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Y-002 メインとサブ

 業務上、大量のハードディスクを使用します。「ハードディスクは消耗品」ですから、先日も「使えるけど容量がなあ…」「ステータスが怪しくなってきたなあ…」というハードディスクを数十台まとめて分解・処分しました。分解するととても綺麗なディスクととても強力な磁石が手に入ります。ディスクはカラスよけに最適です。磁石は砂鉄集めに使えますよ。

 閑話休題。前回、ぱちんこの出玉性能はすべてメインと呼ばれるパートが処理をするという話をしました。これ、ちょっとわかりにくいので、もう少し細かく説明しましょう。

 機種や時代によりますが、ぱちんこ機の中にはコンピュータが数台搭載されています。このうちメインコンピュータは出玉性能を司ります。玉が入ると玉が出るという仕組みや、何発払い出すとか、あるいはそもそも当りかハズレかの判断はメインコンピュータの役割です。

 いっぽう、出玉に関係しない部分、ランプや音や、そして映像はサブコンピュータが担当します。つまり演出はほぼすべてサブコンピュータのお仕事です。

 サブコンピュータは基本的にメインコンピュータのしもべです。ただし、しもべと言っても手取り足取りあれやこれやと指示するわけではありません。メインコンピュータからサブコンピュータに伝えるのは(とても簡単に言うと)「当りかハズレか」の情報だけです。

 たったこれだけの情報では「当りですよ」「ハズレました」しか演出できない…のですが、いまのぱちんこ、どうですか。そうは見えませんね。液晶画面のなかで「当りそうか…!?」「くっ…惜しくもハズレ!」と、いかにも液晶の出来事が当りハズレを決めているように見えませんか?

 でも違うんです。当りハズレはメインコンピュータが決めてます。サブコンピュータはその結果をいろんな材料を用いて装飾しているだけです。

 サブコンピュータから「当りの演出を出したいんで当てて下さいね」とメインコンピュータに依頼することはありません。当りハズレが決まった上で演出しているのであって、演出の結果当りハズレが決まるんじゃないのです。

 だから液晶画面に念を送っても愚痴を言っても拗ねても結果は変わりません。森羅万象に祈ったところで当りハズレは変わりません。強いて言うなら、玉が穴に入ったことをメインコンピュータが感知する瞬間が、欲望の念を送るチャンスです。

 このへんの流れ・仕組みはぱちんこを打っているだけではわかりにくいですし、誤解を招きがちなのですが、でもそういうふうに誤解をさせるぐらいの演出が、ほんらい無機質なぱちんこを表情豊かな有機的な遊びに変化させている、と言ってもいいかもしれません。

 ではサブコンピュータがいかに「有機的な遊び」をひねり出しているのか? それは次回以降のテーマにしましょう。それじゃ。

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企画課Y

昭和生まれ。初めて打ったぱちんこは『三共フィーバー(初代)』。初めて打ったぱちすろは『アニマル(無印)』。無人島に持っていきたい遊技機は『ナナシー』と『緑ドンVIVA! 情熱南米編』。