日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会のブログ

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私達は日々、プライマリ・ケアをはじめとして、家庭医療学・総合診療・地域医療などを学んでいる医療系学生の団体です。日本プライマリ・ケア連合学会を親学会としてその下部組織として先生方の協力を得ながら、主体的に活動しております。

全国に各支部があり支部ごとの活動報告やその全国総会である『学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー』の開催の要項などを更新していきます。

興味のある方はご覧ください!
また活動に興味のある学生・研修医の方の参加をお待ちしております!
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2012年04月

報告「医学臨床推論スキル最速ゲットセミナー~スーパーレジデントになるには~」@福岡

みなさん、こんにちは。産業医科大学6年の堀 智音と申します。

4月7日(土)に九州大学にて、水戸協同病院・筑波大学水戸地域医療教育センターの徳田安春先生に「医学臨床推論スキル最速ゲットセミナー~スーパーレジデントになるには~」というテーマで学生向けにレクチャーをしていただきましたので、そのご報告をさせていただきます。

◆日時:平成 24 年 4 月 7 日(土)  9:30 受付開始 14:00 終了予定
◆会場:九州大学病院 総合研究棟2階 ITルーム 
当日は、福岡、佐賀、長崎、広島から30人弱の学生が集まりました。ほとんど5,6年生でしたが、低学年の参加者さんもいました!!

レクチャー1「臨床推論の基本」
 まず、臨床推論とは「謎を解くことだ」というお話から始まりました。仮説を立てて、その仮定にその患者さんが適合しているか、どういう風に病歴を聞いていくかが肝心だということでした。これはデカルトの演繹法のやり方です。ちなみに全てのデータを取ってから結論に向かっていく帰納法のは人間ドックの方法だそうです。 そして、問診内容としては、「5W1H」「O (Onset) P (Provocative) Q (Quality/Quantity) R (Region) S (associated Symptom) T (Time course)」について聞くことが大切で、それらを聞いた時点で鑑別を思い浮かべ、検査をしていきます。その後、症例を挙げていただき、みんなで鑑別やPlanを考えていきました。 いきなり、医学的な内容に入るのではなく、「臨床推論は謎を解くことだ」というお話があり、低学年の方も身構えることなく内容に入っていけたのではないかと思います。 また、医学用語はなるべく英語でも覚えていくべきだということで、ホワイトボードは英語で埋め尽くされていき、耳から入ってくる言葉は日本語もなりますが、目で見ることのできる言葉は英語ばかりで、外国で授業を受けているようなワクワクするようなレクチャーでした。

レクチャー2「臨床推論の応用」
 休憩をはさみ、臨床推論の応用編が始まりました。このレクチャーでは複雑な時に使う「VINDICATE +P」と「解剖」から鑑別疾患を挙げていくという方法を学びました。主訴が背部痛の75歳男性の症例を挙げ、「VINDICATE +P」のVascular/ Infection/ Neoplasm/ Degenerative/ Intoxication/ Congenital/ Auto immune/ Trauma/Endocrinopathy/Psychogenic と「解剖」のsoft tissue, muscle/ bone disc/ epidural space/ viscera について11×4の表を作り鑑別をグループで考えていきました。応用編ということもあり、今回は鑑別を挙げるのも難しかったですが、これだけ挙げることができれば見落としも少なくなるだろうし、実習中も自分の担当患者さんについて、この表に基づきできる限り鑑別を挙げる練習をすると、すごくいいトレーニングになるだろうなと思いました。

レクチャー3「スーパーレジデントになるには」
 お昼ご飯を食べながら、徳田先生の「闘魂外来」の動画を拝見しました。(参照:http://youtu.be/6hSve1eKzKg) 闘魂外来を見て、雰囲気も盛り上がったところで、そのまま午後のレクチャーに入りました。午後は「卒前・卒後教育」の話をしていただきました。卒前教育の話としては「TBL team based learning」という方法があるということでした。 (参照:http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02866_04) 自分で勉強するたけでなく、それを人に教えることで自分に定着するという経験はみんなあると思います。ただ、受け身の授業をするだけよりも、グループで教え合った方が効率のよい勉強ができる。そして、シンガポール大はこの取り組みの元、基礎医学を1年、臨床医学を1年で終わらせてしまうそうです。卒後教育の話では、この「卒後教育」こそ「スーパーレジデントになるには」ということの核心であるように思いましたが、これは自分たちが、研修医自身がどう動くか、耳学問だけではダメで、能動的な勉強をしていかなければいけないということです。(参照:http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02841_01) また、今後進路に悩むこともある私たちへ、「listen to inner voice 自分のインナーボイスを聞いて、それに従いなさい」というお言葉もいただきました。周りから色々言われることもあるけれど、自分のことは自分で決めるということですね。 午後は普段聞く機会がない教育の話を中心に徳田先生から学生に向けての温かいメッセージを幾つもいただきました。

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☆代表交代挨拶☆

平成23年度 日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 代表 埼玉医科大学6年 日下伸明です。
2012年4月1日をもちまして代表、関東支部長を交代しまし
たことを報告致します。

昨年度は学生・研修医部会の主な活動といたしましては、

・第23回 学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナーの開催
・日本プライマリ・ケア連合学会 学術大会のブース参加
・親学会にならった支部の設立
・支部としての勉強会の企画
・第2回春期セミナー@関西の開催 
・Facebook、blog、メーリスの活用

などを中心に行って参りました。

特に支部に関しましては、今までの夏期セミナーの運営と並ぶよう重視して取り組んできました。
夏期セミナーの開催には大きな意味がありますが、年に1回のイベントを開催すること自体が目的ではなく、
「家庭医療やプライマリ・ケアを学ぶ」ということを目的にした際に、もっと日々学ぶ事が理解にとって大切であると考え、活動の中心にそえてきました。
なかなか全支部の統括は難しい状況ですが、徐々に各地域の中で同じ志を持った仲間がわかるような状況にはなっているのでは??

私としましては、1年間の活動を通し、家庭医療に関しては多くの学ぶ内容がありながら
「家庭医とは?」という内容の勉強会は各地で行えましたが
「患者中心の医療とは?」「家族志向型ケアとは?」など総論の抽象的な内容を考察するなどの勉強が不足していたと思います。
その考察は実際に現場に出たときの学びの深さに大きく影響してくると実習を通して実感致しました。
昨年は夏期セミナーの内容だけでは学びきれず、地域ごとに日頃から学習する機会を作りたいと支部活動の設立をおこないましたが、
これからは支部ごとの勉強会では、単発の企画ではなくある程度シーズン化して勉強会を開催することの必要性を感じました。
そういう活動が地域の中でグッと学生を引き寄せ、先生を引き寄せ、支部として共有できていくのではないかと思います。
それと関連して家庭医療は現地で学ぶということで施設見学をもっと積極的に行うことの重要性も感じ、このような意見も踏まえて、今後の活動の一助になればと思います。

さて、

来年度の代表は…ズバリ!!

自治医科大学5年 岡崎悠治 に決定致しました。 (掲載していた学年を訂正いたしました。2012年5月7日)
彼は地域医療を志望し、熱い男でございます。

ただ今来年度に向けて新たな企画がスタートしつつあります。
その詳細は新代表、新支部長から発信させていただきます。
他支部も徐々にこのような動きになっていくように引き継ぎながら随時働きかけを行ってる最中であります。

どうかこの分野に興味のある皆様はfacebookの登録(どなたでも参加自由)、メーリングリストの登録などを足がかりに、さらにプライマリ・ケアを身近に引き寄せましょう!!
 

☆報告☆学生・研修医のためのプライマリ・ケア学春期セミナー

お待たせしました☆
2012年3月9日〜11日まで開催されたセミナーの報告です!!

主催:日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会

日時:201239日(金)~11日(日)

対象者:日頃から地域医療・総合診療・家庭医療などに興味のある学生・研修医


【タイムスケジュール】

9日(金):

 ・集合 JR京都駅中央口改札前 13:00

  京都観光(担当:京都府立医)

  懇親会 19:00

  京都宿泊
  「報告:加藤さやか」
  
予定は未定で始まった春期セミナーの一日目は、京都「珍」名所巡りをすることに。玉の輿神社や千年以上の歴史を持つあぶり餅屋など、京都市内をバスでぐるりと、半日たっぷりと楽しみました。締めの宴会では個性的な参加者それぞれが、各々の活動や興味のある領域について少人数ならではの熱いトークで盛り上がりました。 

10日(土):

 ・8:30 集合・開会式 会場:京都民医連中央病院

 ・9001030予定

特別WS「学生でも知っておきたい!ポートフォリオってなんなのさ!?」 

  講師:京都家庭医療学センターシニアレジデント 中村琢弥 先生 

  10:45〜京都民医連中央病院 緩和ケア病棟見学

「報告:大竹要生」
今回の特別WSは、午後に参加する「近畿ポートフォリオ」発表会の前にぴったりな企画をということで、京都家庭医療学センターの中村琢弥先生に企画していただきました。
学生にとっては「ポートフォリオ」と言われても、「なんか専門医を取る際に必要らしいけど…」「最近ところどころで聞く『ポートフォリオ発表会』って??」という感じでした。
そこで参加させてもらったこのワークショップは、「学生でもわかる!」、しかも「学生生活の中でもすぐに活用してみたくなる!」そんなワークショップでした。
ポートフォリオは、テストだけでは測れない医師の成長を評価する方法で、成長内容を自ら評価し整理したものであると同時に、学びを自ら能動的に促進するためのツールであることを学びました。
しかし、そんなお題目だけ聞いても今一つ学生にはイメージがつきません!
このワークショップで特筆すべきは、参加者どうしで学習者と指導者役を体験できたこと!
参加者どうしでどんな医療者になりたいかを出し合い(学習目標)、さらに目標を領域ごとに細分化して評価方法まで検討してみました。そして、最近の成長体験を出し合って、それを題材にグループで自ら評価しながら整理してみました。その体験を構造的に振り返って、一体どのアウトカム領域に合致する成長だったのか…。
ポートフォリオを知るだけでなく体験してイメージできる、素晴らしいワークショップでした。中村先生、ありがとうございました!

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 ・昼食

 ・15:001800 「第4回 近畿家庭医後期研修医ポートフォリオ発表会」 

  場所:クロスウェーブ梅田(大阪駅付近)

「報告:西原玲央奈」

午後からは大阪に移動し、第4回 近畿家庭医療後期研修医ポートフォリオ発表会に参加してきました。 午前にレクチャーして下さった中村先生をはじめ、近畿の家庭医療に従事する後期研修医の先生方総勢11名が、担当した患者さんのケースや研修医や学生への指導を例に取り、そこから自分が何を学んだか、発表が行われました。

 「家庭医療に従事する後期研修医」という枠組みでは同じである11名の先生方が、それぞれ多種多様に経験をされ、そこから学びを得、そして独自のプレゼン方法で発表されていて、家庭医療の奧の深さ、さらに患者さんとの関わりの中で、自己を内省し、よりよく変化していこうという主体性に改めて家庭医療の面白さを感じました。また、先生方が取り上げられた教訓は私達医学生に通じるところもあり、興味と同時に反省を呼び起こされました。

 
集合写真①
 

 

 ・懇親会① 「先生方との交流会」

 ・懇親会② 「春期セミナー閉会式」

 ・大阪宿泊

11日(日)

 ・9:00〜 大阪食いだおれ観光

  13:001700 「第3回 チキチキkan-fed小ネタ集」 場所:北野病院

「報告:寺山敦之」

 午前中は大阪・難波でたこ焼きなどを頬張り腹ごしらえ、その後北野病院へ移動。「チキチキkan-fed小ネタ集」は、主に研修医の先生たちが自由なテーマで発表するもので、関節痛といった各論的な話から診断・ケースカンファ・看護師との関係、と幅広くためになる話を聞くことができ、新しい発想や視点を学べた気がします。ポートフォリオ発表会同様、先生たちのプレゼンの仕方や話がうまく、とてもおもしろかったです。関節痛の見方やβラクタマーゼの使い方、腰痛の見方など医学的な内容もさることながら、それ以外のところでも、看護師との良好な関係を気付くコツ、初期研修医へのメッセージなどコンセプト通り「おもしろくて、ためになる」こと請け合いの内容でした。

 

 

 ・解散

 

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WS宣伝文】

310日午前

 特別WS:「学生でも知っておきたい!ポートフォリオってなんなのさ!?」

 担当:京都家庭医療学センター 中村琢弥 (財団法人 生涯教育開発財団 認定コーチ)

 皆さん「ポートフォリオ」ってご存じですか?

昨今の医学教育業界でもよく耳にするようになったこの用語ですが、

現在日本PC連合学会が認定する「家庭医療専門医」でも

このポートフォリオ提出が認定要項に入っております。

 学習者の学びをより高め、また学習者のありのままのパフォーマンスを

よりよく示すとされるこのポートフォリオの基礎から実際の作り方について、

このたび学生の皆さんに体験型で学んでいただく機会をご用意したいと思います。

 ぜひ午後に控える「関西PF発表会」の予習として、今後の生涯学習のヒントとして

一緒にポートフォリオについて学びましょう!

 

310日午後

「第4回 近畿家庭医療学後期研修医ポートフォリオ発表会」の聴講

【日時】2012310日(土) 15時~18時(予定)

【会場】クロスウェーブ梅田 http://www.orix.co.jp/x-wave/osaka/

【内容】後期研修医によるポートフォリオ発表

ポートフォリオはshow-case Portfolioとし、『自分はこんなことが、できる、できた』を示して、達成した内容を評価するものとする。

【発表領域】 後期研修1.2年目の医師は『患者中心・家族志向の医療を提供する能力』もしくは『すべての医師が備える能力』の中から1つ選んで発表することを推奨。後期研修3年目の医師は『包括的で継続的、かつ効率的な医療を提供する能力』『地域・コミュニティーをケアする能力』『教育/研究』から1つ選んで発表することを推奨

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