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28日公開の映画「父親たちの星条旗」を鑑賞した。

この映画は太平洋戦争末期の1945年2月の

硫黄島攻防戦をアメリカ、日本双方から

描かれる事で注目の作品で、

第1部はアメリカ側から描かれた作品となっている。

攻防戦になると当然攻める側と守る側に分かれるが、

今回は攻めて勝利したアメリカ側からみた

視線でもそれぞれの苦悩を綴られている。
この映画は実話に基づいて作られているので、

太平洋戦争末期日本とアメリカの戦いは

一方的にアメリカ優位のまま進んだ。

元々この太平洋戦争は日本が中国侵略が原因で国連を脱退し、

泥沼の戦争と化していった中で

真珠湾攻撃が発端で始まったのだが、

本気を出したアメリカ相手に圧倒的な物量の前に

日本は次第に追い込まれポツダム宣言まで至る訳だけれど、

その末期において最も激しい攻防戦を

繰り広げた戦地の1つに硫黄島がある。

ここは日本領土でありながら太平洋戦線の中継基地として

最重要拠点だった。

その為アメリカは日本本土を攻撃する上で攻略する

必要があった場所だった。

この戦いは日本側にとっては

絶対落とされてはならない戦い、

アメリカ側は勝利を確実にする為の戦いだった。

早速レビューから入るけれど、

今回はアメリカ側から描かれている訳だけれど、

確かにいくら物量があるとはいっても

犠牲者が出ないわけじゃないのが戦争なので、

この戦いでは両軍多数の犠牲者が出る事になる。

日本は2万1千の兵の内2万が戦死し、

アメリカ側も約7千の兵が戦死した。

2万以上の兵を排除するのに7千の犠牲を出した事を

踏まえても以下にこの戦いが激しいものだったかが窺える。

だいたい戦争は戦局の1番上の上層部なんてのは

前線の兵などほんの駒の1つとしか考えていない訳で、

駒が多ければその駒を大量投入することで

解決する事も少なくない。

それでもそれぞれの兵にはそれぞれの家族がおり、

異常な場所で戦うのだから戦後

その後遺症で悩まされる人も少なくない。

近年では湾岸戦争やイラク戦争で戦後帰国した

志願兵が精神的に悩まされる事が

ニュースになった事があるけれど、

前線では上の言われるがまま戦っているだけであり、

それがどれほど大変なものなのかという事だ。

実際に6人の兵が星条旗を立てた事で

英雄扱いとされた訳だけれど、

実際の彼らは戦後あの悲惨な戦場の記憶に

悩まされ続ける事になる。

本当はそっとしてあげるのがベストなのだと思うけれど、

その現実がそれを許さなかった。

それは月日が経ても変わる事がなかった訳だけれど、

戦争とは一言で残酷な世界でしかない。

生きるか?

死ぬか?

それが多いか少ないかで勝敗が決まる。

そんな世界に身を投じれば精神的に

障害を持ってしまっても不思議じゃない。

勝利する方が英雄扱いをしたがるが、

戦争に英雄は存在しないというのが

この映画から伝わってくる1つのメッセージだと思う。

2部では日本側から描かれる硫黄島だけれど、

こちらも守る為に最後の1兵まで戦うのだが、

こちらにも当然色々なドラマがあるし、

戦わなければならなかった兵士たちの

残酷な運命が待ち構えているだけに

敗れた側からみたこの戦争を感じたいと思う。

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父親たちの星条旗


栗林忠道 硫黄島からの手紙