日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会のブログ

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私達は日々、プライマリ・ケアをはじめとして、家庭医療学・総合診療・地域医療などを学んでいる医療系学生の団体です。日本プライマリ・ケア連合学会を親学会としてその下部組織として先生方の協力を得ながら、主体的に活動しております。

全国に各支部があり支部ごとの活動報告やその全国総会である『学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー』の開催の要項などを更新していきます。

興味のある方はご覧ください!
また活動に興味のある学生・研修医の方の参加をお待ちしております!
お問い合わせ先はこちらまで気軽にどーぞ♪ 

学生・研修医部会の公式HPはこちら:http://family-s.umin.ac.jp/

2011年11月

2011/11/23(水祝)@横浜市大「家庭医療ってどういう医療?」ご報告


みなさん、初めまして。

横浜市立大学医学部医学科4年の黒岩冴己と申します。

 

20111123(水祝)に行われました、『「80大学行脚プロジェクト 横浜市立大学勉強会」家庭医療ってどういう医療?〜家庭医の日常からキャリア形成まで~』の報告をさせていただきます。

 

今回は

・プライマリケア連合学会若手医師部会

・プライマリケア連合学会研修医・学生部会関東支部

・横浜市立大学有志メンバー

 

の主催でした。

自分の知る限り、横浜で家庭医イベントが開かれるのは初めてでしたので、

「家庭医を一言で表せるようになる」をゴールとしました◎

講師として、
川崎市立多摩病院 総合診療科 櫛笥永晴先生
松原アーバンクリニックなど  大石愛先生
生協浮間診療所 清田実穂先生
北海道家庭医療学センター 佐藤弘太郎先生
北海道家庭医療学センター 安藤高志先生
静岡家庭医養成プログラム 新井大宏先生
東京都立多摩総合医療センター 宇井睦人先生
にお越しいただきました。
また、特別ゲストとして松村医院院長の松村真司先生、静岡家庭医養成プログラム森町家庭医療クリニック所長の佐野潔先生にお越しいただいて、なんと総勢11名もの家庭医の先生に来場いただきました!

 

内容紹介

1.アイスブレーキング(自己紹介、一言ゲーム「学生を一言で表そう」)

アイスブレーキングではグループごとに自己紹介をした後、一言ゲームなるものを行いました。学生の要素(たとえば、遊ぶ、勉強、旅行など)をブレスト的に班内で出したあと、個人個人で学生を一言で表しました。これは最後に家庭医を一言で表す練習として行いました。

 

2.家庭医とは? 新井先生

この勉強会のテーマにふさわしい、家庭医を紹介するセッションをいただきました。内容はもちろんのこと、新井先生のセッションの面白さに感動する学生もいました。

 

3.市大卒業生によるキャリアパス例:佐藤先生・大石先生・櫛笥先生・清田先生・安藤先生

今回の勉強会では横浜市大ご卒業の先生が5人も来られました。家庭医になるまでの道のり、そしてこれからのキャリアプランなどを教えていただき、学生の人生設計の参考となりました。

 

4.USMLE/海外留学について:海外の家庭医を見るには:新井先生

USMLE、海外留学について御自身の体験からお話しいただきました。医療をいろんな視点から見る必要があるというお話が印象的でした

 

5.特別講演:松村先生

松村先生から、都市部の家庭医療ということで松村医院のお話をしていただきました。また、家庭医実習先を見つけるのに有効なPCFMネットというホームページをご紹介いただきました。

 

6.特別発言:佐野潔先生

当日、飛び入りで佐野先生にご来場いただきました!会の終わりにコメントをいただきました。

 

7.学生同士のディスカッション(一言ゲーム「家庭医を一言で表そう」)

家庭医を一言であらわすべく、行いました。家庭医の要素を班内でブレスト的に出し合い、個人で家庭医を一言で表して発表しました。ユニークな意見が多く、盛り上がりました。その後、来場された先生にも、家庭医を一言で表していただきました。深みのこめられた一言ばかりで、学生は家庭医に対するモチベーションが高まったことと思います。

 

豪勢な先生方にお話しいただけたので、本当に楽しかったです。

運営上では問題点もありましたが、横浜市大での勉強会をこれで終わりにせず、継続させていきたいと思っています!

 

これからもよろしくお願いいたします。DSCF4220

 

横浜市大医学部医学科4年 黒岩 冴己

「第6回ざっくばらん家庭医療勉強会in熊本」のご報告 その1


みなさんはじめまして。

熊本大学医学部5年の金村宙昌です。

11
19日に行われた「第6回ざっくばらん家庭医療勉強会in熊本」のご報告をさせていただきます。

「ざっくばらん家庭医療勉強会」は、九州プライマリ・ケアネットワーク主催で、今回が6回目!初!熊本開催となりました。会場は熊本大学医学部付属病院で行われました。


日程:

10:45-11:15 受付
11:15-11:30
 開会挨拶   
11:30-12:30
 【セッション1】「臨床推論」
  講師:松井邦彦先生(山口大学医学部附属病院 総合診療部)
     谷口純一先生(熊本大学医学部附属病院 総合診療部)           
12:30-13:30
 昼食
13:30-14:30
 【セッション2】「睡眠とプライマリ・ケア」
  講師:粂和彦先生(熊本大学発生学研究所・くわみず病院)  
14:45-15:45
 【セッション3】「やってみよう!禁煙サポート」
  講師:高野義久先生(たかの呼吸器科内科クリニック)
16:00-17:00
 【セッション4】「家庭医療」
  講師:北村大先生(三重大学医学部附属病院 総合診療科)
17:00-17:30
  各施設からの連絡、閉会
17:30-
     懇親会会場に移動

参加人数は,講師,当日飛び入り,途中退室等も含め…全部で50名!?学生の所属も,自治医,産業医,佐賀,長崎,大分,熊本,,,本当に沢山の方が参加して下さいました。


 u  【セッション1】「臨床推論」

まず、熊本大学総合診療部の谷口先生が、急性腹症の30歳男性を例に、とてもわかりやすく虫垂炎の症状・診察の診断精度について,MANTRELS記憶法をもとにレクチャー下さいました。下級生にとっては臨床推論の良い導入となったのではないでしょうか。クリニカル・パールとしてRule of zebra; の音が聞こえたら、シマウマ(珍しい疾患)を思い浮かべず、馬(典型的な疾患)を思い浮かべなさい』『〝よく起こる病気に珍しい症状が起こること〟の方が、〝珍しい病気に典型的な症状が起こる〟よりも多い。』また、今後の勉強に向けて多くの参考文献を提示していただきました!

続いて山口大学総合診療部の松井先生が、左上肢腫脹でこられた中年女性(最終的に乳がん)の症例を元に、多数あるプロブレムのどこに注目するのか、また、各科とどのように連携するのか、お話下さいました。また、認知エラーはどのようにして起こるのか、それを防ぐためにはどのような教育が必要か、説明していただきました。最も多い認知エラーは、早期閉鎖といわれるもので、最初の印象(アンカーリング)や紹介の場合であれば前医の診断に影響を受けて、他の疾患を示唆する所見があるのに診断をやめてしまうために起こるそうです。このような認知エラーを防ぐためには、医師の視点や関心の推移がどのように移っていったか診断までの行き来を振り返ったり、ディスカッションすることが大事だとおしゃっていました。

診断が難しく複数の科を受診された患者さんを相手とした時に認知のエラーが起こる可能性はグッと高まります。そこでいかに他科と連携して、手掛かりが掴めない期間を短くしていくか、難しい問題だと感じました。


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【セッション2】「睡眠とプライマリ・ケア」

熊本大学発生学研究所の粂先生による睡眠障害のレクチャーです。恥ずかしながら、自分の大学にこんな面白い先生がいるなんて初めて知りました。巧みな話術、目からウロコの講義であっという間に時間が過ぎました!まず、不眠症の主な治療法である認知行動療法(CBT)についてのお話がありました。CBTとは、自分の体の状態を間違えて捉えてしまっている認知の歪みを、行動面の変容から強制していくというもので〝心と体の関係を自覚すること〟の大切さを説明されました。例えば、薬を飲まない(偽薬)のに病気が治ることをプラセボ効果と言いますが、科学的に裏付けされている例をいくつか上げられて、〝この偽薬で病気が治る〟と強く『認知』すれば、体に『効果』があることを説明されました。心と体の関係の不思議、奥深さを感じました。次に睡眠に関してですが、2005年より不眠症の定義が変更され、〝夜、眠れなければ、何でも不眠症〟→〝夜眠れない+日中に障害がある〟となったので、医師は、〝眠れましたか?〟ではなく、〝日中うまく活動できていますか?〟に焦点を当てて治療の開始や効果判定をすることが重要であるとおっしゃっていました。治療もこれまでの〝夜、眠れるようにする〟ものから〝昼、調子を良くする〟ものに変化しているそうです。不眠症の問診・診察においてはラポールが最重要で、また睡眠時無呼吸症候群とナルコレプシー、治療法は決まっているむずむず脚症候群とレム睡眠行動障害のような対策が確立している疾患を見逃してはいけないと強調されていました。
睡眠薬を上手に使うポイントは、①睡眠薬はほとんどベンゾジアゼピン系であり、どれもGABA受容体が対象になので、多く処方したところで定量以上には効かず、むしろ副作用が増えるだけだということ②睡眠薬は30分から最大1時間睡眠を延ばす効果しかないので、飲むタイミングを大事にする、少し眠くなりかけてから飲む!ことを知っておいてほしいとのことでした。

先生のHPに睡眠について詳しくまとめてあるので、興味のある方はご覧ください。

http://homepage2.nifty.com/sleep/index.html  http://k-net.org/pub.html









 




 


 



「第6回ざっくばらん家庭医療勉強会in熊本」のご報告 その2

u  【セッション3】「やってみよう!禁煙サポート」

たかの内科呼吸器科クリニック、高野先生の禁煙レクチャーです。禁煙において最も重要なことは「禁煙は楽だ」ということをしっかり伝えることだとおっしゃっていました。1パックイヤーのたばこ滲出液タールジャーを回しながら、喫煙は平均寿命も寝たきり期間も延長することを断言されました。喫煙ではなくニコチン依存症として患者に向き合うことが必要で、特に無関心期の患者には受容はすれど同意はしない減煙を認めないことと、実行期や維持期の患者には、医者が毎回禁煙を褒めることを忘れないことが大切ということを教わりました。

行動変容に関しての講義をしっかり受けたのは初めてだったのですが、ステージに応じて、こんなにも対処方法が違うことに驚きました!1本のたばこを溶かした水のにおいを嗅いだのですが、あの臭さは忘れません。。明日から同級生に禁煙を勧めてみようと思いました。

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“タールジャー”


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【セッション4】「家庭医療」

最後は三重大学総合診療科 北村先生の家庭医のレクチャーです。カナダの家庭医療学の4つの原理をもとに家庭医の特徴について学び、家庭医を構成する要素をわかりやすく解説していただきました。いかに患者さんから聞いた話を基に想像力を働かせるかが大切というお話が印象的でした。例えば、酪農家は食事時に忙しいため、家族で会話したりが逆に難しいということなどです。初の熊本開催ということで、家庭医療になじみのない学生が多く、〝家庭医療って何なのかな〟という疑問に答えてくれるお話でした。

学生実習を受け入れる場としてPCFMネットワークというのがあるというのも知りました。http://www.shonan.ne.jp/~uchiyama/PCFM.html
熊本での「ざっくばらん家庭医療勉強会」の開催は,
今回が初であり,これで熊大での勉強会が終了した,というよりは,
これで熊大での勉強会が始まった!といった方が正しいのでしょうか.
今後とも継続的に熊大でも家庭医療関連の勉強会ができたら,と思っています.

ご参加頂いた参加者の皆様,そして,お越し頂いた講師の皆様,
本日は本当にありがとうございました。


個人的には、家庭医療を知らなかった同級生がメーリスに参加したいと言ってくれたのが嬉しかったです。今後もこの輪を広げていきましょう!

夜の飲み会も非常に盛り上がりました。熊本なのに2次会で食べたのは久留米ラーメンでした汗 次回開催地は、ゆっくり準備をしてまた告知していく予定だそうです。

本当に楽しくて、勉強になりました!香田君を中心に準備に関わった皆様ありがとうございました。これからもどんどん!九州から情報を発信していきましょう!!
最後に全体写真です^^ 


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(概要)PIPC学校へ行こうプロジェクト2011「医学生のためのPIPCベーシック・コースin高知大学」

医学生のためのPIPCベーシック・コースin高知大学 <タイムスケジュールなど>

2011年11月13日 高知大学

ファシリテーター*PIPC研究会:井出広幸先生(親愛クリニック・院長)木村勝智先生(みよし市民病院・第二内科部長・検診科部長)宮崎仁先生(宮崎医院・院長)

スーパーバイザー*渋谷恵子先生(高知大学保健管理センター・准教授)

共催*高知大学メンタルヘルスサークル(MHCC)

 

930-オープニング:アイスブレーキング
945-Part1:われわれはなぜ精神医学を学ぶべきなのか?
1030-Part2:背景問診
11
30-Part3MAPSOシステム
12
30-ランチタイム
1330-Part4:治療
1500-Part5PIPCを学ぶとあなたと診療はこう変わる
16
20-クロージング:PIPC研究会よりお知らせ


PIPCとは Psychiatry In Primary Careの略であり、アメリカ・シュナイダー医師らによって米国内科学会(ACP)における教育セッションのために創始されたものです。精神科を専門としない医師が自らの専門領域において適切な精神科的対応ができるための知識やスキルを提供する学習プログラムです。精神科専門の医師でなくても日常的に精神疾患を抱える患者に出会います。その際、適切にその精神疾患を探ることと、どう行動すべきか(専門家にコンサルトすべきかなど)のアルゴリズムが学べます


参考

PIPC研究会公式ホームページ:http://pipc-jp.com/

今回のコースのファシリテーターの先生方の刊行物:

ACP 内科医のための「こころの診かた」ここから始める!あなたの心療/丸善出版

プライマリ・ケア医による自殺防止と危機管理~あなたの患者を守るために~/南山堂

DVD これならできる!内科医のための精神科的自由自在”/株式会社ケアネット

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(感想)PIPC学校へ行こうプロジェクト2011「医学生のためのPIPCベーシック・コースin高知大学」

こんにちは中国支部、広島大学5年の久保田希です寒暖差厳しいですがお元気ですか?風邪など気をつけたい時期です

 

1113日「医学生のためのPIPCベーシック・コースin高知大学」に参加した感想です。

 

勉強になることはもちろん、「楽しい元気になれるPositiveになれる

今後もPIPCセミナーは全国で開催されます。もし申し込みに迷われている方がいたら「お得がいっぱいだよー」とまず冒頭でお伝えしたいと思います。


今回、参加者は医学科中心に看護科、1~6年生までと後期・前期研修医の先生方、高知大学中心に、四国中国、関西、東京から60名弱集まりました。


 多彩な参加者が集まって会場の雰囲気は、と言うと笑いの嵐

視覚的に訴えかけるスライド、身近な問題への比喩や実際の先生の経験を交えながらのトーク、ワークで身体を動かし感じたことをシェア、という形で進みました。お話を伺うと、ワークショップデザイン、プレゼンテーションスキルについても知識の深い先生方ということ。WSデザインなどについてもまた学んでみたいなと感じた次第です。 (先生方の紹介は1つ後の記事に書いております)


今回は初めての学生向けの開催でしたが、丁寧な解説があり、学生である自分たち自身に活かせるメッ セージが多々盛り込まれていました。元々医師向けのコースですが、高学年の自分はもちろん、参加者の1,2年生や医学科に限らず看護科の学生もそれぞれ 楽しみながらPIPCを学ぶことができたように思います。

 

「日本ではプライマリ・ケア医を受診する患者のうち30%の患者が精神疾患を抱える」「うつ病の患者さんの初診は60%が内科」というデータも。患者のニーズに沿いより適切な医療資源を提供するためにも、患者医師関係の構築にも、重要なスキルだと感じました。(精神科と対比して)身体科医、プライマリ・ケア医が精神科疾患の患者さんへの適切なアプローチが可能となるという利点ももちろんですが、医療者のメンタルヘルスの向上や、なにより日本の医療界の元気回復につながるという意義もかなり大きいと感じました。

総じて、講師の先生のパワーとエネルギーに引き込まれ、笑いと「なるほど!」の感嘆の連続だった7時間とても有意義な時間を過ごさせていただけたことを心から感謝します。


講師の先生方、今回のコースの世話人として尽力いただいた高知大学MHCC部長の城戸さん、高知大学の先生方、共に参加し有意義な時間を共有させていただきました参加者の皆様、本当にありがとうございました。

 

またどこかでお会いできることを楽しみにしています
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