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13日公開の映画「おくりびと」を鑑賞した。

この映画はチェロ奏者の主人公が

オーケストラの解散で職を失って故郷の山形へ

帰郷した先で就職活動をしていたが、

ひょんな事から納棺師の仕事に就職する事になり

最初は戸惑いながらも次第に納棺師としての仕事を

理解して行き亡くなられた人たちを

送り出していくストーリーである。

高齢化社会の今需要が増え、

誰もが避けて通れない出来事でもあるが、

世間の理解力がまだまだな中でいかに

この仕事に対して理解を得るのか?

そしてどう伝えて亡くなられた人たちを

おくりだすのかを確り描いた

今季最高クラスの作品として絶賛されるだろう。
モントリオール映画祭でグランプリを獲得し

今年度の日本映画作品としてアカデミー賞出品作品にも

選ばれたおくりびとだけれど、

前評判通り素晴らしい仕上がりとなっており、

納棺師の仕事の大切さを感じる事ができた。

私も舞台となった酒田へは数年前に

偶然にも親戚の葬式出席のために訪れた事があるけれど、

山形県酒田市は交通網も乏しいほどの場所で

陸の孤島みたいな場所に位置している。

そういう町を舞台にして昔ながらの

日本的な部分を描きたかった作品なのかもしれない。

都会でこういう作品を描こうとすると

イメージが変わったしまうだろうし、

何より納棺師という仕事の味を出し切れないかもしれない。

色々な思いと納棺師という仕事について

理解をしながらレビューしたいと思う。

キャスト

リストラされて故郷に戻った元チェリスト。

ひょんなことから新人納棺師の道を歩む

小林大悟演じる本木雅弘

大悟の妻。都会暮らしを離れ大悟についてきたが、

夫の新しい職をまだ知らない

小林美香演じる広末涼子

NKエージェント社長。

大悟を納棺師の道へ誘い込んだベテラン納棺師。

食通の一面もある

佐々木生栄演じる山崎努

NKエージェントの事務員。社長の納棺に惚れ込み、入社を決める。

暗い過去を背負う一面もある

上村百合子演じる余貴美子

大悟の幼い頃家族と通った思い出がある銭湯のおばちゃん。

大悟の同級生山下の母親

山下ツヤ子演じる吉行和子

ツヤ子が営む銭湯の常連客で将棋が大好き。

いつも銭湯にいるのだが本職は・・・

平田正吉演じる笹野高史

妻を亡くし、悲しみに暮れる喪主。

その事実に直面し気持ちを整理しきれないながらも、

NKエージェントに納棺をたくす

富樫家喪主演じる山田辰夫

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

所属する東京のオーケストラが解散し職を失った

チェロ奏者の大悟は演奏家を続けることを諦め、

妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってくる。

早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、

その場で採用になるが、

それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だった。

戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け、

新人納棺師として働き始める大悟だったが、

美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいた。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして希望の職種についていた大悟が突然職を失い、

失意の中故郷へ戻る決意をするところから始まる。

苦労して希望の職種であったチェリストの職を失ったのは

職を失った人には誰もが理解を示す事だろう。

特に夢みていた職種についた人が

ある日突然仕事を失ってしまうと

整理がなかなかつかないものだ。

大悟もその道で才能があればまた違ったのかもしれないが、

大悟にはその才能に優れていた訳じゃなかった。

失意の中で戻った故郷では想像以上に職探しは困難なものだ。

東京などの都会では多くの求人に溢れているが、

山形の田舎だと求人倍率が0.5倍以下なんて

ざらだから演奏者以外まともにやった事のない

大悟には大変な事だった。

それを念頭において観ていくと

その後のストーリーをさらに理解しやすいんだけれど、

そこでみつけた好条件の求人情報、

それは効待遇の条件だった事もあり職種を

確認せずに早速面接へ向かった大悟だったが、

面接するや履歴書も見ずに即採用が決まった。

全く仕事内容もわからず採用が決まり、

月給も破格の片手で50万というのだから

驚くのも無理はない。

人員も社長と事務員と大悟で3人だから

費用と人件費を踏まえても相当儲けのいい仕事とはいえるが、

仕事内容を考えると全てが亡くなった後の

状況次第では想像以上の姿を見なければならず、

死体を見ても平然といられる平常心がなければならない。

やってみる事にした大悟は納棺師の仕事についた事を

妻の美香には話さずにいた。

確かに世間的には冠婚葬祭でも

葬儀屋はあまり良い目で見られていない。

これが何故かと考えると死人を扱うからという

イメージが先行しているためかもしれないし、

何より死という扱いを周りは快く思わない部分が強いと感じる。

そういう世間的な固定観念を持っていると

この仕事はなかなか理解し難いかもしれない。

そして大悟の最初の仕事は死後2週間

経た老人の孤独死だった。

そこは腐敗して蛆虫が沸いている。

最初の仕事がそういう場所では慣れないのも無理はない。

そして死体を扱うゆえに臭いも強烈に残るようだ。

ゆえに大悟は帰宅前に銭湯に立ち寄る事を始める。

そこは同級生だった山下の母親が運営する銭湯だった。

久しぶりの再会を果たした大悟だった。

しかし納棺師の仕事を理解し始めたところで

納棺師の仕事が次第に同級生だった山下や美香にも知れ渡り、

美香にはその仕事をすぐにでも辞めるように告げられた。

美香も最初は納棺師という仕事を

理解できていなかったんだけれど、

世間の固定観念ってこれほど障害が大きいものなのかと

いう事を知った大悟だったが、

それでも理解し始めた納棺師の仕事を辞めるとは言わなかった。

続ける事を告げられた美香は実家へ戻ってしまった。

支えを失った大悟だったが、

それでも故人をおくりだすうちに

次第にこの仕事の素晴らしさと厳しさを知っていく。

そして時が経て春がやってきた。

美香が戻ってきたが、

美香はまだ納棺師の仕事を辞めてほしいと思っていたが、

その中で突然訃報が届く。

銭湯の山下ツヤ子さんが亡くなったのだった。

そこで初めて目にする大悟の納棺師としての仕事を

目にする同級生の山下と美香・・・

果たして美香は大悟の仕事を理解して上げられるのか?

そして大悟は避けて通れない運命に確り向き合う事ができるのか?

続きは劇場で観てほしいが、

やはり納棺師の仕事をこの映画で大きく知る事になったけれど、

私自身この仕事が普通じゃない仕事という事を

差し引いても周りに言えない様な仕事とは思わない。

それは必ず誰もがその場面に遭遇するからだし、

遺族がこういう納棺の作業が困難だからこそ

こういう納棺師の仕事があるのだと思う。

私も亡くなった親族の納棺する姿を見たけれど、

あのように周りを配慮してさらに生きていた時以上の姿に

しておくりだす仕事は1人で執り行うのだから、

並大抵の仕事じゃない。

私が親族の納棺する姿を見た時には数人掛りで

やっていたからそれを思うと容易じゃない仕事だ。

もちろん中には色々な諸事情があって揉める事もあるけれど、

その中でも感謝され、故人の生きた姿のように

おくりだすことは葬儀を執り行う上でとても大切な事です。

そして今まで色々感謝の気持ちでおくりだすことこそ

納棺師の役割はとても重要な仕事だと思うし、

とても誇れる仕事だと思う。

仕事を見たことない人にとって

理解するためにはその仕事を見ることの大切さ、

そしてその仕事を理解する大切さを教えてくれた。

総評として葬儀の仕事においてまともじゃないと

思うことそのものがすでにその葬儀の仕事に対して

足元を見ている事を思った人は恥じなければならない。

その葬儀の仕事をしている人には誇れる

仕事をしている人は大勢いる訳だし、

イメージだけで葬儀の仕事を決めている人には

是非この作品を見て葬儀の仕事を理解してほしいと思う。

人は誰かによって生まれ育ち、そして死んでいく。

誰もが通る道をおくりだすおくりびとは

安らかな旅のお手伝いをする素晴らしい仕事だと

いう事を理解する事ができました。

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