掌蹠膿疱症掌蹠膿疱症関節炎を治すための知識を
ここで整理してみたいと思います。

Q.掌蹠膿疱症って、何が原因で起こるの?

A.掌蹠膿疱症の原因は、腸の中の「ビオチン不足」です

ビオチンは体内のブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸を代謝するときに
必要となるビタミンです。

通常、ビオチンは体の外から摂取しなくても(食べ物で取らなくても)
腸の中でつくられています。

けれど、掌蹠膿疱症の人の場合
腸の中にビオチンを食べてしまう菌がいるなどの原因で、
ビオチン欠乏症の状態に
なっています。

腸の中にはたくさんの菌(有名なのものに、ビフィズス菌がありますね)が
いるのですが、この腸内細菌のバランスが崩れているようなのです。

掌蹠膿疱症の原因は・・・
ビオチンが欠乏→代謝がうまくない→皮膚や骨に異常が出る
ということになります。
(関節炎の痛みが出ていなくても、骨に病変のあるケースがほとんどとのこと)


Q.掌蹠膿疱症に、なぜビオチン療法なの?

A.ビオチン不足を補いながら、腸内環境を整えるため

本来は、腸の中でつくられるビオチンが、悪い菌に食べられてしまっているため、
ビオチンを飲むことで、不足を補います。

ビオチンを毎日3回飲むことで、ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸のそれぞれの代謝が
正常な状態に戻り、骨や皮膚にできた病変も改善されていきます。

ただし、ビオチンだけ飲んでも、「悪い菌にエサをあげる状態」になり、
悪い菌を増やす結果になってしまいます。
そしてますます症状も悪化することに・・・。

そのため、ミヤリサン(宮入菌。別名:酪酸菌)を一緒に飲みます。
ビオチンを飲むと同時に、ミヤリサンも飲むことで
腸内の細菌のバランスを整えていくわけです。

ちなみに、掌蹠膿疱症の人は
下痢や便秘をよくする、オナラや便がものすごく臭いなど
腸の調子が悪い人が多いようです。

ビオチン療法を続ければ
掌蹠膿疱症はよくなります。

2〜3年の長いスパンで
根気よく続けることが大切です。

Q.なぜ、ミヤリサンなの?

A.ミヤリサンは、ビオチンを食べる悪い菌を抑えます

ミヤリサンは宮入菌(別名:酪酸菌)という菌です。
この菌は、ビオチンを食べることはありません。
同時に、ビオチンを食べてしまう悪い菌が増えるのを抑えてくれます。

ミヤリサンは整腸剤ですが、ではほかの整腸剤はどうかというと・・・。
ビオフェルミンなどの有名な整腸剤には、ビオチンを食べてしまう菌が
含まれています。

そのため、「整腸剤なら何でもいい」というわけではなく、
掌蹠膿疱症のビオチン療法には、「ミヤリサン」でなければならないのです。

ミヤリサン 錠 630錠 [指定医薬部外品]

ミヤリサンは整腸剤です。
ビオチンを食べてしまう菌を抑制し、
腸内細菌のバランスを整えてくれます。

ほかの整腸剤には、「ビオチンを食べてしまう菌」
が含まれていることが多いため
ビオチン療法には、ミヤリサンなのです。


Q.ビオチン療法をするのに、注意する点は?

A.ビオチン+ミヤリサン+ビタミンCを1日3回飲む

ビオチン療法は、不足しているビオチンを飲み、
ミヤリサンで腸内環境を整えるというのが基本的な考え方です。

8時間おきになるように1日3回ビオチン3点セットを飲みます。
この「8時間おき」は、血液の中のビオチン濃度を一定にすることが大切だからです。

「3回分まとめ飲み」や「飲み忘れ」では、血中のビオチン濃度を一定に保つことができません。

また、1回に必要以上のビオチンを飲んでも、尿として出てしまうだけなので意味がありません。


・ビオチン(基本的に3mg。5mg入りカプセルの場合は、1錠分)
・ミヤリサン(40mg=4錠)
・ビタミンC
の3点セット。

1日3回、8時間おきに飲むのが基本です。

ビオチンを自分で購入するときは、海外のサプリを飲むのが一般的です。
「biotin」と書かれたサプリなら、成分は基本的にどこのサプリも同じはずです。
1錠5mgのものが多いので、1回1錠を飲むような感じです。


Q.ビオチンに副作用はないの?

A.ビオチンは水溶性のビタミン。副作用はなし

ビオチンに副作用はありません
仮に必要量以上を飲んでも、尿として出て行きます。

但し、アメリカで一例、
高齢の女性が、一日あたり10mgのビオチンと300mgのパントテン酸(ビタミンB5)をあわせて服用したところ、2ヵ月後に過剰摂取障害を起こした事例が報告されているようです。

Q.ビオチン療法をするにあたって、気をつけたいことは?

A.禁煙、お酒はほどほど、生卵は食べない

禁煙


掌蹠膿疱症を治すには、禁煙は必須事項




体内でニコチンを分解するのに大量のビオチンを使ってしまうため、
ビオチンをせっかく飲んでも、タバコを吸っていては
ビオチン療法の効果はありません。

家族に喫煙者がいるなどで、副流煙を吸う環境も
やはり、ニコチン分解に大量のビオチンを消費することになるのでご注意を。

私は20年以上の喫煙者でした。禁煙をしたこともありませんでした。
掌蹠膿疱症になって以降、何度か禁煙にチャレンジしましたが挫折。
それで、「チャンピックス」に頼りました。
タバコを吸いたい気持ちを抑えてくれる飲み薬です。
「禁煙外来」でネットで検索し、近くの禁煙外来(病院)に行けば
処方してもらえます。



飲みすぎ注意



アルコールの飲みすぎもNG



お酒をたくさん飲んだ場合、アルコールを分解するために
大量のビオチンが消費されてしまいます。

ビオチン療法をするのであれば、
ビールなら、1日大瓶で2本まで。
焼酎なら、1日1合まで。
日本酒なら、1日2合まで。
(上記を合算して計算しては、ダメですよ)

それ以上のお酒を飲んでいては、ビオチン療法の効果が出ません。

・生たまごの卵白は食べない
生卵の卵白に含まれるアビジンという成分は、ビオチンの吸収を妨げます(卵黄は、生でも可)。

そのため、生たまごの卵白を食べるのは避けること。
生クリーム(ケーキやアイスクリーム)なども、生卵の卵白を使っているようです。

卵白も、加熱をすれば問題ありません。
そのため、目玉焼き、玉子焼きなどを食べるのは大丈夫です。


Q.掌蹠膿疱症のブツブツって、人にうつらないの?

A.掌蹠膿疱症のブツブツは、菌ではないので人にうつりません

掌蹠膿疱症のブツブツは、膿でもないし、菌でもありません。
その正体は、細胞です。
掌蹠膿疱症の人は、皮膚の細胞分裂がものすごく早くなっていて
下から押し上げられた細胞同士がくっついて、膿のようなのう胞に
見えるのだそうです。

なので、人にうつる心配はまったくありません

Q.手にのう胞ができたり、消えたりを繰り返すのはなぜ?

A.
あくまで私のケースですが。
手のぶつぶつは、「酷くなる→赤くなる→皮がむける」のサイクルを
10日〜14日単位で、繰り返していました。

そのため最初のころは、
「あ、ブツブツがなくなった〜」と思ったら「また出てきた(泣)」と
のう胞の状態に、一喜一憂していました。

けれど、そのうちに「酷くなる→赤くなる→皮がむける」のサイクルは
繰り返されるものなんだ、とわかってきました。

特に、ビオチン療法を開始した当初は
「ビオチンが効いて、ブツブツがなくなったのかも」と思ったものです。

けれど、1週間〜1カ月という短い期間で、ビオチン療法の効果は現れません。

ビオチン療法開始後、2〜3カ月したころには
「酷くなる→赤くなる→皮がむける」を繰り返しながらも
「酷くなる」のときのブツブツの数が、減っていきました。

半年後には、ブツブツができても、かなり少ない数になりました。
じわじわとビオチンが効いていたんですね。

ビオチン療法の効果が、自分で自覚できるようになるまでには
時間がかかります。

そのため、「ブツブツができた」ということに一喜一憂しないで
「3カ月前と比べてどうか」「半年前と比べて変わったか」という
長いスパンで病状を見るようにしてみてください。


ほかにも、「ビオチンの吸収を妨げる薬を飲まないこと」など
ビオチン療法をするにあたっての注意点があります。

ぜひとも一度、掌蹠膿疱症治療の第一人者である前橋賢先生の

信じてもらうための挑戦―掌蹠膿疱症は「治る」病気です
を読んでみてください。

専門的なことが書かれているので、最初は少し難しく感じるかもしれません。
3〜4回繰り返して読んでみてください。
掌蹠膿疱症の治療に、必ず、役に立つはずです。

Q.ビオチン療法で本当に掌蹠膿疱症はよくなるの?

A.長期に渡って飲み続けることで、よくなります

ビオチン療法は、始めてすぐに効果を感じられるものではありません。
飲み始めて1、2カ月のうちは、「手ののう胞がなくなったと思ったら、また出た」など
一喜一憂することも、あるかもしれません。

けれど、「またのう胞が出てきたから、効かないんだ」と自己判断して
ビオチン療法をやめてしまっては、掌蹠膿疱症は治りません。

自己判断せずに、飲み続けることがとても大事です。

掌蹠膿疱症は
・手ののう胞がよくなるのに、6カ月以上
・足ののう胞がよくなるのに、7、8カ月以上
・関節炎の痛みがやわらぐのに、2〜4カ月以上
・骨の病変がよくなるのに、1〜2年以上
・骨の病変がひどい場合は、2〜3年以上


といいます。

掌蹠膿疱症骨関節炎で痛みを感じていた人が、1年間ビオチン療法を
続けたとき、痛みがほぼなくなるそうですが、
「痛みがなくなった=完治した」というわけではなく、
骨膜のむくみが改善して、痛みがなくなっているだけで
骨が正常な状態になるには、2〜3年のビオチン療法を続ける必要があるそうです。

そのため、「2、3年きちんとビオチン療法を続ける必要がある」ことを
しっかりと認識した上で、禁煙、節酒の事項を守りながら
ビオチンを1日3回、飲み続けることが必要です。


ビオチン療法で、掌蹠膿疱症はよくなる」と実感しています。
体も、あくびをしたり寝返りを打ったりできないほどに痛かったのに
いま、痛みが出ることもありません。

ビオチン療法を理解して、ぜひとも根気よく続けてみてください。