1日公開の映画「ブタがいた教室」を鑑賞した。

この映画は1990年に実際に行われた

小学生の授業でブタを飼うドキュメントを映画化した作品で

小学6年生が1年間ブタを飼って最後には食べるという事で飼うが、

次第に愛情が生まれブタを巡り激論を交わして

最後に結論を出す事になるストーリーである。

人間である以上豚肉を食べない事は避けて通れない事だし、

何より私たちの生活において生きているものを

食べて生きている事を実感し、

その命についてそしてその責任について

考えさせられる答えなきテーマでもある。
実際に行われた教育であり授業という事で、

まず率直な結論から言うと実に素晴らしい授業をされたと思います。

これは一言では言い表せないほどの事でもあり、

それは順序を追って書いていく事になるけれど、

私たちの生活において動物を食べて生きている事を再認識するし、

それを育てている方々もいる。

一方で一度その動物に愛情が注がれると

その動物との思い出も生まれ最初は食べる目的で

飼っていたブタも最後には食べれないほどの愛情が積み重なっていく。

私も小学生時代に飼育係を経験しているので

動物を飼育する事の大変さを熟知しているし、

私の場合はうさぎを飼育していてその死も経験した。

飼育する事はそれだけ色々な大変な事も経験し、

その中で1つの決まっていない答えに対して

結論を出さなければならない。

そんな事を色々考えながらレビューしたいと思う。

キャスト

ブタを飼い最後に食べる事を6年2組の生徒たちに提案し

ブタを飼う授業を行った星先生演じる妻夫木聡

3年の担任で卒業する6年のブタを引き受けようとする

池沢先生演じる田畑智子

ブタを飼う事を許可した高原校長演じる原田美枝子

ブタを飼う事に否定的だった仁科教頭演じる大杉漣

6年2組の生徒26人

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

新米教師の星先生は6年2組の26人の子供たちと

一緒に卒業までの一年間「食べる約束」で子ブタを飼い始める。

しかし毎日世話をする中で芽生える愛情。

そして迎える卒業式。「食べる、食べない」。

大激論の末、彼らが出した“答え”とは?

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして実際に授業した内容なだけに

答えなき授業には本当に色々考えさせられた。

通常学校の授業については答えのある授業が大半を占める。

しかしこの授業にはその答えは存在しない。

最後に6年2組の26人が結論を出し答えを出すというのが

この授業の最終的な答えであり、

さらにこの答えに正しいも間違いもないという事でもある。

最初は新米教師の星先生がブタを連れてきて

6年2組26人でこのブタを飼い最後には食べるという趣旨を伝える。

これが最終的にみんなの意見を尊重した上で議論をし、

自分の意志をハッキリさせる事を目的としているし、

何より実際に命ある動物を飼いそして食べる事でどのような気持ちになり、

そして命の大切さを感じる事ができるのかもある。

実践に勝る勉強なしというけれど、

この授業は本当に教科書では語れない答えを

それぞれが捜し続けることになった。

その前に私の考え方だけれど、

ブタをどんな目的も飼うのかが問題だと思う。

ブタを食べるために飼うなら最後は

どんな事があっても食べるべきだと思うし、

最後まで飼うと決めたなら責任を持って

最後まで飼う事をするべきだと思う。

だから目的に応じて考えるべきなのだと思う。

これは大人の割り切った意見なので

染まり切っていない子供たちに

このような割り切った答えを出す事は難しい。

でも私のような割り切った答えが良いか悪いかは

人それぞれなのでこの答えはあくまで1つの答えの選択肢である。

26人の子供たちは最初は抵抗を覚えながらも

次第にブタに愛着を感じるようになる。

ブタにPちゃんと名づけて飼う事になった。

ただここでは星先生も賛成的ではなかったように

名前をつけてしまうとどんな結論を出すときでも

必ず感情が生まれてしまうものであり、

逆にこの事でより難しい議論になっていった。

ブタはとにかくよく食べるので通常の残飯だけではなく、

生徒の家庭から残飯を持ってくる事を決める。

そして最初のトラブルは校庭で育てていた

トマトを食べられた事に始まる。

そしてPちゃんを飼う事で小さな怪我もする。

さらにPちゃんを飼う事でブタ臭くなるなど

色々な障害とトラブルができてくる。

でもそのトラブルや障害に対して子供たちは

それぞれ考え臨機応変に対応するようになっていく。

最初は嫌だったPちゃんの世話も何の抵抗もなく

世話をするようになった。

Pちゃんを飼う事で保護者から

クレームが来たものの子供たちから反対意見がなく、

校長の一存でPちゃんと26人の子供たちの世話は続いた。

そして卒業まで142日となったところで

Pちゃんの処遇を巡って答えなき議論が始まった。

最初は圧倒的に食べない派が多く、

一度愛情を持ってしまった動物は食べる事が

できないというものだった。

確かにこうやって飼ってしまうと愛情が生まれて

食べれない気持ちになるのは仕方ないかもしれないし、

当然なのかもしれない。

でも良く考えれば家畜農家はこれが当たり前であり、

農家から出荷されて食品センターで加工される事で

初めて食卓に肉が並ぶわけで、

生活に欠かせない事でもある。

そういう総合的な事を考えながら結論を議論していく。

そして1つの案に下級生にPちゃんを引き継ぐという案も出た。

確かにその案もありかもしれないが、

何もやっていなかった人たちが

突然引き継がれてしまったらそれは大変だ。

何事もそうだけれど、途中で引き継ぐ事ほど大変な事もない。

何事もそうだが途中でやるほど難しいものはないのだ。

これが実生活において離婚した夫婦がいたとして

途中で再婚して子供を育てろといったら

それも大変難しいものだ。

それと一緒と考えると、

この結論はPちゃんにとって幸せな結論とはいい難い。

そんなこんなで答えなき議論は卒業3日目まで続く。

果たして6年2組の生徒たちはどのような結論を出すのか?

そして星先生はどんな結論を出すのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

この作品を言葉1つで片つけるにはあまりにも難し過ぎる。

それだけ答えに困るからだし、

それは人生経験や考え方で大きく変わるからだ。

6年2組の出した結論、

そして星先生の出した結論は私自身間違いじゃないし、

どれも正しいと感じる。

総評としてこの授業において最も大切なのは

人は何時も生き物を食べて生きている事、

そしてその生き物全てには愛情が注がれているという事を

実際に体験して知っていく授業だった。

責任という意味、そして愛情という意味を知って

感じて卒業していった6年2組の生徒たちは

これからの人生経験の上で貴重な経験と財産になった事は

間違いなく正しい答えだ。

そして愛情を注がれて育ったPちゃんは

何時も26人の生徒と星先生の心と体の中に生き続けている。

その思いはPちゃんも確り感じてくれた事だろうし、

何時も26人の生徒と星先生を見守っている事だろう。

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