2006年11月27日
■陸上コーチ 高野進さんに見るコーチングスキル その2

今日も、NHKプロフェッショナル仕事の流に出演した、陸上コーチの高野進さんに見るコーチングスキルについて書きます。
高野進さんは、「余裕が人を強くする」という信念をもってコーチをしています。番組の中で、大事な短距離走の試合を目前に控えた選手に対して、あえて練習を休ませていました。
試合のことで頭がいっぱいになっているようでは、「いい走りが出来ない」という考えから、休ませたのです。
コーチングにも、高野進さんと同じ考えの「スペースを空ける」というスキルがあります。
「スペースを空ける」というコーチングスキルは、クライアントの方が様々なことを抱え込んで余裕が無くなっている時に使います。
「あれもこれもやらなくちゃ」と頭の中で考えて、あせるばかりで何も手につかないという経験はありませんか?
コーチは、余裕の無いクライアントに対して、「やりたい!」、「やらなくは!」と考えているものをリストアップし頂き、優先順位をつけて、低いものを手放すようにリクエストします。
頭の中に空きスペースが出来ることによって、余裕ができます。
忙しい時人ほど、「スペースを空ける」というコーチングスキルは有効です。
余裕があるからこそ、いい仕事ができるのです。
投稿者コーチングHP:コーチングで切り拓く!