日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会のブログ

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私達は日々、プライマリ・ケアをはじめとして、家庭医療学・総合診療・地域医療などを学んでいる医療系学生の団体です。日本プライマリ・ケア連合学会を親学会としてその下部組織として先生方の協力を得ながら、主体的に活動しております。

全国に各支部があり支部ごとの活動報告やその全国総会である『学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー』の開催の要項などを更新していきます。

興味のある方はご覧ください!
また活動に興味のある学生・研修医の方の参加をお待ちしております!
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2013年03月

【報告】「誰も教えてくれなかった臨床栄養とリハ栄養」


 お世話になっております.東海大学医学部6年の原嶋渉です.
 3月16日に開催されました「誰も教えてくれなかった臨床栄養とリハ栄養」の報告をさせて頂きます.

◆日時:平成25年3月16日 (土) 13:00~17:00 
◆会場:順天堂大学 本郷キャンパス 10号館105教室
◆講師:
横浜市立大学市民総合医療センター リハビリテーション科 助教
若林 秀隆 先生
◆参加者
学生(医学38名,看護5名,薬学 2名,栄養15名)
研修医2名,歯科医師3名,看護師2名,栄養士1名,PT1名,ST1名,歯科衛生士1名,
救命士1名 計72名
◆プログラム
13:00~16:20 
『誰も教えてくれなかった臨床栄養とリハ栄養』
16:20~16:40 質疑応答
16:40~17:00 写真撮影,アンケート記入
17:30~20:30  懇親会
◆概要
〇はじめに
栄養を勉強する上で欠かすことのできない代謝・同化・異化とは,貯蔵エネルギー,栄誉療法で必要な栄養素(糖質,脂質,アミノ酸,ビタミン,電解質,微量元素といった生化学の基礎.
〇栄養の基礎と栄養管理
栄養ケアマネジメントの流れから,栄養スクリーニングのMNA®-SF,身体計測(体重とBMI,体重減少率),検査値,低栄養の分類について,1日エネルギー量の産出方法,栄養投与量の目安.MNA®-SFとは簡易栄養状態評価表の事で,過去3ヶ月の食事量や体重の減少があったか,歩行能力はどうかなど6つの質問で容易に栄養スクリーニングが行えるものです.
〇リハ栄養とは 
 リハ栄養とは,ICFについて,リハ栄養の目的,リハ栄養アセスメントのポイント,運動によるエネルギー消費量(メッツ)について,リハ栄養の考え方(栄養ケアなくしてリハなし.栄養はリハのバイタルサイン)
〇サルコぺニア
 サルコぺニアの診断基準,原因,飢餓時の栄養管理・リハ,侵襲(侵襲時の代謝変化・リハ・栄養管理),悪液質(定義・分類・原因疾患・診断基準,悪液質時の栄養管理・リハ),サルコぺニアへのリハ栄養としての対応
〇栄養投与方法 
 ガイドライン,各投与方法(経鼻経管栄養,胃瘻,腸瘻,末梢静脈栄養,病棟でよくある栄養管理(水栽培?),中心静脈栄養,輸液療法の基本,経腸栄養剤の分類.
〇症例検討
 70歳男性,COPDの急性増悪の症例に対し,MNA-SFの評価,悪液質と侵襲の状態になっているか?飢餓の状態になっているか?広義のサルコペニアに該当するか?該当する場合はその原因は何か?,1日必要エネルギー量は?(活動係数,ストレス係数,蓄積量も含む),蛋白質,脂質,糖質,水分の1日必要量は?リハ栄養ケアプラン(投与ルート含め)の具体的な立案についてグループワークを行い,グループごとに発表しました.
 
 参加者感想(横浜市立大学医学部5年 黒岩冴己さん) 
 大学での臨床実習中,何度かリハビリや栄養の単語を耳にしましたが,一体何を考慮してどんな仕事がなされているのか知りませんでした.
だからこそ若林先生のユーモアを交えたわかりやすいお話しは「へー!」「ほー!」の連続でした.臨床実習で何気なく見学していた輸液の指示が,患者さんの全栄養を担うことがあると知りました.胃管・胃ろう・中心静脈栄養の選択も,輸液の種類の決定も体系立てて学ぶのが初めてで,とても勉強になりました.中でも”栄養状態が芳しくない患者さんにリハビリと称した運動をさせてしまう現状がある”と伺ったときには会場全体がシーンと静まりかえったようでした.
全体の流れも良く,レクチャーの間に適宜グループワークが挟まれることで理解が深まりました.参加者は医学生だけでなく,看護学科生,栄養学科生,現役の看護師など多職種が混ざっていたため,それぞれの視線を感じながら話し合うことができました.
今回の勉強会では栄養学の存在を知り,医師が栄養学を勉強することの有用性を感じることができたところが大きな収穫だったと思います.とても楽しい,あっという間の半日でした.
 
 まとめ
栄養はすべての患者さんだけでなくすべての人にとって重要なのに,医学部ではほとんど勉強する機会がない事から,在学中に栄養についての勉強会を開催したいと思っていました.今回,在学中に開催することが出来て本当に良かったです.
 医学部以外の参加者も多く,学部間の交流も出来,とてもよい学びの場が持てたと思います.参加してくれた皆さんが,自分の学校で栄養の重要さを広めてくれることを願います.
 最後になりますが,参加者のみなさん,若林先生,本当にありがとうございました.
(文責:東海大学医学部6年 原嶋 渉)


 
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【ご報告】  日本プライマリ・ケア連合学会  学生・研修医部会 関西支部(FPIG関西)主催 2012年度 第5回(最終回) 家庭医療ワークショップ 兵庫医科大学


 こんにちは。いつもお世話になっております。大阪医科大学 5年 髙岡 大介と申します。

過日のことになりましたが、学生・研修医部会   関西支部(FPIG関西)主催の2012年度最終WSを兵庫医科大学で開催しましたのでご報告いたします。

 今回2012年度最後となる本WSでは、これまでの一年を振り返って私達がどのような学びを得たかを振り返り、またそれらが私達の中でどのように深まったのかを説明するためにディスカッション・ワークを行いました。前回WSからあまり日が経過しておらず、進級試験や・実習・春休みなどで忙しい中、スタッフを含め総勢17人と主催の宮地先生とで楽しく開催することができました。この私達の2012年度の集大成である第5回WSについてご紹介させていただきます。



日本プライマリ・ケア連合学会  学生・研修医部会   関西支部(FPIG関西)主催 

2012年度 第5回(最終回)  家庭医療ワークショップ   兵庫医科大学

共催 日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 80大学行脚プロジェクト
 
 

プログラム その①   Opening  13:00~13:30    滋賀医大 3年 増本 佳泰

 

 まず、関西支部スタッフの増本君から、「今年何を学んだか?」、「今現在の家庭医療についての魅力・疑問は何か?」、を自己紹介とともに3つのチームでそれぞれ話し合いました。

 チーム内では参加回数も家庭医療に対してもつ疑問もメンバーそれぞれで違い、初参加の方からは「こういう視点で家庭医療を捉えるのは初めてだ!」という意見が、顔見知りの方からは「この人はこういうところに魅力を感じているんだ!」という驚きがあり、大変驚かされました。



 

 

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プログラム その②  特集の部   13:30~16:00    あざいリハビリテーションクリニック 副院長  

                      北海道家庭医療学センター所属   宮地 純一郎 先生

 
 

 続く特集の部では、「You~みんなの一年とこれから~」というテーマで、私たちがこれまで成長した証を実感できるよう、主催の宮地先生からストーリー形式のロールプレイングが与えられました。このプログラムはグループワーク形式で、コルブの経験学習サイクルを例に、経験(患者さんと出会う)→振り返り(対話する)→理論の学習(家庭医療学のエッセンスを学ぶ)→未来を計画・実験する という形式で進められ、グループ内での対話を重視した大変濃密な内容になりました。

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 まず、対話を効率的に進めるために対話における心構えと司会の進め方についてのレクチャーが設けられました。この時間では班のメンバーがそれぞれお互いの意見を尊重しながら感じたこと・発見したことを自由に共有する「心構えの要素」と、問いを使った効率的な対話の成立・発言していない人を積極的に対話に参加させる「司会役を務めるためのエッセンス」をグループ内で役割を変えながら練習しました。練習の後いよいよこれまでの成果を試す時がやってきました。


 皆で目を閉じ、耳を澄まして宮地先生がストーリーを読み上げてくださるのを待ちました。

 
 大都市東京から新幹線で2時間・バスでさらに1時間以上離れた人口1300人ほどの山奥の村へ卒後一年目の初期研修医である自分一人が派遣されるというお話です。最寄りの大病院へは車で片道4050分、冬は豪雪で時に2mを越える積雪があるような地域に赴任したばかりの医師が、ある一人の患者さん(繁治さん(仮名))のもとへ伺うところから話が始まりました。

 ある日研修医が繁治さんのもとへ往診に行った時の話です。診察中に突然繁治さんが失神されるという事態が起こりました。診察の結果、脈拍がやや遅く、時に脈が5秒ほど飛ぶことがある状態・・・ただし血圧や呼吸状態に影響はないようでした。繁治さんを診療所へ連れて行き検査をしたところ、洞不全症候群と判断され、入院してペースメーカーを入れるかどうかの検討が必要になりました。ここで、医師としての診断と治療を自分なりに繁治さんに説明してみましょうというところから話がスタートしました。

 
 上記の心構えと会話の進行の仕方を武器にロールプレイを行い、グループワークとして研修医・繁治さん・観察者役で振り返りをしてみました。結果は「繁治さんから今一つ了解が得られない・会話の内容の重みが受け取られていない」などといった問題点が挙がり、各班からの問題点をもとに宮地先生からのミニレクチャーを受け、上述のグループワークに再度トライしてみました。このとき研修医役が「繁治さんの病い体験を探ること」に各班とも注意しました。
 

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 しかし、結果は今一つ・・・続く後日のお話では繁治さんの奥様からの「夫が入院したら家の畑をみることが難しくなる」、「見舞いに行くのが面倒だ」などといった問題点が浮上してきました。奥様も遠方の息子さんに事情をうまく説明することができず、息子さんは繁治さんともペースメーカー挿入のための手術をするかどうかで揉めている様子でした。

 
 続くロールプレイングとして、この混乱した状況を打開するための家族会議(繁治さん・奥さん・息子さん夫婦・研修医・観察者役)を行いました。各班とも上述の「問い」をうまく利用し、ご家族の本心やご家族が繁治さんに望むこと・繁治さん自身のご希望とご家族や研修医に望むことを話し合い、対話を慎重に進めていきました。ワーク中は様々な意見が飛び交い、ご家族・繁治さんの意向は全く異なっていて、それらの意見を統括・集約させるのは非常に大変でした。それでも何とか各班なりにご家族の意見を把握し、それらの理解・調整に努め、一程度の成果を得ることができたようでした。
 

 宮地先生のセッションでは対話の心構え・効率的な対話の進め方・意見の共有・尊重について学ぶだけでなく、この一年間で学んだ患者中心の医療技法(第2回WS)・他職種会議(第4回WS)など様々なことを振り返ることもできました。このセッションの最後ではそれらをもとにこれまでに達成されたこと・これから努力を要するところを各自で振り返り、それを今後どのように生かすか・学ぶかについて意見を交わして終わりました。この一年を集約する非常に有意義な時間で、参加者の皆さんも学びを深めていたようでした。

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プログラム その③ 学生企画   16:15~18:30   「WS企画体験」  京都府立医大 3年 國光 克知

 

 最終セッションでは関西支部スタッフの國光くんが、家庭医療に対し、「気づく・考える・行動する」の3つの観点からワークを組んでくれました。このセッションでは家庭医療の知識や考え方を学ぶのではなく、自分の中にある潜在的な興味や関心を呼び起こし、それを家庭医療にどう結び付けるのかについて考えることを目的に行いました。

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 最初のワーク「気づく」のパートでは「将来自分は家庭医療とどのように関わっていきたいか」を考え、回答として、在宅医療との結びつき・やっぱり専門医になりたい・低学年なので分からないなど様々な意見が出ました。その後、「今現在家庭医療に関して一番知りたいこと(題材)を何か一つあげてください」という質問について各自考えたのち、自分の興味(書いた題材)に一番近い内容を会場内で探して仲間を作るというワークを行いました。これが非常に盛り上がりを見せ、会場内ではしばらく参加者さんが自分のテーマに近い仲間を探そうと意見を交換し合う様子がみられました!私たちは大別して4つのグループに分かれ、「地域医療と多職種連携」、「予防医学」、「医療のシステム化と医療資源の分布」などを扱うことに決めました。

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 4つのパーティーに分かれたのち、「考える」のパートで、自分の家庭医療の興味をどうやったら知ることができるのか・その情報をどのように知るのか・私達のもつリソースについてブレインストーミング形式で意見をどんどん挙げるワークを行い、挙げた意見それぞれを分類し、模式図に矢印を描いて図式化してみました。ワークでは今使えるツール・必要要素をどんどん挙げてまとめ、その後各グループでの目標(一年後・数年後・最終目標)を設定し、最後に発表しました。限られた時間で必要十分な要素を出し切り、年数別の目標を掲げるのは中々難しかったですが、このワークを通して自分達が知りたいこと・それを短期・長期的に達成するための足掛かりができたように思います。

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 このセッションを以てWSを終了し、最後に集合写真を撮りました。この一年本当に色々なことを学ぶことができ、多くの方々にイベントに来ていただけました。この一年で得られた仲間・知識は何物にも代えがたい貴重なものであったと確信しております。来年度も多くの情報・企画を発信していけるような、そして多くの方の学び・交流の場として機能していければと思います。この一年間お世話になりました講師の先生方・参加者・学生研修医部会の皆様に感謝の意を述べまして末筆とさせていただきます。今後とも学生・研修医部会 関西支部【FPIG関西】をよろしくお願い致します。また新年度皆様とお会いできるのを楽しみにしております。

2012年度 関西支部第5回WS 集合写真

  

                            文責   大阪医科大学 医学部 5年  髙岡 大介

関東支部Episode.5のお知らせ

いつも通ってる病院の待合室って…?実習だと病棟ばかりで待合室を見てないかも…?

今回の勉強会を通じて、待合室について見直してみませんか?♡

今回は講師に環境デザインに関するレクチャーをしていただく安斎勇樹さんも来ていただきます!!


今回は、多くの職種の方に参加してもらいたいと思っています。学生の方も社会人の方も少しでも興味があればお気軽に御参加ください♡


時間は珍しくお昼からになります。皆でお昼ご飯を食べて他の職種の方たちとも仲良くなって、良いグループワークが出来るようにしましょう!♡

※万一時間に間に合わない場合は、WSが始まる13:30までに来て頂ければ参加可能となります。


参加登録は下の登録フォームからお願いします♡ 


以下詳細です(*´ω`*)


♢テーマ

『みんなで作る幸せな空間~待合室:病院扁~』


♦日時

3月25日 11:30~18:00終了予定


♢場所

順天堂大学


♦参加費

500円 別途お弁当代1000円

※ランチョンから参加の方はお弁当代がかかることになります。ご了承ください。


♢懇親会費(希望者のみ)

3000円程度


♦講師

安斎勇樹さん

プロフィール…1985年東京生まれ。東京大学工学部を経て現在、東京大学大学院 学際情報学府山内研究室(学習環境デザイン論)在籍。

実践活動と連携しながら創造性を引き出すワークショップデザインについて研究している。共著『ワークショップデザイン論-創ることで学ぶ』を4月に出版予定。


♢タイムテーブル

11:30〜 開場

12:00〜13:00 お昼ご飯を兼ねたアイスブレイキング

13:00〜13:30 休憩+受付

13:30~14:00 イントロ~待合室のお話~

14:00~15:00 『作る』とは?デザインについてのレクチャー

15:00~16:00 グループでの待合室作成

16:00~16:30 発表

16:30~17:00 リフレクション        

17:00~17:30 個人反省、リアクションペーパー記入

18:00~懇親会(希望者のみ)


♦参加登録

登録はこちらのフォームからお願いします♡

※今回は、多くの職種の方に参加してもらいたいと思っていますので、参加者の人数が多い場合、先着順ではなく抽選にしたいと思っています。何卒ご了承の方お願いいたします。


http://my.formman.com/form/pc/daPJssAXpUihikuU/ 

登録期間は、このメールを受け取った瞬間から、3月20日 23:59までとします!


皆様の沢山の御参加お待ちしております♡♡


なにかご不明な点、ご質問などがあれば以下の連絡先までよろしくお願いいたします。


企画スタッフ 国立看護大学校2年 岩舘佑実

Email:yumiiwadate9@gmail.com

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