日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会のブログ

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日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会の公式blogになります。

私達は日々、プライマリ・ケアをはじめとして、家庭医療学・総合診療・地域医療などを学んでいる医療系学生の団体です。日本プライマリ・ケア連合学会を親学会としてその下部組織として先生方の協力を得ながら、主体的に活動しております。

全国に各支部があり支部ごとの活動報告やその全国総会である『学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー』の開催の要項などを更新していきます。

興味のある方はご覧ください!
また活動に興味のある学生・研修医の方の参加をお待ちしております!
お問い合わせ先はこちらまで気軽にどーぞ♪ 

学生・研修医部会の公式HPはこちら:http://family-s.umin.ac.jp/

関西支部

実習&振り返りワークショップで家庭医・総合医・全人的医療のプロフェッショナリズムに出会う!    日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部(略称:FPIG関西)主催

こんにちは!!

滋賀医科大学医学部医学科3年の関根浩史と申します。

日本プライマリケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部では、昨夏に行いました実習企画

「実習で家庭医・総合医・全人的医療のプロフェッショナリズムに出会う!」を本年度も実施させていただきます。

本企画では7月後半~9月初めの期間中に学生が関西を中心とした全国各地の病院/診療所にて実習を行い、プライマリ・ケアの現場を体験していただくことができます。

今回の実習も医学科だけでなく、看護師・MSW・PT・ST・OTなどの医療系職種を目指す学生の受け入れが可能となっております。

(※受け入れ可能な病院/診療所については、病院/診療所の一覧を御覧ください。)

もちろん高学年~低学年までの参加が可能です!

低学年の方でもプライマリ・ケアの現場を体験することで、

・先生と患者さんとのコミュニケーション

・患者さんとご家族、地域との繋がり

・多職種間の連携

などといった多くの学びを得ることが可能だと思われます。

話を聞くだけではわからない、本を読むだけではわからない、その心、知恵、やりがいを、自分の目で、耳で、肌で感じる絶好の機会です!!!

興味あるけど、ちょっと不安だな・・・といった場合など、ご質問がございましたら

お気軽にお問い合わせください。


問い合わせ用アドレス:fpig.matching@gmail.com


皆さんのご参加を心よりお待ちいたしております!!!


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日本プライマリ・ケア連合学会  学生・研修医部会 関西支部(略称:FPIG関西)主催

「実習&振り返りワークショップで家庭医・総合医・全人的医療のプロフェッショナリズムに出会う!」

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【実習期間】2015年7月21日~9月4日の平日1~3日間


【参加対象】全学年の医学生、および看護師、MSW、PT、ST、OTなどを目指す学生


【受け入れ病院/診療所】ご協力病院/診療所の一覧は以下のリンクからご覧ください。(※若干追加される可能性があります) https://docs.google.com/spreadsheets/d/1A2RtKnRgIdKo2z7M3yugcoAeUTaAMgbfO_CtuAnMF7Q/edit#gid=0


【費用】実費(実習先までの交通費、必要な場合は宿泊費など)


【申し込み方法】参加希望の方は、以下の登録フォームからお申込みください。

https://docs.google.com/forms/d/1oLp9uIoR3_pm4rsA9K6jawwy9sd-_PPYSn5TMxbAo4E/viewform

なお、準備の都合上、7月5日までにお申込みをお願いいたします。


【お申し込みから実習まで】

・お申込み後、事務局にて、実習を希望された医療機関様まで実習希望日時等をご連絡させていただきます。

・希望された医療機関から事務局までご返信をいただきましたら、その旨、お伝え致します。その後の医療機関への連絡方法などについても合わせてご案内させていただきます。

・施設により1回の受け入れ人数が決まっているため、第1希望に沿えない場合があります。

・実習終了後に、事務局へアンケートの提出をお願いします。

・実習後の振り返りワークショップを9月27日に予定しております。

 参加は自由です。奮ってご参加ください。


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FPIG関西

滋賀医科大学医学部医学科3年

関根浩史

fpig.matching@gmail.com


【報告】関西支部 第3回WS「シフトチェンジ・家庭医療ワークショップ」

滋賀医科大学医学科4年の増本です。
日本プライマリケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部(FPIG関西)で行ったワークショップの報告をいたします。
 
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日本プライマリケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部(FPIG関西)主催
2013年度 第3回WS「シフトチェンジ・家庭医療ワークショップ
        ~シネメデュケーション×家庭医療、その答えは・・・~」
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【日時】2014年2月1日(土) 14〜18時
【場所】大阪医科大学
【参加人数】23人(スタッフ含)
【講師】森 洋平 先生(弓削メディカルクリニック)

【内容】
 今回のWSは「シネメデュケーション」をテーマに、医学生のみならず、看護師、理学療法士、薬剤師を目指す学生も参加し開催されました。

「シネメデュケーション」はシネマ、メディカル、エデュケーションを合成した言葉で1994年にアレクサンダーにより提唱されました。態度領域を学習目標の中心に置き、時に診療のトレーニングにも用いられます。家庭医療においては、カンファレンスでの「余興」的な意味合いで活用されることがあり、本論以上に盛り上がることもあるという教育手法です。今回のWS参加者に向けた森先生からの目標は、「映画を楽しみ、会話を楽しみ、多様性を楽しみ、医療を考え、家庭医を味わうこと」。早速、アイスブレイクからWSが始まりました。

アイスブレイクでは、参加者の皆さんに持参してもらった「自分のオススメ本、映画など」に共通点を見つけ、グループをつくりました。参加者一人ひとりが自分の思いを熱く語るため、予想していなかったほどの盛り上がりを見せ、森先生から静止が入るほど!「映画グループ」「自己啓発本グループ」「分類不能グループ」などのグループが出来ました。

さて、ここからがシネメデュケーションです。
1つ目の映画は、あの国民的ロボットアニメの「ガ○ダム」。
取り上げたワンシーンの中で、どこに注目し、何を感じたのか、それぞれのグループでディスカッションを行いました。出た意見は「悩みを抱える主人公の気持ちを受け止めている人がいない」「主人公は戦う意味を知りたがっている」「いや、非難している側も苦しんでいるのでは」などなど。多様な意見を出し合いながらグループも打ち解け、議論も盛り上がりました。

2つ目の映画は、家庭医療WSで噂に聞くことも多い「ディア○クター」。
地域医療の場を取り上げた映画だけあって、より家庭医療的な視点にぐっと迫ったディスカッションが行われました。延命治療のシーンでは、患者さん家族の本当の気持ちを引き出せるような「阿吽の呼吸」について、宴会のシーンでは、地域のイベントに医療者が参加することによって生まれる住民の方々との交流について等が議論されました。特に個人的に印象に残ったのは、地域医療の場で医療者の力を発揮するために、医療者と地域コミュニティとの間の信頼関係や、「住民が期待する・医療者が期待に応える」という関係の構築が必要ではないかという点でした。

【まとめと感想】
今回のWSは、どのような学生でも楽しむことができて、地域医療の現場を感じられるWSをしたい、と関西支部で企画したものでしたが、期待以上に充実したものになったと思います。企画側として最近特に感じるのは、多様な学生が参加でき、活発に多くの意見を出せるようなWSにすることの大切さです。今回のWSは、誰にとっても馴染みのある「映画」という題材と、臨床現場での体験とを結びつける講師の先生のファシリテーションによって、そのような点でも良いWSとなったのではないかと思います。
講師の森先生、参加者の皆さんありがとうございました。


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2013年度 関西支部 実習後WS『家庭医・総合医のバリューパック!』ワークショップ 実施報告

こんにちは。FPIG関西スタッフ、奈良県立医科大学5年の柴田浩気と申します。
この度、関西支部では、『家庭医・総合医のバリューパック!』WSと題して、夏期休暇を利用した実習を行った学生の報告をもとに、家庭医・総合医の付加価値を探すWSを実施いたしました。今回は、そちらの報告をさせていただきます。

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929日、滋賀医科大学において、FPIG関西の第2WSが行いました。

今夏、関西支部では、実習で家庭医・総合医のプロフェッショナリズムに出会うと題して、夏季休暇を利用した家庭医・総合医の実習を企画・実施しました。

今回は、その企画において実習に行った学生たちによる実習報告会と、それを元に講師の松井善典先生とともに、さらに学びを深めるWSとなりました。

 

WSの最大の特徴は、学生の学び・発表を元にして、さらなる深い学びを目指すものとして企画・実行されたことです。

今回の学生発表は、何度も実習を経験した学生の発表から、1年生でありながら実習に参加し、巨大なリアリティショックに遭遇した経験を必死に語る発表まで、非常に幅広い実習報告となりました。

 発表は大いに盛り上がり、学生の発表・質疑応答、それを受けての松井先生の解説は、およそ3時間30分にも及びました。しかし、参加した学生は、発表の有無にかかわらず大変興味深く聞き入っていました。

 

発表の後は、講師である松井善典先生が、それらの発表を元にしたアドリブWSとも言うべき振り返りに突入しました。

 振り返りでは、まず発表を聞いて感じたこと、考えたこと、学んだことを書き出すところからスタートしました。同じ発表を聞いても、感じること、考えたこと、学んだことは一人ひとり異なります。それらを集めたのがこの写真です。家庭医・総合医には、何が求められるのか・・・?いくつかのグループが、様々な意見を出し合い、多彩な形でまとめあげました。

 

今回のWSは、学生が実習報告を行い、それを元にしてグループワークを展開するという、ありそうでなかったWSとなりました。まだまだ、改善すべき点は多いですが、これを第一歩として、これからも続けていこうと考えています。

 


FPIG関西では、今夏に実施しました家庭医・総合医実習を、これからも継続的に実施していく計画です。さらに次回以降は、看護・薬学・その他医療系学生の実習仲介も予定しています。

皆さんの家庭医・総合医への興味、医療を知りたいという思いを、FPIG関西は応援します

【ご報告】  日本プライマリ・ケア連合学会  学生・研修医部会 関西支部(FPIG関西)主催 2012年度 第5回(最終回) 家庭医療ワークショップ 兵庫医科大学


 こんにちは。いつもお世話になっております。大阪医科大学 5年 髙岡 大介と申します。

過日のことになりましたが、学生・研修医部会   関西支部(FPIG関西)主催の2012年度最終WSを兵庫医科大学で開催しましたのでご報告いたします。

 今回2012年度最後となる本WSでは、これまでの一年を振り返って私達がどのような学びを得たかを振り返り、またそれらが私達の中でどのように深まったのかを説明するためにディスカッション・ワークを行いました。前回WSからあまり日が経過しておらず、進級試験や・実習・春休みなどで忙しい中、スタッフを含め総勢17人と主催の宮地先生とで楽しく開催することができました。この私達の2012年度の集大成である第5回WSについてご紹介させていただきます。



日本プライマリ・ケア連合学会  学生・研修医部会   関西支部(FPIG関西)主催 

2012年度 第5回(最終回)  家庭医療ワークショップ   兵庫医科大学

共催 日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 80大学行脚プロジェクト
 
 

プログラム その①   Opening  13:00~13:30    滋賀医大 3年 増本 佳泰

 

 まず、関西支部スタッフの増本君から、「今年何を学んだか?」、「今現在の家庭医療についての魅力・疑問は何か?」、を自己紹介とともに3つのチームでそれぞれ話し合いました。

 チーム内では参加回数も家庭医療に対してもつ疑問もメンバーそれぞれで違い、初参加の方からは「こういう視点で家庭医療を捉えるのは初めてだ!」という意見が、顔見知りの方からは「この人はこういうところに魅力を感じているんだ!」という驚きがあり、大変驚かされました。



 

 

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プログラム その②  特集の部   13:30~16:00    あざいリハビリテーションクリニック 副院長  

                      北海道家庭医療学センター所属   宮地 純一郎 先生

 
 

 続く特集の部では、「You~みんなの一年とこれから~」というテーマで、私たちがこれまで成長した証を実感できるよう、主催の宮地先生からストーリー形式のロールプレイングが与えられました。このプログラムはグループワーク形式で、コルブの経験学習サイクルを例に、経験(患者さんと出会う)→振り返り(対話する)→理論の学習(家庭医療学のエッセンスを学ぶ)→未来を計画・実験する という形式で進められ、グループ内での対話を重視した大変濃密な内容になりました。

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 まず、対話を効率的に進めるために対話における心構えと司会の進め方についてのレクチャーが設けられました。この時間では班のメンバーがそれぞれお互いの意見を尊重しながら感じたこと・発見したことを自由に共有する「心構えの要素」と、問いを使った効率的な対話の成立・発言していない人を積極的に対話に参加させる「司会役を務めるためのエッセンス」をグループ内で役割を変えながら練習しました。練習の後いよいよこれまでの成果を試す時がやってきました。


 皆で目を閉じ、耳を澄まして宮地先生がストーリーを読み上げてくださるのを待ちました。

 
 大都市東京から新幹線で2時間・バスでさらに1時間以上離れた人口1300人ほどの山奥の村へ卒後一年目の初期研修医である自分一人が派遣されるというお話です。最寄りの大病院へは車で片道4050分、冬は豪雪で時に2mを越える積雪があるような地域に赴任したばかりの医師が、ある一人の患者さん(繁治さん(仮名))のもとへ伺うところから話が始まりました。

 ある日研修医が繁治さんのもとへ往診に行った時の話です。診察中に突然繁治さんが失神されるという事態が起こりました。診察の結果、脈拍がやや遅く、時に脈が5秒ほど飛ぶことがある状態・・・ただし血圧や呼吸状態に影響はないようでした。繁治さんを診療所へ連れて行き検査をしたところ、洞不全症候群と判断され、入院してペースメーカーを入れるかどうかの検討が必要になりました。ここで、医師としての診断と治療を自分なりに繁治さんに説明してみましょうというところから話がスタートしました。

 
 上記の心構えと会話の進行の仕方を武器にロールプレイを行い、グループワークとして研修医・繁治さん・観察者役で振り返りをしてみました。結果は「繁治さんから今一つ了解が得られない・会話の内容の重みが受け取られていない」などといった問題点が挙がり、各班からの問題点をもとに宮地先生からのミニレクチャーを受け、上述のグループワークに再度トライしてみました。このとき研修医役が「繁治さんの病い体験を探ること」に各班とも注意しました。
 

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 しかし、結果は今一つ・・・続く後日のお話では繁治さんの奥様からの「夫が入院したら家の畑をみることが難しくなる」、「見舞いに行くのが面倒だ」などといった問題点が浮上してきました。奥様も遠方の息子さんに事情をうまく説明することができず、息子さんは繁治さんともペースメーカー挿入のための手術をするかどうかで揉めている様子でした。

 
 続くロールプレイングとして、この混乱した状況を打開するための家族会議(繁治さん・奥さん・息子さん夫婦・研修医・観察者役)を行いました。各班とも上述の「問い」をうまく利用し、ご家族の本心やご家族が繁治さんに望むこと・繁治さん自身のご希望とご家族や研修医に望むことを話し合い、対話を慎重に進めていきました。ワーク中は様々な意見が飛び交い、ご家族・繁治さんの意向は全く異なっていて、それらの意見を統括・集約させるのは非常に大変でした。それでも何とか各班なりにご家族の意見を把握し、それらの理解・調整に努め、一程度の成果を得ることができたようでした。
 

 宮地先生のセッションでは対話の心構え・効率的な対話の進め方・意見の共有・尊重について学ぶだけでなく、この一年間で学んだ患者中心の医療技法(第2回WS)・他職種会議(第4回WS)など様々なことを振り返ることもできました。このセッションの最後ではそれらをもとにこれまでに達成されたこと・これから努力を要するところを各自で振り返り、それを今後どのように生かすか・学ぶかについて意見を交わして終わりました。この一年を集約する非常に有意義な時間で、参加者の皆さんも学びを深めていたようでした。

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プログラム その③ 学生企画   16:15~18:30   「WS企画体験」  京都府立医大 3年 國光 克知

 

 最終セッションでは関西支部スタッフの國光くんが、家庭医療に対し、「気づく・考える・行動する」の3つの観点からワークを組んでくれました。このセッションでは家庭医療の知識や考え方を学ぶのではなく、自分の中にある潜在的な興味や関心を呼び起こし、それを家庭医療にどう結び付けるのかについて考えることを目的に行いました。

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 最初のワーク「気づく」のパートでは「将来自分は家庭医療とどのように関わっていきたいか」を考え、回答として、在宅医療との結びつき・やっぱり専門医になりたい・低学年なので分からないなど様々な意見が出ました。その後、「今現在家庭医療に関して一番知りたいこと(題材)を何か一つあげてください」という質問について各自考えたのち、自分の興味(書いた題材)に一番近い内容を会場内で探して仲間を作るというワークを行いました。これが非常に盛り上がりを見せ、会場内ではしばらく参加者さんが自分のテーマに近い仲間を探そうと意見を交換し合う様子がみられました!私たちは大別して4つのグループに分かれ、「地域医療と多職種連携」、「予防医学」、「医療のシステム化と医療資源の分布」などを扱うことに決めました。

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 4つのパーティーに分かれたのち、「考える」のパートで、自分の家庭医療の興味をどうやったら知ることができるのか・その情報をどのように知るのか・私達のもつリソースについてブレインストーミング形式で意見をどんどん挙げるワークを行い、挙げた意見それぞれを分類し、模式図に矢印を描いて図式化してみました。ワークでは今使えるツール・必要要素をどんどん挙げてまとめ、その後各グループでの目標(一年後・数年後・最終目標)を設定し、最後に発表しました。限られた時間で必要十分な要素を出し切り、年数別の目標を掲げるのは中々難しかったですが、このワークを通して自分達が知りたいこと・それを短期・長期的に達成するための足掛かりができたように思います。

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 このセッションを以てWSを終了し、最後に集合写真を撮りました。この一年本当に色々なことを学ぶことができ、多くの方々にイベントに来ていただけました。この一年で得られた仲間・知識は何物にも代えがたい貴重なものであったと確信しております。来年度も多くの情報・企画を発信していけるような、そして多くの方の学び・交流の場として機能していければと思います。この一年間お世話になりました講師の先生方・参加者・学生研修医部会の皆様に感謝の意を述べまして末筆とさせていただきます。今後とも学生・研修医部会 関西支部【FPIG関西】をよろしくお願い致します。また新年度皆様とお会いできるのを楽しみにしております。

2012年度 関西支部第5回WS 集合写真

  

                            文責   大阪医科大学 医学部 5年  髙岡 大介

【ご報告】 日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部(FPIG関西) 2012年度 第4回WS

いつもお世話になっております。大阪医科大学 5年 髙岡 大介と申します。

23日日曜日に関西支部の2012年度第4回目のWSを開催させていただきました!

 

第4回WSは前回までの「特集の部」と「連載の部」の二本立てではなく、「特集の部」の二本立てで家庭医療についてのエッセンスをじっくり楽しむ勉強会と致しました。

今回はシリーズ初の特集の部の2本立て「地域包括ケアと多職種連携と」いうテーマを扱いました。以下、この勉強会を順に振り返ってみたいと思います。

 

特集の部 その①   地域包括ケア

尼崎医療生協病院  本田診療所 家庭医 玉井 友里子 先生

 

まずは先生が普段働かれていらっしゃる尼崎市についてのご紹介。尼崎市はどんな街かについての玉井先生ご自身の分析結果をもとに、「皆さんの住んでいる市(街)はどんなところですか!?みんなで考えてみましょう!」というところからグループワークが始まりました。

2012 JPCA SRS Kansai 第4回 家庭医療WS 掲載写真 その1

 写真1  特集の部 玉井先生のレクチャー  地域包括ケア の様子

 



グループワークとして自己紹介と出身地の自己紹介をした後、
Community as Partner Model という要素によって、自分の住んでいる街を、街を特徴づける要素(住民・物理的環境・医療・保健・福祉・政治・行政・教育・交通・コミュニケーション…など)に分けて考え、グループ内で発表しました!

 

他のメンバーの発表を聞いて「メンバーの各地域間で特徴がまったく異なる」ということを理解し、自分の住んでいる地域で、「頑張っている点」・「問題点」を考察し、自分が住んでいる街を住みよい街へ変えていくにはどうしたらいいかをみんなで考えました。

 

私はこういう一つ一つの要素を「見える化」することが良い街づくりに繋がっていくのではないかと思いました。というのは、Community as Partner Model を家庭医療との接点で考えた時、家庭医は地域に溶け込んで医療を担い、街を構成する上記の各要素(住民・物理的環境…)のどの要素にも介在しうる存在であり、医療以外でも地域社会の主人公である住民と常に接点を持つことで、これらの評価・現状把握を行うことが可能だと思ったからです。またこれこそ、家庭医が住民・社会と共同して街づくりをすることを意味しているのではないかと思いました。

 

特集の部 その 他職種連携

本田診療所 ケアマネージャー  内門 理香さん

 

続いて、ケアマネージャーの内門さんからの他職種連携についてのご講演!このセッションでは一人の患者さんが病院を離れてご自宅で生活されるために、ケアマネージャーをはじめ、医師以外の職種の方々がどのような視点で患者さんにアプローチをしているかを学びました。
2012 JPCA SRS Kansai 第4回 家庭医療WS 掲載写真 その3

写真2  特集の部 ケアマネージャー 内門 理香さんのレクチャー

 

 

まず、患者さんを知る第一ステップとして、患者さんが帰る家と入院病室の違いを考えてみました。家ではプライバシーが守られ、家族や知り合いがいるけれども、食事や運動などの健康問題に対する管理は自分で行わないとならず、一方病院では、スロープや手すりなどのバリアフリー化が家と比べて徹底されている・利便性がよい(院内にコンビニや銀行・自動販売機があるため)けれども、スタッフなどの部屋の出入りが多いので落ち着かない・ストレスが溜まりやすいなどの意見が出ました。

次に、第2ステップとして、人が家で生活するにあたり、私たちが日常どのようなことをしており、それらにどのような動作が必要となるかをリストアップしてみました。そして、自分の日常生活を思い出しながら、実際に疾患を持った患者さん(脳梗塞後の右麻痺あり・高血圧と糖尿病もちで独居(遠方に息子一人))が退院して家に帰るためにはどんな準備が必要になるかを考えてみました。私の班では、私達のしている何気ない行動の殆ど(食事・排便・入浴・)をこの患者さんが行えないために、通所リハ・訪問介護・訪問リハのサービスを利用し、また自宅内での転倒や骨折のリスク低減のために、自宅の改築・息子との同居も視野に入れ、更に処方薬剤の使用の徹底化のため、服薬指導やお薬カレンダーの作成を図るなど様々な検討をしました。

2012 JPCA SRS Kansai 第4回 家庭医療WS 掲載写真 その2

 写真3  グループディスカッションの様子

 

 

これらの過程から、患者さんをご自宅に帰れるようにすることがいかに大変であるかが分かりました。それを実感した後、実際に患者さんのプランを練るために、内門さんをはじめ本田診療所の在宅スタッフがどのように連携を取っていらっしゃるのかを分かりやすく説明していただきました。全てを説明することはできませんが、ケアマネージャーがされる業務には、「医師・薬剤師・患者さん(ご家族)などとの相談・意見の聴取」・「退院前カンファや毎朝の朝礼でのスタッフからの情報把握」・「患者依頼先のデイケア事業所の担当者との相談・調整(実際に赴くことも多い)」・「介護サービスの条件に合う計画表作成とアセスメント」・「各事業所の実施内容の把握と調整」などをご説明していただきました。ケアマネージャーの業務だけでも非常に多岐にわたり、看護師やリハビリやデイケアなど他のスタッフの業務も含めると、患者さん一人を家に帰すためには実に複雑な過程を経ていることを知りました。

 

最後に、この過程を実行するのに欠かせないコミュニケーションについて、ゲーム形式でのシミュレーション(10人ずつ2つのグループ内で大小2種類のボールを用意し、独立に渡し合うゲーム。大きいボールを心臓(隣の人に受け渡す)・小さなボール(2つ)を会話や業務内容にたとえて(野球のキャッチングのようにランダムに受け渡しする)、常にそれらが円滑に回るようにする)を行いました。これが非常に盛り上がり、「二つ以上の動作(会話・業務内容)を瞬時に把握して対応するのは難しい!」ということを身をもって体感することができました。

 

以上約4時間のプログラムという長いプログラムでしたが、終わってみるとあっという間で、しかも賑やかで大変濃密な一日だったという印象でした。当勉強会には、学生20名・講師2名・医師1名の計23人が参加し、全日を通して非常に活発に議論・質問が飛び交いました。私達関西支部は今回で2012年度4回目のWS開催となり、支部の規模や活動も拡大し、多くの方が楽しんで学べる場を提供させていただいております。当支部では223日に今年度最終回となるWSを企画しております。最終回WSも家庭医療のWSに来られるのが初めての方から複数回参加者まで多くの方に満足いただけるような内容でお届けしますので、お気軽にご来場ください。最後に本WSの集合写真を載せさせていただきます。どうか今後とも関西支部をよろしくお願い致します!
2012 JPCA SRS Kansai 第4回 家庭医療WS 集合写真 ②

その4  集合写真  皆様どうもありがとうございました! 

 

 

(文責 大阪医科大学 医学部 5年 髙岡 大介)
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