Gori ≒ ppdwy632

〈ぼく〉の思索の一回性の偶然性の実験場。

PHP研究所

本「返還交渉 沖縄・北方領土の「光と影」 (PHP新書1090)」東郷和彦5

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沖縄復帰はなぜ実現し、北方領土交渉はなぜ難航しているのか。本書ではまず沖縄復帰までの道筋を、二人の人物によって読み解く。外務省アメリカ局長で「表の交渉」を務めた東郷文彦氏(著者の父)と、いわゆる「沖縄密約」交渉を行なった佐藤総理の密使、若泉敬氏である。二人には共通する思いとして「沖縄愛国心」と「醒めた現実主義」があった。
北方領土交渉に携わった著者は、「北方領土愛国心」の余りの強さが、「醒めた現実主義」を曇らせていった過程を、痛惜の念を持って振り返る。二つの返還交渉に携わった人たちの思想と行動を、独自の視座から分析する一冊。

元外務省主任分析官・佐藤優氏推薦! 「北方領土と沖縄について知るための最良の書」。佐藤氏による解説も収録。
●「大先輩」若泉敬と沖縄返還交渉
●外務省関係者は、若泉敬をどう評価しているか?
●「極秘合意議事録」をどのように理解すればいいか?
●イルクーツク合意はなぜ壊れたか
●安倍・プーチンは最後の北方領土交渉か?


≪目次: ≫
序章 沖縄返還交渉と北方領土交渉
 東郷文彦(父)と戦後の日米関係/「大先輩」若泉敬と沖縄返還交渉/京都産業大学創立50周年と若泉・沖縄シンポジウム/沖縄返還交渉と北方領土返還交渉

第一章 二元外交のはじまり――六七年佐藤・ジョンソン共同声明
 沖縄返還交渉の背景/沖縄の祖国復帰が実現しない限り「戦後」は終わらない/東郷の突き放した主張/交渉期限をどこまで書き込むか/密使若泉敬の登場/二元外交の亀裂/一九六七年十一月十五日 佐藤・ジョンソン共同声明へ/若泉チャネルの意義と問題点

第二章 沖縄の核抜き返還――六九年佐藤・ニクソン共同声明
 一九六八年:停滞する沖縄返還交渉/「核抜き、本土並み」発言/一九六九年春:返還交渉がフル回転し始める/一九六八年〜六九年春:行動する政治学者若泉敬/六九年春〜密使若泉敬の再登場/密約作成という譲歩の提案/外務省の最後の努力/若宮・キッシンジャー・チャネルでの合意成立/一九六九年十一月二十一日 佐藤・ニクソン共同声明

第三章 二元外交の外交的評価
 東郷にとって、密使チャネルの意味は何だったか?/若泉敬にとって、東郷文彦(表チャネル)はどういう意味を持ったか?/外務省関係者は、若泉敬をどう評価しているか?/東郷文彦は、密約の存在を知ったらどう思ったか?/若泉敬は、なぜ『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』を書いたのか?/「極秘合意議事録」をどのように理解すれば良いか?

第四章 若泉と東郷の思想
 戦後外務省にとっての沖縄問題/東郷文彦にとっての沖縄問題/東郷文彦の思想/若泉敬にとっての沖縄問題/若泉敬の思想/再説:若泉・統合の思想の共通点

第五章 ソ連時代の北方領土交渉
 サンフランシスコ平和条約と北方領土:「千島列島」の放棄/一九五六年日ソ共同宣言と北方領土:二島返還の申し出/河野一郎農林大臣のソ連訪問(一九五六年五月):「禁じ手」の交渉/冷戦期からペレストロイカに至る時期の領土交渉/小沢一郎自民党幹事長のソ連訪問(一九九一年三月):秘密交渉の内幕/ゴルバチョフ大統領の訪日とソ連邦の崩壊

第六章 ロシアとの北方領土交渉
 ロシア連邦との最初の遭遇/コズイレフ秘密提案:かつてない譲歩を拒んだ日本/交渉の再起動:橋本・エリツィン時代を中心に/プーチンとの最初の一年四カ月:イルクーツク合意の意味/イルクーツク合意はなぜ壊れたか/イルクーツク以後の日露関係:それでも続いた一進一退

終章 正念場の北方領土交渉
 二〇一六年における交渉再開/十二月十五日(山口)、十六日(東京)交渉/最後の北方領土交渉か?

注釈

解説/佐藤 優 (作家・元外務省主任分析官、二〇一七年二月二十一日脱稿)


≪著者: ≫ 東郷和彦 (とうごう・かずひこ) 1945年生まれ。父・文彦氏は外務省アメリカ局長として沖縄返還交渉を担当。68年東京大学教養学部卒業後、外務省に入省。88年ソ連邦課長、98年条約局長、99年欧亜局長など、ロシア関係の業務に合計17年携わり、北方領土交渉を経験。オランダ大使を最後に2002年退官。09年ライデン大学で博士号。京都産業大学教授世界問題研究所所長。なお世界問題研究所の第二代所長は沖縄密約に携わった若泉敬氏。著書に『北方領土交渉秘録』(新潮文庫)、『危機の外交』(角川新書)など。


東郷和彦 『歴史と外交 靖国・アジア・東京裁判』(講談社現代新書、2008年) '09/07/27
東郷和彦 『北方領土交渉秘録 失われた五度の機会』(新潮社、2007年) '08/05/25



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本「「思いやり」という暴力 哲学のない社会をつくるもの (PHP文庫)」中島義道5

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思いやりとは、利己主義の変形である。すべての人を傷つけないように語ることはできない――

教師が語りかけても沈黙を続ける学生たち。街には無意味な放送や看板が氾濫する。なぜ私たちは正面から向き合う「対話」を避けるのか? 無意味で暴力的な言葉の氾濫に耐えているのか?
著者は、日本的な優しさこそが「対話」を妨げていると指摘。誰も傷つけずに語ることのズルさや虚しさを訴える。風通しのよい社会を願い、日本人の精神風土の深層に迫る。
『〈対話〉のない社会』(PHP研究所)を改題。


≪目次: ≫
文庫版へのまえがき (二〇一六年一月一日 建物の蔭から昇る初日の出を眺めながら 中島義道)

第一章 沈黙する学生の群れ
第二章 アアセヨ・コウセヨという言葉の氾濫
第三章 〈対話〉とは何か
第四章 「思いやり」と〈対話〉
第五章 「思いやり」とエゴイズム
第六章 〈対話〉のない社会・〈対話〉のある社会

あとがき (一九九七年八月八日 (息子の誕生日) 中島義道)


 ※この作品は、1997年11月にPHP研究所より刊行された『〈対話〉のない社会』を改題し、加筆・修正したものである。


≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま よしみち) 哲学者。1946年、福岡県生まれ。元電気通信大学教授。「哲学塾カント」を主宰。東京大学教養学部並びに法学部を卒業。77年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。83年、ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了。哲学博士。専門は時間論、自我論。著書に、『哲学の教科書』(講談社学術文庫)、『孤独について』『観念的生活』(以上、文春文庫)、『悪について』(岩波新書)、『「死」を哲学する』(岩波書店)、『カントの自我論』『カントの時間論』(以上、岩波現代文庫)、『「純粋理性批判」を嚙み砕く』(講談社)、『明るいニヒリズム』『不幸論』(以上、PHP文庫)など多数。




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本「古代史の謎は「海路」で解ける 卑弥呼や「倭の五王」の海に漕ぎ出す (PHP新書968)」長野正孝5

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いわゆる理系の先生による文系(古代史)講座、おもしろい♪
なるほど人力で漕ぐ船、もちろんエンジンなんか無い、波、風、潮、何よりも休憩が必要で、休み休み、、、待てば海路の日和あり


「魏志倭人伝」によると、卑弥呼の特使である難升米(なしめ)が洛陽まで約2000kmの航海を行ったという。耶馬台国が畿内の内陸にあった場合、彼らは本当に対馬海峡を渡ることができただろうか。またこの時代、瀬戸内海は航路が未開発であったため通ることができず、交易は主に日本海側で行われたと考えられる。当時の航海技術や地形に基づき、海人(かいじん)の身になって丹後半島の遺跡に身に置けば、鉄と翡翠で繁栄する「王国」の姿が見えてくる・・・・・・。
さらに雄略帝の「瀬戸内海の航路開発」や応神帝の「海運業」、継体帝が拓いた「近畿水回廊」、「大化の改新」の陰に消された「倭京」などの謎を、港湾や運河の建造に長年従事してきた著者が技術者の「知」で解き明かす。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 卑弥呼と海人(かいじん)の海は――九州それとも大和?
 1・1 私達の祖先が暮らした古代の海
 1・2 九州倭国の海――潮と潟に生きた宗像海人(むなかたかいじん)族
 1・3 なぜ宗像大社の地は繁栄したか?
 1・4 近畿纏向(まきむく)国から難波の海に下る
 1・5 纏向国から魚買い出し舟が行く

第2章 丹後王国をつくった半島横断船曳道
 2・1 日本海、漕ぎ行く鉄と翡翠(ひすい)の道
 2・2 一世紀、豊岡から播磨灘に抜けた「鉄の道」
 2・3 二世紀、発見! 丹後半島竹野川「船曳横断道」
 2・4 丹後王国の繁栄をつくった日本最古の「製鉄・玉造りコンビナート」
 2・5 五世紀、大型帆船時代になり衰退した丹後王国
 2・6 「倭の五王」時代の湊町の雑踏を行く
 2・7 なぜ、出雲が国譲り? 出雲水道が埋まった悲劇

第3章 対馬海峡を渡った熟練の船乗り
 3・1 世界一厳しい海との付き合い方
 3・2 避難ができない荒海では助かる工夫が要った
 3・3 船を造るために鉄を運び、鉄を運ぶために船を造った
 3・4 対馬海峡を渡る! 近郷近在の若者達の鉄買い出し旅行
 3・5 今、渡るなら――風任せ、潮任せ、倭人伝お薦め観光ルート

第4章 卑弥呼の特使・難升米(なしめ)の洛陽への旅の謎
 4・1 卑弥呼時代の特使・難升米の朝貢の目的は?
 4・2 難升米はどんな船で渡ったか?
 4・3 判明した洛陽への航路
 4・4 『三国志』「赤壁の戦い」の軍船を見た難升米の旅
 4・5 難升米は、丹後の人であったかもしれない

第5章 卑呼弥とは何者か?
 5・1 『魏志倭人伝』卑弥呼の虚像と実像
 5・2 たくさんの巫女が必要であった? もめ事解消・よろず相談所
 5・3 舎人親王(とねりしんのう)の誤解が生んだ永遠の「邪馬台国」論争
 5・4 「倭国大乱」は領土争いではない、鉄交易の覇権争いであった
 5・5 地元の巫女や船頭には超能力があった?
 5・6 四世紀、巫女の役割が変わった「沖ノ島祭祀(さいし)」

第6章 卑弥呼の時代、瀬戸内を航海できる船乗りはいなかった
 6・1 舎人親王は瀬戸内海の恐ろしさを知らなかった
 6・2 「神武東征」は当時の刳り船では不可能であった!
 6・3 「神武東征」と「神功皇后凱旋帰還」は瀬戸内海礼賛の詩
 6・4 卑弥呼の特使・難升米(なしめ)も瀬戸内海を通れなかった!
 6・5 住吉津と「難波の堀江」の時代考証でわかった凱旋帰還のトリック
 6・6 倭人伝「水行十日、陸行一月」邪馬台国は九州?
 6・7 瀬戸内海が通れるようになったのは五世紀、雄略帝の尽力!

第7章 日本人はどんな船で旅をしたか?
 7・1 倭人伝の世界では数多(あまた)の種類の手漕ぎ船があった
 7・2 なぜ、古代船の船底(ふなぞこ)が頑丈だったのか?
 7・3 和船に竜骨がないのは避難と曳き船のため
 7・4 古代、帆は使われたか?
 7・5 古代の手漕ぎ船は航海中でも常に修理した
 7・6 四世紀、応神帝が導入した中国の大型帆船

第8章 航海王・応神帝の登場――帆船が日本海を行く
 8・1 秦氏の民族大移動がつくった「大航海時代」
 8・2 近畿地方を拓いた応神帝
 8・3 応神帝は河内平野の大王ではなかった?
 8・4 応神帝は都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)?
 8・5 敦賀王国をつくった応神帝と氣比神

第9章 「倭の五王」とは何者か?――五世紀、日本海の隠された歴史
 9・1 「倭の五王」がなぜ、『日本書紀』にないのか?
 9・2 「倭の五王」の国はどんな国?
 9・3 「倭の五王」の船――アイヌ民族の船に、その名残がある?
 9・4 「倭の五王」の海運会社を支えた一人の影武者
 9・5 古代能登半島横断運河の発見
 9・6 日本海で栄え、日本海で滅んだ蘇我一族
 9・7 五世紀、避けられた日本国の植民地化

第10章 古代史最大の謎――雄略帝の瀬戸内海啓開作戦
 10・1 「瀬戸内海の開放」と「ライン川の開放」
 10・2 瀬戸内海啓開の真の功労者は誰か?
 10・3 高地性集住の終焉――瀬戸内海漁民と水主(かこ)の誕生
 10・4 軍船、漁船はどこで造ったか?――広島倉橋島・鹿老渡(かろと)
 10・5 住吉三神の正体
 10・6 ヤマト国初の瀬戸内水軍――磐井の乱「近江毛野(おうみのけな)」の西進
 10・7 欽明天皇・敏達(びだつ)天皇による瀬戸内海の交易
 10・8 瀬戸内海航路開通が生んだ「たたら製鉄」と鉱山ブーム

第11章 継体王朝が拓いた「近畿水回廊」とは?
 11・1 「近畿水回廊」は「パンドラの箱」であった!
 11・2 不思議な地峡がつくる運河・インクラインの夢
 11・3 「騎馬民族王朝説」を招いた継体天皇の「馬ビジネス」
 11・4 実業家・継体天皇の馬飼い人の支配
 11・5 継体王朝を支えた車の両輪――新羅船人と百済馬人
 11・6 崇仏・廃仏争いは蘇我船人と物部馬人の抗争である
 11・7 「乙巳(いつし)の変」は国家反逆罪での逆賊成敗?
 11・8 斉明天皇の石上(いそのかみ)運河整備に見る「乙巳の変」の真相
 11・9 復活させよう「近畿水回廊」クルーズ

第12章 なぜ、「難しい波」と呼ぶのか?――「難波津(なにわづ)」
 12・1 帰化人の到来を待たねばできなかった大阪平野開発
 12・2 地形から選んだ枚方港――継体天皇の眼力
 12・3 船と馬が働いた巨大土木工事――「なみはや」は土運船
 12・4 奈良の都の出勤風景と「無文銀銭」・「富本銭(ふほんせん)」の謎
 12・5 難しかった孝徳天皇の難波津プロジェクト
 12・6 大阪は難波津から発展し、住吉で繁栄した
 12・7 天才行基と清盛が開いた、摂播五泊(せつばんごはく)と大輪田の泊

第13章 「大化の改新」の陰に消された日本海洋民族の都「倭京」
 13・1 「白村江の戦い」になぜ敗れたか
 13・2 歴史から消えた敦賀・湖北ヤマト王国
 13・3 「敦賀・湖北ヤマト王国」の都は「倭京(わきょう)」

第14章 遣唐使はなぜ頻繁に沈んだか
 14・1 命がけの航海
 14・2 元寇が教えてくれた、沈まないための知恵
 14・3 大和朝廷は九州の海人族のスキルを継承しなかった
 14・4 防衛・防災ができなかった日本の古代港
 14・5 国防をおろそかにし、国を危うくした平安摂関政治

第15章 瀬戸内海 繁栄の船旅
 15・1 遣隋使・煬帝(ようだい)の使者裴世清(はいせいせい)が見た秦王国
 15・2 斉明天皇の「九州親征」
 15・3 「国家公務員」丹比真人笠麻呂が筑紫国に下ったときの歌
 15・4 「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」のための瀬戸内海銅塊輸送――初の重量物船
 15・5 『高倉院厳島御幸記』――平安貴族のレクリエーション
 15・6 解けた「音戸の瀬戸開削」の謎――厳島詣の道
 15・7 古代瀬戸内海観光クルージング

おわりに
参考文献


≪著者: ≫ 長野正孝 (ながの・まさたか) 1945年生まれ。1968年名古屋大学工学部卒業。工学博士。元国土交通省港湾技術研究所部長、元武蔵工業大学客員教授。広島港、鹿島港、第二パナマ運河など港湾や運河の計画・建設に携わる。日本の舟運復活に裏方で協力。現在、水辺観光アドバイザー。NPO法人「水の旅人」主唱。ライフワークは海洋史、土木史研究。趣味は旅。多摩川、瀬戸内海、さらに中国・東南アジア・ヨーロッパ・中南米・アフリカの世界三十余ヶ国の海や川を、船(大型客船、クルージング、カヌーなど)で渡る経験を持つ。著書に『広島湾発展史』(中央書店)、『運河物語』(山海堂)など。TBS「世界遺産」の「ミディ運河」の編集に協力。




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本「有害物質の話 農薬からプラスチックまで (PHPサイエンス・ワールド新書073)」井田徹治5

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Hazardous Chemical


化学物質による人体汚染が進行
怖いのは、PCBや農薬のDDTだけではなかった。パソコンやテレビから化粧品、洗剤、塗料、プラスチック製品に至るまで、私たちは人工的な化学物質に囲まれて暮らしている。指数関数的に増え、後でそれが有害と分かることも。近年は、電化製品に含まれる臭素系の難燃剤による人体汚染が注目を浴びている。二十数年この問題を追いかけてきた記者が、地球の生態系と人間の健康を脅かす有害化学物質の真実に迫る。


≪目次: ≫
はじめに

第1章 子供がおかしい?
次世代への影響/子供のIQに影響?/電化製品のなかの難燃剤/子供たちへの悪影響、高まる懸念/多くの異変/「子供は小さな大人ではない」/WHOの指摘

第2章 有害化学物質汚染の今
有害化学物質とは/有毒ガス大量放出事故の影響/化学物質で「失われる命」/経済的損失も/途上国での拡大懸念/北極周辺は「有機塩素化合物のたまり場」/健康への懸念/汚染は深海にも/温暖化の影響/ごみと有害化学物質/廃農薬・廃化学物質/資金難/日本にも廃農薬が/海に流れ出すプラスチックごみ/「汚染のブーメラン」/血液のなかの化学物質調査/難燃剤の人体汚染が高濃度/世界共通?/地球規模の問題に
〈コラム1〉 レジンペレットとプラスチック汚染

第3章 POPs 条約誕生
国際的な取り組み/ダーティな12物質/ドリン系農薬/シロアリ対策/未知のソース/使っていない殺虫剤が/予防的に/歴史は繰り返す/BHC/途上国で被害も/臭素やフッ素も問題に/非意図的な生成物

第4章 化学物質汚染の実相
●1 DDT
ノーベル化学賞を受賞/『沈黙の春』/マラリア対策
●2 PCB
多様な用途/使用禁止/PCBは残っていた
●3 ダイオキシン
最強の毒物か?/ごみの焼却/発がん性/低濃度影響
●4 有機スズ化合物
微量で貝に大きな影響/日本でも!/問題の拡大/環境ホルモン/国際条約/残る汚染
●5 フッ素化合物
PFOS/PFOA/汚染の拡大/PFOAをどうする/自主規制
●6 臭素化合物
難燃剤/代替品
●7 暮らしのなかの化学物質
ほこりが問題/家庭のなかにも/揮発性有機物質/殺菌剤の大量使用/麝香の香り/おもちゃのなかにも
〈コラム2〉 セルビア爆撃とPCB汚染
〈コラム3〉 震災影響とPCB
〈コラム4〉 ペットの体内にも
〈コラム5〉 ネオニコチノイド農薬

第5章 環境ホルモンは幻か?
多くの懸念/『奪われし未来』/多様な物質が/環境ホルモン「騒動」?/急速に関心が低下/ビスフェノールA/進む対応/研究の進展/懸念は高まる/「騒動」が残したもの/動きだした世界/予防原則

第6章 進み始めた新たな取り組み
PIC/情報公開/削減に効果/データがない!/始まった取り組み/反発を超えて/企業の取り組み/子供の健康を守る/海外ではすでに

第7章 子供たちにきれいな環境を
複雑化する問題/行動しなかった時のコスト/公平性の考え方/大量消費

エピローグ 田辺信介教授へのインタビュー
〈コラム6〉 生物環境試料バンク

あとがき (2013年8月、異常が異常でなくなってきた猛暑の日に)
参考文献


≪著者: ≫ 井田徹治 (いだ・てつじ) 1959年生まれ。東京大学文学部卒。共同通信に入社、本社科学部の記者、ワシントン支局特派員(科学担当)を経て、現在、編集委員。環境と開発の問題をテーマに世界の各地での取材や各種の国際会議をフォローしてきた。著書に『ウナギ 地球環境を語る魚』『生物多様性とは何か』『グリーン経済最前線』(共著)(以上、岩波新書)、『見えない巨大水脈 地下水の科学』『データで検証 地球の資源』(以上、講談社ブルーバックス)、『サバがトロより高くなる日』(講談社現代新書)、『環境負債 次世代にこれ以上ツケを回さないために』(ちくまプリマー新書)などがある。

井田徹治/末吉竹二郎 『グリーン経済最前線』(岩波新書、2012年) '12/06/26

レイチェル・カーソン 『沈黙の春 〔新装版〕  Silent Spring, 1962 』(青樹簗一訳、新潮社、2001年) '10/09/13



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本「大災害の経済学 (PHP新書750)」林敏彦5

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大災害の経済学 (PHP新書)
大災害の経済学 (PHP新書750)

○著者: 林敏彦
○出版: PHP研究所 (2011/8, 新書 224ページ)
○定価: 840円
○ISBN: 978-4569798745
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一人の経済学者が、生涯に二度の大震災を体験して、だから、「冷血の罪」だけは犯したくないと考え続けた個人的な思索の軌跡、、、16年もの歳月がかかって書きあげられた本書。
かつて、アルフレッド・マーシャル(Alfred Marshall、1842-1924)は、ケンブリッジ大学の経済学部では「冷静な頭脳と温かい心を持った」人材を育てたいと語ったとされる



巨大災害における復旧復興の道筋はどうあるべきか? 9・11同時多発テロハリケーン・カトリーナの米連邦政府対応や、著者自身も設立に関わった阪神・淡路大震災における震災復興基金などの事例をもとに、いかに復興をファイナンスできるのかを検証し提言する。大災害のような緊急事態では、平時の常識を超えた異例な対応が必要。被災地住民の自力復興を中心とする民間努力を基本としつつも、地方自治体のみならず政府のコミットメントが不可欠であると説く。


≪目次: ≫
序にかえて――デジャ・ビュ
三・一一から十日後/一・一七から五カ月後

第1章 災害大国日本
災害とは何か/災害対策基本法の定義/CREDの定義/世界の災害史/日本の大災害/オールハザードとオールフェイズ

第2章 緊急事態法制
普通でないこと/日本の緊急事態法制/緊急時に普通でないこと/対応のフェイズ/災害対策基本法/災害救助と弔慰金/救助と支援の法理/原子力災害対策特別法/武力攻撃事態等対処法/総合緊急事態対応体制を

第3章 日本の政治指導力
基金設立の経緯/兵庫県と自治省/国会審議/基金の設立へ向けて/国会・自治省・兵庫県/復興基金の設立/交付税の立法措置/政府の見解/政治のリーダーシップ

第4章 震災復興基金
復興基金の仕組み/復興基金の使途/制度の評価/被災者生活再建支援法/復興基金のその後/制度の改善へ向けて/復興基金の今後

第5章 アメリカの政治指導力
「九・一一」のアメリカ/経済的被害/人的資本の滅失/航空輸送安全および航空システム安定化法/犠牲者補償基金/補償基準

第6章 国土安全保障省とハリケーン・カトリーナ
犠牲者補償基金の自己評価/基金をめぐる論争/国土安全保障省/カトリーナとFEMA改革

第7章 阪神・淡路大震災
阪神・淡路大震災/産業復興の三原則/復興における官と民/残存債務問題/信用保証機構の設立を

第8章 経済復興の十年
『阪神・淡路大震災復興誌』/被災した都市型経済/産業・雇用復興の十年間/前期五カ年の産業と雇用/後期五カ年/遅れた産業構造の転換/地方財政に残る傷跡/阪神・淡路大震災からの災害復興の教訓

第9章 災害復興計画
復旧と復興/関東大震災/復興計画は誰が立てるのか/ガバナンスの構造/復興計画はまちづくり/計画の検証/後期復興計画/アーカイブの整備

第10章 まぼろしの免税島構想
相次ぐ復興提言/経済復興特別区/大競争時代の新たな産業集積を目指して/神戸起業ゾーンの充実・拡充/起業ゾーンの面的拡大/早すぎた提言

第11章 経済被害と災害復興
経済被害とは何か/間接被害/直接被害と復興需要効果/経済被害の迅速な推定/原発事故の被害推定/経済被害の意味

第12章 東日本大震災からの復興に向けて
復興構想会議/グリーン・リカバリー/人口減少時代の社会づくり/経済復興の視点/シンボル事業

おわりに (二〇一一年七月 神戸市東灘区の自宅にて  林 敏彦)


≪著者: ≫ 林 敏彦 (はやし・としひこ) 1943年鹿児島県生まれ。66年京都大学経済学部卒業。68年大阪大学大学院経済学研究科修士課程修了。72年スタンフォード大学経済学にて博士号(Ph.D)取得。神戸商科大学商経学部助教授、大阪大学経済学部教授、同大学院国際公共政策研究科教授、放送大学教授などを経て、同志社大学大学院総合政策科学研究科教授、大阪大学名誉教授、ひょうご震災記念21世紀研究機構研究統括。専門はミクロ経済学、公共政策、情報経済学など。主な著書に『ミクロ経済学』(東洋経済新報社)、『大恐慌のアメリカ』(岩波新書)、『需要と供給の世界』(日本評論社)、『経済政策』『Political Economy of Japan』(以上、放送大学教育振興会)などがある。


目黒公郎/村尾修 『都市と防災 '08』(放送大学教材、専門科目; 社会と産業コース、放送大学教育振興会、2008年) '12/03/11
寺田寅彦 『天災と国防』(講談社学術文庫、2011年) '11/07/03






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本「宇宙137億年のなかの地球史 (PHPサイエンス・ワールド新書040)」川上紳一5

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宇宙137億年のなかの地球史 (PHPサイエンス・ワールド新書)
宇宙137億年のなかの地球史 (PHPサイエンス・ワールド新書040)

○著者: 川上紳一
○出版: PHP研究所 (2011/3, 302ページ)
○定価: 1,050円
○ISBN: 978-4569796536
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ホシニネガイヲ


地球に落ちてくる隕石は、太陽系の起源を探るロゼッタ・ストーン。地層に残る縞は、地球上に起きた事件を記録する記録テープ。ビッグバンに始まる宇宙の歴史から、銀河系、星の一生、太陽系の誕生、地球46億年の歴史と生命進化まで、壮大なスケールで描く「宇宙史のなかの地球史」。人類の英知が地球と宇宙をいかに理解するようになったか、その到達点を示すとともに、あたかもタイム・マシーンに乗るかの如く、時間と空間を飛び超えた旅へと誘う。


≪目次: ≫
まえがき
第1章 宇宙人はいるだろうか
生命はどこからやってきたか/宇宙と生命/生命の起源論/宇宙人を探す/奇跡の惑星・地球/どこを探せばいいのか
第2章 宇宙の広さを測る
地球の大きさ/月までの距離/ケプラーの法則/太陽までの距離/金星の日面通過はくちょう座61番星までの距離/マゼラン星雲セファイド型変光星銀河の構造/宇宙の果て
第3章 恒星の世界
星の明るさ/星のスペクトル/星の分光学/HR図/太陽の内部構造/太陽のエネルギー源と寿命/原子のエネルギー/星の寿命/赤色巨星中性子星ブラックホール/星の進化で進む元素の合成
第4章 膨張する宇宙
オルバースのパラドックス/銀河の後退速度/ハッブルの発見/一般相対性理論と膨張宇宙/アインシュタインの時空/ガモフのビッグバン理論/宇宙の背景放射の発見/標準モデル/インフレーション宇宙論WMAP
第5章 銀河旅行
暗黒星雲散開星団/年老いた赤色巨星惑星状星雲超巨星超新星とその残骸/銀河中心には何があるのか/アンドロメダ銀河/回転花火銀河
第6章 太陽系の起源
初期の理論/星の形成の理論/京都モデル/ガスから塵へ、そして微惑星へ/微惑星の衝突破壊/地球の成長と内部分化/大気・海洋の起源/月の起源/系外惑星の発見
第7章 太陽系の物質科学
宇宙から来た石/隕石の分類/隕石の重要性/原始太陽系星雲の凝縮モデル/アエンデ隕石マーチソン隕石/南極隕石/ALH84001マーズ・ローバーがやってきた/インパクト・ストラクチャー/インパクト・クレーターへの旅/なぜインパクト・クレーターを研究するのか?
第8章 太陽系グランドツアー
水星金星火星小惑星帯木星土星天王星海王星冥王星/多様な惑星の世界
第9章 地球史を旅する
最古の岩石/イスア/最古の細胞状化石/ストロマトライトという岩石/一九億年前のストロマトライトの浜辺/最古のストロマトライト/縞状鉄鉱床/大酸化事件/ダイアミクタイトという岩石/キャップカーボネートの断崖/エラチナ層の縞模様/氷河作用を記録したエラチナ層/エラチナ層の古地磁気学エディアカラの丘/アア農場/ウィンター・コースト/澄江動物群化石/金華山/生物大量絶滅事件/五五〇〇万年前の突発的温暖化事件/氷期―間氷期サイクル/氷河期と人類の進化/自然界の多様性と歴史性
第10章 奇跡の惑星・地球
動植物の生態写真集をつくる/珊瑚礁の生物調査/植物の進化/生物多様性の問題/知られざる生物の世界/環境と時間/コスモスとミクロコスモス
あとがき (二〇一一年二月立春  川上 伸一)


≪著者: ≫ 川上紳一 (かわかみ・しんいち) 1956年長野県生まれ。名古屋大学理学部卒業。名古屋大学大学院地球科学専攻博士後期単位取得退学。理学博士。地層の縞を過去の環境変動を記録した記録テープとして地球の歴史を解読する「縞々学」を提唱。「スノーボールアース」仮説の検証、地球形成論・比較惑星学の分野で活躍。宇宙、地球、生命を題材にした理科教育学に力を注いでいる。岐阜大学教育学部教授。著書に『縞々学 リズムから地球史に迫る』(東京大学出版会)、『生命と地球の共進化』(日本放送出版協会)、『全地球凍結』(集英社新書)、『図解入門 地球史がよくわかる本』(共著、秀和システム)などがある。

川上紳一 『全地球凍結』(集英社新書、2003年) '08/05/18
ガブリエル・ウォーカー 『スノーボール・アース 生命大進化をもたらした全地球凍結  Gabrielle Walker: “Snowball Earth: The Story of the Great Global Catastrophe that Spawned Life as We know it”, 2003 』(川上紳一 監修、渡会圭子 訳、早川書房、2004年) '08/05/16

スティーヴン・ジェイ・グールド 『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語  Stephen Jay Gould: “Wonderful Life: The Burgess Shale and the Nature of the History”, 1989 』(渡辺政隆 訳、ハヤカワ文庫NF、2000年) '10/01/20





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本「海底ごりごり 地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書050)」須藤斎5

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海底ごりごり地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書)
海底ごりごり 地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書050)

○著者: 須藤 斎
○出版: PHP研究所 (2011/11, 新書 240ページ)
○定価: 924円
○ISBN: 978-4569801643
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ごりごりごりごりごり


海底は、ある意味「宇宙よりも遠い場所」ともいえる最後のフロンティアであり、日本が世界の最先端を走る研究分野だ。ニュージーランド沖の海底から掘り出される珪藻の化石を研究すべく、新鋭の古生物学者が国際共同研究に参加した。トイレの横の絶妙な貼り紙、外国人研究者とのけんか、改めてわかった日本人研究者の強味……。デビュー作で産経児童出版文化賞大賞を受賞するなど独特のみずみずしい表現力で注目を浴びる著者が、科学掘削船上の研究生活を快活に綴り、世にも美しい珪藻の紹介など古生物学の魅力も語る。


≪目次: ≫
はじめに
第1章 海底掘削研究の夢に向かって
海底掘削計画の歴史(DSDP、IPOD、ODPそしてIODPへ)/IODP(統合国際海底掘削計画)の目的/科学掘削船ちきゅう/IODPには若い研究者がたくさん参加できる!
第2章 地層――地球史を閉じ込めたタイムカプセル
海底を掘削して得られる「コア」/地層累重の法則/堆積物の大きさも重要な情報/いろいろな堆積物/堆積物の中から見つかる化石/堆積物の特徴から、過去の堆積環境を知る
第3章 海底掘削航海の日々
IODP Expedition 317の目的/海の上の研究所ジョデス・レゾリューション/航海に参加した理由/いろいろな研究者たちとの生活/研究の合間の小さな気分転換/研究の合間の中くらいの気分転換/研究の合間の大きな気分転換/若手研究者を育てる/船にやってくる生き物たち/最深掘削記録達成!
第4章 目に見えない化石「微化石
微化石とは/微化石研究の有利さ/化石から何がわかるか ――示相化石示準化石――/古環境指標 ――過去の温度を復元できる同位体――/示相化石としての微化石/化石から時代を探る/年代を決める「数値年代」と新旧を決める「相対年代」/数値年代測定法 ――カリウム-アルゴン法――/数値年代測定法 ――14C年代測定――/相対年代に数値年代を当てはめる/層序とは/生層序の単位/生層序学の歴史
第5章 様々な微化石
珪藻――魚食文化を生みだした美しき微生物/有孔虫――筆で一つ一つ拾い出す/石灰質ナンノプランクトン――殻を作ってCO2排出?/放散虫――革命をもたらした動物プランクトン/渦鞭毛藻――植物でもあり動物でもあるヘンな生き物/珪質鞭毛藻類――「暖流系」対「寒流系」/貝形虫類――最古の雌雄の特徴を持つ種も
第6章 微化石を使って研究する場所を探る
微化石は堆積しやすい場所がある/珪質化石の堆積/いろいろな湧昇/石灰質化石の堆積/海洋大循環と炭素塩補償深度の関係/乗船研究者の数を決定する/研究対象の微化石が少ない!/かんかをすることもある/微化石研究に必要なもの 集中力・根気・ため息/船上での最大の問題点とストレス解消法
第7章 船上で行われる研究――その他の研究分野
堆積学――舌を使って分類することもある/古地磁気研究――非常に微弱な古地磁気を測る/物性物理学――孔の壁の地層も調べる/地球化学微生物学/コチーフたち――掘削方法を判断し、データをまとめるリーダー
第8章 研究者を支える人たち
テクニカルスタッフ――海上研究のスペシャリスト/コックさん――気をつけないと大量に盛られる/ドクター――主に船酔いについて相談/ケーリングスタッフ――船で一番の笑顔をくれる/乗船カメラマン――いつのまにか撮っている/Teacher At Sea――「社会に伝える」プロ/ドリラー――現場での本当のヒーロー
第9章 研究の先にあるもの
研究結果の統合/データが集まってきて行うこと〜リポート作成/珪藻化石分析から見えてきた過去の地球環境/海を眺めて思うこと
おわりに


≪著者: ≫ 須藤 斎 (すどう・いつき) 1976年ドイツに生まれ、翌年帰国。筑波大学第一学群自然学類卒業。同大学院地球科学研究科博士課程修了。博士(理学)。名古屋大学環境学研究科地球環境科学専攻助教。微化石の研究者で、珪藻化石の調査・分類によって、地球環境の復元と未来予測に取りくむ。2004年、世界初の北極海海底掘削探査プロジェクト統合国際深海掘削計画(IODP302計画)に参加。09年にはニュージーランド沖で行なわれたIODP317計画に参加。本書はその模様を記したものである。著書に、『0.1ミリのタイムマシン』(くもん出版、2009年産経児童出版文化賞大賞受賞)がある。HP






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本「聖書を読み解く 物語の源流をたどって」山形孝夫5

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聖書を読み解く 物語の源流をたどって
聖書を読み解く 物語の源流をたどって

○著者: 山形孝夫
○出版: PHP研究所 (2007/7, 単行本 256ページ)
○定価: 1,680円(品切れ重版未定)
○ISBN: 978-4569693927
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「光あれ!」
ひとすじの光があらわれて、やがて拡大してゆく光の世界、ということは、それまでの暗闇の世界からの変移であって、ある意味では暗闇がまずあってこそであり、暗闇をそのはじまりとする、はじまりとされる暗闇のはじまりは、そう、日没、、、日の出から朝からはじまるのではなく、朝の日の出をむかえるべく(予兆?!としての)、夜のはじまり、としての、日没、ということなのであろうか、光とは闇があってこその光なのであろうか、、、解釈は、その含意は、タンジュンなものではなく複層的に織りこまれる、ようなものなのかどうなのか、どうなんだろう
さて、「心の貧しい人びとは、幸いである、、、」(「山上の説教」 マタイ5-7章)とは、そこで説かれる“心の貧しい人”について、たしかにその解釈であり読み方であり意味するところは、ある意味ではどうとでも読みえる、というか、なにを意味しているのかカンタンには理解に及ばない、いろいろいろいろ考えられることから可能性が多様にすぎて焦点が定まることがなくって(取りつく島みたいなモノや手がかり足ががりを見出せない)よく分からない、だからなのかどうなのか直後に“注”として解説される、、、
(注「心の貧しい人」という訳語は、謙遜とか経済的貧困を連想させるが、言語に忠実に訳せば〈プネウマ〉を求めてうずくまる者の意であり、その意味するところは深く、より根源的である) P.197
全編にわたって、聖書物語の、旧約聖書・新約聖書の、そのそれぞれの物語の意味するところの深い深いところの


聖書物語は、生涯をかけて寄留地をさまよい、「乳と蜜との流れる耕地」をさがし続けた、砂漠に生きる人間の悲しみとのぞみの結晶である。旧約聖書は雄大なイスラエル民族の起源を語る一大叙事詩であり、新約聖書の福音書物語は、ナザレびとイエスの生と死の物語である。では、こうした悲しみとのぞみが、いかなる仕方で聖書物語として結晶されたのか。物語を生み出し、物語を担った語り手の動機とは何だったのか。本書では、宗教人類学の第一人者が古代オリエントの神話と〈祭り〉を手がかりに、「聖書物語の謎」に迫る。「アダムはなぜ楽園から追放されたのか?」「神はなぜアベルの子羊を選んだのか?」「マグダラのマリアはなぜ娼婦へと落とされたのか?」「ナザレびとイエスはなぜ救い主キリストとなったのか?」。聖書を神学的、護教主義的立場からではなく、宗教人類学の視座から読み解く。


≪目次: ≫
はじめに

第I部 旧約聖書
第一話 原初の物語
天地創造 闇の世界から光の世界へ
蛇の誘惑 アダムはなぜ楽園から追放されたのか?
 [ノート1] 世界の創世神話
 [ノート2] 創世記の労働観――なぜ労働は罰なのか?

カインとアベル 神はなぜアベルの子羊を選んだのか?
 [ノート3] 古代メソポタミアのシュメール神話のカインとアベル
 [ノート4] 農耕民と遊牧民の葛藤と怨念

ノアの箱舟と大洪水 神の意志による人間選別のドラマ
バベルの塔 異教の神は弾劾すべし!
第二話 父祖たちの旅物語
アブラハムの旅 神の「約束の土地」へ
アブラハムの辛酸 土地の所有を求めて
イサク物語 アブラハム、イサクをささげる
 [ノート1] 「イサク縛り」(アケダ)の謎

イサクの結婚 ナハライムの地の娘リベカ
ヤコブ物語 逃亡者ヤコブが見た不思議な夢
ヤコブの結婚 婚資としての労働
天使と組み打ち ヤコブ、イスラエルとなる
 [ノート2] ヤコブの組み打ちをめぐる解釈

ヨセフ物語 夢占いの超能力がヨセフを救った
 [ノート3] 寄留民の生活とは?
 [ノート4] 寄留民アブラハムの生き方
 [ノート5] 土地獲得の悲願

第三話 モーセによるエジプト脱出
モーセの登場 神話から歴史へ
葦の海の勝利 シナイ脱出と「過ぎ越し(ペサハ)」の祭り
 [ノート1] エジプト脱出劇とは?
 [ノート2] 古代オリエントのペサハの祭り

契約の書 神の山ははげしく震えた
 [ノート3] シナイ顕現伝承――モーセ十戒
 [ノート4] モーセ十戒の深い意味――禁止命令ではない

第四話 士師たちの時代――占領と定住
モーセの後継者ヨシュア 神の約束の土地への侵入と占領
 [ノート1] シナイ契約の更新
 [ノート2] 申命記の信仰告白

士師(しし)たちの時代 契約の履行をうながす士師たちの活躍
 [ノート3] 士師の群像

第五話 王国の誕生と崩壊
士師サムエルの王選び ペリシテとの戦い
統一イスラエル王国の誕生 ダヴィデ 油をそそがれる
ソロモンの栄華と王国の分裂 民衆の反目と犠牲のうえに咲いた栄華
預言者の活躍 預言者エリヤ、バァール主義と戦う
 [ノート1] 預言者(ナービー)とは?
 [ノート2] バァールという神
 [ノート3] バァール主義とは何か?

第六話 王国の滅亡とバビロン捕囚
エルサレムの陥落 預言者エレミア、幻を視る人
バビロン捕囚の歌 バビロン川のほとりで
第二イザヤの預言「悲しみのメシア」 絶望を押し返す

第II部 新約聖書
第一話 キリストの降誕
天使の告知 マリアのおそれ
東方の博士たち キリスト誕生を伝える天使たち
聖家族のエジプト逃避 コプト教会の伝来
十二歳の少年イエス 彩色され、加筆され、明細化される物語
 [ノート1] 福音書物語の原型――キリストの〈祭り〉の起源
 [ノート2] 伝承と創作との間――口承文学としての〈明細化〉の手法

第二話 神の国運動の開始
ヨルダン川の預言者ヨハネ イエスの受洗
荒野の誘惑 イエスにくだった聖霊(プネウマ)
 [ノート1] 聖霊(プネウマ)

弟子の召命 ガリラヤ湖から始まった神の国運動
奇跡 体制ユダヤへの挑戦
 [ノート2] 古代イスラエルの治癒権――レビ記から

罪のゆるし 誰のための神の国運動だったのか?
 [ノート3] ガリラヤのイエス
 [ノート4] 治癒神イエスの登場

第三話 神の国運動の展開
支持者たちとの絆 「分かち合い」が運動を支えた
 [ノート1] 『イエス運動の社会学』(G・タイセン)

山上の説教 敵意に満ちた世界との隔絶
 [ノート2] 山上の説教をめぐる二、三の考察――情景描写の手法

主の祈り ユダヤ律法主義への痛烈な批判
論争物語 敵対者への理論武装
 [ノート3] 論争物語をめぐる二、三の考察

第四話 十字架への道――受難物語
決意 死に向かうイエス
エルサレムへ 深い暗闇のような恐ろしい予感
神殿から商売人を追放 律法学者たちとの議論
ナルドの香油 マリアによる葬送の儀礼
最後の晩餐 ユダ、イエスを裏切る
 [ノート1] 〈最後の晩餐〉とペサハの祭り

ゲッセマネの園 死の危険迫る
ペトロは泣いた 深夜の訊問(じんもん)
ゴルゴタの丘 「わが神、わが神、どうしてわたしたちを……」
 [ノート2] 受難物語にみられる〈明細化〉の痕跡
 [ノート3] ユダの「裏切り」とは何であったか?

第五話 復活の証人と神の国運動の行方
復活の証人たち ノリ・メ・タンゲレ(われに触れるな)
五旬節(ペンテコステ)の出来事 新しいぶどう酒に酔ったように……
迫害の火の手 ペトロとヨハネ、逮捕される
ステファンの殉死 最初の殉教者
パウロの回心 目からうろこ
ペトロの殉教 「主よ、いずこへ」
 [ノート1] 使徒とは?
 [ノート2] いま、なぜマグダラのマリアか?

第六話 ナザレのイエスからキリストへ
〈死〉と〈復活〉の〈祭り〉 イエスは「傷のない子羊」の象徴
教団の〈祭り〉としての聖餐 悲しみと歓喜がひとつになった
オリエントの春祭り 夏季幕営地への移動
多様なキリストの〈祭り〉 信仰者は、ひとりひとりがキリスト論の表現

おわりに (二〇〇七年七月 仙台にて 山形孝夫)

主な参考文献
旧約聖書の成立年代と内容一覧
新約聖書の成立年代と内容一覧


カバー: ジョット・ディ・ボンドーネ「エジプトへの逃避」(イタリア、パドヴァスクロヴェーニ礼拝堂


≪著者: ≫ 山形孝夫 (やまがた たかお) 1932年、仙台に生まれる。東北大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。同大学院博士課程満期退学。専攻、宗教人類学。東北大学講師、宮城学院女子大学教授、学長を経て、同大学名誉教授。主な著書に、『レバノンの白い山――古代地中海の神々』(未来社)、『聖書の起源』(講談社)、『聖書物語』『聖書小事典』(以上、岩波書店)、『砂漠の修道院』(平凡社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『聖書の奇跡物語――治癒神イエスの誕生』『死者と生者のラスト・サパー』(以上、朝日新聞社)、『図説 聖書物語 旧約篇』『図説 聖書物語 新約篇』(以上、河出書房新社)、『聖書を読み解く』(PHPエディターズ・グループ)、訳書に『マグダラのマリアによる福音書』(カレン・L・キング 著、新免貢 共訳、河出書房新社)などがある。

山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 新約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2002年) '12/01/11
山形孝夫、山形美加 図版解説 『図説 聖書物語 旧約篇』(ふくろうの本、河出書房新社、2001年) '12/01/09
カレン・L・キング 『マグダラのマリアによる福音書 イエスと最高の女性使徒  The Gospel of Mary of Magdala - Jesus and the first woman apostle 』(山形孝夫/新免貢 訳、河出書房新社、2006年) '12/01/02
山形孝夫、山形美加 絵画解説 『名画で読む 新約聖書』(PHP研究所、2011年) '11/12/27





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本「名画で読む 新約聖書」山形孝夫、山形美加 絵画解説5

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名画で読む新約聖書
名画で読む 新約聖書

○著者: 山形孝夫 著、山形美加 絵画解説
○出版: PHP研究所 (2011/9, 単行本 192ページ)
○定価: 1,680円
○ISBN: 978-4569797007
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たとえばぼくのこころみのひとつとして、中長期的な視野における野望?!として、古事記とか日本書紀とかを、いわゆる日本の根源的なところのモノ(古典テクスト)を読みたい!、ここでの〈読みたい〉ぼくのこころみとは、ただただ文字を字面をおって目で読むだけにとどまることなく、それなりに他人にたいして語りえるだけの理解レヴェルを目途として、どうなんだろう、早くても短くてもあと6年くらい、フツーにおよそ20年くらいの時間を費やして60歳くらいのころには、などと考えていないものでもなくってね、中途半端なところでテキトーに妥協して分かったフリをする気なんかはサラサラなくってね(そんなことはこれまで散々やってきてやらずにきて、どうにもこうになんともならなかったなっていない現実)


世界で最も多くの人に読まれ、親しまれている「聖書」。本書は、イエス誕生からペトロの殉教まで、有名な話をとりあげ、わかりやすくまとめるとともに、カラーの名画をふんだんに盛り込んだ「新約聖書」入門。
イエスのさまざまな言行と奇跡、そして聖書の世界や歴史的背景も名画で読むと手にとるようにわかってくる。
レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』、レンブラントの『十字架降下』、コレッジョの『羊飼い礼拝』などの名画が満載。キリストの降誕、聖家族のエジプト逃避、ヨルダン川での洗礼、山上の説教、最後の晩餐、ゴルゴタの丘、パウロの回心……、オールカラーで聖書の世界が美しく蘇る!


≪目次: ≫
はじめに――聖書と私 (二〇一一年八月 山形孝夫)
 ◎名画01: シモーネ・マルティーニ(1284/85頃〜1344) 《受胎告知》(部分) 1333年 板 テンペラ フィレンツェ, ウフィッツィ美術館
凡例

第一話 キリストの降誕
マリアへの天使の告知/苦悩するヨセフ/羊飼いと東方の博士たち/シメオンの預言――悲しみのマリア/聖家族のエジプト逃避/十二歳のイエス
 ◎名画02: アントネッロ・ダ・メッシーナ(1430頃〜79) 《受胎告知のマリア》 1473〜74頃 板 油彩 パレルモ, 州立シチリア美術館
 ◎名画03: ヤコポ・ダ・ポントルモ(1494〜1556/57) 《受胎告知》 1528年 フレスコ(カンヴァスに移行) フィレンツェ, サンタ・フェリチタ聖堂
 ◎名画04: コレッジョ(1489頃〜1534) 《羊飼いの礼拝(ラ・ノッテ)》 1529〜30年頃 板 油彩 ドレスデン, 国立絵画館
 ◎名画05: ヒューホ・ファン・デル・フース(1440頃〜82) 《マギの礼拝(モンフォルテ祭壇画)》 1472年頃 板 油彩 ベルリン, 国立絵画館
 ◎名画06: 《悲しみのマリア》 17世紀初頭 銅板 油彩, 仙台博物館
 ◎名画07: フランソワ・ブーシェ(1703〜70) 《エジプト逃避途上の休息》 1757年 カンヴァス 油彩 サンクトペテルブルク, エルミタージュ美術館
 ◎名画08: フセペ・デ・リベーラ(1591〜1652) 《博士たちの間のキリスト》 1630/40年頃 カンヴァス 油彩 ウィーン, 美術史美術館


第二話 神の国運動のはじまり
ヨルダン川の預言者ヨハネ/荒野の誘惑/弟子たちの召命/奇跡/いま泣いている人は幸いだ/罪のゆるし
 ◎名画09: カラヴァッジョ(1571〜1610) 《洗礼者聖ヨハネ》 1604年頃 カンヴァス 油彩 カンザスシティ(アメリカ), ネルソン=アトキンス美術館
 ◎名画10: ジョヴァンニ・ベリーニ(活動期1459頃〜1516没) 《キリストの洗礼》 1500〜02年 カンヴァス テンペラ 油彩 ヴィチェンツァ, サンタ・コローナ教会
 ◎名画11: イワン・クラムスコイ(1837〜87) 《荒野のキリスト》 1872年 カンヴァス 油彩 モスクワ, トレチャコフ美術館
 ◎名画12: 《奇跡の漁り》 1200年頃 ステンドグラス イギリス, カンタベリー大聖堂
 ◎名画13: ドメニコ・ギルランダイオ(1449〜94) 《ペトロとアンデレの召命》 1481〜82年 フレスコ ヴァティカーノ宮 システィーナ礼拝堂
 ◎名画14: カラヴァッジョ(1571〜1610) 《聖マタイの召命》 1598〜1601年頃 カンヴァス 油彩 ローマ, サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂
 ◎名画15: ランブール兄弟(活動期15世紀初頭) 《悪魔祓い》(『ベリー公のいとも豪華なる時禱書』より) 1413〜16年 写本装飾 シャンティイ(フランス), コンデ美術館
 ◎名画16: ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ(1520年代〜1318/19) 《盲人の治癒》(《マエスタ》裏面) 1311年 板 テンペラ ロンドン, ナショナル・ギャラリー
 ◎名画17: バルトロメ・エステバン・ムリーリョ(1617〜82) 《ベトザタの池で中風患者を癒すキリスト》 1668年 カンヴァス 油彩 ロンドン, ナショナル・ギャラリー
 ◎名画18: ワシーリイ・ポレーノフ(1844〜1927) 《キリストと姦淫の女》 1888年 カンヴァス 油彩 サンクトペテルブルク, 国立ロシア美術館
 ◎名画19: エドワード・ジョン・ポインター(1836〜1919) 《放蕩息子の帰還》 1869年 カンヴァス 油彩 ニューヨーク, フォーブス・マガジン・コレクション


第三話 神の国運動の展開
支持者たちとの新しい絆/山上の説教/主の祈り/論争/古代ユダヤ社会の疾病観(しっぺいかん)
 ◎名画20: ヨハネス・フェルメール(1632〜75) 《マルタとマリアの家のキリスト》 1654〜55年頃 カンヴァス 油彩 エディンバラ, スコットランド国立美術館
 ◎名画21: ディーリック・バウツ(1415頃〜74) 《ファリサイ派のシモンの家のキリスト》 15世紀後半 板 油彩 ベルリン, 国立絵画館
 ◎名画22: クロード・ロラン(1600〜82) 《山上の説教》 1656年 カンヴァス 油彩 ニューヨーク, フリック・コレクション
 ◎名画23: 《使徒たちに教えを授けるキリスト》 4世紀末 モザイク ミラノ, サン・ロレンツォ・マッジョーレ聖堂 サンタクィリーノ礼拝堂
 ◎名画24: レンブラント・ファン・レイン(1606〜69) 《説教するキリスト(小さな墓)》 1652年頃 エッチング ドライポイント ワシントン, ナショナル・ギャラリー
 ◎名画25: ティツィアーノ・ヴェチェリオ(1488/90頃〜1576) 《貢の銭》 1516年頃 板 油彩 ドレスデン, 国立絵画館
 ◎名画26: 《水腫病者の治癒》 1310〜20年頃 フレスコ ミストラス(ギリシア), アフェンディコ聖堂
 ◎名画27: パオロ・ヴェロネーゼ(1528〜88) 《レビ家の饗宴》 1573年 カンヴァス 油彩 ヴェネツィア, アカデミア美術館
 ◎名画28: 《カファルナウムの中風患者の治癒》 5世紀末〜6世紀初頭 モザイク ラヴェンナ, サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂
 ◎名画29: ジョヴァンニ・アントニオ・ペッレグリーニ(1675〜1741) 《中風患者の治癒》 1730年頃 カンヴァス 油彩 ハンガリー, ブタペスト美術館
 ◎名画30: セバスティアーノ・デル・ピオンボ(1485頃〜1547) 《ラザロの蘇生》 1517〜19年 板(カンバスに移行) 油彩 ロンドン, ナショナル・ギャラリー


第四話 十字架への道
ヘロデの殺意/エルサレムへ/神殿の境内から商売人を追放/ナルドの香油/最後の晩餐/ユダの裏切り/ゲッセマネの園/ペトロは泣いた/ゴルゴタの丘/犠牲の子羊の象徴するもの/ユダの「裏切り」をめぐるもうひとつの謎
 ◎名画31: ベルナルディーノ・ルイーニ(1480頃〜1532) 《洗礼者ヨハネの首を持つサロメ》 製作年不明 板 油彩 ウィーン, 美術史美術館
 ◎名画32: シャルル・ル・ブラン(1619〜90) 《キリストのエルサレム入城》 1689年頃 カンヴァス 油彩 フランス, サン=テティエンヌ現代美術館
 ◎名画33: エル・グレコ(1541〜1614) 《神殿から商人を追い払うキリスト》 1570〜75年頃 カンヴァス 油彩 アメリカ, ミネアポリス美術館
 ◎名画34: ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(1593〜1652) 《悔悛するマグダラのマリア》 1635〜40年頃 カンヴァス 油彩 ワシントン, ナショナル・ギャラリー
 ◎名画35: レオナルド・ダ・ヴィンチ(1495〜98年) 《最後の晩餐》 1495〜98年 テンペラ ミラノ, サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院 食堂
 ◎名画36: ジョヴァンニ・ベリーニ(活動期1459頃〜1516没) 《オリーブ山での祈り》 1459年頃 板 テンペラ ロンドン, ナショナル・ギャラリー
 ◎名画37: エル・グレコ(1541〜1614) 《悔悛する聖ペトロ》 1605〜10年頃 カンヴァス 油彩 トレド, タヴェーラ病院
 ◎名画38: ティントレット(1519〜94) 《ピラトの前のキリスト》 1566〜67年 カンヴァス 油彩 ヴェネツィア, 聖ロクス同信会 サーラ・デッラルベルゴ
 ◎名画39: エドアール・マネ(1832〜83) 《辱めを受けるキリスト》 1865年 カンヴァス 油彩 アメリカ, シカゴ美術館
 ◎名画40: ペーテル・パウル・リュベンス(1577〜1640) 《キリストの磔刑(槍突き)》 1620年 板 油彩 アントウェルペン(ベルギー), 王立美術館
 ◎名画41: レンブラント・ファン・レイン(1606〜69) 《十字架降下》 1634年 カンヴァス 油彩 サンクトペテルブルク, エルミタージュ美術館
 ◎名画42: アルノルト・ベックリーン(1827〜1901) 《キリストの十字架降下》 1871〜74年頃 板 テンペラ 色ワニス ベルリン, 国立絵画館


第五話 復活の証人たち
証言1 マグダラのマリア
証言2 エマオへの道
証言3 ガリラヤ湖のペトロ
証言4 イエスの昇天
 ◎名画43: モーリス・ドニ(1870〜1943) 《墓場の三聖女》 1894年 カンヴァス 油彩 サン・ジェルマン・アン・レー(フランス), プリウレ美術館
 ◎名画44: ティツィアーノ・ヴェチェリオ(1488/90頃〜1576) 《ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな)》 1511年頃 カンヴァス 油彩 ロンドン, ナショナル・ギャラリー
 ◎名画45: レリオ・オルシ(1511頃〜87) 《エマオへの道》 1565〜75頃 カンヴァス 油彩 ロンドン, ナショナル・ギャラリー
 ◎名画46: カラヴァッジョ(1571〜1610) 《エマオの晩餐》 1601年 カンヴァス 油彩 テンペラ ロンドン, ナショナル・ギャラリー
 ◎名画47: ヤーコプ・ヨルダーンス(1593〜1678) 《ペトロへの委託》 1616〜17年頃 カンヴァス 油彩 アントウェルペン(ベルギー), セント・ヤーコプ聖堂


第六話 神の国運動の行方
五旬節(ペンテコステ)の出来事/迫害の火の手/ステファノの殉教/パウロの回心/ペトロの殉教
 ◎名画48: マゾリーノ・ダ・パニカーレ(1383/84〜1440/47頃) 《説教する聖ペトロ》 1424/25〜27年 フレスコ フィレンツェ, サンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂 ブランカッチ礼拝堂
 ◎名画49: マザッチョ(1401〜29) 《洗礼を施す聖ペトロ》 1424/25〜27年 フレスコ フィレンツェ, サンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂 ブランカッチ礼拝堂
 ◎名画50: フラ・アンジェリコ(1400頃〜55) 《寡婦たちに説教する聖ステファノ、サンヘドリンで論議する聖ステファノ》 1447〜50年 フレスコ ヴァティカーノ宮 ニッコロ5世礼拝堂
 ◎名画51: アダム・エルスハイマー(1578〜1610) 《聖ステファノの石打ち》 1603〜04年 銅板 油彩 エディンバラ, スコットランド国立美術館
 ◎名画52: パルミジャニーノ(1503〜40) 《聖パウロの回心》 1527〜28年 カンヴァス 油彩 ウィーン, 美術史美術館
 ◎名画53: アンニーバレ・カラッチ(1560〜1609) 《アッピア街道で聖ペトロに現れるイエス》 1601〜02年 板 油彩 ロンドン, ナショナル・ギャラリー


主な参考文献

 〈装幀写真〉 コレッジョ(1489頃〜1534) 《聖母子と聖ヒエロニムス、マグダラのマリア(イル・ジョルノ)》 1527〜28頃 板 油彩 パルマ, 国立美術館


※本書は、二〇〇七年八月に弊社から出版された『聖書を読み解く』の「第II部 新約聖書」を大幅に改変・加筆し、新たにたくさんの絵画を加え、再編集したものです。


≪著者: ≫ 山形孝夫 (やまがた・たかお) 1932年、仙台に生まれる。東北大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。同大学院博士課程満期退学。専攻、宗教人類学。東北大学講師、宮城学院女子大学教授、学長を経て、同大学名誉教授。主な著書に、『レバノンの白い山』(未来社)、『治癒神イエスの誕生』『聖書の起源』(以上、ちくま学芸文庫)、『聖書物語』(岩波ジュニア新書)、『砂漠の修道院』(平凡社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『死者と生者のラスト・サパー』(朝日新聞出版)、『図説 聖書物語 旧約篇』『図説 聖書物語 新約篇』『聖母マリア崇拝の謎――「見えない宗教」の人類学』(以上、河出書房新社)、『聖書を読み解く』(PHPエディターズ・グループ)、訳書に『マグダラのマリアによる福音書』(カレン・L・キング 著、新免貢 共訳、河出書房新社)などがある。

[絵画解説: ] 山形美加 (やまがた・みか) 女子美術大学絵画科(版画)卒業。多摩美術大学大学院美術研究科(版画)修了。東北大学大学院文学研究科(美学・西洋美術史)修士課程修了。共著として『図説 聖書物語 旧約篇』『図説 聖書物語 新約篇』(以上、河出書房新社)にて図版解説を担当。






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本「明るいニヒリズム」中島義道5

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明るいニヒリズム
明るいニヒリズム

○著者: 中島義道
○出版: PHP研究所 (2011/5, 単行本 214ページ)
○価格: 1,470円
○ISBN: 978-4569797823
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月あかりの、夜空を照らす月の「あかるさ」(あかるいさま)というのか、もちろん太陽とは昼間のあかるさとは同じではないのだが、そう、家屋の壁に囲まれた息苦しさみたいなものを、不自然(人工的)?!というのか、違和感と言ってしまうほどのものでもないんだろうけれども、オシリがムズムズと座りが落ち着きが居心地が悪いような、ときに、、、モチロン夜の太陽のない(沈み隠れた)世界(時間帯)は相対的に暗い、すべてのものがハッキリくっきり(視認できる)とはいかないけれども、そもそもハッキリくっきり見える(見る)必要があるのかどうかと考えるには、消極的にではあるがすべてがまるで見えすぎないほうが、程よくほどほどに見えないところがあるくらいのほうが


すべては壮大な、幻想かもしれない。
過去もない。未来もない――。哲学を突き詰めたとき仄見える、清潔であっけらかんとした世界。

一瞬一瞬、宇宙の総体は消え続けているのであり、持続してあるかのようなものは観念の集合であって、人間が言語によって拵え上げた架空物なのである。過去は「ない」のであるから、私が死んだ「あと」ビッグバン以来の一五〇億年に及ぶ「客観的世界」が広がっているわけではない。(中略)私はいずれ死ぬであろう。そして、何も失わないであろう。 [本文より]


≪目次: ≫
まえがき    負の能力/能動的ニヒリズム/「明るいニヒリズム」とは?
1 宇宙の全体は消え続けてきた    「あった」というあり方/〈いま〉とは何か?/〈いま〉の交代という謎/想起という根源的作用/過去の痕跡も〈いま〉知覚される/過去の場所はない/すべてが〈いま〉起こっているだけである/あっという間の出来事/「一つのもの」とその属性
2 「客観的世界」という仮象    客観的時間の成立/「縦の志向性」と「横の志向性」/実在とその観念/ノエマとしての家とレアールな家/年表的世界像/過去を取り戻すことができる?/タイムトラベル?/「過去透視」/未来をも観念化する/〈いま〉をも観念化する/観念とその「そと」/超越論的仮象/触発するもの=X
3 〈いま〉に染み込んでいる過去    ギレライエでの体験/想起の出来事それ自身が「立ち現われる」?/過去は「天から降ってくる」?/知覚風景に「もはやない」という意味を注ぎ込む/過去はどこにも「保存」されていない/眼前の風景に染み込んでいる過去/〈いま〉過去を「再現」することができる?/非意図的再認/世界内存在と過去/無に向けての企て?/あらゆる芸術は〈いま〉成立する
4 世界に意味付与する「私」    超越論的自我の成立/「自我と時間の双生」/「現在するもの」と「不在のもの」/内官(innerer Sinn)と内的経験/“cogitam, ergo eram”/過ぎ去ったばかりの体験は明晰かつ判明である/非措定的(non-thétique あるいは「非定立的」non-conditionnel)意識の身分/ドイテン(deuten)とエアドイテン(erdeuten)/エアドイテンの諸層/眼前の知覚風景に「不在のもの」を読み込む/〈いま〉の知覚風景に至るまでの過去/個人史と記憶喪失/他者/まなざし/重層的な意味付与の現場
5 根源的湧き出しとしての〈いま〉    世界が消えゆく時としての〈いま〉/世界が湧き出す時としての〈いま〉/世界に意味付与する時としての〈いま〉/「私は夢を見ていた」/〈いま〉と自由/心身問題のありか/多元的原事実
6 私は死に、そして何も失わないだろう

あとがき (二〇一一年 二月末 また来ん春と人は云ふ(中原中也) 中島義道)


≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま よしみち) 哲学者。1946年、福岡県生まれ。前電気通信大学教授。「哲学塾カント」を主宰。東京大学教養学部並びに法学部を卒業。77年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。83年、ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了。哲学博士。専門は時間論、自我論。著書に『哲学の教科書』(講談社学術文庫)、『孤独について』『観念的生活』(以上、文春文庫)、『悪について』(岩波新書)、『「死」を哲学する』(岩波書店)、『カントの自我論』『カントの時間論』(以上、岩波現代文庫)、『「純粋理性批判」を噛み砕く』(講談社)など多数。






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本「右であれ左であれ、わが祖国日本 (PHP新書440)」船曳建夫5

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右であれ左であれ、わが祖国日本 (PHP新書)
右であれ左であれ、わが祖国日本 (PHP新書440)

○著者: 船曳建夫
○出版: PHP研究所 (2007/1, 新書 240ページ)
○価格: 756円(品切れ・重版未定)
○ISBN: 978-4569658940
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あぁ、ぼくには「わが祖国日本」などとは、おいそれと口にすることができないようなくらいに、よく分からない(なにをどうして分かったような気になどマッタクなれない)、のではあるのだが、、、なるほど、信長・秀吉・家康の時代にまで遡って、過去500年の歴史をふまえて、三つの国家モデル、日本オリジナルの(他国には見られない)モデルとしての「国際日本」「大日本」「小日本」とは



改憲か護憲か、親米か反米か、愛国心は是か非か――。左右イデオロギーの対立軸だけで国家を論じるのは思考停止だ。著者は、過去五百年の歴史をふまえ、「国際日本」「大日本」「小日本」という三つのモデルで考える国家論を披瀝。さらに、三つの主勢力(中国・ロシア・西洋)との距離のとり方が、日本の命運を握ってきた、と考察する。そして、この「三つのモデル」と「三つの主勢力」という枠組みから、憲法第九条集団的自衛権核武装論六カ国協議への対応策を導き出す。地政学的発想から描いた独創的な日本国家論。


≪目次: ≫
序 なぜ、いま「国家論」なのか    「ぼんやりとした不安」の日本/国家を論じることの必要性と危うさ/G・オーウェルにとっての「わが祖国」
第一章 右であれ左であれ、あなたの日本    「国家」は選べない――単一性と拘束性/国家のやり方は変えられる/あの戦争を避けることはできたのか?/国を議論することの難しさとむなしさ/愛国心を議論することを避けたい気持ち/「右翼的」な話の方が新鮮に聞こえる/近代日本についての無知/右であれ左であれ、日本の「国益」
第二章 国際日本・大日本・小日本――室町から戦前までの日本の国家モデル    十六世紀半ばの日本を取り囲む世界/日本の国家モデルは三つしかない/信長の「国際日本」モデル/秀吉の「大日本」モデル/家康の「小日本」モデル/徳川・小日本が残した脱・イデオロギー的性格/徳川幕府の「小日本」から明治政府の「大日本」へ/「大日本」の限界としての天皇制/「大日本」の補完としての「国際日本」/日英同盟国際連盟への参加――表向きは国際派、実質は大日本/国際日本とキリスト教/国際日本と共産党/戦前の「小日本」モデルが果たした役割
第三章 中国・ロシア・西洋という脅威――三つの主勢力による東アジアの地政学的環境    三つのモデルは日本の特有モデル/地政学的条件としての三つの主勢力/「西洋」に対抗するモデルとしての国際日本/「中国」に取って代わろうとする大日本モデル/「秀吉・大日本」の失敗後の「徳川・小日本」/安土桃山文化は大日本、江戸文化は小日本/黒船による東アジアのバランス・オブ・パワーの破綻/明治維新以降、東アジアの舞台に再登場した日本/日清、日露、日米戦争――三つの主勢力との激突/日露戦争後の東アジア情勢/西洋には「国際日本」としてふるまう/「西洋」が「アメリカ及びソ連」となる/アメリカとの開戦、ソ連の不意打ちの参戦
第四章 戦後日本の夢と現実――敗戦から第一次イラク戦争まで    戦後日本の夢は「国際日本」であった/「国際連合」に戦争はないのか?/国際連盟と国際連合の機能不全/日本人が誤解している国際連盟と国際連合の連続性/パリ不戦条約と憲法第九条の共通点/日米安保条約との矛盾/経済力による新たな「大日本」/「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の予測/冷戦時における日本の立場/遠ざかるヨーロッパ、近づく米・ソ/日本にとっての近似モデルとしてのヨーロッパ/眠れる「共産中国」との細い関係/ソ連という仮想敵の存在/日米二国間関係以上の、多国間ゲームができない日本の弱点/アメリカの養子として育てられた日本
第五章 右も左も傷ついた「戦後・後」の日本――冷戦終結・バブル崩壊・第一次イラク戦争    「戦後・後の日本」の始まり――三つの事件/ベルリンの壁崩壊後のロシアと中国/日・米・中・ロ、四つが組み合う東アジア/バブル崩壊――自信の喪失、それは正確な自己認識/緩やかな下り坂に入った日本/「小さくても誇りの持てる国」という奇麗事/百五十年ぶりに「小日本」が復活/第一次イラク戦争と百三〇億ドルの支援金/右も左も傷つけられた国辱/第一次大戦も同じだった派兵要請に対する日本の態度/日本は自分の国さえよければいいのか?
第六章 戦争をしない方法、勝つ方法――集団的自衛権憲法第九条の問題    三つのモデルのどれを選ぶか、その得失/「欧化」しても日本とヨーロッパとの距離は縮まらない/国際日本の実質はアメリカとの二国間関係だった/二国間関係と島国であること/アメリカとの二国間関係は国際関係ではない/アメリカとの親子関係に陰りを見せたニクソン訪中/アメリカは本当に日本を守ってくれるのか?/親としてのアメリカの子離れ/憲法第九条改正または集団的自衛権/大日本は結果としてそうなった/日本は中国にかなわない/小日本モデルで中国とロシアの対抗できるか?――YES/小日本モデルはアメリカとの関係では許されるか?――NO
第七章 「中庸国家」という日本の針路――世界とどう向き合うか    太平洋の覇権をめぐる東アジアの攻防/賭場の賭金となった朝鮮半島/二〇〇六年北朝鮮問題を実況問題として/日本の立つ位置――核武装論議の意味/単一の国家モデルだけでは生き残れない/「中庸国家日本」という道/「大日本」であろうとする努力は常に必要である/「小日本」の魅力はむしろグローバル/国際日本は、「国際」を変えることで達成される/いま、三度訪れた国際日本の岐路/三つの軸足、短期的なリアリズムと長期的な理想主義/(1)アメリカとの関係――集団的自衛権は出し惜しみを、憲法第九条は延命策を/(2)中国との関係――万日の紛争に備えたシミュレーションを/(3)韓国、北朝鮮との関係――南とは良好、北の崩壊時には積極的な支援を/(4)他のアジア諸国との関係――集団的自衛権をいかに認めてもらうか/(5)ロシア、ヨーロッパとの関係――重要なパートナーとなる気運を見極めよ/(6)台湾との関係――心理的な親近感を外交カードとしては使わない/(7)「わが祖国日本」との関係――歴史的共通性を見直し、議論を深める
あとがき (二〇〇七年一月 船曳建夫)


≪著者: ≫ 船曳建夫 (ふなびき・たけお) 1948年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、ケンブリッジ大学大学院社会人類学博士課程修了(Ph.D.)。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は文化人類学。フィールドワークをメラネシア(バヌアツ、パプア・ニューギニア)、ポリネシア(ハワイ、タヒチ)、日本(山形県)、東アジア(中国、韓国)で行う。主な編著書に、『知の技法』(東京大学出版会)、『新たな人間の発見』(岩波書店)、『柳田国男』(筑摩書店)、『イギリスと日本――マルサスの罠から近代への跳躍』(監訳、新曜社)、『二世論』(新潮社)、『「日本人論」再考』(NHK出版)、『大学のエスノグラフィティ』(有斐閣)など。

船曳建夫 『「日本人論」再考』(講談社学術文庫、2010年) '10/12/15





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本「土の科学 いのちを育むパワーの秘密 (PHPサイエンス・ワールド新書024)」久馬一剛5

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土の科学 (PHPサイエンス・ワールド新書)
土の科学 いのちを育むパワーの秘密 (PHPサイエンス・ワールド新書024)

○著者: 久馬一剛
○出版: PHP研究所 (2010/6, 新書 206ページ)
○価格: 840円
○ISBN: 978-4569779614
おすすめ度: 3.5
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暑い、のはぼくだけじゃない、みんな一緒だ、日本の夏。だから、暑さのせいに、責任を転嫁することはできない。月曜日が、多くの図書館が休館で、なにより40歳の今年4月に入学した放送大学の自習室もクローズで、雑事?!を消化??!することに時間を費やす。もっとも、緊張状態をあまり長く持続させると、無理を強いすぎると、それでなくても大きくないウツワがいっぱいいっぱいになって溢れ出して、いつ暴発しないともかぎらない(かなりくすぶってるなぁ、自覚症状あり、やむをえまい)。ぼくの数少ない趣味のひとつの写真、デジタル一眼レフカメラを、持ち出して撮影するにも心の余裕というのか、ゆとり、遊びがないと、これがまた、表現はショウジキだから、残酷なほどにハッキリと出るね、撮る見るぼくはどちらかといえば(自分で言うのオカシイけれど)過敏だから、その感覚や感性が正しいとか、イッパンに通用するかどうかをともかくとして、上手く言葉で表現できないけれども、みずからのことだから、気分のノリを状態を察知する、ある意味ではバロメータでもあったり。だから、前日から充電池を充電して、出掛ける前にも持ち出すか否か散々迷って、「えぇ〜い、撮らなくたって撮れなくたっていいじゃないか、ぼくはカメラが好きなんだ、いま撮るか撮らないか撮れるか撮れないかじゃなくて、撮りたいときにとればいいのであって、撮れなければ撮れないで仕方がないじゃないか、いいじゃないかいいじゃないか」とは、なんだか自分でもよく分からないままに。3年続けてきた靖国神社に終戦記念日の8月15日早朝の参拝(撮影)も、気分がノラナイところで無理をする気は、迷いがないわけではなかったが、それなりに考えて、今年はパスした、ソレドコロデハナイ、ソンナキブンデハナイ、いったいどんな気分なんだ??!、見ようによって取り乱したままに、よく分からないままに、気持ちの整理もつかないままに、もしかしたら、シャッターチャンスがあるかもしれないから、とは、マッタクかなしいほどの貧乏性。レンズだって、明るい50个函100mmマクロと、17-85mmを、ディパックに背負って重い思いをして、えっちらおっちら都心へ向けて愛用のクロスバイクを駆る、本日の目的はメインイベントは南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏、これがまたいろいろ考えさせられるんだなぁ♨、パワースポット?!、弱ったときにすがるおもいで(汗だくになりながら雑草と落葉と小一時間むきあい、結果的にカメラの出番なし)



土壌は一日にして成らず
草木が生えている土を手のひらにとり、触ってみよう。軟らかい感触としっとり感。土は、その中に空気や水を含むから、生命を育む。土のパワーの秘密にさまざまな角度から迫り、世界のさまざまな土を紹介。地球は「土の惑星」、地表面を土がヴェールのようにおおう。水から陸へ上がってきた生物が関与し、長い時間をかけて、いのちを育む土をつくってきた。ところがいま、土が急速に消える事態が進行している。


≪目次: ≫
まえがき
第1章 土とつながるいのち    土に触れる/土を食べる/土と植物・動物の栄養/土と動植物の健康/土と人間の健康、「身土不二」/土と土壌
第2章 呼吸する土    土に触れる(続き)/土にもいろいろあって/団粒構造は何をしているのか/呼吸する土/炭素貯留の場としての土
第3章 土はどうやってできたのだろう    切り立った崖の前で/土壌がつくられる過程/土壌は一日にして成らず/土の生産力の見方――農芸化学と農業地質学/先駆者、ドクチャエフ/地球史における土壌の誕生/自然界における土壌の役割/土の緩衝能
第4章 モンスーンアジアの水田とその土    水田とイネ/なぜ、イネはモンスーンアジアに集中しているのか?/田んぼに水をためると何が起こるのか/水田のよいところ/日本の水田稲作
第5章 日本の畑の土が水田を広めた?    白田と火田/畑の土のいろいろ/黒ボクと赤黄色土の性質/日本の土はすべて酸性だ/酸性土壌が起こす問題
第6章 いま土が危ない    加速度的に進行する表土の喪失/進行する地球砂漠化/灌漑農業と土壌の塩類化/熱帯泥炭の開発には未来がない/重金属等による土壌の汚染と劣化
第7章 土の中の生きものたち    土の中の生きものの豊富さ/土を耕すミミズやシロアリ/窒素循環の鍵を握る微生物/植物の生成を助ける菌根菌
第8章 土を肥やす    百年前の日本の農業と肥料/その後の日本と世界の肥料事情/肥料資源のこれから/増え続ける窒素肥料――そして人口
第9章 土を生かす    欧米の農業近代化/農業における環境配慮/わが国における農業近代化/農業近代化の中の土の受難――環境保全型農業へ/土なし栽培と植物工場/人々の生活の中の土/土を教育の中に生かす
あとがき (二〇一〇年五月  京都・岩倉にて 久馬 一剛)
参照文献


≪著者: ≫ 久馬一剛 (きゅうま・かずたけ) 1931年生まれ。京都大学農学部農芸化学科卒業。同大学院博士課程修了。京都大学東南アジア研究センター助教授、教授を経て京都大学農学部教授。「土壌学講座」を担任。滋賀県立大学環境科学部教授。現在、日本土壌協会理事、京都大学名誉教授、滋賀県立大学名誉教授。この間、日本土壌肥料学会会長、ペドロジスト懇談会(現日本ペドロジー学会)会長、国際イネ研究所理事などを歴任。水田土壌学、熱帯土壌学を専門とし、日本土壌肥料学会賞(1975年)、日本熱帯農業学会賞(1978年)、日本農学賞、読売農学賞(1985年)を受賞。著書・編著に、『土とは何だろうか?』(京都大学学術出版会)、『最新土壌学』『土壌の事典』(以上、朝倉書店)などがある。

デイビッド・モントゴメリー 『土の文明史 ローマ帝国、マヤ文明を滅ぼし、米国、中国を衰退させる土の話  David R. Montgomery: “Dirt: The Erosion of Civilizations” University of California Press, 2007.』(片岡夏美訳、築地書館、2010年) '10/05/25
宇根豊 『天地有情の農学』(コモンズ、2007年) '10/08/14
宇根豊 『風景は百姓仕事がつくる』(築地書館、2010年) '10/08/09





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本「はじめてのトポロジー つながり方の幾何学 (PHPサイエンス・ワールド新書011)」瀬山士郎5

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はじめてのトポロジー (PHPサイエンス・ワールド新書)
はじめてのトポロジー つながり方の幾何学 (PHPサイエンス・ワールド新書011)

○著者: 瀬山士郎
○出版: PHP研究所 (2009/12, 新書 210ページ)
○価格: 840円
○ISBN: 978-4569774848
おすすめ度: 5.0
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そう、「証明とはいかに相手に納得してもらうかの方法 (P.061)」なのだから、簡明と思われる記号と計算を使って、ときに絵図をも多用して、言葉(文字)で説かれる、トポロジー(topology、位相幾何学)


≪目次: ≫
はじめに
第1章 とはなんだろうか    1 最古の学問としての数学(数学の誕生/数学ってなんの役に立つの?/幾何学の歴史は古い/シュナイター・レームスの定理)/2 形とはなにか(形に親しむことが幾何学学習の第一歩/身の回りにある形で多いものとは/論理的に証明するということ/「三角形をかいてください」)/3 相似という形(「正三角形をかいてください」/2つの図形が「相似である」こと)/4 射影という考え方(五円玉の穴で月を見る/楕円と円が重なって見えるとき/三角形はたった1つの形になる)/5 ライプニッツオイラー(三角形と四角形を同じ形と見る視点があるか/オイラーはトポロジーの直接的な創始者)
第2章 つながり方の幾何学    1 幾何学が扱うこと――ひもの形と輪ゴムの形(1本のひもを見てみよう/ひもと輪ゴムは形が違う)/2 オイラーの発見 一筆書きとその仲間(ケーニヒスベルクの橋渡りの問題/トポロジーにおける「グラフ」とは/出発点に戻る一筆書きが成立する必要条件/オイラー路、オイラー回路)/3 部屋渡りの問題 ハミルトン回路/4 美術館の巡回路の問題(ハミルトンの世界一周パズル)
第3章 曲線のトポロジー――オイラー・ポアンカレの定理    1 つながっている? いない?(連結の定義/0次元ベッチ数とは)/2 グラフと1次元ベッチ数(1次元ベッチ数を計算する)/3 植木算とベッチ数(植木算とツリー/オイラー・ポアンカレの定理/オイラー・ポアンカレの定理の証明/鉄道線路網のベッチ数を数える)
第4章 曲面のトポロジー――曲面を設計する    1 曲面とはなにか(コーヒーカップがドーナツに変身/トポロジーの手品/曲面に共通な性質)/2 トーラスと球面(折紙の貼り合わせと曲面/トーラスの貼り合わせ図/「私はだれでしょう?」)/3 クライン管メビウスの帯/再挑戦! クライン管登場/空間の輪ゴム、内側と外側がない)/4 射影平面(十字帽/切り貼りクライン管)/5 複雑な曲面の展開図(5つが同じ頂点の図/種数2のトーラス/まずは部品に分ける/種数3のトーラス/リンゴと虫の図、本間の局面)/6 クライン管再考(ねじれパイピング/メビウスの帯、再登場/クライン管はメビウスの帯2つ/まとめ:曲面の分類)
第5章 曲面のホモロジーホモトピー    1 曲面上の牧場(トーラス星の牧場/牛が逃げ出した理由)/2 曲面を切ってみる(ホモローグ0の切断面/トーラス上のホモローグ0でない切断面/群とはなんだろう)/3 曲面のホモロジー群(種数2のトーラスの切断/クライン管の切断/射影平面の切断と曲面の分類)/4 ホモトピー:円周を縮めてみる(一番大きな面積を囲う円周/トーラス上のホモトープ0でない閉曲線/ホモロジーとホモトピー/曲面の違いを見るために/曲面をより精密に分類する)
第6章 次元を超えて    1 次元とはなにか(ユークリッド空間における次元の定義/4次元空間を想像する)/2 3次元の球面(1次元の円は2次元空間で見える/球面を裏側から見る/高次元のトポロジーへ)/3 ポアンカレ予想(次元の高い場合は証明できた/ペレルマンの登場)
第7章 いろいろな話題    1 トポロジー玩具(メビウスの帯には裏・表がない/メビウスの帯の宇宙旅行/再びクライン管へ)/2 結び目(結び目がほどける/数学で結び目を考える/結び目の3色塗り分け)
終わりに


≪著者: ≫ 瀬山士郎 (せやま・しろう) 1946年群馬県生まれ。東京教育大学の理学部数学科を卒業。同大学院の修士課程を修了後、70年より群馬大学で数学を教えている。数学に親しんでもらうことをモットーに、数独、虫食い算、論理パズルや数学玩具などを使った楽しい授業をしている。専門は位相幾何学(トポロジー)だが、微分積分や線形代数のほか、集合論、論理学、算数学、数論も含む幅広い分野の数学を教えている。大学の研究室には、趣味で集めた数学パズル玩具がいっぱい。数学教育協議会会員。現在、群馬大学教授。著書には『はじめての現代数学』(ハヤカワ文庫)のほか、『トポロジー 柔らかい幾何学』『数学者シャーロック・ホームズ』(以上、日本評論社)、『幾何物語』(ちくま学芸文庫)、『ゼロから学ぶ数学の1、2、3』(講談社)、『これでなっとく! 数学入門』(ソフトバンククリエイティブ)など多数がある。

瀬山士郎 『はじめての現代数学』(数理を愉しむシリーズ、ハヤカワ文庫、2009年) '09/08/20
瀬山士郎 『はじめての現代数学』(講談社現代新書、1988年) '09/05/22





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本「やっぱり、人はわかりあえない (PHP新書614)」中島義道/小浜逸郎5

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やっぱり、人はわかりあえない (PHP新書)
やっぱり、人はわかりあえない (PHP新書614)

○著者: 中島義道小浜逸郎
○出版: PHP研究所 (2009/7, 新書 229ページ)
○価格: 756円
○ISBN-: 978-4569771069
おすすめ度: 4.5
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やっぱり!?、わかりあえない、、、
そう、「どうしてわかってくれないんだよぅ」とは、恥ずかしながら最近までぼくがたびたび口にした思い。ぼくが相手のことをわかっているかどうかをみずからに問うこともなく、一方的にぼくのことをわかってほしいと相手に求めた。さらには、ぼくはぼく自身のことさえよくわかっていなかった(いまでもわからない)にもかかわらず。考えるまでもなく、みずからのこともよくわかっていないぼくが、どうして他人のことなどわかりえようか。ぼくだけの都合で勝手に求めておきながら、「応えてくれない(怒)!」とは、なんとも自分勝手にすぎる。頭では理解しているつもりでも、なかなか言動が一致しない。

そして、「幸福」の条件のぁあるときから、といってもごくごく最近の話ではあるのだが、気になって気になって仕方がなくて、それゆえに、ぼくには絶対的な幸福がえられない!?とのあきらめに似た感情、しかし不思議と悲観的(絶望的?!)なところのない(と言ったらウソになるか?!)。
ここで、あらためて幸福の条件を書き上げてみます。
ー分の特定の欲望がかなえられていること。
△修陵瀚召自分の一般的な信念にかなっていること。
その欲望が世間から承認されていること。
い修陵瀚召亮存修忘櫃靴董他人を不幸に陥れない(傷つけない、苦しめない)こと。
   (P.152、「第5書簡 幸せ? それとも不幸せ?」)

みずからのこともよくわからない、自分のことを考えるのに精一杯、他人のことなど考えられない、他人のことを考える余裕などない。しかし、他人が気にならないわけではない。みずからのことしか考えられないぼくは、せめて他者の迷惑になることなく存在したい。どうして、迷惑をかけつづけている他者の犠牲(傷つけ、苦しめ)の上に、ぼくの幸福がえられることを安穏と受け容れることなどできようか。すでに無自覚ではいられない(だからといって、ぼくが自覚しているとも言い難い)。


≪目次: ≫
まえがき (二〇〇九年五月十八日 小浜逸郎)
第1書簡 他人との〈正しい〉つきあい方
なぜ小浜さんの本を読むとイライラするのか?――中島義道
「普通人」のつきあい方は軽視できない――小浜逸郎
第2書簡 なぜ、ものを書くのか?
小浜さんの「普通主義」――中島義道
中島さんの「哲学聖化主義」――小浜逸郎
第3書簡 善・悪とは何か?
「善い」という言葉の迷宮――中島義道
善は人と人との出会いの場に顕現する――小浜逸郎
第4書簡 愛すること、嫌うこと
小浜青年のほほえましい生態――中島義道
当事者はいつも真剣、はたから見ればいつも凡庸――小浜逸郎
第5書簡 幸せ? それとも不幸せ?
みんな「不幸」である――中島義道
人が「いまがいちばん幸せ」と言うのを何度か聞いたことがある――小浜逸郎
第6書簡 未来はない?
やっぱり「未来」はない――中島義道
「未来」は実存一般が生きる「構え」としてある――小浜逸郎
第7書簡 人生に哲学は必要か?
哲学は単なる「気晴らし」である――中島義道
旅程で進みあぐねたとき、哲学は現れる――小浜逸郎
あとがき (二〇〇九年五月一日 メーデー 中島義道)


≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま・よしみち) 1946年、福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、ウィーン大学基礎総合学部修了。哲学博士。電気通信大学教授を経て、現在「哲学塾・カント」主宰。専門はカントを中心とした時間論、自由論、自我論。おもな著書に『ウィーン愛憎』『続・ウィーン愛憎』(以上、中公新書)、『孤独について』(文春新書)『悪について』(岩波新書)『「時間」を哲学する』『カントの人間学』(以上、講談社現代新書)、『哲学の道場』『カントの読み方』(以上、ちくま新書)、『うるさい日本の私』『私の嫌いな10の言葉』『働くことがイヤな人のための本』『カイン』(以上、新潮文庫)、『ひとを〈嫌う〉ということ』(角川文庫)、『後悔と自責の哲学』(河出文庫)、『哲学の教科書』(講談社学術文庫)、『「私」の秘密』(講談社選書メチエ)、『差別感情の哲学』(講談社)、『人生、しょせん気晴らし』(文藝春秋)、『〈対話〉のない社会』『不幸論』『「人間嫌い」のルール』(以上、PHP新書)など多数ある。

≪著者: ≫ 小浜逸郎 (こはま・いつお) 1947年、横浜市生まれ。横浜国立大学工学部卒業。批評家。家族論、教育論、思想、哲学など幅広く批評活動を展開。国士舘大学客員教授も務める。また2001年より連続講座「人間学アカデミー」を主宰。おもな著書に『なぜ人を殺してはいけないのか』『人はなぜ働かなくてはならないのか』『人はなぜ死ななければならないのか』(以上、洋泉社・新書y)、『大人への条件』『「恋する身体」の人間学』『正しい大人化計画』(以上、ちくま新書)、『死にたくないが、生きたくもない。』(幻冬舎新書)、『癒しとしての死の哲学』(洋泉社MC新書)、『学校の現象学のために』『「死刑」か「無期」かをあなたが決める』(以上、大和書房)、『子どもは親が教育しろ!』(草思社)、『可能性としての家族』『方法としての子ども』『男はどこにいるのか』(以上、ポット出版)、『「弱者」とはだれか』『「男」という不安』『なぜ私はここに「いる」のか』『「責任」はだれにあるのか』『言葉はなぜ通じないのか』(以上、PHP新書)など多数ある。







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本「読書について」ショウペンハウエル 著、赤坂桃子 訳5

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読書について
読書について

○著者: ショウペンハウエル 著、赤坂桃子 訳
○出版: PHP研究所 (2009/3, 単行本 207ページ)
○価格: 1,365円
○ISBN: 978-4569707839
おすすめ度: 3.0
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いわゆる「書評」といえば、アルファブログ『404 Blog Not Found』を主宰する“小飼弾”が挙げられよう。ぼくもRSSリーダーに登録してチェックしてる。やっぱりウマイ、多くの人に読まれるべくして。で、本書が紹介された『母の名は「不遇」 - 書評 - 読書について』を目にして、反応せずにはいられなかったことを明らかにしておこう。ちなみにぼくは、ショウペンハウエル(Arthur Schopenhauer, 1788-1860)は、岩波文庫で『自殺について 他四篇』(斎藤信治 訳、1952)『読書について 他二篇』(斎藤忍随 訳、1960)『知性について 他四篇』(細谷貞雄 訳、1961)を読んでいる(記録がある)。いずれも200ページに満たない小さな(薄い)著書で、読書力(長篇を読破する能力、根気?!)に自信がないものの、由緒ある岩波文庫にラインナップされる歴史的著書に触れたい、というぼくのひ弱なニーズにマッチして、おそるおそる手にして、読んでみたら面白かった、ような記憶がある。とくに『読書について』は印象深く、読書という行為を否定されたような肯定されたような、よくわからないけれど、まぁとにかくぼくには読書を必要と感じていて、なにがどうあっても読みたいのだから、ぼくは読む行為を選択する、ということで気持ちに揺らぎはなく、むしろいっそう読書に励む契機となった印象さえ。
個人的には、読書を人に薦めることをあまりしない、というかしたくないのだけれど、そもそも読書は他人に押しつけられてするものでもなく、読みたければ読めばいいし、読みたくなければ、読む必要を感じていないのであれば、読まないという選択だってあろうかと。ある部分では、本を読むことと考えることは切り離せないところがあろうかと、みずから選択する行為としての読書であり、みずからが選択すべき行為としての考えること。ぼくだって、36歳まではまったくといっていいほど(年1〜2冊しか)本を読まなかった。


≪目次: ≫
まえがき
自分で考えること
著述と文体について
読書について

訳者あとがき


[訳者] 赤坂桃子 (あかさか・ももこ) 1955年生まれ。上智大学文学部ドイツ文学科および慶應大学文学部卒業。ドイツ語・英語翻訳者。ドイツ語通訳者。訳書に『人生があなたを待っている 〈夜と霧〉を越えて』(みすず書房)『いそぐときほど、ゆっくりと』(技術評論社)『宇宙英雄ローダン・シリーズ』(ハヤカワ文庫SF)などがある。


Oxalis articulata




本「不幸論 (PHP新書223)」中島義道5

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不幸論 (PHP新書)
不幸論 (PHP新書223)」

○著者: 中島義道
○出版: PHP研究所 (2002/10,新書 206ページ)
○価格: 693円
○ISBN: 978-4569624594
おすすめ度: 3.5
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ぼくは、ながく(フルコミッションの営業職に挫折する三〇歳すぎまで)みずからが今現在不幸であることを認めようとせずに、いつかラクして儲かる夢のような幸運がどこかから舞い降りてくるんじゃないか、などとボンヤリと(強い願望をこめて)本気で思っていた。少し考えれば、バカじゃないの、って話になるんだけれど、それでも(それだから)なんとか生活できたし、調子に乗って勘違いして、結婚も子供も新築マンションも新車も手に入れた(親の援助と借金で)。現実を直視しない(理解する能力を有しない)ことで、将来に絶望することなく生きることができたわけだから、そういう意味では満たされない思いはつねにあった(?!)けれども、不幸ではなかった、と思う。
三〇歳をすぎて、営業職に不向きである自分を、喰えない(生活を維持する必要な報酬を得ることができない)という現実の壁にぶち当たったら、ぼくはともかくとしても女房子供に我慢をさせるのはカッコ悪い(まだまだ甘いなぁ)と思ったけど、それでも不幸は認識したくなかったから、その結果として採用したのが、不幸をちょっだけと認識して(ぜんぶは受け容れられない、耐えられない)幸福なふりを演じる戦略。だって、ぼくは才能も家柄もとくに優れているわけではないから、さらには努力や一所懸命をカッコ悪いと冷笑していたグウタラで、経済的であり社会的な地位などの目に見える部分で他人と比べて幸福になれる可能性は天変地異でも起こらない限り(まず起こらないだろうなぁ)ゼロに等しい。であるならば、そんなカッコ悪い(とぼくは感じる)自分自身は絶対的に直視したくないから、直視しないで幸福を演じちゃうしかない、と考えを切り替えたのは、少しでも好く生きたい、とにかく生きたいという本能的な行動でもあったろう。
そんなぼくの哀しい努力を打ち破る(簡単に打ち破られてしまうほどに貧弱な考えではお話にならない)なんてヒドイ♪


≪目次: ≫
はじめに――どんな人生も不幸である  幸福に対する反感/極限的不幸/気を紛らすこと
第1章 幸福のための条件 「幸福」と「しあわせ」/幸福の外的側面と内的側面/特定の欲望がかなえられていること/幸福は対象のうちにはない/一般的信念にかなっていること/世間から承認されていること/幸福は善ではない/他人を不幸に陥れないこと/見通せない因果関係の網の目/怠惰だから幸福を感ずる/私は人を助けることができない/私は幸福になってはならない
第2章 さまざまな幸福論  不幸であることがもたらす宝/エピクロス派ストア派ヒルティの幸福論/社会のためになる仕事と幸福/アランの幸福論/ラッセルの幸福論/苦痛の不在論/苦痛の不在は錯覚である/幸福になる秘訣はない
第3章 幸福がもたらす害悪  幸福ゲーム/アランの不思議な発想/幸福であるかのようなふりをする義務/「私は幸福だ」と語る人/他人を幸福にする義務/マジョリティの暴力/幸福の社会化/特殊日本的幸福論者/フーテンの寅さん/真実を真実ゆえに知る/おまえのためを思って/幸福教の布教/強い自己中心主義/「私の」死の絶対的重み
第4章 相対的不幸の諸相  どうしようもない不平等/ひとが集まるところを避ける/有名になってはならない/不当な扱いを受ける利点/読者からのゴウゴウたる非難/私は何をほんとうに望んでいるか/ひとは苦しいことをも望む/他人の承認を求める病的な仕方/幸福であると思われたい症候群/不幸を演ずることによる救済/幸福を追求することをあきらめる/幸福であることの負い目/永劫回帰/不幸であるための修行/半穏遁後の生活/精神的自傷行為
第5章 「死」という絶対的不幸  死ぬかぎり幸福はない/エピクロス派とストア派の死への態度/まったくの無としての死/幸福と死/不幸と死
第6章 自分自身の不幸を生きる  さまざまな不幸のかたち/自分自身を選ぶこと
あとがき(二〇〇七年七月一日 早く夏休みにならないかなあと思いつつ成田へ向かう全日空の機内で 中島義道)


≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま・よしみち) 一九四六年福岡県生まれ。一九七七年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。一九八三年ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。現在、電気通信大学教授。専門は時間論、自我論、コミュニケーション論。哲学が好きな一般の人たちを対象に哲学の道場「無用塾」を主宰している。著書に『ウィーン愛憎』(中公新書、角川文庫)、『孤独について』(文春新書)、『ひとを〈嫌う〉ということ』『生きにくい……私は哲学病。』(以上、角川文庫)、『働くことがイヤな人のための本』(日本経済新聞社)、『うるさい日本の私』(新潮文庫)、『カイン』『たまたま地上にぼくは生まれた』(以上、講談社)、『〈対話〉のない社会』(PHP新書)など多数。


これも春の訪れ?!




本「「人間嫌い」のルール (PHP新書468)」中島義道5

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「人間嫌い」のルール (PHP新書468)
「人間嫌い」のルール (PHP新書468)

○著者: 中島義道
○出版: PHP研究所 (2007/7,新書 200ページ)
○価格: 735円
○ISBN: 978-4569693613
おすすめ度: 4.0
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付箋だらけ♪、前半の論説に少なからぬ違和を感じながらも、そこは最近ぼくが好む“中島義道”先生♪、そもそもが個性を有する人格である人間同士(ぼくの人格が大したことがなかったとしても!?)が、完全な一致を得ることは有り得ない?!、軽い違和感を抱くくらいの方が自然とも。ぼくは理解に劣ると自負しちゃっているから、もう少し読み進めよう、読み込もう♪(ちょっと簡単には書き記し得ない)

≪目次: ≫
はじめに
1 さまざまな人間嫌い

人間嫌いの発生/自他に対する誠実さに過敏な人/誠実さと思いやり/人間嫌いにならない「おとな」/他人に無関心な人/人間嫌いの分類学/社交的人間嫌い/ラ・ロシュフコー/「人間嫌い」という格律/他人に親切にするという格律/人間嫌いを「超えた」人
2 共感ゲームから降りる
感情教育/共感理論/現代の魔女裁判/共感ゲームと誠実さ/共感の押しつけに対抗する/共感と同情/カントの「善意志」/他人との関係における自分が嫌いになる/他人の信念を侵害しない/故郷喪失者
3 ひとりでできる仕事を見つける
人間嫌いに見合った仕事/私はいかにして物書きになったか/私が死ぬということ/「おたく」はなぜ軽蔑されるのか?/フリーターという生き方/ルージン/好きなことを仕事にする辛さ/組織の中で「ひとり」を貫く/「働くかたち」を探り当てた人々
4 他人に何も期待しない
二種類の期待/信頼と誠実さ/信頼による支配/善人の暴力/信頼することは自体善でも悪でもない/他人の評価に振り回されない/他人に無視されることに慣れる/相互扶助から脱する/人は変わる/人間嫌いと社会的成功
5 家族を遠ざける
人間嫌いと結婚/漱石荷風/家族という信仰/虚栄の家/コロンブスの卵/シングルライフ?
6 人間嫌いの共同体
人間嫌いのルール 第1 なるべくひとりでいる訓練をする
人間嫌いのルール 第2 したくないことはなるべくしない
人間嫌いのルール 第3 したいことは徹底的にする
人間嫌いのルール 第4 自分の信念にどこまでも忠実に生きる
人間嫌いのルール 第5 自分の感受性を大切にする
人間嫌いのルール 第6 心にもないことは語らない
人間嫌いのルール 第7 いかに人が困窮していても(頼まれなければ)何もしない
人間嫌いのルール 第8 非人間嫌い(一般人)との「接触事故」を起こさない
人間嫌いのルール 第9 自分を「正しい」と思ってはならない
人間嫌いのルール 第10 いつでも死ぬ準備をしている
おわりに


≪著者: ≫ 中島義道 (なかじま・よしみち) 一九四六年福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、ウィーン大学基礎総合学部修了。哲学博士。現在、電気通信大学教授。専門は時間論、自我論、コミュニケーション論。おもな著作に『ウィーン愛憎』『続・ウィーン愛憎』(以上、中公新書)、『孤独について』(文春新書)『悪について』(岩波新書)、『「時間」を哲学する』『カントの人間学』(以上、講談社現代新書)、『哲学の道場』(ちくま新書)、『うるさい日本の私』『私の嫌いな10の言葉』『働くことがイヤな人のための本』『カイン』(以上、新潮文庫)、『ひとを〈嫌う〉ということ』『怒る技術』(以上、角川文庫)、『哲学の教科書』(講談社学術文庫)、『「私」の秘密』(講談社選書メチエ)、『醜い日本の私』(新潮選書)、『後悔と自責の哲学』(河出書房新書)、『哲学者というならず者がいる』(新潮社)、『〈対話〉のない社会』『不幸論』(以上、PHP新書)などが多数ある。


カマキリ




本「すべては音楽から生まれる −脳とシューベルト (PHP新書)」茂木健一郎5


すべては音楽から生まれる −脳とシューベルト (PHP新書)
新書: 189ページ
出版社: PHP研究所 (2007/12/14)




なるほど、シューベルト♪、そう、“音楽”と“言葉”を巡って愉しい考察を語る茂木健一郎を、編集者が纏めて書籍化。

根が疑り深いぼくは、ついつい「広報活動?」などとあらぬ想像ばかりしてしまうのだけれども、仮にそうであったとしても興味深い、アーティスティック・ディレクター“ルネ・マルタン”との対談は、ゴールデンウィークの東京都心の恒例行事となりつつある音楽イベント、“ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭 2008”に話題が及ぶ。
第4回目となる今年は『シューベルトとウィーン』。
東京国際フォーラム、2008年5月2日(金)〜5月6日(火・祝)
そのアンバサダーのひとりを努める茂木健一郎
音楽の本質は、言葉で表すにはあまりに深い。それでも、音楽について口を閉ざすのは惜しい。言葉を尽くすということも一つの演奏であり、音楽であるからだ。 (中略) 
そもそも私は、言葉というものを意味においてとらえていない。言葉は意味ではなく、リズムや音といった、感覚的なものに負う部分も多い。意味だけを求めると、本質からは遠くなってしまう。 (中略) 
さらに告白してしまうと、ここ数年、私は文章を書く時、意味の伝達に主眼を置いていない。
あることを表すために、とりあえず、なんらかの文を書く。それを読んで受ける印象にじっと耳をすます。この部分でこの単語はちょっと違うな、この流れには違和感があるな、といった具合に判断して、手を入れる。言葉をタイミングとリズムとしてとらえ、音楽としてよりふさわしい表現はないかと模索しているのだ。 (中略) 
人間が獲得したものの中で、一番の福音でもあり呪いでもあるのは、「意味」だと思う。意味に拘泥してしまうと、生命の活動から遠ざかってしまう傾向がある。たとえば、「神はいるか、いないか」というテーマで議論する時、神という言葉の意味を固定化したり、あるいは神という言葉の定義にのみ固執したりしてしまうと、討論は活きてこない。討論の目的が、「証明」に帰結してしまい、そこには「感覚」の入り込む余地がなくなってしまうからである。
そうした、仮想や空想を許容しない世界では、脳内の働きは限られてしまう。ニューロンの活動も、「喜び」につながるような生命運動とは全く異なるものになるのである。
  (P.121-P.124)
 
そう、2007年6月11日に47歳で急逝された作曲家“江村哲二”との共著「音楽を『考える』(ちくまプリマー新書,2007.5)」であり、、、
小林秀雄「モオツァルト」であり、、、


≪目次: ≫
 第1章 音楽は微笑む
 第2章 音楽との出会い
 第3章 音楽と創造力
 第4章 音楽のように生きる
 第5章 特別対談「音楽の力」ルネ・マルタン×茂木健一郎








本「感動する脳」茂木健一郎5


感動する脳
著者: 茂木健一郎
単行本: 224ページ
出版社: PHP研究所 (2007/3/17)




だいたいさぁ、茂木健一郎は、本を書きすぎだよ!?
まぁ、面白くって読み易いから、ぼくなんかは、「とりあえず、手当たり次第に、しばらく読み漁ってみよう!」とか考えて、「いや待てよ、読んだら何かしら書き記さなきゃいけない(マイルール)んだけど、大丈夫かなぁ?!」などと、どうでもいいことを口にしてみて、「そうか、そんなに偉そうなことが言えるほどの書き記しには程遠いから、心配無用♪」で落ち着いちゃう。

しかし、と〜っても愉しそうな語り口は、それだけで充分に惹き付けて止まない。ぼくなんかは、まだ“茂木健一郎”四作品目なんだけど、既に「あれっ、この話し、どこかで聞いたぞ!?」のフレーズやネタが、、、 まぁ、それが“茂木健一郎”が考える重要なポイントで、「読者に擦り込みたい!、ってことなんだろうなぁ〜」などと思いながら、ぼくだって負けずにビュンビュン読み飛ばしちゃっているんだけど、既にこれだけ『』を掲げて展開されている著述が数多く存在しちゃって、広く世間に支持されちゃっている段階で、もうただただ「上手い、巧い、旨い、うまい」のであり、どんなにアラを探して否定してみようとしたところで、やっぱり「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損♪」とばかりに、愉しむことに専念しよう!

脳の中の壱千億の神経細胞(ニューロン)は、それだけ沢山あれば、総動員させなくったって充分に機能しちゃう。逆に、総動員させようとしたって、そりゃぁ無理ってもんでしょう?!、壱千億でっせ♪、そ〜んな途方もない数字にすら覚える『感動』!?、感動、感動、感動、感動♪

意欲的に生きる!、そう、創造性は若者の特権にあらず!
日本でも小説家の小島信夫氏などは、90歳の2006年に『残光』という作品を著わし、多くの若手小説家に影響を与え続けた。(P.49)


≪目次:≫
 第1章 人間の「心」を支配する脳
 第2章 意欲が脳を刺激する
 第3章 「感動」は脳を進化させる
 第4章 人と人の共感回路
 第5章 「ネガティブ脳」のメカニズム
 第6章 「感動脳」を育てる








本「なぜか「いい仕事」が舞い込む人になる方法 −仕事を楽しむための黄金律」笹氣健治5


なぜか「いい仕事」が舞い込む人になる方法 −仕事を楽しむための黄金律
著者: 笹氣健治
単行本: 202ページ
出版社: PHP研究所 (2008/01)




会社の気の好い仲間”こんちゃん”より貸借御礼!
こんちゃんのオススメは冒頭にある、アメリカの心理学者A.マズローの「欲求の5段階説」、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、自尊の欲求、自己実現の欲求。
そう、「自分らしく生きたい!」

ハハハハハ、僕なんか20代半ばで、不動産業というどうやら天職(?!)に就くまでの数年間、「俺はこんなもんじゃない!、こんな仕事、こんな会社でくすぶっている訳にはいかない!、ここは俺が居るべき場所じゃない!?」などと息巻いて、なかなか定職に就けなかったクチで、そのくせ自分が何をしたいのか、何ができるのか、な〜んてことすらまったく明確になっていなくって、今考えても「若かった」では済まされないくらい、あぁ〜恥ずかしい。そう、何の実績もないくせに、大した努力もしないままに「認められたい」⇒そう簡単には「認めてくれない」⇒「俺はダメなのか?」⇒「いや、俺は決してダメじゃない」(身の程知らず)⇒「ダメなのは周りだ、会社だ!」(勘違い)⇒「辞めてやる!」(どうぞ、辞めてくれてアリガト!?)・・・ 若気の至りとはいえ、そんなに世の中甘くはないし、みんな自分のことで精一杯で、他人のことなど構ってなんかいられない、その証拠に、「ほら、自分だって周囲の人のことなんか、まったく考えることがないでしょ!?」

今の仕事だって、決して100%の満足をしている訳じゃないし、「いつだって、辞めてやる!」って、失職しても何とかなる(笑)。特に営業職を離れてからは、ちゃんとやって当たり前で誰も褒めてはくれないし(当たり前)、失敗したらここぞとばかりに責められる(当たり前田のクラッカー!?)。年齢を重ねるほど、ますますその傾向は強まって、ボンヤリしてると何も言われずに仕事を奪われる(回ってこなくなる、ホントに)。とってもシビアな生き残り合戦、消耗戦!?
決して自尊心など満たされることなどなく、周囲の言動にオドオドビクビク、「自分らしくなんて滅相もない!」
そうだよね、そうだよそうだよ、ソースだよ!?

不安だったら読んだらいいよ、目次を見て気になる(当てはまる)項目があったら読んだ方がいい!
それで楽になるならば、救われるのならば、この本の価格1,260円(税込)なんて安いもんだよ、おっかさん!?、映画を見るにも1,800円(サービスデーとかは1,000円だけど)で、美術館で絵画や彫刻などのホンモノの芸術に触れるためには1,000円から2,000円でしょ。
タダメシなんて有り得ない!、それなりのモノには対価が必要だ!


≪目次:≫
 第1章 なぜ、今の仕事は楽しくないのか?
      仕事がつまらないと思う理由
       *マズローの「欲求5段階説」
      「自分に合った仕事がしたい」という幻想
      「理想の仕事」をしている人
 第2章 仕事をするのは何のため?
    〜自分らしく行動しようという意識がない理由〜
      誰のために仕事をしているのか?
      お客さまの満足は自分の満足ではない
      あなたの価値は他人が決めている
 第3章 自尊の欲求を満たすには
    〜自分らしく行動することの価値が分かっていない理由〜
      自尊心とはそもそも何か
      自尊心はどのようにして得られるのか
      理想的な自己評価を妨げるもの
      正しい自己評価の考え方を身につけるために
 第4章 「自分のあるべき姿」を実現する
    〜自己実現をめざすための心がまえ〜
      自己実現と4つの心理モード
       *支配モード
       *自虐モード
       *絶望モード
       *安定モード
      安定モードをめざすために
 第5章 いい仕事が舞い込む人になるために
    〜自分らしく行動をとるためのヒント〜
      自己実現のプラスのスパイラル
      「熱中して没頭できる仕事を探し続けられない」時の考え方
      「没頭できる仕事がなかなか見つからない」時の考え方
      「いい仕事」が舞い込む人の考え方








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