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31日公開された映画「あかね空」を鑑賞した。

この映画は上方の京から来た豆腐職人が

江戸で店を出す事になり、

江戸の人情とそこで出会った

女性と結ばれて祝言を挙げるが、

家族ができた事や商売が繁盛する事で色々な

生涯と哀しみも描かれた作品である。

江戸時代の背景と今の現代に伝わる作品として

色々な事が伝わる作品となっている。
江戸時代の江戸は世界でも最大の人口を

有した都市として知られているけれど、

その当時の人々は武士を上として商人、

庶民の生活はけして裕福なものばかりじゃなかった。

しかしその中でも当時の江戸には

今の東京と違い人情があり、

お互い助け合いながら生活していた。

この映画の主人公である永吉は職人気質である

性格の人だったけれど、

それはそれで導いた生涯があった。

キャスト

上方からやってきた豆腐職人でのちに

豆腐屋京やを興す永吉演じる内野聖陽

深川蛤町に住み、偶然出会った永吉に協力してのちに

京やを切り盛りするおふみ演じる中谷美紀

他多数のキャストでストーリーは進行する

ストーリー

深川蛤町、夏。さまざまな店が軒を連ねる

大通りを少し入ると、三軒長屋が四棟、

井戸の周りを取り囲むようにして建っている。

子沢山の職人が多く暮らすどこにでもある裏店だった。

その井戸端で汲み上げたばかりの釣瓶の中の水を

じっと見つめている旅姿の男がいた。

京の南禅寺そばの由緒ある豆腐屋で修行し、

江戸で店を持つためにやってきた永吉だった。

その水を美味しそうに飲み干し、

目を閉じて吟味する永吉。

「この辺りの井戸はみんな塩辛くって

飲めたもんじゃないけど、

この水はおいしいって評判なんだから」。

近くに住む桶屋の娘おふみが微笑みながら立っていた。

慌てて自己紹介する永吉とおふみ。

なぜかお互い心ひかれるものを感じていた。

「江戸の豆腐、大っきいとは聞いてたけど

大っきさも値もうちの豆腐の四つ分はあるわ。

ほんでまた・・・固い」。

おふみの父、源治の計らいで同じ長屋に

落ち着いた永吉だが、

京の柔らかな豆腐が江戸の人たちの口に

合うか不安は尽きなかった。

腰高障子に真新しく“京や”と

書かれた店開きの日は、

長屋中の人が鍋や器を手に集まってくれたが、

翌日から早くも不安が的中してしまった。

腰のある木綿豆腐に慣れていた人たちには、

やはり合わなかったのだ。

水桶に売れ残った豆腐を前に考え込む永吉を

おふみは明るく勇気付ける。

「時間がかかるかもしれないけど

永吉さんのやり方は変えないでね」

「ほら、これが大豆の乳や。

江戸の豆腐はこの乳が薄いねん」

「美味しい。まるで生きてるみたい」。

そんな二人を陰ながら見守る

相州屋清兵衛と女房のおしの。

永代寺出入りの老舗の豆腐屋だ。

実は相州屋夫婦には正吉という子がいたのだが、

4歳のとき賑わう永代橋の上で迷子になり

それっきり行方知らずになったままなのだ。

夫婦は年恰好の似ている永吉と重ね合わせた。

身分を明かさず毎日“京や”から豆腐を

買ってくるおしのの話では相変わらず客は来ない様子。

そんな時、残った豆腐を永代寺に

喜捨をさせてもらいたいと

永吉とおふみが訪ねてきた。

寺や茶屋、料理屋の多い深川で

“京や”の名を売るためだった。

「勝手にやんな」冷たく突き放した清兵衛だが、

このままでは長くはもたないと

永代寺に相州屋の代わりに

“京や”の豆腐を仕入れてもらうように

願い出るのだった。

十八年後、浅間山の噴火による飢饉や大火が江戸を襲い、

人々は不安の中で過ごしていた。

表通りに面した相州屋があった家作に

“京や”の屋号が懸かっている。

永代寺から居ぬきで借りているのだった。

今では永吉とおふみには長男栄太郎、

次男悟郎、長女おきみという3人の子がいる。

栄太郎には末は店を任せるつもりで外回りをやらせ、

悟郎とおきみには豆腐作りを教え込んだ。

気がかりなのはおふみの栄太郎への度を

越した溺愛ぶりだった。

寄り合いと称しての夜遊びのあげく、

奪うように金を手にする栄太郎のことは

夫婦だけでなく弟妹の仲までおかしくしてしまった。

今夜も霊巌寺の賭場に同業の平田屋に

連れられた栄太郎がいた。

ここのところ負けが込んだ栄太郎は

平田屋の言うがままに借金の証文を書き加えていた。

平田屋には昔からの野望があった。

狙いは豆腐屋の命ともいえる井戸だった。

「あそこの井戸は、深川、いや江戸一番だ」

それを手に入れるためには“京や”を潰すしかない。

平田屋の仕掛けた罠はついに賭場を仕切る

大親分の傳蔵まで巻き込んでゆく。

だが頭髪はもとより毛という毛を剃り匂いを

嗅いでいたのを誰も知らない。 

栄太郎を勘当してしまい、

抜け殻のようになった永吉が永代寺の

西周に呼ばれて出向くと思いもかけない

相州屋からの言伝を聞かされた。

そして、もし二十年経って正吉が訪ねてこなかったときは

渡すようにと言付かっていた

土地の権利書を手渡されたのだ。

「うちの子らに、店残したれる」

一目散に飛び出した永吉の目に栄太郎らしき人影が

映ったそのとき、人ごみを蹴散らして

侍の乗った早馬がもの凄い勢いで駆けてきた――


以上あかね空公式HPより

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしては

まず京と江戸の違いという点だけれど、

今でいう関東と関西の違いと

言うべきものでもあるけれど、

東と西では食事の好みが違うという事だ。

豆腐でも京では軟らかい豆腐が好まれ、

江戸では固い豆腐が好まれた。

当然京で好まれても江戸で好まれるとは

限らないんだけれど、

味は絶品だった永吉の豆腐はその味と

固さを変える事なく豆腐作りの信念を通して作り続けた。

それを良いと言ってくれたのがおふみであり、

おふみとの出会いが永吉を江戸で

成功するキッカケとなった。

そしてさらにそれを見ていたのが

相州屋の女将さんだった。

相州屋には正吉という永吉と同じ歳の子がいたが、

4歳の時にはぐれて以来行方知れずだった事もあり、

相州屋を継ぐ者がいなかった。

永吉に正吉の面影を見た女将がこの二人に

相州屋の後に店を継がせる事を永代寺に伝言していた。

これはのちのちの事だが、

違う土地で成功しようというのは並大抵でない事を

この映画の前半から感じたけれど、

成功するキッカケはやはり人との出会いだった。

永吉にとっての出会いがおふみだった訳で

生涯の伴侶となる人だった。

やはり人は誰かによって生きているのだと感じる瞬間だった。

そして時代が経て18年後になると、

京やは表通りに店を構えるまでに成長したけれど、

ここで永吉とおふみに問題が生じる。

当然大きくなれば大きくなるほど

ライバルの豆腐屋は面白くないし、潰そうとする。

寄り合いの会合の組合に入る事になった京やも

その組合の圧力に押されていく。

その原因が浅間山の噴火による飢饉や大火が

江戸を襲い大豆の相場が高騰した事にある。

軒並みの豆腐屋が値上げを強いられた中で

京やは頑として値上げをせず材料費が

高くなっても値上げをしなかった。

その会合に出ていたのが長男の栄太郎が

出席していた訳だけれど、

本来ならこの場には永吉自ら出なければ

ならないのに出ないのはやはりどうなのかな?と思う。

確かに得意不得意はあるだろうけれど、

店の大事な会には店主自ら出席するものだと思う。

栄太郎はその中でも若く年配の

店主たちには差があり過ぎた。

それ以上に栄太郎はおふみに

溺愛されて育った事で他の兄弟よりも

違う意味での弱さを持っていた。

その為博打に手を出すハメになり、借金までしてしまう。

いくら付き合いとはいえ博打は拙いし、

度が過ぎるギャンブルに手を出すとろくな事が

ない事をこの映画では確り描かれた。

溺愛してしまった原因は映画で確り描かれているけれど、

確かにおふみにとっては自らの過ちと

思ってしまったばっかりに他の兄弟より

大事に育ててしまった面が強い。

それはある意味仕方ない面もあるのだろうが、

やはりある程度は厳しい姿勢も見せないと

子に伝わらない面も否定できないし、

わからない面もあるから、

栄太郎との接し方は少し甘さを見せてしまった。

それでも栄太郎は永吉から博打の代償で

勘当してしまうんだけれど、

確かに自ら博打をやった借金を家の金に

手を出す事事態が問題なので、

これはある意味妥当な判断だと思う。

ここでそういう結論を出さないと

栄太郎が本当に自らやった事に

気づかないままの人になってしまうから

これは仕方ない。

その永吉も栄太郎を勘当してしまった事に

悩みながらも相州屋の伝言により店を

自ら譲ってもらえる事にお店を

残せる事を嬉しく思った矢先に・・・

そして残されたおふみと子供たちは

その後窮地に陥るが、そこで救ってくれた人とは・・・

それは劇場でという事で、

今回の総評としては慣れない土地でも良い人と

出会う事で成功していける事とやっていける事を

確り描いた事はとてもよかったし、

自ら招いた事は自ら責任をとりなさいという事を

確り示した事も良かった。

そしてギャンブルはろくな事がないという事も示した。

それでも家族は家族であり、

家族の絆も紆余曲折しながらも最後は1つになった。

そして確り頑張っている人には確り観ている人がいる事で、

ピンチになった時には確り助けてくれる光も当ててくれた。

職人気質の人と付き合うのは難しいかもしれないけれど、

確りわかってあげる事ができれば

おふみのように良き理解者となれる。

今の時代に通じるものもあってし、

今の時代に欠けているものをみた作品でした。

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あかね空