プロ先生の歯列矯正日記

矯正治療に対して興味のある方、いろいろと疑問をお持ちの方、このブログでは プロ矯正歯科の患者様の協力により私の矯正治療の経過日記を書いていきます。 御協力していただけるモニターの患者様ありがとうございます。矯正専門医の立場からの苦労していること、困っていることなどいろいろと記載する予定です。

みなさまおはようございます。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です! 
本日も東京から世界各地に向けて歯列矯正治療に関する情報を発信しております。 

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東海地方は梅雨があけたそうですね。関東のほうも今週末で梅雨が終わるのでしょうね?もしかしたらすでに終了してしまっていことを知らないだけかもしれませんが、今年の関東地方はまちがいなく水不足になるでしょう。

水不足になると給水制限になるかもしれません。
飲食店や美容室、歯科医院もそうですが、給水制限になってしまうと大変なことになります。実際は一般住宅のみ給水制限を施し、事業用の場合は制限がないと聞いてますが、申告な水不足になってしまうとそうもいかない可能性もあります。 まずは身近なところから節水をしていかないといけないですね。

さて、世間の子供たちは夏休みに入りました。 歯列矯正治療の場合、装置が装着されている患者さんでも通院頻度は月に1回程度です。 また、状況によれば3〜4か月に1度でも問題がない場合もあります。さらに、装置が何もはいっていなく、定期観察の場合は半年〜1年に1度のチェックでも大丈夫なこともあります。

そのため、夏休みや春休みといった時期には定期チェックの患者さんが来院されることが多いです。
なかには数年ぶりに来院する方も結構おりますが、きちんと定期的にチェックされる方のほうが咬み合わせが安定している割合が高いです。

歯並びは治して終了ではなく、治った状態をいかにして永遠に維持していくかが重要です。

繰り返しますが、治ってから放置していれば、そこから咬み合わせが悪くなるのは当たり前です。

それでは、本日の症例です。

出っ歯が気になる20代女性、治療終了後30代の状況は?です。

結論から話すと、本患者さんも治療後のメンテナンスを放置?されておりました。
結局のところ、気になってから来院されても、再矯正装置を装着するか?現状維持で対応するか?の2択になってしまいます。 

多くは、定期チェックを怠った結果、気になっての来院ですから再度矯正装置を装着するのが一番ですが、装置を再び装着するのを嫌う方が多いのも事実です。

実際は初診時の状態にもどることはほとんどなく、ワイヤー矯正終了時の状態がとても素敵なため、そこから歯並びが悪化してきた状態に不満がある場合がほとんどです。

それでは治療開始前の状況です


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正面からみると歯がガタガタといった感じです



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横から見ると、ガタガタ+出っ歯です


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下の前歯もガタガタです




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上の前歯は前方に突出しております







現在はインプラント矯正治療がオーソドックスな治療になりましたので、今回のような症例は比較的容易に治療可能となりました。

ただ、本症例は10年以上前に治療をおこなったこともあり、インプラント矯正治療はおこないませんでした。


治療終了時です



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横からみた写真の前歯の後退量は結構なものです。



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初診時がこれですから、かなりの後退です



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ここまで後退しても、歯そのものが大きい場合は口もとに対する前歯の押し出し感がでますので、本人的には不満を訴えておりました。


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別段、隙間もありません。が本人はまだまだ後退したがっておりました。


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本症例だけでなく、よくあることですが、出っ歯(上顎前突)の場合、上顎や上前歯が前方に出ていること以外に、下顎が後退している場合があります。 下顎、特にオトガイが後退している場合は上顎をどんなに後退してもオトガイが前方にでてくることはありません。 オトガイが後退しているのは骨の大きさが小さい問題ですので、矯正治療開始前の診断時にこの点をしっかりと説明しておかないと後々つまらないことになってしまいます。

そのような点では、本症例はとても勉強になった1例でした。顔写真を見せることができなくてとても残念です。


それでは、30代の状況です

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正面からみるとそこそこです



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横方向でも前歯の出っ歯感は出ていません。

終了時が



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現在が



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これでも、本人は出っ歯になってきたと訴えてきます。


ちなみに初診時は


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こんな状態になったら困りますね。



現在の側面の状態です

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下顎の歯列です

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少し前歯がねじれています。


これも一時期リテーナーをさぼっていたことが原因でこのような状態になってしまいました。




上顎の状態です


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かなり上前歯を後方移動しましたが、現在は問題ない範囲です。

結論としては、

矯正治療終了時が最高の100点満点の状態として、現在の状態は100ではないと思います。

人間は必ず老化します。歯や歯周組織も例外ではありません。

そのような状況(老化)をすこしでも遅らせるために保定治療をおこないます。


もともと歯並びが悪く、コンプレックスを取り除いて新しい自己発見をしたいと治療に挑戦する段階が攻めの状態とすれば、保定治療は守りの状態といえます。

攻めて、新しい自己発見をし、新しい自分を守りつづける。 そんな意味合いです。


それではそろそろ8時になります。 本日も忙しい1日になりますが、がんばって診療します。


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そろそろ全国の小学校〜高校のみなさまは夏休みになりますね! 夏休みと梅雨明けは時期が重なります。
つまり、関東地方の梅雨もそろそろ終わりになろうとしてます。

水不足が心配な2016年ですが、最近はまとまった雷雨が続いております。水不足の緩和になったのか気になったこともあり、東京都水道局のHPをチェックしました。

結果は多摩川水系は結構回復していたものの、利根川水系の貯水率はまだまだといったところでした。
本格的な夏がくるまえにもう少し雨が降ってほしいところです。


あと、本題に入る前に1点御報告があります。

朝日新聞監修のマイベストプロ東京というポータルサイトがあります。
その中で原稿執筆を頼まれました。 明日の7月17日に掲載する予定との連絡を受けましたのでお時間のあるかたは探してください。

実際にアップされたら当方のブログでも御紹介いたします!

本日のテーマはスキッ歯でも抜歯することがある場合です。

一般的にスキッ歯の歯列矯正治療は抜歯しておこないたくないのが常です。
なぜなら、歯は本来となり同士がしっかりとくっついているのが通常です。くっつきしつぎてガタガタになっていることも結構あります。

それではスキッ歯はどうしてなるのでしょうか?

スキッ歯の原因はいろいろとありますが、ここでは代表的なパターンを提示します。

歯は唇と舌との間にアーチ状に排列されてます。 唇側には口唇ならびに頬粘膜があり、舌側には舌があります。

通常ですと、口唇の圧力と舌の圧力のバランスが良好に保たれてます。 

なんらかの原因で口唇の圧力不足になってしまうと、歯列の排列が外側(口唇側)にひろがってしまいます。
つまり、すきっ歯の方向に歯が動いてしまいます。

他には、嚥下といった食物を飲み込む動作をする際に舌の動きがおかしな動きになってしまっている場合や、水を飲むときに舌の動きが通常でない場合、指しゃぶりや爪を噛むなど、いろいろと原因があります。

ですから、スキッ歯の治療法も確立しておらず、なるべくなら抜歯しない方が良いという程度になってしまっております。

では、症例にうつりましょう

症例は20台中盤の女子でした。

歯並びと口元の突出が主訴でした。


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スキッ歯ガタガタでした。



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この、スキッ歯なのにガタガタが曲者です!




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もちろん、当方としては抜歯せずに歯列だけを並べる矯正治療のほうが楽な選択枝だったのですが、それでは主訴である口元の突出が改善しません。

本症例だけでなく、主訴が改善しないことで、治療後に患者さんからクレームをいわれることが数回ありました。 成人矯正治療の場合は骨格的な改善を期待することが難しいので、口もと口元といわれても難しい時はできませんと伝えるべきと反省しております。

また、抜歯をせずに口元の改善といわれても無理な場合もございます。

そうなると、本症例の場合は2段階法にての歯列矯正治療となりました。

すなわち

1段階目は抜歯をせずに上だけの装置で歯列矯正をおこなってみる。

そこまでの治療のテンポのチェック、スキッ歯の原因の1つであろうと思われる舌の使い方の改善を試みる。

その結果、上顎のガタガタが改善した時点で今後の治療方針のみなおしをする。

というスケジュールでおこないました。


もう一度初診です

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横からみると



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前歯が並んで、抜歯も完了した状態です


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口の容積が小さくなるので、舌のトレーニングは必須です




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また、通常の抜歯症例でも治療後に抜歯した部分の隙間が再発しやすいのですが、


本症例の場合はもっと可能性が高くなります。

ですから、少なくとも上顎の前歯部分は永久固定しておいたほうが無難です



それでは装置撤去時の写真です

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とにかく空隙がでないようにしっかりと閉じてます。


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横からみると前歯の角度がかなり改善されてます。


ちなみに初診時は?どうだったかというと




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変化がすごくわかります。




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側面もきっちりと咬んでます

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抜歯スペースもしっかりと閉鎖してます



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上顎の前歯部分は永久固定の予定です。




本症例の場合はワイヤー装置撤去後の時点はきれいに並んでいて当たりまえです。

大切なのは、今後の歯列の変化だと思います。


本日も最後までありがとうございました。


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明日は選挙ですね。僕だけがそう感じているのか?選挙の盛り上がりも今一つな感じかします。
本ブログは選挙前日の土曜日に書いておりますが、おそらく投票率も低いようなきがします。

みな、政治に無関心というよりも日々の生活や悩み事を解決することで精いっぱいな人がたくさんいると思います。 国会議員は高額な給与をもらって国の経営をまかせる以上、お金に汚い自分勝手な人にはなってほしくないですね。 

さて、8時になりました。本日のブログはここまでと言いたいところなのですが、肝心の中身がありません。

それでは中身にはいりましょう。

本日のテーマは10年近くメンテナンスを継続している患者さんです。


成人年齢以降の歯列矯正治療で重要なことはメンテナンスです。

例えば、虫歯を放置しているだけでも、歯並びは変化します。

歯周病が悪化してしまえば、それでも歯ならびは変化します。


どんなに健康な人でも、加齢とともに歯はすり減ってきますし、その結果咬み合わせに変化を生じます。


それでも、しかるべき頻度で定期健診を受けることで良好な状態が維持されます。

ずばり、定期健診の頻度はどの程度が ベストかというと

それは人によってマチマチです。

きちんと自己管理ができる患者さんの場合は6ヵ月〜1年に1回で大丈夫と思います。
一方で、ブラッシングがあまり良くない人や歯周病傾向が強い人の場合は3ヵ月に1回くらいは来院してほしいです。

年間になおせば、歯周病リスクが高い人は 年間4回。 きちんと自己管理できる人は年間1〜2回。

この程度なら通院可能な回数と思います。


初診時の状態です

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叢生という症状ですね。


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上の前歯がガタガタです



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写真が悪くて申し訳ないのですが下顎の写真です


治療期間は1年6ヵ月弱でした。

終了時です

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このままメンテナンスに移行してきます


本患者さんはメンテナンス良好な方なので、年2回。6ヵ月に1度のメンテナンスです。


矯正治療後、おおよそ10年後の状態です



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治療終了時とほとんど同じです


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下顎の歯列です



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黒〇印の部分は金属のかぶせものから白いかぶせものに変更されてます





上顎はどうでしょうか?



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上顎の初診時は?






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右側だけ白い詰め物に変更されてます。




なぜ、本患者さんの場合、金属の歯がすべて白く治療しなおしていないかというと、メンテナンス中に銀歯が取れたり、外れたりすることがあります。

そうなった時にその都度、審美性の高い材料を用いた治療を選択しているのです。

矯正治療後にすべての詰め物を白くしたい方もたくさんおります。

ただ、予算を考えると結構な治療費用がかかる場合もあります。

本患者さんの場合は矯正治療後の10年間のメンテナンスの中で少しづつ審美性の高い材料で治療をされております。

詰め物やかぶせものは永久的に使用できるものではありません。

このような考え方も一理あると思います。


本日も最後までありがとうございました。


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梅雨らしくない日々が続きますね。今年の水不足は本当に心配になります。飲食店ほどではないですが、歯科クリニックも結構水道を使用します。 給水制限など生じてしまうと、患者さんの治療に影響を及ぼしてしまいます。
本格的な夏が来る前にまとまった雨が降ってほしいですね。

本日はブログタイトルの内容の前に、少々雑談をさせてください。

僕の簡単なプロフィールです

平成7年3月に昭和大学を卒業し、同年4月1日より昭和大学病院矯正歯科に常勤医として勤務を開始しました。
常勤医として9年間勤務し、平成16年3月に昭和大学を退職し(正確には2月まで給与をもらい、3月は無給でした)、同年4月に現在の地である墨田区錦糸町にてプロ矯正歯科を開業しました。
本日は平成28年7月2日ですので、開業12年目を迎えたということです。

開業して12年目なのですが、大学勤務時代からの他歯科クリニックでの歯列矯正治療の診療の仕事を継続しております。 一番古い勤務先は平成10年から勤務しているクリニックですので、18年間継続してます。一方で、勤務歴が一番短いクリニックでも15年間と非常に長期間です。

現在はプロ矯正歯科での患者さんの数はとても多く、顎変形症の手術数は年間25人以上で、この数字は某大学病院の年間数をうわまわってます。

つまり、もう外勤をする必要はまったくないのですが、患者さんを担当した責任感があります。

受け持った以上はきちんと担当をする。
また、治療を完了する能力も非常に重要な要素です。

当ブログの読者様は矯正歯科治療については勉強熱心な人ばかりだと思います。
歯列矯正治療は一見派手に見えますが、真実は地味な治療の積み重ねによって成り立ちます。

クリニック選びは本当に重要な要素です。院長が矯正を担当する場合はそれほど心配ないですが、
月に数回、矯正歯科の先生が出張診療といった場合は注意が必要です。

数年単位でコロコロと就職、退職を繰り返している矯正歯科医師も結構な数おります。

やはり積み重ね、実績というのは短期間で作れるものでない分、重みがあると思います。




それでは、本日の症例です

本日もまた、裏側矯正装置で治療をおこなった20台前半女性です。

本患者さんは学生時代に矯正治療を開始したのですが、就職後に休日がなかなかとることができなくなり、3ヵ月に1回といった頻度の治療回数になってしまった経緯があります。
当院の患者さんの場合、医療系の学校、もしくは医療機関に勤務されている人の割合が非常に多く本患者さんもそんな1人でした。 たとえば、木曜と日曜休みのところに就職してしまうと、当院の休診日と重なってしまうということです。

それでは初診時の写真です

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御年齢が若いのにもかかわらず、歯肉のレベルがさがってます。つまり歯が長いです

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ガタガタと出っ歯という症状です





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御本人のみならず、歯列矯正をしたくなる咬みあわせです。



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とびだしている前歯、ぶつけてしまいそうです。





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本人の強い希望もあり、上顎のみ裏側装置にて治療開始となりました。

しかしながら、上顎歯列を横に広げる必要があったので、広げている間は若干表側に小さい装置も併用しておこないました。



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黒〇印の部分にある装置です。

本装置はクリアリンガルボタンといいます。

ワイヤーをつけるわけではありませんが、 裏側装置でもマウスピース装置でも頻繁に用いられる装置です。



広げている間はワイヤー矯正は開始できません


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いよいよ広がると


ワイヤー矯正スタートです


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正面からみると



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初診時が



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あんまりかわりませんね




治療初期段階の動きだしの悪さが 裏側矯正装置の欠点といえるでしょう




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だいぶ進んできました。 下顎は表側装置での治療でした




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抜歯部位は上下左右4番目の歯です




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ある程度前歯が後退してくると、下前歯と上の裏側装置がぶつかってきたりします。





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そうなると、上裏側装置がはずれてしまうことが結構な頻度であります





装置が取れてしまったことにきずけば問題ないのですが、


裏側装置なだけに、取れてしまったことがきずかない場合が多く、

その結果、装置が外れた歯のみ動いてしまいます。

そうなると、治療期間が長期になる原因の1つとなります。


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そろそろ仕上げになります



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裏側矯正装置の場合、表側と比較して治療が遅くなるポイントは把握しているので、その部分をどうやってリカバリーしていけるかが、今後の課題になると思います。



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ようやく装置がとれました。


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プロ矯正歯科では1日1人くらい矯正装置を外す患者さんがおります。

ですから、我々にとっては装置が外れてもべつに特別なことではありません。


しかしながら、本症例は 治療期間が長期になったにもかかわらず 虫歯にもならずに本当に良かった!と



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矯正した結果、虫歯だらけになってしまったら

非常にさみしいです





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治療期間が4年かかり、紹介していただいた友人のほうが先に治療完了してしまったりと




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いろいろと大変でしたが、とても性格の良い人で本当に良かったです。


余談ですが、プロ矯正歯科にて診療を継続している患者さんのほとんど100%は性格の良い人です。

性格が良くても、いい加減な人はおりますが、それは仕方ありません。

いわゆる世間一般でいうイヤな人、性格の悪い人は当院のような場所は好みません。

なぜなら、初診相談の時点でそのような人の場合は当院には向いていないと判断するからです。

10000人以上の人と歯並びといった共通の悩みの相談を受けて様々な人と会話をしてきました。

繰り返しますが、やはり積み重ね、実績というのは短期間で作れるものでない分、重みがあると思います。



8時になりました。 本日も1日がんばりましょう!


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昨日は日本顎変形症学会で発表をしてきました。
本学会の発表はかれこれ10年くらい続けております。 学会発表というと最先端科学のようなきがしますが、実際はどうなんでしょうか?

もちろん、大学の教室では最先端の基礎的な研究もたくさん発表してます。
しかしながら、僕の場合はどのようなテーマで発表しているかというと、最先端医療機器もしくは診断機器の検証といった感じです。

つまり、自動車に例えれば新車が発売されたら試乗してリポートをする人がいると思います。
自動車評論家ですね。 それの歯科矯正板とおもっていただければ結構です。

もちろん、使用している医療機器や診断機器は薬事法を通過しているのは当然です。

大学病院というのは年間の予算があり、その中で新しい機器やソフトを導入します。また、耐用年数というのがあり、パソコンであれば6年といった具合にきまりがあります。
実際はパソコンの高性能化は著しく、6年も同じパソコンを使用するのは少々難があるのですが、大学とはそういうきまりがあるのです。

ところが、開業医の場合はパソコンを2年おきに購入しても問題ありません。診断機器も同じです。
ですから、アメリカ矯正学会などで発表された新しい手法が日本に導入されてきた場合、最初に手を挙げるのは開業医になるのです。

もちろん、大学が担当になることもありますが、大学というのは組織が大きい分、フットワークは重くなります。

じつは、本日も学会の続きがあるのですが、患者さんの予約状況的に土曜日の本日は診療をしないといけない状況になってしまいました。

実際の予約ノートをみると、この程度の人数であれば学会に行くことができたなあと少々反省をしてます。


それでは、時間も少なくなってきましたので本日の症例です

10代女子、出っ歯を主訴しての来院でした

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出っ歯の人というのは正面からみると、出っ歯の程度がわかりません。

それでは横からみると

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ここが1つのポイントです

本症例のように歯が出ているタイプの場合は 歯をひっこめるだけで良いのですが、歯茎も含めて前に出ているタイプの場合は口元のもっこり感がことなってきます。

難易度は歯だけの場合よりも歯茎も含めて前に出ているタイプが高くなります

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つまり、本症例の場合は難易度としては比較的軽度ということになります

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最近の10代の患者さんの場合、本当に虫歯が少なくなってきたなあというのが実感です

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詰め物が1つもありません。 これは現在の10代の患者さんの場合は結構普通です!

一方で、虫歯だらけのお子様もいますが、そういった方の場合はあまり歯列矯正までたどりつきません。


診断の結果、上顎の左右小臼歯を抜歯しての治療となりました。

患者さんからの質問の1つに 上顎だけ抜歯で大丈夫なのか?とか

右だけ抜歯で大丈夫なのか?などといった御質問をうけますが、 きちんと検査をして診断をしている以上大丈夫ということになります。

厳密に言えば、治療方針それぞれ利点と欠点がありますので、その点を踏まえた上で大丈夫ということになります。


それでは装置セットです

出っ歯をきにされる方の場合は特に表側の装置を装着するのを嫌うかたが多くいらしゃいます。そうなると裏側からの矯正治療になります。

同じ技術力の先生が担当した場合は表側のほうが、裏側装置よりも前歯をひっこめることは容易です。

したがって、症例によっては表側装置をすすめる場合も結構あります。

本症例は患者さんの強い希望もあり、裏側としました

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裏側だと矯正をしているのがわからないメリットがあります



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装置をつけていない歯が抜歯予定です


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だんだんと前歯がひっこんできました


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抜歯した隙間もほとんど閉鎖してます

おおよそ2年4か月の治療期間で装置をはずすことができました。

表側装置であれば1年8ヵ月程度で治療可能だったと思いますので、裏側だと6ヵ月くらいは治療期間が長くなったのでしょう。


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前歯の状態も非常にきれいです


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咬合状態も良好です



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奥歯に若干の着色があるのが気になります。 経過観察でも良いのですが御本人に確認する予定です


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上顎の場合は裏側装置を撤去してすぐの状態でしたので、前歯の歯茎が腫れています。

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御年齢も若いですから、この程度であれば1〜2週間もすれば健全になるでしょう

やはり、10代の場合は20代や30代の方と比較してもホルモンバランスが活発なためか、歯茎が腫れたりすることの頻度が高い気がします。


そのかわり、歯の移動スピードは御年齢が若い人のほうが速いので治療としてはやりやすいです。



繰り返しますが、

初診時が


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装置撤去時が



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それではもうすぐ診療がはじまります。

最後までありがとうございました。


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リオオリンピックが開催されるまで2か月を切りましたね。 東京は真夏の中、新都知事の選挙に熱くなるのでしょうか? 都知事選挙に使われる国民の税金は50億円と聞いております。 50億円は大変もったいない金額ですが、知事を交代して良かったと言われるような人が当選されると良いですね。

政治だけでなく、医療もお金もうけに利用する人が結構おります。 先日逮捕されたタレントの女医などもそうでした。 
僕は一時期 雑誌やテレビの取材等申込みが多数あった時もあり、少々興味も持ちましたが、そんなことをしてまで有名になりたいと思わなくなりました。

今回の知事も朝まで生テレビがきっかけで有名になりましたし、同じく女医もテレビがきっかけだと思います。

ただし、書籍だけは自分の人生の印として、必ず1冊は書き上げるつもりです

そんな中でもおかげさまでクリニックのほうも土曜日はキャンセル待ちの状態です。 

大変申し訳ありませんが、初診相談の患者さんの場合は御希望の時間帯に予約がとれないことが多々あると思いますが、初診無断キャンセルの場合はこちらから確認の連絡はいたしませんので、御了承ください。

御希望の時間にお越しいただけなければ、無理に予約を取ることはないと思います。他の人にゆずっていただければとてもありがたいことです。

どんな理由であれ、初診無断キャンセルというのはちょっと人間的に問題がある人がおこす行動と思います。

人間、初めての人に会う、困っている、悩んでいることを相談したいと思っていれば、約束を忘れるということはほどんとありません。 仮に、忘れてしまったとしても 先方からお詫びの連絡が来るのが人として当然と思います。

それでは、本日のテーマです

治療期間が長期間になってしまった症例 です


長期間になる場合は大きく3つに分類できます

1:症例が難しい 

2:患者自身の成長がある

3:患者自身の診療態度に問題がある


1については症例が難しい ということに加えて、 治療上、一番ベストといわれる治療計画でない方法を用いた場合も付け加えます。 

具体的には、 抜歯症例を抜歯したくない 4番抜歯を5番抜歯 左右抜歯を右のみ抜歯 などです。
他には、外科矯正を外科はやりたくない インプラント矯正を インプラントなしでやりたい などもです。


2:の患者自身の成長がある

これは身体の成長がある場合は顎の成長もあります。
したがって、顎の成長を有利に利用して治療がおこなえる場合と顎の成長があると治療に不利になる場合がございます。 プロ矯正歯科の場合は診断時に顎の成長があると不利になる場合については御説明しております。


3:患者自身の診療態度に問題がある

まず、施術する側からすると、スタートラインではどんな患者さんでも平等に接していきます。
もともと知り合いでないわけですから、それは当然です。

しかしながら、毎回遅刻する方、 キャンセル連発する方、 いきなり来院される方 これらの人に共通しているのは自己中心的な性格です。

これらの中、キャンセル連発する方の場合は他の患者さんに迷惑をかけないだけまだましなのですが、こちらとしては待っている間の時間を奪われてしまいます。 
やはりキャンセルが続く患者さんの場合は十分時間をとった治療を提供することが不可能になります。

毎回遅刻する方の場合は他の患者さんの時間をうばってしまいます。これが続いた場合は約束カードと診療予約帳に記載している時間をづらして記載しております。 たまたま毎回遅刻する患者さんが定刻に到着しても待ってもらう形になります。 そういったときに待たせてクレームが来たこともありますが、カルテには20分遅刻とか30分遅刻とか日時毎に詳細に記載がされております。 多くの患者さんは自分がそんなに遅刻していたことをきづいておりませんし、その時のクレーム後のやりとりから通常の患者さんと同様にきちんと来院される場合がほとんどです。

矯正治療の場合は1度治療を引き受けてしまうと、終了までお付き合いしないといけません。


それでは本日の症例です

結論からもうしあげると、本症例は治療期間が4年以上かかりました。

しかしながら、通常どおりに来院される患者さんであれば2年かからなかったでしょう。

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反対咬合の外科症例 臼歯部がすでに抜歯しておりました。

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診断の結果、左上の八重歯を改善するために、 左臼歯部の銀歯を抜歯、左下親不知の抜歯となりました。


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本写真は治療開始してからだいぶ結果しております。

理由は左上銀歯を抜歯した空隙がすでに閉鎖しております



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また、 未来院が続いたこともあり、 右下大臼歯(奥歯) が抜歯されてます。


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神経の治療を開始したまま放置していると、簡単に抜歯になってしまうことがあります。



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一刻も治療をおわらせなければと急ぎますが、手術可能な状態にするだけでも大変です


ようやく手術がおこなえました。



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ここまでで、治療開始から3年6ヵ月です


その後、6ヵ月間という短期間の術後矯正治療の末、ようやく矯正装置がはずれました。


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もちろん虫歯だらけです



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欠損しているのはあとで治療予定ですが、キャンセルが多い人ですので、他のクリニックで虫歯治療はおこなったほうが良いかもしれません。


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矯正治療は月に1回が基本ですから、 もし2か月に1回となってしまっても それほど問題にはなりません。

ブラッシングが適切に行われていれば治療期間4年でも問題ないと思います。





一方で 治療にくることがいい加減は人の場合は ブラッシングなどの自己管理もいい加減です

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自分の得意分野が今回のような歯並びだけでなく、歯や歯周組織にも問題があるような症例なのですが

きちんと来院してくれない人を相手にするのはとても精神的な苦痛をともないます。


患者さん自身の性格はとても良いのですが、性格が適当なのでしょう。

かといって、こちらも適当に接することができるほど、器用な人にはなれません。

さて、8時を過ぎました。 本日も本当に忙しいですが、一日がんばります。

最後までありがとうございました。



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ジメジメした毎日が続いておりますね。

私の方は親族に不幸などあって少しばかりバタバタしておりました。
バタバタしていたのが理由ではありませんが、朝の通勤中に電車内に財布を忘れてしまいました。
財布の中に入っているお金は1万円程度だった記憶でしたが、カードや免許証、健康保険証など重要なものがたくさんはいってました。 幸い、終点上野駅で忘れたこともあり、紛失後比較的早い時間で財布が無事であることが確認できました。 財布の紛失もトラブルの1つではあります。 何事もトラブル全般は放置するよりも、早め早めに対応しておいた方が結果的に傷口が広がらないということですね。

JRの職員ならびに清掃担当者の方、本当にありがとうございまいた。


本日のテーマは 矯正治療中に表側装置から裏側装置へ変更は可能かどうか?です

一般的に歯列不正を改善する方法としては 表側矯正装置が主流です。

一方で近年はマウスピース矯正装置といったものも普及されてきました。マウスピース矯正装置は個人的にはすべての症例をマウスピースで治療することは不可能と認識してます。すくなくとも、院長である私の歯はマウスピース矯正装置では動きませんでした。(笑)

そうなってくると、表側装置の次に候補となるのは裏側装置になるでしょう。


以前は表側装置と裏側装置とことなる装置で治療計画を立てる場合、表側なら何番目の歯を抜歯する、裏側装置なら××番目の歯を抜歯するといった 使用する装置によって治療ゴール設定が異なることが一般的でした。

ところが、カスタマイズリンガルシステムが登場したことと、インプラント矯正治療が普及してきたことで表側装置と遜色ない治療結果を提供することが可能となってきました。
あとは治療期間をどれだけ短縮するかがキーワードになりますが、PAOOなどを併用することでその問題も比較的容易に解決できると思います。

唯一、裏側矯正装置で解決できない問題は治療コストでしょう。

当院もそうですが、裏側矯正装置は材料代金や技工代金がとても割高です。反対に激安で裏側矯正装置の治療が可能ということは非常に危険な選択となります。 

表側矯正装置の場合は中国製の材料などを使用して思い切ったコストダウンも可能ですが、裏側矯正装置の場合は1人1人オーダメイドで作成したカスタマイズブラケット装置を用いないと、表側と同じレベルの治療ゴールを提供することは非常に難しいです。

まったく不可能ということではなく、 本当に限られた名医(ほとんど職人の領域)の全国数名の先生ならば可能かもしれませんが、そのような名医ではない普通レベルの先生であればカスタマイズブラケットは必須です。


それではカスタマズブラケットとはどんなものなのでしょうか?


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当院で使用しているカスタマイズリンガルブラケットです。

歯の形は表側は比較的どんな人でも面形状なのに対して、歯の裏側は10人10色です

そのため、治療ゴール(最終的に歯が並んだ状況)からブラケットデザインを決定していくのです。

チャートにすると


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ちょっとわかりずらいかもしれませんが、オーダーメイドということは御理解ください。

現代の主流は表側治療でもカスタマイズブラケットが導入されつつあります。



最後になりますが、当院でのカスタマイズブラケット症例 しかも 途中から表側から裏側に変更した症例を供覧しましょう


初診時です

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結構な八重歯です


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また、かみ合わせが深く

下の前歯があまりみえません。







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上からみると八重歯の状態が良くわかります



一方で下はどうでしょうか?






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永久歯の前歯が1本少ないです


もしかしたら小児期の時に変なところから生えてきたので抜いてしまった可能性もあります




それでは治療スタートです

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当院の場合は抜歯のタイミングも治療スピードを速める1つと認識しております。

この状況で下顎の抜歯をすすめてしまうのは、かえって治療スピードを遅くしてしまいます


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下顎のほうは抜歯はせずに横側だけ表側装置をセットしました。


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ところが




この患者さんは上が裏側でみえなかったのに、下は横側だけでも表側だったことで、下側も裏側装置で治療を希望されました。


急な変更でもカスタマイズブラケットは比較的対応が早いです。


表側でも裏側でも治療目標は共通しているので、それほど対応がむずかしくありません。


治療費用に関しては対応が難しくなりますが、本人の希望ですからそれはそれで良いと思います。




その結果、上も下も裏側からの装置に変更となりました。



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そろそろフィニッシュが近づいてきます



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裏側装置と表側装置の決定的な違いは 裏側の場合は小さな隙間をふさぐのに非常に時間がかかります。

表側なら1回で閉鎖するような隙間でも、裏側の場合は3回かかることはざらです。


ようやく装置がはずれました。



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まずまずの治療結果といえます。

裏側装置の場合はバイトコントロールが容易ですので、それはそれで利点があります。

初診の状況は

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現在の状況は




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あとは、裏側装置の場合は 保定装置も見えないのを希望されるので 永久固定を選択することが多くなります。


つまり、まとめると


裏側装置でも表側装置と遜色ない治療結果を提供できる方法が確立できてきた。
しかしながら歯の移動法則の問題でどうしても治療期間は長くなることが多い。
裏側矯正装置により治療費用に関しては安かろう悪かろうと判断したほうが良い。

つまり、裏側を希望される場合は治療費用は高額でなければきちんと治らないという認識で良いと思います。


8時になりました。 本日も最後までありがとうございました。 今日も1日がんばりましょう!

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北海道の男児行方不明事件が無事に解決してよかったですね!
このような事件は広義的には迷子になった子供が無事に保護されたということになると思います。
もうテレビや新聞で騒ぐことは本人、家族のためにもあまり良いことではないような気がします。

上記の男児事件と微妙に関連があることなのですが、歯列矯正治療を子供のうちからおこなうと大人になって治療の必要がなくなると認識している親御さんが多くいらっしゃいます。

この疑問点については、一部正解 で一部不正解といわざるをえません

まず、小児期の治療がツボにはまって 成人期で歯列矯正治療が必要でなくなるパターンとは

1:御両親の言うことをしっかりと理解し、きちんと約束をもって実践できる良い子であること
2:その結果、好ましい顎の発育を得ることができる場合

といえます。 上記のような子供さんは しつけなどなさそうな方のような気もします。
つまり、すべての子供さんが上記の条件にはまるはずはありません。


一方で、小児期の治療があまりうまくいかず、矯正治療なんてやらなかった方が良かったなあ〜といった類の人もいます。

それは
1:治療タイミングが早すぎる場合
2:治療タイミングが時を過ぎてしまった場合
3:今治療をおこなっても十分な効果が期待できない場合
4:小児の患者さん自身に問題がある場合

プロ矯正歯科では 小児期の治療がうまくいかなさそうな症例の場合は 初診相談もしくは診断時に御説明しております。 

当然、初診相談時にうまくいくかわからないなどと言われてしまえば御両親にしてみれば他のクリニックに当たってみようということになると思います。

歯列矯正治療は結果がでるのが何年も先ですから、相談時に患者さん側に都合の良いことを並べるのは簡単ですが、 期待した結果を提供できないことに対する落胆のほうがダメージが大きくなります

ですから、小児矯正治療の場合の相談時の対応はとても重要になるのです



それでは、本日の症例です

本症例は私が昭和大学病院に勤務時代に担当した患者さんでした。

お姉さんも自分が治療担当でしたから、母親からは信頼してもらえたのだと思います。

今から15年以上前ですから相当な年月です。

症例の概略は 永久歯が何本か欠損していたこともあり、 上下左右の歯各1本ずつ抜歯しての歯列矯正治療でした。

ところが、患者さんの母親の体調が悪くなったこともあり 毎日の仕上げ磨き等手伝ってくれる人が少なくなってしまいました

昔話ですが、矯正治療中に虫歯ができてしまい、痛くて私のところに連絡してきたことも何回もありました。

当時の歯科大学病院は 矯正歯科 小児歯科 入れ歯科 口腔外科 などと 歯科でも分業化されているので
虫歯が痛いと矯正科にやってきてもたいしたことがしてあげられません。

当然、彼女の担当の小児歯科の先生もいたのですが、僕のところに頼ってくるということは患者さん自身からも信頼されていたのでしょう


虫歯も多く、自分できちんと口腔ケアもできなかったのでなるべく早く矯正装置を外すように治療を急ぎ、そして保定治療に入りました。

保定時点では教授による保定チェックもありますので、ある程度以上の仕上がりになっていたはずです。




あれから10年

彼女は再矯正治療希望で昭和大学病院に再来院されました。

そこで、僕が墨田区錦糸町で開業したとのことを聞き、当院までやってきました。

再来院時はすでに社会人となって(しかも医療系の職業です) 立派な大人になってました。

23歳の再来院時の状態です

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なんとなく並んでいるだけで咬みあっていません











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横から見てもかみあっていません












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奥歯数本しか当たっていないですね(泣)





つまり、開咬という状況でした




おまけに虫歯の状況は

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これもひどい状況です



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虫歯多数でかたづけてしまうことができる上に

抜歯以外治療方法がない状態の歯が何本もありました。



やはり、小児期からブラッシングという習慣がない人の場合、大人になったからといって ブラッシングしなくても平気な生活になってしまうのでしょう


お風呂に入っても身体を洗わない人がいますが、それと同じといえます。


毎日の習慣は日々の積み重ねからです。 

このブログも12年間継続してますが、 これも1つの積み重ねです






下顎の状況もひどすぎます


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レントゲン上では


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黒印3本は抜歯必要でした。



小学生の時に上下左右各1本ずつ抜歯して矯正を完了したのにもかかわらず、23歳にして再矯正治療です



しかも、抜歯しないといけない奥歯が何本もあります







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CT画像もふくめていろいろと検討した結果、 保存できない歯は抜歯しての矯正治療となりました。


また、本来ならばインプラントなども検討するのですが

この患者さんは 自分にとっては娘みたいな子でしたので 治せるか治せないかはわからないのですが、

やれるところまでやってみようということで チャレンジとしての歯列矯正治療がスタートしました。


再来院の経過も経過ですから、治療費用もほとんどもらわず 男気 でやらせてもらってます


それでは現在の状況です






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なんとなく雰囲気がでてきました。


とりあえず開咬は改善してきてるみたいです(笑)









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だいぶ普通です








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歯磨きも本人なりにがんばっているそうですから、それは評価してあげないといけません。



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智歯をうまく利用して復活してきました。








再来院時は





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現在は





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一方で

下顎の再来院時は








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現在は







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右下の智歯がなかなか出てきてくれないので 現在はそれを待っている状況です






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レントゲン的には 問題なく生えてくると予想されています









とりあえず上顎だけでも装置を外していこうかと検討中です







本日も最後までありがとうございました。



これからも みなさまに少しでも役にたつ歯列矯正の情報発信をしていきたいと思います


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8時を回りました 本日も1日がんばりましょう!

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ここのところ、自分が治療している患者さんから様々な質問を受ける機会が重なりました。
その中のほとんどは私が治した治療に対する批判のようなことでした。

急になんでそんなことをいいだすのか?と思い、本人に聞いてみると他の歯科医師の先生から治療結果に対する批判を受けたとのことでした。

その中でモニター患者さんの症例があったので、治療開始前と終了後の写真を掲載すると

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本症例はマウスピース矯正で治療完了したものでした。
マウスピースですので、最終的な仕上げは甘い部分があるのは否定できませんが、治っていないと言われるほどの治療結果ではないと思います。

本人に対しては、あなたのかみ合わせがおかしかったら、日本国民の90%くらいの人がおかしいかみ合わせになってしまいますよと話しました。

プロ矯正歯科には他クリニックで治療中の患者さんがたくさん相談にくることがたくさんあります。
本当にひどい状況であっても、前医師の治療内容に対しては批判的はことはいいません。
あまりにもたくさん相談に来たこともあり、現在は他医院で矯正治療中の相談はお断りしております。

この件は本題からそれてしまうので終わりにしますが、簡単に他所の治療を批判する人が増えたきたのでしょう。21年間歯列矯正を中心に休みなく歯科医師として働いてきましたが、本当に歯列矯正治療は奥が深く難しいです。これから歯列矯正治療を開始することを検討されている患者さんは治療費用だけでなく、先生の説明内容にも注意深く耳を傾けてください。


それでは、本日の症例です。

〜抜歯部位が異なると治療の難易度が変わる場合〜  です

一般的に抜歯が必要な歯列矯正治療の場合、左右対称の歯を抜歯することを好みます
ところが、過去に虫歯等で大きく歯を削ってしまっている場合
      歯茎の状態がよくない歯がある場合
      歯の神経をとってしまっている歯がある場合など

積極的に悪い歯を抜歯していくといった矯正治療方法もあります。

当然、治療しやすい歯を抜歯して矯正治療をする場合と 悪い歯を抜歯して残された歯でやりくりとする場合では、治療の難易度も異なりますし、場合によっては治療結果も変わってきます。

当然、治療期間も差がでてきます。 一般的には治療期間が長期になります。

つまり、 治療期間を優先する人の場合は 上記の方法は不向きと言えるでしょう。

本日はそのような症例を取り上げていきます。

初診時の状況です

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上下前歯部分のガタガタが主体の患者さんでした。
治療途中の歯があるのですが、彼女は他の歯科医院に勤務されている方でしたので、矯正歯科以外の処置(抜歯、虫歯、歯肉移植)はそこのクリニックでおこなう方向にしました。

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咬合状態は良好ですが、全体的に歯肉がさがっていました

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他の歯科医院で勤務している患者さんですから、担当の歯科医師の先生から治療経過をちょくちょくチェックされるのは明らかでした。

そのため、当職としましてもなるべくベストの環境下で歯列矯正治療を開始したかったので、矯正開始前の前処置として歯肉移植を依頼しました。

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結果的には100%といった状態にはなりませんでしたが、事前にオーダーをしておくことで歯列矯正治療後に歯肉が下がってしまったとしても 再度歯肉移植を依頼することが容易になると判断しました。

おそらく、患者さんが歯科医院に勤務されているような人でなかったら歯肉移植はおこなわず、歯列矯正治療後に歯茎がさがるようでしたら移植をしましょうといった話の方向になっていたと思います。

症例的には上下4番抜歯が治療時間、仕上がりを考えるとベストでしたが、〇印の部分が治療済みの歯でした。


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つまり、4番ではなく上下左右5番抜歯の治療となりました。

4と5の抜歯部位での治療の難しさは 本症例ならば4が良いのですが、 他の症例だったら5の方が良いというふうに、 個々の症例 治療目標によっても変わってきます。

ですから、 一概に4番がやさしく、5番が難しいといった判断ではありません。


それでは矯正治療開始です

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下顎の歯肉が下がり気味なこともあり、下前歯に装置をつけるのは可能なかぎり遅くしたいと考えております。

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上の方は、前歯を後方に移動するために矯正用のミニスクリューをセットしてます。

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6ヵ月もすると 上前歯がならんできます。

やはり、インプラント矯正治療をおこなうと 5番抜歯でも4番抜歯と同等レベルの治療スピードが活かせます

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上顎の歯列はいいのですが、下顎の歯列に関しては 前歯の歯肉に配慮してじっくりとおこなう必要があります。


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ただし、 いくらじっくりと治療をおこなっても残念ですが、歯肉が下がるものは下がります。

同様に歯根も短くなる場合は短くなります。 

このようなことを100%防ぐことは不可能です。

現在の状況です。

5番抜歯の場合は4番抜歯と比較して隙間が後方に残ります。

そのため、最後の閉鎖時に上下の正中線を一致させることが難しいです。

本症例は他歯科医院で勤務中の患者さんです。

また、勤務先の院長先生は知人ではありません。(面識もありません)

まだ矯正装置装着から1年です

治療期間にも余裕があるので、なるべくベストの状態まで結果を追求する予定です

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空隙も咬合もまだまだですが、 装置装着してからちょうど1年です。

当初予定していた治療期間が1年8か月でしたからまだまだ8か月も猶予があります。

来月は東京で日本顎変形症学会が開催されます。

今回も懲りずに学会発表してきます。


本日も最後までありがとうございました。

今日も1日がんばりましょう!

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当院の患者さんは一般の矯正歯科に比べると難易度の高い症例の割合がおおいいと思います。理由はいろいろとあるのですが、代表的なものとしては。

1:はじめはなんとなく自宅の近所の歯科医院もしくは矯正歯科で診察をする。
2:その結果、治療不可能といった返答をもらう。
3:自分自身の症状が重傷なことが理解でき、御自身でクリニックを真剣に検索しはじめる。
4:いくつか候補にあがったクリニックの中から当院を選択。

といった流れになると思います。

それでは、治療不可能といわれる症例とはどのような場合でしょうか?

大きくわけると 1:歯の問題 2:歯茎の問題 3:顎の問題と 3つに分類できます

1:歯の問題は 多数の虫歯 もしくは 多数の歯が欠損している といった状況です。

2:歯茎の問題は 歯周病に罹患してしまった人の場合です。

3:顎の問題とは 歯列不正の原因が歯ではなく、顎のズレやサイズ、曲がりなどが原因の場合です。


今回のテーマは2の 歯周病に罹患してしまった人の場合です。


まず、基礎知識ですが、歯周病は虫歯同様に菌による感染症です。
ですから、症状を放置しておくと病気はどんどんと進行します。

また、治療の基本は症状の緩和です。 

治癒というよりは症状をおちつかせるといった事が主体ですので、
歯茎の状態が歯周病に罹患する前の状態(つまり若いころの状態)にもどるということではありません


これは非常に重要な知識です。

歯周病の再生療法 つまり、うしなった歯周組織を再生する

といった事も部分的には行われておりますが、本当に健康な状態(つまり若いころ)にもどることはありません。

ですから、

歯周病が原因で歯並びが悪くなった症例を歯列矯正治療した場合、治療後のメンテナンスがとても重要になってきます。 


それでは本日の症例です。

患者さんは30代の男性でした。 主訴は 最近歯並びが悪くなってきたということです。


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素人目にみても 下の前歯などは かなり歯茎が痩せているのがわかると思います。

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側面写真です


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下前歯はかなりぐらついてきてます

上の歯列は

前歯のガタガタが著明です









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まずは、歯周病の状態を改善するために 歯周治療をおこないました。 また、喫煙者だったので、禁煙を指示しました。

みなさまの知識として押さえておきたいのが

歯周病は歯磨きだけしっかりしていても、悪化するときは悪化します。

たとえば、 喫煙者は 悪化する因子の1つです。

また、糖尿病も悪化する因子の1つです。

喫煙は禁煙すればいいのですが、糖尿病に関しては一度なってしまうと、治癒という結果は難しくなり、
歯周病と同様に症状を安定化することがメインとなります。


歯周治療をおこない、 正しいブラッシングをおこない、 生活習慣を改善し 禁煙をする

簡単そうで、なかなか難しい目標といえます。

ところが、当院に相談にこられる患者さんの多くは 上記の問題を楽々クリアしてしまいます。

本当に治したいという希望が強いのでしょう。 他のクリニックで治療を断られることも、自分の症状が重傷と認識しているのでしょう。

そこで、本日の症例も歯周治療を数か月おこない、症状が改善したことから歯列矯正治療開始となりました。

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このように上顎からワイヤーをセットしました。




上顎が並んできたら


下顎にワイヤーをセットします






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下顎はこんな感じです






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上顎も整ってきました。




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歯周病の場合は一般症例とくらべると 歯の動くスピードが速いです。

理由は歯を支えている骨が痩せているので、抵抗がすくなく移動するためです。

そのため、強すぎる力を加えると歯が抜けてしまう可能性もあります。




ワイヤー装置撤去後の状態です

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かなり頑張ってなおしたと思います。

下前歯は抜歯にならなくてよかったです。



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この段階では 禁煙 生活習慣改善 ただしいブラッシング と3拍子そろってよくがんばってました。

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ところが、矯正治療が終了しメンテナンスに移行していくと 生活習慣がみだれてきます。


一般患者のメンテナンス周期は 1年に2〜4回です。

つまり

ワイヤーが入っていたときは1月に1回だった通院が

ワイヤーがとれてしまうと、場合によっては1年に1回の通院になります。


毎月いろいろと注意されていたことが、そうでなくなると 人間 甘い部分が出てきてしまいます。


本患者さんは 禁煙に成功したとおもっていたのですが、 喫煙を再開してしまいました。

また、喫煙をしていることで、今以上にブラッシングをおこなうことで 歯周病の状態が安定するのではないかと

素人考えが生じてしまい、 ブラッシングも 強い力でおこなうようになってしまいました。

患者さんも大人ですし、 自己の判断でそうしているのですから こちらとしても 必要以上に注意することはできません。

おそらく、本人は禁煙したいのでしょうが、身体がやめられないのでしょう。

矯正装置終了後、3年以上経過した状態です


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歯茎はさらに下がってきております。

初診時が


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矯正装置撤去時が



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装置撤去後3年後は



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一見かわっていないようですが、 

比較してみると歯茎の状態や 色、 下がり具合が進行しているのがわかります



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幸い、咬合状態はなんとか良好にたもっております。



どんな症例でも 治すよりも 治った歯列をキープすることが本当に難しいと思います。


本日も最後までありがとうございました。




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