日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会のブログ

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日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会の公式blogになります。

私達は日々、プライマリ・ケアをはじめとして、家庭医療学・総合診療・地域医療などを学んでいる医療系学生の団体です。日本プライマリ・ケア連合学会を親学会としてその下部組織として先生方の協力を得ながら、主体的に活動しております。

全国に各支部があり支部ごとの活動報告やその全国総会である『学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー』の開催の要項などを更新していきます。

興味のある方はご覧ください!
また活動に興味のある学生・研修医の方の参加をお待ちしております!
お問い合わせ先はこちらまで気軽にどーぞ♪ 

学生・研修医部会の公式HPはこちら:http://family-s.umin.ac.jp/

開催報告

【報告】巌流島セミナー(後半)

前半から続きます。

14:45-16:15 ②五輪書 水の巻~問診を習得する~(徳田安春先生)>

徳田先生のセッションでは、様々な情報が隠されたエピソードから、緊急性を要するレッドフラッグを探し出すという手法を学びました。レッドフラッグを示す合言葉は「突発・最悪・悪化」!そして、問診のOPQRST!

非常に活発な議論の末、ずばりと診断名を正解に導いた班には全員から称賛の拍手が送られました。ドクターGの徳田先生の講義を間近に聞き、その手法の1つを学べたことは全ての参加者にとって大変光栄なことであったと感じます。
 先生は「問診で90%の病気は診断がつく」と仰っていたのですが、皆はきっとそのことを実感することができたと思います。診断までのプロセスを初めて体験し、問診の大切さに気づくことができ、大変学ぶことの多いセッションでした。幅広く深く理解することを意識して勉強して、問診力を養っていきたいと強く思いました。

文責:椎野明日実 
16:30-18:00  ③五輪書 空の巻~医学の本質に迫る~(徳田安春先生、松本謙太郎先生)>
 普段聞けないような素朴な疑問を学生から先生方に質問させて頂きました。その質問のいくつかを紹介すると先生方が医師を志したきっかけ、若いうちにしておくべきこと、総合診療・一般内科・家庭医療の位置づけ、バイタルサインが分かる前に患者さんの状態を把握するためにできること、バイタルサインの呼吸数を確認しよう!といったものです。

 心に響いたのはこのセミナーに参加したPassionと、仲間と出会って生まれたcompassionをもつということです。これから学びを進めていくうえで最も大切なものがここにあるのだと実感することができました。
 

<まとめ>

 このセミナーでは問診の大切さを再確認し、緊急性が高いことに気づける臨床像や、鑑別診断をするための効率的な問診の方法を学びました。産業医科大学の学生は産業医になった時には、すぐに検査をできる環境にないことが多く、産業医こそ問診で診断をつける必要があります。参加した学生は、学年もさまざま、臨床推論の経験もさまざまでしたが、それぞれが学びのある有意義な時間を過ごせたことを嬉しく思います。産業医科大学で新たに始まった臨床推論の学びの芽を仲間達と深く大きくしていきたいと思います。

 最後にセミナーを開催するにあたり、徳田先生と松本先生に大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

 文責:椎木麻姫子(代表世話人:産業医科大学4年)



 

【報告】巌流島セミナー(前半)

産業医科大学4年の椎木麻姫子と申します。

 

20121123日(祝)に産業医科大学医学部(福岡県北九州市)にて「巌流島セミナー」を開催致しましたので、その報告をさせて頂きます。

 

ドクターGでお馴染みの水戸協同病院の徳田安春先生と大阪医療センターの松本謙太郎先生をお招きし、問診や身体診察から患者さんを総合的に診る力を一から学んでみようという試みで今回開催いたしました。
当日は福岡、山口、大分、佐賀、長崎から90名(!!)と想定をはるかに超える参加者にご参加いただき、大変活発な議論を交わすことができたことうれしく思います。

 

【講師】徳田安春先生(筑波大学附属病院水戸地域教育センター 水戸協同病院)

     松本謙太郎先生(国立病院機構大阪医療センター 総合診療科)

【日時】20121123日(金)12時~18時

【場所】産業医科大学 ラマツィーニホール1階会議室

 

プレセッションとして、昼食を取りながらのアイスブレーキングの時間を設けました。会場の雰囲気が温まったところで松本先生によるセッションが始まりました。

 

13:00-14:30 ①五輪書 火の巻~患者にせまる戦法を学ぶ~(松本謙太郎先生) >

松本謙太郎先生のご指導のもと、「実際に患者さんにアプローチする方法」を学びました。

症例は「胸痛と倦怠感を訴える20歳男性」。まずはこの事から考えられる疾患を各グループで話し合いました。若い男性で胸痛と倦怠感がある・・・外傷によるものだろうか?感染性か、心因性か?消化器系か、呼吸器系か、循環器系か・・・など各グループで様々な角度から考えていました。

これだけの情報から、骨折、結核、肺炎、感染性心内膜炎、心筋炎といった疾患から、肺吸虫、失恋による心因性胸痛まで、たくさんの疾患が挙げられました。

次に、問診を行いました。各班で考えた質問に答えてもらい、どんどん疾患が絞られていきました。

この過程で感じたことは、一言で問診と言っても、ただやみくもに質問するのではなく、鑑別したい疾患を念頭に置いて行うことが大事だということです。答えてもらうことで疾患がぐっと絞られる質問もあればそうでないものもあり、限られた診察時間の中で診断に至るには、優先順位の高い質問から行うことが必要だと学びました。

 その後、バイタルサイン、身体診察、検査データを聞いて診断に至ったのですが、問診の比重の高さに驚きました。問診をしっかり取る事が出来れば、検査は必要最低限で済むという事がわかりました。

文責:坂本和可子
後半に続きます。 




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第4回カモネギWORK SHOP @横浜市立大学

 


こんばんは。横浜市立大学医学部医学科4年の富田詩織と申します。

今回の第4回カモネギWORK SHOPの報告をさせていただきます。

今回のワークショップは11/17~182日間にわたって、我が横浜市立大学でおこなわれました。

 


当日はあいにくの雨…しかし先生方の熱気は雨をもふきとばしそうな勢い。学生も続々と集まり総勢約30名の参加でした。

 


11/17 13:00 

さぁ、カモネギWORK SHOP スタートです!

今回は湊知子さんという女性が主人公です。

湊さんはおなかが痛いといってカモネギクリニックにやってきました。

 


disease】おなかが痛いときの鑑別診断は…?1年生から5年生までが参加するこのワークショップ。上級生やチューターの先生方が下級生にアドバイスします。

実はこのdiseaseのセッション、私が一番感銘をうけたところかもしれません。

 


「湊さんは胃のあたりがおかしそうだな。」

 


illnessdiseaseとの違いは患者さんにとって病気をどう考えているのかということ。Diseaseという疾患名とは違って、人によって異なるのがみそです。

キーワードは「か き か え」

先生方に「かきかえ」の極意を教わりました。これは普段の生活でも使えるとか!よーし、私もこれからみんなを「かきかえ」ちゃおうかな!

 


「湊さんはがんを心配しているみたい。」「でも検査で逆流性食道炎とわかったよ」

 


contextcontextとは背景のこと。「どうして患者さんは薬を飲まないのかな?」「この態度はどうしてなんだろう?」患者さんに直接聞いてみないとわからないこともたくさんあります。

大事なことは医師と患者さんが「共通基盤」にたつことなのです。これが家庭医のスタイル。みんなでロールプレイをやってみました。医師役をやらせていただきましたがこれがなかなか難しい。

 


「湊さんはどんなお仕事なのかな?ストレスはあるのかな?」

 


【家庭医療とは】diseaseillnessの両方の経験を探り、地域・家族を含め全人的に理解する。そして医師と患者さんとの共通の理解基盤を見出すこと。

よくわからないって?

そんな人はぜひ直接家庭医の先生にうかがってみてくださいねー♪

 


FPCOKFCTの紹介】今回のかもねぎワークショップは岡山の奈義ファミリークリニックと千葉県の亀田ファミリークリニックの先生方が中心に企画してくださいました。そんな先生方が学んでいる病院の紹介!こんな病院すてきだなーなんて将来に思いをはせながら…。

 


「神レベルの外来!」(KFCT岩間先生のお言葉より)

 


【懇親会】みんなのお楽しみ。先生の奥さんとの馴れ初め話からあつーい家庭医のお話までたくさんのお話を聞かせていただき大感激でした。家庭医の先生方って本当にすてきなんです。

 


11/18 9:00

さぁ、2日目になりました!懇親会で重い頭を引きずって…でもセッションがはじまったらみんなの顔が明るくなったのがわかりました。

 


【家族志向のケア】家庭医の特技は家族をみること。家族のライフサイクルを見ること、患者さんと家族、そして医師のバランスのよい関係が患者さんの健康につながるのですね。

奈義ファミリークリニックの松下明先生が監訳された「家族志向のプライマリケア」読んでみたいですねー!

 


【家族図の書き方】家族図≠家系図。家族の中がどうなっているのかをみるのがポイント。

「おー不倫関係ってこう書くんだ」とか「敵対関係はぎざぎざか!」

関係性を書きこむことで患者さんをとりまく問題が見えてくることがあるのです。これも実際にグループワークでわいわい書いてみました。

 


「湊さんはお義母さんとどんな関係かな?」

 


【家族カンファレンス】患者さん個人の問題を解決するだけでは病気が治らないとき、家族の協力が必要な時、家族カンファレンスがひらかれます。これも実際にロールプレイング。家族にいかに問題について理解してもらい話し合ってもらうのか。難しいなぁ。

 


「家族カンファレンスの結果、湊さんは旦那さんと息子さんとお家で話し合ってくれることになりました」

 


【まとめ】今回は家庭医の診療のプロセスをまるごと体験させていただきました。私がはじめに一番感銘を受けたと申し上げたdisease 

なぜか。それは家庭医にとって一番といっていいくらいdiseaseがまず大事だということに気付いたからです。先生方はdisease つまり鑑別診断を緻密に正確におこなったあとにさらに家族の問題に目をむけていらっしゃるのです。医師として大事なことはもちろん診断をつけること。そのうえでもっといい医者になるために。患者さんにとって私たちができることって。そんな先生方の思いが、伝わってきました。

この2日間は私にとって深い深い学びとなりました。そして素敵な先生や仲間と出会えました。

 


ということで。
少しでもかもねぎ
WORK SHOPの楽しさが伝わればと思って書かせていただきました!

最後に遠い横浜市立大学まで来てくださった先生方、参加者のみなさま本当にありがとうございました!

 


横浜市立大学医学部医学科4

富田詩織

【報告】北陸3県家庭医療WS@金沢医科大


はじめまして金沢医科大学4年の寺山敦之と申します

今回、【北陸3県家庭医療WS】を開催させていただいたので報告申し上げます

 

【企画への経緯】

 自分自身が家庭医療について1年ほど前から少しづつ学ぶ機会を得て、より多くの学生に普段の授業で学ぶ機会のない家庭医療というジャンルについて知ってもらいたいと思い、金沢医科大での企画を依頼させてもらいました 特に今回の企画のあと押しになったのは、夏期セミナーのときに中部地区で集まったときの熱い気持ちでした

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【概略】

勉強会名:北陸3県家庭医療ワークショップ

日程:1028日(日)

場所:金沢医科大学病院新館 12階 会議室



参加者

学生:金沢医科大=12名・福井大=4名・富山大=4

(学年別:1年生から順に3,1,7,7,1,0名)

講師の先生:5

*今回の企画にご協力頂いた金沢医科大学総合内科の先生方など4名の先生にも聴講してもらいました


 

【タイムテーブル】

12:30-     受付
13:00-13:15
  ice break(=自己紹介)(学生)
13:15-14:15
  北陸のプライマリケアや家庭医療の実際 #1(井階先生・三浦先生)
14:30-16:00
  総合診療・家庭医療カンファ体験(小浦先生・井階先生)
16:15-17:15
  北陸のプライマリケアや家庭医療の実際 2(本多先生・小浦先生・吉岡先生)

17:15-17:35  80大学行脚プロジェクトについての説明・その他宣伝など・集合写真

18:30-20:30  懇親会

 

【ご協力頂いた講師の先生方】
けいじゅファミリークリニック
吉岡哲也 先生

十勝いけだ地域医療センター
三浦太郎 先生

富山大学附属病院 総合診療部
小浦友行 先生

恵寿総合病院
本多由季恵 先生

福井大学医学部地域プライマリケア講座/高浜町和田診療所
井階友貴 先生

 

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【内容】


学生ice break(=自己紹介)

自己紹介に加えて、家庭医療へのイメージや自分の育った地域について少し話してもらい、次に各テーブルの初参加の学生に印象を述べてもらいました 初対面の人が多い中で緊張をほぐすと同時に、参加者の心の中で、その印象が今回のWSでどのように変わるかに注目してもらえたえたらなと考えて行いました 実際初めの静けさは休憩時間には無くなっていました

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井階先生【地域のお仕事】

実際の診療や症例ついて触れながら、家庭医療の特徴についてわかりやすく説明して頂きました

スライドにも大きく書かれていた専門医からの「視点の変化」に気付いてもらえたと思います

また家庭医療の特徴である「何でも誰でもずっと診る」というイメージを学生にもってもらえたと思います

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三浦先生【家庭医の色んな働き方】

地域診断についての体験を行いました ある地域へどのような医療が必要かグループで意見を交わし合いました 各グループでの意見がかぶらないほど様々な意見が出て、地域のニーズというものにどのように取り組んでいくのかを学べたと思います 「患者(地域)に応じて自分を変える」というメッセージも頂きました

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小浦先生・井階先生【症例模擬カンファレンス】

同一症例を呈示して頂き、鑑別診断パートを小浦先生に、家庭医療パートを井階先生に解説していただきました 鑑別診断パートではSQなどの手法を用いて、どのように問診していくか、主訴についてどのようにアプローチしていくか、についてグループワークを行い説明して頂きました 一方、家庭医療パートでは、家族図やBPSモデルに基づいて患者の治療方針を決定していくかについてだけでなく、その家族の不安や負担についてもグループワークを行い説明して頂きました どちらのパートでも、学生の意見交換が活発に行われていました

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本多先生【家庭医の研修について】

現在恵寿総合病院で研修されているため、家庭医の研修内容を中心に話をしていただきました 学生も実際の研修について具体的にイメージできるようになったと思います また学生のうちにできることについても少し話して頂きました

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小浦先生【病院総合医って、どんな仕事?】

病院総合医について話していただきました 実際の病院総合医での取り組み、またそこでの変化から、実際にどのよう患者さんを診るのか、病院総合医の魅力とつらいところについて語って頂きました

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吉岡先生【実際の診療と研修】

恵寿総合病院での診療、テレビで取り上げられたときのビデオを見ながら、実際の診療を拝見させてもらいました また家庭医の研修医を育てる仕組みや実際にどのようなことを行っているのかについても説明していただきました

 

 

【反省と感想】

反省点としては、準備時間を少なく見積もっていたことや悪天候などもあり、開始時刻が遅れました その一方で「密度の濃い半日になった」「新しい視点をもてた」との声を参加学生からも頂きました 参加した学生も積極的に取り組めていて、双方向のやりとりの多い時間を過ごせたと思います 初めて今回のような企画を開催させて頂いて、戸惑うことも多い半面それ以上の充実感を得ることができました 今後も今回のような企画をしていけたらと思います


最後に今回WSを開催するにあたってお世話になった先生方に、特に井階先生に、この場を借りてお礼申し上げます


グループワーク
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集合写真
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『家庭医療×行動変容~家庭医療の学び場×情熱のたまり場 Episode.3~』 11月23日(金)


お世話になっております。
学生・研修医部会関東支部員の頼母木まゆ美(埼玉医科大学3年)です。
この度,関東支部にて、標記勉強会を開催頂くこととなりましたので告知致します。
当日、お会いできることを楽しみにしております
ぜひ多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

ーーーーーーーー告知文ーーーーーーーー

 学生・研修医部会関東支部 勉強会開催の御連絡です。

今回、家庭医療を「行動変容」という視点から考えてみようと思います。

行動変容とは、簡単にいうと習慣化された行動パターンを変えることです。最も簡単な例が禁煙です。

勉強会では、家庭医療と行動変容の基本から家庭医療と行動変容の関わり、どのようなプロセスで患者さんに行動変容してもらうのかを受講者も参加しながら学びます。

 行動変容って聞いたことあるけどあまりよくわからない方や、行動変容って言葉自体聞いたことないという方、大歓迎です。

その前に家庭医療って何だろうという方も一緒に学びましょう。

『家庭医療×行動変容~家庭医療の学び場×情熱のたまり場 Episode.3~』

【日時】
        11月23日(金)(勤労感謝の日)


【場所】
        順天堂大学8号館1階3番教室

 交通アクセス http://www.juntendo.ac.jp/info/access/index.html

【当日スケジュール】 12:30~13:00 受付   
 
             13:00~18:30 講演会   
  
                          19:00~21:00 懇親会

【講師紹介】
             新井大宏先生
         山梨医科大学(現山梨大学医学部)出身。初期研修は2年間埼玉で行い、3年目で沖縄の米国海軍病院勤務。
         現在は静岡家庭医養成プログラム後期研修医/ミシガン大学医学部家庭医学科アカデミックフェローにいらっ         しゃいます。行動変容を担当していただきます。                  

         遠井敬大先生
        埼玉医科大学出身。一昨年家庭医療専門医を取得し、川崎で家庭医としてご活躍中。
        将来の目標は埼玉県で家庭医療プログラムを立ちあげること。
        家庭医療・家庭医についての概論を担当していただきます。  

【参加費】   講演会 無料

        懇親会 4000円(参加者のみ)

【定員】    30~40名程度

【対象】    医療系学部生及び医療従事者

【申し込み】  http://my.formman.com/form/pc/honF2kNioNE22eaH/


ご質問のある方は、本勉強会代表埼玉医科大学3年 頼母木まゆ美(the_vicissitudes_of_life_mayu@yahoo.co.jp)までご連絡ください。

皆様の参加をスタッフ一同心待ちにしております。当日皆様とお会いできることを楽しみにしております。

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