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13日公開の映画「真夏のオリオン」を鑑賞した。

この映画は第2次世界大戦の終戦前夜まで

繰り広げられた日本潜水艦とアメリカ駆逐艦との

激しい攻防戦を描いた生きる戦いのストーリーである。

1945年8月15日の終戦まで日本は潜水艦を投入し、

人間特攻魚雷回天まで投入したが、

その中でも最後まで回天を使わずに生きるために

戦った勇敢な艦長がいた事を示し

戦争の意味を説くストーリーとなるだろう。
数多くの戦争映画が描かれてきたけれど、

今回は日本潜水艦によるアメリカ駆逐艦との戦いを描かれている。

潜水艦に関する映画では出口のない海で

回天特攻魚雷の搭乗員が描かれていたのを思い出すし、

架空のストーリーだったがローレライも描かれた。

実際日本は太平洋戦争開戦時に64隻の潜水艦を保有し、

戦時中に118隻建造されている。

当時大和を初め軍艦を殆ど失っていた

日本にとって潜水艦は最後の砦だった。

その中でこの不毛の戦いの中で最後まで

生きるために戦った艦長がいた。

その戦いの中で生きる戦いを続けた

艦長の戦った意味をレビューしたいと思う。

キャスト

イー77潜水艦艦長で自由奔放で独特の戦術観をもつ、

海中の天才倉本孝行演じる玉木宏

イー81潜水艦艦長で最年少で潜水艦艦長になり

日本海軍のエース有沢義彦演じる堂珍嘉邦

有沢義彦の妹で音大でピアノを学んでいたが

戦時で親を亡くしたこどもたちの面倒を見ていた。

真夏のオリオンの作曲をした有沢志津子演じる北川景子

現代2009年ある日突然届いた

真夏のオリオンの楽譜を受け取り、

64年前の真実を知ろうとする倉本いずみ演じる北川景子

軍医長として初めて潜水艦に搭乗する

坪田誠軍医長演じる平岡祐太

機関科一筋のベテランで武骨だが信頼は厚い

桑田伸作機関長演じる吉田栄作

大尉で一流だし額理工学部物理科出身のインテリ、

海軍士官だった兄の遺志を継ぎ海軍入り、

経験をもとに状況を分析する頭脳派

中津弘航海長演じる吹越満

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

現代――倉本いずみはアメリカからの手紙を携え、

かつて日本海軍で潜水艦艦長を務めた

祖父を知るただひとりの存命者・鈴木を訪ねる。

手紙に同封されていた、古びた手書きの楽譜が、

なぜ戦争相手のアメリカ海軍駆逐艦の艦長に渡ったのか……。

第二次世界大戦末期。

日本海軍は、最後の防衛ラインとして

イ−77をはじめとする潜水艦を配備していた。

艦長・倉本孝行は、親友であるイ−81の艦長・有沢義彦の

妹・志津子から渡された手書きの『真夏のオリオン』の楽譜を手に、

米海軍駆逐艦を迎え撃っていた。

イ−81が突破され、激戦の果てに劣勢に立たされたイ−77は、

知力と体力の限りをつくした最後の戦いに臨もうとしていた……。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして終戦末期の日本は制空権を失い、

海軍も壊滅しており本土への空爆、

沖縄への進行で沖縄を失っていた。

その中で唯一と言って良かった潜水艦による領土防衛線、

本土からの多くは神風特攻隊による飛行機特攻に代表されるが、

潜水艦による本土防衛はあまり描かれた事が少なく、

大きくしられていないのも事実だ。

歴史の教科書などで学ぶのは多くは

神風特攻隊や日本海軍による大和に代表される海軍だったする。

その中で軍の中でも1度出撃したら

独自の行動を執れたのが潜水艦だった。

確かに潜水艦では連合艦隊が壊滅してしまった今

統制を取れる状況ではなかった。

それが逆に艦長独自の行動を取り易かった一面もある。

その中で搭乗する人物がイー77潜水艦艦長の倉本孝行、

イー81号潜水艦艦長有沢義彦、

2人とも戦争末期の日本の敗北を感じながらも

日本を守るために出撃した。

イー81号は先にアメリカ軍駆逐艦パーシバルと交戦していたが、

パーシバルの巧みな戦いの前に撃沈されてしまう。

それを知るのは後日だったが、

その間に倉本艦長は出撃前の有沢艦長の妹志津子から

お守りとして真夏のオリオンの楽譜を受け取っていた。

その楽譜は現代の2009年になって倉本いずみの元に

アメリカ軍駆逐艦パーシバル艦長の孫から突然届けられるのだった。

その楽譜がどうして倉本いずみの元へ届けられたのかを

知る事になるのがイー77号とパーシバルの戦いに隠されていた。

この戦いは日本を守るための戦いで

ありながらも生きるための戦いでもあった。

この当時の日本は1億人玉砕の号令を下に

生きて恥じるより死んで一矢報いるという流れだったが、

イー77潜水艦のモデルとなった

イー58潜水艦の艦長橋下以行は最後まで

特攻魚雷回天を使わずインディアナポリスを

撃沈させる戦果を果たし最後まで生き抜いた。

その接し方は家族のようであり、

搭乗員を守るための戦いでもあったそうだ。

そしてイー77潜水艦艦長倉本孝行もまた

最後まで搭乗員を守るべく生きる戦いを続けたのだった。

ここで最大の注目したいところは

最後まで回天を使わず戦い続けたことだ。

実際には使ったのだが、

それは回天搭乗員を使わずに戦い続けた結果であり、

その兵器の使い方次第ではより効果的な戦いが

できるという事を証明している。

果たしてイー77潜水艦とパーシバル駆逐艦の戦いの行方は?

結末は劇場で観てほしいけれど、

この当時特攻という愚かな兵器を作り出した

日本軍の中にあってその兵器を最後まで使わず

生きる戦いを続けた人間味ある艦長がいた事を

伝える事ができたのはとても良かった1つだ。

出口のない海では出撃に従うしかないない中で

海に散った搭乗員のストーリーが描かれたが、

このストーリーでは出撃を進言する

搭乗員を最後まで命令を下さず生きる事を

強く訴え続けた艦長の思いが描かれていた。

そしてこのストーリーの中では

日本軍もアメリカ軍も元々は軍上層部の思惑で

始まった戦争に借り出された軍人であり、

元々は戦いたいと思っていなかった部分も描かれている。

これまでその思いを描かれるストーリーも多く珍しくないが、

上層部でない人たちにとってはこの戦いは

生きるための戦いであって殺しあう戦いじゃなかった。

攻撃する以上は守らなければならないのは仕方ない事であり、

仕方なく戦わなければならなかった両軍の軍人がそこにいた。

64年の年月を経ても戦争の愚かさ、

そして生きるために戦わなければならなかった

両軍の軍人を描かれた。

総評として戦後64年が経ち当時を知る人たちも

多くが亡くなってしまったけれど、

今日本があるのは彼らが生きるための戦いをしたからこそであり、

その戦いに生き残ったから私たちがいる。

このストーリーでも倉本艦長が最後まで

生きる戦いを続けたから現代に倉本いずみが存在する。

そう思えば歴史の中で大きな代償を負った

戦いの中で生きる戦いに対する意味があり、

その戦いはそれ以外の意味は成さない事も意味する。

戦う意味が無い戦いほど戦うべきじゃないし、

戦うのではなく共存しあう世界を目指していきたいものだ。

それは生きるための戦いをして亡くなっていった人たちへの

思いでもあるから・・・

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