遺品整理のプリモ スタッフブログ

札幌市・近郊および道内をエリアに遺品整理・生前整理・家財の片づけなどを承っています。また片付け後のリフォーム、家屋解体、その後の売買までトータルなサービス提供でお役に立ちます!

施設への引越しと生前整理

施設に移ったので家を片付けたいのに、本人が嫌がっている。

 

ある日、そんな電話がかかってきました。

依頼者は、ご本人の親戚とのこと。

引越し先の施設の部屋は狭いので荷物が少ししか入れられないのに

あれもこれも持っていくと言い張って困っているんです、とのこと。

一度他の業者さんに見積してもらった時には、

対応が気に入らないと、最後は怒ってしまったとのこと。

 

「家は賃貸住宅です。

いつまでも借りておくわけにはいかないんです。」

引越しからもう数か月が経っていて、依頼者の女性は、本当に困り果てている様子でした。

いろいろとお話を伺いながら検討し、本人も来てもらった上で

一緒に家財整理の仕分けをやってみよう、という事で話がまとまりました。

 

当日、待ち合わせ場所にご本人がタクシーでやってきました。

体が不自由とのことで、仕分けたりの作業は全てこちらが行います。

怖い方なんだろうか。お会いする前はそんな心配をしていましたが

思ったより気難しくも、怖そうでもありません。

 

仕分けを一緒に行うのは、女性スタッフ3人。

「これはいりますか?」と一つ一つ尋ねながら家財を分けていきます。

最初はかなり吟味して「…これはとっておく」ということの方が多かったお客様も、

だんだん慣れてくると「これだけ取って、あとはいらない」と捨てるモードに。

私達も「これは新品だから勿体ない」とか茶々を入れながら、

意外にも最後は和やかムードで仕分け作業は終わりました。

もしかしたら、女性ばかりだったのが功を奏したのかもしれません。

 

「大事なものがいっぱいあるから、こうやって一つ一つ見たかったんだよ」

作業の途中で、お客様がポツリとそうおっしゃいました。

確かに、家財は分類されて段ボールに入れられ、きちんと整頓されていました。

自分の持ち物に、愛着があったからだと思います。

具合が悪くなったからと言って、簡単にみんな捨ててしまいたくない。

そういう気持ちがあったんだろうな、と感じました。

そして、その思いをうまく表現することができなかったんだろうな、ということも。

 

また、自分で動けるうちにそんな整頓ができる生前整理っていいな、とも思いました。

 

とっておくと決めた荷物を施設までお届けして、作業は終了。

ご納得いただけたかどうか、それはわかりません。

やっぱり、心残りもあったのだろうと思います。

当事者でなければわからない、複雑な気持ちがあるのだろう、と。

私達は、思い遣るばかりです。

 

住み慣れた我が家を出て、施設へ入居される方は年々増えています。

これからも、そういう方のお役に立てたらいいなと思います。

祈らないけど、供養。

本日の業務は、家財整理。
亡くなった方の家財を片付ける、「遺品整理」です。

まず入ってお部屋の窓を開けようとしたところ‥カーテンが開きません。
何やらあちこち開かないように留めてあるようです。
部屋の中は埃もひどいので、
なんとか窓を開けようとカーテンに手をかけました。
時間をかけてようやく外すと‥またカーテンが現れました。それも外すと‥またカーテン。
次々と外したら、結局カーテンは五重になっていました。
そしてカーテンを全て外した後の窓は‥ビッチリと段ボールで覆われていたのです。
次は段ボールを剥がしていきます。段ボールも何枚か重ねられ、間には薄い木の板まで!

光が漏れ入るのすら嫌だったのか、それとも自分の部屋の窓に明かりが灯るのを
見られたくなかったのか‥その異常さに、一同言葉を失いました。
その様子から、人と関わる事を避けていたんだろうなということが伺えます。

私たちは、ご家族に詳しい話を尋ねません。お客様から話をされた場合のみ、伺います。
なので、察するのみです。

光の入らない、朝も夜もない部屋で何を思い、日々過ごしていたのか。
最後に部屋をきれいに片付け、窓を開けて日の光と外の空気を入れる。
ふと、勝手だけど「これも供養だな」と思いました。

お経をあげるわけじゃないけど、祈りを捧げるわけじゃないけど、これも供養のかたち。

作業を終えるたび、そう思っています。

家財の量ってどれくらい?

「一軒片付けてだいたいいくらですか?」

よく電話でそう聞かれます。

でもこれ、本当に答えにくい質問です。

その理由は…一軒一軒家財の量が全然違うから!なんです。

同じ部屋数、広さのお宅でも、中にある家財の量はだいたい同じ、とはなりません。

大概のお宅にはテレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電があり、

タンスやソファなどの家具があり…その辺りまでは一緒でも

そこからが変わってきます。それが収納部分です。

押入れの中身がスカスカなお宅があれば、真四角に目いっぱい詰め込んでるお宅もあります。

他にもキッチンの吊り戸棚の内容量や物置の中身、ベランダの鉢植え…などなど。

ここで片付ける物の量がずいぶん変わってくるのです。

見た目は片付いて物が少ないように見えたお宅が、出してみるとどこよりも多かったり…

仕事をしていて驚くことがよくあります。


片付けているうちに予定したトラックでは積み切れなくなり再度出直す、

なんてことも過去に何度もありました。


でもそれは、物を大切にしていたからこそなんだろうなと思います。

もったいないからとっておく、を積み重ねた結果なんですね。

わかるわかる!と、同じ主婦として思います。

なので、片付けた家財はなるべくリサイクル、リユースできるよう

心がけているんです。

その話は、また次で!

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