17歳って。

June 10, 2004

したい、盛り。

「セックスに溺れそうな気がする」
と彼女が書いています。
 
生物学的にも発情期で、したい盛りで、
きっと近代以前ならたくさんの男たちと寝て
受精していてもおかしくない年頃。
 
若い女の子をセックスから遠ざけようとする
この日本では、成人女子は発情期を逃して
少子化が進むのは当たり前なのでしょう。
 
十代で子供を生んでも、育児をしながら大学へ通ったり、
就職して仕事ができる社会こそ健全なのに、
政治家は誰もそんなことを言わないで
出生率が下がったとか言ってて、何なのでしょうね。
 
「出産の痛みに耐える自信がついたわ」

AZU、強い男の、子を生むんだよ。

(42歳。)


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May 17, 2004

もうすぐ中間試験なんだが。

久しぶりの更新です。

彼女の学校では高校3年の6月の中旬に修学旅行があるとか。
で、その前に立ちはだかっているのが中間試験という
私から見ると些細な、でも彼女にとっては切実な問題。

どうも計画をきちんと立てて試験の準備をするというやり方を
彼女はまだ身につけていないようで、なかなか勉強に集中できないようです。
 
集中できない理由のひとつにはぼくとの関係があるようで、
あまり電話をかけることが好きではない彼女が、
試験が迫ったここ最近、泣きそうな子猫のような声で電話してきます。

私としてはいろんな可能性がある彼女の将来を、
ぼくと交際することで狭めるようなことだけは避けたい。

「あまり試験の成績が悪かったら会いにいけないよ」

ぼくがそう言うと、彼女は「どうして?」と切なそうな声で抗議するのですが、
ぼくだってつらいということをわかって欲しいと思う一方、
新幹線で飛んでいって、彼女を息が止まるほど
抱きしめてしまいたいという衝動にも駆られるのです。


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May 12, 2004

金色のうぶげ。

0d2510ca.jpg 彼女は肌荒れを気にしていて、
 ぼくから見れば思春期特有の分泌物を
 っけんで洗いすぎたせいに思えるのだけど、
 彼女は真剣にその対策のスキンケアの研究を怠らない。

 「弱酸性のビオレを使えば? 肌に優しいよ」

 「ビオレはあまりよくないって聞いたよ?」

「でも多分、普通のせっけんよりいいと思うよ」

こんな風に彼女の若い肌について会話ができるだけで
ぼくはシアワセを感じてしまう。

どうしても思考や行動の端々に、彼女の若さへの羨望がのぞく。
 
窓辺煮立つ彼女の顔に光が差しているのを凝視したら、
彼女の頬の表面に生えている産毛が光に透けて、
金色に輝いていた。

お手上げ寸前。

そんな彼女はぼくの腕をさすり、
「肌がきれいだー!」と声を上げる。

数日後、「ビオレ買ったよ」というメールが
ぼくの携帯に届いた。
 



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May 07, 2004

発情期。

14歳から18歳は女の発情期だと書いていたのは、
元気のよかったころの田口ランディだったか。
 
ランディいわく、校則や制服といった枷が、
かろうじて発情期の少女の暴走を抑えているらしい。

彼女はぼくの胸に頭をすりつける。

まるで猫のように、指で髪を梳くことを要求する。

ぼくは覚悟を決めて、休日の大阪環状線の車内で、彼女の頭をなでる。

「体を売るって、ちょっとあこがれる」

背筋がひやりとするようなセリフを言って、安野モヨコのコミックを貸してくれる。
そこには江戸時代の吉原の、絢爛かつ壮絶な絵巻が。

彼女はマゾヒストだから、自分の体をモノのように扱われても
屈しない女性像にひそかな憧れを抱く。

思春期と発情期とマゾヒズムと。

彼女がその華奢な体の中でもてあます命の息吹は、やけどしそうなぐらいに熱い。


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