真夜中のPRINCESS

他界した父の介護のストレスから始めてみたblog。ちなみに円形脱毛症は現在も微妙にハゲたまま。他は「死ねばいいのに」とか、THE ALFEEとか、ゲームセンターCXとか、井上トロだとか。登場人物→博馬(おとんで故人)扶卯ちん(母)馬之佑(弟)べん(犬)ぽん(うさぎ)…対人恐怖症ぎみなので、あし@は踏み逃げ気味…(と言うか、照れ屋なので良いコメントが思いつかない)   

あけまして、おめでたふ。

…年、明けてもうた。
……うん、すっかり新年になっています。

blog放置しすぎた。

クリスマスには旦那さんからのプレゼントを遊び倒し
その後、気が狂ったように家中を掃除し
ついに大晦日には力尽きた、優姫。

そもそも。
旧年中は考えて行動していた(つもり)
11月には、壁を塗るぞ!と意気込み、マスキング作業で力尽きてしまい
なんだかんだで、壁を塗る作業は12月にもつれ込んでしまって
途中、トイプードルなべんじゃみん(♀10さい)を刈ってみたり
現実を逃避してみたり。

そういや〜12月には旦那さん家にも行きましたっけ。

壁塗り作業で、上を向いたまま脚立を上ったり降りたり。
すっかりババァと化した優姫は、体中筋肉痛に追い込まれ
洗剤に負けて手を真っ赤にした……そんな正月ですた。


元旦には、祖母と叔父(母方)と弟が来襲したし。
(弟が帰省してることは聞いてなかった)
2日には、祖母(父方)と墓参りに行きその足で某神社へ。
そういえば前厄な旦那さんをついでにお払いしてもらって。
非常に気分的にスッキリ!な正月だった。

合計3回おみくじ引いたんですが、
全て大吉で
…逆に不気味かつ不安になった優姫でした。
うれしいんだけど順調すぎると「ウソくせぇ!」と思ってしまう自分。



ところで、旦那がお払いしてもらった神社なのですが。

市内では屈指の古い神社なのではないかと思う。
小さなところをくまなく調べた訳ではないので確証はもてませんが
防府天満宮より軽く300年は遡れるのは確か。

そんな優姫が中学高校とすごしたトコにある神社は
…中学の先輩がしっかり跡目を継いでおられました…。
先代もいらっしゃいましたが。
先代は博馬と同級生なんだよね。
優姫が生まれてすぐお参りした神社でもあるところ。

優姫は真面目に霊験あらたかだと思っている神社なのです。

そんな神社の後を継いだ先輩が
「当神社は霊験あらたかですよ」と冗談っぽく話していたのですが
「知ってます」と即答してしまった。

でもなぁ…誰にも知られたくないんだよなぁ。
凄く、いい神社なんです。良識のある人にだけ教えたい。
地元に愛されて、地元を愛している、そんな感じの神社なのです。
ここで引いたおみくじの大吉率は半端ではない。
なぜか9割以上の確立で大吉を引く優姫(いや、ほとんどの神社でそうなんだけども)

多分、優姫がこの神社が好きで神社に愛されているからの様な気がする。
旦那さんと結婚する時も、なんだかんだと理由を付けて無理やり参ったっけ。
…なんか、一応きちんと報告しとかないと!と思って。
うん、いつ来てもすがすがしい気分になれる神社。

きっとああいう形が。
神社の本来あるべき姿なんだと思う。
静かで厳かで誰も居ないのに、「何かが、居る」という感覚。

日ごろ信心なんぞないわ!って方も、たまにはどうですか?
いいですよ、神社。
スッキリしますよ?神社。

だって日本人だもん、八百万の神が住む国に暮らしているのだから。

EGOISTという自覚

それは優姫がまだ高校生だった頃のこと。
ちょこっとお知り合いになった人が、つけていた香水。

それがシャネルのEGOISTだった。

なんとも、いえない表現のしようがない匂い。
甘いバニラっぽいのに、スパイシーで。
花のようでいて、木のような匂い。
もう、なんなんだコレ?と不思議になった。

優姫の考える香水的なものといえば
オカンが持っていた香水といえばレールデュタンのみだったし。
オトンがつけていたのはエロイカのシリーズで。
非常に解りやすく
「お化粧とお花の香水」っていうイメージのレールデュタンだったし。
(あくまで優姫のイメージです)
「昭和のオッサンの香り」って感じのエロイカだったし。
(くどいようですが、わたくし個人の感想です)
ティーン向けの軽やかな香りともまったく違っていて。
とにかく、人生において初めての「鼻で受けたカルチャーショック」だった。

…エロイカシリーズの刺激的な柑橘の香りも、
…「お化粧ちっくなお花の香り」なレールデュタンも好きなんですけど。

でもでも、EGOISTを知ったときの驚きには敵わない。
本当に好きな香りで。
好きな香りではあるんだけども。














……強烈に臭い。
苦手な人にとっては、苦行なんじゃないかと思うほど強く香る。
好きだけどトップノートはきつ過ぎるほど匂う。
だからつけるときは、すごく考えて使うようにしているのです。

好きな香りだと思っている人間ですら「強すぎる」と思うEGOISTなのだが。
ある日、優姫は思った。
「これだけ臭けりゃ、誰がつけても同じなんじゃね?」と。

そう。
香水というのは。
つけた人の体温や体臭で香りが変わる、といわれているけれど。
あんまり信じてなかった。
というか。
厳密には「信じてなくはないが、そんなに変化しないでしょ?」と。
そんな風に思っていました。

で、旦那ですよ。
ほんのりスメルが細く長く強烈な、旦那に吹いてみたんですよ。
あろうことか、強烈な香りなEGOISTを。

つけてすぐは、まぁ普通にEGOISTな感じだった。


で。


1時間もしないうちに。

















それは強烈な悪臭へと変わっていった…………。

もう本っ当ーに、混ぜるな危険!!!
例えるならそれは
「香りの不協和音」としか言いようがなかった。

あんなに素敵な香りも。
土台が合わないと悪臭でしかないという事実。

優姫は思った。
「合う、合わない」って大事!…と。



で。
旦那本人はと言うと。
EGOISTのこと「これ、結構好きな香りなんだよね」などと初めは言っていたのだが。
途中から
「臭っさ!何コレ〜臭っさ〜!!!」と絶叫してました。
そんで。
何かものすごいショックを受けていました。
体臭に合わないと、素敵香水も悪臭になってしまう自分に。


……体臭と香水の相性って大事。
コレ、本当ダッタヨー!って話。

物理的なダメージ

ここは。
ほんのり叔父が読んでいる場所でもあるのです。

先日、オカンが実家から帰ってきたとき。
実家で食べ飽きた「鯵の南蛮漬け」を持って帰ってきたとです。

叔父は、きっと空気が読める…人。

オカンが持って帰ってきた南蛮漬けは。
オカンと叔父の姉である伯母が作ったものである。

大変においしかったのです。
味に文句はなかったとです。
でも。
それはそれは。
南蛮漬けにするには、少々加熱が足りておらず…。

よーく噛んで食べていたにもかかわらず
微妙な小骨がのどにグッサリ刺さったとです。

そんで。
見事にがっつりと腫れてしまいました。
非常に喋り辛い。
まるまる二日は辛かった。


つーか。
あれはナイ。
おいしいけど、あれはナイ。

南蛮漬けっつーたら
焦げるんじゃねーか?ってくらい揚げて当然でしょーが!
これは、文句言っていいと思う。
うん、優姫は料理はめったにしないけどね。
あんまり言えた義理じゃないんだけどもね。
でも、南蛮漬けは上手に作れるから言ってもいい気がする。

コレを読んだ叔父は。
きっと空気を読んで、内緒にしてくれるはずです!


あ。
そうそう。
叔父から頂いた記念の品は、壁に飾らせていただきました。

妄想と言う名の小話小説 -青春のもやもや-

憂鬱な気分を抱えたまま握るハンドル。
もう、何度この坂を通ったのだろう、
常に混んでいる道の三叉路の正面に立つビルの窓に夕日が反射している。

助手席で無言のまま、外を見ている、彼。

視線の先には下校途中の高校生の群れ。
それを見ていた彼。を見ている私。
「そうか、もう3年になるんだ」
聞いて欲しいのか欲しくないのか、呟く彼。
私は話を聞くポーズだけで、正面の赤信号を見ている。
坂と路地の多いこの辺りは、いつも交通量が多くて夕方は酷く渋滞するのを忘れていた。
そんなに大した都会でもないのに。
そんなことを考える。

3度の信号待ちを終えて、ようやく交差点を抜けたとき彼は重い口を開いた。
「この坂を上がった左手にさ、何かマンションみたいなの建ってるやん?」
「うん」
「変な形の。あれ、市営住宅なんだけど」
「うん」
「…俺が高校1年の、今頃の時期だったと思うんだけど」

小さな平屋建ての街並みにぽつんと建つ、不釣合いな高層マンション。
「ほら、あれ」
彼が指差した先には同じ形のビルが二つ、並んで建っている。
ちょうど西日を遮る形になり、二つのマンションは後光が差したかのように光って見えた。
「あのビル?」
「そう、あれ………10階辺りの階段の踊り場にネットが張ってあるの分かる?」
前を気にしながら、一瞬だけ視線を彼が指差すほうへ向ける。
「うん、見えたけど」
「あれ、俺の中学生の時の同級生つか友達がさぁ、あそこから飛んだんよね」

「は?飛んだ?」
運転中だというのに、驚いて助手席を向いてしまう私。
「わぁ、駄目じゃん。前、前!」
「わかってる、ごめん」
うながされて、慌てて視線を前に戻す。
相変わらず道は混んでいたが、それでもさっきよりは快適に進んでいる。
「飛んだ…って、飛び降りたって…。自殺ってこと?」
「うん、そう」
「いじめたれてた…とか?」
「それがねぇ、俺にもよくわからんちんなんよねぇ」

『わからんちん』は、彼の口癖。
そういえば、うちの母親も同じ言葉をよく口にしてたっけ。
…面識はないはずなんだけれども。

「俺が思うに、なんだけど」
「それは、貴方の想像ってこと?」
「そう、あくまで俺の想像なんだけども」
そういって、一度言葉を遮った。
「……その自殺に関してはね、新聞とかニュースにはならなかったんだけど。
その友達、階段の踊り場でご丁寧に靴を脱いで学生鞄を置いて飛び降りたんよね。
遺書もあるにはあったんだけど。『生きていくのが辛い』って、何かそんな内容の。
でもね、内容は本当にそれだけ。
誰かにいじめられたとか、何か精神的に病んでたとか、そんなのも何も無くて」
「うん」
「で、中学の時は仲良かったけど俺は別の高校に進学してたから、そんなに詳しく知ってる訳でもないし。
とりあえずその学校でもいじめについては徹底的に調査されたみたい。
で、お葬式には呼ばれたから行ったんだけども。
その時にソイツと同じ学校に行ってた他の奴にね『どんな感じだった』って聞いたんよ」
「あぁ、自殺するような雰囲気だったかどうか?って?」
「そう。でも別段変わった様子でもなかったし。普通だったって言うわけ、みんな。
でも、気づかんだけで裏で何かあったりしたかも知れんやん?そこをしつこく突っ込んだんだけど。
断じて『いじめはなかった』って言う訳ですよ。
もし『そんないじめみたいになる前に俺らで絶対に助けた』って同じ学校に行った連中は言うし、
学校に問題があったようにも思えないって」
「うーん。とりあえず表面的に自殺するほど悩むような事は何も無かったってことか」
「そう、そうなんだけども。俺、思い当たることがあってさ」
「なに?」

「そいつ…、まだ中学生だった時にね。振られてるんよ、好きだった子に」
「失恋?」
「そう。たぶん、それが原因だと思う。…っつーか、それしか考えられんのですよ」

気が付けば、いつしか車は渋滞を抜けて道幅の広い通りへ出ている。

「振られて自殺とか…そんなこと言い出したら、生きていけないじゃん。
世の中、そんなことより苦しくて悲しいことなんて他にもあるし。
そら、死にたいくらい辛いって気持ちも、分からなくはないけど。別に本当に死なんでも…」 
「そう、俺も本当にそう思う」
「ん?待って。今、気づいたけど…振られてから1年は経ってるわけでしょ?自殺まで」
「そう、タイムラグがあるんよね。だからみんな気づかなかったんじゃないかと」

「ソイツと俺って。凄い仲が良い訳でもないし、別段悪いわけでもなくて。
いつも5〜6人でつるんでたんだけど、その仲に俺もソイツもふわっと参加してる感じで。
何か、こう。二人で話すほど仲が言い訳でもなくて、でもいつもいっしょ、みたいな」
「あぁ、なんか分かる。その微妙な距離感」
「いつも同じメンバーでつるんでて、みんな同じ方向に家があるから帰る時も一緒なんだけど。
途中からソイツと二人きりになるんよね家の位置的に。でも、こう気まずくて何も話せないんよね」
「そうか、いざ二人になったらお互いに接点が無いんだ」
「そう。嫌いなわけでもないし、かと言って、何を話していいかも分からんし。
なんかそんな関係だったんだけども。…中学3年の10月だったか11月だったかなぁ。
何かで話してる時にそんな話題になって、ソイツ『好きな人が居る』って言い出して」
「冷やかした、とか?」
「違う違う。そいつねぇ、凄い真面目なヤツで。凄い優しくて。
…こう俺らがバカなことをしてても、黙って笑ってるようなタイプで。
でもあんまりにも悪いことしたらきちんと『それは駄目だ!』って止めてくれるようなヤツで」
「何ていうか、穏やかなタイプだったんだ」
「そうなんよ。大人しくて穏やかで、でもしっかりしてて回りに一目置かれてて、尊敬されてて。
だから、こう思春期にはありがちなバカにしたりとか、イジったりとかも一切無くて。
みんな『穏やかに見守ろうぜ!』的な、こう『こっそり応援しようぜ!』みたいな」
「余計なことはしないで見守る姿勢に徹底したんだ」
「そうなんだけどね」

このまままっすぐ進むと、海岸の近い小さな駅の前に出る。
「どうする?次の交差点。曲がる?それともまっすぐ?」
「今日は休みなんだっけ?」
「今日は休み」
「じゃ、続きを話したいので直進して下さい」
小さな無人駅の前の交差点は、高校生の制服と下宿に帰る大学生が大半で。
時間帯もあってか、普段よりも人通りが多くて。
いつもは交差点を右に曲がって彼を自宅に送り届けるのだけれど。

「それでね。結局、俺らはその事を、聞かなかった、知らなかった事にして普通に過ごしてたんだけども。
『やっぱり、どうしても気持ちを伝えたい!』って、ソイツが言い出したんだよ」
「…暴走しちゃったんだ」
「多分、本当の意味で、ソイツの『初恋』だったんだと思う。
『僕は多分、今告白しないと気が変になる!』って言って。でも、止めたんだよ俺ら」
「止めたんだ」
「だって、別のクラスの娘だよ?ソイツ大人しかったから、相手は名前も顔も知らないだろうし。
迷惑に思われるから、辞めた方がいいって説得したんだけど…」
「みんな止めたんだ」
「そう、止めた。でもまったく話を聞いてくれなくて。本当に『暴走』って表現がしっくりくる感じだった。
そもそも、うちの学校は人数多くてクラスも多いし。振られるとかなんとかそれ以前にさぁ。
ソイツ大人しかったし、地味で真面目なタイプだったから認識されてなかったと思うんよ、相手に。
付き合うとかなんとか、それ以前の問題で。
で、ある日相手の娘を呼び出して告白したんだけど、当然玉砕しちゃって。
それから、見ていられないほど落ち込んでね。周りだってどう接していいか分からないし」
「振られた人を慰めるなんて、思春期の男子中学生には荷が重いわ、そら…」
「多分、どういう言葉で慰めても駄目なんよね、ああいう時って。本当、どうしていいか分からんくて。
でも帰る方向は同じだから、毎日無言でさぁ。かといって放ったらかすのも心配で」
「そうか、難しいねそれは」
「何かありきたりな言葉で『きっとお前の良さが分からなかったんだよ』とか『もっといい人が現れるよ』とか、なるべく当たり障りの無い言葉で、元気付けようとして。
それで、3ヶ月くらい経った頃には元に戻ってたように見えたんだよね。
だからソイツが居ないところでさ『おぉ、立ち直ったっぽいぞ。良かった!』とかみんなで話して」
「表面上は普段と同じように見えたんだ」
「表面上はね。で、俺ら的には回復したように見えたんだけど。
寧ろ、立ち直ってからは『こんなキャラだったっけ?』って言いたくなるほど明るくなってたし。
でも、さっき話したやん?
俺、登下校の時はソイツと二人っきりになるタイミングがあるって。二人の時は、何か考え込んでるようなそんな感じに見えたんだけどね。
…俺、中学生で何も気が付かなくて。『気まずいから黙ってるんだな』くらいにしか思わなくて。
実際、振られるまでは俺もソイツも気まずくて黙っていた訳だし。
そんな感じだったんだけど、卒業式の何日か前だったかな。
急に泣きだしたんよ、学校の帰りに。
俺と二人っきりになったとたんに。
『卒業したくない』って言ってね。でも、それが振られた事が原因とかその時は思いもしなくて」
「…………」
「それから、1年経って飛び降りたんよ。あの市営住宅の10階から」

車はすっかり市街地を抜け、左手には海岸線が見えている。

「俺、本当は何か出来たと思うんだよね。
どうにか、もっと…自殺とかする前にさ、何とか止められたんじゃないかと思うんよね」
「うん」
「だって、あのメンバーの中で唯一二人きりになる時間があってさ。もっとこう、何か出来ることがあったんじゃないかと思うんだけど今でも」
「うん」
「……あんないいヤツを知ろうともしないで振った相手の事も許せないし」
「許せないんだ」
「悪くないのは分かってるんだけど。…だって、振らなかったら自殺だってしなかった訳だし。
でも、それ以上に自分が許せない。絶対に…絶対に何か出来たはずだと思うんだよね」

公営の海水浴場はシーズンオフだからか、駐車場もほぼ空っぽで。
フェンス越しに、自動販売機の光を確認しながらゆっくりと左へ出すウインカー。
駐車場の片隅に車を泊めた。

「振った相手も許せないし、自分も許せない。
それでね…死んだヤツも許せないんよ」
「うん」
「だって、死ぬほど思いつめてるならさ言えばいいのに。相談して欲しかったのに。
そりゃ、気まずいとは思ってたけどさ、みんな心配してるのだって分かってたはずなのに。
それを誰にも言わず何も言わず、勝手に死ぬなんて卑怯だとも思うんよ」
「うん」
「……やっぱり、自分が一番許せない」
「そっか。…そっか。
辛かったんだね。そんな悲しい話を私に話してくれて、ありがとう。























とでも言うと思ったか!このアホンダラ!」
「え?」
「……死ぬヤツは死ぬんだよ、誰が何を言っても。…解る?私の言ってること?」
「いや、その」
「あぁ、もう。運転に気を取られて上手くいえなくてイライラしたよ。
いい?…多分それは誰も悪くない。誰も悪くないし、アンタの気持ちもわかるけどそれは違う」
「えー。でも、何か出来たんじゃないかと思うんだけど」
「そうね、確かにもうちょっと出来たことはあると思う。でも、自殺したと思う。
その時はね、それで精一杯だったんだよ?アンタも他の友達も。そうでしょ?
出来なかったことも含めて、それで精一杯だったんだよ」
「…………うん」
「でしょ?でね、自殺ってそれはそれでも勇気が要ると思うんだよ。
考えてみて。あの胸の高さまである手摺を乗り越えてね、あの高さから飛び降りること。
…そうとうな恐怖でしょ?あの恐怖を乗り越えてでも死にたかったんだよ、多分ね」
「でも」
「じゃ、アンタは死にたくなったら。あそこから飛べる?」
「無理無理。絶対に無理」
「でしょう?それだけの決意を持って自殺したんだよ。苦しくて生きていけなかったんだよ。
私は自殺なんて卑怯な人間のやることだと思うけど、それが全てだと思ってるわけでもないし。
きっと精神的に完全に病んじゃったんだと思うけど、それをどうこう本当に心配しなきゃならんのは友達のアンタじゃない、親のやることなんだって」
「うん」
「親なら自分の息子の様子がおかしいって気づくべきだし、その時病院に連れて行けば良かったんだよ。適切に治療するべきだった。
でもそれをしなかった。
そんな精神状態の人間に誰が何を言ったって、聞く訳ないでしょ?
だから、きっともっと出来ることはあったと思うけど結果から言えば同じことになっていたと思うよ」
「……うん」
「まぁ私が何を言いたいかって言うとね」
「うん」
「やっぱ所詮は19歳だな、まだまだケツが青い」

「優姫ちんは酷い!!!!!!!!!!」
「うん、よく言われるよ。アンタに」

夕日は、もうすっかり沈んでいた。


(この話はノンフィクションです。読む人が読んだら、どこで起きた話かわかってしまいます。
 わかった人は内緒にしてください。ほんのりフェイクが混じっています)

最後の最後

今朝、久しぶりに夢を見たんです、夢。
とーちゃんこと、博馬の夢。

何か、頭に手ぬぐい巻いてました。
そんで、今も祖母が住む博馬の実家の縁側で、鼻歌を鼻ずさんでました。
縁側にありったけの釣り道具を広げて
日向ぼっこしながら機嫌よさそうに、釣竿の手入れしながら仕掛けを作ってました。

「何してるの?」って聞いたら。
『白髪染めよるんじゃ。お、そろそろ20分経つな〜』
とか言ってるんです。
言われてみれば確かに、手ぬぐいがほんのり白髪染めで染まってて。
『今日はかーちゃんの白髪染めの残りで染めたからのぉ〜』
とか言いながら頭に巻いた手ぬぐいを外したら。
……博馬には似合わん程の赤茶色。
『染まり具合はどねぇかいのぅ?ええ感じに染まっちょるかのう?』
とか、聞くんですよ。もう嬉しそうに。

でもね、もう笑いをこらえるのが苦しくなってきてね。
「えー。パツキンになってまっせ、パツキンw」
思わず、吹きながら突っ込んじゃったw
『なにぃ!それはイカン。パツキンはいかんて、パツキンは!会社で笑われる〜』
ビール腹を揺らしながら慌てて、どたどたと洗面所の鏡に確認しに行ってました。
で。
戻ってきたと思ったら。
『ワシ、やっぱ男前じゃのう。金髪も似合うじゃろ??』
とか何とか言うんですよ。
「はいはい、そうですね〜。似合いますよお父様」
とかふざけて言ったら。
『お前、ワシをからこうちょるんじゃろ〜。大人をからかうモンじゃないでよ〜』
って、ありえんほど嬉しそうなんですよ。

あぁ、このオッサン死んでも何も変わっとらんな〜。
そう思ったところで、目が覚めました。



私、今でも思うんだけど。
…最後に博馬と何を話したのか、よく覚えてないんだよね。
とーちゃん死んだあと、ありえんほど泣いてしまって。
同じように介護していた母、扶卯ちんすらドン引きするほど泣いてしまって。

そんで、多分なんだけど。
最後の会話って、頼まれて缶コーヒーを買いにいったんだよね。
入院していた病院の売店に。

『のどが渇いたから、コーヒー買ってきてくれんか?』って博馬に言われて。
病室のテレビが置いてある台に、博馬の長財布が入ってて。
その中に緊急用に一応、1000円だけ入れてあったんだけど。
『コーヒーはワシが奢ってやるから、そこの1000円を持っていきなさい』とか言われて。
その時、確かポケットに小銭がたくさんあったから
「ポッケのお金で買うからいいよ〜。崩したらもったいないし」って返事して。
『でも、たまにはワシが奢るでよ』って言ってたけど。
「じゃあ、出世払いで今度返してね」って言ったら
『わかった』とか返事したような気がする。

もう、この時痛み止めで意識が朦朧としていたのもあって。
1日の8割くらい、会話が通じなくて。
見ているのも苦しかったんだけど。

多分、最後に会話が成立したのがコレだったような気がする。
そんなことをふと。
久しぶりに夢を見たので頑張って思い出してみました。

行ってきますた。

昨日。
引きこもり優姫は勇気を出してお出かけしてきました。

「防府天満宮展」at 山口県立美術館!



えがった〜。
本当に見て良かった〜。

テレビCM観て、行きたいと思っていたので行けてよかった。
なんつーか。
防府市民なら見といて間違いない!と、思いました。
なんなら。
山口県中央部に住んでるなら、見るべきだと思うほどの感動でした。

しいて不満を言うなら、
防府天満宮
…めっさ近所なのにわざわざ隣の市に出かけるのが面倒だと思ったくらい。

メインの展示が1311年に描かれた「松崎天神絵巻」全6巻。
大枚2千円(ウソ)をはたいて買ったパンフレットによれば
「鎌倉時代応長元年(1311)に製作されたもので、鎌倉時代にまで遡る天神縁起の中でも
 完全な形で遺る貴重な作品です」とある。

これがとにかく凄かった。

その絵巻の内容をものすご〜く簡単に言うと
天満宮とは菅原道真を祭る神社なのですが、
菅原道真はコレコレこ〜んな人物で、こんな不遇な目にあってこんな人生を送りました。
で。
ひど〜い目にあって騙されたので恨んで化けて出たのですが、
貶めた人物が「私が悪かった〜」と公式に謝罪してくれたので、ひとまず怒りは鎮火。
祟りをやりすぎた感もあるので今度はこの国を守ることにしたYO!
国や民を守るようにしたら
何と!
あんなことやこんなことも叶えてくれる、霊験あらたかな神社になりました!!!

という、感じです。
ちなみに、この「願い叶えてくれたシリーズ」に至っては。
今で言う、オムニバス形式でかなり面白かった。

絵巻全体の感想としては
さまざまな人物がさまざまに集まって、みんなで傑作つくろうZE!的な
そんな部分が垣間見えておもしろかったです。

文章の部分だって、字が達筆すぎて読めない部分もあれば、
現代の字が上手な人が書いたんじゃねーのか?と思うほど普通に読める部分もあったり。
絵の部分もそんな感じで。
あまり上手くない人(失礼だけど)が描いたところなんぞは
下書きのアタリが見えたり、何か線はガタガタだし歪んでたし。
逆に「ここ、重要!」みたいなところは
本当に筆で描いたの?と思うほど、精密で緻密。
1cmサイズに描かれたお膳の蒔絵がはっきり見えるほどの描き込みよう。
青や緑の色は顔彩で描かれていたらしく
角度を変えてみると、ところどころラメみたく光っていたり。

なんつーか、いいもの見させて頂きました。

途中、展示の合間の休憩スペースに「にせものの絵巻」がおいてあったのですが。
これが良くできていて、レプリカの絵巻が欲しかったよ…。
これ、
「巻物1本1万円!6本セットで5万円!」とかで売ってくれたらいいのに。
5万でも安い位に良くできていて、そんなのがあったらヘソクリで買うほど欲しかった……。
実際は「巻物の扱い方を体験しよう!」ということで置いてあったのですが。
そんなことより「コレが欲しいんじゃい!」と思ってしまいました。
優姫は駄目な大人です。

美術館に来ていた人たちは
お年寄りがジジババが半数で、絵画好きな50代オッサンが3割くらい。
暦女や絵がすきそうな若い女子1割。
残りがその他、といった感じで。
優姫&旦那はそのどれにも当てはまらず、完全に浮いていました。



見終わってから、ロビーのカフェスペースで珈琲を飲んだのですが
それが本当においしくて、
すごく、充実した一日でした。


……黒のロンTに黒のカーゴパンツにエンジニアブーツでぼっさ髪は目立つよな、そら。
美術館に行く格好じゃないもんな。

皮肉なんだかなんなんだか

すっかりネタが無くて書くのをサボっていた…。

最近の優姫といえば。
まじめに化粧するのすら面倒くさく引きこもり街道驀進中なんである。

もう髪型はボッサ〜だし、毛先はパッサーだし、相変わらずハゲてるんである。
なんつーか

まだらにハゲ。
うっすらぼんやりとハゲ。
分かり辛いけど、間違いなくハゲ。

美容室とか、考えただけで気分が悪くなりそうだけど。
そろそろ自分の手に負えない状態に突入してきた髪の毛。
しかし
出かけるために化粧するのがもう面倒で面倒で。
ますます、気分が滅入って出かけるのがめんどくさくなって悪循環だったり。

そんな優姫は。
若かりし頃、女装していた頃のIZAMにそっくりだと言われていた。
まったく見ず知らずの人間に記念写真を頼まれる程度には似ておりました。
IZAMが女装を止めたあたりでvivienne Westwoodが好きになったり。
なんだかタイミングが悪いと言うか何というか。
どうせどこに出かけていくと言うこともないと言うのに。
Vivienneの珍しいものをちらほら収集してみたり。
やっぱりレア物を探すなら都会に住んでる人のほうが有利だな、とか思ったり。


今年あたりは。
「あの人、頭おかしいんじゃね?」的なおしゃれさん(死語)を目指そうと思ったのに。

最近ときたら、もうどうしようもないほど引きこもっているので
おしゃれしたって大した意味ないような気もするし。
そんなことを考えたりする今日この頃。




でも。
相変わらず喫煙者なので、オゥヴライタァも一応所持していたり、する。
でもやっぱり、出かけないので宝の持ち腐れですな。

もう、終了しました。

みんな、みんな、きっとそうなんじゃないかと思うんですけどね。
心のどこかで、自分と言うものを、
どこかで律して生きているんだと思うのです、最近。

先日、何故か深刻な気分になって。
一人で勝手に落ち込んだりして。
…落ち込んでも暴れる猫とか、暴れるうさぎとか暴れる犬だとか。

何か考え事していてもちっとも深刻な気分にならないのはどうなんだろう。
犬とかうさぎとか猫はさておき。


先日、考えていたんだけど。
その昔。
優姫は椎名林檎がとても好きだった。
厳密に言えば、妊娠出産するまでの椎名林檎が好きだった。

あの、なんていうか。
繊細な性格なのに、やりたい放題やってる感じが好きだった。
絶対に、性格的に自分はあんな風になれない。
だからよかったのに。
雑多で排他的で、下品で猥雑。
でも、どこかギリギリ許されるあの感じがスキだった。

最近は品行方正になってつまらない(と感じる)


でも、多分。
他人から見た優姫だってそうなのであろう。
こんな何の中身も無くて、空っぽでどうしようもない優姫ですら
「いいな、羨ましい」と言う人が居る。
そういえば椎名林檎に似てると言われたこともあったっけ。
顔ではなくて、考え方とか挙動不審だったところが。

私は。
自分が自分であるというアイデンティティを失ったら死ぬんだろう。

人は、自分に無い些細なものを羨ましがる生き物なんだ。
たとえば優姫が言われた事って

「目と眉毛の角度が羨ましい」(些細にも程があるだろ)
「程よい癖毛が羨ましい」(死ぬほどうっとうしいぞ、なってみればわかる)
「ピアスが羨ましい」(開けたらいいやん、軟骨に)
「下まつげが長いのが羨ましい」(つけま付けときゃいいだろ)
などと。
至極どーでもいいようなことばっかりだった。

あほくさい。

最近になってしみじみ思うんですが。
私、無理していい人でいようとし過ぎた。

もう、何か全てがメンドクサくてどうでも良くなってきた。
それで
「いい人キャンペーン」を終了することにしました。

そうすることにしました。
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