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10日ドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」最終話を視聴した。

今回は柊が屋上でこの事件の真実を全て語ったシーンが全てだった。

ストーリー

一颯が、郡司を人質に取り、マシンガンを突き付けて校舎の屋上に現れた。世間の人々はこの一颯の凶行に注目する。とある街角、とある店の中、とある家で、この事件の行く末を見届けようとする。そして、翌朝の8時にマインドボイスのライブ中継にて全ての真相を話す……と語った瞬間、一颯の胸に銃弾が突き刺さる。

果たして、この物語の最後に待ち受ける本当の衝撃的展開とは――。
本作が目掛け続けたこと、伝えたいこと、その全てが詰まった最終回。
一颯が、一颯を取り巻く人物たちが、立ち向かおうとした相手は誰か――。

彼が「変わってくれ」と願ったその意味とは何か――。
これまでの謎がすべて解き明かされ、そして一つの「目的」に集約されていく。
3年A組が迎える運命の10日目。是非皆さんご一緒に見届けていただければ。

以上日テレHP3年A組 ―今から皆さんは、人質です―より


いきなり流れなしでレビューに入りますが、この事件の詳細についてだけれど、澪奈は一体誰に殺されたのか?という事が1番のポイントだった。9日目まで様々な憶測が出た中で9日目にはさくらが澪奈を殺したというショッキングが発言がなされた。しかしその真実の先にはまた違った展開が待っている事はこの時点で想像できていたし、何よりも最後に柊が屋上から落ちていくシーンが最初に合った事を逆算してもそこに辿り着くまでの経緯が当然あった訳だ。

事件というのは真実は必ず1つであり2つはない。ここまでの流れの経緯だけでも犯人は明らかになるまで犯人でないという事だ。武智先生も澪奈を殺した犯人と断定されるまでに至っていなかった。でも明らかになったのは武智先生がフェイク動画を依頼したという事実だけは確定していたという事だ。

当然依頼すればその後どうなるか?という事を依頼者本人が知る事はまずない。何故なら経験していないからだ。しかし経験した者にしかわからない苦しみを知る為には武智先生にも同じ経験をさせる必要が柊にはあったという事だ。少なくてもフェイク動画の犯人である事は確定していた段階で柊はフェイク動画を使って自白まで追い込んだが、証拠が固まればそういうフェイク動画で苦しんだ経験をせずに捕まる事になりその苦しみを知らずに終わる。

それでは澪奈も文香も救われないという事でフェイク動画を依頼した武智先生を祭り上げる必要があった。しかし柊はわかっていたのは武智先生が澪奈を殺害した犯人ではないという事実だった。実際にはさくらが澪奈と話している時に澪奈が精神的に撹乱を起こしてしまいそれにより澪奈は平常心を失い幻覚を見て幻覚が聴こえる症状に襲われた。そしてこれ以上精神的に耐えられないと屋上から飛び降りようとしたが直前でさくらが手を掴んだ。しかし力及ばずに澪奈は屋上から落ちてしまったというのが真実だ。

これはいじめのメカニズムだけれど人は誰に追い込まれるのか?という事だ。柊が最後の真実を語った時にどう感じたのか?それが全てだと思う。いじめによる自殺者や色々な理由で自殺する人が年間3万人いるこの日本において追い込んでしまって人達は自覚なしに生きている。それは日本人全員に言える事だと思うけれど、誰もが些細な言葉でもそれが時として追い込んでいる事があるという事だ。

それは語っている人全員がいつ何時その立場になるのかわからない事を示している。人は色々な事で追い込まれてしまうものだけれど、現実問題それを助けれくれる人は誰もいないと考えた方が良い。全ては自分自身で生きる力を見つけるしかない。私はそう考えている。

誰もが叩かれる可能性があり、誰もが叩いてしまう可能性がある。それをどうコントロールするのかは本当に永遠の課題なのだと感じている。サポートしているのに何時しか叩いているという事はあるし、厳しさも必要だがその厳しさは何処で出せばよいのか?柊の授業の中でも非常に難しいものだったし、このやり方が本当に正しいのか?と問われるとその答えは出ない。

色々語らせて頂いているけれど澪奈を死に追い込んでしまった犯人はフェイク動画を観て犯人と断定した人という事だ。それが澪奈の死の真実であるという事だ。これは私も叩かれた経験があるし、実際に怖い経験もした。だからそれを乗り越える為には自分自身が耐えて打ち勝たない限りは乗り越える事はできない。私の場合救ってくれるような人がいないのでそうやって乗り越えるしかないけれど、そうじゃない人は誰かに救ってくれる人がいるなら救ってあげる事だ。

私も苦悩している時に救ってくれたケースは色々あるんだけれど、それは身近な人や近い人よりも全く関係が遠い人の一言だったりする。そういう救われ方もあるという事だ。そして最後には真実は1つという事だ。今も身近な事件で誰が犯人なのか?という事が散々周りで語られているけれど、私自身その事件と向き合っている中で誰が犯人とは一切断定していない。ただそういう人物やキッカケになった事があるという事だけはハッキリしているだけであり、真実や決定的な証拠がないのに犯人と断定する事なんて一切できないという事だ。

真実が明らかにならない限りは何も語れないそれがこの景山澪奈の死の真相であり、この事件の本当の犯人はみんななのだという事だ。だから29人の生徒たちも正確にいえば澪奈を殺してしまった犯人の1人と捉えてしまっても間違いではないし、フェイク動画を観て犯人と断定した人も殺してしまった犯人だという事だ。誰もがそういう可能性を秘めてしまっている。だから柊は10日間の授業で自分がやっている事は時として犯人の達が担ってしまっている事を自覚させるための授業だった。

最後に私もサポートしたい人はとことんサポートする。だからどんなに辛い事があっても責めない事も必要だ。しかしやってはいけない事があったならそれは確り指摘しなければならない。それがわかってもらえないならサポートし続ける事はできないという事だ。

誰もが自分は正しいと思って生きている。しかし本当に正しいのかを真剣に考えて生きていても時として間違う事もある。その時間違ったならやり直す事ができるケースはやり直してほしい。しかし澪奈のように死んでしまったらやり直す事はできないという事だ。

総評として振り返ると非常に難しいテーマだったと思いますが、このテーマを最初から最後まで見届けて理解して見届けられたならこのドラマで柊が言い続けた意味を理解できると思います。応援する人を全力でサポートする気持ちを持てば責めてばかりの事はない。でも現実はそうじゃない。そうならないでほしいという願いが柊は29人の生徒たちに伝えたかった想いだった。

これで10日間の授業は終わりとなりますが、本当に久しぶりに見応えあるドラマを観ました。次回のドラマも視聴致します。次はドラマとしては25年ぶりとなる2クール放送のドラマですが長丁場だからこそ1つ1つ丁寧に描いてほしいと思います。それでは平成最後の4月クールも宜しくお願いします。