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17日公開の映画「ドリームガールズ」を鑑賞した。

この映画は1981年12月20日にミュージカルとして

オープニングを迎えたミュージカル

「ドリームガールズ」を映画化した作品で、

舞台は1960年〜1970年代のデトロイトを

舞台として3人組女性ボーカルグループが

メジャーになり解散するまでのストーリーが描かれている。

夢を与える世界である音楽業界も

表と裏では色々な現実があり、

現実を確り受け止めている人ならいいが、

夢を壊したくない人にはお薦めとは言い難いかもしれない。
音楽レビューを数多くやっている私とすれば

音楽的な部分についてははっきり言ってパーフェクトだ。

これだけ素晴らしい音楽で2時間埋め尽くしたら

それは多くの人は出演者の演技より

音楽の効果で絶賛するのは当たり前だ。

しかしそれは表の部分での事であり、

いざ裏側として考えた時にはこれは絶賛できるのか?

と問われたら私自身はしかねると答えるだろう。

ストーリーとしては表向きには1962年

デトロイトでキッカケを掴んだ

3人組黒人女性ボーカルグループの

ドリーメッツがのちに全米6年連続No.1となる

ザ・ドリームズになっていく。

そして最後は解散コンサートで幕を閉じるというものだ。

これだけなら確かにサクセスストーリーと言えるけれど、

全体として考えた時これがサクセスになるのか?

と問われたら微妙な面があるかもしれない。

ドリームガールズも1度メンバーが

交代する時期があるけれど、

これは人間関係が縺れたのがある意味原因でもある。

多分グループやユニットを組んでいる人達は

そういうメンバー間の軋轢か葛藤があるとは思うけれど、

そういう部分はいい部分に出るか?

悪い部分に出るかで少し違ってくる。

まずザ・ドリームズについてだけれど、

確かに売り出そうとする時にはどうしても

歌唱力よりもビジュアルとルックスを重視する部分が強い。

私はかつて約3年間3人組だった時の

dreamに力を入れていた時期があった。

映画のタイトルみたいなグループだけれど、

そのグループはかつてavexのオーディションで

12万人の中から選ばれた3人が結成して

売り出されたユニットだった。

長谷部優、橘佳奈、松室麻衣の3人組だったんだけれど、

ルックスでずば抜けていた長谷部優がセンターで

作詞を担当したのが松室麻衣、

歌唱力の橘佳奈と歌唱力のずば抜けている人が

必ずセンターじゃないのが音楽業界の特徴でもあり、

やはり歌唱力よりもルックスが重視されている。

現実にルックスで売れたアーティストは数多い。

やはりある程度成功を収める為には

ルックスとビジュアルは必要不可欠なのだ。

もちろんこの映画の主人公のザ・ドリームズも

例外じゃなかった。

いくら歌唱力があってもビジュアルとルックスが

欠けていると音楽プロデューサーは

なかなか見てくれない。

これは一般の人も同じ感覚だと思うけれど、

上手いのは五万といるが、

ルックスとビジュアルがずば抜けているのは

一握りの世界なのが芸能界という世界だ。

歌を売り出す上でもルックスとビジュアルが

揃っていなければこのザ・ドリームズも

成功せずに終わっただろう。

さてそこから成功したザ・ドリームズも

色々な人間関係の難しさと

ビジネスの壁に挟まれて苦悩する。

これは何処の世界でも同じかもしれないが、

アメリカでは特に契約世界であり、契約は絶対的だ。

その契約は場合によっては

百科事典以上の厚みになる事もある。

そのマネージメントをする代理人や

プロデューサーがそういうのを全て

請け負うんだけれど、

こういうのは相当詳しい人を側に置かなければ

契約の落とし穴にハマる事がある。

例えば契約時あるアーティストがレコード会社と

マキシ12枚とアルバム4枚の

販売契約を交わしたとすると、

その条件を満たさない限りそのレコード会社と

契約は終了できないという契約があったりする。

通常の世界なら3年契約何億という感じの世界が

スポーツの世界だったりするけれど、

音楽業界はそういう契約ではなく、

枚数契約をやっている。

時々芸能記事にそういう販売契約についての記事が

登場する事があるので、

そういうのを参考にしてほしいけれど、

何故レコード会社とアーティストの契約が

成り立つかといえばそういう枚数契約をする事で

アーティストを手放さずに済み、

発売しなければレコード会社が解約しない限りは

アーティスト側から解約はできない。

だから長期に渡ってリリースのない

アーティストが同じレコード会社に在籍できるのは

そのカラクリがあるからだ。

但しリリースしなければ当然現在発売されている

CDが売れなければ収入は無しになる。

ただカラオケなどの印税収入があるので

権利を確保しておけばレコード会社と

アーティストに収入が入る仕組みにもなっている。

このようにそういう契約をしてしまうと

むやみやたらに契約解除をできない事態となり、

映画でも登場したが裁判にしない限り

契約無効にできない。

もしそういう裁判で闘う事になれば

最低3年は闘わなければならないだろう。

そして夢の陰に隠れがちだがこの映画では

ドラッグについての事も描かれている。

無論これが正常な人なら当然いけない事だ

と判断するだろうが、

こういう現実が音楽業界では残念ながら後を絶たない。

音楽を聴く時は色々な体系がある。

曲そのものを好きな人、

アーティストそのものを好きな人色々いるだろうが、

アーティストを好きな人の場合は

かなり深刻な現実に直面する可能性がある。

今あなたの好きなアーティストで

そういうケースが該当する人を

応援している人はいるだろうか?

まあ私自身そういう人は何人か把握しているので

いる事は知っているけれど、

そういうアーティストを応援し、

支援する事は良い事なのだろうか?

そういう疑問に直面した時

あなたはどういう結論を出したか?

私が知る人は残念ながらその人を応援する事を

選んだ人を何人も知る。

それはその人を切る勇気がなかったからだ。

自分の愛する者を簡単に切れないのは理解しよう。

しかしそれが同じケースにまた直面した時

同じ結論を出せるか?

と問われたらそれは無理だとなるだろう。

そういう人は少なくても悪ガキには

同じ結論を出せないからだ。

おりこうさんなら許し、

悪ガキは許さないある種の偏見だ。

この映画ではそういう10年来の友人を

切る結論を下している。

いくら理解しているからといって

許されない事を容認する事は

やはりできる訳がない訳で、

それが表立てば自らの首を絞める。

ゆえにそうなる前に彼らは切った。

かつて同じケースで切られた人を2例知っているが、

1人はそのファンだった裁判官が

そういう事をしてファンはどんな思いをしているのか

考えた事がありますか?と問いた。

私も同じケースを経験した者としては

やはりそういう人を愛した罪として切る苦しみを選んだ。

少なくてもその人には多くの人に夢を与えてほしいと

6桁の資金を投入しただけに、

それがそういう事に使われたと

知った時には絶望を覚えたものだ。

夢に投資することはそれだけ責任を問われるという事を

肝に銘じて今でも数多くの

愛するアーティストをサポートしている。

夢は夢だけれど、夢の先の現実をどう乗り切るのか?

やはり頂点に立ってしまうとそういうのが難しくなる。

結婚したくてもできない。

子供を生みたくても産めない。

夢の代償もある。

夢だけで観るととても素晴らしいストーリーだが、

現実に立ち返った時には酷な現実が目の前にある。

総評として私自身夢の先の現実というのは

若い時にはあまり知ってほしくないと思う。

若き日にそういう現実を知ってしまうと

夢を持つ事は相当困難な事になるだろう。

夢は1度壊れると修復は困難だ。

そういう経験をし、観た私には知らない方が

いい場合もあると思う事も少なくない。

現実なくして夢はなしと常に求めている私だが、

周りの人には知らない方が幸せな事もあると

自分自身に納得させている。

もし知りたい時は夢が壊れても耐えれるだけの

覚悟を持った時に知ってほしい。

その覚悟がない時には知らない方がいい。

夢の世界は想像以上に厳しく難しい世界という事を

この映画からは確り感じ取る事が

できた点では十分評価できるだろう。

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