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20日公開の映画「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」を鑑賞した。

この映画は第2次世界大戦が起こらなかったという想定で

描かれた帝都を舞台に華族だけを狙う怪人二十面相を

追う名探偵明智小五郎が怪人二十面相と間違えられた

サーカス芸人を捕まえた事でサーカス芸人が

自分の無実を証明するために怪人二十面相を追っていくストーリーである。

架空の舞台で帝都東京に、大きな格差社会は今の世の中を映しており、

大金持ちしか狙わない怪人二十面相を追う明智小五郎だが、

展開が進むにつれ間違われたサーカス芸人に

怪人二十面相を演じ本物の怪人二十面相と対峙するが

その結末には大どんでん返しが待っていた。

今年ファイナルを飾るに相応しい作品となっている。
今年最後を飾るファイナル作品となった訳だけれど、

12月は数年に1度の大風邪を引いてしまい

12月予定していた作品を数作品断念という形で締めくくる事になった。

それでも最後の作品としていいフィナーレを飾るに

相応しい作品で出会えた事は今年1年いい締めくくりができる。

さてこのストーリーだけれど、

個人的に大金持ちしか狙わない泥棒はルパンを彷彿させるけれど、

格差社会にとってはそういう泥棒をヒーロー扱いするのが

世論の1つでもある。

でも実際に多くの事情を知る事ができれば

そういう泥棒は悪を相手にしている事も少なくないものだ。

そしてこの世界では実際に第2次世界大戦が起こらなかった

という設定で描かれているが、

確かにもし起こらなかったら華族制度は継続され、

その制度の下大きな格差社会になっていただろう。

それがいい世界なのかはそれぞれの思想によるが、

そんな中で大金持ちしか狙わない泥棒は貧困層にとって

次第にヒーローになっていく事になる。

ただこのストーリーではあくまで序章に過ぎない。

もちろん実際にそういう泥棒が実在したらそれは

もちろんとっ捕まえるべきだろうが、

フィクションで描かれる世界ではそれが許せるのも

今の世の中に対して不満が大きいからなのかもしれない。

キャスト

怪人二十面相に仕立て上げられたサーカス団のエースで

明智小五郎に捕まり、後に明知小五郎と共に怪人二十面相を追う

遠藤平吉演じる金城武

怪人二十面相に追われた羽柴財閥の令嬢。

明智小五郎と婚約している。

怪人二十面相に襲われた時に平吉に助けられ、

世の中の現実を知り平吉をサポートする

羽柴葉子演じる松たか子

怪人二十面相の好敵手でクールな名探偵。

地位も名誉も大衆から人気もあり、羽柴葉子と婚約している。

平吉を怪人二十面相として逮捕するが・・・

明智小五郎演じる仲村トオル

サーカス団のカラクリ師。平吉の良き理解者である

源治演じる國村隼

明智小五郎の助手。怪人二十面相の真の狙いに迫る

小林芳雄演じる本郷奏多

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

1945年の架空都市<帝都>。19世紀から続く華族制度により、

極端な格差社会が生じる日本で、世間を脅かしている強盗がいた。

“怪人20面相”と呼ばれるその強盗は、富裕層だけをターゲットとし、

美術品や骨董品を魔法のようなテクニックで、次々と盗み出すというのだ。

頭脳明晰でこれまでも数々の事件を解決してきた探偵、明智小五郎は、

サーカスの人気曲芸師、平吉が謎の怪人20面相<K-20>だと疑い、

捜査を始めるが…。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして第2次世界大戦が起こらなかった

帝都を舞台にしたストーリーだけれど、

戦争が回避された事で進んだ華族制度が

格差社会に拍車を掛けていた時代だ。

その時代において華族だけしか狙わない

怪人二十面相が今回の事件の主人公だ。

もちろん対決する明智小五郎も主役の1人だが、

事の発端はサーカス団のエース遠藤平吉が

怪人二十面相が化けた依頼人の依頼によって

写真を撮ろうとした瞬間爆発が起こり、

その場に丁度いた平吉が怪人二十面相として

捕まってしまうところからストーリーは大きく動き出す。

確かにこれは完全に怪人二十面相にはめられた

平吉は潔白を証明する証拠もなく、ただただ拷問に耐えるしかなかった。

しかしそれを見捨てない者がいた。それはサーカス団の源治たちだった。

平吉は捕まってから救出作戦を練って見事に平吉を救出してみせる。

さすが影の泥棒家業だけあって、その手の作戦は見事としか言いようがない。

救出された平吉だったが、既に世間では

平吉が怪人二十面相として広まってしまいもはや

怪人二十面相として生きていくしかなくなっていた。

そこで源治が怪人二十面相を捕まえるために

伝授したのは泥棒修行のノートだった。

それには色々書かれているけれど、

一直線で逃げる手段こそ逃げ切る手段だという事を知り、

一直線でその道なき道を走り抜ける。

しかし最初から上手くいくわけもなく、高いところから落ちたり、

体を強打したりする事数知れず・・・

しかしそこで源治のアイテムで見事に乗り切る。

次には変装の極意だけれど、

これは成りきる事で周りを欺く事ができるというものだった。

確かに普通に見たら違和感なくいられるケースも多いからね。

そんな修行をしているうちに次第に

怪人二十面相対策が出来上がっていった。

そんなある日平吉は令嬢羽柴葉子が

本物の怪人二十面相に襲われているところに遭遇し、それを追う。

しかし怪人二十面相は逃げられた。

しかしそこで事件のカギを握る羽柴葉子と出会い、

そこで葉子から事件の真相と世の中の現実を見せる。

確かに華族の令嬢では世間知らずである事も否定できないし、

それを見る事で何をしなければならないかを葉子は感じることができた。

そして葉子は次第に平吉たちの事を理解し始め、平吉に協力する。

そして事件のカギを握るバベルの塔のデッサンを

保管している明智小五郎の事務所へ平吉たちは侵入し、

葉子は明智小五郎を引き止める作戦に出た。

しかしこれは見事に名探偵明智小五郎の手で阻止させられ、

平吉たちは捕まった。

しかし平吉たちは葉子の助けで明智小五郎を信用させて、

バベルの塔のデッサンに描かれている暗号は

軍の電磁波装置でなければ解読できない事を解り、

明智小五郎と葉子の協力の下、軍施設に入り込み、

怪人二十面相に変装した平吉は軍の追ってから

見事逃げ切る事に成功する。

そしてその暗号を解いた瞬間怪人二十面相から

そのお宝を奪う予告状がそこにあった。

平吉を庇った明智小五郎は怪人二十面相に撃たれ、倒れる。

平吉は明智小五郎と葉子に怪人二十面相に

お宝が渡らないように破壊してほしいと頼まれ、

平吉はお宝が眠るある場所へ向かう。

果たしてお宝を破壊する事ができるのか?

そして怪人二十面相との対決は?

怪人二十面相の正体は一体誰なのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

実に最初から最後まで目の離せない展開の連続だった。

ここでは怪人二十面相が誰なのか書かないけれど、

確かに話が上手過ぎたのは事実だ。

最初から振り返ると確かに事件あるところ・・・という感じだし、

最初から平吉をターゲットにしたのは

その身体能力を見込んでいたのもあの洞察力なら納得できる。

まあ平吉のあの高いところから落ちても

骨折しない肉体は凄すぎるの一言だが、

あれだけのアクションはそうそう見られないだけに、

それだけでも相当な見所だ。

事件の推理をしていくうちにどうして

このような事になったのかを知っていく事になる訳だが、

結末は実に怪人二十面相は力の為でなく、

正義の為にあるべきなのだという事を

平吉は説いていたのは印象的だった。

総評としてこの序章は怪人二十面相が

怪人二十面相の後継者として選んだ

平吉が正義の怪人二十面相になっていく姿が

実に皮肉な結果なのかもしれないが、

それは格差社会を生んでいる世界では

そういう悪どい大金持ちしか狙わない

泥棒が正義のヒーローになっていくのだろう。

実際に第2章が描かれる時には

全く別の怪人二十面相が絵が掛かれる事だろう。

今年ファイナルを飾る作品として、

やはり同じ泥棒でも悪を苦しめる泥棒は

正義のヒーローであっても良いと思う。

悪が正義に勝つ世の中より断然ましな世の中だろうし、

苦しい庶民を救うのはこういう

正義心を持つ者たちなのだと感じた作品でした。

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