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Y-016 サイコロ演出の変動表現を考える(2)

 ここ数日、ヌカヌカシトシトとした空模様でじつに梅雨っぽいんですが、今週末はビシッと激暑だとか。それもこれも「地球温暖化」由来のアレがソレなのかもしれませんが、もはや「地球エラー」とか「気象障害」とか、そういうメリハリのついた言葉で環境をおもんぱかっていきたい、そんな毎日です。いや、正味の話、カラダへのダメージをずっしり感じるお年頃なんですよ。

 さて、今回も前回に引き続いて変動表現のお話です。この仮想ぱちんこ『Pプル』で、いまのところ(やんわりと)決定している演出要素は図柄のデザインと、予告演出がひとつだけです。このうち、図柄デザインはトランプをモチーフとすると決めていて、こんなデザインでした。

数図_案A_コメント付き

 実際には彩色したりディティールを詰めていますが、それは次回以降のお楽しみで…見てのとおり、構成要素もそのレイアウトもトランプそのものです。そして前回こんなことを書きました。

 「コンテンツにマッチした変動表現で世界観の表現の一助としよう」

 図柄はトランプをモチーフにしていますが、遊戯性(あえて遊技ではなく遊戯としておきます)はとくに定めていません。なんとなく「かわいい」「楽しげ」「愉快」「ほんわか」、そんなキーワードを感じて貰えればいいな程度に考えていますが、まあ図柄がトランプなんだからカジノとか、ご家庭でのトランプ遊びや、トランプならではの動きを絡めていければいいかなとは薄ぼんやりと考えていました。

 そこで、トランプならではの動きとはどんなものかを軽く洗い出してみましょう。

  • 配る(スライドする、投げる)
  • ひっくり返す、めくる
  • 積み重ねる
  • きる(シャッフルする)
  • 取る
  • きれいに並べる
  • 扇形に広げる
  • バラバラにする
  • e.t.c....

 こうしてみるといろんな動作がありますね。このうち変動演出として活かせそうなのは…どれもイケちゃいますが、モチーフの伝わりやすさや図柄デザインからすんなり受け入れられそうなのは「配る(スライドする、投げる)」や「ひっくり返す、めくる」でしょうか。じゃあ、それを変動演出に活かして…

 と、簡単にはいかないんです。変動演出はお客さまがずーっと見るものです。「動きがいいからこれにしよう」、「世界観をうまく表現できてるからそれにしよう」と短絡的に考えると、派手だけど気疲れ・目疲れしてしまう変動演出になってしまいがちです。どんなに綺麗に動かしても、どんなに目を引く奇抜な動きでも、疲れさせてはいけません。

 とはいえ、飽きられても困るんです。ぱちんこをぱちんこたらしめるのが変動演出ですし。

 そのあたりのバランスを取ったり角を丸めたり尖らせたりして、うまいことナントカするのがわたしたちのお仕事なんですが、今回の『Pプル』は「配る(スライドする)」のイメージに近い動きということで、トランプを縦に並べた列を縦にスライドさせる、つまりは縦スクロールを基本の変動演出にします。基本はステレオタイプなぱちんこっぽく、シンプルに。そして尖らせるのは変動演出のバリエーションとして活用しましょう。

 なんだ、ふつうじゃねえか! そうですね、ふつうですね。でもン十年のぱちんこの歴史のなかで普遍的な動き、言い換えるとお客さんが慣れていて、心理的・肉体的な負担がとても少ない動きでもあるんですよ。言い訳になりますが、トランプのデザインにはマッチしてますし、ふつうの変動演出でお客様を油断させてときおりトランプならではの挙動を盛り込んでお客さまを驚かす、興味を抱かせる…そんなメリハリ・起承転結の効いた演出を実現できそうですから、基礎的な変動演出はふつうなのにしておきましょう。

 トランプが3枚、縦スクロール。ここまで決まりました。まだまだ理屈に基づいて決めなきゃいけないことは山盛りあります。次回以降の宿題を…ってわたしがやるんですけどね…。

  • トランプの止まり方は?
  • トランプが止まる順番は?
  • リーチがかかる条件は?
  • 画面とトランプの位置関係、つまりレイアウトは?
  • トランプならではの動きを予告演出に使えないの?

 ひえっ! 多いっ! じゃ!

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企画課Y

昭和生まれ。初めて打ったぱちんこは『三共フィーバー(初代)』。初めて打ったぱちすろは『アニマル(無印)』。無人島に持っていきたい遊技機は『ナナシー』と『緑ドンVIVA! 情熱南米編』。