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Y-019 サイコロ演出の変動表現を考える(4)

 新型コロナウイルス感染症(COVID 19)が世界を蹂躙し始めてから、自衛と興味のために自分の体温と酸素飽和度を毎日測って記録してます。両方ともスマホで手軽に管理出来ることもあってもう2年半続けてますが、これだけログを蓄積しておくと、体調の悪さが素直に数値に反映されるのがよくわかります。おもしろい! という言葉がふさわしくないとしたら、なるほど! と膝を打つ感じです。物理現象の観測結果は嘘をつきませんね。

 もっと膝を打ちたいので自宅のベランダとリビングの温湿度も自動的にログをとるようにしてみたら、この8月に入ってから最高気温がずーっと右肩上がり。

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 ハマリと放出を周期的に繰り返す大変わかりやすいスランプグラフ…ではなくて、気温でこれはいただけない。地球大丈夫か?

 大丈夫か? といえば『Pプル』の図柄のデザインをしてくれてるデザイナからこんな質問を受けました。

 数字はいくつまでですか? トランプですよね? 以前0~9って書いてましたけどそれで大丈夫ですか?

 はい、だいじょばないです。トランプなんです。正確にはトランプをモチーフにしたカード型の図柄です。

 当初、モチーフとして拝借しただけだから数字はトランプのソレと切り離してもいいかな、と考えていましたが、いざトランプで遊んでみたり、並べてみたり、トランプにまつわるアイテム類を触ったり雰囲気を感じ取ったりすると「これはトランプモチーフではなくトランプのほうが遊びの幅とフトコロが広がる」ことがわかりました。おそっ! はい、ごもっとも。

 ですので数字もトランプのそれに準じることにします。当初は0/1/2/3/4/5/6/7/8/9の10図柄でしたが、A/2/3/4/5/6/7/8/9/10/J/Q/Kの13図柄とします。

 最近、数字の種類が多いぱちんこはあまりありません。むかしは結構ありましたよ、15図柄とか。それがどんどん減った理由は色々考えられますし、機械によって事情は異なりますから一概には言えませんが、「こんだけ多いと揃いにくそう…」と思わせてしまうのは理由のひとつ、しかも大きな障害でしょう。

 この試作機『Pプル』は「ぱちんこってこんな遊びです」を簡単に説明するために作る仮想機なので複雑なことはしたくありませんが、さりとて当たりにくそうに見えるのも本意ではありません。

 当たりにくそうに見えてしまうことの回避策としては、たとえば成立ラインを複数持たせるマルチラインにするとか、あるいは特別な条件や予告演出の下では図柄が減るとか、いろいろ考えられます。

 たとえば誰もが知ってる『海物語』シリーズは、横スクロール5ライン、図柄は9種類(ときおり10種類)。マルチラインでダブルリーチがかかるなど、いろんな細かな工夫のおかげで当たりにくそうには見えませんね。

 図柄のうちのいくつかに機能性持たせてしまうのも有効です。その図柄は普段は図柄の並びの中にないけれど、突然現れるとなにかが起こる! みたいな使い方もアリですね。

 今回は「画面全体のデザインの統一感をトランプにする」ということを優先させたいので、図柄は13種類作ることにしましょう。また、マルチラインは画面レイアウト的に問題がありそうなことと、マルチラインである意味を見いだせるほどの遊技性を考えていないので保留にします。特別な条件下でマルチラインになるなどは、おもしろそうですが、ちょっと『Pプル』には荷が重そう。

 ひとまず、さすがに13図柄を変動させるのはイマドキではないので、A~10の10図柄で変動して、J/Q/Kは特別な図柄として変動に関係なく活躍してもらう方向で考えましょう。

 …ということをデザイナーに伝えたら…

 キャラのポーズや衣装を数字ごとに変えますが、リクエストありますか?

 とまたケツを叩かれました。ひえっ。じゃ!

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企画課Y

昭和生まれ。初めて打ったぱちんこは『三共フィーバー(初代)』。初めて打ったぱちすろは『アニマル(無印)』。無人島に持っていきたい遊技機は『ナナシー』と『緑ドンVIVA! 情熱南米編』。