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31日公開の映画「チェ 39歳別れの手紙」を鑑賞した。

この映画はチェ28歳の革命の続編で

キューバ革命に成功したチェ・ゲバラは

1965年にキューバを離れボリビアで

革命ゲリラ活動を開始するが、

ボリビアの内部から支援を得られず、

内部から脱落者や逃亡者などが

続出して苦戦の連続の中でついに捕まり処刑されるまでを

描いたストーリーである。

キューバ革命に成功した革命者も2度目の革命には

失敗し死へ繋がる内容に革命の難しさを知る事になるだろう。
キューバ革命では成功したカストロ並びに

チェ・ゲバラだったがキューバにチェは留まらず、

革命の旅に出る事をカストロの演説で

手紙を読み上げられるところから始まるのだが、

そもそも革命はそんな簡単に成功するほど簡単なものじゃないし、

民衆を上手く取り込まなければ成功しない事でもある。

そんな実際の歴史を辿りながらチェ・ゲバラの最期を観ていきたい。

ストーリー

誰にもその男がチェ・ゲバラだとわからないほどの変装。

「お父さんの友人」として紹介され、

家族との最後の食事をした後、チェは忽然と姿を消した。

それは、平等な社会を目指して更なる革命を続ける、新たな旅・・・。

何故、彼はそこに留まろうとしなかったのか。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてキューバ革命は成功したが、

ボリビア革命は失敗し処刑された。

その成功と失敗を描いたチェ2部作だったけれど、

39歳ではボリビアでの戦いの日々が綴られている。

ボリビアは確かに南米でもパラグアイと

2国しかない唯一の内陸国家である。

パラグアイは大河があるので海への輸送には困らないが、

ボリビアはチリとの戦争で敗れてから内陸で

貧しい国家の1つとなっていた。

その中で軍が支配した国を解放しようと動いたのがチェだったが、

この戦いではまず出だしから躓いてしまう。

1つにボリビア内部からの支援が得られなかった事だ。

これはチェにとって最も大きな痛手といえる事なのだが、

いくらなんでも内部から支援なしに戦おう

という事そのものがそもそも無謀だったのかもしれない。

キューバで革命が成功したのは内部で協力する支援者が得られたからで、

やはり国内部で不満分子があれば当然それに協力する人たちが

自然と現れるものだ。

それでカストロ率いた革命軍はキューバ革命に成功した。

今の国に対して本当に変える必要性があるのかないのかで

この戦いの意味も違ってくるものだ。

2つにゲリラ内部の多くはチェと共に行動した

キューバ人で占められた事だ。

やはり革命するにあたって外国人が多いと

どうしてもよそ者に支配されるという対外拒否を起こし易いものだ。

現実中国の歴史を見ても解るが、

中国の歴史において外部から支配された歴史を

数多く持っている国でもある。

中国内陸部の人種の多くは漢民族であるけれど、

三国時代が終焉し隋、唐が統一するまで中国は

外部から支配される時代が続いた。

そしてチンギスハーンが率いたモンゴル帝国にも

支配され元が約150年支配した歴史もある。

そして清末期には外国に植民地化された。

そういう歴史においてやはり内部から反乱が起こり国を

変えようと革命が何度もおきたものだ。

そういう歴史には必ず民衆が立ち上がったものだが、

この戦いでは殆ど非協力的で最終的に軍に味方する民衆の姿があった。

3つ目に成功したからこそ次を考えた事だろう。

やはり革命を成功させるには民衆の支持と

国内部からの支援がないと成功しないという事だ。

彼にとって革命で成功したのはあくまでキューバ革命しかない。

それ以外ではゴンゴで失敗しそしてボリビアで散った。

最初が失敗だったのなら次はどうして失敗したのか

考えたのかもしれないが、

最初に成功してしまうと次もという事になるのだろう。

カストロは1度失敗した経験があったからこそ

2度目では失敗から学んだ部分もあったと思うが、

チェは成功から始まり失敗へと繋がった。

要するには成功からの失敗と失敗からの成功の差だ。

これは成功しか知らないと失敗するという典型だが、

失敗した原因を考えられていたのなら

ゲリラ活動は継続しなかったのではと思う。

最終的には革命とは民衆の支持と支援がなければ

成功はしないという事だ。

まして国に味方するのでは勝ち目はない事を学んだ。

総評としてチェの2部作では成功と失敗、

勝利と死があった訳だけれど、

どちらにも成功した理由、失敗した理由が存在する。

その中で起きた事は全て歴史の真実だ。

その真実から学ぶ事は国民は何を求めているかだという事だ。

もし国民が今に不満なら多くの人が変えようと革命運動が起こる。

今までの歴史においてもどの国の国民はそうやって国を変えてきた。

それは今の時代にも言えることだ。

国民が望む事が一致した時革命は成功する。

しかし国民が望まない事だったら革命は

どんなに有能な人物が指揮したとしても成功しないだろう。

そういうチェの勝利と死から学ぶ事ができた作品だったと思います。

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