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23日公開の映画「フラガール」を鑑賞した。

この映画は昭和40年に炭鉱の町だった

いわき市に炭鉱に変わる事業として炭鉱会社が構想した

「常磐ハワイアンセンター」開場までを

描いた実話のドリームストーリーである。

当時海外旅行(ハワイ旅行)が夢だった時代に

全くあり得ないシュチエーションの構想に

色々な不理解と時代背景もあり、

これが現実になった事に感動できる作品となっている。
夢は現実なくして夢は無し、

という格言を持っている私だけれど、

やる前はありえない事だったことでも

現実を見つめて本当のドリームを

掴む事ができる事も実際にある。

ただ夢だけ見るだけなら誰でもできる事だけれど、

それを現実にする事は本当に

現実を知らなければ夢を実現できない。

現実はその現実の壁を知って

多くの人が挫折していくんだけれど、

このドリームストーリーは発想は相当無茶な構想で、

当時ハワイ?という感覚のど田舎の炭鉱の町に

この構想を実現させようとしたのだから

それはあり得ないシュチエーションと捉えられても仕方ない。

まあよくそんな構想を思いついたものかと思うと、

これを発案した人はどんな公算でこの事業が

成功すると見たのだろうか?

そういう事を考えながらレビューして行こうと思う。

キャストは

本場ハワイでフラダンスを習い、

SKD(松竹歌劇団)で踊っていたダンサーで、

東京から逃げるようにして炭鉱の町に

ハワイアンセンター開場のために

フラガールにダンスの講師としてやってくる

平山まどか演じる松雪泰子

友人の早苗に誘われてフラガールを目指して練習に励み、

フラガールのリーダーとなる谷川紀美子演じる蒼井優

その兄で時代の波の飲まれ込まれながらも

炭鉱で働き続けて紀美子とまどかを

密かに応援する谷川洋二朗演じる豊川悦司

最初にフラガールにチャンスをみつけて、

親友の紀美子を誘った木村早苗演じる徳永えり

父親に連れてこられた一際大柄な女の子

熊野小百合を演じる

南海キャンディーズ・しずちゃんこと山崎静代

ハワイアンセンターの部長でフラガールの成功のために

奮闘する吉本紀夫演じる岸部一徳

紀美子の母親で最初はフラガールに

全く理解をできなかったが、

時代の流れと娘の懸命さをみて

考えが変わる谷川千代演じる富司淳子

その他多数の出演者を中心にストーリーが展開される。

ストーリー

昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。

“求む、ハワイアンダンサー”の貼り紙を見せながら

ここから抜け出す最初で最後のチャンスだと、

早苗は紀美子を誘う。

男たちは、数世代前から炭坑夫として、

女たちも選炭婦として、働いてきた。

だが今や石炭から石油へとエネルギー革命が押し寄せ、

閉山が相次いでいる。

この危機を救うために炭鉱会社が構想したのが、

レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」だった。

紀美子の母・千代も兄・洋二朗も炭鉱で働いている。

父は落盤事故で亡くなった。

母は「百年も続いたウヂの炭鉱は天皇陛下まで

ご視察にいらしたヤマだぞ」と自慢し、

炭鉱を閉じて“ハワイ”を作る話に大反対。

それでも紀美子と早苗はフラダンサーの説明会に出かけるが、

ほかの娘たちは、初めて見るフラダンスの映像に、

「ケツ振れねえ」「ヘソ丸見えでねえか」と、

逃げ出してしまう。

残ったのは、紀美子と早苗、

それに会社の庶務係で子持ちの初子、

そして父親に連れてこられた一際大柄な女の子、

小百合だけだった。

そんな中、娘たちにフラダンスを仕込むために、

ハワイアンセンターの吉本部長は

東京から平山まどか先生を招く。

本場ハワイでフラダンスを習い、

SKD(松竹歌劇団)で踊っていたダンサーだ。

最初は田舎町を軽蔑し、

ど素人の娘たちに踊りを教える意欲もないまどか先生だったが、

紀美子たちの熱心さに次第に真剣になっていく。

実はまどか自身が母親の借金を背負い、

半ば自暴自棄になっていたが、

ひたむきな娘たちと接するうちに夢を持つ

大切さを思い出していた。

そんな彼女の教えは、どんなに辛い時でも「スマイル」、

笑顔をなくさないこと。

しかし、世間の風当たりは依然強く、

さらに予期せぬ出来事が起こり・・・。

果たして常夏の楽園は誕生するのか?

無事に笑顔でオープンの日は迎えられるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてはまず

私自身この作品は元々全くの予定外作品だったし、

主演の松雪泰子さんや蒼井優さんがあまり好きじゃなかったし、

予告もこれどうかな?と思った作品だったんだけれど、

この作品が来年の米アカデミー賞外国語映画部門の日本代表

に選出されたことで、「ALWAYS 三丁目の夕日」などの

作品を抑えてまで出品できるものなのか?

それを確かめる為にこの作品を鑑賞した。

もちろんこの作品そのものが実話のストーリーなので

どうしてそれが成功したのか考えてみる事にもなった。

まずこの企画の昭和40年というと真っ先に思い出すのが、

東京五輪が開催された翌年という事だ。

丁度戦後20年が経過した年だけれど、

この頃は日本にもようやく戦後の傷跡が癒えてき始めた頃だ。

それに加えて近代化の並でエネルギーが

石炭から石油に代わってきた頃でもある。

当然今までの石炭は使われなくなるので

炭鉱は次々と閉山を余儀なくされた。

そうなればそれまで働いてきた従業員は解雇される訳で、

そこで構想されたのがハワイアンセンターだった。

しかし当時はまだ海外旅行も珍しかったし、

ハワイもそれほど常夏の楽園という

程度でしか伝わっていなかった時代に

全く縁のない山にハワイを満喫してもらおう

という発想を持ち込んだのだからそれは

そこの住人にとっては想像できる訳がない。

それに加えてこの企画の発想がダンサーの全てが

炭鉱の娘たちと全くの素人をわずか

3ヶ月でステージに立たそうと

いうのだからもう無謀な注文といえる。

私も最近新人教育をしている事もあるんだけれど、

全くの0から10とまではいかなくても

ステージで使えるようにするにはあまりにも難しい。

現場を知らない管理職や経営者はプロなら

使えるようにするのが当然という発想を持っている人もいるが、

そんな簡単にできれば誰も苦労しないって言いたいものだ。

この実際のモデルが実在する平山まどかが

これならプロを雇った方が手っ取り早いと言うのも良くわかる。

少なくても経験のない者が無謀な注文をする事

事態本当に頭を冷やして考えてほしいものだ。

それを考慮して書くと、

松雪泰子が演じた平山まどかの役は

彼女の性格やキャリアを考えると非常に適役だった。

元々一言で一喝する役やアネゴ肌の役が似合うだけあって、

平山まどかという女性を実に上手く演じていた。

平山まどかのような少し頭に血が昇ると

キレてしまうところはあるが、

それは全て自分の教える教え子たちの事で思っての行動なので、

これは十分理解範囲内である。

あるからねどうにもならない頑固おやじに対して

一発殴りたい気持ちはね!

一度は教え子たちを庇って去ろうとしたけれど、

教え子たちの熱意と愛情が彼女を最終的には引き止めた。

こういう人は意外と情に脆い面があるので

こういう破天荒な人ほど実は教えるのが上手いものである。

下手にエリートコースを歩んだ人より

はるかにいい先生といえるだろう。

それでもこのフラガールに夢を掛ける

娘たちの事を炭鉱の住人たちはなかなか理解されず、

色々な苦悩と壁にぶち当たる。

初ステージに立った時にはみんなボロボロだったけれど、

その挫折を経て開場のステージに結びつける。

フラガールのリーダーを担う紀美子を演じる

蒼井優もどちらかというと

可愛いと美少女の中間の人なんだけれど、

田舎娘を演じるとなかなか適役だったりする。

最後のシーンや重要なシーンでは光演技を魅せていた。

南海キャンディーズ・しずちゃんのことは

ラブ★コンでも演技を観たけれど、

元々お笑いの人なので、

人を笑わすセンスは演技だけでもできてしまう。

こういう人の場合は元々言葉が無くても

十分お笑いセンスを持っているんだけれど、

今回のテーマである炭鉱の娘という点では実に適役だったし、

映画では完全にお笑い担当だった。

しずちゃんのシーンはなかなか見所の1つでもある。

そんなこんなで総評としては

この映画が実話という事で現実無理と思われること

やれば必ずみんながわれわれに目を向けてくれる

という発想があったからこそこのような

無謀ともいえる企画を考えつけたのだと思う。

普通の事を考えても誰も観る気にならない訳で、

誰もできる訳の無い変わった発想だったからこそ実現できた。

当時の時代背景を考えてもわずか3ヶ月でダンスを教え込み、

開場にこぎつけたんだから相当無茶していたと思うし、

実際に色々な問題も発生したそうだ。

そしてこの作品から感じた事は現実的に

殆ど確率が低い事でも0でない限り可能性があるなら

チャレンジしてみる価値はあるという事と、

炭鉱だけに捉われず現実を確り見つめる事が

できたからこそこのドリームストーリーが現実になった。

私自身この作品を

米アカデミー賞外国語映画部門の日本代表としても

十分世界に通用する作品という事を確信できた。

あり得ない事が現実に起きたドリームストーリーは

多くの人の心を捉える事ができるだろう。

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