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北京五輪U―21日本代表は7日、

秦皇島(中国河北省)でU―21中国代表との

国際親善試合を行い、2―0で勝利した。

試合は前半はUー21中国代表に圧される

展開もあったが0対0で折り返す。

後半立ち上がりこそピンチを迎えたが、

速攻カウンターからチャンスを掴み

後半7分右サイドからのクロスをMF本田圭が

ヘッドで合わせて先制する。

後半17分にもMF増田のゴールで追加点を挙げると、

その後Uー21中国代表の反撃を凌いで

反町ジャパンは白星発進となった。
オシム新体制になってA代表コーチを兼務する

反町五輪監督の初采配に注目が集まった。

おそらく今の段階ではオシム監督のやるサッカーを

良く解らない人も少なくないと思う。

私の場合はアルビレックス新潟のサポーター兼後援会員として

反町監督の5年間のサッカーを観てきて

システムと戦術と人柄を熟知しているので

オシム監督のサッカーには違和感なく入れると思う。

今日の試合はオシムジャパンへの入門編と考えてみると

オシムジャパンの目指すサッカー

が見えてくる試合だったと思う。

今日のフォーメーションは3−5−2でスタートした。

これは新潟時代にも何度も敷いたシステムである事もあるし、

多くの人が慣れ親しんでいるシステムなので

スタートはオーソドックスに入った。

サッカーの展開はジーコジャパンでは

1人のキープ時間が長かったけれど、

反町ジャパンはワン・ツー・スリーで

パスを出すダイレクトサッカーに切り替わった。

このサッカーは欧州ではよく用いられている戦術で

1人の選手のキープ時間を短くする事で

相手に守備を作る時間を少なくするメリットがあるし、

攻撃時には一気に突破する事ができる。

守備面でも前線からのプレスを掛ける事で

数的優位を作るように心掛けていた。

ただもちろんこの戦術にも弱点がない訳じゃない。

プレスに人数を掛け過ぎるとスペースを

与えてしまう場面も多々あるという事だ。

この試合でも何本のシュートを打たれる

シーンが多かったけれど、コースに選手が入ってカバーする。

一見多くのシュートを浴びて守備面大丈夫か?

と思うシーンもあるが、

シュートコースを切ることにより多くは枠外になる。

打たれる事を好まない人には不満かもしれないが、

これによりゴールキックから始める事ができるメリットがある。

打たれ易いがシュートコースを確り抑えるのが

反町采配の守備戦術の1つだ。

そして反町監督の1番の見所は試合中にシステムが

多彩に変更される点にある。

ジーコジャパンの時はオプションが少なく

4−4−2と3−5−2しかなかったが、

反町監督はオプションが多彩だ。

反町監督のサッカーを理解する為には

多くのシステムを確り熟知する必要がある。

これはオシム監督にも言える事だが、

ここがこれからの日本代表の新システムと

戦術の1つになっていくところだ。

簡単に説明すると3−4−3システムの場合は

3−4−3⇔3−6−1、

センターフォワードと左右サイドアタッカー(ウイング)

だったとしても、サイドアタッカーには

守備面になった時にはMFに下がって守備をするように

なればこのようにフォーメーションが変化する。

4−3−3⇔4−5−1の場合も

センターフォワード1人に対して

サイドアタッカー(ウイング)が

MFの左右の守備になる事もある。

このフォーメーションなら平山を起用する時に

使われる可能性が高いシステムと言える。

今日の試合でも2トップスタートも負傷者の関係で

途中から3−6−1⇔3−4−3の1トップと3トップに

併用という感じでシステムが変更された。

このように1つのシステムでも2つの要素を

兼ねていると考えて観る事で攻撃面と守備面で

2つのシステムがあると考えてほしい。

反町監督のオプションには1ボランチの

アンカーシステムもありこの場合は

4−1−4−1⇔4−1−2−3という感じになる。

この場合は4−4−2のダブルボランチで

スタートした場合攻撃面を強化する時に

ボランチを削って使うシステム、

もちろん極端なフォーメーションでは

3−1−5−1⇔3−1−3−3という感じにするケースもある。

守りに入るときにはFWを減らして

DF、MFを増やして守備を固める場面もあるだろう。

ここでは新潟時代に使ったシステムの紹介みたいになったけれど、

システムを理解する=戦術を理解する事になる。

オシム監督が自分達で考えてプレーしなさいというのは

それぞれのシステムに対してどう動けば効率よく機能するのか?

そしてその戦術に適した攻撃は?守備は?

という事をまず選手がどれほど理解しているのかを

練習では見極めていたのだと思う。

もちろん反町監督もその方向性なので、

システムに対する動き→最適な戦術→効率のよい攻守のプロセスが

これから出てくるだろう。

最初は機能するのは難しいが、

コンセプト的にはジーコ監督が語っていた

自分達で考えて試合を組立てなさいというのとそう遠くはない。

ただ唯一違う事は中盤の組立てからスリーダイレクトになり、

オプションが2つから多数になったという点だ。

そして技術からフィジカル&体力強化という点も大きい。

オシムジャパン入門編とすれば、まずシステムを熟知する。

4−4−2、3−5−2、4−3−3、

3−4−3、3−6−1など

これらのシステムを覚える事から始まる。

1つのシステムで2つのシステムがあると考えたら良いだろう。

これはいずれ色々な試合でジックリ書いて行きたいと思う。

最後に反町監督は理論派で独特の表現をする監督でもあるけれど、

情の監督でもある。

この監督ならと言える監督なので将来のA代表監督候補として

期待してほしいし、期待したい。

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