヶ条ある。その一つは、〈昨日のことは覚えているが、一昨日のことは忘れる〉というものである。ということは、毎日つづけてやらなければならない、ということだ。秘訣の二は、〈普通の頭脳の持ち主なら、同じことを五日つづけて繰りかえせばいやでも覚える〉というもの。たとえば規制の単語帳で単語を覚えようというばあいなら、同じところを五日間つづけてやるようにすればいいことになる。一日二百語覚えても、四十日で八千語、半分忘れたっていいのだ。三番目の秘訣は〈眼で見るだけではなく、手で書いて覚えろ〉というものだった。 (P.42-P.43)
 

≪目次: ≫
 序章 三木清と『人生論ノート』について
 第一章 故郷について
 第二章 記憶について
 第三章 運命について
 第四章 笑いについて
 第五章 人生行路の諸段階について
 第六章 死について
 第七章 理性について
 第八章 性格について
 第九章 読書について
 第十章 自然について
 第十一章 戦争体験について
 第十二章 遊びについて
 第十三章 時間について
 終章 それぞれの秋


春の風にそよぐ雛芥子
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本「欲望する脳 (集英社新書)」茂木健一郎5


欲望する脳 (集英社新書)
著者: 茂木健一郎
新書: 224ページ
出版社: 集英社 (2007/11/16)




あぁ〜、茂木健一郎を読み飛ばすことができない♪
既に脳科学者であり著作家として、地位を確立している茂木健一郎が、ぼくの心に語り掛けるのは「愛知(philosophy)」、とどのつまり、科学であり学問であり、すべては「愛知」に集約される。


そう、床屋のラジオ(有線?!)から流れるムード歌謡に、思わず反応した。詳細な歌詞は失念してしまったが、切なげに唄いあげる男性の「ただあなたに謝りたい、許して欲しい」のようなフレーズ。何とも言えなく漂う悲哀に、思わずホロリとさせられて、、、ふと我に返る。
「謝ることによって、赦されるのであろうか?」

謝って赦しを得る得ないは当事者同士の問題であり、謝罪の意志表示に対して下す判断について、第三者が余計な口を挿むことは咎められよう。人間は過ちを犯す動物である。あまりにも生真面目で雁字搦めの理論を展開することは、円滑な社会生活を阻むことにもなりかねないから、遊びの部分も必要とされよう。むしろ、あまり拘って考え過ぎない方が、良好な人間関係を保ち、社会生活を営むに適する。
ところで、既に自らが引き起こした(起きてしまった)問題について、「謝罪の意を表し」ているのだから、「当然に赦す(赦される)べきだ!」との考えがある一方で、表した謝意に介在する心理を考察したい。
謝意には、当然に反省が含まれて詫びる気持ちが在る一方で、そこには「謝っているのだから赦せ!」との主張が含まれる。相手に不利益を与えておきながら、その不利益を実質的に償うことなく、また仮に償ったとしても、一度損なわれてしまったものは決して元には戻ることがないのであるから、「赦して欲しい!」と懇願する言動であり思考のエゴイズム、あくまでも自己都合でしかない。
そう考えるに、謝意を表する行為は、自らの行動の「取り消し、無効の主張」となり、自らの行動の責任を放棄する、無責任ともなろう。当然に、犯してしまった過ちによって与えてしまった不利益に対して、相応の償いをして然るべきであり、賠償責任の放棄など言語道断。

そう考えて、だからこそ、ぼくは赦したい。そう、赦さなければならない!、仮に、決してぼくが赦されることなどなかったとしても、、、

自分のことにしか関心がないナルシシズムは醜いだけである。客観的な批評基準に準拠せずに、延々と自分語りを続ける人たちにはうんざりさせられる。その一方で、他人に心を開き、あまりにもスムーズにコミュニケーションを続けるだけの人間にも、どこか信用できないものを感じる。真摯であれば、時に他者を避けるのが自然ではないか。自分の内に籠り、鬱々とする時間もまた必要なのではないのか。人間の知性の本質が社会性にあるのが事実だとしても、時には「我」の中に閉じ籠って曰く言い難い私秘的な思いを醸成することなくして、深い世界洞察にも、気持ちの良い創造的飛躍にも到達することはできないだろう。私たちは、人間の精神のあり方について、そのような直感を持っている。
一般に、人間の成り立ちに関する考察は、AかBかという形で立てられた時にはそのどちらでもなく中庸が正しい。(中略)
ナルシシズムも関連性への丸投げも生き方としては拙い。自己を他者に対して、そして世界に向かって開かなければならないのはもちろんだが、狭くてやり切れない自己の内に立て籠もるやっかいな歓びを知らない人に対し、世界はその秘密を解き明かしてはくれない。時には、世間との交渉を第一義とせず、狭い世界の感触だけに没入することが、思いも掛けない広大な表象空間への鍵を開けてくれることもある。 (P.132-P.133)

≪目次: ≫
 01 心の欲する所に従うこととは?
 02 欲望に潜む脆弱性
 03 意識ある存在にとっての倫理
 04 主語に囚われずに考える
 05 個別と普遍
 06 現代の野獣たち
 07 現代の多重文脈者たち
 08 子供であることの福音
 09 「精しさ」に至る道筋
 10 私の欲望は孤立しているのか?
 11 デジタル資本主義時代の心の在処
 12 人間らしさの定義
 13 夢の中でつながっている
 14 欲望の終わりなき旅
 15 容易には自分を開かず
 16 近代からこぼれ落ちた感情
 17 不可能を志向すること
 18 アクション映画とサンゴの卵
 19 欲望と社会
 20 一回性を巡る倫理問題
 21 魂の錬金術
 22 生を知らずして死を予感する
 23 学習依存症
 24 一つの生命哲学をこそ








本「日本の行く道」橋本治5


日本の行く道 (集英社新書)
著者: 橋本治
新書: 270ページ
出版社: 集英社 (2007/12/14)




橋本治が描く壮大な物語
現在の日本を憂い、だからこその提言。文学者として、言葉のチカラをして!?

とどのつまりは、語り掛けるテーマなんて何だっていい!
どんな切り口から、どんな語り口をもってしても、「とにかく伝えなくっちゃ!」であり、読者(まずは読まなきゃ理解はない)を納得させるだけの論説を展開し、「今以上に悪しき状況に陥ることがないように」の気付きのキッカケを与えたい!
だから、『超高層ビルをぶっ壊せ!!』であったり、『産業革命前に戻そう!』となるのも、なるほど納得♪
現実的に、そんな事をするかどうかは別としても、伝える方法としてのインパクトは強い。そして何より、そのインパクトに負けない論説。
一見して無関係とも思われる、「いじめ」「格差社会」「地球温暖化」「教育」「家」、、、縦横無尽に跳び廻る展開に、えぇぇぇ、そんな展開がいきなり、どうして???、と思わせておきながら、ミステリよろしくピタッとハマる。
分かり易い、実は誰でも知ってる事柄や、歴史的事実から導かれるハシモトマジック♪

とりあえず今回は、この辺とこの辺から、こうしてこうして、チョチョイのチョイで、ハイ出来上がり!、であったとしても、こうして教え(?!)を乞えるシアワセ。
考えるプロセスこそがタカラモノ。
ぼくは、橋本治との出逢いから「わからない」を平気で口にできるようになって、「分かりたい!」を得たんだけど、「まだまだ途上だから」を言い訳に、「仕方がない。そんなもんだ。」と切り捨てちゃって、「それ以上に深く考える!、を放棄している」を否定できないかも。

ところが一方では、前回の橋本治『いま私たちが考えるべきこと(新潮社,2004.3)』で、ぼくは「考えろ!考えろ!」と書き記したんだけど、そのくせ実はすぐ後に、「橋本治は、考えろ!、を説いたのではなく、どうせ考えられないんだから、無理するな。」を説いたのでは?、との想いがぼくの中に強く巡り続けていた。そんなことなどすっかり忘れて読み耽ったのだが、、、
読み方や物事の捉え方など、どうにでも変えられちゃうのだから、そう考えるに、やっぱりこれは立派な物語だ!
「今の日本の社会」は、なにがおかしいのか? どうおかしいのか? この本は、その「なにかがおかしい日本」の、途方もない「原因」を探ろうとするものです。(P.20)

≪目次:≫
 第1章 「子供の問題」で「大人の問題」を考えてみる
    1 どこから話を始めるか?
    2 どうして子供が自殺をするのか?
 第2章 「教育」の周辺にあったもの
    1 「いじめっ子」はどこに消える?
    2 一九八五年に起こったこと
    3 思いやりのなさが人を混乱させる
 第3章 いきなりの結論
    1 産業革命前に戻せばいい
    2 歴史に「もしも」は禁物だけど
    3 産業革命がもたらしたもの
 第4章 「家」を考える
    1 「家」というシステム
    2 機械は人を疎外し、豊かさもまた人を疎外する)
 あとがき 二十年しか歴史がないと







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